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認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

市町村による一次予防を目的とした『住民参加型の地域予防活動』の展開 (A-23)

2012-05-31 | アルツハイマー型認知症の予防活動

&1『 発病の 早期の段階』の見つけ方とその特徴

(1) 『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』を、①回復可能な「軽度認知症」(小ボケ)の段階及び②重症化の進行の抑制が未だ可能な「中等度認知症」(中ボケ)の段階【=本当の意味での早期の段階】で見つけるには、③「神経心理機能テスト」の使用が不可欠となるのです。

(2)  然も、「神経心理機能テスト」による『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベル精緻な判定と過去の「生活歴」の聞き取りに基づいての『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能を活性化させる為の『「脳の使い方」としての視点と意味で言う『生活習慣の改善』指導【=「脳のリハビリ」の実践指導】とが、判定と治療、更には、『発病自体の予防』の為の/唯一の方法となるのであり、投薬や手術や治療といった「医行為は、不必要」なのです。

※ ここで特記しておきたい『注意事項』としては、 1つの理由としては、「発病の有無及び症状の段階区分の判定(診断)の方法」が、高額な売り上げが立つ/CTやMRIが必要ではなくて、逆に、保険点数が極端に低い(売り上げが極めて低いものとしかならない)「神経心理機能テスト」の使用が不可欠となる為に、『医療機関にとっては、事業としてペイしない』ということが、極めて重要なポイントなのです。加えて、もう一つ別の理由としては、『本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」であるにすぎない「AD型認知症」は、「発病の予防」や/「治療(=症状の回復及び/又は重症化の進行の抑制)の効能を有する薬(治療薬)は、発病及び症状の住所化が進行するメカに照らして、未来永劫、開発されることは、有り得ない』ことでもあるのです!!!

〇「ボケの三段階」 = =   ⇒ 

   

コーヒー・ブレイク) 「AD型認知症」の発病の最初の段階である「小ボケ」からの回復及び症状の更なる重症化の進行の抑制が未だ可能である「中ボケ」を末期の段階である「大ボケ」にさせない事は、本人にとっては勿論のこと、家族にとっても大きな意味があります。ところが、回復可能な「小ボケ」の段階及び更なる重症化の進行の抑制が未だ可能な「中ボケ」を見つけるには、私たちの「二段階方式の手技」のような、極めて高度で精緻な判定能力を有する「神経心理機能テスト」の使用が不可欠となるのです。CTやMRIでは、更には、f-MRIやPETを使用してみたところで、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけることは出来ないのです。「小ボケ」又は、「中ボケ」の段階で発病を見つけられないで、放置されたままでいると、症状の重症化が進み、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の段階になります。

CTやMRI、或いは、f-MRI,果ては、PETまで総動員しようとも、売り上げを稼ぐことには役立つっても、「重度認知症(大ボケ)」の段階で、発病を見つけていたのでは、せっかく見つけても手遅れ、為す術は何も残されていなくて、「発病のレッテル貼り」の診断でしかないこととなるのです。

 

&2『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階の類型的症状」の発現が特徴         

(1) テレビが、いろいろな種類のものを取り上げるので、認知症にも種類がたくさんあることはご存じだと思います。その種類がいろいろある認知症の中で、「AD型認知症」が認知症全体の90%以上を占めているのです(But,この数値は、「小ボケ」/「中ボケ」/「大ボケ」の、全ての段階の発病者が含まれていることに注意して下さい。厚労省が発表する予測数値は、「大ボケ」の人数だけなのであり、「小ボケ」と「中ボケ」の人数は、入っていない数値なのです!!)。

(2) 高齢化の更なる進行が予測される中で、「AD型認知症」を発病する高齢者達の数も増え続けることが予測されているのです。その、「AD型認知症」こそ、保健師さんにとって、「保健及び予防活動」の最も重要な対象となる「テーマ」だということではないでしょうか。

(3)「AD型認知症」は、症状の回復が可能な「小ボケ」及び/症状の重症化の進行の抑制が未だ可能な「中ボケ」の段階での発病の発見(判定)には、CTもMRIも/f-MRIもPETも、不必要なのです。「本当の意味での早期の段階」、発病を見つけることが出来れば、①正常レベルへの回復及び又は、②症状の重症化の進行の抑制が可能である上に、『その為の治療は、薬の投与が、不必要』なのです。診断している医療機関も、薬を開発している製薬会社も、複合機能体である『前頭葉』と言う機能についての知識と理解が、浅過ぎるのです!!!

