(プロローグ)現在「第二の人生」を生きているあなたは、通常の場合であれば、60歳を超えた年齢の「高齢者」だと思うのです。このことを言い換えると、実は、私たち「二段階方式」(KinukoとTadの二人が主宰するエイジングライフ研究所)が定義するところの『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』と言うタイプの認知症が発症する「第一の要件/基盤の要因」を充足している』ことにもなるのです。根拠については、後で詳説しますが、この第一の要件があるが故に、「AD型認知症」は、60歳を超える年齢の「高齢者」だけが発病の対象となる「老年発症」が特徴となるのです。
そもそも、「AD型認知症」と言うタイプの認知症は、アルツハイマー病、脳血管性認知症、二次性認知症等、様々な種類が数ある認知症全体の90%以上の割合を占めているのです(但し、これは、末期の段階である「大ボケ」の段階に在るお年寄りの数だけではなくて、医療現場が見逃している「小ボケ」及び「中ボケ」の段階にあるお年寄り達の数を含むことに注意してください)。
重度の「記憶障害」の症状/極めて重度の物忘れの症状さえ確認されると、「前頭葉」機能の機能レベルの判定もしないで、或いは認知症と紛らわしい他の病気(例えば、「側頭葉性健忘症」)との鑑別もしないで、なんでも「AD型認知症」と診断する医師、精神科医がとても多いのです。年が明けたばかりの今年の1月20日のNHKの報道番組『ETV特集(再)。認知症とともによく生きる▽ある認知症の男性がイギリスへ旅に出た…..』。という番組がその典型例なのです。午前零時から午前1時までの番組だったのです。私が、たまたまテレビのスイッチをひねったのが午前零時45分頃のことだったので、終いの方の15分間ほどしか見られなかったのです。その前の番組の内容を見ていたらもっと明確に問題点を指摘できたのですが、僅か15分間程の内容を見ただけで、それが明らかに誤った内容の報道であることは、明確に指摘出来るのです。
最初は、58歳の時に、「AD型認知症」と診断されて(これが、重大な誤診なのですが)、2年後の現在は報道されていた施設で生活しているとのことでした。その施設で暮らしていて、同様に「AD型認知症」と診断されている「高齢者」全員が(10人或いはそれ以上の数だった)が、「AD型認知症」の発病者との報道でした。その女性は、NHKの報道番組に出てきて、「重度の記憶障害」の症状の為にどのように困難な生活を強いられているか、或いは、どのような面について、どのような工夫をして生活しているかについて、詳しく語っていました。その女性は、重度の「記憶障害」の症状為に、食器などを含む様々な生活用品の仕舞い場所が分からなくなってしまうので、(i-PADを活用して)戸棚毎に、そこに入れてあるものを写真にとって、扉の上の部分に貼っていました。その工夫は、自分自身で思いついて、実行したとのことでした。
『これらの場面を見るだけで、その人達が発病している病気は、「AD型認知症」なのではなくて、全員が「側頭葉性健忘症」であることが分かるのです』。極めて適切に、時には感情をこめて、自分の気持ちを相手に的確に伝えることが出来るのは、その人の「前頭葉」機能が正常なレベルで機能している証拠なのです。「重度の記憶障害/極めて重度の物忘れの症状」が発現して来ている「AD型認知症」の発病者(私たちの区分で言う/末期の段階の症状が発現してきている「重度認知症(大ボケ)」の段階の高齢者)の場合は、発病のメカニズムについて後述するように、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が本質であるので、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちの意識的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている「前頭葉」の機能から廃用性の機能低下を進行させていくことにより、その働き自体が衰えてきてしまっているので、上述した「側頭葉性健忘症」を発病した患者に見られるような、『我が身が置かれている状況を的確に把握し、理解し、且つ適切に言葉で言い表せるということは、全くのこと出来ない、不可能な事』なのです。
(30~50歳代での若年発症が特徴)である『側頭葉性健忘症(極めて重度の記銘力障害に起因した極めて重度の物忘れの症状を呈するが、前頭葉機能が正常なレベルであることが、特徴。従い、我が身に現在起きている生活上の重大な支障について、簡潔に、明確に、自分の言葉で説明が出来るのが、特徴)』を発病した人が、60歳を超える年齢の「高齢者」の域に入ってくると、高齢になればなる程、「AD型認知症」を発病する条件を満たしてくるような生活状況から、其れまで健気ともいえる程に頑張ってきた肝心の「意欲」の機能が衰えてしまい、そがれて行き、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥っていくことにより、「AD型認知症」を、併発して行くケースが多い点に注意して頂きたいのです。余談になりますが、『NHKは、報道する内容をもっと内部の組織でテェックして、内容が正しいことを確認した上で、流して頂きたいと思う』のです。NHKには権威があるので、NHKの報道の内容を国民が正しいものと信じてしまうからです。社会的使命についての意識を高く持って欲しいのです。猶、「側頭葉性健忘症」は、世界的にも誤診が横行していて、その誤診の儘に、『若年性アルツハイマー型認知症』と言う/此の世に実在していない「架空の認知症」が、オーストラリアに端を発して、英国を経由して、我が国でも誤診が横行し、NHKなどがセンセーショナルに、『働き盛りの30~50歳代で、アルツハイマー型認知症の発症が増えて来ている!!』等のタイトルで、度々、番組(誤った内容の報道)を組んでいるのです。
