認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の発病と脳の老化の問題(Bー25)

2014-12-01 | 前頭葉を含む脳機能の正常老化と異常老化

  目も見えず 何を根拠に 叫ぶのか 

          耳も聞こえぬ 人たちなのに      By kinukototadao

 

  

&1:「物忘れ」の症状と脳の働き方のメカニズム

お部屋でジャズ・ミュージックに浸っていた時、電話が鳴ったのです。

頼んでいたメガネができたということだったので、直ぐに、お店に取りに行くことにしたのです。車を車庫の外に出したとき、Tadが運転した時のままになっていたミラーの状態を私が運転し易いように調整したのです。バックミラーやら、サイドミラーやらの調整にしばらく手間取って、それでも、道幅がとても広いので、あわてることもなく、角度を、十分に調整してから出発したのです。

眼鏡を最終調整していただいて受け取って、何処へも寄らずにそのまま家に帰り着いて、車庫の前に来たら、ガレージの扉が上がったままになっているのです。大型の車を横に並べて、それでもゆったり入るぐらいのスペースがあるので、扉が上がったままの状態は、とても奇異に映るのです。「誰かさん、どうぞお入りください」と言っているような、変な雰囲気があふれているのでした。

 

これは、「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)を含む脳の機能レベル自体は正常なレベルで発現がみられる、「脳の老化現象」の一態様としての、「物忘れ」の症状なのです。「認知症」の症状ではありませんので、念の為。

道に車を止めて、ミラーをあれこれ調整するのに手間取って、注意がそのことだけに向けられていて、それだけで私の脳は一杯一杯になっていて、他のことには注意が向けられない状態になっていたということなのです。通常であれば、「注意の分配力」の機能が働いているので、ガレージの扉を閉めることにも注意が向けられていて、扉を下ろさないで車を発進させるようなことは起きないのです。前の夜、お友達のNickさんのお家で、深酒をした上に、酒に酔った勢いに任せて、夜遅くまで下手な「ど演歌」を歌いまくって、睡眠不足だったせいなのです。「前頭葉」は、深酒には、実はからきし弱いのです。

良い訳は置いといても、ああ、哀しいかな! 私の脳は、もう十分に老化してきているということの証明明でもあるのです。

実は、この出来事には、おまけがついたのです。眼鏡を調整していただいていた時、髪がばらついていたのに気づいて、家に帰ったら、お風呂を沸かして髪を洗おうと思ったのです。お風呂の栓を開いて、そのあとこのブログを書こうと思いついたのです。今日の出来事を引き合いに出して、「アルツハイマー型認知症」発病の第一の要件である「脳の正常老化」の問題をテーマにしようと思ったのです。

  そして、書き始めて、しばらくしたところで、アッと思ったのです。お風呂に湯を出していることを思い出したのです。慌てて行ってみたら、時すでに遅し、お湯があふれかえっていたのでした。

  ブログの「テーマ」とその内容の構成とに「注意が集中」していた間、それでなくても老化により容量自体が小さくなってきている、私の「前頭葉」の三本柱の機能の「注意の分配力」への配分が足りなくなっていたということなのです(「物忘れ」の症状が起きてくるメカニズムについての詳しい説明については、こここを「クリック」してださい)。

   

&2:人間だけに特有な「意識的」な世界と「前頭葉」の機能

〇 「前頭葉」の諸認知機能と機能発揮面での二重構造

左脳、右脳及び運動の脳を手足として支配管理しコントロールしている三頭立ての馬車の「御者」、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」には、自分独自の「評価の物差し」に基づき行う自分が置かれている「状況の判断」、自らの意思により様々なことに取り組むための「自発性」、色々なテーマを思いつくための「発想」、実行しようとする内容を組み立てる上で必要な「理解」や「計画」や「工夫」、実行内容をシミュレーションする上で必要な「考察」や「分析」や「予見」、実行した場合の結果の推測に必要な「推理」や「想像」や「洞察」、予期しない状況に対応するための「機転」や「修正」、状況や実行内容の「判断」、感情の高ぶりを抑えるための「抑制」、実施を指令するための「指示」、その他、「創造」、「感動」といった機能等、私たち人間だけに備わる様々な働きが詰まっているのです。

