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認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

『AD型認知症』について、権威(機関)が語る内容は全て誤り(E-05)

2025-07-20 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

&1アルツハイマー型認知症』の発病/症状進行の原因について権威(機関)が提示する内容

Ⅰ.『DSM-Ⅳ』の「第一要件」も「第二要件」も、両者共に規定内容が重大な誤り/

1.『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容は、『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』を、「記憶障害」に起因して発病すると規定。この規定は、発病との間の因果関係の存在を客観的な証拠データで証明することが出来ていない上に、末期段階に在る「極めて重度の症状」の発現者の発言や行為や行動を、単に外観的に観察した/推測に基づいた憶測の類に過ぎないのです。「記憶の障害が発病を惹き起こしている」と主張する客観的な証拠データが、存在していない代物。

※私たち二段階方式が、独自に集積/解析/解明した❶『MMSE下位項目の項目困難度の指標』、❷早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の滞留期間に関する『標準的な滞留期間』の存在及び「小ボケ」/「中ボケ」の早期の段階でのみ確認される『脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣要因の影響』のデータ等の解析結果【=事象の事実/『DSM-Ⅳ』の第一要件が確認を要求している『記憶障害』の規定が、重大な誤りの内容であることの実証データ】が存在している。

2.第二要件の規定内容は、失語や失認や失行(紛い )と言う、「極めて重度の症状」が、発病の初期症状であると規定している重大な誤りの内容。

私たち「二段階方式」の『脳機能データ』によると、失語や失認や失行(紛い)の症状が発現して来るのは、発病の末期の段階、前頭葉の機能テストである「改訂版かなひろいテスト」に不合格の者であって、且つ、MMSEの換算後の総得点が一桁、10点未満となるお年寄り達、末期の段階である「重度認知症(大ボケ」の後期の段階に在ると判定された高齢者達だけに確認される症状、「極めて重度の症状」なのです。

Ⅱ.発病原因に関する「3つの仮説」の主張内容は、全てが誤り/

1.『AD型認知症』の発病原因(メカ)に関して提示されている「3つの仮説」は、主張内容が全て誤り

「3つの仮説」の全てが、『「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容が、正しい』との大前提で想定し/構想された主張内容なのです。発病との間の「因果関係の存在」についての実証が未だに出来ない為に、仮説の儘なのです。『権威が主張したり、支持する内容が、常に正しい訳ではない』の典型的な事例。

2.「アミロイドβ仮説」は、『AD型認知症』の発症についての仮説であり、2006年に提唱されたもの。『AD型認知症』の発病の原因と考えられている仮説の中でも、世界的に現在も通説(支持する学者数が最多の意味)とされていて、悲しい哉、我が国では、東大/京大/理研(MIT研=利根川進)が、牙城なのです。

(1) アミロイドβの蓄積により生成されてくる老人斑が持つ毒により、神経細胞やシナプスが傷つけられていき、傷ついた神経細胞が大量死することにより、脳が委縮し、『記憶障害』が引き起こされることで、『AD型認知症』を発病するとの憶測に基づいての仮説なのです。

(2)アミロイドβ仮説に基づいて実施された、新薬開発の試みは、全てが失敗に終わっている状況の中で、現在の主流は、アミロイドβが脳内に僅かでも検知された段階で、それを除去する方法の開発に向かおうとしている。アミロイドβ仮説の他には、タウ蛋白仮説とアセチルコリン仮説が提示されています。

(3)アミロイドβが蓄積して「老人斑」が出来、或いは、タウ蛋白が沈着して「神経原線維変化」が起きると、必ず、認知機能が異常なレベルに、低下してしまうのでしょうか。実は、そうではないのです。老人斑や神経原線維変化は、『AD型認知症』の人にも、一つの特徴的な変化として現れて来ますが、『AD型認知症の発病者ではない人』にも見られるのです

3.三段階に区分される「段階的な症状」が存在することに関する誤解と無知/

我が国だけでなくて、未だに世界的に権威を保っている米国精神医学会が策定した「AD型認知症」の診断規定である「DSM-Ⅳ」の第二要件が、発症の初期症状であるとして確認を要求している「失語失認失行紛い)の症状」は、上述したように、『AD型認知症』の発病患者の末期の段階である「大ボケ」の後期の段階で、初めて確認される『極めて重度の症状』なのです。

※もっと軽い段階であり、「脳のリハビリ」の実施により回復及び/又は症状の進行の抑制が可能である『本当の意味での早期の段階』、私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の症状が見落とされているのです。彼らは、「前頭葉」の機能レベルを精緻に判定出来る「手技」を持たないので、見落としているのです。

様々な程度及び態様での発現が確認される『AD型認知症』の症状は、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした、三段階に区分される段階的で/類型的な症状が発現して来るのが特徴(私たち「二段階方式」独自の区分で言う「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の順番に発現する)。

その症状は、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣(追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い単調な生活習慣)』が継続されている条件下で、何年間もかけて、徐々に、段階的に、重症化が進行して行くのが特徴。世界中の権威達は、この程度のことさえ知らないのです。

廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行を特徴とする『AD型認知症』の発病の場合は、必ず、〔前頭葉機能⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳の(厳密な順番)に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くのが特徴なのです(14689例に上る、「小ボケ、中ボケ及び大ボケ)の段階の発病高齢者に「二段階方式」の手技を実施して、解析した結果(=「事象の事実!!」。

4.認知症全体に占める割合の誤解とその理由

(1) 杜撰な『脳血管性認知症』の診断の横行とその結果

ところで、「脳血管性認知症」は、「脳を養っている大小の血管の障害」である脳梗塞や脳出血に直接起因しておきる認知症を言うものと定義されています。実態面から言えば、脳を養っている大小の血管が閉塞して十分な量の血液を脳に送れなくなったために、脳の働きが全般的(左右の脳の両側性)に低下して、そのことを直接の原因として認知症の症状を起こしてくる「閉塞性血管障害」のものが最も多く、一部に「出血性」のものがあります。

どの種類の認知症であれ、「脳の器質的な障害を含む何らかの脳機能の障害によって、正常なレベルとされる程度にいったん完成された知的機能が、全般的(左右の脳の両側性)且つ継続的に機能低下した状態にあることにより、社会生活や家庭生活やセルフケアに支障が出てきている状態を認知症と言う」とするのが、一般的な認知症の定義の仕方なのです。

「何等かの脳機能の障害」という(原因)により「知的機能の全般的(左右の脳の両側性)且つ継続的な機能低下」という(結果)をきたして「認知症の症状」を呈しているという、「原因」と「結果」との間に直接の「因果関係」が確認されることが必要不可欠なのです。 「脳機能の障害」(原因)が認められると言う為には、脳のある領域に血流の低下が確認され、且つその血流低下を惹き起こしている原因血管が確認されることが必要。

次いで、その血流障害がもたらしている「脳機能の低下部位」と認知症の症状を発現させている「脳機能低下の範囲」とが合致(結果)していることの確認も必要。逆に言えば、脳機能の障害という直接の(原因)と認知症の症状という(結果)との間の「因果関係」を厳密に確認しないで、認知症と診断してはいけない(杜撰に過ぎる)ということなのです。

※「脳血管性認知症」については、「診断内容」自体にも、大きな問題があるのです。

実際の診察の現場では、「局部的な脳出血や脳梗塞」がある場合(或いは、脳梗塞や脳出血の既往さえあれば)、左脳又は右脳の片側の脳の機能障害による「後遺症」としての記憶障害、或いは言語の障害や手足の身体的な不具合を伴う症状、又は「後遺症」を基にした種々の生活上の不便が認められると、「脳機能の全般且つ継続的な低下」の確認及び原因と結果との間の「因果関係」の確認を行うこともなく、「脳血管性認知症」としんだんしているケースが極めて多いのです。その結果、「脳血管性認知症」の認知症全体に占める割合が25%もの大きな数値になっているのです(誤診の結果としての数値)。5%が正しい数値なのです)。

(2) 本当の意味での「早期の段階が存在することへの無知の結果

我が国の実態で言うと、医療機関での診断では、「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定の影響が未だに強くて、末期の段階の症状が初期症状であると誤解しているのです。

大病院になると、CTやらMRIやら、果てはPETまで繰り出して、末期の段階で発病を見つけているのです(機器を総動員することに因って、高額の診断費用を稼ぐことが出来るものの、早期診断とは無縁であって、単に『発病のレッテル貼り』をしているだけの診断なのです)。その上に、症状の進行を抑制する効能は有していなくて、症状の発現の仕方を抑制したり、昂進させる効能しか有していない『対症療法薬』を、「治療薬」と称して処方し、これまた、診断費用を膨らませているのです。

私たち「二段階方式」が、『AD型認知症』の症状を三段階に区分して判定していることには、実は、重大な意味があるのです。

小ボケ」は、「脳のリハビリ」の継続的な実施に因り、脳全体の機能レベルを正常なレベルに回復させること/症状の進行を抑制することが、可能なのです。

中ボケ」は、「脳のリハビリ」の継続的な実施に因り、症状の進行を抑制することが、未だ可能なのです。

大ボケ」の段階で発病を見つけても、最早手遅れ。『為す術が何も残されていない』ので、「介護するだけの対象」となるのです。

『AD型認知症』というタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病(但し、「食生活」は無関係のものであり、「第二の人生」を送る上での、「脳の使い方」としての生活習慣病であることに留意する)』に過ぎないというのが、私たち二段階方式の主張なのです。

私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことは、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での『「AD型認知症」の早期診断による回復、更には、発病自体の予防を明確な目的とした『住民参加型の地域予防活動』の実践指導の顕著な成果により、疫学的方法により、実証済みなのです。

(3) 皆さんが、日頃、耳にしたり、目にする認知症の大多数、90%以上が、『AD型認知症』なのです。その『AD型認知症』について、権威とされる人達が異口同音に、『発病の原因が分からないし、一旦発病すると治すことが出来ないし、発病自体を予防することが出来ないタイプの認知症である』と主張しているので、政府大綱では、「発病の予防と早期診断による回復」については、将来の研究課題という位置づけであり、何等の対策が打ち出されない儘に、放置されているのです。

当面は、『介護の予防』が、国策としてのテーマであり、マスコミも取り上げないし、野党も問題にしないでいて、単年度ベースで、『介護の費用に投入する血税の額だけで、13兆円』、『末期の段階で発病を見つける診断(「発病のレッテル貼り」)及び症状の進行を遅らせる治療薬としての効能は皆無であり、症状の発現の仕方を亢進/又は抑制するだけの「対症療法薬」でしかない薬の処方の費用などの医療費に投入する血税の額が、10兆円』を超えて来ているのです。

主張内容が根本的に誤ったものである「アミロイドβ仮説」が世界的に通説の地位に在り続けていて、米国では、ハーバード大学が、我が国では、東大、京大、理化学研究所(MIT研究室=利根川進)がその牙城であるという、権威とその権勢に気圧され、手も足も出ないということなのでしょうか。

Ⅲ.回復させることも、発病の予防も、困難とする権威達の主張は誤り/

(1) 『治すことが出来ない』との主張の誤りの核心的な原因

世界中の権威とされる機関や専門家達は、「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定内容『失語や失認や失行(紛い)の症状が発病の初期症状であると規定していて、医学会では、未だに権威がある為に、その規定を鵜呑みにしているので、それよりも軽い段階の症状に関心が行かない儘なのです。

末期の段階であることに気づかないでいて、「DSM-Ⅳ」が確認を要求する基準に依拠した判定と診断がまかり通っているだけなのです。末期の段階、私たち二段階方式の区分で言う「大ボケ」の段階の症状が発現して来るまでに『前頭葉』を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきた高齢者達の脳は、症状の進行を抑制させることさえも、出来ないのです。その意味で言えば、治すことが出来ないということは間違ってはいないのですが、もっと軽い早期の段階、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけて、「脳のリハビリ」を実行すれば、『治すことが出来る』/『症状の更なる進行を抑制出来る』ことを知らないし、その実体験も無いのです。

最近になって、MCI(Mild Cognitive,Impairment=軽度認知障害)という視点と基準が提起されて来て、もっと軽い段階に目が向けられたとは言うものの、「DSM-Ⅳ」の規定の『第一要件』の規定内容も、『第二要件』の規定内容も、(正しいものとの大前提)で提示されているに過ぎないのです。

MCIの判定基準は、外観から観察される記憶障害(重度の物忘れの症状)の症状の確認を基礎として、認知機能について、左脳と右脳の機能レベルの判定を目的とした手技であるMMSE又は、長谷川式による判定のみであり、肝心要の『前頭葉』機能の機能レベルについては、無関心なのです。

「MCI」の判定基準を満たす場合は、〔『AD型認知症』の発病の前駆的状態である〕と説明しつつ、客観的な基準も、肝心の発病との因果関係を実証する何等の証拠データも提示されていない、意味不明の基準なのです。

(2) 『予防することが出来ない』とする主張の誤りの核心的な原因/

アミロイドβ」が蓄積されることに因り、老人斑が生じて、その毒性に因り、脳内の情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死が引き起こされることが原因で、『AD型認知症』を発病するという仮説が正しいのであれば、発病の予防が困難という主張にもうなづけるのです。

真実はと言うと、『アミロイドβ仮説』は、発病の原因に関する主張内容が、100%間違っているもの』であり、『その仮説の主張者達は、未だに、発病の予防方法を考えつくことが出来ていない』というだけのことに過ぎないのです。

『発病の予防が可能であり、早期診断と脳のリハビリの実施により回復が可能である』と主張し、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で、住民参加型の地域予防活動の実践展開を指導し、顕著な成果の実績を残して来ているのは、私たち「二段階方式」だけなのです。

『発病の原因が、分からないし、一旦発病すると治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ないタイプの認知症である』とする世界中の権威達の主張とは根本的に異なり、『AD型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないのであり、早期診断により治せるし、症状の進行の抑制が可能であるし、更には、発病自体の予防が可能である』と主張し、主張内容が正しいことを、疫学的な方法により実証しているのは、私たち「二段階方式」だけなのです。

 

&2 意識、認知の機能構造と「AD型認知症」の発病との相互関係

1意識、認知と『実行機能』と「AD型認知症」との関係

「AD型認知症」の発病のメカニズム(原因)及び症状の重症化が進行するメカニズム(機序)の研究について、世界中で研究している機関や人達の数は、蟻の数ほどにもなると考えられるのです。それでいて、未だに、『発病の原因が分からないし、一旦発病すると治すことが出来ないし、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症である』とする誤った主張が幅を利かせ続けているのでしょうか。それは、「AD型認知症」だけが、私達人間だけに特有なものであり、人類最大の難問と言われている『意識』が関わるものだからなのです。意識の機能構造について古今東西、未だに誰一人として解明が出来ていないのです。

私たち「二段階方式」では、「前頭葉の三本柱」の機能(意欲、注意集中力及び注意分配力)が、複合機能体としての『前頭葉』機能の要である、『評価の物差し(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)』の機能及び『実行機能(Executive Function)』の機能の発揮及び発揮度を支配し、下支えしていること(「機能発揮上の二重構造」の問題)に早くから気付き、そのことが基礎に在って、『廃用性の異常な機能低下の進行』という加重要因(発病を惹き起こす引き金)の存在を解明することが、出来たのです(私たち「二段階方式」による世界初の解明/快挙!!!)。

(1)『意識(いしき、Consciousness)とは、「起きている状態にあること(覚醒)」又は、「自分の今ある状態や、周囲の状況などを認識出来ている状態のこと」を指す』と一般的には説明されています。『認知とは、理解・判断・論理などの知的機能を指し、精神医学的には知能に類似した意味であり、心理学では知覚を中心とした概念をいう』と定義されています。

(2)『実行機能』は、ある目標を達成させる為に/計画的に段取りをつけて行動する為に/不可欠の個別の認知機能の総称であって、人が社会的、自立的、創造的な活動を行うのに極めて重要とされている脳機能なのです。

(3) 私たち「二段階方式」の考えでは、DNAの98%が人間と同じであるとされているチンパンジーにさえも認められていない世界、私たち人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界』とは、意識的/目的的に何等かの「テーマ」を発想し、目標を設定し、実行の仕方を計画して、実行の結果をシミュレーションして、実行の内容と仕方を比較し選択し、最終的な内容を決定し、実行を決断して、言うことになります。

その意識的/目的的な世界について、「AD型認知症」の発病者の場合は、意識的/目的的に何等かの「テーマ」を発想して、目標を設定し、実行の仕方を計画して、実行の結果をケース・シミュレーションして、実行の内容と仕方を比較し選択し、最終的な内容を決定し、実行を決断して、最終的に実行に移す場面、意識的/目的的な世界における様々な場面での、様々な程度態様による『重大な支障(AD型認知症の発病としての症状)が発現して来る』のです。

その核心的な原因が、権威が主張する「記憶の障害」という要因に起因して起きてくる訳のものではなく、『①/一つ』には、加齢の進行に因る機能低下(「正常な老化」の進行という基盤の要因及び『②/もう一つ別の、要因が、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行という加重要因であると、私たち「二段階方式」は、主張し、『住民参加型の地域予防活動』の顕著な成果に因る、疫学的な方法で実証して来たのです(世界に類例のない考え方!!!)。

『①と②と言う、異なるこの二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うことに因る『相剰効果』によって、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能が、廃用性加速度的異常な機能低下を進行させていくその先に、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っているのです。

加えて、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階」に区分される類型的な症状(私たち独自の区分で言うところの三つの段階、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の段階)が存在し、確認されることになると主張しているのです。その確認の対象となる、「意識」が覚醒した/目的的な世界における/脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体としての『前頭葉』機能の構成要素機能である「評価の物差し」の機能及び「実行機能(Executive Function )」の機能の発揮度及び「認知度」を左右し、下支えている機能が、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能(『前頭葉の三本柱』の機能と呼ぶことにします)なのです。この関係を私たち「二段階方式」は、「機能発揮上の二重構造」の関係と名付けています。

『前頭葉の三本柱』の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り異常なレベルに衰えて来ると、機能発揮上の二重構造の関係から、『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能の発揮度及び認知度が異常なレベルのものとなる為に、「AD型認知症」の段階的な症状が発現して来ることになるのです。そこには、器質的な原因病変というものが存在していないのです。

様々な種類が数ある認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めて居ながら、発病の原因が不明であり、症状を治すことも、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症であるとされた儘で居るのは、『AD型認知症』の様々な症状が、「意識」のメカと密接不可分の関係に在る為に、解明することが極めて難しいものとなっているからなのです。

何故なら、「意識のメカ」については、『人類最大の難問』とされていて、未だに、誰一人として解明できていない代物だからなのです。私たち「二段階方式」は、活動開始の初期から、「意識」のメカとの関連という独自の視点から、「AD型認知症」の発病原因の解明について、挑戦して来た世界で唯一の研究機関でもあるのです(Kinukoが、「二段階方式」の手技を活用して、集積して来た、極めて精緻で/極めて多数の「脳機能データ」の解析結果及び当該「脳機能データ」を対象としての『Taの思考実験」が、基礎に在って、初めて為し得たことなのです!!!

この視点を持ったことが、次のテーマである(『機能発揮上の二重構造』の関係の存在という「テーマ」に気づくことに繋がり第二の人生」を送る上での脳の使い方としての/ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した/廃用性の異常な機能低下の進行という要因の解明に繋がったのです。個別での『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能レベル及び機能低下の進行を/直接に評価/判定することなく、「前頭葉の三本柱] の機能の機能レベル及び機能低下の進行を判定することに因り、『前頭葉機能機能レベルを、精緻に/客観的に、判定できる訳なのです!!!

2.『機能発揮上の二重構造』の関係の存在

意識的/目的的な世界では、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能が、全ての基礎に在るのです。意欲の機能が発揮されない限り、事は起きてこないのです。注意の集中力が発揮されない限り、全てが中途半端な結果となるのです。注意の分配力の機能が発揮されない限り、テーマの発想も、目標の設定も、創意や工夫をする努力も期待不可能となるのです。

意識的/目的的な世界において、実行機能を発揮させるには、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の関与が不可欠となるのです。この二重構造、実行機能の発揮度を左右し、下支えているのが、『前頭葉の三本柱」の機能=意欲、注意の集中力及び注意の分配力』であることを理解しない限り、真の原因解明は、前に進まないのです。

3.複数の意識の同時存在と『意識の覚醒度』との関係

私たち人間には、チンパンジーにさえも備わっていない、『注意の分配力』という機能が備わっています。『注意の分配力』という機能こそ、『意識』の存在にとって不可欠の機能なのです。

注意の分配力』の機能とは、『内容が異なる(3つ以上の)複数の「テーマ」を同時に並行して処理する上で不可欠の機能』であり、並びに、『内容及び覚醒の度合い(覚醒度)が異なる複数の意識』を、同時に並行して、構築し、管理し、支配し、統合し、分離し、その覚醒度の変化を統括し、管理し、コントロールし、追及する機能を担っているのが、『注意の分配力』の機能なのです。『注意の分配力』の機能の働きがあって初めて、内容及び覚醒度が異なる(多重で、多層の)『複数の意識』の同時並存という世界が、同時に並行して管理されることに因って、構築され、存続し、維持されているのです(By Tad及び「二段階方式」による、世界で初の提示/問題提起なのです)!!!

※1例示的に説明すると、『様々な対象や内容に対する認知の度合いもまた、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、『注意の分配力』の機能に左右され、下支えられているのです。古希を迎えた私達が、お友達を運転席の脇に乗せて、BGMを流してそれを楽しみながら、同時に並行して、お友達との会話を楽しみながら、且つ、行き交う車の状況や道路の状況や信号の変化等にも注意を配分しながら、その上、通り過ぎる景色の変化も楽しみながら、事故を起こすことも無く、側溝に脱輪させることも無く、安全に車を運転することが出来るのは、この『注意の分配力』の機能が正常なレベルで機能しているおかげなのです(複数の意識の同時存在とそのコントロールの事象事例)。

※2 車を運転していて、信号無視や歩道に乗り入れて、人身事故や車の損傷事故を起こす「お年寄り」が多いのは、注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えてきている(小ボケ中ボケの段階に在る)お年寄りだからなのです。運動能力の衰えの問題以前に、『注意の分配力』の機能の衰えが主たる原因なのです。「AD型認知症」を発病して末期の段階にあるお年寄りが、ズボンを頭から被ったり、歯ブラシの使い方が分からなくなるのは、記憶の障害が原因ではなくて、注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えてきていることが原因で起きてきていることに、専門家達が、早く気付いて欲しいのです。

注)「脳の活性化」とは、『前頭葉機能の活性化』ということになる訳なのです。

私たち人間だけに特有な意識的/目的的な世界は、「三頭立ての馬車」(左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引)の運行に例えると分かり易いと思うのです。三頭立ての馬車の「御者」の役割、意識的な世界における脳全体の「司令塔」の役割を担っているのが、「前頭葉」機能なのです。

意識的/目的的な世界では、何か単一のテーマに意識が集中される状態を作り出すことは極めて困難(特別の鍛錬が不可欠となる)なのであって、一般的にはと言うか常に、複数の多層で多重の意識が混在している状態にあるのです。その多重で多層の「意識」を構築し、統合し、統括し、管理し、コントロールする上で必要不可欠の機能が、「前頭葉の三本柱」の機能の核心をなす機能である『注意の分配力』という機能なのです。従い、『脳が活性化する』ことは、『前頭葉機能が活性化する』ことであり、機能構造的には、『注意の分配力の機能の出番が多くなるようなテーマの実行と処理』が、盛んに行われている状況のことを言うことになるのです。

4.脳の中のホムンクルスの正体

(1)「ホムンクルス」というのは、もとは古代ヨーロッパの錬金術で作れられるという、小人のことを言いました。カナダの脳神経外科医ペンフィールドによると、私たちの脳の中には、グロテスクな小人―「ホムンクルス」が住んでいるということなのだそうです(私の脳の中に居る;もう一人の私のイメージ)。

人間だけに特有な世界、私たちが意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移す世界では、『評価の物差し』の機能及び『実行機能』が働くことが不可欠となります。

自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿った「テーマ」を発想し、テーマを実現する際の目標を設定し並びに実行の内容と実行の程度や態様と方法を計画し、創意工夫し、実行結果を洞察し、推理し、ケース・シミュレーションして、シミュレーションの結果を比較し、最終的な内容を選択し、実行の決断をして、左脳、右脳、運動の脳の各部に実行の指令を出すということになるのです。

『実行機能』が発揮されることになる場面では、常に、必ず、その前提条件であり、前段階の機能である『評価の物差し』の機能と『記憶の倉庫』の働き並びに「前頭葉の三本柱」の機能が構造上関わる機能発揮上の二重構造の理解が、意識の機能構造の理解において不可欠の条件となるのです。

その意識的/目的的な世界の顕現の過程で、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルという問題が存在していて、そのこととの関係で、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行という視点を持つことが、『AD型認知症』の発病のメカ(原因)及び症状が重症化するメカ(機序)を解明する上で、必要不可欠の条件となるのです。

このことに気付かないで、「記憶障害に起因して発病する」という「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定の誤りにも気付かないで、今猶その要件に拘泥し、『器質的な原因病変』ばかりを追求して、アミロイドβの蓄積とか、早い段階でのその除去というテーマを追い求めていて、更には、マウス(アルツ・ハイマーマウスを含む)の尻を追いかけ続けていたのでは、何時まで経っても、発病の原因及び症状の重症化が進行する原因の解明には行き着かないのです。

※1 意識的な世界においては、状況や対象の認知に際して、その前段階の機能としてのⅰ)評価の物差しとⅱ)実行機能とⅲ)記憶の倉庫の関わりが必要不可欠となります。この三者の関わりがないと、そもそも「認知」自体が機能してこないと、Tadは考えるのです。意識的/目的的な世界における認知に際しては、常に、必ず、「評価の物差し」と「実行機能」と「記憶の倉庫」の三者が関わることが、機能構造的に要求されていると考えるのです。

『評価の物差し』が第一段階として働く(制御している)機能構造下で、『記憶の倉庫』との照合を経由した後、『実行機能』の働きを介して、自分独自の『認知』が生じてくると考えるのです。加えて、認知の度合い及び機能の発揮の度合いは、『前頭葉の三本柱』の機能の発揮の度合いが左右し、下支えている『機能発揮上の二重構造』という問題が関係し、存在していると考えるのです。

様々な程度及び態様の下で発現して来ることになる/評価の物差しの機能及び実行機能』の機能の発揮の度合いも、両者共に、『前頭葉の三本柱』の機能の関わり具合に左右され、下支えられている関係に在ると考えるのです(「二段階方式」独自の考え方)。この機能発揮上の二重構造の存在及び「第二の人生」を送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続(自分なりに追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動する機会もなく、目標となるものが無い、単調な日々の暮らし方、『脳の使い方』としての「生活習慣」を言うことに留意する)に起因して/惹き起こされる廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行こそが、「AD型認知症」を発病及び症状の重症化が進行する/唯一無二の、真の原因要因であると考えているのです(私たち「二段階方式」独自の考え方!!)。

※2 権威ある人たちから、無意識の作用と誤解されている殆どの作用が、実は『評価の物差し』が常に関わる意識的な作用なのであり、『注意の分配量の差異に因る』/意識の覚醒の度合いの差のアウト・プットに過ぎないことが、(無知/無関心に因り、単に誤解されているに過ぎない)と考えるのです。

『意識』の覚醒の度合いが極めて低い状態下に在っては、認知自体とその結果である意識の存在とが、自覚されていないだけであり(関わる血流量も少ないので現行の機器では検知されない)、所謂「無意識が働く結果としてのアウト・プット」ではないと考えるのです。

(2) ホムンクルスの小人は、「評価の物差し」及び「記憶の倉庫」が関わる全ての認知並びに『実行機能』の発揮により、何等かのテーマが発想され、実行されていく『意識的/目的的な世界』を構築し、統合し、統括し、管理し、コントロールしている「注意の分配力」の機能と「評価の物差し」の機能の共同体を核とする『前頭葉』機能全体の働きなのであり、『前頭葉』という機能が、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の『御者の役割』を担っていると考えるのです。

&3「AD型認知症」の正体と正しい知識

(1)「AD型認知症」の症状の特徴

「AD型認知症」の症状は、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される「段階的な症状」が発現して来るのが特徴。

①「軽度認知症(小ボケ)の段階とその特徴

ⅰ)「AD型認知症」の発病としての最初の段階である「小ボケ」の段階の症状が発現して来ている高齢者の脳の何処にも、「器質的な原因病変」はその欠片も見当たらないのです。加えて、「記憶障害」に起因したと考えられそうな症状は全く確認出来なくてそれら全てが、前頭葉機能障害に起因した症状』ばかりなのです。

ⅱ)「小ボケ」の症状は全て「前頭葉」の機能の中で最も基礎的で且つ重要な働きであり、意識の構成要素に対する「認知度」及び実行機能の発揮度を左右し/下支えている機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能が的確且つ十分には働かなくなって来ていることが直接の原因なのです。

ⅲ)私たち人間だけに特有な意識的/目的的な世界、私たちが意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移す際に不可欠の機能である「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の発揮は、「前頭葉の三本柱」の機能により左右され/下支えられているという『機能発揮上の二重構造』の問題が存在しているので、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、『注意の分配力』の機能が、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因して、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことが「直接の原因」で、『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の発揮度が、そのことにリンクして、機能が低下していくことを厳密に反映しているのが、『小ボケ』の段階の症状の特徴なのです。

②『中ボケ』(中等度認知症)の段階とその特徴

ⅰ)「中ボケ」の段階は、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で、『前頭葉』の機能が更に異常なレベルに衰えて来ている上に、「小ボケ」の段階では未だ正常な機能レベルにあった左脳、右脳及び運動の脳までもが、異常な機能レベルに衰えて来ているのです。『中ボケ』の段階では、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能が、異常なレベルに在ることに注意が必要。

ⅱ)「前頭葉」の機能が異常なレベルに衰えて来ているとはいえ、「小ボケ」には、自覚があります。「意欲も湧かないし、根気が続かないし、てきぱき出来ないし、発想も湧かないし、物事に感動することもないし、抑制が効かない」と感じていて、『以前の自分と比較して、自分のどこかがおかしい』という自覚を明確に持っていて、自分の状態に「不安」を感じているのです。

それが、「中ボケ」の段階になると、「『前頭葉』を含む/脳全体の機能が、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続してきたことに起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により、そうした自覚を持つこと自体が出来なくなります(「中ボケ」の特徴)。

⇒働き盛りの若い年齢者で(30~50歳代での発症例が多い)、「重度の記憶障害」の症状の発現が顕著となっていても(この場合、重度の「記銘力障害」であることが特徴)、自分が置かれている状況に対する正しい及び適切な認識と理解が出来ていて、自分が困っていることを的確に言葉で表現できる等と言うのは、『AD型認知症』の発病患者には、絶対に起きてこないことなのです。

側頭葉性健忘症』(海馬の萎縮が確認されるのもこの病気の特徴)が、正しい診断であるものを、『AD型認知症』についても無知であり、「側頭葉性健忘症」についても無知でありながら、権威が有るだけの医師が、誤診し、『誤った情報』を社会に発信し、垂れ流しているのです。

ⅲ)『末期の段階』である「大ボケ」の段階でなくて、認知症研究の専門家達が未だ発病してはいないと誤解している段階、私たちの区分で言う「中ボケ」の段階で「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルが原因で(就中、「注意の分配力」の機能の低下が原因で)、上記例示したような症状が自分に起きていることさえも理解できない為に、自覚出来なくなるのです。『発病者本人の考えを尊重した対応や応対が重要』と主張する人達は、脳の機能レベルという視点が欠けていて、この事実を知らない/理解していないのです。

③「重度認知症」(『大ボケ』)の段階とその特徴

)「中等度認知症」(中ボケ)になっても「老化現象」と勘違いしたりして、気付かないまま手をこまねいて居て、「脳のリハビリ」に励むことなく、相変わらずナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続されていると、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下が更に進んでいく為に(中ボケの期間が 2~3年間続いた後は)、末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階に入っていきます(猶、「DSM-Ⅳ」の規定が、「AD型認知症」の発病と診断する上での十分条件として確認を要求している失語、失認又は失行(紛い)の症状は、「大ボケの段階の後期」になって初めて、発現が確認される症状、「MMSEの得点が一桁になって初めて発現が確認される」ことになる、『極めて重度の症状』であることに注意。「第二の要件」に従って、「AD型認知症」発病の有無を診断している限り、せっかく見つけても手遅れ、最早治すことはできないのです。

)『大ボケ』になると、「前頭葉」機能を含む/脳全体の働きが「中等度認知症」の段階よりも,更に異常なレベルに衰えて来ているのです。

左脳と右脳と運動の脳の働きも、幼稚なレベルの機能が僅かに残っている程度である上に、脳の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能は殆ど機能しなくなって来ているのです。挨拶程度の日常会話を交わすにも、ハサミとか歯ブラシ等、手に持っているものの用途を理解するにも、ズボンをはくにも、『注意の分配力』の機能が一定レベル以上の機能レベルに在ることが、『不可欠の条件』なのです。「注意の分配力」の機能が、殆ど働くことが出来ない程に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して来ていることが原因で、簡単な日常会話も交わせないし、歯ブラシの使い方も分からないし、ズボンを頭からかぶったりするようになる訳であり、(記憶障害が原因で起きているのではなくて)/メタ認知が困難となることに起因して起きてくるものであることに、専門家とされる人達が早く気付いて欲しいのです。

ⅲ)『大ボケ』の段階の症状が発現してくるまでに『前頭葉』を含む脳全体の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してくると、最早治すことは出来なくなるのです(アルツハイマー型認知症は、性質それ自体として治すことが出来ない訳ではない。極めて重度の症状である「失語や失認や失行の症状」が初期症状だと誤解していて、医師達が見つけて居る段階が遅すぎる為に治せないだけなのです。

※ 脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』(左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」の『御者』)が、殆ど働かなくなっている(寝たきり状態に在る)上に、左脳や右脳や運動の脳も極めて不十分にしか働かない『大ボケ』の段階では、自分の身の回りのことをする『セルフ・ケア』にも支障が出る。食事をしたり、服を着たり脱いだり、お風呂に入ったり、トイレの後始末をしたりといった、身の回りのことも自分で出来なくなり、日常生活面での「介助」や『介護』が不可欠の状態となるのです。

ⅳ)失語や失認や失行(紛い)の症状は、記憶障害に起因し発現する訳ではない/

私達が服を着るとき、ズボンであるか、上着であるかを判断し、上着であれば裏表がどちらか、ボタンをかけるタイプかどうか、どのような手順で着ればいいか等を的確に見極め、必要な動作を、適切な手順で的確に行っているのです。上掲の『服を正しく着られず、ズボンを頭から被ったり、上着に足を通したり』と言った症状、「AD型認知症」としての症状は、「記憶の障害」が原因で服を正しく着ることが出来ない訳ではないのです。

上着とはどういうものであり、どのようにして、どのような手順で着るものなのかを忘れた為に着ることが出来ない訳でもないのです。「前頭葉の三本柱」の機能の中でも最も高度な機能であり最も早くから衰えて行く機能である『注意の分配力の機能』(異なる複数の「テーマ」を、同時に並行して処理する為に不可欠の機能)が、殆ど機能しないまでに機能低下が進行して来ていることが直接及び核心的な原因で、加えて、左脳、右脳及び運動の脳までもが廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて来たことが原因で、『服を正しく着ることが出来ない』だけなのです。

『家族の名前を間違えたり、配偶者を我が子と間違えたりする』という症状も同じことなのです。「配偶者を我が子と間違える」のは、「記憶障害」に起因している症状ではなくて、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルを反映しただけのもの、就中、『注意の分配力の機能が、殆ど働かないレベルにまで廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により機能が低下してきている』為。

※上記の三段階区分は、14689例に上る「AD型認知症」発病患者の脳機能データの解析結果なのです(発病者の認知機能検査において、前頭葉の機能レベルの精緻で客観的な判定が行われているのは、世界中で、「二段階方式」だけなのです三頭立ての馬車の御者の役割を担っている「前頭葉」の機能レベルを『改訂版かなひろいテスト』で判定し、牽引する馬の役割を担っている左脳と右脳の機能レベルを『MMSE』で判定するので、Tadが「二段階の判定」という意味で、「二段階方式」と命名したのです。

(2)「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズム

① 新型コロナの感染拡大が止まらない中で、感染予防策としての『3密の回避』が叫ばれています。

一方で、第二の人生を送っているお年寄りが、『3密の回避』に徹した生活習慣を継続していると、「AD型認知症」の発病者(私たちの区分で言う「小ボケ」の段階のお年寄り)が、顕著な増加を見せてきていて、更には、症状の重症化が進行するお年寄り(小ボケ➡中ボケ。中ボケ➡大ボケ)が、顕著な増加を見せてきているのです。

『3密の回避』に徹した「生活習慣」が継続されていると、アミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着が、加速的に進行するとでもいうのでしょうか。「仮説」の支持者達に聞いてみたいのです。

『仮説の主張内容が誤りである』ことを示す事象の事実客観的な証拠資料と言えるのです。この事象事実を正しく、且つ、的確に説明できるのは、私たち「二段階方式」の主張だけなのです。私たち「二段階方式」は、『AD型認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病であり(但し、脳の使い方としての意味で言う生活習慣なのであって、食生活とは無関係であることに留意する)、早期発見と「脳のリハビリ」の実施により治すことが出来るし、「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の実践とその継続により、発病自体を予防することが出来る』と主張しているのです。

② 基盤の要因は、「加齢に因る機能低下=正常老化の進行」

「AD型認知症」の発病の基盤にある要因は、『加齢による正常な機能低下の進行』という要因なのです。そうであるが故に、『発病の対象となる人達は、第二の人生を送っている60歳を超えた年齢の高齢者だけに限られる』/老年発症が特徴となるのです。我が国で定年退職し、「第二の人生」に入る年齢である時期の『前頭葉の機能レベル』についての脳機能データでは(正常老化の性質と名付けている)、最盛期である20歳前後の機能レベルのほぼ半分くらいの機能レベルに低下して来ているのです。

その意味で、『若年性アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症は存在していない架空のものなのです。記憶障害に起因して発病するとの誤った内容である「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容を鵜呑みにしていて、「重度の物忘れの症状」の確認と海馬の萎縮の確認だけから、「AD型認知症」の発病であると誤診しているだけなのです。

「前頭葉」の機能レベルを「改訂版かなひろいテスト」を活用して、精緻に判定してみれば、誤診であることが容易に判明するのです。「AD型認知症」の発病者であれば、どの段階であろうと(小ボケ、中ボケ、大ボケの三段階の区分)、『前頭葉』の機能レベルが異常なレベルに在ることを必ず確認できるのです。

他方で、側頭葉性健忘症」(30~50歳代の若年で発症するケースが通常)は、『海馬の萎縮が確認され、極めて重度の物忘れの症状(脳の変性により、極めて重度の記銘力障害に起因した、極めて重度の物忘れの症状が確認されるが、『前頭葉』機能が正常なレベルに在るのが、特徴なのです。

③ 「相剰効果」による加速度的で異常な機能低下の進行

一つの基盤要因が、①「加齢」に起因した正常な機能低下の進行(正常な老化の進行)という要因であり及びもう一つ別の要因が、②ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行(異常な老化の進行)と言う要因の同時存在、『①と②と言う、異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うことの「相剰効果」により、③「前頭葉機能を含む/脳全体の機能について、④廃用性の/加速度的で/異常な機能低下が進行して行く先に、⑤「発病が待っている」のです。

   

      本著作物「E-05」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所帰属しています。 

 

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「意識」と「AD型認知症」の発病及び症状の重症化との関係(F-06)

2025-06-09 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

 様々な種類が数ある認知症の内で、その90%以上の割合を占めているのが、『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』と言うタイプの認知症なのです(前記数値は、小ボケ/中ボケ/大ボケの全ての段階の発病者を含んだ数値です)。

アルツハイマー病は生まれつき特定の遺伝子(現在は、原因遺伝子として4つが確認されている)に異常が存在する人達だけを対象にして、若年で発症するのが特徴であるのに対して、『AD型認知症は、仕事とは無縁の日々となる「第二の人生」を送っている(60歳を超える年齢の高齢者だけ)を対象とした『老年発症』特徴なのであり、ナイナイ尽くしの単調な日々の「暮らし方」、『脳の使い方』としての視点と意味で言う単調な生活習慣(自分なりに追求する特定の「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い『単調な日々の暮らし方』を言います)の継続に起因した『①廃用性の/②加速度的で/③異常な機能低下の進行』の問題が、『意欲』の機能に端を発し、「注意の集中力」の機能に及び、更には、「注意の分配力」の機能の発揮度に及ぶことが、機能発揮上の二重構造の関係=By Tad)にある『評価の物差し(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)』の機能及び『実行機能』の発揮度を/異常なレベルにまで低下させ、その結果として、日々の暮らし方の場面で、『意識的な世界』における脳全体の『司令塔の役割り』を担っている『前頭葉機能(前頭前野の穹窿部に局在する複合機能体を言うものとする)』が(機能から真っ先に!)、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くことが、発病及び症状の重症化を進行させていく『真犯人なのである』こと並びに『AD型認知症』の本態(正体)は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないものであり、早期診断早期治療により治せる及び/又は症状の重症化の進行を抑制出来る性質のものであるし、更に言うと、発病自体を予防することが出来るものであることを、世界中の専門家達に先駆けて、解明し、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証してきた(有)エイジングライフ研究所の活動が、意味不明の理由で、「闇に葬り去られる」ことが無いよう、主張内容の概要をブログに公開して来ているのです。

&1  「AD型認知症」は、『発病自体の予防が可能』な認知症

(1)このブログのメインテーマである「AD型認知症」については、『世界中の認知症研究の専門家達から治すことも、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症であるとされていて、その誤った情報が、超高齢社会を達成した国々の先頭をひた走る我が国/日本の小さな島々の隅々にまでも浸透してしまっている』のです。

(2)「AD型認知症」は、脳が壊れてもいないのに器質的な原因病変存在していないのに)、認知症の症状が発現して来る、私たち「二段階方式」の理解では、一つには、『加齢』に起因した「前頭葉」機能の正常な老化/機能低下の進行(正常老化の進行=60歳を超える年齢の高齢者であること)が発病の基盤の要因に在って、もう一つ別の要因であり、仕事とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生」を送る上での、「脳の使い方」としての単調な生活習慣』、私たち「二段階方式」独自の言葉で言う、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行(日々の使い方が不十分である為に、機能の低下が進行して行くこと)が加重されることに因り、即ち、異なるこの二つの要因同時に並行して存在し、重なり合うことに因る『相剰効果』に因り、『「意識」が覚醒した/目的的な世界に於ける(脳全体の司令塔の役割を担っている)「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能』について、①廃用性の/②加速度的で/③異常な機能低下が進行して行く先に、(発病及び症状の重症化の進行)が待っているのです。

(3)私達人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界』に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能が異常なレベルに衰えて来たことの直接の反映が、「AD型認知症」発病としての症状となって発現して来るのです。その最初の段階が「小ボケ」(司令塔の役割を担っている『前頭葉の機能だけが、異常なレベルに衰えてきていて、手足である左脳も右脳も運動の脳も未だ正常な機能レベルに在る段階)に端を発し(発病の最初の段階)、次いで、「中ボケ」(前頭葉の機能が、小ボケの段階よりも更に衰えてきていて、左脳と右脳と運動の脳までもが異常な機能レベルに衰えてきている)の段階を経て最後は、末期の段階である「大ボケ」(前頭葉の機能、左脳、右脳及び運動の脳の機能が中ボケの段階よりも/更に異常なレベルに衰えてきている段階であり、「意識」を構築し、コントロールしている核心的な機能である『注意の分配力の機能』が、大ボケの初期段階でさえ、ほとんど機能しえないレベルにまで衰えてきている結果として、『評価の物差し』の機能及び「実行機能」が、殆ど働かない機能レベルとなる段階)へと徐々に、段階的に、何年もかけて進行して行くのが、「AD型認知症」の特徴(『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに/厳密にリンクした/三段階に区分される「類型的な症状」が発現してくるのが特徴‼)。

  ⇒ ⇒   

(4)「AD型認知症」研究及び診断の専門家達(学者や医師)から、発病の原因が不明であり、治すことも、症状の進行を抑制することも、更には、発病自体を予防することも出来ないものとされている「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の、単なる「生活習慣病」(但し、食生活や糖尿病の発病とは無関係のものであり、脳の使い方としての生活習慣病)に過ぎないのです。猶、「AD型認知症」は、性質それ自体として、治すことが出来ないものではなくて、早期診断と早期治療により治すことが出来るものであるし(医師達が、発病を見つけている段階が遅すぎるせいで治せないだけ)、症状の進行を抑制することが出来るものであるし、更に言うと、脳の使い方としての「生活習慣」の在り方を自分なりに創意工夫し、『前頭葉が活性化』する「生活習慣」を構築し/継続して実践することに因り、『発病自体を予防することが出来るタイプの認知症である』というのが、私たち二段階方式独自の、更には、世界に類例のない考え方であり、主張なのです(疫学的方法により、実証済みのもの)。

治すことが出来ないとか、症状の進行を抑制できないとか主張している彼等は、単に、発病を見つけている段階が遅すぎるせいである(米国精神医学会が策定した「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定が失語や失認や失行の症状が初期症状であるとの規定内容自体が重大な誤りであることに気付かないで、大ボケの後半の段階になって初めて確認される「極めて重度の症状」であることを見逃していて、未だにその規定内容を盲信している)ことについて、問題を提起しておきたいのです。

(5)「AD型認知症」の発病の有無の判定に際し、専門家とされる人達は、「前頭葉」の機能レベルというテーマに関心を持たないのです。

『AD型認知症』は、『前頭葉の機能障害』に起因して発病するものであり、例え「重度の記憶障害の症状」が確認されようとも、『前頭葉』の機能が正常な場合は、他の病気なのであり、その典型が、認知症と混同され、屡々誤診されている『側頭葉性健忘症』(重度の「記銘力障害」に起因した/極めて重度の「物忘れの症状」が特徴)なのです。

『意識的/目的的な世界』を構築し、統括し、管理し、コントロールしていて、意識の覚醒の度合いを支配している要の機能である『注意の分配力』の機能についての知見に乏しいこと、就中、「注意の分配力」の機能の関与無しには、『評価の物差し』の機能及び『実行機能=Executive Function 』の機能の発揮も、発揮度も顕現してこないこと、即ち、『評価の物差しの機能及び実行機能の機能発揮上の二重構造の存在』についても、無知なのです。これ等のテーマについての深く十分な理解なしには、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化が進行して行くメカニズムも機序も解明できないことに気づいていないのです。その結果、世界的に通説の地位にあるとはいえ、アミロイドβ仮説を主導し、或いは、追随する研究者達は、未だに、注意の分配力の機能も、実行機能も、前頭葉の機能も備わってもいない、マウスを研究対象にしていて、相変わらず憶測ばかりしている有様。

1つには、「前頭葉」機能が備わっていない「マウス」を研究対象にしての憶測ばかりを行っているせいで、2つには、「記憶障害」に起因して症状が発現するとの重大な誤りの前提条件の下で、研究を続けているせいで、3つには、「認知機能の障害」を症状が発現する核心的な要因としつつも、肝心かなめの機能である『前頭葉』の機能レベルを客観的な手法で精緻に判定することが出来る手技を有しない為に「意識的な世界」における手足の働きをしているに過ぎない脳の後半領域の機能である左脳と右脳の働き具合をMMSE (我が国では、長谷川式を使用しているケースもある)という手技で判定するだけで、「脳のリハビリ」の実施により症状を回復させる(治す)ことが可能である本当の意味での早期の段階である小ボケ及び中ボケの段階を見落としていて(小ボケ及び中ボケの段階が、存在していることにさえ気づいていない)、末期の段階であり、最早回復させることが困難である「大ボケ」の段階しか知らないで居て、自分達が無知であることにも気付かないでいて、『AD型認知症は、一旦発病したら、最早治すことが出来ないタイプの認知症である』とする極めて重大な誤りの内容の情報を、発信し続けているのです。

(6)その結果として我が国では、「介護の予防」を当面の政策課題と決定した政府大綱の第一条は、『AD型認知症の発病原因、発病のメカについて、世界中の権威とされる人達が、未だに解明出来ていない現状に鑑み、発病自体の予防というテーマについては、当面、研究課題として位置づけ、国内の活動も含めて、関連する情報の収集に努める』と規定しているのです。『発病自体の予防並びに早期診断と早期治療による症状の回復』が、脇に置かれたままで居るせいで、単年度ベースで、【一般会計及び特別会計の総計で言うと】、『介護の費用』だけで、投入する血税の規模が総額10兆円を超えてきているのです。更には、(このことは余り公にされていないのですが)、『脳のリハビリ』の実施により回復させることが可能である本当の意味での『早期の段階』、「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階が見落とされたままで居て、最早治すことが困難である末期の段階、「大ボケ」の段階で初めて発病と診断する不条理極まりない診断がまかり通っていて、治療の効能を有していない、単なる「対症療法薬」(治療の効能は有していなくて、症状の発現の仕方を【抑制し、或いは昂進させるだけ】の薬)の処方が、医療現場では実行されているのです。

『AD型認知症』は、『前頭葉機能の機能障害』に起因して/発病する認知症なのであり(最初の段階である「小ボケ」の段階では、左脳も右脳も運動の脳も全てが正常な機能レベルに在る中で、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能だけが異常なレベルに在る)及び「3つの仮説」が発病の前提条件として想定している「記憶の障害」自体が、『前頭葉の機能障害』(廃用性の機能低下の進行が原因)の進行が原因であることは、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状である『三段階に区分される類型的な症状=14689例に及ぶ、小ボケ、中ボケ及び大ボケの発病患者の脳機能データが根拠』を確認すれば、容易に判別できることなのに!