認知症の専門家と言いながら、側頭葉性健忘症を代表例に、老人性うつ症状や/緩徐進行性失語や/緩徐進行性失行と「AD型認知症」とを混同した/「誤診」が医療現場でも多いのです。なにしろ、肝心の「AD型認知症」自体についての発病の原因、メカについて無知であり、その症状についても単に外観から捉えただけの知識しか持ち合わせていない人達なのであり、私たち「二段階方式」から見ると、発言の内容自体が支離滅裂と言うしかない人達なのです。それでいて、テレビに登場して名医とか紹介されて物知り顔に語る人達が多いのです。
余談はさておき、認知症を発症しているお年寄り達の殆どの場合、その大多数は、「AD型認知症」を発病しているとことになる訳なのです。ところが、その肝心の「AD型認知症」については、『発病のメカが分からないし、発病自体を予防したり、或いは、症状の進行を抑制したり、更には、症状を治すことについて、その方法が全くのこと不明』とされて来ているのです。これが、世界中の認知症の専門家とされる人達(学者、研究者、医師達)や権威があるとされる世界中の研究機関や世界的な大手の製薬会社の一致した見解でもあるのです。その見解の内容は、誤ったものであるにも拘わらず、権威があるというだけの理由で、世界中に浸透しているということなのです。それがために、『真実を言うと、「AD型認知症」と言うタイプの認知症こそが、発病を予防することが出来るし、治すことが出来る認知症の典型であるにも拘わらず、発病を予防することが出来ないし、治すことが出来ない』とされて来ているのです。
&1 「AD型認知症」の本質と発病のメカニズム
そうした状況の中で唯一、私たち「二段階方式」だけが、『「AD型認知症」と言うタイプの認知症は、①廃用症候群に属する/②老化・廃用型の/③単なる「生活習慣病」であって、食生活ではなくて、(脳の使い方)としての「生活習慣」に起因した病気であり、発病自体を予防することが出来るし、早期の段階で見つければ治すことが出来る』と主張しているのです。
但し、権威があるとされる人達や機関の主張が「因果関係」の存在の実証が為されないままでの、単に「観念的」で「概念的」な主張(仮説)であるのに対して、私たち「二段階方式」の主張は、私たちが独自に開発した神経心理機能テストである「二段階方式」という「手技」を活用して集積してきた14689例にも上る極めて精緻な「脳機能データ」の解析結果(発病のメカの裏付けとなるデータ)と北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での『住民参加型の地域予防活動』と言う、対象を「AD型認知症」に特化した『発病自体の予防と早期診断による回復とを明確な目的とした実践型の活動』の顕著な成果に基づいた、「二段階方式の主張内容が、正しいことを/疫学的方法により、実証済み」のものなのです。
認知症について権威が有るとされる世界中の認知症の専門家達から発病の原因(メカ)が分からないとされている「AD型認知症」について、私たち「二段階方式」が定義する発病の「第二の要件/加重要因」とは、『意識が覚醒した/目的的な世界に於ける/脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちの意識的/目的的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている「前頭葉」機能という機能の/廃用性の異常な機能低下の進行と言う要因(「仕事」と言うテーマの遂行とは無縁の日々を生きる「第二の人生」での日々の生活面で、使われる機会が極端に少ない為に/本来の機能が衰えて行くこと)、言い換えると、自分なりに追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものが無い「単調な生活の繰り返し」、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という、「脳の使い方」としての視点と意味で言う単調な「生活習慣」に起因した/廃用性の異常な機能低下の進行と言う要因なのです。ここに定義した「第一の要件/基盤の要因」と「第二の要件/加重要因」と言う、「異なる二つの要因が、同時に並存して、重なり合うことの「相剰効果」に因って、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能が、①廃用性の/②加速度的で/③異常な機能低下を進行させて行くこととなり、その先に待っているのが、「AD型認知症」の発病ということなのです。
「AD型認知症」の発病の真の原因は、憶測に因り権威機関が提示しているようなアミロイドβの蓄積でもなく、タウ蛋白の沈着でもなく、アセチルコリンの不足でもなくて/「脳の使い方」としての単調な「生活習慣」、「前頭葉」機能の出番が極端に少ない、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続という要因なのです。その実態面から見ても、「第一の要件」を満たしていても、「第二の要件」を満たしていなければ、発病の要件が同時に充足されてはいないので、発病することは無いのです。すなわち、60歳を超える年齢のお年寄りであれば、誰でも「AD型認知症」を発病する訳ではないということなのです。逆に、「第二の要件」を満たしていても「第一の要件」を満たしていなければ、発病の要件が同時に充足されてはいないので、発病することは無いのです。すなわち、30~50歳代の年齢の「若い人達」が、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々継続させていても、「AD型認知症」を発病することには、ならないのです。
