認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

権威が提示する「アルツハイマー型認知症」の学説の主張内容は、どれも、誤りだらけ( Iー05)

2024-01-20 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
能登半島地震の被災高齢者とその家族に対し、啓蒙することが目的で、東日本大震災の翌年から、Gooブログ上にて、私たち「二段階方式」が有する「アルツハイマー型認知症」に対する知見【世界中で、唯一正しい内容であり、先駆的な市町村で展開された「住民参加型の地域予防活動」の顕著な成果により、主張内容が正しいことが疫学的方法により実証されている内容)を無料で公開することを表明したものを、ここに引用してあります。

今なお、世界的に通説とされている『アミロイドベータ仮説』の主張内容は、100%誤りのものなのです。我が国では、川下対策である「介護の予防措置」の制度化の理論的根拠とされていて、市町村で実践されているのですが、権威は有るものの、無意味川下対策に過ぎないうえに、誤りダラケの(ボケても安心な社会作り)が制度化されて、末期の段階で発病を見つけているだけの「発病のレッテル貼り診断費用」と治療の効能が皆無で単なる「対症療法薬」に過ぎないエーザイのアリセプト等の処方の費用並びに介護の予防措置実施の費用を含む『介護の費用』の総額が、単年度ベース(一般会計と特別会計の合計総額)で、23兆円を超える、天文学的な規模での血税の垂れ流し策として大手を振ってまかり通っていて、我が国を衰退させてしまうことを恐れるのです。

最も有効であり、効果が実証されている川上対策である『アルツハイマー型認知症の発病の予防』を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の国策化に因る全国展開を棚上げした儘で(政府大綱の第一条の規定で、将来の検討課題と規定し棚上げ状態)、川下対策に過ぎない(ボケても安心な社会作り)の政策の制度化による実施をこのまま放置していては、「持続可能な超高齢社会の維持」が、少子高齢化とも相まって、困難となってしまうのです。

以下は、
2012-03-01 | 「アルツハイマー型認知症」の早期診断(からの引用です!)

(プロローグ)
(1) このブログは、様々な種類が数ある認知症の内の大多数90%以上を占めていて、認知症研究の世界中の専門家達から原因もわからないし、治すことも出来ないし、発病の予防も出来ないタイプの認知症とされている『アルツハイマー型認知症』について、先駆的な市町村での自主活動であり、私たち「二段階方式」の考え方に基づいて、「二段階方式」の手技を活用して、「有償/有期の使用許諾契約」の締結の下で実践展開され、主張内容が正しいことが『疫学的方法により実証済みのもの』である種々の内容について、出来るだけ分かりやすく世の中に、(特に東日本大震災を被災された高齢者達とその家族に)知らせたいとの思いから、根拠となる脳機能データの開示を含め、概要を無料で公開するものです。

(2)『アルツハイマー型認知症』の発病のメカニズム、早期発見と早期治療に因る認知症からの回復、症状の進行の抑制及び適切な介護の在りかた、そして地域単位での「住民参加型の地域予防活動」の展開による『アルツハイマー型認知症』の発病の予防(発病時期の先送り)の仕方(脳イキイキ教室の運営が基盤)がテーマです。

(3) マニュアル化され、システム化された「二段階方式」と呼ばれる、そのシステムの使用は、有償/有期となっていますが、(使用許諾契約の対象は、市町村の健康・保健・福祉課、在宅介護支援センター、地域包括支援センターに限定されています)この報告の中で、その概要を逐次みなさんに公開していく予定です。

(4)『アルツハイマー型認知症』については、世界で最も権威があるとされている「米国精神医学会」が策定した「アルツハイマー型認知症」の『診断基準』である『DSM-Ⅳ』における定義で、「重度の記憶障害」の確認を第一の要件としている為に、『アルツハイマー型認知症』の専門家とされる「精神科医」による診断では、認知症が気がかりで訪れる人の診断の際、「重度の記憶障害」の症状を示している場合でないと「アルツハイマー型認知症」とは診断されないと言う結果を導くこととなってしまったのです。

※1 世界中の、アルツハイマー型認知症の権威(機関や精神科医)は、「アルツハイマー型認知症」について、重度の記憶障害の症状の発現を特徴とする「神経変性疾患」だと誤解しているのです(正しい中身/正体/本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないもの=私たち「二段階方式」独自の見解)。

※2  回復/症状の更なる進行の抑制が可能である、本当の意味での早期階階(私たち「二段階方式」独自の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)を見つけるには、「DSM-Ⅳ」の第二要件の「失語、失行、失認」の項目を削除した上で、最後に取り上げられている、「実行機能の機能障害」という文言を『注意の分配力の機能障害に起因した実行機能の機能障害を介する/呈する前頭葉の機能障害』という要件を『第二要件』とすることが、不可欠となるのです。

※3『アルツハイマー型認知症』は「(世界中の権威達の間で、今なお、人類最大の難問とされている)意識が覚醒した世界」であり、目的的な世界が関わる認知症なのです。意欲及び注意の集中力に下支えられた『注意の分配力』の機能が、「評価の物差し(意識の首座=自我)」に因る評価/関心/注意に従い、前頭葉の個別認知機能群である「実行機能(Executive  Function)を駆使して、目標を達成していく上での『重大な支障』が起きて来る認知症なのです。
その発病を惹き起こす/症状の進行を加速させていく引き金となる要因(原因)は、「DSM-Ⅳ」がその第一要件で確認を要求している「記憶障害」という要因ではなくて、仕事というテーマの遂行とは無縁の日々の暮らし方となる『第二の人生』を生きる高齢者の日々「脳の使い方」としての生活習慣ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の要因なのです(自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動する機会も無く、目標も無く、何かを楽しみ/喜びを感じる機会も無い、単調な生活習慣が継続する為に発病/症状の更なる進行が惹き起こされる老化・廃用型の生活習慣病なのです)。

※4 或る日降って沸いた出来事/状況(キッカケ)の発生と継続に因り、『今日も、明日も、明後日も、そうした状況が継続して行く暮らし方、「脳の使い方」としての単調な『生活習慣』の継続に対して、自分自身が納得がいかないのに、その状況の解消が出来ないことで、心が折れ意欲を喪失して、何事に対しても挑戦できなくなることに因って、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が開始され、継続されていくことになるのです(『前頭葉』の機能について廃用性の異常な機能低下が進行して行く先に、「アルツハイマー型認知症」の発病が待っているのです=私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」の段階)。

※5 「DSM-Ⅳ」の規定は、第一要件及び第二要件共に、『重大な誤りの内容』の規定なのです。
注)本ブログ中では、「前頭葉」は、前頭前野の穹窿部に局在する「複合機能体」であるとの考え(By Tad)の下で説明して行きます。

(5) そのベース(重度の記憶障害の発現を特徴とする神経変性疾患との誤解)の上で、家族も極めて重度の記憶障害の症状が出てくるようようになって、どうにも手に負えなくなって初めて精神科医のところに連れていくので、「アルツハイマー型認知症は、原因も分からないし、治らない病気」に、されてしまったのです。

(6)『アルツハイマー型認知症』は、治らない病気ではないのです。発病を見つけている段階が遅すぎる、言い換えると、末期の段階(私たち「二段階方式」の区分で言う「大ボケ」の後期で、失語や失認や失行紛いの症状を確認して初めて、発病を見つけている(発病のレッテル貼りをしているだけの診断)から、原因も分からないし、治らないだけなのです。   
※  その結果、回復/症状の更なる進行の抑制が可能な極めて軽度の認知症の段階は、「不活発病」や「脳のフレイル」や「老化現象」の名前を張られるだけで、見過ごされ、放置されたままなのです。
   
(7)    私たち「二段階方式」は、意識との関わりに着目し、『意識が覚醒した世界に於ける脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定できる手技を独自に開発して、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした(小ボケ、中ボケ及び大ボケの)三段階に区分される「類型的症状」を指標化して、発病者がどの段階にいるのかを確認しているのです』(前頭葉を含む脳全体の機能レベルに見合った『脳のリハビリ』の継続的実践に因る回復/症状の進行の抑制の措置を講じる上で、極めて重要な作業)。  
 
※1「不活発病」/「脳のフレイル」のレッテルを貼られているのが、最も初期の段階の症状(小ボケ=回復/症状の更なる進行の抑制が可能)であり、「老化現象」と混同されているのが中期の段階の症状(中ボケ=症状の更なる進行の抑制が未だ可能)であり、原因も分からないし治らない介護の対象とされているのが末期の段階の症状(大ボケ=症状の進行の抑制さえも、最早困難)なのです。

※2『アルツハイマー型認知症』に関して出版されている本は、その殆どを読みました。「アルツハイマー型認知症」をテーマにしているブログやホームページも、それなりのレベルで書かれているものは、殆ど読みました。
それらの殆どの記事で、『アルツハイマー型認知症』の発病原因や症状の進み方の特徴、或いは、症状の進行の抑制等について書かれている内容は、『誤りだらけ』と言うほかありませんでした。

(8) 『アルツハイマー型認知症』のことをテーマにしているこのブログでは、根拠となる多数の脳機能データを開示することにより、専門家を含めて世間の『アルツハイマー型認知症』に対する誤解を解消させていく一助となればと考えています。

(9)開示する内容は、エイジングライフ研究所が1995年の活動開始以来、440を超える市町村で(市町村の保健師さん達との共同により)展開してきた、アルツハイマー型認知症の早期発見と回復及び発病の予防を明確な目的とした「脳イキイキ教室」の運営を主眼とする「住民参加型の地域予防活動」の実践の成果に基づきデータ化され、システム化されているものの概要です。

(10)この記事は、3月11日から、週1回のペースで、テーマに分けて具体的な内容を載せる予定です。 アルツハイマー型認知症について、正しい知識を世の中に広め、早期発見と回復並びに予防と密接な関係がある、日々の『脳の使い方』としての「生活習慣」の改善(猶、食生活は、無関係の要因なので、注意して下さい)に向けて、国民的な関心を呼び起こしたいと考えています。

注)本著作物(このブログN0-01に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。特に、医学会や介護の分野に籍を置く人たちは、一部の(内容や脳機能データや様式)の引用に際しては、著作権法の規定の順守/厳守をお願いします。


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アルツハイマー型認知症の発病を予防する為の『万年カレンダー』語録と説明(Iー04)

2024-01-18 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ

&1 万年カレンダー(語録)
(1)  アルツハイマー病(アルツハイマー博士が、世界で初めて発見したことで知られる認知症。生まれつき特定の遺伝子に異常が存する人だけを対象に発病する特殊な認知症であり、認知症全体に占める割合は、1,1%程度 )、脳血管性認知症、二次性認知症、アルツハイマー型認知症(認知症全体の90%以上を占める)等、様々なタイプの認知症が数有る中で、(その大多数90%以上)を占めていながら、発病/症状の重症化が進行するメカニズムについて、アミロイドベータ仮説(世界的に通説の地位)やタウタンパク仮説(少数説の地位)やアセチルコリン仮説(異説)等の仮説しか提示されていないアルツハイマー型認知症』の正体(本態)は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのです(私たち「二段階方式」が、アミロイドベータ仮説が出現してくる以前に、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での先駆的な自主活動(有償/有期の使用許諾契約の締結下で、実践展開を指導)による顕著な成果により、疫学的方法により主張内容が正しいことを実証済みのものなのです。
※我が国は、公明党の要求等もあって、『アミロイドベータ仮説』を隠れ蓑にした政策、川下対策である『介護の予防措置』並びに末期の「大ボケ」の段階で発病を初めて見つけるだけの『発病のレッテル貼りと興奮型のアリセプトに代表される治療の効能が皆無である対症療法薬の処方』とで、合計総額(一般会計と特別会計の合計での両者を併せた総額)で23兆円超もの血税を垂れ流すだけの世紀の愚策を制度化し、展開中なのです(「アルツハイマー型認知症」に特化した活動であり、アルツハイマー型認知症の発病の予防を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の全国展開の国策化は、政府大綱の第一条の規定により、棚上げ状態に在るのです)。

(2)  万年カレンダー語録 (By Tad=有限会社エイジングライフ研究所が著作権を有していますので、引用には、ご注意を)。

1日 :『出番が少ない
 あれもこれも ナイナイ尽くし 出番が少ない脳は、老化を加速する

2日 :『速足の散歩
 歩け歩け 魔法の散歩  速足の散歩が、意欲の機能を拡大させる

『速足の散歩』
 予防の為の特効薬 日に五千歩の散歩 これを目安に 出来るだけ安全に

3日: 『意欲の低下
 何事にも、やる気が起きない 意欲の低下が、認知症への黄色信号
 
4日: 『無我夢中
 時間の経過も 忘れて夢中に あなたの脳が 活性化していた証拠

5日: 『交遊の輪
 もっと増やそう 交遊の機会 人の輪に入れば 脳が活性化

6日: 『老化の速度
 誰でも加齢がもとで 脳は老化する 老化の加速は 貴方の脳の使い方次第

7日: 『先ずは挑戦
 好奇心と感動は 前頭葉の大事な機能 先ずは挑戦 趣味や遊びや地域活動

8日: 『自分なりにが大事』
 弱気と気後れ 脳の老化を早める要因 自分なりに歩み、求めよう 第二の人生

9日: 『右脳が主役
 仕事とは無縁となるのが 第二の人生 右脳が主役となる 趣味や遊びや交遊を

10日: 『脳活性化の条件
 脳の機能も筋肉と同じ 使うほど活性化し 機能が維持

11日: 『増える物忘れ
 年取れば 日々に気になる物忘れ 反省と工夫が効けば 年のせい

12日: 『時間が有り余る
 ナイナイ尽くしの 単調な日々の暮らし 趣味も無ければ 交遊も無し

13日: 『居眠り老化する脳
 脳の居眠り 脳には危険な暮らし方 テーマも目標も喜びも無い あなたの毎日

14日: 『自分なりの喜びを
 何かを見つけて 自分なりに得意な分野 喜びや生き甲斐が 脳には特効薬

15日: 『運動の脳の活用
 散歩に加えて 何かやろう運動を  前頭葉の出番が増えて活性化する

16日: 『右脳の活用
 左脳は生活設計 右脳は楽しい生き方に直結  自分なりに自分らしい右脳の使い方を

17日: 『家に籠る生活
 家に籠り勝ちの生活は 脳の危機 外に出て行き 人の輪と和を広げよう  
      
18日: 『意気消沈
 生活のリズムを崩す 気がかり、気落ち 意気消沈は、ボケの発病駅に直通

19日: 『興味や関心
 未体験への興味や関心とやる気 趣味、遊び、交遊、地域活動

20日: 『自分は自分他人は他人
 あなたの脳を元気にしてくれる秘策 自分なりの 自分らしい生き方

21日: 『継続が大事な老化予防の良薬
 脳がイキイキするとき 老化の予防 楽しくて 熱中できることが良薬

22日: 『日付が大切
 今日は何日 昨日も今日も明日も無い 日記をつければ 日も分かる

23日: 『発病の兆候
 キッカケの発生を契機に始まる単調な生活 発病の兆候は顕著な意欲の低下

24日: 『記憶障害の正体
 記憶障害と認知症の発病との関係 老化の物忘れとボケの物忘れとの混同

25日: 『昼間に眠る 脳の居眠り
 脳の居眠りは 認知症発病の兆候 サボると居眠り 使うと活性化

26日: 『自分流を貫く
 第二の人生は自分流が正しい物差し  周りを気にせず 自分なりに楽しむ

27日: 『第二の人生の脳の使い方
 脳の使い方としての生活習慣の改善 右脳が大黒柱 運動の脳が支柱

28日: 『出会いが大切
 好奇心と感動は前頭葉の大事な支柱  人との出会いに趣味との出会い

29日: 『 身体の健康 脳の健康
 イキイキと生きるあなたの第二の人生 身体も健康 脳も健康を確保しよう

30日: 『 使わないと居眠るよ 』
 初心忘るべからず 吾が座右の銘 ボケの発病 脳の居眠り

31日: 『ボケるか、ボケないか真犯人
 脳の使い方としての生活習慣 第二の人生での日々の脳の使い方が決め手


&2 脳の機能面から説明する「アルツハイマー型認知症」

(1)  語録との関連説明

1日: 雨降って 転ぶとボケが 忍び寄る
     身体の転倒が 脳の転倒を呼び込むのです

2日: 亀のようにゆったり ウサギのように脱兎のごとく
     脳の老化のスピードは 毎日の脳の使い方が決めて

3日 仕事とは無縁となる第二の人生
     ボケるかボケないかは日々の脳の使い方次第

4日: ボケ予防 何をテーマにどう生きる
     自分なりの目標と生き甲斐が要め

5日: 考えて悩んだ果てに 見つけたり
     第二の人生 吾が生きる途

6日: 年取れば 堰切るごとの 物忘れ
     アレよ アレよと 言葉を知らず

7日: 抜き足 差し足 忍び足 
     居眠る間に忍び寄る 脳の老化と認知症

(2) 「アルツハイマー型認知症」の発病の初期(入口)の段階であり、私達の区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)の段階は、左脳と右脳と運動の脳は正常な機能レベルに在るのですが、意識が覚醒した世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の働きだけが、キッカケを契機に開始されたナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続が原因で、廃用性加速度的異常な機能低下の進行に因り、異常なレベルに衰えてきているのです。
「前頭葉」の機能のうち最も重要で基礎的な働きを担う「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意集中力」及び「注意分配力」の機能が的確に発揮されなくなっているのです。
「前頭葉の三本柱」の機能が、異常なレベルに衰えてきていることの反映(機能発揮上の二重構造の直接的な反映)が、状況の分析、理解、判断や、実行テーマの発想や、実行内容並びに実行の程度及び態様の企画や計画や洞察やケース・シミュレーションや皮革や選択や機転や感動や抑制或いは決断といった、「前頭葉」の個別認知機能(Executive  Function)の「発揮度」及び「認知度」に直接影響する為に、対象となる情報の認知及び記銘やその保持や想起並びに処理の面でも、機能の発揮が不的確で不十分なものとなり、思考、発言、言動或いは行動の面に現れてくる(アウト・プットしてくる)ことになるのです。
そのため、的確な状況の判断、発想、計画、創意、工夫、機転といった機能、或いは的確な見通しや意思決定などが要求される、「社会生活」の面で、程度や態様を含む種々の支障が出てくるようになるのです。勿論、この段階では、「家庭生活」の面にも「セルフケア」の面にも何の支障も起きてはきません。それぞれの段階で必要とされる「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」が異なるからなのです。
※1 『アルツハイマー型認知症』は、アミロイドベータの蓄積(老人斑)が原因で惹起された重度の記憶障害に起因して発病し、症状の重症化が進行して行くと主張する「アミロイドβ仮説」の主張内容は、真っ赤な大ウソ。アミロイドベータ仮説の提示者/支持者達の誰一人として(レカネマブというえせ薬を開発しているエーザイも含めて)、アルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間に存在するはず/すべき『因果関係について、未だに実証できていない』のです。 
※2  私たち「二段階方式」は、『アミロイドベータ仮説が、100%誤り』なのであり、『アミロイドベータの蓄積/老人斑の生成とアルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行との間には、因果関係が存在していない』ことを、実証できている前頭葉を含む脳全体の機能レベルの変化に関わる脳機能データ『アルツハイマー型認知症の発病患者だけに確認される特有な脳機能データを3種類』、何時でも提示できるのです。
※3  廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態(真犯人)である「アルツハイマー型認知症は」、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階」に区分される『類型的症状(改訂版30項目問診票)』が発現してくるのが特徴なのです。