(7)「AD型認知症」については、発病のメカ、症状が重症化するメカ、症状の回復(治療)の可能性の有無及びその程度により、『三段階』に区分する症状の類型、症状を治し又は、進行を抑制する方法、更には、発病自体を予防する方法、「前頭葉」、実行機能と意識の機能構造、前頭葉が活性化するメカニズム、更には、『MMSE下位項目の項目困難度に関わる「脳機能データ」=「AD型認知症」の発病者だけに確認されるものであり、下位項目が出来なくなっていく厳密な順番の存在のデータ』、『小ボケ及び中ボケの期間に関わる標準的な滞留期間の存在のデータ』、更には、前頭葉を含む脳全体の機能の老化の進行を左右する「生活習慣」要因の存在に関わる脳機能データ(脳の老化を加速させる生活習慣要因及び脳の老化の進行を抑制し、又は、回復させる生活習慣要因の存在に関わる「脳機能データ」)は、世界中を検索してみても、私たち「二段階方式」だけが、存在を主張し、独自のものとして、「事象の事実としての証拠データ」を有するもの❣

(8)新型コロナに対する「感染回避策」としての『3密の回避』が全国的な規模で強く求められている生活状況(脳の使い方としての生活習慣)が、未だに継続している中で、実は、「AD型認知症」の発病者(小ボケの段階)、症状の重症化の進行者(「小ボケ」の「お年寄り」は中ボケの前期に、「中ボケ」の前期の「お年寄り」は、中ボケの後期に、「中ボケ」の後期のお年寄りは、「大ボケ」の前期に、「大ボケ」の前期のお年寄りは、大ボケの後期に、症状の重症化が進行してきている)が驚くほど増加してきていることに、専門家とされる人達(学者や医師達)が、気づいていないのです。ワクチンの接種が行き渡ることにより、新型コロナ対策問題が、マスコミや野党からも取り上げられなくなる一方で、リーマンショック時を超えると予測されている我が国の景気の大減速に加えて、「AD型認知症」の発病者及び介護が不可欠のものとなる末期の段階、二段階方式の区分で言う「大ボケ」の後半のお年寄りの数の激増という実態が明るみに出てくることとなり、「超高齢社会」を維持する上で不可欠のものである「介護保険制度」について、財政面からの「破綻の危機」が取りざたされるようになることを危惧し、問題提起しておきたいのです。それに対する対策は、介護保険料の値上げではないのです。『発病自体の予防』という極めて有効な対策方法が、実証により、示されているからです。

(9)ところで、認知症、特に『AD型認知症』の発病者数は、我が国や米国などのような『超高齢社会』に到達している国々では、星の数ほどにも増えてきていて、介護に要する費用が天文学的な規模に上ってきているのを、御存じでしょうか。その「AD型認知症」の発病/症状の重症化が進行するメカについては、世界的には、「3つの仮説」が提示されていて、未だに、発病との間の因果関係の存在を実証出来ない儘で居るのです。あのハーバード大学やMITでさえも、我が国で言うと、東大や京大や理化学研究所までもが、『アミロイドβ仮説という学説(「3つの仮説」の中では、支持する学者の数が一番多いという意味で、世界的に「通説」)』の信望者なのです。厚労省も、この「アミロイドβ仮説」を支持する立場に立っていて、「政府大綱」で決定された介護の予防(「介護」が不可欠となるまでに症状が重くなるお年寄りの数を出来るだけ減らすことを目的とした市町村による活動)を目的とした市町村の取組の基本的な考え方として通達が出されているのが現状。

※アミロイドβ仮説やタウ蛋白仮説が根拠にしている『記憶の障害』自体が、『前頭葉の機能障害』が原因で起きてくるものなのです。二つの仮説は、『因果関係に杜撰なだけでなくて、木を見て森を見ていない』憶測の類なのです。

 
&2   政府大綱が掲げる「介護の予防」に最も有効なのは『発病自体の予防

私たち「二段階方式」が提案しているのは、認知症全体の90%以上の割合を占めている「AD型認知症」に特化した対策、『発病自体の予防と「小ボケ」からの回復』を第一義的な対策目標とし、『中ボケの前期、中ボケの後期については、介護の予防』を現行の制度下での対策目標とすることなのです。『発病自体の予防』というテーマは、市町村の健康づくり課等が、一次予防を担う主体となり、『介護の予防』という二次予防のテーマは、市町村の高齢支援課及び在宅介護支援センターが担うのが、最も望ましいものと考えるのです。

(1) 最も有効なのは、発病自体の予防(一次予防)なのです。

「AD型認知症」こそ、一次予防に最も適切/典型的なタイプの認知症なのです。①その本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」であること、②発病の有無及び重症化区分の判定が、二段階方式という「神経心理機能テスト」の活用により、且つそれだけで、医行為が関わらなくて、何等の機器の使用が必要なくて、客観的で精緻なレベルで判定できるものであること、③「注意の分配力」の機能の出番が多くて、「前頭葉」が活性化する「脳の使い方」を予防教室(脳のイキイキ教室)で体験し、そこでの体験を日々の生活に取り込み、自分なりのテーマを選択し、目標を設定して、自分なりの楽しみ喜び生き甲斐が得られる『生活習慣』を創意工夫して構築し、継続して実践し、生活習慣化することに因り、『前頭葉の機能を正常なレベルに保ち続けること』の直接の効果として、発病自体を予防することが出来、④万一発病しても、「早期発見」と「脳のリハビリ」の実践により、回復させることが可能であるし、⑤重症化の進行を抑制して、進行のスピードを緩やかなものにすることに因り、介護が不可欠となる末期の段階、「大ボケ」の段階にまで症状が進行していく時期を先送りすることが出来るのです(一次予防である「発病自体の予防」の制度化により、「介護の予防」も、より効果的に達成することが出来ることになる)。

(2) 予防教室(脳のイキイキ教室)の参加者に対しては、当該年度の予防教室の開始月と閉じる月の二回、予防教室に継続して参加者した個々の『お年寄り』の「脳のイキイキ度チェック」を「二段階方式」の手技による『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』を判定することに因り、当該期間中における『経時変化』の『脳機能データ』を集積していくのです。二段階方式の基準に基づいた判定結果は、「改善、維持、低下」の3種類に判定区分されることになる。

(3) 参加しているのは全員『高齢者』なので、『前頭葉』を含む脳全体の機能について、『加齢』に起因した機能低下が必ず進行していることになります。加えて、何かを「キッカケ」にして、心が折れてしまい、『意欲を喪失』したことで開始されることになるナイナイ尽くしの単調な生活習慣に陥っていた場合は、『廃用性の加速度的で異常な機能低下』が進行してきている「お年寄り」もいる筈なのです。当該年度の教室の開催の1年間という経過期間中に起きてきた変化、経時変化を判定するとき、①前頭葉機能を含む/脳全体の機能レベルが改善しているケース、②維持されているケース及び③低下してきているケースの3種類に区分して判定することが出来るのです。当該判定については、「前頭葉」機能の機能レベル自体の変化及び左脳と右脳の機能レベルの変化を各々判定した上で、その総合的な評価が行われるのです。

厳密で客観的な要素に基づく定義に因る『判定基準』が設定されているのが、二段階方式の特徴なのです。「物忘れ」の程度や態様の変化を外観から観察するだけと言った、「記憶障害」の指標を基礎とする判定基準とは、判定基準の要素自体が異なるのです(その意味で、「MCI=軽度認知障害」なる判定基準の内容は余りにも曖昧であり、恣意的な結論が横行することになると危惧するのです)。MCIの基準を持ち出すだけで、その人は、『AD型認知症については、無知な人』と言うしかないのです。

加えて、二段階方式の活用によれば、「前頭葉」の機能レベルの客観的で的確な判定が可能となるのであり、「AD型認知症」の発病の有無及び回復させることが可能である本当の意味での早期の段階、「小ボケ」と「中ボケ」の段階にあるお年寄りを的確に判定することが出来るのです。「前頭葉」の機能レベルを客観的で、的確に、且つ、精緻なレベルで判定出来る手技は、世界中の専門機関を対象としてみても、現時点では、私たち「二段階方式」の手技の他には、何等の手技も開発されていない。

&3  『DSM』の規定内容の変遷と現状及び「MCIの基準」の問題点

1. 「AD型認知症」の捉え方について、以下の変遷をたどってきた米国精神医学会が策定した『AD型認知症』の診断基準である『DSM』における「診断基準の考え方」の概要は、以下の通り:

(1) 『DSM-ⅢR 』

①記憶障害;②抽象的思考の障害、判断の障害、高次皮質機能障害、性格変化のうち1項目以上;③脳の器質的変化の存在が推測できること

(2) 『DSM-ⅣR 』

①記憶障害;②失語、失行、失認、実行機能障害のうち1項目以上

(3) 『DSM-Ⅴ 』

複雑性注意、実行機能、学習および記憶、言語、知覚‐運動、社会的認知における低下のうち1項目以上

2.上記全ての版において、「認知機能低下」が日常生活に影響していることが含まれることが注記されていることに注意。

3.米国精神医学会が策定したものであり、世界的に権威があるとされている上記診断基準に依拠して、「AD型認知症」を捉えていることに注意。

4.世界中の専門家達が、「DSM」の規程、特に、「DSM-Ⅳ」の規程内容に、未だに強く影響されていることに注意して下さい。記憶障害に起因して発病し、「失語や失認や失行の症状」が「初期症状」であると誤解した儘❣

➡厚労省が掲げてきた「新オレンジプラン」の内容も、その後に発表された『政府大綱』が掲げる「介護の予防」の実施も、『記憶障害』を惹き起こす要因についての世界的な通説である「アミロイドベータ仮説」の主張内容が正しいものとして、想定されているものなのです。「AD型認知症」の症状が、記憶障害に起因して発現するとの「3つの仮説」も、失語や失認や失行(紛い)の症状が初期症状であるとの憶測に基づいただけの規定も、更には、「AD型認知症」の前駆的状態の判定基準であるとして提示されている『MCI』(軽度認知障害)の考え方と基準も、「全てが重大な誤りの内容」なのであり、客観的で、的確で、有効な判定の為の指標とはなり得ないことに、注意が必要。

&4 「二段階方式」が解明し、実証した「AD型認知症」の真の正体と特徴

 (1) 『AD型認知症』は、第二の人生を送る60歳を超えた年齢の「高齢者」だけが対象となり発病するものであり、『老年発症』が大きな特徴なのです。その根拠については次項で示しますが、我が国だけでなく、世界中の専門家とされる機関や人達が、未だに、この『重要な特徴』に気づいていないのです。

(2)発現する症状は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクして、回復の可能性の有無及び程度により三段階に区分されるのです(「二段階方式」独自の区分である「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の三段階)。

(3)私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界」における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』が活性化する「生活習慣」の創意工夫と改善と継続的な実践により(早期診断と「脳のリハビリ」の継続的な実践)治すことが出来るし(症状からの回復)、「介護の予防」が可能であるし(「介護」が必要可欠となる末期の段階、「大ボケ」の段階に症状が進行する年数の抑制効果)、更には、『前頭葉」が活性化する生活習慣』(「注意の分配力」の機能の出番が多くて「前頭葉」が活性化することになる「脳の使い方」としての生活習慣であり、食生活や糖尿病とは無関係)の創意工夫、構築と継続的な実践に因り「発病自体の予防」が出来るのです(疫学的方法により「二段階方式」が実証済み)。

&5  発病及び症状の重症化が進行するメカ(原因と機序)

(1)発病の「第一の要件」は、『加齢』に起因した脳機能の低下という要因の存在が基盤要因なのです。加齢に起因して、「前頭葉」が機能低下を進行させていくことについては、「正常老化の性質」と命名して、脳機能データを公開しています(NHKの人気番組である『チコちゃんに叱られる』にも取り上げられて、2018年9月に登場しました=「前頭葉機能の正常老化の曲線」の図として登場)。

(2)発病の「第二の要件」は、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した、廃用性の異常な機能低下の進行という加重要因なのです。

なお、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」とは、左脳が専管する「仕事」とは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」を送る上で繰り返される単調な暮らし方、『生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない』日々の生活、「脳の使い方」としての単調な「生活習慣」のことを言います。

(3)加齢に起因した正常な機能低下という基盤の要因とナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下という加重要因同時存在、即ち、「異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うこと」に因る『相剰効果』に因り、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことに因り(「前頭葉」の機能が異常なレベルに衰えて来たことに因り)発病し(小ボケ)、次いで、左脳、右脳、運動の脳が異常なレベルに衰えてくることに因り重症化が進行して行く(中ボケ、大ボケ)ことになるのです。

AD型認知症』の発病については、小ボケ及び中ボケの段階の存在について、気が付いていなくて、末期の段階である「大ボケ」の段階、セルフケアにも支障が出てきて、日常の生活面での「介護が不可欠」となる段階で初めて発病と誤解しているのが、専門家とされる人達なのです。

(4)これが、「発病及び重症化」が進行して行くメカ(原因と機序)であり、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される症状が発現して来るものなのです(私たち「二段階方式」独自の主張であり、北海道から九州に跨る全国的な展開、累計総数452の市町村において実践指導した「AD型認知症」の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした「住民参加型地域予防活動」により、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証し、発病の有無及び症状の段階区分の判定及び発病の予防、回復及び介護の予防を目的とした客観的で具体的な指導内容及び対応の核となる二段階方式の手技が極めて有効であることを実証)。

⇔現在その実態が消えてしまっているのは、①二段階方式の手技の活用を10年の経過で無償としたこと;②平成の大合併により導入していた小さな町や村が大きな市や町に吸収合併されて、業務の見直しと配置転換により消えていったこと;③高齢化率の進行に伴う「AD型認知症」の発病者の増加対策として、オレンジプラン、新オレンジプランが、相次いで実施されていく状況の中で、新規導入先が出てこなくなったことが主たる理由なのです。

&6 発病と重症化が進行するメカの簡単なチェック・ポイント

(1) 「AD型認知症」は、『器質的な原因病変は存在していない』のです。

(2) 正常老化の性質により、加齢に起因した機能低下が進行してきていること、言い換えると、60歳を超える年齢の高齢者であることが、「基盤の要因」に在るのです。

(3)「第二の人生」を送る上での「脳の使い方」としての『生活習慣』という要因だけが、発病するか/しないか、重症化が進行するか/しないかを区分けている、「唯一の要因」(=「加重の要因」)なのです。

①「左脳」が専管するテーマである「仕事」とは無縁の日々を送ることになる生活状況の下で、日々どのような「脳の使い方」が継続されているのかが問題。

②『実行機能』の発揮度を支配し、左右し、下支えている機能であり、「前頭葉」の三本柱と私たちが名づけている意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能3つ以上の異なる複数の「テーマ」を、同時に並行して処理する上で不可欠の機能)の活用が少なくなるような脳の使い方、就中、注意の分配力の機能の出番が少ないと、「前頭葉」が活性化する場面が少なくなるのです。その結果として廃用性の異常な機能低下が進行して行くことになるのです。

(4)仕事とは無縁の「第二の人生」を送る中で、自分なりの「テーマ」も、達成すべき「目標」もない生活、楽しみがない生活、喜びや生き甲斐とは無縁の日々を送るだけの暮らし方、『創意、工夫、シミュレーションの機能』の出番が極端に少ない「脳の使い方」としての生活習慣、即ち、意識的な世界の要であり、最も高度で不可欠の『注意の分配力』の機能の出番が少ないと、廃用性の機能低下が進行していくのです。『日々、時間は有り余るのに、することが無い毎日、ボケーッとした「暮らし方」をしていると、惚ける(『AD型認知症』を発病する)』ことになるのです(発病のメカニズムは、極めて簡単なもの)。

➡ 食事をしたばかりなのにそのことさえも忘れる「重度の記憶障害の症状」にばかり目が行き、そのことから、器質的な原因病変を追い求め、アミロイドベータの蓄積に因る老人斑とか、タウタンパクの蓄積による神経原線維変化が、情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死を惹き起こし、記憶障害が惹起されることに因り発病するとの単なる憶測の類がまかり通っているのです。

(5) 発想、企画、計画、創意、工夫、検索、シミュレーション、比較、評価、決断、感動、抑制等の『評価の物差しの機能及び実行機能』の出番が出来るだけ多くなるような、自分なりの実行『テーマ』の設定と達成すべき『目標』がある「暮らし方」(脳の使い方としての生活習慣)を構築し継続することが、症状の回復にも、介護の予防にも、発病自体の予防にも必要不可欠となる性質の認知症ということなのです。

➡ これを纏めて言うと、『前頭葉機能の機能障害』に起因して発病するのです。前頭葉の機能障害を惹き起こす要因は、記憶障害ではなくて、廃用性の機能低下なのであり、廃用性の機能低下を惹き起こす要因は、「第二の人生」を送る上で営まれる単調な「生活習慣」の継続なのです(それだけのこと!)。

加齢に起因した脳機能低下の進行が基盤要因である為に、「第二の人生」を送っている「お年寄り」だけが「発病の対象」となるのであり、「若年性アルツハイマー型認知症」は実在しない、架空のものであり、側頭葉性健忘症(重度の記銘力障害と海馬の萎縮が特徴であり、脳の変性により発病する)や緩徐進行性失語症と混同し、誤診しているだけなのです。猶、若年発症が特徴である「アルツハイマー病」は、生まれつき特定の遺伝子に異常が存在する人だけを対象として発病するものであり、「AD型認知症」とは全く異なる、性質の認知症なのであり、認知症全体に占める割合は、僅か1%程度に過ぎないのです!

※認知症ケアパス作成の手引きでは、「若年性認知症」の内の過半数を若年性アルツハイマー型認知症が占めると記述してありますが、専門の医師達までが、それほど多くの誤診を行っているということなのです。「AD型認知症」のことも、側頭葉性健忘症のことも、知らない医師(精神科医)達が多すぎるのです。

(6) 症状の回復にも、重症化の進行の抑制にも(正常➡正常下限➡「小ボケ」➡中ボケの前期➡中ボケの後期➡大ボケの前期➡大ボケの後期)、『脳のリハビリ』という方法が、唯一の有効な対策となることを知っておいて頂きたいのです(「地中海料理」の摂取であれ、何であれ、「食生活」は、発病の予防とは、無関係なのです)。この場合、「脳のリハビリ」の効果が期待できるのは、中ボケの後期までのことであり、大ボケの段階になると、介護の途しかないのです

発病の最初の段階である『小ボケ』の段階で既に社会生活面に重大な支障が出てくるのです。発病を予防し及び小ボケを治すことは、『自分なりの追及すべきテーマと目標をもって、自分なりに社会生活を楽しみつつ、「第二の人生」を送ることが出来ること』を意味します。そのことで、行動の内容が深くなり、範囲が広がる為に、経済活動も含めて、『社会全体の活性化』、特に、高齢化が顕著に進行している「地方の地域の活性化」にも直結するのです。

⇔  厚労省が発表している「AD型認知症」の発病者700万人と言うのは、発病の末期の段階である「大ボケ」の症状が発現して来ているお年寄りの数なのです。発病者には、「重度の記憶障害の症状」が確認されるべきとの誤った基準から『それらの症状が極めて重度の症状である』ことも知らないで、失語や失認や失行の症状の発現の確認を発病と判定する基準にしているせいで、「小ボケ」と「中ボケ」は発病とは考えられていないのです(その段階の存在さえ視野には無い)。我が国の「65歳以上の年齢のお年寄り」は、3600万人も居るのです。(介護の対象にはならない為に、専門家達にも知られないでいる)小ボケ中ボケとを併せた数が(介護保険の対象となるお年寄りで、介護の対象となっている)大ボケとほぼ同じ数と想定すると、3600万人の高齢者の内の3割相当は、惚けている、「AD型認知症」を発病している(小ボケ、中ボケ、大ボケの全てを含めた人数)ということになるのです。

 ボケないで居て、全てとは言わないまでも大半のお年寄りが、『第二の人生を、自分なりのテーマと目標をもって、自分なりにイキイキと生きていく』ようになれば、既に13兆円を超える天文学的な規模に膨れ上がっている『介護の費用』を劇的に減らせることが出来るだけでなくて、高齢化率が高い地方の活性化にもつながるのです。その為の手助けとなる政策、それが、二段階方式の国策化であると考え、問題を国民の皆さんに提起しているのです。すなわち、「介護の予防」を第一目標にするのではなくて、「発病自体の予防」を第一目標として国策化すべきなのです。

&7  世界的に通説の地位にある「アミロイドβ仮説」は破綻している

(1) 以前に公開したこのブログで言及したように、2021年1月19日発行のNewsweek日本版の署名入りの記事の内容では、これまでに、世界中の製薬会社が、「アミロイドβ仮説」の考え方に依拠して、『AD型認知症』の治療薬の開発に投与した金額の総計額は、約6000億ドル(日本円に換算すると90兆円)もの金額に上るとされているのです。然も、治療薬の開発(症状を治したり、症状の進行を遅らせたり、症状の発病自体を予防する効能を有すると認められる薬)が、ことごとく失敗に帰したというものなのです。ついでに問題を提起すると、本態が、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないものである「AD型認知症」については、治療薬(症状を回復させ、症状の進行を抑制し、或いは発病自体を予防する効能を有する薬のこと)が開発されることは、未来永劫、有り得ない事❣

現在使用されている4種の薬は、治療の効能は有しないのであり、「対症療法薬」に過ぎないのです。今回FDA/厚労省が、エーザイの新薬『レカネマブ』について承認したとはいえ、『レカネマブ服用の効果によって、蓄積した「アミロイドβの量を減らす効果は認められる』としても、そのことは、「AD型認知症」の症状の進行を遅らせる効能(治療効果)が有ることを意味してはいない」のです。

我が国のマスコミが、『治療薬の開発』に成功したかのような見出しを付けて報道していることに惑わされないで頂きたいのです。「この薬に、治療効果が有る筈が無い」のです。開発のコンセプト自体が根本的に誤りの仮説(アミロイドβ仮説)なのであり、加えて言うと、アミロイドβの蓄積(老人斑)と「AD型認知症」の症状の進行との間には、肝心要の要因である、因果関係自体が存在していないのです。即ち、アミロイドβの蓄積量を減らし、又は、蓄積を阻害しようとも、症状の進行を遅らせたり、或いは、症状を治す効果が認められる筈が無いのです。⇔廃用性の異常な機能低下の進行に起因した『前頭葉の機能障害』が、発病を惹き起こす真の原因なのですから。

※1 この薬が治療効果(症状の進行を抑制する効能)を有するか否かを正しく判定するには、この薬を投与した後の、その人『前頭葉』機能の機能レベルがどのような刑事変化を辿るのかについて精緻に判定すべきなのです(『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの悪化と症状の重症化の進行とは厳密にリンクしているのが、「AD型認知症」の特徴なのであり、症状の進行を抑制する効能(治療効果)を有するのであれば、発病者が服用した後に、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能レベルの悪化が抑制される筈なのです)。

製薬会社自身が、この薬の効果を判定する上で、MCIの基準物忘れの症状の程度と態様を外観的に評価するだけの、極めて曖昧でいい加減な評価基準であり、前頭葉の機能レベルの判定が含まれていない)を持ち出しているのです。『MCI=軽度認知障害』なる基準の適用では、『AD型認知症』の発病者であるか否か、更に言うと、症状の進行を抑制することが可能である早期の段階、二段階方式の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階であるのか否かを判定出来ないのです。それらの判定には、前頭葉の機能レベル、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの精緻な判定が不可欠となるからなのです。

※2『認知機能障害』の判定を要件とするとしながら、MMSEや長谷川式の活用による判定では、肝心の『前頭葉の機能レベルの判定が不可能』なのです。

我が国で健康保険適用の対象にするに際しては、厚労省が、この点をキチンと評価し、決定すべきものなのです(対症療法薬でしかなかったアリセプトの二の舞にならない為にも)。未だに、『AD型認知症』の発病及び症状の重症化が進行するメカニズム自体が不明であるとしながらも(この薬は、単なる仮説であり、未だに仮説でしかない=アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病との間の因果関係を立証できていないアミロイドβ仮説を開発の根拠コンセプトにしている)、この薬に、症状の進行の抑制という治療効果が有ると主張する製薬会社エーザイに、根拠を聞いてみたいのです。

(2) 「AD型認知症」研究の専門家の数はと言うと、世界中で言うと、星の数ほどいると考えられるのです。それでいて、未だに仮説の類が提唱されるだけで、『発病のメカ(原因)については、全く分からない、不明のものである』とされている理由は、どこに有るのでしょうか。『AD型認知症というタイプの認知症は、私たち人間だけに特有なものである、意識的な世界が関わる認知症である』ことに、世界中の専門家達の内の誰一人として、このTadを除いては、全く気付いていないからなのです。『AD型認知症の本態、発病のメカニズムに照らして、治療の効能を有する薬が開発されることは、未来永劫有り得ない事なのですから。

(3)「アミロイドβ仮説」は、器質的な原因病変に因る「記憶障害」という要素が発病を惹き起こす原因であるとの想定(仮説)に基づいた考えであり、マウス(アミロイドβを注入したアルツハイマーマウスを含む)の行動を研究する仮説なのですが、マウスには、「注意の分配力」の機能が備わっていなくて、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能という脳機能が備わっていないのです。言い換えると、『AD型認知症は、記憶障害に起因して発病するものではなくて、意識の世界が関わる認知症なのであり、『前頭葉の三本柱』の機能の核心的な機能である『注意の分配力』の機能の①廃用性の②加速度的で③異常な機能低下の進行及びそのことに起因した実行機能、就中、複合機能体である『前頭葉』機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、その機能が異常なレベルにまで衰えてきていることが、発病及び症状の重症化が進行して行く「真の原因である」ことに、未だに気づいていない』ことが、致命傷❣

&8   「意識的な世界」と「AD型認知症」の発病との関わり方

(1)自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、為すべき「テーマ」を発想し、「テーマ」の実行内容及び実行の仕方を検索し、企画し、計画して、その実行結果について、洞察し、推理し、シミュレーションし、評価し、比較して、最終的な実行内容及び実行の仕方を抑制し、或いは選択して、その実行を決断し、実行の指令を脳の各部に発することになる、これが、意識的な世界における『実行機能』と総称される「個別認知機能」の発揮の工程表なのです。その各種テーマは、「意識的な世界」では、基本的に「常に複数存在」していて、異なる複数の意識(意識的な世界=覚醒の度合いがそれぞれに異なる意識状態)を構築し、管理し、コントロールしている脳機能が「注意の分配力」の機能なのです。「意欲」が下支えているのが、「注意の集中力」であり、「注意の集中力」が下支えているのが「注意の分配力」の機能と言う機能発揮上の視点で言うと、「階層的な機能構造の関係」にあるとTadは考えるのです。

(2)私たち人間だけに特有なものである「意識的な世界」では、実行機能と総称される個別認知機能の各発揮度を構築し、統合し、支配し、下支えて、管理し、コントロールしている脳機能が、私たち人間だけに特有な機能である「注意の分配力」という機能なのです。このことを言い換えると、個別認知機能(実行機能)の機能の発揮度と注意の分配力の機能との間には、機能発揮上の二重構造の関係が存在しているということなのです。即ち、「注意の分配力」の機能の発揮の度合いが、個別認知機能(=「実行機能」)の機能の発揮の度合いを左右し、管理し、コントロールし、下支えているということなのです。

(3)私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界(意識状態)」は、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能(以下、「前頭葉の三本柱の機能」と呼ぶことにします)を基礎機能としつつ、「評価の物差しの」機能及び「記憶の倉庫」の機能並びに「実行機能」及び「前頭葉の三本柱」の機能が有機的な関係下で協働して働くことに因り構築され、統合され、維持され、管理されている世界なのです。興味や関心の度合いの変化、前頭葉の三本柱の機能の発揮度の変化、更には新たなテーマの発想により、「評価の物差し」が別のテーマを選択させることになる、この働きの変化を含む機能構造体が、所謂、ホムンクルスの小人の正体ではないかとTadは考えているのです。「評価の物差し」の機能こそ、実行機能が働く上での最初の関門となることに、未だに誰一人として気づいていないのです。このことが、意識の機能構造解明の出発点となる要因であるにも拘わらず。

(4)私たち人間には、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能(「前頭葉の三本柱」の機能、実行機能、評価の物差しの機能』が局在している脳機能部位=前頭前野)に加えて、デジタル情報の処理に特化した機能部位である「左脳」、アナログ情報の処理に特化した機能部位である「右脳」及び身体を動かす処理に特化した機能部位である「運動の脳」という『手足の機能』があります。『意識的/目的的な世界』は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の御者である『前頭葉』機能が運行を支配し、管理し、コントロールする世界と考えているのです。

猶、覚醒された『意識』については、基本的には、異なる複数の意識が構築されていて、並存しているものであり、加えて、それら各意識には、時間軸(時間の経過という変化)及び空間軸(空間の拡大及び縮小という変化)両要素が含まれているので、「意識状態」と考えるのがより適切であるというのが、Tad自身の考え方なのです。意識は一つしか存在していないとする主張が多くみられるのですが、たった1つの意識(意識状態)のみが存在するという状態は、実は、作り出すこと自体が極めて困難なものなのであり、相当の鍛錬が不可欠となるものなのです。複数の異なる意識同時並存を可能ならしめている脳機能こそが、『注意の分配力』の機能なのです。

(5)Tadは、意識に関する世界的に著名な学者の最新版著書「脳の大統一理論:カール・フリストン」、「意識はいつ生まれるのか:マルチェッロ・マッシイミーニ;ジュリオ・トノーニ」、「意識と脳:スタニスラス・ドウアンヌ」及び「予測する心:ヤコブ・ホーヴィー」を読み込んでみたのですが、残念なことに、どの著作も、最も肝心な脳機能である「評価の物差し」の機能の存在とその役割についての記述が無いのです。彼等の誰一人として、その存在に気づいてもいないのです。「意識的な世界」における「実行機能」の働きが起きてくるためには、まずもって、「評価の物差し」の機能が関わることが不可欠のものとなることにさえ、誰一人として気づいてもいないのです。更には、評価の物差しが働くにも、実行機能が機能を発揮する上でも、記憶の倉庫との照合が不可欠となることについても、もっと根源的な問題である『評価のもの先の機能及び実行機能』の機能の発揮に関わる、前頭葉の三本柱の機能の関わり方(Tadが問題提起する機能発揮上の二重構造の問題の存在)』についても、何等の説明が為されていないのです。

意識」の覚醒の度合いが一定レベル以上に在る状態下で、何らかの「認知」が惹起される為には、「評価の物差しの機能及び実行機能」が起動されることが前提条件となること及び認知の内容が同期し、同定される(=メタ認知)には、「記憶の倉庫」の機能との照合が不可欠となること等、「意識」を語る上で、或いは、「意識の機能構造」を説明する上で不可欠となるこれらの機能要素についての言及が全くないことに、Tadはただ驚くばかりなのです。

&9 現時点でも、世界的に独自の主張内容である「二段階方式」の概要

 Ⅰ.意識的な行為の世界と実行機能によるその認知度及び機能の発揮度

意識的に何かの「テーマ」を実行する場面では、自発性、観察、分析、考察、洞察、推理、憶測、忖度、批判、想像、理解、了解、興味、関心、発想、連想、妄想、企画、計画、創意、工夫、予測、具象化、抽象化、シミュレー・ション、予見、比較、修正、整理、機転、抑制、忍耐、感動及び判断等、「前頭葉」機能を構成している各種の高度な認知機能を正常に発揮する上で、一定レベル以上での「認知度」が確保されていることが不可欠となるのです。

認知度が一定レベル以下だと、例示した「前頭葉」機能の各種個別の認知機能自体が必要なレベルで発揮されなくなるのです。そうした個別の認知機能によるその「認知度」の高さ或いは低さを左右しているのが、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉の三本柱」の機能なのです(「認知度」と「発揮度」とがともに、「三本柱」の機能レベルと「リンク」している)。

Ⅱ.「前頭葉」機能を中核の機能として、有機的な連携のもとに左脳や右脳や運動の脳も参加して、脳全体で何をどのように実行するのかを組み立てるには(実行すべきテーマをいくつか発想し、その中から1つを選択し、その実行内容を組み立てるには)、先立って且つ常に、必要な機能レベルでの「意欲」の継続的な発揮が不可欠になるのです。自分が現在置かれている状況と環境の判断をベースとして、様々な状況の変化を予測して考慮し、いく通りかのケース・シミュレーションを経た上で最終的な内容を決定し、実行に移すには、「注意の集中力」と「注意の分配力」の機能の継続的な発揮も必要になるのです。

Ⅲ.上述のようにその「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能は、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能の構成要素である『評価の物差しの機能及び実行機能』によるその認知度及び機能の発揮度を左右し、下支えする働きを担っていて、個別の「評価及び実行」機能を十分に発揮するに際しての「機能発揮上の二重構造」の関係(私たちのネーミング)が存在しているのです。 

 &10 『前頭葉の3本柱の機能』に内在する「正常老化の性質」

(1)  私たちが意識的に何かのテーマを思いつき実行しようとするときに、必要とされる各種の認知機能を発揮する上で、必要不可欠の機能である「前頭葉の三本柱」とも言うべき、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能には、『加齢』と共にその働きが衰えていくという「正常老化の性質」(私たちのネーミングです)が内在されているのです。

(2) 私たちが世の中の専門家達に先駆けて発見したそのカーブの存在は、私たちが「二段階方式」に基づく「かなひろいテスト」と「MMSE」テストの実施結果及び廃用性の機能低下を進行させてきた原因であり、「キッカケ」を契機に心が折れてしまい、意欲を喪失することによって開始され継続されてきた『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』を内容とする『生活歴』の聞き取りの実施により集積した年齢別の脳機能レベルの推移を示す膨大な量の脳機能データにより証明されているのです(20歳代の内にピークを迎えて、その後は、緩やかではあるものの下向きのカーブとなり、「第二の人生」の入り口ともなる60歳を超えた高齢者と呼ばれる年齢になると急速に下降するカーブを描いていくもの)。

(3) 私達人間だけに特有な世界であり、DNAの99%が人間と同じとされるチンパンジーにも無い世界、「意識的/目的的な世界」における脳の司令塔は「前頭葉」機能であり、『加齢』の進行と共に、「前頭葉の三本柱」の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力)」、評価の物差しの機能及び実行機能の働きが衰えて行くという性質、「正常老化の性質」が、「前頭前野」に局在する脳機能全体に内在していることが、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化が進行して行く「メカニズム」及び「機序」を解明する上で、不可欠の視点となるのです。

(4) 加齢による機能低下が基礎要因として存在していて及び仕事とは無縁の日々となる「第二の人生」を送る上で繰り返され、継続されるナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」に起因したものであり、加重要因である廃用性の異常な機能低下の同時進行に起因した、「前頭葉の三本柱」の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の異常な機能低下の進行に波及する結果として、「総体」としての『前頭葉』機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が惹き起こされて、その直接的な反映が、『AD型認知症』の発病及び三段階に区分される(小ボケ、中ボケ及び大ボケの三段階)症状の重症化の進行として発現して来るだけのもの❣

(5) 猶、この「前頭葉」機能の(正常老化曲線のカーブ)の傾きの度合いは、60歳を過ぎた高齢者と呼ばれる年齢になると、脳の使い方という視点からの「生活習慣」に大きく左右されるようになります。脳の後半領域の働きであり、「前頭葉」機能と協働して意識的な世界でのテーマを実行するための下部機構として機能している左脳、右脳及び運動の脳とのやり取りの中で処理される情報の質と量次第で、「前頭葉」機能の老化の曲線は、「緩やかに低下するカーブ」(正常な老化)を描き、或いは、「加速度的に低下するカーブ」(異常な老化)を描くことになるのです。

(6) 実態面に目を向けた時、「AD型認知症」を発病するその対象が60歳を超える年齢の「高齢者」に限られていて、然も、70歳代、80歳代、90歳代、100歳代と高齢になるほど発症率が高くなっていく原因は、基盤の要因としての「正常老化のカーブ」の存在にあるのです。

(7)『働き盛りの50歳代で、「若年性AD型認知症」を発症する人達が増えて来ている』などとマスコミが取り上げ騒ぐことがあるのですが、「AD型認知症」を50歳代という「若い年齢で発症」するケースは皆無なのです。

「AD型認知症で」はなくて、側頭葉性健忘症とか緩徐進行性失語とか緩徐進行性失行などの、「認知症と紛らわしい病気」であることを知らない(見抜く為の手技を持たない)医師達が誤診している結果に過ぎないのです。

        本著作物「F-06」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。 

   

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 「AD型認知症」の発病原因と段階的な症状(G-12)

2025-05-22 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

Tadの「思考実験」により提示する『意識の機能構造図』

 

※ 上記図は、Tadが提示する『意識』を生み出し管理する『脳の機能構造図

 1971年の209万人を頂点に、以降は毎年、新生児が生まれる数が減り続けていて、昨年度は、84万人だったのです。一方で、高齢者の長生きに因り高齢化率は上がり続けてきていて、2025年には、「国民の4人に1人が、75歳以上になる」と予測されているのです(2025年問題)。このことはとりもなおさず、社会保障費が激増するのに対して、負担する若い層の人数が減っていくことを意味しているのです。社会保障費の内の『介護の費用』に投入している血税の額(一般会計と特別会計の合計総額。以下同じ。)は、2017年度に既に、年間10兆円を超えているのです。

以下に詳述するように、様々な種類が数ある認知症全体の0%以上を占めている『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の診断については、末期の段階で発病を見つける事(「発病のレッテル貼り」をするだけ)の診断並びに症状の回復や症状の進行の抑制には効果が皆無であり、症状の発現の仕方を抑制したり、昂進させるだけの効能しか有していない単なる「対症療法薬」の処方の為の費用に投入している血税の額も、年間10兆円を超えてきているのです(深く静かに潜行)。

 身体が持つのに、が保たないこと起因した病気の発病! それが、このブログのテーマである『AD型認知症』のことなのです!!

