大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

キタダケソウの北岳 2002年6月

2010年05月08日 | 南アルプス
やっと念願の花に会いに行った。
行こう行こうと思っていたが梅雨時でもあり、うまくタイミングが合わずやれてなかったのだ。
土日に晴れるとの予報で急遽行くことにした。
大樺沢にはタップリと雪渓が残っていて、梯子まで雪の上を歩いた。

2002年6月22日-23日(1泊2日、小屋素泊まり)(単独)

1.初日
広河原から八本歯経由北岳山荘
11:10-14:30二俣-16:30梯子-18:10分岐-19:10

甲府9:00発のバスのため歩き始めが11時過ぎてしまった。
いくら雪があっても18:00までには小屋に着くだろうと思ったのが大甘だった。
いつもの通りにつり橋を渡り、歩きなれた道を二俣目指して歩くが、沢沿いなので涼しい。
二俣遥か手前から雪渓が出てきた。見上げると雪がベッタリとついていて黒い所が無い。
結構降りてくるが、長靴で軽快に降りてくる若者がいて感心する。
さっさと6本爪の軽アイゼンを着けて歩き出すがペースが上がらない。
斜度が増した梯子取り付き付近から後ろを振り返ると、何とまだ4グループほどが登ってきている。
もうだいぶ時間が押しているのに大丈夫かよと余計な心配をする。
やっとアイゼンを脱いで梯子を登り、分岐に着いたらもう18:00過ぎだ!
こりゃちと遅いぞと思ってもどうにもならず、トラバース道を小屋へ向かう。
おおキタダケソウがあちこちに咲いているぞ!!
しかし明日ゆっくり観察する事にして先を急ぐ。
小屋に着いたらノンビリくつろいでいるツアー客とおぼしきオヤジが「着くのが遅すぎだ」と
ぬかした。
頭にきたがまあごもっともではあり、完璧にシカトして小屋に入った。
クソー、情けないなあ。あんなオヤジに意見されるなんて。
自炊部屋では3組だったが案外と狭い。その後どうやって寝たか記憶が無い。

2.二日目
北岳山荘から北岳を越えて下山
4:00-6:10山頂-7:05小太郎尾根分岐-9:35二俣-11:30

さすがに明るくなるのが早い。4時にはヘッドランプ無しで普通に歩ける。
待望のキタダケソウとの面会だぞ。
トラバース道のあちこちに群生している。
案外と小振りな花で、何となくはかなげだ。
ハクサンイチゲを二周りほど小さくした花だがシベの緑がポイント。
花弁が多くて菊っぽいが清楚さというか気品がある。
充分に堪能して山頂を目指す。別にピークハントではなく、雪渓を下りたくないだけ。
分岐から辛い登りをこなしてやっと頂上だ。
超一級の大展望だ。いつ見てもといっても四度目だが、最初はガスだったので三度目だ。
ぐるりと360度。北岳以外の殆どの山が見えるんだから苦労して登る甲斐は充分にある。
下の広河原山荘か御池小屋に寝れば日帰りできるので初心者でも何とかやれる。
頑張って登ってみてください。7月中旬からはキタダケソウには遅いけどそれこそ百花繚乱です。
稜線ではハクサンイチゲとオヤマノエンドウ、ミヤマキンバイが目立った。
小太郎尾根分岐で食事をゆっくりとり、目の前の甲斐駒に見惚れてマッタリする。
二俣も時期が早いのと雪が多くて、ハクサンフウロなどはまだみたいだ。
2時間かけて広河原に戻り、身体を拭いてバスに乗った。

花の記録

キタダケソウ ハクサンイチゲ オヤマノエンドウ ミヤマキンバイ キバシャクナゲ
ミヤマミミナグサ カラマツソウ ミヤマハナシノブ オドリコソウ ミツバオーレン サンカヨウ 
マルバキスミレ チシマアマナ ヤツガタケタンポポ

期待通りのキタダケソウで大満足。
あのオヤジのダメだしは余計だったが。

次回はT氏と歩いた白根三山縦走。


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