8日: 初心忘るべからず 我が座右の銘 ボケの発病 脳の居眠り

(3) 私達の意識的な思考や行為、言動或いは行動は、脳の司令塔の役割を担う「前頭葉」が「左脳」や「右脳」や「運動の脳」と協働しつつ、且つそれらを主導し、コントロールして実行されています。
  朝方目覚めて寝床から起き上がるにも、尿意を催して、トイレに行くにも、顔を洗って自分好みにお化粧するにも、ニュースを早く知ろうと新聞受けに新聞を取りに行くにも、朝食の用意のため電気釜のスイッチを入れるにも、今日の行動予定に見合った服に着替えるにも、それ等「意識的な世界(目的的な世界)」は全て脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の働きなしには実行することが出来ないのです。
もっと正確な言い方をすると、「前頭葉」がちゃんと働いていないと、こうした行動を『必要とされるレベルできちんと実行することは出来ない』のです。「前頭葉」が正常なレベルで機能していて初めて、目的となる行動を、意図したレベルで、きちんと実行することができるのです。
(4) 自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマの実行を企画し、計画し、実行結果を洞察し、推理し、シミュレーションし、シミュレーション結果に基づき比較し、評価し、選択して、最終的な実行の内容及びその程度と態様を決定し、実行の決断を下して、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対して実行の指令を出し、その後の進行状態を管理し、コントロールしているのが、『前頭葉』という複合機能体としての脳機能なのです。
(5) 赤字表記し例示している上述した前頭葉の個別認知機能のことを総称して『実行機能(Executive  Function)』と呼んでいるのですが、その際に、『評価の物差し(=意識の首座=自我)』の機能及び『実行機能』の機能発揮上の二重構造という問題が、存在していることに世界で初めて気づいたのが、私たち『二段階方式』なのです。
『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能の発揮の程度は{(前頭葉の個別認知機能の発揮に関わる『評価の物差し』及び『実行機能』の機能の発揮が、様々な場面で、どの程度及びどのように発揮されるのか(発揮度)という意味}、『意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能に左右され、下支えられている機能関係=機能発揮上の二重構造の関係』(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能がどの程度及びどのように発揮されているかに、依存し、左右されているという意味)という問題の存在なのです。
更なる問題を提起すると、『注意の分配力』(私たち人間だけにしか備わらない特有の機能であって、異なる複数の意識を同時に並行して管理し並びに異なる複数のテーマを同時に並行して処理する為に、更には、とっさの判断と処理に不可欠の機能)という機能の存在なしには、私たち人間だけに特有な世界である『意識的(目的的)な世界』、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界は存在し得ないということなのです。
(6) 世界中の認知症研究の専門家達から、発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ないタイプの認知症であるとされてきている『アルツハイマー型認知症』は、何等の器質的な原因病変が確認されないのにもかかわらず、私達が意識的に何かの「テーマ」を発想し、実行に移す際に、『社会生活』面、『家庭生活』面及び『セルフケア』の面という風に、様々な生活のレベルで、更には、様々な程度及び態様により(脳のリハビリの実施により回復させることの可能性の有無及び程度により、小ボケ、中ボケ及び大ボケの三段階に区分するのが私たち二段階方式の考え方なのです)症状が発現してくるという特徴が確認されるのです。
※『注意の分配力』の機能については、世界中の専門家達の知識が、無知に等しいという程に未だに浅いことが、「アルツハイマー型認知症」の発病原因の解明方法として、(極めて重大な誤りであることに未だに気づいていない)『マウス』(アルツハイマーマウスを含む)の行動の研究を基礎に置くといった方法を継続させているのです(誤った方法で、誤った場所を掘り続けている)。
(7) 日常の簡単な挨拶や世間話程度の会話であれ、服を着る行為であれ、歯を磨く行為であれ、入浴したり洗顔をする行為であれ、それ等程度の行為であれ、『記憶』が核となる要因ではないのです。核となる要因とは、『注意の分配力』の機能が正常なレベルで機能することが出来る『脳の機能レベル』に在るか/どうかということなのです。
※1 『アルツハイマー型認知症』の発病の原因要素が、『記憶障害』という要素であると想定しているのが、米国精神医学会が策定した診断規定である『DSM-4』の規定であり、その第一要件は、発病との診断に際しては、『記憶障害に起因』して症状が発現してきていることの確認を要求しているのです。「第一要件」の規定の内容が正しいものとの前提に立脚して、アミロイドベータの蓄積、タウタンパクの沈着、アセチルコリンの不足が、発病の原因要件としての「記憶障害」を惹き起こしている原因であると想定しただけの「憶測」に基づいた学説である『3つの仮説』の主張なのです。
※2『アルツハイマー型認知症』の発病及び症状の重症化が進行する真の原因は、一つには、加齢に起因した脳機能の老化の進行による機能低下という要因であり、更に、もう一つ別の加重される条件としての、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した「廃用性」の異常な機能低下の進行という要因なのです。
※3   60歳を超える年齢の高齢者が(加齢に因る機能の低下という要因「発病の第一要件」)、『第二の人生』を送る生活過程において、「キッカケ」の発生と継続を契機に、心が折れてしまい意欲を喪失することにより開始され継続された単調な『生活習慣』、追及する自分なりの特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、生活習慣の継続に因る要因(ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続)に起因した「廃用性の機能低下」に因る要因「発病の第二要件」)という加重要因により、即ち、第一の要件と第二の要件とが同時に存在し、充足されることによる『相乗効果』に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能の機能について、廃用性加速度的異常な機能低下が進行していくことの先に、発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです。
アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「食生活」とは関係が無くて、「脳の使い方」としての『生活習慣』であることに留意)であるというのが、私たち「二段階方式」独自の主張なのです(1995年の活動開始の当初から一貫した主張内容)。
(8) 「社会生活」の面であれ、「家庭生活」の面であれ、「セルフケア」の面であれ、「前頭葉」が正常なレベルで機能していない限り、それらの生活面で様々な程度及び態様に因る重大なレベルでの様々な支障が出てくる(「アルツハイマー型認知症」の発病としての様々案程度及び態様での症状が発現してくる)ことになるのです。
(9) 「二段階方式」の手技を活用して集積した精緻な脳機能データ、『アルツハイマー型認知症』発病者の前頭葉を含む脳全体の脳機能レベルを解析した『事象事実』としての「脳機能データ」が証明しているのです。脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能が、正常な機能レベルで働くことが出来なくなった時から(私たちの区分で言う小ボケ)、「アルツハイマー型認知症」はもう始まっているのです。左脳、右脳及び運動の脳の全ての機能が正常な機能レベルで働くことが出来ていても、肝心の司令塔の「前頭葉」が正常なレベルで機能出来なくなったときから(異常なレベルに衰えてきたときから)、「アルツハイマー型認知症」はもう始まっているのです(「前頭葉」の機能レベルが異常なレベルであることが、全てのアウトプットに構造的に反映されることになるのです)。

&3「アルツハイマー型認知症」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される『類型的症状』が発現してくる
(1) 何等かの原因で脳の機能が全般的に機能低下したことにより、私達が意識的に何かを実行しようとするとき、生活面に支障が出てくる病気のことを「アルツハイマー型認知症」と言います。どんな生活面で支障が出ているのかは、高度なレベルから順に「社会生活」、「家庭生活」、「セルフケア」の3つに区分されます。どんな内容、レベルのものであれ、「社会生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは、「家庭生活」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されるし、「家庭生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは「セルフケア」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されることについては、誰も異論はないと思うのです。また、「脳の機能が異常なレベルに低下」していることが原因で生活面に「支障」があると言うことは、支障が「認知症の症状」として認められると言うことです(「加齢」という要因だけの場合には、発現してくることが無いことに注意が必要)。
(2) 私たち「二段階方式」は、こうした視点から、社会生活面、家庭生活面、セルフケアの面で、3段階の「生活区分」に対応した「前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状」について、二段階方式のデータを蓄積してきたのです。蓄積されたデータを分析し、「アルツハイマー型認知症」の脳の機能の衰え方とそれに対応した症状、「三段階に区分」され、且つ、それぞれに「グループ分け」された「段階的症状」をパターン化してきてもいるのです。
脳全体の司令塔の 「前頭葉」の働きが異常なレベルに衰えてきている人達、言い換えるとアルツハイマー型認知症の症状を示している人達は、脳の働き具合とそれに対応した症状のレベル及び正常なレベルへの回復の可能性と言う視点から区分すると、軽いほうから回復/症状の進行の抑制が可能な「軽度認知症」(「小ボケ」:社会生活面に支障)、症状の重症化の進行の抑制が未だ可能な「中等度認知症」(「中ボケ」:家庭生活面にも支障)及び症状の更なる進行の抑制までもが最早困難な「重度認知症」(「大ボケ」:セルフケア面にも支障)の「三つの段階」に区分されるのです。

&4  「アルツハイマー型認知症」の発病原因に関する権威の主張(「DSM-Ⅳ」の診断基準の内容並びに3つの仮説の主張内容)は、誤りだらけ

9日:初春を迎えし妹は中のボケ 今日が幾日か 覚えも知らず

10日:日も月も 季節も知らぬ 吾が妹は 明日は我が身と じっと手を見る

11日:日が暮れて ナイナイ尽くし 今日もまた 昔の仕事  今ぞ恋しき

12日:朝寝して 新聞を見て 昼寝して 夕さりつかた 水戸の黄門

(1) あなたの脳(前頭葉)は、時々居眠りしていませんか?
脳は、よく使うと活性化してくるし、使い方が足りないと、居眠りします。居眠りの原因である生活状態(脳の使い方としての日々の暮らし方)を放置したままで居ると、あの恐ろしい「アルツハイマー型認知症」を呼び込むことになってしまうのです
葉酸[ビタミンM]を摂取して、日々脳内にどれだけの量を取り込もうとも、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防することには繋がらないのです。
発病を左右する決定的な要因は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下が「前頭葉」という脳機能について開始され、進行してくることなのです。
葉酸の抗酸化作用が脳の萎縮の進行を予防するとの説明が為されているのですが、そもそも、脳の萎縮が発病の原因ではないのです。
葉酸の摂取は、調査対象者に共通項として確認されたと言うだけのものであり、カカオや赤ワインが予防に効くとする類の主張と同じレベルのものなのです。
アミロイドベータ蛋白やタウ蛋白の蓄積が発病の原因だとか、ビタミンM の摂取が発病を予防するとか、如何にもそれらしい香りを放ってはいても、誤りなのです。権威が主張するものが常に正しい訳のものではないのです。特に、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムについての諸学説について言える  のです(新しいものが出てくる度に飛びつくのがテレビの習性とは言え)。
(2)  「第二の人生」を送っている「あなた」への提言
趣味や遊びごとには興味がないし、人付き合いも苦手。
これと言った目標もないし、打ち込めるものもない。ただ、時間だけが過ぎていく日々の暮らし方。そんな毎日では、脳の老化が日々に加速していくのです。
※1 「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に「アルツハイマー型認知症」の発病が待っているのです。することがナニモナイというあなたには、とりあえず、速足の散歩をお勧めします。
※2   アルツハイマー型認知症は早期診断により治せるし、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症なのです。
『発病を予防できないし、治せない』とする認知症の専門家、権威の言っていることは重大な誤りなのです。
「アルツハイマー型認知症」の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」なのであり、「第二の人生」での「脳の使い方」としての「生活習慣」の在り方/在り様、あなたの日々の「生き方」、脳の使い方としての「生活習慣」が問われることになる病気なのです
※3『治せないし、発病の予防も出来ない』という誤った情報を発信し続けている専門家達の社会的責任は重大で糾弾されるべきものなのです。
発病自体の予防に目もくれず、早期診断による回復の途も閉ざされて、回復させることが困難で介護の途しか残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階のお年寄りが際限なく生み出されている現状では、介護関連の総費用の額(末期の段階を見つけているだけのアルツハイマー型認知症の発病の有無の診断、(症状の進行を半年から1年遅らせられることが有るかもしれないと製薬会社が主張する儘の効きもしない薬の投薬並びにセルフケアにも重大な支障が出てきているお年寄りの介護に投入されている税金の総額)が、単年度規模で23兆円を超える天文学的な規模に達していて、この先更に増大の一途を辿ることになると予測されてもいるのです。23兆円を1万円札の新札で積み上げると(230Km!)もの高さに積みあがるのです!
みなさん、良いのですか、このままにしておいて。

14日他人は他人 自分は自分と 思い切る 脳のイキイキ 意欲が要

15日足し算と引き算をして 昼寝して 夕食前に 水戸の黄門

16日 生き生きと 生きる姿を願えども テーマ無い身に 時だけが経つ

17日: 日ノ本に はびこるものが 認知症 治療は愚か 予防もしない

18日: 年取れば 日ごと気になる 物忘れ 明暗分けるは 脳のはたらき

19日: 冷蔵庫 開けたとたんに 物忘れ 区別を知らず ボケの診断

20日: 規則性 脳の衰え その流れ 高いもの(機能)から 低いもの(機能)へと

21日 第二の人生 生きる意味とは覚えたり 身体でなくて 脳がもつこと

22日: これは何 年のせいなの 病気なの 回復可能な 本当の初期 

23日: 未だ戻る やれば戻れる 認知症 脳のリハビリ 家族の支え

24日: 衰えて 果てまで来たのか 認知症 末期の段階 最早治せず
   
25日: 為せば成る 為さねば成らぬ何事も ボケの発病 自助努力の不足

26日: 何事も 備えがあれば 憂いなし  今日も楽しむ 脳活の趣味 

27日: 身体がどこまでももつ 第二の人生 ボケるボケないは脳の使い方

28日: どうなるの 己が心に今日も聞く 生きながらえる そのことの意味

29日: 日も月も消え失せにけり 吾が妹は 思い起こせば ナイナイ尽くし

30日: 機能落ち 過行く世界 気づかずに 話した筋は どこへやら消え

31日 齢をとり 気になることが 二つ有る 膝の老化と脳の老化と

1日: 気づいてよ 恐れることは何もない なすべきは 脳のイキイキ

2日 意識して 行う世界 未知のまま 決め手となるは 御者の働き

3日: 何時であれ 意識のありよう 操るは 三頭建ての 馬車の御者

4日: 覚え無し 今日は幾日と 人に聞く 趣味も無ければ 友達も無し

5日: 年取れば 気になる障り 物忘れ アレよアレよと 言葉を知らず

(3)『 食事のメニューでなくて、食事をしたこと自体を忘れている』というのが、認知症の専門家とされる人達が挙げる常套的な説明方法なのです。
高齢者の生理的な老化現象による「物忘れ」の症状は、物を置いた場所を思い出せないなど、自分の体験の一部を忘れているにすぎないが、「認知症の記憶障害の症状」は自分の体験したことを丸ごと全部忘れてしまう病的な記憶障害だというのがその常套的な説明の仕方なのです。
(4) では、働き盛りの未だ若い年齢のあなたにお聞きしますが、何かをする用事を頼まれて、「どんな内容の用事だったか」を忘れたのではなくて、用事を頼まれたこと自体を忘れた経験は一度もありませんか。一度もないどころか、何度も有るでしょう。
ゴルフの練習に出かけようとして、帰りにスーパーで豆腐と牛乳を買ってきてと頼まれていたのにすっかり忘れていたとか、最近開店した評判のイタリアン・レストランで友人達と食事するためピック・アップしようと友人宅に回って行く際に、途中で捨てるつもりでトランクに入れておいたゴミをそのまま持ち回ったこととか、心配事や急ぎの大切な用事があるとき、そのことが終始気がかりな状態下で(心がそのことに捕われている状態下で)、急ぎの用事でもない上に、些事の類に属する用事を頼まれたような場合であれば尚更のこと、忘れることはよくあることなのです。特に、心を占める気がかりなことがあって、「上の空」状態で用事を聞いているときはなおさらのことなのです。用事を頼まれたこと自体を思い出せなかったことは一度もないなんて言わせませんよ。55)「前頭葉の三本柱」の機能の一つと私たちが名づけ位置付けている「注意の分配力」の機能が加齢により総体として衰えてきた年齢の方であれば、日常珍しいことではなくて、しばしば起きてくることなのです。そのメカニズムを知らない人たちが、上述の説明を持ち出してくるのです。
「老化の物忘れ」と「アルツハイマー型認知症」の症状としての「記憶障害の症状」とを区分ける方法、それは唯一、「前頭葉」の機能レベルが正常であるか、異常であるかが両者を鑑別する客観的な指標となるのです。
認知症の専門家と称しながらも彼らは、基準の根拠となるべき物を持たないので、共通項を探し出してきて、それを根拠だと言っているにすぎないのです。
※1 米国精神医学会が策定した「アルツハイマー型認知症」の診断基準であり、今猶強大な影響力お保っている「DSM-4」の規定の「第二の要件」に規定されている失語、失認、失行(紛い)の症状は、実は、私たちの区分で言う末期の段階である「大ボケ」の段階の、更に後半になって初めて発現が確認される極めて重度の症状、30点が満点のMMSEの得点が一桁の得点にならないと発現がみられない極めて重度の症状なのです。「第一の要件」と「第二の要件」は、同一人物の同一の時期(時間)に確認されることを要求しているのです。その為、「第一の要件」に規定されている「記憶障害」の症状も、極めて末期の段階で確認されるレベルの「記憶障害」の症状ということになるのです。その典型的な事例としてしばしば取り上げられる症状が、「つい先ほど食事をしたばかりなのにそのことさえも思い出せない」というレベルの記憶障害事例ということなのです。認知症の専門家とされる人達の上述の説明は、単なる後付けに過ぎないことがお判りでしょうか。

&5 まとめ
(1) 勉強や仕事をしているときは、「左脳」が中核となって働き、言葉や計算や論理的思考や場合分け等に関わるデジタルな情報を「前頭葉」とやり取りしています。趣味や遊びや人付き合いを楽しんでいるときは、「右脳」が中核となって働き、色や形や音や雰囲気、感情や表情等に関わるアナログな情報を「前頭葉」とやり取りしています。体操や散歩やスポーツを楽しんでいるときは、「運動の脳」が中核となって働き、身体の動静に関わる情報を「前頭葉」とやり取りしています。
脳全体の司令塔の役割を担っていて、言葉や計算や論理や場合分けなどのデジタル情報の処理に特化した脳機能である「左脳」、形や色や音や空間の認知や感情の認知などのアナログ情報の処理に特化した脳機能である「右脳」及び身体を動かす情報の処理に特化した脳機能である「運動の脳」という「三頭の馬」が牽引する三頭立ての馬車の「御者」の役割を担っているのが、「前頭葉」という脳機能なのです。

(2) 私達の意識的な世界を支配し、コントロールしている「前頭葉」は、三頭の馬から送られてくるさまざまな情報に基づいて状況を判断し、状況判断に沿った何かのテーマを発想し、テーマの実行内容を企画し、計画し、実行結果を推理し、予測し、シミュレーションして必要な修正を加えて、最終的な実行の内容や程度や態様を選択して決定し、脳の各部に実行の指令を出しているのです。それが、「私達人間だけに特有な機能」である「前頭葉」という脳機能の働きなのです。私達は、左脳に偏った生活習慣、右脳に偏った生活習慣、運動の脳に偏った生活習慣、バランスがとれた生活習慣など、色々なタイプの「生活習慣」に従って日常生活を送っています。

(3)脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の働きは、左脳、右脳及び運動の脳を支配しコントロールしながら、私達人間の意識的な世界を形成している訳なのですが、一方でその働き具合は、三頭の馬から送られてくる情報の量と質次第で、生き生きと働き、或は居眠ったりもするのです。三頭の馬からたくさんの量の情報が送られてくる生活習慣があって、そうした情報の質に当の「前頭葉」自体がより高い評価を与えるような生活、自分なりの追及すべき「テーマ」があって、「テーマ」を実行するに際しての自分なりの「目標」があって、そうした日常生活を送ることにより自分なりの「生き甲斐や喜び」が得られている、そうした「生活習慣」(但し、ここにいう生活習慣とは、食生活ではなくて、脳の使い方としての生活習慣であることに留意する)が確立されていて、継続されている程、「前頭葉」の機能が活性化することになり、「アルツハイマー型認知症」の発病とは無縁の生活が保証されることになるのです。

(4) 趣味、遊び、人付き合い、運動又は地域興しなどの社会活動の「テーマ」の中で、自分なに興味が湧くものを選んで、そうしたテーマの実行により出来るだけたくさんの人と交わり、その実践により、自分なりの「目標」がある生活を楽しむことが、脳、就中、「前頭葉」を活性化させることとなるのです。そうした脳を使う生活、「前頭葉」の出番ができるだけ多い「生活習慣」が、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防することとなり、自分らしい「第二の人生」を完走することにつながるのです。

(5) 60歳を超えた年齢の「高齢者」の仲間入りをした「第二の人生」で、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となることもない「単調な生活」、ナイナイ尽くしの「単調な生活」、言い換えると、人生を自分なりに楽しむことをしないで、ボンヤリとした生活を日々送るだけの毎日を送っていると、三頭の馬から極端に少ない情報しか送られてこなくなった「前頭葉」の機能が、使われる機会が極端に減少した「生活習慣」の下で(出番が極端に減ったことにより)、廃用性の機能低下を起こしてくることになるのです。

(6) 「正常老化の性質」という第一の条件と「廃用性の機能低下」という第二の条件とが同時に充足されることによって、その「相乗効果」によって、脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を起こしてくることになり、その行き着く先に、「アルツハイマー型認知症」の発病が待っているということなのです。

(7)世界中の認知症の専門家達から「発病のメカニズムが分からない」と言われている「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎないのです。発病の原因は、「前頭葉」を含む脳全体の「器質的な変化」にあるのではなくて、「廃用性の機能低下」にあるに過ぎないのです。本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つければ、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善)によって、治すことが出来るからなのです。