& 2「アルツハイマー型認知症」は、治すことも/発病を予防することも出来る認知症
「AD型認知症」の発病の最初の段階が、私たち「二段階方式」の区分で言う「軽度認知症(小ボケ)」の段階であり、次いで、「中等度認知症(中ボケ)」の段階があって、最後に、末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」の段階が待っているということなのです。私たち「二段階方式」が、「AD型認知症」の症状を上述の「三つの段階」に区分するのは、その区分自体に極めて重要な意味があるからなのです。「小ボケ」の段階で発病を見つければ、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善という方法であって、「前頭葉」機能を含む/脳全体の働きが活性化する「生活習慣」への改善とその継続的な実践の自助努力のことを言います)によって、正常な機能レベルに改善させる(認知症の症状自体を「治す」)ことが可能であり、「中ボケ」の段階で発病を見つければ、「脳のリハビリ」によって、症状の重症化の進行の抑制(末期の「大ボケ」には市内事)が、未だ可能であり、末期の段階である「大ボケ」の段階で発病を見つけて居たのでは、見つけても/最早遅すぎる、為す術が何も残されていなくて、「介護」の途しか残されていないのです。
末期の段階である「大ボケ」の段階で発病を見つけるということは、厳しく糾弾して言えば、医療機関が不条理で高額な売り上げを稼げるという意味以外に何の意味も無いのです。私たちの「二段階方式」のような、保険点数が極めて低い(少額の売り上げしか稼ぐことが出来ない)ものの、極めて精緻な判定が出来る「手技」を活用して、本当の意味での早期の段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」までの段階で見つけて、「脳のリハビリ」を施せば、治すこと及び/又は症状の重症化の進行の抑制が出来ることには/何の興味も関心も示さないで居て(無関心で居て)、高額の保険点数により高額の売上高を稼げはしても、本当の意味での早期の段階では見つけることが出来ない方法であり、使用自体に意味がないCTやMRIやf-MRIや、果てはPET等の機器を使用して、末期の段階である「大ボケ」の段階で、発病を見つけている(「発病のレッテル貼り」をしているだけ)のが、医療現場の実態なのです。
更なる問題点を指摘しておくと、「AD型認知症」の発病のメカ及び症状が重症化していくそのメカから言って/効くはずもない「薬」を何種類か処方して、『ケースによっては、症状の進行が緩やかになるかもしれない』とか言って、そもそも効くのではなくて、単に、『症状の発現の仕方を亢進/又は抑制するだけの効能でしかない「対症療法薬」を/「治療薬」という名目で処方している』いるのです。効能についての「因果関係」の確認に関する具体的な問題点を指摘すれば、「AD型認知症」の症状が進行する(重症化する)メカについて、「薬」を開発した製薬会社自身が知らない別の要因が存在するのです。
私たち「二段階方式」のように、14689例にも及ぶ極めて精緻で、初期段階の症状から重度の段階の症状まで含む「脳機能データ」の解析という実証資料も持っていないで、当該の薬の効能についての「因果関係」の評価方法自体が誤っていることにも気づかないで居て、薬を製造し、販売しているのです。その結果として、認知症関連の総費用(末期の段階での診断、投薬及び介護関連の総費用であり、その90%以上は、「アルツハイマー型認知症」関連の費用が占めることになる)が、2015年度の実績ベースで/15兆円を超えてしまっているのです。こんな不条理なことが、何時までも、まかり通っていて良いものなのでしょうか。「DSM-Ⅳ」(米国精神医学会が策定した、「AD型認知症」の診断規定)という世界最高の権威認められていながら、内容自体に重大な誤りがある規定により世界を席巻している米国はさておき、せめて我が国の認知症の専門家達だけでも、「AD型認知症」についての正しい本質を理解し、「住民参加型の地域予防活動」の国策化に因る全国展開拡の制度化について、もっと関心を持って欲しいと願うのです。
& 3 専門家達が主張している「仮説」は、誤り
世界中の認知症の専門家とされる人達から、『原因不明で治らないものとされている「AD型認知症」こそが、実は、脳の使い方としての「生活習慣」の改善により/発病自体を予防することが出来るし、早期診断により「脳のリハビリ」を指導することにより・治すことが出来るタイプの認知症なのです』。
マウスにアミロイドβを注入したアミロイド・マウスであろうと(京大や理化学研究所がその代表格)、玄米にアミロイドβを注入したアミロイド・米であろうと(東大がその代表格)、両者は共に、目の付け所が、根本から間違っていると言うしかないのです。アミロイドβの蓄積による老人斑の沈着が、情報を伝達する役割を担っている神経細胞の細胞死を招き、且つ、そのことが「記憶障害」の症状を惹き起こしているという理解、前提にこそ、重大な誤り、根本的な欠陥が潜んでいるからなのです。両説を唱えている人達に注意を喚起し、問題提起したいのです。皆さんが治療薬の開発の根拠及び基本的な理解の基礎としている「記憶障害」と言う要因は、「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行を惹き起こす『真の犯人では、ない」のです!!!