          

(4) 私たち「二段階方式」が蓄積してきた「AD型認知症」を発病した『高齢者』達の多数の「脳機能データ」を解析すると、「小ボケ」から「中ボケ」へ/、「中ボケ」から「大ボケ」へ/と症状の重症化が進行して行くにつれて、『前頭葉」機能の機能レベル(働き具合)が、加速度的に衰えていくことが分かるのです。発病の末期の段階である「大ボケ」のレベルになると、「前頭葉」機能は、殆ど機能していないことが分かるのです。状況を判断し、実行すべきテーマを発想し、その実行の内容を組み立て、内包する判断基準である『評価の物差し【=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス】の機能』に因る、評価/注意/関心/観方に従い(に基づいて)、最終的な実行内容を決定する働きをしている複合機能体であり、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能の働き方/働き具合が、「薬を飲む(貼る)」ことで、機能が回復したり及び/又は、症状の進行が遅れることなど、発病/症状の重症化が進行して行くメカに照らしてみた場合、絶対に有り得ないことなのです。『前頭葉』機能は、「意識」が覚醒した/目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役目を担っている脳機能であり、謂わば、左脳、右脳、運動の脳の三頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」の運行を支配管理する『御者』なのです。「脳全体の機能」を回復させるには、『前頭葉』の機能を真っ先に回復させることが、必要不可欠の条件となるのです。その『前頭葉 』機能を、回復させるには、しっかりと「使う」こと以外に、他に方法は無いのです。薬が効くような代物ではないのです!!!

(5) 「早期段階の判定及び早期段階からの回復や/重症化の進行の抑制、更には、発病自体の予防(発病時期の先送り)」の為に、「AD型認知症」の発病の有無及び発病の段階区分の判定並びに『前頭葉』機能を含む脳全体の機能を「活性化」させる為の「生活習慣の改善」を目的とした指導の実施に際して、必要不可欠となる「神経心理機能テスト」の使用が、保険点数が極めて低い為に、『医療機関にとっては、事業として必要となる収益を上げることが期待出来ない』のです。医療機関といえども事業体ですので、最低限でも必要な規模での収益が上がらない事業を、継続的に実施して行くことは、出来ない相談なのです。従って、「収益はあげられなくても、費用が減るメリットがある」ことで事業として継続して展開できる/自治体や国でしか、対応が期待できないということになるのです。

         

&3 『末期の段階での発病の発見』ではなくて、本当の意味での『早期の段階での発病の発見』に目を転じるべき

(1)  日本は世界に先駆けて『超高齢社会』に突入しています。この先、高齢化が更に進んでいく中で、医療機関も国も市町村も、『発病自体の予防』及び『早期発見と早期治療』に対して、何もしないで/手をこまねいて放置していると、高齢者の大半は、「身体が保ちながら、脳が保たない」結果として、行き着くところは、「AD型認知症を発病し及び症状の重症化が進行して、介護が不可欠となる高齢者」の人数の更なる増加という、悲惨な将来像が、はっきりと見えて来ているのです。