   医学の進歩で、iPS細胞の活用や遺伝子情報のコピーミスの修復等により、身体の老化を先延ばしすることが出来るようになろうとも、

  廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行による脳の老化を先延ばし出来ないのであれば、『第二の人生』を長く生きる意味はないのです。

 どうすれば、脳の老化を先延ばしできるのか? 本態が廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるにすぎない『AD型認知症』については、その方法は一つだけ。 

脳の老化を加速させないことに尽きるのです。具体的には、「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善、創意、工夫と言う方法です。

『脳の機能面』から説明すると、「実行機能」の出番が多い『生活習慣』の実践を創意工夫して、継続的に実践する自助努力に因り、その結果(直接の反映)として人間だけに特有で最も高度な機能である「注意の分配力」の機能の出番が多方面に亘り増えることに因り、脳機能総合体であり、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能が活性化する/自分なりの「生活習慣」を構築し、実践を継続する自助努力のことなのです。  

趣味や遊びや人付き合いや地域活動等の分野で、自分なりに追求する「特定のテーマ」を見つけて、テーマの選定や、実行の内容、程度及び態様についての創意・工夫・シミュレーションの実施や、得られる実行の結果(成果)について、自分なりの楽しみ喜び生き甲斐が得られる(を感じれらる)場面が出来るだけ多い『生活習慣=第二の人生の生き方』の追及と実践の継続的な自助努力により、脳の老化の進行の加速を抑制することが出来るのです。身体の機能とは異なり、脳の機能については、これ以外に方法は無いのです。

勿論のこと、老化の進行を抑制する効能を有する『薬の開発は、未来永劫有り得ないこと』のです(アリセプトにも、ㇾカネマブにも、そうした効能は皆無/無いのです)。 

なお、人と交わる機会を出来るだけ増やすことに因り、相手の話を聞くにも、自分の考えを説明するにも、協働し、強調して、共通のテーマを実行していくにも、実行機能」を活用する場面が増えて、不可避的に「注意の分配力」の機能の出番が増えるので、『前頭葉の活性化』に寄与することになるのです。

 

&1 「意識的な世界」(目的的な世界)と『実行機能』の関わり方

AD型認知症』について説明している書籍でよく見かける『実行機能』(Executive function)と言う用語が有ります。実行機能の障害という風に使われるものなのです。ところが、「AD型認知症」の発病との関係において、実行機能の障害がどのようなメカニズムで起きてくるのかについて、定説が無く、(発病との間の因果関係の存在)が、仮説の提示者/支持者達から、未だに実証出来ていない仮説しか存在していないという状況なのです。問題は、意識の機能構造未だに解明されていない状況下で、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様による支障(認知症としての症状)が発現してくるのが、『AD型認知症』というタイプの認知症の特徴であることが理解されていないことなのです。

実行機能と総称される個別認知機能が機能を発揮するには、意欲、注意の集中力、就中、注意の分配力の機能の発揮度が関わること、即ち、実行機能の機能の発揮度並びに意識の覚醒の度合いは、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の発揮度に左右され、下支えられていること、『機能発揮上の二重構造』の問題が存在していることに気づいているのは、私たち『二段階方式』だけなのです。

この問題に気が付かない限り、「AD型認知症」の発病のメカニズム及び廃用性の機能低下に起因した症状の重症化のメカニズムを解明することは不可能ということなのです(その核心となる脳機能が注意の分配力の機能なのであり、権威達が『AD型認知症』の発病のメカニズムの研究材料に使っているマウスやマーモセットには、『注意の分配力』の機能が備わっていない結果として、「意識的な世界」に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている機能であり、①「前頭葉の三本柱の機能」、②「評価の物差しの機能」及び③「実行機能」に因る三者の「複合機能体」としての『前頭葉』機能という脳機能も備わっていないことに無知で、無関心なのです。


私たち人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界=何等かの、特定の目的に沿ったテーマの実行を目的とする世界』では、自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマを実行する為の実行の内容及びその仕方を計画し、実行結果をシミュレーションして修正を加え、最終的な実行内容及び仕方(態様及び程度)を比較し、選択し、決定し、実行に移す決断を行う世界に関わる『前頭葉』(内因的構成機能としての実行機能)を含む脳の働き方について起きてくる、廃用性の機能低下という要因が惹き起こされてくる原因のことなのです(黒字で例示した個別認知機能が、「実行機能」と総称されている機能の一例)。

実は、世界中の、脳機能の専門家、就中、「AD型認知症」の専門家とされる人達でさえ、「実行機能」及び『前頭葉』の詳細について、或いは、その機能構造については、殆ど分かっていないという現実が存在しているのです。「AD型認知症」の発病のメカニズムを研究している専門家とされる人達でさえ、「マウス」を研究材料にしているという有様なのです。

『注意の分配力』の機能が、脳の機能構造として備わっていないマウスの行動を何時まで研究しようとも、「AD型認知症」の発病のメカニズムの解明は不可能であることを、専門家とされる人たちに対して注意喚起する為に、2016年の4月1日に掲載した、私(ブログの執筆者は、実は、Tadなのですが)の過去のブログの内容を、再度ここに引用します。 

 現代の数学界で世紀の難問とされてきた「ポアンカレ予想」や「ABC予想」が、とうとう証明されたように、人類最大の難問とされてきた「意識」について、独自の定義機能構造図を提示し、当該「意識の機能構造」が関わる人類最大の難病とされている「AD型認知症」について、その発病及び症状が重症化する「メカニズム」を解明し、発病の有無及び症状の重症度の科学的で客観的な判定及び鑑別の為の手技を開発し、更には、実務化して、住民参加型の「地域予防活動」として展開し、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証してきていて、国策による全国展開の実施を提言しているのが、私たち「二段階方式」なのです。

発病自体の予防(発病時期の先送り)にとって不可欠のテーマであり、要因である『第二の人生での生き方』、「脳の使い方」としての生活習慣の在り方を国民の全てが理解し追及する気になってもらうには、高い権威が必要となるので、国策化の暁には、新たなデータを集積し、更には、実証データを添付し、カロリンスカ研究所やランセット委員会に論文を提出して、ノーベル医学・生理学賞の受賞を目指す「検証プロゼクト」(私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことの疫学的証明を目的としたPRJ)の早急な実施を 岸田政権の中枢に提案しているのです。

  


&2『旧ブログ』(2016年4月1日)からの引用(一部加筆修正)

様々な種類が数ある認知症の内の大半、90%以上の割合を占めている『AD型認知症』の発病の核心的な要因は、二つに限られるのです。
一つは」、『加齢』に起因した脳機能の低下という要因です『私たちが、二段階方式の手技を活用して集積した「正常老化の性質」(「前頭葉の正常老化の曲線」)と名付ける「脳機能データ」が存在しているのです』(NHKの人気番組、チコちゃんに叱られるでも引用されたもの)。これが発病の基礎となっているのです。「若年発症」を特徴とするアルツハイマー病とは異なり、「老年発症」を特徴とする『AD型認知症』の発病の対象者が、60歳を超える年齢の『高齢者』に限られているのは、その為なのです。但し、加齢に起因した機能低下という要因だけでは発病はしないのです。

もう一つ別の」要因は、加重される要因が、『廃用性の異常な機能低下』という要因なのです。私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』(意識的に何かのテーマを発想し、実行する世界)に於いて、関係する脳機能の使われる機会が極端に少ない生活習慣の継続が原因で機能が異常なレベルに低下する(廃用性の異常な機能低下の進行)という要因の存在なのです(私たちが世界で初めて発見)。 

 異なるこの二つの要因の同時並存こそ、発病を決定づけている『核心的な要因』なのです
加齢に起因した機能低下という基礎要因に加重される廃用性の異常な機能低下という要因の存在により、『異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うこと』の『相剰効果』に因り、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能について惹起されてくる、①廃用性の/②加速度的で/③異常な/④機能低下の進行により、『前頭葉』の機能が異常な機能レベルに衰えてくることに端を発して/発病し〔=「軽度認知症(小ボケ」=発病の最初の段階であり、私たち「二段階方式」の区分で言う小ボケ=「社会生活」の面で重大な支障)の段階、次いで、「中等度認知症(中ボケ)」=「家庭生活」の面でも重大な支障)の段階を経て、最後は末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」の段階であり、日常のセルフケアの面での介護が不可欠となる段階へと、段階的に、何年もかかって、徐々に重症化が進行して行くことになるのです(アミロイドβの蓄積や、タウ蛋白の沈着や、アセチルコリンの不足とは無関係であることに注意)。

前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分される段階的で類型的な症状」が発現してくるのが、『AD型認知症』の特徴なのであり、発病原因に関する、アミロイドβ仮説を含む「3種の仮説」の主張内容は、何等の科学的なデータの提示もなく、更には、発病/症状の進行との間に因果関係が存在してもいないもの、単なる憶測の類いに過ぎず、全てが100%誤りの内容なのです。
言い換えると、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「第二の人生」を送る上で展開される脳の使い方としての「生活習慣」であり、食生活とは無関係であることに留意する)というのが、『AD型認知症』の真の本態(正体なのです。


14689例にも及ぶ「AD型認知症」の発病患者に対し「二段階方式」の手技を実施した「脳機能データ並びに累積452の市町村での先駆的な実践である、『AD型認知症の早期診断と回復及び介護の予防並びに発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』の実践の顕著な成果に基づく、私たち二段階方式独自の主張(厚労省老健局総務課認知症施策推進室に対しては、資料を提出し、協議の場を設けて頂き、説明済み=2019年11月に実施;現在は、岸田政権の中枢に対し、国策化実施を提言中)なのです(世界初の且つ、独自の主張内容=疫学的方法により、主張内容が正しいことを実証済みのもの)。
MRIやf-MRIやSPECTやPET等の機器を総動員しようとも、何等の器質的な原因病変が確認されないのが特徴である「AD型認知症」の診断には、無用の長物です。


➡『AD型認知症』は、意識的に何等かのテーマを発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様による重大な支障が出てくる(認知症の症状が発現してくる)のが特徴でもあるのです。上記に例示した「実行機能」と総称される各個別認知機能は、「注意の分配力」の機能が関わらないと機能が発揮されない機能構造にある(「実行機能」の機能発揮上の二重構造の存在)ことが、見落とされている(専門家とされる人達が気づいていない)ことが問題なのであり、「記憶障害」が発病の原因だとする想定自体が、単なる憶測の類、重大な誤りなのです。


症状が末期の段階にまで進んで、更に、何年も生きたお年寄りの死後の脳の解剖所見共通して確認されるものである、老人斑、神経原線維変化、脳の顕著な萎縮などを見て、それ等が発病の原因であると勝手に憶測しただけの主張であるにすぎない『3つの仮説』が未だに幅を利かせていることが問題なのです。彼等は、『木を見ているだけで、森を見ていない』し、『誤った場所を、誤った方法で、単に深く掘り続けているだけ』なのです。

&3 私たちの眼前に存在するのは、人間だけに特有な「意識」の世界
 お風呂に身を沈めて、ゆったりと朝の入浴を楽しみながら、前の庭の景色をぼんやりと眺めているのです。その時、上の庭の全体像を私の目が捉えているのです。その全体像を一つの視野に入れた時、複数の様々な覚醒度が異なるレベルの「意識」と言うか、或いは、二次元的ではなくて、三次元むしろ四次元的な意識状態と言うべきものであり、その「意識度」(個々の意識の覚醒の度合い)が異なる意識の世界が、複数存在していることに気づいて頂けるでしょうか。

「主題」として明確に認識されていない世界も、覚醒度が「主題」のそれよりは低いものの、別の「意識」として、複数の意識の一つとして並存しているのです。「主題」となる対象を右奥のブーゲンビリアの木から庭の中央に据え付けられているピザ窯に移したとき、主題こそ変わっても、同じように認識され、視野の中に捉えられている「覚醒度」が主題よりも低い複数の「意識の世界」が、そこに存在しているのです。


私たち人間だけに特有なものである『意識的/目的的な世界』は、基本的には、上述したような「重層的で/内容及び覚醒度が異なる/複数の意識」の同時に並行した存在と言う形で構成されているのです。そのことを可能にしている脳機能こそ、今日のテーマであり、私たち人間だけに備わる特有な機能である『注意の分配力』の機能なのです。

思考であれ、発言であれ、或いは行動であれ、意識的に行われるそれらの世界は、この『注意の分配力』の機能の働き無しには、存在し得ないものなのです。私が問題提起している「意識の世界」とそれを可能にしている「注意の分配力」の機能の働きについては、世界中の哲学者も心理学者も脳科学者も、未だに、誰一人問題提起したことが無い、世界初の話なのです(Tad以外の誰にも知られていない世界)。(executive Function)」

意識的な世界(即ち、目的的な世界)において、脳全体の『司令塔』の役割を担いながら、専門家達による研究が遅れていて未知の領域に近い『前頭葉』機能〔「前頭前野」の穹窿部に局在する、①「前頭葉の三本柱の機能(意欲/注意の集中力及び注意の分配力)」/②「評価の物差しの機能(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」及び/③「実行機能(executive Function)」の三者に因り構成されている複合機能体を言うものとする:Tadのブログ(G-02を参照)〕と言う脳機能の働きやそのメカが明らかになるにつれて、今後、今日の私の問題提起と説明が注目されることになる筈と考えるのです。このテーマを今日持ち出すのは、「AD型認知症」の発病のメカを理解する(解明する)上で、早期発見と早期治療による回復(治療)の方法を解明する上で、或いは発病自体を予防する方法を解明する上で、「前頭葉」機能並びに意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能から構成される「前頭葉の三本柱」の機能(私たち「二段階方式」独自の命名)、就中、『注意の分配力』の機能の機能構造の理解が、必要不可欠のものとなるからなのです。


それら「仮説」の中で、世界的に通説の地位に在るアミロイドβ仮説が主張の根拠にしている、アミロイドβの蓄積(老人斑)と「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間には、肝心要の「因果関係」が存在していないのです。様々な程度及び態様による発現が確認される「AD型認知症」の症状は、(「意識」が覚醒した目的的な世界に於ける『脳全体の司令塔』の役割を担っている『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能についての、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で発現して来ることが真の原因で発現して来るものなのです(権威が憶測により想定している器質的な病変が原因ではないことに注意)。

更に言うと、様々な程度及び態様で発現してくる『AD型認知症』の症状は、記憶障害に起因して発現するものではなくて、『前頭葉』機能の機能障害の発現及びその進行に起因して発現するものなのです。そこには、意欲、注意の集中力、就中、注意の分配力の機能の機能障害に起因した前頭葉機能の構成要素である/「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の機能障害が発現し及び進行して行くという『機能発揮上の二重構造の問題』が存在していることに、世界中の権威(機関)の誰もが、未だに気付いていないことが、重大な問題なのです。

更に言うと、意識の覚醒度(個々の意識の覚醒の度合い)も、「前頭葉の三本柱」の機能の総体としての/機能の発揮度に厳密にリンクしているとの理解が不可欠なのです。

AD型認知症」と言うタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」(『第二の人生』を送る「高齢者」の日々に展開される脳の使い方としての「生活習慣」に起因する病気)に過ぎないのであり、早期発見(「小ボケ」及び「中ボケ」までの段階で発病に気付いて)と早期治療(「脳のリハビリ」を実践させること)により、治すこと/症状の更なる進行を抑制することが出来るし、更には、発病自体を予防することが出来る(脳の使い方としての「生活習慣」の改善と工夫に基づく、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能を活性化させる『生活習慣』の構築と日々の継続的な実践の自助努力が不可欠の条件)病気なのです。

世の中の権威のある人達や組織、学者や研究者や医師達は、「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容に惑わされ、「AD型認知症」の中核症状が「記憶の障害」であると誤解し、加えて、第二要件が規定し確認を要求している失語、失認、又は失行(紛い)の症状と言った極めて重度の症状(私たちが末期の段階として規定する「重度認知症」の段階でも、更にその後期の段階、30点が満点のMMSEの得点が一桁にならないと発現してくることが無い程の重度の症状)が発現してきていないと、「AD型認知症」の発病とは考えようとしないのです(米国精神医学会が策定したものである『DSM-Ⅳ』の第一要件の内容も/第二要件の内容も、重大な誤り)。

余りにも遅い末期の段階、極めて重度の症状の確認に基づく発病の診断であるが為に、本当の意味での早期の段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の段階で見つけて、「脳のリハビリ」を施せば、治す及び/又は、症状の更なる進行を抑制することが出来るタイプの認知症であるにも拘わらず、世界中の権威達は、末期の段階で(極めて重度の症状である失語、失認、又は失行(紛い)の症状を確認して初めて、発病と考えている結果として、『治すことが出来ない病気だ』との確信をもって、『内容が誤った主張』を、今なお発信し続けているのです


 脳の使い方としての『生活習慣』、ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』の継続こそ、「AD型認知症」の発病及び症状進行(重症化の進行)の真の原因なのです。なお、私たちが言う「単調な生活習慣」の継続とは、自分なりに追求する「特定のテーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものがない、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続のことであり、こうした『生活習慣』の継続が、発病及び重症化を進行させる真犯人なのです。

本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるという性質から(「発病のメカニズム」)、症状の進行を遅らせる効能を有する薬も、症状を治すという意味での治療の効能を有する薬も、発病自体を予防する効能を有する薬も、未来永劫開発されることは有り得ないことを指摘し、問題提起したいのです。

我が国で健康保険の適用対象とされている「アリセプト」を含む4種の薬も、更には、現在認可について継続審議中である「アデュカヌマブ」という薬も、何等の治療や予防の効能を有する訳がないのです。薬を飲むだけで、自分なりの「テーマ」を見つけることが出来て、前頭葉の三本柱の機能が実行機能を駆使して、前頭葉が活性化してくることなど、有り得ないことなのです。発売している製薬会社は、それらの薬の効能の評価が杜撰なだけなのです。

私たち「二段階方式」は、政府の要請があれば何時でも、根拠となる『脳機能データ』を提供することが出来るのです。『第二の人生』における日々の脳の使い方としての『生活習慣』の改善と工夫こそが、発病を予防する唯一の方法となるのであり、「脳のリハビリ」の継続的実践こそが、症状の進行を防止し及び症状を改善させ/治す為の『唯一の方法』となるのです。アミロイドβの蓄積による老人斑の出現も、タウ蛋白の沈着による神経原線維変化の出現も、共に、「AD型認知症」の症状の発現の原因ではないのです。

&4  『AD型認知症』の段階的な症状の態様とその特徴【小ボケの段階に特有な類型的症状の事例】
○ごく初期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階で発現する症状の特徴
□ 発想が乏しくなり、画一的な行動が目立つようになってきた
□ 何事をするにも億劫で、何かをやろうという意欲が見られない
□ 同じ食材を買ってくることが多く、献立の単調さが目立つ
□ 一日や一週間の計画が立てられず、テーマを自分で思いつかない

□ 「3つ以上の用事」を同時に平行して処理できなくなる

□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと昼間に居眠りしている
□ これまでなら感動していたことにも感動しなくなった
□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔が見られない
□ 根気が続かず、中途半端な繰り返しや、やりかけの家事が目立つ
□ ぼんやりしていることが多く、何もしないが指示されるとできる
□ お化粧や髪の手入れや服装など、おしゃれに無関心になってくる
□ 自分に自信がなくて、何かにつけ人を頼ろうとするようになった
□ 歩くとき前屈みの姿勢になり、小股でトボトボと歩く
□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情になった
□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更ができない
□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかないでいる

〇「軽度認知症」(小ボケ)の症状が発現するメカニズム
上記に列挙した本当の意味での初期症状、すなわち「AD型認知症」の最初の段階の症状(「小ボケ」の症状)は、実は、「記憶の障害」とは関係が無いのです(上記の類型的症状の列挙に見られるように、前頭葉の三本柱の機能障害に起因した症状ばかりなのであり、記憶障害に起因した症状は、確認されないのです)。

私たちが何かのテーマについて文章で考えを表現するとしましょう。どのようなテーマについて、どのような筋を展開し、どのような内容で表現内容を構成するか、どのような言葉の表現方法を使用するか、全ては、「注意の分配力の機能」(3つ以上の異なった複数のテーマを同時に並行して処理)の適切なレベルでの働きなしには実行することが困難となるのです。

⇔ 高齢者による自動車事故の原因は、記憶障害が原因ではなくて、注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えてきていることに因るとっさの判断と処理が出来ていないせいなのです(小ボケが中心で、中には中ボケも居る)。

※1 加齢の進行と共に「正常老化の性質」という条件が進行してきた、仕事というテーマとは無縁の日々となる『第二の人生』を生きる60歳を超える年齢の「高齢者」が(私たちが定義する、「AD型認知症」発病の「第一の要件」)、何かを「キッカケ」にして、心が折れてしまい、何事に対しても意欲を喪失してしまい、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々継続していると、廃用性の異常な機能低下が進行していくことになるのです(私たちが定義する、「AD型認知症」発病の「第二の要件」)、第一の要件と第二の要件とが同時に存在し充足されることによるその『相剰効果』により、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉の三本柱」の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく(その結果、機能構造的に、実行機能、総体としての『前頭葉』の機能の発揮度が異常なレベルに衰えて行く)その行き着く先に、『AD型認知症』の発病が待っているという訳なのです。


その最初の段階が、「脳のリハビリ」により正常なレベルに回復及び/又は、症状の進行の抑制が可能な段階であり(私たちの区分で言う、軽度認知症「小ボケ」の段階=家の外に出て行き、他人と交わり、何らかの共通のテーマを実行する生活である「社会生活」面での重大な支障が出てくる)、次いで、「脳のリハビリ」により症状の進行の抑制が未だ可能な段階があり(私たちの区分で言う、中等度認知症「中ボケ」の段階=庭の草取り、洗濯物の取り込みと始末、食器を洗うこと等の「家庭生活」の面でも、重大な支障が出てくる)、最後に、症状の進行の抑制さえも最早困難となる段階(私たちの区分で言う、重度認知症「大ボケ」の段階=食事をしたり、風呂に入ったり、トイレに行ったり及びその後始末をしたり等のセルフ・ケアにも重大な支障が出て来て、日常の生活面での介護が必要となる)が有るのです。

⇒ 廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるに過ぎない「AD型認知症」の症状は、徐々に緩やかに、段階的にしか進行して行かないことが特徴です。前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクして、三段階に区分される類型的な症状が発現してくるのです(重度の記憶障害に注目する権威とされる専門家たちは末期の段階の症状にしか気づいていないのです)。

後述する「DSM-Ⅳ」が「第二の要件」として規定し、初期症状として確認を要求している「失語失認失行紛い」の症状は、「DSM-Ⅳ」の「第一の要件」が確認を要求する「記憶の障害」に起因した発現ではないのです。失語のような、失認のような、失行のような状態は、前頭葉の機能が、就中、『注意の分配力』の機能が異常なレベルにまで衰えてきて、殆ど機能していないことが原因(機能的反映の結果)なのです(注意の分配力の機能が、実行機能を駆使して、理解、判断、発想、洞察、推理、シミュレーションすることが出来ないのです❕)。

意識的な世界、即ち、目的的な世界は、「評価の物差し」の機能(=『意識の首座』=自我=脳の中のホムンクルス)の働きの傘の下で(意識の覚醒と同時に、先行的に前段の働きが開始されるという意味)、『前頭葉の三本柱』の機能が、『評価の物差し』の機能及び「実行機能」の機能の発揮度を支配しているという「機能発揮上の二重構造」の関係にあり、この機能構造によって初めて所謂『メタ認知』が実行されていくことになっているのです。

言葉や事物や事象などの認知や行為や行動の対象を内的に事前に認知(表情や態度や言葉や行為や行動により脳外の外界に出す前に、脳の中で理解し、評価し、シミュレーションし、組み立て、選択)するにも、その結果を、発言や認識や行為や行動として外界に発現させていく為にも、事前のメタ認知が必要不可欠となるのです。前頭葉の三本柱の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきて、前頭葉を含む脳全体の機能異常なレベルに機能が低下してきて、末期の段階である「大ボケ」の後期にまで進行してくると、メタ認知機能が先行的に働くことが出来なくなるのです(二段階方式独自の見解であり、世界で初めて解明したもの)。

相手が話しているテーマの理解と内容の把握と保持が出来なくて、自分なりの考えを構築できなくて、結果として、簡単な内容の日常の会話のやり取りさえもできないのです。ズボンを頭から被るのは、ズボンがどのような使用目的のものであり、どのようにして使うものであるかを構築できない為なのです。配偶者である妻を娘と間違えるのは、妻と娘とを区別するに際して必要不可欠の機能である注意の分配力の機能が異常なレベルにまで衰えてきていて働かないことが原因で、顔や姿や声の識別が出来なくなっているせい(『注意の分配力』の機能が全く働かない為に、肝心のメタ認知機能が働かなくて、記憶の倉庫との照合自体が出来ない)に過ぎないのです。

いずれの症状も、「記憶障害」に起因して発現している訳ではないのです(『注意の分配力』の機能レベル及び(それにリンクした)『前頭葉』の機能レベルについて、精緻に判定できる「手技」を持たないで居て、重度の「物忘れの症状」及び記憶障害らしき症状の外観的な観察だけを基礎とした判定及び鑑別に依拠しただけの推測憶測に基づいた、主張内容を未だに展開している「権威とされる人達」が誤解しているだけなのです=「機能発揮上の二重構造」に因るメタ認知の機能構造を理解できていない)

⇒『メタ認知』とは、物や事象や自分が置かれている状況の存在、発生及び変化の認識基礎としての発言や会話、行為や行動や言動の表出に不可欠のものであり、それ等が外部に表出される前段階の、且つ、先行的で内的なものであって並びに『意識的』な思考、発言、行為(身体の動静)及び行動の組み立てに関わる不可欠で/先行する/前段の認知機能だとTadは考えているのです。

※2 ①日常の簡単な挨拶程度の会話も出来なくなったり、②歯ブラシを歯ブラシと認識出来なくて、手に持ったまま次の動作が出来なくなったり、③ズボンを履こうとして、頭から被ったりする等の状態が起きてくる(AD型認知症の発病者であって、MMSEの換算値による総得点が一桁、9点以下になって発現してくる症状、末期の段階である「大ボケ」の段階の更に後期の段階になって発現する類型的な症状の一例)のは、「記憶の障害に起因して、発現してくるのである」と世界中の権威とされる人達は、未だに主張している(憶測している)のですが、このこと自体が重大な誤りであり、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」についての視点と基本的な理解が無くて、更には、『意識』の機能構造に対する無知からくる誤解による理解と主張なのです。

脳の機能構造面からこれらの症状が発現してくるメカニズムを、以下に簡単に説明しておきます。結論から言うと、「廃用性加速度的異常機能低下の進行」が、ここまで及んでくると、即ち、『前頭葉を含む脳全体の機能レベルが、極めて異常なレベルであることが確認されるようになる(ここまで低下してくる)と、『前頭葉の三本柱』の機能と私たちが呼称する意欲注意の集中力及び(就中)「注意の分配力」の機能が、極めて異常なレベルに在ることが確認されることになるのです。その結果機能発揮上の二重構造の機能構造の関係により、実行機能の発揮が困難となってしまうのです。

 このことにより、所謂「メタ認知機能の発揮困難となる直接の結果として、失語や失認や失行(紛い)の症状が発現してくると言うことなのです(世界で、「二段階方式」だけが解明できている構造) メタ認知の機能構造に関心がある人は、意識の機能構造について詳細に説明している(「Gー02~03~04」)を読んでみて下さい。

※3『加齢』の進行に起因した機能低下の進行という基礎要因及びナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の機能低下の進行という加重要因同時存在による相剰効果に因り、「前頭葉の三本柱の機能」が、ひいては、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性加速度的異常機能低下の進行によって、極めて異常なレベルに機能が衰えて来た直接の結果として発現してくるものであることを示す客観的で、事象事実としての「脳機能データ」(前述した「MMSE下位項目の項目困難度」のデータ」)が存在していることに、世界中の専門家達が未だに、全く気付いていないことが、意味不明の仮説を生む下地となっていることを指摘し、糾弾したいのです(権威と言う傘を隠れ蓑にした、まるで素人の発想に過ぎないのです)。

根拠となる科学的で客観的なデータを提示して、発病との間に直接の因果関係が存在することを実証できて初めて、権威と言うべきではないでしょうか。

  =  =  (14689例に及ぶ発病患者の『脳機能データ』の解析結果)

 

&5 『前頭葉』という脳機能について学者や研究者や医師達は理解不足
(1)私たちは、様々な種類が数ある認知症全体の90%以上の割合を占めている、「AD型認知症」と言うタイプの認知症に特化して、早期診断と脳のリハビリの実施による回復及び介護の予防、更には、発病自体の予防を目的とした住民参加型の『地域予防活動』の展開を市町村の保健師さんを通じて、且つ地域のボランティア組織の協力を得ながら、小さな地域単位で展開して、市町村全体に拡大する活動を1995年以来、北海道から九州までの地域に跨る、累計450を超える数の市町村で展開し、早期診断による「回復」、介護の予防及び発病自体の「予防」の面で、驚く程の顕著な成果を挙げてきたのです。
(2) ところが、世界中の専門家達の間では、「AD型認知症」は治すことも予防することも出来ないタイプの認知症とされてきているのです。その根本的な原因は、認知症の専門家とされる人達(機関)が、脳全体の司令塔の役割を担い、私たち人間の意識的な世界を支配し、コントロールしている『前頭葉』(単体の機能ではなくて、脳機能総合体としての機能なのです=このブログの「G-01~03」を参照)と言う脳機能について無知である上に、『意識』の機能構造及び注意の分配力の働きの特徴についても無知なことにあるのです。

私たちのように、「二段階方式」と言う精緻な神経心理機能テストを活用して、生きた人間の『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルを判定し、同時にその脳機能レベルに厳密にリンクした「症状」及び脳の使い方としての『生活習慣』と言う「生活歴」を詳細に調べ、正常なレベルから始めて、正常下限、「小ボケ」、「中ボケ」の前半、「中ボケ」の後半、「大ボケ」と言う風に、段階を追って、順を追って判定し、鑑別して行けば、「AD型認知症」と言うタイプの認知症は、「DSM―Ⅳ」の第一要件が想定している「記憶障害に起因して発病してくる」ものではなくて、『前頭葉』(就中、「注意の分配力」の機能が核となる)を含む脳全体の機能について生じてくる廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で発病してくるという「発病のメカニズム」を解明することが出来るのです(世界中の権威が有るとされる機関は、我が国では東大や京大や理化学研究所は、マウスやマーモセットなどの動物、注意の分配力の機能も前頭葉の機能も備わっていなくて、『意識』が存在してもいない動物を研究対象にしていて、憶測ばかりしているのです)。

前頭葉の機能構造に無知で、注意の分配力の機能構造に無知で、意識の機能構造に無知なままで居て、権威と言う傘だけを振りかざしている人達がいるのです。「脳の機能構造面」から言うと、「物忘れの症状の改善」と『前頭葉の機能レベルの改善』とは異なる次元のものだという程度のことさえ、権威とされる人達は、未だに気がついてはいないのです。

(3) 「AD型認知症」の発病の原因を器質的な病変に求めて、『前頭葉』を含む脳全体の機能的な変化(廃用性の加速度的で異常な機能低下)という視点を持たない限り、「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善と工夫/脳のリハビリの実施という方法により、発病の予防も、早期診断による回復も、介護の予防も可能である、廃用症候群に属する単なる生活習慣病』であるにすぎない病気を、発病の原因も分からないし、発病を予防することも治すこともできない病気、マンモスに仕立て上げ、効きもしない薬の処方に対して血税を垂れ流しているのです。

私たち『二段階方式』が世界で初めて解明し、疫学的方法により実証してきているように、『前頭葉』を含む脳全体の、廃用性加速度的異常な機能低下の進行が症状の発現及び症状の重症化の進行唯一の原因である、『AD型認知症』と言うタイプの認知症の本態及び発病のメカニズムを考えるとき、発病の予防や症状の回復や症状の進行を抑制することが出来る効能を有する薬を開発することが、そもそも不可能であると考えられるのです。

現状下では、「治療薬や予防薬」の開発という無意味なテーマに、血税を垂れ流し続けることになるのです。治療の効能は有していなくて、症状の発現の程度を昂進させたり、抑制するだけのものである対症療法薬に過ぎないアリセプトを含む「4種の薬」に対しても、認可について現在継続審議中であるアデュカヌマブについても、健康保険の適用を認めるべきではないのです=このことを実施するだけでも、大規模な額での税金の無駄な支出が避けられることになるのです。

AD型認知症」の診断規定であり、米国精神医学会が策定した規定である「DSM-Ⅳ」の「第一要件」及び「第二要件」の規定内容には、両者共に重大な誤りが有るにも拘らず、研究者も、学者も、医師も、その規定内容を未だに疑わないで居るのです。

                                                        本著作物「G-12」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

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『意識』の要/「評価の物差し」の機能(=脳の中のホムンクルス) 「G-04」

2025-05-21 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

&1  『評価の物差し(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)』という脳機能とその役割り

1.「意識的/目的的な世界」に於ける脳全体の司令塔としての『前頭葉』の機能

(1)  額のところ(前頭前野の穹窿部)に局在する複合機能体としての『前頭葉』という脳機能は、脳の最高次の機能です。運動の脳、右脳及び左脳を統括し、「脳全体の司令塔の役割」を担っているのです。

私たち人間だけに特有な機能である『意識』、即ち意識的/目的的な世界(自由で、選択的で、目的的な意思や思考や行為や言動や行動の世界)では、「左脳」が「デジタルな情報」(言葉、計算、論理、場合分け)の処理を専任的に行なうときも、「右脳」が「アナログな情報」(形、色、音、時間の経過、空間、感情)の処理を専任的に行なうときも、「運動の脳」が「身体」を専任的に動かすときも、左脳/右脳/運動の脳が牽引する三頭建ての馬車の『御者』の役割をしている『前頭葉』という脳機能を構成している要の機能である『評価の物差し(=他者とは異なる自分独自の物差しで評価する「意識の首座」)』による評価/注意/関心/観方/に従い、『注意の分配力』の機能が、『実行機能』を駆使して行う『メタ認知(=脳内で、自由意思及び状況の分析、理解、判断に基づいて、自己が考える種々の条件設定の下で、洞察/推理/シミュレーション/比較/検索/選択と決定と言う工程の先行【=当該『メタ認知』が常に先行して、僅かに遅れて、連動し随伴する「実体験認知」により、所期の目的を実行して行く世界が、『意識』が覚醒した目的的な世界に於ける脳の働き方なのです】の働き無しには、勝手には、動けない仕組み(機能構造)になっているのです【By Tad】。

⇔三頭の馬のどれかが動こうとする際には、機能構造的に、必ずその事前に、『評価の物差し』による評価と指令が行われる仕組みとなっているのです。

(2)即ち、『注意の分配力』の機能を介し/『実行機能』を駆使して、「メタ認知」する人間だけに特有なタイプの認知であって、「評価の物差し=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス」が、【自己の脳内だけでの『仮想空間』で行う】認知のこと主観的な『意識の首座=自我=評価の物差し』の機能)による評価と比較と選択と決定と指令が為されているのです。

『前頭葉の三本柱(意欲/注意の集中力/注意の分配力の総称=By 二段階方式)』の機能の発揮を基盤として、『評価の物差し(意識の首座)』が一定の機能レベルで働きを開始するその瞬間に『意識』が覚醒され、「評価の物差し」が全面的に覆った状態の下で、『注意の分配力』の機能による「実行機能」の行使が始まるのです。

『評価の物差し』の機能が最優先に働くという「機能構造の枠組み」の下で、複合機能体としての『前頭葉』が自分の置かれている状況を分析し、理解し、判断し、その状況判断に従って、三頭の馬を主導しつつ、「前頭葉」の状況判断に沿う形で、同時に協働しながら、三頭の馬が目的となる「テーマ」を実行していくというのが、「意識的な世界」での、人間の脳が働くときのメカニズムであると、私たち「二段階方式」は、考えているのです(前頭葉を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行と小ボケ、中ボケ、大ボケの三段階に区分される『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の発病及び症状の重症化の進行ととが厳密にリンクしている【=By 二段階方式=独自で/世界初の主張】)。

相手が話しているその意図を正しく理解できなくなるのも【小ボケで出来なくなる】、 自分が飲む2~3種類の服薬管理が出来なくなる【中ボケで起きてくる症状】、ズボンを頭から被ったり、或いは、徘徊したりするのも【大ボケで起きてくる症状】、上述の注意の分配力の機能が関わる「メタ認知」に支障が起きてきていることが真の原因であり、記憶の障害が原因ではないのです。

⇔朝食時はAとCを、夕食時はBとCを飲むという指示を自分で読めても、適切な『メタ認知』が出来ない為に、目の前にあるA,B,Cの薬を適切に扱えないのです。

(3)猶、『意識的/目的的な世界』には、『意識』が覚醒されてはいなくても、脳機能としては、働いている世界が存在することを、注意喚起しておきたいのです。睡眠中に『夢を見ている』場合に代表される世界が存在しているのです。一定の機能レベルにはあるが、「意識の覚醒度が極めて低い」状態の世界が存在しているのです。すなわち、覚醒はしていなくて、「前頭葉」を含む脳全体の機能が、それなりのレベルで働いている世界(状態)が、存在しているのです。

この状態は、「無意識」ではないのです。言い換えると、意識の覚醒度が極限にまで低下していった場合に限り、その先に、無意識と表現できる究極の状態(無意識状態)が存在していると言い得るのかもしれないとは考えるのです。

※1 例えば、気が付けば何時も気に懸かっている『心配事』が、あなたの心を大きく占めている状態下で、そのとき手に持っていた「スマホ」を、その時、目についた場所に置くのです。

これは、その時、そのテーマ(スマホを、目についた場所に置く)自体は、選択的で意識的な行為なのです。心配事に注意の分配量の大半が注がれていて、「スマホをその場所に置く」というテーマに配分されていた注意の分配量が少なかった為に、当該行為の記銘度が極めて低くなり、後で想起することが出来ない(どこにスマホを置いたのかが想い出せない)だけのことなのです。

屡々、『無意識に・・した』という言葉が乱用されるのですが、そのメカニズムは、上述したとおりであり、「無意識」が支配しての行為ではないのです(『無意識が支配している云々』というのは、権威達の単なる誤解!)。猶、所謂「無意識」なるものには、「選択」が無いのに対し、「意識」には「選択」(且つ、自由意思に基づいた選択であることに留意する)という要素が機能構造的に担保されていることが特徴でもあるのです。この場合、「意識的に云々する」とは、一定レベル以上での「意識の覚醒度」(関連する機能の発揮による覚醒の度合い)が必要条件となるのです。

※2「前頭葉」の三本柱の機能である、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の顕在的な発揮度を意識的に次第に下げて行くとき、(「前頭葉」の機能の発揮度と意識との関わりを調べていけばいく程)意識的な世界でありながら、専門家とされる人達から「無意識」の世界と混同されている世界(状態)があることに、私たち「二段階方式」は気付いているのです。

(4)  思考、行為、言動、或いは行動のいずれであるかを問わず、それらを一定レベルで行うには、「意識」が一定レベル以上の度合いで覚醒されていることが、不可欠となるのであり、その意識の覚醒の度合いは、「前頭葉の三本柱」の機能である意欲、注意の集中力及び注意の分配力の働き具合に左右され、支配され、下支えられていると私たちは考えているのです。

実は、その肝心要の「前頭葉の三本柱」の機能には内在的な(生来的な)性質としての加齢に起因した機能の老化(二段階方式が、その存在を解明し、「正常老化の性質」と呼称)が存在していることを私たちが「二段階方式」の手技を活用して集積してきた14689例にも上る極めて多数の「脳機能データ」が証明しており(以前、NHKの人気番組である「チコちゃんに叱られる」で採用されたもの)、「AD型認知症」を発病する対象者が60歳を超える年齢の「高齢者」のみに限定されることともリンクしているのです(「AD型認知症」は、老年発症が特徴なのであり、『若年性アルツハイマー型認知症』は、実在しないのであって、「側頭葉性健忘症」を誤診しているものなのです)。私たちがこのブログの中で使用する「意識的」という意味は、「前頭葉の三本柱」の機能である、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の全てが、一定の機能レベルで機能している為に(顕在的な機能)、意識が一定レベルで覚醒されている脳の機能状態を言います(=正常、小ボケ、中ボケ、大ボケ)。

(5) 心理学の専門家達から「無意識」と呼ばれているものには、潜在的な機能である「前頭葉」の「評価の物差し(意識の主座)」としての機能の『潜在的な存在の状態(潜在的な機能の状態)』及び『顕在的な機能であるが「意識の覚醒度」が極めて低い状態にある為に意識に覚醒されていない状態(顕在的な機能の状態)』とがあることが理解されていないか、或いは、両者が混同されているだけなのです。「夢遊病」は、別名「睡眠時遊行症」とも呼ばれる睡眠障害のひとつとされているのですが、そもそも、『無意識に行われる行動』は、ありえないことだと考えているのです。

意識の覚醒度が極めて低い状態下で行われている為に、当該状況や行為の記銘度が極めて低いものとなっている結果、当の本人が後でそのことを、想起することができないだけのことと、考えるのです。(実は、そのことにも関連していて、専門家たちの間で世界的に有名な実験である、『リベットの実験』自体が、解釈を誤っていると私たち「二段階方式」は考えているのです。

⇒ 意識下の思考と動作の実施に関わる「注意の分配力」の機能の関わり方(関与の態様と度合い)の理解が不十分というしかないのです。

※動いている『長針が3時を通過するその瞬間の度にボタンを押す』というテーマの実行の為のその瞬間の動作が行われるとき、被験者は、『注意の分配力』の機能の働きによって、①当該テーマを脳内に常に保持している状態下にあって、②長針の動きを常に目で追って行っていて、③長針が3時の真上を通過しようとするまさにその直前に『ボタンを押す動作をイメージして想起しながら、押すという命題を想起』(=メタ認知)して、④『長針が、3時の真上に来たら、その瞬間にボタンを押す動作を脳の中で想起して実行する』のです。即ち、「注意の分配力」の機能の働きにより、動いている長針を目が追い認知し続けているので、左脳と右脳と運動の脳が共同して、ボタンを押す直前に、『注意の分配力』の機能を核心とした「前頭葉の三本柱」の機能が高度に機能を発揮しつつ『ボタンを押すべき動作をイメージする、すなわち、「メタ認知」的に認知し、意識する』のです。

更に、その直後(長針が3時の真上を通過すると認知する瞬間)「前頭葉の三本柱」の機能が高度に機能を発揮しつつ、(ボタンを押す動作)が実行されることになるのです。明確な血流の変化が起きるのです。

これが、実験結果に対する正しい理解なのであり、リベットによる実験結果の理解(誤解)は、注意の分配力の機能の働きについての理解が浅いのです。

自己が行う「同じテーマの2つの動作=先行する「メタ認知」とメタ認知に、僅かに遅れて連動し、随伴する『実体験認知」という実行動作の、「直前の準備と直後の動作の実行」とには、「同じ脳の領域が関わる」ことを見落としているのです。この実験の誤った解釈により、『意識に先行する無意識が存在するとか、無意識が意識を支配している』などという誤解/語認識が、権威を持つことになったのです。

(6)そもそも「無意識」なるものは、意識の覚醒度が極限の状態にまで低下していったその先の技術的な、または用語上で語られるべきもの(結果)であって、「無意識」を惹き起こす脳の機能が存在する(原因要因)と考えるべきではないのです。

2.意識下での「認知のクオリア」の濃淡を発現させている要因

(1) 私たち二人が現在住んでいる伊豆高原には、備屋(びんや)珈琲という名のおしゃれな喫茶店があります。先日は、そこで、『小さな音楽会』が催されるというので、TadとKinukoの二人で出かけてきたのです。まだ若いロシア人の美しい歌姫が、電子オルガンを自分で弾き乍ら、ロシア民謡をロシア語で歌ってくれたのです。二人ともロシア語は全く分からないのに、心を打たれ揺さぶられ、涙しそうになるのです。

その時、目をつぶって聞くと、目を開けた状態で、歌姫の表情やオルガンを弾く動きを視野にとらえ乍ら聴いている状態で感得される意識の質感(クオリア)との差異があることに気付くのです。目を開けていると、「注意の分配力」の機能が先に働くことになるので、異なる複数の様々な対象に対して、機能構造的に注意が分配されることになる結果、「注意の集中力」の発揮度がその分低下してしまい、結果として、当該対象の認知から感得される「意識の質感」が、その分低下することになるのです。

(2)Tadは、30数年も前に、ブレジネフの時代のソビエトのモスクワに、仕事で何度か行き、科学技術委員会と交渉した後、夜に科学技術委員会からの接待を受けた会場となった瀟洒な劇場での体験を思い出しながら聴いていたのです。数十人ものジプシー達が、絹の衣をまとっただけの姿で乱舞する状況に驚いたすぐ後に、場面が一転して、華やかなドレスをまとってはいるものの、哀愁を帯びた声調で、若い歌姫が歌うロシア民謡を聞いた体験を有するTadと、そうした生の体験がないKinukoが感得する種々のクオリアには、別の意味での差異が存することにもなるのです。『前頭葉の三本柱』の発揮のレベルが異なることに加え、それぞれが独自に有する『評価の物差し(意識の主座)』及び『記憶の倉庫』の中身自体が、異なっているからなのです。「二段階方式」が提示する上掲『意識の機能構造モデル図』に照らし乍ら、上述した説明をもう一度読み返してみて頂きたいのです。

『意識的な世界』、即ち、「意識が覚醒」した状態下で、自分の脳内で起きてくる様々な神経活動を自覚し、様々な感覚での質感を感得することが出来るのは、「注意の分配力」の機能を核心とした『前頭葉の三本柱』の機能の働きと働き具合の変化を基盤としつつ、自分独自の内容であることを特徴とする『記憶の倉庫』との照合を不可避で必然の事前工程としていて、自分独自のものの見方、感じ方が関わる作用が働くからなのであり、そのことは即ち、『評価の物差し』(意識の主座)の機能が、一定の機能レベル以上の機能を発揮することによるものであることを提起したいのです。それ故に、他者とは共感できない質感であり、且つ、対象ごとに異なる様々な種類及び程度からなる自分独自の質感が、同時に並行して、存在してくることになるという訳なのです。

⇒ 自身が、その意識作用に於いて、『自己の内面に目を向けて、その意識過程を分析して,言語化を試みる内観作用』であり、「自分で、自分の気持ちや考えを内省することで、どのような時に、どのような気持ちや考え方になるか、どうしてその考え方が発生し、行動をしたのか、これからどのようなことをどのようにしたいのか、等を考える」ものである所謂メタ認知は、『注意の分配力』の機能の働きが関与して、且つ、一定以上の機能レベルで働くことに因り、初めて成り立つものなのです。

⇒ 意識が覚醒した世界、『意識的な世界』に於いて、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』という機能が、「前頭葉の三本柱」(意欲、注意の集中力及び注意の分配力)の機能、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」から構成される「複合機能体」であると考える重要な根拠でもあるのです。

(3)『注意の分配力』の機能を核心とする「前頭葉の三本柱」の機能の発揮が基盤にあって、機能を発揮する上で当該機能に左右され、支配され、下支えられ乍ら、『評価の物差し』による評価、選択、決定に従い、『注意の分配力』の機能が、「実行機能」と総称されている各種個別の認知機能群(Executive Function)を行使するに際し、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の『御者』の役割(意識的な世界を運行する脳全体の司令塔)を担っていて、「記憶の倉庫」と照合しつつ、『実行機能』を駆使しながら、自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断し、状況判断に沿った「テーマ」を発想し、「テーマ」の実行及び実行内容を企画し、計画して、実行結果の洞察、推理、シミュレーションを行って、シミュレーション結果に基づいた比較を基に選択を行い、実行の決断を下して、脳の各部に実行の指令を出しているのです。

その過程で、様々な種類の及び覚醒度がそれぞれに異なる複数の意識が創出され、維持され、統合され、分離されて、同時に並存しているのが、私たち人間だけに特有な世界、意識的で目的的な世界なのです。マウスには、「意識の世界」は存在していないのです。

注意の分配力の機能が重要な役割を果たしている記憶のメカニズムは、マウスの記憶のメカニズムとは、全く異なる上に、『AD型認知症』を発病させ、症状の重症化を進行させている張本人、真犯人である【ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行】を惹き起こすメカは、マウスには存在していないのです。

(4)そうした機能構造の存在を前提としたものである「廃用性の異常な機能低下の進行の連鎖」であり、『前頭葉の三本柱』の機能が(連鎖的に説明すると、「評価の物差し=自我」の機能が、「実行機能」が、『前頭葉』の機能を含む脳全体の機能が)、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くことを直接的に反映したものとしての「意識が覚醒」している上での様々な支障が、『AD型認知症』の症状(社会生活面での支障=「小ボケ」、家庭生活面での支障=「中ボケ」及びセルフケアの面での支障=「大ボケ」)として発現してくる「意識的な世界」での存在を問題提起したいのです。

世界中の専門機関から、発病の原因が不明とされている『AD型認知症』は、何等の器質的な原因病変は存在していなくて、第二の人生を送る上で日々展開される単調な生活習慣、追及する特別のテーマがなく、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標となるものがない、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続が惹き起こす、前頭葉を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が『唯一の原因』で発病するタイプの認知症なのであり、その本態が廃用性症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないと、私たち「二段階方式」は、一貫して主張しているのです。

(5) 上記(4)の考えから、発病を予防できる、症状を治せる、或いは、症状の進行を抑制できる効能を有する薬が開発されることは、未来永劫ありえないことだと考え、主張しているのです。「アリセプト」他の4種の薬も、今回出てきたアデュカヌマブも、治療や発病の予防の効能は、有していないのです。効能の有無の評価が杜撰な為に、誤った主張がなされているだけなのです。発病の予防効果も、治療の効果も、症状の進行を抑制する効果も有しない、こんな薬が万が一にも承認されたとしたら、その背景に何があるのかを分析し、公表したくもなるのです。

(6)「脳の機能の顕在的な発揮度とその機能の潜在的な機能レベル」という視点から言えば、『AD型認知症』発病の最初の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階では、「左脳」も「右脳」も「運動の脳」も潜在的な機能レベル自体は未だ正常なレベルにあるのです。三頭の馬はどれも未だ正常なレベルにあって、脳全体の司令塔の役割を担っていて「三頭建ての馬車」の御者である「前頭葉」の潜在的な機能レベルとしての働き具合だけが「異常なレベル」に衰えてきている状態にあるのです。

その為、『前頭葉』の機能の中で最も基礎的で、且つ重要な働きであり、分析、理解、発想、計画、創意、工夫、洞察、推理等「実行機能」の個別認知機能による「認知度」及び「発揮度」を左右し/下支えている「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の潜在的な機能レベル自体が異常なレベルに衰えてきている為、様々な場面で、状況や目的に即しては(又は、状況や目的に十分には)、『実行機能』と総称されている各種個別認知機能群の機能を、十分には発揮させられなくなっている為、「AD型認知症発病の本当の意味での初期症状」が発現してくることになるのです。そこには、「権威」と称されている、世界中の専門家達から見落とされている本当の意味での初期段階(二段階方式の区分でいう「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)が存在しているのです。

彼等は、末期の段階の後半、11の下位項目から構成されていて、30点が満点であるMMSE(左脳及び右脳の機能レベルを判定する手技)の総得点が9点以下、一桁になって初めて発現が確認される症状、極めて重度の症状である失語や失認や失行(紛い)の症状を確認して初めて発病と診断する『重大な誤りを犯している』のです。このことに加えて更なる重大な誤りとして、物忘れの症状を判定基準とする「MCIの基準」(軽度認知障害)が提示されてもいるのです。『MCI』の基準の該当者を、『AD型認知症』発病の前駆的状態と説明する愚を犯しているのです。

正しくは、前頭葉(御者)の機能障害に起因した症状の発現という本当の意味での早期の段階が存在するのです。権威達が主張しているMCI(軽度認知障害)という基準と考え方は、これまた、「重大な誤りを犯している」内容なのです。前回のこのブログで注意を喚起し、問題提起しているように、「物忘れ」は、『AD型認知症』の発病とは、直接の因果関係はないのです。『前頭葉』の機能障害こそ、「真犯人」なのであり、「物忘れ」の症状を含む記憶の障害は、『前頭葉の機能障害』に起因して発現する症状の「一形態に過ぎない」のです。

前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される症状が発現してくることさえ知らないで、発病との間の因果関係の存在を未だに実証できない儘に、「記憶障害」という憶測に基づいた原因を想定していて、『アミロイドβ仮説』を筆頭とする「3つの仮説」が主張されているのです。発病の真の原因を語れないで、極めて重度の症状を初期症状だと誤解していて、「物忘れの症状」を外観から主観的に観察するだけのものであり、客観性が全く担保されていない『MCIの基準』(軽度認知障害の考え方)が世界中を席巻しているのが現状❕

3.何等かについての簡単な思考であれ、言動であれ、行為であれ、意識的に何等かのテーマを発想し、実行するには、一定レベルでの『意欲』の発揮が必要不可欠なのです。きちんとした内容で実行するには、『注意の集中力』の継続的な発揮が要求されるのです。実行の結果を洞察し、推理し、シミュレーションして、最適な方法を選択するには、『注意の分配力』の機能の高度な発揮が、不可欠となるのです。

それらの過程で、『実行機能』と総称される個別の各種認知機能群の機能を最大限に発揮させるには、それら機能の発揮の度合いを左右していて、支配し、下支えている機能である『前頭葉の三本柱』の機能の存在と関与が欠かせないのです。

これが、『AD型認知症』の発病原因を解く鍵なのであり、私たち二段階方式が、『評価の物差し及び実行機能の機能発揮上の二重構造』と名付けている機能構造なのです。権威とされる人達は、このことにさえ気づいていないのです。認知症研究の専門家と言いながら、彼等は、最も重要で、核心的で、簡単な『この要因を見落としている』のです。挙句の果て、『注意の分配力』の機能が備わってもいない、マウスを対象にして、仮説を主張しているのです(間違った方法で、間違った場所を、深く掘っているだけ)。

