








高尾山麓の「春光寺」墓地で眠る義父のお墓参りの都度に立ち寄る「うかい竹亭」、天気は朝から雨模様。
先導のお姉さんの案内で、高尾の山並みを借景した広い日本庭園の中を流れる小川に敷かれた飛び石を踏みながら、離れ個室にたどり着く。
その途中には、茶室や越後から移築した永平寺宿坊宿坊などがある。
丹念に手入れが行き届き、打ち水もまた清々しく、どの季節に訪れても、隔世の感がする。
部屋のガラス張り窓からは、灯籠、その奥に小川が流れ、雨降りも風流です。
運ばれてくる料理の一品ごとに説明を受けてから食する。
今回の献立は、秋メニュー「花コース」です。
「前菜」鮭親子和え 子芋田楽 鯖すし 毬栗 柿ゆば和え
「椀」萩豆腐 松茸「造里」タイとシマアジの刺身
「煮物」小蕪 穴子 菊花あん
「強肴」特選和牛 朴葉焼
「進肴」蕎麦盛一口
「飯」 栗御飯 汁 香ノ物
「水菓子」桃のシャーベット
メインは「朴葉焼」で、九州特選牛を秘伝の味噌と共に朴の葉の上で焼くと、味噌が焦げる香ばしい香りが包み、赤身であるのに、口の中でとろけるほど柔らかい。
静寂な流れの中で、ゆっくりとした時間を過ごすことができ、心が洗われた気持ちになった。