認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の本態に関わる諸学説の重大な誤り(B-82)

2017-05-15 | 前頭葉を含む脳機能の正常老化と異常老化

くたびれて くたびれ果てて 今もなお

   待てど暮らせど 来ぬものを By kinukototadao

世の中に不条理と感じられることは数あるのですが、その中でも最も不条理だと私の憤りが収まらないものがあります。それは、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症に対する医療現場での診断の対応なのです。「アルツハイマー型認知症」の発病の機序(メカニズム)に対して無知であるにもかかわらず、症状の重症化の機序についても無知であるにもかかわらず、『「アルツハイマー型認知症」は、発病の原因が分からないし、発病を予防することが出来ないし、症状を治すことが出来ない』とする医学会の主張を鵜呑みにして居て、その主張に追随し、是認していながらも、実際の医療の現場では、様々な不条理な診断や行為や行動が平然と行われているのです。

その一つが、診断に際して、CTやMRIやSPECTや、果てはPETまでも持ち出して、的確な診断の役には立たないが売上高を大きく稼ぐだけの機器が嬉々として使用されているということなのです。その上、「記憶の障害」の症状こそが「アルツハイマー型認知症」の根幹となっているとする誤った考えに基づいているあの米国精神医学会が定めた「アルツハイマー型認知症」の診断基準である『DSM-4』の規定を無邪気にも疑いもせず、むしろそれを金科玉条として振りかざしていて、「DSM-4」の規定の第二の要件で確認が要求されている失語や失認や失行の症状(「脳のリハビリ」により回復させることが困難である「末期の段階」の更に後半になってからでないと発現が確認できない極めて重度の症状なのです。これらの症状が発現している人達に、脳の後半領域の働き具合を判定する神経心理機能テストであり満点が30点であるMMSEを実施すると、その得点は、一桁にしかならないのです。下位項目の一つである「時の見当識」の得点は零点になるのです。廃用性の機能低下によって「前頭葉」を含む脳全体の機能が衰えていく場合には、時の見当識は、日、年、月、季節、昼夜の順に分からなくなっていくものなのですが、その人達は、「昼夜」の区別さえもつかないまでに脳の機能が衰えてきているのです。)の発現の確認を基礎として、「アルツハイマー型認知症」の発病の有無を診断しているのです。回復させることが困難である「大ボケ」の段階の更に後半、末期の段階であり、極めて重度の症状を呈するこの段階で見つけることに何の意味があるというのでしょうか。そのお年寄り達は、身体が持つ限り「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルは更に低下し続けていき、認知症の症状はさらに重くなっていくだけなのです。この段階で見つけて居たのでは、施すべき手段としては、「介護」する以外には何も無くなるのです。売り上げを稼ぐ以外にそうした診断の目的を思いつかないのです。

そして他の一つが、その診断に基づいて、製造元の製薬会社自体が『「症状」を治すことは出来ないが、ケースによっては、症状の「進行」を1~2年程度遅らせる効果が期待できる 』としている薬(アリセプト他4種類の薬が発売されている「アルツハイマー型認知症」の治療薬と称されているもの)を製薬会社の謳い文句をオウム返しに患者やその付き添いの家族に説明して、無神経に処方しているのです(症状の改善又は悪化を惹き起こす真の原因である「生活要因」については、ここを「クリック」してください。「アルツハイマー型認知症」の症状の進行を遅らせる効果があるとされている薬は、治験の過程で、この「生活要因」による影響という要素を見落としているか、知らないだけのことなのです)。然も、効き目がないとのクレームが為されると、量を増やすか、或いは他の種類の薬に置き換えるだけの処置が医療現場ではまかり通っているのです。その際に処方した医師にとっての一番の関心事はと言うと、薬の効き目ではなくて、「副作用」の種類とその程度でしかないのです。

 「アルツハイマー型認知症」は、認知症の専門家と言われている人達(学者、研究者、医師)が追い求めている「器質的な病変」が原因で発病するものなのではなくて、機能低下、然も「前頭葉」(「前頭前野」を言うものとする。以下、同じ)を含む脳全体の機能の廃用性の機能低下が原因で発病するもの、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」(但し、この場合に言う「生活習慣」とは、食生活ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」であることに留意する)に過ぎないのです。そうした発病及び症状が重症化していくメカニズム(機序)に鑑みて言うと、どのような機関やどのような規模の製薬会社が、どれだけ優秀な人材を揃えて、どれだけのコストと時間を費やそうとも、『「アルツハイマー型認知症」の発病自体を予防したり、症状の進行を防止し/又は抑制したり、症状自体を治したりする効能を有する薬が開発されることは、未来永劫有り得ないこと』なのです。

