認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

写真 これでおしまいよ

2017-02-24 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

 写真集は、単に時間のつなぎなのです。3月1日には、「アルツハイマー型認知症」についての様々な問題点を集大成した私たちの主張と皆さんに対する問題提起が掲載されることになります。速足の散歩を毎日午前と午後の二回、各1.0時間ずつ、雨や風の日にも休むことなく、きちんと続けてきた効果により、私の「前頭葉」の三本柱の機能が急回復してきてくれたのです。入院中衰えてしまっていた私の「前頭葉」の三本柱の機能のせいで、皆さんに赤恥を晒すことになってしまった私のブログ(B-76)に変えて、同じテーマで書き直すと予告していた(B-77)のブログのことなのです。

実は、気が急いて、今朝の「朝飯」前に(勿論、私の考え方なりにアレンジした糖尿病食なのですが)(B-77)のブログを書いてしまったのです。

一気呵成に書いてしまったら総字数が4万字を超えていたので、1万字分削減させた為に、文章の流れに不消化な感じの部分がやや混じっていて、本来の私のキレが足りないとは思うのですが、未だ「糖尿病」の闘病中の身としては、それなりだと思うのです。但し、そこに書かれている内容自体について言えば、世界の何処の誰の研究論文と比較してみても、二番手の走者の姿は全く見えない程に抜きんでたものだと自負してはいるのですが。

 さて、今日の写真のテーマは薔薇なのです。その季節に、我が家を訪ねて来てくれた皆さんが異口同音に発する一つの言葉、その言葉はと言うと、「此処は、まるで、バラの館よね!」なのです。伊豆高原の私の家の屋敷内には、駐車場の真上にある生け垣の手前の部分の庭をはじめとして、奥の庭の上と下の両方に、更には北の庭にも、その上垣根にも混ざって、バラの花を植えてあるのです。その風景の一端を今日はお目にかけたいのです。肝心の香りが届けられないのが残念なのですけれど。


   

      

       

             

          

               

           

       

         

         

   

     

         

   じっと眺めていると、季節の香りを感じませんか?!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

臨時掲載

2015-08-20 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

 待ちに待っていたの。階段わきの3本の百日紅の花が咲きだしたの。

一本は、ピンクの色で、他の二本は白色なの。未だ、咲き出し始めたばかりなのだけど、うれしくて、写真に撮ったの。私には大切な、夏の風物詩なのです。

   

   

   

 

今は夕方の7時前。朝方の富士山も幻想的できれいだけど、夕方の富士山も

心打たれるものがあるのよね。今日は、曇り空のせいで、輪郭が薄ぼんやりとしてるけど、流石というか、これもまた風情があるのね。

   

   

   

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 「脳の活性化」。 特別なことは必要なくて、この程度のことで十分なのです (B-35)

2015-05-01 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

 

    他人は他人 自分は自分と 思い切る

                 脳のイキイキ 意欲が要   By kinukototadao

 

     


 一日中家に籠っていて、新聞を広げたり、昼寝したり、水戸黄門を見るだけの生活を日々繰り返していても、60歳を超える年齢の「高齢者」の「第二の人生」は、それなりに成り立ちます。第一の人生とは異なり、毎日が「仕事」とは無縁の生活なので、何時までに何をどの程度仕上げておくとか、何時どこで誰と会って何か特定の「テーマ」についての打ち合わせをするとか、「達成目標」はどうなっているのかとか、進捗状況はどうなっているのかとか、我が身や我が時間が他人から拘束されることが無いからです。

自発的に何かのテーマを設定し、達成すべき目標を掲げた生活環境を自分が用意しない限り、誰からも、何時なんどきであっても、何等の指示も要求もこない、全くの「自由の身」なのです。成り立たないのは、「意識的」な世界を支配しコントロールしている、「前頭葉」と言う脳の司令塔の働き方、働き具合だけなのです。

そのような単調な「生活習慣」の下で日々を過ごしていたのでは、身体は丈夫で長持ちしても、肝心の「前頭葉」を含む脳の働きが、「廃用性」の加速度的で異常な機能低下をきたしてしまうことになるのです。生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、来る日も来る日もナイナイ尽くしの「単調な生活」が繰り返される、そうした状態(使い方としての「生活習慣」)が継続していると、60歳を超えた年齢の「高齢者」の場合は(厳密に言うと、60歳を超えた年齢の「高齢者」である場合に限り)、「前頭葉」を含む脳全体が廃用性の加速度的で異常な機能低下を起こしてきて「アルツハイマー型認知症」を発病することになるのです。

    


最近、認知症を発症させるリスク要因として生活習慣が取り上げられるようになってきました。そうした説で取り上げられているのが、運動、食生活、社会参加などのテーマなのですが、これらは「味噌も糞も一緒くた」と言った類の推測に過ぎないのです。かって、ココアや赤ワインが予防に効くといった説が主張されたことがありますが、あれと同じ程度のものに過ぎないのです。「脳血管性認知症」は、脳を養う血管に重篤な支障が出てきて(重篤な脳梗塞や脳出血)、そのことが直接の原因となって認知症を発症するものなのです。運動の機会が少ないことや食生活の偏りと言ったことは、重篤な脳梗塞や脳出血を発生させる一つの重要なリスク要因と考えられるのですが、「社会参加」の機会が少ないことは「脳血管性認知症」を発病するリスク要因ではないのです。

これは、正しくは「アルツハイマー型認知症」である症例なのにそのことを知らないで、誤って「脳血管性認知症」であると診断していること、「脳血管性認知症」の診断に関わる重要な過ちとして私が問題提起していることにもかかわる問題なのです(ここを「クリック」してください)。また、運動の機会が少ないことや社会参加の機会が無いことなどは、「アルツハイマー型認知症」の発病のリスク要因の一つではあるのですが、「食生活」と発病とは無関係なのです。認知症の90%以上を占めている「アルツハイマー型認知症」は、60歳を超える年齢の「高齢者」であることが発病の「第一の要件」であり、脳の使い方としての「生活習慣」(生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な生活の継続)が発病の「第二の要件」である、廃用症候群に属する「生活習慣病」なのです(ここを「クリック」してください)。再度ここで注意を喚起しておきたいのは、廃用症候群である「アルツハイマー型認知症」の場合は、「前頭葉」の出番が極端に少ない生活習慣、すなわち脳の使い方としての「生活習慣」がリスク要因なのであり、食生活とは無関係と言うことなのです。「アルツハイマー型認知症」の発病の「予防」という点でも、或いは「改善」(治癒)と言う点からも、「食生活」というのは「テーマ」とはならないのです。

     

世界中の認知症の専門家とされる人達から、(「アルツハイマー型認知症」は、発病の原因が不明なうえに、治す方法も見当たらない病気とされてきている)のですが、「前頭葉」の働き具合とそれにリンクした症状の変化と言う視点から、何万例にも及ぶ生きた人間の「脳機能データ」の集積とその解析結果から、私たちは、(「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎない)との結論に到達し、更には、1995年2月からこれまでの20年間に推進してきた、440を超える市町村での「地域予防活動」の実践の成果としてその結論が正しいことを確認し、証明してきたのです。

  このブログでたびたびこれまでにも指摘し問題提起してきた様に、「東日本大震災」の被災地の高齢者たちが、被災を「キッカケ」として「前頭葉」(前頭前野を言うものとする。以下、同じ)の出番が極端に少ない「単調な生活」(生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な生活のこと)に陥りそうした生活が継続されていると、「アルツハイマー型認知症」を発病することになるのです(ここを「クリック」してください)。ナイナイ尽くしの「単調な生活」が継続される状況の下では、私たちが「前頭葉」の三本柱の機能と名付けている意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の出番が極端に少ない(使われる機会が極端に少ない)ことになり、廃用性の機能低下が起きて、「前頭葉」の個別の機能の発揮度自体が異常なレベルに衰えていくことになるからです。

60歳を超える年齢の「高齢者」の場合は、そもそも「正常老化」(脳全体をしっかりと使う生活習慣が継続されている下でも、加齢を条件として「前頭葉」の機能低下が進行していくことを、私たちはこのように呼んでいます)が進行してきているので、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が半年間以上も続くと、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」が、廃用性の機能低下をきたしてくることになるのです。正常老化の進行と言う条件と廃用性の機能低下と言う条件とが重なり合うことによって、その相乗効果により、加速度的で異常な脳機能低下が進行してくることになるからです(ここを「クリック」してください)。

    


 その「アルツハイマー型認知症」を発病してから最初の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の期間が約3年間続いた後は(世間で「不活発病」とかいう名前を付けられているのが、実はその小ボケのことなのですが)、次の段階である「中等度認知症」(「中ボケ」)の段階に進むことになるのです。小ボケの段階では社会生活面に支障が出てくるだけなのに対して、「中ボケ」の段階になると家庭生活面にも支障が出てくるので、家族や周りが騒ぐようになるのです(「中ボケ」は、「前頭葉」の機能年齢で言えば、「4~6歳児」程度のレベルとなります)。

この中ボケの段階が約2年間続いた後はセルフケアにも支障が出てきて介護が必要になる段階であり末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階に進むことになるのです。中ボケの後半の段階(MMSの換算点で19点以下の段階)から大ボケの前半の段階(MMSの換算点で14点~10点の段階)になってくると、認知症の専門家もそれが単なる「老化現象」ではないことに気づくことになるのです(大ボケは、脳の機能年齢で言えば、「3歳児」以下のレベルとなります)。東日本大震災の被災地の60歳を超える年齢の「高齢者」について、脳の形(萎縮の度合い)とやらアミロイドベータの蓄積とやらタウ蛋白の蓄積とやらではなく、「前頭葉」を含む脳全体の働き具合(機能レベルとそれにリンクした症状)を、「二段階方式」のような精緻な「神経心理機能テスト」を活用して評価し判定してみれば、そうした段階の人達が、日本全国の他のどの地域の高齢者と比較しても、異次元と言われるほどの高い割合で、且つ極めて多人数で、「アルツハイマー型認知症」を発病していることに気づいてきて、学者やマスコミだけでなくて社会全体が大騒ぎすることになるのです。世間全体が大騒ぎすることになるその日は、刻々と近づいてきているのです(ここを「クリック」してください)。

 生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」60歳を超えた年齢の「高齢者」がそうした単調な生活習慣を継続していると脳の使い方と言う視点での「生活習慣」が直接の原因となり「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下が惹起されて、「アルツハイマー型認知症」を発病することになることを(アミロイドベータの蓄積やタウ蛋白の蓄積や脳の委縮等は、発病の直接の原因ではなくて、発病とその継続による重症化の進行に起因した「副産物」に過ぎないということを)このブログを公開することにより、3年前から指摘し且つ世の中に問題提起してきているのです。第二の人生に入っている60歳を超える年齢の「高齢者」だけでなくて、若い人にもこのブログを読んでいただきたいのです。仕事だけでなく、趣味や遊びや交遊や社会活動等にも大事な時間を費やすような「生活習慣」を、今から構築しておくことが、「第二の人生」に入ってからも、「前頭葉」が活性化する生活習慣を維持しやすいからなのです。

    


「アルツハイマー型認知症」の発病を回避するためには、「前頭葉」を含む脳の活性化が必要不可欠と問題提起しても、「働くことにしか興味(関心)が無くて、人生を楽しむという視点が欠けているというしかない価値観を後生大事に抱え込んでいる」お年寄りが、我が国にはとても多いのです。脳を活性化させるにはどうしたらいいのか分からないというお年寄りが多いのです。「時間は有り余っているのに、することが無い」と嘆きながら、「単調な日々」を過ごしているのです(ここを「クリック」してください)。「仕事」が大事の価値観のままで第二の人生を送っているお年寄りたちは、せっかく「絵画教室」に通うようになっても、或いはせっかく「ゴルフの地域同好会」に入ってはみても、周りと自分とを比較してしまうのです。周りと比較して自分が劣っていると分かると、継続する意欲をそがれてしまうのです。趣味とか遊びのはずなのに、まるで「仕事」をしているみたいに、周りと自分とを比較ばかりして、自分なりに楽しむことが出来ないのです。アー!哀しいかな。