(2) 厚労省が発表している「認知症の発病高齢者の数200万人」と言う数値は、『AD型認知症』を発病した、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の「高齢者」だけの人数なのです。「重度の記憶障害(物忘れの症状)」という誤った医療指針の為に見逃されている回復可能な「小ボケ」及び症状の重症化の進行の抑制が未だ可能な「中ボケ」とを合わせた人数は、「大ボケ」の2倍相当にもなるのです。然も、「大ボケ」の2倍の人数にもなる「小ボケ」と「中ボケ」の段階の高齢者達は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を見直して、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能が活性化化する『生活習慣』を構築し、継続的な実践の自助努力により、『第二の人生』を送る上での/日々の暮らし方(生き方)に取り込むことにより、①正常レベルに回復させること(「小ボケ」)及び/又は、②症状の重症化の進行の抑制が未だが出来る(「中ボケ」)」のです。市町村を主体として、「AD型認知症」の発病自体の予防並びに早期段階の発見と早期段階での治療の実施により、回復し及び/又は、「重度認知症」に重症化していく人達の数を減らす「政策」を制度化して、国策として、市町村により、実行して行くべきなのです。その上で、「重度認知症(大ボケ)」の高齢者達に対する『介護保険の適用』を手厚くすることが必要だと考えるのです。

(3) このブログで詳細に説明してきたように、「AD型認知症は、原因も分からないし/治らない病気」という考えは、極めて重大な誤りなのです。「重度の記憶障害(極めて重度の物忘れの症状)」という誤った医療指針に基づいて、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の高齢者ばかりを見つけて診断してきた、精神科医の誤解が最大の原因なのです。これまでのブログで詳細にメカを説明し、開示した根拠となる「脳機能データ」からも分かるように、「AD型認知症」の本態(真の正体)は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないなのです。早期段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)で見つけて、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を見直し、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能が活性化する「生活習慣」を、日常生活に取り込むことにより、①正常レベルに「回復」させることが出来るし、②症状の重症化の「進行を抑制」出来るし、③発病自体を「予防すること」も、出来るのです。

(4)  『第二の人生』を送っている高齢者を多数抱える/個々の市町村が実施の主体となり、行政活動の中の主要な「テーマ」として、「AD型認知症」の予防活動を位置づけ、地域全体の総力を結集する形で、取り組むことが重要なのです。その為には、「AD型認知症」の予防活動に取り組む専門の保健師さんを配置して、地域のいろいろな組織やボランティアを取り込み、継続的な自主活動として、「地域単位」で/『住民参加型の地域活動』として、『発病自体の予防』に取り組むしか、問題を解決する途は、無いのです。

          

&4  まとめ

(1)「AD型認知症」の発病を予防する為の「生活習慣」の改善と継続的な実践の自助努力を目的とした 『生活改善の指導』は、脳を生き生きと使う「生活習慣」を個々人が日常生活に取り組み、確立するむことが核になります。それは、趣味なく交遊なく、運動もせず目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」とは、裏返しの生き方が、「指針」になるのです。

(2) 「意識」が覚醒した/目的的な世界に於ける(脳全体の司令塔の役割を担っている)『前頭葉』機能に十分な情報が上がっていき、『前頭葉』の司令塔としての機能がフルに働くような『生活習慣』、特に、趣味や遊びや人付き合いの働きを司る「右脳」を十分に活用した『第二の人生での生き方』を指標として、指導することが重要となります。これまでは、「身体の健康」というテーマについて大きな役割を果たしてきた保健師さん達は、これからは、「脳の健康」という大きな「テーマ」(身体が保つ限り、脳も保たせる)について、重要な役割を果たすことが期待されているのです。「介護保険」で期待されている、従来型の「身体介護サービス」提供の担い手ではなくて、「生き甲斐創造の手助け」となる/新しいタイプのサービスを提供する担い手に,是非とも、なって頂きたいと願うのです。

 

 注)本著作物(このブログ A-23に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『アルツハイマー型認知症』の発病者の個別・集団別のデータと時系列管理(A-22)