「アルツハイマー型認知症」の発病自体を予防したり、症状の進行を防止し/又は抑制したり、症状自体を治したりすることが出来るのは、唯一、私たちが北海道から九州に至る広範囲で多数の452の市町村で実践し実際に成果を挙げて示してきた方法である、脳の使い方としての「生活習慣」の改善、趣味や遊びや人付き合いや運動、或いは地域興し等の「テーマ」で、自分なりに興味や関心が持てて、自分なりの目標が設定できて、その遂行の過程や遂行自体或いは目標の達成により、自分なりの達成感や喜びや生き甲斐が得られるもの、言い換えると、「前頭葉」の出番が出来るだけ多い「テーマ」の実践を日々の生活に取り入れて、その実行を「生活習慣」化することだけなのですから。

 『「アルツハイマー型認知症」は、発病を予防することが出来ないし、症状を治すことが出来ない』というのは、全くの誤りなのです。「アルツハイマー型認知症」こそが、発病自体を予防することが出来るし、早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)で見つけて「脳のリハビリ」(脳の使い方としての生活習慣の改善と工夫)に励めば症状の進行を抑制したり、防止することが出来るし、症状自体を治すことが出来るタイプの認知症なのです。末期の段階(私たちの区分で言う「大ボケ」の段階)で見つけて居るが故に/効きもしない薬を投薬するだけの処置であるが故に、治すことが出来ないだけなのです。但し、その本質が、廃用症候群に属する「生活習慣病」であるが故に、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続が原因で、「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により発病し、症状が重症化していく性質のものであるが故に、発病自体を予防するにも、症状の重症化を抑制/防止するにも、症状自体を治すにも、「薬」が効かないだけのことなのです脳の使い方としての「生活習慣」の改善と工夫、「脳のリハビリ」が唯一無二の方法になるのです。然も、「脳のリハビリ」が症状改善の効果を発揮する対象となるのは、本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う小ボケ及び中ボケまでの段階であって末期の段階である「大ボケ」の段階で見つけて居たのでは治すことは出来ないのです

 回復させることが最早困難となる「大ボケ」の段階、「アルツハイマー型認知症」の末期の段階で見つけて居るだけの「診断」、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐、食欲不振、錯覚や幻覚を伴う軽い意識障害等の副作用」があるだけで効きもしない「薬の処方及び投薬」、セルフケアもままならないまでに脳の機能が衰えたお年寄りの「介護」の為の費用の総額が、年間で15兆円を超える規模にまで膨れ上がっていて、その額はこの先増大の一途を辿ると予測されているにもかかわらず、誰もこの問題を取り上げようとはしないのです。誰も反乱の狼煙を上げようとはしないのです(ここを「クリック」してください)。嗚呼、何たる不条理の世界か! 

& 「アルツハイマー型認知症」の段階的な症状の類型

 世の中の、世界中の認知症の専門家とされる人達(学者、研究者、医師)は、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを知らないだけでなくて、そもそも「アルツハイマー型認知症」の症状自体についても良くは知らないのです。それでいて、「記憶障害」に起因した症状だとの誤解のもとに集めただけの症状を中核症状だとか随伴症状だとかに分類して、その分類自体には何の意味もないのに、専門家だと言わんばかりに悦に入っているだけなのです。私たちは、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「アルツハイマー型認知症」の症状を類型化していて、且つ、脳のリハビリにより治すことが出来るか否か及びその可能性の有無及び程度から三段階に区分しているのです。米国精神医学会が定めた「アルツハイマー型認知症」の診断規定である「DSM-4」の規定の内容について疑うこともなく金科玉条として敬っていて、その「第一の要件」により確認が要求されている「記憶障害」の症状が「アルツハイマー型認知症」の根幹をなす症状であるとの重大な誤解に加えて、失語や失行や失認と言った「大ボケ」の段階の更に後半の段階、MMSEの得点が一桁にならないと発現してこない極めて重い症状を確認して初めて「アルツハイマー型認知症」の発病だと診断する二重の重大な誤りを犯してもいるのです。それらに対しての反省から主張されてくるに至ったものであり、もう少し軽い段階の症状を探そうと言う姿勢自体は良いのですが、その内容自体は、「MCI」(軽度認知障害)とか言う新たな概念を持ち出そうとも、その内容はと言うと、「DSM-4」の規定の第一の要件に毒されているだけでなく、前頭葉を含む脳全体の機能レベルという最も肝心な要素には気づかないで居て、外観から観察される極めて曖昧模糊とした「記憶障害」の症状をベースとした概念でしかないのです(ここを「クリック」してください)。