    


& 自分に見合った「テーマ」を見つけて、「自分なりに楽しめる」ことが大切

  たとえ小さな「テーマ」であっても、やっていて喜びが得られる、或いは楽しめる、更には時間の経つのが速く感じられる、そうした「テーマ」を選んでいただきたいのです。「千里の道も、一歩から」なのです。とにもかくにも、あれこれ考えるよりは、先ず始めてみてください。出来れば、気が合う友達を見つけて、ご一緒に。

 継続は、力なり 

最初から、大きな或いは高い目標を設定しないこと、生き甲斐とか達成感とかを求めないことです。継続すること、生活習慣化することが最も重要なことなのです。最初は小さな「テーマ」で良いのです。自分が置かれている生活環境及び生活状況の下で、 自分なりに関心や興味があり、自分なりに楽しめそうで、実行できそうなことから始めることが大切なのです。そうした積み重ねが、「継続の意欲」を引き出してくれるので、重要なのです。

 ところで、脳を活性化させる上で、「交遊」は極めて重要なテーマです。だからと言って、人との交遊の機会を単に増やせばいいというわけのものではないのです。この場合に大事なことは、「気の合ったお友達」と交遊することが大事なのです。第一の人生とは異なり、第二の人生では、なんとなく気が合わない人や価値観が合わない人との交遊は、出来るだけ避けることが、「脳の活性化」と言う視点からは重要な条件になります。

 あれこれと気遣う必要が無くて、お互いに言いたいことを自由に言えて、気安く、気軽に付き合うことが出来、一緒に居て談笑することが楽しくなるような人を意識的に選ぶのです。

    


「意識的」な世界を支配しコントロールしている「前頭葉」の各種個別の機能の認知度及び発揮度を下支えしている「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」と言う「三本柱」の機能には、加齢とともに働きが衰えていくという性質が生来的に内在しているのです(「正常老化」の性質)。特に、65歳を超える年齢の「高齢者」の場合は、誰であろうと、正常老化の過程にある場合と言えども、「前頭葉」の「三本柱」の機能がその人の最盛期の半分以下のレベルにまで機能低下してきているのです。

そうした年齢に到達して第二の人生を送っている状況にあるお年寄りの場合は、少しでも脳に負担となるような条件を回避してやることが極めて大切なのです。ちょっとしたイサカイが原因で外に出ていく「意欲」を損なわれると、何事にもやる気がなくなっていき、ナイナイ尽くしの「単調な生活」に入っていく「キッカケ」になる危険があるからなのです(ここを「クリック」してください)。危険の芽は、出来るだけ回避し、或いは、できるだけ早めに摘み取ることが大切なのです。

    


 明日は、晴天の予報。日頃密なお付き合いを楽しませていただいているNickさんと淳子さんご夫婦、寡婦乍ら頑張って生活を楽しみながら暮らされている美子さんを誘って、もちろん夫のTadも一緒で、「山桜」を求めて西伊豆にドライブに行くことにしたのです。ふと、思い立ってのことなのでした。

楽しみの「お昼」は、先日テレビで放映されていた、下田漁港の近くにあるお店で、サザエのつぼ焼きとイセエビ一匹の丸焼きを(但し、大きさは不問にしてください)いただくという私の提案が採択されて即決。

    


 気心の知れた仲のいいお友達との会話であれば、何をどのようにしゃべっていても心楽しいものなのですが、ドライブがてら山桜を訪ね、ついでに、おいしいお昼の食事を楽しんで来ようというのです。そうでなくても喧しい右脳中心の我ら女性陣3人にとっては、しゃべりだしたら話が止まらなくなってしまうのです。出かける前から、口がフル回転の状態になっていたのでした。

    


 西伊豆を先に回るのか、東伊豆から南伊豆方面に下っていくのか、男性陣がケース・ワークに余念がない中、女性陣の心はとっくに決まっていました。だって、「花より団子」って言うじゃあありませんか。

と言うことで、女性陣の意見が通って、お昼を先に楽しんだ後で、西伊豆に回っての山桜を楽しむことになりました。ところが、お昼の量が多すぎて、此処だけの話なのですが、道中「睡魔」が何度も襲ってきて、運転するのが大変だったのです。今度Tadが私のために買ってくれた車(ベンツGLA250,4matic,4WD )は、D1~D7まで自動変速してくれるので、乗り心地がとてもいいと皆さんから褒められたのでした。ラッキー!

 遊びで出かけるとき私はいつも、愛用の小型カメラを持参します。道中で撮った写真を、私のブログに使う為です。ところが、私はメカ音痴なので、残念ながら、動画をこのブログに組み込むことが出来ないのです。いつものことなのですが、その時摂った写真を組み込みましたので、車の内外を問わず喋り捲っている私たち一行の「弥次喜多道中ぶり」を想像しながら、皆さんも、お楽しみください。

    

    

 

    


    

 

 注)本著作物(このブログB-35に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

  エイジングライフ研究所のHP左の部分を「クリック」してください)

   脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春が来た!!  桜が咲いたよ!!

2015-04-03 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

 

   行く春を 心にとどめ 我思う

             如何に留めん 脳の老化を   By kinukototadao


私の家の周りにも春がやってきました。

              満開の桜を楽しんでいます。

            

                      

                                 

                                            

           

                      

                                 

                                            

             

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルツハイマー型認知症の予防と脳を活性化させる生活習慣(B-31)

2015-03-01 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

   ぼんやりと 過ぎゆく時間 今日もまた

           振り向く齢は 古希を迎えて  By kinukototadao


        

 継続してやり続ける「意欲」が湧いてくる日常生活上の具体的な「テーマ」、第二の人生を送っている今のあなたにとって、それは何ですか。

 趣味や遊びや交遊、運動や社会活動、なんでもいいんです。やりたくてたまらない、やりだすと止まらない、夢中になってしまう、気が付くとあっという間に時間が経ってしまっている、そんな「テーマ」を、第二の人生を今送っているあなたは持っていますか。

事の大小を問わず、そのような「テーマ」をたくさん持ち続けられれば持ち続けられる程、「アルツハイマー型認知症」を発病するリスクは小さくなっていき、発病が遠のいていくのです。あなたの「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)の「廃用性の機能低下」と言うリスク要素が小さくなっていくからです。

 急に行く用事が出来て、先月の半ばから海外に行っていました。滞在先での10日間はと言うと、得難い体験と楽しい出来事の頻発とで、あっという間の10日間でした。

帰国したら、私の留守中に検討していただいていた「脳活性化研究所」の建屋の内部の全面的なリフォーム案が今週中にも提示されるとの報告が「さくら住建」さんからあり、意欲、注意の集中力、注意の分配力と言う私の「前頭葉」の三本柱の機能に火が付きそうな状況です。さあ、私もTadも、頑張るぞ。


      

      

      

      

      

                                                                             

  注)本著作物(このブログB-31に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

    脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳を活性化させる「生活習慣」の構築 (その5 B-18)

2014-08-15 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

  箱作り 昔の杵は 何処へやら

     切った張ったの 大騒ぎして   By kinukototadao

   

○ 重箱式巣箱の製作というテーマについての記述

 日本ミツバチを養蜂するの為の重箱式巣箱の制作については、残念ながら、私の出る幕は皆無なのです。従って、このテーマについては、Tadが口述した内容をそのまま私がブログに載せるものであることを、予めお断りしておきたいのです。

○ 昔取った杵柄

私は、北九州の戸畑区で生まれ育った町の子、所謂「都会っ子」なのですが、Tadは、岡山県の吉備郡(真備町)薗村(但し、現在はこの前の大合併により倉敷市に吸収合併されました)に生まれたのです。東西南北全てが山で囲まれていて、北から南に向かって流れる小さな川が一本だけの片田舎の山村の育ちなのです。もともと「右脳」が未発達の為もあってか、或いは生い育った地域環境のせいなのか、何処へ行っても川の上流を北と考えているようなのです。幼少時に育まれ刻み込まれた方向に対するその物差しが、庭に迷路を作るくらいのことで、果たして役に立つようになるものなのか、私は極めて疑問に思っているのですが・・・・・。当の本人は至極まじめで、本当に迷路を新しい家の庭に造る計画を持っているようなのです。その方向音痴の問題は、今日のテーマではないので、これくらいにしておきましょう。本題は、巣箱を作る腕前の方なのですから。

Tadの話によると、子供のころオモチャは全て自分で手作りして遊んだそうなのです。竹トンボ程度の物なら、皆さんも自分で作った経験をお持ちだと思うのです。Tadの場合は、竹とんぼどころか、コマも自分で作ったそうなのです。Tadの家にはイグサで畳を織る織機が2台有って、Tad自身も重要な働き手だったそうです。その織機用の 要らなくなったベアリングに、それに見合う太さの木の枝を削って嵌め込み、更には、太めの釘を選んでヤスリで削り、芯棒にして、コマを作ったのだそうです。

実際のところ、Tadは今でも、コマに巻いたその紐の先のところに結びを作り、その部分を(右手の小指を巻くようにして)小指に挟んだ状態で、コマを空中に投げ出して、その一瞬後コマに巻いたその紐を手前に引くように手首を返して、コマを掌に受け取る「技」ができるのです。

というわけで、重箱式だろうと何だろうとミツバチ用の巣箱を作るのなんて、極めて簡単な作業に過ぎないということのようなのです。私は常日頃、Tadに対してはとても尊敬しているし、信頼もしているのですが、この話だけは、信じることができなかったのです。だって、Tadは、運動の脳はそこそこ良いにしても、肝心の「右脳」が未発達なのですから。

 写真は、庭に設置されたTadの制作になる巣箱

○ 巣箱の様式(以下は、Tadの口述です)

巣箱の制作については、インターネットで情報を集めたところ、いろいろな様式と大きさと制作方法とがあることが分かりました。

その中で、重箱式で、上蓋と下蓋とを備える様式の物を制作することにしました。日本ミツバチは、暑さにとても弱い(嫌う)ので、上蓋を作るのがいいのではと考えたのです。下蓋は、受け皿式にしてやると、ミツバチの出入り口を作るのが容易なのと、掃除がしやすいと考えたからです。

制作にあたっては、先ずは、図面を引きました。いきなり、立体図を描いて、寸法を決めました。板の厚さが3cm、横幅外寸が33cmで、縦幅が18cmと決めました。板の素材は、日本杉の杉板です。厚みが1.5cmの物を2枚重ねにして使うことにしました。理由は、単価が安いこと、その上、安物の方がミツバチに好まれるという情報をインターネットで仕入れていたからです。なお、ミツバチが巣箱に出入りする門のことを巣門というようなのですが、その巣門の高さは、5.0mm~5.5mmが最適のようです。これ以上の高さになると、スズメ蜂が入ってくるからだそうです。

○ 制作用道具類の購入

   

   

  

近くのホームセンターに行って、必要な道具を買いそろえました。腹が減っては戦はできぬではないけど、いくら腕が良くても、肝心の道具が無くては戦にならないからです。そのうえ、Chibi(kinukoの愛称なのです)が、私の腕前に半信半疑なのが目に見えるからです。鋸は、両刃のタイプ。ブルーバードが値段の割に、よく切れて使い勝手も良かったので推奨しておきます(リベートはいただいていないので、念のため)。

○ 完成品をご覧あれ

先ずは、完成品をお目にかけましょう。どうですか。買っていただけるほどの出来栄えと言えるでしょうか。

  