&4 「超高齢社会」を維持していく為には、「住民参加型の地域予防活動」の国策化に因る全国展開が必要不可欠
ところで、「重度認知症(大ボケ)」の段階の症状が発現して来るようになるまで何等の対策が採られないままに放置されたままでいると、言い換えると、「前頭葉」機能を含む脳全体の機能がそこまで衰えて来ると、最早、「介護」するだけの途しか残されていないのです。その結果、私たち「二段階方式」の区分で言う「重度認知症(大ボケ)」の段階のお年寄りの「家族介護」という問題が起きてきて、お年寄りが介護の担い手である場合は、「認認介護」(「介護」だけの生活を強いられることとなったお年寄りも又、「AD型認知症」を発病して行くことになる社会現象)とか、息子や娘などの若い世代が介護の担い手である場合は、「介護離職」(親の介護の為に、それまで就いていた職を失うこととなる社会現象)と言った/極めて重大な社会問題に直面することになってしまうのです。我が国は、今まさにこの問題に直面しているのです。だからと言って、「介護」に従事している人達の給料を或る程度嵩上げすれば、それらの社会問題の解決策となるという訳のものではないのです。
それが何かというと、「AD型認知症」に対象を特化した活動であり、「AD型認知症」の発病自体の「予防」と早期診断による「回復」を明確な活動目的とした/「住民参加型の地域予防活動」の、国策化に因る全国展開の制度化なのです。それは、「市町村」の保健師さん達と地域のボランティアとの協働による活動であり、私たち「二段階方式」が、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で先駆的に実践展開を指導し、顕著な成果を挙げた『住民参加型の地域予防活動』のことなのです。実施する地域の最適化、出来るだけ小さな地域単位で/密な活動を展開することなのです。
&5 「アルツハイマー型認知症」の予防に対する/個人としての対策
上述したように、認知症(その90%以上を占めているのが、「AD型認知症」なのですが)関連の総費用(中身は、末期での医療及び介護)が、2015年度ベースで年間15兆円を超える規模に膨れ上がっている訳なのですが(一般会計と特別会計の合計総額)、予防にも早期診断による回復にも何等の対策が実施されないままで放置されている結果、この先更に加速度的に介護関連総費用の額が増大の一途を辿るものと予測されてもいるのです。そこで今回のこのブログでは、政府としての対策や市町村での地域行政施策の在り方は脇に置いておいて、「個人」として、どのように対応し、対処すべきなのかを、「第二の人生」を送っている『高齢者』自身の問題として、言い換えると、『高齢者自身が、「AD型認知症」を発病することなく、「第二の人生」を完走するには、どのような生き方、脳の使い方としての「生活習慣」を構築し、日々実践の為の自助努力をしていけば良いのか』についての一つの具体的な指針となるものを提供してみたいと考えるのです。「物忘れ」の症状が頻回になってきていて、その程度と態様とが進んできていると自覚している「高齢者」にとって、最も注意すべきことは、『何等かの「テーマ」について考える場合であれ、行為や言動や行動を起こす場合であれ、肝心要の、「意欲」/「注意の集中力」/就中、「注意の分配力」の機能自体が、自分が気が付いている以上に衰えてきている』という問題、「正常老化の性質」の問題の存在を理解し、確認し、自覚することが、先決となるのです。
〇 私たち「二段階方式」が定義する/発病の第一の要件の根拠となる脳機能データ
このことについては、世界中の脳科学者達の誰もが及び世界中の認知症の専門家達の誰もが未だに気が付いていないテーマ、それが、『複合機能体である「前頭葉」機能の個別認知機能(「評価の物差し(意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)」の機能及び「実行機能」の発揮度と「前頭葉の三本柱(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能)」の機能との関係』として私たち「二段階方式」が世界で初めて発見し、提示している、『脳機能発揮面における二重構造の関係』という問題の存在なのです。状況の理解と判断、判断に沿ったテーマの発想、発想テーマに沿った発言、行為或いは行動内容の企画と計画、実行結果についての洞察、推理及びシミュレーション、シミュレーション結果に基づく修正、実行内容並びにその程度及び態様の選択、実行の決定と脳の各部に対する実行の指示その他抑制や感動や共感等の「前頭葉」機能の個別の認知機能は、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮の度合いにリンクして、その機能の発揮度が形成されるメカニズムになっているという問題の存在のことなのです。