(1)「AD型認知症」発病の最初の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階では、『前頭葉の機能障害』に起因した症状しか発現が確認されないのです。自分が置かれている状況の分析と理解と判断も不十分にしか出来なくなるし、発想が湧いてこないし、見通しも立たないし、何をどうするのかという「テーマの構想と計画や工夫」も出来なくなってくるのです。

テーマを実行する上で不可欠である実行の程度や態様、自分が置かれている状況や相手との関係などのシミュレーションも不十分にしか出来なくなり、最終的な決断自体も足元が揺らいでくるのです【何事に対しても他人を頼るようになる『指示待ち人』が、『小ボケ』(軽度認知症)の段階の「お年寄り」の特徴❕】。

(2)意識的に何等かの「テーマ」を発想し、実行を計画し、決断する上で、必要不可欠の大本の働きをしている「意欲」が、不十分或いは断続的にしか発揮できなくなってしまうのです。何かの「テーマ」に取り掛かってみても、「注意の集中力」が続かなくて、「あれも遣り掛け、これも遣り掛け」という風に、中途半端になってしまうのです。ケースシミュレーションする上で不可欠の「注意の分配力」が不十分にしか働かなくて(頭の回転が、鈍く、遅くなってしまう)、かつてのようにテキパキとは、用事を処理することができないのです。実行すべき何等かの「テーマ」の発想が湧いてこないので、毎日をボンヤリと過ごして、居眠りばかりするようになるのです。

臨機応変とか、機転が利くとかとは、無縁の人となり、「あーしたらどうなるか、こうしたらどうなるか」と言った脳の使い方、『注意の分配力』の機能の出番が極端に少ない単調な毎日を送る「生活習慣」が、日々繰り返されていくことになるのです。

『セルフケア』自体には問題ないし、『家庭生活面』でのさしたる支障も見られないので、家族も特段気づかないのですが、『家の外に出ていき、他人と交わり、何等かの共通のテーマを実行することが必要となる』社会生活面で、支障が出てくるのが、『小ボケ』の段階なのです。脳の後半領域の機能である左脳も、右脳も、運動の脳も未だ正常な機能レベルにあるのですが、三頭立ての馬車の『御者』の役割、脳全体の『司令塔』の役割を担っている『前頭葉』の機能が異常なレベルに衰えてきている為に、『前頭葉』の機能障害の症状が発現してくることになるのです。

(3)『AD型認知症』発病の 最初の段階である「小ボケ」の段階で、これまでの本人を特徴づけていた「その人らしさ」が、日々の暮らし方の中から消えて行ってしまうのです。その人らしい物の見方、感じ方、捉え方、考え方、或いはそれらの表出の発言や行動を決定する「前頭葉」の評価機能である行動指針(「評価の物差し=意識の主座=自我」)の反映としての「生活および行動態度」が、大きく変化してしまい、或いは失われていき、「元は、こんな人では、なかった」と周りから言われるようになるのです。

此処で注意すべきは、『そうした変化は、「評価の物差し(意識の主座)」の基準内容自体が変化した訳ではないということなのです』。『評価の物差し(意識の主座)』の働き方が(当該機能の発揮の度合い=機能レベル)、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行の結果として、変化した(当該機能の発揮レベルが異常なレベルに低下した)に過ぎないのです。

他人に対する言動や対応の仕方を含めて、あたかも「人柄の本質」自体が変わったかのような「特徴的な症状」を示してくるのですが、それは、「前頭葉の三本柱」の機能である意欲、注意の集中力及び注意の分配力(中でも、注意の分配力の機能)の潜在的な機能レベル自体が、異常なレベルに衰えてきていることが直接の原因となり、「前頭葉」の『評価の物差し(意識の主座)』としての顕在的な機能の発揮度が異常なレベルに機能低下していることを反映した認知症の症状なのです。潜在的な機能自体が異常なレベルに衰えているので、日常の生活面での『前頭葉』機能の顕在的な発揮度それ自体が認知症の初期症状(脳全体の機能レベルのアウト・プットそれ自体)として発現することになるのです。

※意識的な世界は、三頭立ての馬車が運行する世界であり、『軽度認知症=小ボケ』の段階では、『御者だけが、異常な機能レベルに在る』とはいえ、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が異常な機能レベルに在る訳であり、そのアウトプット(前頭葉を含む脳全体の機能レベルの反映)である症状は、異常なレベルのものであり、『AD型認知症発病としての症状である』ことを理解すべきなのです。このことを言い換えると、『前頭葉』の機能レベルを判定しないで(肝心要の、判定するための手技を持たない為)左脳と右脳の機能レベルだけの判定に頼っているのでは、見落としてしまうのです。

4.ところで、複合機能体である『前頭葉』機能の『評価の物差し(=意識の主座=自我=脳の中のホムンクルス)』自体は、あくまで後天的に形成されるものなのです(=独自の価値観自体は、後天的に形成される)。

(1)4歳になる以前での幼児期における体験、自分を取り巻く環境、特に「父母や祖父母や兄や姉の背中」を中心とした家族環境の中での実体験を基礎として『評価の物差し(意識の主座)』の「原型」が形成され、4歳児から18歳ごろまでの体験(実体験及び伝聞による体験)の積み重ねにより悩み、迷い、或いは拒絶し、好むと好まざるにかかわらずそうしたもろもろの体験の集積が幼児期に獲得したその原型の上に加味され溶け込んでいく中で、最終的に自分としての独自のものを形成し、確立していくのです(『自我』の確立)。

(2)なお、ここで私たちが言う『評価の物差し(意識の主座)』とは、自分独自の/自分だけに特有な対象の切り取り方、見方、感じ方、受け止め方、考え方、或いは、それらの表出の程度及び態様を比較し、評価し、選択し、決定する上での、観察、感受、表現、表出、思考、言動及び行動指針のことを言います。言い換えると、意識的に何かの「テーマ」を実行していく(表情、仕草、動作、発言、行為、言動、行動)上での、自分が於かれている状況及び環境の分析、理解、判断、状況の判断に沿った「テーマ」の発想、「テーマ」の実行内容の企画と計画、計画内容の実行結果についてのシミュレーション、或いは、計画内容の実行の仕方及びその実行内容の表出である言動や態度を比較し、評価し、選択し、決定するに際しての自分独自の選択及び決定と決断に非選択的に関わってくることになる『評価規範=価値規範=行動規範=選択規範=(意識の主座=自我)』なのです。

(3)なお、「非選択的に関わってくる」とは、程度のいかんに拘わらず意識が覚醒された瞬間に『評価の物差し(意識の主座)』としての網が『前頭葉』の各種の個別認知機能群である『実行機能』全体を覆い、状況の分析や理解及び判断も、「テーマ」の発想も、「テーマ」に沿った実行内容の企画や計画も、結果のシミュレーションンも、或いは、それらの表出程度や態度の選択も、実行するかしないかの選択、決定、決断の全てについて、「評価の物差し=意識の主座」による非選択的な評価及び選択が下される機能構造の存在という制約の下で、選択的に(自由意思として)実行されることになるという意味なのです。別の表現を借りて説明すると、『評価の物差し(意識の主座)』の潜在的な機能が「自我」、「人格」、或いは「人柄」なのであり、顕在的な機能の発揮状態が「心」、「感情」、「表情」、或いは、「気持ち」、「態度」又は「言動」であると、私たち「二段階方式」は考えているのです。

(4)ここで一つ注意を喚起しておきたいのは、専門家が問題にする『ホムンクルスの誤謬』の問題です。『認識の主体と客体の関係が、無限に後退して続いていくことになる』というテーゼなのですが、それ自体が、重大な誤りなのです。主体は、『評価の物差し』だけ。

『意識的な世界』は、「注意の分配力」の機能を核心とする「前頭葉の三本柱」の機能の働きにより、基本的には、異なる複数の『意識』が、同時に並存しているものなのです。『注意の分配力』の機能が一定の機能レベル以上に発揮されるだけの分配の対象となったテーマについては、『実行機能』を駆使して、メタ認知が、同時に複数行われているのです。

マウスは愚か、チンパンジーやオランウータンにも備わっていない脳機能であって、私たち人間だけに特有な機能である『注意の分配力』の機能及び『実行機能』について、並びに、両者が共同する機能関係について、未だに、権威とされる人達が無知なせいなのです。

注意の分配力の機能の分配の程度の差異によって(量及び質の差異に起因)、覚醒の度合いが異なる複数の異なる意識が常に並行して存在しているのが常態であり、「前頭葉の三本柱」の機能に下支えられ乍ら、『評価の物差し』(意識の主座)の機能が、「実行機能」を駆使することによって、メタ認知が行われてもいるのです。

『評価の物差し(意識の主座)』による当該対象に対する評価の変化、或いは、興味や関心の対象の変化が起点となって、「注意の分配力」の機能が働いて、「注意の分配量」の配分の変化が起きることにより、「対象に対する意識の覚醒の及び集中の度合い」が変化して(「質感」の変化を誘導することにもなる)、或いは、「対象そのものが変化する」ことになると考えるのです。

『評価の物差し』による変化を下支えているのが、『注意の分配力』の機能なのです。『注意の分配力』の機能の存在と働き無しには、『覚醒の度合い』が異なる複数の『意識』の同時、且つ、並行しての存在(3つ以上の異なる複数の意識の同時、並行存在)は、在り得ないことなのです。

私たちが気にもかけないで、異なる複数のテーマを容易に実行できている(例えば、運転席の横に仲の良いお友達を乗せて、日常会話を楽しみ乍ら、移り行く周囲の景色を楽しみ乍ら、Tadが大好きなマライア・キャリーの“ We Belong Together”をBGMに流して楽しみ乍ら、信号を無視することもなく、溝に落とすこともなく、流れに沿って、車を走らせることが出来る)のは、『注意の分配力』の機能が正常な機能レベルで働いているからなのです(「小ボケ」の段階のお年寄りは、道路の真ん中よりを、時速30kmほどのスピードで、ノロノロ運転し、何台もの車を後に従えていることにも気づかない)。

⇒意識的な世界の構築と運営に不可欠である『注意の分配力』の機能は、マウスには愚か、マーモセットにも、チンパンジーにも、備わっていないのです。

加えて言うと、意識的な世界における認知の内容、枠組み、程度及び態様を決定づけている大本の機能である『評価の物差し(意識の主座=自我)』の機能には、『志向性、但し、確率論的視点にはなじまない』が備わっているその一方で、『柔軟性=状況による選択的変化、或いは、時に逸脱=不確定性』が備わっているのであって、機械的な世界であるに過ぎない『AI技術』のような、プログラムされた通りの機械的な反応しか出来ないものとは質的に全く異なるものであることが、特徴でもあるのです。

『脳の中にもう一人の私が存在している』のではなくて、「前頭葉の三本柱」の機能が一定の機能レベルで機能を発揮する瞬間、言い換えると、「意識」が覚醒される瞬間に及び脳内及び脳外のすべての事象の認知について、私『評価の物差し=(意識の主座=自我)』が、主体となり及び主座となると私たち「二段階方式」は、考えているのです(個々の木でなくて、森を見ての考え方)。

例えて言えば、『評価の物差し(意識の主座)』の機能の場合には、客観的な存在としての赤を、主観的には、赤と評価しないことができるのです。自我として確立された機能であるために、基本的には、揺らぎや変化が起きてこないものなのですが、時と場合(状況や場所や相手)によっては(このこと自体の選択についても、『評価の物差し(意識の主座)』が真っ先に働いているのですが)、異なる認識と対応を選択することが出来るのです。いかなる場合と状況下でも、常に同じという機械的な選択とはならないことが、特徴なのです。

(5) 通常のケースとしては、「3歳児までの幼児期」に形成されたその「原型」を基盤に、その色眼鏡をかけた状態で、その後の知識や経験や体験(実体験及び伝聞体験)により、加味或いは付加される価値観を自分なりに反抗し、受け入れる中で、必要な修正や変更や追加や取捨選択がなされていき、最終的には、18才頃までに自分なりに確立された独自の『評価の物差し(=意識の主座=「自我」)』(「観察規範」、「価値規範」、「評価規範」、「比較規範」、「選択規範」、或いは、「行動規範」)を形成していくことになるのです。

そうした自分独自の『評価の物差し(意識の主座=「自我」)』が形成され、確立されていく過程は、同時に、精神分析学や心理学の専門用語で言う『自我』の形成及び確立の過程と重なるものと、私たち「二段階方式」は考えているのです。確立された『自我』が、確立された「評価の物差し」、すなわち、『意識の主座』であると考えるのです。

なお、「三つ子の魂百まで」、或いは「頭禿げても浮気はやまぬ/産屋の風邪は一生つく/産屋の癖は八十までなおらぬ/漆剥げても生地は剥げぬ/噛む馬はしまいまで噛む/子供は大人の父親/雀百まで踊り忘れず/痩せは治るが人癖は治らぬ/病は治るが癖は治らぬ」等の古くから言い慣わされてきた諺が示しているように、全てを吸収する4歳以前の幼児期に形成された『評価の物差し(意識の主座)』の「原型」は、4歳児以降の人生での様々な知識や経験や体験をもってしても、容易には変更できない程、最終的な自分なりの或いは自分独自の評価の物差しを確立していくことに対する影響が極めて大きいのです。

3つ子、4歳前の幼児というのは、「父母や祖父母や兄や姉の背中」を中心とした自分を取り巻く家族環境の中での体験に対して、それらを評価したり、批判したり、反発したりする能力を未だ持っていないので、それらの体験を何の疑いもなくそのまま、ただひたすらに受け入れるだけなのです。恐ろしいのは、「父母や祖父母や兄や姉の背中」が示す価値観が、そのままその子供の「前頭葉」の『評価の物差し(意識の主座)』の原型となってしまう、無抵抗に『前頭葉』に入り込んで「原型」を形成してしまうことなのです。

⇒ 「親の背中」の影響というテーマについて、親がもっと自覚を持つべきものなのです。

&2 「意識」の覚醒下『前頭葉』の機能を含む脳全体の機能の発揮に関わる『機能発揮上の二重構造』

1.『DSM-Ⅳ』の規定内容の重大な誤り

(1) 「AD型認知症」の発病者である場合は、発現して来る初期の症状は、左脳(失語紛い)の症状、右脳(失認紛い)の症状、運動の脳(失行紛い)の症状、又は、実行機能がらみの症状となると、『DSM-Ⅳ』(米国精神医学会が策定した「AD型認知症」の診断規定)の第二要件は規定しているのですが、実はこれが「重大な誤り」の規定内容なのです。

最初に挙げられた「3つの要件」は、特定の症状を例示しているのに対し、最後の要件は、症状が発現してくる原因、要因を規定したものなのです【「実行機能」の障害(disturbance in executive functioning )】に起因して発現して来る症状という「前3者とは異なる規定の仕方」なのです。規定の仕方自体が、論理的に支離滅裂のものとなっているのです。

※後で、詳細について説明しますが、失語や失認や失行の症状自体が、実は、記憶障害でなくて、「実行機能」の機能障害(三者の機能構造の関係で言うと、「前頭葉の三本柱」の機能障害に起因した、「実行機能」の機能障害=『前頭葉』の機能障害)に起因して、発現して来る症状なのです(「3つの仮説」は共に、この点で、重大な誤りを犯している)。

(2) 加えて『DSM-Ⅳ』の規定は、「意識的な世界」に於ける脳の機能構造を無視したものなのです(機能構造を知らない為に誤った内容の規定をしているのです。3つの仮説も、MCIの基準も同じ誤りを犯しているのです。『意識的な世界』に於ける、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉の機能レベル』という視点がない為、失語や失認や失行(紛い)の症状が発現してきていないもっと軽い段階、二段階方式の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階が存在することに、未だに気が付いていないのです)。

(3)『実行機能』は、意識的な世界、即ち目的的な世界に於いて、『評価の物差し』の規範に従って①自分が置かれている状況を分析し、理解し、憶測し、推測し、判断して、②状況判断に沿った自分なりの何等かの「テーマ」を発想して、③「テーマ」の実行内容及び実行の仕方を企画し、計画して、④想定した条件下での実行の結果を洞察し、推理し、検索し、シミュレーションして、⑤シミュレーションの結果を比較し、⑥最終的な実行内容及び実行の仕方を選択して、⑦実行内容を決定して、⑧実行の決断をし、⑨意識的な世界における脳全体の「司令塔の役割」を担っている、『前頭葉』の機能が左脳、右脳及び運動の脳に対して、実行の指令を出すという機能構造になっているのです。

①『実行機能』とは、上記(3)で赤字列挙した個別認知機能群の総称なのであり、②「実行機能」が働くには、左脳、右脳及び運動の脳を介しての働きが不可欠となるのであり、加えて、③実行機能が機能を発揮する為には、『注意の分配力』の機能を核心とした「前頭葉の三本柱」の機能による下支え及び管理が不可欠となるという機能発揮上の二重構造の関係があるのです(『前頭葉の三本柱』の機能、就中、「注意の分配力」の機能の関与の度合いが、「実行機能」の働きの度合いを左右しているという機能構造をしている)。

 この機能発揮上の二重構造から、実行機能の機能障害は、前頭葉の三本柱の機能障害に起因して惹き起こされることになるという「機能構造」に対する無知が原因での規定内容上での間違いを犯しているのです(「実行機能の機能障害」と規定するのではなくて、「前頭葉の三本柱」の機能障害に起因した実行機能の機能障害が正しい規定内容となるのです)。加えて、実行機能の機能障害は、第二要件に規定するのではなく、第一要件に規定すべきものなのです。第一次的に『注意の分配力を核とする前頭葉の三本柱の機能』の機能障害に起因して、第二次的には、『実行機能』の機能障害に起因して、最終的には、即ち、『前頭葉』の機能障害に起因して、失語や失認や失行(紛い)の症状が発現して来るものなのです(機能障害の因果関係が支離滅裂の規定)。

(4)分かり易く表現して説明すると、意識的な世界、目的的な世界は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」が運航する世界なのであり、馬車の運行を判断し、支配し、管理し、コントロールしているのが御者である『前頭葉』という脳機能なのです(意識的な世界、目的的な世界では、『前頭葉』の機能が、脳全体の司令塔の役割を担っているので、「前頭葉の異常な機能レベル」が、症状に反映されたものとなる)。

左脳、右脳及び運動の脳を手足として、『前頭葉』が運行の全般を管理し、コントロールしていて、思索や思考、行為や行動、或いは、発言を行う上で、不可欠となる脳機能が、「実行機能」であり、「実行機能」の機能の発揮度を支配し、管理し、下支えているのが、『前頭葉の三本柱』の機能という機能構造関係にあるのです。

(5) このことを言い換えると、意識的な世界、即ち、意識が覚醒した世界、目的的な世界では、左脳、右脳及び運動の脳を手足として、実行機能を活用して馬車を運行して行くとき、『前頭葉の三本柱』の機能レベルが、その先の全ての意識的なアウトプット、即ち、実行機能の働き具合及び記憶の倉庫との照合関係並びに、左脳、右脳及び運動の脳の働き具合、(或いは、それら機能の複合した機能発揮の関係の上で)、必ず直接的に反映されるという「因果関係の鎖」の連鎖が存在しているということなのです。

➡『注意の分配力』の機能を核とした「前頭葉の三本柱の機能」の機能障害が、実行機能の機能障害に繋がり、即ち、そのことが『前頭葉の機能障害』となり、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能障害が、関わる全ての、アウトプットに直接反映されることになり、アルツハイマー型認知症の症状が発現して来ることになる(小ボケの段階の症状は、「AD型認知症」としての症状であることが、権威達から、見落とされているのです)⇒ 小ボケ及び中ボケの段階の症状も、「AD型認知症の発病」としての症状なのです(⇔アルツハイマー型認知症が認知症全体の90%以上を占める)。

(6) 第二要件の規定の問題点を明確にしつつ表現すると、「注意の分配力」の機能を核とする前頭葉の三本柱の機能の機能障害が「実行機能」の機能レベルに直接的に影響し、「実行機能」の機能障害が、即ち、総体としての『前頭葉』の機能障害となるのであり、「意識的な世界」における脳全体の「司令塔の役割」を担っている『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルにリンクしたアウト・プットそれ自体が、『AD型認知症』の発病としての「症状」となる(小ボケ、中ボケ及び大ボケの症状となる)という訳なのです。

2.『意識的な世界での認知』と脳の機能構造及び脳の機能障害

(1) その機能構造の要の機能が、「前頭葉の三本柱」の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能を総称して、二段階方式が名づけているもの)なのです。その要の機能である『注意の分配力』の機能なしには、こうした現象は起きてこないことについて、世界中の、脳科学者も哲学者も認知症の研究者も、未だに気づいていないことが、『AD型認知症』の発病のメカニズムが不明とされている一番の理由なのです。

『AD型認知症』は、人類最大の難問と言われている『意識』が関わるタイプの認知症であり、『意識』を構築し、統合し、分割し、管理し、コントロールしている要の機能が、『注意の分配力』という脳機能なのですから。

(2) 『注意の分配力』の機能は、『内容及び覚醒度が異なる、多層で多重の複数の「意識」及び3つ以上の異なる複数のテーマを同時に並行して、且つ、重層的に、管理/処理する為に不可欠の機能なのであり、あの人は頭の回転が速いという言葉があるように、咄嗟の判断と処理を行う上でも不可欠の機能』なのです。同時に並行して、且つ重層的に行われるのが特徴である、①複数の対象の認知にも、②複数の意識の構築、統合、分割、管理にも、③各意識の「覚醒度」又は、「質感」の差異を生じさせるにも、この『注意の分配力』の機能が関わることが不可欠となるのです。

(3) 私たち人間だけに特有な世界である「意識的/目的的な世界」、即ち、自分が置かれている状況の判断に沿った『テーマ』を発想し、目標を定めて、実行に移していく世界である「目的的な世界」では、個々の認知を行う機能であり、『実行機能』(Executive Function)と総称される機能の発揮度を左右し、下支えして、支配し、管理している脳機能が、『注意の分配力』の機能なのです。

分析、理解、判断、計画、洞察、推理、検索、シミュレーション、比較、選択、抑制、感動、決断等の個別認知機能群(総称して実行機能と言う)が働く場面では、内容と覚醒の度合いとが異なる『複数の意識』が同時に並行して存在しており、その働きを可能にさせている要の機能が『注意の分配力』の機能なのです(「注意の分配力」の機能を支えているのが「注意の集中力」の機能であり、「注意の集中力」の機能を支えているのが『意欲』の機能と言う多重で多層の機能構造が存在していることにも注意が必要です)。

言い換えると、「注意の分配力」の機能の関与が無いと、実行機能は働くことが出来ないという機能構造(このことを、二段階方式では、実行機能の『機能発揮上の二重構造の問題』と呼んでいるのです)が存在しているのです。

この構造の上で更に、注意の分配力の機能が廃用性の機能低下に因り異常な機能レベルに衰えてくると、実行機能の発揮度が異常なレベルのものになってしまうことに直結して行くのです(機能構造の連鎖=廃用性の機能低下の進行の連鎖が起きてくるのであり、最終的には、『前頭葉』の機能障害に繋がること及びその機能構造の関係が、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下が進行する場合に、三段階に区分される症状の発現という直接的な反映という連鎖を生じさせてもいるのです)。

※ここに取り上げる機能構造の連鎖及び廃用性の機能低下の進行の連鎖は、マウスにも、マーモセットにも無関係で、私たち人間だけに特有なものなのです(「AD型認知症」の特殊性)。

&3  『AD型認知症』の発病と『意識』との関わり

(1)世界中の専門家達が未だに気ずいていないことなのですが、『AD型認知症』の発病及び症状は、私たち人間だけに特有な『意識』が関わるタイプの認知症なのです。様々な程度及び態様による発現が確認される『AD型認知症』の症状は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状、『脳のリハビリ』の実践に因る回復の可能性の有無及び程度により、「三段階に区分」される症状が発現してくるのが特徴なのです。

『前頭葉』の構成機能の一つである『実行機能』を下支えていて、支配し、管理している機能である「前頭葉の三本柱」の要の働きをしている機能である『注意の分配力』の機能が、仕事とは無縁の日々となる「第二の人生」を送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した『廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行』により、異常な機能レベルに衰えてきたことに起因した『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』の直接的な反映としてのアウトプットが、三段階に区分される『AD型認知症』の症状として発現して来るものなのです(14689例の「脳機能データ」が存在=受診の為に、日本中から浜松医療センター脳外科を連れてきた発病患者のデータ)。

(2)『AD型認知症』を発病した最初の段階(脳の機能面から定義すると、左脳、右脳及び運動の脳の全てが正常な機能レベルに在って、「意識的な世界」、即ち、「目的的な世界」における脳全体の司令塔である『前頭葉』の機能だけが異常な機能レべルに在るのが特徴)である『小ボケ』の段階では、異常なレベルでの「記憶障害」の症状はその欠片も確認されなくて、『全てが「前頭葉」の機能障害の症状だけ』なのです。

「各段階の症状」が発現する基礎となっている『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルについて、「二段階方式」の手技のような精緻な神経心理機能テストを活用して確認すれば、一見した限り、「記憶障害」の症状を呈しているのかと誤解しそうな「中ボケ」及び「大ボケ」の段階の症状も、「記憶障害」の症状が「AD型認知症」の根幹となる症状であると主張する「権威ある人達」の主張内容が誤りであることを容易に理解することが出来るのです。

(3)「前頭葉」の機能構造や「意識的/目的的な世界」の機能構造や「前頭葉」の三本柱の機能と「前頭葉」の個別認知機能群である『実行機能』との機能発揮面での「二重構造」の関係に目が行き、そのことを理解することが出来れば、『AD型認知症』の症状の発現のメカニズム(機序)が、私たちが独自に規定した発病の「第二の要件」に掲げている内容、(左脳の出番が極めて多い性質のものである)仕事とは無縁の日々となる『第二の人生』を送る上で展開される単調な生活習慣、追及すべき特別の「テーマ」がなく、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因したものであることを容易に理解できるのに(分かってしまえば、コロンブスの卵程度のもの)、『器質的な病変が、発病の原因である』との誤った前提に立脚している上、『「記憶障害」の症状が根幹をなす』との誤解に基づいた前提条件だけにしがみついていて、マウスを追いかけていたのでは、発病の真の原因に迫ることは出来ないし、「仮説」の域から脱出することも出来ないのです。

権威を自任する人達は、カロリンスカ研究所がAI技術の駆使による大量の比較データの解析により、交遊や運動などの生活習慣が発病の危険因子と考えられるとの論文を発表すると、(「アミロイドβ」の蓄積により生成される「老人斑」の持つ毒性により、神経細胞の大量死が惹起されて記憶障害が起きてくることに起因して発病すると主張する)アミロイドβ仮説を支持していながら、運動や交遊が発病を予防すると主張するのです。仮説によると、運動や交遊が神経細胞の大量死を予防することになるという、非科学的な結論を導くことになるのです。

※1『AD型認知症』は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であり、その症状は、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」に厳密にリンクした三段階に区分される症状(小ボケ、中ボケ、大ボケの症状)が発現して来るのが特徴なのです。末期の段階である「大ボケ」の段階にまで症状が進行して来ると、意識的に何かのテーマを発想し、実行することが出来なくなるのです。記憶障害が原因で起きてくる訳ではないのです。

『注意の分配力』の機能が働かないことにリンクして、実行機能が働かないこと、即ち、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り異常な機能レベルに在る為に、異常なレベルでしか機能が発揮出来なくなってきていることが、真の原因なのです。

※2様々な種類が数ある認知症の内で、その大多数、90%以上の割合を『AD型認知症』が占めているのです(小ボケ、中ボケ及び大ボケの全ての段階を含めた場合のこと)。発病者数が600万人を超えたとしている厚労省の予測数値には、「小ボケ」及び「中ボケ」の人数は含まれていないのです(世界中の専門家機関が、「前頭葉」の機能レベルを精緻に判定することが出来る手技さえ持っていない為に、失語や失認や失行(紛い)の症状が初期症状であると規定している「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定内容の誤りに気づいていなくて、極めて重度の症状だけにしか注意が行っていない結果、私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」と「中ボケ」の段階が見落とされていて、「AD型認知症」の発病者の人数に含まれていないのです)。

コロナ下、「三蜜の回避」に徹する生活習慣(脳の使い方の視点で言う単調な生活習慣)が継続する暮らし方が二年間にもわたる状況下で、症状の重症化が進行してきていて、新規の発病者が大幅に増えてきてもいるのです。

※3 権威が主張する内容『AD型認知症は、発病の原因が不明で、治すことも発病自体を予防することも困難なタイプの認知症である』を鵜呑みにしていて、失語や失認や失行(紛い)の症状が「極めて重度の症状である」ことも知らないで、末期の段階で発病を見つけていて、発病のレッテル張りしかしていなくて、症状の進行を抑制する治療の効能も無く、単に、「症状の発現の仕方を抑制させたり、昂進させたりする効能しか有していない」単なる「対症療法薬」であるにすぎない「アリセプト」を含む「4種の薬」を処方するだけなのが、医療現場での診断の実態なのです。

早期診断による回復(「小ボケ」と「中ボケ」の早期の段階で発病を見つけて、「脳のリハビリ」の実践により回復させる、症状を治すこと)が、対象となっていなくて、発病自体の予防も対象となっていなくて、何時発病したのかも分からないままに放置されていて(本当の意味での「早期診断」が行われていない)、セルフケアにも支障が出てくるようになり、介護が不可欠の高齢者の介護に投入する血税の額だけでも単年度ベースで13兆円を超える規模(一般会計分と特別会計分との合計)になっているのです。

&4  数年後には、「二段階方式」の主張内容が「世界標準」となる筈

(1) 世界で最も権威があるとして専門家達からも信望されていて、主張内容に対して微塵も疑いがもたれていない米国精神医学会が策定した『DSM-Ⅳ』の第一要件が確認を要求している「記憶障害」に起因して発病するとの設定条件自体が『重大な誤りである』ことも知らないで、権威が憶測により想定しただけの「記憶障害」を発病条件とする規定内容を正しいものと妄信し、「記憶障害」をもたらしそうな条件と憶測により想定しただけの原因事項を未だに追い求めているのです。

然も、『前頭葉』という脳機能も、『注意の分配力』の機能も備わっていない、「マウス」(最近流行りのマーモセットとて同じこと)を未だに研究の対象としているという有様なのです。

それが、世界的に通説の地位にある「アミロイドβ仮説」なのです。ほとんど破綻しかかっている仮説なのに、その仮説の考え方を根拠に開発された「アデュカヌマブ」という正体不明の、訳が分からない薬が、またしても飛び出してきたのです。

『AD型認知症』の発病のメカニズムに照らして、私たち「二段階方式」が集積し解析した14689例にも上る「AD型認知症」の発病者の「脳機能データ」(事象の事実)からも、発病を予防したり、症状を治したり、症状の進行を抑制する効能を有する薬、予防薬や治療薬が開発されることは、未来永劫ありえないことなのです。薬の効能を評価する方法や評価結果が杜撰なだけなのです。

(2)私たちは、私たち人間だけに特有な世界である意識的な世界を研究の対象としていて、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の『御者』、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』(前頭前野に局在している「前頭葉の三本柱」の機能」、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の総合体を総称して言う)に的を絞り、「前頭葉」の個別認知機能群(「実行機能」と総称)の働き具合(機能の発揮度)を左右し/下支えている機能である「意欲」、「注意の集中力」及び『注意の分配力』(重層的、且つ複層して存在している複数で多数の意識の世界を構築し、統合し、統括し、コントロールする要となる機能であり、更には、異なる複数の「テーマ」を同時に並行して処理する上で、不可欠の機能)の機能に焦点を定めて、『私たちが「意識的」に何かのテーマを発想し、実行しようとする際に起きてくる様々な症状』の発現のメカニズム(発病の原因)の解明を主眼としてきたのです。

私たち独自の主張である『二段階方式』の考え方は、北海道から九州に跨る452の市町村で、『AD型認知症の早期診断による回復及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の『地域予防活動』という先駆的な活動の実践の成果によって、『主張内容が正しいことを疫学的に証明し』、『顕著な成果』を挙げてきてもいるのです。

※1 世界中の認知症研究の専門家達から、発病の原因が不明と言われている「AD型認知症」は、『三頭立ての馬車』の御者である「前頭葉」の機能が最初に異常なレベルに衰えてくることから発病するのです(私たちの、区分で言う小ボケの段階では、左脳も右脳も運動の脳もそれら全てが未だ正常な機能レベルに在る状態下で、『前頭葉』の機能だけが、異常な機能レベルに衰えてきているのです。この事象事実一つを例にとっても、『3つの仮説』の主張内容が全て誤りであり、単なる「憶測の類」だと指摘できるのです)。

※2 『仕事』とは無縁の日々となる『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』の皆さん(私たちが規定する、「AD型認知症」発病の第一の要件)、「第一の人生」での「仕事」に相当するような、何等かの追及している自分なりの「テーマ」がありますか。その「テーマ」を実行する上での「目標」がありますか。目標を達成するために様々な創意、工夫が行われていますか。目標を達成する過程で、或いは、目標の達成自体により、自分なりに喜びや生き甲斐を覚えることがありますか。

ここに挙げた質問の内容が、『AD型認知症』を発病するか否かが関わる/問われる『核心的な要因であり、条件=脳の使い方としての生活習慣の在り方』なのです。私たちが規定する発病の第二の要件は、『追及すべき自分なりの特別のテーマがなく、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、単調な日々の暮らし方の継続』、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続、即ち、『脳の使い方』としての単調な「生活習慣」の継続という要因こそが、『発病のリスク因子』❕

※3『AD型認知症』を発病することになるか/ならないか、それを区分ける唯一の条件は、『仕事』とは無縁となる第二の人生での「生き方」が問われることになるということなのです。『第二の人生』は、全てが下り坂なのです。身体も脳も下り坂。経済的な条件も下り坂。そうした環境にあらがっても無駄なのです。そうした条件を受け入れた上で、自分なりの『テーマ』を見つけて、自分なりの『目標』を設定して、自分なりに創意・工夫して、『自分なりに、第二の人生を楽しむことが出来る生活』を送る為の『自分なりの生活習慣』を構築し、継続して実践することが、「AD型認知症」の発病の予防に不可欠の条件となるのです。

食生活の在り方ではなくて、脳の使い方としての『生活習慣の在り方』が問われることになるのです。再度指摘しておきます。「3つの仮説」が想定する発病原因は、発病との間に直接の因果関係が存在していない、単なる「憶測の類」に過ぎないのです。

(3)私たちが規定する『二つの要因』(①加齢に起因した正常な機能低下の進行及び②単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行)が同時に存在し充足されることに因り、両要因の充足に因る「相乗効果」に因り、『前頭葉を含む脳全体の機能』が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことが、唯一の原因となり、「AD型認知症」を発病し、更には、症状の重症化が進行していくことになるのです(疫学的に実証済み)。「3つの仮説」が想定するような、アミロイドβの蓄積も、タウ蛋白の沈着も、アセチルコリンの不足も、「AD型認知症」の発病原因とは無関係なのであり、「発病との間には、直接の因果関係が存在していない」のです。

(4)  異なった複数の「テーマ」(必然的に、異なった複数の実行機能の働きの関与が起きてくる)を、同時に並行して処理する上で不可欠の機能である『注意の分配力』の機能が、異常なレベルに衰えてきていることの直接の反映が、就中、機能構造の連鎖の結果として、「前頭葉の三本柱」の機能が異常なレベルに衰えてきていることの直接の反映が、「小ボケ」/「中ボケ」/「大ボケ」の段階での、様々な症状が発現してくる核心的な要因(基盤となる要因)なのです。

(5)『前頭葉の三本柱』の機能が異常な機能レベルに衰えてきたことの直接の反映、言い換えると、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした機能発揮の結果としての状況の分析、理解、判断、テーマの発想や、実行の計画や、実行結果の洞察や推理やシミュレーションや、機転や感動や抑制或いは決断という「実行機能」の機能の「発揮度」に直接影響する為に、対象となる情報の認知並びに記銘、その保持及び想起、更には、個々の処理の面でも、当該機能の発揮が不的確で不十分であった「小ボケ」の段階を出発点に、「中ボケ」の段階を経由して、最後に、殆ど働かないことの直接の反映としての末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が発現してくることになるのです。

これを言い換えると、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクし/反映としての三段階に区分される様々な支障が、『AD型認知症』の発病としての症状として、発現してくるのです。

最初に社会生活の面(小ボケ:回復させることが容易)に、次いで家庭生活の面(中ボケ:回復させることが未だ可能)に、最後にセルフケアの面(大ボケ:回復させることは、最早困難)における症状の段階的な発現を特徴として、思考、言動或いは行動の面に徐々に緩やかな進行という形で現れてくるのが、「AD型認知症」の症状の特徴❕

※『脳のリハビリ』の実践により、正常なレベルに回復させることが出来ないケースについても、「中ボケ」に留まらせている限り、『介護の予防』という成果が得られることにもなるのです。

(6) 発病及び症状の重症化が進行していく原因は、記憶障害ではなくて、『3つの仮説』が発病の原因と想定し主張する要因は、誤りなのです(以下が、その根拠)。

①一つ目のデータは、「前頭葉」の機能が最初に異常なレベルに衰えていき、次いで、左脳、右脳、運動の脳という順番に機能が異常なレベルに衰えていくという衰えが進行して行く厳密な順番が存在していること及び②二つ目のデータは、MMSEテストを実施し、発病者であることが確認された人達(小ボケ、中ボケ、大ボケの全ての段階のお年寄りを含む14689例に及ぶ脳機能データの解析結果)の場合は、且つその場合に限り、「MMSEの下位項目について、出来なくなっていく厳密な順番を示す指標」である『MMSE下位項目の困難度の指標』と言う客観的な「脳機能データ」が存在していること。その順番は、項目困難度が高い方から必ず、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、五角形相貫図の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名の順番となるのです。

三つ目のデータは、「脳のリハビリ」の実践により正常なレベルに回復させることが出来ることが可能である本当の意味での早期の段階、「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階については、『標準的な滞留期間』が存在していることなのです(「小ボケ」の期間は3年間、「中ボケ」の期間は2~3年間)。

      本著作物「G-04」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 

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 「AD型認知症」に対する権威の主張の誤り/出鱈目を総整理(G-01)

2025-05-20 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

&1  世界中の権威達の重大な誤りを含む種々の問題点

1.発病及び症状の重症化が進行するメカニズム

①『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の発病を引き起こす原因要因について、権威(機関)は、『「AD型認知症を、重度の物忘れが特徴の神経変性疾患」だとの誤解に因り、『「器質的な病変」による『記憶障害』が、原因と主張している(世界的な通説である「アミロイドβ仮説」は、アミロイドβの蓄積による「老人斑」の沈着が、情報を連絡する役割の神経細胞の大量死を惹き起こし、「記憶障害」が起きることが原因と主張)のです(致命的な欠陥がある仮説!!)。

②私たち「二段階方式」は、「加齢」に起因した「正常な老化の進行」が、基盤の要因であり及び「第二の人生」を送る上で日々展開される日々の「生き方」、「脳の使い方」としての視点と意味で言う単調な「生活習慣」、即ち、『ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続』に起因した/廃用性の異常な機能低下の進行と言う要因が、加重要因だと主張。

即ち、①『加齢の進行に因る正常な老化の進行』という基盤にある要因と/『ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性異常な機能低下の進行』という加重要因の同時存在、即ち、『①と②と言う、異なる二つの要因が同時に並行して存在し、重なり合うこと』による『相剰効果』によって、「意識」が覚醒した/目的的な世界における/脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体としての『前頭葉』機能をむ/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行という要因(構造)により、発病し、症状の重症化が進行して行くと主張しているのです。

2.発病後の症状の特徴
①権威(機関)は、「極めて重度の症状」であることも知らないで、失語、失認、失行(紛い)の症状が、発病の初期症状だと主張し、抽象的な言葉に因り、「中核的症状」と「周辺症状」とに二区分するだけのお粗末さなのです。❕

二段階方式は、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした/且つ、以下に定義し、区分する/「軽度認知症(小ボケ)」、「中等度認知症(中ボケ)」及び「重度認知症(大ボケ)」の三段階に区分される「類型的な症状」が発現して来ると主張しているのです。

「小ボケ」 脳のリハビリの実践により、症状を治すこと/症状の進行を抑することが、可能な段階

「中ボケ」 脳のリハビリの実践により、症状の進行をすることが、未だ可能段階

「大ボケ」 脳のリハビリの実践により、症状の進行を抑制することも、最早困難な段階(為す術が何も残されていなくて、「介護」するだけの段階)

権威達は、末期の段階である「大ボケの段階」で「AD型認知症」の発病を見つけて、「治すことが出来ないタイプの認知症」であると誤解している。❕

3.(AD型認知症の)発病者の総数

権威は、600万人と推定している。

二段階方式は、権威は、小ボケ、中ボケの段階を見落としていて、末期の段階である大ボケの段階の症状だけが発病と考えている為、予測総数は600万人としているのであり、『小ボケと中ボケの発病者数を加えた数値では、「ほぼ二倍の人数」と大幅に増加する筈(我が国は、高齢者総数が3600万人もいる!)。

小ボケと中ボケを発病者数に加えると、1200万人が「AD型認知症」を発病していて、末期段階の発病高齢者が600万人と推定されるのです。「小ボケ」は、3年経つと、「中ボケ」となり、「中ボケ」は2~3年経つと、末期段階の「大ボケ」となる(末期の「大ボケ」の段階に迄症状の重症化が進行してしまうと、身体がもつ限り、症状の重症化が更に進行して行くだけとなる)。
 
4.発病自体の予防、症状の回復と重症化の進行の抑制

権威は、発病及び症状の重症化が進行する原因は不明で、症状を治すことも、発病自体を予防することもできないと主張。その一方では、科学的で、客観的な基礎データの提示さえも出来ない儘に、交友及び運動の機会を増やす等の生活習慣の改善が症状の進行を抑制する効果を生むと主張している。

二段階方式は、「AD型認知症」の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病なのであり、早期発見(小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)と早期治療(「脳のリハビリ」の実践=「前頭葉」機能が活性化する「生活習慣」への改善とその継続的な実践)により治すことが出来るし、重症化の進行抑制することが出来ること更には、(趣味や遊びや交友や運動や地域活動等について自分なり特定のテーマを見つけて、目標を設定して、自分なりの喜びや楽しさや生き甲斐が得られる生活習慣前頭葉機能を含む脳全体が活性化する生活習慣を継続して実践すること)により、『発病自体を予防できる』と主張し、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村との個別の有償/有期の使用許諾契約で、住民参加型の『地域予防活動』を指導し、顕著な成果を挙げ、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証した【1996・7?)年頃厚労省に呼ばれ、当時の尾嵜課長から全国展開を懇請された(国として出来ることは何でもするので、二段階方式を全国展開して欲しいと要求された)が、当時50歳代の前半だったTadが、自身のライフ・スタイルとの関係で、丁寧にお断りした。2005年以降の平成の大合併の進行、オレンジプラン、新オレンジプランが政府の施策として市町村で全国展開される中で、導入後は10年が経過後に使用の対価を無料としたことで予算化が不要となり、当該PRJに対する人員の配置がなくなったことも相まって、活動が次第に消えていき、新規導入先がなくなって行った!!】。『菅官房長官の御計らいで、2019年11月29日、厚労省認知症施策推進室の室長他と協議の場を持てたのですが、AMEDに持って行くよう勧められただけで、国がどうするかについては無回答だったのです。

ハーバード大学/MITを筆頭に、世界中の権威あるとされる機関(我が国では、東大、京大、理化学研究所)でさえ、上記のような誤りを未だに犯し続けている根本的な原因はどこにあるのか。その主たる原因は、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が、私たち人間だけに特有な世界、「意識的な世界」(目的的な世界)で、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能が関わっているせいなのです。「前頭葉の機能構造」さえ出来できていない上に、「前頭葉」機能の構成要素である『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能の発揮及び発揮度が、「前頭葉の三本柱」の機能に左右され、下支えられているという機能構造(機能発揮上の二重構造)の存在に、私たち「二段階方式」しか気付いていない有様なのです。そんなことも知らずに、権威とされる人達は、意識的/目的的な世界とは無縁の動物であり、『注意の分配力』の機能が備わっていないマウスやマーモセットにアミロイドβを注入して、注入量の増減に因る行動の変化(記憶の機能レベルの変化)の様相を、憶測ばかりして研究している有様なのです。「記憶の障害」と言う要因と「発病/症状の重症化の進行との間に、『因果関係が存在していない』にも拘わらず。

&2 治療及び発病の予防

1.権威

発病の原因が不明で、治すことも/発病を予防することも出来ないと主張。

2.二段階方式

早期発見(小ボケ及び中ボケの早期の段階で発病を見つけること)と早期治療(脳のリハビリ=前頭葉を含む脳全体が活性化する生活習慣への改善)により治せる(小ボケ)し、症状の重症化の進行を抑制出来る(中ボケ)し、更には、「前頭葉」機能を含む/脳全体が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践の自助努力により、発病自体を予防出来ると主張(実証済み!!)

&3 発病のメカと症状の特徴

1.権威

(1)米国精神医学会が策定した「DSM-Ⅳ」の規定の第一要件の規定内容(記憶の障害に起因して発病すると規定)及び第二要件の規定内容(失語、失認、失行が初期症状と規定)が重大な誤りの規定内容であること気づかない儘に(疑わないで居て=正しいことを前提にしていて)、「記憶障害」に起因して発病し、失語や失認や失行の症状が初期症状であり、若年発症型(少数)と老年発症型(大多数)があると主張している。

(2)アミロイドβの蓄積により生成される「老人斑」の持つ毒性により、情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死が惹き起こされることを主因として記憶障害が惹起されることにより発病するとするアミロイドβ仮説(発病との間の因果関係を未だに立証できていない為に、仮説の扱いを受けている)が、現在も猶世界的に通説の地位(支持する学者の数が一番多い説というだけの意味)にある(我が国では、東大、京大、理化学研究所がその牙城)。

2.二段階方式

(1)  ①廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病であり、②前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される症状が発現するものであり、③「老年発症」が特徴とする(猶、権威が提示する「若年性アルツハイマー型認知症」は、実在しない架空のものであり、『前頭葉』の機能レベルの精緻な判定により鑑別が出来るものを、「前頭葉」の機能レベルの判定をしないで、重度の記憶障害の症状だけの確認により判定する診断によって、『側頭葉性健忘症』を、単に、誤診しているだけ!!)。

(2) 一つの要因は、加齢による機能低下の進行であり、もう一つ別の要因が、「第二の人生」を送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続による廃用性の機能低下の進行であり、異なる二つの要因同時に存在し充足される相乗効果に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能について、廃用性加速度的異常機能低下が進行するその先に発病及び症状の重症化の進行が待っているものと主張している。

&4主張内容の根拠と実証データ

1.権威

通説であるアミロイドβ仮説は、マウスに/アミロイドβを注入したアルツハイマー・マウスが檻の中でエサを探して徘徊する行動の研究から、アミロイドβの注入量の変化(減量、増量)が行動の改善、悪化に与える影響を調査して、記憶障害に対する影響の有無及び変化を研究しているが、アミロイドβの蓄積(老人斑)と「AD型認知症」の発病との間の因果関係の存在実証が出来ていない為に、現在もなお「仮説」の扱いのまま(私たち「二段階方式」は、『(アミロイドβの蓄積)と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、「そもそも、因果関係が存在していない」ことを実証済みなのです!!