 「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症の特徴はと言うと、平たく言えば、脳が壊れてもいないのに発病し、認知症の症状が進行していくのであって、言い換えると、私たちが意識的に何かの「テーマ」を実行しようとする世界、何かのテーマを考え付き(発想)、その実行の仕方を考え組立てて(企画や計画)、実行の結果をシミュレーションすることにより(洞察や推理)、必要な修正を加えて、最終的な実行の内容、程度及び態様を決定し、実行の決断をして脳の各部に実行の指令を出すという、「意識」の世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしていて、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬を配した三頭立ての馬車の御者としての役割、脳全体の「司令塔」としての役割を担っている「前頭葉と言う脳機能が極めて高度で/極めて複雑で/極めて複合的で重層的な機能構造に基づき発揮されている/その役割を発揮する過程で、「前頭葉」を中核とした廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していくことに起因した及び「前頭葉」に僅かに遅れる形で左脳、右脳及び運動の脳の順番で、これを言い換えると、「前頭葉」を含む脳全体の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していくことに起因した様々な程度及び態様での支障が出てくる病気、その最も症状が軽い段階では「社会生活面」で支障が出てきて(「小ボケ」の段階:脳のリハビリ」により「前頭葉」を含む脳全体の機能を正常な機能レベルに回復させること、言い換えると、認知症の症状を「治す」ことが容易)、症状が進んだ次の段階では「家庭生活面」で支障が出てきて(「中ボケ」の段階:「脳のリハビリ」により症状を「治す」ことが未だ可能)、さらに症状が進んだ末期の段階では「セルフケア」にも支障が出てきて日常生活面での介護が不可欠となる(「大ボケ」の段階:「治す」ことはもはや困難)認知症のことを言うのです。私たちが独自に開発した「二段階方式」の手技を活用して集積し類型化した14689例の症例を基礎とした精緻な「脳機能データ」の解析により三段階に区分する「アルツハイマー型認知症」の段階的な症状の類型は、次の通りなのです。

 「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの判定(「前頭葉」の機能レベルを「かなひろいテスト」で判定し、左脳及び右脳の機能レベルをMMSEで判定した上で並びに両者を総合した基準により判定)及び当該判定による数値に厳密にリンクした三段階に区分される認知症の症状の類型並びに「キッカケ」を契機に開始されたナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続の具体的な中身の聞き取り(「生活歴」の聞き取り)に基づき、以下に「小ボケ」、「中ボケ」、「大ボケ」の順にそれぞれの段階に「特有な症状」をまとめて順番に並べて表示します。「アルツハイマー型認知症」の症状(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状)の進行具合が明確に読み取れることと思います。脳の機能が、「前頭葉」の三本柱の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の衰えに始まり(「小ボケ」の段階)、「中ボケ」の段階に入って以降は、「前頭葉」の機能の廃用性の加速度的で異常な更なる機能低下の進行と同時進行する形で次第に左脳、右脳、運動の脳の衰えが進んでいくことの総合的な結果としての「アルツハイマー型認知症」の段階的な症状が発現してきて、症状が次第に重くなっていくことが分かることと思います。専門家達が考えているような、情報を伝達する機能を有する神経細胞が特定の蛋白質(アミロイドベータやタウ蛋白)によって侵され、その結果として、情報を伝達する役割を担っている神経細胞の細胞死が惹起されることに起因して発病し及び症状が重くなっていく訳ではないのです。

注1)発病の対象者が、私たちが発病の「第一の要件」に掲げている「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」に限られるのは、その背景に、「加齢」を条件として進行してくる「正常老化の性質」が存在しているからなのです。発病の「年齢別の割合」は、60歳代が12%、70歳代が30%、80歳代が50%、90歳代が75%、100歳代が97%と年齢が上がるほど割合も増えていくのです(但し、この割合は、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の全てを含んでいることに注意してください。厚労省が発表している数値は、末期の段階である「大ボケ」の段階のお年寄りだけの人数なのですから)。この「正常老化の性質」が背景となっているがために、60歳を超える年齢の「お年寄り」だけが発病の対象となり、且つ、症状の進行が緩やかなものにしかならないのです。

 但し、その発病自体は、「キッカケ」を契機として、私たちが発病の「第二の要件」に掲げているナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され継続されると、半年から1年後には「アルツハイマー型認知症」を発病する(「小ボケ」の段階)のであって、『何十年も前からアミロイドベータの蓄積が始まっていて、且つ、そのことが「アルツハイマー型認知症」の発病の原因』だとする主張は、不可欠のものであるはずの「発病との間の因果関係の立証さえもされていない」単なる「仮説」であって、客観的な根拠もなく、意味不明の憶測にすぎないのです。

注2)「若年発症の認知症」と言うのは、生まれつき特定の「遺伝子」に異常が存在する人だけを対象として発病する「アルツハイマー病」のこと(30歳代から 50歳代までの極めて若い年齢で発症し、僅か数年で寝たきりになる程に症状の進行の度合いが極めて速いのが特徴)であって、『働き盛りの50歳代という若い年齢で、「アルツハイマー型認知症」を発病するケースが増えてきている』と題するテレビ報道で視聴率を上げて話題を呼んだNHKの特番の内容は、「側頭葉性健忘症」(30歳代から 50歳代までの極めて若い年齢で発病し、「新しい記憶」が全く入って行かないという重度の「記憶障害」の症状を呈するのが特徴であるが、肝心の「前頭葉」の機能レベルは正常であるのが特徴)であるのに、それを知らないか、誤審した症例を集めただけの物なのです。重度の「記憶障害」の症状が共通項として確認されていても、「アルツハイマー型認知症」の場合には「前頭葉」の機能レベルが異常なレベルであるのが特徴であるのに対して、「側頭葉性健忘症」の場合には「前頭葉」の機能レベルが正常なレベルであるのが特徴なのです。「前頭葉」の機能レベルを精緻に判定する「手技」を持たない人達が、両者の鑑別が出来ない為に、外観の症状、就中「重度の記憶障害」の症状の確認だけから判定して、両者を混同しているだけなのです(ここを「クリック」してください)。