そのことに加えて、この「前頭葉の三本柱」の機能には、「正常老化の性質」と私たち「二段階方式」が、世界で初めて発見し、名付けている生来的な性質が有るのです。「前頭葉」機能が生き生きと働くような「テーマ」を日々追求して生活していようとも、「加齢」の進行と共に働き具合が、正常な機能レベルの範囲に在って、且つ、20歳代の前半をピークとして、それ以降は、100歳に向かって/緩やかに直線的に、次第に低下していくという(生まれながらに備わっている)生来的な性質が、誰にでも備わっているということなのです。私たち「二段階方式」が、「60歳を超える年齢の高齢者」という条件を、「AD型認知症」の発病の「第一の要件/基盤の要因」として定義している根拠がここにあるのです。我が国で、「第二の人生」が始まる60歳位の年齢になると、「前頭葉の三本柱」の機能の働き具合が、最盛期である20歳代の前半の頃のそれに比べて/半分位に衰えて来ていることを「脳機能データ(「正常老化の性質」と名付けているカーブ)」が示しているのです。
「脳の使い方」としての「生活習慣」の在り様とは無関係に、20歳代の前半をピークとして、その後は、100歳に向かって/緩やかに直線的に衰えていくという性質、「正常老化の性質」に起因して「前頭葉の三本柱」の機能レベルが、或るレベル以下に低下して来ていて、且つ「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」が(私たちが定義する発病の「第一の要件」)、何等かの『大きな出来事、又は、大きな生活環境の変化』の発生と継続を「キッカケ」として、その人がその時遭遇した精神的、肉体的及び/又は経済的な逆境に対して、状況を元のような状況に変える道筋が見えてこない為に、心が折れて、立ち上がり、這い上がって行こうとする『意欲』を喪失してしまった結果、自分なりに追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものが無い、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まり継続されていくとき(私たちが定義する発病の「第二の要件/加重要因」)、「第一の要因」と「第二の要因」の同時存在、即ち、「異なる二つの要因が、同時に並存し、重なり合うこと」に因る『相剰効果』によって、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能が、①廃用性の/②加速度的で/③異常な/機能低下を進行させていくこととなり、その先に、「AD型認知症」の発病が待っているということなのです。猶、注意すべきは、『 ①意欲⇒②注意の集中力⇒③注意の分配力⇒④評価の物差し⇒実行機能』と言う、私たち「二段階方式」が(「改訂版かなひろい」テストの実施に因る脳機能データの集積と解析)世界で初めて発見し/解明した『機能発揮上の二重構造』の問題並びに『「前頭葉」機能が、①「前頭葉の三本柱」の機能、②「評価の物差し」の機能及び③「実行機能」により構成されている複合機能体である事』に因って、『①意欲の喪失が、②注意の集中力の機能の廃用性の異常な機能低下に繋がり、②注意の集中力の機能の廃用性の異常な機能低下が、③注意の分配力の機能の廃用性の異常な機能低下に繋がり、更には、④評価の物差しの機能及び⑤実行機能の廃用性の異常な機能低下に繋がる』結果として、それら三者の複合機能体である『⑥「前頭葉」機能の廃用性の異常な機能低下』に繋がると言う、「機能発揮上の二重構造」の存在が、「廃用性の異常な機能低下の進行の連鎖」へと繋がって行くこと、このことが、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化が進行して行くメカの解明と理解に不可欠の極めて重要な要素となるのです!!!