こうした高度な脳機能は、チンパンジーやゴリラにさえも備わっていないのです。ましてや、「ラット」などに備わっているはずもないのです。ラットの行動を分析して、人間の「記憶」にかかわるメカニズム等を研究している人達がいますが、「本能」に基づくラットの行動と二種類のニューロンだけの活性化に基づくその記憶に比べ、「前頭葉」の指令に基づく人間の行動とその記憶は、異次元のものなのです。そうした、極めて単純な構造のラット(たとえ、それがアルツハイマー・マウスとかいう代物であろうとも)の行動範囲の記憶のデータを本にして組み立てていたのでは、「アルツハイマー型認知症」の発病後に発現してくる様々な程度及び態様から成る私達人間の記憶障害の症状の発現のメカニズムを解明することは出来ないのです。私達人間だけに特有な脳機能である「前頭葉」の機能は、そんな単純なものではないのです。「前頭葉」の三本柱の機能に潜む「正常老化」の性質、或いは、「前頭葉」の個別認知機能の発揮度を左右している三本柱の機能が関わる「二重構造」の問題等のメカニズムを知らない限り、「アルツハイマー型認知症」の本当の意味での早期の段階、「前頭葉」のこうしたメカニズムのことを知らない世の中の識者たちが命名している「不活発病」なるものの真相(性質)に迫ることさえできないのです(「不活発病」の問題点については、ここを「クリック」してください)。

  

 私が今住んでいる伊豆高原の別荘地は、伊豆半島の東海岸にあって、熱海と下田の中間あたりに位置していて、すぐそばを北上する暖流の影響を受けて、冬もとても暖かいのです。ゴルフ好きの人達には願ってもないこと、一年中ゴルフを楽しむことができる程なのです。このところ天気がぐずつく日々が続いていて、久しぶりに晴れ間を見ることができました。温度はやや低いものの、久方ぶりに味わう日和の良い今日のこの日に、「何処か」へ出かけて何かを体験し楽しむための「テーマ」を考えつけるのも、その楽しみを一緒に味わえる友達を選べるのも、テーマと季節に合った服装を選択できるのも、全ては、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」が左脳や右脳や運動の脳をコントロールし、且つ協働して、「周りの状況を判断し、自分独自の/且つ自分なりの『評価の物差し』に基づいて、何をどのようにするかをケースワークした上で最終的な内容を決定し、且つ左脳や右脳や運動の脳に必要な指令を出して、実行させている」からなのです(「評価の物差し」の形成についての詳しい説明については、ここを「クリック」してください)。

  

 これが、「意識的な行為」における「脳の働き方」のメカニズムの概要なのです。言い換えれば、運動の脳、左脳、右脳という「三頭立ての馬車」をあやつりつつ、「テーマ」とされたその目的に沿った内容の実行を指示し、コントロールする「御者」の役割をしているのが「前頭葉」なのです。手足となって働く「三頭の馬」を十分に働かせられるのも、不十分にしか働かせられないのも、「前頭葉」の働き方次第ということなのです。ところで、「御者」が「馬」をあやつれなくなったら、どうなりますか?たちどころに、馬はどこへ行ったらいいのか分からなくなってしまうでしょう。脳全体の司令塔である「前頭葉」の働き具合(「前頭葉」の機能レベル)が正常なレベルから離脱して異常なレベルに衰えてきたとき、その直接の結果として、「アルツハイマー型認知症」の症状が発現してくるのです。私達が区分し命名するその最初の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階では、米国精神医学会が定める「アルツハイマー型認知症」の診断基準としての「DSM-4」が第二の要件として規定している、「失語や失行や失認」の症状はその欠片さえも確認されないのです。

