極左リベラル、民主党支持の岩盤、イスラエル支持がニューヨークタイムズの基本的は編集方針だった。
それゆえジューヨーク(ユダヤ人のNY)タイムズとの渾名もあった。
23年10月7日、ハマスがイスラエルを奇襲し多数を殺害、250余名を人質に取った。テロに激怒した同紙はハマス、関連でヒズボラ、フージなどを激しく批判していた。イスラエルの報復作戦が残酷悲惨な軍事行動となったため、論調は次第に変化した。
戦争開始以来、七ヶ月間に、イスラエルvsハマス、関連してのヒズボラ、その背後にいるイランなどの記事は3848本にたっした。2022年度は361本に過ぎないから、異例の報道量である。
論調を分析した結果を『エルサレム・ポスト』(5月17日)が伝えた。
イスラエル批判がパレスチナ批判の4・4倍であることが分かった。
パレスチナ報道のうち、イスラエルへの共感記事は147本で、全体の10・5%だった。
一方、イスラエル批判が647本で、全体の46・2%だった。イスラエルへの共感、人質への同情記事は消えた。驚くべきことである。
そして直近の報道では、ニューヨークタイムズのイスラエル批判は801本で、パレスチナ批判は81本と十倍である。
かくて米国の左翼世論をリードしてきたニュ−ヨークタイムは、「ジューヨーク」タイムズから「パレスチナ」タイムズへと変身を遂げていた。イスラエル支持のバイデン政権との乖離は巨大、大統領選挙に大きな影響を与えることになるだろう。