特定のタンパク質(アミロイドベータやらタウタンパク質など)の蓄積と「アルツハイマー型認知症」の発病との間には何の関係もない、因果関係自体が存在していないのです。特定のタンパク質の蓄積量を精緻に判定する技術を確立したからと言って、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化と関係づけることは出来ないし、回復させることが可能な本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)を見つけることは出来ない相談なのです。両者の間には、肝心の因果関係が存在しないからです。「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の進行は、上述の私たちが発病の条件として規定する「第一の要件」と「第二の要件」とが同時に充足される条件の下で、「前頭葉」を含む脳全体の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していくことが直接の原因であり、両者の間には、直接の因果関係が存在しているのです。アミロイドベータとかタウ蛋白とかいった特定のタンパク質の蓄積が発病及び症状重症化の直接の原因であるとする学説は、それらの主張と発病及び症状重症化との間の因果関係が立証されているものではなくて、単なる憶測、想像の類(所謂、「仮説」)に過ぎないのです。14689例にも及ぶ生きた人間の「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルとそれに厳密にリンクした症状の集積の結果として得られた「アルツハイマー型認知症」の特徴は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下が本質であるが故に、(1)「前頭葉」、左脳、右脳、運動の脳の順番に機能が衰えていくこと並びに(2)MMSEで判定される脳の後半領域の機能について、私たちが、「アルツハイマー型認知症」と判定する上で並びに他の種類の認知症との鑑別及び認知症と紛らわしい他の病気との鑑別を行うに際して、極めて有用で有効な「客観的基準」を提供してくれている「MMSE下位項目の項目困難度」という指標、即ち、「機能が衰えていく順番についての極めて厳格な機序」の存在であり(ここを「クリック」してください)、この「アルツハイマー型認知症だけに確認される特有の指標」について、アセチルコリン説やアミロイドベータ説やタウ蛋白説や脳の萎縮説と言った「仮説」を主張する人達は、どのような説明を行うことが出来るというのでしょうか。明確で客観的なデータに基づいた反論を一度聞いてみたいものです。

記憶のメカニズムについても脳科学者とか認知症の専門家と自称している人たちもその機能構造については良く分かっていないにもかかわらず憶測をベースにいろいろな説を唱えているのです。記憶は記銘、保持、想起の三つの段階の行程を辿るのですが、想い出す、つまり想起と言う機能は、MMSEの下位項目のうちで、最も早くその機能が衰えていくものなのです。その原因は、廃用性の機能低下の場合には最も高度な機能から衰えていくという機序があり、「前頭葉」の三本柱の機能のうち最も高度な機能である「注意の分配力」の機能が想起する上で最も重要な機能として関わっているからなのです。

)以下に、「二段階方式」の判定基準である「小ボケ」に特有の症状を列記しておきます(「小ボケ」は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした客観的な指標により定義されています)。

  [ 小ボケのチェックリスト]

(「前頭葉」機能が異常な機能レベルに在ることの確認を条件として、4つ以上に該当していると、「小ボケ」のレベルであることが疑われます)。

□ 複数のことに注意が分配できなくて、3つの用事が同時にさばけない

□ 機転がきかなくて、創意工夫ができない

□ 発想が乏しくて、画一的な行動が目立つ

□ 何事をするにも億劫で面倒がり、何かをやってみようという意欲が見られない

□  同じ食材を買ってくることが多く、料理の献立の単調さが目立つ

□ 一日や一週間の計画が自分で立てられず、何も思いつかない様子

□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと居眠りしている

□ これまでなら感動していたことに対して感動しない

□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔がほとんど見られない

□ ぼんやりしていることが多く、自分から何もしないが指示されるとできる

□ 根気が続かず中途半端なことを繰り返し、やりかけの家事が目立つ

□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情

□ 反応が遅く動作がもたもたしていて、階段をトントンと降りられない

□ 歩くとき前屈みの姿勢で、小股でトボトボと歩く

□ 料理の手際が悪くなり、家族数に関係なく多すぎる量の料理を作る

□ 自分に自信がなくなり、何かにつけ人を頼ろうとする

□ 髪の手入れや、おしゃれに無関心

□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかない

□ 会話の最中唐突に、一方的に言いたいことを言い相手の話しを聞かない

□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更ができない

□ これまでなら楽しんでいた趣味や外出や旅行を嫌がる   

)以下に、「二段階方式」の判定基準である「中ボケ」に特有の症状を列記しておきます(「中ボケ」は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした客観的な指標により定義されています)。