注1】「AD型認知症」の発病及び症状の重症化の進行は、人類最大に難問とされている「意識」が関わり、『意識が覚醒した/目的的な世界』が関わるのです。
注2】「意識」が覚醒した/目的的な世界は、①『評価の物差し』の機能に因る、評価/注意/関心/観方に従い、②「注意の分配力」の機能が、③「実行機能」を駆使して、④「メタ認知」し、⑤メタ認知に僅かに遅れて、連動し、随伴する「実体験認知」に因り、所期の目的を実行して、所定の目標を達成して行く世界なのです。
注3】「AD型認知症」の発病/症状の重症化が進行して行くメカは、「第二の人生」を生きている「高齢者」が、「キッカケ」の発生と継続に心が折れて、「意欲」を喪失することで開始された/『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』の継続に因り、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能について、廃用性の/加速度的で/異常な機能低下が進行して行くことに因り、発病症状の重症化が進行して行くその先に、「AD型認知症」の発病が、待っているということなのです。そのメカは、①「機能発揮上の二重構造」の存在の問題及び②「意欲を喪失」することに端を発した、『①「前頭葉の三本柱」の機能⇒②「評価の物差しの機能」⇒「実行機能」』へと、廃用性の異常な機能低下が連鎖して行く/「廃用性の異常な機能低下の進行の連鎖」の問題に在るのです。
注4】「AD型認知症」について、「重度の物忘れが特徴の神経変性疾患だと誤解し、記憶障害と言う要因が、発病/症状の重症化の進行を惹き起こす原因要因として構想し、基準を策定している規定、米国精神医学会が策定した「DSM- Ⅳ」の規定内容は、根本的に誤りの内容であり、並びに、「DSM- Ⅳ」の第一要件の規定内容が正しいものとして(「大前提」にして)、憶測により構想されたレベルのものでしかない、『アミロイドβ仮説』が提示する内容は、出鱈目と言うしかないのです!!! その「アミロイドβ仮説」に盲従している、東大/京大/理研(MIT 研=利根川進))は社会的責任を自覚して、出来るだけ早期に、撤回を表明すべきものなのです。
注5】「DSM-Ⅳ」の第二要件が確認を要求している失語(紛い)の症状、又は失認(紛い)の症状、若しくは失行(紛い)の症状は、『「DSM-Ⅳ」の第一要件が規定している「記憶障害」に起因した症状ではなくて』、『前頭』葉機能を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、極めて異常な機能レベルにまで、機能の低下が進行して来たことに因り、「メタ認知」機能が殆ど働かないことが原因で、「実体験認知」の機能が殆ど働かないことを反映した症状に過ぎないのです!!
〇 「アルツハイマー型認知症」の発病の予防となる「生活習慣」の構築
「AD型認知症」の本態(真の正体)は、①廃用症候群に属する/②老化・廃用型の/③「生活習慣病」に過ぎないのであり、且つ、そのことのゆえに、脳の機能に衰えていく「厳密な順番」があるのが特徴なのです。私たち「二段階方式」が集積してきた14689例にも及ぶ「脳機能データ」の解析によると、廃用性の異常な機能低下により最初に異常なレベルに機能が衰えていく脳機能は、私たちの「意識的な世界」(意識的に何かのテーマを発想し、実行しようとする世界)を構築し、統括し、支配し、コントロールしていて、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能と呼称されている複合機能体なのです。これを言い換えると、「前頭葉」の機能が正常な機能レベルに保たれている限りは、「AD型認知症」を発病することは絶対に無いということなのです。
「AD型認知症」は、廃用症候群(使われる機会が極端に少ないことにより、その機能が異常なレベルに衰えていくもの)に属する/「脳の使い方」としての「生活習慣」に起因した認知症なのです。
従って、発病を予防するには、「前頭葉」機能の出番が出来るだけ多い「生活習慣」を構築して、実践することに尽きるのです。発病を予防する効能を有する薬も、症状を治す効能を有する薬も、症状の進行を遅らせる効能を有する薬も、「AD型認知症」の発病及び症状が重症化していくメカに照らして、未来永劫開発されることは絶対に無いと言い切れるのです。自分なりに追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものが無い「単調な生活習慣」、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続されている状況下で、飲む(貼る)だけで、それまで居眠りしていた「前頭葉」機能が目を醒まして活性化するなど、絶対に有り得ないことなのです。
日々継続して実践できるもの(「テーマ」)であって、実行する上であなたなりの「目標」が設定出来るものであって、その目標を実行すること自体があなたにとって「楽しいもの」であって、目標を達成する過程で、或いは目標を達成したことによって、貴方なりの楽しさ、喜び、或いは生き甲斐が得られるもの、それを出来るだけたくさん見つけて、独りで「仕事」を実行するみたいに黙々と実行するのではなくて、出来れば気心が知れた仲間達と一緒にやれるものを見つけて頂きたいのです。自分なりの目標が設定できて、やることの嬉しさや喜びや感動や生き甲斐を得られるということは、貴方の「前頭葉」機能がそのことを高く評価しているということなのです。あなた自身の「前頭葉」機能の中に構築されていて、様々な場面での貴方なりの選択をさせているあなた独自の「評価の物差し(=自我)」の機能が、そのことを評価しているが故のことなのです。