実は、私が巣箱を製作中、肝心のChibiは不在だったのです。長野県の小布施町に「アルツハイマー型認知症」の地域予防活動の指導に行っていて留守だったのです。残念ながら、巣箱を製作する実際の工程は見せられなかったのですが、我が家に帰ってきて作品を見た途端、Chibiの私にたいする見方は、180度変わったみたいでした。「ちゃんとしたものは、絶対に出来ないと思ってたのよ!!だって、Tadは右脳がダメなんだもの!」。「すごいのができたわね、これなら、売れるんじゃない!」。

○ 重箱式本体の制作手順

完成品の本体を先にお見せしましょう。そのあとで、制作の手順を説明します。

 先ずは、杉板を用意します。二枚張り合わせて、3cmの暑さの板にして、それを30cmの長さに切断すればいいのです。二枚重ねの状態出来るときは、電動鋸を、一枚の状態で切るときは、通常の両刃鋸を使った方が作業が容易です。

 2枚の杉板を木ねじで止めて、それを30cm単位で切断します。なお、この場合、各々の木材の「芯の側を外にして張り合わせる」ことに注意してください。

 3cmの厚さの30cmの長さの板ができますね(芯の側が外向き)。 

 30cmの長さに切断した2枚の板を木ねじで止めるのが、次の作業です。

この作業を行うには、尺万力(板を上下から挟んで止めるための専用の道具)が必須です。

 向こうが通常の万力で、手前が尺万力(しゃくまんりき)です。                                                                次に、下の図を使って、尺万力の使い方を説明しましょう。                                                                           左の写真は、尺万力で板を上下方向から挟みつけている状態です。                                                           左側にあるのは、ねじ回しです。木ねじを埋め込む地点に印をつけ、そこに木ねじを設置して、ねじまわしで5mm程度木ねじをを埋め込みます。その上で、電動ドリルを使って、木ねじを完全に頭の表面がが板の中に埋まるまで、埋め込むのです。 電動ドリルを使って木ねじを埋め込むときは、最初は回転を緩やかな状態で木ねじをまわし、少し埋まったところで回転を速めるのがコツです。最初から回転を挙げると、木ねじのねじ溝が壊れて、うまくいきません。更に注意することが一つあります。そのうまくいかなかったときに木ねじに触ると、やけどをしてしまいます。ドリルの先と木ねじの先との摩擦により、木ねじが高温になっているからです。やけどをしたときは、酵素の原液を塗ると、3分もすれば痛みが引き、傷も簡単に治ります。                                                       

左端の図のような形ができたら、それを、ガスバーナーで焼くと右図のようになります。

  木ねじを打つときの尺万力の使い方

○ 重箱式巣箱の本体部の1つが完成

上の図の、左と右とを木ねじで止めると、下図のような箱が完成します。 

  

同じ手順で、これを4個作れば、本体部分は完成です。

○ 下蓋の制作

   

底板の両サイドに暑さ5mm~5.5mmの板を張り付けます。その上で、三方を板で囲います。その上に、本体を置くと、巣門が見事に完成となります。下図をご覧ください。

  

○ 上蓋の制作

            

上蓋1                    上蓋2        巣落ち防止用の十文字

○ のぞき窓の制作

   

○ 巣箱の設置場所

    

日本ミツバチ好みの環境であることを祈って、此処に設置しました。

    

 来春の分蜂の時期の到来が、今から、待ち遠しくてならないのです。

 注)本著作物(このブログB-18に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

     脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

      http://blog.goo.ne.jp/quantum_pianist

      http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/d4801838dd9872301e0d491cd8900f1a



























































































 














































 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳を活性化させる「生活習慣」の構築 (その4  B-17)

2014-08-01 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

 生き生きと 生きる姿を 願えども

       テーマ無い身に  時だけが経つ

                                         By kinukototadao

    

○  身体が持つ限り脳も持たせる第二の人生、言い換えると「アルツハイマー型認知症」とは無縁で、自分らしくいきいきと第二の人生を生き完走する、その為に不可欠な「生活習慣」を打ち立てるための「大原則」

先ず第一番に必要なことそれは、「左脳」が中心、仕事偏重だった第一の人生とは価値観も生き方も180度方向を大転換して、第二の人生では、「右脳」重視の価値観と生き方への転換を図り、更には、「周囲との比較」と言う第一の人生での物差しを捨て去り、周囲の目を気にせず、自分らしさが前面に出るような生き方をして、自分がイキイキとしていられると感じる自分なりの「テーマ」を、自分が思う通りのやり方で実践するという意味での脳の使い方(「生活習慣」)を日々の生活の中に打ち立てることが必要不可欠の条件となるのです。

  「左脳」を中心に据えた「仕事」一辺倒の生き方をして、「周りの人達に負けまいと頑張って生きてきた」第一の人生での「生き方」に大きく舵を切り、「右脳」を中心に据え、趣味や遊びや人付き合い、或いは社会活動の中から自分なりの「テーマ」をいくつか選び、それを実践するに際しては、「他人は他人、自分は自分」という、自分なりの生活の楽しみ方を追求すること、そして、「自分の置かれた状況を肯定して、自分なりに第二の人生を楽しむ」生き方が「脳」の健康と言う側面から要求されてくるのです。

   

上述した「左脳」中心の第一の人生での価値観を引きずって生きている人達は、居住地のゴルフの親和会が主催する趣味のゴルフに参加しても、結果を気にし過ぎて楽しめないのです。勝ち負けにこだわりすぎて、周りの人達とゆったりとした気持ちで趣味を楽しむ気持ちになれないのです。プロでもあるまいに、誰かさんが自分のパッティングのラインを踏んで横切ったとか、バンカーで砂を横に足で掻き出して足場を作ったとか、素振りではなくてあれは空振りだったとか、他人のことまで気にしているのです。それでいて、自身の腕前と言ったら未だに90さえも切れないレベルのままで居るのです。

   

○ 修験者のような孤軍奮闘ではなくて、仲間と楽しむこと

「脳を活性化」させることは、言い換えると、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちの意識的な世界を支配しコントロールしている「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)の働き具合を高めてやることなのです。そのためには、「前頭葉」の出番が出来るだけ多い「テーマ」を見つけて、自分なりにその実行を楽しむ生活を継続することが不可欠となるのです。「意欲」が自然と湧いて来るような自分なりの「テーマ」、「注意を集中」したり「注意を分配」したりすることが(複数の異なったテーマを同時並行して実行する前頭葉の機能 )できるだけ多い「テーマ」に取り組む中で、自分らしい「生き方」、自分らしい「生活の楽しみ方」を追及し、そうした暮らし方(「生活の仕方」)が「生活習慣化」するよう努力して欲しいのです。この場合、実践の場の環境面では、一緒に楽しんでくれる気の合った「仲間達」が居ることが極めて重要です。

一人で、まるで修験者であるかのように「お勤め」をするのではなくて、出来れば大勢の仲間達と一緒になり、「結果」を追求するのではなくて「過程」自体をワイワイガヤガヤと楽しみながら、目的となるテーマの実践をやっていただきたいのです。そのほうが、「前頭葉」の三本柱の機能の出番が増えることになるのです。お年寄りが、何かのはずみで転倒して骨折し、何ヶ月かの間入院したり、歩けないので何処にも出かけないままに家で過ごしてばかりしていると、「アルツハイマー型認知症」を発病してくるケースがとても多いのです。そこでお年寄りの転倒防止を目的として市町村で一時、お年寄りを集めて、足腰の筋力をつける為の「筋トレ」をやってもらうという「テーマ」の実施が流行ったことがあるのです。私たちが脳の活性化の変化の度合いを調べてみたら、久しぶりに会ったお友達との間で交わされる「筋トレ」の前後のワイワイ・ガヤガヤ・ベースでの「おしゃべり」に夢中になっている時間帯では、「前頭葉」の機能がとても活性化していたのです。

   

○ 「アルツハイマー型認知症」を予防する為の「五箇条の御誓文」

一、熱中し、夢中になれる「趣味や遊び」をできるだけたくさん持つ;

二、出来るだけたくさんの「友達」と親しく交わる;

三、自分なりの生き甲斐や喜び、目標となる「テーマ」を見つける;

四、精神的な張りと適度に緊張感のある毎日を過ごす;

五、散歩程度でも良いから、「運動」する機会を出来るだけ多く持つ。

   

日本ミツバチの「週末養蜂家」を目指して奥会津を訪ねる旅へ

4月に松代温泉と小布施町それに続く山中湖巡りの旅をして以来の車での長旅だったのです。今回は、前回の旅友達とは別の友達と一緒で、3泊4日で、奥会津を訪ねてきたのです。今回の旅の詳細については、私のもう一つのブログである( 脳機能からみた認知症を検索してみてください。

 ○ 「重箱式巣箱」の製作奮闘記

奥会津では、巣箱の作り方とか、蜂蜜の採集というような実践的なことは何もなかったのです。プロの養蜂家の方の話と大学の先生の日本ミツバチの生態とか蜂蜜の特徴などに関するお話があっただけなのです。そこで、伊豆高原に帰ってきて最初の仕事が、巣箱の製作についての情報の収集作業でした。

インターネットで検索してみて分かったことは、ブログ自体はたくさんあるのですが、意外なことに、巣箱の製作、特に図面についての情報が少ないと言うことでした。Tadの結論としては、重箱式の巣箱のほうが製作しやすいし、採集その他の取り扱いの際にも扱い易すそうだと言うことでした。何しろ私は、エンピツと包丁とハンドル以外は握ったことがない上に、高度の運動音痴ときているので、巣箱の製作はTadにお願いするしかないのです。金槌なんか握ろうものなら、釘を打つ前に脚か手を打っているに違いないからです。

   

○ 自分がやりたい「テーマ」とその動機を見つけよう

先月末私はTadと二人で、四泊五日の行程で磐田市に行ってきたのです。その間磐田で何事があったのか、その顛末を「写真」で説明したいと思いますので、ご覧ください。

 ● 風景写真(Before)

これは、あのサッカーチームJubilo Iwataが在る静岡県磐田市にTadが35年前に35歳で建てた家の現在の姿です(Before)。転職直後に転籍先企業の社長さんの鶴の一声で会社が特別融資をしてくださり、全額借金で建てたのです。高台の東南の角地に在って、敷地は約200坪の広さです。しばらくぶりに帰ってみたら、まるで、幽霊屋敷のようになっていたのです。年初に来たときは、それなりに綺麗だったのに、この梅雨を過ごしただけで屋敷全体がこの有様だったのです。特に、細い青竹が茂って藪のようになっていたのです。

     

   

   

 ● 風景写真(After)

Tadが4日間かけて、一人で手を入れた結果です。いかがでしょう。真昼間の気温は、連日35度にも上がったのです。電動の枝刈器は、3台がお釈迦になってしまいました。庭一面にはびこり、密集して、青々と生い茂っていたあの細い竹が犯人なのです。もう一度、その有様をBeforeの風景写真で確認してください。Tadの奮闘振りが、如何ほどであったか、想像できるでしょう。「お疲れ様!」と、心から労をねぎらってあげながら、Tadの好物である井村屋の「あずきバー」を毎日一箱もって行ってあげたのです。「熱中症」を避ける為の麦茶のポットは、Tadが何時も自分で用意して、飲んでいたようなのです。Tadって、本当に働き者なのよね。

   

   

   

○ 意欲の継続と動機付けとなる「テーマ」の存在

危ないから手を出さないでというTadのやさしい声掛けに乗って、私はこれ幸いと外出して、磐田時代のお友達と日々旧交を温める役に専念していました。私としては、運動音痴なりに少しでも手伝いをしたかったのですが、なにしろTadは、risk管理がとても出来るので、下手に私が手を出して枝刈器で指でも切ったら大変と考えたのだと思うのです。私には、「一切手を出させなかった」のですから。作業が完結した4日目の夕方には、Tadがとても気に入っている「しまごん」の鰻を私がご馳走してあげたことを注記しておきたいと思います。