更に言うと、第一の要件として規定している「記憶の障害」の症状さえも未だこの段階では確認されないのです。私たち人間の意識的な世界を支配しコントロールしていて、脳全体の司令塔の約割を担っている「前頭葉」の個別認知機能並びに「前頭葉」の個別認知機能の発揮度を左右している「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能(私達は、これを「前頭葉」の三本柱の機能と呼んでいます)について、「アルツハイマー型認知症」の専門家とされる人達が余りにも無知無関心であることが、「DSM4」の規定にみられるような重大な過ちを犯させることにつながっているのです。

極めて重要なことなので、再度繰り返して指摘しますが、「前頭葉」の個別認知機能の発揮度に関わる「二重構造」の問題や「前頭葉」の三本柱の機能の重要性と言ったテーマに気づかない限り、何時までラットを追い掛け回していても、或いは、アミロイド・ベータの脳内での蓄積量の変化を精緻に追跡できる機器を開発して、それらのデータを蓄積してみたところで、「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズムを解明することも、回復させることが容易或いは未だ可能な本当の意味での「アルツハイマー型認知症」の初期症状との関係について知ることも、期待することは出来ない相談なのです。

  

&3:「アルツハイマー型認知症」発病の対象は、高齢者だけ

〇「前頭葉」の三本柱の機能に潜む正常老化の性質

脳全体の「司令塔の役割」を担っていて、自分の置かれている状況を「判断」したり、実行する「テーマ」を思いついたり、実行する「計画」を立てたり、実行の内容や仕方を「工夫」したり、実行結果の「シミュレーション」をしたり、状況の変化に対応して「機転」を利かせたり、各種の高度な働きを内包している「前頭葉」の機能、中でも、その個別認知機能を正常に発揮する上でとりわけ重要な「認知度」を左右する三本柱の、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の働きには、「生活習慣」の如何にかかわらず「加齢と共に老化し衰えていく」という重要なしかし専門家からは見過ごされている性質があるということを、ここで問題提起しておきたいと思います(「正常老化」の性質)。

この「三本柱」の機能の「働き具合」(機能レベル)は、18歳から20歳代半ばまでがピークで、20歳代半ばを過ぎるころから100歳に向かって、緩やかではあるけれど、一直線に衰えていくのです。 「アルツハイマー型認知症」を発病する人の割合が急に多くなってくる60歳代後半にもなると、前頭葉の働き具合は、ピーク時の18歳から20歳代半ばの頃に比べて、「働き」が半分以下に衰えてきているのです。70歳代、80歳代、90歳代、100歳代と、年をとればとるほど、前頭葉の働きがさらに衰えていって、正常なレベルを保ちつつもどんどん低空飛行になっていくのです。

  

認知症の大多数90%以上を占めていて、皆さんが普段よく目にしていて、専門家からは「原因も分からないし治らないし予防することもできない」と言われている「アルツハイマー型認知症」の正体は、「加齢による脳の老化」という問題が基本にあるのです。「加齢による脳の老化」という問題が基本にあるから、「アルツハイマー型認知症」は、若者には関係なくて、「60歳代以降のお年寄りだけが対象になる」のです。

「アルツハイマー型認知症」発病の原因の(第一の要件)は、この「加齢による脳の老化」を充足することなのです。つまりは、アルツハイマー型認知症を発病する対象は、60歳代以降の「高齢者」であることなのです。その第一の要件を充足する年齢の「高齢者」が、「第二の要件」である、ナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続(生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標もない「単調な生活」のことを言います)という要件を充足するとき、「アルツハイマー型認知症」を発病することになるのです。30代や40代の若い人たちが、どんなにぐうたらな生活、ナイナイ尽くしの単調な生活を日々送っていたところで、「アルツハイマー型認知症」を発病することは絶対に起きてこないのです。第一の要件と第二の要件を充足すること、つまりその「相乗効果」によって、「アルツハイマー型認知症」が惹き起こされてくるのです。「アルツハイマー型認知症」の専門家とされる人達(医師や研究者や学者)は、このことに早く気付いて欲しいと願うのです。

  