 ➡ 今回、エーザイが発表した新薬候補の「アデュカヌマブ」も、数年が経過していく中で、きちんとした効能の有無の評価が為されていけば、失敗作であったことが判明するはずなのです(間違った場所を、単に深く掘っているだけのもの)。

2.二段階方式

① 「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病に過ぎないと考えているのです。但し、ここに言う『生活習慣』とは、食生活とは無関係であり、仕事というテーマの遂行とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生」を送る上で展開される、脳の使い方としての『単調な生活習慣』、追及する自分なりの特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標となるものが無い、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣」の継続起因した、「前頭葉」機能を含む/脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が唯一で真の原因であり、司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能が異常な機能レベルに衰えてきた時が、発病のとき/最初の段階「軽度認知症(小ボケ)」であり、次いで、左脳と右脳とが異常なレベルに衰えてきた時から「中等度認知症(中ボケ)」の段階が始まり、『前頭葉』を含む/脳全体の機能が更に異常な機能レベルに低下してきた時から末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」の段階に入っていくと主張。権威が発病の初期症状とする失語失認失行(紛いの症状は、大ボケの後期、30点が満点であるMMSEの総得点が一桁(9点以下)になって初めて確認される極めて重度の症状」なのです。

北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村との個別の有償/有期での使用許諾契約の締結に基づく指導、対象を「AD型認知症」に特化した活動であり、「AD型認知症の発病自体の予防及び早期診断による回復」を明確な目的とした『住民参加型の地域予防活動』の実践指導の顕著な成果により、主張内容が正しいことを/疫学的方法によりに実証済みのもの。

 

&5 脳機能データから見た「AD型認知症」の特徴(二段階方式

Ⅰ.正常老化の曲線(下記Ⅱの図を参照)

1.『加齢』という要因に限定した「前頭葉」の老化曲線

(1)下記曲線図は、「二段階方式」によるテストの実施(「改訂版かなひろい」テストの平均値)結果が示す「前頭葉の機能レベル」の変化の曲線を示します(同じ年齢のテスト実施対象者の平均値が示す曲線)。

小学校一年生、二年生、…六年生、…。中学校一年生、二年生、三年生、高校一年生、二年生、三年生、20歳代、30歳代、50歳代、・・、70歳代、80歳代、90歳代という風に、かなり大雑把なデータなのですが、緩やかにしか低下して行かないというイメージは、表現できていると思います。

※1 「改訂版かなひろい」テストは、意欲注意の集中力及び注意の分配力について、その機能レベルを個々に及び総合的に判定することが出来る神経心理機能テストです。

実行機能評価の物差しの機能が、自身の機能発揮能力が無くて、その機能発揮を前頭葉の三本柱の機能(意欲注意の集中力及び注意の分配力の機能を総称)が、左右し、下支えている関係機能発揮上の二重構造の関係)に着目し、前頭葉の三本柱の機能の発揮レベルを判定することにより、実行機能及び評価の物差しの機能の発揮レベル、言い換えると、前頭葉の機能レベル精緻に判定できることに着目し開発したもの。平かなで書かれた「おとぎ話」を読んでいきながら、同時に並行して、「あ、い、う、え、お」が出てくるたびに〇をつけていきながら、話の粗筋を覚えていくことがテーマとなります。

判定値は、①正答数×スピード要素の係数(意欲)×正確度要素の係数(注意の集中力)×内容把握度の係数(注意の分配力)により算定します。猶、合否判定(前頭葉の機能レベルが正常であるか、異常であるか)は、60歳代、70歳代及び80&90歳代の年代区分ごとに設定された各年代の合格基準値により判定します。

※2「改訂版かなひろい」テストの実施結果に基づく、前頭葉の機能レベルの改善、維持、低下の判定基準は、15%以上上昇、15%未満上昇又は15%未満の低下、15%以上低下です。※3二段階方式は、前頭前野に局在する『前頭葉三本柱』の機能、評価の物差しの機能及び実行機能が、脳全体の司令塔の役割を担う、所謂『前頭葉の機能』を構成していると考えています。

⇒ 様々な種類が数ある認知症のうちで90%以上の割合を占めている『AD型認知症』は、意識的な世界(目的的な世界)が関わるタイプの認知症なのであり、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割(三頭立ての馬車の御者)を担っている『前頭葉』の機能の働き具合(加齢に起因した正常老化及び左脳の出番が極めて多い性質の仕事とは無縁の暮らし方となる「第二の人生」を送る上での単調な生活習慣の継続に起因した廃用性加速度的異常機能低下の進行が発病を引き起こし、症状の重症化を進行させる『唯一の、真の原因』なのであり、アミロイドβ仮説の考えに基づいて開発されたアデュカヌマブという薬に、発病を予防する効能も、症状を治す効能も、症状の進行を抑制する効能も有り得ないことと考えるのです(「アデュカヌマブ」という新薬を飲むだけで、単調な生活習慣がなくなり、自分なりのテーマを見つけ、目標を見つけ、「前頭葉の三本柱」の機能の出番が増えて、『前頭葉』が活性化されて、廃用性の機能低下の進行が阻害されることになるはずがないのです)。

Ⅱ.廃用性の機能低下が加重された「前頭葉を含む脳全体の老化曲線」

第一要件の「正常老化の曲線」   

(1) 二段階方式(Kinuko)が、同時に実施した前頭葉の機能テスト(「改訂版かなひろい」テスト)並びに左脳と右脳の機能テスト(MMSEテスト)のテスト結果をプロット(横軸に「改訂版かなひろい」テストの結果)を(縦軸にMMSEのテスト結果)を表示している。被験者の人数は、14689例。

※①加齢に起因した機能低下の進行という要因に②単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下が加重されたもの。

加齢という要因に起因して正常老化の曲線を描いて緩やかな機能低下が進行していた正常老化の曲線が、②ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に因り廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行のカーブを描いていることが、明確な形で読み取れるのが特徴です。

二段階方式の手技では、意識的な世界目的的な世界では、①自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、②状況判断に沿った実行テーマを発想し、③テーマの実行の内容及び仕方を企画し、計画し、④実行結果を洞察し、推理し、ケース・シミュレーションして、⑤ケース・シミュレーション結果を比較し、⑥最終的な実行内容を選択し、⑦実行の決断をして、⑧実行の指令を脳の各部に出すという『脳の機能の関わり』を分析しています。即ち、意識的な世界(目的的な世界)は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車運航する世界であり、馬車の運航を支配し管理しているのが御者、言い換えると、脳全体の司令塔の役割を担っているのが、『前頭葉』機能だと考えるのです。

「AD型認知症」の発病及び重症化の進行を惹き起こすのは、①権威が主張している記憶障害が原因ではなくて、②実行機能(Executive Function)の機能の発揮度を左右し、下支えている前頭葉の三本柱』の機能(意欲注意の集中力及び注意の分配力の機能の総称)について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行することを基礎(基盤)にして「評価の物差し」の機能及び実行機能が、総体としては、それら三社の複合機能体である『前頭葉』機能が、異常なレベルに機能低下が進行していくことの直接の反映(アウトプット)が、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分される段階的な症状」として発現してくると主張しているのです。

1上図に見るように、前頭葉』の機能レベルが異常値を示してくると、左脳と右脳の機能レベルは、3つの段階に区分されるのです。

その3つの段階は、「前頭葉」機能の機能レベルだけが異常値で在って、左脳と右脳は正常値(24点以上)である段階(軽度認知症:小ボケ)、「前頭葉」の機能レベルが異常値で在って、左脳と右脳も中等度の異常値(23点以下、15点以上)である段階(中等度認知症:中ボケ)及び「前頭葉」の機能レベルが異常値で在って、左脳と右脳も重度の異常値(14点以下)である段階(重度認知症:大ボケ)に区分されるのです(権威は、発病か否かだけの区分)。

小ボケ、中ボケ、大ボケについては、多数の症例群の中から、「類型的な症状の事例」として、各段階ごとに特有な各10例の症状を抽出し、『改訂版30項目問診票』として定型化し、『生活実態』の把握と確認をしています。

猶、「DSM-Ⅳ」が第二要件で、発病の初期症状として例示する失語、失認、失行(紛い)の症状は、末期の段階である重度認知症(大ボケ)の段階の後期、11の下位項目により構成されていて、30点が満点である『MMSE』テストの総得点が一桁の得点(9点以下)になって初めて発現が確認される『極めて重度の症状』であることに注意が必要です。加えて、第一要件が、記憶障害の症状の確認を要求していることから、即ち、第一の要件と第二の要件の充足が要求されている為に、記憶障害については、極めて重度の物忘れの症状の確認が要求されていて、更には、失語(紛い)、失認(紛い)、失行(紛い)の症状、又は、それ等よりもさらに重い症状の確認でもって、「AD型認知症」の発病と診断するという極めて重大な誤りが内包されているのです。我が国の医学会も、その誤りに気付かないでいて、「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容、第二要件の規定内容、更には、世界的に通説の地位にある『アミロイドβ仮説』を支持している人達が、多い状況なのです。

(3)もう一つ別の問題点を挙げると、MCI(軽度認知障害)という基準が抱える問題客観性が全く担保されていないし、根拠データも無い)のことです。

この基準は、MCIの基準に該当するお年寄りは、「AD型認知症」発病の前駆的状態に在ると説明するもの。ところが、この基準は、①本人が申告する物忘れの症状、②家族が申告する本人の物忘れの症状及び③診断する医師が確認する物忘れの症状という、『外観から観測しただけの物忘れの症状だけ』を判定の対象としていて、客観的な基準が全く存在していない規定内容なのです。

1 認知機能の障害を問題とする病気の判定に際して、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉の機能レベル」(正常であるか、異常であるか)の判定が、全くなされていないのが、「AD型認知症」の世界の特殊性(世界的傾向)なのです。

その結果として、本当の意味での早期の段階、「脳のリハビリ」(前頭葉を含む脳全体が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践)により、正常な機能レベルに回復させる(アルツハイマー型認知症の症状が消滅し、治る)ことが可能である小ボケ及び中ボケの段階見落とされているのです医師は、「末期の段階」である「大ボケ」の段階の症状によって発病を見つけているだけ)。

二段階方式では、以下の区分に従い、「脳のリハビリ」の実践を指導します。

  • 小ボケ「脳のリハビリ」の実践により治すことが、基本的に可能な段階
  • 中ボケ「脳のリハビリ」の実践により症状の重症化の進行を抑制することが、未だ可能な段階
  • 大ボケ「脳のリハビリ」の実践により症状の重症化の進行を抑制することさえも、もはや困難な段階

⇒ 小ボケの段階は、「意識的な世界」(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が異常な機能レベルに在って、手足の役割である左脳及び右脳の機能は未だ正常な機能レベルに在るのです。中ボケの段階は、左脳も右脳も異常な機能レベルに在って、前頭葉を含む脳全体の機能が異常なレベルに在るのです。「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルのアウトプットが、「AD型認知症」の症状として発現してくるのです。

「AD型認知症」の診断が専門とされる精神科医達は、極めて重度の物忘れの症状の確認(「DSM-Ⅳ」の第一要件)と末期の段階の後期で初めて発現する失語、失認、失行(紛い)の症状、又はそれよりも更に重い症状を確認(「DSM-Ⅳ」の第二要件)で発病と診断しているのです。

(4) 「二段階方式」テスト

『AD型認知症』だけを対象とした(特化した)『住民参加型の地域予防活動』は、「AD型認知症」の発病自体の予防及び早期発見と早期治療による回復明確な目的とし、地域単位で発病自体の予防を目的とした(身体がもつ限り、出来るだけ脳を持たせる=発病する時期をできるだけ先送りする)体験型予防教室(“脳の生き生き教室”)の展開を市町村の保健課の保健師さん達及び地域のボランティアさん達が共同して展開する形態なのです。

保健課の保健師さんの最も重要な役割は、脳の生き生き度チェック(「AD型認知症」の発病の有無及び症状の「三段階区分」の精緻な判定)並びに発病の極く初期段階(小ボケ)と判定されたお年寄りに、症状の回復を目的とした「脳のリハビリ」の実践を指導します。中ボケは、介護の予防の対象として、地域包括支援センターに引き渡します。発病の予防事業』(究極の介護の予防効果となる)と現行の『介護の予防事業』とは、両立して展開できるのです(扱う対象者の機能レベルが異なる)。

&6 「AD型認知症」の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないのです。早期診断と早期治療により治せるし、発病自体の予防が出来る(最も効果的な「介護の予防」策とも言える)のです。

(1) 三頭立ての馬車の御者が『前頭葉

権威や医師は、「AD型認知症」について、認知機能の障害を問題とし乍ら、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能、就中、『前頭葉の機能レベル』の精緻な判定を怠っているのです(精緻に判定出来る「手技」を持たない為及び神経心理機能テストの保険点数が低い為が理由)。

  60歳を超える年齢の高齢者が、加齢に起因して機能低下が進行してきている(緩やかな機能低下の進行=正常老化の曲線)生活状況の下で、『キッカケ』の発生を契機にして、意欲を喪失してしまい、何事に対しても挑戦できなくなり、単調な生活習慣が開始され継続されていくことに起因して、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の機能低下を進行させていき、加齢と単調な生活習慣の継続という、『異なる二つの要因が同時に存在し、重なり合うことに因る「相剰効果」に因って、廃用性の、加速度的異常機能低下が進行していくその先に、『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行が待っているという「ことなのです(アミロイドβが、蓄積し、神経細胞が大量死し、記憶障害が惹き起こされるせいではない!!)。

(2)「脳の老化」を加速する『キッカケ(=意欲の喪失)』の発生

ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が開始されて行くことになるのは、(当該、本人にとっての意味での)、人生上の大きな出来事生活上の大きな変化が起きて、従来本人が営んできた生活習慣が継続出来なくなり、心が折れて意欲」を喪失することが、「キッカケ」となるのです。『キッカケ』は種々様々で、本人の受け止め方次第なのです。震災で、家も家族も友人も失うという出来事は勿論のことなのですが、自分が可愛がっていた飼い猫が死んだ、玄関先で転び複雑骨折して3週間病床に臥せって寝ているだけの生活等も「キッカケ」となり、「意欲」を喪失するのです。

(3)『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに、厳密にリンクした三段階に区分される類型的な症状が発現して来るのが、『AD型認知症』の特徴となるのです。発病の有無及び症状の段階(「脳のリハビリ」の実践により正常なレベルに回復させることの可能性の有無及び程度により、三段階に区分するのが「二段階方式」の特徴)。

権威の考えに従うだけの医療機関は、『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定出来る「手技」を持たない為に、脳の後半領域の機能レベルを判定する手技であるMMSE(わが国では、長谷川式を使用する病院もある)しか実施しないで居て、回復させることが可能である本当の意味での早期の段階(二段階方式の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階)を見落としていて、回復させることが困難である末期の段階(大ボケの段階)で発病を見つけている、『発病のレッテル貼り』をしているだけなのです。その上、アリセプトを含む4種の薬、治療の効能は有していなくて、効能的には症状の発現の程度を抑制したり、昂進させるだけのものである、単なる「対症療法薬を「治療薬」と称して、処方しているのが医療現場の実態なのです。この先、「アデュカヌマブ」が認可されたら、いったいどういうことになるのか。MCIの基準を適用して(第二の人生を送っている高齢者であれば、それ相当の物忘れの症状が必ず確認できることになるので)、片っ端から処方してしまうのを危惧するのです(40歳代から、アミロイドベータの蓄積が始まるとされている)。⇔私たち二段階方式が世界で初めて解明した『AD型認知症』の発病のメカに照らして、発病の予防の効能も、症状の進行を抑制する効能も、症状を治す効能も、絶対に有してはいない薬なのです。

⇒「アミロイドβ仮説」が重大な誤りの内容であること及びアミロイドβ仮説に基づいて開発されたアデュカヌマブという薬が、発病後の症状の治療の効能(症状の進行を遅らせる効能)を有していないことについては、①「MMSE下位項目の項目困難度」の指標の存在の脳機能データ、②以下に提示する「脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣の要因」のデータ並びに③「小ボケ及び中ボケの段階の滞留期間」について確認される「小ボケの滞留期間は、3年間」及び「中ボケの滞留期間は、2~3年間」という標準的な滞留期間の存在が確認される極めて多数に上る「脳機能データ」の集積と解析という「二段階方式」が世界に誇る「事象事実として脳機能データ」が存在しているのです(上記3つのデータは、『検証PRJ』の実施により、容易に、必ず確認出来るものなのです)。

※1下図は、『脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣の要因』の解析図。

   ※2左図は、「MMSE下位項目の項目困難度」の脳機能データの解析結果図。

「二段階方式」の考え方に基づいて、「二段階方式」の手技を活用して集積した14689例にも上る脳機能データである「MMSE下位項目の項目困難度」の指標の意味:「AD型認知症」の発病者である場合は、且つ、その場合に限り、MMSEのテスト結果について、11の下位項目について、出来なくなっていく厳密な低下順(脳の機能が衰えていく順番を示している)が存在しているのです。この一事だけをとってみても、アミロイドβ仮説の主張内容が誤りであることの『実証データとなる』のです。

⇒①「二段階方式」の手技を活用して実施したテストの結果である「MMSE」のテスト結果(小ボケ、中ボケ及び大ボケと判定された14689例のデータ)は、「AD型認知症」の発病者である場合は、且つ、その場合に限り、11の項目により構成されていて、30点が満点である『MMSEの下位項目』について、出来なくなっていく厳密な順番(=関係する脳の機能が、衰えていく厳密な順番)が存在していることが確認できるのです(症例数が極めて多いこと及び小ボケ、中ボケ、大ボケの段階と判定された発病者数が各段階ごとに多数に上ること並びに被験者達が、精神科の精神科医ではなくて、脳外科の脳外科医が診断する「浜松医療センター」に、日本全国から診断を求めてきたことは、資料的にも、極めて重要なものと言えるものなのです)。

②MMSEのテスト結果について「MMSE下位項目の項目困難度」の指標に示す厳密な低下順(関連する機能が衰えて行く厳密な順番)が存在しているのです。

 その低下順は、「項目の困難度が高い順」に、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、五角形双貫図の模写、文を書く、三単語の記銘、書字命令、復唱、命名 の順番となるのです(この順番通りでない場合は、「AD型認知症」の発病者ではないこととなるのです!!!)。

事象の事実である「MMSE下位項目の項目困難度の指標」と言う脳機能データの存在は、『アミロイドβ仮説を含む(3つの仮説)の主張内容では、合理的に、且つ、客観的に、説明することが出来ないのです。言い換えると、「3つの仮説が主張する内容は、誤りであること」の重要な証拠資料なのです。

&7前頭葉を含む脳全体の機能レベル」 に厳密にリンクした三段階の症状が発現してくる。

(1)『脳イキイキ教室』の展開の仕方(典型的で、効果的なやり方の一つの事例)

教室(”脳のイキイキ体験教室”)の運営面(体験するテーマの選定)で、『ボランティア組織とリーダー』の活用が極めて重要となるのです。

保健課の保健師さんの仕事は、『脳のイキイキ度チェック』(当年度の教室の開始と閉鎖の2回、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベル及び当該機能レベルにリンクした症状を二段階方式の考え方と二段階方式の手技の活用により、チェックします(『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定することが出来る神経心理機能テストであって、「二段階方式」独自の内容である『改訂版かなひろいテスト』の実施が極めて重要となります。発病の有無の判定及び症状の区分の判定については、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの精緻な判定に加え、『MMSE下位項目の項目困難度』の低下順の指標との照合が極めて重要となります。その上で、「改訂版30項目問診票」による「生活の実態」を確認し、最後に、「脳の使い方としての単調な生活習慣=生活歴」の聞き取り、即ち、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルについて、廃用性の加速度的で異常な機能低下をそこまで進行させて来ることとなった直接の原因、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続の確認と意欲を喪失させる元となった「キッカケ」の時期と内容とを確認していくのです。

(2) 過去の展開事例における「予防教室での効果」(前頭葉の機能レベルの変化を核心としていて及び脳の後半領域の機能である左脳と右脳の機能レベルの総合的な判定基準により、教室運営の効果を客観的な基準により経年変化評価していくのが、「二段階方式」の評価の特徴)について、「エイジング」と称する「脳機能データ管理ソフト」により、二段階方式を実施したテスト結果である『前頭葉の機能レベル並びに左脳及び右脳の機能レベルに関するMMSEのテスト結果、更には、生活実態の確認表である「改訂版30項目問診票」の結果』を入力すると、前回との比較が、所定の厳格な基準との比較により、『改善維持低下の三段階評価』が自動的にできる「管理ソフト」を開発していて、客観的に、且つ、自動的に判定します。

医療機関では、左脳と右脳の機能レベルをMMSE(又は、長谷川式)で判定するだけなのです。或いはもっと簡易なやり方の場合、MCI(=軽度認知障害の考え方=物忘れの症状外観的な観測による診断だけ)なのに対し、二段階方式では、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベル精緻に判定しているのが、他者とは異なる特徴であり、その分精緻な判定が出来る(権威達が見落としている本当の意味での早期の段階=脳のリハビリの実践により、正常な機能レベルに『前頭葉』を含む脳全体の機能を回復させることが出来る=「AD型認知症」の症状が消滅する=治る段階=二段階方式独自の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)のです。回復させることが困難となる末期の段階で発病を見つけて居る(=発病のレッテル貼りをしているだけの診断)のが、医療現場の診察の実態なのです。その上、治療の効能を有していない単なる対症療法薬(症状を治すことが出来ないし、症状の進行を遅らせることも出来ない)である「アリセプト」を含む4種の薬(症状の発現の仕方を抑制したり、昂進させたりするだけの薬=フランスでは、健康保険の適用対象から除外されている)を処方しているのです。

 アミロイドβ仮説の考えに基づいて開発された「アデュカヌマブ」と言う新薬について、EUは、効能を認めない決定を下し、我が国日本は、「効能を有するか否かの判定を継続審議にした」との報道を聞いて、ひとまず安心しているのです。私たちが提起し、データを提示している『脳の老化のスピード差をもたらす生活要因』と言う『脳機能データ』に照らした判定をするべきとの問題提起をしておきたいのです。効能の有無についての『厳格な因果関係の有無の判定』が不可欠と考えるのです。

 私たち「二段階方式」は、極めて多数例に上る『AD型認知症』の発病者の「脳機能データ」の解析結果、更には、北海道から九州に跨る452の市町村に於いて、個別の有償契約の締結により、展開を指導した活動の顕著な成果『AD型認知症」に特化した、発病の予防及び早期診断と脳のリハビリの実践による回復』を明確な目的とした地域住民参加型の「地域予防活動」の成果』により、「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病であること」、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証済みなのです。この考え方に照らしてみた時、「AD型認知症」について、発病を予防出来たり、症状を治せたり、或いは、症状の進行を抑制することが出来る効能を有する薬(予防薬又は治療薬)が開発されることは、未来永劫有り得ない事だと主張し、問題を提起しているのです。      

&8 『発病自体の予防』の国策化による全国展開が喫緊の課題

(1) 権威と言われる機関や人達が研究の対象としているのは、マウスやら、マーモセットやら、「注意の分配力」の機能も、「前頭葉」の機能も備わっていない動物たち、言い換えると、「意識的な世界」(目的的な世界)とは無関係なのです。私たち人間には、【注意の分配力】の機能が備わっていることに因り、実行機能を駆使することが出来るのです。自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマの実行及びその内容を企画し計画して、実行結果を洞察し、推理し、憶測し、検索し、ケース・シミュレーションして、ケース・シミュレーション結果を比較し、選択して、最終的な実行内容及び実行の仕方を決定し、実行の決断を下して、目標に向かって、実行して行くことが出来るのです。
(2) 発病の末期の段階、大ボケの後期の段階に入ってきて、失語や失認や失行の症状が発現してくる真の原因は、前頭葉の三本柱の核心をなす注意の分配力の機能が殆ど働かなくて、「実行機能」の行使による、『メタ認知が全く出来ないせい』なのです。ズボンを履こうとして、頭から被ったり、夜中に家を出て田んぼに行くと騒いだり、何かの拍子に家を出たらそのまま徘徊したりするのは、『記憶障害が原因で起きている行動ではない』のです。
(3)【キッカケ】の発生を契機にして「意欲を喪失してしまい」、何事に対しても挑戦できなくなり、ナイナイ尽くしの単調な【生活習慣】(仕事とは無縁の暮らし方の日々となる第二の人生を日々送る上で、自分なりの特定の目標が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、自分なりの楽しみや喜びや生き甲斐を得ることも無い生活のことを指し、「食生活とは無関係」のものであることに留意する)の継続が、唯一で真の原因で発病することになるだけなのです。
(4) 2017年の秋頃だったと記憶しているのですが、世界的な権威が有るカロリンスカ研究所が、『極めて多数例のAIによる比較解析』の実施結果から、『交友の不足、運動の不足、食生活、学歴』などの要因が、「AD型認知症」発病の危険因子と考えられると発表したことを契機として、「発病の原因について、「アミロイドβ仮説の考え方を支持」して居ながら、『交遊や運動が発病の進行を遅らせる効果が有る』などと発言する権威と呼ばれる人達が、大幅に増えてきているのです。自身が権威の傘をさしていながら、もっと権威が有る傘の下に潜り込もうとする人達が多いのです。
(5) もう一つの問題が、『MCI(軽度認知障害)の基準』に群がる権威達が、極めて多いのです。MCIの基準は、単なる憶測の類に過ぎないのです。本人が訴える物忘れの症状、家族が申告する物忘れの症状、医師が外観的に観察により確認する物忘れの症状、「この3つの要因の確認だけ」によって、『MCIの該当者は、「AD型認知症」の発病の前駆的段階にある』等と、いい加減な説明をしているのです。何等の科学的な根拠も無く、客観的な脳機能データの開示も無く、権威とされる人達が、持ち出して、『物知り顔に説明する』のです。彼等には、プライドも、社会的な責任感も無いのかと疑うのです。
 
         本著作物「G-01」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
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『アルツハイマー型認知症』の発病と意識との関係 G-02

2025-05-18 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題
〇 「第二の人生」を楽しく暮らそう、ボケない為に!
 
 
 
☆ オアフ島(ハワイアン・ビレッジ)とハワイ島(ワイコロア・ビレッジ)
という、ヒルトン・ホテルが運営する会員制のリゾートがあり、KinukoとTadは、そこの会員なのです。
 リゾートを利用しないときは、所定の手続きによって、世界中のヒルトンのホテルとリゾートが、換算したポイントの活用により、利用できるのです。
 
   
  
  
 
☆ Kinukoは、『意識』が覚醒した目的的な世界に於ける「脳全体の司令塔」の役割を担っている『前頭葉機能と総称されている複合機能体』を含む/脳全体の機能レベルを精緻に判定/評価出来る手技である『二段階方式』と呼称する『脳の働きという物差し』を使った{『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する』の様々な程度及び態様により発現してくる症状の判定並びに『AD型認知症』と紛らわしい他の種類の認知症及び認知症と紛らわしい病気との鑑別}にかけては、世界に比類のないレベルの能力と実務経験を有する特別で格別の存在なのです ❕
 
☆Tadは、本来は、門外漢なのですが、{AD型認知症の発病/症状が進行するメカの解明と論理の展開並びに論理的な実証能力にかけては、世界的に他に比類がない存在であり、KinukoとTadがタッグを組んで展開しているのが、グー・ブログ上での無料公開なのです(論文をどこにも提出しないこと及び有償での書籍化は、しないのがTadの流儀)。
 
【注記】私たち「二段階方式」の特徴は、人類最大の難問とされていいる『意識』に着目/意識が覚醒した『目的的な世界』に着目/意識が覚醒した目的的な世界に於ける「脳全体の司令塔の役割り」を担っている『前頭葉』機能という複合機能体に着目/複合機能体としての「前頭葉」機能の要の機能であり、(内容及び覚醒度が異なる)複数の「意識」を同時に平行して構築し管理する機能であり並びに異なる複数の「テーマ」を同時に平行して処理する『注意の分配力』という機能に着目/仕事とは無縁の日々を送ることとなる「第二の人生」での『脳の使い方としての生活習慣(生き方)』に着目/しているところが、世界的にも、他に例がない特徴なのです(※世界的に通説とされ、ハーバード大学やMITが牽引し、わが国では東大/京大/理化学研究所が追従する「アミロイドβ仮説」は、アミロイドβを注入した、マウスが、檻の中で徘徊するのを種にした憶測、権威を傘に着ただけの出鱈目な主張を拡散しているのです)。
 
☆私たち「二段階方式」(KinukoとTadの二人が主催する小さな研究所であるエイジングライフ研究所)は、客観性実証性を『必要不可欠のテーゼ』としていて、{「憶測」を基本としていて、「客観性を軽んじ」ていて、主張内容についての『因果関係の実証に無関心』な権威(機関)、東大や京大や理研とは、異次元の存在なのです。

☆ 私たち『二段階方式』が提示する主張内容は、(小ボケ/中ボケ/大ボケの全てを含む)14,689例にも及ぶ「AD型認知症」発病患者の(『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに/厳密にリンクした/三段階に区分された段階的で類型的な症状)並びに(北海道から九州に跨る全国的規模/452の市町村で実践展開を指導した)『住民参加型の地域予防活動』の顕著な成果 を主張の根拠としているのです。

☆ 私たち「二段階方式」が世界に誇る「脳機能データ」(生きた人間の『前頭葉』機能を含む/脳全体の精緻な機能レベル等のデータ)の一部を下記に提示しておきます。
 
☆ 『意識』が覚醒した目的的な世界は、謂わば、左脳/右脳/運動の脳という(3頭の馬)が牽引する「三頭建ての馬車」を運行していく世界であり、馬車の運行を支配し/管理している御者が、『前頭葉』機能〘「前頭前野」の穹窿部に局在する複合機能体であり、①『前頭葉の三本柱』の機能(=意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の総称)』、②『評価の物差し』の機能(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)及び『実行機能(Executive Function)』の三者により構成されている複合機能体/By Tad』であり、『評価の物差し』の機能に因る評価/注意/関心/観方に従い、『注意の分配力』の機能が、『実行機能』を駆使して、『メタ認知』し、メタ認知に僅かに遅れて、連動し/随伴する『実体験認知』に因り、所期の目的を実行し、所定の目標を達成して行く世界だと、≪Tadの思考実験≫及び『Kinukoが集積した種々の「脳機能データ」の解析結果』とを基礎として、私たち「二段階方式」は、自身の主張内容を構築して来ているのです。
 
  
 
 
 
上記データは、『本当の意味での早期の段階である「軽度認知症(小ボケ)」及び「中等度認知症(中ボケ)」の段階について、日々の脳の使い方としての「生活習慣」の内容次第で、(小ボケ)及び(中ボケ)について確認される「標準的な滞留期間」が、短くもなり/又は長くもなる』と言うことの根拠となる「脳機能データ」であり、私たち「二段階方式」が世界に誇る脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣の要因の影響』のデータ図なのです。エーザイは、主観的な基準に基づく主観的な評価結果を数値化する手技が特徴の「CDR」の転用と言う『姑息な評価方法の採用と言うやり方』により、『「レカネマブ」の投与が、「AD型認知症」の症状の進行を遅らせる効能があると主張する』が、評価に際して、ここに取り上げた『生活習慣要因の排除が失念されている』と言う、致命的な欠陥が有ることに無知、無関心なのです!!!
 
 
猶、下記の左図のデータは、長野県内の或る村の『高齢者の脳機能』の全数調査(By Kinuko)の結果  
 
      =+⇒(14,689例の被験者)  ※1(縦軸が/左脳と右脳、横軸が/前頭葉機能の働き具合を示している)。
※2  ①「前頭葉」機能が正常な高齢者は、左脳と右脳も正常であり/②「前頭葉」機能が異常なレベルになると、左脳と右脳の機能は、(3つの段階)に区分されることの根拠データなのです。
 
☆ 『AD型認知症』の発病高齢者は、
前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした(小ボケ/中ボケ/大ボケ)の三段階に区分される「類型的症状(改訂版30項目問診票)」が発現して来るのが特徴。
 
     
 
  
 

☆更に、 『AD型認知症』の発病者は、且つ、その場合に限り、「MMSE」のテスト結果について、厳密な低下順が確認されるのです(=『MMSE下位項目の項目困難度』の指標/By Kinuko)。

   

※ 早い段階で機能が衰えて行く順番は、必ず、『想起⇒注意と計算⇒時の見当識⇒所の見当識⇒三段階口頭命令⇒』五角形双貫図の模写⇒文を書く⇒記銘⇒書字命令⇒復唱⇒命名 となります。
 
☆ 下記は、Tadが「思考実験」を基礎に提示する『意識の機能構造図』

 

 (注記)上記図表の中のトップのタイトルの{Ⅵ 意識=覚醒度が異なる複数の意識が同時並存}を加筆して、{Ⅵ 意識=内容と覚醒度が異なる複数の意識が同時並存}に加筆修正します ‼

※1上記は、私たち「二段階方式」が考える『意識の機能構造図』( Tadによる『思考実験』と『前頭葉を含む脳全体の機能レベルの精緻な脳機能データ』14,689例が基礎)

※2(初期の時代、厚生省により僅かな数の『老人性痴呆疾患センター』に指定された大病院の精神科の精神科医が診断を独占的に実施した時代、唯一の例外が、浜松医療センターだったのです。浜松医療センターは、脳外科の脳外科医(副院長の金子医師)が認知症の診断を行ったのです。

※3 精神科の精神科医に受診ということで、『発病の原因が不明とされている「AD型認知症」の発病者を抱えた家族は、発病者を周囲に隠し、どうにも手に負えなく成って初めて、受診(=精神科の精神科医に受診)ということで、精神科医は末期の段階の極めて重い症状しか知らなくて、「早期の段階の症状」という考え方は、現在も猶『頭の中には無い』のです ❕
 
※4 浜松医療センターは精神科も有る大病院なのですが、診断を精神科の精神科医では無くて、脳外科の脳外科医(副院長である金子医師)が、独占的に行った為に、日本全国から(北海道から沖縄まで)受信者が殺到して、極めて多数の症例を集積できただけでなくて、極めて広範囲の受診者(正常下限、小ボケ、中ボケ、大ボケの全てを含む)が来院されたのが特徴なのです。

脳外科での「AD型認知症」の発病患者の診察での『前頭葉』を含む脳全体の機能レベル及び当該機能レベルに厳密にリンクした症状並びにその基盤に在る脳の使い方としての「生活習慣」の生活歴の精緻な確認業務の実体験を基礎とする3000例を超えるKinukoの実体験実務を基礎にして、Tadが、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状並びに14689例の発病患者の「脳機能データ」の解析結果が示す3種類の「脳機能データ」と整合する形で、更には、『Tad自身の脳の働き(あのアインシュタインが、特殊/一般相対性理論を構築する過程で、しばしば活用した/自身の脳の思考能力を活用した「思考実験」による確認)の活用による/『思考実験』での確認を基礎とした/『意識の機能構造モデル図』なのです。

※5  「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行は、「意識覚醒した/目的的な世界」が関わるのであり、『「意識が覚醒した目的的な世界」は、「評価の物差し(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」に因る評価/注意/関心/観方に従い、(意欲⇒注意の集中力⇒注意の分配力)の機能発揮機構に下支えられた「注意の分配力」の機能が、「実行機能(Executive Function)」を駆使して、『メタ認知』し、メタ認知に僅かに遅れて/連動し、随伴する『実体験認知』に因り、所期の目的を実行し、所定の目標を達成して行く世界なのです。

AD型認知症』の発病と意識(の機能構造)との関係については、このブログの「G-03」及び「G-04」の詳細な解説を読んでみて下さい≪kinukototadaoと入力し、検索して下さい。ナンバ・リングを見てください(各ブログには、それぞれのナンバーが付いています ❕ )。

 
 HGVC(ハワイ島/ヒルトンのワイコロア・ビレッジ) (本宅のブーゲンビリア)
 
(1) 二段階方式による『AD型認知症」の発病の有無の判定手順:

(2) 『AD型認知症』の発病者の症状は、『意識』が覚醒した/目的的な世界に於ける「脳全体の司令塔の役割」を担っている要の脳機能である/『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした/(小ボケ/中ボケ/大ボケ)の三段階に区分される「類型的症状」(改訂版30項目問診票)が発現して来るのが特徴です〔なお、『前頭葉機能』という脳機能は、「意識」が覚醒した目的的な世界に於ける「脳全体の司令塔の役割」を担っていて、前頭前野の穹窿部に局在している/①「前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の総称)」/②「評価の物差し」の機能(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」及び/③「実行機能【Executive Function】」の三者により構成されている/「複合機能体」であることに留意する!!!〕。

 ⇒    (「正常老化の性質/正常老化曲線」/By Kinuko)

 
(上図は、「加齢」の進行と言う要因による『前頭葉機能の正常老化曲線』=by「二段階方式」
⇒NHKの人気番組である「チコちゃんに叱られる」でも取り上げられたもの=世界初の生きた人間の「前頭葉機能の/加齢に起因した/機能低下の進行=正常老化」の脳機能データ)

(3) 「AD型認知症」の発病者は(且つ、発病者である場合に限り)、MMSEのテスト結果について、「出来なくなっていく(厳密な順番が存在する)ことが確認出来ている」のです。私たち二段階方式が独自に、世界で初めて解明したものであり、『MMSE下位項目の項目困難度の指標』として、実務化しています(「AD型認知症」の発病者であることの/客観的な確認作業)。

 

前方にダイヤモンド・ヘッド  (HGVC:オアフ島/ヒルトンのハワイアン・ビレッジ)

(プロローグ)

様々な種類が数ある認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めていながら、世界中の権威とされる機関や人達から異口同音に、『発病の原因が分からないし、症状の重症化の進行を抑制出来ないし、一旦発病したら症状を治すことが出来ないし、発病自体の予防が困難なタイプの認知症である』と言われていて、発病の原因については、単なる憶測の類でしかない「アミロイドβ仮説が世界的に通説の地位に在る3種類(通説であるアミロイドβ仮説、対抗馬であり少数説であるタウ蛋白仮説及び異説であるアセチルコリン仮説)の仮説が提示されているだけの『AD型認知症』は、未だに人類最大の難問とされている『意識』が覚醒下/目的的な世界が関わるタイプの認知症なのです。  

※ それらの憶測の類でしかない説(主張内容)が『未だに仮説として扱われている』のは、いづれの仮説も、「AD型認知症」の発病/症状の進行との間に存在するべき因果関係(原因と結果の関係)の存在について、今日現在も猶、実証が出来ていない為なのです。

世界中の権威とされる機関や専門家達は、そのことにも気づかないでいて、「意識」という脳の機能構造が備わっていない(複合機能体である「前頭葉」機能も、『注意の分配力』の機能も備わっていない)マウス(齧歯類)とか、マーモ・セット(哺乳類)とかの動物の行動を研究していて、それが、『誤った場所を、誤った方法で、単に深く掘っているだけ』ということにも気づいていないのです。

意識』は、人類最大の難問と言われているのですが、最近では、『AD型認知症は、人類最大の不思議な病気』と言われるようになっているのです。その二つの難問に挑戦してきて、私たち『二段階方式』が解き明かして来た知見の概要を、東日本大震災の翌年、以降の単調な生活習慣の継続が予想される状況から、(被災高齢者達の間で、「AD型認知症」の発病者が大幅に増加する予測により、世の中に対し警鐘を鳴らせる意味と目的で、2012年の3月以降このブログで、(世の為、人の為に)無料で公開して来ているのです(累積総字数が、600万字超え)。

上京した折に、大きな書店へ行ってみると、『AD型認知症』の発病原因に関する本や、脳トレ本が、たくさん棚に並べてあります。
発病原因は、アミロイドβ仮説の説明(脳の中にゴミが溜まるとか、食生活でごみを除去できるとか、根拠となる因果関係への言及も無く、ましてや前頭葉を含む脳全体の機能レベルとの関連の説明もデータの提示さえも無く、単なる憶測レベルでの出鱈目な内容)ばかりなのです。
脳トレ本はと言うと、複合機能体である「前頭葉」機能の機能構造にも無知な人達が、『前頭葉の活性化』を謳っているのです。
 
両者共に、大学教授や認知症の診断が専門の医師や介護施設の責任者たちなのです。全員が、無知でありながら(間違った内容であることを、知っているのか/知らないのか)、平気で書籍を出版する価値観の持ち主達なのです。
 
  

 

&1 発病の原因は、『廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行』と言う要因

『二段階方式の考え方及び二段階方式の手技の活用による「AD型認知症」に特化した、早期発見と早期治療による回復、症状の重症化の進行の抑制による介護の予防、更には、発病自体の予防を明確な目的とした『住民参加型地域予防活動』の国策化による全国展開を実現し、『AD型認知症』の発病の対象者となる高齢者老年発症が特徴)/『第二の人生を送る高齢者達が、身体がもつ限り、出来るだけ脳も持たせて』、この我が国日本で世界に先駆けて、『持続可能な超高齢社会』を実現させたいと考えているのです。我が国の地方の隅々にまで、『二段階方式』の考え方を浸透させていく考えなのです。

『AD型認知症』の発病原因に関する『DSM-Ⅳ』の規定の第一要件の内容も、「3つの仮説」の内容も、共に重大な誤りの内容なのです。

何度もこのブログで問題提起し説明して来ているように、『AD型認知症の本態は、「廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病」に過ぎない』のであり、『発病自体の予防が出来たり、症状を治すことが出来たり、症状の進行を抑制出来たりすることが出来る効能を有する薬が開発されることは、発病のメカニズムに照らして、未来永劫有り得ないこと』なのです。

左脳の出番が極めて多く、「前頭葉」機能が活性化する場面が極めて多くなる「仕事」と言うテーマの遂行とは無縁の日々となる「第二の人生」を生きる『高齢者』の誰の脳にも起きて来る『「加齢」の進行に伴う「前頭葉」機能を含む脳全体の機能について起きて来る「①正常老化の進行」』が、「AD型認知症」の発病の『第一の要因/基盤の要因』であり、更にもう一つ別の要因、『自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味無く、交友無く、運動の機会もなく、目標となるものが無い単調な日々の生き方』である、『②ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続」に起因して起きて来る『②廃用性の異常な機能低下の進行』と言う要因、(①と②と言う)異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うことに因る『相乗効果』によって、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く先に、『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行が待っているのです。これが、『「AD型認知症」の発病/症状重症化の進行』の真のメカなのです。

 発病を予防するにも、症状を治すにも、重症化の進行を抑制するにも、『第二の人生を送る上で展開し、継続される「脳の使い方」としての「生活習慣」の在り方』、即ち、『仕事と言うテーマの遂行とは無縁の日々となる/第二の人生での生き方』だけがKey条件となるのです。

※ハーバード大学を筆頭にした、世界中の権威とされる機関の重大な誤りを、理論面だけでなく、実際の活動面で顕著な成果を実現して、正していきたいと考えているのです(岸田政権=岸田首相の懐刀)に対する「3つのPRJ」の実施の提案に対して、未だに何等の回答も無い状態)。

函南町のTadの仕事場(富士山が丸見え)
 

&2  「AD型認知症」は、人間だけに特有な『意識』が関わるタイプの認知症なのです

今回は、『意識の機能構造図』を提示して、世の中に問題提起し、「AD型認知症」の発病との関係について、Keyとなる原因要因及び条件を提示し、説明したいと考えるのです。

『AD型認知症』を発病して、「DSM -Ⅳ」の第ニ要件が確認を要求する失語や失認や失行〔と第ニ要件は規定している。But,失語や失認や失行(紛い)の症状なのです‼〕

但し、本来の失語、失認、失行は、器質的な発病原因が正体であり、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(食生活や糖尿病の発病とは無関係)であり、器質的な原因とは無関係の「脳の使い方」としての『生活習慣』の要因が発病/症状の進行を惹き起こす唯一の要因であるとの意味で言う『廃用症候群』であるに過ぎない『AD型認知症』の症状であるので、正しくは、失語紛い、失認紛い、失行紛いの症状と規定すべきもの〕の症状が確認される段階、末期の段階である「大ボケ」の後期の段階にまで症状が進行した「高齢者」達の死後の「脳の解剖所見」に確認されるもの、(老人斑の沈着や神経原線維変化)に着目しただけの仮説、中でも、通説である「アミロイドβ仮説」やタウ蛋白仮説、「重大な誤りの主張内容」であるそれらの仮説が、未だに、大手を振ってまかり通っているその世界を根本から覆してやりたいと考えているのです。

※「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定は、失語、失認、失行、又は、実行機能の障害に起因した症状となっているが、そもそも、失語、失認、失行(紛い)の症状自体が、『「前頭葉の三本柱」の機能の機能障害に端を発して、(機能発揮上の二重構造に因り)「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の機能障害を経由した、それら三者の「複合機能体」としての『前頭葉』機能の機能障害起因して発現してくることにも無知な規定なのです。
 

   

 

&3 「アミロイドβ仮説」は、100%誤りであり、『世の中を惑わすだけ』のものなのです

(1) 抗アミロイドβ抗体(アミロイドβを標的とする抗体)を投与することにより、脳内のアミロイドβが除去され、老人斑の沈着が阻害されようとも、「AD型認知症」の発病の予防に対しても、症状の重症化の進行の抑制に対しても、何等の効能が確認されることには絶対にならないのです。

(2) 我が国の製薬会社であるエーザイが「アミロイドβ仮説が正しいことを前提」として開発したレカネマブは、「AD型認知症」の症状の進行を抑制する効能は皆無であり(姑息にも、CDRを転用した効能の評価数値27%は、真っ赤な大嘘)、有るのは、(脳出血、脳浮腫、脳の萎縮)等の副作用だけなのです。

 (3) 私たち「二段階方式」は、アミロイドβ仮説が主張する発病のメカニズム(アミロイドβの蓄積により生成される老人斑がもつ毒性が、情報を連絡する神経細胞の大量死を惹き起こすことに因る記憶障害に起因して、「AD型認知症」を発病し、症状が進行するとの憶測に基づいただけの仮説)は、100%誤りであり、(アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、因果関係自体が存在していないことを完璧に実証できている発病高齢者の「3種類の精緻な脳機能データ」を何時でも提示できるのです=G00ブログ上で公開済み/厚労省にも通知済み)。

 

&4AD型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる生活習慣病に過ぎないのであり、器質的な原因病変は存在していないのです。そもそも、アミロイドβの蓄積(老人斑)と『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行との間には、因果関係自体が存在していないのです。

(1) 発病のメカに鑑みて、「AD型認知」の発病を予防出来たり、症状を治せたり、症状の重症化が進行するのを抑制出来る「効能」がある薬、「治療薬」が開発されることは、『未来永劫有り得ないこと』なのです ❕

(2)エーザイが、アセチルコリン仮説を根拠に開発し、製造し、販売している「アリセプト」は、症状の発現の仕方を昂進させる効能でしかない単なる『興奮型対症療法薬に過ぎず(フランスでは、健康保険の適用対象外の扱いを受けている)、更には、エーザイアミロイドβ仮説を根拠に開発した『アデュカヌマブ』(EUでは、治療の効能が確認できないとして、申請が棄却された。我が国では、継続審議とされている)も、東大が開発研究中とされる『光酸素化法』も、両者は共に、アミロイドβ仮説」が正しいものとする前提に立脚したものであり、早晩、効能が否定されることになる筈のもの ❣