 【中ボケのチェックリスト】

(「前頭葉」機能が異常な機能レベルに在ることの確認を条件として、4つ以上に該当していると、「中ボケ」のレベルであることが疑われます)。

□ 何度教えても日付けがあいまいになる

□ 簡単な計算ができない(お札ばかりで買い物をし、やたらと小銭がたまる)

□ 電気やガスの消し忘れ、水道の蛇口の閉め忘れなどが目立つ

□ 家庭内の簡単な用事程度のこともきちんとできない(部屋や洗濯物の

整理、食後の片付け、畑や庭仕事などがきちんとできなくなる)

□ お金や持ち物のしまい場所をすっかり忘れてしまい、一日中探している

□ 自分が飲む2~3種類の服薬管理ができない

□ 服の着方に無頓着で、重ね着が目立つ(セーターの上からシャツを着る。裏表や前後ろに着る。入浴後、着ていた下着の上に新しい下着を着る)

□ 入浴時の温度管理が出来ず、体を洗わないとか石鹸がついたままとかする

□ 周りを汚したり流してないなど、トイレの後始末がきちんとできない

□ 料理の味付けが変になる(特に、塩加減が極端に変になる。塩辛すぎて、周りが食べられないようなものを作り、本人だけが平気で食べる)

□ 行き慣れている所に行くのに、スムーズに行けない(行き先の違う乗り物に乗ったり、行き道を間違えたりする)

□ 自分の子供の数、生まれ順、居住場所の説明がきちんとできない

□ 季節が分からなくなる(夏にセーターなど、季節違いの服を平気で着る)

□ 昨日の出来事をすっかり忘れてしまう

□ 物盗られ妄想(物の置き場所を忘れて、相手が隠したとか盗んだとか言う)とか、世話をしてくれる人に対して口汚くののしる行為とかがある   

)以下に、「二段階方式」の判定基準である「大ボケ」に特有の症状を列記しておきます(「大ボケ」は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした客観的な指標により定義されています)。

 【大ボケのチェックリスト】

(「前頭葉」機能が異常な機能レベルに在ることの確認を条件として、3つ以上に該当していると、「大ボケ」のレベルであることが疑われます)。

□ 着ている服を脱ぎたがらず、便で汚れた下着をそのまま平気で着ている

□ 風呂に入るのを嫌がる

□ 服を正しく着られず、ズボンを頭からかぶったり上着に足を通したりする

□ 家族の名前を間違えたり、子供を配偶者と間違えたりする

□ 食事やあいさつをしたことなど直前に起きたことをすぐに忘れてしまう

□ 家庭生活に全面的な介助が必要(食事、入浴、排泄)

□ 自宅に居ても落ちつかず、出て行きたがる

□ 大小便を失敗しても、後の処置ができない(大小便で汚れた下着を、押し入れなどに隠すようなこともあります)

□ 自宅の方向が、たびたびわからなくなる

□ 同居している家族の名前も顔もわからない(家族かどうかも分からない)

□ 今は昼なのか夜なのかがわからなくて、夜中に騒ぐ(夜中に起きてくる、家中の電気をつけて回る、会社に行くとか田んぼに行くとか言い張る)

□ 痛んだものを平気で食べ、食べ物でないものを口にする

□ 独り言や同じ言葉の繰り返しが目立つ

□ 誰も居ないのに「人が居る」と言ったりする

 服を自分で着られなくなり、ズボンを頭から被るとか;自分の家が分からなくて、徘徊して迷子になるとか;同居している家族の顔も分からないとか;大便で縁が汚れても後始末が出来ないとか;失禁した服を平気で着ていたりしたら、自信を持って、その人はボケてると皆さんは思うのではないでしょうか。正確に言うと、これは、「アルツハイマー型認知症」の末期の段階の症状なのです。こうした症状が出てくる前のもっと軽い段階を専門家の精神科医が見落としているだけなのです。昨日まで、ゲートボールを仲間達と楽しんだり、町内会の小旅行に参加して楽しんでいたお年寄りが、一夜明けたら、洋服が着られないとか、自分の家が分からないとか言う具合には、ならないのです。「脳のリハビリ」により回復させることが困難な末期の段階の「重度認知症」(大ボケ)の段階でしか「アルツハイマー型認知症」を見つけられないでいて、効きもしない薬を処方しているだけの 医療機関は、その「社会的使命」を放棄してしまっていると言うべきではないでしょうか。 