 Tadが孤軍奮闘ながらも意欲満々で、庭の大掃除に励んでいたのには、実は、それなりの理由があったのです。私たちは、伊豆高原に住まいが既にあるのですが(ブログ中に写真が登場するあの家です)、Tadは、もう一軒家を持とうとしているのです。然も、敷地が広く建物自体もかなりの大型の物件を検討中のようなのです。周囲は、「古希を迎えたと言うのに、更に別の家を購入するなんて」と、半ば呆れ顔で呆れ口調なのですが、本人は全く意に介しないのです。実は、それには2つの理由があるようなのです。

  

○ 意欲を掻き立てる動機となる「2つの理由」とは

1つ目の理由は、「アルツハイマー型認知症」の予防を世に問い、そのことを可能にするのは、脳を活性化させる「生活習慣」の構築と実践が「唯一無二の方法」であるとの私たちの主張の根拠を自ら立証して見せようと意気込んでいるようなのです。今回求める物件は、その為の活動拠点になるようなのです。

脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」を含む脳を活性化させる生き方の具体的なケース事例(例えば、豊かな自然が周りに存在する田舎に住んで居るお年寄りが、日本ミツバチの週末養蜂家になることなど)を発信するために、色々な分野の趣味や遊びや人付き合い、或いは社会活動を実践していて、且つそのことを楽しんでおられる人たちに集まってもらって、「議論が白熱し、テーマが続出したあまりに、時には連泊していただく」、そのための施設を購入しようとTadは考えているようなのです(名前は、既に決まっていて、「伊豆悠悠クラブ-Members only」なのだそうです)。上述した趣旨での様々な「テーマ」に関する情報発信を既になさっておられる方達、或いはこれからなさろうとお考えの方達は、大歓迎ですので、事前に連絡をお取りくださった上で訪ねてきてください。

 

そして、(これはあくまで私の推測なのですが)もう1つの理由とは、広い敷地の中に迷路を造ろうと考えているようなのです。Tadも一時期、日本全国を回って「ボケは、防げる治せる」と題する講演を頻回に行っていたのです。ところが、左脳が極端に発達し過ぎたTadは、右脳が極端に未発達のままのようなのです(脳もバランスを重んじるのですね)。

今回磐田に帰ったときに、お昼に車で近くのレストランに行き昼食を摂ったのです。そして食事を終えて家に帰る際に、家の直ぐ近くの交差点に差し掛かったとき、車を運転していたTadが突然、「ここを曲がるんだったっけ?!」と私に問いかけたのです。そこを曲がると、刈り取った竹や草や切り取った枝などを焼却してくれることになっている石野さんのお宅があるのです。「何か用事があって、石野さん宅にお寄りするのだ」ととっさに判断した私は、「そうよ」と返事したのです。ところがTadは、我が家に帰ろうとしていて、我が家のほうに曲がる曲がり道を間違えていたのです。講演のために日本全国に出かけていたときも、似たような事件が頻発していたのです。そのため、地方の小さな町や村は私とスタッフとが出かけていき、Tadは比較的に大きな市や町に行くようにしていたのです(本当の話なの)。

 

東日本大震災の被災を「キッカケ」として、何事に対しても「意欲」を喪失してしまったお年寄りたちが、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を継続したことが原因で、「アルツハイマー型認知症」を発病していたことが、後1~2年もすると、「疫学的に実証されている」ことが権威ある学者や機関の調査によって確認されることになります。末期の段階であり、私たちの区分で言う「重度認知症」(大ボケ)の段階にまで症状が進んできてしまったお年寄りたちが、学会が大騒ぎする程多人数で、且つ高い割合での発症率による「アルツハイマー型認知症」の発病を示すことになるからです。

被災された方たちには本当にお気の毒この上ないことなのですが、日本中の他のいづれの地域と比較してみても、その驚くほどの人数と高い割合とによる発症によって、「アルツハイマー型認知症」が脳の使い方という視点での「生活習慣病」であるとの私たちの主張が疫学的に証明されることになるのです。逆に言えば、脳を活性化させる「生活習慣」の構築と実践により発病を予防することができると言う私たちの主張に「権威」がついてくることにより、「地域予防活動」を実践する市町村がたくさん出てくることになると言うのが日ごろのTadの見通しなのです。更に言うと、市町村の保健師さん達を中核として、地域のボランティアさん達との協働で展開する、「アルツハイマー型認知症」の「地域予防活動」が、国策となる日もそう遠くはないと言うのがTadの見解なのです。

  

 そうした動きが現実化し、活発化してくると、Tadも講演に出かけていかないといけないことになる訳です。「アルツハイマー型認知症」は生活習慣病であり、脳を活性化させる自分なりの「生活習慣」を構築し実践することによって、「アルツハイマー型認知症」とは無縁の第二の人生を完走することができるのだと言う「語り部」になろうと決心しているようなのです。これは私の推測(邪推?)なのですが、その日のために、敷地内に「迷路」を作って、極端な方向音痴レベルから幾分でも右脳の機能レベルを改善(発達?)させる為に、今から訓練をしておこうと考えているようなのです。

  

その為の施設を購入する資金の一部に充当するために、思い出深いこの磐田の家を売却しようと決めたのです。売りに出すからには、幽霊屋敷ではどうしようもないので、樹木を切ったり、竹や草を刈ったり、生垣をきれいに刈りそろえたりと、大汗を流し、熱中症を恐れながらも休みもしないで、孤軍奮闘したその成果が、この風景写真(After)に見る家屋敷の変わり果てた(様変わった)その姿なのです。

いかがでしょう。自分のやりたい「テーマ」であれば、熱帯地方並みの35度の連日の猛暑をものともしない程の「意欲」が湧き出てきて、「注意の集中力」も「注意の分配力」も、目一杯働いてくれるという格好の事例なのではと思うのですが。

あ、余計な邪魔(今回の磐田行きという出来事)が入ってしまい、日本ミツバチ用の「重箱式巣箱」の製作奮闘記なるもののレポートが、またまた延びてしまったのですが、次回には是非・・・。

   

注)本著作物(このブログB-17に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

    脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

     http://blog.goo.ne.jp/quantum_pianist

     http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/d4801838dd9872301e0d491cd8900f1a


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳を活性化させる「生活習慣」の構築 (その3  B-16)

2014-07-15 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

     

   足し算と 引き算をして 昼寝して

     夕食前に 水戸の黄門

                      By kinukototadao

 

○ 「アルツハイマー型認知症」の正体は「生活習慣病」なのです

一般的な意味で「生活習慣病」とは、私たちの日々の暮らし方、「生活習慣」(life style)が要因となって発生する様々な疾病を指すための概念で、高血圧や脂質異常症や糖尿病等が代表的な生活習慣病とされています。但し、このブログで「アルツハイマー型認知症」の発病原因(発病させる要因)として取り上げて言う「生活習慣」とは、食事のとりかたや、水分のとりかたや、或いは喫煙/非喫煙の習慣のことではないのです。赤ワインを夕食時にたしなんでいるとかいないとか、ココアを好んで飲むとか飲まないとか、DHAとかが多く含まれている青魚をよく食べるとか食べないとか、そんなことではないし、そんなことは「アルツハイマー型認知症」の予防とは何の関係もないことなのです。肝心の「因果関係」が立証されていないので、全くの「たわごと」に過ぎないのです。

私たちが声を大にして高齢者である皆さんに言いたいのは、「前頭葉」をその司令塔として、「左脳」や「右脳」や「運動の脳」をどのような「テーマ」の下でどのような使い方をどの程度するのか、或いはしないのかという視点での日々の脳の使い方としての「生活習慣」こそが発病の予防又は発病と或いは症状の回復又は更なる進行と直接の因果関係があるのだということなのであって、そうした脳の使い方としての「生活習慣」にこそ関心を寄せて、注意していただきたいということなのです。

    

ところで、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、世界中の医師や学者や製薬会社の研究者達を含む所謂認知症の専門家と言われる人達から、「原因が不明で、治らない病気」であり、「発病を予防する方法もない病気」とまで言われ続けてきているのです。然も、相当な権威が有る人達や機関が言い続けてきているので、誰もがそれを疑わず、逆に信じ切っている状態なのです。日本中が、最果ての名もない小さな島に住む人達までもが、内容が根本的に間違っているにもかかわらず信じ切っていて、権威があるがためにその誤った主張に汚染され、毒されてしまっているのです。

誰もが、「アルツハイマー型認知症」は原因不明で治らない病気、更には発病を予防できない病気だと信じ込んでいて、「介護」しか対応する道がないと考えているのです。地方及び中央の政治家も官僚もそうなのです。その結果として、世界に冠たる「介護保険制度」を有していながら、その費用は、発病の予防や早期の段階(私たちの区分で言う、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)で見つけて正常なレベルに脳の機能を回復させる(治す)ためには全く使用されていないのが実情なのです。認知症の専門家とされる医師達は、回復させることがもはや困難な末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が確認されるようになって初めて、「アルツハイマー型認知症」と診断する結果、「介護」するしか他に方法がなくなってしまっているのです。

発病の予防とか、本当の意味での早期診断には目を全く向けないでいて、介護するしかない「大ボケ」の段階で見つけているのが医療現場の実態なのです。「早期診断」と銘打ちながら実際には、「大ボケ」の段階で見つけて、「治すことはできないが症状の更なる進行を遅くさせる効果が期待できるケースも有る」などと言って、私たちの考え方からすればその効果に疑問のある薬を処方しているだけなのです(ここを「クリック」してください)。

    

そうした困難な状況の下で、私たちは、1995年以来日本全国440を超える市町村での「アルツハイマー型認知症」の発病の予防と早期の段階での発見による回復とを目的として、市町村の保健師さんが中核となり地域住民と協働して展開する「地域予防活動」の実践を地道に指導してきました。そうした体験と実績に基づき集積してきた私たちの「脳機能データ」に裏打ちされた経験則に照らして言えば、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、日々の「脳の使い方」という視点からの「生活習慣病」に過ぎないのです。

アミロイド・ベータ説とか、タウ・蛋白説とか、脳の委縮説とかは、因果関係を証明できていないばかりか、原因と結果とを取り違えている単なる仮説にすぎないのです。こうした学説は、それなりの権威は有るのですが、内容が無いと言うしかないのです(主張内容自体が誤りであり、且つ因果関係の証明もなく、主張の根拠となるデータも無いのです)。

    

「アルツハイマー型認知症」を発病した高齢者が、認知症を何年間も患っている状態の下で、徐々に症状が進行していき、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)に始まって、「中等度認知症」(中ボケ)の段階を経て、末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階になってもなお身体が持つ為に更に何年間も「大ボケ」の状態が続いて、他の何らかの病気が原因で死亡した人達の脳を解剖した場合の「解剖所見」で確認される脳の状態に惑わされているだけなのです。

「解剖所見」に言う「老人斑」や「神経原線維変化」や「脳の委縮」の姿や形からくる衝撃が大きすぎて、それにとらわれ過ぎていて、何か特別の原因が有るはずという彼らの強過ぎる思い込みが、「生活習慣病」という極めて単純なからくりであるにすぎない「アルツハイマー型認知症」発病の真のメカニズムを見落とさせる結果になってしまっているのです。そもそも「脳」という器官は、形が問題なのではなくて、その働き具合が肝心なのです。その働き具合を異常なレベルに落とし込んでいる真の犯人は、第二の人生を謳歌するどころか、「時間が有り余るほど有るのにすることが無い」と叫んでは昼寝ばかりしている、60歳を超える年齢の「高齢者」達の日々の脳の使い方としての「生活習慣」なのです。

何度も繰り返して言いますが、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)を含む脳の日々の使い方としての「生活習慣」、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」と言う脳の使い方としての「生活習慣」が発病を惹き起こす直接の原因であり、或いは症状を重症化させる直接の原因なのです。但し、日々の脳の使い方としての「生活習慣」が直接の原因で発病する「アルツハイマー型認知症」(晩発型、或いは老年性アルツハイマー病とも呼ばれます)は、60歳を超える年齢の「高齢者」のみを対象として発病するという特徴があります(実態を多数及び詳しく調査し評価してみれば、認知症全体の90%以上を、この廃用性のアルツハイマー型認知症が占めていることが分かるのです。皆さんが普段お目にかかるのは、ほとんどがこのタイプの認知症なのです)。このことは極めて重要な事実なのです(ここを「クリック」してください)。