 雨降って 転ぶとボケが忍び寄る 身体も寝たきり 脳も寝たきり

(8) 皆さんの周りで、日常的に、よく交わされていて、耳にする言葉ではありませんか。お年寄りが、雨が降って滑りやすくなった軒先で、転んで、複雑骨折して、3~4月間程入院とベッドで寝たきりの生活が続いてしまい、寝ては食い、食っては寝る(眠る)だけのユッタリとした養生生活を続けていると、身体は元の状態に戻ってきているのに脳が転倒してしまい、ボケが始まってくることを示唆した、経験則に基づいた言葉なのです。
 そのボケこそが、あの恐ろしい「アルツハイマー型認知症」のことなのです。入院して養生していた僅か4ヶ月程の間に、アミロイドベータが急激に蓄積して、それにより生成した「老人斑」が神経細胞の大量死を招いた結果として、重度の「記憶障害」の症状に起因した「アルツハイマー型認知症」の症状が発現してきたとでも言うのですか(「アミロイドベータ」仮説が主張する発病のメカニズム)。
ところがそのお年寄りが退院して、骨折が治っているので、カラオケに熱中して、毎夜のようにカラオケバーに出没して、演歌にはまり、それも、超ド級のド演歌を歌いまくるようになったのです。
そうした生活が来る日も来る日も繰り返されていく中で、なんと、「アルツハイマー型認知症」の症状が、私たちの区分でいう「小ボケ」の段階の症状が、忽然と消え失せてしまったのです(ちなみに、このお年寄り、『簡単な足し算や引き算、平仮名つづりの、物語を音読すること等は、一切していなかった』ことを注意書きしておきます)。
その上、そこで知り合ったお友達と、安・近・短の国内旅行を楽しむようになって、旅行の楽しみを覚えて、台湾にまでお友達と、海外旅行に出かけるまでになって、趣味や遊びや交遊を楽しむ機会が増えて、かつては『何もすることがなくて、有り余っていた時間』が、足りなくなるような生活が続くようになってくるという事象事実を、それらの「仮説」の類は、どのように説明出来るというのでしょうか。
(9) 自分なりに熱中できて、『時間があっという間に経って』しまう「趣味」を見つけて、その趣味を通じてのお友達との密な「交遊」が出来るようになり、親しくなったお友達と毎日のようにカラオケを歌っては、時には、旅行にも出かける生活をエンジョイしている日々の生活という脳の使い方としての「生活習慣」が構築され継続していることにより、居眠りし始めていた『前頭葉』が目を醒まし、更には、生き生きと働くようになったことが、「アルツハイマー型認知症」を発病していたそのお年寄りの症状(最初の段階である「小ボケ」の段階の症状)が消えた(認知症の症状が治った)真の原因だということに、認知症の専門家達は何時になったら気づいてくれるのでしょうか。
(10)『「アルツハイマー型認知症」は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」だけを対象として、且つ、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続により発病する病気』、『脳の使い方としての「生活習慣」に起因して発病し、症状の重症化が進行していく』ことになる病気、簡潔に表現すれば、『本態が廃用症候群に属する生活習慣病、老化廃用型の「生活習慣病」に過ぎない』のです。
このケースで説明すると、発病の経過はこうなのです。この人元々高齢者なので、加齢による脳の老化が進行していた(私たちが規定する発病の「第一の要件」である「正常老化」の進行)。転倒する前も、日々の暮らし方(脳の使い方としての「生活習慣」)は不活発で、趣味や遊びを楽しむタイプではなく、人づきあいも少ない人だった。それが、転倒による複雑骨折と更には入院をキッカケにして、何事に対しても更に意欲を落としてしまい、加えて、入院後の生活も(友達がいない為に訪ねてきてくれる人もなく)、寝ては食い、食っては寝る[眠る]だけのナイナイ尽くしの単調な生活の繰り返しだった。結果、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により(私たちが規定する発病の「第二の要件」の充足)、「アルツハイマー型認知症」の発病となったのです(「小ボケ」の段階)。
なお、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の開始と発病までの期間は、通常であれば半年間なのですが、それ以前の生活習慣及び発病時の年齢とにより、それよりも早いこともあれば、少し遅いこともあります。

(11)『「高齢者」と呼ばれる年齢になれば、誰もが「アルツハイマー型認知症」を発病することになる訳のものでものない』のも、厳然たる事実なのです。緩やかなカーブを描きながら、「加齢」の進行に伴って「前頭葉」の三本柱の機能の機能低下(脳の老化)が進行していくという「正常老化の性質」だけでは、「アルツハイマー型認知症」を発病することにはならないのです。「物忘れ」の症状が、どれだけ頻回に発現してこようとも、脳の正常老化のシグナルではあっても、脳の異常な老化、廃用性の機能低下のシグナルではないのです。両者の差異に気づいていないで、物忘れの症状が一つの目安であるかのような説明をする認知症の専門家が数多いのですが、根本的な誤りを犯しているというしかないのです。正常老化の性質だけでは、それがどこまで進行していこうとも(どれだけ加齢が進もうとも)異常なレベルにまで「前頭葉」の機能が低下することにはならないのです。
(12)機能は緩やかなカーブを描きながら低下していくものの、正常な機能レベルという範囲内でしか機能低下が進行していかない、それが、「正常老化の性質」の特徴なのです。それを異常な機能レベルにまで機能低下を進行させる要件とは何か、それが今日のテーマである、脳の使い方としての「生活習習慣」なのです。
 「アルツハイマー型認知症」の発病を左右する決定的な条件は、私たちが発病の「第二の要件」として規定する条件、キッカケを契機に開始される脳の使い方としての「生活習慣」であり、具体的には、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない『単調な日々の暮らし方』、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され、継続され、「生活習慣」化することなのです。
上述した発病の「第一の要件」(「正常老化」の性質に起因した「加齢」による脳機能の老化としての機能低下)に加重される条件としての機能低下、すなわち、発病の「第二の要件」(ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続することによる廃用性の機能低下)とが同時に存在し充足される条件下での「相乗効果」により、「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っているのです。
(13)「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の本態は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であるというのが、私たちの主張なのです。認知症の専門家とされる人達が主張している「アミロイドベータ説」も(我が国では、東大、京大、理化学研究所がその牙城)、「タウタンパク説」も、「脳の萎縮説」も、その全ての学説(仮説)が、「アルツハイマー型認知症」の本態を見誤ったものであり、それらの仮説の主張内容と「アルツハイマー型認知症」の発病との間の因果関係自体が存在していないものであることを指摘したいのです。
結論から先にいうと、『「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病』に過ぎないのです。但し、そこで注意しなければならないこと、それは、『発病を左右する「生活習慣」とは、「食生活」ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」、就中、「第二の人生」における脳の使い方としての「生活習慣」である』ということなのです。

(14) AI技術を駆使する時代の新産物として、カレーや地中海料理を食したり、葉酸(ビタミンM)を摂取することが、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防に効果があると主張する学者が現れてきたりもしているのですが、全くの間違いなのです。

(15)たとえどれだけ多くの項目を解析しようとも、カレーや地中海料理をよく食べるとか、赤ワインを好み、葉酸を毎食後摂取している等の「食生活」がらみの生活習慣ばかりで、肝心の『脳の使い方としての生活習慣』に関わる項目が載っていないデータを解析してみたところで、AI技術なるものを駆使して引き出され、共通に確認された項目として「カレー」或いは「地中海料理」を頻繁に食するとか、「葉酸を頻繁に摂取する」とか、「赤ワインをよく飲んでいる」とかが確認されたというだけのことであり、AI技術の活用自体が発病の「予防」との間の「因果関係」を立証した訳のものではないのです。それなりに権威ある学者が、言い切った事により、正しい主張であるかのような間違った評価を得ているというだけのものなのです。


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「アルツハイマー型認知症」は、覚醒した「意識」が関わるタイプの認知症(I-03)

2024-01-17 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ


&1(脳の機能面からの主張と「脳機能データ」が根拠の「二段階方式」
(1)  人間だけに特有な世界である『意識的(目的的)な世界』は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭建ての馬車」を御者が運航する世界が分かりやすい比喩となるのです。


(2)  降って沸いた『キッカケ』の発生と継続でそれまでの自身の生き方を支え/自分なりに納得が出来ていた生き方/暮らし方である『自分なりの脳の使い方としての生活習慣』を継続して生きていくことが出来なくなり、この先の状況が好転する道筋も見通しも持てない状況が継続していて、『心が折れてしまい/意欲を喪失する』ことになるのです(能登半島地震の被災高齢者達に対する、特段の注意が必要不可欠となるのです。災害関連死を報道の中心に据えたり、一部の学者が提示する「身体や/脳のフレイル」を問題視している程度では、肝心要の問題である『アルツハイマー型認知症の発病(小ボケ)』及び『アルツハイマー型認知症の症状の進行』(発病の最初の段階であり、社会生活面での支障が出てくる「小ボケ」の段階の発病者は「中ボケ」へ、家庭生活面にも支障が出てくる「中ボケ」の段階の発病者は、末期の段階でありセルフケアにも介護が必要となる「大ボケ」へと症状が進行)することによる混乱した言動が生じてくる問題の報道、被災高齢者やその家族に対する啓蒙となる報道を行うべきなのです。

    

(3) 「キッカケ」の継続を契機に、心が折れて、意欲を喪失してしまうと、『意欲』が、「注意の集中力」を下支えていて、「注意の集中力」が『注意の分配力』を下支える『三層の機能発揮の構造』のメカニズムが存在している為に、「三層の機能構造を基盤とした』意識の働きのメカニズム機能発揮上の二重構造の存在=By Tad)に因り、『注意の分配力』の機能が、「評価の物差し=意識の首座=自我」に因る評価/関心/注意に従い、「前頭葉の個別認知機能群」である『実行機能=Executive Function』を駆使して、メタ認知し、メタ認知に僅かに遅れて連動する認知、実体験認知するという『意識的/目的的』な世界の機能発揮上の二重構造が、きちんと働かなくなり、前頭葉を含む脳全体の機能レベルが原因となり、状況の理解と判断、思考、行為、発言、行動や言動に、重大な支障が出てくるようになり、混乱し、アルツハイマー型(AD型)認知症の発病/症状の更なる進行(重症化の進行)へと繋がっていくことになるのです。

(4) 機能発揮上の二重構造発揮度が、『正常なレベル⇒軽度に異常なレベル⇒中等度に異常なレベル⇒重度に/極めて異常なレベルに』へと、正常な機能低下の進行(「正常老化」による機能低下の閾値を遥かに超えた異常な機能
低下の進行)を惹き起こしている真犯人は、「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容及び「アミロイドβ仮説」を筆頭とした(3つの仮説)が、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの変化に関わる「脳機能データ」の裏付けも無しに、憶測に因り大前提とする「器質的な病変に因る記憶障害」という要因ではなくて、
キッカケを契機に開始され、継続されてきた『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(但し、食生活は無関係なのであり、仕事というテーマとは無縁の暮らし方となるのが特徴である「第二の人生」を生きる上で日々展開される脳の使い方としての意味と観点から言う生活習慣であることに留意する)、言い換えると、「自分なりに納得が出来ている特定のテーマ」」の追求が無い暮らし方、
『生き甲斐無く、趣味なく、交友無く、運動する機会も無く、地域社会に貢献する活動とも縁がない、自身が納得できる生活習慣上の目標も無い』日々の脳の使い方としての生活習慣のことなのです。
※「アルツハイマー型(AD型)認知症というタイプの認知症は、仕事とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生を生きる高齢者だけ』が発病の対象となる「老年発症」が特徴なのです(アミロイドβ仮説の主張内容は、100%誤りの内容なのです)。

(5)  加齢による「正常老化の進行」という要因が、発病の基盤に在って(第一の要因)、キッカケの発生と継続を契機にして開始され/継続された「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」の継続による廃用性の異常な機能低下の進行要因が、発病の引き金となるのです(第二の要因)。
アルツハイマー型(AD型)認知症は、異なる二つの要因正常老化の進行の要因/廃用性の異常な機能低下の進行の要因)が、同時に存在し/充足されることに因る『相剰効果』に因って、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、且つ、「前頭葉」/左脳/右脳/運動の脳の厳密な順番に(高度な機能から、其れよりも低次な機能の順番に)廃用性加速度的異常な機能低下が進行して行くことに因り発病するのが特徴なのです(他の種類の認知症とは全く異なる進行の順番を示すのが特徴=14689例に上るAD型認知症の発病患者の前頭葉を含む脳全体の機能レベル厳密にリンクした三段階に区分される類型的症状ともリンクした脳機能データが示す『事象の事実としての脳機能データ』が存在している)。

⇔ 権威達の間で、世界的に通説の地位を誇る『アミロイドβ仮説』を筆頭とする「3つの仮説」も、「3つの仮説」の大前提理論である『DSM-Ⅳ』の規定内容も、前記の「事象事実」としての『脳機能データ』を説明できないことに注意(=「3つの仮説」の主張内容も、「DSM-Ⅳ」の規定内容も、誤りの内容ということになるのです)。

(6)  以下に提示するのは、私たち「二段階方式」独自の脳機能データであり、世界に誇れる質と量とが自慢。
左脳と右脳の働き具合(機能レベル)を精緻に判定できる手技として世界的に評価され、使用されている『MMSE』の実施結果の脳機能データなのです。

11の下位項目で構成され、30点が満点である『MMSE』の手技の『下位項目について、極めて厳密な得点の低下順(「AD型認知症」の発病者が出来なくなっていく項目の順番』、私たち「二段階方式」の呼称で言う『MMSE下位項目の項目困難度』の脳機能データ、『事象の事実データ』)が存在しているのです【私たち「二段階方式」が世界で初めて確認し、解明し、提示して来た】。

⇒「アミロイドβ仮説」を含む「3つの仮説」も、「DSM-Ⅳ」の規定も、この事象事実の存在を説明できないのです(=アミロイドβ仮説を含む「3つの仮説」も、「DSM-Ⅳ」の規定内容も共に、重大な誤りの内容であるということになるのです。

 

(7)  下記は、長野県の或る村での「高齢者(60歳以上)」の全数調査の結果
前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの散布図(前頭葉の機能レベルを「かなひろい」テストで、左脳と右脳の機能レベルを「MMSE」で判定した結果データのプロット図)

:正常、小ボケ、中ボケ、大ボケが存在する

(8)  私たち「二段階方式」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分される類型的症状」を指標化しています。
◎「小ボケ」:社会生活面重大な支障/脳のリハビリの実践に因り回復/症状の進行の抑制が可能

 

◎「中ボケ」:家庭生活面にも重大な支障/脳のリハビリの実践に因り症状の進行の抑制が、未だ可能

  

◎ 大ボケ:セルフ・ケアにも重大な支障/症状の進行の抑制は、最早困難(身体がもつ限り、症状が更に重くなっていくだけ)。



&2 『意識的な世界』を支配する脳全体の司令塔の「前頭葉」の役割り
(1) 私達人間だけに特有な世界である意識的目的的)な思索や思考や行為や行動や言動の世界で、何等かの「テーマ」を意識的(目的的)且つ適切に行おうとするに際しては、意識が覚醒した世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」(前頭前野の穹窿部に局在する複合機能体)の機能が、正常なレベルに在って機能していることが必要不可欠の条件となります(『前頭葉』の機能が複合機能体であることに気が付いて初めて、意識の機能構造の解明に繋がり、或いは、『前頭葉の機能レベル』を精緻に判定出来る「手技」の開発へと繋がるのです)。

※1 睡眠中や酒が進んで酔っているときは、「前頭葉の三本柱(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能)」の機能が、正常なレベルでは機能し得ない状態にある為に、司令塔の役割を担っている複合機能体である『前頭葉』の機能が、司令塔の役割を果たすことが出来ない状態に在るのです(睡眠中は、脳を守るために、『前頭葉の三本柱』の機能を休ませている仕組みが、存在していることが理由であり、進化で獲得されたメカニズムが存在)休ませている。※2「記憶した中身を睡眠中に整理している」とかの仮説は、真っ赤な大ウソであり、『記憶は、記銘時の記銘度が高いほど、よく保持されて、よく想起されることになるだけ』なのです。

(2) 私達の意識的(目的的)な世界で、「脳全体の司令塔の役割り」を担っているその『前頭葉』は、左脳、右脳及び運動の脳という3頭の馬が牽引する「三頭建ての馬車」を操り、運航する『御者』の役割りを担っているのです。
 
◎脳は、機能分担している        ◎「二段階方式」に因る区分
  


※1 頭のてっぺんの所には、身体を動かす指令を出す「運動の脳」があります。脳卒中で、半身麻痺になる人がいます。運動の脳の左の部分が壊れると、右半身麻痺が起きます。右の部分が壊れると、左半身麻痺が起きます。運動の脳の左の部分が右半身を動かしていて、右の部分が左半身を動かしていることが分かるのです。

※2脳の後ろの左側部分には、勉強や仕事などをする為の「左脳」があります。左脳は、言葉や計算や論理や場合分けなど「デジタルな情報」を処理しているのです。
※3 脳の後ろの右側部分には、趣味や遊びや人付きあいなどを楽しむ為の「右脳」があります。右脳は、色や形や空間や感情など「アナログな情報」を処理しているのです。
※4 額のところ(前頭前野の穹窿部)には、脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体の「前頭葉」があります。

※5私達が意識的に何かの「テーマ」を実行しようとするとき、どのような「テーマ」をどのように実行するか、「運動の脳」をどのような目的の為にどのように働かせるか」(身体を意識的に動かす「テーマ」)、「左脳」をどのような目的の為にどのように働かせるか」(言葉や計算や論理や場合分けなどデジタル情報を処理する「テーマ」)、「右脳」をどのような目的の為にどのように働かせるか」(色や形や空間認知や感情などアナログ情報を処理する「テーマ」)は、複合機能体である「前頭葉」という脳機能が評価し、比較し、選択し、決めているのです〈⇒全てが、「無意識」ではなくて、「意識的/目的的」な自由意思に基づいた選択により、実行されているのです〉。

言い換えると、「左脳、右脳及び運動の脳」という「3頭建ての馬車」の御者である脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」が3頭の馬と協同しつつ周りの状況を分析し理解し判断して、「テーマ」とその内容の組立及び実行の仕方を決定し、且つ、それらに対し必要な指令を出して実行しているのです。

※6これが、意識的(目的的)な思考、発言、行為や言動或いは行動の実行における脳の働き方の全体像なのです。手足となる「三頭の馬」を十分に働かせられるのも、不十分にしか働かせられないのも、『全ては、「前頭葉」の働き方次第』ということになるのです。

(コーヒーブレイク) 或る時期Tadの相方のKinukoは、浜松医療センター脳外科で(当時、厚生省に指定された僅かな数の「老人性痴呆疾患センター」が、精神疾患と誤解されていたアルツハイマー型認知症』の診断は精神科の精神科医が行うものとされていたのですが、浜松医療センターだけが、脳外科の脳外科医であり、副院長でもあった金子医師が診断を行ったのです)に、患者の治療前と治療後の『脳の働き具合』の変化(前頭葉の働きが正常であるか否か/前頭葉がどの機能レベルに在るか)等を調べる仕事をしていました。
その関係で、様々な「神経心理機能テスト」を自ら開発する仕事に挑戦し、様々な神経心理機能テストを開発し、金子医師に因る診察に活用したのです。
複合機能体でもあるその「前頭葉」には、発想したり、計画したり、工夫したり、推理やら洞察をしたり、機転を効かせたりする為の様々な働きが詰まっています。
更には、自分の置かれている状況を判断し、種々ケースワークしたうえで、実行テーマの内容や実行の仕方を選別して、最終的に決定するために必要な「評価の物差し=自我=意識の首座」という大事な働きがあります。私たちが遭遇する様々な状況に対して、自分なりの適切な選択が行えるのは、この『評価の物差し』の働きがあるからなのです。

※7 意識の覚醒下、『評価の物差し』による評価、注意、関心に従い、『注意の分配力』の機能が、個別認知機能群であり、「実行機能」(Executive Function)と総称されている当該個別認知機能群を駆使して、分析、理解、判断、企画、計画、検索、洞察、推理、シミュレーション、比較、決断、忖度、選択、抑制、感動等の機能を発揮して、思索し、思考し、行為し、行動し、発言し、言動やら行動を行っているのです(人間だけに特有な世界なのです)。

 &3 意欲、注意集中力及び注意分配力の「加齢」に伴う衰え方
(1) 意識が覚醒した状態下では、脳全体の司令塔で、置かれている状況を判断したり、何かを思いついたり、計画を立てたり、工夫したり、洞察や推理をしたり、機転を利かせたり、感動したり、抑制を働かせたり、各種の高度な働きを担当している「前頭葉」の機能、中でも、その個別の認知機能を発揮する上でとりわけ重要な各種情報及び状況の「認知度」並びに発想、洞察、工夫、機転、評価及び決断など「前頭葉」の高度な各種個別の認知機能の「発揮度」を左右する機能である『前頭葉の三本柱』の機能、具体的には「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の働きには、「加齢と共に老化し衰えていく」という重要な性質があるのです(「正常老化の性質」)。

※1 「意欲」の機能が「注意の集中力」の機能の発揮度を下支え、「注意の集中力」の機能が『注意の分配力』の機能の発揮度を下支える「3層の段階的な機能構造」が存在していることに注意(By Tad)。
※2 意欲/注意の主注力/注意の分配力の段階的な機能構造の存在の下で、『注意の分配力』の機能が、「評価の物差し」の働きに因る評価/関心に従い、「実行機能」を駆使する『機能発揮上の二重構造』が存在しているのです(Tadが、世界で初めて解明し、問題提起)。

(2)(前頭葉の三本柱の機能、評価の物差しの機能及び実行機能からなる複合機能体である『前頭葉』の各種個別認知機能(Executive Function)の発揮度を左右している「前頭葉の三本柱の機能」には、18歳から20歳代の半ばまでがピークで、20歳代の半ばを過ぎるころから100歳に向かって緩やかではあるが、一直線に衰えていくという「加齢の進行に内在した性質」が存在しているのです(By 「二段階方式」)。 

※1アルツハイマー型認知症」を発病する人の割合が急に多くなってくる第二の人生が始まったばかりの60歳代後半にもなると、脳の使い方としての生活習慣の如何に関わらず、そうした性質を持つ「前頭葉の三本柱」の働き具合は、ピーク時の18歳から20歳代の半ば頃に比べて、半分以下のレベルにまで衰えてきているのです(NHKのチコちゃんに叱られるでも紹介された二段階方式が誇る「脳機能データ」)。

