大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

机上登山 ④ 兎岳避難小屋から茶臼小屋

2011年02月16日 | 南アルプス
さあ、あの96年の赤石からのエスケープから15年振りのリベンジだ。
コースタイムは前日とほぼ同じ8時間30分という長丁場だぞ。
しかし待望の「聖岳」の頂を踏むんだから辛いとか言ってる場合じゃない。

昔勤めていた会社の先輩Ku氏が行方不明になったのは99年の夏だった。
T氏と白根三山の縦走をやった一週間後位に聖で遭難(?)したのだった。
当時64-5歳だったと思うが、とにかく足腰の強い人だったんでなんで”遭難”と
不思議な気持ちだった。
一緒に尾瀬で遊んで帰りのバスに乗り遅れまいと必死で歩いた大清水への道では
結局追い着けなかったんだ。
当時の俺は「バリバリの山狂い」だったんだから、その強さがわかるだろう。

そんな人が聖なんかで遭難するわけがないと思ったし、今でも遭難したのが
信じられない。
遭難なら聖平小屋からの聖沢沿いの下山路での滑落だろうが、ほとんどそんな
事故は起きていないんだよなあ。
予定ではその道は歩かずに茶臼への道を採るんだが、三日目に百間洞の小屋に寝た
場合は同じルートを歩くわけだ。

さて聖の登りと下りはザレ道が長くて歩き辛いらしいが、歩幅を狭めてコツコツと
歩くしかなかろう。
岩場なら大歓迎だがザレはどうしようもないよなあ。

頂上で上手い具合に晴れてくれれば大展望を満喫できるんだがなあ。
なかなかそう上手くいかないのが現実で、赤石の時もガスの中で何にも
見えなかったんだ。

聖平への下山路は最初のザレた道がいやらしく、その後も樹林帯に入るまで辛そう。
水場が小聖との鞍部にあるから水はそんなに持たないで済む。
聖平小屋で大休止して茶臼を目指そう。
樹林帯の歩きで太陽に照らされないから少しは楽だが蒸し暑いかもなあ。

途中の「上河内岳」は縦走路から往復20分らしいから行ってみよう。
眺めが結構よさそうで、エアリアには「兎岳」「赤石岳」が美しいと書いてある。
「竹内門」や亀甲土を見て最後の宿の茶臼小屋に到着だ。
最後の夜くらいはビールでも飲んでみてもいいなあ。
多分「茶臼岳」はどうでもよくなっているだろう。

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