    

これと似て非なるものに、「アルツハイマー病」というタイプの認知症があります。早いケースだと30歳代から、遅いケースでも50歳代までの若い年齢で発病する「アルツハイマー病」(若年性アルツハイマー病とも呼ばれます)は、生まれつき数種類の遺伝子に異常が確認される人だけを対象として発病する極めてまれな認知症なので(認知症全体の1~2%を占めるに過ぎません) 、両者を混同しないよう注意してください。発病のメカニズム(原因)も、発病後の症状の進行速度も、予防や治療の可能性という点でも両者は全く異なるものなのです。

両者が似ているのは、死後に脳を解剖した時の「解剖所見」が似ているというだけなのです。その場合にも、「アルツハイマー型認知症」の場合は、末期の段階である「重度認知症」の段階の症状が確認されるようになって更に何年間も生きた人の解剖所見の場合だということに注意が必要です。

    

加齢が原因で膝の筋肉が徐々に衰えてきた60歳を超える年齢のお年寄りが、しばらくの間歩くことを怠っていると、家の前のちょっとした坂道さえ歩くのに苦労するようになることについては、皆さんも体験的にご存じのことでしょう。実は、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」についても同じようなことが言えるのです。

「前頭葉」を含む「脳の機能データ」の年齢別の推移の解析により、私たちが最初に発見し「正常老化の性質」と名付けている内在的な性質、すなわち、「前頭葉」が比較的に良く活性化されるような生活習慣を維持していても、「前頭葉」には加齢とともにその働きが緩やかではあるが直線的に衰えていくという性質が存在しているのです。

そのため、60歳を超える年齢の「高齢者」が(発病の「第一の要件」)、何かを「キッカケ」にして、「前頭葉」の出番が極端に少ないような生活をしていると、言い換えると、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」の下で日々を過ごしていると(発病の「第二の要件」)、第一の要件と第二の要件とが重なり合うことによるその相乗効果によって、「前頭葉」の働きが加速度的に衰えていくことになるのです(ここを「クリック」してください)。

それまでは正常なレベルにあった「前頭葉」の機能が加速度的に衰えていき、異常なレベルに機能が衰えたところに待っているのが「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の発病なのです。

    

○ 「段階的症状」を示すのが「アルツハイマー型認知症」の特徴

発病したばかりの最初の段階を私たちは、「軽度認知症」(小ボケ)と呼び、次の段階を「中等度認知症」(中ボケ)、最後の段階である末期の段階を「重度認知症」(大ボケ)と呼んで区分しています。認知症の専門家とされる学者達も研究者達も医師達も、「アルツハイマー型認知症」の症状の段階区分をしないのですが、三段階からなる私たちのこの区分には、極めて重要な意味が有るのです。「小ボケ」は正常なレベルに脳の機能を回復させることが容易であり、「中ボケ」は回復させることが未だ可能であり、「大ボケ」は回復させることがもはや困難だからです。

「アルツハイマー型認知症」は、症状が、何年もかけて徐々に次第に重いものになっていく(然も上述のように段階的に進行していく)ことが特徴なのです(ここを「クリック」してください)。本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」と「中ボケ」の段階)の間に見つけて「脳のリハビリ」を実施することにより「前頭葉」を含む脳の機能を正常なレベルに回復させる機会を失ってしまうと、何らかの他の病気を発病して死を迎えることになるまでその間ずっと、症状が徐々にではあるものの進行し続けていくことになるのです。

そして、「大ボケ」の段階にまで症状が進んでしまったお年寄りを家族が介護していると、家族も共倒れになってしまうのです。「家族介護」という言葉に美談的な要素を求める風潮は、極めて危険です。介護する側の人達、特に介護する「家族の人生」と言う視点にもっと目を向けるべきだと思うのです。

     

○ 「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する脳の使い方

「アルツハイマー型認知症」が「生活習慣病」であるということは、「アルツハイマー型認知症」を予防するには(「前頭葉」を含む脳の働きを正常なレベルに保ち続けるには)、脳の使い方という視点での「普段の生活習慣」が決め手になるということでもあるのです。発病自体を予防する上での決め手になる「生活習慣」とは、私たちが「前頭葉」の三本柱の機能と名付けている「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の出番が出来るだけ多くなるような生活を自分なりに工夫し構築して、「前頭葉」の働きを活発にしてやる「日々の脳の使い方」としての「生活習慣」を実践することなのです。

脳全体の司令塔としての「前頭葉」の働きの中核的なそれは、自分の置かれている状況を判断し、状況に沿ったテーマを思いつき、テーマを実行する内容と手順を計画し、実行した場合の結果をシミュレーションし、シミュレーションに基づいて実行すべき内容や手順を選択し、選択した結果に基づいて脳の各部(左脳や右脳や運動の脳)に対し必要な指令を出すという一連の作業を行うことなのです。この一連の作業を一定の機能レベル以上で実行するには、一定の機能レベル以上の「認知機能」の発揮が要求されることになります。その認知機能の発揮レベルを支える基礎となる働きを担っているのが、「前頭葉の三本柱」と言うことなのです。

     

○ 脳を活性化させる「生活習慣」とは

ところで、「脳を使う」と言うと皆さんは直ぐに「左脳」を使う(仕事や勉強をする)イメージをお持ちだと思いますが、仕事とは無縁になる第二の人生では、「アルツハイマー型認知症」を予防するための「脳を活性化」させるエース・ピッチャーは、実は「右脳」なのです。

皆さんは、「時間が、あっという間に経ってしまう体験、またやりたくなるような楽しい体験」をいくつもお持ちでしょう。こんな時間こそ、脳全体が極めて活性化している、イキイキと働いている時間なのです。脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」の働きを活発にするのに最も効果的な方法は、「右脳」をしっかり使う生活、趣味や遊びや人づきあいをしっかり「楽しむ生活」を、自分なりのやり方で実践すること、それ以外の方法はないのです。

「前頭葉」の三本柱の機能に力があり、余力がある年齢が若い頃は、どんな辛いことにも耐えられるのです。楽しくなくても、嫌なことでも頑張ってやり通せるのです。60歳を超えた年齢の「高齢者」として第二の人生を歩んでいる皆さんには、そうした力も余力もないのです。辛いこと、楽しくないこと、嫌なことをやっていると、「意欲」が萎えてしまうのです。注意の集中が効かないのです。注意の分配力の機能の回転が落ちてしまうのです。そうした状況や日々が続いていると、「意欲」の機能が衰えてしまうのです。「注意の集中力」の機能が衰えてしまうのです。「注意の分配力」の機能の回転が落ちてしまうのです。その挙句に、何事にも「意欲」が出てこなくなって、何をしていても注意の集中力が発揮できなくなって、複数のことを同時にすることなんかどこかに置き忘れた状態になってしまって、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まることになるのです。

    

 「趣味や、遊びや、人づきあい」などを自分なりに楽しむことで、自分なりに目標や喜びや生き甲斐があり、意欲が湧いてくるような毎日を過ごすことが、「前頭葉」を含む脳全体の働き具合を正常なレベルに保つ、言い換えると「アルツハイマー型認知症」の発病を予防することになるのです。

趣味や遊びや人づきあいといった「右脳」重視の生活が、「前頭葉」の三本柱の機能である、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の出番を増やし、働きを活性化させることになり、脳全体の機能が正常レベルに維持されることになるのです。

趣味や遊びや人付き合いが苦手な人は、「運動の脳」を使うことが脳を活性化させる上で意外と効果的なのです(ここを「クリック」してください)。「左脳」を使うテーマも勿論あっていいのですが、皆さんが思っている程の効果は実はありません。「第二の人生」を送っているということは、「仕事」はもうテーマにならないのです。「勉強」があるじゃあないかという人がいるかと思いますが、勉強が好きで好きで、食事をするのも忘れて、勉強に熱中した経験があるような人は、恐らく極く少数派だと思うのです。ましてや60歳を超えた「高齢者」であればなおさらのことだと思うのです。

    

(コーヒー・ブレイク) 世間では、小学校の低学年レベルの「平仮名で書かれた文章の音読」や「一桁の足し算と引き算程度の簡単な計算」(これらは、共に「左脳」を使うテーマなのです)を日々の生活の中に取り込み実践することが、脳の活性化に役立つと主張する一部の研究者がいて、一部の施設などでは実際に日課として取り入れられているようです。

このような程度のものでも、その作業をしているときには、関係する脳がそれなりのレベルで働くのは当たり前のことなのです。必要とされる脳機能の程度は低くても、「前頭葉が絡む意識的な世界」であることに変わりがないからです。その時の脳の作用を「f-MRI」などを使って計測しても、それが「効果を証明することにはならない」のです。そのとき、そこに「意識的な世界」があり、関係する脳の機能が或るレベルで働いていると言うことを証明しているだけのことなのです。

(因果関係を含めた効果の正しい評価を行う為に、趣味や遊びや人付き合いや談笑を楽しむ場や生活を排除した上で)これに特化した生活を何カ月か継続させたお年寄りの「前頭葉」の機能レベルの変化(悪化、維持、改善の評価)を「二段階方式」のような精緻な神経心理機能テストで計測し評価してみれば、効果があるのかないのかがはっきりとわかるはずなのです。このようなレベルの「左脳」刺激の方法では、大事な時間をかける割に大した効果が期待できないので、私達は、極力排除するよう指導しています。

     

○ 脳の活性化と「前頭葉」の三本柱の機能との関係

第二の人生を過ごしている高齢者にとっては、やるのが楽しくて、時間があっという間に経って、またやりたくなるような「趣味」や「遊び」や「人づきあい」を積極的に楽しむ場や生活の体験、言い換えると「右脳」がらみの生活とその仕方を工夫することが、脳を活性化させるのに不可欠ということなのです。それを実感できているときは、「前頭葉」の三本柱の機能と私たちが名付けている、「意欲」が湧き出てきていて、「注意が集中」できていて、「注意がいろいろなことに分配」できているからです。言い換えると、そうした時間は、「前頭葉」の三本柱の働きが、極めて活性化している、生き生きと働いている時間であり、場面であり、生活であると言うことなのです。

私達が開発した「二段階方式」のシステムを導入している市町村では、「二段階方式」を活用して、認知症の「予防教室」に参加しているお年寄りたち全員の脳全体の機能レベル(前頭葉、左脳及び右脳)を定期的に検査し、所定の基準に基づき三段階に区分して評価(「改善」、「維持」及び「悪化」)しています。その評価の基礎データと評価結果とは、「二段階方式」の「管理ソフト」により、個人別、グループ別及び地域単位別に集計され、「時系列管理」されます。集積された極めて多数の「脳機能データ」の分析の結果から、上述した問題が確認されているのです。 

        

○ 脳の活性化の「テーマ」を求めて奥会津を訪問

今月、7月の3日、4日、5日、6日と三泊四日で小旅行に行ってきたのです。伊豆高原に住んで居るお友達1人、横浜に住んで居るお友達1人、それにTadと私の4人が一緒の行動だったのです。

実は、今回も、全行程が車での移動だったのです。(但し、私自身は二泊三日で十分可能な行程と考えていたのだけど)、長距離の運転なので、慎重居士の(と言うよりは、risk管理がきちんとできる)Tadの意見に従って、一日目は東急ハーベストクラブの那須に泊まり、二日目に奥会津玉梨温泉の恵比寿屋に泊まり、三日目は東急ハーべストクラブの日光に泊まるというように、比較的ゆったりとした、日程を組んだのです。何せ、時間だけは十分にある私たちなので、急がず慌てず、ゆったりとした行程にして、日本ミツバチの探訪だけでなく、旅程自体をもしっかり楽しもうということで意見が一致したのです。