2012-05-21 | アルツハイマー型認知症の予防活動

認知症全体の90%以上を占めていて、専門家たちから原因も分からないし治らない病気と言われてきた「アルツハイマー型認知症」は、1995年以来、私たち「二段階方式=エイジングライフ研究所」が、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村における「住民参加型の地域予防活動」(個別の早期発見と回復/重症化の進行の抑制を明確な目的とした地域単位での予防活動)により、廃用症候群に属する、老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないことが、実証済みなのです。東日本大震災の被災地の高齢者を追跡調査していけば、このことが、今後数年のうちに疫学的にも証明されることになるでしょう。「アルツハイマー型認知症」の症状は、「意識」が覚醒した/目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルリンクさせて判定することにより、①正常な機能レベルに回復させることが可能な「軽度認知症」(小ボケ)及び②症状の重症化の進行の抑制が未だ可能である「中等度認知症」(中ボケ)並びに、為す術が何も残されていなくて、セルフ・ケアにも重大な支障が出て来る/末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の、「三段階に区分」することが、出来るのです。

             

「アルツハイマー型認知症」の早期段階(①「小ボケ」及び②「中ボケ」)と判定された人達は、脳を活性化させることを目的とした個別の「生活改善」(『脳のリハビリ』=生活習慣の改善)の指導により、①正常レベルに回復させること及び/又は、②重症化の進行を抑制することが出来ます。但し、(自身の生活自立状態に対する自覚が持てなくなっている)「中ボケ」の症状の重症化の進行の抑制には、家族ぐるみでの協力が、不可欠となります。その意味で、地域予防活動を展開するには、地域単位及び家族ぐるみでの「アルツハイマー型認知症」に対する正しい知識と十分な理解が欠かないのです。市町村における「地域予防」活動の展開に際しては、「講演(演題は、ボケは防げる治せる)」を通じての啓蒙活動が、極めて重要な役割を担うことになります。

 

「アルツハイマー型認知症」は原因不明で治らない病気と言う誤った知識が地域住民の間に浸みこんでいます。「講演」によって、『「アルツハイマー型認知症」は、「脳の使い方」としての視点と意味で言う「生活習慣病」』なのであり、『「前頭葉」機能を含む/脳全体が活性化する生活習慣の構築と継続的な実践の自助努力によって、「治す」ことも「予防」することも出来るタイプの認知症』なのだという「知識」を、地域住民の間に浸透させることが、活動の開始と広がりを獲得する上で不可欠の条件となるのです。

       

「住民参加型の地域予防」活動を効果的に展開するには、継続性が不可欠です。従って、「地域予防」活動を展開する上で、活動データの時系列管理が必要となります。個々の被検査者の神経心理機能テスト結果、脳の機能レベルの判定結果、生活の自立度の判定結果及び脳機能レベルについての評価結果(改善、維持、悪化)などの個人別の脳機能データ並びに判定及び評価結果等についての時系列管理が必要となってくるのです。

私たち「二段階方式(エイジングライフ研究所)」が開発した『二段階方式の管理ソフト(「エイジング」)』は、こうしたデータの管理を、個人別及び集団単位(グル-プ別、地域別、男女別)で、且つ時系列管理することが出来るようになっています。このソフトの活用により、「アルツハイマー型認知症」に対する発病を予防するための正常レベルにある人達への「生活改善」の啓蒙、早期段階にあると判定された人達の「正常レベルへの回復/重症化の進行の抑制」のための「生活改善」の指導のための支援及び指導等の諸施策の効果を/個人単位で及び集団(地域)単位で、時系列管理及び評価が出来る優れものなのです!!

        

下記に「エイジング使用の手引き」の一部を表示します。

  各ボタンの機能一覧(主な機能を赤字で表示)

この管理ソフト「エイジング」を活用することによって、定期的な健診(判定)システムが完成することになります。

      

「アルツハイマー型認知症」は、様々な種類が数ある認知症全体の90%以上を占めているのです。

「アルツハイマー型認知症」は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないのです。

「アルツハイマー型認知症」は、早期発見(①「小ボケ」や②「中ボケ」の段階で発病を見つける)と早期治療(脳の機能レベルに見合った「脳のリハビリ」の実践)により、①正常レベルに「回復」させる(治す)こと及び/又は②症状の重症化の進行を抑制すること出来るのです。

その上に、「アルツハイマー型認知症」は、『前頭葉』機能を含む/脳全体が活性化する「自分なりの生活習慣」の構築と継続的な実践の自助努力により、「発病自体を予防」することが、出来るのです!!!

