高校生の頃から不思議だった。
物理の授業で、「物質」の「質量」とか電気のプラスやマイナスの
「電荷」ということにつまずいた。
「電気」とは名訳だな、とは思っていた。
力学でいう力(ちから)は、空間のゆがみ、というのは何となくイ
メージできたつもりだった。
現実の物には、質量がある。その「質量」がイメージできなかった。
そして、「電荷」ってなんのこと、と思ってずーと来ている。
しかし、光子には質量がない。電荷もない。
「ワープする宇宙」リサ・ランドール著 を読みつつある。
どうも、素粒子物理学での「電荷」ということは、電磁気力の場のゆ
がみのことらしい。プラスもマイナスも説明できるようだ。
質量も、以前からヒッグス粒子の理論で説明できて、昨年には実験で
話題になった。
そういうものか、という心境でこの本を読んでいる。
余剰次元のことはエキサイティングだ。知りたい。納得したい。
質量のことと電荷のことを、私なりにイメージできるようになりたい。
近所に4坪ほどの畑を借りて、野菜を作っている。
草取りをしつつ、鳩と知恵比べをしつつ、「質量」と「電荷」のこと
と「光子」を考えていた。
私の人生には、時間がいくらあっても、飽きることはないようだ。
途中で人生を終了しても、それはそれで仕方がないのだろう。