言い遅れましたが今回の旅のそもそもの目的は、「奥会津日本みつばちの会、オフィス・コロボックル」が主催する、「日本ミツバチセミナー」への参加ということだったのです。そもそもの動機は、脳を活性化させるという「テーマ」の具体的な例示を皆さんにお示しして、参考にしていただこうと考えたのです。

田舎に住んでおられる「高齢者」であれば、日本全国どこの田舎でも、日本ミツバチを飼うことはできる自然環境があるので、このテーマについてこの先1年間を、どんな風に楽しんでいったのかをこのブログを通してお知らせしようと考えたのです。

    

 ○ 日本ミツバチの飼育に関する情報の収集

  当日は、奥会津は金山町の「小学校の廃校舎跡」の特設会場に100人ほどの方が集まっていました。そのうちの30人ほどがすでに巣箱を設置して日本ミツバチの採集に成功している人達で、残りの人達は私たち4人を含めて、これから巣箱作りに取り掛かろうという人達でした。その時初めて知ったことだったのですが、日本ミツバチを育てることを趣味とする愛好者、所謂「週末養蜂家」と言われる人達は、東北地方だけでなくて、中部地方や関西圏にも広がっていて、関西方面では京都が中心地であることなどもわかってきたのです。少しでも興味が湧いてきた人は、インターネットで検索してみてください。

○ 日本ミツバチを捕獲し、飼育するための巣箱の制作と設置

 次回のこのブログでは、重箱式巣箱の制作奮闘記として、その詳細を語る予定です。

 注)本著作物(このブログB-16に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

  エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

   脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

    http://blog.goo.ne.jp/quantum_pianist

    http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/d4801838dd9872301e0d491cd8900f1a

    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルツハイマー型認知症の予防と脳を活性化させる「生活習慣」の構築(その2  B-15)

2014-07-01 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

  肩書を 信じてしまう 世の人は

    イワシの頭も 信心からと  By kinukototadao

    

○ 脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉

「アルツハイマー型認知症」予防の講演のために北九州に2泊3日の日程で出かけるTadを伊豆高原の駅まで送って行った後、これからの3日間をどのようにして過ごそうかと考えたのです。

その時、ハタと考えついたのが、映画を見に千葉まで出かけていくことだったのです。「降りてゆく生き方」と題するその映画を見るために千葉まで出かけていくという一つの理由は、私の長男が上映後に開催される会議のパネラーに選ばれていること、もう一つの理由は、「第二の人生」での生き方にも共通する視点と言うか、何か参考になるものがあるのではと考えたからなのです。

私の家は庭が広くて、この梅雨のおかげで、上の庭も下の庭も雑草が長々と生い茂ってしまっている状態なのです。私の家はお客様が多い家なので、今一番に為すべきテーマは、この雑草を抜き取り、それなりに見られる状態にすることなのです。状況を判断した時、今一番に何をなすべきなのか、良く分かっているのです。でも、Tadがいない明日からの2日間の過ごし方として、上述のテーマを考え付いたのも、私の「前頭葉」なのです。

    

私たちが意識的に何かを考えようとするとき、或いは何かのテーマを発想して実行しようとするとき、なくてはならないのが「前頭葉」という脳の働きなのです。その「前頭葉」は、運動の脳、左脳及び右脳を統括し、「脳全体の司令塔」の役割を担っています。「左脳」が「デジタルな情報の処理」を実行するときも、「右脳」が「アナログな情報の処理」を実行するときも、「運動の脳」が「身体を動かす」指令を出すときも、三頭立ての馬車(左脳、右脳、運動の脳の三頭の馬)の御者の役割をしている「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)のコントロールと指示なしには、勝手には働かない仕組みになっているのです。

意識的に何かのテーマを発想し、或いは実行するには、その時自分が置かれている「状況の判断」が極めて重要となります。状況の判断次第で、テーマを別のものに変更したり、或いは実行の仕方を変更する必要が出てくるからです。その状況の判断を行うのも、状況の判断に沿って三頭の馬をコントロールするのも、「前頭葉」の重要な役割の一つなのです。三頭の馬のどれかが働くときには、必ず「前頭葉」による、事前の関与、判断とその指示が為されるのです。言い換えると、「前頭葉」が三頭の馬を主導し、コントロールしつつ、同時に協働して働くというのが、意識的な思考や行為の下で人間の脳が働くときのメカニズムなのです。

     

○ 「前頭葉」の諸機能の発揮度に関わる三本柱の機能

今日は、朝方からしとしとと雨が降っています。梅雨に特有のうっとうしい天気なのです。雨の中を買物に出かけていくのも億劫なので、ありあわせの材料で、夕ご飯を作ろうと考えたのです。とりあえず、冷蔵庫を開けて、何があるのかを見てから、考えようと思ったのです。皆さんもきっとそうなさるでしょう。ところがどっこい、認知症の専門家達が「不活発病」とか名づけて見逃している「アルツハイマー型認知症」の最初の段階、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)の段階で既にその「前頭葉」は、冷蔵庫の中に残っている食材の種類とその量をベースにして、且つ同居している家族の構成をも考慮した上で、足りないものを考えて、過不足が無いだけの量の夕食のメニュー用の食材をスーパーで買ってくる程度のことさえもできなくなってしまっているのです。

それは、加齢による老化現象ではないのです。「前頭葉」の三本柱の機能が、廃用性の加速度的な機能低下が直接の原因で、異常なレベルに衰えてきたことにより発現してくる、「アルツハイマー型認知症」の初期症状(「小ボケ」の症状)そのものなのです。認知症の専門家とされながら、認知機能を発揮する上で最も高度で、且つもっとも重要な機能である「前頭葉」のことをよく知らない人達が、本当の意味での「初期症状」の段階を見落としているだけなのです(ここを「クリック」してください)。

    

上述のように、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、廃用性の加速度的な機能低下が直接の原因で、異常なレベルに衰えてきた「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルのアウトプット自体が認知症の症状として発現してくるものなのです。最初に回復させることが容易な「小ボケ」の段階の症状が出てきて、次いで回復させることが未だ可能な「中ボケ」の段階の症状に進んで、最後に回復させることが困難な「大ボケ」の段階に進むのです(ここを「クリック」してください)。然もその症状の進行は、長い期間をかけて徐々に「段階的な症状」の進行を示すのが「アルツハイマー型認知症」の特徴であることも知らないで、医療機関では末期の段階の「大ボケ」の症状が確認されて初めて「アルツハイマー型認知症」だと診断するのです(ここを「クリック」してください)。

回復させることが可能な本当の意味での初期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)を見落としていて、回復させることが困難になる末期の段階(「大ボケ」)で見つけるのが医療機関の役割だというのでしょうか。「大ボケ」の段階にまで症状が進んでしまうと、回復させることはもはや困難になるので、認知症以外の何らかの他の病気を発病して死を迎えることになるまで長期にわたって、「大ボケ」の段階の中で(且つ、症状が更に進んでいくだけの状況の中で)、ひたすら介護するだけとなるのです。

    

ところで、脳の司令塔の役割を担う「前頭葉」には人間に特有な数多くの高度な認知機能が備わっています。その「諸機能」とは、意識的に何かの「テーマ」を実行する場面では、自発性、観察、分析、考察、洞察、推理、批判、想像、理解、了解、興味、関心、発想、連想、妄想、企画、計画、創意、工夫、予測、具象化、抽象化、シミュレー・ション、予見、比較、修正、整理、機転、抑制、忍耐、感動及び判断等の認知機能を言います。

ところが、それらの諸認知機能の「機能発揮度」を支えているのが、私たちが「前頭葉の三本柱の機能」と名付ける「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能なのです。然もその「前頭葉」の三本柱の機能には、私たちが「脳機能データ」の解析により発見し「正常老化の性質」と名付ける性質、すなわち、「前頭葉」の出番がそれなりに有る「生活習慣」を維持して暮らしていても、「加齢」とともに緩やかではあるが機能が衰えていくという性質が内在しているのです。30歳代の後半から症状が出てくるようになり、第二の人生が始まる60歳以降の年齢になると多発してくることになるあの「物忘れ」の症状は、この「前頭葉」の三本柱の機能の老化による衰えと密接な関係があるのです(ここをクリック」してください)。

      

○ 「前頭葉」の三本柱の機能障害の症状が「小ボケ」の症状

60歳を超える年齢の「高齢者」が「第二の人生」を過ごしていく中で、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標もないというナイナイ尽くしの「単調な生活」日々繰り返すという脳の使い方としての「生活習慣」の下では、それでなくても「正常老化の性質」を内在させている「前頭葉」の三本柱の機能が、加速度的にその働き具合を衰えさせ低下させていき(廃用性の加速度的な機能低下)、上述した「前頭葉」の諸機能が不十分にしか発揮されなくなっていくのです。

「前頭葉」の機能は脳全体の司令塔の役割を担っているので、廃用性の加速度的な機能低下により「前頭葉」の三本柱の機能が異常なレベルに衰え低下してきた状態の下では、下位の機能部位である左脳、右脳及び運動の脳の全ての脳が正常な機能レベルにあろうとも(「三頭建ての馬車」の御者の役割を担っている「前頭葉」の機能が異常なレベルにある限り)、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルのアウトプットは、異常なレベルのものになってしまうのです。それらのアウトプットは、老化現象ではなくて、「アルツハイマー型認知症」の最初の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の症状そのものなのです。

     

○ 「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する「生活習慣」

色々な種類がある認知症の内の90%以上を占めていて、且つ世の中の(世界中の)認知症の専門家達の間で発病の原因が分からないとされている「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、上述のように、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルがそのまま認知症の症状として発現してくるのが特徴であり、且つ脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の働きだけが異常なレベルに衰えてくることから、最初の段階の症状である「軽度認知症」(小ボケ)の症状が発現してくるのです(この「小ボケ」の段階では、下位機能である「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」の全てが未だ正常な機能レベルにあることに注意:廃用性の加速度的な機能低下が直接の原因で発病する「アルツハイマー型認知症」の場合には、MMSで測定される下位項目を含めて、認知機能に衰えていく順番があることが特徴なのです:ここを「クリック」してください)。

逆に言えば、「前頭葉」の働き自体を正常なレベルに保っている限り(言い換えると、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが正常であれば)、「アルツハイマー型認知症」を発病することは絶対に無いのです。発病を予防する唯一の方法は、「前頭葉」の出番が多い「生活習慣」を自分なりに構築し、且つ日々それを自分なりに楽しみながら実践していくことにより、「前頭葉」の機能を正常なレベルに保ち続けることに尽きるのです。この「自分なりに」ということが極めて重要な要件であり、その為には、周りがそれをどう見ているか、或いはどのように評価しているかは、関係ないのです。周りの目とか、世間体とかを気にしないで、割り切ることが必要で肝心なことなのです。 たった一度の人生、然も今を生きている第二の人生は、数えてみれば、残された時間はそれほど長くないのです。自分なりの「テーマ」を見つけて、自分なりに、自分の思うとおりに、 生きてみてください。

            

私たちのデータから推計すると、私達日本人の70歳代のお年寄りの30%、80歳代のお年寄りの50%、90歳代のお年寄りの75%もの人達が、「アルツハイマー型認知症」を発病するのです(%を示す数値は、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の全ての段階を含む数値であることに注意してください)。 「前頭葉」の機能に内在している「正常老化の性質」、その傾きのカーブの度合いが年を取るにつれて大きくなっていくことが上述の%の第一の要因となっているのです。