〇趣味、遊び、人付き合い、運動、或いは地域興し等の社会活動という「テーマ」
「AD型認知症」と言うタイプの認知症は、「第二の人生」での/あなたの日々の「生き方」、「脳の使い方」としての「生活習慣」の在り方が問われることになる認知症なのです。
廃用症候群に属する/老化・廃用型の/「生活習慣病」が本態である「AD型認知症」の発病を予防するには、「前頭葉」機能を含む/脳全体をしっかりと使ってやる「生活習慣」を構築し、実践することが必要不可欠の条件となるのです。「仕事」とは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」で、趣味や遊びや人付き合いや運動、或いは地域興し等の社会活動といった「テーマ」の中で、自分なりに興味や関心がもてる「テーマ」を見つけて、自分なりの「目的」や「目標」がある生活の実践、自分なりの「生き甲斐」や「喜び」が得られる「生活習慣」を構築し、実践することが出来るか否かが問われることになるのです。60歳を超える年齢の「高齢者」であって、未だ現職の人が、「AD型認知症」を発病することがあるのは、(名目だけの会長職や社長職や茶道の先生等の地位にある人が発病の対象となるのであり、名実ともに実権を握っている状況の人は発病の対象とはならないことに注意)、「第二の人生」を送っている「仕事」とは無縁のお年寄りだけが発病の対象となるのが、「AD型認知症」の特徴なのです。世界中の認知症の専門家とされる人達の間で、『発病の「原因が」分からないし、「治す」ことができないし、発病自体を「予防」することも出来ない』とされている「AD型認知症」というタイプの認知症は、「左脳」が主役となる「仕事」とは無縁の生活が日々続くことになる「第二の人生」での/あなたの「生き方」が問われる認知症なのです!!!
日々の脳の使い方、特に「右脳」を主体として、運動の脳や左脳をいかに使うかによって、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能の出番が、できるだけ多い「生活習慣」を構築し、実践することによって、発病自体を「予防」することが出来るのです。気心が知れた仲間達と交わりながら、その「テーマ」自体を考えること、実行することにより、「前頭葉の三本柱」の機能と私たち「二段階方式」が名付けている/「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の出番が多くて、よく働くこと、即ち、意欲が湧いてきて、注意の集中力が上がってきて、注意の分配力の機能が回転を速めて、あれこれとケース・シミュレーションしたり、てきぱきと決定し、処理する機能の発揮度が上がってくる状況にある生活が維持されることにより、「前頭葉」機能の「個別認知機能」である「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の発揮度が上がってくるようになるのです。言い換えると、それら三者の複合機能体である『前頭葉』機能が活性化して、廃用性の異常な機能低下と言う要因の発生と存在が防止されることに因り、「AD型認知症」の発病の予防≪発病時期の先送り≫へと繋がることになるのです。
但し、そうした生活状況が「生き甲斐」や「喜び」を与えてくれる「楽しいもの」であるか否かを判断するのは他ならぬ、あなた自身の「前頭葉」機能、言い換えると、あなた自身の「前頭葉」に備わっているあなた自身の「評価の物差し」の機能の働きなのです。だからこそ、他人の真似事をするのではなくて、自分なりのテーマを選択し、自分なりに実行することが求められることになるのです。「仕事」とは無縁になる「第二の人生」を日々生きて行く中で、趣味や遊びや人付き合いや運動、或いは地域興し等の社会活動等の「テーマ」の中で、自分なりに/興味や関心がある「テーマ」を見つけて、自分なりの/「目的」や「目標」がある生活の実践、自分なりの/「生き甲斐」や「喜び」や「楽しみ」が得られる「生活習慣」を構築し、継続して実践することが、「AD型認知症」の発病とは無縁で、「第二の人生」を完走することにつながる「唯一、無二の方法」なのです。
「AD型認知症」は、①廃用症候群に属する/②老化・廃用型の/③単なる「生活習慣病」が本態なのであり、「AD型認知症」を発病しない(発病を予防する)為には、「前頭葉」機能を含む/脳全体が活性化する/自分なりの生活上の「テーマ」を出来るだけたくさん持つことが必要となるのです。猶、その際心すべきは、「継続は力なり」ということなのです。興味の赴くままに/一時期だけというのではなくて、長く継続していくことが必要となるのです。その為には、大きな「テーマ」ばかりを追い求めるのではなくて、むしろ、小さな「テーマ」をたくさん積み重ね、積み上げることが大事なことなのです。
& 6 アルツハイマー型認知症の発病を予防する為の「五か条」
〇「第二の人生」を、ボケ(「AD型認知症」の発病)とは無縁で、自分らしく活き活きと生きるために不可欠な「生活習慣」を打ち立てるための「大原則」。