       

「重度の記憶障害(物忘れの症状)」という誤った指針により、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の段階でしか、発病を見つけてこなかった精神科医の誤解が原因で、『「アルツハイマー型認知症」は、原因不明で治らない病気だという、極めて重大な誤解』が、日本全国津々浦々にまで、浸透してしまったのです。

『(権威や認知症の診断が専門である精神科医)に因る誤解が幅を利かせている現状』が放置されていて、何らの対応も対策もとられていないのです。現状のまま放置して手をこまねいていると、高齢化の進展に符合して、今後増え続けることが予想されている『アルツハイマー型認知症』の発病高齢者達に対する、「介護保険」の適用は、費用面から制度破綻の危機に直面してしまうのでハト、危惧しているのです。

 注)本著作物(このブログA-22に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHP(ここをクリックしてください)

 

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『アルツハイマー型認知症』の早期診断を可能にした「二段階方式」の手技(A-21)

2012-05-17 | アルツハイマー型認知症の早期診断

&1  「AD型認知症」の早期診断及び早期治療並びに「発病自体の予防」を可能にさせた/『二段階方式』の手技の特徴

(1) 私たち『エイジングライフ研究所/(KinukoとTadの二人が、主宰)』の代名詞、「二段階方式」の手技では、『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』を三つの側面から評価及び判定します。その場合、やるべき内容とその手順が、客観性を重視した考えが徹底されていて、「パターン化されている」のが特徴です。従って、「二段階方式」の手技を活用した、判定業務については、資格も特別の能力も必要とされません。必要で大切なのは、予防活動に対する「意欲」と人に対する「親和性」なのです。「AD型認知症」の症状は、個人ごとに発現する程度と態様が異なります。そうした症状は、『意識』が覚醒した目的的な世界に於ける/脳全体の司令塔の役割を担っている脳機能、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに、厳密にリンクさせた『三段階に区分された類型的症状(「改訂版30項目問診表」)』により、パターン化されているので、「マニュアル」と「使用の手引き」の手順通りに、手技を活用/実施することで、評価と判定については、あらゆるケースを画一的に処理することが出来るのが特徴(But、それでいて、内容は、とても深い)なのです。

(2) (評価/判定の対象)となる「三つの側面」      

①  二種類の神経心理機能テストによる『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルを精緻に判定出来る脳機能テスト」の実施結果である『被験者の脳の機能レベル』の判定内容(以下、「A」)

②  被験者の現在の具体的な「生活実態」の聴き取り及び「改訂版30項目問診票」に因る確認結果としての『現在の「生活の自立度」』の確認結果(以下、「B」);

③ ナイナイ尽くしの単調な生活の開始を誘発した「キッカケ」の具体的な内容及びその発生時期の確認並びに「発生の前の生活習慣」及び「発生後のナイナイ尽くしの単調な生活習慣」の内容及びその継続の確認作業、即ち、生活歴」の聴き取り結果(以下、「C」)。

という『三つの側面』の情報(判定/確認)結果を、相互にリンクさせて、『総合的に判定し、評価し、鑑別する』方法が、他に例のない「二段階方式」の手技の特徴なのです。

※1「A」の脳機能レベルと/「B」の生活自立度とが一致して、更にそれを裏付け説明できる『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続「C」』という『生活歴』の確認が出来た場合【A=B=Cが成立した場合】にのみ、「AD型認知症」の発病と判定することになります。

※2(「」の脳機能レベルの判定に際しては、同時に、脳機能が衰えていく場合の「パターンとその項目の組み合わせ」についての『規則性の有無の確認【(前頭葉機能⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳という、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く厳密な順番に合致しているか/否かの確認並びに(MMSE下位項目の項目困難度の順番通りとなっているか/否かの確認)】の作業が行われることは言うまでもありません。そして、「AD型認知症」であると判定された場合にのみ、個別の「生活改善」指導の対象となります。

※3「AD型認知症」は、①廃用性の/②加速度的で/③異常な機能低下の進行により、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能が、加速度的に衰えていくことが原因で、発病し/症状の重症化が進行して行くタイプの認知症であり、本体が、『仕事と言うテーマ』の遂行とは無縁の日々を生きて行くこととなる『第二の人生』を送る上での、日々の「脳の使い方」としての視点と意味で言う『生活習慣』が、発病するか/しないか及び症状の重症化が進行するか/しないかを決定づける、『①廃用症候群に属する/②老化・廃用型の/③生活習慣病』であり、早期の段階であれば脳を活性化させる「生活改善」により、正常レベルに回復させること及び/又は、症状の更なる重症化の進行の抑制が出来る認知症の典型でもあるのです。猶、認知症を疑われる症状を示す被検査者のうち、「AD型認知症」と判定されるケースの割合は、症例が集積され多数になるにつれて、90%を超えることになります。

(3)  「二段階方式」の手技の活用による、『「AD型認知症」の発病の有無及び症状の「三段階区分」の判定の為の手技実施の流れの概要を図式化』すると、以下の通りとなります。

          

(4) 「 二段階方式」の手技の実施に関わる/全体の流れのポイント及び概要は、(以下の図の通り)となります。

           =客観化の徹底とパターン化されているのが、特徴!!

 

&2  「二段階方式」 の手技の実務化/マニュアル化/客観性化を重視/徹底

(1)「二段階方式」の手技の実施については、極めて詳細で且つ高度な内容でのマニュアル化が完成していて、それらは、『①個別事例判定マニュアルA(A4版164頁)/②個別事例判定マニュアルB(A4版256頁)/③個別事例判定マニュアルC(A4版170頁)並びに//④個別事例判定マニュアル使用の手引き(手技の解説編:A4版51頁)/⑤個別事例判定マニュアル使用の手引き(ケース事例解説編:A4版4頁)及び⑥管理ソフトエイジング』となります。質も量も、他者とは、異次元のもの!!

(2)「二段階方式」の手技を活用して「AD型認知症」の発病の有無及び発病の各段階の判定並びに、他の種類の認知症と鑑別し、或いは/認知症と紛らわしい病気と鑑別するということは、多数の症例により集積された「脳機能データ」の解析結果に基づいて、各種作業がパターン化されている(内容及び手順を確認して行く作業を実施していく)のが、特徴です。その結果、「AD型認知症」の発病である場合には、『必ず、A=B=Cが成立することになる』よう設計されているのです!!!

(3)「二段階方式」の手技により、「AD型認知症」であると判定されたケースでは、①「軽度認知症」(小ボケ)又は②「中等度認知症」(中ボケ)と判定された個々のケースについて、①(「小ボケ」のケースについては、正常レベルへの回復/又は、症状の重症化(To「中ボケ」)の進行の抑制を目的とした/個別の「生活改善」指導が実施されます。「中等度認知症」(「中ボケ」)と判定された場合は、症状の進行(To 「大ボケ」)を抑制することを、明確な目的とした/個別の「生活改善の指導=被験者の脳の機能レベルに応じた内容での『脳のリハビリ』」が実施されます。猶、「大ボケ」と判定されたケースについては、(為す術が何も残されていなくて)、「介助/介護」の措置の対象となります。

         

&3  人類最大の難問とされている『意識』が覚醒した/目的的な世界に於ける(脳全体の司令塔の役割り)を担う『前頭葉』機能に的を定めた『特別な手技』

(1) 『前頭葉』機能を含む/脳全体の働き具合(脳の機能レベル=「A」)に/厳密にリンクした『三段階に区分される類型的症状(「改訂版30項目問診票」)』が、発現して来るのが、『AD型認知症』の症状が発現して来る特徴なのです。私たち「二段階方式」では、出来得る限り/主観的な評価や判定や憶測を排除していて、出来得る限り客観化する方法が徹底されていて、就中、『必ず、「因果関係の存在を実証出来ている」ことが徹底されているところが、他者とは最も異なる、極めて重要な特徴なのです。

(2) そのベースとなるのは、『意識』が覚醒した/目的的な世界に於ける脳全体の「司令塔の役割り」を担っている脳機能である『前頭葉』機能の(機能レベル)の『精緻な判定』なのです。

手技に慣れるにつれて、「改訂版かなひろいテストとMMSE」と言う二種類の神経心理機能テストを実施して、『脳の機能レベル=A」を計測し/判定していく際に、「この脳の機能レベルならば、生活実態は~だろう」という予測を立てられるようになります。「AD型認知症」の場合には、必ず(例外なく)「A」=「B」が成立します。従って、「生活歴」の聴き取り及び「改訂版30項目問診票」を使って、『生活の自立度』を確認した時点で、『脳の機能レベル(「A」)が、生活の自立度(「B」)と一致するか/否かを、きちんと、確認して行く作業が、必須となるのです。

※1  「A=B」が確認されると、私たち「二段階方式」が世界に誇る「脳機能データ=(MMSE下位項目の項目困難度の指標)」に従い、『減点を構成しているMMSEの下位項目が、「AD型認知症」の場合の/「落ちて行くパターンとその項目」通りであるか/否かの確認作業を行います。「否」の場合は、その時点で、被検査者は「AD型認知症」の発病者ではないことが確定します!!

※2 「 脳の機能レベル=A」のアウト・プットそれ自体が、「生活自立度」として、「三段階に分類された類型的症状」に現れる訳なので、「A」が「B」と一致しない〔A≠B〕の場合は、何故その状況が起きているのか(防衛的な為なのか/家族関係の悪さなのか/或いは、他の種類の病気のせいか等)推理を働かせ、確認しておくことが大切になります。背景にある家族関係等の事情も、「生活改善」指導の大切な要素になるからなのです。『A=Bが成立しない、つまりA≠Bとなることが確認されるとその時点』で、「AD型認知症」ではないことが、確定するのです。

※3 そして最後に、現在の脳の機能レベル(「小ボケ」、「中ボケ」、「大ボケ」)をもたらす原因(加重要因)となっている『ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続』と言う『事象の事実の存在』について、この数年間の「生活歴の聴き取り=(脳の使い方としての単調な生活習慣の継続の確認)」作業に因り、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続「C」)』を確認することになるのです。その場合、「AD型認知症」の発病高齢者であれば、『必ず、「A」=「B」=「C」が、成立することになる』のです!!!

注)『生活歴の聞き取り』の過程で明らかとなった、被験者の「脳の使い方」としての『単調な生活習慣』の具体的な特徴及び問題点を考慮に入れて、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能を活性化させる為の/被験者の「①脳の機能レベルに見合った/②生活条件に見合った/③「内容とレベル」での、『脳のリハビリ』、より適切な「生活習慣」の改善を指導していくことが大切なのです。

         

(エピローグ) 平成の大合併では、多い場合には二桁の数の市町村が合併して/一つの市や町になりました。この合併により、市や町単位での高齢化率は大幅に低下しました。高齢化率が大幅に低下したことで、「AD型認知症」に対する関心が低下して来ています。ところが、合併後の市や町単位での高齢化率が大幅に低下している一方で、地域単位での高齢化率に目を向けると逆に、高齢化が進行しているのです。地域単位でみれば、高齢化率が30%を超えるところはざらにあります。手遅れにならない内に、「住民参加型の地域予防」に関心を向け、活動を再開し或いは活動を開始して欲しいと願うのです。

 

 注)本著作物(このブログ A-21に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 

 

 

 

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