「大ボケ」の段階で見つけて大騒ぎしても、もはや手遅れ

だからこそ私たちは、「東日本大震災の被災地の高齢者達」のことをとても心配しているのです。その人達の多くが、私たちが主張している「アルツハイマー型認知症」発病の第一の要件(60歳を超える年齢の「高齢者」であること)及び第二の要件(「キッカケ」を契機として、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続)を共に充足する生活を日々送っているとすれば、その人達は必ず「アルツハイマー型認知症」を発病することになるからです。被災から起算して半年から3年の期間は「軽度認知症」(小ボケ)の段階が続きます。

その後の、1~2年の期間は「中等度認知症」(中ボケ)の期間で、その後の期間が「重度認知症」(大ボケ)の期間となります。「小ボケ」と「中ボケ」の段階までは、脳を活性化させる「生活習慣」の改善による脳のリハビリにより回復させること(「前頭葉」を含む脳の機能を正常レベルに引き戻すこと)が未だ可能なのですが、「大ボケ」の段階にまで脳の機能が衰えてしまうと、回復させることは困難となり、身体が持つ限り脳の機能は衰え続ける(症状がひたすら重くなっていく)のです。但し、上述の期間は、通常のケースを想定した基準(通常のケースにおける、ナイナイ尽くしの単調な生活が始まる「キッカケ」の事例を集積して算出された基準)であって、「東日本大震災」のように意欲を喪失させることになる要素が余りにも多岐にわたり、且つその程度態様が重く深く複雑なので、この被災者達の場合には、上述した期間がより短くなるのではないかと考えているのです。

  

○ 脳活性化研究所の新設

私たちは、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムの解明、回復させることが可能な本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)の判定、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階から正常なレベルに「前頭葉」を含む脳の機能を回復させるための脳リハビリの実行、更には、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防するための脳の使い方としての生活習慣の確立等について、440を超える市町村での「二段階方式」の実践の成果にもとづいて、その概要をこのブログを通じて公開してきました。東日本大震災の発生後1年を経過した直後の2011年3月に開始したこのブログは、今回で延べ125回を数えるに至りました。

 今後は、市町村による「地域予防活動」が制度化される日に備えて、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防するための唯一無二の方法であると私達が確信する、脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」を含む「脳の使い方」と言う視点で言うところの「脳を活性化させる生活習慣」の構築を、個々の人達の生活環境、或いは生活状況等の要因も考慮しつつ、出来るだけパターン化して問題提起できるよう、「脳活性化研究所」を南箱根ダイヤランド別荘地内に新規に立ち上げ、伊豆高原を拠点とする「エイジングライフ研究所」の活動と並立させつつ、事業展開していくことにしました。

  活動の拠点を二か所に置くことによって(両者間は、車で、80分くらいの距離があります)、Tadも私自身も、自らの脳を更に活性化させたいと考えています。

2015年から、週の半分はここ(脳活性化研究所)が私達の活動拠点となります。

 私たち自身の脳の活性化も図りながら、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム、「アルツハイマー型認知症」の予防、早期の段階の判定と正常なレベルへの回復と言う「テーマ」についての私たちの主張並びに「前頭葉」を含む脳の機能レベルの精緻な判定、脳の機能レベルにリンクした症状の判定及び脳の機能レベルを低下させてきた直接の原因である「生活歴」の聞き取りと言う三位一体化された判定手法である「二段階方式」の手技が、「地域予防活動」と言うこれまでにない新機軸の発想に基づく「地域住民」と市町村の保健師さん達を主体とした自主的な活動により、権威はあるが内容的には重大な誤りを抱えた「アルツハイマー型認知症」についてのこれまでの主張並びに考え方及び判定のための手技を根底から覆し、私たちの考え方及び主張並びに「二段階方式」の手技が、日本中だけでなく海外にも広まっていくよう、努力していきたいと考えています。2015年1月1日を、その「スタート」にしたいと考えています(ここを「クリック」してください)。

  