様々な種類が数ある認知症の大多数90%以上を占めていて、専門家達からは原因も分からないし治らないし、予防することもできないと言われている『アルツハイマー型認知症』の正体は、『加齢』による脳の老化という性質(正常老化の性質)が、基盤に存在するのです。この「加齢による脳の老化」という問題が基盤にあるからこそ、「アルツハイマー型認知症」は、若者には関係なくて、「60歳代以降の高齢者だけが発病の対象となる」(老年発症)のです。

(3)「アルツハイマー型認知症」は、「加齢に起因した脳の老化要因」が基盤に在る認知症なので、「第二の人生」を送る60歳を超える年齢の「高齢者」だけが発病の対象となる「老年発症」が特徴となるのです。
※1 権威が提示する「若年性アルツハイマー型認知症」という病名の認知症は、この世に実在していない架空の認知症』であり、『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定出来る「手技」を持たないために、外観からの観測に基づいた「重度の記憶障害の症状」だけから憶測して作り出したもの。器質的な原因に基づいた『重度の記銘力障害』が原因で発現する『極めて重度の記憶障害』の症状を呈するものの、『前頭葉』の機能が正常なレベルに在る『側頭葉性健忘症』である病気を誤診して、「若年性アルツハイマー型認知症」という病名の下で、『診断しているだけ』なのです。

&4 廃用性の機能低下により、脳の機能が衰えていく順序
(1) 脳全体の司令塔の役割を担っていて、自分の置かれている状況を分析し、理解し、判断したり、実行すべき何かの「テーマ」を発想したり、実行の計画を立てたり、実行の仕方を工夫したり、実行結果を洞察し推理したり、状況の変化に対し咄嗟に機転を利かせたり、各種の高度な働きを担当しているのが「前頭葉」の機能なのです。

(2) 中でも、意識的に何かの「テーマ」を実行する場面で、「前頭葉」の各種の「個別認知機能」を正常に発揮するには、一定レベル以上での「認知度」が確保されていることが必要となります。その「認知度」を左右する機能である「前頭葉の三本柱」の機能(「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能を総称して、私たち「二段階方式」が命名した呼称)の働きなのです(「前頭葉」の各種個別認知機能であるExecutive Function発揮及び発揮度に関わる「機能発揮上の二重構造が、存在しているのです=By Tad)。
然もこの『前頭葉の三本柱』の機能には、上述したとおり、「加齢と共に徐々に老化し衰えていく」という重要な内在的な性質があるのです(この「前頭葉の機能についての「年齢別の機能低下のカーブブ」は、NHKの「チコちゃんに叱られる」の番組で、有限会社エイジングライフ研究所が有する独自のデータとして紹介され/取り上げられたのですが、その時、ハーバード大学提供のデータとして取り上げられたのが、「左脳と右脳のデータ」だったのです。

※1 仕事というテーマとは無縁の日々を送ることになる第二の人生を送る『高齢者』(老年発症が特徴である「アルツハイマー型認知症」の発病群)の日々の生活(『脳の使い方』としての生活習慣)にとって、追及する自分なりの特定の「テーマ」がなく、生き甲斐や目標もなく、趣味や遊びや人付きあいもなく、運動もせず、何らかの社会活動に参加する機会もない単調な生活振り、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続していると言うことは、脳の機能面から言うと、「前頭葉」の機能の中でも最も基本的で不可欠な機能であり、「認知度」を左右する働きをしている「前頭葉の三本柱」の機能の出番が極端に少ない生活習慣(実行機能の行使の場面が極端に少ない=前頭葉の出番が極端に少ない)を送っているということになるのです。

※2 言い換えると、内在する「正常老化」の性質により、もともと加齢により機能が衰えていく性質を持つ「前頭葉の三本柱」の働き(機能発揮上の二重構造から=実行機能が=前頭葉)が、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続して送っている中で、膝の筋肉と同じように、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行を惹き起こしてくることになるのです(ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』の継続という要因が、発病の引き金となる要因)。

この加齢により機能低下していく衰え方(衰えるカーブの角度)が予想以上に大きいので、それを下支えしてやる日々の生活、具体的には、自分なりに日々の生活を楽しむ「生活習慣」の構築が不可欠となるのです。
「意欲」が湧いてきて、「注意の集中力」や「注意の分配力」を発揮する場面が多い具体的な「テーマ」を、できる限りたくさん持ち、且つ蜜に/継続して実践することが、「仕事」という「テーマ」の遂行とは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」では、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病である「アルツハイマー型認知症発病を予防(発病時期の先送り)する為にも」、強く求められることになるのです。

&5  「意識が覚醒した状態下での機能発揮上の二重構造」の存在(ByTad)
(1) 意識的(目的的)に何かの「テーマ」を実行する場面で、分析、理解、判断、考察、洞察、推理、発想、企画、計画、創意、工夫、予見、シミュレーション、修正、整理、選択、機転、抑制及び感動等、「前頭葉」の個別認知機能群である「実行機能」(=Executive Function」)を構成している各種の高度な個別の認知機能を正常に発揮する為には、一定レベル以上での「認知度」が確保されていることが不可欠となるのです。認知度が一定レベル以下だと、「前頭葉」の各種個別の認知機能自体が必要なレベルで発揮されなくなる(不十分/不適切/不正確にしか発揮されない)のです。

(2) そうした「個別認知機能」の『認知度』の高さ或いは低さを左右しているのが、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉の三本柱」の機能の役割なのです(「認知度」と「発揮度」とが共に、「前頭葉の三本柱」の機能の機能レベル及び発揮度と「リンク」していると言う『機能発揮上の二重構造』が存在しているのです=By Tad)。

(3)この「前頭葉の三本柱」の機能自体に、「加齢と共に老化し衰えていく」という重要な性質(正常な機能レベルの範囲内で、機能低下が進行して行く=正常老化の性質)が内在していることは、前述した通りなのです。
 意識が覚醒した世界、目的的な世界に於ける脳全体の司令塔は「前頭葉」であり、その「前頭葉の三本柱」の機能自体に『加齢と共に働きが衰えていく』という性質、「正常老化の性質」が内在していることが「アルツハイマー型認知症」発病/症状の更なる進行のメカニズムを理解/解明する上で、不可欠の重要な要因となるのです(私たち「二段階方式」独自の見解)。

&6 『アルツハイマー型認知症』は、『脳の使い方』という視点からの『生活習慣病』に過ぎない

(1) 正常な老化の過程とはいえ、加齢による老化の進行により「前頭葉」の機能が低空飛行状態に入ってきている60歳を超えた『高齢者』と呼ばれる年齢の「お年寄り」(年齢が発病の「第一の要因」=正常な機能低下=正常老化の進行)が、『前頭葉』を積極的には使わない生活、言い換えると、追及する「自分なりの特定のテーマ」がなく、生き甲斐や目標もなく、趣味や遊びや人付きあいもなく、運動もせず、何等かの社会活動に参加する機会もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々継続していると(脳の使い方としての視点で言う「単調な生活習慣」の継続が、発病の「第二の要因」廃用性の異常な機能低下)、出番が少ない為に使われる機会が極端に減った複合機能体である「前頭葉」が廃用性の異常な機能低下を起こしてきて、異なる二つの要因(第一の要因と第二の要因)とが、同時に存在し重なり合うことの相剰効果によって、「前頭葉」を含む脳全体の機能低下の進行(老化)が加速されていくことになるのです(廃用性加速度的異常な機能低下の進行=老化が加速されていくことになる結果、発病へとつながる老化・廃用型の『廃用症候群』=「二段階方式」独自の見解=住民参加型の地域予防活動の顕著な成果と脳機能データとに裏付けられていて、疫学的方法により、正しいことを実証済み)。

(2) 「加齢」要因(発病の基盤の要因/正常老化の進行)に加えられる加重要因としてのナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した、廃用性の異常な機能低下の進行(発病するか/しないかを区分けている要因)が引き金となり、『前頭葉』を含む脳全体の機能について、廃用性加速度的異常な機能低下が進行して行く先に、「アルツハイマー型認知症」(「晩発型アルツハイマー病」とも言います)の発病が待っている最初の段階が、『前頭葉』の機能だけが異常なレベルに衰えが進行してきている『小ボケ』の段階なのです(⇒世界中の権威機関は、小ボケも中ボケも、見落としている老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないことに注意して下さい)。

※1 第一の要因と第二の要因が同時に存在し、充足されることに因る『相剰効果』により、廃用性加速度的で異常な機能低下が進む時は、直線的ではなくて放物線を描いて加速度的に脳の機能が衰えていくのが特徴であり、その場合、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能から真っ先に(最初に)異常なレベルに衰えていき、次いで、左脳や右脳や運動の脳がその順番で、異常なレベルに衰えていくのが特徴なのです{⇔頭で張り付けたデータ、長野県内の或る村での全数調査の脳機能データである「かなひろいー前頭葉の機能レベルとMMSE-左脳と右脳の機能レベルの散布図を参照」}。

※2更には、「アルツハイマー型認知症」の場合は、MMSEテストで判定される下位項目(「左脳及び右脳」の機能に関する項目)の衰え方にも、明確で、『厳密な規則性がある』ことが重要な特徴なのです(衰えていく厳密な順番とそのパターンがあるのです)。

※3 この事実一つをとってみても、世界的に『通説の地位』に在る{我が国では、東大、京大、理化学研究所ーMIT研究室(利根川進)が、アミロイドβ仮説の牙城であり=公明党の要求で、厚労省が推進する川下対策(ボケても安心な社会作り)の政策の根拠理論とされていて、23兆円超もの天文学的規模での血税を垂れ流している世紀の愚策)等が、社会に害悪を及ぼす牙城}とはいえ、私たち「二段階方式」は、3種類の精緻で膨大な「脳機能データ」により、「アミロイドβ仮説は、誤りだと実証できる」のです。

「前頭葉」と「左脳及び右脳」のそれぞれの衰え方が、他の種類の認知症或いは認知症と紛らわしい病気(若年性アルツハイマー型認知症という架空の病気にされている側頭葉性健忘症、感覚性失語症、一過性全健忘、老年期うつ病、緩徐進行性失行等)との鑑別の上で、極めて重要且つ客観的な指標としての役割を果たしてくれるのです。⇒この指標は、「二段階方式」による「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の判定上の重要な一つの柱となっています。

※4「DSM-Ⅳ」の規定も、アミロイドβ仮説も、誤りの内容なのです

(3) 世界中の認知症の専門家達から原因不明と言われている「アルツハイマー型認知症」は、専門家達が憶測により誤解している(重度の物忘れの症状を特徴とする「神経変性疾患ではなく)、上述したように、「加齢とともに脳の老化が進む」という(「第一の要因」)と「キッカケ」の発生と継続により心が折れて、意欲を喪失した為に開始され、継続される『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続』に起因した廃用性の異常な機能低下の進行」という(「第二の要因」)、『異なる二つの要因の同時存在に因る相剰効果』による、廃用性加速度的異常な機能低下の進行というメカニズムにより、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行(正常な老化が更に「加速」されること)により、発病/症状の重症化が進行するというのが、脳機能データと実践の成果に裏付けられ、452の市町村での「住民参加型の地域予防活動の実践の顕著な成果に因り、疫学的方法によって実証されている」、私たち「二段階方式」の主張内容なのです(アミロイドβ仮説が誤りだと実証できる3種類の脳機能データが存在し、何時でも提示できる)。

※ 『アルツハイマー型認知症』は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベル厳密にリンクした三段階に区分される類型的な症状が発現してくるのが特徴となるものであり、アミロイドベータが蓄積することにより生成される老人斑がもつ毒性に因り神経細胞の大量死に起因した記憶障害が惹き起こされることにより発病/症状が進行すると主張するアミロイド・ベータ仮説の主張内容は、単なる憶測の類であり、アミロイドβの蓄積〈老人斑の沈着〉と発病/症状の進行との間には、因果関係自体が存在していないのです。

(4) このメカニズムのもとでは、「第一の要因」は誰しも共通であり、「第二の要因」こそが「アルツハイマー型認知症」を、発病するか/しないかを決定づけ/区分けている要因(発病の引き金)ということになります。
脳の使い方」としての『生活習慣』であり、食生活は無関係なのです
言い換えると、認知症の大多数90%以上を占める「アルツハイマー型認知症」は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という、仕事とは無縁の日々の暮らし方が特徴となる第二の人生での「脳の使い方としての生活習慣」と密接不可分の関係がある病気なのです。

(5)「原因も分からないし、治せないし、発病を予防することが出来ない認知症」と言われ、放置されたままになっている「アルツハイマー型認知症」という病気は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎないというのが私たち「二段階方式」独自の見解(主張)であり、疫学的方法により実証済みなのです。

私たち「二段階方式」(KinukoとTadの二人だけのエイジングライフ研究所)は、『アルツハイマー型認知症』の発病自体の予防に特別な関心を抱いた特定の先駆的な市町村(北海道から九州に跨る452の市町村)での『住民参加型の地域予防活動』の実践展開による顕著な成果の裏付けの下に、「アルツハイマー型認知症は、早期発見(小ボケ/中ボケ)と早期治療(当の本人の「脳の機能レベル」に見合っていて/当の本人なりに前頭葉が活性化する生活習慣の改善と継続的な実践)により、治せる(小ボケ)及び/又は、症状の更なる進行を抑制出来る(小ボケと中ボケ)し、発病自体を予防することが出来る=発病時期を先送りすることが出来る」タイプの認知症であると確信し、認知症の専門家達や世間の人々に対して主張し、問題提起して来ているのです。

◎ヒルトン・グランドバケーションズ・クラブ(HGVC)のハワイ島の施設
 
&7 「アルツハイマー型認知症」の発病を予防するには、自分なりに日々の生活を楽しむ「生活習慣」の構築と継続的な実践が不可欠
(1) 新型コロナが流行する前は、毎年、2週間、ハワイ(オアフ島とハワイ島の2島)へ行っていましたが、コロナ以降行っていないので、そろそろハワイ詣でを復活するかなという心境。
これは、或る年、日頃密なお付き合いをしているお友達と4人で、常夏のハワイに行った時の写真です。

(2) その時は、ハワイ島7日間及びオアフ島7日間の行程でした。
宿泊は、私たちKinukoとTad が会員であり、ヒルトン・ホテルが運営しているリゾートのヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブ(HGVC)でのステイです。

(3) ハワイ島では、ヒルトンのリゾートであるワイコロア・ビレッジのキングスランドにあるビラの部屋(3LDKで130㎡の広さ)に泊まりました。オアフ島では、ハワイアン・ビレッジのラグーン・タワーの部屋(2LKDプレミアのオーシャンフロント)に泊まりました。日本食用の食材はスーパーで何でも手に入ります。果物は、ファーマーズ・マーケットで朝採れの完熟物(主にパパイヤ等)を買ってくるのです。朝食は、ラナイで季節の果物と軽食を食べて、100%コナコーヒーを飲みながら、『ハワイの風を満喫』して過ごしました。女性陣が食事を作り、男性陣が皿洗いという役割分担です。

(4) ハワイ島では、ゆったりとしたリゾート・ライフを原則としつつも、レンタカー(6人乗りのSUV)で、ボルケーノやアカカの滝、ワイピオ渓谷等それなりに各地の観光スポットにも出かけました。
ハワイ島の一周も敢行しました。オアフ島では、ダイアモンドヘッド登山にも挑戦し、更にはオアフ島に住む友人のご好意により、オアフ島も、車で一周しました。

※ そうそう、ご存知のようにハワイに行くと日本人女性は、小柄でスリムで若く見られるので、リゾートの巨大なプールやあの有名なワイキキ・ビーチでも、その姿に自信を持って泳ぎました。
(5)  その時の、記念の写真をいくつかお見せしましょう。
◎ ハワイ島のワイコロア・ビレッジのキングス・ランドのビラとそのラナイでの一風景。

 



周りは、自前のゴルフ場(これは、キングス・コースの方)。
◎ 「ハワイ島の一景色」より;
  
左2枚は、ハプナ・ビーチ
 
◎ オアフ島ハワイアンビレッジのラグーン・タワーの部屋から見た景色と
フロント
  

◎ラグーン・タワー(21Fのオーシャン・フロントの部屋に宿泊)
  

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意識が覚醒した世界が関わる「アルツハイマー型認知症」(I-02)

2024-01-12 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
 

     

&1「アルツハイマー型認知症」を発病する「お年寄り」の特徴            
(1) 「アミロイドベータ仮説」の主張の間違いが確認される第一の事実は、「アルツハイマー型認知症」を発病する対象者が、『第二の人生を送る高齢者限定されている』という「膨大な脳機能データの裏付けを伴う疫学的な実証が為された事象事実」の存在です。
※1「アルツハイマー型認知症」の発病/症状が進行する原因(メカニズム)を研究するには、①高齢者であること及び②高齢者でも、仕事とは無縁の『第二の人生』を送っていることの2点について、何故なのかを探求すべきなのです。
※2 更に、専門的な視点から言うと、認知機能を語る以上は、意識が覚醒した世界(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルの変化(正常から異常への移り変わり)を能機能データとの関係で実証すべきものなのです(⇒発病との間の因果関係の実証は、必要不可欠のものとなります)。
※3 その意味では、米国精神医学会が策定したアルツハイマー型認知症の診断規定である「DSM-Ⅳ」の規定並びにアミロイドβ仮説に代表される「3つの仮説」(アミロイドベータ仮説、タウタンパク仮説、アセチルコリン仮説)の主張内容は、根本的な誤りを犯していると断ぜざるを得ないのです。
(2)日々の生活、「脳の使い方」としての『生活習慣』の在り方/在り様が発病するか/しないかを決定づける要となる要因なのであり、仕事とは無縁の暮らし方となる「第二の人生」に入っていったお年寄りは、60歳代以降の『高齢者』と呼ばれる年代になってから、「アルツハイマー型認知症」(晩発型アルツハイマー病)を発病する人の割合が、年齢が上がるにつれて、どんどん増加していくという事実にも着目すべきなのです(発病の基盤要因が『加齢』なのです=正常老化の進行=「発病の第一要件」)。
※1 発病する人の割合を示す数値は、定年退職などで「第二の人生」が始まったばかりの60歳代に12%(厚生労働省が600~700万人と言っているのは、末期段階の「大ボケ」だけの人数なのです。猶、ここに示す%の数値は、小ボケ、中ボケ及び大ボケの数の総計です。以下、同じ。)もの高い割合を示していて、70歳代に30%、80歳代に50%、90歳代に75%、加齢の極まりの100歳代には97%というように、加齢の進行につれて(年をとるにつれて)、どんどん発病者の占める割合が増加していくのが特徴なのです。
そもそも「第二の人生」に入っているということは、普通は高齢者と呼ばれる年齢になっているということなので、「加齢による前頭葉の老化の問題」(発病の第一の要件)を誰でも抱えているのです。
※2  それでは、高齢者は誰でも「アルツハイマー型認知症」を発病するのかと言うとそうではありません。
70歳代のお年寄りの30%が「アルツハイマー型認知症」になるのに対して、80歳代になっても50%のお年寄りは「アルツハイマー型認知症」にならないで、それなりに「社会生活」を送っているのです。「アルツハイマー型認知症」になるかならないか、その差はどこからくるのか、毎回このブログを読んでいる方はもうお分かりでしょう。
※3「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄りは、日々追及する特定のテーマがあって、日々、『前頭葉』が活性化するする生活習慣を送っているのが特徴である「カクシャク老人」と呼ばれる人達の生活振りとは対照的な生活振りを送っているのが特徴なのです。
その特徴的な生活振り(「生活習慣」)とは、「時間はたっぷり有るのに、することがない毎日」を送っていることなのです。
ただボンヤリと暮らすだけの毎日、言い換えると、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活が継続」する日々を送っているのです。
※4  第二の人生に入っていったお年寄りの中で、とりわけ「アルツハイマー型認知症」を発病するお年よりは、日々の脳の使い方という視点から見た「生活習慣」に問題があるのです(第二の要件)。
  「脳の使い方としての意味で言う、生活習慣」に問題があるということは、言い換えれば、脳の司令塔の『前頭葉』(左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭建ての馬車」を運行する『御者』)の「使い方に問題」があるということなのです。
「アルツハイマー型認知症」になるか、ならないか、その差は、毎日の「前頭葉の使い方の差」、毎日の生活の中で「前頭葉の出番」がどの程度あるのか、ないのかにあるのだということを、第二の人生を送っているお年寄り(家族)は、深く心に刻んで欲しいのです。
※5  意識的な世界は、三頭立ての馬車の運行と言えば、理解し易いでしょう!
(3) 意識的(目的的)に何かをしようとする時、自分の置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿った追及すべきテーマとその実行内容を企画し、計画し、その実施結果をシミュレーションした上で、どのような内容の行為をどのように実行するのかを最終的に選択し、実行の決断をするのが、脳全体の司令塔である「前頭葉」の働きなのです。
(4) ナイナイ尽くしの「単調な毎日」では、前頭葉の出番が少なすぎて、働く場面が足りないということなのです。
働く場面が足りない(使われる場面が、余りにも少な過ぎる)ので、「前頭葉」が廃用性の異常な機能低下の進行(老化を加速させる)を起こしてしまうのです。明日からと言わず今日のうちに、この点に焦点を当てて、日々の過ごし方をチェックしてみて欲しいのです。
「前頭葉」が不十分にしか使われないことで起きてくる「廃用性の異常な機能低下」は、下図(&6)に示すように、小ボケ、中ボケ、大ボケと症状が進むにつれて、直線的ではなくて、放物線を描く(加速度的な)衰え方を示していくのです(全数調査結果である、正常老化から異常な老化への分布図参照)。