※「ケアプランの作成」が本来の使用目的であるレベルのCDR)という『主観的な基準に基づく主観的な観察結果を、(単に数値化するだけ)』の手技であり、且つ、新規に開発された薬(しかも『前頭葉』の機能レベルの変化に関わる薬)の効能の評価に関わるものでありながら、「本来的には、ケア・プラン作成用の極めて主観的な判定基準」を新規開発の薬の効能の評価に転用しただけの(極めて杜撰な判定結果の数値)を、『意識』が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉』の機能レベルの異常な低下が関る(AD型認知症)の「治療薬と強弁する薬」(ㇾカネマブ)の効能の評価に転用したエーザイの今回の態度は、反社会的というしかないのです)。

※1 エーザイは、「アセチルコリン仮説」を根拠に開発したアリセプトの販売に際しても(『AD型認知症』の症状の進行を2~3年遅らせる効能を有する治療薬と銘打って販売して、荒稼ぎ/大儲けした過去があるのです。アリセプトは、「AD型認知症の症状の発現の仕方を亢進させるだけであり、興奮型単なる『対症療法薬に過ぎない」のです ❕
 
※2  世に言う諺に、『柳の下の二匹目のドジョウを狙う』というのがあるが、エーザイの「アミロイドβ仮説を根拠にしたアデュカヌマブという薬も、レカネマブという薬も、両方ともに、『AD型認知症』の症状の進行を遅らせ得る効能は有していない/効能は皆無」の意味不明の薬なのです。
 
そもそも、『アミロイドβの蓄積(老人斑)と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、肝心要の関係である「因果関係自体が存在していない」ことに注意』して下さい(私たち二段階方式は、因果関係が不存在であることを実証出来ている「3種類の精緻で多数の脳機能データ」を提示してきていて、厚労省にも注意書を送付済みなのですが、エーザイは、その程度のことにも無知なのか、無関心なのか)。

私たち人間だけに特有な世界である『 意識的/目的的な世界』に於ける「脳全体の司令塔の役割り」を担っている要の機能である『前頭葉』機能の働き方に関わる薬でありながら、効能の評価方法があまりに杜撰で、悪質である上に、『脳浮腫、脳出血、脳の萎縮』などの副作用が相当高い割合での発症が申告(自白)されているなど、『もってのほかのこと』と考えるのです。

 
厚労省は、アリセプトでエーザイに『煮え湯を飲まされている経験がある』訳であり、エーザイがアミロイドβ仮説に基づいて開発したレカネマブで、「柳の下の2匹目のドジョウを得させてはならない」のです。
 
主観的観察基準に基づく、主観的な観察結果を単に主観的に数値化しただけ杜撰な手法であるCDRを効能の評価に転用した転用した姑息な手法に因る効能のデータは、真っ赤な大ウソ(無から有は生じては来ない)なのであり、「「レカネマブには、症状の進行を抑制する効能は皆無な上に、脳出血、脳浮腫、脳の萎縮等の副作用のひどさは、将来的には、深刻な『薬害訴訟の危険』さえはらんでいることを指摘しておきたいのです(米国の場合は、集団訴訟の下での『懲罰的損害賠償責任』のリスク問題もある筈 !!)。
 
 (本館の庭の景色)
 
  
 
 
           本著作物「G-02」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
   
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「前頭葉」の機能構造と「意識」の世界との関係 (F-05)

2025-05-16 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

&1 世界最高の権威規定である『DSM-Ⅳ 』の内容の重大な誤り

1.「 DSM-Ⅳ」の第一要件及び第二要件の規定の構成と内容の分析

(1)米国精神医学会が策定した『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の診断基準である『DSM-Ⅳ』の規定は、①第一要件では、記憶の障害に起因して発病し、②第二要件に規定する症状(失語、失認、失行、又は実行機能の障害等)が発現して来ると規定しています。

(2) 「アミロイドβ仮説」の旗印の下で、マウスにアミロイドβを注入したアルツハイマー・マウスとかが檻の中で餌を探して徘徊する動きを対象にして、記憶障害と「AD型認知症」との関係、相関関係を研究し、世の中に対して間違った情報を発信しているのが、ハーバード大学及びMITであり、我が国では、東大、京大、理研(MIT研=利根川進)なのです。彼等は、「AD型認知症」が、意識的/目的的な世界と密接な関係を有するタイプの認知症であることにさえも気付いていないのです。意識的(目的的)な世界では、基本的には常に、『内容及び覚醒度が異なる複数の意識が並存』している状態下で、それ等『複数の意識』を構築し、統合し、統括し、分離し、管理し、コントロールしている要の機能が、「意欲」及び「注意の集中力」の機能に下支えられた注意の分配力』の機能であることも知らないのです。意識と記憶に関わる/最も重要な機能である『注意の分配力』の機能が備わっていない、マウスを研究対象にしていることが大問題。

(3)『AD型認知症』の発病/症状の重症化が進行する原因は、『「記憶障害」にあるのではなくて、「注意の分配力」の機能の機能障害に端を発した、「評価の物差し=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス」の機能及び「実行機能=Executive Function」の機能障害を介した/機能構造関係、最終的な機能では、それ等機能の複合機能体である「前頭葉」機能の/廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に起因した機能障害が、発病/症状の重症化の進行の端緒となる』と、私たち「二段階方式」は、主張しているのです(世界初!!)。

※「AD型認知症」は、「第二の人生」を送る上で日々展開され/継続される、単調な生活習慣、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』(追求する特別のテーマが無く、生き甲斐無く、趣味なく、交遊無く、運動もせず、達成すべき目標が無い単調な「生活習慣」を言う)の継続に起因した『前頭葉』機能の/廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が端緒となって、発病し、症状が進行して行く性質のものなのです。

 発病を予防するには、食生活ではなくて、仕事とは無縁となる第二の人生を送る上での「脳の使い方」としての『生活習慣』、日々の生き方の創意工夫と継続的な実践、即ち、『前頭葉の三本柱』の機能(意欲注意の集中力及び注意の分配力のことを言います)の出番が多くて、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の出番が多くなることに因り、複合機能体である『前頭葉』機能が活性化する『生活習慣』の構築と継続的な実践の自助努力が、唯一の方法となるのです。「意識的/目的的な世界」を支える要の機能である『注意の分配力』の機能が、ひいては、『①「前頭葉の三本柱」の機能、②「評価の物差し」の機能及び③「実行機能」の三者により構成』されている/『前頭葉』機能が、(から真っ先に廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くことに起因して『AD型認知症』を発病/症状の重症化が進行して行くのです。ことになるのです

発病を予防したり、症状の進行を抑制する効能を有する「治療薬」は、発病のメカニズムに照らして、未来永劫開発されることは有り得ないことなのです。アリセプトを含む「4種の薬」に、症状の進行を抑制する/緩やかなものにする効能、治療薬としての効能は存在していないのです。あるのは、単なる『対症療法薬』としての効能(症状の発現の仕方を抑制し、或いは、昂進させる効能)だけなのです。「効能の評価」をする方法に欠陥があるだけなのです。当該薬を飲んだ人達の日々の脳の使い方としての生活習慣が、症状の進行の抑制或いは、緩徐にする影響に気づいていない評価方法なのです(評価方法にも欠陥)。私たち「二段階方式」には、『脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣要因』という脳機能データが存在しているのです。

(4) 意識的な世界は、目的的な世界であり、何等かの具体的なテーマを見つけて、自分が置かれている状況を判断して、自分なりの目標を設定して、発想、分析、理解、企画、計画、洞察、憶測、推理、検索、比較、ケース・シミュレーションして、シミュレーションの結果により選択して、実行内容及び程度と態様を決定し、実行の決断をして、脳の各部に実行の指令を下す。その際の、脳全体の司令塔の役割を担っている脳機能が、『前頭葉』機能であり、その過程で、『注意の分配力』の機能に下支えられた「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の協働に因って、様々な「個別認知機能」が活躍することになるのです。それら個別認知機能の総称が『実行機能』なのであり、実行機能が機能を発揮する(EX.深い洞察や理解をする)上で、その機能の発揮度(実行機能の機能レベル)を下支えし、支配している要の機能が「注意の分配力」の機能なのです。

2.上記構成の理解に立って、DSM-Ⅳの第二要件の規定内容を検討

(1) 第二要件の規定を別の視点で分析して見ると、失語、失認、失行(紛い)の症状、(又は、実行機能の障害の症状)が発現して来ることになると規定しているのです。そうした症状が発現して来る原因が、「記憶の障害という要因だと規定している」のです。

(2) 実は、この第二要件の規定内容自体が、重大な誤り欠陥規定であるということなのです。その問題点を&2で論じてみることにします。アミロイドβ仮説は、「DSM-Ⅳ」の第一要件が、正しい規定内容であることを前提とした憶測がベースでの構想により、アミロイドβの蓄積に因る老人斑が持つ毒性により、情報を連絡している神経細胞の大量死が惹き起こされることに因る記憶障害が原因となって、失語や失認や失行(紛い)の症状が発現して来ると主張しているのです。

※「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定(記憶障害に起因して発病するとの規定)を妄信し、「AD型認知症」を発病し、末期の段階にまで重症化が進行し、失語や失認や失行(紛い)の症状が確認されていたお年寄りの死後の「脳の解剖所見」で取り上げられるアミロイドβの蓄積に因る「老人斑」の沈着に着目して、老人斑が毒性を有していて、その毒性が情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死を招くことに因り、記憶障害が惹き起こされるという想定による構想をしただけの仮説なのです。その仮説の主張内容と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間の因果関係の存在を未だに実証出来ていない為に、『仮説の地位に甘んじている』のです。

&2  「意識的/目的的な世界」での「前頭葉」機能を含む脳全体の機能構造

(1) 「AD型認知症」の発病者である場合は、発現して来る症状は、失語紛いの症状(左脳)、失認紛いの症状(右脳)、失行紛いの症状(運動の脳)、又は、実行機能がらみの症状であると、第二要件は規定しているのですが、実はこれが「重大な誤り」なのです。

最初の3つの要件は、特定の症状を例示しているのに対し、最後の要件は、症状が発現してくる原因、要因を規定したものなのです(=「実行機能」の障害に起因して発現して来る症状という、前3者とは異なる異質の規定の仕方となっているのです)。規定の仕方自体が、論理的に支離滅裂のもの。

※1後で、詳細について説明しますが、失語や失認や失行(紛い)の症状自体が、実は、記憶障害でなくて、「実行機能」の機能障害(三者の機能構造の関係で言うと、「前頭葉の三本柱」の機能障害に起因した「実行機能」の機能障害=「前頭葉」の機能障害)に起因して、発現して来る症状なのです。

(2) 加えてこの規定は、「意識的/目的的な世界」での脳の機能構造を無視したものなのです。

(3) 『実行機能』は、意識的な世界、即ち、目的的な世界において、①自分が置かれている状況を分析し、理解し、憶測し、推測し、判断して、②その状況判断に沿った自分なりの何等かの「テーマ」を発想し、③「テーマ」の実行内容及び実行の仕方を企画し、計画して、④想定した条件下での実行の結果を洞察し、推理し、検索し、ケース・シミュレーションして、⑤ケース・シミュレーションの結果を比較して、⑥最終的な実行内容及び実行の仕方を選択し、⑦決定して、⑧実行の決断をして、⑨意識的な世界における脳全体の「司令塔の役割」を担っている、『前頭葉』の機能が、左脳、右脳及び運動の脳に対して、実行の指令を出すという機能構造になっているのです。①『実行機能』とは、上記(3)で例示列挙した個別認知機能群の総称なのであり、②実行機能が働くには、左脳、右脳及び運動の脳を介しての働きが不可欠となるのであり、更には、③実行機能が機能を発揮する為には、「注意の分配力」の機能を核心とした「前頭葉の三本柱」の機能による下支え及び支配が不可欠となるという「機能発揮上の二重構造」の関係があるのです(「前頭葉の三本柱」の機能、就中、「注意の分配力」の機能の関与の度合いが、実行機能の働きの度合いを左右している機能構造)。

この「機能発揮上の二重構造」から、実行機能の機能障害は、前頭葉の三本柱の機能の機能障害に起因して惹き起こされることになるという「機能構造」に対する/無知からくる規定上での間違いを起こしているのです(「実行機能の機能障害」と規定するのではなくて、且つ、(紛い)症状の例示も無しにした上で、「前頭葉機能の機能障害」に起因した症状が正しい規定となるのです)。加えて、このことは、第二要件ではなく、第一要件に規定すべきなのです。第一次的には、『注意の分配力』の機能障害に起因して(最終的には、即ち、『前頭葉』機能の機能障害に起因して)失語や失認や失行(紛い)の症状が発現して来るものだからなのです。

(4) 分かり易く表現して説明すると、意識的な世界、目的的な世界は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」なのであり、馬車の運行を判断し、支配し、管理し、コントロールしているのが御者である「前頭葉」という脳機能なのです(意識的な世界、目的的な世界では、『前頭葉』機能が、脳全体の司令塔の役割を担っているのです)。左脳、右脳及び運動の脳を手足として、『前頭葉』機能が運行の全般を管理し、コントロールしつつ、思索や思考、行為や行動、或いは、言葉を介した発言を実行して行く上で、不可欠となる脳機能が「実行機能」(太字表記の個別認知機能の総称)なのです。

(5) このことを言い換えると、意識的な世界、即ち、意識が覚醒した世界、目的的な世界では、左脳、右脳及び運動の脳を手足として、実行機能を活用して馬車を運行して行くときに、『意欲⇒注意の集中力⇒注意の分配力⇒評価の物差しの機能⇒実行機能』と言う「機能発揮上の二重構造」を反映した、廃用性の異常な機能低下の進行の連鎖構造が存在していて、それら三者の複合機能体である『前頭葉機能』の機能レベルが、その先の全ての、意識的なアウトプット、即ち、左脳、右脳及び運動の脳のとの共同関係、或いは、それら機能の複合した機能発揮の関係の上で、必ず直接的に反映されるという「因果関係の鎖」の連鎖が存在しているのです。

➡『注意の分配力』の機能を核とした「前頭葉の三本柱の機能」の機能障害が、「評価の物差しの機能及び実行機能」機能障害に繋がり、即ち、そのことが『前頭葉機能機能障害』となり、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能の機能障害が、核心的な原因で、『AD型認知症』の症状が発現して来ることになる(小ボケの段階の症状は、「AD型認知症」としての症状であることが、権威達から、見落とされているのです)

(6) その意味で言うと、発現して来る症状の初期段階の症状について例示列挙的に規定した「DSM-Ⅳ」の「第二要件」の規定の仕方は、上述した、「前頭葉」及び「実行機能」並びに左脳、右脳及び運動の脳との構造的な機能関係を無視した規定内容であるということになるのです。

(7) 第二要件の内容には、もっと重い罪があるのです。

ⅰ)「第二要件」は、「AD型認知症」の症状を例示しているのですが、失語や失認や失行(紛い)と言う「極めて重度」の症状が、発病の「初期症状」であると規定しているのです。そもそも、『AD型認知症』は、元々は、精神科の専門領域とされていたのです。「重度の記憶障害の症状」に焦点が当てられて、症状が精神症状と誤解されて、精神科のみが診断を行っていたのです。我が国で厚労省が、「AD型認知症」の発病患者の診断の為の専門病院の指定に際して、精神科を有する地域の総合病院を『老人性痴呆疾患センター』という形で、僅かな数を指定したのが始まりなのです。「食事をしたばかりなのに、そのことも忘れている」と言った重度の「記憶障害」の症状や「夜中に騒ぐ」とか、「徘徊」等の症状や行動ばかりが取り上げられていたのです。そのため、発病者を抱えることになった家族は、発病を疑っても病院に連れて行かないで、手に負えなくなって初めて病院、精神科に連れて行くことが常態化して行き、『AD型認知症は、原因不明で治らないタイプの認知症である』という誤解が、我が国の隅々にまで浸透して行ったのです。浜松医療センターは、『老人性痴呆疾患センター』の中では唯一、精神科の精神科医ではなくて、脳外科の脳外科医が診断を行った為に、正常下限のお年寄りから、軽い初期症状、中等度の症状の発病者から重い症状までを含めた、日本全国の発病患者を診察する機会を得たのです(脳外科で、Kinukoが、種々の「神経心理機能テスト」を開発したのです)。

ⅱ)失語や失認や失行(紛い)の症状は、11の下位項目で構成されていて、30点が満点であるMMSEの総得点が、9点以下になって初めて発現が確認される極めて重度の症状であることさえ、精神科医たちには、認識されていなかったのです。それが「初期症状である」と第二要件が規定していたので、それらの症状よりも更に重い症状ばかりに目が行っていたのです。症状を治す効能を有する薬も無いし、発病のレッテル張りをしていただけなのです。現在処方されている「アリセプトを含む4種の薬」も、症状の進行を遅らせる効能が期待されると製薬会社が謳い文句にしているものの、実際には、そうした効能は有していない単なる「対症療法薬」(症状の発現の仕方を抑制したり、又は、昂進させるだけのもの)が、現在もなお、大手を振って処方されているのです。

ⅲ)失語や失認や失行(紛い)の症状が初期症状であると規定されているために、それより軽い段階の症状(「二段階方式」の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階での発現が確認される症状)が存在していることについて、専門家達でさえ未だに考えていないし、知らないのです(『重度の記憶障害』との考えが根底に在る)。

ⅳ)専門家とか言いながら、「MCI」(軽度認知障害)とか言う基準を持ち出してきて、『物忘れの症状』を外観から観察しただけの基準に依拠して、「AD型認知症」の発病の「前駆的状態である」とか説明しているのです。

➡意識の機能構造について無知であり、前頭葉の廃用性の機能低下の進行という認識さえなくて、小ボケ及び中ボケの段階が存在することさえ知らないで、末期の段階で発病を見つけていて、『AD型認知症は、原因不明で、治せない』タイプの認知症であると公言してはばからないのです。⇔ 全ての責任は、『DSM-Ⅳ』の第二要件の規定内容の誤りにあるのです。

&3「意識的な世界」と「注意の分配力」の機能の関わり方

(1) 「意識的な世界」、目的的な世界では、『前頭葉』機能の基盤の機能である『前頭葉の三本柱の機能、就中、注意の分配力』の機能が、左脳、右脳及び運動の脳を手足の機能としつつ、『評価の物差し』の機能に因る評価/注意/関心/観方に従い、「実行機能」を介して、「意識的」且つ「目的的」な思索や思考、行為や行動、或いは、発言や言動を行っているのです。

(2) ところが、世界中の脳科学者も哲学者も、誰一人として、未だに気づいていない問題、私たち「二段階方式」の表現で言う『「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の機能を発揮する上での、「機能発揮上の二重構造」という構造問題が有るのです。実は、この機能構造の問題に気が付かない限り、何時迄、マウス(又は、アルツハイマーマウス)のお尻を追いかけまわそうとも、「AD型認知症」の発病のメカニズム及び症状の重症化が進行して行くメカニズムを解明することは出来ないことを、専門の学者や研究者達に、問題提起したいのです。

&4  『評価の物差しの機能及び実行機能』の/機能発揮上の「二重構造の問題」

(1) 『注意の分配力』の機能は、『3つ以上の異なる』テーマを、同時に並行して処理する上で不可欠の機能であり並びに『内容及び覚醒度が異なる複数の』意識を、同時に並行して構築し管理する上で及び(内容及び覚醒の度合いが異なる)複数の「意識」を構築し、統合し、統括し、分離し、管理し、コントロールする上で、不可欠の機能であることを注記し、問題提起しておきたいのです。(分かり易い事例で。仲のいいお友達を助手席に乗せ、好みのBGMを流しながら、女性の活躍が目立ったオリンピックの思い出話に花を咲かせながら、交通量が比較的に多い街中を、昼間に運転している状況を想像してください。こうした状況が、異なる3つ以上の複数のテーマを、同時に並行して処理している状況なのです。会話の流れを把握し、会話の内容を理解し、楽しみながら、他方で、BGMを楽しみながら、更には、行き交う車の動きやその変化にも注意しつつ、信号の色の変化にも気を配りつつ、どんどん代わって変化して行く周囲の景色にも目をやり、楽しみつつ、運行する周りの車のスピードの変化に合わせてアクセルを踏んだり、時にはブレーキを踏んだりして、自分の車の速度の維持や変化にも注意しながら、目的とする喫茶店に向けて、適切に車を運行して行くことが出来るのです(小ボケになると、それが、出来なくなる)。

こうした状況を可能にしているのが、DNAの98%が同じとされるチンパンジーにも備わっていない、勿論のことマウスには備わってもいない、『注意の分配力』という脳機能なのです。意識的な世界の実行に不可欠の機能である『実行機能』が働く為にも及び複数の異なる意識が、覚醒の度合いが異なる儘に、発現して来ては消えていき、再度復活してくる等、同時に並行して、並存して存在している為にも、正常な機能レベル下での/及び異常な機能レベル下での『意識的な世界』自体が、『注意の分配力』の機能の関与なしには、『存在し得ないもの』であるという機能構造の存在を知るべきなのです。

(2) その『注意の分配力』の機能の発揮度を下支えしていて、支配しているのが「注意の集中力」の機能であり、「注意の集中力」の機能の発揮度を下支えしていて、支配しているのが「意欲」の機能であり、三者間には、常にこの機能関係の鎖という構造が存在していることの理解が、意識的な世界での「前頭葉機能」の及び「実行機能」の種々のアウトプットの判定と評価と理解に不可欠なのです。「第二の人生」を送る高齢者だけを対象として(「二段階方式」が規定する「AD型認知症」の発病の「第一要件」)、「キッカケ」の発生と継続を契機に「意欲を喪失」することで開始される『ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続』(「二段階方式」が規定する「アルツハイマー型認知症」の発病の「第二要件」)により、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くその先に、「AD型認知症」の発病並びに症状の重症化の進行が待っていると主張する「二段階方式」が主張する「発病及び重症化が進行するメカ」の基礎をなしているのが、上述した理解に基づいた「私たち人間だけに特有な脳の機能構造」なのです。

(3) 『前頭葉』機能と言う用語は、比較的によく見かけるものの、その前頭葉機能の精緻な「機能構造」について語れる専門家は、未だに居ないのです。「前頭葉」機能について語るのであれば、「評価の物差しの機能(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)」、「実行機能」「前頭葉の三本柱]の機能とも称すべき極めて重要な機能である意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能が関わる機能構造の理解と認識が必要となるからです。『前頭葉機能』機能は、前頭前野に局在している前述した三者から構成されている複合機能体なのです。世界中の著名な専門家とされる人達の論文を見渡しても、「評価の物差しの機能」という概念を提示出来ている人は、このTad以外には、未だに居ないのです。

この場合に、「評価の物差し」が働くことが、認知の開始であり、「記憶の倉庫」との照合による同定が起きないと、記銘されない、即ち、認知自体の完成は無いということを知るべきなのです。その上で、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮度に下支えられた『「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の機能の発揮度』が顕現して来ることになる、これが「意識的/目的的な世界」で起きている、様々な種類及び態様に因る「認知の機能構造」なのです。

(4)『AD型認知症』の症状の発現及び重症化の進行のメカニズムを考えるとき、上述した脳全体の機能構造の理解が不可欠となるのです。その意味からも、「注意の分配力」の機能も、「評価の物差し」の機能も、「実行機能」も、「前頭葉」という脳機能も備わっていない、マウスの行動を対象にして、アミロイドβの注入量との関係を調べて、そのデータだけを根拠にして、発病のメカニズムを論じている「アミロイドβ仮説」は、誤った場所を、誤った方法で、単に深く掘り下げているに過ぎない研究というしかないのです。

(5) 注意の分配力の機能を核とした『前頭葉の三本柱』の機能が実行機能の機能の発揮度を支えている機能構造の下で、意識的な世界、目的的な世界が展開されているのです。その意味で厳密に定義するなら、「AD型認知症」の症状は、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される類型的な症状が発現して来るというべきものなのです(二段階方式の場合は、小ボケ、中ボケ及び大ボケの「3つの段階」に区分しているのですが、世界中を見ても、様々な程度及び態様により発現して来る「AD型認知症」の症状について、「前頭葉の機能レベルに厳密にリンクした症状」という視点は全くなくて、「記憶障害について、言葉の区分だけで説明しているものばかり」なのです。「症状が記憶障害に起因して発現して来る」と想定する『DSM-Ⅳ』の規定の「第一要件」の規定内容(重大な誤り)を疑いもしていないのです。

&5 正しく規定した場合の「規定内容」の在り方

(1) 第一要件は、発病のメカニズムを規定していて、第二要件は、発現して来る症状について規定しようとしているのが、「DSM-Ⅳ」の規定の策定者達の意図だった訳なのです。問題は、「意識的な世界の脳の機能構造」についての知見が不足していた為、規定の内容を間違えたということになるのです。

(2) 『「前頭葉」機能の機能障害に起因して発病した』ことが確認されること。これが、『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定での/あるべき正しい規定内容だったのです。

この規定が為されていたなら、「AD型認知症」の発病原因について、「記憶障害に起因」して発病するとの誤った内容の規定を、正しい内容であるとして、記憶障害を惹き起こしている原因が「アミロイドβの蓄積」及び「老人斑」の沈着による神経細胞の大量死であるとする仮説を思いつくことも無かったであろうし、ここ迄の迷路にはまり込むことも無かったろうと考えるのです(その間違いが、世界中で、時間と人材の無駄遣いを導いたのです)。

(3) 「覚醒の度合い」が低い場合を含めて、「意識が覚醒している」状態下で、様々な程度及び態様により発現して来る「AD型認知症」の症状は、三つの段階に区分されるものであることを明確な、客観的な条件により、定義すべきなのです。猶、「前頭葉」の機能レベルの判定については、「改訂版かなひろいテスト」の実施結果については、50歳代、60歳代、70歳代、 80歳代以上の年齢別の基準値が設定されていて、MMSEのテスト結果については、「注意と計算」の項目について、「時の見当識」の得点を基礎とした換算を実施した後の「換算値」により、『小ボケは、換算値が24点以上』、『中ボケは、換算値が23点以下15点以上』、『大ボケは、換算値が14点以下』と定義されています。

① 最初の段階の症状は、「社会生活」を送る面での重大な支障が起きてきていることが確認される症状群であり、左脳、右脳及び運動の脳は、未だ正常な機能レベルに在るものの、「前頭葉」の機能だけが異常なレベルであることが確認されることになるのです(「小ボケ」の段階)。

② それに次ぐ段階の症状は、「家庭生活」を送る面でも重大な支障が起きてきていることが確認される症状群であり、脳全体の機能(前頭葉の三本柱の機能、実行機能、左脳、右脳及び運動の脳の全て)が異常なレベルであることが、確認されることになるのです(「中ボケ」の段階)。

③最後の段階、末期の段階の症状は、「セルフケア」の面でも重大な支障が起きて来ていることが確認される症状群であり、注意の分配力の機能を核とした「前頭葉の三本柱の機能」が、異常な機能レベルに在る為に、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」が殆ど働かないまでに、極めて異常なレベルに迄、機能低下が進行して来ていることが確認されること(「大ボケ」の段階)。

(4) 上記(2)及び(3)の要件が確認されることにより発現して来る症状群、類型的な症状として、次章&6に例示列挙する症状群を規定すること(「小ボケ」、「中ボケ」、「大ボケ」の症状)。

(5) 猶、(2)及び(3)の要件を提示する根拠は、「脳のリハビリ」の継続的な実践に因る回復の可能性の有無及び程度により、以下の実態が疫学的方法により実証されているからなのです。

① 小ボケ 「脳のリハビリ」の実践により、治す/症状の進行を抑制することが可能

② 中ボケ 「脳のリハビリ」の実践により、症状の進行を抑制することが未だ可能

③ 大ボケ 「脳のリハビリ」の実践により、症状の進行を抑制することも最早困難(為す術が何も残されていなくて、「介護」するだけ)

 

&6  各段階で確認される『類型的な症状』(14687例の患者を基礎)

(1) 『小ボケの段階』で確認される類型的な症状

□ 発想が乏しくなり、画一的な行動が目立つようになってくる
□ 何事をするにも億劫で、何かをやろうとする意欲が見られない
□ 同じ食材を買ってくることが多く、献立の単調さが目立つ
□ 一日や一週間の計画が立てられず、テーマを自分で思いつかない
□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと昼間に居眠りしている
□ これまでなら感動していたことにも感動しなくなる
□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔が見られない
□ 根気が続かず、中途半端な繰り返しや、やりかけの家事が目立つ
□ ぼんやりしていることが多く、何もしないが指示されるとできる
□ お化粧や髪の手入れや服装など、おしゃれに無関心になる
□ 自分に自信がなくて、何かにつけて他の人に頼ろうとする
□ 歩くとき前屈みの姿勢になり、小股でトボトボと歩く
□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情になる
□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更が効かない
□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかないでいる

(2) 『中ボケの段階』で確認される類型的な症状

□ 何度教えても、日付けがあいまいになる
□ 簡単な計算ができない(お札ばかりで買い物をして、やたらと小銭がたまる)
□ 電気やガスの消し忘れ、水道の蛇口の閉め忘れなどが目立つ
□ 家庭内の簡単な用事程度のこともきちんとできない(部屋や洗濯物の整理、食事の後片付け、畑や庭仕事などがきちんとできなくなる)
□ お金や持ち物のしまい場所をすっかり忘れてしまい、一日中探している
□ 自分が飲む2~3種類の服薬管理ができない
□ 入浴時の温度管理が出来ず、身体を洗わないとか、石鹸が身体についたまま
□ 服の着方に無頓着で重ね着が目立つ(セーターの上からシャツを着る;裏表や前後ろに着る;入浴後、着ていた下着の上に新しい下着を着る)
□ 周りを汚したり流してないなど、トイレの後始末がきちんとできない

□ 料理の味付けが変になる(特に、塩加減が極端に変になる。塩辛すぎて、周りが食べられないようなものを作り、本人だけが平気で食べる)
□ 行き慣れている所に行くのに、スムーズに行けない(行き先の違う乗り物に乗ったり、行き道 b を間違えたりする)
□ 自分の子供の数、生まれ順、居住場所の説明がきちんとできない
□ 季節が分からなくなる(夏にセーター等、季節違いの服を着る)
□ 昨日の出来事をすっかり忘れてしまう
□ 物盗られ妄想(物の置き場所を忘れて、相手が隠したとか盗んだとか言う)とか、世話をしてくれる人に対して口汚くののしる行為が見られる

(3) 『大ボケの段階』で確認される類型的な症状

□ 着ている服を脱ぎたがらず、便で汚れた下着をそのまま平気で着ている
□ 風呂に入るのを怖がり、嫌がる
□ 服を正しく着られなくなり、ズボンを頭から被ったり、上着に足を通したりする
□ 家族の名前を間違えたり、自分の子供を配偶者と間違えたりする
□ 食事や挨拶をしたことなど、直前に起きたことを直ぐに忘れてしまう
□ 家庭生活に全面的な介助が必要(食事、入浴、排泄)
□ 自宅に居ても落ちつかず、外に出て行きたがる
□ 大小便を失敗しても後の処置ができない(大小便で汚れた下着を押し入れに隠すようなこともbあります)
□ 自宅の方向が、たびたび分からなくなる(そのまま、徘徊することにもなる)
□ 同居している家族の名前も顔も、分からない(家族かどうかも分からない)
□ 昼なのか夜なのかが分からなくて、夜中に騒ぐ(夜中に起きてくる、家中の電気をつけて回る、会社に行くとか田んぼに行くとか言い張る)
□ 傷んだものを平気で食べ、食べ物でないものを口にする
□ 独り言や同じ言葉の繰り返しが目立つ
□ 誰も居ないのに「人が居る」と言ったりする

 &7 「AD型認知症」発病の基礎要因としての『加齢』要因

1.「AD型認知症」を発病する対象が60歳を超える年齢の高齢者に限られる理由、「正常老化の曲線」の存在【チコちやんに叱られるに登場】

(1) 世界中の専門家達から今なお原因不明の病気とされている「AD型認知症」の発病及び症状の重症化が進行する「メカニズム」を解明する上で、極めて重要な要素、それは、意識的な世界、言い換えると、目的的な世界での「前頭葉」の個別認知機能群である『実行機能』の発揮度を左右し/下支えしている機能である「前頭葉の三本柱」の機能(「意欲」、「注意集中力」及び『注意分配力』の機能のことを、私たちがその特徴と重要性に鑑みて命名したもの)には、『20代半ばを過ぎると、年をとるにつれて100歳に向かって、緩やかではあるが徐々に働きが衰えていく』という特徴を有する老化曲線、言い換えると「正常老化の曲線」(二段階方式独自の命名)とも呼ぶべき加齢と共に機能が緩やかに低下していく特徴的な曲線が存在しているのです。

(2) それなりに「前頭葉」機能の出番が多い「生活習慣」を維持していても、「加齢」の進行と共に機能が、緩やかにではあるが/直線的に衰えて行くという性質があるのです。「左脳」の働きが核となる「仕事」とは無縁の日々となる「第二の人生」が始まったばかりの65歳頃には、「前頭葉の三本柱」の機能レベルが、最も高い18歳から20代の半ば過ぎ頃のほぼ半分くらいにまで衰えてきている(機能が低下してきている)ことが、注目すべき要点なのです。『加齢』という要因に起因した『脳の老化』(正常老化の性質)の問題が存在しているのです。

 (3)私たちが独自に開発した「二段階方式」の手技を活用して集積した14689例にも及ぶ膨大な「AD型認知症」の症例群とその基礎データとしての「脳機能データ」の解析により、私たちの意識的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている脳機能、脳全体の司令塔の役割を担っていて、左脳、右脳及び運動の脳という三頭立ての馬車の御者としての役割を担っている『前頭葉』を含む脳全体の機能の加齢による老化という要因を発見し、且つ、この要因に着目し、『「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」であること』と言う条件を「AD型認知症」の発病の「第一の要件」として私たち「二段階方式」は規定しているのです。

2.私たちが集積してきたデータによる予測では、「AD型認知症」を発病するお年寄りの年齢別の割合は、「第二の人生」が始まる60歳代では12%となり、70歳代では30%、80歳代では二人に一人となる50%、90歳代では75%を数えていて、加齢の極まりである100歳代では97%にもなるのです。但し、この数値は、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の段階の全てを含む数値であって、医療現場が発病と診断している及び厚労省が発病者数として発表しているのは、「AD型認知症」の末期の段階である「大ボケ」の段階の人達だけであることに注意して頂きたいのです。厚労省が推定値として発表している我が国全体で600万人と言う数値には、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階のお年寄りは含まれていないのです。

3.老化のカーブの傾き具合を左右する要素は、脳の使い方としての「生活習慣」

 (1)自分なりの「テーマ」や「役割」や達成すべき「目標」があり、趣味や遊びや交遊や運動等を楽しむ生活の機会が多くあり、地域興し等の活動にも興味があるお年寄り、日々の生活の中で、たくさんの量と質のよい情報が「前頭葉」に送られてきて処理されているような「生活習慣」が日々継続されているお年寄りは、脳全体としての老化の曲線は緩やかなものとなり、『身体が持つ限り、脳も保てる』、所謂「かくしゃく老人」への道が開けてくるのです。

(2)「かくしゃく老人」である場合の特徴として言えることは、脳の使い方としての「生活習慣」が、早々とボケていく「お年寄り」(時間は、有り余るほどあるのに、することが無い、単調な毎日を過ごしている)のそれとは、対極的内容の『生活習慣』(但し、食生活は無関係であり、脳の使い方としての生活習慣であることに  留意する)を送っているということなのです。両者の間には、世の中で言われているような「食生活としての生活習慣」ではなくて、「脳の使い方としての生活習慣」の顕著な相違が存在するのです。

➡久山町の全数調査で提示されている糖尿病の発病者であることとの間には、直接の因果関係は存在しないのです。

(3)「AD型認知症」は、老年性のアルツハイマー病とも別称されているように、発病する対象者は60歳を超える年齢の高齢者だけであり、60歳代よりは70歳代の方が、70歳代よりは80歳代の方が、80歳代よりは90歳代の方が、発病率が高くなっていくのです。「発病の原因」そのものが、加齢と言う要素に起因した機能低下という基礎要因と脳の使い方としての「生活習慣」、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下の進行という加重要因の同時存在による『相乗効果』により発病するものなのであり、その意味で、年齢が上がれば上がるほど、発病するリスクが高くなっていくということが、「AD型認知症」というタイプの認知症の特徴なのです。

(4)「AD型認知症」を発病するには、上述した「第一の要件」(加齢による機能低下)と「第二の要件」(廃用性の機能低下)とが同時に充足されることが必要不可欠の条件となると言いました。どちらか一方の要件を満たすだけでは、「AD型認知症」を発病しないということなのです。

その意味で、NHKが一大キャンペーンを張った報道(『働き盛りの50歳代で、「AD型認知症」を発病する人達が増えてきている』)の内容は、根本的な誤りを犯しているのです。番組にもしばしば登場した人達(30歳代から50歳代までの年齢の人達)の全ての人達が、『「AD型認知症」を発病していたのでは無くて、全く異なる性質の病気である、「側頭葉性健忘症」(基本は、30歳代から50歳代の若年で発症するが、老年発症の事例も、稀にみられる。重度の記銘力障害海馬の萎縮を特徴とするものの、前頭葉機能が正常なレベルに在ることが特徴なのです)を発病していた人達なのです。誤診に基づいた、「誤った内容の報道」だったということなのです。「AD型認知症」と「側頭葉性健忘症」とを区分ける、「二つの重要な相違点」が存在するのです。

一つは発病する「年齢」と言う要因なのです。「AD型認知症」の場合は、60歳を超える年齢発病の対象となり、老年発症が特徴であり、年齢が高齢になるほど発病率が高くなっていくのに対して、「側頭葉性健忘症」の場合は、50歳代以下の若い年齢層が発病の対象となるのが基本なのです(老年での発症は、稀)。最も重要な要因は『前頭葉』の機能レベルが根本的に異なるということなのです。

「AD型認知症」の場合は、「前頭葉」の機能が真っ先に異常なレベルに衰えて行くものであるのに対して、「側頭葉性健忘症」の場合は、「前頭葉」の機能が正常な機能レベルに在るのが特徴なのです。「側頭葉性健忘症」の場合は、「新しい事象の記憶」が殆ど入って行かないという特徴を有する「重度の記銘力障害を特徴とした記憶障害の症状」を示すことから、「前頭葉」の機能レベルを判定することもなく(判定する手技を持たないので)短絡的に「AD型認知症」の症状だと決めつけた誤診が常態化していて、若年性アルツハイマー型認知症と診断されていて、若年性認知症の内の大半を占めるとされているのです。⇔政府大綱に基づく「介護の予防」事業の展開に当たって、厚労省が提示している「認知症ケアパス作成の手引き」中でも、同様の記述があるのですが、「若年性アルツハイマー型認知症は」架空のものなのです。

&8 『AD型認知症』の「発病及び重症化が進行する」メカニズム

(1)私たち「二段階方式」が1995年の活動開始以来一貫して主張してきているように、『AD型認知症というタイプの認知症の本態は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病』なのです。『AD型認知症』の発病を惹起する要因は、①一つには、基礎要因としての『「加齢」に起因した脳機能の老化の進行という要因』(第二の人生を送っている60歳を超える年齢の高齢者であること)であり、②もう一つ別の要因が、これに加重される要因としての、「脳の使い方」としての生活習慣という要因、即ち、『第二の人生を送る生活状況下でのナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に因り、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能について惹起されて来る廃用性の異常な機能低下の進行という要因』が、発病を惹き起こす「直接の原因」なのです。

(2)第一の要因/基盤の要因(①/第二の人生を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」であること)に加え、第二の要因/過重の要因(②/「第二の人生」を日々送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続)が加重されることに因り、即ち、「(①と②と言う)異なる二つの要因が同時に並行して存在し、重なり合うこと」の『相剰効果』により、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて行くこととなり、そのことが直接の原因となって、『AD型認知症』を発病し、更には、症状の重症化が進行して行くことになるのです。

(3)最も重要な命題に言及しておきましょう。『廃用症候群に属する、老化・廃用型の「生活習慣病」が本態である『AD型認知症』は、性質それ自体として治せないものではなく、「早期発見」と「宗吉r棟」により治せるし、発病自体を予防することが出来るもの』なのです。『精神科医が見つけて居る段階が遅すぎる為に、治すことが出来ないタイプの認知症にされてしまっている』という訳なのです。

注1)1995年の活動開始以来、私たち二段階方式が、北海道から九州に跨る452もの市町村で実践を指導してきた先駆的な活動である『AD型認知症の早期診断による回復及び発病自体の予防を明確な目的とした/住民参加型の地域予防活動』として、『疫学的方法』により実証してきているように、『AD型認知症は、性質それ自体として治らないタイプの認知症ではない』のです。

注2)『精神科医が見つけている段階が遅すぎるが為に、治すことが出来ないだけなのです』(※見つけるのが遅すぎる、言い換えると、(「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容の誤りに気が付かないで、むしろその権威を過度に信頼し盲従していて、失語、失認、又は、失行(紛い)の症状が初期症状であると誤解したままで居て、『末期の段階で見つけているから、治せない』だけなのです。

&9『廃用性の機能低下』が原因であるからこそ、「早期の段階」で見つければ、「回復」させる(治す)こと及び重症化の進行を抑制することが可能なのです:

(1)発病の最初の段階となるのが、「軽度認知症」(小ボケ)の段階で、次いで、「中等度認知症」(中ボケ)の段階があって、最後に、「重度認知症」(大ボケ)の段階があるのです(小ボケに始まり、中ボケの段階を必ず経由して、最後に大ボケの段階に至るという経路が「AD型認知症」に特有な症状重症化の過程の特徴です=前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される症状が発現して来るのが「AD型認知症」の特徴)。 医療現場では、誤りだらけの内容が規定されていることにも気づかないで居て、あの「DSM-Ⅳ」の規定の内容に依拠して診断が行われているのです。

第二の要件で確認が要求されている失語や失認や失行(紛い)の症状が確認されるお年寄りとは、末期の段階である「大ボケ」の段階の枠の中でも更に後期にならないと発現が確認されない極めて重度の症状が発現しているお年寄り達なのです。満点が30点であるMMSEの総得点が14点以下 0点までが「大ボケ」の段階なのですが、失語や失認や失行の症状が確認されるお年寄り達は、MMSEの総得点が一桁の得点(9点以下)にしかならない程「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルが低下してきている人達、言い換えると、末期の段階である上更に、その後期の段階、『極めて重度の症状』が発現している人達のことなのです。

(2)医療現場では早期診断と銘打った診察が横行しているのですが、それは、「脳のリハビリ」により正常なレベルに「前頭葉」を含む脳全体の機能を回復させることが出来る(認知症の症状を治すことが出来る)本当の意味での早期の段階(私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)ではなくて、「失語や失認や失行(紛い)の症状」の発現が未だ確認されない段階とはいえ、あくまで、末期の段階であり、「脳のリハビリ」により回復させることが困難となる「大ボケ」の前期の段階で見つけて居るにすぎないのです。

(3)「脳のリハビリ」の実践により正常なレベルに回復させることが困難となる(厳密にいうと、前段階の中ボケの段階に回復させることも困難)という意味での末期の段階である「大ボケ」の段階は、症状の重さの幅が大河の川幅のように極めて広いのです。「大ボケ」の枠組みの中で、何等かの他の病気(老衰を含む)が原因で死を迎えることになるその時まで、症状の更なる重症化が進行していくことになるのです(「AD型認知症」と言うタイプの認知症は、廃用性症候群に属する単なる「生活習慣病」なのであり、「AD型認知症」が直接の原因で死亡するということは起こり得ないのです)。

➡(「AD型認知症」が直接の原因で死亡したとの診断は、診断した医師自身が、『「AD型認知症」の本態について無知』と言うだけのことなのです)。

 (4)上述した意味、回復させることは困難であり、「大ボケ」の枠の中で更なる重症化が進行していくだけという意味からも、「大ボケ」の段階の症状の発現が確認されているお年寄りの「家族介護」は、介護する家族側に精神的、肉体的、経済的な負担を強いるだけでなく、介護する側の「社会生活」自体を奪うものであり、「老老介護や認認介護や介護離職」を生むこととなり、我が国の採るべき政策としては、絶対に避けるべきものであると言うことを強調しておきたいのです。二段階方式の考え方及び二段階方式の手技に因る住民参加型の「地域予防活動」を全国展開し、「介護関連総費用」の増加に歯止めをかけ、更には、絶対額自体を大幅に減少させ、何等かの理由で「大ボケ」の段階にまで症状が進行してしまった「お年寄り」の介護にこそ、「介護保険」を全面的に適用すべきものと考えるのです。介護保険制度導入の本旨は、「家族による介護」の負担を軽減することにあったはずなのです。

 

&10『AD型認知症』の「発病を予防」する為の『五カ条』

1.権威達の主張する論理的な根拠と対処法

(1)『AD型認知症』の発病原因については、現在もなお、「3つの仮説」(他に、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説)が主張されていて、アミロイドβ仮説が通説(支持する学者の数が一番多いという意味であり、それ以上の意味はありません)とされていて、政府大綱の議論の中でも、更には、「介護の予防」のための措置の展開を市町村の保健師さん達に求めている通達である厚労省認知症施策推進室作成の「認知症ケアパス作成の手引き」の中でも、活動のための指針として、『アミロイドβ仮説』が、根拠として提示されている状況にあります。

(2)その手引きの中では、お年寄りの物忘れの症状について、単に「言葉の上で」何段階、何区分にも区分けされていて、「物忘れの症状」について、本人や家族の申告や外観から観察しただけの医師の診断を基礎にして、介護の予防措置の対象者を選別し、食事、睡眠、運動等の指導により、「介護の予防」措置(介護が不可欠の状態となる段階が起きてくる時期を僅かでも先送りさせるための指導や支援を行うこと)が求められているのです。

措置を行うべき対象の選別に際しては、MCI (軽度認知障害)の考え方と基準により評価し、判定するよう明記されてもいるのです。そのMCIの基準の考え方の概要について、政府大綱の議論を主導したA氏及びB氏の説明を、以下に引用しておきます。その概要とは、以下の通りです(MCIの基準は、判定基準と言いながら、「客観性が全く担保されていない」のが特徴です)。

MCIとは、原因の疾患に関係なく、軽度の認知障害を指す総称で、まだ生活に大きな支障はないが、物忘れが激しく、無気力になる状態です。放置すれば、4年以内に約半数が「AD型認知症」を発症する予備軍ですが、治療によって平均20%余りの方が健常に戻るとされています』(ここで提示されている『4年以内に半数が発病する』とか、『治療により20%余りが治る』とかの説明が為されていますが、間違いなのです。何故なら、記憶障害が原因で発病する訳ではないからなのです。

①「物忘れの症状」の主観的な観察データを基礎として、MCIの基準に相当するとの診断をしようとも、そのことと、「アルツハイマー型認知症」の発病との間には直接の因果関係自体が存在していないので、MCIに相当と判定されたお年寄りが、『4年以内に、半数が発病する』というのは、何等の科学的で、客観的な説明とはならないのです(アミロイドβの蓄積と老人斑の沈着により発病するとの仮説を支持し乍ら、発病する年数も、割合も、特定の数値が出ると説明していること自体が、意味不明なのです)。