 & 個別認知機能の機能の発揮度と「前頭葉」の三本柱

何かを考えたり、何かの行為をしたり、何らかの行動をしたりする場合、私達が意識的に何かをしようとする場合に、脳が壊れてもいないのに、言い換えると、原因となる器質的な病変が何等見当たりもしないのに、「認知症」の症状が発現してきて、社会生活面や家庭生活面やセルフケアの面で様々な支障が出てくる、段階的な「認知症の症状」が発現してくる、それが「アルツハイマー型認知症」だと言いました。その「アルツハイマー型認知症」発現のメカニズムを解明し、理解するには、私たちの意識的な世界で「前頭葉」の個別認知機能が働くとはどのようなことを言うのか、その機能構造を理解することが先決のテーマとなるのです。然もその為には、「前頭葉」の三本柱の機能と私たちが名付ける「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能が「前頭葉」の個別認知機能の働き具合を左右し、下支えしているということ、言い換えると、「機能発揮上の二重構造」の関係にあることを理解することが、「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズム及び症状重症化のメカニズムを解明する上で不可欠の条件となるということなのです。即ち、私たちが世界で初めて発見し、機能発揮面における「二重構造」の問題と名付けている「前頭葉」の個別認知機能脳の機能発揮上の機能構造のことなのです。例えば、状況の「判断」という個別の認知機能を取り上げて説明すると、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の各機能及び/又は総合体としての機能の発揮度が一定以上のレベルに高まった状態でないと、「判断」という機能の機能の発揮度自体も必要な機能レベルに高くはならないということなのです。私達が「意識」という概念について、意識の覚醒度(意識の覚醒の度合い)という概念の必要性を問題提起している根拠がここにあるのです(ここを「クリック」してください)。

伊豆高原に在るエイジングライフ研究所の庭では、ブーゲンビリアの小さな芽が日毎にその葉色を濃くしてきているし、駐車場の上の石の壁を覆う面には、色とりどりのバラの花が咲きだしてきているし、上の庭では、隣家との境をなす樹々を覆うようにモッコウバラが咲き誇っているのです。「昨日は、一日中しとしとと雨が降っていて、雨に濡れた風情での薔薇の花」の鑑賞の日でした。「今日は、まさしく五月晴れの下での薔薇の花」の鑑賞です。雨天の下でのそれと晴天の下でのそれとは趣が全く変わるのです。そして、この差異を感じ取れるのは、「前頭葉」の機能が正常なレベルで働いている人達に限られるのです。私たちは、「前頭葉」の三本柱の機能の働き具合を精緻に判定することが出来る「かなひろいテスト」を筆頭として、色々な種類の「神経心理機能テスト」を開発したのですが、その中に、「表情読み取りテスト」と言うのがあります。

 笑っている表情の人、怒っている表情の人、泣いている表情の人、悔しがっている表情の人、嬉しがっている表情の人など。私たち人間が表わす表情には、様々なタイプのものがありますが、こうした表情を表わすことが出来るのも、或いは表情を識別することが出来るのも、「前頭葉」の機能が正常なレベルにある人達に限られるのです。中でも、「注意の分配力」の機能が正常な機能レベルに無いと、そうした認知自体が困難になってしまうのです。左脳も右脳も運動の脳も、その全てが正常な機能レベルにあっても、肝心の「前頭葉」の機能が異常なレベルに衰えてきている段階に在る人達を私たちは「軽度認知症」(小ボケ)と呼んでいるのですが、その人達に特有な症状である(何かに感動することが無くなり、顔つきが無表情で、目の光がどんよりしている)というのは、まさしくこのことを物語っているのです。

 多岐に亘っていて、数有る個別の認知機能(理解、了解、了知、了承、考察、考慮、観察、鑑賞、感動、抑制、反省、忍耐、思索、思考、企画、計画、シミュ・レーション、創作、創造、洞察、推理、推測、詮索、想像、空想、妄想、探求、創意、工夫、比較、検討、評価、判定、判断、修正、選択、排除、排斥、構成、構想、構築、統合、分別、支配、確認、決定、決断、指示、采配、統率、統括等)の全てが、機能を発揮するに際しては、その機能の発揮度自体が、「前頭葉」の三本柱の機能の発揮度に左右され、下支えされているという訳なのです。このことを言い換えると、「前頭葉」の三本柱の機能の発揮度が何らかの原因で異常な機能レベルに衰えると(「アルツハイマー型認知症」の場合は、廃用性の加速度的で異常な機能低下)、「前頭葉」の個別認知機能の発揮度自体も極めて低い、異常な機能レベルのものになるということなのです。「前頭葉」の個別認知機能の発揮度は、「前頭葉」の三本柱の機能の発揮度に依存する機能構造となっていて並びにその上に、私達が「二段階方式」の手技を活用して集積した「脳機能データ」の解析結果が示しているように、以下に説明する「正常老化の性質」に起因した「加齢」に伴い発現してくる機能低下及びナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下の影響を直接的に反映する機能構造になっているのです。

 その「脳機能データ」が示しているのは、「前頭葉」の個別認知機能の『機能の発揮度』を左右し、下支えする働きを有する「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能には、『脳の使い方としての「生活習慣」の如何に拘らず、「加齢」と共にその機能が衰えていく』という性質(私たちが「正常老化の性質」と名付けている性質)が、生来的に誰の脳機能にも内在しているということなのです。その「脳機能データ」によると、『「前頭葉」の三本柱の機能の働き具合は、「18歳から20歳代の前半のころ」がピークで、正常な機能レベルを維持しつつも、緩やかながらも直線的なカーブを描きつつ衰えていくのです。そして、「第二の人生」が始まる60歳代の半ばころには、正常な機能レベルを維持しつつも、ピーク時の半分くらいのレベルにまで機能が衰えてきていて、100歳代に向かって、正常な機能レベルを維持しつつも、直線的に緩やかに、更に衰えていくことになる』ということなのです。

そうした機能構造が存在するが故に、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」である場合には、前述した「二つの機能低下」という条件が「同時に充足」された時、その「相乗効果」によって、「前頭葉」を含む脳全体の機能について、加速度的で異常な機能低下が進行して行くこととなり、その先に、「アルツハイマー型認知症」の発病、更には症状の重症化という問題が横たわっているということなのです。

更に加えて、「前頭葉」の三本柱の機能の内でも最も高度な機能である「注意の分配力」の機能の働きについて理解することが不可欠の条件となるのです。

お友達の家に招待されて、リビングと寝室とトイレの位置関係を理解し、正しく「記憶」するにも、世間話や自慢話に花を咲かせながら、楽しくておいしい夕食時間を満喫するにも、食後のカラオケの時間に自慢ののどを披露してお友達を楽しませるにも、「注意の分配力」の機能が正常な機能レベルで働いてくれることが不可欠の条件となるのです。

□ 着ている服を脱ぎたがらず、便で汚れた下着をそのまま平気で着ている;

□ 風呂に入るのを嫌がる;

□ 服を正しく着られず、ズボンを頭からかぶったり上着に足を通したりする:

等と言った「アルツハイマー型認知症」の症状、私たちの区分で言う「大ボケ」の段階に特有な症状は、アミロイドベータの蓄積が原因で発現している訳のものではなくて、或いはタウ蛋白の蓄積が原因で発現している訳のものではなくて、「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させてきたそのことが直接の原因で発現してきているだけのものなのです(言葉の上では同じ「失語、失行又は失認」の症状と言っても、器質的な病変に起因して発現してくるものと廃用性の機能低下に起因して発現してくるものとは、全く別の病気を体現した症状であるにもかかわらず、専門家とされる人達は、両者を精緻なレベルで鑑別する「手技」を持たないがために、両者を混同しているか、或いは、二種類のものが存在することさえも知らないでいるのです)。

の脳にも生来的な性質として宿る「正常老化の性質」が加齢により進行してきたことに加えて、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続されている状況下で、廃用性の機能低下が加重されたことにより、加速度的で異常な機能低下が進行した結果としてそうした症状が発現してきているだけのことなのです。その結果、自分が置かれている状況の理解も判断もつかなくて、何をどのようにしたらいいのかの実行と手順の組み立てが出来なくなっているだけのことなのです。「アルツハイマー型認知症」の様々な症状は、ナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続に起因して進行した「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下が直接の原因で発現してきているという単純なものであるにもかかわらず、何らかの器質的な病変が原因となって発現してきているに違いないとの専門家達の過度の思い込みが、逆に、迷路へと迷い込ませているのです。何時になったら、この単純な図式こそが「アルツハイマー型認知症」を発病させている真の犯人(本命)であることに気づいてくれるのでしょうか。こうした専門家達の狭い視野からくる研究態度は、諺に言う、「木を見て森を見ず」の典型的なケースだと言っても過言ではないでしょう。

私たちは、住民参加型の「地域予防活動」の実践により、極めて多数の市町村で、極めて多数の症例により、「アルツハイマー型認知症」の早期発見による回復というテーマを実証してきているというのに、権威が足りないというだけの理由で専門家たちの目にも止まらない状態に在って、アセチルコリン説とかアミロイドベータ説とか、タウ蛋白説とか言った権威だけはあるものの内容がない(内容に重大な誤りがある仮説とかやらに、世間は振り回されているだけなのです。その上、最近テレビなどでよく取り上げられる「脳の活性化」というテーマについても、回想法とか、デュアルタスクとかいう言葉が持ち出されて説明されているのですが、脳の機能と言う視点も知識もない人達がいかにも物知り顔に語るのは、見てはいられないほど滑稽な所業なのです。上述したように、脳の活性化とは「前頭葉」が活性化することであり、言い換えると、「前頭葉」の三本柱の機能が活性化することであり、就中、「注意の分配力」の機能が活性化し、その機能レベルが向上することを言うべきなのです。「意欲」と「注意の集中力」の機能だけでは、ほとんど何もできないことに気づくべきなのです。「注意の分配力の機能こそが、私たち人間だけが獲得した特別に高度な脳機能なのです。アー、哀しいかな。この程度のことに、言い換えると、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化のメカニズム(機序)、発病を予防する方法及び症状を治す方法について、私たちが知識として獲得し、住民参加型の「地域予防活動」の実践により証明してきたレベルのものを、何故に、世界中の認知症の専門家とされる人達が未だに気づかない儘で居るのか。東大、京大、理化学研究所と言えば、我が国でも抜きんでたレベルの研究者達が溢れかえる程いて、日夜研究に邁進しているはずなのに、未だに仮説でしかない、アミロイドベータ説にしがみついているのが理解不能なのです。既に発病している患者の数及び今後の発病者数の増加の見込みなどから、世界的な規模での発病が懸念されていて、極めて重要な認知症である「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状重症化の原因が、私たちが主張している「機能の低下」、就中、「廃用性の機能低下」であるなどと言うのは素人の発想であって、器質的な病変こそプロの追い求めるものなのだと言わんばかりの研究態度なのです。『自分達の研究方法は、根本的に間違っているのではいないか』と疑うことを何故にしないのでしょうか。私のブログは、2012年の3月に公開を始めて、今回で、182回目なのです。その全てが、「アルツハイマー型認知症」がらみの内容なのです。一度でもいいから、私のこのブログを研究室で取り上げて、議論してみていただきたいのです。何時でも、公開討論に応じるつもりなのです。世の為、人の為になることですから。待っています!!

(追記)

「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症の本質は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であって、「前頭葉」を活性化させる生活習慣の構築と実践によって、発病自体を「予防」することが出来るし、本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)で見つけて、「前頭葉」を含む脳全体の出番が多い生活習慣の工夫と「脳のリハビリ」を実践することにより「治す」ことも出来るのです。「第二の人生」を送っておられるお年寄りの皆さん、「アルツハイマー型認知症」とは無縁で第二の人生を完走する上で不可欠の条件、脳を活性化させる「生活習慣」を構築し実践するには、言い換えると、「前頭葉」を活性化させるには、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能をしっかりと使うことになる、自分なりに生き甲斐や喜びや楽しみが得られる「テーマ」を見つけて、日々の生活に取り入れて、生活習慣化することが不可欠となることを忘れないでいただきたいのです「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、「第二の人生」での生き方(脳の使い方としての「生活習慣」)が問われることになる病気なのです。『人の輪の中に入って行って、出来るだけ多くの人と交わり、プライバシ-自体は尊重しつつも、お互いに支えあい、助け合って、出来るだけ密な人間関係を構築して生きてゆく』、これこそが、健全な「超高齢化社会」を維持していく上で、必要不可欠の「価値規範/行動規範」となるのです。趣味や遊びや人付き合いや運動、或いは地域興し等で活発に活動し、活躍しながら、「第二の人生」を自分なりに楽しんで生きている貴方からは、「アルツハイマー型認知症」の発病という事態がどんどん遠ざかっていくことを保証します。(猶、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムについては、ここを「クリック」してください)。

世界的に権威があるとされる米国精神医学会の診断規定である『DSM-4』の規定内容の重大な誤りが見過ごされているがために、末期の段階、私たちの区分で言う「大ボケ」の更に後半にならないと発現を確認することが出来ない極めて重度の症状である失語や失認や失行の症状が発現するまで待って初めて「アルツハイマー型認知症」の発病であるとの誤った診断がまかり通っているが為に、『「アルツハイマー型認知症」は、治すことが出来ない』との誤解が世界中の認知症の専門家達の共通の理解となってしまっているのです。そうした極めて重度の段階の症状が発現して何年間も過ごしてきたお年寄りの死後の「脳の解剖所見」に共通してみられる器質的な病変としての老人斑(アミロイドベータの蓄積によるもの)やら神経原線維変化(タウ蛋白の蓄積によるもの)が、「アルツハイマー型認知症」発病の原因であるとの誤解(言い換えると、老人斑や神経原線維変化が情報を伝達する役割を担っている神経細胞の細胞死を惹き起こすことにより、「DSM- 4]がその「第一要件」で確認を要求している「記憶障害」の症状が発現することが「アルツハイマー型認知症」の症状を発現させる源となっているとの重大な誤解)に権威が付与されてしまい、世界中にその「誤解」が広まってしまっているのです。権威がある機関や人達が主張しているからと言って、常に正しいとは限らないのです!!器質的な病変が原因ではなくて、機能の低下、就中、廃用性の機能低下が本態なのです。私たちが主張している発病の「第一の要件」(「正常老化の性質」に起因した「加齢」に基づく機能低下の進行)と「第二の要件」(「キッカケ」を契機としてナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され継続されることに起因した廃用性の機能低下の進行が加重されること)とが「同時に充足される」条件下で、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行するその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化が待っているということなのです。

 注)本著作物「Bー82」に記載され表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHP左の部分を「クリック」してください)

 脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)


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