注)「廃用性の異常な機能低下」とは、或る器官を不十分にしか使わないことが一定期間継続すると、そのことが原因で当該器官の機能が障害され機能の異常な低下が起きてくることを言います。
廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』である「アルツハイマー型認知症」の発病者である場合の異常な機能低下は、膝の筋肉のような肉体的なものだけではなくて、精神的なものにも起きるのです。
これまでのブログの説明でお分かりのように、「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する「生活習慣病」であるというのが私たちの主張です。専門家たちが主張しているような、脳の委縮や、アミロイドβやタウタンパクの沈着が原因で起きてくる病気ではないのです。
                                                                                                    
&2 意識的(目的的)な世界と発病者の脳の働きとの関係
(1) 結論を先に言うと、「アルツハイマー型認知症」は、意識が覚醒した世界(目的的な世界)が関わる認知症なのであり、様々な程度及び態様に因り発現してくる様々な症状は、『意識が覚醒した世界における脳全体の司令塔の役割を担っている前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)の三段階に区分される『類型的症状』(改訂版30項目問診票)が発現してくるのが特徴なのです。
(2) 世界中の権威機関がこれまで行ってきたような、いろいろな程度と態様の「症状」を評価の基準があいまいなままに並べてみたり(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルという視点が欠けていて、「中核症状」とか「周辺症状」とかに言葉の羅列だけで区分するのが権威機関の世界)、いろいろな程度と態様の「脳の萎縮」の度合いを計測するだけの方法では、「アルツハイマー型認知症」の原因を見つけることも、更には、回復及び/又は、症状の更なる進行の抑制が可能な本当の意味での早期の段階(「小ボケ」や「中ボケ」)を見つけることは出来ないのです。
(3)どんな程度と態様のものであれ、(アルツハイマー型認知症の発病としての「症状」は、『前頭葉』を含む、脳全体の働き具合のアウト・プット)なのだから、「脳の働き具合」と症状とをリンクさせて計測することが必要不可欠となるのです。
その為には、脳を解剖してみるのではなくて、働いてる脳の「働き具合」を計る物差しの開発が不可欠となります。「二段階方式」と呼ばれる「神経心理機能テスト」は、協働して働いている前頭葉と左脳及び右脳との働き具合を客観的に計測できる優れた手技なのです。
(4)私たち(エイジングライフ研究所)が独自に開発した「二段階方式」の手技の活用により、私たちが計測したデータの詳細な説明に入る前に、脳の機能について、ここで概観しておきたいと思います。
頭のてっぺんの所には、身体を動かす指令を出す「運動の脳」があります。脳卒中で、半身麻痺になる人がいます。運動の脳の左の部分が壊れると、右半身麻痺が起きます。右の部分が壊れると、左半身麻痺が起きます。運動の脳の左の部分が右半身を動かしていて、右の部分が左半身を動かしているのです。
脳の後ろの左側部分には、勉強や仕事などをする為の「左脳」があります。左脳は、言葉や計算や論理や場合分けなど「デジタルな情報」を処理しているのです。
脳の後ろの右側部分には、趣味や遊びや人付きあいなどを楽しむ為の「右脳」があります。右脳は、色や形や空間や感情など「アナログな情報」を処理しているのです。

(5) そして、額のところには、意識が覚醒した世界(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」(前頭前野の穹窿部に局在する『複合機能体』を言うものとする。以下、同じ)があります。
私たちが意識的(目的的)に何かのテーマを実行しようとするとき、どのようなテーマをどのような目的の為に、どのように実行するか、「運動の脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか」(体を動かすテーマ)、「左脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか」(言葉や計算や論理や場合分けなどのテーマ)、「右脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか」(色や形や空間認識や感情などのテーマ)、全ては司令塔の「前頭葉」が周りの状況を判断して決定し、指令を出しているのです。
※1意識が覚醒した世界、目的的な世界は、左脳、右脳及び運動の脳
という3頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」を運行する世界と考えると分かり易いでしょう。馬車を運行する役割を担っている御者が『前頭葉』という脳機能の役割なのです。
その前頭葉には、発想したり、計画したり、工夫したり、推理やら洞察をしたりするための様々な働きが詰まっています。
更には、自分の置かれている状況を分析し、理解し、判断して、種々ケースワークした上で、実行テーマの内容や実行の仕方を選別して、最終的に決定するために必要な「評価の物差し」という大事な働きがあります。
※2 老人会でゲートボールを楽しむ時も、お茶を飲みながら友達と趣味や遊びや家庭の問題など世間話に花を咲かせる時も、友達を家にお呼びして得意の手料理でもてなす時も、家の周りに樹木を植えたり草花を咲かせて楽しむ時も、脳全体の司令塔の前頭葉が、「周りの状況を判断して、テーマを企画して、何をどのようにするかをケースワークした上で決定し、必要な指令を出して、実行させている」のです。

(6) 上記が、意識的な世界における脳の働き方の全体像なのです。
 三頭の馬を十分に働かせられるのも、不十分にしか働かせられないのも、『前頭葉の働き次第』ということなのです。御者が馬をあやつれなくなったら、どうなりますか?
馬はどこへ行ったらいいのか分からなくなってしまうでしょう。
※1 脳の働きが異常なレベルに衰えてきて、その為に社会生活(小ボケ)や、家庭生活(中ボケ)やセルフ・ケア(大ボケ)にも支障が起きてくるのが、「アルツハイマー型認知症」という病気なのです。
脳の司令塔の「前頭葉」がちゃんと働かなくなった時点(前頭葉の機能レベル異常なレベルに衰えが進行してきた時点)で、ほんの少し前に食事をしたばかりなのに、そのことさえ思い出せないような「重度の記憶障害」が出てくるようになる、はるか前の段階で、「アルツハイマー型認知症」は、もう始まっている(発病)のです。
※2「アルツハイマー型認知症」の原因を見つけるにも、小ボケや中ボケの軽い段階で見つけて治すにも、適切な介護をするにも、更には予防するにも、「脳の働きという物差し」が不可欠になるのです。
※3 馬の働きでしかない左脳と右脳を計測し判定するMMSEだけの実施では、発病の有無の判定は出来ないのであり、司令塔の『前頭葉の機能レベル』についての精緻な判定が要求されるのです。

&3 アルツハイマー型認知症発病者の脳の働きと症状との関係(Q/A形式)
Q:私達老夫婦には子供がいない上に、来年には揃って古希を迎えます。年をとってきて一番恐ろしいのは、認知症のことです。認知症の大多数を占める「アルツハイマー型認知症」は、「脳の働き」が異常なレベルに衰えることで、いろいろな「症状」が出てくる病気と聞いています。正常でない「脳の働き」とはどんなことを言っていて、そのレベルの脳の機能と「症状」との関係はどのようになっているのでしょうか。
KinukoとTadが日々暮らす本宅!
Answer:
(1)アルツハイマー型認知症の「症状」は、『前頭葉』を含む「脳全体の働き具合」(脳の機能レベル)の衰えとその結果(アウト・プット)なのです。脳の機能が全般的に正常レベルであれば、認知症の症状は出てきません。脳の機能が異常なレベルであれば、認知症の症状が出てくるのです。但し、全ての意識的な行為は、コントロールタワーである「前頭葉」の機能レベルの影響を受けるので、最高次機能の前頭葉だけが正常なレベルでなくなり、左脳、右脳及び運動の脳が正常レベルであっても、アウト・プットである行為のレベルは正常レベルではなくなり、認知症の症状が発現してくるのです。
(2)「アルツハイマー型認知症」の症状は、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される段階的で類型的な症状が発現してくる」のが特徴なのです。
「DSM-Ⅳ」の基準が正しいと信じ込んでいる認知症の診断が専門の精神科医達は、この点に気づいていないだけなのです。
※1食事をしたばかりなのにそのことさえ忘れてしまう(思い出せない)「重度の記憶障害」の症状を呈してくるようになる(これは、「前頭葉」がほとんど機能しなくなる「重度認知症」(大ボケ)の段階の症状)はるかに前の段階で、左脳や右脳の働きは正常レベルでも「前頭葉」の働きが異常なレベルになった段階で、「アルツハイマー型認知症」は、すでに始まっているのです(これが、発病の最初の段階である、小ボケ=「軽度認知症」の段階」)。
※2私たち「二段階方式」がアルツハイマー型認知症の発病の最初の段階として定義し、提示している『小ボケ』の段階は、馬車を牽引する左脳、右脳及び運動の脳はすべて正常な機能レベルに在る(MMSEの得点が24点以上)のに対し、馬車の運行を操る御者の役割を担っている『前頭葉』の機能は、既に、異常な機能レベルに在る(改訂版かなひろいテストが不合格=年齢別の基準値)ことに注意が必要なのです。
(3)「脳の機能が全般的に異常」という要件を「前頭葉の機能が異常」という要件に変更すると共に、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした3つの段階(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)の各段階で発現する「特有の類型的な症状」とリンクさせて判定できる診断基準に変えてやらないと、『アルツハイマー型認知症』の発病の最初の段階であり、且つ、「回復/症状の更なる進行の抑制」が可能な本当の意味での早期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)と「中等度認知症」(中ボケ)とを見落としてしまうことになるのです。
※権威が提示する現状世界的な状態としては、小ボケだけでなくて、中ボケの段階さえも見落としていて、彼等権威が問題とする発病の初期段階は、失語、失認、失行(紛い)の症状の発現が確認される段階、私たち「二段階方式」の区分で言う『大ボケ』の後期(30点が満点であるMMSEの総得点が9点以下、一桁の段階)の発病者が対象とされているのです(厚労省も同じ誤りを犯している)。
(4)認知機能の障害がテーマである為には、脳の機能レベル(前頭葉を含む脳全体の機能レベル)が、『どのレベルにあるのか』並びに『そのレベルであれば、どのような症状が出てくる』のか、言い換えれば「脳全体の司令塔の前頭葉を含む脳全体の機能レベル並びに前頭葉を含む脳全体の機能レベルにリンクした特有の症状」を判定基準として指標化して、診断することが必要不可欠となるはずなのです。
※医療機関が屡々使用する「CT」や「f-MRI」や「PET」等の機器の使用では、費用が高価なのにも関わらず(売り上げが稼げる)こうした精緻な判定はできないのです。唯一つ可能で有効なのが、「二段階方式」のような費用が極めて安い(=医療機関での活用は、必要とされる売り上げが経たない/利益が稼げないと言う理由だけで困難!)「神経心理機能テスト」の活用なのです。
(5)「アルツハイマー型認知症」であるかどうかの診断(判定)や、症状の程度の判定並びに「アルツハイマー型認知症」の原因及び回復/症状の更なる進行の抑制が可能な『本当の意味での早期の段階』を見つけるには、「症状と脳の働き具合」との関係を基礎とすることが必要不可欠になります。
世間では、脳の委縮の度合いや重度の「記憶障害」を含む重い症状から「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の診断を行っていて、最早、症状の更なる進行の抑制さえもが困難な末期段階の「重度認知症」(「大ボケ」)を見つけているだけなのです。
これでは、せっかく見つけても手遅れ(「発病のレッテル貼り」だけの診断)、「アルツハイマー型認知症は、原因も分からないし、治らない病気」にされてしまうのです(医療費に、10兆円超の血税)。
(6)私達の「二段階方式」では、極めて多数に上る「前頭葉を含む脳全体の働き具合と段階ごとの特有で類型的な症状との関係」のデータの分析(「改訂版30項目問診票」として指標化している)から、「アルツハイマー型認知症」の判定、特に回復/症状の進行の抑制が未だ可能な本当の意味での早期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)を見つけることが出来ているのです。
※1 専門家達が屡々引用する「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment=MCI)」なる考え方は、MCIの該当者は、数年後には、アルツハイマー型認知症を発病することとなる「発病の前駆的な段階に在る」との説明が常套なのですが、前頭葉の機能レベルを含む脳機能データの裏付けさえもない憶測の類であり、MCIの該当者であるか否かの判定基準は、物忘れの症状を言葉で何段階かに表現しただけのものであり、肝心要の前頭葉の機能レベルとの関係は皆無なのです。「アルツハイマー型認知症」の発病者であれば、必ず、「前頭葉」の機能から真っ先に異常なレベルに廃用性の機能低下が進行して行くことにさえも無知な儘に、『物忘れの症状』の外観からの観測だけから、物知り顔に語るのです。
『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定する手技に欠ける彼ら権威は、認知機能障害がテーマとされながら、『前頭葉の機能レベルの精緻な判定』には、無関心を装うのです。
※2 そのレベルで、書籍迄発行する不条理が横行しているのです。

(7)認知症が専門の精神科医は、認知症の患者は脳が全般的に正常に機能しなくなった結果として、「社会生活」面(小ボケ)や「家庭生活」面にも(中ボケ)、更には、「セルフケア」面にも(大ボケ)重大な支障が出てくる病気を言うとしながら、「症状」については回復困難な末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の症状だけを取り上げているのです。
「社会生活」面に重大な支障が出てくる「小ボケ」の段階と「家庭生活」面にも重大な支障が出て来る「中ボケ」の段階と「セルフケア」面にも重大な支障が出てくる「大ボケ」の段階とでは、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」も、「発現する症状の程度」も、「症状の回復/進行の抑制の可能性の有無及びその程度」も、全く異なる(次元が異なると言える程の差がある)のに、そのことにさえ気づいていないのです。
※1 テレビの番組で、30代や40代のお笑い芸人たちの「物忘れの症状」を取り上げて、「アルツハイマー型認知症」の発病の危険度を云々する名医と言われる人達の発言には、驚くばかりなのです。
覚醒の度合いが異なるものの、「意識が覚醒」した状態下における「意識的(目的的)な行動」は、脳全体の司令塔の「前頭葉」が左脳や右脳や運動の脳と協働しつつ、それらをコントロールして実行されています。私達が提唱している「二段階方式」では、認知症のレベルは、「前頭葉を含む」脳全体の働き具合(機能レベル)とそれに厳密にリンクした特有の類型的な症状との関係で厳密に規定されており、「三つの段階」に区分します。
区分するレベルは、軽度なレベルから順番に『社会生活面』に重大な支障が出てくる「軽度認知症」(小ボケ)、『家庭生活面』にも重大な支障が出てくる「中等度認知症」(中ボケ)、『セルフケア面』にも重大な支障が出てくる「重度認知症」(大ボケ)となります。
※2 回復/症状の更なる進行の抑制の可能性の有無及び程度から区分すれば、「小ボケ」は回復/症状の進行の抑制が可能であり、「中ボケ」は症状の進行の抑制が未だ可能であり、「大ボケ」は症状の進行の抑制さえも、もはや困難なのです
(8) &6(1)の図は、「前頭葉」によるコントロールの下で協働しながら働く「脳の働き」の衰え方を、「二段階方式」に基づく「神経心理機能テスト」を使って調べた結果を示しています(「前頭葉」の機能レベルを『改訂版かなひろいテスト」により、「左脳と右脳」の機能レベルを『MMSE』で判定)。
「社会生活」が支障なくできていた脳の働きが、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続により廃用性の異常な機能低下の要因が加重され/老化が加速されることで、正常な老化の域を超えて加速度的に脳の機能の衰えが速まっていくとき、「衰え方の厳密な順序がある」のが、『アルツハイマー型認知症』の特徴なのです。
「社会生活」面に重大な支障が出てきて、「家庭生活」面にも重大なに支障が出てきて、「セルフケア」面にも重大な支障が出てくる原因である「前頭葉を含む脳全体の廃用性加速度的異常な機能低下の進行について、機能の衰え方に厳密な順序がある」こと及び脳の機能の衰えの段階ごとに「特有の症状がある」ことが分かるのです。
発病者の膨大なデータが示すのは、脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」が真っ先に異常なレベルに衰えていきます。 次いで、前頭葉と相互に情報のやり取りをしている左脳と右脳と運動の脳が、その順番で、衰えていくのです。

&4 症状の継続期間と「脳の老化のスピード差」をもたらす生活習慣の要因
(1)  心が折れてしまい、意欲を喪失して、何事にも挑戦しなくなり、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され/継続していくこととなる『キッカケ』の発生と継続を確認する作業が重要となります。
「我が身に突然降って沸いたように、発生して来た或る生活状況の大きく重大な変化」(=単調な生活習慣が始まるキッカケ)は、(仕事とは日々無縁の「第二の人生」を生きる上で、自分なりに追求出来ていて、自分なりに楽しみや喜び/時には生き甲斐が得られる脳の使い方としての暮らしぶり、明日も明後日も継続して行くことになる日々の脳の使い方としての生活習慣について、自分なりに納得がいく「生活習慣」を送れる状況が継続して存在していて、自分なりの楽しさや喜びや、時には生き甲斐が得られる源となっていた「生活習慣」の継続を阻害する要因の発生と継続の問題(状況)なのであり、その発生と継続が「キッカケ」となり、心が折れてしまい、何事に対しても意欲を喪失し、注意の集中力が続かなくなり、『注意の分配力』の機能が「評価の物差し」(意識の首座=自我)に因る評価/関心/注意に従い、「実行機能」を駆使して目的と目標を達成していく場面が極端に減ってしまうナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』(生き甲斐無く、趣味なく、交友の機会無く、運動をする機会も無い単調な生活習慣)が、始まり継続することで、(意識が覚醒した状態下での「脳全体の司令塔」の役割を担っている)複合機能体の『前頭葉』の機能が真っ先に(前頭葉の機能から、次いで左脳更には右脳最後に運動の脳の順番に、厳密な順番の下で)、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて行くこととなるのです。
(2) その進行過程で真っ先に異常な機能低下を進行させていくこととなる『前頭葉』の機能が異常なレベルにまで衰えが進行してきたその時が、『アルツハイマー型認知症』の発病の時なのです(発病の最初の段階の「小ボケ」であり、この時は、左脳、右脳及び運動の脳は、未だ正常な機能レベルに在ることに注意すること)。
(3) 発病してから3年間が「小ボケ」の期間、「中ボケ」の期間が2~3年間続き、発病から5~6年経つと「大ボケ」(=末期の段階の前期であり、専門の精神科医が初めて発病と考えている段階なのです)になる」というのが大原則であり、『標準的な滞留期間としての指標』となります(2019年の初頭から、我が国でも、新型コロナの感染の拡大が社会問題となり、感染を回避する為の『三密の回避(=ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』)の生活習慣の継続が、政府から公式に要請されたのです。その結果として、「第二の人生」を送っていた「高齢者」にとっては、アルツハイマー型認知症の発病リスクを抱え込む結果となり、その為の新規発病者が、(標準的な滞留期間)から、権威が発病の初期症状と考えている末期段階の症状、私たち『二段階方式』の区分で言う「大ボケ」の段階にまで症状が進行してきた発病高齢者達の人数の多さが、(2025年問題)に加える形で、これから世の中で騒がれるようになるということを問題提起しておきたいのです。
(4) 「大ボケ」の段階(前期後期とに区分けるのが、私たち二段階方式の特徴)になると、正常レベルへの回復は愚か、中ボケへの回復を期待することも、最早困難となり、その「大ボケ」のレベルの枠の中で、運動の脳や右脳を刺激する「生活改善」により「右脳が絡む感情面での」或る程度の改善/維持がみられることはありますが、「大ボケ」の枠の中で、更なる症状の進行が進んで行くことになる(身体がもつ人の場合は、植物人間状態にまで『脳の機能低下が進行して行く』ことになる)のです(公明党の要求を背景に、厚労省が推進している『アミロイドβ仮説を根拠とした、ボケても安心な社会づくりの政策』は、23兆円超もの血税を垂れ流すだけの世紀の愚策なのです)。
※「大ボケ」の後期(MMSEの総得点が一桁となる段階)に入ってくると、「DSM-Ⅳ」の第二要件が確認を要求している失語(簡単な挨拶程度の会話もままならない)、失認(歯ブラシを片手に茫然自失)、失行(ズボンを頭から被る)等の器質的な原因で発症してくる失語、失認、失行とは根本的に異なる失語、失認、失行(紛い)の症状が発現してくることになります(これらの紛い症状は、注意の分配力の機能が廃用性の異常な機能低下の進行が原因で発症してくるものであることに注意)。
(5)「大ボケ」の後期にまで廃用性の異常な機能低下が進行してしまうと、「脳のリハビリ」の継続的な実施により、大ボケの枠の中での或る程度の進行の抑制が未だ期待できるのですが、『前頭葉』及び左脳は愚か、右脳や運動の脳までもが維持が困難となってしまい、更に加速度的で異常な機能低下が進行して行くだけの世界となってしまうのです。
「大ボケ」の枠の中で、身体が保つ限り、更に症状が重くなっていくだけなのです。同じ「大ボケ」のレベルといっても、大河の幅のようにその幅は、『極めて広いもの』なのです。