私たちが提案している「アルツハイマー型認知症」の予防及び早期発見による回復を目的とした地域予防活動は、市町村の保健師さんが中核となります。単に、歌って踊って遊ぶ教室ではなくて、「前頭葉」を含む脳の機能レベルを精緻に判定し、脳の機能レベルに直結した症状及びその症状を発現させるに至った脳の使い方としての生活習慣(「キッカケ」を契機として、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を継続してきた「生活歴」)について、私たちが開発した「二段階方式」と言う神経心理機能テストを基礎とし体系化された手技を活用して、参加者たちの脳の機能レベルの判定及び生活習慣の評価と生活改善の指導が不可欠となるのです。その脳の使い方としての「生活習慣」の在り方を個別に指導する「生活の改善指導」を保健師さんが担うのです。

「東日本大震災」の被災地の「高齢者」達の間に密かに進行している「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の進行(大震災の発生から3年半しか経過していない現在は、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の前半の段階の人達ばかりなので、認知症の専門家とされている人達(学者や医師達)が、事の重大さに気づいていないのです。あと、1~2年が経過すると、末期の段階である「大ボケ」の段階に入った人達が、(専門家達が驚愕するほどの割合且つ多人数で)出てくることになるのです。日本中のどの地域と比較した場合にも、比較にならない桁外れの年齢別での発症の割合及び多人数となるので、私たちの主張が疫学的に証明されることになるのです。

    

ところが、このブログで何度も指摘してきているように、「アルツハイマー型認知症」の予防は、薬を処方することではなくて脳の使い方としての「生活習慣」の改善指導が処方箋となること並びに「前頭葉」を含む脳の機能レベルを正常なレベルに回復させることができるという本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階にある人達の判定は、「二段階方式」のような保険点数が極めて低くて稼ぎにならない「神経心理機能テスト」でしか正確な判定をすることができなくて、CTやMRIやPETと言った極めて高額の収益をあげられる機器では正確な判定をすることができないのです。おまけに、早期の段階で見つけて正常なレベルに回復させるために不可欠な方法は、「薬」を処方することではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」の改善指導が、唯一無二の処方箋となるのです。効く薬はない(「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムからして、廃用性の加速度的な機能低下が直接の原因で異常なレベルに衰えた「脳の機能レベル」を正常なレベルに回復させる効能がある薬が開発されることは、未来永劫あり得ないのです)。そのため、「アルツハイマー型認知症」の予防にも本当の意味での早期段階の判定にも、必要な事業収益を上げることが命題とされている医師達は、関心を示さないのです(ここを「クリック」してください)。

そうした背景からしても、「アルツハイマー型認知症」の予防活動及び回復させることが可能な本当の意味での早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)の発見と脳リハビリによる回復の為の生活改善の指導も市町村の保健師さん達以外には担い手がいないのだということを、強く自覚して欲しいと願うのです。

      

○ 「アルツハイマー型認知症」の予防を国民的な「テーマ」に

  色々な種類がある認知症の内で、「アルツハイマー型認知症」の発病者数がその90%以上を占めているのです。原因不明で治らないと言われ続けてきた原因は、専門家とされる人達が回復させることが困難な「末期の段階」(私たちの区分で言う「大ボケ」の段階)でしか見つけることができないで来たことが原因なのです。私たちの区分で言う「大ボケ」の段階である「アルツハイマー型認知症」の末期の段階で何年間も生き続けた人達の死後の脳を解剖して得られる「解剖所見」で確認される3つの特徴のそれぞれが発病の直接の原因であると誤解して、「因果関係の立証」も行われないままに主張されてきたアミロイドベータ説、タウ蛋白説及び脳の委縮説が、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」でしかない「アルツハイマー型認知症」を摩訶不思議な病気に仕立てあげてしまっているだけなのです(ここを「クリック」してください)。

その結果我が国では、回復させることが困難な「大ボケ」の段階の人達が何百万人にも膨れ上がっていて、その介護のための費用が天文学的な規模に達してしまっているのです。消費税を更に2%引き上げたところで焼け石に水なのです。そんなことで、衆議院を解散するぐらいなら、「アルツ・ハイマー型認知症」の予防と早期段階の判定による回復と言う問題を、今こそ国民的なテーマとして、「地域予防活動」の制度化の是非について、全国民挙げて議論すべきなのです(ここを「クリック」してください)。

   

 注)本著作物(このブログB-25に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

        脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

   

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