大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

北海道の山お役立ち情報 ③ 山編

2011年02月26日 | 北海道
登ったのが「利尻岳」「大雪の旭岳からトムラウシ」「羅臼岳から硫黄山」の
三つだけだから余り役に立たないかもしれない。

1.利尻岳

登山コースは現在使われているのは「鴛泊」「沓形」の二つ。
人が多いのは前者だが、コース自体は上部が砂のザレだし、
安全だが面白くは無い。
後者は変化に富んでおり、格段に面白いが、ニセピークが次々に
出てきて結構精神的に疲れる。
それと頂上近くの岩ザレのトラバースがいやらしいし、その後に出てくる
短いツルツルの直登がヤバイ。
俺は「沓形」を登って「鴛泊」を駆け下りた。
この山の最大の注意点は崖のヘリには絶対に近寄らないことだ。
崩壊が進行中で俺が行った時も頂上の祠のすぐ後ろまで崩れていたから
多分移動させた筈だ。

幕営派には天国みたいな島だ。
鴛泊コースの入り口に団体向けの小屋つきの広いキャンプ場があるし、
港近くにもあったから好きな方に寝ればいい。
それからチャリで一周なんぞを楽しむこともできる。これが一番
面白いかもなあ。

食い物は当然「ウニ」と「ホッケ」だろう。
港で食ったウニはソフトボール大の「ムラサキウニ」でメチャウマだった。

2.大雪

ここの唯一の欠点は「旭岳」がミニ富士山でまったく面白くないという点だ。
まあ、俺の個人的な感想だからそんなに気にすることは無いが、全コースが
ザレと思ったがいい。
俺にとっては「富士山」に次いで面白くない山のNo.2だ。

さてそういうわけでここを歩く時はほとんどが黒岳から入山している。
層雲峡ロープウェイが使えるし、ガスカートリッジも駅でゲットする。
朝早いフライトならその日のうちに黒岳石室に入れるだろう。
午後のなら層雲峡に寝る事になるが有名ホテルからユースまでいろいろある。
ユースと「ホテル大雪」「朝陽亭」は銀泉台行きのバス停が目の前だから便利。

「黒岳石室」は詰め込んで30人程度だが、いざとなれば古い小屋に入れるから
60人位は大丈夫だ。
水が旨くないからこだわる人は下から運び上げたがいいだろう。
寝場所は上下2段になっているんだが上の方がお勧め。
石造りで案外と湿っぽくて上のほうが少しは暖かいらしい。

テント場は小屋のすぐ前にあるがそんなに広くはないし、キタキツネが居ついてる
みたいだから食料に気をつけねばならない。

ここから白雲の小屋までは花だらけのご機嫌の歩きが楽しめる。
渡渉が二度あるが水が多くなければほとんど問題なかろう。
今まで5回歩いたが何の問題も無かった。

白雲の小屋は一番大きいが混むのが難点だ、といってもここに寝なくちゃ駄目だから
人で埋まるわけで仕方がないんだが。
普通は団体は一階に寝かせられるがハイシ-ズンはちと辛いかも。
しかし北アルプスみたいなオイルサージン状態程ではないから安心だ。
今まですし詰め状態で寝たことが無いんだが、多分結構テント持参が多いからだろう。
体力があればテントを必ず持っていくこと、ここは何とか小屋で寝られるとしても
この先の「ヒサゴ沼避難小屋」は小さいから、本当にすし詰め状態になる。
テント場は広くて30張りはOKだろう。

途中の「忠別岳」の先に「忠別岳避難小屋」があるがここが気に入っている。
中高年組は無理しないでこの小屋に寝る日程にすれば安全で楽な歩きができる。
あの「トムラウシの事故」もこの小屋にさえ寝ていれば避けられたんだがなあ。
テント場は狭いから10張りが目一杯かもしれない。
小屋に30人はOKだからまあ無理して張る必要も無いが、ツアー客が入る時が
あるからなあ。
Y氏と寝た時にこのツアー組がやって来て、”入る-入れない”ですったもんだした。

最後の「ヒサゴ沼避難小屋」は本当に狭いんだ。30人も寝たらすし詰めで、
当然泊り客が多いからトラブルが結構起きているんでないか。
海の日の連休は文字通り「地獄の泊まり」だろうから、時間が自由なら絶対に避けるべし。
7月の10日過ぎに寝たがゆったりできた。
テント場は湿っぽいからグランドシート必携。
残雪が多いと斜度70-80度はあろうかという雪壁を登って稜線に出る。
水際の雪の上は絶対に歩かないこと。いつ崩壊するかわからないから。
実際に目の前で崩壊したのに出くわしたんだから間違いない。
それから言わずもがなだが雨風が強い時は極力停滞すること。

コ-スの話は書かないことにしよう。
歩く楽しみが無くなるだろうから。
とにかく日本離れした、雄大で花一杯の超ご機嫌な山歩きが堪能できる。

3.羅臼岳から硫黄山

ここは羅臼平までとんでもない蒸し暑さだから水がタップリと要るぞ。
途中の弥三吉清水でタップリ汲めるが生では飲まない方がいい。
あのエキノコックスが怖い。といっても俺は堪らず生で飲んでしまった。
その後出てくる水場の水はとても飲む気にならなかった。
羅臼岳への最後の登り途中の岩清水なら生で大丈夫だろうからここで汲むのが
いいだろう。真夏は水量がほとんど無いかもしれないが。
ここは小屋など無いからテントで寝るしかない。
羅臼岳からすぐの三ツ峰と先にある二つ池のテント場で寝ることになる。
二つ池は湿っぽかったから三ツ峰の方がいいかな。
俺が寝た時は雪が多くて雪の上に張った気がする。
水は当然雪解け水だからまずいし、生は厳禁。
残雪の多いほうが歩きやすいから良く調べて予定を立てたが良かろう。
下山日には飛行機は無理だから「木下小屋」か「ホテル地の涯」に宿泊かな。
二つ池に寝て早く下山できれば乗り込めるかもかもしれないが。
バス停がホテル前だから便利ではある。
3段か4段になっている無料の露天風呂が楽しめる。

北海道の山で問題のエキノコックス対策としては煮沸するか携帯用の
濾過器を使うかだ。
北海道の山屋さん達は結構平気で生で飲んでいるのが不思議だが。
まあ生は避けた方が無難でしょう。
キタキツネは歩いていて良く見かけるし。




これで大好きな北海道の山の紹介も終了したし、当分このブログのアップはやらないことにする。
今までこんな地味なのにアクセスしてくれた皆さん有難うございました。
やりだしてほぼ1年経ったし(正確には11ケ月)、他に面白そうなテーマが見つかったので
そちらに時間を割きたいのと、ほぼ書き尽くしたので一区切りつけることにした。
お互いに元気で怪我しないように山遊びを楽しみましょう。
どこかの山で会えればラッキーですが、まあ分るわけもないか、小屋で話したりすれば分るかも
しれないけど。




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1 コメント

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Unknown (pallet)
2011-02-28 22:49:32
こんばんは
あらあら、終了とは残念。
元気で山遊びしていれば、またどこかでお会いするかもしれませんね。
その時を楽しみに。お元気で~。
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