「AD型認知症」と言うタイプの認知症は、脳の使い方としての「生活習慣」(ナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続)に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行の結果発病するものであるが故に、最も高度な機能である「前頭葉」機能が異常なレベルに低下してくることが発病の発端となるのです。言い換えると、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちの意識的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている「前頭葉」機能という複合機能体の働き具合が正常なレベルに在る限りは、「AD型認知症」を発病することは/絶対に起きてこないということなのです。従って、「AD型認知症」の発病を予防する方法とは、自分なりに/「前頭葉」機能が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践の自助努力と言うことに尽きるのです。「前頭葉」機能を活性化させ、正常な機能レベルに保ち続けるには、大本の機能である「前頭葉の三本柱」の機能である、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の出番が出来るだけ多くなるような「テーマ」を/日々実践することが必要不可欠のこととなるのです。特に、「注意の分配力」の機能の出番が多いテーマ(「異なる複数のテーマ」を同時に並行して処理し、及び咄嗟の判断と処理に不可欠の働きをする機能)の実行が、重要となるのです。
「左脳」中心、仕事偏重だった第一の人生とは生き方を変えて、「第二の人生」では、「右脳」重視の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、自分らしさが前面に出るような生き方をして、自分がイキイキしていると感じられる脳の使い方(「生活習慣」)を日々の生活の中に打ち立てることが「必要不可欠の条件」となるのです。「左脳」を中心に据えて、「周りの人達に負けまいと頑張って生きてきた第一の人生」での「生き方」に大きく舵を切って、「右脳」を中心に据えて、「他人は他人として、自分なりの生活の楽しみ方」を追求すること、「自分の置かれた状況を肯定して、自分なりに人生を楽しむ生き方」が、「第二の人生」では要求されるのです。「この生き方」こそが、「AD型認知症」の発病を予防する唯一無二の「特効薬」となるのです!!
〇「意欲」が自然と湧いて来るような/自分なりに興味や関心が有り、自分の生活環境及び生活条件にも合っている「テーマ」、「注意を集中」したり「注意を分配」したりする(複数の異なったテーマを同時に並行して実行する機能のこと )ことが、できるだけ多い「テーマ」に取り組む中で、自分らしい「生き方」、自分らしい「生活の楽しみ方」を追及し、そうした暮らし方(「生活の仕方」/生き方)が、「生活習慣化」するよう努力して欲しいのです。
一、熱中し、夢中になれる趣味や遊びをできるだけたくさん持つ
二、たくさんの友達とできるだけ親しく交わる
三、自分なりの生き甲斐や、喜び、目標となるものを見つける
四、精神的な張りと適度に緊張感のある毎日を過ごす
五、散歩程度でも良いから、運動する機会を出来るだけ多く持つ
〇「AD型認知症」は、認知症の専門家達や精神科医が騒ぎ出す末期の段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「重度認知症(大ボケ)」の段階で、発病を見つけることには/何の意味もないのです。治すことも、症状の進行を抑制することも出来ないのですから。
〇 廃用症候群に属する/老化・廃用型の/「生活習慣病」が本態(真の正体)である「AD型認知症」は、「意識」が覚醒した/目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている脳機能、『前頭葉』機能だけが、異常なレベルに衰えて来たその時が、発病の時であり、発病の最初の段階(「軽度認知症(小ボケ)」)なのです。逆に言えば、「前頭葉」機能が正常なレベルに在る(正常な機能レベルを維持出来ている)限り、「AD型認知症」を発病することは、絶対に起きてこないことなのです!!!
その「前頭葉」が正常な機能レベルを保ちつつ、生き生きと働いている状態を保つには、人生を自分なりに楽しむ「生活習慣」を組み立てて、「前頭葉」の出番が出来るだけ多い生活を心がけることが、必要不可欠の条件となるのです。趣味や遊びや人づきあいといった「右脳」重視の生活が、「前頭葉」の働きを活性化させ、或いは前頭葉の元気を取り戻させるのに最も効果的なのです。
趣味も遊びも人づきあいも苦手と言う人には、「運動の脳」からの刺激が意外と効果的なのです。一日一時間の速足での散歩が目標(一日5000歩の速足での散歩が目安)となります。「速足での散歩」を継続していると、その顕著な効果として、「前頭葉の三本柱」の一角を担う「意欲」という脳機能の潜在的な能力が拡大されることになるのです。その帰結として、「物忘れ」の症状が減ることになります。意欲の潜在的な機能が拡大されるということは、対象情報を記銘する際の記銘度が高くなるからなのです。
注)本著作物(B-09)に記載され表現された内容に係る著作権は、 (有)エイジングライフ研究所に帰属しています。