②『MCI(軽度認知障害)に相当』と診断されたお年寄りに対する治療の方法はと言うと、アリセプトを含む「4種の薬」(「治療の効能」は有していなくて、単なる「対症療法薬」に過ぎない)だけであり、他方で、フランスでは、4種の薬の全てが効能が認められないとして、健康保険の適用対象から除外されているのです。

③ A氏及びB氏が議論を主導した政府大綱の中でさえ、『70歳代のお年寄りについて、「対象期間が、現状に対して10年間で1年の期間の割合で、伸びることを目標値として」(介護が必要となる時期を現状よりも前述の割合で先延ばしすることを目標)設定しようとしたのに対し、外部組織から反対があり、一旦世間に対し発表したものを取り下げた経緯があるのです。その事実を見ても、その目標値を見ても、此処に説明されている数値「治療に因って平均20%余りの方が健常に戻るとされています」を含む説明の内容は、間違いということなのです。
➡『発病を予防するには、どうすればいいのか。基本的には、食事、運動、睡眠が大切になります』と説明されています。二人は共に、「アミロイドβ仮説」を支持するとしながら、その口裏で、予防出来るとか、治療の効能が無くて、単なる対症療法薬でしかない「4種の薬」の服用により、治せるとか語るのです(論理の展開自体が、意味不明のレベル)。

2.二段階方式(エイジングライフ研究所)が主張する論理的な根拠と対処法

(1) 私たち「二段階方式」(エイジングライフ研究所)は、様々な種類が数ある認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めている「AD型認知症」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される類型的な症状(改訂版30項目問診票)が発現して来ると主張しているのです(小ボケ、中ボケ、大ボケの3つの段階全てを含む数での割合であり、厚労省が提示している割合は、末期の段階、二段階方式の区分で言う「大ボケ」の段階の人数だけで言っていることに注意)。

前述してあるように、我が国だけでなくて、世界中の権威とされる機関や人達は、末期の段階である「大ボケ」の段階の症状の発現が確認されているお年寄りだけが発病者であると考えていて、小ボケの段階や中ボケの段階が存在していることに、未だに気づいていないし、認識できていないのです。本当の意味での早期の段階であり、『脳のリハビリ』の実践により症状を治すことが出来る/症状の進行の抑制が出来る段階である小ボケ及び中ボケの段階に気づいていないので、発病者の人数には含まれていないのです。

その「大ボケ」の段階の発病者数だけで、我が国での発病者数を600万人と見積もっているのです。小ボケと中ボケとを併せた数は、大ボケの総数を上回ることになるのですが、中ボケでも「介護」が未だ必要でないので、気にもしていないのです。『AD型認知症』は、徐々に緩やかに症状が段階的に進行して行くのが特徴であり、早期の段階を放置していると、身体が持つので、重症化の進行が緩やかに進行して行き、「小ボケ」は3年後には中ボケとなり、「中ボケ」は、その期間が2~3年経過すると、末期の段階である「大ボケ」の段階に入って行くことになるのです。現在の医療は、最早治すことが出来ない末期の段階で発病を見つけて、「発病のレッテル」だけを貼り、「治療の効能」が認められない、アリセプトを含む「4種の薬」、単なる「対症療法薬」を処方して、売上高を稼ぐだけの診断が罷り通っているのです。今回、新たに出て来た「アデュカヌマブ」という薬も、『アミロイドβ仮説』の考え方に基づいて開発されたものであり、『予防や治療の効能は有していない』のです。服用しても、発病の予防が出来る訳がないし、『症状を回復させたり、症状の進行を抑制する効能を有するが開発されることは、未来永劫有り得ないのです。

(2) 『AD型認知症』というタイプの認知症は、『廃用症候群』に属する「老化・廃用型」の単なる『生活習慣病』に過ぎないというのが、私たち「二段階方式」が、主張する独自の見解であり、この内容が正しいことは、北海道から九州に跨る452の市町村での『AD型認知症の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』という先駆的な活動で、疫学的方法により、実証して来ているものなのです(論文を出していないので、知られていないだけ)。

(3) 左脳の出番が必須となる「仕事」とは無縁となる『第二の人生』では、「左脳中心」、仕事偏重だった「第一の人生」とは生き方を変え、右脳中心の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、『自分らしさ』を前面に打ち出せるような生き方をして、毎日の生活の中に、実践の過程や目標達成の結果に『自分なり』の「楽しみ」や「達成感」を感じて、『自分なり』の「喜び」や「生き甲斐」が得られるような『テーマ』を選択し、『自分なり』の「目標」を設定し、『自分自身がイキイキとしている』と感じられる『脳の使い方』としての自分なりの『生活習慣』を構築して、継続して実践することが、『AD型認知症の発病を予防』する上で、「必要不可欠で、唯一の方法となる」のです。

)日々が、「仕事」とは無縁の生活となる第二の人生では、自分の置かれている生活状況に対する肯定的でポジティブな捉え方を基本とし、且つ、『自分なり』のという自分の尺度で、物事を評価し、目標を設定し、追求し、努力する生き方が、『脳の健康』を維持する生活習慣を継続させる上で、即ち、「AD型認知症」の発病を予防する上で、極めて重要な条件となるのです。

(4)『発病を予防』する為に構築すべき『生活習慣』としての「五箇条」

症状を治すにも、発病を予防するにも、方法は唯一。『脳全体をしっかりと使ってやる』以外に方法は無いのです。

「趣味や遊びや人付き合いや運動や、地域活動」等を中心とした生活の中に、自分なりの「テーマ」を見つけて、自分なりの『喜び』や『生き甲斐』が得られるような、自分なりの『目標』の設定と実行、生活上の張りのある『生き方』を見つけて、自分らしい『生活の楽しみ方』をして、『脳が活き活きとしている』と感じられるような日々の『脳の使い方』としての「生活習慣」、何かに挑戦する『意欲』が湧いてきて、『注意の集中力』が長続きして、『注意の分配力』の機能の出番が出来るだけ多くなるような『生活習慣』を構築し、『継続して実践』することが、『前頭葉を活性化』させ、『発病を予防』することに繋がるのです。『3密の回避』とは、真反対の「脳の使い方」としての『生活習慣』の実践が不可欠となるのです。

① 時間が経つのも忘れるような、熱中し、夢中になれる、趣味や遊びの機会を出来るだけ多く持ち;

② 趣味や遊びを通じて、できるだけ多くの人達と交わり;

③ 趣味や遊びや人付き合いや、地域の祭りの復興等の地域活動に、自分なりの生き甲斐や目標や喜びを見つけて;

④精神的な張りと緊張感のある毎日を過ごしながら;何事に対しても、出来るだけ肯定的な捉え方、見方、考え方に努めるようにして;

⑤速足の散歩やラジオ体操など、毎日、楽しみながら『運動』するのです。

 3.「共助」が必要となる

 地域住民が活動に参加する「脳のイキイキ教室」を運営するには、『地域ボランティア』の積極的な参加と協力が不可欠のものとなります(※ボランティアとして参加し、予防教室の運営に関わる都度の実施テーマの選択や実施方法の創意や工夫、他地域の予防教室との交流の促進、実施テーマの効果の評価等に積極的に参画することに因り、注意の分配力の活用と前頭葉の活性化により、自身の喜びや生き甲斐、ひいては発病の予防につながるのです)。

4.「公助」が必要となる

 (1) 介護の費用補助(「介護保険制度」による対応)

 「二段階方式」の考え方及び手技の活用に基づいた、「AD型認知症」の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」という具体的な対策方法が、北海道から九州に跨る累積452の市町村での予防活動実践の成果として、主張内容が正しいことが疫学的に実証されていて、極めて大きな効果を生み出している我が国では、何等の対策を打たないままに放置していて、認認介護や介護離職が放置されていていい訳がないのです。

(2) 私たちが提案している住民参加型の地域予防活動を全国展開し、地方の地域の隅々にまで浸透させていけば、「認認介護」や「介護離職」が消えていくだけでなくて、単年度ベースで10兆円を超えてきていて、この先更に増加する一方と予測されている介護地獄を解消させ、「介護関連の費用」の規模と総額とを大幅に減少させ、何らかの理由で末期の段階の症状が発現するまでに「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してしまったお年寄りに対しては、「家族介護」の負担を強いることなく、全員を『介護保険制度』で対応することが出来る社会を実現させるべきなのです。

(3)『住民参加型の地域予防活動』を、出来るだけ早期に、国策として実現する為には、更に、その顕著な効果を達成する為にも、国民の深い理解と賛同の声が不可欠となるのです。

                                   

        本著作物「F-05」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

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AD型認知症の正体は、老化・廃用型の生活習慣病(F-04)

2025-05-16 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

&1 「新型コロナ」に対する感染回避策の順守で大幅な増加をみせる認知症の新規発病者数

(1)新型コロナに対する有効な「感染回避対策」として『3密の回避』策の順守が叫ばれ続けていて、第二の人生を送る高齢者の日々の暮らし方、脳の使い方としての単調な生活習慣』の継続という状況が、結果的には徹底され、継続される状況が、すでに1年半以上の長期に亘っているのです。50歳代以下の感染者数がそれなりに多いとはいえ、高齢者に対するワクチンの接種が進捗してきて、全体的に見ても、死亡する人は極端に少ないし、重症化する人の数も少ないのです。我が国は、新型コロナ下でも、失業率が低いのです。全体の人口規模及び経済規模から人流が極めて多いのに対し、人口比と高齢化率の高さで規模が近い欧米の国々と比較すると、我が国は奇跡に近い程の僅かな死亡者数なのです。自民党の政策を悉く非難し、総選挙で、野党に少しでも票が流れるようにと、左傾化したマスコミが感染者数を扇動しているだけなのです。死亡しないのであれば、感染数をこれほど騒ぎたてる必要はないのです。クラスター対策に注力しつつ、経済活動の復興に早く国民全体の目を向けるべきなのです。1年7ヶ月間の累計死者総数は、15200人に過ぎないのです。我が国の自殺者数の半分にも満たない人数。更に言うと、マスコミは報道したくないのでしょうが、新型コロナの感染が拡大した分、その影響で、インフルエンザの流行が起きなかったのです。

(2)第二の人生を送る高齢者達に『3密の回避』に徹した生活、単調な生活習慣の継続が求められる状況の中で、認知症の専門家とされる人達(医師や学者や研究者)が、未だに気が付いていない『重大な問題』が潜行し、進行しているのです。それこそが、実は、専門家とされる人達の誰一人として気づいていない問題、『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の新規発病者数の大幅な増加』という問題なのです。

 認知症の研究や診断の専門家とされる人達は、前回のブログで詳細を論じてあるように、「AD型認知症」の発病による認知症としての症状について、末期の段階で発現してくる症状、大ボケの段階の症状しか知らないのです。それより前の段階、私たち「二段階方式」が問題提起し、独自の基準と定義により区分している早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階が存在していることに気づいていないのです。そうした学問的な背景もあって、小ボケや中ボケの段階の症状は、発病の初期段階の症状であるとの理解も認識も無く、気づかれないまま放置されて居るのです。

➡ 私たち「二段階方式」は、『AD型認知症の特徴は、『前頭葉』機能をむ/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした段階的な症状が発現して来る』ことに着目して、『前頭葉機能を含む/脳全体の機能レベル』を精緻に評価し、判定出来る、科学的で、客観的で、論理的で、精緻な『神経心理機能テスト/二段階方式と呼称する手技』を開発していて、その活用に因り、三段階に区分された段階的な症状(小ボケ、中ボケ、大ボケの三段階に区分)を、『改訂版30項目問診票』として、被験者の生活実態(「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状を確認)の客観的な評価及び判定に活用しているのです。

その一方で権威とされる人達は、「重度の物忘れの症状」を判定の基礎としていて、更には、大ボケの後期の段階になって発現が初めて確認される極めて重度の症状である「失語や失認や失行(紛い)の症状」が発病の初期症状であると誤解しているのです。このことは、我が国だけでなく「世界中の専門家達に共通」の問題でもあるのです。

(3) 様々な程度及び態様により発現して来る「AD型認知症」の症状について、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルという視点並びに『脳のリハビリ』の実践による回復の可能性の有無及びその程度から、厳密な定義を設けていて、「三段階に区分」(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)しているのは、世界中を見渡しても、私たち「二段階方式」だけなのです。誰一人として、どの機関も、「AD型認知症の症状」としか言わなくて、基本的には、アミロイドβを注入したマウス(アルツハイマー・マウスと呼称)が餌を探して檻の中を徘徊する行動の研究を基礎としていて、「記憶障害の程度」とリンクした「記憶障害に起因した症状」としての捉え方しか出来ていないのです。『人類最大の難問とされている「意識」が関わる認知症』であるという/最も重要な要因と視点に気づかないで、『物忘れの症状』を基礎として、「マウス」を研究対象にし権威を傘に着ただけのレベルでの、憶測と妄想がベースでの「発病の原因」を主張しているだけなのです(時間と、若い人材とコストの無駄遣いでしかないレベル!!)。

(4) 様々な種類が数ある認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めていながら、世界中の権威ある機関や人達から、『発病の原因やメカが分からないし、一旦発病すると、症状を治すことが出来ないし、症状の重症化の進行を止めることが出来ないし、発病自体を予防する方法が分からない』タイプの認知症であるとされているのです。時々、アリセプトやアデュカヌマブのような「本来有すべき効能」について/因果関係が存在してもいない、意味不明の薬が出て来て、発病の原因については、「3つの仮説」が提示されているだけなのです。

(5)「AD型認知症」というタイプの認知症の「最も重要な要因」は、「意識」が関わるタイプの認知症という点なのです。私たち人間だけに特有な世界である「意識的/目的的な世界」、その意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能と総称されている複合機能体についても無関心で、「前頭葉」機能が備わっていなくて、「前頭葉」の個別認知機能である「実行機能」の機能の発揮度を左右し、下支えている要の機能である『注意の分配力』という機能が備わっていない、「マウス」を研究対象にしているのが、世界中で権威と言われる機関や人達のやり方なのです(主張内容は、推測や憶測ばかりが入り混じったもの)。未だに「アミロイドβ仮説」を主張していて、世界中の権威を誤った方向に導いている米国ハーバード大学/MITの根本的な誤り(誤った場所を、誤った方法で、単に深く掘り続けているだけの主張内容を糾弾したいのです。

(6)そもそもマウスには「意識的/目的的な世界」は存在していないのに対し、私達人間には(人間だけに)、『基本的には、常に複数の異なる「意識」が、同時に並行して並存している』ことにも気付いていないのです。このテーマに気づかない限り、何時迄、マウスの研究を続けようとも、「AD型認知症」の発病の原因(メカニズム)及び症状が重症化するメカニズムを解明することは出来ないのです(「AD型認知症」は、「意識」が関わる認知症であり、「注意の分配力」の機能及び「実行機能」(総体としての前頭葉の機能)が関わるタイプの認知症であることに、早く気付くべきなのです)。

&2  医療機関が発病を見つけて居るのは末期の段階である「大ボケ」の段階

(1) 「小ボケ」の標準的な滞留期間は3年間あるし、「中ボケ」の標準的な滞留期間は2~3年間あるので、専門家達の誰も気づいていないし、マスコミも問題にしないのです。その段階では、未だ、『介護が必要ではない』からです。発病から5~6年間が経過すると、末期の段階であり、日常の生活面での介護が不可欠のものとなる『大ボケ』の段階に入ります。『AD型認知症』は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』が本態であるので、「その発病自体が原因で、死亡することは無い」のです。老衰その他何らかの病気が原因で、死を迎える時が来るまで(身体が持つ限り)、『大ボケ』の枠の中で、更なる症状の重症化が進行して行くことになるのです。『前頭葉の三本柱』の機能、就中、『注意の分配力』の機能についての、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くことを直接反映したものである、実行機能、総体としての「前頭葉」の機能レベル(発揮レベル)が、更に異常なレベルに衰えて行くことになるのです。

(2)「大ボケ」の段階になると、実行機能の発揮度を左右し、下支えている機能である『注意の分配力』の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していく為に、どんどん機能の発揮度が低下していく為に、日常の生活面での介護が不可欠となってくるのです。『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルという視点に欠けていて、外観から観察しただけのものである重度の物忘れの症状を含む「記憶障害」の症状、或いは、失語や失認や失行(紛い)の症状などを手掛かりにして、末期の段階である「大ボケ」の段階で発病を見つけて居て、おまけにそのことを「早期診断と勘違い」していて、症状の重症化の更なる進行を抑制する効果が期待されるとか言いつつ、実際には治療の効能は無くて、単なる対症療法薬に過ぎない「アリセプトを含む4種の薬」(症状の発現の仕方を抑制し、又は、昂進させる効能しか有していないもの)を処方し、『発病のレッテル張り』をするだけの医療行為がまかり通っているのです。

&3 権威と言われる世界中の専門家達が発病原因と主張する「仮説」の根本的な誤り

(1) 様々な種類が数ある認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めているものであるにも拘らず、『AD型認知症』については、発病の原因(メカニズム)自体が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ないタイプの認知症であるとするのが、世界中の認知症研究の専門家達が今猶言っていることなのです。驚かないで頂きたいのですが、彼等は専門家と言いながら、目の前の患者が「AD型認知症」を発病しているのか否かについてさえ、客観的で科学的な評価、判定方法(手技)を持っていないし、分からないのです。彼等が頼りにするのは、「物忘れの症状」を外観的に観察するという、素人まがいの方法だけなのです。医学論文でありながら、世界的に通説の地位にあるとされるアミロイβ仮説を含む「3つの仮説」の全てが、客観性、論理性、科学性が皆無であり、単なる推測と憶測が入り混じっただけの主張内容なのです。

(2)専門家達でさえ、失語や失認や失行の症状が発病の初期症状であると規定する『DSM-Ⅳ』の第二要件の規定内容自体が重大な誤りの内容であることにも気付いていなくて、むしろその権威に頼っていて、極めて重度の症状である失語や失認や失行(紛い)の症状の何れかの確認が無いと発病とは考えないのです。更なる問題点として、失語や失認や失行(紛い)の症状が記憶障害に起因して発現して来る症状である(『DSM-Ⅳ』の第一要件が規定し、確認を要求している)とするこれまた重大な誤りを犯しているのです。実は、それらの症状は、記憶障害に起因して発現してきているのではなくて、『「前頭葉の三本柱」の機能、就中、「注意の分配力」の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきた結果として、「実行機能」の発揮度自体が異常なレベルでしか機能出来ていない結果として、言い換えると、「前頭葉の機能障害」に起因して症状が発現してきている』ことにさえ気づいていない、『根幹に対する理解自体が誤っている』のが権威達の主張内容なのです。

(3)失語や失認や失行(紛い)の症状というのは、症状が進行して行った「末期の段階」、「二段階方式」独自の区分で言う『大ボケ』の後期の段階にならないと発現が確認されない極めて重度の症状なのです。世界中の権威とされる人達や機関は、「意識的/目的的な世界」における『脳全体の司令塔の役割を担っている前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに、厳密にリンクした「三段階」に区分される類型的な症状が発現して来るのが、『AD型認知症』の特徴であることさえ知らないのです。「物忘れの症状」について、その程度や態様を「主観的な言葉だけ」に頼り、様々に区分しているだけというレベルなのです(『DSM-4』の第二要件が初期症状であると規定し確認を要求している失語や失認や失行の症状が、「意識的/目的的な世界」における脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、症状が極めて重い段階に迄進んでしまっている上、左脳と右脳の機能レベルを判定する手技であり、11の項目で構成されていて30点が満点であるMMSEのテスト結果についても、換算値が一桁(9点以下)にならないと発現が確認されない極めて重度の症状であることに気付いていないのです)。重度の「記憶障害の症状」という切り口だけで、然も、それを「主観的な観察方法」だけに頼っているのが、世界中の権威とされる機関や人達のやり方なのです。

(4)米国精神医学会が策定した『DSM-Ⅳ』の規定の第二要件が、「失語や失認や失行(紛い)」と言う「極めて重度の症状」が『AD型認知症』発病の『初期症状』であると規定し、その確認を持って発病と診断するよう要求していることが問題なのです。「AD型認知症」は、記憶障害に起因して発病するものであり(『DSM-4』の第一要件で確認を要求している)、「失語や失認や失行(紛い)の症状が初期の症状である」と規定し(『DSM-Ⅳ』の第二要件が規定し、確認を要求している)、それらの症状を皮切りに、もっと重い他の症状が、『AD型認知症』の発病としての症状であると規定していて、世界中の専門家達が「その規定の内容が重大な誤りである」ことに気づいていなくて、盲目的に追随し、勘違いした儘、現在も猶、主張し、診察しているのです。

(5) 私たち「二段階方式」の区分で言う本当の意味での早期の段階である小ボケや中ボケの段階が見落とされていて、発病とは理解されていないし、認識されてもいないのです。この段階で発病を見つけ、『脳のリハビリ』を実施すれば、治すことが出来るものであるのに、見落とされて(発病と考えていない)、重症化が進行して行く儘に放置されているのです。そうした状況の中で、「小ボケ」は「中ボケ」の前期に、「中ボケ」の前期は、「中ボケ」の後期に、「中ボケ」の後期は「大ボケ」の前期に、「大ボケ」の前期は「大ボケ」の後期へと、症状の重症化が進行してきているのです。然も、「AD型認知症」の症状は、何年もかけて徐々に段階的に症状が進行して行くのが特徴なので、密かに潜行していて、状況の悪化が進行してきているという認識自体が、専門家達には無いのです。

&4 権威達が原因と主張する「器質的な病変」の誤りを導いた根源的遠因

(1) 30~50歳代の「若い年齢」で発病し、症状の重症化が極めて速いスピードで進行して行くのが特徴である「アルツハイマー病」の発病について、発病した人達の死後の脳の「解剖所見」で共通にみられる特徴として、①アミロイドβの蓄積による「老人斑」の神経細胞への沈着、②タウ蛋白の沈着に因る「神経原線維変化」及び③脳の「顕著な萎縮」が確認されるそうなのです。

(2) 「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者だけを対象として発病し、徐々に、段階的に、何年間もかけて、症状の重症化が進行して行くのが特徴である『AD型認知症』の発病者について、失語や失認や失行(紛い)の症状の発現が確認されたお年寄り、「二段階方式」の区分で言う末期の段階(大ボケの段階の後期)に迄症状が進行していたお年寄り達の死後の脳の「解剖所見」で共通にみられる特徴として、①アミロイドβの蓄積による「老人斑」の神経細胞への沈着、②タウ蛋白の沈着による「神経原線維変化」及び③脳の顕著な委縮が確認されるのです。

(3) 実は、『専門家と言われる人達が、両者の発病者の死後の『脳の解剖所見』が共通の特徴を有している』と考えていること自体が『重大な勘違い』なのです。「AD型認知症の発病者達」の中には、「小ボケ」の段階で死亡した人達もいれば、「中ボケ」の段階で死亡した人達もいれば、「大ボケ」の段階で死亡した人達もいるという「極めて重要な問題点」を看過しているのです。彼等は、「大ボケ」の後期の段階(30点が満点であるMMSEの総得点が一桁=9点以下)になったお年寄りの場合に初めて発現が確認されるものでしかない『失語や失認や失行(紛い)の症状が初期症状であると誤解している』為に、『AD型認知症』発病の本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階があることも、更には、小ボケ及び中ボケ段階で発病を見つければ、「脳のリハビリ」の実践により、症状を治すことが出来ることも、知らない儘でいるのです。

(4)彼ら専門家達が研究の対象にしている『「AD型認知症」の発病者及びその人達の死後の脳の解剖所見』というのは、『AD型認知症』を発病して、症状が末期の段階である「大ボケ」の後期の段階にまで進行し、失語や失認や失行(紛い)の症状、又はそれよりも重い症状が確認されていた「お年寄り達」、大ボケの後期の段階にあった「お年寄り達」の死後の『脳の解剖所見』の内容に限定されたものであることの認識が出来ていないのです➡「AD型認知症」を発病して、「小ボケ」又は「中ボケ」の段階で死亡したお年寄り達の脳には、『①アミロイドβの蓄積による「老人斑」の神経細胞への沈着、②タウ蛋白の沈着に因る神経原線維変化及び③脳の顕著な萎縮』が確認できる人が、一部には居るかもしれないのですが、確認できないお年寄りの数の方が圧倒的に多いはずなのです。

何故なら、小ボケ及び中ボケの前期(MMSEの換算値が23~20点)のお年寄りであれば、『脳のリハビリ』の実践により、『症状を治すことが出来る』という極めて多数例での『事象事実』が存在するからです。それだけで、それ等(上記の①、②、又は③)が発病を惹き起こしている原因ではないと言い切れるからなのです{中ボケの後期(MMSEの換算値が19~15点)も、脳の機能レベルからは、基本的には治すことが可能なレベルなのですが、『脳のリハビリ』を実践出来難い家庭環境等の要因により、治すことが出来ないケースも、出てくることになるだけなのです}。

(5)この問題点を明確に指摘すると、極めて重度の症状である失語や失認や失行(紛い)の症状が確認されていたお年寄り達の死後の脳の解剖所見に共通に確認される特徴としての『①アミロイドβの蓄積による「老人斑」の神経細胞への沈着、②タウ蛋白の沈着に因る神経原線維変化及び③脳の顕著な萎縮等、其れ等の要因が、『記憶障害』を惹き起こす犯人であると想定していて、且つ、「そのことに起因した『記憶障害と言う要因』が、発病の原因である」と主張する仮説である【①アミロイドβ仮説、②タウ蛋白仮説及び③アセチルコリン仮説】が提示されているのです(それらは全て、現在でも猶、仮説であって、発病との間の因果関係の存在が未だに実証出来ていないことに注意して頂きたいのです)。

彼等は、本当の意味での発病の早期の段階である「小ボケ及び中ボケの段階」が存在していることさえ知らないのです。「小ボケ及び中ボケ」の段階で死亡した「お年寄り達」の死後の脳の「解剖所見」に共通の特徴としての『①老人斑の沈着、②神経原繊維変化及び③脳の萎縮』が常に確認出来るということでない限り、発病との間の因果関係は存在していないことになるのです。それが『論理的な意味での帰結となる』のです。

彼ら専門家達は、『上記解剖所見が内包する共通の問題点』に気づいていない為に、「AD型認知症」も、アルツハイマー病と同じように、『器質的な原因病変』が存在しているものと思い込み、末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が確認されるお年寄り達に、剖検時に、外観的に特徴的に観察されるだけのものである上記、『①、②、又は③が、「記憶障害」を惹き起こす原因となる「器質的な原因病変」である』と思い込んでいるだけのこと(想定しているだけ)なのです(各要因間の因果関係の確認に杜撰な論理の組み立て)。

(7)彼ら専門家達が発病の症状であるとして判定し、注目している症状、「二段階方式」の区分で言う「大ボケ」の段階で発現が確認される症状は、外観から観察するだけの判定の仕方では、『一見しただけでは、記憶障害の症状又は記憶障害に起因した症状と誤解され易いものが多い』のです。『そうした症状が、確認されるお年寄り』に対して、『前頭葉』の機能レベルを客観的な手技により評価し、判定して、更には、MMSEの実施結果について、『MMSE下位項目の項目困難度の指標』と照合してみれば、それらの症状が、『「前頭葉」の機能障害、「実行機能」の機能障害、更には、「前頭葉の三本柱」の機能障害、就中、「注意の分配力」の機能障害』に起因して、惹き起こされた症状であることが分かるのです。

※ 私たち「二段階方式」の場合は、これらの要因間の論理の鎖を客観的に、脳機能データとの関わりの中で、確認できているのです。そもそも、認知症研究(診断)の権威と言われる機関や人達が注目し、取り上げている「記憶障害の症状」自体が、二段階方式が客観的な手技の活用により、論理的に確認している「上述のメカニズム」により発現して来るものであることについてさえ、彼ら専門家達は、未だに気づいていないのです。「仮説」であり続ける原因がここにあることにも気づいていないのです。記憶障害の要素と発病との間に、直接の因果関係自体が、存在していないという事実に、何時になったら、気づくのでしょうか。

(8)   発病の末期の段階で目に付く記憶障害等の症状に結びつく「器質的な原因病変」として、アミロイドβの蓄積による老人斑の沈着とか、タウタンン拍の沈着に因る神経原線維変化が「推測と憶測だけに基づいて想定され」、発病との因果関係を立証できないで、未だに、「仮説」のままで居るということなのです。『その想定自体が、誤った内容だ』ということに早く気付くべきなのです。「二段階方式」が集積した発病者の脳機能データでは、「AD型認知症」は、器質的な原因病変が何等確認されないのに、認知症の症状が発現して来るタイプの認知症であり、その本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないことが、「疫学的方法により実証されている」のです。『器質的な原因病変ではなくて、廃用性の機能低下の進行、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続という要因が、発病を惹き起こす直接、唯一の原因であるというのが、今猶、世界で唯一のものである『二段階方式』の主張なのです。

&5  アルツハイマー病と『AD型認知症』とは、本質が異なる「全くの別物」

(1) 「AD型認知症」は、「アルツハイマー病」に似て居るタイプの認知症であるとする専門家達の想定、前提自体が「重大な誤り」なのです。

(2)「アルツハイマー病」(認知症全体に占める割合は、1~2%に過ぎない)は、ドイツ人である「アルツハイマー博士」が世界で初めて発見した為に、そのことを記念して、「アルツハイマー病」という病名が冠せられているものなのです。(3) で詳説するように、「アルツハイマー病」の場合は、『発病を惹き起こす原因は、遺伝子の異常にある』のです。

➡ 論点は、発病が惹き起こされた原因なのであり、発病した結果ではないことに注意。

(3)  『アルツハイマー病』は、生まれつき『特定の原因遺伝子』(現在、「3つの遺伝子」が特定されている)に異常がある人だけを対象に発病するタイプの認知症なのであり、正しく器質的な原因病変が確認されるものであって、30歳代から50歳代の若い年齢で発症する『若年発症』が特徴なのです。発病すると、症状の重症化の進行が極めて速く、僅か数年で末期の段階の症状にまで進行して行くのが特徴なのです。発病を予防することも、症状を治すことも、症状の進行を抑制することも出来ないタイプの認知症なのです。

(4)他方で、『AD型認知症』(認知症全体に占める割合は、90%以上になる)は、超高齢社会に特有なタイプの認知症なのであり、「第二の人生」を送る60歳を超える年齢の「高齢者」だけを対象に発病が確認される「老年発症」が特徴なのです。第二の人生を送っている「高齢者」が、何等かの状況の発生とその継続を「キッカケ」として、心が折れて、何事に対しても「意欲を喪失」してしまい、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」(追求すべき具体的なテーマも無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な日々の暮らし方=脳の使い方としての生活習慣)が継続されることが直接で/唯一の原因で、『前頭葉』を含む脳全体の機能について廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していくことに起因して、発病及び症状の重症化が進行して行くものなのです。

(5)『AD型認知症』の本態は、『廃用性症候群』に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのであり、「老年発症」が特徴となるのです。

➡ 発病後の対応も、早期診断早期治療が必要不可欠で有効であり、「二段階方式」の区分で言う本当の意味での早期の段階、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけて、「脳のリハビリ」の実践(前頭葉が活性化する生活習慣の創意工夫と継続的な実践)により、正常なレベルへの回復及び更なる重症化の進行の抑制可能なタイプの認知症なのです。治すことも重症化の進行を抑制することも出来ないと専門の医師や学者が主張しているのは、『彼等が発病を見つけている段階が遅すぎるせい』なのです。「AD型認知症」は、性質それ自体として治すことが出来ないわけではないのです。診断している専門の医師達までもが、末期の段階である大ボケ」の段階で発病を見つけているから、「治せないことにされてしまっている」だけなのです。それでいて彼等は、治療の効能が確認されない単なる『対症療法薬』を処方して、売上高を稼いでもいるのです。

(6) 理化学研究所は共同研究の論文発表で、『加齢』による脳機能低下と『異常蛋白』の蓄積につながる病理過程の上流を追及・解明して、認知症の血液診断マーカーと治療薬を開発することを目的とした研究で、『アルツハイマー病』の新たな「原因遺伝子」を同定したと発表しています。研究成果の発表では、『認知症の大部分を占めるアルツハイマー病は、一部は、家族性であるが、多くの場合は孤発性の多因子疾患であること。孤発性のアルツハイマー病の遺伝的リスク要因として、アポリポ蛋白質E(APOE)が知られているものの、他の遺伝的な要因についてはまだよく分かっていないこと。脳内にアミロイドβペプチドが出現することが、アルツハイマー病の発病につながる初期の現象として知られていること。但し、Aβ蓄積の原因となる様々な要因についての全体像は、未だ明らかになっていないこと』としています。

➡ この内容が何を語っているのかがお判りでしょうか。ここで言う孤発性の「アルツハイマー病」とは、『AD型認知症』のことを指しているのです。原因遺伝子が3つ特定されていて、その遺伝子の異常が発病を惹き起こしているアルツハイマー病と同じように、『AD型認知症も、遺伝的なリスク要因が存在している』と誤解させる内容なのです。この先、研究をどこまで深く追求して行こうとも、『AD型認知症』を発病させていると確認できる「原因遺伝子」の発見は有り得ない事を問題提起しておきたいのです。

➡ 「AD型認知症」の発病者の場合であれば、『早期発見』(小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)及び『早期治療』(脳の使い方としての「生活習慣」の改善となる「脳のリハビリ」の実施)により、症状を治すことが出来ること並びに『介護の予防』(介護が不可欠となる「大ボケ」の段階にまで症状の重症化が進行することを抑制すること)が、可能であることについて、北海道から九州に跨る52の市町村での「住民参加型の地域予防活動」の実践展開の指導により、疫学的方法による実証をしてきているからなのです。

(7) 『AD型認知症』の発病の真の原因は、特定の「遺伝子の異常が原因」ではなくて、60歳を超える年齢の高齢者が「第二の人生」を送る上での、脳の使い方としての『生活習慣』、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続が、唯一、直接の原因であり、『前頭葉』を含む脳全体の機能の廃用性加速度的異常機能低下の進行に起因して発病するものなのです。 

➡ 理化学研究所は、遺伝的要因の存在を確認したというのであれば、『AD型認知症』を発病して末期の段階にまで重症化が進行したお年寄りの死後の脳については、『アルツハイマー病』の発病者に共通に確認されている「3種類の原因遺伝子」については、其れ等のうちの「一つも存在を確認できていない」ことを発表すべきなのです。 

&6 意識的な世界」の機能構造の概観

(1) DNAの99%が人間と同じとされるチンパンジーにさえ存在していない世界、私達人間だけに特有な世界である『意識的な世界』、意識的に、且つ、目的的に、自分が現在置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿った何等かの「テーマ」を発想し、テーマの実行内容を企画し、計画して、更には、いくつかの条件を想定して、実行の結果を洞察し、推理し、ケースシミュレーションして、ケース・シミュレーションの結果を比較し、最終的な実行内容を選択し、実行の決断をして、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対して実行の指令を出す。これが、『意識的な世界』において『実行機能=Executive Function』と総称される「機能群」の個別の認知機能(太字表記)が働く工程の概要なのです。

(2) その『意識』を創出し、覚醒させ、覚醒の度合いを管理し、コントロールしている機能が、私たち「二段階方式」が、『前頭葉の三本柱」の機能と呼称している「意欲」、「注意の集中力」及び『注意の分配力』の機能なのです。『前頭前野』と呼称されている部位に、『意識』を構築し、創出し、覚醒させ、覚醒の度合いを管理し、コントロールし、様々な機能のレベルで働かせている有機的な機能連合体としての機能が、「評価の物差し」、「記憶の倉庫」、「実行機能」、「前頭葉の三本柱の機能」等から構成されていて、『前頭前野』に局在する機能で全体として『前頭葉』と総称されている脳機能だと考えているのです。中でも、『実行機能』の機能の発揮度を左右し(覚醒の度合いの差異を含む)、下支えていて(実行機能の機能発揮上の二重構造)、『意識』を構築し、統合し、統括し、分離し、管理し、コントロールしている脳機能のが、『注意の分配力』という機能なのです。その『注意の分配力』の機能は、『3つ以上の異なる「テーマ」を、同時に並行して処理する上で不可欠の機能であり、あの人は頭の回転が速いという言葉に代表されるように、とっさの判断や処理に不可欠の機能でもある』のです。

意識常に複数存在していて、それを可能にしているのが『注意の分配力』の機能。私達人間だけに特有な世界である『意識的な世界』では、異なる「複数の意識」常に併存している状態にあって、意識の覚醒の度合い(覚醒度)自体がそれぞれに異なる複数の意識を、『注意の分配力』の機能が、構築し、統合し、統括し、分離し、管理し、コントロールしていると考えているのです。

(3) 『注意の分配力』の機能こそ、記憶に関わる最も重要な機能なのです。記憶は、記銘、保持、想起という3つの工程で構成され、構築されています。『記銘する際の記銘度が高い情報が、良く保持され、良く想起される』ことは、14689例の発病者に実施したMMSEテストの結果が示す事象事実としての「脳機能データ」(二段階方式独自のものであり、「MMSE下位項目の項目困難度の指標」と呼称しているもの)が示してもいるのです。意識が覚醒している状態では、「注意の分配力」の機能が働いているのです。何かを記銘する際に、3つ以上の異なる「テーマ」を同時に並行して処理する「注意の分配力」の機能が、必ず関わってくるので、その働きを抑制して、特定の対象に集中しないと、記銘度が高くならないのです。マウスと人間とでは、記憶のメカニズムが根本的に異なることが見落とされているのです。物忘れが気になるあなた。無意識にスマホをそこに置いていた訳ではないのです。いろいろなテーマが気になり、それらに注意が分配されていて、何かの拍子にそこにスマホを意識的に置いた(そのことへの注意の分配量が極めて僅かな下で)為に、記銘度が低くて、そのことを想起できなかっただけのことなのです。

長期記憶となるか、或いは、短期記憶で終わるのか、どの程度保持され、想起されることが可能なのか』、その全てが、記銘時の関わる情報の記銘度を左右している『注意の分配力』という機能の関り方(=「注意の分配力」の機能の発揮度)及び想起する際の想起の機能の発揮度(これもまた、「注意の分配力」の機能の発揮度が関わるものなのです)が、『想起の結果(どのような程度と内容で、想起されたか)』に対しても、直接影響するものであることに注意して頂きたいのです。➡ 『注意の分配力』の機能の発揮度は、機能の発揮度を構築する上でリンクして働き、不可分の関係にある「意欲」及び「注意の集中力」の機能の発揮度が直接影響し、反映されることにも注意して頂きたいのです。

(4)『AD型認知症の発病の有無及び症状の段階の区分』について、「前頭葉の機能」及びその有機的な機能連合体である「実行機能」、更には、「前頭葉の三本柱」の機能に着目し、『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』という視点及び指標を設け、それらの機能レベルを客観的で科学的な評価を行うことが出来る「手技」を開発し、活用しているのは、世界中で、私たち「二段階方式」だけなのです。「意識」の機能構造の解明並びにその機能レベル(覚醒の度合い)を精緻に、客観的に、評価し、判定できる手技の開発が極めて困難なものである為に、「AD型認知症」の発病のメカニズムの研究」という分野において、世界中の権威と言われている人達や機関は、未だに、有効な手技を開発できていないで、「注意の分配力」の機能も「実行機能」も備わっていない「マウス」が檻の中で徘徊する動きとアミロイドβの蓄積量との相関について、記憶の障害の有無及び程度を細かく調べているだけなのです。

&7  「AD型認知症」の発病と「意識的な世界」との機能構造の関係

(1)『意識』の構築、「複数の意識」の個別管理及び統合、意識の「覚醒度」の支配及び下支え並びに管理及びコントロールに関わる「肝心要の核となる機能」であると私たち「二段階方式」が考えている『注意の分配力』の機能(「3つ以上の異なる複数の意識」を同時に並行して処理【構築、統合、個別管理及び並行管理】する為に不可欠の機能)が備わってもいない、意識の世界が存在してもいない「マウス」を研究対象にしているのが、世界的にも通説の地位にあるとされる「アミロイドβ仮説」(我が国では、東大、京大、理化学研究所がその牙城)なのです。彼等は、「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定が確認を要求している「記憶の障害」の有無及び程度と彼等が発病を惹き起こす原因と想定しているアミロイドβの蓄積量(老人斑の沈着の有無)について、マウスにアミロイドβを注入した「アルツハイマー・マウス」とかを作って、研究対象にしているのです。

(2)『記憶』は、記銘、保持、想起の3つの工程が関わる機能であり、記憶の対象について記銘する際の「記銘度」が結果として高いほど、よく想起される、更には、『想起の機能』の発揮レベルが高いほど、良く想起されるという性質が確認されるのです。その「記銘度」の高さ、低さ、或いは、「想起の機能の発揮レベル」の高さ、低さを左右しているのが、記銘時の及び想起時の「前頭葉の三本柱」の機能の関与の度合い、就中、『注意の分配力』の機能の関与の度合いと有り様である(二段階方式が、14689例の発病者に実施したMMSEのテスト結果の分析が提示する「MMSE下位項目の項目困難度」の指標)ことに気づいていなくて、未だに、『注意の分配力』の機能が備わっていないマウスの動きを対象にして、「記憶障害の程度」を基礎とした「AD型認知症」の発病の原因(メカ)の研究活動をしているのが、世界中で権威とされている機関や人達の研究のレベルなのです。マウスの記憶のメカニズムと人間の記憶のメカニズムとは、関わる機能構造が根本的に異なることさえ知らないで研究しているのです。  

(3) 様々な程度及び態様により発現して来るものである『AD型認知症』の症状は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状が発現して来るのが特徴なのです。

ⅰ)私たち「二段階方式」の区分で言う「軽度認知症(小ボケ)」の段階の症状は、『前頭葉の三本柱』の機能だけが廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り「異常な機能レベル」に衰えてきていることを反映した症状ばかりなのです(「社会生活」面だけで重大なの支障が出て来る「小ボケ」の段階では、「御者の役割」を担っている『前頭葉』機能だけが異常なレベルに在って、馬車を牽引するだけの役割である左脳も、右脳も、運動の脳も未だ正常な機能レベルに在ることが確認されるのです)。

ⅱ)次の「中等度認知症(中ボケ)」の段階の症状は、『前頭葉』機能が「小ボケ」の段階より更に異常な機能レベルに衰えて来ている上に、小ボケの段階では正常であった左脳も右脳も運動の脳も異常なレベルに衰えて来ている(「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能が異常なレベルに衰えて来ている)ことを反映した症状りなのです。

ⅲ)末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」の段階の症状は、『前頭葉機能を含む/脳全体の機能が、「中ボケ」の段階よりも更に異常な機能レベルに衰えて来ている』ことを反映した症状なのです。『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベル(「前頭葉」の三本柱の機能、実行機能、左脳及び右脳の機能)のテスト結果(かなひろいテスト及びMMSEテスト)を詳細に分析すると、それらの症状が記憶障害の症状、又は、記憶障害に起因した症状であると想定する『DSM-4』の第一要件の規定内容が重大な誤りを犯していることに気づくのです。セルフケアにも支障が出てきて、介護が不可欠のものとなる「大ボケ」の段階の症状を、外観的に観察しただけでは、記憶障害の症状、又は、記憶障害に起因した症状が多いように観察し易いのですが、客観的で、科学的で、精緻な「手技」である「二段階方式」の手技を活用して、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルを、個別に及び総合的に評価し、判定し、鑑別すると、『権威とされる人達や機関から記憶障害の症状及び記憶障害に起因したとされている症状も、『前頭葉の三本柱』の機能の機能障害、実行機能の機能障害、言い換えると、総体としての『前頭葉の機能障害』に起因して惹き起こされ、発現してきたものであることが確認できるのです(14689例の発病患者の脳機能データを集積し、分析し、解析)。➡ ズボンを頭から被るのは、ズボンの履き方を忘れている(記憶障害)せいではないのです。

(4)意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能に着目し、『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』に厳密にリンクした三段階に区分される症状が発現して来るのが、「AD型認知症」の特徴であることに着目し、14689例の発病患者の脳機能データを集積し、解析して、その結果を基礎として、全国452の市町村で住民参加型の地域予防活動(「AD型認知症」に特化した活動であり、『AD型認知症』の発病自体の予防及び早期診断による回復』を明確な目的とした地域予防活動)を実践展開指導して、発病自体の予防及び早期診断による回復の面における、極めて顕著な成果を挙げてきたのが、私たち「二段階方式」の実践指導活動なのです。

有償の個別契約に基づくこの活動が展開された主な時期は、厚労省が市町村に展開を求めたオレンジプランや新オレンジプランが始まる前の時期でした。加えるに、『高齢化の進行とリンクした発病者の増加』という問題と視点から、高齢化率が高い市町村が地域予防活動に関心が高く、導入が多かったのが特徴だったのですが、平成の大合併が進行して行く中で、高齢化率が比較的低かった大きな市や町が、高齢化率が高かった小さな町や村をいくつも吸収合併して行ったことに因り、事業の見直しという名目で、予防活動が消えていったこと及び予防活動に従事していた保健師さんの配転にも繋がって行ったことが最も大きな衰退要因だったのです。「二段階方式」の手技を一定期間有償で使用した後は、無償とした為、予算化が必要でなくなったことも悪影響したのです。

注記)「DSM―Ⅳ」の第二要件は、正確には、失語、失認、失行「又は実行機能の障害」と規定してあるのです(実行機能の障害については、専門家達が着目していないのです)。

第二要件の最後に規定が為されている『実行機能の障害』と言う要件が、第二要件でなくて、第一要件の規定の中で、記憶障害(memory impairment)と言う規定(文言)を置くのではなくて、実行機能の機能障害 (cognitive disturbance in executive functioning)と規定されていたなら(と言う文言が置かれていたなら)、世界中の権威ある機関や人達が、ここまで深い迷路にはまり込むことは無かったはずと考えるのです。

&8 「AD型認知症」は、発病の予防、症状の回復、重症化の進行の抑制が可能

『AD型認知症』の本態が、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であり、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした『三段階に区分』される「類型的な症状」が発現して来るのが特徴となることについて、「二つの重要な側面」を考える必要があります。

(1)1つは、『AD型認知症』を、回復可能な「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の早期の段階で見つけるには、『前頭葉の機能レベル』を、客観的に、科学的に、精緻に評価し、判定でき、鑑別できる「神経心理機能」テストの使用が不可欠となるのです。ところが、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルを、客観的に、科学的に、精緻に評価し、判定でき、鑑別できる手技は、私たちが独自に開発した「二段階方式」と呼称する『神経心理機能』テスト以外には、世界中を見ても、未だに開発されていないのです。

