北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(新華社=共同)、中国の習近平国家主席
【北京共同】北朝鮮の最高指導部の要人が19日、平壌から空路で北京を訪問するとみられることが分かった。金正恩朝鮮労働党委員長の可能性がある。外交筋が明らかにした。金氏であれば、習近平国家主席と首脳会談を行い、12日に行われた史上初の米朝首脳会談の結果について説明するとみられる。
金正恩氏が習氏と会談すれば、3月の北京、5月の遼 . . . 本文を読む
2018.6.14
韓国の文大統領特別補佐官(写真)が、正恩氏を侮辱した背景とは(共同) 韓国の文大統領特別補佐官(写真)が、正恩氏を侮辱した背景とは(共同)
米朝首脳会談は、ドナルド・トランプ米大統領をして「期待した以上のもの」だったという。この先、「裏切り」がなければ、めでたい結果だ。
ここに至るまで、さまざまな動きがあった。私が着目したいのは韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領特別補 . . . 本文を読む
2018.06.13
米朝首脳会談でのアメリカのドナルド・トランプ大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)(写真:AFP/アフロ)
6月12日に行われた米朝首脳会談で発表された共同声明を見てみよう。アメリカのドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「全面的かつ迅速に実行に移す」として署名した内容は、以下の4つのポイントに分かれている。
(1)アメリカと北朝鮮は、両国 . . . 本文を読む
2018.06.14 (木)
世界の安全保障問題専門家が集うアジア安全保障会議では、今年もまた中国への物言いが際立った。シンガポールでの3日間の会議で、6月1日、基調講演に立ったのはインドのナレンドラ・モディ首相である。
モディ氏はインド・太平洋の在り様が世界の運命を定める重要な要素だとし、「大洋が開かれているとき海の安全が保たれ、国々は結ばれ、法治がゆきわたり、地域は安定し、国家は大小を問わ . . . 本文を読む
日本の期待は夢幻に終わったのか。
発表された米朝首脳会談の共同声明を「素晴らしい」とトランプは自画自賛したが、多くの人々から見れば、具体的内容を欠いているため、「失望」だろう。
第一に「非核化への努力」は謳われたが、「完全な、検証可能な、不可逆的な」という文言は共同声明のどこにもないではないか。
期限も方法も明記されていない。要するに具体的には何も成果はなかったのだから。安倍首相が「高く評価 . . . 本文を読む
政府は、7日に米ワシントンで開催される日米首脳会談と、12日にシンガポールで行われる米朝首脳会談の行方を決して楽観はしていない。米国では11月に政権の是非を問う中間選挙が行われるため、功を焦ったトランプ大統領が、北朝鮮に安易な譲歩をしかねないとの見方が浮上しているからである。安倍晋三首相は、これまで築き上げてきた信頼関係をてこに、トランプ氏が正道を踏み外さないように説く役割が求められている。
1 . . . 本文を読む
2018.06.07 (木)
6月12日の米朝首脳会談はどうやら開催されそうだ。劇的な展開の中で、はっきりしなかった展望が、少し明確になってきた。米国が圧倒的優位に立って会談に臨み、拉致問題解決の可能性にも、安倍晋三首相と日本が一歩近づくという見込みだ。
5月24日夜、トランプ大統領は6月の米朝会談中止を宣言した書簡を発表し、朝鮮労働党委員長、金正恩氏の鼻っ柱を叩き潰した。9日にポンペオ国務長 . . . 本文を読む
5月10日にトランプ大統領は「6月12日、場所はシンガポールだ」と発言し、米朝首脳会談の日程が固まった、かに見えた。
しかし、予想通りに二転三転し、また四転五転となって、先行きは依然不透明の米朝首脳会談だ。
初の遠距離外交となる金正恩にとって、自らが言い出したにせよ、もっとも懸念するべきは、じつは不在中のクーデターである。金正恩が軍をおさえていないことは、コリアウォッチャーでない筆者でもわかる . . . 本文を読む
2018.05.31
約3週間後に予定されている米朝首脳会談を前に、朝鮮労働党委員長の金正恩氏が、またもや恫喝外交を展開中だ。北朝鮮の得意とする脅しとすかしの戦術に落ち込んだが最後、トランプ大統領はこれまでのブッシュ、オバマ両政権同様失敗するだろう。いま大事なことは二つである。国家安全保障問題担当大統領補佐官、ジョン・ボルトン氏のいわゆる「リビアモデル」の解決策を貫くことと、「制裁解除のタイミン . . . 本文を読む
2018.05.26
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は5月16日、部下の第一外務次官、金桂冠氏に、「米国が圧力ばかりかけるのでは米朝首脳会談に応じるか否か、再検討せざるを得ない」と発言させた。
桂冠氏はジョン・ボルトン米大統領補佐官が北朝鮮に「完全で、検証可能で、不可逆的」を意味するリビア方式の非核化のみならず、ミサイル及び生物・化学兵器の永久放棄も要求していること、制裁緩和や経済支援はこれら . . . 本文を読む
2018.05.25
アメリカのドナルド・トランプ大統領(写真:AP/アフロ)
アメリカのドナルド・トランプ大統領が、6月12日に予定されていた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談を中止することを発表した。
最近になって態度を変化させた北朝鮮に対して、トランプ大統領は何度も警告を行ってきたが、北朝鮮はそれを“ブラフ”ととらえていたのだろう。しかし、日米が要求する「完全で検証可能かつ不 . . . 本文を読む
2018.05.17
北朝鮮が南北閣僚級会談の中止を表明し、6月12日に予定されている史上初の米朝首脳会談の取りやめも示唆した。
これは、アメリカによる「核放棄の強要」や米韓合同軍事演習に対する反発が理由とされているが、瀬戸際外交を続けてきた北朝鮮の常套手段といえる。核実験場の閉鎖や拘束していたアメリカ人3人の解放など、融和に向けて動き出したと見せておいて、相手の態度が軟化しそうなタイミングで . . . 本文を読む
5/16(水)
【ソウル時事】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は16日、米韓空軍が開始した航空戦闘訓練「マックス・サンダー」を「軍事的挑発」だと強く非難、16日に予定していた韓国との閣僚級会談を中止せざるを得なくなったと伝えた。
また米国に対して「朝米首脳対面(会談)の運命について熟考しなければならない」と警告。6月12日の米朝首脳会談の取りやめの可能性を示唆し、揺さぶりを掛けた。これに対し、米政府は . . . 本文を読む
米朝会談は6月12日、シンガポールと発表された。それまでにあがっていた候補のうち板門店は最終的に除外された。トランプにとっては「呼びつけられる」印象を避けたということだろう。
また中国、露西亜という米朝会談の候補地は、アメリカから見れば情報漏れの危険性があり始めから慮外の地。のこるモンゴルとマレーシアは、前者は治安面でセキュリティの確保がされにくく、後者は金正男が毒殺された場所だから、やはりふさ . . . 本文を読む
2018.05.05
4月17日の日米首脳会談で、ドナルド・トランプ米大統領は安倍晋三首相に、「極めて高いレベルで北朝鮮と直接対話している」と語り、その後記者団が「金正恩氏と直接話しているのか」と問うと、「イエス」と答えた。マイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官が3月30日から4月1日の復活祭の連休を利用して訪朝したのだという。
いま米国の対北朝鮮外交はトランプ氏の意向を汲むポンペオ氏に加え . . . 本文を読む