「アルツハイマー型認知症」を発病しないためには、緩やかではあるが直線的に衰えていこうとするその「老化のカーブ」を下側から支え、「前頭葉」の機能が緩やかに衰えていきつつも正常なレベルのままでいられるような日々の脳の使い方としての「生活習慣」、「前頭葉」の三本柱の機能である「意欲」が湧いてくるような生活、「注意の集中力」や「注意の分配力」の機能の出番が多い自分なりの「テーマ」を自分なりに日々楽しみながら実践する「生活習慣」を確立することが、60歳を超える年齢で「第二の人生」を生きているあなたに求められているのです。

    

自分なりの生活環境(住宅や住んでいる市町村などの生活環境、連れ添いの有無や家族の有無を含む家族環境、友人を含む人的な環境、身体条件、或いは経済的な条件)を考慮して、自分なりの「テーマ」を見つけて、自分なりに楽しみながら実行する「生活習慣」、「前頭葉」の機能を正常なレベルに保ち続ける為の(「アルツハイマー型認知症」を発病しない為の、発病を予防する為の)自分なりの「前頭葉の出番が多い生活習慣」を組み立て日々実践するのです。

命が長く持てば(身体が持てば)良いという訳ではないでしょう。世界に先駆けて超高齢化社会を迎えた我が国には、長寿で第二の人生を謳歌するどころか、身の回りのことも自分ではできなくて「介護」に頼るしかない状態の認知症のお年寄りが400万人もいるのです。その大半は、「アルツハイマー型認知症」であり、且つ末期の段階の人達(私たちの区分で言う「大ボケ」の段階の人達)なのです。介護保険制度は税金を投入して維持されているのです。この先さらに対象者が増加の一途をたどると予想されているのです。「アルツハイマー型認知症」を発病して、その挙句に、家族に介護して貰って多大な迷惑をかけ、終いには家族の名前も顔も分からないような状態で施設で死を迎えて、それで良いのですか。

第二の人生を生きている皆さん、家に籠って、預金通帳を眺めているだけの生活はもう止めにしませんか。家の外に出て行って、或る程度のお金も使って、他人と交わって、あなたの脳が活性化するような「テーマ」、「意欲」が湧いてくるような「テーマ」に挑戦して、「注意の集中力」を高めてそれに集中したり、「注意の分配力」の回転を上げてテキパキと物事を処理するような時間の過ごし方、自分なりの「時間とお金の使い方」の工夫をしてみてください。「時間があり余っているのに、することが無い毎日」に、明日からと言わず今日から、サヨナラを告げてください。

    

「アルツハイマー型認知症」を発病して、且つ長期間にわたって何年間も患い、医療機関で回復させることが可能な早期の段階で(私たちの区分で言う、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階のこと)見つけてもらえないで、末期の段階の「重度認知症」(大ボケ)の症状が出てくるようになっているお年寄りの「尊厳」とかを声高に叫ぶ識者達も世の中には居るのですが、「尊厳」とは何なのか、どのような状態で長生きすることなのか、私たち日本人は今、このテーマについて国民的な議論をすべき時期と状態に追い込まれていることを知るべきだと思うのです。「大ボケ」の段階にまで症状が進んだ人の尊厳を問題にするのであれば、「小ボケ」にさえしてはならないという問題意識を持つべきだと思うのです。

「アルツハイマ-型認知症」は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であり、早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)で見つけて、脳の使い方としての生活の改善を目的とした「脳のリハビリ」に励めば治すことが出来るし、「前頭葉」の出番が多い自分なりの脳を活性化する「生活習慣」の構築と実践により発病自体を予防することが出来るのですから。更に言うと、世界に先がげて超高齢化社会に突入した我が国は、世界に例のない規模の累積債務、1000兆円を超える累積債務を抱えているのですから。発病自体を予防し、早期の段階で見つけて治すことができるようになれば、そのことだけで、我が国の累積債務を解消させることさえ夢ではなくなる、それほどの規模の介護費用が掛かっているのですから。

  

わが国には、3000万人を超える数の「高齢者」が生活しているのです。「朝寝して、新聞を見て、昼寝して、夕さりつかた、水戸の黄門」と揶揄されるような日々の暮らし方、「認知症の発病を恐れて、家に籠って、通帳を抱え込んで、水戸黄門を見るのだけを楽しみにして、ひっそりと暮らしている」お年寄りたちが、家の外に出て行って、自分なりに脳が活性化される「テーマ」にお金を使って、「第二の人生」をイキイキと生きていくような価値観が世の中に定着したら、安倍政権が掲げる経済政策の第三の矢の中核となることも出来るほどの経済効果が期待できるのです。

お年寄りが一人当たり月額1万円を脳の活性化に使うだけで、年間で3兆6000億円にもなる訳ですから。認知症を発病して、一人当たり実績平均値で4000万円にも上る介護費用を子や孫に負担させるのと、脳の活性化にお金を使い自分なりに第二の人生を楽しんで年間12万円の経済効果に貢献する生き方、その出と入りとを計算して見てください。「前頭葉」の働き方のメカニズムのことさえもよく分かっていない誰かさんが主張しているあの説に乗っかって、毎日、足し算と引き算を何時間かやることをお題目にしているあなたなら、これくらいの計算はできるでしょ。あ、ひらかなでかかれた、おとぎばなしもよんでいらっしゃるんでしたよね。あれって、私たちに言わせれば、「イワシの頭」ですよ。

 家に籠って、通帳を抱え込んで、「アルツハイマー型認知症」を発病して、介護費用が掛かるだけの「脳は持たないのに、身体だけが長持ちする」第二の人生を過ごすという生き方から、「趣味や遊びや人付き合い」に時間とそれなりのお金とを使って、自分なりに第二の人生を楽しみ、「脳が長持ちして」、生き甲斐や目標がある「第二の人生」を全うする生き方への転換が、我が国を救うことになるのです。

    

インターネットで「アルツハイマー型認知症の早期診断」と入力して検索してみてください。驚くほどたくさんのブログやホームページにお目にかかれます。ところが肝心の記事の内容は、腹立たしいほどにでたらめなものばかりなのです。「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムについて何も知らないで、そもそも「前頭葉」の機能についてさえ何も知らないで、よくもこんな記事が書けるものと驚いてしまうのです。この人たちにプライドはないのかと疑ってしまうのです。

あら、もう9時を過ぎてるわ!

  私これから、途中で芳子さんを車で拾って、太極拳に行かないといけないの。時間がないので、今日は、これで失礼するわね。

下手なのに、よく続くねって、何時もTadから揶揄されるんだけど。下手でもいいの、だって仲の良いお友達がいっぱいいるんだから。休憩時間に、みんなで冗談を言い合ってるだけでも、楽しくて、私の脳が活性化するんだもの。

 来月から私、ヨガの教室にも通うことにしたの。

    

 注)本著作物(このブログB-15に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

 脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

   http://blog.goo.ne.jp/quantum_pianist

   http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/d4801838dd9872301e0d491cd8900f1a


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログを書き始めてから、あっというに経ったこの2年間

2014-06-10 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

この2年間に私のブログに使った写真の中から、「記憶」に残るものをいくつか拾い出してみました。それらは、私の脳を活性化させた生活の記録でもあるのです。

 もう消えてしまって取り戻すことはできない時間とは言え、「忘却の彼方」には未だ行っていなくて、その時々の様々な記憶が懐かしくよみがえってきました。

      

      


      

      


      

      


      

      


      

      


      

      


      

      


      

      



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロが造ったバラのお庭から

2014-05-26 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

 我が家のお庭のバラが終わりを告げたので、昨日はお友達と二家族で、プロが造成したバラのお庭を楽しみに出かけたのです。「花より団子」という訳ではないのですが、お友達は未だ初めてだったので、お昼をあのエルルカン・ビスで楽しむことにしたのです。

11:30分から始まって、食事が終わったのが13:30。たっぷり2時間かけて、お昼のコース料理を堪能させていただきました。お友達もとても気に入ってくださって、恐縮するほどのお褒めの言葉をいただきました。

訪れたのは、アカオ・ハーブ&ローズガーデン(ここを「クリック」してください)。山間の谷間を利用してプロが造成した広大なバラ園。見事さに圧倒されること請け合いです。裾に在るレストラン前からバスで頂上まで登って行き、後は歩いて降りてきながら、谷間に咲きほこる数えきれないほどの種類のバラを楽しむという趣向です。あ、そうそう。途中の休憩所で食べた、バラジャムをかけたアイスが、香りもさることながら言葉を思いつかないほど美味しかったので、是非トライしてみてください。

          

         

 

         

         

 

         

         

 

         

         

 

         

         

 

         

         

       

 エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

  脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

   http://blog.goo.ne.jp/quantum_pianist

 http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/d4801838dd9872301e0d491cd8900f1a

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

また逢う日までさようならー我が家のバラたち

2014-05-24 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

 去年の5月は、月の初めごろには韓国に行き、終わりごろにはドイツに行っていたのです。そのせいで、「伊豆高原ふぇすてぃばる」を殆ど楽しめなかったばかりか、我が家の庭のバラも楽しむ時間がなかったのです。そこで、今年はどこへも出かけていかないことにして、「伊豆高原フェスティバル」と我が家の庭のバラとをたっぷりと楽しむつもりだったのです。

 あ~!、でも、年を取ってくると、どうしてこんなに時のたつのが速くなってしまうのでしょう。庭のあちらこちらでバラが咲き始めたなと思っていたら、もうどれも終わりに近づこうとしているのです。花の命は短くて、その終わりに近づいた我が家の庭のバラを写真に残しておくことにしたのです。来年また逢う日まで、さようなら~!

          

         

         

 

         

         

         

 

         

         

         

エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

   脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

    http://blog.goo.ne.jp/quantum_pianist

  http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/d4801838dd9872301e0d491cd8900f1a

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やさしい心がこもった手作りの小さなお庭

2014-05-22 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

やさしい心がこもった手作りの小さなお庭

 お住まいが都会にある方は土地という制約があるのですが、「ガーデニング」という「テーマ」は、自分だけに与えられた空間の中で、自分なりの美的な価値観を、自分なりの工夫と努力で表現することができ、脳の活性化にはとても有効なのです。このお庭は、オープンにされてはいないのですが、特別にオープンされた日に行き合わせて見せていただけたのです。おうちの前に、Hiroko,s Garden とあるのが目印です。あなたの運が良ければ、見せていただけるかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我が家の庭の新緑とバラ

2014-05-21 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

我が家の庭の新緑とバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳が活性化されたハワイ旅行の楽しい日々の想い出写真(A-96)

2013-10-15 | 楽しくて意欲が湧いてくる生活と脳の活性化

○ 意識的な世界を支配する脳の司令塔の「前頭葉」の機能

 私達の意識的な思考や行為や言動の世界で、何かの「テーマ」を意識的且つ適切に行おうとするに際しては、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」が正常なレベルに在って機能することが必要な条件となります。私達の意識的な世界でその「前頭葉」は、左脳、右脳及び運動の脳という3頭の馬を操る御者の役割をしているのです(「3頭建ての馬車」の御者の役割)。

私達が意識的に何かの「テーマ」を実行しようとするとき、どのような「テーマ」をどのように実行するか、「運動の脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか」(身体を意識的に動かす「テーマ」)、「左脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか」(言葉や計算や論理や場合分けなどデジタル情報を意識的に処理する「テーマ」)、「右脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか」(色や形や空間認知や感情などアナログ情報を意識的に処理する「テーマ」)は、「前頭葉」が決めているのです。言い換えると、「左脳、右脳及び運動の脳」という3頭建ての馬車の御者である司令塔の「前頭葉」が3頭の馬と協同しつつ周りの状況を判断して、「テーマ」とその内容の組立及び実行の仕方を決定し、且つそれらに対し必要な指令を出して実行しているのです。これが、意識的な行為や言動或いは思考の実行における脳の働き方の全体像なのです。手足となる「三頭の馬」を十分に働かせられるのも、不十分にしか働かせられないのも、全ては「前頭葉」の働き次第ということになるのです。 