『AD型認知症』は、私たち人間だけに特有な世界である意識的な世界が関わるタイプの認知症である一方で、「意識の機能構造」が解明されていないことが、手技の開発を困難にしているのです。意識的な世界は、目的的な世界であり、『実行機能』(Executive Function )の機能発揮と「前頭葉の三本柱」の機能との機能発揮上の相互関係、「二段階方式」の表現で言う『実行機能の機能発揮上の二重構造の問題』の存在という理解を基礎とし、「二段階方式」の手技は、『前頭葉』の機能レベルを客観的で科学的で精緻に評価し、判定出来る手技である「神経心理機能テスト」を開発し、実戦使用してきているのです。加えて、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルの判定を基礎とした「発病の有無の判定」並びに回復の可能性の有無及び程度により区分する「三段階の症状」の区分及び「生活歴」の聞き取りに基づく脳を活性化させるための「生活習慣」の改善指導が、判定(診断)と回復(治療)と予防の方法になるので、「医行為」が関わらないのが特徴です。

(2)もう 1つの問題は、「診断(判定)の方法」が、CTやMRIが必要でなくて、逆に保険点数が極端に低い「神経心理機能」テストの使用が不可欠となるので、医療機関にとって、『事業としては、ペイしない』ということが、極めて重要なポイントとなるのです。その上、回復(治療)や予防に効く薬はなく、「投薬」の問題もないのです(「AD型認知症」発病及び重症化のメカニズムに照らして、『治療の効能を有する薬が開発されることは、未来永劫、有り得ない』ことなのです)。アリセプトを含む「4種の薬」(対症療法薬に過ぎない)も、今回華々しくデビューしたアデュカヌマブも、正しく、客観的で、科学的な判定基準で評価する限り、「治療の効能が確認されることは、絶対にない」のです。

(コーヒー・ブレイク)「AD型認知症」からの回復は、本人にとっては勿論のこと、家族にとっても大きな意味があります。ところが、回復可能な本当の意味での早期の段階(二段階方式の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」)を見つけるには、『前頭葉の機能レベル』の精緻な判定が不可欠となる為に、私たち「二段階方式」独自のものである「かなひろいテスト」のような「神経心理機能」テストの使用が不可欠なのです。

(3)「前頭葉」機能と言っても、関係する機能が多岐に亘っている上に、全体の機能関係、機能構造自体が分かっていないからなのです。「実行機能」という用語を使用する専門家とは言え、実行機能が肝心の機能を発揮する上での機能構造の関係についても無知という状況なのです。記憶について云々する人達も、長期記憶と短期記憶の相違が顕現して来る機能構造についても無知なのです。そうした状況の中で、「AD型認知症」の発病の有無及び重症度の判定という問題について、「認知機能」のレベルが核心のテーマであると認識しつつ、MMSE (我が国では、長谷川式を用いる人もいる)を活用する程度でしかないのです。「意識的/目的的な世界」における、『脳全体の司令塔の役割』を担っている『前頭葉』の機能レベルの客観的で、科学的で、精緻な評価と判定及び鑑別の問題、或いは、50を超える数の個別認知機能の集合体というか総称である『実行機能』の機能発揮に関わる「前頭葉の三本柱」の機能、就中、『注意の分配力』の機能との関わりについてさえ脳科学者達でさえ無知というレベルでは、手の出しようがなく、大雑把に「認知機能」として曖昧に取り扱い、「左脳と右脳」の機能レベルしか判定することが出来ないものであるMMSE(或いは、長谷川式)を使用するだけで、『核心については論じないで』、逃げているのです。

(4) 正常なレベルに回復させること及び症状の重症化の進行を抑制することが可能である「本当の意味での早期の段階」である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で、発病を見つけることが出来ないで、放置されたままでいると、「身体が持つ」お年寄りの場合は、症状の更なる重症化が進み、末期の段階の「重度認知症(大ボケ)」に、重症化が進行して行くことになります(何年間も時間をかけて、徐々に、ゆっくりと、段階的に、症状の重症化が進行して行くのが、『AD型認知症』の症状が進行する特徴なのです)。

CTやMRIを使っても、「重度認知症(大ボケ)」の段階で発病を見つけていたのでは、せっかく見つけても手遅れなのです。「回復させることも、重症化の進行を抑制することも」、もはや困難だからなのです。末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」の段階で発病を見つけていたのでは、診断費用や介護の世話だけでなく「介護費用」も大変となり、自治体や国にとっても大きな問題となるだけなのです。➡様々な種類が数ある認知症の中で、『認知症』が、認知症全体の90%以上を占めているのです。高齢化の更なる進行が予測される中で、「AD型認知症」を発病するお年寄り達の数も増え続ける(2025年度中には、大ボケの発病者だけで700万人と予測)と予測されているのです。

(5)「AD型認知症」こそ、保健師さんにとって、「保健及び予防活動」の最も重要な対象となる「テーマ」だということではないでしょうか。私たち二段階方式が蓄積してきた「AD型認知症」の人達の多数の脳機能データを解析すると、「小ボケ」から「中ボケ」へ、「中ボケ」から「大ボケ」へと症状が進んでいくにつれて、「前頭葉」機能の働きが加速度的に衰えて行くことが分かります。「大ボケ」のレベルになると、「前頭葉」(=実行機能及び注意の分配力の機能)が殆ど機能していないことが確認できるのです。状況を判断し、実行すべきテーマを発想し、実行の計画を立てて、その内容を組み立て、ケース・シミュレーションをして、最終的に実行内容を決定し、実行の決断をする働きをしている機能群、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の働きが、何らかの薬を飲む(アリセプトを含む4種の薬及びアデュカヌマブ)ことで、機能が回復する、或いは、機能が活性化する(=治療の効能が確認できる)こと等、有り得ないのです

(6)『前頭葉』は、左脳、右脳、運動の脳の三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の「御者」なのです。馬車の運行を支配し、管理し、コントロールしているのです。

※分かり易く説明すると、「小ボケ」は、「御者が、時々居眠りをしている状態」であって、「中ボケ」は、「御者が、気が付くと居眠りしている状態」であって、「大ボケ」は、「御者が眠り込んでしまっている状態」にあると言えるのです。『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに回復させたり活性化させる為に、必要不可欠となる条件は、『実行機能』の出番が多くなる生活習慣、『自分なりのテーマを見つけて、意欲が湧いてきて、分析、発想、計画、創意、工夫、検索、シミュレーション、決断等の実行機能を使う上で不可欠の機能である『注意の分配力』の機能の出番が多い『生活習慣』の構築と継続的な実践とが不可欠となるのです。「脳の活性化」とは、実行機能の出番が多くなる自分なりのテーマの実践により、意欲、注意の集中力及び『注意の分配力』の機能が活性化すること、即ち、『前頭葉』が活性化することなのです。『前頭葉』の機能を活性化させるには、実行機能と注意の分配力の機能とを『しっかりと「使ってやる」こと以外に方法はない』のです。➡ 発病の有無の判定及び早期段階の判定並びに早期段階からの回復や発病の予防の為に不可欠である「神経心理機能テスト」の使用及び脳を活性化する為の「生活習慣」の改善の指導は、事業として必要となる収益をあげることが期待できないのです。「神経心理機能テストの使用」に対する保険点数が極めて低いので、(医療機関といえども事業体なので)、収益が上がらない事業を継続的に実施していくことはできないのです。従って、「収益はあげられなくても、費用が減るメリットがある」ことで事業として、継続して展開できる自治体や国でしか、対応が期待できないのです。

(7)日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入し、その先頭を走っているのです。この先、高齢化が更に進んでいく中で、医療機関も国も市町村も、何もしないでこのまま手をこまねいて放置していると、高齢者の大半は、「体が持ちながら、肝心の脳が持たない」結果として、行き着くところは、『AD型認知症』を発病したお年寄りで、末期の段階にまで症状が進んで、『介護』が不可欠となる「お年寄り」達が、激増して来ることになるという悲惨な将来像が、はっきりと見えてきているのです。➡ 厚生労働省が発表している認知症のお年寄りの数700万人というのは、「末期の段階」の「重度認知症」(大ボケ)のお年寄りだけの数なのです。権威とされる機関や人達から、発病の対象からは見おとされている「小ボケ」と「中ボケ」とを合わせた数は、「大ボケ」の数以上になるのです。

(8)ところが、「小ボケ」と「中ボケ」の人達は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を見直して、脳を活性化させる『生活習慣』を日常生活に取り込むこと(『脳のリハビリ』の継続的な実践)により、正常なレベルに回復させることも、重症化の更なる進行を抑制することも出来るのです。市町村を主体として、「AD型認知症」の予防並びに早期段階の発見と回復、更には、介護の予防(介護が不可欠のものとなる「大ボケ」の段階にまで重症化が進行するのを抑制する何らかの対策)活動を実践し、「重度認知症」(大ボケ)の段階にまで重症化が進行していくお年寄りの数を減らす「政策」を出来るだけ早期に制度化し、実行すべきなのです。私たち「二段階方式」が、北海道から九州に跨る全国452の市町村との有償の契約により、「実践結果による有効性を疫学的方法により実証して来ている」具体的な方法が提示されているからです。その上で、「重度認知症」の人達に対する「介護保険」の適用を手厚くすることが必要だと思うのです。「老々介護」とか、「認認介護」とか、「介護離職」とかを、この社会から消し去るべきなのです。

⇔「介護施設」の運営ノウハウを輸出目標にする等、恥ずかしい事と考えるべきなのです。

 このブログで詳細に説明してきたように、「AD型認知症は、原因も分からないし治らない病気」という考えは、誤りなのです。元はと言えば、「重度の記憶障害」という誤った指針に基づいて、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)のお年寄りばかりを見つけて、発病と診断してきた精神科医達の誤解が原因なのです。➡このブログで詳細にメカニズムを説明し、開示した根拠となるデータからも分かるように、『AD型認知症』は廃用性症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』なのです。早期段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)で見つけて、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を見直し、『前頭葉』を含む脳全体が活性化する自分なりの「生活習慣」(脳の使い方としての「生活習慣」であることに留意)を構築し継続することにより、正常レベルに「回復」させること及び重症化の更なる進行を抑制することが出来るし、発病自体を「予防」することもできるのです。

※高齢者が、「AD型認知症」を発病した場合に備えて、「2000万円の貯蓄が必要」とかのマスコミ報道を信じていて、行動や活動を抑制して、「貯蓄重視の生活」(脳の使い方としての生活習慣)を継続する場合と「発病を予防すること」を明確に意識した上で、「自分なりの具体的なテーマと役割り」を見つけて、「自分なりに意欲が湧いてきて、喜びや、時には生き甲斐を感じられるような日々の暮らし方」、生き生きとしていると感じられる「脳の使い方」としての『生活習慣』を構築し、継続できる「第二の人生」を送ることになる場合とを比較してみれば、「介護に要する費用」(現在、単年度ベースで10兆円超)の大幅な減額と末期の段階(治すことも、症状の重症化の進行を抑制することも出来ず、「介護が不可欠となる」大ボケの段階で「発病を見つけ発病のレッテル貼り」をしているだけの診断の上に、治療の効能が無くて、単なる「対症療法薬」に過ぎない薬(アリセプトを含む4種の薬。今回の、アデュカヌマブはそれらよりもっとひどい物)を処方されているだけのものである診断費用の大幅な減額の問題(これも、単年度で10兆円を超える規模になっているはず)に加えて、第二の人生を送る高齢者の日々の行動や活動や交遊等の活発化による、「地方の地域の活性化」による経済活動の創出効果も極めて大きなものとなるのです。

         本著作物「F-4」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

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「脳の働きの物差し」で観る「AD型認知症」の発病原因 (E-04)

2025-05-14 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

我が国では、生まれつき特定の遺伝子に異常がある人だけを対象として、且つ、30歳代から50歳代までの若年層だけを対象として発病する「若年発症」が特徴である「アルツハイマー病」と「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者だけを対象として発病する「老年発症」が特徴である『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)とを纏めて、「アルツハイマー病」と呼ぶという粗雑な扱いをする学者や医師が多いのですが、両者は、発病のメカニズム自体が異なるうえに、アルツハイマー病が治すことも予防することも出来ないのに対し、『AD型認知症』は、早期診断と『脳のリハビリ(「注意の分配力」の機能が「実行機能」を駆使する出番が多くて、「前頭葉が活性化」する「脳の使い方=生活習慣」への改善の継続的な実践の自助努力』により治すこと及び/又は症状の更なる進行の抑制が出来るし、「注意の分配力」の機能の出番が多くて「前頭葉が活性化」る生活習慣(但し、食生活や学歴とかは関係なくて、脳の使い方としての生活習慣であることに留意する)の構築と継続的な実践に因り発病自体を予防することが出来るものであり、全く異なる性質のものであることに注意が必要です。

彼等権威は、「AD型認知症」については殆ど無知な人達なのです。「AD型認知症」は、発病の原因が不明であり、一旦発病すると、治すことが出来ないし、発病自体を予防する方法も無いものと考えているのです。「DSM-Ⅳ」が規定する「AD型認知症」の診断基準を正しいものと考えていて、発病の原因に関する「3つの仮説」(アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説)のうちのどれかを知識として支持している(世界的に通説の地位に在るアミロイドβ仮説を支持している学者や医師が多い)だけのレベルの人達なのです。その上、軽度認知障害(「MCI」)の基準が権威ある人(機関)から提示されると、 内容を深く考えることも無く、支持し、信望し、飛びついて、正しい適切な基準であるかのように、説明している人達なのです。権威に飛びついて、自分の権威付けに使っている人達というしかないのです(「DSM-Ⅳ」及び「MCI」の問題点については、本稿で問題点を具体的に指摘し、説明してあります)。

&1『AD型認知症』に対する想定問答:

Q:私たち夫婦には子供がいない上、来年には揃って古希を迎えます。年をとってきて一番恐ろしいのは、認知症のことです。新形コロナ感染回避対策としての「3密の回避」が求められている状況の下で、発病者数の顕著な増加や症状が重症化して行く人の増加が指摘されているようなのです。何時発病するのかと、毎日が心配なのです。そのうえ、認知症の大多数を占める「AD型認知症」は、「脳の働き」が衰えることでいろいろな「症状」が出てくる病気と聞いています。正常でない「脳の働き」とはどんなことを言っていて、そのレベルの脳の機能と「症状」との関係はどのようになっているのでしょうか(「想定問答」)。    

A:先ず、脳の機能構造について簡単に概観を述べておきましょう。脳は、大きく4つの機構から成り立っているのです。事故や脳卒中などにより脳が損傷や障害を受けた人をたくさん調べてみると、脳は場所によって働きが異なり(機構ごとに役割が異なり)、「機能の分担」をしていることが分かります。

   

頭のてっぺんの所には、「運動の脳」と呼ばれる領域があります。脳卒中で半身麻痺になる人がいます。「運動の脳」の左の部分が壊れると右半身麻痺が起きて、右の部分が壊れると左半身麻痺が起きることになります。「運動の脳」は身体を動かす働きをしているのです。

脳の後ろの左側の部分には、勉強や仕事等をする上で不可欠な「左脳」と呼ばれる領域があります。左脳が障害を受けると、論理を操れなくなり、言葉が出てこなくなり、計算もできなくなります。「あーしたら、こうなる。こうしたら、あーなる」と言った場合分け(シミュレーション)も出来なくなるのです。「左脳」は、「言葉の脳」、或いは「仕事の脳」とも言われていて、言葉や論理や計算や場合分けといった「デジタルな情報」の処理を担当しているのです。   

脳の後ろの右側の部分には、趣味や遊びや人付きあい等を楽しむ上で不可欠な「右脳」と呼ばれる領域があります。右脳が障害を受けると、色や形や空間或いは時間の経過等の認知ができなくなります。「右脳」は「感性の脳」、或いは「趣味や遊びや人付き合いの脳」とも言われ、色や形や音、感情や感覚、空間や時間の経過といった「アナログな情報」の処理を担当しているのです。

         

額のところには、脳の最高次の機能を担っている「前頭葉機能」〔前頭前野の穹窿部に局在する/①「前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の総称)」/②「評価の物差しの機能(『=自我=い時期の首座=脳の中のホムンクルス)」及び/③「実行機能【Executive Function】」の三者により構成されている複合機能体/を言うものとする〕と呼ばれる脳機能領域があります。「前頭葉」機能には、状況を判断したり、実行するテーマを発想したり、テーマの実行計画を立てたり、実行の仕方を工夫したり、注意を集中したり、注意を分配したりといったいろいろな働きが詰まっているだけでなくて、もう一つ、脳全体の「司令塔」の役割という大事な働きがあります。「前頭葉」機能は、運動の脳、左脳、右脳を統括していて、状況の判断のもとに、それぞれが勝手に働かないようコントロールする、脳全体の司令塔の働きをしているのです。

世界中の専門家とされる人達から、発病の原因が不明で、一旦発病すると治すことが出来ないとされている『AD型認知症』の様々な「症状」は、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベル(「前頭葉」の機能が異常なレベルに機能低下が進行していることを含む脳全体の機能レベル)に厳密にリンクしたもの機能障害が原因で発現して来るものに過ぎないのです。「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能が、全般的に正常レベルであれば、認知症の症状は発現してこないのです。「意識」が覚醒した世界、意識的/目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能が異常なレベルであれば、「AD型認知症」の症状が発現して来るのです(その場合、前頭葉、左脳、右脳、運動の脳の順に異常なレベルに機能低下が進行していくのが、「AD型認知症」の特徴なのです)。即ち、私たち人間だけに特有なものである意識的/目的的な世界、私たちが意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移す世界、言い換えると、「全ての意識的/目的的な思索や行為や行動や言動や発言」は、コントロールタワーである『前頭葉』の機能レベルの影響を直接受けるので(正常な機能レベルに在るか、異常な機能レベルであれば、どの程度に異常なのか)、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界である『意識的な世界』において、脳全体の司令塔の役割を担っている最高次機能の前頭葉機能だけが異常なレベルに衰えて来て、左脳、右脳及び運動の脳が未だ正常なレベルであっても、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルのアウト・プットである行為や言動等のレベルは正常なレベルのものではなくなり、「AD型認知症」の症状として発現して来るのです。このことに未だに気づいていない、世界中の専門家達に問題提起しておきたいのです。「前頭葉」の機能レベルだけが異常なレベルに在る段階、私たちの区分で言う「小ボケ」の段階の症状は、認知症としての症状なのです。この段階で、「AD型認知症」は発病しているのであり、失語や失認や失行(紛い)の症状が確認されて初めて発病としている(初期症状であると規定している)「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定内容は、誤りなのです。

意識的/目的的な世界では、『前頭葉』機能が脳全体の司令塔の役割を担っているという機能構造の結果として、「AD型認知症」の様々な症状は、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした段階的な症状、(小ボケ中ボケ及び大ボケ)の三段階に区分される症状として発現して来るのです。米国精神医学会が策定した「AD型認知症」の診断基準としての「DSM-Ⅳ」の規定内容が正しいと信じ込んでいて/盲従している認知症の専門家達は、この点に気づいていないのです。未だに、「DSM-Ⅳ」の「第二要件」が確認を要求している失語失認失行紛い)の症状が、初期症状であると誤解した儘なのです。「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルにリンクさせたデータで言うと、失語や失認や失行(紛い)の症状は、左脳、右脳、運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」の御者、脳全体の司令塔の役割を担う「 前頭葉」機能が異常なレベルに在って、且つ、馬車を牽引する左脳と右脳の機能が、11の下位項目により構成されていて30点が満点であるMMSEによる判定結果が一桁の得点にしかならないレベル、極めて重度の症状であることについて、専門家である医師達が知らないのです。彼等は、「物忘れの症状」等の記憶障害の症状を外観から観て憶測や推測だけで診断しているのです。肝心かなめの前頭葉の機能レベル(私たちが前頭葉の三本柱の機能と位置付ける意欲、注意の集中力、就中、注意の分配力の機能の機能レベルとの関わり)について、無関心なのです(その重要性に、未だに気づいていないで、「前頭葉」機能も、「注意の分配力」の機能も備わっていない、マウスを研究材料にして、「仮説」を語っている状況に在るのです。

食事をしたばかりなのにそのことさえ忘れてしまう(思い出せない)「重度の記憶障害」の症状を呈してくるようになる(これは、「前頭葉」の核心的な構成要素である「注意の分配力」の機能がほとんど機能しなくなる「重度認知症」の段階の症状)はるかに前の段階で、左脳や右脳や運動の脳の働きは正常レベルであっても、「前頭葉」機能の働きが異常なレベルに機能低下が進行してきた段階で、「AD型認知症」は、既に始まっているのです。これが、本当の意味での発病の初期段階、私たちの区分で言う「軽度認知症(小ボケ)」の段階なのです。

「脳の機能が全般的に異常」という要件を「前頭葉の機能が異常」という要件に変更すると共に、その段階で発現する「特有の症状」とリンクさせて判定できる診断基準に変えてやらないと、認知症の最初の段階で「回復させることが容易な」段階である「軽度認知症(小ボケ)」の段階を見落としてしまうことになるのです。この段階と次の段階である「中等度認知症(中ボケ)」迄の段階で発病を見つけて(早期発見)、「脳のリハビリ(早期治療)」を実践すれば、治すことが出来るのです。『AD型認知症』は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」なのであり、性質それ自体として治せないものではないのです。専門家達が治すことが出来ないと主張しているのは、彼等が発病を見つけて居る段階が遅すぎるだけ末期の段階である「大ボケ」の段階で見つけて居るから治せないだけなのです。

       

従って、脳の機能がどのレベルにあるのか及びそのレベルであればどのような症状が出てくるのか、言い換えれば「前頭葉機能を含む/脳全体の機能レベル並びにその機能レベルとリンクした特有の症状」を判定基準として、診断することが必要となるのです。大規模の医療機関が良く使用する「CT」や「MRI」や「PET」等の機器では脳の形しか計測できないため、費用が高価なのにも関わらず、「前頭葉」機能の機能レベルについての精緻な判定はできないのです。唯一つ、可能で有効なのが、「二段階方式」のような費用が極めて安い「神経心理機能テスト」の活用なのです。

その結果、医療機関では、日常の生活面でセルフケアにも支障が出てきて、介護が必要となる段階、末期の段階であり、私たちの区分で言う「大ボケ」の段階で見つけて、単なる『発病のレッテル張り』をしているだけなのです(発病を見つける意味が無い)。「小ボケ」及び「中ボケ」までの段階で発病を見つければ、「脳のリハビリ」の実践に因り治すことが出来るのですが、末期の段階である「大ボケ」の段階にまで症状が進行してしまうと(「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能が、【極めて異常なレベル】にまで機能低下が進行してしまうと)、『最早治すことが出来なくなる』ということなのです。

   ※私達「二段階方式」独自の「脳機能データ」の一部を表示しています。 

様々な種類が数有る認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めているのが、『AD型認知症』と言うタイプの認知症なのです。ところが、『AD型認知症』については、世界中の専門家(や機関)が主張している内容が、そのほとんど全ての項目の主張内容が、誤り、重大な誤りなのです。「AD型認知症」であるかどうかの診断(発病の有無の判定、他の紛らわしい病気との鑑別)や、症状の程度の判定並びに「AD型認知症」の原因及び回復可能な早期の段階を見つけるには、「症状と脳の働き具合」との関係を基礎とすることが不可欠になります。世間では、脳の萎縮の度合いと失語や失認や失行(紛い)の症状等極めて重度の「記憶障害」を含む重い症状から「AD型認知症」の発病の有無の診断を行っていて、回復困難末期段階の「重度認知症」(「大ボケ」)の段階で、発病を見つけているだけなのです。もっと軽い段階、本当の意味での早期の段階に注目しさえすれば、重要な様々な対応策をとることが出来るし、更には、症状自体を治すことも出来るのに対し、末期の段階に注目していたのでは、無為無策、発病を見つける意味が無いのです。

※現状の儘では、せっかく見つけても手遅れ、「AD型認知症は、原因も分からないし、治らない病気」にされてしまうのです。そのこと自体が誤りであり、それ等よりもっと軽い段階の存在、「脳のリハビリ」(注意の分配力の機能の出番が多いテーマを実践することに因る「前頭葉」の活性化)の実践により治すことが出来る「小ボケ」及び「中ボケ」の段階があることに気づいていないだけなのです。何たる不条理であることか。更なる問題を提起すれば、『AD型認知症』こそが、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症なのです。私たちが独自に開発し、実務化した「二段階方式」(の考え方及び手技)は、発病自体の予防というテーマについて、住民参加型の『地域予防活動』という具体的な展開の方法として、国策化による展開を政府に提起していて、様々なデータを提示して、説明もしてきているのですが、『抵抗勢力』が存在しているようなのです。末期の段階で発病を見つけて居るだけの「診断費用」とか、治療の効能は有して居なくて、単なる対症療法薬としての効能しか有していない薬代等の診断に関わる費用を脇においていても、『介護の費用』だけでも、単年度で、10兆円を超える規模になっているようなのです。一般会計の規模と内容だけでなく、特別会計の規模と内容にも注意が必要なのです。その費用の規模(抵抗勢力側から見れば、収入の規模)を維持しようとする岩盤が出来ていても不思議ではないのです。『天文学的な規模』の費用が、税金で賄われている世界が有るのですから。そうした実態への関心と認識、更には、「改革」についての国民の皆さんの理解と後押しが必要なのです。 

 

&2 軽度認知機能症外(MCI)の概念と基準自体の内容及び活用上の問題点 

最近、「軽度認知障害」(MCI=Mild Cognitive Impairment)という概念が提起され、専門家達の多くから支持されてきていますが、その問題点については、このブログ中で、幾度も指摘した通りなのです。物忘れの程度及びMMSEのテスト結果並びに海馬の萎縮の程度等の極めて曖昧で杜撰な要素の評価から、「AD型認知症」の前駆的な段階であると判定し、説明している輩が大勢いるのです。「AD型認知症」の症状自体について、末期の段階の症状の、外観から観察しているだけの知識であって、もっと軽い段階の症状の存在、「脳のリハビリ」の実践で治すことが出来る、本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の症状について、全くの無知であり乍ら、専門家として語る人達が多いのです。彼らの辞書には、「因果関係」という用語が欠落しているようなのです。

「MCI」(軽度認知障害)という基準とその考え方もまた、「3つの仮説(アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説)」と同じく、発病の原因と主張する仮説の内容と発病との間の因果関係に関わる客観的な根拠データも存在せず、憶測や推測に基づいた極めて「粗雑な基準」という代物に過ぎないのです。浅はかなことに、アミロイドβ仮説を支持しながら、「MCI」を語る人達が多いのです。アミロイドβ仮説を支持していると主張し乍ら、交遊や運動や地中海料理が、発病の予防に効果があると説明するのです。アミロイドβ仮説は、「アミロイドβ」というタンパク質が情報を連絡する神経細胞に沈着することにより生成された老人斑なるものが持つ毒性により、神経細胞の大量死が惹き起こされ、そのことが原因で記憶障害が惹き起こされることに因り、「AD型認知症」の症状が発現して来ると主張する仮説なのです。主張内容が正しいことを実証することが出来る根拠となる客観的なデータが未だに提示されていないのです。発病を惹き起こす原因であるとする主張内容と「AD型認知症」の発病との間に存在するはずの因果関係について、未だに立証できないでいるのです(Aという原因が存在していなければ、Bという結果が生じることは無い。このことが立証できて初めて、Aという原因とBという結果との間に因果関係が存在しているとされるのです)。意識の機能構造は愚か、前頭葉の機能、就中、注意の分配力の機能についても無知でありながら、いかにも、専門家であるかのような言動をしている輩が多いのです。

※アミロイドβ仮説は、世界的に通説の地位に在るのです。主張内容が正しいという訳ではないのです。単に、支持する学者や医者が多いというだけのことなのです。その通説に拠り、同じように、アミロイドβ仮説を支持していると言いながら、その一方で、交遊や運動を生活習慣に取り入れることに因り、発病の予防が可能であると説明しているのです。

因果関係について、極めて杜撰、世の中の流れに乗っているだけで、無知な人達なのです。

              

&3 アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する「生活習慣病」に過ぎない

 「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病であり、第二の人生における生き方、日々の脳の使い方としての生活習慣が、発病するか/しないか及び症状の重症化が進行するか/しないかを区分ける唯一の要因であることを突きとめ、主張内容を体系化し、実務化し、北海道から九州に跨る452の市町村での指導活動、『AD型認知症の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』の実践により、主張内容が正しいことを疫学的に実証出来ているのは、世界中を見渡しても、私たち「二段階方式だけなのです。

世界で唯一、私たち二段階方式だけが、主張内容が正しいこと並びに発病の原因と主張する原因要因/内容と「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間の因果関係の存在について、疫学的方法により具体的に実証出来ているのです。

私達の「二段階方式」では、極めて多数に上る「脳の働き具合と段階ごとの特有な症状との関係」についての極めて多数で精緻な「脳機能データ」の集積との分析により、「AD型認知症」の判定、特に回復可能な及び又は症状の更なる進行の抑制が可能な、本当の意味での早期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)を見つける『客観的な手法の開発と活用による基準と手技』を持っているのです。保健師さんが一元的に実施し、管理できる実務化され/マニュアル化された手技なのです。

認知症が専門の精神科医は、認知症の患者は脳が全般的に正常に機能しなくなった結果として、「社会生活」に支障が出てくる病気を言うとしながら【社会生活面に支障が出てくるのが「小ボケ」で、「家庭生活」面にも支障が出てくるのが「中ボケ」で、「セルフケア」にも支障が出てきて、介護が必要になるのが「大ボケ」なのですが、そうした区分自体を知らない)、「AD型認知症」の症状については、回復困難な末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の症状だけを取り上げているのです。「社会生活」に支障が出てくる段階と「セルフケア」に支障が出てくる段階とでは、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」も「症状の程度」も全く異なる(次元が異なると言える程の差がある)のに、そのことにさえ気づいていないのです。「AD型認知症」は、「加齢」に起因した「前頭葉」の機能低下という要因が基礎要因として存在しているので、「老年発症」が特徴なのです。テレビ番組で、30代や40代のお笑い芸人たちの「物忘れの症状」を取り上げ、「AD型認知症」の発病の危険度を云々する人が名医(迷医?)として紹介されるのには、ただ驚くばかりなのです。

「AD型認知症」の発病のメカ及び症状が重症化するメカの解明が極めて困難なものとされていて、憶測と推測に基づいただけの仮説、「3つの仮説」が未だに専門家達に支持されているのは、「意識」が関わるタイプの認知症であるからなのです。意識の機能構造は未だに解明されていなくて、人類最大の難問とされている状況に在るからなのです。

未だに、世界中の誰も、私たち二段階方式以外には(kinukoとtadao 以外には)、「AD型認知症」の発病の原因(メカ)及び症状の重症化が進行するメカニズム(機序)について、解明できていないのが、現状なのです。単なる憶測にすぎないレベルの内容の提示である「3つの仮説」とか、意味不明で/極めて主観的で曖昧な内容の『MCI』という基準が提示されているだけなのです。

アミロイドβ仮説の(提示者及び支持者)達でさえ、未だに、「マウス」(アルツハイマー・マウスを含む)を研究材料にしているのです。「DSM―Ⅳ」の第一要件が、発病と診断する上で確認を要求している「記憶障害」に起因して症状が発現するとの憶測を信じ込んだ儘なのです。記憶障害に起因して症状が発現して来るのではなくて、「前頭葉」の機能障害、廃用性の機能低下に起因して症状が発現して来ることに気づいていないせいなのです。そもそも「マウス」には、「意識の世界」が存在していないし、「前頭葉」機能が備わっていないし、「注意の分配力」の機能が備わっていないことに無頓着なのです。何時まで、誤った場所を、誤った方法で、深く掘り下げて行こうとも、結果的には、何も出て来はしないのです。

➡新しい試みが発表されるたびに、いたづらに、世の中を惑わせることになるだけなのです。

 

 &4  『AD型認知症』の様々な症状は、「意識的/目的的な世界」で発現して来るもの

意識』については、人類最大の難問とされていて、解明できた人が未だに存在していないという状況に在るのです。その意識が関わっているとは、想像もしていないのです。

私たち「二段階方式」は、その「意識」に注目し、「前頭葉」機能に注目し、「注意の分配力」の機能に注目して、14689例にも及ぶ「AD型認知症」の発病患者の「脳機能データ」を解析することに因り、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』【ただし、食生活や学歴は無関係であり、『第二の人生』における「脳の使い方」としての生活習慣であることに留意する)であることを突きとめたのです。主張内容自体が世界で唯一のものであり、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での『住民参加型の地域予防活動』の実践指導の顕著な成果により、主張内容が正しいことを疫学的に実証出来ているのは、私たち「二段階方式」だけなのです。

注目されていないのは、カロリンスカ研究所(ノーベル医学生理学賞の判定委員会が組織内に在る)やランセット委員会に論文を提出していないからなのです。論文を提出しさえすれば、反響を呼び、世界的にも高く評価されることになると考えているのです。「C型肝炎」を惹き起こす原因となる「ウイルスの存在」を特定し、発病のメカニズムを解明し、発病との間の因果関係の存在を実証を出来ただけで、ノーベル医学・生理学賞が授与されているのです。発病者数の世界的な規模及び発病後の生活上の支障、更には、末期の段階にまで進んだお年寄りの介護の費用の規模等に鑑み、国策として全国展開されれば、それを超える社会貢献となるはずなのです。早期診断による回復、更には、発病自体の予防について、極めて有効な方策としての実践モデルを世界に提示することが出来るのです。

発病者総数の規模、末期の段階にまで症状が進行したお年寄りの介護の費用の規模等から見ても、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化が進行するメカニズム及び機序を解明し、予防活動の展開というテーマの実施についても実務化していることは、遥かに大きな社会貢献の評価となると考えているのです。国策としての展開については、昨年の11月に行われた協議の際に、三段階のステップを踏んだ具体的な展開案を政府に提示済みなのです。コロナ下では展開しづらいので、もう少し先になるのかと考えてもいるのです。

          

第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」(「二段階方式」の考え方に基づいて、「AD型認知症」発病の「第一要件」として規定されている)に属する皆さん、「3密の回避」対策は、十分ですか。我が国で、新型コロナ感染回避策として、推奨され、徹底されている『3密の回避』の状況に呼応する形で、実は、

その状況の時間の経過が進行するにつれて、「AD型認知症」の発病者が増加してきて(「小ボケ」の出現)、症状の重症化が進行してきている(小ボケ➡中ボケ、中ボケ➡大ボケ)ことについて、この過去のブログ中でも問題を提起し、警鐘を鳴らしてきているのですが、予告通りに、『発病するお年寄りの数が顕著に増加して来て、症状の重症化が進行するお年寄りの数が顕著に増加してきている』事象事実について、施設の運営者や、認知症の専門家とされる人達が騒ぎ出している状況について、アミロイドβ仮説の支持者達はどのような説明が出来るというのでしょうか。いい加減に仮説を撤回して欲しいのです。

注)ここで、「3つの仮説」の主張内容が誤りであることの決定的なデータ事象事実としての「脳機能データ」を提示しておきます。

「AD型認知症」の発病患者と診断されたお年寄り14689例【小ボケ、中ボケ、大ボケの全てを含む】について、二段階方式を実施した結果なのです。「AD型認知症」の発病の場合、且つ、その場合に限りMMSEの下位項目について、出来なくなっていく厳密な以下の順番が存在しているのです。早くに出来なくなっていく項目の順番(前頭葉を含む脳全体の機能レベルにとって、項目が難しい順番)は、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、相貫図の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名となるのです。発病原因について、記憶障害が核心的な要因で症状が発現すると想定する「3つの仮説」では、この順番を説明できないのです。

     MMSE下位項目の項目困難度   

「AD型認知症」は、様々な種類が数ある認知症の中で、唯一、「意識」が関わるタイプの認知症であることが特徴なのです。私たち人間だけに特有な世界である意識的な世界、「意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す」世界の「要の脳機能」である、『前頭葉』機能、就中、『注意の分配力』の機能について生じて来る「廃用性の異常な機能低下」という要因とその進行の程度こそが、発病するか/しないかを区分ける唯一の要因、「加重要因」なのです。このことに、世界中の専門家達の誰も、未だに気づいていないのです。

加齢」に起因した機能低下の進行という「基礎要因」の存在に加えて、第二の人生におけるナイナイ尽くしの単調な生活習慣継続(生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な日々の暮らし方)に起因した廃用性の機能低下」という「加重要因」が存在すること、異なる二つの要因が同時に並行して存在し、重なり合うことによる『相剰効果』に因り、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状が発現し、症状の重症化が進行して行くのが、「AD型認知症」なのです。「3つの仮説」が提起している、アミロイドβの蓄積も、タウ蛋白の沈着も、アセチルコリンの不足も、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化の進行とは、無関係なのです。「3つの仮説」は、権威を傘に着ただけの単なる憶測の類いに過ぎないのです。

私たち人間だけに特有な世界である意識的/目的的な世界、意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移す世界は、脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」の機能が、左脳や右脳や運動の脳と協働しつつ、それらをコントロールして実行されています。私達が提唱している「二段階方式」では、認知症のレベルは、『前頭葉』機能を含む/脳全体の働き具合(脳の機能レベル)とそれに厳密にリンクした特有の症状との関係で厳密に規定されており、「三つの段階」に区分します。区分するレベルは、軽度なレベルから順番に社会生活の面だけに重大な支障が出てくる「軽度認知症(小ボケ)」、家庭生活の面にも重大な支障が出てくる「中等度認知症(中ボケ)」、セルフケアの面にも重大な支障が出てくる「重度認知症(大ボケ)」となります。回復及び/又は症状の進行の抑制の可能性から区分すれば、「小ボケ」は回復及び/又は症状の進行の抑制が可能であり、「中ボケ」は症状の進行の抑制が未だ可能であり、「大ボケ」は為す術が何も残されていなくて、介護の対象となるだけなのです 。     

上掲の図【小ボケ、中ボケ及び大ボケ】は、「前頭葉」によるコントロールの下で協働しながら働く「脳の働き」の衰え方を、「二段階方式」に基づく「神経心理機能テスト」を使って調べた結果を示しています。「社会生活」が支障なくできていた脳の働きが、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続により老化が加速されることで、正常な老化の域を超えて加速度的に脳の機能の衰えが速まっていくとき、「衰え方の順序がある」のです。「社会生活」に支障が出てきて、「家庭生活」に支障が出てきて、「セルフケア」に支障が出てくる原因である「脳の機能の衰え方に順序がある」こと及び脳の機能の衰えの段階ごとに「特有の症状がある」ことが分かるのです。

脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体としての『前頭葉』の機能が真っ先に衰えていきます。次いで、「前頭葉」と相互に情報のやり取りをしている左脳と右脳と運動の脳の順番に衰えていくのが特徴なのです。

 

&5  何十年もの間続く「第二の人生」の生き方と自助、共助、公助の必要性

 我が国は、『超高齢社会』の先頭をひた走っている状況に在ることをご存知でしょうか。

65歳以上の年齢の「高齢者」が人口全体に占める割合が、「30%に達しようとしている」のです。「高齢化率」が世界で一番高いのです。実態面から言うと、【第二の人生】が、何十年もの間続くということなのです。その『第二の人生』を、身体が持つ限り、脳も持たせて、自分なりに、自分らしく生きていけていれば、言うことは無い、そのことを世界に誇れるのです。実態はどうかと言うと、厚労省の推測値では、『AD型認知症』の発病者総数が、600万人に上るとされているのです。此処で言う発病者とは、実は、末期の段階に在って、セルフケアにも支障が出ていて、日常の生活面での「介護」が不可欠のお年寄りだけの数なのです。私たちの区分で言う、末期の段階である「大ボケ」の段階に在るお年寄りの数だけを言っていることに注意して頂きたいのです。私たちの区分で言う、「小ボケ」及び「中ボケ」の数は含まれていないのです。何故なら、専門家達は、末期の段階のことしか知らなくて(失語や失認や失行紛いの症状が発現して初めて、「AD型認知症」の発病であると誤解しているからなのです)、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階のお年寄りのことは見落とされているからなのです。発病者全体で言うと(小ボケ、中ボケ、及び大ボケの全てを含めた数を基礎にして言うと)、「第二の人生」を生きているお年寄り達のうち、身体が持つ一方で、肝心の脳が持っていないお年寄りの数が、極めて多いということなのです。これでは、「第二の人生」が長いことを世界に誇れないのです。身体が持つ限り脳も持たせて自分らしく第二の人生を生きて初めて、意味があるのです。

)認知症研究の専門家の皆さん、認知症の診断が専門の医師の皆さん、一般の皆さんに警鐘を鳴らしておきたいのです。『アルツハイマー型認知症』を発病することになるか/ならないかの分かり易い基準を、分かり易い言葉で言い表しておきましょう。

 「左脳」が専管の働きをしている分野であり、日々、或いは、週間や月間の達成すべき自分なりの目標が有り、創意工夫シミュレーションすることに因る注意の分配力の機能の出番が極めて多い「仕事」という『テーマ』とは無縁の日々の暮らしとなる『第二の人生』では、ボケーッとした暮らし方を日々継続していると、惚けることになるんです。その特徴を有するタイプのボケこそが、発病の原因が不明とされている『AD型認知症』なのです。

エイジングライフ研究所が提案する、『AD型認知症の早期診断による回復及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』は、菅政権が推進しようとしている自助、共助、公助の全ての面に関わる、典型的なモデルケースとなりうるものと考えているのです。加えて、導入先市町村の数が増えるほど、予防教室を展開する地域が増えるほど、発病自体の予防の効果による発病者数の顕著な減少(前頭葉の機能が正常なお年寄りが、正常なままに何年も生き続けることに因る、発病時期の先送り)、早期診断【小ボケ、中ボケの段階での発病の発見】による回復(「脳のリハビリ」実践指導の効果)の結果としてのセルフケアにも支障が出て来て「介護」が不可欠のものとなる末期の段階にまで症状が進行するお年寄り(大ボケ)の数の顕著な減少により、介護保険の費用の増加傾向が抑制され、更には、総額自体が顕著に減少していく効果を生むことになるのです。

予防活動の効果により、お年寄りが発病する時期を「何年も先に先送りできる」ことに因り、お年寄りが活き活きして社会活動できることの経済的な効果が大きいこと、並びに本人及び関わる家族の生活が、発病した場合の本人及び関わる家族の生活とは異次元のものとなることの社会的効果も極めて大きなものとなるのです。

 1.「自助」が要求される  

※ 『発病自体の予防』を効果的に実現するには、「本人」が、「注意の分配力」の機能の出番が多くて、「前頭葉が活性化する生活習慣」を構築し、継続して実践することが不可欠の条件となるからです。

 その「生活習慣」とは:

(1)論理的な根拠

『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないのです。

「左脳中心」、仕事偏重だった「第一の人生」とは生き方を変え、左脳の出番が必須となる「仕事」とは無縁となる『第二の人生』では、右脳中心の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、『自分らしさ』を前面に出せるような生き方をして、毎日の生活の中に、実践の過程や目標達成の結果に『自分なり』の「楽しみ」や「達成感」を感じて、『自分なり』の「喜び」や「生き甲斐」が得られるような『テーマ』を選択し、『自分なり』の「目標」を設定し、『自分自身がイキイキとしている』と感じられる『脳の使い方』としての自分なりの『生活習慣』を打ち立てて、継続して実践することが、必要不可欠の条件となるのです。

)日々が、「仕事」とは無縁の生活となる第二の人生では、自分の置かれている生活状況に対する肯定的でポジティブな捉え方を基本とし、且つ、『自分なり』のという自分の尺度で、物事を評価し、目標を設定し、追求し、努力する生き方が、『脳の健康』を維持する上で、「AD型認知症」の発病を予防する上で、極めて重要な要素となるのです。

(2)構築すべき生活習慣の「五箇条」

「趣味や遊びや人付き合いや運動や、地域活動」等を中心とした生活の中に、自分なりの『喜び』や『生き甲斐』が得られるような『目標』の設定と実行、生活上の張りのある『生き方』を見つけて、自分らしい『生活の楽しみ方』をして、何かに挑戦する『意欲』が湧いてきて、『注意の集中力』が長続きして、『注意の分配力』の出番が出来るだけ多くなるような『脳の使い方』としての『生活習慣』を組み立て、構築し、実践することなのです。

①時間が経つのも忘れるような、熱中し、夢中になれる、趣味や遊びの機会を出来るだけ多く持ち;

② 趣味や遊びを通じて、できるだけ多くの人達と交わり;

③ 趣味や遊びや人付き合いや、地域の祭りの復興等の地域活動に、自分なりの生き甲斐や目標や喜びを見つけて;

④精神的な張りと緊張感のある毎日を過ごしながら;

⑤速足の散歩やラジオ体操など、毎日、楽しみながら『運動』するのです。

  2.「共助」が必要となる

 地域住民が活動に参加する「脳のイキイキ教室」を運営するには、『地域ボランティア』の積極的な参加と協力が不可欠のものとなります(ボランティアとして参加し、予防教室の運営に関わる都度の実施テーマの選択や実施方法の創意や工夫、他地域の予防教室との交流の促進、実施テーマの効果の評価等に積極的に参画することに因り、注意の分配力の活用と前頭葉の活性化により、自身の喜びや生き甲斐、ひいては発病の予防につながる)。

 3.「公助」が必要となる(以下の全てに公助が必要となります)

(1) 二段階方式の導入による実践展開

  • 導入費用(二段階方式の使用料)
  • 実務研修会の受講費用
  • 講演会の実施費用(講師派遣費用)
  • 小冊子、万年カレンダー、脳イキイキ手帖等の購入に対する補助金の交付

(2) 介護の費用補助(「介護保険制度」による対応)

 二段階方式の考え方及び手技の活用に基づいた、「AD型認知症の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動」という具体的な対策方法が、北海道から九州に跨る累積452の市町村での予防活動実践の成果として、主張内容が正しいことが疫学的に実証されていて、極めて大きな効果を生み出している我が国では、何等の対策を打たないままに放置していて、認認介護介護離職が放置されていていいわけがないのです。私たちが提案している住民参加型の地域予防活動を全国展開し、地方の地域の隅々にまで浸透させていけば、「認認介護」や「介護離職」が消えていくだけでなくて、単年度ベースで10兆円を超えてきていて、この先さらに増加する一方と予測されている介護地獄を解消させ、「介護関連の費用」の規模と総額とを大幅に減少させ、何らかの理由で末期の段階の症状が発現するまでに前頭葉を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してしまったお年寄りについては、「家族介護」の負担を強いることなく、全員を『介護保険制度』で対応することが出来る社会を実現させることが出来るからなのです。発病自体の予防という政策の実施については、何故か、反対する勢力が存在していて、政府に対して圧力をかけているようなのです。古今東西、『改革』には抵抗がつきもの。『住民参加型の地域予防活動』を、出来るだけ早期に、国策として実現するためには、国民の理解と賛同が不可欠となるのです。

「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態なのであり、第二の人生における脳の使い方としての「生活習慣」の創意、工夫、改善により、『発病自体を予防することが出来る(一次予防が可能)』のです。一次予防が最も効果的なのです。エイジングライフ研究所が提案しているのは、一次予防を核として、且つ、国策化により実施すべきという提案を行っているのです。先駆けて、実践による効果、成果も示してあるのです。

KinukoとTadaoも二人とも古希を超えた年齢に在るのです。二人だけで運営するエイジングライフ研究所が、かつてのように、市町村との契約を締結して、二人の志だけで実施して行くことは無理なのです。野党もこの問題に関心を持ち、政策を提言し、協議する政策集団に立ち返ってほしいと願うのです。必用とあれば、国会へ出て行き、いくらでも質問に答えるつもりなのです。

      本著作物「E-04」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所帰属しています。 

 

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