(6)「小ボケ」や「中ボケ」のレベル迄の段階であれば、『前頭葉が活性化する』「生活習慣」への改善の努力(「脳の機能レベル」に見合った内容での、『脳のリハビリ』の実践)により、「前頭葉」の「三本柱」の機能の働きに因り、{注意の分配力の機能が、実行機能を駆使して目的と目標を達成していく場面=出番}が増える中で、脳の機能レベルの「改善」や「更なる症状の進行の抑制」という効果が期待できるのです(早期発見と早期治療が不可欠の条件となる)。
(7) 「小ボケ」の段階では勿論のこと、「中ボケ」までの段階であれば、「左脳」の働きを通しての「言葉によるコミュニケーション」が或る程度は可能なので、「脳リハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善)の意味を本人がそれなりに理解できるので、家族の支えと後押しとがあれば、「脳リハビリ」を続けることができるからです(「大ボケ」の段階になると、「左脳」がきちんと働くことは出来ない為に、その前期においてさえも、最早困難となるのです。
(8) 此処で注意すべきは、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続されているように見えてはいても、『小ボケと中ボケの段階』であれば、実際の「生活実態」を詳細に聞き取ってみると、それなりに「プラス要因」(「注意の分配力」の機能が「実行機能」を行使して、目標を達成していく場面が出てくることに因り、『前頭葉』が活性化する生活習慣が入り込んでいたり、逆に「マイナス要因」(「注意の分配力」の機能が「実行機能」を行使して、目標を達成していく場面が更に減ることに因り、『前頭葉』の働きに関わる廃用性の異常な機能低下の進行の加速要因となる生活習慣要因の存在)生活が入り込んでいたりするものなのです。
(9)上述の「小ボケ」及「中ボケ」の段階に確認される『標準的な滞留期間』の基準に適合しないケースは、下図に例示する「プラス要因」と「マイナス要因」の「生活習慣」の質と量とが脳に働いていて、「アルツハイマー型認知症」の症状の回復、症状の進行の抑制、或いは、更なる進行に影響を与えているのです(『脳の老化のスピード差』をもたらす『生活習慣』要因の混在の実態の確認が、極めて重要な作業となるのです。
(10) 私たち二段階方式(著作権の権利の帰属と使用許諾の契約面では、エイジングライフ研究所)の「手技」を活用するときは、定期的に(年度ごとに、脳イキイキ教室の開始と閉鎖時の2回)、最高次機能の「前頭葉」及び高次機能の「左脳と右脳」の働き具合を神経心理機能テストで測定し、「生活実態」の聞き取りから生活の自立度を判定し、更に、「生活歴」(「脳の使い方」としての単調な「生活習慣」の内容とその継続)の聞き取りから、その期間中の「生活習慣」としての「脳の使い方」を具体的にチェックします。
(11)「二段階方式」では、神経心理機能テストによる定期的な脳の働き具合(前頭葉を含む脳全体の機能レベルの変化の有無及び程度)の総合的な判定結果を、「改善」、「維持」、「低下」の三段階に区分し判定します(極めて客観的な判定内容であることに注意して下さい)。そして、対象期間中の「脳の使い方としての生活習慣の実態」を、「前頭葉を含む脳全体の機能レベルの変化の判定結果」と照らし合わせるのです(エーザイが、レカネマブの効能の評価に転用したCDRのような、極めて抽象的であいまいな基準は、使用しないのです)。
(12)「改善」、「維持」、「低下」の各々のケースについて、その人の『前頭葉』を含む脳全体の機能を活性化させるような「生活習慣」としての生活実態があったのか、プラス要因やマイナス要因がどのように入り混じっていたのか、或いは、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続したままだったのか等を詳細にチェックするのです。
※「改善、維持、低下」には、極めて厳格な定義が為されている。
そうした判定によると、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの推移(改善、維持、低下)と対象期間中の『脳の働き具合による生活習慣の実態』(「注意の分配力」の機能が、「評価の物差し」による評価/関心/注意に従い、「実行機能」を行使して目標を達成していく場面が、どの程度あったのか/なかったのかが、脳全体の機能レベルに反映されている筈)とは、(必ず、合致している)ことが分かるのです。
(13) そうした極めて多数の事例の分析とデータの積み重ねから、上記「脳の老化のスピード差」をもたらす生活習慣要因の確認に基づいての、『標準的な滞留期間』の存在の期間が導き出されているので、この「小ボケ」、「中ボケ」の「標準的な滞留期間」の指標は、極めて精緻な指標となるのです。
ところで、「大ボケの期間」というものは存在しません。「大ボケ」の段階にまで廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してくると、身体がもつ限り(老衰により及び他の何らかの病気が原因で、死を迎えることになるまで)、「大ボケ」の枠の中で症状がさらに進行してくることになるだけなのです(身体が保つケースでは、植物人間状態にまで、脳の機能低下が進行して行くことになります)。
(14) 「小ボケは3年間、中ボケは2~3年間」という「標準的な滞留期間」の指標となる期間と実際の個別ケースの期間との間に差異があるときは、「プラス要因」と「マイナス要因」とが複合して、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの変化に影響を与えているのです。
※ これは、事象の事実であり、アミロイドβ仮説では、説明不可能(=アミロイドβ仮説の主張内容が誤りであることの実証データの一つ)。
その実態を丁寧に確認する作業がとても重要なのです。こうした多数のデータの積み重ねから、専門家達から、(原因も分からないし、治らない病気)とされている「アルツハイマー型認知症」を発病する原因は、「加齢」と言う要因(60歳を超える年齢)が基盤要因(発病の第一の要因)であり、その年齢の下での脳の使い方としての「生活習慣」(ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続)が、加重要因(発病の第二の要因)であることが分かったのです(二段階方式独自の主張=世界初)。
(15) この場合、どのような「生活習慣」が脳の不活性化(廃用性の異常な機能低下の進行)を惹き起こすのかについては、標準的なものを(キッカケの発生とその継続に因り、心が折れてしまい、意欲を喪失することになる「生活上の出来事や状況」)類型化して導き出すことはできるのですが、絶対的なものはなくて、あくまで相対的なものだということが留意すべき重要なポイントです。
(16) 「キッカケ」の発生と継続する『生活状況』を、個々の本人の「前頭葉(評価の物差し=意識の首座=自我)」がどのように評価したのかが、「前頭葉」の「三本柱」の意欲、注意の集中力と注意の分配力の働き具合に直接影響するからです。
「キッカケ」の発生を契機として心が折れて意欲を喪失し、ナイナイ尽くしの単調な日々が始まり継続することが、「アルツハイマー型認知症」の発病に直結していくことになるからです。
(17) 更に、「小ボケ」(軽度認知症=前頭葉を含む脳全体の機能レベルの区分の為の厳密な定義をしているのが、私たち二段階方式の特徴なのです。以下、同じ)と「中ボケ」(中等度認知症)の段階であれば、日々の「脳の使い方としての生活習慣」の改善により(但し、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに見合った内容での「脳のリハビリ」の実践であることが必要不可欠の条件となることに注意)、正常レベルへの脳機能の回復及び/又は、症状の進行の抑制が可能であることが分かったのです{452の市町村での住民参加型の地域予防活動の顕著な成果により(疫学的方法により)実証済み}なのです
(18) 但し、「大ボケ」(重度認知症)のレベルにまで、『前頭葉』を含む脳全体の脳の機能が衰えてしまった人達は、「中ボケ」レベルへの機能の回復はおろか、「大ボケ」の枠の中での更なる症状の進行の抑制さえも、基本的には、もはや困難となることも分かったのです。
同居の家族が、当の本人の脳の機能レベルに見合った内容での「脳のリハビリ」の継続的な実践に必死に取り組み、本人も努力できれば、例外的に、症状の更なる進行の抑制が期待出来はするのですが)。
※1 末期の段階である「大ボケ」の段階にまで症状が進行してしまい、「前頭葉」を含む脳全体の極めて異常なレベルに低下した機能レベルの問題並びに「前頭葉」及び「左脳」の異常なレベルへの機能低下によりコミュニケーション自体が、殆ど機能しないので、本人が「脳リハビリ」の意味も目的も理解できなくて、「脳リハビリ」自体が実行できないからなのです(側頭葉性健忘症の誤診である架空の認知症、「若年性アルツハイマー型認知症」と診断された人を、混同しないことが重要な注意事項)。
※2 従って、「アルツハイマー型認知症」の場合は、早期発見(小ボケ及び中ボケ迄の段階での発病の発見)と早期治療(脳の機能レベルに見合った「脳のリハビリ」の改善指導と継続的な実践)が極めて重要だということなのです。猶、ここで言う「治療」とは、複合機能体である「前頭葉」(注意の分配力の機能が実行機能を行使する機会が多いこと)の出番が増えて活性化するような「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善のことを言います。飲む(貼る)だけで「前頭葉」を含む脳全体の働き具合を回復させる効果があるような薬は、世の中には存在する筈がないので注意して下さい。
(19) 現在、殆どの医療機関で行われているような、「重度の記憶障害(物忘れの症状)」の確認並びに「失語、失認又は失行」(紛い!)の症状を基準にして診断する方法では、「脳のリハビリ」の効果が期待困難な「大ボケ」しか見つけることが出来ないのです。脳のリハビリが可能な「小ボケ」と「中ボケ」の早期段階を見逃してしまうと、『介護だけの対応』となってしまうのです。

&5 老化・廃用型の「生活主観病」としての種々の特徴
(1) 「アルツハイマー型認知症」の正体が老化・廃用型の「生活習慣病」(脳の使い方としての生活習慣要因))であるということには、二つの重要な側面があります。
1つは、「アルツハイマー型認知症」を、回復/症状の進行の抑制が可能な「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の早期の段階で発病を見つけるには、「神経心理機能」テストの使用が不可欠です。然も、「神経心理機能」テストによる脳の機能レベルの判定と生活歴の聞き取りに基づく脳を活性化させるための「生活習慣」の改善指導が判定(診断)と回復(治療)と予防の方法になるので、投薬や手術や治療といった「医行為」が必要とならないのです。
もう 1つは、「診断(判定)の方法」が、CTやMRIが必要でなくて、逆に保険点数が極端に低い「神経心理機能」テストの使用が不可欠となるので、医療機関にとっては事業としてペイしないということが重要なポイントなのです。その上、回復(治療)や予防に効く薬はなく、「投薬」の問題もないのです。
(コーヒー・ブレイク) 「アルツハイマー型認知症」からの回復/症状の進行の抑制は、本人にとっては勿論のこと、家族にとっても大きな意味があります。ところが、本当の意味での早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)を見つけるには、「神経心理機能」テストの使用が不可欠。CTやMRIでは、形しか計測できないので、早期の段階を見つけることはできません。見つけられないで放置されたままでいると重症化が進み、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)になります。                        
(2) CTやMRIを使っても、見つける意味が無い末期の段階である「重度認知症」の段階で見つけていたのでは、せっかく見つけても手遅れなのです。「重度認知症」(大ボケ)の段階で発病と診断しているのでは、診断費用や介護の負担だけでなく介護費用も膨大となり、自治体や国にとっても大きな問題なのです(末期段階での発病の診断と治療の効能が無い単なる対症療法薬(エーザイの興奮型のアリセプトが代表)の処方で垂れ流されている血税の金額が10兆円超にもなっているのです(一般会計と特別会計の合計総額)。      
(3)テレビがいろいろな種類のものを取り上げるので認知症にも種類がたくさんあることはご存じだと思います。その種類がいろいろある認知症の中で、「アルツハイマー型認知症」が認知症全体の90%以上を占めているのです。高齢化の更なる進行が予測される中で、「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄り達の数も増え続けることが予測されているのです。その「アルツハイマー型認知症」こそ、保健師さんにとって、「保健及び予防活動」の最も重要な対象となる「テーマ」だということではないでしょうか。
「アルツハイマー型認知症」は、回復/症状の更なる進行の抑制が可能な早期段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)の発見(判定)にはCTもMRIも不必要です。早期の段階で見つけることが出来れば、正常レベルへの回復が可能である上に、その為の治療にも薬は不必要なのです。回復させることが出来る薬は未だに開発されていませんし、今後ともあり得ないのです。診断している医療機関も、薬を開発している製薬会社も、「前頭葉」(前頭前野を言うものとする。以下、同じ)の働きについての認識と理解が浅すぎるのです。
(4) 私たち「二段階方式」が蓄積してきた「アルツハイマー型認知症」の人達の多数のデータを解析すると、「小ボケ」から「中ボケ」へ、「中ボケ」から「大ボケ」へと症状が進んでいくにつれて、「前頭葉」の働きが加速度的に衰えていくことが分かります。
「大ボケ」のレベルになると、「前頭葉」は殆ど機能していないことが分かります。状況を分析し、理解し、判断し、実行すべきテーマを発想し、企画し、その実行内容を組み立て、内包する判断基準に基づいて最終の実行内容を選択し、決定し、実行の決断をする働きをしている、脳全体の司令塔の「前頭葉」の働きが、「薬を飲む」ことで機能回復することなどありえないのです。
(5)「前頭葉」は、左脳、右脳、運動の脳の三頭立ての馬車の御者なのです。「脳の機能」を回復させるには、「前頭葉」の機能を回復させることが不可欠になるのです。「前頭葉」の機能を回復させるには、脳の機能レベルに見合っていて、自分なりに継続して追求できること、しっかり「使う」ことしか他に方法はないのです。発病/症状の進行のメカニズムからして、薬が効くような代物ではないのです。
「早期段階の判定及び早期段階からの回復や発病の予防」のために不可欠である「神経心理機能テスト」の使用及び脳を活性化する為の「生活習慣」の改善の為の指導は、事業として必要となる収益をあげることが期待できないのです。医療機関といえども事業体ですので、収益が上がらない事業を継続的に実施していくことはできないのです。従って、「収益はあげられなくても、費用が減るメリットがある」ことで事業として継続して展開できる自治体や国でしか、対策の実施が期待できないということになるのです(その意味では、最も効果的な川上対策、アルツハイマー型認知症の発病の予防事業は、市町村の保健課の保健師さんが、期待の星となるのです。
(6) 日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入しています。この先、高齢化が更に進んでいく中で、医療機関も国も市町村も、なにもしないでこのまま手をこまねいて放置していると、高齢者の大半は、「体が持ちながら、脳が持たない」結果として、行き着くところは「アルツハイマー型認知症のお年寄り」の更なる増加という悲惨な将来像が、はっきりと見えてきているのです。厚生労働省が発表している認知症のお年寄りの数600~700万人というのは、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)のお年寄りだけの数なのです。
「重度の記憶障害」という誤った医療指針の為に見逃されている回復・症状の進行の抑制が可能な「小ボケ」と「中ボケ」とを合わせた数は、「大ボケ」の数と同等、或いは、それ以上にもなるのです。然も、「小ボケ」と「中ボケ」の段階の人達は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を見直して、前頭葉が活性化する生活習慣を日常生活に取り込むことにより、回復/症状の更なる進行を抑制させることが出来るのです。
(7) 市町村を主体として、「アルツハイマー型認知症」の発病自体の予防並びに早期段階の発見と回復/症状の更なる進行の抑制を実践し、実現し、「重度認知症」に重症化していく人達の数を減らす「政策」を継続的に実行するのです。その上で、「重度認知症」の人達に対する「介護保険の適用を手厚くする」ことが重要だと思うのです。
「アルツハイマー型認知症は、原因も分からないし治らない病気」という考えは誤りなのです。「重度の記憶障害」という誤った医療指針に基づいて、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)のお年寄りばかりを見つけて診断してきた精神科医の誤解が原因なのです。
(8) これまでのブログで詳細にメカニズムを説明し、開示した根拠となるデータからも分かるように、「アルツハイマー型認知症」は廃用性の「生活習慣病」なのです。早期段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)で見つけて、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を見直し、脳が活性化する「生活習慣」を日常生活に取り込むことにより、正常レベルに「回復」/症状の更なる進行の抑制が出来るし、「予防」することもできるのです。
高齢者を抱える個々の市町村が実施の主体となり、行政活動の中の主要なテーマとして「アルツハイマー型認知症」の予防活動を位置づけ、「継続性」を持って取り組むことが重要です。
「アルツハイマー型認知症」の予防活動に取り組む専門の保健婦さんを配置して、地域のいろいろな組織やボランティアを取り込み、継続的な自主活動として、「地域単位」で予防に取り組むしか問題を解決する方法はないのです。
(9)「アルツハイマー型認知症」を予防するための「生活習慣」の確立を目的とした生活改善の指導は、脳を生き生きと使う「生活習慣」を個々人が日常生活に取り組み、確立するむことが核になります。それは、趣味なく交遊なく、運動もせず目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」と裏返しの生活が「指標」になります。
前頭葉に十分な情報が上がっていき、前頭葉の機能がフルに働くような生活習慣、特に趣味や遊びや人付き合いの働きを司る「右脳を中心とした生き方」を指標として指導することが重要となります。これまでは、「身体の健康」というテーマについて大きな役割を果たしてきた保健師さんたちは、これからは、「脳の健康」という大きなテーマについて重要な役割を果たすことが期待されているのです。

&6  私たち「二段階方式」が世界に誇る「脳機能データ」の一端
(1) 発病者の脳機能の分布を含む14689人の生のデータ
  
※ヒルトンが運営するHGVCリゾート(オアフ島のハワイアンビレッジとハワイ島のワイコロアビレッジ)



(ハワイアンビレッジの一角)


(ワイ頃アビレッジの一角)












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「アルツハイマー型認知症」の発病とは無縁で過ごす為の方策(I-01)

2024-01-02 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
仕事とは無縁となる「第二の人生」をどう生きるか

(プロローグ)
(1) スエーデンのカロリンスカ研究所やロンドンに拠点を置くランセット委員会、我が国では、国立精神・神経医療研究センター等から、「アルツハイマー型認知症」の発病原因について、『生活習慣が、発病/症状の進行の危険因子と考えられる』という新たな視点、アミロイドベータ仮説を筆頭とした「3つの仮説」とは視点も要因も全く異なる見解が提示されたのを起点に、「アミロイドβ仮説」を発病原因の根拠に挙げながら、「運動や交友が症状の進行の抑制となる」という、混乱した主張が横行することとなったのです。
(2) それまでは、米国精神医学会が策定した「アルツハイマー型認知症」の診断規定である『DSM-Ⅳ』の規定が、「第一要件」で確認を要求する「記憶の障害」が発病を惹き起こす核心的な要因であると誤解していて(アルツハイマー型認知症について、重度の物忘れが特徴の神経変性疾患との誤解)、「記憶障害」が発病を惹き起こす原因要因として、更には、「記憶障害」を引き起こす原因という図式の下に構成した憶測の類でしかない「3つの仮説」(=発病との間の因果関係が未だに実証されていない憶測)、アミロイドベータ仮説(通説)、タウタンパク仮説(少数説)及びアセチルコリン仮説(異説)という「3つの仮説」が世界中の専門家とされる人達の脳を侵食し、混乱させ、惑わせてきたのです。
(3)厚労省は、アミロイドベータ仮説を前提として、「認知症ケアパス作成の手引き」なる通達を市町村に配布し、川下対策である「介護の予防」の実施を要求し、(23兆円もの血税)の垂れ流し策でしかない「ボケても安心な社会づくり」に邁進している有様なのです。
(4) 私たち二段階方式(有限会社エイジングライフ研究所)は、市町村に対する『住民参加型の地域予防活動の展開』の指導を開始した1995年以来、一貫して、『「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」(但し、脳の使い方としての視点で言う生活習慣病であり、食生活は無関係であることに留意する)であること並びに早期診断と早期治療により治せる/症状の進行を抑制出来る/発病自体を予防できる』と主張してきているのです。更には、北海道から九州に跨る452の市町村で、『「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』の実践展開を指導する中で、私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことを『疫学的方法により証明』してきてもいるのです。
※1私たち「二段階方式」の考え方に基づいて及び「二段階方式」の手技を活用して、市町村の保健師さんが主導する『住民参加型の地域予防活動』は、『アルツハイマー型認知症』だけに対象を絞って、特化して行うのが特徴。
※2複合機能体である『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの判定、私たち独自の指標である『MMSE下位項目の項目困難度』通りの低下順の確認、「二段階方式」独自のものである『改訂版30項目問診票』との照合により行われる「三段階」に区分される「アルツハイマー型認知症」の症状の段階(小ボケ、中ボケ、大ボケ)の確認、廃用性の異常な機能低下を惹き起こす原因要因であるナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続の確認、それらの全ての業務が、医師法が定義する「医行為」に該当しないので、医師でない保健師さんが、すべての業務を一元的に実施し管理することが出来る優れものなのです。

&1「アルツハイマー型認知症」は、超高齢社会の落とし子
(1) 我が国日本は、「アルツハイマー型認知症」の発病者総数が厚労省の予測数値で600万人~700万人とされているのです。
ところが、実は、その数というのは、「末期の段階」の症状が発現しているお年寄り、私たちの区分で言う「大ボケ」のお年寄りの数だけなのです。認知症の専門家とされる人達が見落としている回復/症状の進行の抑制が可能な『本当の意味での早期の段階』の発病者、私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階のお年寄りを加えた数で言うと、次のような数値(概数予測)となるのです。
※ 60歳代のお年寄りの12%、70歳代の30%、80歳代の50%、90歳代の75%、100歳代の97%ものお年寄り達が、「アルツハイマー型認知症」を発病しているのです。
アルツハイマー病、脳血管性認知症、二次性認知症、アルツハイマー型認知症など、様々な種類が数ある認知症の内の90%以上の割合を占めているのが、『アルツハイマー型認知症』なのです。
(2) 『アルツハイマー型認知症』の的確な診断基準が存在していない状況下で、的確な診断が為されない為に、脳血管性認知症と誤診されている(誤診を含めて、脳血管性認知症と診断されていることで認知症全体に占める割合が25%になるとされている)25(5+20)%という数値の「20%」という数値が、実は、「アルツハイマー型認知症」なのです。脳梗塞などの既往があり、少しばかり頻度や態様が激しい物忘れの症状、或いは、僅かな程度の脳の萎縮がみられると、すべて、脳血管性認知症と診断されていたりするのです。
それほど、アルツハイマー型認知症については、認知症診断が専門の精神科医でさえも、殆ど無知に等しいのです。
(3) (肝心の『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定する「手技」を持たない)為に、重度の「記憶障害」の症状(或いは、失語や失認や失行紛いの症状)という基準だけを頼りに、発病の有無を判定する為に、側頭葉性健忘症や感覚性失語症などを「アルツハイマー型認知症」の発病と誤診しているケースが多々あるのです(「側頭葉性健忘症」は、海馬の萎縮と記銘障害に起因した重度の記憶障害の症状がみられるものの、『前頭葉』の機能が正常なレベルに在るのが特徴)。
認知症の診断が専門の精神科医は、失語や失認や失行(紛い)の症状と言った「極めて重度の症状」が、発病の始まりの症状だと誤解しているのです。製薬会社も医学会も、医療機関も、更には、認知症の診断が専門の精神科医達も、肝心の因果関係について、何故か『極めてルーズ』というしかないのです。
(4) テレビに出てきて、どこかの大学の医学部教授という肩書で、「アルツハイマー型認知症」について、『運動や交遊の機会を増やすことにより発病を予防することが出来る』と発言しつつ、『アミロイドベータの蓄積が原因で発病する』等と、意味不明な内容を物知り顔に語る人達が多いのです。
『早期診断と早期治療により回復/症状の進行の抑制が出来て、発病自体を予防することが出来る認知症』、それこそが「アルツハイマー型認知症」の特徴であることを知らないし、そのことに関心も無いのです。
(5) アルツハイマー型認知症の薬とされ販売され、処方されている「アリセプトを含む4種の薬」は、その全てが、治療薬ではないのです。
「症状の発現の仕方が激しい」患者の症状に対しては、それの発現を抑制し、「何かをする意欲が消失している」患者に対しては、意欲をある程度亢進させる効果しか期待できない、『対症療法薬に過ぎない』のです。
「症状を治す」効能も有していなければ、「症状の進行を抑制」する効能も有していないのです(治療薬ではないのです)。症状が治るのではなくて、症状の発現の程度が抑制され/亢進されるだけなのです(発現してくる症状の内容自体は、更に重いものになっていくことになるのです。その差異に気づいていなくて【治せているものと誤解していて】)、本まで出版している医師が居たりするのです。
注)廃用症候群に属する老化廃用型の「生活習慣病」(但し、脳の使い方としての「生活習慣」であることに留意)が本態である「アルツハイマー型認知症」の場合は、症状を治したり、症状の進行を抑制したり、発病を予防する効能を有する『薬』が開発されることは、発病及び症状の重症化が進行するメカニズムに照らして、未来永劫あり得ないことなのです。

&2「アルツハイマー型認知症」発病の真のメカニズム
(1)「アルツハイマー型認知症」の発病原因については、世界的に通
説とされている「アミロイドベータ仮説」、少数説のタウ蛋白仮説、異説であるアセチルコリン仮説と言った「3つの仮説」(発病との間の因果関係が、未だに実証されていない憶測の類)が世界中の医学会をリードしてきた中で、時間だけが空しく経過するという状況でした(過去30年間で、200種類ものアルツハイマー型認知症の治療薬の開発が、悉く失敗に終わっています)。
(2) そうした状況下で、2016年に、世界的に著名な研究機関であるスエーデンのカロリンスカ研究所(ノーベル生理学・医学賞の選考委員会がある)が、「生活習慣」で「アルツハイマー型認知症」の発病リスクを低減することが可能であるとの研究論文を発表し、2017年には、ロンドンに拠点を置くランセット委員会が、生活習慣がアルツハイマー型認知症の危険因子であるとの研究論文を発表し、2018年7月には、我が国の国立精神・神経医療研究センターが、「生活習慣」がアルツハイマー型認知症のリスク因子と考えられるとの研究論文を発表したのです。
但し、私たちがこれまでに発表してきた内容の質と量に比べると、足元にも及ばないと言うしかないのですが、意味不明の仮説の類ばかりを主張し、マウスのお尻ばかりを追い掛け回している医学界にとっては、とても良い刺激だと考えるのです。
(3) 脳が壊れてもいない(器質的な原因病変が存在していない)のに発病し、症状の重症化が進行していく『アルツハイマー型認知症』の発病原因、それは一つには、「加齢」と共に進行する『老化による機能低下=正常老化』が基盤要因(「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者であることが、「発病の第一要件」)に在り並びに異なるもう一つ別の要因、『キッカケ』の発生と継続を契機に、心が折れてしまい、何事に対しても挑戦する『意欲を喪失』することで開始される単調な生活の繰り返し、言い換えると、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な日々の暮らし方(ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」)の継続に起因した『廃用性の異常な機能低下の進行』(発病の第二要件)が加重されることにより(異なる二つの要因の同時存在と充足に起因した相剰効果により)、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことが、発病/症状の重症化が進行する直接唯一の原因要因なのです(結果、「アルツハイマー型認知症」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分する類型的症状が発現してくるのが特徴となるのです)。
※1簡潔な表現をすれば、『アルツハイマー型認知症の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎない』のです。
※2  但し、ここに言う「生活習慣病」とは、食生活ではなく、私たち人間だけに特有な意識的な世界(同時に目的的な世界であることに留意する)における脳の使い方としての『生活習慣病』であることが、極めて重要なポイントなのです(私たち「二段階方式」が、「世界で最初」に解明した)。
後に詳述するように、脳の使い方としての「生活習慣」の改善及び「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践という方法が、『治療及び発病予防』の唯一無二の方法、対策となるのです。『食生活は無関係、薬も効かない』のです。
(4) 認知症の専門家達から、発病の原因が不明とされている「アルツハイマー型認知症」は、超高齢社会/超高齢化社会に特有な産物なのであり(発展途上国は、無関係)、『仕事というテーマ』とは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」を送っている、60歳を超える年齢の「高齢者」だけが発病の対象となるのです。
※60歳を超えても猶、仕事の遂行という現職を続けているお年寄りは、『アルツハイマー型認知症』を発病することはないのです。
その意味で、人生100年時代を俯瞰した政策、『定年年齢の引き上げと働き方の改革』を推進することは、「アルツハイマー型認知症」の新規発病者数の増加の抑制という視点からも、時宜にあった政策だと評価することが出来るのです。
(5)「アルツハイマー型認知症」の早期診断と早期治療(回復/症状の進行の抑制が可能である早期段階の判定と早期治療)、更には、『発病自体の予防』の為の神経心理学的手法として開発された私たち「二段階方式」の手技は、アミロイドベータ仮説の考え方に則り、川下対策に過ぎない介護の予防措置の実施を国策化し、市町村での展開を我が国が制度化する以前の時期には、北海道から九州に跨る累計452の市町村において、発病の予防及び地域における高齢者のイキイキ活動展開の為の脳活性化体験並びに生活習慣改善の手法として、先駆的に実践され、顕著な成果を挙げていたのです(主張内容は100%あやまりの「アミロイドベータ仮説」の権威に敗れた!)。
色々な種類がある認知症の90%以上を占めている「アルツハイマー型認知症」の『発病の予防』を目的とした「脳の使い方としての生活習慣」改善、複合機能体である『前頭葉』が活性化する為の脳活性化訓練並びに早期の段階の発見と回復/進行の抑制の為の『脳リハビリ』の為の実践指導を目的とした有効な諸施策が、導入先市町村の保健師さんが一元的に管理し実行指導する予防教室(脳イキイキ教室)の運営や生活改善指導として実施され、更には、地域全体の活性化やお年寄りの『生き甲斐創造』活動として、我が国全体に広まり、定着することを期待して、「二段階方式」の考え方、或いは「手技」が全国的に広まっていくよう、尽力して来ていたのです。
(6)『DSM-Ⅳ』が発病の診断に際して、「第一要件」として確認を要求する「記憶の障害」という要因と発病とは、無関係なのです(因果関係自体が存在していない)。更に言うと、「DSM-Ⅳ」の「第一要件」が正しいものとして、その条件を前提として構想され主張されている『3つの仮説』、アミロイドベータ仮説、タウ蛋白仮説及びアセチルコリン仮説の全てが、「アルツハイマー型認知症」の発病原因(発病のメカニズム)とは無関係なのです。
『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容も、「3つの仮説」も、『アルツハイマー型認知症』が、重度の物忘れを特徴とする神経変性疾患だと誤解していて、(記憶障害を核心要因と想定)した発病/症状の進行のメカニズムを構想している、根本的に誤りの内容なのです。
(7) 『アミロイドベータの蓄積と発病/症状の進行との間には因果関係が存在していない』のです。アミロイドベータ仮説は、『アミロイドベータの蓄積により生じる老人斑の持つ毒性が、情報を伝達する神経細胞の大量死を惹き起こすことにより記憶障害が惹起され、アルツハイマー型認知症を発病/症状が進行することになる』とする仮説に過ぎないのです。
※1私たち二段階方式は、『アミロイドベータの蓄積と発病/症状の進行との間の因果関係の存在を否定する数多くの発病者達の精緻な脳機能データ』を提示できるのですが、二つだけ、挙げておきましょう。
ⅰ)「アルツハイマー型認知症」の発病者だけに特有な特徴として確認されるものとして、①脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が、最初に異常なレベルに衰えて行き発病する【発病の最初の段階が小ボケの段階】こと。次いで、『前頭葉』を含む脳全体の機能が更に異常なレベルに機能低下を進行させていく中で、「中ボケ」の段階を経て、末期の段階である「大ボケ」の段階へと移行していく)こと。
ⅱ)更には、左脳と右脳の機能レベルを判定するMMSEの下位項目について、出来なくなっていく(機能が衰えて行く)厳密な順番が存在し、必ず以下の通りとなること。
 想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名
※2 14689例に及ぶ『アルツハイマー型認知症』発病患者(小ボケ、中ボケ及び大ボケの全ての段階を含む)の脳機能データが示す事象事実について、アミロイドベータ説では合理的に説明することは不可能なのです。内容的には、重大な誤りでありながら、「DSM-Ⅳ」の策定者達、「3つの仮説」の提唱者達に、所謂権威が有るが為に、それだけのことで、未だに世界を席巻していて、弊害だけをまき散らしているのです。
(8) 治すことも予防することも出来ないとされる状況が継続したままで、治療薬が一向に開発されないままに、末期の段階の「大ボケ」(セルフケアにも支障が出てきて、介護が不可欠の状態のままで、身体だけが長持ちしている)のお年寄りの数が増大する一方で、「介護関連の総費用」の総額が、天文学的な規模に膨れ上がってきていて、更には、急激にとめどもなく増加し続けているのです。

&3 『早期診断』」による「回復」(治療)・症状の進行の抑制」
(1) 全体的な特徴の概要
ⅰ)「小ボケ」の段階の特徴
世界中の権威機関から見落とされている段階、アルツハイマー型認知症発病の最初の段階である「小ボケ」の類型的な症状が確認されるお年寄りの特徴を一言、簡潔な表現で語れば、「指示待ち人」(人を頼り、自分としての決断が出来ない)なのです(結果、他人と交わり、行動する『社会生活』の面で、様々な支障が出て来る)。
※1注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えて来ている為に、「実行機能」の駆使に障害が起きてきて、洞察、推理、シミュレーションなどのメタ認知が思うように行えないのです。その結果、メタ認知に僅かに遅れて連動する実体験認知としての思考、発言、行為、行動、言動にも重大な支障が出てくるのです。
※2状況の分析、理解、判断及びこの先の展開が読めない為、やたらと不安がって、話が堂々巡りして、結論が中々得られないのです。
ⅱ)「中ボケ」の段階の特徴(脳の機能年齢は、6歳児以下~4歳児のレベル)
「中ボケ」の段階の症状が確認されるお年寄りの特徴を一言、簡潔な表現で語れば、失敗しては、言い訳ばかりする『幼稚園児』なのです(『家庭生活』の面でも、様々な支障が出て来るようになる)。
ⅲ)「大ボケ」の段階の特徴(3歳児以下~0歳児のレベル)
「大ボケ」の段階の症状が確認されるお年寄りの特徴を一言、簡潔な表現で語れば、『セルフケア』の面でも様々な支障が出てきて、日常生活面での「介護」が必要となる状態、司令塔である『脳(前頭葉)が寝たきり』の状態にあるのです。
※注意の分配力の機能が殆ど働かないレベルにまで廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきている為に、注意の分配力に因る実行機能の行使が不可能なのです。
結果として、簡単な挨拶程度の会話もままならない失語(紛い)/歯ブラシを片手に茫然自失の失認(紛い)/ズボンを頭から被る失行(紛い)の症状が出て来るようになる。
(2) 認知症の診断が専門の精神科医達は、異口同音に、『アルツハイマー型認知症』は、発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ないと言います。「アルツハイマー型認知症」について無知な発言というしかないのです。
※1『アルツハイマー型認知症は、性質それ自体として治すことが出来ないものではないのです。彼らが見つけている段階が遅すぎるせいなのです(「DSM-Ⅳ」の規定の第二要件が発病の初期段階の症状として確認を要求している失語、失認、失行(紛い)の症状が、極めて重度の症状であること、30点が満点であるMMSEの総得点が一桁になって初めて発現が確認される極めて重度の症状であることを知らないのです。
※2「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定内容の重大な誤りに気付かない)ことが重大問題。「末期の段階の症状」を基準にして初めて発病と考えているから治せないだけなのです(診断とは、名ばかり。発病のレッテル貼りをするだけの診断)。
(3)「アルツハイマー型認知症」を発病したお年寄りの為の治療薬として、代表的なものである「アリセプト」を含む4種類の薬が医療現場では処方されています。但し、それらの薬のいずれもの薬が、症状を治す(改善させる)効能は有していなくて(治療薬ではなくて)、(症状の発現の仕方を昂進させたり/抑制させるだけのものでしかない、「対症療法薬」に過ぎないのです(エーザイのアリセプトは、症状の進行を抑制する効能は皆無であり、興奮型の対症療法薬)。
(4)私たち「二段階方式」が独自に開発し、住民参加型の「地域予防活動」の活動の柱(根拠)として実践してきた「アルツハイマー型認知症」の症状を治す方法である「脳のリハビリ」(「前頭葉」を含む脳全体の機能を活性化する「生活習慣」の改善、工夫及びその実践に因り、「前頭葉」の機能を正常なレベルに回復させる/更なる進行を抑制させる)による回復(「アルツハイマー型認知症」の症状を治すことを言う)/症状の進行の抑制の可能性の有無及び程度と言う視点から、「アルツハイマー型認知症」の症状を三段階に区分しているのです。
「小ボケ」の段階 「脳のリハビリ」の継続的な実践に因り、治す/症状の進行を抑制することが、可能;
「中ボケ」の段階 「脳のリハビリ」の継続的な実践に因り、症状の進行を抑制することが、未だ可能
「大ボケ」の段階 「脳のリハビリ」により症状の進行を抑制することも、最早困難5
(5)地域住民に対する情報発信をどれだけ徹底しても、早期診断により、どれだけ多くの「小ボケ」(症状の回復/症状の進行の抑制)及び「中ボケ」(症状の進行の抑制)の段階のお年寄りを治した/症状の進行を抑制した実績を積んで見せても、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り末期の段階である「大ボケ」にまで脳機能が衰えているお年寄りは、或る程度の規模で必ず出現するものなのです(症状を治す/症状の進行を抑制するための「脳のリハビリ」の実践には、『家族の強力な後押し』が不可欠となるのです)。
「大ボケ」の段階の症状が発現してきているお年寄り、『セルフケア』の面にも様々な支障が出てきて、日常の生活面で『介護』が必要不可欠となる「お年寄り」こそ、『介護保険』で全面的に対応する社会を目指すべきなのです。
若い世代が自分の人生を捨てる『介護離職』は、有ってはならない『重大な社会悪』なのです。

&4 最も効果的な対策は、川上対策(発病自体の『予防』)
(1)「アルツハイマー型認知症」の場合は、本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つけて(早期診断)、「脳のリハビリ」を継続して実施することにより治す/症状の進行を抑制することが出来るのです(早期治療)。
そのことは、私たちが市町村での実践を指導してきた住民参加型の「地域予防活動」において、実証してきているのです。
とはいえ、「脳のリハビリ」の実践、特に、対象者が中ボケの段階のお年寄りである場合は、家族の役割に期待される度合いが高くなり、口で言うほど容易なことではないのです。
※脳の機能面からも、市町村が目指すべきは、一次予防、発病自体の予防なのです。矛盾するわけではないのですが、一次予防の効果を高めるには、早期診断による回復の事例を数多く積み上げることが、有効でもあるのです。
地域住民に対して、脳の使い方としての生活習慣、『「前頭葉」が活性化する生活習慣の構築こそが、発病の予防となる唯一の方法である』ということに対する関心を喚起する効果が大きいからなのです。
(2) 我が国で言うと、東大、京大、理化学研究所が、3つの仮説の内でも世界的に「通説」の地位にある(支持する学者の数が多いというだけの意味なのですが)「アミロイドベータ仮説」の牙城なのです。
一般の人達は、権威に対し疑いを持たないので、権威の主張することは、正しいものと考え、無防備に、そのまま信じてしまうものなのです。おまけにNHKまでもが、仮説に基づいた、誤った内容を放送し続けているのです。
前述の『側頭葉性健忘症』についても、『働き盛りの若い年齢で「アルツハイマー型認知症」を発病する人達が増えてきている』とした内容、誤った内容を放送し続けているのです。付言しておくと、テレビ報道や番組で最近流行りの『若年性アルツハイマー型認知症』という病気は、実在しないのです(「前頭葉」の機能レベルの判定が出来ない為、側頭葉性健忘症や感覚性失語症と混同しているだけなのです)。
アミロイドベータ仮説の主張内容が正しいことを大前提にして、アミロイドベータ仮説の考え方に基づいてエーザイが開発したレカネマブには、症状の進行を抑制する効能は、皆無なのです。
アミロイドベータの蓄積を出来るだけ早い段階で見つけて、脳内から除去しようとも、アミロイドベータの蓄積と発病との間に因果関係が存在していないからなのです。『無駄骨に終わった』と数年内に発表されることになることを、予言しておきます。

&5 『注意の分配力』の機能の特徴的な性質
(1) 私たち「二段階方式」が独自に解明したものであり、私たち「二段階方式」なりの定義で言うと、『注意の分配力』の機能とは、過去、現在及び/又は未来に直接及び間接的に関わる『テーマ』であり、異なる複数の錯綜する内容の「テーマ」について(浮かんでは消え、更には再復活して来ることもある種々で多岐に亘る)、各々の「テーマ」を記銘度の差のままに保持しつつ(或いは、それまで意識度の低いところで単に保持していただけのテーマを喫緊の課題として、意識度を顕在化させて来ることもある)、同時に並行して、且つ、重層的に処理する(している)脳機能であり、その発揮には、意欲及び注意の集中力の機能が、注意の分配力の機能の発揮を下支える基盤として、常に関わっている「脳機能」なのです。
※1 私達人間だけに特有な世界である意識的な世界(意識的・目的的に何等かのテーマを発想し実行に移す世界=目的的な世界)に於いて、様々な程度及び態様により形成され保持されている種々の各「テーマ」に対して、配分の度合いが異なる「注意を分配」し、更にその上で、それら個々の「テーマ」を統合し、統括し、管理し、コントロールし及び/又は、処理する(している)脳機能なのです。
『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」(「アルツハイマー型認知症」を発病する潜在的な可能性が有る唯一の対象群なのです)が、上述の特徴を有する『注意の分配力』の機能を発揮させ得る場及び機会を、「脳の使い方としての生活習慣」の実践の具体的な場面で、いかにして、どのように確保するのかが、「アルツハイマー型認知症」を発病するか/しないかを区分け/決定づける分岐点となるのです(老化・廃用型の生活習慣病が本態)。
※2 私たち「二段階方式」独自のデータである「MMSE下位項目の項目困難度」のデータでは、想起、注意と計算が一番目、二番目の順番、早くに衰えていく項目となります。
その訳は、「意欲」及び「注意の集中力」の機能は勿論のことなのですが、最も高度な機能である『注意の分配力』の機能の発揮が最も高度に要求される項目だからなのです。
※3「アルツハイマー型認知症」を発病している被験者にとって、廃用性の機能低下の進行に起因して、最も早くに衰えていく脳機能が、『注意の分配力』の機能ということなのです。『あの人は、頭の回転が速いとか遅いというときの脳機能』、あーしたらこうなる、こうしたらどうなる、あれこれ発想し、創意工夫し、シミュレーションし、検索する際に不可決の機能である、それこそが、『注意の分配力』の機能のことを指して言っているのです。専門家が行う唎酒の際も、この『注意の分配力』の機能が大活躍するのです。
※4『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』の日々の暮らし方、「脳の使い方」としての『生活習慣』が、発病するかしないかを区分ける核心的な要素なのです。言い換えると、『「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する「生活習慣」とは、『注意の分配力』の機能の出番が多い暮らし方ということになる』のです。
(2)『注意の分配力』の機能が実行機能を行使して発揮する各種機能とは、分析、理解、判断、企画、計画、洞察、憶測、忖度、推理、シミュレーション、検索、比較、選択、抑制、感動等の機能の出番が多い生活を、自分なりに楽しみつつ、行使する場面や機会が出来るだけ多い「テーマ」を選択し、実行するのです。
※1『生活習慣』となる為には、継続することが出来るということが極めて重要なので、『自分なりに楽しめる』という要素が要求されるのです。
その「テーマ」を選択し、実行の計画をすること、目標を設定すること、実行すること、目標達成の結果を残すこと、それらの各過程自体が、楽しみや喜びに繋がり、目標の達成が生き甲斐に繋がるようなテーマがベスト・ヒットなのです。
※2  自分なりの楽しみ、喜び、生き甲斐であれば、OKなのです。 
「テーマ」を直ぐに思いつける方は、それを明日と言わず,今日から実践して頂きたいのです。何も思いつかないという方は、何でもいいから、それなりに関心や興味を持てそうなものを選択して、実践してみて頂きたいのです。
&6 発病を予防する「生活習慣」の構築の『パターン化』
(1) 私たち人間だけに存在する意識的(目的的)な世界。
その時自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断し、状況判断に沿った「テーマ」を発想し、実行すべき発言や、身体の動静や、行為や行動や言動の内容を企画し、計画して、実行結果の洞察、推理、シミュレーションを行い、必要な修正を加えた上で、最終的な実行内容を選択し、決定し、実行の決断を下して、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対し実行の指令を出すという脳機能、脳全体の司令塔の役割を担っているのが「前頭葉」と言う脳機能複合体なのです。
(2)『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』が、キッカケの発生と継続を契機に心が折れてしまい/意欲を喪失してしまい、開始された単調な生活、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない日々の暮らし方、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続されていると、司令塔の「前頭葉」を含む脳全体の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していくその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです(私たちが、世界で初めて解明した『発病のメカニズム』)。
(3)『アルツハイマー型認知症』を治す/症状の進行を抑制する/発病自体を予防(発病時期の先送り)する方法は、「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化するテーマの選択と継続的な実践に尽きるのです(アルツハイマー型認知症の症状の改善/症状の進行の抑制/発病の予防の効能を有する薬が開発されることは、発病/症状の進行のメカニズムに照らして、未来永劫有り得ないことなのです。
※ エーザイが正常市販売するレカネマブは、まがいものであり、症状の進行を抑制する効能は皆無なのです。レカネマブは、脳出血/脳浮腫/脳の萎縮などの副作用だけが売り物のエセ薬なのです )。
(4) 「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の特徴はというと、最初の段階である「小ボケ」の段階は、脳の機能面からいうと、三頭立ての馬車を牽引する三頭の馬、左脳、右脳、運動の脳の機能は未だ正常なレベルにあるのに対して、御者である前頭葉の機能だけが既に異常なレベルにあるのです。
次いで、「中ボケ」の段階になると、前頭葉の機能が更に異常なレベルに廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して、左脳も右脳も運動の脳も異常なレベルにまで機能が低下して来ているのです。
言い換えると、脳全体の機能、前頭葉、左脳、右脳及び運動の脳の全てが正常な機能レベルにあること、具体的な衰え方の順番を考慮した表現からすれば、『「前頭葉」の働きが、正常な機能レベルを保っている限り、「アルツハイマー型認知症」を発病することは絶対に起きては来ない』ということなのです。
※『「生き甲斐」や喜びがあり、時間の経つのを忘れて打ち込むことが出来るような、何等かの趣味や交遊や運動を楽しみ、或いは、居住地域での「地域活性化活動」に関わり、自分なりの「目標」がある日々の暮らし方、言い換えると、『注意の分配力』の機能の出番が多くて、『前頭葉』が活性化する「生活習慣」(脳の使い方としての意味で言う生活習慣であり、食生活は無関係であることに留意する)を構築し、実践を継続することが、『アルツハイマー型認知症』発病の予防を担保してくれる唯一/無二の方法となるのです。
(5)私たち「二段階方式」が定義する、「アルツハイマー型認知症」を発病する「第一の要件」(発病/症状が進行する基盤の要因)は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」であることなのです。
※1従って、『例え年齢が60歳を超える年齢の高齢者』であっても、「第二の人生」を送っていない場合は(畑仕事であれ、裁縫仕事であれ、大工仕事であれ、板前であれ、会社勤めであれ、名目上ではなくて、実質的に何らかの具体的なテーマとしての仕事に従事する現職である限り、発病することが無いことが、アルツハイマー型認知症の特徴なのです)、発病の「第一の要件」からは除外されることになるのです。
※2何故なのか。その理由は、目的的な仕事に従事する為に、「左脳」の出番が極めて多い暮らし方となり、その日々の生活習慣の中で、『目標』を達成する為に、「実行機能」(Executive Function)を行使する要の機能である『注意の分配力』の機能を最大限発揮すべく努力することになるので、「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化することになり、正常な機能レベルを保つことが出来る状況が確保されることになるからなのです。目標の設定、目標を達成するための種々様々な創意と工夫、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の駆使による「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する生活状況及び「生活習慣」が存在し、継続されているということなのです。
※3 あーしたらどうなる、こうしたらどうなる、様々な状況を発想し、対策をシミュレーションし、効果的で最適な対応策を具体的に検索し、選択し、実行に努めることになる。こうした状況下では、意欲や注意の集中力の機能は言うまでもないことながら、取り分けて、複合機能体である前頭葉が働くための要の機能である『注意の分配力』の機能(複雑に重層的に錯綜する、複数の異なるテーマを同時に並行して処理する為の機能。シミュレーションや検索に不可欠)の出番が極めて多く、脳全体が極めて高く活性化されることになるのです。
※4  その意味では、労働力の減少という側面からの視点に加えて、『アルツハイマー型認知症の発病の予防』という視点からも、「第二の人生」に入る為の時期を先送りする再雇用制度(但し、通常の勤務形態ではなくて、午前又は午後だけの勤務、一週間の中での勤務日を分割した分割勤務のようなパート勤務)の検討が必要であり、有効であり、有益だと考えるのです。仕事のある生活により「第二の人生」の開始時期を先送りすることが、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防(すなわち、発病時期の先送り)にもつながり、その帰結として、『介護関連の総費用』の絶対額の顕著な規模での増額傾向の抑制に直結することにもなるのです(「第一の人生」と「第二の人生」の混在だけで可能となることに注意)。
(6)「アルツハイマー型認知症」の発病を予防(「発病時期の先送り」)する絶対的な方法は、『自分なりの「喜び」や「生き甲斐」を覚える機会があり、時間の経つのを忘れて打ち込むことが出来るような、何等かの趣味や交遊や運動を自分なりに楽しみ、或いは、居住地域での地域活性化活動に関わり、自分なりの「目標」がある日々の暮らし方、『前頭葉』を含む脳全体の機能が活性化する『生活習慣』を構築し、継続して実践することだと言いました。
※とは言え、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の個々の「高齢者」について言うと、「第一の人生」でのキャリアも異なるし、「第二の人生」を送る上での条件(居住する地域の条件)自体が大きく異なる上に、経済的な条件(金銭的な条件及び居住条件)及び家庭的な条件(家族構成及び家族関係)、更には、肉体的な条件も異なる訳なのです。上述の『大枠の条件』をもとにして、自分なりのものを、具体的に工夫して頂く、選択して頂くしか方法がないのです。
(7)その場合も、私たちが提起しようとしている『住民参加型の地域予防活動』(市町村の保健師さんとボランティアとが協同して展開する『アルツハイマー型認知症』の早期診断と早期治療による回復/症状の進行の抑制及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」)の全国展開を拡大していく際、或る程度のパターン化が必要となるとも考えているのです。『パターン化』して、その中から選択して頂くことが有益な方策と考えるのです。こうしたことにも、先達が居る方がやり易いと考えるのです。
※『キッカケ』の発生を契機に開始される単調な生活習慣、ナイナイ尽くしの単調な生活が始まるのは、『意欲の喪失』が起きてくるからなのです。何事に対しても、挑戦しようとしなくなるのです。
「意欲の喪失」は、自分がその時置かれている状況に対する『深い失望』が原因となって、そこから立ち上がっていこうと出来なくなる、這い上がっていこうと出来なくなる状態のことなのです(そうした「脳の使い方としての生活習慣」が、明日も、明後日も継続して続いていくことを受け入れることが出来なくて、何事に対しても挑戦する意欲を喪失することになるのです)。これを言い換えると、「キッカケ」自体は『何でもあり』ということになるのです。その人の考え方次第で、キッカケにもなるし、又は、ならないということでもあるのです。
(8)『飼い猫が死んだ』ことがキッカケになる人もいるのです。
『孫が大学に受かって上京し、孫との日々のかかわりの機会がなくなった』ことがキッカケになる人もいるのです。
要は、『その状況に対する本人の受け止め方(周りからの支え方)次第』ということになるのです。言い換えると、「キッカケ」になりそうな事件や状況は、何でも有り(人それぞれ、人に依る、誰にでも起きる可能性がある)ということなのです。その意味で、すべての『お年寄り』が、対策を『事前に準備』しておく必要があるのです。
じゃあ、『どうすることも出来ないのか』、対策がないのかというと、そうではないのです。対策は有るのです。
ⅰ)何でも有りなのだから、『意欲を喪失しない為の対策となるものを出来るだけたくさん準備しておけばいい』のです。
『出来るだけたくさんの趣味や遊びを楽しむ「生活習慣」を構築』しておく、『出来るだけたくさんの仲間との交遊の輪や交遊の場』を広げておく。それが、対策になるのです。
※1第二の人生を送っている個々人は、すべてが異なるのです。
第一の人生での体験や職場での様々な経験も異なるし、キャリア自体が異なるのです。考え方も生き方も異なるし、興味や関心の対象も異なるのです。『生活資金』の額も異なるし、家庭環境も家族環境も異なるのです。
※2 第一の人生が異なっていたように、『第二の人生』での過ごし方、生き方も異なることになるのです。それら全ての相違や差異を容認した上で、自分なりの求め方、『生き方』をするしかないのです。
『選択の是非無く存在する現在の自分に許された生活環境の下で、「自分なりの」という条件の下で生きていくしか、他に方法は無い』。『自分なり』の「テーマ」を選択し、『自分なり』の「目標」を持ち、『自分なり』の「喜び」や「生き甲斐」を得られるように工夫して、生きるのです。
ⅱ)「第一の人生」では、「仕事」という大きなテーマがあります。仕事があるということは、必然的に達成すべき目標があるということです。目標を達成する為に、あれこれと創意工夫がなされることになります。即ち、「前頭葉」の三本柱の機能の一角をなしていて、最も高度な機能である『注意の分配力』の機能の出番が多く確保されることになるのです。仕事が無縁となり「左脳」が活躍する機会と場面とが少なくなる第二の人生では、残った右脳および運動の脳が活躍する「テーマ」の選択が不可欠となります。
※1 趣味や遊びや人付き合いや、居住地域の地区の活性化などの内から、自分なりの「テーマ」を選択して、自分なりの『目標』を持つことが、「アルツハイマー型認知症」とは無縁で「第二の人生」を乗り切るために不可欠となるのです。そこで考えたのです。「左脳」が専管する仕事とは無縁となる「第二の人生」という日々の生活を送る上での『前頭葉』を活性化させる視点からの何等かの指針、或いは、指標となるものの活用が有益で、有効だと考えたのです。
※2「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の発病のメカニズム、発病を予防する為のあるべき「生活習慣」の類型について分かり易く記述した小冊子、基本書が必要で有益だと考えているのです。
ⅲ)身体がもつ限り、「第二の人生」は続いていくのです。
そうだとしたら、『身体がもつ限り、脳ももたせる』ことが必要不可欠の条件、「第二の人生」を、出来れば自分らしく、『自分なりに』、元気に駆け抜ける必須条件となるのです。
ⅳ)心の痛みに『耐える』機能も『前頭葉』の個別認知機能の一つなのです。『加齢』と共に衰えてきてもいるのです。
自分に対する要求の一線を少し低くすることも、対策の一つになると思うのです。その分、目標の達成に対する満足度が高くなる訳なのです。上を見ればキリがないし、下を見てもキリがないのです。言ってしまえば、『それが、自分の人生』。少し前に、ボケは神様からの贈り物などと説いて回る医師が居たのですが、大間違い。『ボケるべきではない』のです。自分自身の為にも、家族の為にも、我が日本国の為にも。

&7 「アルツハイマー型認知症」の「地域予防活動」を展開する活動の目的とその要となる保健師さんとボランティア組織の役割
(1)「加齢」に起因した脳の老化による機能低下及びキッカケの発生と継続を契機に開始され継続するナイナイ尽くしの単調な生活習慣(但し、食生活ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」であることに留意)に起因した廃用性の異常な機能低下の進行、この異なる二つの要因が同時に存在し、充足される相剰効果により、『前頭葉』を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っていると言いました。

(2)廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病である(に過ぎない)『アルツハイマー型認知症』は、早期診断により治せるし、発病を予防することが出来るのです。
そのキーとなるのが、脳の使い方としての生活習慣であり、発病及び症状の重症化が進行していく『メカニズム』に照らして、治療薬も予防薬も、有り得ないことなのです。
『早期診断』による回復及び発病の『予防』のために為すべき方策、それは、二段階方式の『考え方』に基づいた、且つ、二段階方式の『手技』を活用した対策、『アルツハイマー型認知症の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の全国展開』の国策化です。出来るだけ早期に実施し、且つ、効果を高める為に、出来るだけ小さな地域の「地区単位」で、密に実施すべきなのです。
「高齢化率」が高い市町村やお年寄りが集まって住んでいる地域では、『前頭葉』を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で、昼夜の区別が分からなくなるまでに脳の機能が衰えてきていながらも、身体が持つが為に、徘徊するお年寄り(私たちの区分で言う「大ボケ」の段階のお年寄り)が、極めて多数に上っているのです。
注)「アルツハイマー型認知症」を発病したお年寄りの場合、『時の見当識』についての衰え方に厳密な順番があり、日、年、月、季節、昼夜の順番に衰えていくのです。末期の段階である「大ボケ」の段階のお年寄りは、昼夜の区別がつかない上に、『所の見当識』も無い脳の機能レベルなのです。廃用症候群に属する「生活習慣病」が本態である「アルツハイマー型認知症」の場合は、症状が徐々に緩やかにしか進行していかないのです。
第一の対策は、『発病を予防すべき』なのであり、第二の対策は、『早期診断により治すべき』であり、回復させることが困難になる「大ボケ」の段階のお年寄りは、家族介護に頼るのではなくて、介護保険で全面的に対応すべきなのです。我が国の実態として存在する100万人を超える数もの『介護離職』は、社会悪なのです。
(3)「二段階方式」の手技は、神経心理機能テストによる「前頭葉」を含む脳全体の働き具合を判定する脳機能テストの実施とテスト結果の判定(「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の判定、症状の三段階区分の判定、「キッカケ」を契機として開始し継続されてきた、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」に直接起因したものとしての「廃用性の機能低下」を進行させてきた基盤である脳の使い方としての「生活歴」の具体的な聞き取り)に基づいて、「アルツハイマー型認知症」の回復可能な早期の段階(小ボケ及び中ボケの段階)を判定(鑑別)し、脳の活性化を目的とする「生活習慣」の改善指導(「脳のリハビリ」の指導)を行うことで、「前頭葉」を含む脳全体の機能を正常なレベルに回復させることが出来る(症状を治すことが出来る)システムであり並びに脳の活性化を目的とする「生活習慣」の改善を体験させることを目的とした小地域単位での「予防教室」(Ex.「脳イキイキ教室」)の開催により、参加者の日常生活に「脳の活性化」というテーマを持ち込ませ実践させることにより、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防を図る(『前頭葉の機能レベルが正常な人を、正常なレベルのままに維持させる=発病自体を予防出来る』)極めて有効で、有益なシステムなのです。
その活動を担う牽引者は、医師ではなくて、保健師さんなのです。医師が担うことになるのは、「脳のリハビリ」により回復させることが困難であり、末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が発現してきて、日常の生活面における「セルフケア」にも重大な支障が出てきている段階のお年寄りだけなのです。この段階のお年寄りに対しては、現状使用されている薬(治療の効能は無くて、対症療法薬に過ぎない)が処方されているのです。単なる興奮型(興奮剤)や抑制型(抑制剤)の対症療法薬の使用により、医療機関側も必要な収益を確保できるし、対症療法薬としての効能はあるので、介護する側の労苦を軽減させることには役立ち、それなりのメリットがあるとは言えるのです。
(4) 市町村が展開し、保健師さんが主導する地域予防活動は、個別事例の判定及び生活改善指導並びに小地域単位での予防教室の運営の二面性を持つ活動です。
ⅰ)個別事例の改善指導というテーマについては、個人と密接な継続的関係の維持が不可欠である為、導入市町村の保健師さん(女性)の役割がきわめて重要なのです。更には、個別事例の的確な判定により、回復させることが可能な本当の意味での早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)にあるお年寄りを見つけて、且つ、「脳のリハビリ」の適切な指導により(脳の使い方としての「生活習慣」の改善の指導)実際に治して見せる(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに改善させてみせる)ことが、「予防活動」の活発化に大きく寄与することを忘れてはならないのです。保健師さんの主たる業務、第一義的な業務と位置付ける「二段階方式」の活用による『早期診断による回復』を目的とする業務は、「二段階方式」の手技の活用が不可欠のものとなるので、「二段階方式」の手技の活用がおろそかになった教室の運営では、『単に歌って踊るだけの教室』となり、『早期診断による回復も発病自体の予防も期待できないもの、名目的な予防活動になってしまう』のです。「二段階方式」の導入先市町村が拡大していく状況に備え、導入先市町村が地域単位で開催する認知症予防講演会の「講師」が務まり、更に、個別事例の判定及び「脳リハビリ」のための個々のお年寄りに対する「生活改善」の指導が行える専門家であり、導入先市町村の保健師さんを指導できる女性の専門職集団の養成が重要なテーマとなると考えているのです。「二段階方式」の実施品質のバラつきを防止し、早期診断による回復の効果のバラつきを抑制し、発病の予防に対する地域住民の関心を確信に変えさせる上で、極めて重要となると考えるのです。本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の「お年寄り」を早期に見つけて、『脳のリハビリ』の指導により、「アルツハイマー型認知症」の症状を治すことにより、そうした事例を多数積み重ねていくことにより、『発病の予防』に対する地域住民の興味や関心を呼び、正しい理解に導き、『前頭葉』を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築による『発病自体の予防』へと繋げることが出来ると考えているのです(これまでの体験に基づく確信)。『治して見せる』ことが、最も有効な情報発信になるのです。
ⅱ)お年寄りが居住地から歩いて行き来できる程の場所に、間伐材で構築した平屋建ての家を建設し、開放するのです。交流の促進を目的とした『交流の駅』を建設し、更に、『お年寄りの脳のイキイキ度チェック』を恒常的に実施し、早期診断による回復と発病の予防を徹底する制度の国策化を実現したいと考えるのです。
血圧や体重を何時でも簡便に測定できるのと同様に、お年寄りの「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを「二段階方式」の活用により簡便に/精緻に判定し(脳のイキイキ度チェック)、必要な場合は、脳の使い方としての『生活習慣の改善の指導』が行える場所にしたいと考えるのです。
(5)『発病を予防し及び早期診断により回復させる』ことが先決となるべきなのです。最優先の政策課題とするのです。それでも何らかの理由で「大ボケ」の段階にまで症状が進んだお年寄りについては、その全員を対象としての「介護保険」制度の適用により、「老老介護」、「認認介護」、「介護離職」と言った超高齢社会で初めて出現した社会悪を一掃すべきものと考えるのです。現状「アルツハイマー型認知症」の発病者数がとめどなく増加している状況で、介護保険制度が財政面から破綻しそうな状況にあることが背景にあり、問題が有る『家族介護』に期待がかけられているのです。政策としては、早期診断による回復を顕著な実績により実現し、その実績をもとにして、発病の予防策となる、『前頭葉』を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築というテーマに対するお年寄り、国民の関心を高めるべきと考えるのです。20年も30年も続く代人人生を、何のために、どのようにして生きるべきなのか、高齢者が真剣に考えて頂きたいのです。権威が無知で見落としている発病の最初の段階である「小ボケ」(左脳、右脳及び運動の脳は市場レベルに在るが、司令塔の「前頭葉」の機能が既に異常なレベルに在る)で既に、周りからの支援が有ろうとも、自分らしく生きていくことは無理なのです。
『第二の人生』を長生きする喜びを獲得するには、発病の予防が必須条件となるのです。

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