ここをoneクリックしてください。写真が拡大されます。

(コーヒーブレイク) 或る時期私は浜松医療センターの脳外科で、患者の治療前と治療後の脳の働き具合を調べる仕事をしていました。その関係で、様々な「神経心理機能テスト」を開発する仕事に挑戦しました。頭のてっぺんの所には、身体を動かす指令を出す「運動の脳」があります。脳卒中で、半身麻痺になる人がいます。運動の脳の左の部分が壊れると、右半身麻痺が起きます。右の部分が壊れると、左半身麻痺が起きます。運動の脳の左の部分が右半身を動かしていて、右の部分が左半身を動かしていることが分かるのです。脳の後ろの左側部分には、勉強や仕事などをする為の「左脳」があります。左脳は、言葉や計算や論理や場合分けなど「デジタルな情報」を処理しているのです。脳の後ろの右側部分には、趣味や遊びや人付きあいなどを楽しむ為の「右脳」があります。右脳は、色や形や空間や感情など「アナログな情報」を処理しているのです。

 額のところには、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」があります。その「前頭葉」には、発想したり、計画したり、工夫したり、推理やら洞察をしたり、機転を効かせたりするための様々な働きが詰まっています。更には、自分の置かれている状況を判断し、種々ケースワークしたうえで、実行テーマの内容や実行の仕方を選別して、最終的に決定するために必要な「評価の物差し」という大事な働きがあります。私たちが遭遇する様々な状況に対して、自分なりの適切な選択が行えるのは、この評価の物差しがあるからなのです。

 

 ○ 意欲、注意集中力及び注意分配力の加齢に伴う衰え方

 脳全体の司令塔で、置かれている状況を判断したり、何かを思いついたり、計画を立てたり、工夫したり、洞察や推理をしたり、機転を利かせたり、感動したり、抑制を働かせたり、各種の高度な働きを担当している「前頭葉」の機能、中でも、その認知機能を発揮する上でとりわけ重要な各種情報及び状況の「認知度」並びに発想、洞察、工夫、機転、評価及び決断など「前頭葉」の高度な各種認知機能の「発揮度」を左右する機能である「前頭葉」の三本柱の機能、具体的には「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の働きには、「加齢と共に老化し衰えていく」という重要な性質があるのです(「正常老化の性質」)。

 「前頭葉」の各種認知機能の発揮度を左右しているこの「三本柱」の機能には、18歳から20歳代の半ばまでがピークで、20歳代の半ばを過ぎるころから100歳に向かって緩やかではあるが、一直線に衰えていくという「内在的な性質」があるのです。 「アルツハイマー型認知症」を発病する人の割合が急に多くなってくる60歳代後半にもなると、脳の使い方としての生活習慣の如何に関わらず、そうした性質を持つ「前頭葉」の三本柱の働き具合は、ピーク時の18歳から20歳代の半ば頃に比べて、半分以下のレベルにまで衰えてきているのです。 認知症の大多数90%以上を占めていて、専門家達からは原因も分からないし治らないし、予防することもできないと言われている「アルツハイマー型認知症」の正体は、加齢による脳の老化という性質(正常老化の性質)が基本に存在するのです。この「加齢による脳の老化」という問題が基本にあるからこそ、「アルツハイマー型認知症」は、若者には関係なくて、「60歳代以降のお年寄りだけが発病の対象になる」のです。

   

 ○ 廃用性の機能低下により脳の機能が衰えていく順序

脳全体の司令塔の役割を担っていて、自分の置かれている状況を判断したり、何かを思いついたり、計画を立てたり、工夫したり、洞察や推理をしたり、機転を利かせたり、各種の高度な働きを担当しているのが「前頭葉」なのです。中でも、意識的に何かの「テーマ」を実行する場面で、「前頭葉」の各種の「認知機能」を正常に発揮するには、一定レベル以上の「認知度」が確保されていることが必要となります。その「認知度」を左右する機能の三本柱が、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の働きなのです(「前頭葉」の各種認知機能の発揮度に関わる「二重構造」の問題)

然もこの三本柱の機能には、上述したとおり、「加齢と共に老化し衰えていく」という重要な内在的な性質があるのです。生き甲斐や目標もなく、趣味や遊びや人付きあいもなく、運動もせず、何らかの社会活動に参加する機会もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を送っていると言うことは、脳の機能面から言うと、「前頭葉」の機能の中でも最も基本的で不可欠な機能であり、「認知度」を左右する働きをしている「三本柱」の機能の出番が極端に少ない生活を送っているということになるのです。言い換えると、内在する「正常老化」の性質によって、もともと加齢により機能が衰えていく性質を持つ「前頭葉」の三本柱の働きが、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を送っている中で、膝の筋肉と同じように、廃用性の加速度的な機能低下を起こしてくることになるのです。この加齢により機能低下していく衰え方(衰えるカーブの角度)が予想以上に大きいので、それを下支えしてやる日々の生活、具体的には、自分なりに日々の生活を楽しむ「生活習慣」の構築が不可欠となるのです。「意欲」が湧いてきて、「注意の集中力」や「注意の分配力」を発揮する場面が多い具体的な「テーマ」を、できる限りたくさん且つ蜜に実践することが第二の人生では強く求められることになるのです。

(またまた、コーヒーブレイク) 意識的に何かの「テーマ」を実行する場面で、自発性、観察、分析、考察、洞察、推理、理解、興味、発想、企画、計画、創意、工夫、予見、シミュレーション、修正、整理、機転、抑制、忍耐、感動及び判断等、「前頭葉」を構成している各種の高度な認知機能を正常に発揮するには、一定レベル以上での「認知度」が確保されていることが不可欠となるのです。認知度が一定レベル以下だと、「前頭葉」の各種認知機能自体が必要なレベルで発揮されなくなるのです。そうした「認知度」の高さ或いは低さを左右しているのが、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「三本柱」の機能なのです(「認知度」と「発揮度」とがともに、「三本柱」の機能レベルと「リンク」している)。ところが、この「三本柱」の機能自体に、「加齢と共に老化し衰えていく」という重要な性質が内在していることは、前述したとおりなのです。脳の司令塔は「前頭葉」であり、その「前頭葉」の三本柱の機能に加齢と共に働きが衰えていくという性質、「正常老化の性質」が内在していることが「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズムを理解するうえで不可欠の重要な指標となるのです。

 アルツハイマー型認知症は、脳の使い方という視点からの「生活習慣病」なのです。 

正常な老化の過程とはいえ、加齢による老化により「前頭葉」の機能が低空飛行状態に入ってきている60歳を超えた高齢者と呼ばれる年齢の「お年寄り」(年齢が「第一の要件」)が、脳を積極的には使わない生活、言い換えると生き甲斐や目標もなく、趣味や遊びや人付きあいもなく、運動もせず、何らかの社会活動に参加する機会もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を日々続けていると(「単調な生活」の継続が「第二の要件」)、出番が少ないために使われる機会が極端に減った「前頭葉」が廃用性の機能低下を起こしてきて、第一の要件と第二の要件とが重なり合うことの相乗効果によって、「前頭葉」を含む脳の老化が加速されていくことになるのです。

廃用性の機能低下により「前頭葉」の働きが加速度的に衰えていくその先に、「アルツハイマー型認知症」(「晩発型アルツハイマー病」とも言います)の発病が待っているのです。(注)第一の要件と第二の要件との相乗効果により廃用性の機能低下が進むときは、直線的ではなくて放物線を描いて加速度的に脳の機能が衰えていくのが特徴です。その場合、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」が最初に異常なレベルに衰えていき、次いで、左脳や右脳が異常なレベルに衰えていくのです。更には、「アルツハイマー型認知症」の場合は、MMSテストで判定される下位項目(「左脳及び右脳」の機能に関する項目)の衰え方にも、明確な規則性があることが重要な特徴なのです(衰えていく明確な順番とそのパターンがあるのです)。「前頭葉」と「左脳及び右脳」のそれぞれの衰え方が、他の種類の認知症或いは認知症と紛らわしい病気(側頭葉性健忘症、感覚性失語症、一過性全健忘、老年期うつ病、緩徐進行性失行など)との鑑別の上で、極めて重要且つ客観的な指標としての役割を果たしてくれるのです。この指標は、「二段階方式」による「アルツハイマー型認知症」判定上の重要な一つの柱となっています。

世界中の認知症の専門家達から原因不明と言われている「アルツハイマー型認知症」は、上述したように、「加齢とともに脳の老化が進む」という(「第一の要件」)と「ナイナイ尽くしの単調な生活の継続」という(「第二の要件」)の二つの条件の「相乗効果」によって、廃用性の機能低下というメカニズムにより、脳の老化が更に「加速」されることにより発病するというのが脳機能データと実践の成果に裏付けられた私達の結論なのです。

 このメカニズムのもとでは、「第一の要件」は誰しも共通であって、「第二の要件」こそが「アルツハイマー型認知症」を発病するかしないかを決定づける条件ということになります。言い換えると、認知症の大多数90%以上を占める「アルツハイマー型認知症」は、ナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続という、第二の人生での「生活習慣」と密接不可分の関係がある病気なのです。「原因も分からないし治せないし、発病を予防することもできない」病気と言われ放置されたままになっている「アルツハイマー型認知症」という病気は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎないというのが私達の見解(主張)です。私たちは、市町村での地域予防活動による成果の裏付けの下に、「アルツハイマー型認知症は、早期に発見すれば治せるし、発病を予防することもできる」病気であると確信し、認知症の専門家達や世間の人々に対して主張し問題提起しているのです。

 

 ○ 「アルツハイマー型認知症」の発病を予防するには、日々の生活を楽しむ生活習慣の構築が不可欠

先月の17日から今月の1日までの半月間、日頃密なお付き合いをしているお友達3家族5人で、常夏のハワイに行ってきました。ハワイ島7日間及びオアフ島7日間の行程です。宿泊は、ヒルトンホテルが運営しているリゾートのヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブ(HGVC)です。ハワイ島では、ヒルトンのリゾートであるワイコロア・ビレッジのキングスランドにあるビラの部屋(3LDKで130ヘーベーの広さ)に泊まりました。オアフ島では、ハワイアン・ビレッジのラグーン・タワーの部屋(2LKDプレミアのオーシャンフロント)に泊まりました。食材はスーパーで何でも手に入ります。果物は、ファーマーズ・マーケットで朝採れの完熟物(主にパパイヤ等)を買ってくるのです。朝食は、ラナイで季節の果物と軽食を食べ、100%コナ・コーヒーを飲みながら、ハワイの風を満喫して過ごしました。女性陣とTad が食事を作り、Nickが皿洗いという役割分担です。ハワイ島では、ゆったりとしたリゾート・ライフを原則としつつも、レンタカー(6人乗りのSUV)で、ボルケーノやアカカの滝、ワイピオ渓谷等それなりに各地の観光スポットにも出かけました。ハワイ島の一周も敢行しました。オアフ島では、ダイアモンドヘッド登山にも挑戦し、更には友人のご好意により、オアフ島も車で一周しました。そうそう、ご存知のようにハワイに行くと私たち日本人女性は、小柄でスリムで若く見られるので、リゾートの巨大なプールやあの有名なワイキキ・ビーチでも、その姿に自信を持って泳ぎました。肖像権の関係上、その姿をお見せできないのがとても残念です。但し、その時撮影した景色は、今後このブログの中で逐次紹介していく予定です。

ハワイ島のキングスランドのビラとそのラナイでの一風景(Tad撮影)。

 周りは、自前のゴルフ場(これは、キングスコースの方)。

○ ハワイ島の一景色より

左2枚は、ハプナ・ビーチ

○ オアフ島ハワイアンビレッジのラグーンタワーの部屋から見た景色

  

 フロントの景色

  ラグーン・タワー(21Fのオーシャン・フロントの部屋に宿泊)

注)本著作物(このブログA-96に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHPここを「クリック」してください。

機能からみた認知症の見わけ方(IEでないとうまく表示されません)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする