認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

『アルツハイマー型認知症』の発病自体の予防(川上対策)に効果がある「5つの秘策」(I-14)

2024-06-01 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ

    

(プロローグ)様々な種類が数ある「認知症」の内の大多数、90%以上の割合を占めている『アルツハイマー型認知症』については、世界中の権威ある機関(米国のハーバード大学を筆頭にして、我が国で言うと、東大、京大、理化学研究所等)が主張する内容が、驚くなかれ、『誤りダラケ!』なのです。
KinukoとTadaoの二人だけが主宰する「エイジングライフ研究所」(主張の内容及び手技を総称して、「二段階方式」と呼称)の主張内容(詳細は、A4版での総ページ数が730ページに及ぶ「二段階方式個別事例判定マニュアルA、B及びC」並びに「個別事例判定マニュアル使用の手引き」に記載)が、世界中で唯一、正しいことが疫学的方法により実証されているものなのです。

  

※1『アルツハイマー型認知症』の発病を惹き起こす要の要因なのではなくて、発病により発現が確認される症状の「一つの態様に過ぎないもの」である「記憶障害」という『誤った的』(「アルツハイマー型認知症」の本態について、極めて重度の物忘れが特徴の「神経変性疾患」だと誤解している)を射るばかりしていて、『世の中を惑わせている』だけの「アミロイドβ仮説」の提示者達に、猛反省を促したいのです(⇒「アミロイドβ仮説」を理論的なバックにしていて、架空の認知症である「若年性アルツハイマー型認知症」を説明/説得材料にした川下対策「ボケても安心な社会作り」の政策の制度化は、発病自体の予防という川上対策を棚上げした上に、23兆円超もの血税を垂れ流す世紀の愚策)。
⇒そもそも、アミロイドβの蓄積(老人斑)と『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行との間には、因果関係(原因と結果の関係)自体が存在していないのです(詳細な説明及び根拠データについては、kinukototadao と入力し/検索して、グー・ブログの「H-05」の説明を参照して下さい)。
⇒アミロイドβ仮説を前提の根拠理論に開発されたエーザイのレカネマブは、『アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する効能は皆無』なのであり、有るのは、「脳出血、脳浮腫、脳の萎縮の副作用だけと言う代物」なのです。
⇒効能の評価に転用し悪用した「CDR」は、そもそも、「ケアプラン作成用の主観的な基準に基づく主観的な評価を単に数値化する手法に過ぎなくて、評価数値自体が出鱈目」なのです。服用の効能の評価を行うのであれば、「意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉の機能レベルの服用に因る変化』について、「客観的な手技の活用による、客観的な評価の結果としての有意な数値」を提示する社会的な責任が、エーザイにはある筈【そのやり方を避け、「CDRの転用」に因り、主観的な評価を数値化しただけの主観的な評価結果の数値を提示する姑息な手段に(無から有は生じて来ないのに)、エーザイは何故出たのか(過失か/故意なのか?)。
⇒主観的な基準に基づき、主観的な評価結果を単に数値化するだけの手技である「CDR」の転用に因る『杜撰な評価結果』で導き出した効能の数値の根拠(対象者)自体が、私たち「二段階方式」が提示している『脳の老化のスピード差をもたらす「生活習慣の要因」と題する脳機能データ』を、単に反映していることにさえも、エーザイは無知なのです(気づいていない)。猶、(当該データは、「プロローグ」の最後、「※11」の下の右図で提示してあります)。
※2『意識』は、世界中の専門家達の間で、未だに『人類最大の難問』とされているのですが、『アルツハイマー型認知症は、意識が関わるタイプの認知症』なのであり、『意識の世界』が存在していなくて、『意識』を構築する要の機能である『注意の分配力』の機能が備わっていない、マウスやマーモセット等の「アミロイドβの注入に因る記憶障害」の関わりの有無及び程度の行動を何処まで深く追求しようとも、『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行のメカニズムの解明には繋がらず、「徒労と時間の無駄、コストの無駄遣い、若い人材の無駄遣い」に終わるに過ぎないと断言出来るのです。 
※3 『アルツハイマー型認知症』の真の正体、本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「脳の使い方」としての意味で言う「生活習慣病」なのであり、「食生活とは無関係」であることに留意する)なのであり、「意識が覚醒した目的的な世界」に於ける「脳全体の司令塔」の役割を担っている『前頭葉』の機能が、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行き、異常なレベルに衰えが進行してきたその時が、『前頭葉の機能障害』に起因した症状だけが発現する段階、世界中の権威機関は見落としているが、発病の最初の段階であり、私たち「二段階方式」が定義し区分する『軽度認知症』(小ボケ=社会生活の面に重大な支障)の段階なのです。
※4 『意識』が覚醒した目的的な世界は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車を運行する世界であり、馬車の運航を支配し管理している「御者」の役割を担っているのが『前頭葉』(前頭前野の穹窿部に局在する複合機能体であることに留意する)という脳機能なのです。
※5 『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、必ず、『前頭葉』、「左脳」、「右脳」、「運動の脳」の順番に、遂次、「廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く」ものなのです(14689例の症例が提示する「事象の事実」)。
⇒アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説の全てが、此処に提示する事象の事実(真実の実態)を説明することが出来ないのです(説明が不可能)=これら「3つの全ての仮説」の主張内容が、「100%誤りだ!」ということなのです!
※6 『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、軽度認知症(小ボケ=社会生活面に重大な支障)、中等度認知症(中ボケ=家庭生活面にも重大な支障)、重度認知症(大ボケ=セルフケアにも重大な支障が有り、介護が必要となる)の『三段階の症状』が順次発現して来るのが特徴なのであり、私たち「二段階方式」は、各段階毎に10項目からなる「類型的症状」を指標化し、発病の有無の判定/重症度の判定/脳のリハビリの指導の面で、活用しているのです(kinukototadaoと入力し検索して、ブログの「G-14」中に記述してある、改訂版「30項目問診票」を参照して下さい)。
※7 秋田県で認知症大使に任命された『若年性アルツハイマー型認知症』なる認知症はこの世に実在していない架空の認知症なのであり、『側頭葉性健忘症』(若年での発症と海馬の萎縮が特徴。極めて重度の記銘力障害に起因した極めて重度の物忘れ=記憶障害の症状を呈するが、前頭葉の機能が正常なレベルに在る為に、生活上の様々な困難を理解出来ていて、自分の言葉できちんと説明出来るのが特徴)を誤診しているだけなのです。
※8  認知症の診断が専門の精神科医は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能が極めて異常なレベルに衰えが進行してきた結果、症状の一部として、「極めて重度の物忘れの症状」が確認される重度認知症(大ボケ)の段階で、『アルツハイマー型認知症』の発病の最初の段階だと『誤解した、発病の診断を行っている』のです。
⇔米国精神医学会が策定し、現在も猶世界的に大きな影響力を保持している「DSM-Ⅳ」の第二要件が確認を要求している「失語、失認、失行(紛いの)』症状の発現は、記憶障害に起因したものではなくて、「注意の分配力」の機能を核心とする「前頭葉の三本柱の機能」の機能障害(「注意の分配力」の機能が、殆ど働かない機能レベルに在ること)に起因した『前頭葉の機能障害(前頭葉の機能が、殆ど働かない機能レベルに在ること)』が、真の原因で発現してきているものなのです【世界中の権威が、このことに無知】。
※9 肝心の『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定出来る手技を持たない精神科医は、極めて重度の物忘れの症状(記憶障害)だけに目をつけて、発病者が「若年」であれば『若年性アルツハイマー型認知症』の発病と診断、「老年」であれば『老年性アルツハイマー型認知症』と診断する、極めて杜撰な診断が大手を振ってまかり通っているのです。
※10 第二の人生を生きる高齢者だけが発病の対象となる『アルツハイマー型認知症』を発病するメカニズムは、発病の第一要件(基盤の要因)が、『加齢(60歳を超える年齢の高齢者であること)』という要因であり、この要因が『発病の基礎(基盤)』となるものなのです。
※11 所謂『若年性認知症』の典型は、「生まれつき特定の遺伝子に異常」が存する人だけが発病の対象となり、若年での発症及び症状の重症化の進行が極めて速いのが特徴である『アルツハイマー病』のことなのです(アルツハイマー博士が世界で初めて発見したことで、その名前が冠された認知症)。

  

      


&1 『前頭葉』の働きが衰えてきたことを実感する「後期高齢者」の日常:
(1) 何事をするにつけても、昔のようには、「意欲」が湧いてこない/「注意の集中力」が続かない/「注意の分配力」の高度な発揮が出来ないのです!
 今住んでいる伊豆高原の地に移り住むようになったのは、2000年の7月の事だったのです。「あれから、もう直ぐ24年!」(このブログを書いているTadは、もう80歳!!)。
「身体」の方は、そこそこなのですが、肝心の「脳」の方がすっかり衰えて来てしまっているのです。還暦は愚か、古稀を迎えても、「ボケ予防の講演会」の講師、国内旅行、下手ながらも絵画、ゴルフ等いろんな趣味に手を出していました。能や狂言の観劇や美術館での展示物を観る為に、東京にもよく出かけていました。
HGVCの会員であるリゾートを楽しむ為のハワイ旅行(オアフ島とハワイ島のリゾート)を含めて、年に2~3回は、海外旅行にも行っていました。
   and 

  

週に1~2回は、お友達を我が家にご招待して、富戸の定置網の朝採れの魚をメインに、神様Kinuko の手料理でおもてなしも楽しんでいました。
それでも、毎日が楽しいばかりで、疲れを感じるようなことは、全くなかったのです。
「あれからもう直ぐ24年」、「意欲」がすっかり衰えてきたのを実感させられる今日この頃なのです。
 

(2)「大丈夫かな?!」、我がことながら気になる程、「物忘れ」が日常茶飯事なのです。おまけに、「物忘れ」の頻度も態様もひどくなるばかり!
脳全体の司令塔の役割を担っているのが『前頭葉』という脳機能なのです。
その『前頭葉』の各種機能の「認知度」及び「発揮度」を左右する基礎的な機能(「根幹」をなす機能)を担っているのが「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」(3つ以上の異なる複数の『意識』を同時に並行して構築/管理し及び3つ以上の異なる複数の「テーマ」を同時に並行して遂行していく上で、必要不可欠の脳機能)の機能なのです。
高齢になると、物忘れの症状が日常的に起きてくるのは、「注意の分配力」の機能が、加齢により衰えてきた証の「老化現象=正常な機能レベルの範囲を保ちつつも、機能の低下が緩やかに進行して行く」なのです。
ほら、前々回のこのブログにも書いておいたでしょう(恥ずかしながら、ここにもう一度引用しておきます)。
☆ 二階の部屋に用事があって階段を上っていく途中、雑誌が階段に置き忘れられているのを見つけて、階段下の書棚に片付ける。そして、階段を上っていこうとした時、自分が何をする為に二階の部屋に行こうとしていたのかが分からない(想起できない)のです。
☆コミュニティー・センターで、別荘地の清掃管理についての会合があったのです。会議の重要な議題となるテーマや問題点とか提案内容とかが詳細に書かれた資料が送られてきていたので、忘れないようにと、わざわざ玄関の下駄箱の上に昨晩置いておいたのです。コミ・センについたら、持ってくるのを忘れていたことに気づいたのです。

   

☆(『前頭葉』の正常老化の曲線=「チコちゃんに叱られる」にも登場!)
&2 『前頭葉の三本柱』の機能に内在する「正常老化」の性質:
(1)『意識』が覚醒した目的的な世界における「脳全体の司令塔」の役割を担う『前頭葉』の根幹をなす基礎的な機能である「前頭葉の三本柱」の機能には、加齢とともに「緩やかに、老化が進行して行く」という特有な性質があります。
   ⇒  

(2)上に表示した左図は、『加齢による前頭葉の老化のカーブ』を表したもの。
『前頭葉』を含む脳全体をそれなりに使う「生活習慣」のもとでも、「高齢者」と呼ばれる年代の60歳代の半ば頃になると誰でも、「前頭葉の三本柱」の働き具合が、ピークである18歳から20歳代の半ば頃に比べて半分程度にまで機能低下が進行し働きが衰えてくるというのがこのデータが示す重要な意味なのです(加齢による『前頭葉』の「正常老化」の性質=By「二段階方式」)。
そして、加齢による「前頭葉の三本柱」の「正常老化」の進行は、70歳代、80歳代、90歳代と年をとるにつれて、緩やかではあるが、直線的に「低空飛行」の状態に入っていくのが特徴なのです。
(3)『意識』が覚醒した目的的な世界における「脳全体の司令塔」で、置かれて
いる状況を分析し、理解し、判断し、状況判断に基づいて、何をするのかの「テーマ」を発想したり、「テーマ」を実行するための「計画」を立てたり、そのやり方を創意、工夫したり、「テーマ」の実行の仕方や予見される実行結果に対する洞察や推理やシミュレーションをしたり、状況の変化に応じて、機転を利かせて対策を立てたり、或いは気持ちや感情の吐露の仕方や程度等の態様について、状況の評価に基づく必要な抑制をかけたり、体験に感動したり、高度な働きを担当しているのが、『前頭葉』の各種個別認知機能群である「実行機能=Executive Function」なのです。
※「評価の物差し=意識の首座=自我」による評価、関心、注意に従い、『注意の分配力』の機能が、「実行機能」を駆使して、目的を達成して行くのが、私たち人間だけに「特有な世界」である『意識』が覚醒した目的的な世界での「脳の働き方」の特徴なのです。
(4) 『前頭葉』は、単体ではなくて、「複合機能体」であることに留意する:
私達が意識的(目的的)に何かを実行する世界、思考や行為や行動や言動をする場面をコントロールしているのが、「評価の物差し(意識の首座=自我)」及び「注意の分配力」の機能を核心とする『前頭葉』と言う「複合機能体」なのです(『アルツハイマー型認知症』の発病者であれば、必ず、この『前頭葉』の機能が(から真っ先に)、(廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く)ことに、世界中の専門機関が無知なのです(未だに、気付いていない)。
脳全体の「司令塔」の役割をしているとされ乍ら、『前頭葉』の機能については、データを獲得する条件設定や機能レベルを精緻に判定する「手技」の開発が難しい為に、或いは『前頭葉』の機能が人間にしか具有されていない為に、驚くなかれ、「世界的」に研究自体が、未だに極めて遅れているのです。
(5)「高齢者」であれば、誰の脳にも起きてくる「正常な老化(機能低下)」の進行:
左脳の出番が極めて多い「仕事」とは無縁となる『第二の人生』では、上司の指示や命令も来なければ、周囲からの無理難題の要求にさらされることもなくなります。何を何時までにどのようにやり遂げるかは、全て自分が自分の思うように決めればいい訳です。「なんて、自由な毎日なんでしょう」と、指示も来なければ、要求も来ない自由とかを謳歌している内に(言い換えると、「暇」という自由を持て余している内に)、使われる機会や場面が極端に減った『前頭葉』自体が自堕落になっていくのです。
※1 加齢とともに働きが衰えていく『前頭葉』、その『前頭葉』が、「正常な老化」のカーブを維持し続ける為には、やることが楽しくなるような自分なりの「テーマ」を見つけて、「目標」を設定して、『前頭葉』を含む脳全体を意識的にしっかりと使ってやり、働く機会や場面を増やしてやる生活の仕方を工夫すること(「脳の使い方」としての「生活習慣」の構築と継続的な実践)が不可欠となるのです。
※2「第二の人生」では左脳が主役の「仕事」とは縁がない日々とは言え、右脳や運動の脳が主役となる「趣味や遊びや人づきあいや運動」などを楽しみ乍ら、自分なりの「喜び」や「楽しみ」や、時には「生き甲斐」が得られ、「目標」がある生活を日々過ごすことで『前頭葉』をしっかり使ってやれば、加齢による老化のカーブを描きつつも、脳の機能を「正常なレベルの範囲内」に保つことが出来るのです。
※3 私たち「二段階方式」が集積して来た『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』に関する極めて精緻で極めて多数の「脳機能データ」が示しているように、『前頭葉の機能が正常な機能レベルを保っている』限りは、『アルツハイマー型認知症の発病は、絶対に起きては来ない』ものなのです(アミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着、或いは、アセチルコリンの不足とは、無関係の世界なのです)。
(6)『前頭葉』を含むそうした脳全体の働き方のメカニズムからすると、自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐を覚えるような時は勿論なく、楽しんだり/熱中したり出来る趣味も無く、親しく交遊する友達も無く、散歩程度の運動もせず、何等かの社会活動に参加する場も無く、達成しようと心に決めた目標もない生活、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続する生き方では、『前頭葉』の根幹をなす基盤の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」という「前頭葉の三本柱」の機能の出番が極端に少ない生活習慣を継続していることになるのです。
(7)「前頭葉の三本柱」の機能には、上述したように、加齢と共に働きが衰えてくるという「正常老化の性質」が、生来的に誰の脳にも備わっているのです。
その為、『第二の人生』を送る60歳を過ぎた年齢の「高齢者」が、日々、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続していると、お年寄りなら誰でも経験があるあの体験、「膝」の筋肉の衰え(廃用性の筋萎縮が原因の機能低下)と同じようなことが、『前頭葉』を含む「脳全体」の機能にも、必ず起きてくるのです(脳の場合は、筋萎縮ではなくて、「廃用性の機能低下」!!)。
※  例えば、足腰が痛いとか痺れがあるとか、何かがキッカケで出不精となり、外に出ていかないで部屋にこもったままの生活を何ヶ月か続けていると、廃用性の筋委縮により「膝の筋肉」があれよあれよという間に衰えていくのと同じように、「前頭葉の三本柱」の機能を使う機会が極端に少ない生活習慣が4~6ヶ月関も継続されていると、廃用性の加速度的で異常な機能低下が、起き/進行して来て、『前頭葉』を含む脳全体の機能が加速度的に衰えていくことになるのです(米国のハーバード大学を筆頭に、世界中の権威機関が、憶測だけに因り語る、アミロイドβの蓄積が原因ではないのです!)。

※下記は、私たち「二段階方式」が世界に誇る『脳機能データ』(『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの精緻な判定が基礎のデータなのです)。
 左図=右図  
 
&3 「 アルツハイマー型認知症」発病のメカニズム
(1)世間で認知症の専門家達から(世界中の専門家達から)原因不明と言われ
ている『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症は、「加齢とともに脳の老化が進む」という要件(加齢に伴う正常老化という基盤の要因=「発病の第一の要因/要件」)と「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続」という加重要因(廃用性の異常な機能低下という「発病の第二の要因/要件」)と言う、『異なる二つの要因/要件の同時並行的存在(充足)に因り、即ち、異なる二つの要因/要件が重なり合うことによる「相剰効果」に因り、『前頭葉』を含む(前頭葉を筆頭にして)脳全体の老化が、「加速度的に進んでいく」ことにより発病/症状の重症化が進行するというのが、私たち「二段階方式」の主張です(世界中で、私たち「二段階方式」だけの主張なのです)。
(2) 中身はなくても権威がある人達の主張を取るか、権威はなくても中身と実
績とがある私たち「二段階方式」の主張をとるか、その選択は皆さんの手に委ねておきましょう。
※1  『廃用性の異常な機能低下の進行』と言うこのメカニズムのもとでは、『第二の人生』を生きる60歳を超えた年齢の「高齢者」にとって、「第一の要件(要因)」は誰しも共通の要因(但し、基盤の要因)であって、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行と言う「第二の要件/要因)」こそが、「アルツハイマー型認知症」を発病するか/しないか並びに症状の重症化が進行するか/しないかを決定づける要因/「引き金」となる要因となります。
※2そして、『前頭葉』の機能が加速度的な速さで衰えていき、「異常なレベル」に衰えてきたところ(時)に、「アルツハイマー型認知症」(高齢者だけが発病の対象となるのが特徴であり、「老年」で発病する性質のものなので、「晩発型アルツハイマー病」とも呼ばれています)の発病が待っているのです(発病としての最初の段階=「小ボケ」の段階=「社会生活」の面に重大な支障が生じてくる=本人も認識)。
※3 認知症の大多数、90%以上を占めている「アルツハイマー型認知症」は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という、第二の人生での「脳の使い方としての生活習慣」が、発病/症状の重症化の進行と直接の「因果関係」がある(引き金となる)病気、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」であるというのが私たち「二段階方式」の主張です。
※4上図{&2の(7)の図}は、『前頭葉』を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を示すときの、 『前頭葉』を含む脳全体の機能の機能低下の進行(衰え方)のカーブ(立体図)を示していて、約15,000例の症例に基づく、『前頭葉』を含む「脳全体の機能レベルのデータ」が基礎になっている『世界で初めてのもの』。

  

&4 「発病の原因」に関する「諸学説」が抱える未解決の問題点:
(1)「アルツハイマー型認知症」は、世界中の権威機関が、憶測をベースに推測/主張を展開するアミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着やアセチルコリンの不足がもたらす「記憶障害」が原因で、発病/症状の重症化が進行する訳のものでは、ないのです。
(2)これらの仮説は、『アルツハイマー型認知症の本質を見誤り、重度の記憶障害が特徴の神経変性疾患だと誤解して、「記憶障害」という誤った的に焦点を定めた仮説を構想しただけのもの』なのです。
表面的に見つけやすい「記憶の障害」という症状(発病の根幹をなす症状ではなくて、発病の一態様をなすに過ぎない症状)に目が向いただけのもの。
『意識』が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能に目が向けられていない(『前頭葉』のことを良く知らない)儘に、単なる推測を基礎とした主張(仮説)に過ぎないのです。
それらが発病の原因だとしながらも、それらの仮説の全てが、発病/症状の進行との間の『因果関係の存在さえも、未だに実証出来ない儘』なのです。
※1私たち「二段階方式」は、アミロイドβの蓄積(老人斑)及びタウ蛋白の沈着(神経原線維変化)と『アルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間に因果関係が存在していないこと』を実証出来ている「3種類の精緻で、極めて多数の脳機能データ」を提示出来るのです。すなわち、仮説の提示者が因果関係を実証出来ていないのは、因果関係が存在していない為なのです。
※2上図の脳機能データは、脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉』の機能が、「最初に、異常なレベルに衰えてくる」ということを示しているのです。
更に言えば、「30点が満点で11の下位項目で構成されているMMESで判定される下位項目には、出来なくなっていく明確で厳格な順番がある」のです。MMSEで判定される左脳と右脳の機能項目に、下記の順番で、衰えていく厳格な順番があるということです。想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名。
※3もっと驚くべきことは、『前頭葉』を含む脳全体が活性化する生活習慣に改善させること(脳のリハビリの実践)によって、「小ボケ」のレベルの人は『前頭葉』の機能を「正常レベル」に回復させること/症状の更なる進行を抑制することが出来るし及び「中ボケ」レベルの人は症状の更なる進行を抑制することが、未だ可能なのです。
追記すると、末期の段階である「大ボケ」レベルの人は、為す術が何も残されていなくて、介護が不可欠となるだけなのです(この段階で発病を見つける診断が横行していて、『周りからの支援があれば、自分らしく生きていけると主張されている』のは、『側頭葉性健忘症を誤診』した重大な誤りの主張に過ぎないのです。
  

このような『客観的で/事象の事実』を提示している私たち「二段階方式」の「脳機能データ」に対して、上記の全ての仮説は、どのように説明し、反論出来ると言うのでしょうか。
(3) 私たち「二段階方式」は、『生きた人間が、意識が覚醒した世界で、目的
とされる「テーマ」を「意識的(目的的)」に実行していく状態下で、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルとその直接のアウトプットである症状(正常な症状とアルツハイマー型認知症の症状)とを「二段階方式」と呼称する神経心理機能テストを活用して調べた上掲の立体図に示す「極めて多数の症例の脳機能データ」を分析し、解析して、上述の結論(『アルツハイマー型認知症』は、「脳の使い方」としての視点で言うところの『生活習慣病』である」)に到達しているのです。
※1これは、世界で唯一、私たち「二段階方式」だけが問題提起している主張内容なのです。私たち「二段階方式」はこの考えに基づき、1995年から先進的な市町村での「住民参加型の地域予防活動」を指導し顕著な成果を挙げて来ていたのです(現在市町村は、アミロイドβ仮説を根拠とした川下対策である「介護の予防措置」に従事していて、川上対策である『発病自体の予防』は、「政府大綱の第一条で棚上げされた儘の状態に在る」のです。
※2 「ボケても安心な社会づくり」は、血税を垂れ流す世紀の愚策なのです。
(4) 注意すべきなのは、(認知症の診断が専門の精神科医を含む)専門家達が
騒ぎ出す人達は、既に末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)のレベルに症状が進んでいることなのです。その上、認知症の専門家と言われる人達が問題としていない(認知症だということが理解できていない為に、「不活発病」とか「老化現象」とかの見方から、見逃してしまっているだけなのですが)「軽度認知症」(小ボケ)と「中等度認知症」(中ボケ)の段階の人達の数を併せるとその数は、「重度認知症」(大ボケ)の人達の数と同等又はそれ以上の数になっている筈なのです。
「重度認知症」(大ボケ)の段階にまで脳の機能が衰えてしまうと、脳の機能を正常な機能レベルに回復させることは殆ど不可能になるだけでなくて、症状の更なる進行を抑制することさえも困難となってしまうのです(「大ボケ」は、大河の川幅のように幅が広くて、身体が保つ限り症状が更に重くなっていき、植物人間状態にまで進行して行くのです)。
医療の現場で行われているような、為す術が最早何も残されていない発病の『末期の段階』である「大ボケ」の段階で、「アルツハイマー型認知症」の発病を見つけても、意味がないのです(認知症の診断が専門の精神科医は、科学的で客観的な「脳機能データ」による裏付けも無に、憶測や推測だけで構築した「アミロイドβ仮説」に依拠して、「発病自体の予防には目もくれない」で、CTやらMRIやら、果てはPETまで持ち出して来て、為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階で発病を見つけて(「発病のレッテル貼り」をするだけの診断)、荒稼ぎしているだけなのです。その上、『アルツハイマー型認知症』の症状の進行の抑制効果が皆無で/単なる「対症療法薬」に過ぎない薬(エーザイの「アリセプト」は、症状の進行を抑制する効能を有する「治療薬」ではなくて、興奮型の単なる対症療法薬であることに注意)を処方して、そこでも荒稼ぎしているだけなのです(何たる不条理)。


※1アミロイドβ仮説は、『前頭葉の機能レベル』の精緻な判定に、無関心! 
 



※2『アルツハイマー型認知症』は、早期診断/早期治療という視点から、「3つの段階に区分できる」認知症なのです(認知症の診断が専門の精神科医は、『DSM-Ⅳ』の第一要件及び第二要件の規定内容自体が重大な誤りの規定内容であることに気づかないで居て、そのまま踏襲し、為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階で「発病を見つける」診断で、不条理にも稼いでいるだけなのです。
①『小ボケ』:発病の最初の段階であり、「社会生活の面に重大な支障」。
「脳のリハビリ」(『前頭葉』が活性化する「生活習慣」への改善と継続的な実践)により、正常レベルへの回復/症状の進行の抑制が可能な段階。
②『中ボケ』:小ボケの次の段階であり、「家庭生活の面にも重大な支障」。
「脳のリハビリ」により、症状の進行の抑制が、未だ可能な段階。
③『大ボケ』:為す術が何も残されていない末期の段階であり、「セルフケアにも重大な支障が有り、介護が必要」となる。

※3 私たち「二段階方式」の特徴は、『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行と『意識』(意識が覚醒した意識的/目的的な世界)とを直接結びつけている原因関係の解明を目的に、『意識』が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』(単体の機能ではなくて、前頭前野の穹窿部に局在する「前頭葉の三本柱」の機能、「評価の物差しの機能(=意識の首座=自我)」及び「実行機能(Executive Function)」により構築されている複合機能体を言う=By Tad)の機能レベルを精緻に判定できる手技(改訂版かなひろいテスト)を独自に開発/活用並びに左脳及び右脳の機能レベルを(MMSEテストを活用)することに因り、生きた人間の『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』を精緻に評価、判定し及び前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「症状」を評価、判定、鑑別し、軽い方から順に、「小ボケ」/「中ボケ」/「大ボケ」の三段階(各段階は、「改訂版かなひろいテスト」結果に因る『前頭葉』の機能レベル及び「MMSE」テストの結果に因る左脳と右脳の機能レベルに因り、厳密な定義がなされていることに注意及び夫々が10の項目から成る「類型的症状」を指標化=「改訂版30項目問診票」)に区分していて、『アルツハイマー型認知症』の発病の有無、症状の重症度の精緻な評価、判定、鑑別並びに『症状の回復/症状の重症化の進行の抑制』を目的とした『脳のリハビリ』(小ボケ及び中ボケだけを対象としたものであり、『前頭葉』が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践の為の本人及び同居の家族に対する個別の指導を実施するもの)の実践指導とに因り、『早期診断と早期治療』を目的としての指導を実務化した「マニュアル」である『二段階方式個別事例判定マニュアルA,B及びC』及び『個別事例判定マニュアル使用の手引き』並びに「二段階方式」の活用による『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの判定結果データを投入することに因り、発病の有無及び症状の重症度の判定が自動的に実行される「ソフト」である『エイジング』を独自に開発し、システム化していて、憶測と推測と忖度だけを基礎としての「出鱈目な主張内容を世の中にバラマキ/撒き散らして居る」だけの『アミロイドβ仮説』の呈示機関(ハーバード大学、我が国では、東大、京大、理化学研究所)とは、異次元の世界に在るのです。
※4  グー・ブログ上での無料公開に因る累積での総字数が600万字を超えていて、客観性と精緻で極めて多数で、提示する主張内容の根拠となる/裏付けされた『前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした類型的症状』の集積及び解析並びに北海道から九州に跨る全国的規模452の先駆的な市町村に因る/対象を「アルツハイマー型認知症に特化した」活動である『住民参加型の地域予防活動』の実践の指導に因る顕著な成果を、主張の根拠/特徴とするのは、日米貿易摩擦の状況下での米国との訴訟(当時世界最大規模の訴訟と騒がれた「630億円の訴額の移転価格訴訟」、201や301絡みの訴訟、特許紛争やPL絡みの訴訟等)並びにEU圏内やオーストラリアでの貿易摩擦訴訟及び東南アジアでの合弁絡みの訴訟等の全てが数百億円規模の訴訟で「10戦10勝無敗」の戦績を誇るTadの考え方が、『実証出来ない主張は、無意味/無価値で、時間とコストの無駄として、回避する』を根本的な考え方としていることが、根底に在るからなのです(興味がある方は、kinukototadaoと入力して検索し、グー・ブログの「G-14」)を参照して下さい)。

 

&5 「キッカケ」となりうる状況や出来事は、高齢者の誰にも起きてくる:
(1)「左脳」(仕事)中心の『生活習慣(「脳の使い方」としての「生活習慣」)』だけを生き甲斐に、第一の人生を送ってきた人は、定年退職や家業の廃止や家業を息子に譲って、第二の人生に入って行き、仕事がない毎日が始まり、「左脳」を使う機会が極端に少なくなっても、趣味や遊びや人づきあいや運動など、「右脳」や「運動の脳」を使う「テーマ」への切り替えが出来難いのです。
その為、「時間だけはたっぷりあるのに、することが無い」毎日、『前頭葉』の出番が極端に少ない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」で毎日を過ごすことになる場合が多いのです。
(2)他方、趣味や遊びや人づきあいや運動などを自分なりに楽しむ毎日を過ごし、自分なりに追求するテーマがあって、生き甲斐や目標があり、脳全体をしっかり使う「生活習慣」がある人達も、安心するのは、未だ早いのです。「ボケ(アルツハイマー型認知症)」とは、無縁の「第二の人生」を過ごしている筈だったのに、そうした「生活習慣」とは関係なく、ある日突然降って湧いたように、後で例示する「生活状況の大きな変化、或いは大きな出来事の発生」に遭遇することになるからです。
(3)そのことに衝撃を受けて、大きな痛手を感じ、心が折れて、立ち上がる「意欲」を喪失してしまい、趣味や遊びや人づきあいや運動を楽しむ生活習慣、或いは、何等かの社会活動に参加する生活習慣、言い換えると「喜びや楽しみがあり、自分なりに生き甲斐や目標がある生活習慣」が継続出来なくなり、『前頭葉』の出番が極端に少ない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々過ごすようになる「お年寄り達」が極めて多いのです。

  
 
&6 「単調な生活」開始の「キッカケ」となる出来事や状況の例示:
(1)集積した多数の脳機能データから言えば、次に例示するような「生活状況の大きな変化や大きな出来事」が起きてくれば、「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」が始まる「キッカケ」となる可能性が高いということなのです。
但し、以下に例示列挙する具体例のような「生活状況の変化や出来事の発生」がそのまま「キッカケ」になるかどうかは人それぞれ、一概には言えない点にも注意が必要なのです。
その「生活状況」に遭遇した本人の「受け止め方及び対応の仕方」次第なのです。
本人にとっての「生活に占める重要度と痛手を感じる深さ次第」で、本人がとる態度が変わってくることに留意/注意して下さい。
ある程度重要なものでも、本人の痛手が小さければ「キッカケ」にならないし、周りからみてそれ程大きな出来事でなくても、本人の痛手が大きければ「キッカケ」になるということなのです。
(2) ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始された「キッカケ」の具体的な事例集:
□ 仕事の第一線を退くこと(定年退職、家業の廃止、家業を息子に譲る、嫁に家事を譲る);
□ 世話役を降りること(子供や孫の手離れ、地域の世話役を退く);
□ 配偶者の死亡(特に、妻が死亡したときの夫);
□ 趣味や遊びやお茶飲み会などの「集いの会」の中止;
□ 重大な病気や怪我、腰痛その他の身体上の不具合、配偶者の看病生活(自身の病気や怪我による入院や療養生活、病気や怪我あるいは身体の痛みなどの不具合が継続する生活、認知症その他の重い病気の配偶者の看病生活);
□ 重大な災害の被災により、財産や家族や友人や思い出を失うこと;
□ 家庭内のトラブルや心配事(息子のリストラやサラ金問題、息子や娘の離婚、孫の不登校、家庭内の不和);
□ 家族の一員のように可愛がっていたペットの死亡;
□ 友人や自分自身の転居(転居により旧来の友達を失い、新しい友達が出来ない);
□ 兄弟姉妹の死(特に、相手が自分より年少の場合は痛手が大きい);
□ 周囲との接触もない孤独な一人暮らし(趣味や遊びや交遊を楽しんでいるような暮らし振りの一人暮らしなら、ボケとは無縁です);
□ 寂しい生活 (二世代同居といいながら、家庭の隅に追いやられて家族との会話もない寂しい生活)。
(3)「アルツハイマー型認知症」の発病を左右する「分岐点」となる条件:
これまでにも説明したように、「キッカケ」となりそうな状況や出来事の発生に対する「受け止め方及び対応の仕方」が、人によって異なるので、一概には言えないという側面があるのです。
それ迄と変わらず、それなりに生き甲斐や目標がある楽しい生活習慣を続けていける人もいれば、他方で、意欲をなくしてしまい、生き甲斐や目標もない、趣味や遊びや人づきあいも楽しまない、何等かの社会活動に参加する機会もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に変わってしまう人もいるのです。
(4) 私たちの「二段階方式」の手技を活用する時は、「アルツハイマー型認知
症」を発病した全てのお年寄りを対象として、「キッカケ」発生の時期から判定時に至るまでの間の脳の使い方としての「生活習慣」(「生活歴」)について、本人及び同居の家族から、詳細な聞き取りを行います。
(5)「アルツハイマー型認知症」を発病した極めて多数のお年寄りを対象とす
る「生活歴」の聞き取りの結果、『前頭葉』を含む脳の老化を加速させる原因となるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まるには、発病した全員について、「キッカケ」となる「生活状況の大きな変化」(或いは、「生活上の大きな出来事」)の発生が、『必ず存在することが、確認されている』のです。
但し、「生活状況の大きな変化」の発生(或いは、「生活上の大きな出来事」の発生)に遭遇したとき、そのことがそのままナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の開始に直結することになる訳ではないことは上述した通りです。その発生が「キッカケ」となるか否かは、遭遇した「生活状況の変化」(或は、「生活上の出来事」の発生)に対する「本人の受け止め方」及び「周りの対応の仕方」が極めて重要となるからなのです。
(6)或る「生活状況の大きな変化」の発生(或いは、「生活上の大きな出来事」の発生)に遭遇したとき、その発生に対処しようとする自身の気持ち自体が負けて、心が折れてしまい、そこから立ち上がっていこうとする「意欲」をなくしてしまい、新たな「テーマ」を見つけられない人が、そのままナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくことになるのです。
※1つまり、この「大きな」という要素は、客観的なものではなくて、あくまで『本人の主観的な評価によるものだ』ということが重要なのです。
※2本人の評価として、その衝撃が余りにも大きいが故に、「心が折れてしまい、意欲をなくしていく」(再起出来なくなっていく)のであって、周りの目から見た客観的な評価としてのものではないという点が極めて重要なのです。その意味で、「本人の受け止め方」及び「当の本人を支える周りの対応の仕方」という側面が、極めて重要な要素となるということなのです。

  

&7  脳のメカニズムから見た、「前頭葉を使う」ことの意味
「前頭葉を使う」ということは、意識的(目的的)に何かの「テーマ」を実行するということなのです。
※1ところで、脳(『前頭葉』)を使うってどういう「テーマ」を実行することだとあなたは思っていますか。「勉強」することですか?「仕事」をすることですか?「遊ぶ」ことは、どうですか?「趣味や人付き合い」を楽しむことは、どうですか?「散歩」をするのは、どうですか?
※2「勉強」するということは、「左脳」を主に使うことになります。「左脳」は、言葉、論理、計算、場合分け等の「デジタルな情報の処理」を担当しているからです。
※3「仕事」をすることが脳を使うことですか?「仕事」も「勉強」と同じく、「左脳」を主に使うことになります。
※4「遊ぶ」ことや「趣味や人付き合い」を楽しむことは、「右脳」を主に使うことになります。「右脳」は、色や形や音や時間や空間、感情等の「アナログな情報の処理」を担当しているからです。
※5「散歩」をすることは、「運動の脳」を使うことになります。「運動の脳」は、身体を動かす働きを担当しているからです。

  

&8 「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する5つの秘策
(1)「アルツハイマー型認知症」の発病を予防(発病時期の先送りとなる効果)する秘策はあるか。あるのです。それは、簡単な足し算や引き算をすることではないのです。ひら仮名で書かれた簡単な文章を音読することでもないのです。脳トレ本の問題を解くことでもないのです。地中海料理やカレー料理を摂取することでもないのです。
(2) ここで忘れてならないことは、脳全体の司令塔の『前頭葉』のことなのです。
「左脳」が「デジタルな情報の処理」を実行するときも、「右脳」が「アナログな情報の処理」を実行するときも、「運動の脳」が「身体を動かす」ときも、三頭立ての馬車(左脳、右脳、運動の脳の三頭の馬が牽引)の御者の役割をしている『前頭葉』の指示なしには、『目的に沿った働きは出来ない』仕組みになっているからなのです。
三頭の馬のどれかが働くときには、必ず『前頭葉』からの指示があるのです。言い換えると、『前頭葉』自体が「前頭葉の三本柱の機能が衰えてしまうと、『前頭葉』の個別認知機能群である「実行機能」を駆使出来なくなるからなのです。
(4)脳の活性化とは、『前頭葉の活性化』のことであり、就中「前頭葉の三本柱」の機能の活性化と言うことでもあるのです。
あなたにとって、意欲が沸々と湧いてくるとき、注意の集中力が高まるとき、注意の分配力が高まり、脳の回転が速くなるときとはどんな時ですか、どんな「テーマ」を実行しているときですか。
(5)「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する秘策は、達成すべき「目標」がある自分なりの「テーマ」を見つけて、その「目標」を達成する過程自体や「目標」を達成したことにより、自分なりの「生き甲斐」や「喜び」や「楽しみ」や「感動」が得られることが、「前頭葉の三本柱」の機能の活性化を基盤としての『前頭葉の活性化』に繋がるのです。
「前頭葉の三本柱」の機能の活性化が得られるような「テーマ」や「目標」を持ち、その実行を自分なりに楽しむ生活、そうした「生活習慣」を構築し、継続して実践する(生活習慣化する)することこそが、「アルツハイマー型認知症」の発病の「予防」に直結するのです。
(6) 廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が真の本態(正体)である
「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する方法とは、日常生活の色々な場面で、「前頭葉」を含む脳全体をしっかり使ってやることなのです。
(7)「趣味」や「遊び」や「人づきあい」や「運動」、或いは、地域興し等の「社会活動」をテーマに選んで、自分なりのやり方で、自分なりに「楽しむ」生活を「習慣化」することに尽きるのです。
自分なりに追求する特定の「テーマ」がある暮らし方、テーマを実行するにあたっての自分なりの「目標」があり、目標を実行する過程及び実行の結果に因り、自分なりの「楽しみ」や「喜び」や「生き甲斐」がある生活を送ることで、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、『前頭葉』の出番を増やしてやる(しっかり使ってやる)ことしか、他に方法は無いと言うのが、『前頭葉』の機能レベルの精緻な評価を含む脳機能データと実践の顕著な成果とに裏付けられた私たち「二段階方式」の考え方なのです。
(8) 仕事とは無縁の日々を生きることとなる第二の人生を、ボケとは無縁で自分らしく、いきいきと生きる為に必要不可欠な「生活習慣」を打ち立てる為の「大原則」:「左脳」中心、仕事偏重だった第一の人生とは生き方を変え、第二の人生では、「右脳」重視の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、自分らしさが前面に出るような生き方をして、自分がイキイキしていると感じられる脳の使い方(「生活習慣」)を、毎日の生活の中に打ち立てることが必要不可欠の条件となるのです。 
(9) やることが楽しくて、「意欲」が自然と湧いて来て、熱中でき、時間の経過が早いと感じられるようなテーマ、「注意を集中」したり、「注意を分配」したり(異なる3つ以上の複数の「テーマ」を同時並行して実行する前頭葉の核心の機能であり、私たち人間だけに備わる特別の機能)することが出来るだけ多い「テーマ」に取り組む中で、自分らしい「生き方」、自分らしい「生活の楽しみ方」を追及し、そうした暮らし方(「生活の仕方」)が「生活習慣化」するよう、意識的に努力(自助努力が先決となる)して欲しいのです。
☆ 熱中し、夢中になれる趣味や遊びをできるだけたくさん持つ;
☆ 社会活動への参加を含め出来るだけたくさんの友達と親しく交わる機会を持つ;
☆ 自分なりの生き甲斐や喜び、目標となるものを見つける;
☆ 精神的な張りと適度に緊張感のある毎日を過ごす;
☆ 散歩程度でも良いから、運動する機会を出来るだけ多く持つ。
※「速足」での散歩は、基盤の機能である「意欲」の潜在的なエネルギーの拡大に有効です!
(10) 仕事とは無縁の第二の人生を、ボケとは無縁【身体が保つ限り、脳も保たせて、『アルツハイマー型認知症』の発病時期を先送りすること)で生き抜いていくには、『前頭葉が活性化する』自分なりの生活習慣の構築と継続的な実践という自助努力が必要不可欠と言いました。
① 『前頭葉が活性化』する為には、「前頭葉の三本柱」の機能の核心である「注意の分配力」の機能が、「実行機能」を駆使して、洞察、推理、シミュレーションする機会が出来るだけ多いことが、『必要不可欠の条件となる』のです;
② 然も、洞察、推理、シミュレーションするには、「言葉、論理、計算、場合分け」という機能の行使、デジタル情報の使用が不可欠となる、即ち、『左脳の行使』が、「脳の機能構造面」からして、不可避的に要求されるということになるのです。
③ その意味で、左脳の出番が極端に多く要求されるテーマである「仕事」とは無縁の日々を送る/『第二の人生』を生きる『高齢者』にとっては、『前頭葉の活性化』を達成し、『前頭葉の機能を正常なレベルに保ち続けていく』為には、脳の使い方としての「生活習慣」の構築及び日々の実践の面で、「左脳」の行使が必要不可欠となることを理解しておいて頂きたいのです(特に、「右脳タイプ」の方に、お願い!!)。
④ ここで思い出されるのは、カロリンスカ研究所が、『アルツハイマー型認知症』の発病高齢者と発病しなかった高齢者との比較調査の結果として、『高学歴』であることが、有意な条件であったと発表していることと、私たち「二段階方式」が、「脳機能データ」の比較解析及び脳の働き方という視点からの帰結として提示している前述の説明(理解)とが、「ほぼ同じことを言っている」と言えるのではないでしょうか。
⑤ 左脳も十分に活用してやって、『前頭葉が活性化する「生活習慣」の構築と実践とが必要』ということなのです。 
(11) これこそ、蛇足?!
★今さら 「趣味」や「遊び」に挑戦と言ったって、もともと私は無趣味なの。私の「第一の人生」を一言で言えば、牛馬のごとくに働くばかりの人生だったのよ。
★ 社会活動に参加するなどして出来るだけ友達づき合いの機会を増やせと言われたって、私は人見知りをする性質なの。おまけに、マンションに住んでいるので、隣の家とも付き合いがないのよ。
★ 先がそれほど長くもないこの私に「生き甲斐」や「目標」を見つけろと言われても、この年で、何があるというのよ。身体が丈夫で、暇があるだけで、社会的地位も学歴もお金もないのよ。
★ 空気のような存在感で長年連れ添ってきたとはいえ、老夫婦二人だけの生活では、お互いに話すことさえもないのよ。緊張感なんてまるでないもの。日常交わされる会話と言ったら、「おい、飯。風呂は?寝るぞ。」くらいのものなのよ。
★ 私、リュウマチの気があって、関節が痛いのよ。杖を頼りに、ヨチヨチ歩くのが関の山なの。運動するなんて、考えたこともないわ。
※1まあ、なんて口がよく回る人達!言い訳ばかりして、楽をしていると、知らず知らずのうちに「意欲」自体が急なカーブを描いて衰えてくるようになってきて、言い訳さえもする意欲がなくなってしまうよ。
※2「アルツハイマー型認知症」を発病し、症状が重くなってきて、大ボケになると、介護施設にお世話になるようになり、税金による負担分だけでも毎月1人当りで30万円ものお金が必要になるよ。家族や1100兆円を超える債務を抱える財政難のこの国に迷惑をかけたくないなら(未だ、そのことの意味が理解できるくらいの「前頭葉」の機能レベルに在るなら)、言い訳ばかりしてないで、自分なりの方策を見つけ出す努力をすることだね。

注)本著作物(このブログI-14に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルツハイマー型認知症発病の真の正体と記憶障害という誤った的(I-13)

2024-05-22 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(プロローグ)
(1) 認知症の大半、90%以上を占める『アルツハイマー型認知症』について、ハーバード大学を筆頭とした世界中の権威機関は、『重度の物忘れが特徴の器質的な原因病変に起因した神経変性疾患だとの重大な誤解』に基づき、『記憶障害という誤った的』に矢を射かけ続けて来ているのです。
(2) 若年での発症及び海馬の萎縮が特徴であり、〔重度の記銘力障害に起因した極めて重度の物忘れの症状を呈するが、前頭葉の機能が正常なレベルに在る〕『側頭葉性健忘症』が真の正体であるに過ぎない病気を誤解し、『若年性アルツハイマー型認知症』と言う【架空の認知症】を作り出し、『周りからの支援があれば、自分らしい日々の生活習慣を送ることが可能である』とかの謳い文句を編み出して、『発病自体の予防が可能であることを私たち二段階方式が、北海道から九州に跨る全国的規模452の市町村で「住民参加型の地域予防活動」の実践指導に因り実証して来ている』にも拘わらず、公明党の要求もあり、『発病自体の予防という川上対策を政府大綱の第一条で棚上げ』し、単年度ベースで23兆円もの血税を垂れ流す川下対策に過ぎない世紀の愚策、『ボケても安心な社会づくり』に邁進しているのです。
(3)『アルツハイマー型認知症』は、「前頭葉の機能が異常なレベルに衰えが進行してきた時」が、発病の最初の段階である「小ボケ(社会生活面に支障 )」。次いで、中ボケ(家庭生活面にも支障)を経由。為す術が何も残されていない末期の段階の『大ボケ』(日常の生活面でのセルフケアにも重大な支障がある為、介護が不可欠となる)で発病を見つけることに何の意味があるのか!
(4) 最も有効な川上対策、発病自体の予防が出来る性質のものである『アルツハイマー型認知症(廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が真の正体)』について、効果が極めて少ない川下対策の『介護の予防』措置の制度的実施を求める厚労省の通達『認知症ケアパス作成の手引き』は、『アミロイドβ仮説』を根拠に掲げていて、「物忘れの症状」だけが選別の基準に過ぎない「MCIの基準(名称的には、軽度認知障害)」を措置実施の重要な判定基準に掲げる愚を犯してもいるのです。
※『アルツハイマー型認知症』は、前頭葉の機能が真っ先に廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くのが特徴であり、「前頭葉の機能が異常なレベルに衰えが進行してきた時」が、発病の最初の段階である「小ボケ」の段階なのです(中ボケを経由して、末期の段階の大ボケへと進行)。
(5) 『アルツハイマー型認知症』の真の正体(発病及び症状の重症化が進行するメカニズム)は、後述するように、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるに過ぎず、日々が仕事というテーマとは無縁の暮らし方(生き方)となる『第二の人生』を送る上で展開される、『脳の使い方としての意味と視点』で言う「生活習慣」、『意識』が覚醒した目的的な世界における『脳全体の司令塔の役割』を担っている複合機能体である『前頭葉が、活性化する生活習慣』の構築と継続的な実践に因り、『発病自体の予防が可能なタイプの認知症』なのです(エセ学者が提唱する「地中海料理とか、カレー料理とか、赤ワインとかを飲食する食生活は、発病を予防/症状の進行を抑制する効能とは、無関係の代物」なので御注意を!)。
(6) 我が国の製薬会社であるエーザイが作り出した大嘘、アリセプトも、アデュカヌマブも、レカネマブも、全てが『アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する効能を有する治療薬と言うのは、真っ赤な大嘘の薬』即ち、(効能の評価が、出鱈目)なのです。
※1 「アセチルコリン仮説」に基づき開発されたアリセプトは、治療薬ではなくて、単なる『対症療法薬(興奮型)』に過ぎないのです。
※2  治療の効能が皆無のアリセプトで大もうけした経験から、『柳の下の二匹目の泥鰌』を狙って、「アミロイドβ仮説」に基づき開発されたレカネマブは、『発病の早期の段階であれば、症状の進行を2~3年間遅らせる効能を有する』というのは、真っ赤な大嘘(『前頭葉』の機能レベルの評価とは程遠い、評価基準であり、ケアプランの作成が本業である「CDR」を、服薬の効能の評価に転用した、姑息な評価方法に因る「独善的な評価結果」は、出鱈目な数値であり、評価の仕方が極めて杜撰なだけ!)。
※3   「レカネマブ」は、症状の進行を抑制する治療薬としての効能は、皆無であり、『脳出血、脳浮腫、脳の萎縮等の副作用』だけが売り物。
(7) 『アミロイドβの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間には、肝心要の「因果関係」が存在していない』のです(因果関係は存在していないので、存在を未だに実証できない儘で居る)。
※ 天下の東大が、アミロイドβ/タウ蛋白を血液検査で検知することに因り、『アルツハイマー型認知症』の発病の有無の判定/早期の鑑別診断に成功との新聞報道⇒肝心要の因果関係に無知/無関心/無頓着な為に、有為な人材を無駄遣いするだけ⇒結果は、無駄骨に終わるだけなのです!
(8) 射るべき「正しい的」は、「アミロイドβの蓄積⇒神経細胞の大量死⇒記憶障害≒物忘れ」ではなくて、『 仕事とは無縁となる「第二の人生」の下で展開されるナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続⇒廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行⇒前頭葉の機能障害』なのです。意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』という脳機能は、複合機能体であることにも、注意が必要/不可欠。

&1『 アルツハイマー型認知症』の発病との因果関係の実証が出来ない仮説
(1) 様々な種類が数ある認知症の大多数、90%以上を占めている(小ボケ、
中ボケ、大ボケの全ての合計)のが、今日の主題である『アルツハイマー型認知症』なのです(生来的に特定の遺伝子に異常がある人だけを対象に発病する「アルツハイマー病」とは全く異なり、無関係であることに注意)。
※専門機関は、『アルツハイマー型認知症』の症状について、末期段階の「大ボケ」しか知らず、血管性認知症の大半(認知症全体の25%を占めるとする数値自体が誤りで、その多くはアルツハイマー型認知症)が、脳血管障害と症状の発現との間の因果関係の確認がなされない儘に、安易に、脳血管性認知症と診断していることと相まって、70%程度と言う「誤った数値」を主張している。
(2) 発病の原因については、アミロイドβの蓄積(老人斑)が犯人とする(アミロイドβ仮説)、タウ・タンパクの沈着(神経原線維変化)が犯人とする(タウ・蛋白仮説)、アセチルコリンの不足が犯人とする(アセチルコリン仮説)が現在迄生き残っている学説なのですが、いずれの仮説も、原因と結果との間に存在するべき(『因果関係の存在』を実証出来ていない)という、『致命的な欠陥を有する』もの。
⇔つまりは、いずれの説も、単なる推測に基づいた仮説に過ぎないのです。
※1 私たち「エイジングライフ研究所(二段階方式)」は、&2で具体的に詳述するように、アミロイドβの蓄積と「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行との間には、『因果関係自体が存在していない』ことを実証出来ている「3種類の脳機能データ(『住民参加型の地域予防活動』の実践指導の成果)」を提示出来る世界で唯一の専門機関でもあるのです。
⇔極めて精緻で、極めて多数の発病者に関する、『前頭葉の機能レベルの精緻な判定を含む、脳機能データ』は、レカネマブの化けの皮を引きはがす『実証データ』でもある。
※2 私たち「二段階方式」は、「アルツハイマー型認知症」の発病と『意識』との関わり(就中、『注意の分配力』の機能)を追求しているのが特徴です。
(3) 『アルツハイマー型認知症』を発病し、『症状の重症化』が進行(小ボケ⇒中ボケ⇒大ボケ)した結果、何年間もの間発病の末期の段階である大ボケの段階にあった「高齢者」の「死後の脳の解剖所見」で確認される「特徴」の内の1つである『老人班』に目をつける人達は「アミロイドβの蓄積」が、『神経原線維変化』に目をつける人達は「タウ・蛋白の沈着」が、並びにその他の原因を掲げる仮説としては、アセチルコリンの不足に目をつける人達は「アセチルコリンの不足」が、「アルツハイマー型認知症」を発病させ/症状を進行させている犯人だという憶測だけに基づいた「仮説」を打ち立てて、科学的で客観的な根拠も無しに、発病/症状の重症化の進行との間の「因果関係」の存在の実証さえしない儘での「憶測による主張を展開しているだけ」なのです(いづれの仮説も、発病の主張原因と発病/症状の重症化の進行との間の因果関係の存在について、未だに実証出来ていないこと=仮説に御注意を!)。
(4)その上、最近では、『前頭葉』(前頭前野の穹窿部に局在する複合機能体を言うものとする。以下、同じ)の機能レベル(正常であるか/異常であるか)を精緻に判定することも出来ないで、単に「記憶の障害」を主とする(物忘れの症状)の軽重ベースでの「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)」という概念が提示されているのです。当該仮説によると、「軽度認知障害」と認定された人達の約1割の人達が、3年後には、「アルツハイマー型認知症」を発病することになると主張されているのですが、これまた、客観的な「脳機能データの裏付けがない」、『権威を傘に着ただけの憶測』の域を出ていないレベルの「仮説」と言わざるを得ないのです。
※厚労省に因り最近公表された認知症発病者の推計数値は、九州大学が実施した久山町等の4地域の推計値なのですが、『前頭葉の機能レベルの判定が為されていない』と言う幼稚なもの。おまけに、『喫煙率、生活習慣病、食事や運動と言った健康意識の変化が、認知機能の低下の抑制に関係する』とのコメントが付されているのですが、これまた、単なる憶測の類に過ぎないもの。何故なら、発病の原因として、『アミロイドβ仮説』が根拠とされているからです。因果関係に無頓着な支離滅裂な憶測データと言うべき代物!
『喫煙率、生活習慣病、食事や運動と言った健康意識の変化が、アミロイドベータの蓄積を抑制し/  認知機能の低下の抑制に貢献する』と読み替えてみるとき、『九州大学の調査結果による憶測データが、いい加減なものである』ことが理解出来るのです。
(5) ところで私たち「二段階方式」がここまで言い切るのには、それだけの理由と根拠が有るからです。私達は、生きている人間の脳の働き具合、今現在も猶、人類最大の難問とされている意識が覚醒した世界(目的的な世界)における脳全体の司令塔である『前頭葉』の働きを含む脳全体の働き具合(機能レベル)及びその機能レベルに厳密にリンクしたものとして発現してくる具体的な症状(正常なレベルの症状及びアルツハイマー型認知症の発病としての症状)を、「二段階方式」と呼称する「神経心理機能テスト」を実施/駆使することにより、客観的な基準に基づいて鑑別し、区分けしているのです。
※1「アルツハイマー型認知症」の症状は、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される(小ボケ、中ボケ、大ボケ)『類型的症状(改訂版30項目問診票)』が発現してくるのが特徴であり、発現してくる順番に類型的症状を列記した(グー・ブログの「G-14」)を参照して下さい。
※2 世界中の専門機関(我が国では、東大、京大、理化学研究所)は、『意識が、今日現在も猶、人類最大の難問とされている』ことから、意識が覚醒した目的的な世界における「脳全体の司令塔」の役割りを担っている『前頭葉』の機能レベルとの関わりを避けて、手足でしかない、左脳と右脳の機能レベルをMMSEで判定し、物忘れの症状(記憶障害)と言う「誤った的に矢を射かけ続けている」のです。
※3 権威を傘に着て、「アミロイドβ仮説を含む」どんな仮説を提示しようと、「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間に因果関係が存在していないものは無意味。若い人材の無駄遣い、時間とコストの無駄遣いに過ぎないのです。アリセプト、レカネマブの服用も、症状の進行を抑制する効能は、皆無のもの!

&2 『アルツハイマー型認知症』だけに確認される特徴
(1) 発病のメカニズムについて後述するように、『アルツハイマー型認知症』に
ついては、日々が仕事とは無縁の暮らし方となる『第二の人生』を生きる高齢者の、日々の「脳の使い方」という視点で言う『生活習慣』(即ち、「食生活」とは無関係であることに留意する)が、発病/症状の重症化の進行並びに回復、症状の重症化の進行の抑制、或いは、発病自体の予防を左右する直接の原因である認知症、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であると私たち「二段階方式」は主張し、そのことを実証済みでもあるのです。
※「二段階方式」の考え方に基づき、「二段階方式」の手技を活用した活動、対象を「アルツハイマー型認知症」に特化したものであり、『住民参加型の地域予防活動』の実践展開の指導による顕著な成果に因り、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証済みであり、憶測だらけの「アミロイドβ仮説」とは、異次元のものなのです。
(2)「加齢による脳の老化」(発病の基盤の要因であり、発病の第一の要因)並びに「仕事」というテーマの追求とは無縁の日々の暮らし方となる『第二の人生』を送る上で日々展開され継続される単調な生活習慣、「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものも無い単調な生活習慣)」の継続(発病の引き金となる要の要因であり、加重要因であり、発病の第二の要因)という、『異なる二つの要因が、同時に並存して、重なり合うこと』に因る『相剰効果』に因り、「前頭葉」を柱とする(前頭葉を含む)脳全体の機能が廃用性の及び加速度的に、異常なレベルに衰えて行く結果、発病/症状の重症化が進行していき、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに、厳密にリンクした三段階に区分される「類型的症状」が発現して来るのが特徴である『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症は、脳の機能の「衰え方」にも、顕著で明確な特徴があるのです。
※私たち「二段階方式」が世界に誇る脳機能データである、『MMSE下位項目の項目困難度の指標』に代表される『前頭葉』を含む脳全体の機能の「廃用性の異常な機能低下の進行の明確な順番」の存在が、私たち「二段階方式」が、北海道から九州に跨る全国的な規模,452の市町村で実践指導/展開した『住民参加型の地域予防活動』の顕著な成果を示す「脳機能データ」により、確認されているのです。
(3) その特徴を要約すると、次のようになります:
※1『前頭葉』を含む 脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく時、最初に、「意識」が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の働きだけが、異常なレベルに衰えていくこと(「軽度認知症(小ボケ)」の段階)及びこの段階では、左脳も右脳も運動の脳も、未だ正常な機能レベルにあること;
※2『前頭葉』機能の更なる機能低下が進行していく中で、同時に並行して、「中ボケ」以降の段階では、「左脳」と「右脳」と「運動の脳」の働きが順次(この順番に)、異常なレベルに衰えが進行していくことにより、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルについて、加速度的で異常な低下の進行に対応する形で、『アルツハイマー型認知症』の症状の「重症化」が進行して行くこと{「中等度認知症(中ボケ)」及び「重度認知症(大ボケ)」のレベルへの進行};
※3 『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、必ず、且つ、その場合に限り、11の下位項目から成り、30点が満点であるMMSEについて、出来なくなっていく厳密な順番が存在し、その順番は、必ず、以下の通りとなること;想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名
※4 『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、小ボケは3年間の及び中ボケは2~3年間の『標準的な滞留期間』の存在が確認されること。
※5 複合機能体である『前頭葉』の機能の発揮及び発揮度は、『意欲及び注意の集中力』の機能の継続的な発揮並びに発揮度の異常なレベルへの機能低下の進行が惹き起こす『注意の分配力』の機能の発揮及び発揮度についての異常なレベルへの加速度的な機能低下が進行することが、直接の原因であることに、意識の機能構造に無知な世界中の権威機関が未だに気付いていないことが、『アルツハイマー型認知症』の発病の原因及び症状の重症化の進行のメカニズムについての『重大な誤解』を生じさせているのです。
※6世界中の権威機関は、『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行のメカニズムについて、人間だけに特有な『意識』との関わりを避けているのです。
※7 世界中の権威機関は、「意欲」が注意の集中力の機能の発揮及び発揮度を下支え、「注意の集中力」が、『注意の分配力』の機能の発揮及び発揮度を下支えていると言う「三層の機能構造」の存在にも無知、無関心。
⇔『意欲』が異常なレベルに衰えると、『注意の集中力』の機能の継続的な発揮に重大な支障が出て、『注意の分配力』の機能が実効機能を駆使して、状況の分析、理解、判断、状況判断に沿ったテーマの発想、テーマを実行する為の企画、計画、実行結果の洞察、推理、シミュレーション、シミュレーション結果の比較、選択、最終的な実行内容での実行の決断、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対する実効の指令についての、重大な支障が出て来るという機能構造の「連鎖のメカニズム」が存在している。
⇔ 「DSM-Ⅳ」の第二要件が提示する失語、失認、失行(紛いの)症状は、『記憶障害に起因しての発症ではない』のです。ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続されている状況の下で、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行き、末期の段階(大ボケ)の後期、MMSEの総得点が9点以下となる段階で、上記メカが働かなくなるが為に生じてくるのものに過ぎないのです。
⇔ 「DSM-Ⅳ」の第一要件が提示する「記憶障害」という誤った的に惑わされ、アミロイドβ仮説も、タウタンパク仮説も、アセチルコリン仮説も、徘徊を続けているのです。
※8 廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態である『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行の真の原因要因は、上述のように、アミロイドβの蓄積でも、タウ蛋白の沈着でも、アセチルコリンの不足でもないのです。
⇔仮説の提示者は、『意識』が覚醒した目的的な世界における上記(※7)のメカに無知なせいで、意味不明の仮説を打ち立て、妄想しているだけなのです。
※9 第二の人生を生きる高齢者の誰にも存在する「加齢に起因した脳の正常な老化」の進行及び特定の高齢者だけに生じて来るナイナイ尽くしの「単調な生活習慣の継続」に起因した廃用性の異常な機能低下の進行の「同時並存」による『相剰効果』により、『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、脳機能の低下の進行が直線的でなくて、加速度的となるのが特徴であり、『前頭葉を含む脳全体の機能』が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくにつれて、『その機能レベルに、厳密にリンク』する形で、「段階的な症状(三段階に区分される類型的な症状)」が発現してくることが、特徴なのです。
※10 「意識が覚醒した目的的な世界」は、左脳、右脳及び運動の脳が牽引する「三頭建の馬車」を運行していく世界であり、エイジングライフ研究所が提示する「二段階方式」の手技は、御者の役割を担う『前頭葉』の働き具合を「改訂版かなひろいテスト」で、馬の役割を担う「左脳と右脳」の働き具合を「MMSEテスト」で測定するもの。
※11 前記各脳の機能が、どこまで衰えているのか及びその前頭葉を含む脳全体の機能レベルでは、どんな症状を特徴的に示すのかをリンクさせて、客観的な指標と総合的な判定により、『アルツハイマー型認知症』の「発病の有無及び重症度の区分」を判定します(回復が可能な軽度認知症「小ボケ」、症状の進行の抑制が未だ可能な中等度認知症「中ボケ」及び為す術が何も残されていない重度認知症「大ボケ」の三段階に区分します)。
※12 また、テスト結果について、集積された多数の「脳機能データ」の分析と解析とに基づき確立された「種々の客観的な指標」により、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続する脳の使い方としての意味で言う生活習慣(暮らし方)の下で加速度的に衰えていく『前頭葉』を含む脳全体の機能レベル、MMSE下位項目の機能低下の順番(項目困難度の順番)の確認及び「三段階」に区分され発現してくる『アルツハイマー型認知症の類型的症状(改訂版30項目問診票)』を指標化し/活用していること並びに「キッカケ」を契機に開始されるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続期間を確認することが出来る為(本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」には、それぞれに「標準的な滞留期間」が存在していること等の指標)、「アルツハイマー型認知症」以外のタイプの認知症との鑑別及び認知症と紛らわしい病気との鑑別に、「客観的な指標」として役立つのです。
※13 上記※1乃至※12に列記したアルツハイマー型認知症の特徴は、14689例の発病患者の「精緻な脳機能データ」が示す事象の事実であり、アミロイドベータ仮説では、説明が不可能なのです=「アミロイドベータ仮説の主張内容は誤りとなる!」。
(4)私たち「二段階方式」では、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」と直接リンクさせた三段階に区分された類型的症状の指標(「改訂版30項目問診票」」に基づいて、症状の進行の抑制さえもが困難で、為す術が何も残されていない「末期の段階」である「重度認知症」(大ボケ)、症状の進行の抑制が未だ可能な「中等度認知症」(中ボケ)及び回復/症状の進行の抑制が可能な「軽度認知症」(小ボケ)とを区別して判定することが出来るのです。
⇔これにより、「脳の機能レベル」毎に策定実施される「脳のリハビリ(生活習慣の改善)」の実践指導による適切な『前頭葉の活性化』措置が図られ、正常なレベルへの脳機能の回復及び/又は更なる重症化の進行の抑制を目的とする適切な措置(どの段階なら、何が可能か)が実施出来るよう工夫されているのです。
※「MCI(軽度認知障害)」は、言葉とは裏腹の基準であり、認知機能の障害の核心である『前頭葉の機能レベル』が正常であるか/異常であるかを無視していて、『重度の物忘れの症状だけ』の主観的な記述に基づく主観的な判定に基づいた『介護の予防措置』の実施を求める「厚労省の要求基準」とされていて(アミロイドベータ仮説の主張を基礎とした、「認知症ケアパス作成の手引き」を参照)、支離滅裂な内容の要求が為されているのです(厚労省の当該手引きの内容自体が、支離滅裂な内容!)。
(5) このブログでたびたび指摘しているように、精神科医を筆頭に、認知症の専門家達が、『アルツハイマー型認知症』は、(発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、予防することも出来ない)タイプの認知症と主張しているのは、米国精神医学会が定める「DSM-Ⅳ」(現在は、DSM-Ⅴとして改訂されている)という誤った内容の診断基準{症状の進行の抑制さえもが困難で、為す術が何も残されていない「失語、失認、失行(紛い)の症状」と言う末期段階の極めて重度の症状が、発病の初期症状と規定する診断基準}であることに無知な為、即ち、当該「DSM-Ⅳ」の基準に依拠して診断する為、発病の末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階でしか、『アルツハイマー型認知症』の発病を見つけることが出来ないでいるのです。
※1結果として、最も有効な対策である川上対策としての『発病自体の予防』が出来る典型的な認知症である『アルツハイマー型認知症』について、最も有効であり、重要である川上対策{発病自体の予防}措置が棚上げされていて(「政府大綱」の第一条の規定)、意味不明な措置(川下対策であり、アミロイドベータ仮説及びMCIの基準を柱とする「介護の予防措置」)が制度化されているのが、我が国の現状なのです。
※2 厚生省の時代には、『アルツハイマー型認知症』の発病自体の予防という川上対策を志向する官僚【浅野課長、山崎課長、尾嵜課長etc.】が数多くいたのに、介護保険制度が創設された以降の厚労省に組織変更された以降は、川上対策の発病の予防は棚上げされて、何故なのか、川下対策で、天文学的な規模での血税を垂れ流すだけの「介護の予防」という名目下での『ボケても、安心な社会づくり』が制度化されてしまっているのです(不条理‼)。
※3 厚労省が根拠に掲げている『アミロイドβ仮説は、発病/症状の重症化の進行との間の因果関係の存在を実証出来てもいない、単なる憶測レベルの主張内容』であり、加えて、介護の予防措置の対象者を選別する基準に掲げているMCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)の内容は、前述した通り、「物忘れが判定の基準」なのであり、『意識』が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルについての言及が皆無の、極めて粗雑な主観だけでの基準なのです。
(6) 100%誤りの主張内容である「アミロイドβ仮説」の提示機関(専門家)の権威に負けてしまい、『「アルツハイマー型認知症」の発病者であっても(実態は、末期段階の「大ボケ」の発病者)、周りからの支援が有れば、自分らしく生きていける』と標榜する世紀の愚策『ボケても安心な、社会作り』の政策が制度化されていて、『末期の大ボケで発病を見つける「診断」と「介護」の費用に対して、両者合計で、23兆円超もの血税が垂れ流し』の状況に在るのです。
※精神科医を筆頭に彼等専門機関(専門家)は、『重度の記銘力障害が原因で極めて重度の物忘れの症状が発現する「側頭葉性健忘症」について、実在していない架空の認知症である「若年性アルツハイマー型認知症」と誤診/主張していることにも無知』な為に、前記の世紀の愚策である『ボケても安心な、社会作り』を、支持しているのです。
(7) 更に、本態は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続することが、発病の引き金「第二の要件」(私たち「二段階方式」が規定する「発病の加重要因」)であり、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」(但し、「食生活とは無関係」であり、「第二の人」生を送る上で展開され、継続される脳の使い方としての生活習慣病であることに留意する)であるに過ぎない「アルツハイマー型認知症」は、『前頭葉』が活性化する脳の使い方としての意味で言う生活習慣、自分なりに追求する「テーマ」を持ち、自分なりに『前頭葉が活性化する生活習慣』を構築/継続的に実践することによって、発病を「予防」することが出来る(実際の具体的な結果は、「発病時期」を先送りすることが出来る)もの。
(8) 単年度ベースで13兆円超と言う天文学的な規模に達していて、このままでは「介護保険制度」自体を経済面から破綻させてしまいかねない「アルツハイマー型認知症」発病高齢者の「介護費用」の規模を考える時、私達がこれまで実践指導し展開してきた「市町村」を主体とし、地域単位で展開する「住民参加型の地域予防活動」を「国民的な課題」として全市町村レベルで及び地域単位で取り組むべきだと私たち「二段階方式」は考え、主張しているのです。

&3「アルツハイマー型認知症」は、「意識の覚醒下目的的な世界」が関わるタイプの認知症
(1) 脳の専門家と言われる人達も認知症の専門家達もがこれまで問題にしてきていないのですが(或いは、その性質自体に気付いていないのかも知れないのですが)、『前頭葉』の基礎的な、且つ中核をなす機能である『前頭葉の三本柱』の機能、すなわち、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能には、「加齢に起因した機能の老化の進行と言うカーブ」という性質が内在しているのです(発病の基盤の要因)。
(2) これは、生来的に内在している性質なので、(脳の使い方としての「生活習慣」の差異に起因するカーブの緩やかさの相違はあるにしても)、誰でも年を取るにつれて、(正常な機能レベルを保ちつつも)機能のレベルが次第に衰えていくことになるのです(私たち二段階方式が、『正常老化の性質』と命名)。
※ 前頭葉の機能に生来的に内在する性質である「正常老化の性質」の脳機能データは、NHKの「チコちゃんに叱られる」にも登場。
(3) その「前頭葉の三本柱」の機能の働き具合は(或いは、衰え方というか)、18歳から20歳代の半ばまでが「ピーク」で、20歳代の半ばを過ぎる頃から100歳に向かって、(正常な機能レベルを保ちつつも)緩やかではあるが、直線的に衰えていくのです。私達がこれまでに集積してきた「脳機能データ」によると、「アルツハイマー型認知症」を発病する人の割合が急に多くなってくる60歳代後半にもなると、「前頭葉の三本柱」の働き具合は、ピーク時の頃に比べ、「機能」が半分以下のレベルに衰えてきているのです(このことが、「アルツハイマー型認知症」の発病の基盤の要因「発病の第一要件」)。
(4) それだからこそ、『アルツハイマー型認知症』を発病する対象は、60歳以上の年齢の「高齢者だけ」なのであり、且つ高齢になればなる程発病する割合が高くなっていくのです。70歳代、80歳代、90歳代、100歳代という風に、年をとればとるほど、前頭葉の働きが更に衰えていき、正常なレベルを保ちつつも、どんどん「低空飛行」の状態になっていくので、年齢が高くなるにつれて『アルツハイマー型認知症』を発病する発病率も高くなっていくという訳なのです。

&4『アルツハイマー型認知症』の発病/重症化の進行のメカニズム
(1)「意識」とか「無意識」とかいう言葉を皆さんご存知でしょう。実は、脳科学の専門家とされる人達でさえ、意識と無意識との境界或いは、そもそも意識を構成するメカニズムについてさえ、良く分かっていないのです。
磁気共鳴画像装置(MRI)で脳の活動状態を測定し、所謂「ボケーっとした状態」(言い換えると、脳の「認知度」或いは、「意識度」が低い状態)で観察される、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼称される脳の活動状態下での、脳機能データの解釈、或いは理解についての最新の研究発表の内容を見ても、「前頭葉のことが良く分かっていない」としか考えられないレベルの解釈、或いは理解が為されている。
(2) こうした脳の機能についての専門家(脳科学者)と世間で言われている人達でさえ未だ気づいていないことなのですが、『前頭葉』の機能レベル及び働き方を左右している基礎的/基盤的な機能である「前頭葉の三本柱」の機能の問題(三層の機能構造及び注意の分配力の働き)を理解しておくことが、意識と無意識との境界、記憶のメカ及び「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを理解する上で、極めて重要で、必要不可欠のこと。
(3)「意識が覚醒した世界(目的的な世界)」における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』と言う複合機能体の働き方を概説すると、私達人間だけが有する「前頭葉」の機能を中核として、私たち人間は、意識的/目的的に何かの「テーマ」を考え、その内容を計画し、いくつかのケース・シミュレーションを経て、個々人毎に異なる「前頭葉」の「評価の物差し=意識の首座=自我)」による評価に照らして、最終的な選択と判断による、決断を下して、左脳や右脳や運動の脳に対し指令を出して実行している。
最終的な選択或いは決断に至る過程では、様々なケース・シミュレーションが必要となるので、「前頭葉」の『注意分配力』の機能が「主題」となっているテーマを保持しつつ同時に、いくつかの選択肢であるシミュレーションの対象となる様々な「副題」に対しても、注意を分配して、同時に並行して処理している機能発揮の状態にあるのです。
※1「意識が覚醒した目的的な世界」では、「評価の物差し(意識の首座=自我)」に因る評価、関心、注意に従い、(意欲、注意の集中力の機能に下支えられた)注意の分配力の機能が、実行機能を駆使して、メタ認知及び(メタ認知に僅かに遅れて連動してくる)実体験認知を行っている機能構造の関係に在り、思索や思考、発言、行為や行動、言動が行われている(By Tad=「kinukototadaoと入力」して『G-02を検索し、読んでみて』下さい!)。
※2 3つ以上の異なる意識を同時並行処理する為の機能である「注意の分配力の機能」が分配された度合いに応じて、当該副題に対する「認知度」、「記銘度」及び「意識の覚醒度」が高くも低くもなるということなのです(「認知及び意識の多重及び多層の構造」の問題が存在している)。
(4) そうした状態を「f-MRI」とかいう機器で捉えて、その状態下での異なる
内容/異なる意識下での様々な「副題」に対する脳の活動を「無意識」、或いは、「DMN」だと誤解しているだけのこと。
現在開発されているf-MRIとかの機器の性能では、注意分配された『前頭葉』を含む脳全体の機能レベル(その時発揮されている{「認知度」、「記銘度」及び「意識の覚醒度」のレベル)を十分に捉えることが出来ていないだけのことなのですが、複合機能体である『前頭葉』の機能のメカニズムをよく知らない(「脳機能データ」を持ち合わせていない)専門家達は、そのf-MRIで十分に捉えきれられていない脳の機能レベル(「認知度」、「記銘度」及び「意識度の覚醒度」)の世界を「無意識」の世界(或いは、「DMN」)のことだと誤解しているだけ。
⇔「意識が覚醒した世界」における注意の分配力の機能を核心とする実体験認知に僅かに先行して生じてくるメタ認知の世界には無知なだけのこと!
(5)「メタ認知」は、実体験認知に僅かに先行して生じているもの(素振りで、脳の中でイメージしつつ、ピンをデッドに攻めるアプローチ!)。
かの有名な「リベットの実験」の解釈結果は、注意の分配力の働き方に無知なせいで、『メタ認知に僅かに遅れて連動して生じてくる性質のものである、実体験認知間の、相互の関係に無知なせいで、メタ認知を無意識と誤解しているだけ』の事なのです。『無意識がすべての意識を支配している』との憶測がベースの主張は、科学的な根拠が無い「たわごと」に過ぎない。
その結果、「すべての意識的な行為は、無意識に左右されている」などと意味不明の学説が飛び出してきて、マスコミに取り上げられることになるのです(その典型例が、「リベットの実験結果の解釈の誤り」)。
私たち「二段階方式」に言わせると、単に「認知度」、「記銘度」或いは「意識の覚醒度」が、f-MRIという機器で測れる機器の能力レベルを超えた世界で生じ/行われているのであって、機器で測れないレベルのもの、実体験認知に僅かに先行して生じてくるメタ認知の世界に無知な為、無意識のもとでの脳の活動と誤解しているだけ。
※1「意識が覚醒した」目的的な世界における『認知』の世界は、『注意の分配力』の働きに因り、メタ認知が(必ず)先行して生じ、僅かに遅れて、実体験認知が連動するメカニズムが存在しているのです(文章を書く;何かについて整理しながら語る;ショート・アプローチ等)。
※2 東大、京大、理化学研究所を含む世界中の権威機関は、『DSM―Ⅳ』の第二要件が確認を要求する(失語、失認、失行)紛いの症状が、「記憶障害」ではなくて、『注意の分配力』の機能が殆ど働かない極めて異常なレベルに在ることに起因して、目的的な思考、行為、行動が困難であるが故に発現して来ることに、未だに無知無関心なのです。
&5 「リベットの実験」とその解釈の誤り
(1) 上述の意識・無意識の世界のことは、脳科学の専門家と言われる人達も
よく分かっていない世界のことなので、私たちの独善と揶揄されないよう、分かり易い事例を(「無意識」が「意識」を支配しているとの主張の根拠とされた実験のこと)一つ取り上げて、追加説明をしておくことにしましょう。その実験とは、「秒針が3時を通過するたびに、計測機器のボタンを押す」という動作を人間に課して、脳の活動する状態を調べたのが、あの有名な「リベットの実験」です。
(2) 秒針が3時を通過する直前に、言い換えると被験者が計測器のボタンを
押すという『意識的な実体験認知動作』に僅かに先行して、脳内の血流の変化を機器が捉えていることが問題となり、それを無意識(ボタンを押す動作に先行する脳内の血流の変化を惹き起こしている原因)が意識(計測器のボタンを押す動作)を支配していると誤解し、学会で発表したのです。
(3) 被験者の脳は(意識が覚醒した目的的な世界)、「秒針が3時を通過する
瞬間に計測器のボタンを押すこと」という主命題を継続して保持しつつ、秒針の動きを継続して目で追っているのです。この主命題を継続して保持し続けていないと(「注意」がほかのテーマにそれてしまうと)、主命題である、しかるべきタイミングでしかるべき動作をすることが保持/想起出来ないので、その主命題に意識的に「しかるべき量の注意を分配し、継続して保持し続けている」状態に在るのです。
(4) ところが、主命題に注意を継続して分配し保持し続けている状態の下で、
同時に並行して秒針を目で継続して追っていて、秒針が3時を通過する直前に(一瞬前の、文字通り瞬間的なことなのですが)、「秒針が3時を通過するその瞬間に、このボタンを押さないといけない」という副命題が、ことさらに強く主命題を想起させて、脳裏をよぎる(この瞬間に「注意が喚起され、殊更に、主命題の記銘度が高くなる」)からこそ、秒針が3時をよぎるその瞬間に「前頭葉」が「運動の脳」に指令を出して、ボタンを押す動作を実行することが出来ることになるのです。
(5) 実はその副命題が生起した時(そのことに殊更に「注意が分配」された
時)、「前頭葉」と共に「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」が働くのです。
①「ボタンを押す動作の実行の一瞬前の出来事である副命題の生起という
脳内の意識的な反応があるからこそ、被験者は、秒針が3時を通過するその瞬間に意識的にボタンを押すことができている」というメカニズムなのです。
一瞬前の脳の反応(メタ認知)の際にも、「前頭葉と左脳、右脳及び運動の脳」とが働くので、(然も明確な「意識」の下で働くので)、当然のことながら明確な血流の変化が認められることになるわけです。
② 血流の変化を生み出した一瞬前の脳の反応(先行するメタ認知)が、『無意識によるもので、ボタンを押した動作(実体験認知)が意識によるものだ』という解釈は、間違いなのです。「前頭葉」の重層的な「注意の分配」と言う機能の問題と「注意を分配」したその分配量に応じて、意識の覚醒度が異なる(つまりは、生起される「血流の量」が異なる)ことを、権威が知らないだけのことなのです。

&6 『意識』の覚醒とメタ認知が先行し、僅かに遅れて実体験認知が連動
(1)「運動の脳」は、実際に何かの「動作をする」ときだけでなくて、脳で何かの「動作を考える」ときにも、「前頭葉」と共に「運動の脳」が働くのが「脳のメカニズム」なのです。実はこれは、「意識的な動作」に先行する「無意識による反応」なのではなくて、「意識的な脳の反応(=メタ認知の世界)」そのものなのです。
(2) その機能レベルの「意識」の覚醒下では、現在開発されている「f-MRIの性能レベル」が捉えることが出来ないという別次元の問題なのです。但し、権威ある学者が、「無意識がすべての意識を支配している」という憶測の仮説を発表すると、それが世間の常識になってしまうところが恐ろしいのです。
(3)「アルツハイマー型認知症は、発病の原因も分からないし、治すことも出来ないし、予防することも出来ないタイプの認知症だ」と世界的な権威がある「米国精神医学会」が発表すると、(『DSMーⅣ』の第一要件及び第二要件の規定内容が、共に重大な誤りの内容であるにも拘わらず)、今日現在も猶、世界中の権威機関の前提/常識になっているのです(「アミロイドβ仮説」主張の大前提であり、エーザイの「レカネマブ」開発の大前提!!)。
※ 服用の効能を評価するに際し、『前頭葉の機能レベルが正常であるか/異常であるか』を精緻に判定することも無く、ケアプラン作成用の為の粗雑/主観的な基準であるに過ぎない「CDR」(主観的な記述に因る主観的な評価結果を主観的に数値化するに過ぎず、客観性は微塵も担保されていない代物)を、レカネマブの服用の効果の判定基準に転用する姑息なやり方が、まかり通っているのです(厚労省は、問題視せず、製造/販売を承認した)。

&7 『アルツハイマー型認知症』の正体は、老化/廃用型の『生活習慣病』
(1) 観察、分析、理解、判断、発想、企画、計画、創意、工夫、機転、洞察、
推理、シミュレーション、解析、憶測、忖度、比較、選択、決定、決断、抑制、感動等、人間だけが具有している高度な「前頭葉」の構成機能である実行機能群(Executive Function)の各種の個別認知機能の発揮に因る「認知度」並びに「意識の覚醒度」を左右している機能が、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」という『前頭葉の三本柱の機能』なのです。
(2) そして、正常な老化(正常な脳機能レベルを保ちつつも、機能の低下が
進行して行く)の過程とはいえ、加齢による老化により『前頭葉』の機能が低空飛行状態に入ってきている60歳を超えた高齢者と呼ばれる年代の「お年寄り(発病の基盤の要因であり、第一要件)」が、『前頭葉』を含む脳全体の機能を積極的には使わない生活、追及する自分なりの特定のテーマが無く、生き甲斐や目標もなく、趣味や遊びや人付きあいもなく、運動もしない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々続けていると(ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続という条件が、発病を惹き起こす加重要因であり、「第二要件」)、出番が極端に少ない為に使われる機会が極端に減った「前頭葉の三本柱」の機能自体が、廃用性の異常な機能低下を起こしてきて、「第一の要件」と「第二の要件」とが同時に並存すること、重なり合うことの「相剰効果」に因って、複合機能体である『前頭葉』の機能の異常な低下(衰え)の進行が加速されて行くことになるのです(廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行)。
(3)「意識」が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の働きが加速度的に衰えていくその先に、『アルツハイマー型認知症』(「晩発型アルツハイマー病」とも言います)の発病が待っているのです(発病の最初の段階が、私たち「二段階方式」が提示する「小ボケ」の段階)。第一の要因と第二の要因とが同時に並存し重なり合うことの『相剰効果』により、廃用性の異常な機能低下が進むときは、直線的ではなくて放物線を描いて、加速度的に脳の機能が衰えていくのが重要な特徴なのです。
(4) その場合、意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉』が、最初に異常なレベルに衰えていくのが特徴なのです。次いで、「左脳や右脳や運動の脳」が、遂次、その順番に、異常なレベルに加速度的に衰えて行くのです(14,689例の解析結果)。
(5)「廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行」に因る、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの更なる低下に連動し順次症状が重くなっていく中で、私たち「二段階方式」の区分である「軽度認知症」(小ボケ)、「中等度認知症」(中ボケ)及び「重度認知症」(大ボケ)の三段階に区分される「類型的な症状」が発現してくることになる。

&8 『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』が開始される『キッカケ』の意味
(1) ところで、『前頭葉』の機能だけが異常なレベルであって、左脳も右脳も運動の脳も、機能が未だ正常なレベルである「軽度認知症」(小ボケ)の段階で発現してくる『アルツハイマー型認知症』の症状は、「前頭葉の三本柱」の機能が異常なレベルに低下したことを直接に反映に起因した複合機能体である『前頭葉』の機能障害のアウト・プットそのものなのです。
(2)このメカニズムのもとでは、加齢に起因した正常老化の要因としての発病の「第一の要因」は、高齢者にとっては誰しも共通のものであって、発病の「第二の要因」こそが『アルツハイマー型認知症』を発病するか/しないかを決定づけ/区分ける決定的な『加重要因』となるのです。
※1自分なりに追求する特定の「テーマ」が無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標もない日々、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という、発病の「第二の要件」を充足することが、『アルツハイマー型認知症』の発病に直結しているのです。
そして、「アルツハイマー型認知症」発病のリスクの度合いは、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まることとなる「キッカケ」についての「本人の受け止め方と周囲を含む対応の仕方」とに左右されるということなのです。
※2「アミロイドベータの蓄積(老人斑)」とか、「タウ蛋白の沈着(神経原線維変化)』とか、アセチルコリンの不足とかは、発病/症状の進行との間との『因果関係が存在しない、単なる憶測の類』に過ぎないものなのです。
(3)そこであなたを取り巻く種々の環境を考慮して、あなたのリスクの度合いを自己評価していただきたいのです。その上で、危険度を低下させるために必要と考える『自分なりの対策=脳の使い方としての生活習慣』を構築し、継続して実行していただきたいのです。

&9 『アルツハイマー型認知症』の発病を左右するのは、『第二の人生』での生き方、脳の使い方としての『生活習慣』在り方
(1) ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」(自分なりに追求する特定のテーマ
が無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものも無い単調な暮らし方)の始まりとその「キッカケ」は、何か特別のものという訳のものではないのです。誰にでも、何時起きてきても不思議ではないものが通常のケースなのです(或る出来事や状況の発生と継続)なのです。
※1心が折れ、意欲を喪失することにより開始される「単調な生活習慣」の『キッカケ』の事例を具体的に挙げてみると、「可愛がっていた飼い猫が死んだこと;可愛がっていた孫が大学に合格し、離れて行ったこと;家庭内の不和が継続している家族環境に在ること;通っていた趣味の会での人間関係の不和に因る参加の中止;同居している孫の不登校や重大な不祥事;玄関先で転んで、2~3か月入院しての寂しい入院生活;アルツハイマー型認知症を発病した連れ合いが、大ボケにまで進んで、家を空けられなくなる」などで、
言わば「何処にでもある」、「誰にでも起きてきそうな」事象が多いのです。
※2 まだ青/壮年気に在る学者達は、上記程度の出来事や状況下で、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』に入っていく理由を、不思議なことに思うだろう。
私たち「二段階方式」が誇る前頭葉の機能レベルに関わる「脳機能データの解析」に因れば、第二の人生が始まる60歳頃には、20代の前半にピークを示していた『意欲及び注意の集中力』の機能は、『加齢という要因』に因り、ピーク時の半分程度にまで『正常老化が進行』してきていることを知るべきなのです。
※3 「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行のメカニズムに、アミロイドβ仮説を堂々と掲げて居ながら、『家の外に出て行き交遊すること、運動すること、趣味を楽しむこと』などが、発病の予防/症状の進行の抑制に役立つなどと臆面も無く主張する輩は、『家の外に出て行き交遊すること、運動すること、趣味を楽しむこと』が、『アミロイドβの蓄積を阻害及び抑制すること』の因果関係の存在について、実証して見せる責任がある筈なのです。あれやこれやを単に混ぜ合わせるなど、『ど素人のレベル』なのです。精緻なレベルでの論理的思考力に乏しいが為に、何事でも混ぜ合わせるのが好きな彼等は、『アミロイドβ仮説、MCIの基準、CDRによる効能の評価etc.』も、大好物なのです。
(2) 60歳を超えた年齢の「高齢者」であるということは、「第二の人生」を送っているというのが通常。
「脳の機能」との関係で言えば、言葉、論理、計算、場合分けというデジタル情報の処理を司る「左脳」の主たる出番である「仕事」とは無縁の生活を、日々送っているということになります。
言い換えると、「右脳」や「運動の脳」の主たる出番である「趣味や遊びや人付き合いや運動」を、或いは、それらのいずれかの場面を基礎としての左脳の出番を確保するという脳の使い方としての生活、自分なりに楽しむ生活習慣を送っていて、それなりに「目標」や「喜び」があり、時には「生き甲斐」が得られる「生活習慣」を送っているということ。
(3) そうした脳の使い方という視点での「生活習慣」の下では、意識が覚醒
した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っていて、複合機能体である『前頭葉』の機能は加齢とともに衰えていくとは言え、「正常な老化のカーブ」を描きながら、緩やかに低下していくものなので、「異常なレベル」に衰えてくることは、無いのです。
※『アルツハイマー型認知症』の発病者であれば、必ず、「前頭葉⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳」の順番に異常なレベルに機能が衰えて行くものなのであり(1995年の活動開始以来、私たち「二段階方式」が集積してきた極めて多数の発病患者の「脳機能データ」により実証されていること)、「前頭葉」が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践に因り、『前頭葉の機能が正常なレベルを保持できている限り』は、『アルツハイマー型認知症の発病は、絶対に起きてこないもの』なのです=アミロイドβ仮説は、客観的な根拠データが無い憶測。
(4) 「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、「前頭葉」の機能
が異常なレベルに衰えてくることから始まるものなので、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」が、(衰えていきつつあるとは言え)「正常な老化のカーブ」を描いていっている限りは、「アルツハイマー型認知症」を発病することは絶対にないのです(1995年の活動開始以来、私たち「二段階方式」が集積してきた極めて多数の「脳機能データ」が、そのことを実証)。
(5) 「左脳偏重」(或いは、「仕事中心」)の生き方(価値観)を第二の人生が
始まっても変えることが出来ない人達の場合は、「右脳や運動の脳」の出番である趣味や遊びや交遊や運動等には生き甲斐を覚える事が難しいので、「アルツハイマー型認知症」を発病する(リスクが高い)とデータ的に言えるのですが、生き方に対する考え方(価値観)に特別の問題がない人でも、「キッカケ」に遭遇することに因り、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が開始されて行くことが、「アルツハイマー型認知症」の発病との関連でとても重要であり、且つ怖いところでもあるのです。 生き方に対する考え方(価値観)に、特段の問題がない人でも、「安心することは、危険」ということ。
(6) 日々の暮らし方、脳の使い方としての生活習慣が、「仕事とは無縁の日々」
となる『第二の人生』を生きる私達「高齢者」にとっては、例示してあるような「キッカケ」となりそうな出来事や状況などの事象が、いつ何時襲ってくるか分からない、そうしたことを避ける術はないというべきでしょう。
※1 付言しておくと、「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の重症化の進行との因果関係で言えば、学歴も社会的な地位も無関係です。
たばこを吸うとか、赤ワインが好きだとか、或いは、青い魚をよく食べるとかの『食生活も、全く関係が無い』のです。
※2更には、九州大学が久山町の全数検査から憶測により導き出した程度のものである『「糖尿病」の発病』とも、全くの無関係です。
⇔『糖尿病を患った高齢者』が、「アルツハイマー型認知症」の発病の条件(引き金)なのではないのです。高齢者である「第二の人生を送る糖尿病患者」に対する、医師が要求する3つの過酷な条件『①体重の引き下げ;②一日当たりの摂取カロリーの制限;③食事の味付けの制限を含む、甘いものの摂取厳禁』に因り、そのことを遵守する生活の送り方の継続で、心が折れてしまい、意欲を喪失して行くために、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』が開始されて、継続されていくことこそが、『発病を惹き起こす真の要因』。
(7) 更に言うと、「アルツハイマー型認知症」を発病するかどうかを決める直接的な要因であるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まるかどうかの分岐点は、「キッカケ」となりそうな状況や事象に遭遇するかどうかが、常に核心となる訳ではない。
遭遇した「キッカケ」となりそうな状況や事象に対して、『自身が負けて、心が折れてしまい、状況を打開する為の「テーマ」を見つけて、それに取り組もうとする意欲を喪失してしまうこと』、そのことこそが、「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始されることとなる」核心の条件となるのです。
(8) 私たちはこのブログで度々(2012年の3月に、グーブログ上での公開を開始した)、東日本大震災の被災地の「高齢者」達の間で、「アルツハイマー型認知症」を発病してくる人達の数が極めて多数に上ることになることを警告してきました。但し注意して頂きたいのは、東日本大震災の被災地の高齢者達の全員が「アルツハイマー型認知症」を発病することになる訳ではないということなのです。東日本大震災の被災という「キッカケ」となりそうな出来事及び状況の発生に対して、その出来事及び状況の発生に負けないで、自分なりに追求する何かの「テーマ」を見つけて立ち上がれた人達は、「アルツハイマー型認知症」を発病することには、ならなかった筈。
廃墟の中から自分なりの「テーマ」を見つけ出して、その「テーマ」を実行する上での「目標」があるので、その実践の過程で、前頭葉が活性化し、注意の分配力の機能の出番が多い(目標を達成するために、洞察、推理、シミュレーションする)ので、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくことは、無いからです。

&10 ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の始まりのキッカケと「前頭葉の三本柱」の機能との重要な関係
(1) ところで私達が「意識的(目的的)」に何かの「テーマ」を実行しようと
するとき、先ずは、「意欲」が必要になる。
① 意識的な思考や行為の世界が動き出す為には、一定の機能レベル以上の
『意欲』が働くことが必要不可欠。
② 加えて、「テーマ」の中身をあれこれ考え付いたり工夫したりするには、
一定の機能レベル以上の「注意の集中力」と「注意の分配力」とが働くことが必要不可欠となる。
※意欲が注意の集中力の機能発揮(度)を、注意の集中力が注意の分配力の機能発揮(度)を、それぞれ下支えている『三層の機能構造』とその働きが存在していることに注意(速足の散歩で意欲の機能レベルが向上すると、注意の集中力の機能レベルの向上に繋がり、注意の分配力の機能の発揮度の向上へと繋がるという訳)。
(2)つまり、意識が覚醒した目的的な世界では、意識的に何かの「テーマ」を適切に(置かれた状況の中で、それなりに)実行するには、「前頭葉の三本柱」の機能である、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能が、各自/及び共同して、一定の機能レベル以上で働くことが必要不可欠となる。
日常生活を送る上で、「意識的」に何かの「テーマ」を実行しようとするとき、『この「前頭葉の三本柱」の機能が十分に働いているかどうか(一定レベル以上の機能レベルであるかどうか)』によって、 『前頭葉』の各種個別機能群である『実行機能(Executive Function)』の「認知度」及び「発揮度」が変わってしまうからです(機能発揮上の「二重構造の仕組み」)。
考える工程の質及び実行内容の程度及び態様が、「前頭葉の三本柱の機能」の機能レベル/発揮度によって、様変わってしまうことになるのです。
※『アルツハイマー型認知症』は、この機能構造下での廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が唯一/直接の原因で発病/重症化が進行して行くメカなのであり、アミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着は無関係のもの。
(3) その機能構造的な帰結として、「正常老化の性質」を持つこの「前頭葉の
三本柱」の機能が「加齢」とともに機能が衰えていくにつれて、いろいろな場面でいろいろな「テーマ」を処理する際に、「前頭葉」の各種個別機能である「実行機能」の「認知度」及び「発揮度」が、必要且つ十分なレベルのものでなくなる為に、何の「テーマ」をどのように実行するのかについての、計画内容も実行の仕方の工夫も、シミュレーションの程度も態様も、次第に、不十分にしか働かなくなって行くことになるのです。
※1このことは、『60歳を超える年齢の高齢者』と呼ばれる年齢にある人なら誰にでも、例外なく、必ず起きて来ること(『アルツハイマー型認知症』発病/症状の重症化の進行の基盤の条件)。
※2 「アミロイドβ仮説」は、意識、前頭葉、注意の分配力に無関心!!
(4)そうした『前頭葉の三本柱の機能』が、「正常な機能範囲」を保ちつつも『加齢』と共に徐々に低下していく中で、或る日「キッカケ」となりそうな「生活状況の変化」や「生活上の出来事」に遭遇することになる。
※「キッカケ」となりそうな状況や事象に遭遇したことにより、その生活状況の変化(生活上の大きな出来事の発生、或いは、生活状況の大きな変化とその継続)に負けてしまい、心が折れて、立ち上がる意欲が出てこなくて、状況に対応するために不可欠の新たな「テーマ」を見つけることができない人が、「アルツハイマー型認知症」発病の「第二の要因(加重要因)」であるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入って行くことになる。
(5)生活状況の大きな変化(生活上の大きな出来事の発生、或いは、生活状況の大きな変化とその継続)に負けてしまった人(然も、高齢者なのです)は、何かの「テーマ」を考えついたり実行したりしようとする「意欲」を衰えさせてしまうことになるのです。
そうでなくても、「正常老化の性質」により、年を重ねるごとに衰えを見せてきている「意欲」という脳の機能が、「生活状況の大きな変化」や「生活上の大きな出来事の発生」に遭遇したことで、心が折れてしまい、発生以前の状況では「意欲」を掻き立てたり、「注意を集中」したり、或いは、「注意を分配」したりする機会が得られることになる「テーマ」が、日常生活面から消えて無くなっていく生活を送るようになって行くのです。結果として、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を送るようになってしまうのです。
(6) そうした生活状況が徐々に進行して行く(「継続」されていく)中で、「前
頭葉の三本柱」の機能が次第に「正常老化」のカーブを離れていき、「加速度的で異常な老化のカーブ」を描くようになって行き、終には異常なレベルに衰えていくことになる。そこに待ち受けているのが、「アルツハイマー型認知症」の発病(「小ボケ」)。
(7) 発病の最初の段階が、私たち「二段階方式」の区分で言う「軽度認知症」
(小ボケ)の段階なのです(意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能だけが異常なレベルに在って、左脳、右脳及び運動の脳の機能は、未だ正常なレベルに在る為に、『小ボケ』の段階の症状は、「前頭葉の機能障害に起因した症状だけが、発現して来るのが特徴」)。
※1「意識が覚醒した目的的な世界」は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する『三頭建ての馬車を運行する世界』なのであり、運行の支配/管理者である『御者』の役割を担っているのが、『前頭葉』なのです。
※2 「御者がこければ(居眠り⇒眠り込む)、皆コケル!」(前頭葉が異常なレベルになったとき、左脳、右脳及び運動の脳が正常な機能レベルに在ろうとも、アウト・プットは、全て/常に異常なものとなる(=アルツハイマー型認知症の発病となる)のです(「記憶障害が発病を惹き起こす核心の要因」と主張するアミロイドベータ仮説は、基本的で/根本的な誤りを犯している。
※3 認知症の大多数、90%以上の割合を占める『アルツハイマー型認知症』は、現在も猶、人類最大の難問とされている『意識』が関わるタイプの認知症なのです。世界的に通説とされ、我が国では、東大、京大、理研(MIT研究室/利根川進)が牙城である「アミロイドベータ仮説」は、『意識の世界』が存在せず、『注意の分配力』の機能も備わっていないマウスやマーモセットを対象にして、「記憶障害」と言う「間違った的」に矢を射かけて憶測ばかりして、世の中に弊害をまき散らしているだけ。
※4 アミロイドβ仮説の提示者達のどの機関も、「アミロイドβの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行との間の因果関係を実証出来ていないのですが、『そもそも、両者の間には、因果関係が存在していない』から。
※5 私たち「二段階方式」は、アミロイドベータの蓄積〈老人斑〉とアルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行との間には、『因果関係が存在していないことを実証出来ている精緻で/極めて多数例に基づく脳機能データ』を、『三種類も提示出来ている』のです。

&11 「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」が開始され/継続される「キッカケ」となるか否かは、本人の受け止め方次第
(1) 市町村の保健師さんが、私たち「二段階方式」の手技を活用するときは、
「アルツハイマー型認知症」を発病した全ての『高齢者(「若年性アルツハイマー型認知症」は、実在しない架空の認知症なのであり、側頭葉性健忘症を誤診しただけであることに注意)』を対象として、「キッカケ」発生の時期から判定時(発病及び症状の重症化の進行を経た判定時)に至るまでの間の日々の『脳の使い方』としての『生活習慣(脳の使い方としての生活歴)』についての、本人及び同居の家族からの詳細な聞き取りを行い(「二段階方式」の手技を活用すると、判定時の「時の見当識の得点、MMSEの総得点及び早期の得点」を基礎として、「キッカケ」の発生時期が推定できる)ます。
(2)「アルツハイマー型認知症」を発病した極めて多数の『高齢者』を対象とする「生活歴」の聞き取りの結果、『前頭葉』を含む脳全体の老化(機能低下の進行)を加速させる原因となるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まるには、発病した全員について、明確な「キッカケ」となる「生活状況の大きな変化、或いは、生活上の大きな出来事」の発生が必ず存在することが確認されている。
但し、「生活状況の大きな変化、或いは、生活上の大きな出来事の発生」とその継続に遭遇したとき、そのことがそのままナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の開始と継続に直結することになる訳ではないことに注意が必要です。その発生が「キッカケ」となるか否かは、遭遇した「生活状況の大きな変化、或は、生活上の大きな出来事」の発生と継続に対する「本人の受け止め方」及び「対応の仕方」並びに「周りの支援」が極めて重要となるからです。
(3)或る「生活状況の大きな変化の発生、或いは、生活上の大きな出来事の発生」とその継続に遭遇したとき、その発生状況に対処する自分自身の気持ち自体が負けて、心が折れて、そこから立ち上がっていこうとする「意欲を喪失」してしまい、新たな「テーマ」を見つけられない人が、そのまま『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』に入っていくことになる。
(4)その意味で、「本人の受け止め方」及び「対応の仕方」という側面が極めて重要な要素となるということ。
つまり、この「大きな」という要素は、客観的なものではなくて、あくまで本人の主観的な評価によるものだということが重要。
(5)本人の評価として、その衝撃が余りにも大きいが故に、「心が折れて、意欲を喪失していく」(再起できなくなっていく)のであり、周りの目から見た客観的な評価としてのものではないという点が極めて重要。
つまり、「本人の受け止め方」及び「対応の仕方」次第で、「キッカケ」となるか/ならないかが決まってしまうということなのです。

&12 「キッカケ」となりそうな事象は、誰にでも起きてくる類のもの
(1) ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始されることとなる「キッカケ」と
なりそうな事象に遭遇したとき、その状況に負けて、心が折れて、何か他の「テーマ」に取り掛かる意欲を喪失してしまうのは、第二の人生を送っている高齢者であること、即ち、『年が年だけに致し方のないこと』なのです。
① 本人も周囲の人達もそう考えて、そのような発言を繰り返し、そのよう
に対応するのです。「この年で、こんなことに遭遇してしまったのだから、仕方がないよね」と理解を示して、同情してくれさえするのです。
② その一見優しいが実は生ぬるい、或る意味で『心地よい』環境に身を浸し
ていると、いつの間にか(気が付いた時には)、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」という日々の経過に身を置いている自分の姿があるのです。
(2) その単調な生活習慣が継続する中で、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて、高齢者という条件との相剰効果によって、加速度的に『前頭葉』の機能が低下していくその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病が待っていることになるのです(「小ボケ」の段階)。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(AD型認知症)に対する川上対策、「発病自体の予防」の国策化による全国展開の提言(I-12)

2024-04-01 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
※『二段階方式』は、前頭葉(第一段階)と左脳及び右脳(第二段階)の機能レベルを各段階の働き及び総合的な働きについて、精緻に判定出来る「手技」であることが特徴です。

&1「二段階方式」が世界に誇る極めて精緻で/多数の『脳機能データ』の集積と解析結果
(1) 私たち「二段階方式」(KinukoとTadが主宰する『エイジングライフ研究所)』)は、『アルツハイマー型認知症』の発病原因の究明に際して、世界中の権威機関が、(マウスやマーモセットの記憶障害の行動)を研究対象としているのとは異次元の世界、私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界(目的的な世界)」に着目して、意識が覚醒した世界における脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉』(前頭前野の穹窿部に局在する「複合機能体」を言うものとする。以下、同じ)に焦点を定めて、前頭葉の機能である『注意の分配力』の機能が実行機能を駆使して生じてくる意識に的を定めて、『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』に厳密にリンクした「三段階に区分される類型的症状」の指標化等、幾種類もの『脳機能データ』を集積し、解析してきているのです。

(2) その一部を下記に示しています(世界中の権威機関が、主張内容の基礎データをマウスやマーモセットの記憶行動)から収集し、(憶測しているだけ)なのに対して、私たち「二段階方式」は、生きた人間の【意識覚醒した世界(目的的な世界)】における脳全体の司令塔の役割りを担っている複合機能体としての『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』の精緻な判定を基礎とした「事象事実としての脳機能データ」を極めて多数集積し、解析した成果、世界中で初めての試みのものばかり、極めて多数の症例集積し解析していて、『質量ともに異次元のもの』なのです。論文をどこにも提出していない為に無名で、その結果として権威に乏しいだけ。但し、『住民参加型の地域予防活動の実践』に因る極めて顕著な成果と多数の症例の「脳機能データ」に因り、即ち、『疫学的方法により、『主張内容が正しい』ことは、実証済みなのです。



※1 上記に例示列挙したレベルと数の『脳機能データ』は、(意識が覚醒した世界、目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉』 の機能レベルを精緻に判定できる『二段階方式』 と呼称する独自の手技の開発により、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした極めて多数の症例の症状の集積と解析により、『三段階に区分される類型的な症状』を発現してくる順番に例示列挙したものであり【改訂版30項目問診票】、世界中を見渡しても、私たち「二段階方式」だけが為し得ていることなのです。
※2  「アルツハイマー型認知症」は、『意識的(目的的)な世界』、即ち、『意識が覚醒した世界が関わるタイプの認知症』なのであり、『前頭葉』の機能が正常なレベルであるか(発病していない正常高齢者)/又は、『前頭葉』の機能が異常なレベルであるか(発病高齢者)に区分けられるのです。
※3  同時にこのことは、『前頭葉』の要の機能である「注意の分配力」の機能が正常なレベルであるか(発病していない正常高齢者)/又は、注意の分配力の機能が、異常なレベルであるか(発病高齢者)に区分けられるのです。
※4  「アルツハイマー型認知症」の発病者でないか/発病者であるかは、①注意の分配力の機能が正常レベルであるか(正常高齢者)/か(発病高齢者)並びに②前頭葉の機能が正常レベルであるか(正常高齢者)/か(発病高齢者)により、精緻に判定することが出来るのであり、且つ、この判定方法によってしか、正常者であるか/発病者であるかを、精緻に判定することは【不可能】なことなのです(現状では、世界中で、私たち「二段階方式」だけが、為し得ていることなのです)。
※5 (未だに人類最大の難問とされている)『意識』が覚醒した世界に於ける「脳全体の司令塔の役割り」を担っている『前頭葉』の機能も、前頭葉の要の機能である『注意の分配力』の機能も、共に備わっていないマウスやマーモ・セットを研究対象にしていて、憶測と権威だけで、100%誤りの主張内容である(アミロイドβ仮説)を牽引しているのがハーバード大学であり、(アミロイドβ仮説)に盲目的に追随し、(我が国での同仮説の牙城)を形成しているのが、東大、京大、理化学研究所という訳なのです。

(3) 「アミロイドβ仮説」を根拠とした川下対策『介護の予防措置』が、厚労省により制度化される以前は、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で、先駆的な活動としての『アルツハイマー型認知症』に対象を特化した活動である『住民参加型の地域予防活動』の実践展開を指導し、顕著な成果を挙げて来ていたのですが、『アミロイドβ仮説』の登場により、(実力でなくて、権威の有無の差異で)負けてしまい、川下対策が制度化されて市町村で全国展開されることとなり、活動の基礎となる「二段階方式の使用許諾契約」の更新も新規導入も無くなり、先駆的な川上対策としての『住民参加型の地域予防活動』が消えて行ってしまった経緯があるのです。
※1 二段階方式の考え方に基づいて、二段階方式の手技を活用した川上対策、『アルツハイマー型認知症に対象を特化した川上対策である住民参加型の地域予防活動』は、将来の研究課題として棚上げされ、川下対策に過ぎない『介護の予防措置』が制度化されて、今日に至っているのです(政府大綱)。
※2  上記措置の結果として、様々な種類が数ある認知症の大半(90%以上)を占めている『アルツハイマー型認知症』の新規発病が野放しにされている為、末期での発病の有無の診断と大ボケの介護とに投入している血税の総額が、23兆円超という天文学的な規模に膨らみ、更に増加する見込みという状態。

&2 アルツハイマー型認知症の発病原因、治療と発病の予防の方法の提示 
(1) 『エイジングライフ研究所』が、過去の活動展開の最盛期に経験した事:
今回の「提言書」で提案するものと同じやり方、私たち「二段階方式」の考え方に基づき、二段階方式の「手技」を活用した「アルツハイマー型認知症」の早期発見と早期治療による回復と症状の更なる進行の抑制並びに『発病自体の予防(発病時期の先送り)』を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の実践展開の指導は、当時、厚生省出身の浅野宮城県知事の指示の下に、その時代に、宮城県下の相当数の市町村で実践されたことがあり、並びに、市町村の平成の大合併以前のことなのですが、私たち「二段階方式」の考え方が正しいこと及び手技の有効性についての広報並びに「二段階方式」の導入にかかる財政面からの支援及び実施する地域の拡大を誘導する役割りを、幾つかの「国民健康保険団体連合会」が担っていました。
(2) 更には、平成11~13年度には、「国民健康保険中央会」が「二段階方式」の導入費用及び実務研修会の受講費用を負担する形で、市町村への導入拡大に大きな役割を果たしました。
(3) また、平成12年度には、厚生省(保険局国民健康保険課)の指導により、市町村の国民健康保険担当新任課長を対象とした特別講座が実施されました(講座のタイトルは、「早期痴呆予防活動の推進」)。
(※)それらの様々な公的な機関による導入の試みの中での最も大きな出来事と言えば、1997年頃のことだったと思いますが、厚生省の尾嵜課長に呼ばれて、『二段階方式の考え方と手技に基づく「住民参加型の地域予防活動」を全国的に展開して欲しいこと及び国がそれを全面的に支援する(国として出来ることは、何でもする)』との要請を受けましたが、私たち自身が未だ年齢が若く、私たち自身が追及する『ライフ・スタイルとの関係』で、全国展開をお断りした経緯があります。
    

&3  「アミロイドβ仮説」を筆頭の権威機関の主張は、100%誤り
(1) 権威が発する間違った内容の主張であるアミロイドβ仮説に惑わされ、発病自体が予防出来るものを、予防出来ないと誤解して、与党の一角を担っている公明党の要求もあり、「ボケても安心な社会づくり」に邁進しているのが我が国の現状なのです。このまま発病者が増え続け、介護の費用が増え続けていくと、持続可能な超高齢社会の維持そのものが、(困難となってくる)のです!

(2) 『発病自体の予防』も早期診断による回復も、十分な議論もしない儘棚に上げて(「政府大綱」の第一条)、年々新規発病者の増加が進行している結果、介護が不可欠となる末期の段階である大ボケの段階にまで重症化が進行して行く高齢者の増加を惹き起こしていて、介護保険制度が財政面から破綻するのを回避する為に介護保険の適用を絞っている結果、家族介護に、しわ寄せが行っているのです。
社会保障費の相当部分が、「アルツハイマー型」認知症を発病し、何等の対策が為されない儘に、為す術が何も残されていない『大ボケ』にまで、重症化が進行した高齢者の「介護の費用」並びに『介護の予防措置』の実施関連費用に充てられて居て、『介護の費用及び介護関連の費用』に投入する血税の規模が、単年度ベース(一般会計と特別会計の合計)で13兆円を超える天文学的な規模に達している

(3)発病自体の予防、更には、症状の進行の抑制は、自分なりに前頭葉』が活性化する「生活習慣(但し、食生活は無関係であり、脳の使い方としての意味で言う「生活習慣」であることに留意)を創意工夫して、構築し、継続して実践していくこと(『前頭葉を活性化』させる為には、自助努力が要求される)が、唯一無二の対策となるのです。
※1 但し、そのことが、自助努力の要求になるとして、認知症の人を抱える家族の会の代表者が猛反対し、与党の一角を構成している公明党が悪乗りしているそうなのです(「政府大綱」策定時の議事録)。
自助努力をしていても、何らかの理由で発病し、更には症状が進行して末期の段階である(大ボケ)の段階にまで進行し介護が必要となった高齢者に対しては、「認認介護」や「介護離職」等の弊害を惹き起こしている「家族介護」に頼るのではなくて、『介護保険全面的に対応する社会』を構築すべき。
※2「アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が正体であり、発病自体の予防が出来る認知症の典型である」にも拘わらず、マウスを研究対象とする憶測が主体の(100%誤りの仮説内容)である【アミロイドベータ仮説】を隠れ蓑にして、理由と目的が不明の公明党の要求もあり、川下対策の出鱈目な政策、23兆円超もの血税を垂れ流しているだけの世紀の愚策(ボケても安心な社会づくり)が制度化されている

(4)『家に籠り、日々ボケーツとした暮らし方で、第二の人生を過ごす』のでは、『何の為の、長生きなのか』を、考えて頂きたいのです。
※1『注意の分配力』の機能が「実行機能」を駆使することに因り、『前頭葉が活性化』する『仕事』(左脳が専管するテーマ)とは無縁の日々の暮らし方となる『第二の人生』では、家の外に出て行き、他人と交わり、共通のテーマを実行して、仕事以外の何等かの「特定のテーマ」を追求して、「評価の物差し」による評価に従い、「注意の分配力」の機能が「実行機能」を駆使して、洞察/推理/シミュレーションする場面が出来るだけ多い「脳の使い方」としての生活習慣を継続して実践することに因り、それら機能の複合機能体である『前頭葉』が活性化する『生き方の追求』が不可欠となるのです。
※2  趣味や遊びや交遊或いは居住する地域の活性化の活動等、ワイワイ・ガヤガヤと楽しく、時間が経つのも忘れて話が出来る場所、『交流の駅』が「発病の予防」に有効なのです。
※3 認知機能の障害を問題とする病気の判定に際して、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉の機能レベル」(正常であるか、異常であるか)の判定が、全く為されていないのが、「アルツハイマー型認知症」の世界的な特殊性
※4 本当の意味での早期の段階、「脳のリハビリ」(前頭葉を含む脳全体が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践)により、正常な機能レベルに回復させること【症状が消滅し、治る】が可能である【万一治せなかった場合、少なくとも、症状の更なる進行を抑制することが出来る】「小ボケ」及び/又は「中ボケ」の段階が(見落とされている)のです。
※5『DSM-Ⅳ』の第二要件が規定する内容が正しいと信じている)為に、精神科医は、「小ボケ」や「中ボケ」の段階の存在自体を知らないで、末期の「大ボケ」の段階の症状の発現を(発病の初期症状)だと誤解しているのです。
※6「介護」の仕事に従事している人達も、本態が、廃用症候群に属する老化廃用型の『生活習慣病』であることを知らない。結果、症状の重症化の進行自体が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くこととなる為、より高度な機能の順番に、即ち、『前頭葉』の機能、左脳、右脳、運動の脳の順番に、衰えが進行して行くことも知らないのです。
※7 末期の段階である「大ボケ」の後期、「DSM—Ⅳ」の第二要件が規定する初期症状(実は、極めて重度の症状)が発現してきていると、「注意の分配力」の機能が、実行機能が、即ち『前頭葉』の機能が、殆ど働かなくなってきているのです。左脳(論理的な思考や言葉の使用など、デジタル情報の処理に特化した機能)の働きが衰えてきてしまっていて、主に、右脳(感情や形や色の認知等のアナログ情報の処理に特化した機能)の機能及び運動の脳(身体を動かすことに特化した機能)の機能とが、僅かに働いている脳の機能レベルに在るのです。
※8 『大ボケ』の『前頭葉』を含む脳全体の機能レベル』を分かり易く表現すれば、『3歳~0歳児』の脳の機能年齢にあるのです。但し、「3歳以下の幼児」と違うのは、何十年間も生きて来たことの残滓が、時々、身体にしみこんでいる言葉の一片や態度が、表面的に出てくるのです。
即ち、「失語、失認、失行(紛い)』の症状が確認される発病高齢者は、 自由意思に基づいた『評価の物差し』(意識の首座=自我)の機能の関与は、全く困難な脳の機能レベルに在るのです。外観からの憶測だけで、判断してはいけないのです。『前頭葉』を含む脳全体の機能が、そのような機能レベルに在る発病者(「大ボケ」の後期の発病者)が、『自分らしく生きていく』ことは最早不可能なことなのです(自分らしいテーマの選択、分析や理解や評価や判断が出来るには、「評価の物差し」、最終的な機能としては、『前頭葉』の機能が正常なレベルに在ることが、不可欠の条件となるのです。
※9 精神科医が発病者と診断する(「大ボケ」の後期)の段階の高齢者達の「前頭葉の機能は、極めて異常なレベルに在る」のです。
※10 『発病高齢者の「意思」を尊重する』対応の要求は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルという視点を持っていない人達の、独りよがりの主張に過ぎないのです。彼等は、「大ボケ」の段階にある発病者は愚か、「中ボケ」の段階の発病者が、既に我が身に起きている様々な支障(アルツハイマー型認知症の発病の症状)について、『認知及び認識が困難となっている脳の機能レベルに在る』ことを知らないのです!

&4  アルツハイマー型認知症に特化した『発病自体の予防』の国策化
(1) 「アルツハイマー型認知症」は、生活習慣病であることの啓蒙が不可欠:
①「アルツハイマー型認知症」は、『意識』が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉』を含む脳全体の機能が活性化する(結果として、機能レベルが向上、或いは改善する)「脳の使い方」としての視点/意味で言う『生活習慣』の改善/構築と継続的な実践とにより、発病からの「回復」も、症状の「進行の抑制」も、『発病自体の予防』も、共に可能であると言う考え方を、「住民参加型の地域予防活動」の導入と展開を国策として全国展開することの制度化に因り、各市町村の地域住民に広めることが、必要不可欠。私たち「二段階方式」は、『実務化したシステム』を開発して、実践活動で、高度な有効性及び有益性を実証済みなのです。
※導入先市町村は、『二段階方式』の使用に先立ち、『予防活動の業務』に従事することになる保健師さん全員を、「エイジングライフ研究所」が開催する『実務研修会』に派遣して、「二段階方式」の考え方及び手技について受講させることが、必要不可欠
②「アルツハイマー型認知症の予防講演会」(ボケは、防げる治せる)の開催について、市町村が主催者となること及び【エイジングライフ研究所が講師の派遣】を行うこと;
※ 導入先市町村が、地域単位で『住民参加型の地域予防活動』を推進する為の中核となる活動である『脳イキイキ教室」の新規展開時には、『当該地域の教室』の開設に先立って、「ボケ予防講演会」を開催することが必要不可欠。
③小冊子「アルツハイマー型認知症は防げる治せる」の高齢者世帯への配布:(「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズム、回復の可能性と言う視点から「三段階」に区分される類型的症状の指標、発病からの回復及び症状の進行の抑制の為の「脳のリハビリ」の考え方、発病自体を予防する為の「脳を活性化させる生活習慣」の考え方等の「テーマ」について、分かり易く解説したものであり、高齢者が読み返すことにより、「アルツハイマー型認知症」についての『正しい知識』を習得し、「住民参加型の地域予防活動」を開始し、継続させていく上での重要な『基本書』となるものであり、A4判で100ページ);
※ 前半部は、三段階に区分された類型的症状の解説を中心とした「右脳タイプ」用に、後半部は、発病/症状が進行するメカニズム、症状の回復/重症化の進行の抑制/発病自体の予防の方法等について、左脳タイプ用に、図示や脳機能データや絵を挿入して、一般の高齢者向けに、分かり易く解説した内容であり、導入市町村が無償で、高齢者世帯に配布すること;及び
④「脳イキイキ万年カレンダー」(貴方の脳を活性化する)の高齢者世帯への無償配布(「前頭葉」を含む脳全体を活性化させる「テーマの実践」を標語化し解説したものであり、発病の対象となる「第二の人生を生きる高齢者」が、脳を活性化させる自分なりの「生活習慣」を構築し、実践していく上での重要な指針となるもの。
※1 上記書籍を高齢者向けに国費で配布した収入は、後述する「地方の地域の活性化」の為の起死回生策となる『交流の駅舎』の建設と運営並びに地域活性化を伊豆半島、三浦半島、能登半島、島根半島、奥丹後半島、津軽半島、下北半島、渡島半島、知床半島、大隅半島、島原半島等の半島を拠点とした活性化を目的とする『交流拠点』の建設と運営につぎ込む考え:「人が動いて人流が出来れば、金の流れも起きて来る」と言うのが、Tadの算段なのです。
※2 肩書だけの『地方創生大臣』が、何人就任しようとも、何も出来なかった状況に対して、産業の新規誘致ではなくて、ボケの予防(身体が保つ限り、脳も保たせる)為の、前頭葉の活性化を目的とした「高齢者」の人的交流の活発化と付随する金の流れの起爆に因る『地方の地域の活性化』を具体的な形と結果とで、示したいと考えているのです。

(2)  前記の各テーマの実施に対し必要となる『対価』の支払いを国が負担することを制度化すること(包括的な、『二段階方式の使用許諾契約』の締結)。
※1 現状はと言うと、100%誤りの「アミロイドβ仮説」を理論的な根拠とする川下対策、『ボケても安心な社会づくり』の制度化に因る「介護の予防措置及び「介護」並びに「発病のレッテル貼り」にすぎない末期医療(為す術が何も残されていない末期の『大ボケの段階』で発病を見つけて及び単なる対症療法薬(症状の進行を抑制する治療の効能は皆無で、症状の発現の仕方を昂進/又は抑制するだけの薬)の処方に対し、両者の合計総額が、23兆円超もの天文学的な規模となっている上に、新規発病者数が増加する一方の状況が放置されているのです。
※2 与党の一角を担う公明党が、何故なのか「アミロイドβ仮説」を根拠に、川上対策である「発病の予防」措置の国策化の棚上げと川下対策である「ボケても安心な社会づくり」の政策の国策化を要求したのです。

&5 住民参加型の「地域予防活動」の『三つの特色』
(1)  保健師さんに因る一元的な実施管理
「脳イキイキ教室」の運営、「脳のイキイキ度チェック」及び「脳のリハビリ」の指導は、全ての業務について、保健師さんが一元的に実施及び管理することになります。
当該業務は全て、正常高齢者及び小ボケの高齢者だけを対象とした業務の実施となり、『前頭葉』の機能レベルの精緻な判定業務が核心であり、「医師の出番は皆無なのが特徴」。

(2)  『脳イキイキ教室』の設営
①「脳イキイキ教室」は、「アルツハイマー型認知症」の発病自体の予防及び小ボケの段階の改善を明確な目的とし、且つ、月に1回の開催を実践し、居住地域単位で設営します。
②「脳イキイキ教室」に参加する対象者は、「第二の人生」を送っている60歳以上の年齢の高齢者であり、且つ、正常な高齢者(例外的に、小ボケの段階の高齢者)だけが参加できるもの。
※1 「中ボケ」以下の高齢者は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルという視点から、参加は厳禁となります。
※2  教室に参加する高齢者は全員、教室の開始/閉鎖の時期の「年に2回」の『脳イキイキ度チェック』を受けて、必要な高齢者に対しては、『前頭葉を含む脳全体の機能レベル及び当該本人の生活歴』に見合った内容の『脳のリハビリ』の実践指導を行います。

(3) 『交流の駅』の設営
ⅰ)『左脳の出番』が極めて多くなる仕事とは無縁の第二の人生は、『アルツハイマー型認知症の発病の予防策』となる「前頭葉」を活性化させる生き方(「注意の分配力」の機能が、実行機能を駆使して、洞察、推理、シミュレーションする出番が多い生き方)が、必要不可欠となります。
ⅱ)『前頭葉の機能が、発病の予防の条件である正常なレベル保ち続ける』為には、自分なりに追求する「特定のテーマ」の継続的な遂行が必要不可欠。
※1 家に籠って、ボケ-ッとした暮らし方を継続していると、ボケ(「アルツハイマー型認知症」)の発病が忍び寄ってくる!。
※2「注意の分配力が実行機能を駆使」して、洞察/推理/シミュレーションするには、『デジタル情報の処理を担う左脳の活用」が不可欠なのです!
※3 「第二の人生は仕事とは無縁」の日々であっても、ボケない為には、(言葉/論理/計算/場合分け)の機能を専管的に担う「左脳の活用が不可欠」!
※4  「左脳を使う場面を増やす」には、家の外に出て行き、多くの人達と交流し、「共通のテーマを実行」する場面を、できるだけ多く持つことが不可欠!
ⅲ)ボケない為には家の外に出て行き、出来るだけ大勢の人達と交流して、(洞察、推理、シミュレーション)することが不可欠。その為の『交流の場』を提供するのが、私たち「二段階方式」が提示する『交流の駅舎』の設営。
ⅳ)各『交流の駅舎』には、①パート勤務の女性の専門職を配置して、希望者に対し、『脳のイキイキ度チェック』を実施して、「小ボケ」と判定された高齢者に対しては、同居の家族の同席を得て、『脳のリハビリ』(前頭葉が活性化する生活習慣への改善)の指導に因り、回復又は症状の進行の抑制を目的とした『脳の使い方』としての「生活習慣」の継続的な実践の指導を行うのです。
※1 お年寄りが家に籠って、人と交わることもなく、且つ為すこともなく日々を過ごすのは、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』(追及する特定のテーマが無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものが無い単調な暮らし方=生き方)の継続に直結していて、「アルツハイマー型認知症」を発病するリスクが高くなる大きな要因の一つだから。
※2 出来るだけ小さな単位での「地域コミュニティーの活性化」という政策の実施が、「アルツハイマー型認知症」の発病自体の予防に必要不可欠で、喫緊の課題であり、且つ最善のテーマとなることを政治家及び官僚の皆さん方に指摘しておきたいのです。

&6  女性の専門職の養成と専任保健師の配置が不可欠(車の両輪)
(1)  前頭葉』を含む脳全体の機能が(正常な機能レベルに在る)ことが確認される『高齢者だけが対象となる活動であり、『身体が保つ限り、脳も保たせること』を第一義的な目的としている『脳イキイキ教室』での活動体験は、MCIの準による「物忘れの症状」を判定対象としていて、「介護の予防」を目的とした活動である「認知症カフェ」などにみられるような、単に歌って踊るだけの実践とは、次元が異なる活動なのです。
※ 「小ボケ」は教室に継続して参加することで、正常に改善できるので、例外的に参加を許可します。
(2) 『脳イキイキ教室』で自身が体験した「周りの仲間達と共通のテーマ」の遂行体験と自身の問題点の確認を基礎として、自身が置かれている現在の生活条件に見合った『自分なりに追求する特定のテーマ』を探し、見つけて、自分なりに創意し工夫することに因り、『自分なりに前頭葉が活性化する』生活習慣への改善による新規構築並びにその継続的な実践を「生活習慣化し、自助努力していくことが、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態(正体)である『アルツハイマー型認知症』の発病自体の『予防』(発病時期の先送り)にとって、必要不可欠の条件となるのです。
※1 東大や京大や理化学研究所(利根川進が率いるMIT研究室)等が提示する(アミロイドβ仮説)は、科学的な根拠がなく、憶測ベースの出鱈目な主張内容であり、(そもそも)アミロイドβの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間には、因果関係自体が存在していない代物
※2 このブログの最初のページで提示してある『MMSE下位項目の項目困難度の指標』と言う脳機能データ=11の下位項目から構成されているMMSEを実施すると、『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、且つ、その場合に限り、MMSEの下位項目について出来なくなっていく『極めて厳密な順番』が存在していることが確認出来るのです。このデータ一つをとってみても、アミロイドβの蓄積と「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行との間には、因果関係が存在していないことが、実証されているのです(私たち「二段階方式」は、『アミロイドβの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間には、因果関係が存在していないこと』を実証出来ている『3種類の精緻で、多数の脳機能データ』を提示出来るのです)
※3 我が国の製薬会社であるエーザイレカネマブは、「服用に因り、発病の早期の段階であれば、症状の進行を2~3年遅らせる効能を有する「治療薬」だとエーザイが強弁しているのですが、実際は、治療薬ではなくて単なる対症療法薬でしかなかったアリセプトと同様に、評価の仕方が杜撰なだけ。
ケアプラン作成の為の手技でしかない「CDR」と言う極めて主観的な評価方法(の援用)に因り、強弁しているような治療の効能は皆無であり、有るのは、脳出血、脳浮腫、脳の萎縮等の(副作用だけが売り物)なのです(製造と販売を厚労省が認可していて、健康保険の適用等「アリセプトの二の舞」を演じることになるのを恐れるのです)。
※4 エーザイは、治療薬の効能は皆無であり、単なる興奮型対症療法薬(服用により、発病者の症状の発現の仕方を単に昂進させるだけの効能しか有していない薬であり、症状の進行を遅らせる効能は皆無)でしかない「アリセプト」で大もうけした過去があるのです!
※5 認知機能の障害の治療薬であると強弁するのなら、意識が覚醒した意識的な世界(目的的な世界)に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルの(廃用性の加速度的で異常な)機能低下の進行を2~3年間遅らせる効能を有していると評価できる脳機能データを、アセチルコリン仮説が開発の根拠理論であるアリセプトについても、アミロイドβ仮説が根拠理論であるレカネマブについても、何故提出しなかったのか(提出出来なかったのか)、エーザイには、説明すべき『社会的責任がある』筈なのです。
※6  (アミロイドβの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間には、肝心要の『因果関係が存在していない』のです。その程度の事にも無知な輩が、権威だけを傘に着て、有識者会議でレカネマブの製造及び販売に賛成票を投じているのです。
※7 レカネマブの投薬の対象者をMCI(「軽度認知障害」の判定基準と銘打ってはいるものの、実際の中身は、極めて抽象的な記述内容による抽象的な「物忘れの症状」についての判定基準であるに過ぎず、『前頭葉の機能レベル』は、判定の対象外)の基準で選んで、且つ、その対象者の脳内に「アミロイドβの蓄積が確認される人」(エーザイからは、PETで確認することが要求されている)に対して、治療の効能は皆無で/副作用だけが売り物の「レカネマブ」を服用させることとなるのです。
※8  医師(医療機関)は、アミロイドβの蓄積の確認の為に「高額の診断費用が稼げるPETを使用」となれば、喜んで使用して、荒稼ぎすることになる。
※9 アミロイドβの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間には、『因果関係が存在していない』のです(因果関係が存在していないという意味は、アミロイドβの蓄積を阻害/除去しても、「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行の予防/抑制は出来ないということなのです!)。
※10 因果関係に無知/無関心な輩が、権威だけを傘に着て、「【食生活】でアミロイドβの蓄積を除去することに因り、アルツハイマー型認知症の発病/症状の進行のリスクを抑制/軽減できる」とする主張は、科学的な根拠が皆無の出鱈目な主張内容なのです(赤ワインを飲む/カレーを食べる/緑茶を飲む)等の努力をしても、発病の予防にも、症状の進行の抑制にも、効果は皆無なのです。

(3) 『脳イキイキ教室』の参加「高齢者」に体験実践して頂くテーマは、参加者に共通するものであり、その体験をベースにして、自分なりに追求する特定のテーマ、自分なりの目標が設定出来て、その計画と実施結果の洞察、推理、シミュレーションが出来て、その計画の過程及び遂行の結果に因り、『注意の分配力』の機能が「実行機能」を駆使する出番が多いことに因り、それら機能の複合機能体である『前頭葉』が、活性化して来て、イキイキと働く機会が多くなって、『自分なり』の楽しさや喜び、時には生き甲斐が得られる『第二の人生』の日々の暮らし方、『脳の使い方』としての『生活習慣』の継続的な実践が、『前頭葉の機能レベルを正常なレベルに保ち続けさせる』ことに因り、廃用症候群に属する老化/廃用型の生活習慣病が本態(正体)である『アルツハイマー型認知症』の発病自体の予防(発病時期の先送り効果)を達成することが出来るということなのです【アミロイドβの蓄積とは、無関係!】。
(4) 上記意味からも、各市町村に於ける『女性の専門職集団』の養成と専任の保健師さんの配置は、『アルツハイマー型認知症の発病者数の劇的な減少』を達成する上で必要不可欠であり、『車の両輪』となるのです。

&7 専門職としての『女性の活躍の場』の創出と『地方の小地域』の活性化
(1) 新規産業の誘致とは無縁の 地方の市町村にとって、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の全国的な拡大展開は、直接的には、時流に沿った「女性専門職の活用」という時代が要請している「テーマ」に最適、且つ「新規の専門職としての職種」の開発と「女性」の雇用機会の創出及び高齢化と過疎に悩む地方の地域の活性化並びに高齢者の消費活動の活発化により、相当程度の経済価値を生み出すことに寄与するだけでなく、或いはそれ以上の効果として、既に年間23兆円を超える規模に達してしまっている「アルツハイマー型認知症」の「診断費用」(末期の段階での発病の有無の診断及び対症療法薬の投薬)並びに要介護状態の老人(末期段階の「大ボケ」)の増加に伴い増大し続ける「介護費用」に投入する血税の額の劇的な削減にも多大な効果をもたらすことになると期待出来るのです。

(2)『家に籠って、簡単な足し算や引き算、或いは、漢字テストで時間を浪費する生活習慣』を止めて、『家の外に出て行き/住民参加型の地域予防活動」に、積極的に参加して、自分自身の日々の「脳の使い方としての生活習慣」の具体的な行動の改善が達成されることにより、「アルツハイマー型認知症」の発病のリスク自体が大幅に軽減されることとなり、現状で年間23兆円を超える規模の「血税の投入」(診断、投薬及び介護の費用の総額)が、劇的に減少していく好結果を生み出し、更に、趣味や遊びや人付き合いや地域活動と言う「テーマ」について、生き生きとした活発な日常生活行動が生活習慣化されることにより、高齢者に因る『消費活動にも貢献する』ことが期待出来るようになるのです。
※1 上述のように、「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下を本質とする「アルツハイマー型認知症」の場合、発病する対象者は、『第二の人生を生きる』60歳を超える年齢の「高齢者だけ」なのです。
※2 『働き盛りの50歳代で、「アルツハイマー型認知症」を発病する人達が増えてきている』というNHK報道は、全くの誤り。≪若年性≫という枕詞は、「生まれつき特定の遺伝子の異常が確認される人達」だけを対象に発病する「アルツハイマー病」というタイプの認知症に特有のものなのです。
※3  認知症の診断が専門である精神科医は、(為す術が、何も残されていなくて、介護するだけの)『大ボケの段階で初めて発病と診断している』のです。
介護保険費用のとめどない増大支出に不安を抱いて、家族介護の方向に舵が切られつつありますが、「大ボケ」の段階にあるお年寄りを「家族が介護する」制度下では、介護する側の家族自身も共倒れして、介護側の家族の人達の人生自体が失われていくことになります(「介護離職」の社会現象化が放置された儘なのです!)。
※4 「アルツハイマー型認知症」の『川上対策の制度化』、発病の「予防」と早期診断による「回復」を目的とする「住民参加型の地域予防活動」の全国展開を制度化することで、新規発病者は劇的に減少することとなり、末期の段階である「大ボケ」に対する「家族介護」の必要性は、連動して激減することになるのです。
※5「大ボケ」の段階の高齢者こそ、『家族介護』に頼るのではなくて、「介護保険」で全面的に対応できる体制を構築すべきなのです。
 
(3) 「アルツハイマー型認知症」は、基本に脳の正常老化という条件が存在するので(「生活習慣」の内容の如何に関わらず生じてくるものであり、「前頭葉」機能の加齢に伴う老化現象であって、私たち「二段階方式」は「正常老化」の性質と名付けています=「発病の第一の要因」)、何等の対策を講じないままでいると、高齢になるに従って「アルツハイマー型認知症」を発症するリスクが更に高くなっていくのです。何かを「キッカケ」にして(周りから見れば、ほんの些細な出来事でも、本人にとって意欲を喪失させるような出来事であれば)、廃用性の異常な機能低下をもたらす原因となるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まることになるのです(「発病の第二の要因」)。

(4) 「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの精緻な判定、「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の判定及び私たち「二段階方式」が回復/症状の進行の抑制の可能性の有無及び程度と言う視点から区分する「三段階の類型的症状」の判定並びに、「小ボケ」は正常なレベルに回復させる為/「中ボケ」は症状の更なる進行の抑制の為の『脳の使い方としての生活習慣』の改善と継続的な実践(「脳のリハビリ」)の指導を実施すると共に、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの活性化/改善を目的とした『生活改善』体験をテーマとする「短期滞在型の体験ツアー」事業を、特定市町村での、『先駆的な事業』として試験的に実施してみることを提言したいのです。
地域の活性化、地方の活性化にとって、この「テーマ」の実施は、極めて多大な貢献が期待できるのです。

&8   その他
(1)「地域予防活動」の展開を社会的な基盤に:
私たちが送るべき(仕事とは無縁の日々の暮らし方)となる「第二の人生」とは、そも、どのようなものであるべきなのか。
※1 家に籠って、(漢字ドリルに励んだり、簡単な足し算や引き算をして)日々を暮らして、お迎えが来る日まで、ひそやかに生きていくべきなのか、或いは、「アルツハイマー型認知症」を発病して介護して貰う為の費用を蓄えるが為に、趣味も遊びも交遊の機会も極力控えて、ただ倹約し、節約し、マスコミが警鐘であるかのごとくに打ち鳴らす「一人当たり2000万円」とかの貯蓄に励むべきものなのか。
※2 「左脳」が主役となる仕事と言うテーマからは無縁な日々となろうとも、私たちの第二の人生は、(言葉計算論理場合分けというデジタル情報の処理)を担っている『左脳』の出番が必要不可欠となる脳機能構造をしているのです。
※3 その上で、(『前頭葉」の機能を正常なレベルに保ち続ける)為の補完的な機能である「右脳」と「運動の脳」とを精一杯活躍させ、自分なりに『第二の人生』を楽しむ日々を送るのです。

(2)「第一の人生」では、「左脳」が主役となる「仕事」というテーマが日々の生活を送る上で、「前頭葉」を含む脳全体を活用し、活性化させてくれていたのですが、「第二の人生」では、日々の暮らし方が仕事とは無縁の生活になります。
※1 仕事とは無縁の日々の暮らし方であっても、「左脳の出番が少ない暮らし方」では、ボケ(『アルツハイマー型認知症』)の発病を予防/回避することは、極めて困難なのです。
※2 意識が覚醒した世界、目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉』の機能が活性化する為には、『注意の分配力の機能が、実行機能を駆使して、わが身が置かれている状況を分析し、理解して、為すべきテーマを発想し、目標を設定して、実行の計画を立て、実行結果を洞察/推理/シミュレーションして、最終的な実行内容を選択し、実行の決断をして、脳の各部に実行の指令を出す場面』が、必要不可欠の条件。
※3「第二の人生」を送っている高齢者にとっては、「右脳」も「運動の脳」も参加させられる「テーマ」、「趣味や遊びや人付き合いや運動、或いは、地域興し等の社会活動」という「テーマ」の中で、自分なりに興味があるものを選んで、自分なりの「目標」を設定し、それを日々の生活の中に組み込んで、脳の使い方としての「生活習慣」として実践していくことにより、自分なりの「楽しみ」や「喜び」や「感動」や「生き甲斐」が得られ、意欲が湧いてくる日々を送り、「第二の人生」を完走して頂きたいのです。
(3) 「 アルツハイマー型認知症」を発病することになるか/ならないか、それは、「第二の人生」を生きる高齢者である貴方の生き方、日々の脳の使い方としての「生活習慣」の在り方が、決め手になるのです。
何の為に、どのような第二の人生を生きるのか。何のテーマをもってどのような目標の下に、日々の「生活習慣」を組み立てて、生きていこうというのか。
あなた自身のこれまでの/これからの「生き方」を、根本的に見直して頂きたいのです。
(4) 発病自体の予防にも、早期診断による回復にも蓋をして、蛇口を開きっぱなしにした状態で、「失語や失認や失行(紛い)の症状」など、末期の段階の「大ボケ」の後期の段階の症状(30点が満点であるMMSEの得点が一桁にならないと発現が確認されることが無い、極めて重度の症状なのです)の確認を要求している米国精神医学会の診断規定『DSM-Ⅳ』を診断基準にして、「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の診断が行われているのが医療現場の実態なのです。
言い換えると、為す術が何も残されていない末期の段階で/発病を見つけて、症状の進行を抑制する効能が皆無の対症療法薬薬を処方しているのです。
その診断、投薬及び「介護」のための年間の血税の投入総額は、23兆円を超えるところまで来てしまっているのです。

(5) 認知症の大多数、90%以上を占めている「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の本態(正体)は、「廃用症候群」に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」なのであり、一部の学者達が主張している「仮説」である「アミロイドβやタウ・タンパク」の蓄積が、発病の原因ではないのです。※「失語や失認や失行(紛い)の症状」が発現してくる(「DSM-Ⅳ」が確認を要求する「第ニの要件」の誤りの規定内容)「末期の段階」に目を向けている限り、何時まで経っても「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の発病のメカニズムを究明することは、あり得ないことなのです。

注)本著作物(Iー12に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(AD型認知症)の発病のメカ並びに発病の予防に役立つ「前頭葉の活性化」の意味と方法(I-11)

2024-03-11 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(プロローグ)
(1) 『認知機能(cognitive function)』の異常な機能低下が問題となる『アルツハイマー(AD)型認知症』の発病/症状の重症化が進行する原因(メカニズム)について、世界中の権威機関は、『複合機能体である前頭葉』の異常な機能低下の進行ではなく、『前頭葉の機能障害に起因して生ずる』一つの形態であることにも気づかない儘に、「記憶障害」という(誤った的)に矢を射かけ続けていて、「アミロイドβ」を注入したマウス(ADマウス)やマーモセット等を研究材料に、アミロイドβの注入量の差異が記憶行動(記憶量)に与えるべき変化を焦点に定めた、的外れの研究により、誤りだらけの主張を展開しているのです。

(2) 私たち「二段階方式」は、未だに人類最大の難問とされている「意識」に着目し、意識が覚醒した(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉』という機能(前頭前野の穹窿部に局在する複合機能体を言うものとする。以下、同じ)に的を定めて、本態【正体】が『廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病』であると言う「発病のメカニズム」を突き止め、三段階に区分される『類型的症状』並びに発病自体の予防方法を解明し、北海道から九州に跨る452の市町村との有償/有期の使用許諾契約の締結の下、住民参加型の地域予防活動の実践の指導に因り、顕著な成果を挙げて、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証済みなのです(主張の根拠となる前頭葉を含む脳全体の機能レベルの変化に関わる『脳機能データ』の質と量とは、アミロイドベータ仮説の提示者達とは異次元のもの)。

 

& 1 (AD型認知症)の発病原因に関する世界中の権威機関の主張の誤り
(1) 最近になってのことなのですが、(AD型認知症)の発病自体の「予防」(=発病時期の先送り)という「テーマ」で、脳の活性化とか『前頭葉』の活性化とかの言葉が、テレビの報道番組で時々聞かれるようになってきたのです。
    ところが、脳の活性化とか「前頭葉」の活性化/機能とかの言葉が、テレビの報道番組で聞かれるようになって来ているとは言え、中身については余りに底が浅いレベルのものでしかないので、今日は、脳の活性化/「前頭葉」の活性化/機能との関係というテーマを取り上げてみることにしたのです。

(2) テレビ番組では、(AD型認知症)の発病/症状の重症化が進行する原因 /メカについては、「アミロイドβ仮説」(『AD型認知症について、重度の物忘れの症状が特徴の「神経変性疾患」だと誤解しているレベル』であり、100%誤りである仮説)の主張内容を提示しつつ、「発病の予防に効果的な対策方法」と銘打ち、介護施設等で実践されているとして「回想法」なるものやデュアル・タスクという言葉だけを引用して語られる『散歩しながら、尻取りゲームをする』等の方法が、(AD型認知症)の発病の予防に効果的だとか説明するのです。

(3) 彼等は、『意識の機能構造』に無知であるだけでなくて、意識が覚醒した世界における『脳全体の司令塔の役割』を担っている脳機能、『前頭葉』が「複合機能体である」ことにも無知なのです!
※1 (AD)型認知症の発病/症状の重症化が進行するメカについて、『アミロイドβというタンパク質の蓄積により生成される「老人斑」の持つ毒性が、情報を伝達する機能を担う神経細胞の大量の細胞死をもたらすことが原因で、「記憶障害」を惹き起こし、その領域が拡大して行くことに因り発病し、症状の重症化が進行して行く』ことになると憶測するのが、アミロイドβ仮説なのです。
※2 その一方では、「アミロイドβ仮説」の主張の核心である(アミロイドβの蓄積)という原因と(AD型認知症)の発病/症状の重症化の進行という結果との間の『原因と結果』の関係、即ち、因果関係の存在の実証が出来ていない為、肝心の医学界では、未だに「仮説」の扱いを受けている有様なのです。

(4)『(AD型認知症)の発病の原因は不明であり、発病を予防することも症状を治すことも出来ないタイプの認知症である』というのが、「アミロイドβ仮説」を提示/支持する学者や研究者達の共通の理解なのです。
然も、そこで挙げられていた「脳を活性化」する方法とかにより、アミロイドβの蓄積が除去されることになるというメカニズムについては、メインの解説者であったその人が(どこかの大学の医学部の教授という触れ込み)、どのような実証データをお持ちなのか、伺ってみたいとも思わない程粗雑で出鱈目な内容なのです。

&2  (AD型認知症)の真の正体とは
(1) Kinuko の名を借り/Tadが記述しているこのGooブログの無料公開での記事(But,著作権は、エイジングライフ研究所が確保し維持している)は、東日本大震災の翌年の2012年の3月から書き始め、今日までの「累積の総字数」は、600万字を超えるところまで来たという『長い長い道のりを地道に』歩んで、来ているのです。
※1  我が国だけでなく、世界中の(AD型認知症)の専門家とか権威とされる人達や大学、或いは研究機関を含む組織の主張の『重大な誤り』を糺すべく、更には、我が国全体を救う為の啓蒙を目的として、且つ、世の中に対して問題提起する目的で公開を開始し、その殆どが(AD型認知症)と言うテーマについて書かれていて、且つ『前頭葉』という複合機能体である脳機能との関係で、発病のメカニズムや症状重症化のメカニズムや発病自体を予防する方法や早期発見(小ボケ又は中ボケで発病を見つける)と早期治療(「前頭葉」の活性化を目的とした生活習慣の改善と継続的な実践である「脳のリハビリ」の指導)を具体的に取り上げ、認知症の診断が専門である精神科医並びに「第二の人生」を送っている高齢者及び市町村の第一次予防の業務に従事している保健師さん達に対する『啓蒙』を目的とした詳細な説明及びその根拠となる「脳機能データ」を公開してきてもいる。
※2 その意味と視点とで言うと、少なくとも、「意識」及び「前頭葉」の機能構造、(AD型認知症)と「前頭葉」という脳機能との関係並びに「注意の分配力」の機能と「実行機能」の間に存在している『機能発揮上の二重構造』の問題等について語らせるのであれば、この私Tadの右に出る者はいないはずとの自負があるのです。
 何故なら、『AD型認知症の発病/症状の重症化の進行は、人類最大の難問とされている「意識(目的的な世界)」と深く関わり、切っても切れない関係にある』ものだから(Tadが提示する『意識の機能構造』については、ブログの「G-02」を参照)。
※3「前頭葉」の機能とか、「前頭葉」の活性化という言葉を持ち出すのであれば、「意識」の機能構造についての深い知識が不可欠であり、「前頭葉」の個別認知機能群である『実行機能」(Executive Function)の機能発揮面における「前頭葉の三本柱」の機能(「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能を総称して、Tadが命名したもの。以下、同じ)との『機能発揮上の二重構造』の関係、更には、「前頭葉の三本柱」の機能の「正常老化の性質」等についての、或る程度の知見を得てからにして欲しいと考えるのです。
※4様々な種類が数有る認知症の内で、その全体の90%以上の割合を占めていて、世界中の認知症の専門家達から『発病の原因自体が不明であり、発病を予防することも、症状を治すことも出来ない』とされている「AD型認知症」と言うタイプの認知症の本態【正体】は、廃用症候群に属する老化・廃用型の、単なる「生活習慣病」に過ぎないのです(但し、無知な輩が、根拠もなく提示する「食生活」を言うのではなくて第二の人生を送っている高齢者の日々の「脳の使い方」としての『生活習慣』であることに留意)。

(2)「AD型認知症」の発病のメカニズム(機序)については、『発病を惹き起こす基盤となる要因であり、「第二の人生」を送っている60歳を超えた年齢の「高齢者」であること』が、「第一の要因」なのであり、『生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続』が、発病を惹き起こす引き金となる要因であり、「第二の要因」となるのです。
※「第一の要因」と「第二の要因」とが、同時に並行して存在し、充足される『相剰効果』により、「前頭葉」を含む脳全体の機能が 加速度的で異常な機能低下を進行させていき、「前頭葉」が異常な機能レベルに衰えてきた時から、認知症の症状が発現してくることになるのです(前頭葉の機能障害だけが発現してきた段階が発病の最初の段階であり、私たち「二段階方式」が、「小ボケ」と命名している段階です⇒次いで、「中ボケ」を経由して、最後が末期の段階の「大ボケ」へと重症化が進行して行く)。

(3) 私たちの意識的(目的的)な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている脳機能、脳全体の司令塔の役割りを担っていて、(左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する)三頭建ての馬車の「御者」である『前頭葉』と呼称される脳機能の出番が極端に少ない「生活習慣」、自分なりに追求する「特定のテーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が継続されることにより、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性加速度的異常な機能低下を進行させていくことが直接/唯一の原因で、「AD型認知症」を発病し、症状の重症化が進行して行くことになるのです(私たち「二段階方式」が、世界で初めて解明し、疫学的方法により実証済みの、「AD型認知症」の発病及び症状進行のメカニズムなのです)。
※1 その最初の段階であり私たち「二段階方式」が「軽度認知症」(小ボケ)と名付ける段階では、左脳も右脳も運動の脳も正常な機能レベルに在って、「前頭葉」の機能だけが異常なレベルに衰えて来ているのです(『前頭葉の機能障害』に起因した症状だけが発現してくるのが、この段階の特徴です)。
※2 そして、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が継続されることが原因で、更なる廃用性加速度的異常な機能低下が進行していくこととなる結果、私たちの区分で言う、「中等度認知症」(中ボケ)の段階になると、「前頭葉」の機能が「小ボケ」の段階よりも更に異常な機能レベルに衰えが進行して来ている上に、「小ボケ」の段階では未だ正常な機能レベルに在った左脳、右脳及び運動の脳の機能も、異常なレベルに衰えが進行してきているのです(「中ボケ」の段階で初めて、『前頭葉を含む脳全体の機能が、異常なレベルに衰えが進行して来ていることが、確認されることになる』ことに注意)。
※3   加えて、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が、更に継続されることが原因で(に起因して)、「前頭葉」を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を更に進行させていくことにより、そのことを直接反映した症状の重症化が進行していき、複合機能体である『前頭葉』の要の構成機能である『注意の分配力』の機能が殆ど働かなくなっている段階、発病の末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階へと進んで行くことになるのです。
※4  『AD型認知症』は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分(小ボケ、中ボケ、大ボケ)」される『類型的な症状』が発現してくるのが特徴となるのです。

(4)  このことを脳の機能面から逆に言い換えると、『「前頭葉」の機能がが正常なレベルを保てている限りは、「AD型認知症の発病は絶対に起きてこない」ということなのです(発病者は、必ず、『前頭葉』⇒「左脳」⇒「右脳」⇒「運動の脳」の順番に、異常なレベルに機能低下が進行して行くという『厳格な順番が確認される』から)。
※1 即ち、「AD型認知症」を発病しない方法(発病時期を先送りする方法、身体が保つ限り脳も正常なレベルに保たせる方法である『発病自体を予防する方法』)とは、「前頭葉」の機能レベルを正常なレベルの儘に維持することが、唯一の方策となるのです。
※2  具体的な方法は、以下に詳細を説明するように、『仕事というテーマ』の遂行とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生」を生きる「日々の暮らし方」の中で、『前頭葉』を含む脳全体の機能を、しっかりと使ってやること、就中、「前頭葉の三本柱」の機能の要の機能である『注意の分配力』の機能の出番が出来るだけ多くなるような「脳の使い方」としての『生活習慣』を組み立てて、継続して実践することに尽きるのです。
※3   「意欲」⇒「注意の集中力」の機能に下支えられた『注意の分配力』の機能が、『評価の物差し=意識の首座=自我』による評価、関心、注意に従い「実行機能」を駆使して、状況の理解と判断、状況判断に沿ったテーマの発想と選択、選択したテーマを実行する為の企画と計画、計画した内容の実行結果の洞察、推理、シミュレーション、シミュレーション結果の比較と選択、実行の決断が行われる過程を楽しみ、実行結果である成果を喜び、時には、生きがいに繋がる、『能の使い方としての生活習慣』の構築と継続的な実践が、発病自体の予防(発病時期の先送り/身体が保つ限り脳を保たせること)を達成する為の『唯一無二の方法』となるのです。
※4 『生活習慣化』するということは、そうした「脳の使い方」としての『生活習慣』を何年間も継続することが出来るほどに長続きさせるということ。
何年間も長続きさせるには、「やっていて、楽しい」こと、「またやりたくなる」こと、「その時間を過ごすことが楽しい」こと、「そのことに従事していると、時間があっという間に経ってしまうと感じられる」ことが必須の条件となるのです。
※5   そうした「脳の使い方」としての『生活習慣』を繰り返し、継続して実践する「第二の人生の生き方」が、喜びや生き甲斐を生み出す源となるときは、「AD型認知症」と言う病気に対する万全の備えが出来た難攻不落の堅固な城が築かれていることを意味することとなり、『ボケ(「AD型認知症」)』の発病とは無縁の(身体が保つ限り、脳も保たせられる)「第二の人生」を完走することが出来る』為の担保となるのです。

(5) 最も権威があるとされているのは、米国のハーバード大学が牽引し、東大や京大や理化学研究所(MIT研究室;利根川進)が牙城の「アミロイドβ仮説」なのです。
※1 「アミロイドβ仮説」には大きく、仮説としての「五つの前提条件」が、想定された上で、主張内容が構築されています。
第一に、(AD)型認知症の発病/症状の進行は、「器質的な病変」が原因であるとする、憶測がベースでの主張内容。
第二に、発病/症状の進行との間の『因果関係』の実証が出来ない儘に、強弁されてきた憶測レベルの仮説、(「アミロイドβ」の蓄積により生成される「老人斑」の持つ毒性が、情報を連絡している神経細胞の大量死を招くことに因る「記憶障害」が惹起される為に発病/症状が進行するとの主張内容。
第三に、アミロイドβの蓄積量の増加が「記憶障害」の症状の進行及び拡大の原因であるとする主張内容。
第四に、記憶障害の症状の進行と拡大により「AD型認知症」の発病/症状が進行していくとの主張内容。
第五に、アミロイドβの蓄積を除去し、又は蓄積量を抑制することが、「AD型認知症」の症状の進行の抑制となるとする主張内容。
※ 2  実は、これら五つの想定及び主張内容(仮説)の全てが、重大な誤解、重大な誤りなのです。
※3『アミロイドβ』というタンパク質の蓄積により「老人斑」なるものが生成され、その毒性が情報を伝達する機能である神経細胞の細胞死を招来させて「記憶障害」の症状が発現してくることにより、「AD型認知症」が発症するとする「仮説」である『アミロイドβ仮説の主張内容は、誤り』なのです。「アミロイドβ」というタンパク質の蓄積を防止したり、抑制したり、除去したりしたからと言って、「AD型認知症」の発病を予防することは出来ないし、症状の重症化の進行を抑制することも出来ないからなのです。
※4 なぜなら、「アミロイドβ」の蓄積(その結果としての老人斑の形成)と「AD型認知症」の発病及び症状の重症化との間には、肝心の因果関係自体が存在していないからなのです(私たち『二段階方式』は、因果関係が不存在であることを実証できている『3種類の脳機能データ』を提示出来るのです)。

(6)私たち「二段階方式」が問題提起している「小ボケ」や「中ボケ」までの(本当の意味での早期の段階)で(AD型認知症)の発病を見つけて、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の適切な改善)を密に、且つ、継続的に実践すれば、治すことが出来る(「前頭葉」を含む脳全体の機能が正常なレベルに改善されることにより、認知症の症状が消滅する)及び/又は、症状の更なる進行を抑制出来るから。
※ このことは即ち、「AD型認知症」の発病の最初の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階及び次の段階である「中等度認知症」(中ボケ)の段階までの間では、当該の「仮説」が主張する不可逆的な性質としての『老人斑の生成に因る神経細胞の大量死と言った「器質的な(病態)」は起きてきていなかったことの証拠でもある。

(7)米国精神医学会が策定した(AD型認知症)の診断規定である「DSM-Ⅳ」の規定が、「第二要件」で確認を要求している失語や失行や失認(紛い)の症状が発現してくる段階、具体的には私たち「二段階方式」の区分で言う末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階の更に後半の段階(30点が満点であるMMSEの得点が、一桁の得点にしかならない迄に「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが衰えてきている段階)という「極めて重度の症状」にしか関心がないが為に、逆にそうした重度の症状が本態であると『見誤っているだけ』のこと。

&3 『前頭葉』の活性化と脳の機能構造面からの説明
(1) 今は過去のものではあるものの、『第二の人生』を生きる高齢者である、皆さんの誰もが体験してきた「第一の人生」では、「仕事」と言う「テーマ」があるので、毎週、毎月或いは毎年、遂行すべき大きな/それなりの「命題」があり、達成すべき「目標」があり、そうした状況の下では、自分が置かれている状況の判断や状況判断に沿った「テーマ」の発想や発想したテーマの適切な実行内容及び実行手段の組み立て等について、「時間を忘れて」考察し、考え抜き、独創的な考えや様々な工夫を思いつく為に、「意欲」を掻き立て、「注意の集中力」を高度に発揮させ、更には、「注意の分配力」を活用して、あれこれ様々な条件や状況を想定してシミュレーションすることに全力で取り組むことになるので、その過程では、「意識」が覚醒した状態下での脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉」という脳機能が、フルに働く状態(「活性化」された状態)が生まれてくることになるのです。
※『脳が活性化されている状態』とは、脳の機能面からは、「前頭葉」の機能が、ひいては、『注意の分配力』の機能が、「実行機能」を駆使して、フルに働いている状態を言うのです。

(2)  私たち「二段階方式」は、「AD型認知症」の予防と「早期診断と早期治療」による回復/症状の進行の抑制という目的に特化した住民参加型の「地域予防活動」を北海道から九州に跨る全国的に広範囲な地域に亘る440を超える数の市町村で実践指導してきた中で、『脳イキイキ教室』に参加しているお年寄り全員について、『前頭葉』を含む脳全体の機能の機能レベルの一定の基準値による変化について並びに脳の機能レベルの変化(「二段階方式」の手技を活用して、客観的な基準に基づいて改善、維持、低下の三区分に判定)を招来することとなった直接の要因である『脳の使い方』としての具体的な「生活習慣」の内容についての聞き取り(判定前数か月間/数年間の、「脳の使い方」という視点での具体的な「生活歴」の聞き取り)を定期的に、精密診断してきた極めて多数の「脳機能データ」を保有しているのです(「AD型認知症」の発病及び症状の悪化/改善に関わる「脳機能データ」については、このブログの「A-34」を参照)。  
※1 脳科学の第一人者であるとか、認知症の専門家であるとか言いながら、或いは、PETを扱う第一人者だと自称していながら、極めて浅く、初歩的な程度のことしか分かっていないのです。その為、以前と比べて「物忘れの症状」が少しばかり減ってきたくらいのことを「鬼の首でも取った」みたいに大げさに取り上げて、前頭葉が活性化された証だとか、果ては「AD型認知症」の発病の予防につながるとか、騒ぎ立てたりする。
※2 このブログ「Bー79」で取り上げ、脳の機能面からのメカニズムについて詳しく説明してあるように、「物忘れの症状」は「前頭葉」の三本柱の機能レベルの直接的な反映を示す症状なのであり、一つには、「正常老化の性質」に起因して並びにもう一つには、「記銘時の記銘度」に起因してその頻度、程度及び態様が、様々に発現してくるもの。
※3  従って、『前頭葉の機能レベルが常態として改善した』と言える為には、「脳の使い方」としての「生活習慣」の改善と継続的な実践という根拠の存在が不可欠となるのであり、「脳の使い方」としての「生活習慣」の改善という「生活歴」の証拠データを基礎とした、『前頭葉』の機能レベルの改善の証拠データが、必要不可欠となるのです。

(3)  今日はそこに焦点を当てて、「前頭葉が活性化する」とは、そもどのようなことを言うのか、脳の機能という視点から、就中「前頭葉」を含む脳全体の機能という視点から、ひいては、世界中の認知症の専門家達から発病の予防は困難とされてきている「AD型認知症」の発病を予防する為の唯一の方法である「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築とその実践という「テーマ」についても(これは、私たち「二段階方式」独自の主張であり、見解なのですが、住民参加型の「地域予防活動」の実践では、当たり前の「テーマ」であり、実証済みのもの)、記述してみたいと思うのです。
※なお、「AD型認知症」の発病自体の「予防」と早期診断による「回復」を明確な活動目的とした市町村による住民参加型の「地域予防活動」の実践展開という「テーマ」は、私たち「二段階方式」だけが為し得てきたもの。

(4) 「AD型認知症」の本態(正体)は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であり、「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践とにより発病自体を「予防」し並びに「脳のリハビリ」(脳の機能レベルに見合った内容であって、「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の改善と継続的な実践)により、AD型認知症の症状を治す/改善する/症状の進行を抑制することを明確な目的とした(但し、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び/又は、「中ボケ」の段階までが対象となる)住民参加型の「地域予防活動」では、「二段階方式」の手技を活用することにより、「脳のイキイキ教室」に参加しているお年寄りの『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの変化とその基礎となった「生活習慣=生活歴」の聞き取りにより、改善、維持又は低下の判定並びに「脳のリハビリ」の実践指導とは、保健師さんの必須の業務として、一元的に実施管理を行うのです(二段階方式の手技の使用に対する診療報酬が極めて少額な為に、一定の規模での売り上げと利益の確保が不可欠な医師は、末期の段階で、MRIやCTやSPECTや、果ては、PETまで持ち出して、売り上げを稼ぐだけの診断にしか関心がなくて、「小ボケや中ボケ」の早期の段階で、「AD型認知症」の発病を見つける事には、無関心な為)。
※1 その場合、私たち「二段階方式」の手技では、「前頭葉」の機能レベルの変化については「改訂版かなひろいテスト」を使用し、脳の後半領域の変化については「MMSE」を使用し並びに脳の使い方としての「生活習慣」の具体的な中身を聞き取り(「生活歴」の聞き取り)、客観的な基準に基づいて三者を総合的に判定するのです。
※2 この場合の特徴として、脳の後半領域の機能は、当該対象期間中の「生活習慣」の内容次第で容易に、且つ大きく変化するものなのですが、肝心の「前頭葉」の機能レベルについて一定のレベルでの改善という変化が認められる為には、当該対象期間中の「生活習慣」について密度の濃い改善内容と不断の実践並びに同居の家族による献身的なサポートという二つの重要な要素が確認される場合に限られるということ。

(5)「AD型認知症」の本態(正体)は、「使われる機会が極端に少ないこと」に直接起因して「前頭葉」を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく結果として、認知症の症状が発現し/症状が重症化していくところの廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないのです。
※1 米国精神医学会の診断規定である「DSM-Ⅳ」の規定の「第一要件」が、確認を要求している「記憶障害」の症状は、「AD型認知症」の根幹をなす(基礎となる)症状ではないのです。「前頭葉」の機能障害に起因した症状こそ、「AD型認知症」の発病を惹き起こす根幹をなす(基礎となる)原因要因なのです。
※2 そして、「アミロイドβ」の蓄積による老人斑の形成により/「タウ蛋白」の蓄積による神経原線維変化により、情報を伝達する役割を担っている神経細胞の大量死が惹起されるために「記憶障害」の症状が発現してくることに因り「AD型認知症」を発症すると言う「仮説」は、科学的/客観的で、因果関係を実証できる証拠データが皆無の仮説、単なる『憶測に過ぎない』のです。
※3(「AD型認知症」を発病して、早期の段階が有るとも医師達が知らないが儘に症状が進行し重症化していき、末期の段階である「大ボケ」の段階の更に後半(MMSEの得点が一桁)になって初めて発現が確認されることになる失語や失認や失行(紛い)の症状が確認されたお年寄りの死後の「脳の解剖所見」の外観的な所見である老人斑やら神経原線維変化等と言う「器質的な病変」が発病の原因だと思い込み、想定をもとに構築された仮説を、権威だけを傘に、展開している憶測の類に過ぎない主張内容)。
※4 アミロイドβ仮説やタウ蛋白仮説を主張している人達や機関に権威があるが為に、主張され出してから10数年が過ぎた現在でも、主張の根拠とされるものと発病との間の因果関係の存在の実証が出来ないままでの「仮説」として、未だに学会や医療の現場でその権威が保たれているという不可思議極まりない現象を目の当たりにしている。
※5 私たちが日常生活を送るに際して「脳を使う」ということは、「本能」と言うレベルではなくて、「意識的(目的的)」に何かを考え、行為し、行動するということなのです。その意識的(目的的)な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている脳機能、それが『前頭葉』と言う脳機能なのです。私たち人間の脳を理解するには、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引し、『前頭葉』という脳機能が運航を支配する御者の役割を担っている「三頭建ての馬車」をイメージしてみて頂くと理解し易いのです。

(6) 言葉や計算や論理、或いは、場合分けといった「デジタルな情報」の処理を専管している機能が「左脳」という機能なのです。色や形や音や空間や時間や感情といった「アナログな情報」の処理を専管している機能が「右脳」という機能なのです。身体を動かすための「アナログな情報」を専ら処理している機能が、「運動の脳」という機能。

(7)  それら三頭の馬を制御しているのが、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」という脳機能、「三頭建ての馬車」の御者の役割を担っているのが「前頭葉」という脳機能だと覚えておいてください。私たちが意識的に何かを考え、行おうとする世界を構築し、統合し、統括し、支配し、コントロールしているのが、「前頭葉の三本柱の機能」を核心の機能とし、「評価の物差し」及び「実行機能」から構成されている複合機能体としての『前頭葉』という脳機能。

(8) 前回のブログで取り上げ詳細に説明したように、「記憶」も意識的な世界での脳の働きによるものであり、「前頭葉」が、特に、『注意の分配力を要とする前頭葉の三本柱』の機能が深く関与するものなのです。そして、「注意の分配力」及び「前頭葉」という脳機能は、実は「マウス」は愚か、チンパンジーにさえも、備わってはいないのです。
※1 ところが、何故だかは知らないのですが、「アミロイドβ仮説」の牙城である東大や京大や理化学研究所は、檻の中で餌を探して彷徨するマウス(アミロイドβを注入したADマウス)の行動から、「記憶」に関わるデータを収集し、主張の根拠にしているのです。その解析に基づいて、「アミロイドβ」の蓄積量が記憶障害の症状の有無や程度に深く関係しているとの仮説を展開しているだけ。
※2  アミロイドβの蓄積を抑制したり、或いは蓄積を阻害/又は、除去する効能を有する薬(エーザイのレカネマブ)や方法(東大の光酸素化法)を開発することにより、「記憶障害」に起因した症状の発現を抑制し、或いは、防止することとなり、「AD型認知症」の発病を予防したり、症状の進行を抑制したりすることが出来るはずとの前提(仮説)に立った(But,因果関係を無視した)主張。
※3 その前提自体が崩れると、言い換えると、『「アミロイドβ」の蓄積量と記憶障害の症状の発現又は症状の重症化との間に因果関係が存在しない時及び/又は、記憶障害の症状が「AD型認知症」の根幹(基礎)となる症状ではないことが明らかとなった時、単なる誤解に基づく「仮説」だったということになる』訳なのです。そこで主張されている二つの「前提とされた内容」の両者共に重大な誤りであることは、このブログの「B-71」、「B-77」及び「B-79」で、根拠となる「脳機能データ」の解析結果も交えて詳細に分析し指摘した通り。

&4 「前頭葉」の個別認知機能群とその働きを支える「二重構造」の関係
(1)『前頭葉』の個別認知機能群である「実行機能(Executive Function)」が働くとは、どのようなことを言うのか?
「前頭葉の三本柱」の機能と私たち「二段階方式」が名付けている「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能が、「実行機能」の機能の発揮及び発揮度(働き具合)を左右し、下支えしているということ、言い換えると、「機能発揮上の二重構造」の関係にあることを、先ず理解することが先決となります。
※1 ここに言う「機能発揮上の二重構造」とは、『意欲⇒注意の集中力⇒注意の分配力』と言う『三層の機能発揮構造』を基盤として、注意の分配力の機能が、『評価の物差し(意識の首座=自我)』による評価、関心、注意に従い
『実行機能』を駆使して、目的を達成していく機能構造関係を言うもの(By Tad)なのです。
※2 即ち、私たち「二段階方式」が世界で初めて発見し、機能発揮面における「二重構造」の関係/問題と名付けている「前頭葉」の個別認知機能群(Executive Function)の機能発揮上の機能構造の存在のことなのです。
※3  例えば、状況の「判断」という個別の認知機能を取り上げて説明すると、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能の発揮度が、一定以上のレベルに高まった状態でないと、『実行機能』と総称されている「前頭葉の個別の認知機能群」の一つの認知機能である「判断」という機能の機能発揮度自体も、必要な機能レベルには高くはならないと言うこと。
※4   私たち「二段階方式」が、「意識」という概念について、『意識の覚醒度(意識の覚醒の度合い)』という概念の必要性を問題提起している根拠が、ここに在るのです。

(2) 多岐に亘っていて、数有る個別の認知機能(理解、了解、了知、了承、思考、思索、考察、考慮、忖度、観察、監視、鑑賞、観賞、感傷、感動、抑制、反省、内省、忍耐、企画、計画、シミュ・レーション、創作、創造、洞察、推理、推察、推認、推測、推稿、詮議、詮索、想像、空想、妄想、探求、探索、追及、究明、研究、創意、工夫、比較、検討、評価、判定、判断、修正、選択、選定、排除、排斥、除外、厚生、構成、構想、構築、統合、分別、確認、確信、決定、決断、支持、指示、指揮、采配、統率、統括、総括等)の全てが、その機能を発揮するに際しては、「前頭葉の三本柱」の機能の機能レベルとその発揮度左右され、下支えられているという訳なのです。

(3)このことを言い換えると、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮度が何らかの原因で衰えると、「前頭葉」の個別認知機能の発揮度も低いものになるということ。
※1「前頭葉」の個別認知機能の発揮度は、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮度に依存する機能構造となっていて並びにその上に、私たち「二段階方式」の手技を活用して集積した年齢別の『前頭葉』の機能レベルの正常な機能低下を反映した集積である1000例を超える数の「脳機能データ」の解析結果が示しているように、「正常老化の性質」が存在することになるのです。
※2 その「脳機能データ」が示しているのは、「前頭葉」の個別認知機能の『機能の発揮度』を左右し、下支えする働きを有する「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能には、『脳の使い方としての「生活習慣」の如何に拘らず、「加齢」と共にその機能が衰えていく』という性質(私たち「二段階方式」が「正常老化の性質」と名付けている性質)が、生来的に誰の脳機能にも内在しているということ。
※3 その「脳機能データ」によると、『「前頭葉の三本柱」の機能の働き具合は、「18歳から20歳代の前半の頃」がピークで、緩やかながら直線的なカーブを描きつつ衰えていくのです。そして、「第二の人生」が始まる60歳代の半ば頃には、ピーク時の半分くらいのレベルにまで機能が衰えてきていて、100歳に向かって、直線的に緩やかに衰えていくことになる』。

(4)「AD型認知症」発病の最初の段階、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)の段階では、「三頭の馬(左脳、右脳及び運動の脳)』が未だ正常な機能レベルに在るのに対して、御者である『前頭葉』の機能だけが、異常な機能レベルに在るのです。その「小ボケ」の段階で既に、話の中に入ってはいけなくなってきているという状況が生まれてきていることに、認知症の診断が専門の精神科医を含めて、専門家と言われている人達が気が付かないでいるのです。彼等は、『AD型認知症を、重度の物忘れが特徴の神経変性疾患だと誤解している』為に、「記憶の障害」が、「AD型認知症」の根幹(基礎)となる要因だと誤解しているのです。「小ボケ」の段階では、「記憶障害の症状」はその欠片も発現してこなくて、「前頭葉」の機能障害に起因した症状しか、確認できない。
※1 「認知機能の障害」が解明の対象テーマである「AD型認知症」は、「意識が覚醒した」世界、意識的/目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉の機能障害』の有無及び程度の精緻な判定が必要不可欠であるにも拘らず、世界中の権威機関は、前頭葉の機能障害に起因した一つのアウトプットであるにすぎない『物忘れ=記憶障害』という誤った的に矢を射かけ続けている有様。
※2 このことに気づかない限り、MCI (軽度認知障害)とか言って、如何にも意味ありげな言葉や簡単すぎる定義概念を持ち出そうとも、本当の意味での早期の段階の判別には何の役にも立たないのです。結局のところ、「脳のリハビリ」により回復させることが可能な『本当の意味での早期』の段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階を見落としていて、回復させることも、症状の更なる進行を抑制することも困難で、為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階でしか「AD型認知症」の発病を見つけられないでいる。
※3  「重度の物忘れ」の症状並びに「DSM-Ⅳ」の第二要件が提示する失語、失認、失行(紛い)の症状の外観的な確認だけで、AD型認知症の発病の有無を診断する『発病のレッテル貼り』及びAD型認知症の治療薬と称して居ながら、実際には、AD型認知症の症状の発現の仕方を昂進/又は抑制させる効能しか有していない薬、「対症療法薬」(興奮型のアリセプトが代表)を処方して、荒稼ぎする医療費に投入している血税の額は、単年度ベースで10兆円を超えてきている。

&5  脳の構造と機能面から見た「前頭葉の活性化」の意味
(1)「物忘れ」の頻度が減ってくると言うことを、脳の機能面から見てみると、以前に比べて、『記憶する際の「記銘度」及び「想起」の機能レベルが高くなってきている』ということ。
※1  記憶は、記銘、保持、想起という三つの行程を辿るものなのです。
「物忘れの頻度が減る」とか、「物忘れの症状が軽くなる」とかの現象が何を意味しているのかを考えることが、出発点となるのです。
※2   「脳機能データ」の解析から判明していることは、『対象となる情報を記銘するときの「記銘度」が高かったものは、良く保持され、良く想起されることになる』ということ。
※3 従って、「物忘れの症状が軽減された」ということは、対象となる情報を記銘する際の『記銘する力』が改善されてきている、言い換えると、「前頭葉の三本柱」の機能を構成している「意欲」及び「注意の集中力」の機能レベルが改善されてきているということ。
※4  但し、此処に極めて重要な問題が潜んでいるのです。
「意欲」の機能が改善されてくれば、前頭葉の機能レベルが改善されているというのに十分なのかという問題なのです。実は、「意欲」だけでは不十分なのです。「注意の集中力」の機能の改善も必要なのです。「注意の集中力」の機能が改善されていればそれで十分ということなのか。答えは、NOなのです。
※5「注意の分配力」の機能レベルも改善されているのでなければ、前頭葉の機能の「潜在的な機能の発揮能力」が十分に不可逆的に改善されたという訳にはならないのです。
(2) どんな種類、程度及び態様のものであれ、『複数の対象を同時に並行して、且つ、重層的に、的確及び適正なレベルで処理』する為には、「意欲」、「注意の集中力」の機能レベルだけではなくて、『注意の分配力』の機能レベルが改善され、活性化している状態に在ることが絶対の条件となるのです。
※1 従って、何か特別の「テーマ」を日課として、半年間かそれ以上の期間継続して実行した結果、「前頭葉の機能レベルが改善した」と言えるためには、最も高度な機能である「注意の分配力」の機能の機能レベルが改善されていることが証明されないと、そうは言えないということ。
※2 そもそも、「注意の分配力」の機能というのは、複数の異なったテーマを同時に並行して、且つ、重層的に処理する為の必要不可欠で、且つそれを専管する機能なのです。

(3) 私たちが、「二段階方式」の手技を活用して集積し、解析した「脳の機能データ」から説明すると、『MMSEの下位項目の項目困難度』で最上位に在る「想起」という機能は、「注意の分配力」の機能の機能レベルを最も強く反映する項目なので、「簡単な足し算や引き算をする」とか/仮名で書かれた簡単な内容のおとぎ話などを音読するなどの作業程度では、意欲や注意の集中力と言った機能について或る程度機能回復することは期待できるにせよ、「注意の分配力」の機能が機能回復する状態は、当該テーマの実行では、(使用される機会が無い)為に、作り出せないのです(注意の分配力の機能レベルの改善とは無関係)。
従って、単に「以前に比べて物忘れの頻度が減ってきた」くらいのことで、『前頭葉の機能レベル』が改善された等と「曖昧でいい加減な尺度」を持ち出さないで頂きたいのです。

(4)「前頭葉」の潜在的な機能レベルの一定レベルでの改善、就中、「注意の分配力」の機能の潜在的な機能レベルの一定レベルでの改善を判定するには、私たちが独自に開発した「二段階方式」のような精緻な「神経心理機能テスト」によってのみ可能なことであって、たとえf-MRIやらSPECTやらPETを使用しようとも困難であることを付け加えて、問題提起しておきたいのです。血流量の増加や増幅と言う曖昧な基準では、「前頭葉」の機能レベルの一定レベルでの改善又は低下についての客観的で精緻な判定は出来ないのです。

(5) 更に付け加えると、「前頭葉の三本柱]の機能の潜在的な機能レベルを改善する為には、「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善が必要不可欠の条件となるのであり、趣味や遊びや人付き合いや運動、或いは地域興し等の「テーマ」を脳の使い方としての「生活習慣」に積極的に取り込んで、自分なりの「生き甲斐」があり、「目標」があり、「喜び」があり、「楽しみ」が得られるような「生活習慣」を構築し、出来るだけ人多くのと交わる機会を得ながら、密に、継続的に実践することが求められるのです。

&6「AD型認知症(ボケ)」の「発病自体を予防」する方法
(1) 私たちが「二段階方式」の手技を活用して集積した14689例にも上る精緻な「脳機能データ」の解析結果によると、『私たちの意識的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている複合機能体としての『前頭葉』の機能が正常な機能レベルに保たれている限り、「AD型認知症」を発病することは、絶対に起きてはこない』のです。
※1 その為の必要不可欠の条件は、私たち「二段階方式」が、発病の「第二の要因」であり、発病を惹き起こす要因に定義している生活習慣、脳の使い方としての視点と意味で言うところのナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」(自分なりに追求する特定のテーマが無くて、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものが無い単調な生活習慣)の継続に陥らないことなのです。その為の効果的な手段というのが、「注意の分配力の機能が実行機能を駆使する出番」が、出来るだけ多くて、複合機能体としての『前頭葉』の機能が、出来るだけ活性化する機会が多くなるような、生活習慣の継続的な実践なのです。
※2 「注意の分配力」の機能の出番が出来るだけ多くなるような脳の使い方としての「生活習慣」の実践により、「前頭葉」を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下を予防することが出来るからなのであり、肝心の因果関係について何等の実証も無しに、(アミロイドβ仮説)が提示しているような、『アミロイドβの蓄積による老人斑の生成等の「器質的な病変」が「AD型認知症」の発病/症状の進行を惹き起こす原因ではない。
※3  生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもないナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続されている状況下で、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していくことに因り、「前頭葉」を含む脳全体の機能が衰えていくとき、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに、厳密にリンクする形で「三段階」に区分される「AD型認知症」の類型的症状が発現し、重症化が進行していくもの。
※4  それらの症状を子細に観察してみれば、「早期」の軽い段階であればあるほど、「記憶障害」の症状ではなくて「前頭葉」の機能障害に起因した症状が発現してきていることが分かるし、「末期」の段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「大ボケの」段階の症状であっても、外観からでなくて、症状が発現してくる中身である「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルという、客観的なデータ及び視点から深く検討し、観察してみれば、『概観的には「記憶障害」の症状の反映であるかの如くに見える、それら症状の全てが、「記憶障害」ではなくて「前頭葉」の機能障害に起因した、且つ、前頭葉を含む脳全体の機能レベルを反映した症状である』ことが分かるのです。
  
 &7  ボケとは無縁で、「第二の人生」を完走するための道標
(1)『脳が活性化している』ということは、これを言い換えると即ち、「前頭葉」が活性化していることを言うのであって、「前頭葉」が活性化しているということは、日々の生活の中で「前頭葉」の出番が多い脳の使い方としての「生活習慣」が構築されていて、且つ、そうした実践が継続されていることを意味するのです。その基礎となっている脳機能は、「前頭葉の三本柱」の機能である、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能なのです。
※1  考えるべきは、個別認知機能の発揮度を左右し、下支えしている基盤の機能である、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮度を向上させてことが、必要不可欠の条件となるのです。
※2  その最善の効果的な方法は、『出番を増やしてやり、しっかりと使ってやりさえすれば良い』ということ。
趣味や遊びや、人付き合いや地域振興、或いは運動の分野で、自分なりに関心や興味が覚えられそうな特定の「テーマ」を見つけ出して、出来るだけ家の外に出ていき、出来るだけ多くの仲間と交わる中で、自分なりに意欲が湧いてくるもの、注意の集中力が上がるもの、注意の分配力を使う場面が多いものを選んで、日々の、毎週の、或いは毎月の生活習慣の中に取り込んで、その実践を習慣化するのです。
※3 「AD型認知症」の本態(正体)が「前頭葉」の出番が極端に少ない生活習慣の継続に起因した、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるということは、「AD型認知症」を発病しない為には、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちの「意識的/目的的な世界」を構築し、統括し、コントロールしている「注意の分配力の機能の出番を増やしてやる」こと、逆説的な言い方をすれば、『前頭葉」を居眠りさせない』ことが必要不可欠の条件となるということなのです。すなわち、「第二の人生」を自分なりに、十分に楽しむ「生き方」が求められるということなのです。
 
(2) ここで皆さんに一つ質問があります。クイズではないので、しっかりと「前頭葉」を駆使して考えて、貴方なりの答えを出して頂きたいのです。
さて質問です。
『「前頭葉」が活性化する「生活習慣」を構築する上で、一番重要な要素となるものは何でしょうか?』
※1  正解は、『人の輪の中に入っていき、人と交わる』ということなのです。住民参加型の「地域予防活動」の体験及び活動拠点となる『脳イキイキ教室』に参加されているお年寄りの皆さんが異口同音に語る言葉が、それなのです。『家に籠ってばかりの生活だった頃は、夫婦間での会話で、声を出して笑うなどということは無かった』、ましてや、独り暮らしの身で、『家に籠ってばかりの生活を送っている場合は、声を出して笑う等という機会は全くなかった』とおっしゃるのです。
※2『教室に通うようになり、皆さんと顔を合わすようになって、楽しくて、声を出して笑う生活が戻ってきた』と皆さん異口同音に語られるのです。
人の輪の中に入っていき人と交わるということは、相手の話に耳を傾け、語られるその内容を理解する上でも、どのような目線やら表情をして聞くのか、或いはどのような展開場面で相槌を打つのか、更には、自分なりの考えや意見をどのような内容でどのようにして語るのか、全てが、『注意の分配力の機能の出番が不可欠』である「前頭葉」の関与を必要とするのです。
※3   そうした場面が楽しいと感じられるとき、特に、あっという間に時間が経ってしまったと感じられるとき、貴方の「前頭葉」がフル回転していたということなのです。言い換えると、その間には、「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能が、フル回転していたということでもあるのです。 
※4私たちがこれまでに展開し、顕著な成果に因り実証してきた『住民参加型の地域予防活動』を棚上げにしていて(『政府大綱』の第一条の規定により、将来的な研究課題としての名目で、棚上げにされている)、公明党が要求する末期対策、川下対策であるに過ぎない『ボケても安心な社会づくり』の政策の制度化は、我が国を衰退させる世紀の愚策。
(為す術が何も残されてはいない)末期の段階で発病を見つけるだけ発病のレッテル貼りをするだけの診断と症状の進行を抑制する効能は皆無である対症療法薬の処方』に投入している血税の額が10兆円超もの金額であり、
失語や失認や失行(紛い)の症状が確認されていて、日常の生活面でのセルフケアにも重大な支障がある為に「介護」が不可欠の高齢者に対する血税の投入額が13兆円を超えてきているのです。両者を併せた額は、単年度ベースで、一般会計と特別会計の総額で、優に23兆円を超える天文学的な規模にまで膨れ上がってきているにも拘わらず、野党も、マスコミも、問題にしないのです。
※5 『「AD型認知症」の発病自体の予防を明確な目的とし、且つ、「AD型認知症」対策に特化した活動である『住民参加型の地域予防活動』の国策化による全国展開の制度化と言う、私たち「二段階方式」の提案に対して、見向きもしないで、このまま新規の発病を野放しにして居ると、「介護保険制度」が、財政面から近い将来に破綻することが明白な状況にある。
※6 ただ単に「歌って、踊る」とか、「しりとりしながら散歩する」とかいうレベルの物ではなくて、脳の機能、特に必要欠くべからざる要因である「前頭葉」の機能レベルの判定とその基礎となっている「脳の使い方」としての「生活習慣」のチェックと改善指導とを科学的/客観的な手技として確立された「二段階方式」の手技を活用して実践すべき。
※7 自分なりに追求する特定の「テーマ」を選択して、自分なりの「目標」の設定が出来て、そうした「テーマ」の遂行と設定した「目標」の達成に向けての努力の過程、更には、「目標」の達成により、自分なりの「生き甲斐」や「喜び」や「楽しさ」が得られることが、「前頭葉の三本柱」の機能を活性化させることになるのです。
※8 そのことが、加齢と共に機能が衰えてきていた「前頭葉」の三本柱の機能の衰えのカーブを、更に緩やかなものに変えてくれることになるのです。
その反射的な効果として、「前頭葉」の個別認知機能の発揮度自体が高いものとなる、これこそが「脳の活性化」という脳の機能面からの変化なのです。
そうした「テーマ」を一つでも、二つでも、貴方の「生活習慣」に組み込んでいくことが出来たとき貴方は、身体がもつ限りボケ(「AD型認知症」)の発病)時期を先送りすることが出来て、ボケとは無縁の「第二の人生」を完走することが出来ることになるのです。

(3)「第二の人生」は、脳の機能面から説明すると、左脳の出番が極めて多い「仕事」とは関係がない生活習慣となるので、「右脳」と「運動の脳」の活用が重要となるのです。
趣味や遊びや人付き合い、或いは地域おこし等の社会活動のテーマの中から、自分なりに関心があるテーマ、興味が持てるテーマ、継続してやっていけそうなテーマを選んで、自分なりの目標を設定して、実践の過程自体や状況が楽しめて、それにより更なる「意欲」が湧いてきて、そして目標の達成により「喜び」や時には「生き甲斐」が得られるような「生活習慣」、脳の使い方としての「生活習慣」を構築し、実践して頂きたいのです。

(4)  私たちの「前頭葉の三本柱」の機能には、誰であれ、生来的な性質としての「正常老化の性質」が内在されているので、加齢が進行していくだけで、その機能は緩やかな直線的カーブを描きながら、正常な機能レベルの範囲の中で衰えていくもの。

(5) これと言った目標もなく、毎日を何となく過ごすだけの生活、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちが「意識的(目的的)」に何かのテーマを追求し、実行しようとする世界を構築し、支配し、コントロールしている「前頭葉」と言う脳機能が居眠りをし始めたとき、「アルツハイマー型認知症」という病気が、抜き足、差し足、忍び足で近寄ってくることになるのです。
丁度、日常の生活面での何等の自覚症状がないままに、幾種類もの合併症を惹き起こすあの恐ろしい「糖尿病」が忍び寄ってくるように。

 注)本著作物「Iー11」に記載され表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

言い伝えられた格言、『物忘れはボケの始まり』は、重大な誤り。(I-10)

2024-02-25 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
&1「物忘れは、惚け(AD型認知症)の始まり」と言う格言は、誤り!
(1) 意識の機能構造(ブログG-02について殆ど何も分かっていなくて、複合機能体である『前頭葉』の機能や『注意の分配力』の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行と言う視点が無かった時代の権威者達が、外観からの観察方法だけで、憶測した類のものに過ぎないのが(『物忘れ』)の症状。

(2) 権威が絶大な専門機関とは言え、彼等は、『AD型認知症を重度の物忘れが特徴の神経変性疾患だと誤解』している為に、発病の結果としての『認知機能の障害』が「記憶障害」が直接の原因で惹き起こされてくると誤解し、今日の主題である『注意の分配力』の機能も、それらの複合機能体である『前頭葉』の機能も備わっていない「マウス」(ADマウスも同じこと)が、檻の中で餌を探して徘徊する行動を研究対象にして、推測憶測ばかりしている!

(3)  私たち「二段階方式」の主張内容は、個別の有償で有期の使用許諾契約に基づいた452の市町村での先駆的な実践活動により、正しいことが疫学的方法により実証されていて、有効性と有益性を実証する『極めて多数例での精緻な脳機能データ』も集積されているのです。

(4) 様々な種類が数有る認知症の内の大多数、90%以上を占めている『AD型認知症』は、意識が関わるタイプの認知症なのであり、その本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのです!

(5) 『AD型認知症』は、「第二の人生」を送る60歳を超える年齢の『高齢者』だけを対象として発病する『老年発症』が特徴。
「AD型認知症」の発病は、左脳の出番が極めて多い『仕事と言うテーマ』とは無縁となる『第二の人生』が、20年も、更に人によっては30年も続くことになる「超高齢化社会」及び「超高齢社会」だけに特有な社会現象であり、発病することになるか/ならないかは、日々の脳の使い方としての生活習慣、第二の人生の生き方問われることになるタイプの認知症なのです。
本態が、廃用症候群に属する「生活習慣病」に過ぎないので、『早期診断と脳のリハビリの実践』により治せる/症状の進行が抑制できるのです。

(6) 様々な種類の「実行機能」を使う場面が多い「テーマ」の遂行という日々の暮らし方が「注意の分配力」の機能の出番を増やすことにより『前頭葉』を活性化させることで、『前頭葉の機能を正常なレベルに保つこと』により、発病自体を予防することが出来る(発病時期の先送り)のです。
※1 発病の原因要因である「廃用性の機能低下」の進行に際しては、『注意の分配力』(⇒前頭葉)の機能が真っ先に衰えを開始していくことに、権威達が未だに気づいていないのです。
※2   ボケーッとした暮らし方を続けていると、身体が持つのに脳が持たない結果として、ボケ(AD型認知症)を発病することになる!

&2  少子化対策、中国からのデカップリング対策の成否が、我が国の将来を決定づける喫緊の政策課題
(1) 新型コロナ後の「経済活動の再生」が最大の重要項目となるのは当然のことながら、結婚適正年齢に在る若年労働者層に対する「正規労働者雇用」の達成に因る「非正規雇用」の出来るだけ大幅な削減が必達となるのです。

(2) 少子化対策は、僅かな手当の増額とか言う姑息な手段ではなくて、財界とも一体化して推進すべき、『結婚適正年齢に在る若年労働者層に対する非正規雇用割合の大幅な縮小』並びに同時に並行して制度化すべき『非正規雇用の大幅な活用による定年退職した 高齢者の再雇用による再活用』が不可欠となるのです。

※1 若年労働者層に対しては、結婚して子供を産んで貰い易い経済的な環境を制度的に整えて、高齢者用のパート勤務形態に因る再雇用に因り、少子化の進行に因る若年労働者の減少の一部穴埋めを図るべきなのです。
※2 パート勤務での再雇用に因り、『仕事』というテーマも一部に継続しつつ、第二の人生を生きることで、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に因る、『前頭葉』機能の、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くリスクが大幅に軽減されることとなり、AD型認知症の新規発病者数が大幅に減少する効果が期待出来る。

(3) 少子化対策と並んで重要な政策テーマが、『米国が顕著な実績で方向性を明示してきている、中国からのデカップリング』の方向性を明確に打ち出した政策の確立と実行:
米中対立に因る米国のデカップリング政策に迅速に相乗りする形で、これを、神国日本の絶好の機会と捉えて、他の国で対応できない技術的に高度な先端半導体の開発と製造並びに製造機械の開発と製造の両分野について、大企業が、技術力が高い中小企業群をグループとして一体的に活用し、活性化した状態を復興させ、我が国がかつてのように受け皿となり、世界で最も進んだ社会主義と称された繁栄と栄光を取り戻すべく、官民一体となって邁進すべきなのです(民主党政権でさえ、極めて顕著な方向性と実績を打ち出した米国は、共和党政権では、更に強固に推進していく筈)。

(4) そのことに加えて、「ボケ(AD型認知症)」の新規発病の防止対策の制度化(川上対策である『AD型認知症の発病自体の予防』を明確な目的とし、且つ、「二段階方式」の考え方に基づき及び「二段階方式」の手技を活用した『住民参加型の地域予防活動』の国策化と市町村の保健師さんが一元的に実施・管理する形態での全国展開)が不可欠となる!
※1 川上対策である(発病自体の予防)を棚上げにした儘で(「政府大綱」の第一条の規定)、川下対策に過ぎない(ボケても安心な社会づくり)に、単年度ベースで23兆円超もの血税が垂れ流し状態なのです。このままでは、日本は沈没してしまう!
※2  『AD型認知症』の発病の予防並びに早期の段階の「小ボケ」、又は、「中ボケ」の段階で発病を見つけて(早期診断)、回復/症状の更なる進行を抑制する為に不可欠となる「脳の機能レベル」に応じた『脳のリハビリ』の実践指導(早期治療)の業務は、一定規模での売り上げと利益の確保とが不可欠である医療機関には不向きなのです(二段階方式の活動の初期に体験済み)。

(5) 第一の矢は、脱中国異存、デカップリングをチャンスに変えること(先端半導体の開発及び生産拠点の地位を復活させる)。
第二の矢は、川下対策でしかない(ボケても安心な社会づくりの制度を廃止)して、川上対策である『AD型認知症の発病の予防の国策化と市町村の保健師さんが一元的に実施管理する体制下での全国展開』を制度化すること。
第三の矢は、結婚適正年齢層の非正規雇用の法的規制に因る『少子化の歯止め対策』。

※1  第一の矢及び第三の矢を制度化し、実施する為に必用な額の原資は全て、第二の矢が稼ぎ出してくれることになることを注記し、保証しておきます。
※2  さて、本題は、『AD型認知症の発病の予防活動』の国策化による市町村が主体全国展開のことなのです。「末期の段階で発病を見つけて居るだけ」の診断と症状を治したり、症状の進行を遅らせる効能、治療の効能が無くて、単なる「対症療法薬」でしかない薬の処方だけの「医療費」が、一般会計と特別会計を合わせた総額で(10兆円超)の規模にあることに、国民が関心を抱くべきなのです。

※3   こうした内容、診断とは名ばかりの診断費用の総額並びに発病の予防や早期診断と早期治療による回復/症状の進行の抑制には目もくれないで(発病の予防を棚上げしていて)、発病が起きるままに放置して居て、症状の進行が進むままに放置して居て(現在処方されている4種の薬は、単なる対症療法薬に過ぎなくて、症状の進行を抑制する効能は無い)、症状が『末期の段階、大ボケ』にまで進行して、「介護」が不可欠となる「お年寄り」の数が、増加の一途を辿っていて、介護の費用の総額もまた、天文学的な規模(13兆円超)になってきている!

※4  発病自体を予防して(新規発病者を大幅に減らして)、出来るだけ早期の段階で発病を見つけて(早期発見)、『脳のリハビリ』(前頭葉が活性化する生活習慣への改善)の実践指導により治して/症状の進行を抑制して(早期治療 )、「介護」が不可欠となる末期の段階(大ボケ)に症状が進行するお年寄りの数を劇的に減らして、『真の意味で介護の予防』に貢献することが出来る政策を、国策として制度化し、実行すべきと考えるのです。

※5 それでも猶、末期の段階にまで症状が進行してしまって「介護が不可欠」の「高齢者」については、その全員について、「介護保険」で対応できる状況を作り出して、家族介護に因る弊害、現状社会問題となっている「認認介護」や、「介護離職」等を一掃すべきと考えるのです(介護離職した人の数は、累計で100万人を超えてきている!)。

※6 第二の人生を生きる「高齢者」の発病の割合及び総数から見て、持続可能な『超高齢社会』の実現と維持には、「AD型認知症の発病の予防の国策化による全国展開の制度化」が不可欠となる。

※7  私たち「二段階方式」の主張は、世界中の権威とされる機関や人達の主張内容とは真反対の内容ではあるものの、北海道から九州に跨る全国452の市町村での実践展開により、極めて有効(発病の予防効果)で、有益な(費用対効果)具体的な対策が実践され、顕著な成果に因り主張内容が正しいことが疫学的な方法により実証済み!
 
&3 『DSM-Ⅳ』の規定内容の重大な誤りと問題点
(1) 米国精神医学会が策定した「AD型認知症」の診断基準は現在改訂されて、「DSM-Ⅴ」が最新版なのですが、要件が極めて曖昧な内容となり、一般化されてしまって、基準となりにくく、「DSM-Ⅳ」の規定内容が、医学会、医療機関及び行政機関に対する影響力を、未だに保ち続けている状況に在る。

(2)「DSM- Ⅳ」は、「AD型認知症」の発病であると診断するに際しては、認知機能障害(cognitive deficits )の存在を確認する条件として、「記憶の障害」(memory impairment)の進行(第一要件)の確認及び「失語、失認、失行、又は実行機能の障害を含む機能障害(cognitive disturbance)の進行(第二要件)の確認を要求している。

(3) ところが、『この規定内容自体に大きな混乱があり、重大な誤りが有る』ことが、見過ごされているのです。「記憶の障害」が発病を惹き起こす原因であるとする「第一要件」の規定内容も、失語や失認や失行(正しくは、紛い)の症状が発病を確認する基準となる症状(発病の初期症状)であると規定する「第二要件」の規定内容も、両者共に誤り!

※1「第二要件」に関しての問題を指摘すると、失語や失認や失行(紛い)の症状は、「注意の分配力」の機能及び「実行機能」の機能障害、言い換えると、前頭葉の三本柱の機能、評価の物差しの機能及び実行機能の「複合機能体」である『前頭葉』の機能障害(左脳、右脳及び運動の脳と言う三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の御者が眠り込んでしまっている状態) に起因して発現してくる末期段階の大ボケの後期、『極めて重度の症状』の例示なのであり、4者が並列的に規定されていること自体が、重大な誤りでもある。

※2「実行機能の障害」(disturbance in executive functioning)には、軽い物から重いものまで、様々な程度がある一方で、失語や失認や失行(紛い)の症状は、極めて重度の症状(末期の段階である大ボケの段階の、更に後期の段階で、初めて発現が確認される症状)であること並びに失語や失認や失行(紛い)の症状は、「前頭葉の三本柱」の中核をなす『注意の分配力』の機能及び『実行機能』の機能障害に起因して発現してくる症状なので、論理的な誤りが存する規定でもあるのです。

※3   これらのことに加えて、第一の要件と第二の要件とは同時に確認されることが要求されているのです(cognitive deficits manifested by both )。
その結果、第一要件は、単なる記憶障害(例えば物忘れ)の症状ではなくて、「極めて重度の記憶障害」の症状であることが、要求されている。
その結果、専門の精神科医達も、極めて重度の記憶障害の症状を確認して初めて発病と診断しているという訳【この段階で発病を見つけても、症状の進行の抑制については、何も為す術はなく、「発病のレッテル貼り」だけの診断)。

(4) 私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』では、「記憶に無いこと」について、思考することも、行為することも、行動することも出来るのです。例えば、新機軸のテーマの発想、或いは、作曲についての創意、工夫の例のように、『意識的な世界』における思考、発言、行為や行動は、「体験や知識」の記憶がなくても、実行することが可能なのです。『記憶』と言う機能は、重要ではあるが、意識的な世界にとって不可欠の機能ではない!

(5)『意識』が関わる世界、『意識的な世界』(且つ、目的的な世界)では、『注意の分配力』の機能こそ最も重要で、不可欠で、核心的な機能なのです。『注意の分配力』の機能は、『異なる3つ以上の意識及びテーマを同時に並行して管理し、処理』する上で不可欠の機能であり、『あの人は、頭の回転がとても速い』と言う言葉に代表されるように、とっさの判断及び処理に不可欠の機能でもある。
※注意の分配力の機能の基礎に「注意の集中力」の機能があり、注意の集中力の基礎に「意欲」の機能があるのです。私たち「二段階方式」が、前頭葉の三本柱の機能と名付ける意欲、注意集中力及び注意分配力の機能が、最も核心的な機能であることに、権威とされる機関(人達)が未だに無知なことが問題。

(6) 意識が覚醒している状態下では、基本的に『覚醒の度合いが異なる複数の意識が、同時に並行して存在しているのであり、それらの意識の構築、統合、分離、統括は、『注意の分配力』の機能が担っているのであり、分析、発想、比較、選択、企画、計画、検索、シミュレーション、推理、洞察、抑制、決定、決断、感動等の個別認知機能群の総称である『実行機能=Executive Function』の働き具合(機能レベル)を支配し、下支えている要の機能が、『注意の分配力』の機能という訳なのです(この機能発揮上の二重構造の存在に気付いているのは、世界中で、私たち二段階方式だけ!)。

(7) 記憶は、記銘し、保持して、想起するという過程を辿ります。
その際、記憶の対象となる事象についての記銘度が高い程、よく保持されて、よく想起されるのですが、記銘度の高さ/低さは、注意の分配力の機能の関与の在り方と機能の発揮度とに左右されることになるのです(海馬が、短期記憶と長期記憶とを区分けているとする仮説は、真っ赤な大ウソなのです=海馬の萎縮により、記銘に重大な支障がある『側頭葉性健忘症』は、前頭葉の機能が正常なレベルに在ることが確認されるのに、極めて重度の物忘れの症状が発現する!)。

※1 記憶の対象となる事象の内容が何であれ、記銘するに際しては、左脳がらみの要素、右脳がらみの要素及び運動の脳がらみの要素が、全部または、一部の混在の状態で存在していて、或る状況下では、「メタ認知しつつ同時に並行して実体験認知」している場合も多く、『注意の分配力』の機能の関与が不可欠であり、且つ、『注意の分配力』の機能の発揮度もまた、記憶の対象となる事象についての記銘度の差異に直接影響してくるのです(世界中の権威機関が、注意の分配力の機能について無知な為に、このこと自体についても、無知というしかない)。

※2  ①同乗者がある状態で、②BGMを楽しみながら、③同乗者との会話も楽しみながら、④信号の変化や景色の変化にも対応しつつ、⑤行き交う車の流れや動きの変化にも対応しつつ(異なる内容の①~⑤のテーマは、同時に並行して処理されているテーマ)、溝に車を落とすことも無く、車を運転出来ている後期高齢者である貴方が居るはずなのです。そのことを可能にしてくれている「要の機能」が、『注意の分配力』の機能。

※3  記銘の対象となった情報は、評価の物差しに因る評価/関心の差異に従い、注意の分配力の「配分量の差異」がもたらす差異並びに実体験との関わりに因る「意識の質感の差異」とにより、『記銘度が異なることになる』点に注意が必要。

※4  廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、『注意の分配力』の機能レベルが更に低下して行くにつれて、①異なる複数の意識の構築と管理並びに②異なる複数のテーマの同時並行処理及び③咄嗟の判断と処理について、『支障』が出て来て(小ボケ=社会生活面に支障)、『重大な支障』が出て来て(中ボケ=家庭生活面にも支障)、③殆ど機能しない為に対応が困難(大ボケ=セルフケアの面にも重大な支障)となる。

※5  (DSM-4 )の「第二要件」が確認を要求する失語、失認、失行(紛い)の症状は、記憶障害が原因ではなくて、『注意の分配力の機能が殆ど働かない』前頭葉の機能レベルに在る」ことが、真で/直接の原因。

※6「注意の分配力」の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行ったとき、末期の段階である「大ボケ」の(後期=MMSEの総得点が一桁)世界では、記銘は(想起の機能の発揮度も)極めて低いものとなる【結果⇔食事をしたことも直ぐに忘れる】。
『直接の因果関係』の有無と言う視点から言うと、『注意の分配力』の機能が殆ど働かなくなってきていることに起因した直接」のアウトプットが、失語や失認や失行(紛い!)の症状として発現してくるものなのです。記憶の障害に直接起因して発現してくる訳ではないのです。

(8)『AD型認知症』の発病は、「前頭葉の三本柱」の機能の「廃用性の加速度的で異常な機能低下」の進行が出発点!
注意の分配力』の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきている末期の段階、失語や失認や失行(紛い)の症状が発現してくる段階(大ボケの後期=極めて重度の症状)では、「実行機能」の機能の発揮が、殆ど不可能な脳の機能レベルに在るのです(機能発揮上の二重構造の関係の反映)。⇔「実行機能」が機能を発揮する度合い自体については、「注意の分配力」の機能が、左右し、支配し、下支えている機能構造をしているから。

(9)「前頭葉の三本柱」の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきた結果の反映として、機能発揮上の二重構造の関係に在る「実行機能」が働かないのでは、『前頭葉』(前頭前野に局在する「前頭葉の三本柱」の機能、「実行機能」及び評価の物差しの機能により構成される複合機能体)の機能は、正常なレベルでは機能し得ないのです。

(10)この機能構造の連鎖の反映を理解することが、『AD型認知症』が、「廃用症候群」に属する老化・廃用型の『生活習慣病』【『第二の人生』を送る上で日々展開される「脳の使い方としての生活習慣」、追及すべき特定の「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続する日々の暮らし方であることに留意する)であることを解明する上で、不可欠となる!

&4『AD型認知症』の発病/症状の重症化の「真のメカニズム」
(1)「AD型認知症」の症状は、『記憶障害が原因ではなく』て、①『前頭葉の三本柱』の機能(意欲、注意の集中力、注意の分配力を総称)の『廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行』という要因に起因した『前頭葉の三本柱の機能の機能障害』に起因した、②『実行機能の機能障害』に起因した、③『前頭葉の機能障害』起因して、発現して来るもの。

※1 「意欲⇒注意の主注力⇒注意の分配力」の3層の機能発揮構造が基盤に在って、「前頭葉の三本柱」の機能⇒「実行機能」という機能の発揮構造が連鎖して存在することに因り、それらの機能の複合機能体である『前頭葉』の機能の発揮が行われる『機能発揮上の二重構造が存在している』と、私たち「二段階方式」は、問題を提起し主張しているのです。

※2 私たち「二段階方式」は、&7で詳細を説明するように、「注意の分配力」を核心とする前頭葉の三本柱の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が、評価の物差し及び実行機能の、最終的には、それらの「複合機能体
である『前頭葉』機能についての、廃用性の加速度的で異常な機能低下を連鎖的に惹き起こすことが直接の原因で、前頭葉の機能障害という(認知機能の障害)が惹き起こされてくることに因り、『AD型認知症』を発病することになると主張しているのです(発病の最初の段階が、前頭葉の機能障害だけが発現する「小ボケ」の段階)。
※意識が関わる世界、意識的な世界(目的的な世界)における各種認知機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因る各種機能の機能障害の進行及びその連鎖のアウト・プットという視点が、権威達には欠けている!

(3) 「DSM-Ⅳ」の規定内容は、重大な誤りが存するものでありながら、未だに、世界的に大きな影響力を有する規定。           
『この規定の内容が正しいものとの前提に立脚した学説』である「3つの仮説」が、未だに世界中の医学界を席巻していて、我が国だけでなく、世界中の医療機関で、失語や失認や失行(紛い)の症状を確認して初めて、『AD型認知症』の発病との診断が行われているのです(精神科医は、「末期の段階」で発病を見つけて、「発病のレッテル貼り」をしているだけの診断)。

(4) その結果として、失語や失認や失行(紛い)の症状より、もっと軽い段階があるのを見落としているのです。それら軽い症状は、「AD型認知症」の発病としての症状ではなくて、『MCI(軽度認知障害)』であるとされ、「AD型認知症」の発病の前駆的段階であると説明されるのです。然も、『MCIの基準』が判定の手法としているのは、「物忘れの症状!」の外観からの観察だけ

(5) 我が国では、重度の物忘れの症状主観的な観察と判定に因る『MCIの基準』が判定基準とされ、「介護」が不可欠となる症状、実は極めて重度の症状が発現してくる時期を僅かでも遅らせることだけに的を絞った「介護の予防」措置が、市町村が担う重要課題として、制度化されている。

※従来から懸念されている「2025年問題」に加えて、新型コロナ感染回避策としての「三密の回避」に徹した生活習慣、極めて単調な脳の使い方としての生活習慣が、3年以上もの長期間継続されてきたことの結果として(アミロイドβが蓄積したではないので念の為)、第二の人生を送る高齢者達の間で「AD型認知症」の新規発病者(権威とされる機関や人達が見落としている、極く初期の段階、二段階方式の区分で言う「小ボケ」の高齢者)の数が、激増してきていることが見落とされている!加えて、発病者の症状の重症化が進行して来てもいる【小ボケ⇒中ボケ⇒末期の大ボケ】。
 
&5  発病原因に関する「アミロイドβ仮説の問題点」
(1) アミロイドβ仮説(我が国では、東大、京大、理化学研究所が牙城)が、世界的に通説の地位に在って、(アミロイドβの蓄積に因り生成される老人斑の持つ毒性が、神経細胞の大量死を惹き起こす為に記憶障害が起きて、その領域が拡大することに因り発病し/症状が進行すると憶測する仮説)は、主張されている原因と「AD型認知症」の発病/症状の進行という結果との間の『原因と結果の関係』、即ち、因果関係の存在を「未だに実証できていない」のです。

(2) 「アミロイドβ仮説」の主張者や支持者達は、『前頭葉』という脳機能も、『注意の分配力』という脳機能も備わっていない、「マウス」にアミロイドβを注入したADマウスの記憶行動を研究対象にしているのです(間違った的に矢を射かける愚を犯している)。

(3) AD型認知症が、私たち人間だけに特有な意識が関わること、意識的な世界(目的的な世界)が関わるタイプの認知症であることに気づいていなくて、『前頭葉』の機能レベルや『注意の分配力』の機能レベルという視点を持たないし、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベル(特に、前頭葉の働き具合)を精緻に判定し、評価出来る「手技」さえ持っていない。

&6  新たなターゲットを追求する医学会の現在の状況と結果の混乱
(1)『AD型認知症』の発病原因について世界中の医学会の状況は、アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説(神経原線維変化が犯人説)及びアセチルコリン仮説(アセチルコリンの不足が犯人説)という『3つの仮説』が提示され、未だに因果関係の存在の実証が出来ない儘に主張されている。

(2) 私たち「二段階方式」(エイジングライフ研究所)は、『AD型認知症の発病者は、必ず、前頭葉、左脳、右脳、運動の脳の順番に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くこと』、『MMSE下位項目の項目困難度』が示す「項目が出来なくなって行く=関連する機能が衰えていく厳密な順番が存在する」こと、早期の段階(小ボケ及び中ボケ)について「標準的な滞留期間が存在すること(=小ボケは3年間、中ボケは2~3年間」)及び④「脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣要因」が確認されること)等の極めて多数例に因る『脳機能データ』の解析結果から、即ち、「AD型認知症」発病者達だけに確認される多数で精緻な「脳機能データ」が示す「事象の事実」から、『AD型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのであり、『「アミロイドβ」の蓄積による老人斑は、「AD型認知症」の発病原因ではなくて』、「末期の段階」にまで症状の重症化が進行した副産物ではないのかと考えるのです。
※  アミロイドベータ仮説を含む「3つの仮説」の全てが、上記4種類の「脳機能データ」が示す「事象の事実」を説明不可能なのです(=「3つの仮説」の主張内容は、誤りと言うことになる)。

(3) アリセプトを含む「4種の薬」
ドネペジル(エーザイのアリセプト)やガランタミン、リバスチグミンは、開発した製薬会社が強弁するような、症状の進行を抑制する効能(治療効果)を有してはいない、皆無なのです。認知機能の悪化及び服用による改善が主題でありながら、何故か、要の機能である『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルという視点も無ければ、その機能レベルの変化を精緻に判定する手技も持たない為に、効果の有無の評価が杜撰で、評価を誤っているだけ

※1 上記3種の薬には、『AD型認知症』の症状の進行を抑制する効能は皆無なのであって、それらの薬(実際は、治療薬ではなくて対症療法薬に過ぎない)の服用に因る治療効果は何等確認できていないのです。
※2 症状の進行を遅らせる効能を有する治療薬ではなくて、単なる対症療法薬(症状の発現の仕方を昂進させ、又は、抑制する効果があるだけのもの)に過ぎない。

(4)  『 AD型認知症』は、人間だけに特有な「意識的な世界」(且つ、目的的な世界)が関わるタイプの認知症なのであり、①注意の分配力の機能が異常なレベルに機能低下して機能障害が起きてくることを基盤としつつ、前頭葉の三本柱の機能、評価の物差しの機能及び実行機能から構成されている複合機能体としての『前頭葉の機能』が、②廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていき、順次、異常なレベルに機能が低下して行くこと(機能障害の程度が重くなっていく)が真の原因で発病する認知症、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が『本態』なのであり、発病を予防したり、症状を治したり、症状の進行を抑制する効能を有する『薬』が開発されることは、「AD型認知症」の発病のメカニズムに照らして、未来永劫、有り得ない事
 
&7  『アルツハイマー(AD)型認知症』の本態と発病のメカニズム
被験者14689例 脳の老化のスピード差の要因 全数調査結果
 ②  

『前頭葉』(改訂版かなひろいテストの実施)と「左脳及び右脳」(MMSEテストの実施)の機能レベルを判定すると、①(14689例で、小ボケ、中ボケ及び大ボケの全てを含む)及び③「上図右端」の図のような分布図(全数調査)となる(①と③は、同じことを説明=『事象の事実』の脳機能データ)。

(1)様々な種類が数ある認知症の内の大多数、「90%以上の割合」を占めていて(その割合についても、権威達は二段階方式が提示する小ボケ及び中ボケの段階を見落としている為に、我が国での発病者数を600~700万人と予測している厚労省の予測数値よりはるかに多数の発病者が存在していることに注意)、世界中の権威とされる機関や精神科医達から現在もなお、『発病の原因が不明で、治すことが出来ないし、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症である』との誤った情報が発信され続けていて、発病の原因については、単なる憶測レベルのものに過ぎない「アミロイドβ仮説を通説とする3つの仮説」が提示されている状況に在る。

(2)『AD型認知症』は、正しくは、本当の意味での早期の段階である『小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つける 』早期診断と『脳のリハビリ』の実践、早期治療とにより、症状を治すこと/症状の更なる進行を抑制することが出来るタイプの認知症なのであり、更に、『前頭葉が活性化する生活習慣』の構築と継続的な実践により、『前頭葉の機能レベルを正常なレベルの範囲に保ち続ける』ことに因って、発病自体を予防(発病時期の先送り)することが出来る認知症の典型!。

(3)『AD型認知症』の発病の第一の要因」は、60歳を超えた年齢の高齢者であること(老年発症が特徴)なのです。発病の「第二の要因」は、「第二の人生」を送る上で日々繰り替えされる「脳の使い方」としての単調な生活習慣』の継続、脳の機能面から説明すると、追及する「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続です(猶、ここで言う「生活習慣」とは、脳の使い方としての『生活習慣』のことであり、食生活とは無関係のものであることに注意=「食生活で症状の進行を抑制できる」とする根拠のない書籍が出回っていますが、カロリンスカ研究所の多数の事例での分析結果に、偶然に入っていた事例というだけのことであって、「食生活とAD型認知症の発病/症状の進行」との間には、「因果関係自体が存在していない」のであり、誤りであり。食生活が症状の進行に影響することなどは、絶対に有り得ないことなのです)。

(4)第一の要因第二の要因という異なる二つの要因同時に存在充足されることに因る「相剰効果」に因り、意識的な世界を構築し、統合し、分割し、管理し、コントロールしている機能である前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力を総称)が廃用性加速度的異常機能低下が進行して、異常な機能レベルに衰えて行くことの連鎖機能構造面からの連鎖により、意識的な世界(且つ、目的的な世界)の要の機能である「評価の物差しの機能」及び「実行機能」(分析、理解、判断、発想、計画、企画、検索、洞察、推理、憶測、シミュレーション、比較、選択、抑制、決定、決断、感動etc.の個別認知機能群の総称=Executive Function)の廃用性加速度的で異常な機能低下の進行が、最終的には、『前頭前野に局在』する複合機能体としての『前頭葉』の機能について、廃用性加速度的異常機能低下が進行していくその先に、『AD型認知症』の発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです(私たち「二段階方式」独自の見解!!)。

※1)「実行機能」の機能の発揮度は、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、注意の分配力の機能により下支えられ、支配され、コントロールされているという機能関係、「機能発揮上の二重構造の関係」が存在しているのです。
更には、意欲、注意の集中力、注意の分配力という3層で多重の機能構造と機能発揮度の面から、廃用性の機能低下の進行に際しては、注意の分配力、注意の集中力、意欲の順番に衰えて行くことになるのです。

※2) 『意識的(目的的)な世界』は、「三頭立ての馬車」が運行する世界と考えれば、理解し易いと思います。左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する馬車の御者が『前頭葉』なのです。即ち、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っているのが『前頭葉』と総称される複合機能体なのです。
『AD型認知症』は、器質的な原因病変ではなくて(存在していなくて)、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が発病及び症状の重症化の進行を惹き起こしている真犯人なのです。

※3) 『AD型認知症』の発病者である場合は、前頭葉、左脳、右脳、運動の脳の順番に、廃用性の機能低下が進行して行くのが特徴です。
その意味で、二段階方式が「小ボケ」と称する段階では、馬車を牽引する役割に過ぎない左脳、右脳及び運動の脳は、全てが未だ正常な機能レベルに在るのです。馬車の運行を支配しコントロールしている御者である前頭葉の機能だけが既に異常な機能レベルに在るのです。三頭の馬が正常な機能レベルに在ろうとも、御者が居眠りしている状態にある状況下では、馬車の正常な運行は期待出来ないのです。意識が覚醒している状況下での、全ての認知、思索、思考、発言、行為、行動、言動は、前頭葉の機能レベルを厳密に反映(リンク)したものとなるのです。

(5)『意識的な世界』における脳全体の「司令塔の役割」を担っている『前頭葉』の機能が異常な機能レベルに衰えてきている「小ボケ」の段階は、左脳、右脳及び運動の脳の全てが正常な機能レベルに在っても、前頭葉を含む脳全体の機能レベルのアウト・プットは、異常なものとなるのです。言い換えると、「小ボケ」の段階は、言うまでも無く「中ボケ」の段階も、『AD型認知症』発病の本当の意味での早期の段階であるということ。

(6)  世界中の権威とされる機関や人達は、『DSM-Ⅳ』の第二要件が、「失語、失認、失行(紛い)の症状」が発病の初期症状であると規定しているその重大な誤りに未だに気づいていなくて、失語、失認、又は、失行(紛い)の症状(或いは、それ等よりも、更に重い症状)が確認されるお年寄りだけを発病者とする重大な誤りを犯しているのです。『失語、失認、又は、失行(紛い)の症状』は、MMSEを実施すると、『MMSEの総得点』が一桁の得点となる「発病者」だけに確認される症状、『極めて重度の症状』であることが分かるのです。
※    末期の段階である大ボケになってくると、「記憶障害」がらみの症状が目に付くようになってくる(But、記憶障害が原因で発現して来てはいないことに注意)のですが、初期の段階の小ボケや中ボケの症状は、記憶障害の症状が極めて少ないだけでなくて、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能が異常なレベルであることに起因した症状が特徴的なのです。末期の段階の症状しか知らない権威達(精神科医を含む)は、こうしたことさえ知らない!。

(7)上述のメカニズムが、『AD型認知症』発病のメカニズム(原因)であり、二段階方式が世界で初めて解明し、北海道から九州に跨る452の市町村での実践展開の指導により、主張内容が正しいことを、疫学的方法により実証済みのもの!
その詳細な内容については、厚労省の認知症施策推進室との協議の際に説明し、顕著な成果の脳機能データを提出済みのものなのです。世界中の権威とされる機関や人達の主張内容と真反対のものである為に、『介護の予防』というテーマ(介護が不可欠となる状態にまで、「AD型認知症」の症状が進行して行く時期を少しでも先延ばしする為の諸施策の実行)が、市町村での当面の課題とされている『政府大綱』の第一条の規定に在るように、将来の研究課題の地位に留まって居るのです。

(8)「発病自体の予防」というテーマに手が付けられないで、早期診断による回復にも手が付けられないでいるのです。CT、MRI、PETまでも動員しながら、失語や失認や失行(紛い)の症状(極めて重度の症状)の確認を待って、初めて発病と診断するという、「末期の段階」で発病を見つけて居るだけの診断(発病のレッテル貼りでしかない)及び症状の進行の抑制には効きもしない対症療法薬の処方の為の医療費及び介護に投入している血税の総額(一般会計と特別会計の合計総額)は、天文学的な規模に在ることに注意!。

(9) 発病自体の予防と言う二段階方式による極めて有効な減額対策が示されているのだから、喫緊の課題である国家財政の均衡に役立ち、国策化実施により得られる減少額を原資に、我が国の浮沈がかかっている『少子化回避対策及び地方の活性化対策』に投入することも出来るのです。

(10)介護の予防とは言っても、「物忘れの症状」の主観的な観察が主要件であるに過ぎない「MCI」(「軽度認知障害」)の基準に因る判定に頼っているだけでは、実効性は期待できないのです。感染の拡大が五波にも及んで、新型コロナ感染の回避策として有効な「3密の回避」に徹した『生活習慣』(脳の使い方としての単調な「生活習慣」そのもの)が、3年以上の長期に亘って継続されて来た状況下で、『AD型認知症』の新規発病者(小ボケ)が、激増してきている社会現象に、専門家で権威とされている機関や人達が、未だに気づいてはいないのです。加えて、症状の重症化の更なる進行が起きてもいる。
※ 『AD型認知症』の専門の研究機関や 診断が専門の精神科医は、本当の意味での「AD型認知症」発病の早期の段階である「小ボケ(滞留期間が3年間)」及び「中ボケ(滞留期間が2~3年間)」を見落としていて、無知であり、末期の段階である「大ボケ(発病してから5~6年が経過すると、末期の段階である「大ボケ」の初期症状が発現してくる)」のことしか知らないし、無関心なので、騒いでいないだけ。

(11) これまで騒がれてきた2025年問題に加えて、感染の拡大が五波に及んだ新型コロナ問題が新規発病者の増加に拍車をかけているのです。
※1 発病の予防というテーマに手を付けないで、介護の予防しかテーマにしていないと、早晩介護保険制度が財政面から破綻する状況が起きてくるのです。※2   年金原資の消費税化を発言しただけで、圧倒的に有利とされていた総裁候補が惨敗するような過去の事例もあって、介護保険料の更なる値上げなど到底無理。
※3 新型コロナ問題が落ち着いた現状では、「財務省出身の大臣や取り巻き」が極めて多い岸田政権に因る解散総選挙前には、『財政の均衡』という命題がマスコミを賑わすことになるのです。経済の回復による税収増は、輸出数量の増加と言う実態としてよりも、輸出企業に因る円安(ドルで稼いだ金額が円に換算される)による好決算が主体での大幅な利益に過ぎず、当面は、「出を制する」政策が最優先課題として求められることになる筈と考えるのです。

(12)その最も効果的で有益な施策が、様々な種類が数ある認知症の内の90%以上を占めている『AD型認知症』の『発病自体の予防』というテーマの国策化による全国展開の実施なのです。介護費用の総額の減少や発病のレッテル張りをしているだけの診断費用の総額の減少だけでなくて、高齢化率が高い地方や地域の活性化にもつながるから!。

※「アルツハイマー(AD)型認知症」を発病した場合に備えて「節約と貯蓄に励む」高齢者の生活が、『発病自体の予防』となる方法/生き方の追求、『前頭葉』が活性化する「生活行動や生活習慣」の改善を求めて、第二の人生を生きる高齢者層の活動が活発化することによって、高齢者の人流の増加に因る経済の活性化効果が期待できることになる筈なのです。

注)上記内容は、4月には傘寿を迎えるTadが、喜寿を迎えた時に書いたブログの内容に一部加筆した上で、能登半島地震の被災高齢者とその家族に向けて、再度ここに掲載したもの。

本著作物「I-10」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。このブログ中の内容の一部を引用する際は、必ず、著作権法の規定に則って引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人達に、お願いします)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『定年後の第二の人生をどう生きるか(身体が保つ限り脳も保たせる生き方)』(I-09)

2024-02-12 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
※1 認知症全体の90%以上を占めていて、(治すことも、発病を予防することも出来ないタイプの認知症)であると世界中の権威機関から誤解されていて、発病の原因/メカ/機序等については、ハーバード大学が牽引し、我が国では、東大、京大、理化学研究所(MIT研究室=利根川進)が牙城である『アミロイド・ベータ仮説』は、『アルツハイマー(AD)型認知症』の正体を、重度の物忘れが特徴の神経変性疾患だと誤解していて、マウスやマーモセットを使った「記憶行動」のデータ並びに発病して、末期の段階の極めて重度の症状が確認されていた高齢者の『死後の脳の解剖所見』等を基礎とした憶測に因り、権威だけを傘に着た誤りダラケの主張を展開し、世の中を惑わせているのです。

※2  私たち「二段階方式」は、『「AD型認知症」は、意識が覚醒した状態下における目的的な、メタ認知を主体とした及びメタ認知に僅かに遅れて連動してくる実体験認知に基づく、思索や思考、行為や行動及び言動に重大な支障が出て来る』ことに着目して、私たち人間だけに特有な世界である「意識的(目的的)な世界」に焦点を定めて、意識が覚醒した世界における脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体としての『前頭葉』の機能レベルを精緻に評価し/判定できる「二段階方式」と呼称する手技を開発し、「意識も前頭葉の機能も備わって居ない」マウスやらマーモセットやらといった「間違った的に矢を射かけ続けている」世界中の権威機関とは異次元の世界である、『「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分される類型的症状」を指標化』していて、判定及び指導業務に活用しているのです。

※3  「AD型認知症」の発病としての症状は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルのアウト・プットそれ自体が、(「小ボケ」、「中ボケ」、「大ボケ」の三段階に区分される「類型的症状」)として、発現してくるもの。


 
      

&1  (プロローグ)
(1) 「アルツハイマー病」(アルツハイマー博士が見つけたことで知られ、生まれつき特定の遺伝子に異常が存する人だけが、発病の対象となる特殊な認知症であり、30~50歳代という若年での発症及び症状の重症化の進行が極めて速いのが特徴。認知症全体に占める割合は、僅か1.1%)、「アルツハイマー型認知症」(発病/症状の重症化が進行するメカニズム/機序については、アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説の3つの仮説が提示されているだけで、現在も猶、原因不明とされていて、「第二の人生」を送る60歳以降の高齢者だけが発病の対象となる老年での発症及び症状の重症化の進行が極めて緩やかなことが特徴。認知症全体に占める割合は、90%以上)、「脳血管性認知症」(認知症全体に占める割合が25%とされているが、大半は、アルツハイマー型認知症を誤診していて、認知症全体に占める割合は正しくは4.6%程度)、「二次性認知症」(慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症など、病気が原因で認知症の症状が発現する認知症であり、認知症全体に占める割合は2.3%)等、認知症(ボケ)には、様々な種類が有る。

(2)  精神科医が提示する「若年性アルツハイマー型認知症」は、この世に実在していない架空の認知症であり、それらの多くは、『若年での発症が特徴であり、器質的な原因病変に因る極めて重度の記銘力障害に因る重度の物忘れが特徴であるが、アルツハイマー型認知症の末期患者である大ボケの段階の発病者とは異なり前頭葉の機能が正常なレベルに在ることが特徴の側頭葉性健忘症』を単に誤診しているだけなのです。
前頭葉』の機能レベルを精緻に判定出来れば、両者の鑑別は極めて容易に出来るものなのですが、外観からの重度の物忘れの症状だけでの診断の為に、精神科医が両者の鑑別が出来なくて、誤診しているだけ。

(3) 『アルツハイマー型認知症』については、米国精神医学会が策定した診断基準である『DSM-Ⅳ』の規定内容も(その改訂版である「DSMーⅤ」の規定内容も)、更には、アミロイド・ベータ仮説を筆頭(世界的に通説)とする「3つの仮説」が提示する内容も、全てが、誤りダラケなのです。

&2 (私たち「二段階方式」が世界に誇る脳機能データは、多岐にわたる)
(1)  アルツハイマー型認知症は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階(小ボケ中ボケ大ボケの三段階)に区分される類型的症状」が発現してくるのが特徴(権威機関は、症状を中核症状と周辺症状とに区分けるが、何の意味もない区分):
AD型認知症の発病の最初の段階を「小ボケ」と命名!
※ 発病の最初の段階は、『前頭葉機能障害』に起因した症状が特徴!)

(2) アルツハイマー型認知症は、意識が関わる認知症なのであり、意識が覚醒した状態下での目的的な世界が関わる認知症なのです。その意識が覚醒した世界は、左脳、右脳及び運動の脳という3頭の馬が牽引する「三頭建ての馬車」を運行する世界であり、運行を支配し管理しているのが、「複合機能体」である『前頭葉』という脳機能なのです。
※1 アルツハイマー型認知症の発病者は、(前頭葉、左脳、右脳、運動の脳の順番に、廃用性加速度的異常な機能低下が進行して行く)について、アミロイドベータ仮説では、説明が不可能なのです。

(3)  14689例に上る被験者(高齢者)の脳機能データの解析結果(『MMSE下位項目の項目困難度の指標』についてアミロイドベータ仮説は説明不可能なのです)
  ②  

③  
=「MMSE下位項目の項目困難度の指標=14689例の診察患者が対象)
※ 「AD型認知症」の発病者は、且つ、その場合に限り、MMSEの下位項目について、出来なくなっていく厳密な順番(脳の機能低下が進行する厳密な順番)が存在していて、『その順番は、上記に提示の通りとなる』。

&3  私たち「二段階方式」が提示する『廃用症候群』に属する「老化・廃用型」の『生活習慣病』が真の正体
(1) 様々な種類が数有る認知症の内の90%以上を占めている「アルツハイマー型認知症」について、認知症研究の専門家とされる人達から『発病の原因が分からないし、症状を治せないし、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症である』とされていて、科学的な根拠がなく、憶測の類に過ぎない3つの仮説(アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説)が横行しているだけで、加えて、世界中の製薬会社による薬の開発がことごとく失敗に終わっている状況の中で、何等の対策が実施されないことに因り、末期の段階での発病の診断(「発病のレッテル貼り」でしかない)、症状の進行の抑制の効能が皆無の効きもしない薬の処方と投与並びにセルフケアにも支障が出てきていて日常生活面での介護が不可欠なお年寄りの介護費用等の総額が、天文学的な規模(一般会計と特別会計の両者を合算した総額が、単年度ベースで、23兆円を超す規模)になってきている。

(2) 「アルツハイマー型認知症」について、『早期診断と早期治療により治せる/症状の進行を抑制出来るし、発病自体を予防できるタイプの認知症である』ことを私たちが「疫学的方法」により実証してきているのです。

(3) 論文を一度も、何処にも提出していなくて、実践が主体である私たち「二段階方式=エイジングライフ研究所」には権威もなく、情報の発信力にも乏しいのですが、「脳機能データ」の精緻さと「症例数」の多さ及び市町村での「実践による、疫学的な方法での主張内容の実証」という点では、世界にも例がない質と量を誇るレベルであり、近い将来に私たちの主張内容(『二段階方式』の考え方)が「世界標準」になると自負してもいるのです。

(4)「第二の人生」を送っていて、物忘れが気になるとはいえ、未だ「前頭葉」の機能が正常なレベルを保てていて、もし興味と時間があるお年寄りは、このブログを読んで、実践して頂きたいと思うのです。
(「提言書」内容の概要の説明)【政府に提出した『提言書』の内容は、分量が余りにも多いので、概要のみを此処に掲載】

&4  治せないのは、 精神科医達が見つけている段階が『遅すぎる』為
(1) 認知症の診断が専門の精神科医から「治すことが出来ない」とされている「アルツハイマー型認知症」は、性質それ自体として治すことが出来ないタイプの認知症ではないのです。『治すことが出来ない』のは、「精神科医が発病を見つけている段階が遅すぎるせい(末期の段階、「大ボケ」の症状を確認して初めて、発病と診断しているせい)なのです。

(2) 米国精神医学会が策定した診断基準である『DSM-Ⅳ』の内容を鵜呑みにしていて(現在の「DSM-Ⅴ」は、定義自体を諦めたかのような、曖昧で適用基準とはならない代物)、「第二要件」が規定する失語失認、又は失行(実は、紛い)の症状を確認して初めて、「アルツハイマー型認知症」の発病と診断する為、治すことが出来ないタイプの認知症であると誤解されているのです(私たち「二段階方式」が、北海道から九州に跨る全国的規模452の市町村での「住民参加型の地域予防活動」の実践指導による顕著な成果によって、疫学的方法により実証してきたように、『アルツハイマー型認知症』は、発病自体の予防が出来る認知症の典型なのです)。

(3)「DSM-Ⅳの第二要件」が確認を要求している失語や失認や失行(紛い)の症状は、30点が満点のMMSEの得点が一桁になる「お年寄り」だけに確認される症状、『末期段階極めて重度の症状』なのです。
極めて重度の症状である失語や失認や失行(紛い)の症状を出発点(初期症状だと誤解している)としていて、それ等の症状よりも更に重い症状だけが、「アルツハイマー型認知症」の症状だと考えているのです。

(4) そのこと自体が重大な誤りアルツハイマー型認知症』の症状は、発病したとたんに、いきなり、失語失認失行紛い)の症状が発現してくる訳のものではないのです。もっと軽い段階の症状、『脳のリハビリ』により回復させる/症状の進行を抑制させることが可能であり、私たちの区分で言う『本当の意味での早期の段階』の症状である、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の症状があることを見落としていて、知らないだけなのです。

(5) その上、「アルツハイマー型認知症」研究の専門家と言いながら、科学的な根拠がなく、発病との間の因果関係の実証もない、憶測に基づいただけの『仮説の類』(アミロイドβの蓄積により生じた老人斑の持つ毒性が、情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死を惹き起こすことにより記憶障害が惹起され/領域が拡大される為に発病/症状が進行するとの仮説であり、現在の学界の通説であるアミロイドβ仮説を筆頭に、タウ蛋白仮説及びアセチルコリン仮説が提示されている)を振り回し、我が国社会に害毒を垂れ流している。

&5 実際は、『早期診断』と『早期治療』により治すことが出来るのです
アルツハイマー型認知症』は、早期診断(私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の早期の段階で発病を見つける)と早期治療(『脳のリハビリ』である「前頭葉」を含む脳全体が活性化する生活習慣、脳の使い方としての生活習慣の改善の継続的な実践)により、症状を治す/症状の更なる進行を抑制することが出来るのです(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに引き戻すことにより「アルツハイマー型認知症」の症状が消滅治る)。

&6  発病のごく初期の段階である「小ボケ」(軽度認知症)の段階の症状
(1)「小ボケ」の段階を脳の機能面から定義すると、MMSEで判定される左脳及び右脳は正常な機能レベルに在る(24点以上)のに対して、私たちが独自に開発した手技である『改訂版のかなひろいテスト』で判定される『前頭葉の機能だけが既に異常な機能レベルに在る(不合格)のです。

(2)『前頭葉』は、脳全体の司令塔の役割を担っていて、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の『御者』が「前頭葉」という脳機能。意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界の要である『意識』を創出し、構築し、支配し、統合し、統括していて、脳全体のコントロールタワーの役割を担っているのが、『前頭葉』(「前頭前野の穹窿部」に局在する、「前頭葉の三本柱の機能」、「評価の物差しの機能」及び「実行機能(Executive Function)」から構成される複合機能体を言う。以下、同じ)という脳機能。

(3) 従って、手足の役割でしかない左脳、右脳及び運動の脳の全てが正常な機能レベルに在ろうとも、司令塔の「前頭葉」の機能が異常なレベルに在る「小ボケ」の段階の症状は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの直接の反映であるアウトプットそれ自体が認知症の症状、「アルツハイマー型認知症」の症状となるのです。
※『小ボケ』の段階の症状は、単なる老化現象ではないし、一部の学者が提起しているような単なる行動の不活発病とか、脳のフレイルとか揶揄されるべきものではない。MMSEで判定すると、左脳及び右脳の機能は正常なレベルであるものの、『改訂版かなひろいテスト』を実施してみると、『前頭葉』の機能が異常なレベルに在ることが確認できるのです。
※ 前頭葉の機能レベルが正常であるか異常であるかを、精緻なレベルで判定しさえすれば容易に鑑別できるものを、MMSE(又は、長谷川式)だけでお茶を濁しているから、軽い段階での「発病の有無の判定」が出来ないのです。

&7   正常から認知症へと徐々に移り変わる関連領域を詳細に分析
(1)  厚労省が精神科を持つ大病院だけを『老人性痴呆疾患センター』に認定した為もあり、往時は「アルツハイマー型認知症」が精神疾患と考えられていたこともあって、精神科医が診断を専門に行ったのです。
唯一の例外が、浜松医療センターの脳外科だったのです。金子医師は、脳外科を専門として出発し、脳外科医でありながら、途中から、認知症の診断を行うようになっていったのです。それが原因で、日本中から、軽い症状の人達から重い症状の人達までもが、雪崩を打って、訪れてきたのです(日本中の患者を桁違いの数、極めて多数診断)。

(2) その結果、極く初期の症状に目が行き、その段階を精緻に判定できる手技を開発し、『前頭葉』の機能を正常な機能レベルに引き戻す(アルツハイマー型認知症の症状を治す)というテーマを追求し、最初は、施設の入居者であった中ボケのお年寄りを対象とし、最終的には市町村での地域予防活動{小ボケ及び中ボケという極く早期の段階で、発病を見つける『早期診断』と『早期治療』(『脳のリハビリ』の実践)による回復/症状の進行の抑制及び発病の予防を明確な目的とした活動)へと進化して行ったのです。

(3)私たち「二段階方式」は、極く初期の『軽い症状』の患者の場合の観察として、『器質的な原因病変が存在していない』こと、『記憶障害の症状が確認されない』こと及び『「注意の分配機能」の機能を核心とした「前頭葉」の機能発揮に重大な支障が起きた症状であること」が特徴的であることに注目したのです(他の老人性痴呆疾患センターが、精神科医が専門的に診断し、神経変性疾患であるとの誤解から、重度の記憶障害の症状に焦点があてられた診断が中心であったのに対し、「正常から異常」に移行する境界を含む早期の段階を中心に研究した)。
※『DSM-Ⅳ』の規定や『3つの仮説』が極めて重度の症状に関心を持ち出発点としたのとは正反対に、初期の段階の軽い症状に関心を持ったのです。

(4) 極く初期の症状に関心を持ち、未だに人類最大の難問とされている「意識的(目的的)な世界」における脳全体の司令塔の役割を担う機能であり、「注意の分配力」が要の「前頭葉の三本柱」の機能が中核をなしている複合機能体としての『前頭葉』の機能に的を絞った(By Tad)からこそ、発病及び症状の重症化が進行する原因であるナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続起因した廃用性加速度的異常な機能低下の進行という核心的な要因に気づくことが出来たのです。更には、『「治す」ことが出来ないし、発病自体を「予防」することが出来ない』とする学説の主張内容が重大な誤りであり、『「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症こそが、早期診断と早期治療により治せるし及び/又は症状の更なる進行を抑制できるし、更に重大なことには、発病自体を予防することが出来る』ことを、世界で初めて解明し、疫学的方法により実証したのです。

(5)私たち「二段階方式」が市町村に導入され実践されるケースが相次ぎ、北海道から九州に跨る全国規模での導入と実践展開が急速に広まっていったこともあり、保健師さんに実践してもらう為、内容をより深く体系的なものに改訂しつつ、より使い易い物へと変化させていき、実践の手引きとなる『実務マニュアル』{「二段階方式」の考え方と使用の手引き)を、何度も何度も改訂して来た(現行のマニュアルは、3分冊で構成され、A4版で630ページの詳細で、根拠となる脳機能データが付され、各種の様式化が徹底されてもいる)のです}。

(6) DNAの98%が同じとされるチンパンジーにさえも備わっていなくて、私達人間だけに備わる特有な機能であり、(異なる複数の「意識」を同時に並行して管理し、コントロールする為に不可欠の機能であり並びに異なる複数のテーマを同時に並行して処理する為に不可欠の機能であり及び咄嗟の判断と処理に不可欠の機能である)『注意の分配力』の機能について、世界中の専門機関が、未だに無知なのです。「意識の機能構造」を知るには、「注意の分配力」の機能を知ることが不可欠となるのです。

(7) 『前頭葉』の個別認知機能群(Executive Functionと総称されている )が、実際に働き及び十分な機能を発揮するには、私たち「二段階方式」が『前頭葉の三本柱の機能』と名付けている、「意欲」及び「注意の集中力」の機能は勿論のこと、要の機能である『注意の分配力』の機能が正常に機能することが絶対的な条件となるのです{「評価の物差し(意識の首座=自我)」及び「実行機能」の機能の発揮度を左右する『機能発揮上の二重構造』の問題が存在している=By Tad}。

(8)  現在置かれている状況を分析し、理解し、判断するにも、その時の状況判断に沿った「テーマ」を発想するにも、発想した「テーマ」の実行内容を企画し、計画するにも、実行した際の結果の洞察、推理、シミュレーションをするにも、シミュレーションの結果に基づいた選択を行って、最終的な実行内容を決定するにも、「異なる複数の意識を構築し、管理し、コントロールする為に不可欠の機能であり、異なる複数のテーマを同時に並行して処理する為に不可欠の機能であり、私たち人間だけに特有な機能」である『注意の分配力』の働き無しには、それらのいずれをも無し得ないこととなるのです。
※ その『注意の分配力』の機能はというと、『加齢』による正常老化の際も、更には、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行の際も、この『注意の分配力』の機能が(から)真っ先に衰えを開始して行くのです。

&8   脳の使い方としての「生活習慣」に起因した廃用性の異常な機能低下
(1)「アルツハイマー型認知症」の発病原因は、(一つは)、加齢に起因した機能低下「正常老化」の進行という要因であり、(もう一つ別の要因)は、脳の使い方としての単調な「生活習慣」の継続に因る「廃用の機能低下」の進行という要因です。自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下という要因、異なる二つの要因が同時に存在し充足される条件下での『相剰効果』に因り、「前頭葉」を含む脳全体の機能が、廃用性加速度的異常な機能低下を進行させていくことが発病を惹き起こし及び症状の重症化進行の直接の/真の原因であることを、「脳機能データ」の解析により理論的に解明し、『マニュアル』の作成により実務化し、市町村による住民参加型の『地域予防活動』として、疫学的方法により実証してきている。

(2)廃用性の異常な機能低下が発病/重症化の進行を惹き起こす原因要因である「アルツハイマー型認知症」の場合、症状は、徐々に緩やかにしか進行していかないのが特徴。最初の段階、ごく初期の段階を捉えるには、「前頭葉」の機能、就中、『注意の分配力』を中核とした(意欲及び注意の集中力)の機能レベルを精緻に判定する「手技」が要求されるのです(『小ボケ』の段階を判定するには、PETでも無理なこと)。機器の活用で医療機関が見つけているのは、『脳のリハビリ』により回復させることが可能な「早期の段階」(小ボケや中ボケの段階)ではなくて、回復させることが最早困難であり、末期の段階である「大ボケ」の段階なのです(発病という「レッテル張り」以上の意味のない診断)。

&9   症状の進行の抑制が未だ可能な「中ボケ」(中等度認知症)の症状
(1) CTやMRIやPET等の機器を使用することにより、高額の診察料を稼ぐことは出来るのですが、「症状を回復及び/又は、進行を抑制」させることが可能な本当の意味での早期の段階である「小ボケ」や「中ボケ」の段階で見つけることは出来ないのです。肝心要の「前頭葉」の機能レベルを精緻に判定出来るのは、世界中を見渡しても、私達の「改訂版かなひろいテスト」しか存在していないのです。

(2) 「アルツハイマー型認知症」だけを対象として(特化して)、それに対する早期診断と早期治療に因る症状の回復/重症化の進行の抑制並びに発病の予防を目的とした活動の指導、市町村が実践する、「二段階方式」の考え方に基づき及び「二段階方式」の手技の活用による住民参加型の『地域予防活動』では、CTやMRIやPETの機器の使用が不要であるだけでなく、薬の処方も不要となるのです(全ての業務が医行為を含まないので、医師でない保健師さんが、全業務を一元的に管理できることが、『二段階方式』の手技の活用の大きなメリット)。

(3) 全国452の市町村で実施された、「二段階方式」の考え方に基づき、「二段階方式」の手技を活用した、「アルツハイマー型認知症」の早期診断と早期治療による症状の回復及び/又は進行の抑制並びに発病の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動を、市町村の保健師さんが業務として一元的に実施管理することについて、医師や、医療機関からクレームが提起されたことは皆無なのです。
※ 症状の回復及び進行の抑制並びに発病自体の予防の為の「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの精緻な判定に因り、本当の意味での早期の段階の発病者(「小ボケ」と「中ボケ」)の判定と措置の実施(「脳のリハビリ」を目的とした生活習慣の改善指導)は、(一定規模での売上と利益が不可欠となる医療機関)にとっては、業務の対象とはなり得ない)からなのです。

(4)「アルツハイマー型認知症」に特化して、更には、「脳のリハビリ」により回復させることが可能である早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)の判定(早期診断)及び早期治療(「脳のリハビリ」を目的とした生活習慣の改善の指導)並びに発病の予防だけを活動及び業務実施の対象としていて、アルツハイマー型認知症の末期の段階(大ボケの段階)並びにアルツハイマー型認知症以外の認知症及び認知症と紛らわしい他の病気であることが確認される場合は(「二段階方式」の手技により判定することが出来る)全て、関連する病院に紹介することがマニュアル化されている(両者の棲み分けによる共存)。

 &10  症状の進行の抑制も最早困難な「大ボケ」(重度認知症)の症状
重要なことは、「大ボケ」の症状が確認されるまでに、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが低下すると、最早治すことは出来なくなるのです。『DSM-4』の第二の要件の規定に依拠して診断を行う医師達は、失語や失認や失行(紛い)の症状と言う「大ボケ」の更に後半にならないと発現が確認されない『極めて重度の症状』の確認を待って初めて「アルツハイマー型認知症」の発病と思い込んでいる為、『「アルツハイマー型認知症」は治らないもの』と信じ込んでもいるのです (そのこと自体が、『重大な誤解』)。

&11 「アルツハイマー型認知症」を発病するメカニズム
(1)  「第一の人生」では、左脳が主役となります。
ところが、左脳が専管する「仕事」とは無縁となる『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』(私たちが定義する発病の「第一の要件」)が、何かを「キッカケ」にして、何事に対しても『意欲』を喪失してしまい、『前頭葉』を積極的に使わない(前頭葉の出番が少ない)ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続していると(私たちが定義する発病の「第二要件」)、出番が極端に少なくなり使われる場面が大幅に減った「前頭葉」が、廃用性の機能低下を進行させていき、異常なレベルに機能低下が進行していきます。

(2) 『加齢』の進行に起因した脳の老化(機能低下)という『第一の要因』に加えて、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が継続されることによる「廃用性」の異常な機能低下の進行という『第二の要因』の加重により、『前頭葉』を含む脳全体の機能の老化(機能低下)が加速され、働きが急速に衰えていきます。異なる二つの要因が同時に存在し、充足される相剰効果により、『前頭葉』を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っているのです

注)『第二の人生」を送っていることが発病の要件となるのです。高齢者であっても、『仕事」が現役である(肩書だけを除く)お年寄りは、アルツハイマー型認知症を発病することは無いのです。「仕事の遂行」と言うテーマがある(奥深い山中での畑仕事でも同じこと)ので、『注意の分配力』の機能の出番が多い生活になるのです。

(3)私たちが主張する「二段階方式」の主張内容(「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」なのであり、早期診断と早期治療により治せる/症状の進行を抑制できるし、発病自体を予防することが出来る)は、北海道から九州に跨る全国452の市町村での先駆的な活動である住民参加型の「地域予防活動」の実践展開により、疫学的に証明済み。

(4)「加齢」に起因した機能低下(正常老化)のカーブを基盤とし、その基盤の上に、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下が加重された結果が、発病/重症化の進行の『真の原因』なのです。
加齢に起因した『老化のカーブ』とは、全く異なるカーブであり、小ボケ、中ボケ及び大ボケの各段階の症状の根底には、「前頭葉」を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下という要因が、核心的な要因として横たわっているのです(私たちの主張の根拠は、14600例を超す「アルツハイマー型認知症」発病患者の『脳機能データ』)。
※『加齢』の要因だけに起因した機能低下の進行、「前頭葉」機能の機能低下(正常老化)のカーブの場合は、それだけでは、異常なレベルにまでは衰えていかないのが特徴。加齢に起因した機能低下の要因と廃用性の異常な機能低下の要因という、両者の同時存在により、加速度的で異常な機能低下のカーブとなることに注意。

(5)「脳のリハビリ」(「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の改善と継続的な実践)による症状の回復及び/又は進行の抑制の可能性の有無及び程度から、私たち「二段階方式」は、「アルツハイマー型認知症」の類型的症状を『三段階』に区分しているのです。
「小ボケ」の段階 「脳のリハビリ」により治す/進行の抑制が、可能
「中ボケ」の段階 「脳のリハビリ」により症状の進行を抑制することが、未だ可能(但し、家族の密な関わりが不可欠)
「大ボケ」の段階 「脳のリハビリ」により症状の更なる進行の抑制さえも、最早困難
※ 認知症の診断が専門の精神科医達は、末期の段階の「大ボケ」の症状の有無を基準にして、発病の有無を判定するので(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階を見落としているので)、『治らないものと誤解している』のです。

&12  「DSM-4」及び仮説の提唱者に対する問題の提起
(1)世界中の認知症研究の専門家達が、『アルツハイマー型認知症』の発病原因についての『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容が正しいものとして受け入れ、加えて、第一要件の内容が正しいものとの前提に立脚した仮説、アミロイドβ仮説、タウタンパク仮説及びアセチルコリン仮説の「3つの仮説」が提唱されて来たのです。私たちは、「DSM-Ⅳ」の規定内容も、3つの仮説も、科学的な根拠がなく誤った内容であり、『憶測にすぎない』と考えています。その根拠は、私たちが集積した14689例に上る「アルツハイマー型認知症」診察患者の「脳機能データ」の解析結果(事象の事実)なのです。

(2)「前頭葉」の機能が最初に衰えて行き、『小ボケの段階の症状は、前頭葉の機能障害に起因したもの』であり、記憶障害の症状ではないのです。

(3)「MMSE」で判定される左脳及び右脳の機能について、衰えて行く厳密な以下の順番が存在する。その順番は、どのケースでも必ず
    想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名となるのです。

(4) 発現する症状が「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに、厳密にリンクしたものとして、順次重いものになっていく

(5)症状を「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルにリンクさせると、小ボケ、中ボケ及び大ボケの「3つの段階」に区分され、「脳のリハビリ」の実施による回復/進行の抑制の可能性は、小ボケ(可能)、中ボケ(未だ可能)、大ボケ(もはや困難)となる

(6)「小ボケ」の段階の症状が発現する期間は大体3年間で、「中ボケ」の段階の症状が発現する期間は大体2~3年間という「滞留期間」について標準的な期間が存在する

(7)上述の事象の事実として確認される(2)乃至(6)の内容を、科学的に、合理的に、体系的に、論理的に、且つ、矛盾なく説明できるのは、『「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する「老化・廃用型の生活習慣病」であり、早期診断と早期治療により治せるし/症状の進行を抑制出来るし、発病を予防することが出来る』と主張する私たち独自の、『二段階方式』の考え方だけなのです。3つの仮説のいずれもが、事象事実としての上記(2)~(6)を合理的に説明することは不可能なのです。

(8)『二段階方式』の考えは、権威がないことと情報の発信力に乏しいだけであり、全国規模での展開、北海道から九州にまたがる452の市町村において、『「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」』として、上記規模での市町村により、先駆的に/自主的に実践展開されてきた中で、私たち「二段階方式」の主張内容の正しいことが、疫学的方法に因り、実証されてもいるのです。

&13「アルツハイマー型認知症」の症状からの回復及び介護の予防
(1)   さて、『治すには、どうしたらいいのか』。
第一の条件は、『早期診断と早期治療』なのです。『脳のリハビリ』により回復/又は、更なる重症化の進行を抑制させることが可能である本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」(治す/進行の抑制が可能)及び「中ボケ」(進行の抑制が未だ可能)で見つけることが大前提なのです。

(2) 発病の末期の段階である「大ボケ」で見つけて居たのでは、「治すことは愚か、症状の更なる進行を抑制することも、もはや困難」なのです。
権威が言うことを鵜呑みにしないでいただきたいのです。『アルツハイマー型認知症は、性質それ自体として治すことが出来ないものではない』のです。

(3)「DSM-Ⅳ」の規定の第二要件を鵜呑みにして、失語や失認や失行(紛い)の症状と言った(MMSEの得点が一桁になるまでに『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させてきている)極めて重度の症状の確認を待って初めて発病と診断していることが重大な誤りなのです。治すことが出来ないのは、見つけて居る段階が遅すぎるだけなのです』。

(4)『自分なりの「楽しみや喜びや、時には、生き甲斐があり、それなりに時間が経つのを忘れて打ち込むことが出来るような、何等かの趣味や交遊や運動を自分なりに楽しみ、或いは、居住地域での地域活性化活動に関わり、自分なりに追求する「テーマ」及びテーマを具体的に実行していく上での「目標」がある日々の暮らし方』という、『キッカケ発生以前の生活習慣』に引き戻すことが、治す為/症状の更なる進行を抑制する上での「処方箋」となる。

注1)発病及び症状重症化の進行のメカニズムから言うと、症状を治したり、症状の進行を遅らせたり、或いは、発病を予防する効能を有する薬が開発されることは、未来永劫有り得ない事。

注2)最近になって、AI技術の駆使による主張である、カロリンスカ研究所やランセット委員会や、我が国で言うと、国立精神・神経医療研究センターが唱えだした内容、「生活習慣」がアルツハイマー型認知症発病の危険因子であるというのが正しいのです(但し、私たち「二段階方式」のやり方である「脳機能データを積み上げたうえでの結論」とは異なり、単に、多数例での分析結果に過ぎないので、食生活とか学歴とか間違った要素も交じっているレベル。

(5)『自分なりの「生き甲斐」や喜びがあり、それなりに時間が経つのを忘れて打ち込むことが出来るような、何等かの趣味や交遊や運動を自分なりに楽しみ、或いは、居住地域での地域活性化活動に関わり、自分なりの「目標」があった日々の暮らし方』という、『元々の生活習慣』に引き戻すことが、症状を治す為の『処方箋』になるのです(保健師さんによる脳の使い方としての「生活習慣」の改善指導が不可欠)。
発病前の本人の暮らし方を詳しく聞き取り、現在置かれている状況の下での「最善策」を探り、実行させるのです)。
※ 何等かの事情により、『元々の生活習慣』を取り戻すことが困難な状況にある場合は、それに代わり得るもの(趣味、遊び、交遊、運動、社会活動)を出来るだけ早く見つけることが不可欠となります。

(6)『脳のリハビリ』により前頭葉を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに引き戻すことが出来る(「アルツハイマー型認知症」の症状を治すことが出来る)のは、「小ボケ」までの段階のお年寄りなのです(同居の家族の献身的な関わりが期待できる場合には、「中ボケの早期=MMSEが20点以上」でも、例外的に、回復が可能となります)。

(7) アルツハイマー型認知症」も、普通の疾患と同じこと。『早期発見、早期治療』が不可欠となるのです。小ボケ及び中ボケの段階で見つけることが出来た場合は、上述のように、本人の脳の機能レベルに見合った「脳のリハビリ」を実施することにより、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに引き戻すこと及び又は、症状の更なる進行の抑制に因り、次の段階にまでは落とさないことが可能であり、そのことによって、「アルツハイマー型認知症」の症状を治す/症状の更なる進行を抑制することが出来るのです。

(8) 何等かの理由や状況により、「脳のリハビリ」を実施しても治すことが出来なかった場合は、末期の段階である「大ボケ」の段階にまでは落とさないことが重要な目標となります。
中ボケ(家庭生活にも支障)までの段階で留めておくことが出来れば、介護は不要なので、『介護の予防』という大きな成果を獲得することが出来るからです。
※『脳のリハビリ』を実施したにも拘らず何らかの理由で治すことが出来なかった場合でも、「大ボケ」(セルフケアにも支障)にしないことにより『介護の予防』という成果が得られるのです。

&14 「アルツハイマー型認知症」の発病自体を予防する方法
ⅰ)発病を予防する為の「生活習慣」の構築「五ヶ条」  
① 熱中し夢中になれる、趣味や遊びをできるだけたくさん体験し;
② 趣味や遊びを通じて、できるだけ多くの仲間と交わり;
③ 趣味や遊びや人付き合いや地域活動に、「生き甲斐」や「目標」や「喜び」や「楽しみ」を見つけて;
④ 精神的な張りと緊張感のある毎日を過ごしながら;
⑤ 速足の散歩やラジオ体操など、毎日、運動するのです。

ⅱ)発病の予防に関心を向けさせる為の鈎となる「交流の駅」の設営
(1) 早期診断(本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけること)により、実際に治して見せることが極めて重要なのです。
『「アルツハイマー型認知症」は、仕事とは無縁となる「第二の人生」での脳の使い方としての「生活習慣」が、発病させたり、症状を治したり、発病を予防する上で、唯一絶対的な要因である』ことを地域住民に対し情報発信していくのです。「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つけて(早期診断)、『脳のリハビリ』(「前頭葉」を含む脳全体が活性化するための「生活習慣」の改善とその継続)としての「生活習慣」の改善(早期治療)により、実際に治して見せる事が、発病自体の『予防』というテーマに関心を喚起することとなり、更には、『発病の予防』対策、即ち、『「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築とその実践』という「テーマ」に対しても関心を喚起し、努力させることに繋がるのです。

(2)その為の効果的な方法が、出来るだけ小さな『地域単位』で展開する住民参加型の『地域予防活動』の密な展開ということなのです。出来るだけ大きな効果を獲得するには、お年寄りが歩いて行き帰りできる距離に、頻繁に活用できる「交流の場」と「交流の機会」を提供する為の『交流の駅』を建設し、設営することが、反復し、継続するという重要な条件獲得上不可欠となるのです。

(3) その場にいること自体が、「他人との交流」を促し、必然的に、「前頭葉」の出番を多くすることに直結するのです。第二の人生を送っていて、暇を持て余しているお年寄り同士の交流、カクシャク老人との交流、若い世代との交流の場を提供するのです。家族間の、世代間の交流さえも少なくなってきている状況の打破にもつながり、お年寄りが多い地方の地域の活性化を呼び起こすのです。『人的な交流の活発化が、物的及び金銭的な活発な流れをも引き出し、地方の地域の活性化による「地方の創生」にも繋がる』のです。
 
注1)全国452の市町村の指導を副所長独りで担当という状態下では、『二段階方式』の手技を活用して『地域予防活動』を推進する保健師さんに対しての十分な『個別指導』を為し得なかったとの反省から、「二段階方式」の手技による『個別事例の判定と脳の使い方としての「生活習慣」改善の指導』及び『ボケ予防講演会』の講師を担当できる『女性の専門職集団』を養成したいと考えるのです。

注2)認知症の専門家達から『発病の原因が分からないし、症状を治せないし、発病を予防することが出来ない』とされている「アルツハイマー型認知症」について、早期診断による回復及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の『地域予防活動』の全国展開の為の要石として、女性の専門職集団が活躍することにより、『女性が活躍する社会』を実現する牽引車となり、更に、「早期診断と早期治療により、症状を治す」ことが、「発病の予防」に直結して、現状においては、要介護に陥った場合の自己費用の負担を心配して、日常行動を抑制し、費用の出費を抑制し、貯蓄に走る「お年寄り」の行動を転換させ、家に籠り勝ちの生活から家の外に出て行く生活に変えさせることにより、「交流の駅」を拠点にして、交遊し、獲得した仲間と共同して行う、地域の催事や祭りの復活等の地域興し活動が『地方創成』にも貢献すると考えるのです。

注3)お年寄りが居住地から歩いて行き来できる程の場所に、間伐材と竹で構築した平屋建ての家を建設し、開放するのです(閉鎖された学校の再活用策も有効)。交流の促進を目的とした『交流の駅』を建設し、更に、『お年寄りの脳のイキイキ度チェック』を恒常的に実施し、早期診断と早期治療による回復と発病の予防を徹底する制度の国策化を検討して頂きたいのです。丁度、血圧や体重を何時でも簡便に測定できるのと同様に、お年寄りの「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを「二段階方式」の手技の活用により簡便に/精緻に判定し(脳のイキイキ度チェック)、必要な場合は、脳の使い方としての「生活習慣」の改善の指導が行える場所にしたいと考えるのです。『発病自体を予防し及び早期診断により回復させる』ことが先決となるべきなのです。

(3)「二段階方式」の手技を活用した市町村による「地域予防活動」を展開するすべての市町村が体験することが有ります。「前頭葉」が活性化する「体験教室」として運営される『脳イキイキ教室』への参加者が、異口同音に発する言葉があるのです。『こんなに声をあげて笑ったことは、これ迄何年間も体験しなかったこと。教室に参加して、皆さんといろいろな世間話をするのが楽しくて、私の脳が生き返ったような気がする』という共通の認識であり、言葉なのです。「仕事」とは無縁になる「第二の人生」では、何か特別の「テーマ」というものが無くて、暇を持て余す日々。

(4)『時間だけは余る程有るのに、することが無い』毎日を過ごして暮らすことになり、『家に籠り勝ちの生活』が続くことになるのです。実は、そうした生活、暮らし方、脳の使い方としての『生活習慣』が、ボケの予備軍の創出、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」(私たちが規定する、「アルツハイマー型認知症」発病の「第一の要件」)達の「生活環境」或いは、「生活習慣」を「アルツハイマー型認知症」を発病し易い生活状況に導き、落とし込んで行っているのです。

(5) ボケの予防対策、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する第一歩となるのが、「家に籠り勝ち」のお年寄りを家の外に追い出して、他人と交わる場に出かけさせて、他人と交わる機会を与えることなのです。そこで必然的に「社会生活」に遭遇することとなり、「前頭葉」機能の出番、就中、『注意の分配力』の機能の出番が増えてくると言うことなのです。

(6) 老化による脳の機能低下であれ、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下であれ、最初に衰えを開始してくるのは、注意の分配力の機能なのです。そうした視点及び問題意識により提案するのが、『交流の駅』の建設であり、運営なのです。

(7) 交流の駅の運営費用は、市町村が負担し(原資となるのは、「介護関連の総費用」の金額の減額により獲得される資金)、運営は、地域に居住するボランティアが(自己のボケ予防対策ともなるので)主導しつつ保健師さんと協働するのです。その場合、当の保健師さんは、「二段階方式」の考え方に基づいて、「二段階方式」の手技を活用して、教室参加者であるお年寄りの『脳のイキイキ度チェック』(必要な個別のケースでは、「生活習慣」改善の為の具体的な指導を行う)が主たる業務となるのですが、運営も協働することが、『「アルツハイマー型認知症」の早期診断と早期治療による回復及び発病の予防を明確な目的とする住民参加型の「地域予防活動」事業』の円滑な運営に寄与することにもなると考えるのです(交流の場と機会を与える『交流の駅』の建設費用は、「二段階方式」の考え方を高齢者に分かり易く説いた啓蒙の為の基本書の「ボケは防げる治せる」の高齢者世帯への国による配布による収益を基本の原資とし、更には、空き地、廃校の活用、空き家の借り上げの活用等)。

(8)日常的に他人と交わる機会を持つことが、『ボケ予防』の第一歩(の発病の予防)となるのです。
注1)「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つけて(早期診断)、『脳のリハビリ(早期治療)』(「前頭葉」を含む脳全体が活性化するための「生活習慣」の改善)により実際に治して見せる事が、発病自体の『予防』というテーマに地域住民の関心を喚起することとなり、更には、『発病の予防対策』ともなるのです。
即ち、『「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築』という「テーマ」に対しても、地域住民の関心を喚起することに直接の効果として繋がるのです。
※『発病自体の予防の制度化、早期診断と早期治療による症状の回復及び進行の抑制(介護の予防)措置の制度化』の国策化が我が国にとって喫緊の政策課題なのです。

(9)最も効果的な一次予防対策となるのが、出来るだけ小さな『地域単位』で展開する「アルツハイマー型認知症」対策に特化した住民参加型の『地域予防活動』の密な展開ということなのです。

※1『発病自体を予防し及び早期診断により回復させる』ことが先決となるのです(介護関連の総費用の減額について、回復と予防による効果が極めて大きい)。最優先の政策課題として頂きたいのです。何らかの理由で「大ボケ」の段階にまで症状が進んだお年寄りについては、その全員を対象としての「介護保険」制度の全面的な適用により、「老老介護」、「認認介護」、「介護離職」と言った超高齢社会で初めて発現した社会悪を一掃することが可能と考えるのです。

※2 その場合、当の保健師さんは、「二段階方式」の考え方に基づき、「二段階方式」の手技を活用して、予防教室参加者であるお年寄りの『脳のイキイキ度チェック』(必要な個別のケースでは、「生活習慣」改善の為の具体的な指導を行う)が主たる業務となるのです。

&15   早期診断による回復と発病の予防を目的とする「地域予防活動」
(1)国が指定し、当事者が望む組織と私たちとが共同して、例えば、能登半島地震の被災地であった市町村と被災しなかった日本海側の近隣の市町村とを併せた10の市町村で、『二段階方式』の考え方に基づき、「二段階方式」の手技の活用による『「アルツハイマー型認知症」の早期診断と早期治療による措置、症状の回復進行の抑制並びに発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の『地域予防活動』の実践展開を3年間行うこと。
※「二段階方式」の考え方が正しいことの検証並びに「二段階方式」の手技の活用により、早期診断により、症状を治せる及び更なる進行を抑制出来ること並びに発病自体の予防が可能であることを検証する為のPRJである『検証PRJ』 の実施が有益と考えるのです。

(2)検証PRJの実施により、「二段階方式」の考え方が正しいこと実証され、権威ある機関との共同作業の実施により検証されることにより、『住民参加型の地域予防活動』展開の要となる市町村の保健師さんが、自信を持って活動できるだけでなく、『地域住民自身』も積極的に活動に参加することとなり、地域予防活動の展開を支える役割が期待される『地域のボランティア』が参画してくれる下地が出来ると考えるのです。

(3) 早期診断(本当の意味での早期の段階である小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)と早期治療(『前頭葉』の機能レベルに見合った「脳のリハビリ」の実践)により、実際に症状を治して見せる及び/又は症状の更なる進行を抑制して見せることが極めて重要なのです。
※『「アルツハイマー型認知症」は、仕事とは無縁となる「第二の人生」での脳の使い方としての「生活習慣」が、発病させたり、症状を治したり、発病を予防する上で、唯一核心的な要因である』ことを多数の地域の多数例により実際に治して見せることによって、地域住民全体に対し情報発信するのです。治して見せることが、『脳の使い方としての生活習慣』が発病の唯一で核心的な危険因子であることのインパクトある説得力を生むのです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』が始まる「キッカケ」の類型と意味(I-08)

2024-02-09 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(プロローグ)
(1) 様々な種類が数ある認知症の内の90%以上を占めているにも拘らず、 権威ある世界中の専門機関(専門の研究者や精神科医達)から、発病の原因/メカニズムが不明で治らないタイプの認知症とされ、発病の原因/メカニズについて世界的に「通説」とされている『アミロイドβ仮説』を筆頭に、タウ蛋白仮説(少数説)や、アセチルコリン仮説(異説)やらの『仮説』(「主張する原因」と「結果である発病/症状の進行との間の因果関係」の存在を、未だに実証できていない為に、医学界では、今猶「仮説」として扱われていることに注意)しか提示されていないのが、『アルツハイマー(AD)型認知症』というタイプの認知症なのです。
アミロイドβ仮説の提示機関や支持者達は、『(AD型認知症)について、重度の物忘れが特徴の「神経変性疾患」だとする憶測による誤解』から、マウスやらマーモセットやらにアミロイドβを注入し、「記憶の行動」を調べては、憶測ばかりしているのです。

(2) 私たち「KinukoとTadが主宰するエイジングライフ研究所二段階方式)」は、(AD型認知症)が、『意識』が覚醒された意識的(目的的)な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体としての『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定できる手技である『二段階方式』の手技を独自に開発し、北海道から九州に跨る全国的規模450を超える市町村との間で、有償/有期の「二段階方式の使用許諾契約」を締結し、居住地域単位での「脳イキイキ教室」運営を中核とした『住民参加型の地域予防活動』の実践に因る顕著な成果によって、主張内容が正しいことを、疫学的方法により実証して来たのです。

(3) 私たち「二段階方式」が、世界で初めて解明した(AD型認知症)の本態【正体】は、「仕事」とは無縁の日々の暮らしとなる『第二の人生』を生きる「高齢者」の日々の「脳の使い方」としての『生活習慣』、即ち、「第二の人生での日々の生き方が問われる」タイプの認知症なのであり、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのです。
⇒「加齢」の進行に因る『前頭葉機能の正常老化』が発病/症状の進行の『基盤の要因』である為、(AD型認知症)は『老年発症が特徴』となる。

※1 世界的に権威機関から誤解されている『若年性アルツハイマー型認知症』は、この世に実在していない「架空の認知症」なのであり、『若年発症を特徴とし、器質的な病変が原因の/極めて重度の「記銘力障害」に起因した重度の物忘れの症状の発現と海馬の萎縮が確認されるものの、『「前頭葉」の機能が正常なレベルに在ることが特徴である「側頭葉性健忘症」を誤診している』だけなのです。
※2 若年発症が特徴の「側頭葉性健忘症」は、前頭葉の機能が正常なレベルに在る為に、『周りからの支援が有れば、自分らしく生きていける』ことから、
公明党の要求のもとに、厚労省は、若年発症の「側頭葉性健忘症」と老年発症の「アルツハイマー型認知症」とを混同した「若年性アルツハイマー型認知症」という架空の認知症対策を基礎理念とした川下対策としての『ボケても安心な社会作り』を制度化し、23兆円超もの血税を垂れ流す「世紀の愚策」を推進中なのです(世の為、人の為、国の為に極めて有益となる川上対策である『発病自体の予防』対策の国策化を棚上げして、「単年度ベースで23兆円超もの血税を垂れ流す」だけの川下対策を制度化する目的は、厚労省には天文学的な規模での予算の獲得という目的が考えられるのに対し、公明党にはどんな目的があるのか?)。

&2「アルツハイマー型認知症」の発病/重症化の進行の真のメカニズム
(1)「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の重症化が進行する原因については、世界的に通説とされている「アミロイドβ仮説」、少数説のタウ蛋白仮説、異説であるアセチルコリン仮説と言った「3つの仮説」(発病/症状の進行との間の因果関係が、未だに実証されていない憶測の類)が世界中の医学会をリードしてきた中で、時間だけが空しく経過するという状況でした(過去30年間で、200種類ものアルツハイマー型認知症の治療薬の開発が、悉く失敗に終わっているのです=エーザイのレカネマブが、失敗の最後の事例となる)。

(2) そうした状況下で、2016年に、世界的に著名な研究機関であるスエーデンのカロリンスカ研究所(ノーベル生理学・医学賞の選考委員会がある)が、「生活習慣」で「アルツハイマー型認知症」の発病リスクを低減することが可能であるとの研究論文を発表し、2017年には、ロンドンに拠点を置くランセット委員会が、生活習慣がアルツハイマー型認知症の危険因子であるとの研究論文を発表し、2018年には、我が国の国立精神・神経医療研究センターが、「生活習慣要因」がアルツハイマー型認知症発病の『リスク因子』と考えられるとする研究論文を発表したのです。但し、私たちがこれまでに発表してきた内容の質と量に比べると、足元にも及ばないと言うしかないのですが、意味不明の仮説の類ばかりを主張し、マウスのお尻ばかりを追い掛け回している医学界にとっては、とても良い刺激だと考えるのです。

(3) 脳が壊れてもいない(器質的な原因病変が存在していない)のに発病し、症状の重症化が進行していく『アルツハイマー型認知症』の発病原因、それは一つには、「加齢」と共に進行する『老化による機能低下=正常老化』が基盤要因(「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者であることが、「発病の第一要件」)に在り並びに異なるもう一つ別の要因、『キッカケ』の発生と継続を契機に、心が折れてしまい、何事に対しても挑戦する『意欲』を喪失することで開始される単調な生活習慣の繰り返し、即ち、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な日々の暮らし方(ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」)の継続に起因した『廃用性の異常な機能低下の進行』(発病の第二要件)が加重されることにより(異なる二つの要因の同時存在と充足に因る「相剰効果」により)、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的異常な機能低下を進行させていくことが、発病/症状の重症化が進行する直接唯一の原因要因なのです(結果、「アルツハイマー型認知症」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分する「類型的症状」が発現してくるのが、特徴となるのです)。

(4) 簡潔な表現をすれば、『アルツハイマー型認知症の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎない』のです。
但し、ここに言う「生活習慣」とは、食生活ではなく、私たち人間だけに特有な意識的な世界(同時に目的的な世界であることに留意する)における『脳の使い方』としての『生活習慣』であることが、極めて重要なポイントなのです(私たち「二段階方式」が、「世界で最初」に解明した)。
※後に詳述するように、脳の使い方としての「生活習慣」の改善及び「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践という方法だけが、『回復、症状の進行の抑制及び発病の予防』の為の『唯一無二の方法、対策』となるのです。『食生活は無関係、薬も効かない』のです。

(5) 認知症の専門家達から、発病の原因が不明とされている「アルツハイマー型認知症」は、超高齢社会/超高齢化社会に特有な産物なのであり(発展途上国は、無関係)、『仕事というテーマ』とは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」を送っている、60歳を超える年齢の「高齢者」だけが、発病の対象となるのが特徴なのです。
※1 60歳を超えても猶、仕事の遂行という現職を続けているお年寄りは、『アルツハイマー型認知症』を発病することはないのです。
※2 人生100年時代を俯瞰した政策、『定年年齢の引き上げと働き方の改革』を推進することは、「アルツハイマー型認知症」の新規発病者数の増加の抑制という視点から時宜にあった政策だと評価することが出来るのです。

(6)「アルツハイマー型認知症」の早期診断(回復/症状の進行の抑制が可能な小ボケ又は中ボケの段階で発病を見つけること) と早期治療(回復/症状の進行の抑制が可能である早期段階の発病者を対象とした「脳のリハビリ」の実践)、更には、『発病自体の予防』の為の神経心理学的手法として開発された私たち「二段階方式」の手技は、アミロイドβ仮説を隠れ蓑にした、川下対策に過ぎない「介護の予防措置」の実施を国策化し、市町村での展開を我が国が制度化する以前の時期には、北海道から九州に跨る累計452の市町村に於いて、発病の予防及び地域における高齢者のイキイキ活動展開の為の脳活性化体験並びに生活習慣改善の効果的な手法として、先駆的に実践され顕著な成果を挙げていたのです(発病の予防を棚上げし、 主張内容が100%誤りの「アミロイドβ仮説」の権威に敗れた=権威を利用し/奇禍として、川下対策を実施して、天文学的な規模の予算の獲得に、厚労省が活用!)。

(7) 色々な種類がある認知症の90%以上を占めている「アルツハイマー型認知症」の『発病の予防』を目的とした「脳の使い方としての生活習慣」改善、複合機能体である『前頭葉』が活性化する為の脳活性化訓練並びに早期の段階の発見と回復/進行の抑制の為の『脳リハビリ』の為の実践指導を目的とした有効な諸施策が、導入先市町村の保健師さんが一元的に管理し実行指導する予防教室(脳イキイキ教室)の運営や生活改善指導として実施され、更には、地域全体の活性化やお年寄りの『生き甲斐創造活動』として、我が国の全地域に広まり、定着することを期待して、「二段階方式」の考え方、或いは「手技」が市町村の保健師さん達の間で、全国的に広まっていくよう、今後とも尽力して行きたいと考えているのです。

(8)『DSM-Ⅳ』が発病の診断に際して、「第一要件」として確認を要求する「記憶の障害」という要因と発病とは、無関係なのです(因果関係自体が存在していない)。更に言うと、「DSM-Ⅳ」の「第一要件」が正しいものとして、その条件を前提として構想され主張されている『3つの仮説』、アミロイドベータ仮説、タウ蛋白仮説及びアセチルコリン仮説の全てが、「アルツハイマー型認知症」の発病原因(発病のメカニズム)とは無関係なのです。
※『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容も、「3つの仮説」も、『アルツハイマー型認知症』が、重度の物忘れを特徴とする神経変性疾患だと誤解していて、(憶測でしかない「記憶障害」を核心要因と想定した)発病/症状進行のメカニズムを構想している誤りの内容なのです。

(9) 「アミロイドβの蓄積と発病/症状の進行」との間には、『因果関係が存在していない』のです。アミロイドβ仮説は、『アミロイドβの蓄積により生じる老人斑の持つ毒性が、情報を伝達する神経細胞の大量死を惹き起こすことにより、「記憶障害」が惹起され、アルツハイマー型認知症を発病/症状が進行することになる』とする憶測がベースの仮説に過ぎないのです。

&3 『キッカケ』の発生と継続が、意欲の喪失を惹き起こす転機
(1)「仕事というテーマ」とは無縁の日々を生きることになる『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』の中の大多数の人達は、自分なりに追求している特定の『テーマ』があり、テーマの遂行に関わる目標の達成の過程及び結果と成果に因り、「楽しみや喜びや、時には、生き甲斐を覚える」といった脳の使い方としての意味で言う『生活習慣』(「食生活」は無関係なので留意する)を日々過ごして居て(「アルツハイマー型認知症」を発病するリスクが極めて低い高齢者群)、他方で、一部の人達は、自分なりに追求している特定のテーマが無くて、これといった目標もなく、楽しみや喜びや生き甲斐を覚えることも無いといった「生活習慣」を、日々継続して居る(「アルツハイマー型認知症」を発病するリスクが極めて高い高齢者群)訳なのですが、いずれの側の生活をしていようとも、どんな「生活習慣」を基盤とした毎日を過ごしていようとも、「高齢者」である限りお年寄りは誰でも、『前頭葉』(「前頭前野」の穹窿部に局在する「複合機能体」を言うものとする=意識が覚醒した目的的な世界で、左脳、右脳及び運動の脳の3頭建ての馬車の運航を支配し、管理する「御者」の役割を担うのが「前頭葉」の機能。以下、同じ)が、『加齢に伴い』前頭葉の機能を次第に老化させてきているという問題を抱えているのです(どのような「生活習慣」の下で生きていようと、65歳ころには誰でも例外なく、20歳代の前半の頃に比べ、私たちが「前頭葉の三本柱」の機能と呼ぶ、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の働きが、半分程度に衰えてきているものなのです=私たち二段階方式の呼称で言う、加齢に潜む『正常老化の性質』の存在であり、私たち二段階方式が提示する「加齢の進行を基礎とした年齢別前頭葉の機能レベルの推移データ」に因る」)。

(2) この「正常老化」の要因こそが、『アルツハイマー型認知症』を発病する為の基盤の要因なのであり、発病の「第一の要因」となるのです(この「正常老化の性質」の要因は、『第二の人生』を生きる全てのお年寄りに「共通」する条件)。発病の原因(メカニズム)としてこの要因が存在するからこそ、「アルツハイマー型認知症」を発病する対象者は、60歳を超える年齢の「高齢者」に限定される(「老年発症」が特徴)ことになるという訳なのです。

(3) (学者や研究者や精神科医達)認知症研究の専門家と言われる人達は、「アルツハイマー型認知症」を発病する対象は、(脳の機能が、加齢による「正常老化」のカーブを辿って、一定のレベルにまで衰えてきている年齢の「高齢者」、60歳を超える年齢の「お年寄り」に限られている)という実態に目を向ける必要があるのです(日本全国共通の要因が、実態として確認される)。

(4) それでは、「高齢者」と呼ばれる年齢のお年寄りは、誰でも、「アルツハイマー型認知症」を発病するのかと言うと、そうではありません
「アルツハイマー型認知症」を発病することになるか/ならないか、何が/どのような要因の存在がそれを区分けているのか。それが今日のテーマである、「キッカケ」となる「出来事及び又は、生活状況」の発生と継続に対する、「本人の受け止め方と対応の仕方」が提示する『差異の話』なのです。

(5) (大ボケだけでなくて、権威達が見落としている小ボケと中ボケも加えた『アルツハイマー型認知症』の発病者総数はというと、様々な種類が数ある「認知症全体」の90%以上の割合を占めていて、世界中の認知症の専門家達から発病の原因(メカニズム)が不明とされている「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病に過ぎないが故に、発病者が極めて多いのです。
然も、私たち「二段階方式」が規定する発病の「第一の要因」(「正常老化」の要因が、発病の基盤の要因である)から、『アルツハイマー型認知症』を発病する対象は、60歳を超える年齢の「高齢者に限られる」のです。

(6) そうした年齢のお年寄りのうちで、発病する人達には、発病を惹き起こす明確な条件、私たちが発病の「第二の要因」として規定する条件である、自分なりに追求する特定のテーマが無くて、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い単調な暮らし方の繰り返し、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という「条件」が、必ず、確認できるのです。

(7)  「老年発症」を特徴とする『アルツハイマー型認知症』の発病者の場合ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入って行く上での「キッカケ」となるものがどのようなものであるかについて、典型的な事例を例示しながら、説明していきたいと思います。
但し、「キッカケ」とは何か特別のものという訳のものではなくて、「第二の人生」を送っている「お年寄り」であれば、誰でも遭遇しそうなものばかり
のだということにも、十分に注意を払って頂きたいのです。

※1  猶、例示した状況に対して、遭遇したお年寄りが全員、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥っていく訳ではないことが重要なことなので、注意してください。
※2 即ち、「キッカケ」となりそうな出来事や状況の発生と継続に遭遇して、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥る人と、そうでない人とを区分ける条件の存在にこそ、注目して頂きたいのです(その出来事や状況が何であれ、『当の本人が、心が折れてしまい、立ち上がる意欲を喪失してしまった時は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥入っていくことになり、結果としてそれが「キッカケ」となったということに注意が必要なのです(当の本人の、第二の人生での生き方が,心が折れて意欲を喪失するか/しないかの命運を左右することになるのが、脳の使い方としての『生活習慣病』であるに過ぎない『アルツハイマー型認知症』の特徴)。

&4 「キッカケ」の例示と意味の説明
(1) 例示事例に拘わらず、これらに代表される様々な事由、状況、態様及び程度があります。要は、『本人がどう受け止めたのかの問題』なのです。
加えて、家族や友人などの「周りからの支え」が必要となるのです):

①  仕事人間が、仕事の第一線を退くこと
 (定年退職、家業の廃止、家業を息子に譲る代替わり、嫁に家事を譲る)
②  地域の世話役を降りること(子供や孫の手離れ、地域の世話役を退く)
③  配偶者の死亡(特に、夫にとっての妻の死亡)
④  兄弟姉妹の死亡(特に、年下の兄弟姉妹の死亡)
⑤  趣味や遊びやお茶飲み会などの「集いの会」の中止
⑥  重大な病気や怪我、身体上の不具合、配偶者の看病が継続する生活
⑦  自然災害を含む重大な災害により、財産や家族や友人や思い出を失うこと
⑧  家庭内のトラブルや心配事の継続
⑨  友人や自分自身の転居で、孤独になること
⑩  周囲との接触もない(孤独な一人暮らし)
⑪  家族関係の悪化の状況下での(心さびしい生活)
⑫  その他

(2)「キッカケ」となることとは、どんなことなのか
前頭葉」の機能の老化を加速させ、「アルツハイマー型認知症」発病の引き金となるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まる「キッカケ」となる「生活上の大きな出来事や生活状況の大きな変化」の発生とは、どんなことを言うのか。次の2つの類型に集約されます。分かりやすくする為に、ここではいくつかの典型的な事例を取り上げて例示的に説明します。

 (3) 第一の類型(「生活状況の大きな変化」の発生)
① 波乱万丈というのは余り無いケースだと思うのですが、私達高齢者が、「第二の人生」を生きていく上でも、自分を取り巻く「生活状況」に、大小様々な変化が何時でも誰にでも起きてくるものなのです。
幸運や不運、幸福や不幸、事故や事件、自身の健康上の問題、家庭内の問題、家族関係の不和、近所隣りとの関係、趣味の会での人間関係の軋轢など、自分を取り巻くそうした「生活状況」の変化や発生という状況が、様々な形で存在し、様々に変化していくものなのです。

② 時には、思いもよらない辛く悲しい、或いは寂しい状況や環境の変化が起きてくる中で、それでも頑張って生きていこうという「意欲」(状況や環境の変化に対する対策や対処の仕方を考え、従来構築してきた自分なりの「楽しみや喜びが得られ、時には生き甲斐を覚える生活習慣』を実践し継続していこうとする意欲)をこれまで支えてくれていた「核となる生活習慣」が維持/継続できなくなってしまうような「生活状況の大きな変化」が起きてくることが、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくことになるキッカケの一つのパターンなのです。
 
③ 定年退職
現役で働いている頃から、趣味や遊びや人付き合いの機会をそれなりに持ち、「第二の人生」に入ったら、人生を思い切り楽しもうと考えておられる皆さんには意外なことと感じられるかも知れないのですが、『趣味も遊びも人付き合いの交遊も興味が無くて、ひたすら仕事に邁進という仕事人間だった人』にとっては、極めて重大な変化。
※1「第二の人生」が始まったばかりだというのに、はやばやとボケていく、「アルツハイマー型認知症」を発病する人達の典型的なケースなのです。
趣味や遊びや人付き合いや運動を楽しむことに関心も興味も無く、体験や機会も極めて乏しく、世に言う「仕事一筋」の「第一の人生」を送ってきた人(且つ、その「生き方」を良しとする「価値観」の人)にとっては、「定年退職」が「キッカケ」になるのです。
※2  リーマンショックを経験して以降、自分が勤める会社(役所、組織)に対する考えかたや、或いは仕事そのものに対する世の中の考え方自体が大きく変わってきて、現在のわが国では、そうした価値観の人はむしろ少数派だと思うのですが、戦後の我が国の経済復興を支えてきた人達、今まさに「第二の人生」の中核を占めて生きている人達(2025年問題の中核)が現役世代であった頃には、社会の主流を占めていたのです。

※3 「左脳」が中核となる「仕事」中心の生活だけを生き甲斐に、会社(役所、組織)への「滅私奉公」を厭わず「第一の人生」を送ってきた人は、定年退職や家業の廃止或いは家業を息子に譲って仕事がない「第二の人生」という毎日が始まり、日常生活を送る上で「左脳」を使う機会が極端に少なくなってきても、趣味や遊びや人づきあいや運動など、「右脳」や「運動の脳」を使う機会となる「テーマ」への切り替えが出来ないのです。
達成すべき目標を設定したり、目標を達成していく過程で、愉しみや喜びや生き甲斐が得られる対象となることが想像できないのです。その為、時間だけはたっぷりあるのに、することがない毎日、「前頭葉【就中、『注意の分配力』の機能)」の出番が極端に少ない生活習慣、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の繰り返しで日々を過ごすことになるのです。

※4 文字通り「仕事一筋」(「左脳」偏重)の生き方で「第一の人生」を渡ってきて、そうした生き方に自分なりの満足感があり、その一方で、「右脳」(趣味や遊びや人付き合い)がらみの体験にも、「運動の脳」(スポーツや運動)がらみの体験にも極端に乏しかったのです。
 その為、「第二の人生」が始まったとき、「趣味とか遊びとか運動」とかに価値がおけなくて、そのような「些事」に熱中することが出来ないのです。そうした「些事」が、自分が(自分ほどの者が)「第二の人生」を生きていく上でのメーンの「テーマ」となるような日常生活には価値が置けないと感じる(自分は、そんな人生はやってきていないと考える)のです。

※5「第二の人生」に入って行って居ても、「第一の人生」からのそうした考え(「価値観」)を引きずるお年寄りは、やっと出会った(見つかった)趣味や遊びなのに、その「楽しみ方」を知らないのです。「趣味や遊び」なのに、そのやり方がまるで「仕事そのもの」なのです。「第二の人生」での「趣味や遊び」を楽しむそのやり方に、「第一の人生」での「仕事」を遂行するとき使っていた「ルール」を適用しようとしてしまうのです。自分だけならまだしも、周りの人達にもそうしたやり方を強要してしまうのです。
その上、「第一の人生」での肩書(キャリア)を重要視し、「周りの目」とか、「周りが自分のことをどう考えているか」ばかりを気にするのです。

※6  そうした価値観の人達は、たまたま何かの趣味(遊び)の会に入っていっても、趣味(遊び)を楽しむことができないのです。まるで、仕事を遂行するかのように、目標を立てて、その完璧な達成だけが目的となって、趣味(遊び)というテーマを考えたり、それらを遂行する過程自体を楽しむことができないのです。

※7こうした人達は、「左脳」(仕事)偏重の価値観が根底にあるので、「第一の人生」では顧みることもなく見過ごしてきた「テーマ」、結果よりも体験することや経過を楽しむことを価値とするような「テーマ」の設定ができないのです。趣味や遊びや人付き合いや運動も、全てが「仕事」を目的とするときと同じやり方(或いは、同じ「目標」設定のやり方)でしかできないのです。その結果、やっと見つけた「テーマ」も、(体験すること自体や体験する過程)を自分なりに楽しむことができないのです。仕事と同じように結果重視で設定した「目標」を達成できないことで、次第に意欲をなくしていき、途中でやめてしまうのです。
※8  そして、一度失敗を体験すると、失敗を恐れて別の新しい「テーマ」には挑戦しようとはしないのです。終には、有り余る時間を持て余すことになり、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々過ごす中で、出番が極端に少ない「前頭葉」が老化を加速させていくことになるという訳なのです。

④  趣味や遊びの「集いの会」の中止
「趣味」も「遊び」も「運動」も「人付き合い」も、楽しむことが出来にくい生き方の中で、やっと見つけた「趣味」(遊び/運動)だけが生き甲斐の人が、その「趣味(遊び/運動)の会」への参加を中止せざるを得なくなる状況が発生するのです。あなた達なら、別の「趣味」(遊び/運動)の会に入っていって、それを楽しもうとすると思うのですが、それができないのです。

 ⑤ 親や兄弟、子や孫、連れ合い、友人等大事な人との「別離や死別」:
親や兄弟との死別で心が折れて、そのことが契機となり、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくのは、或る意味で理解ができるのです。
両親が共稼ぎの孫の親代わりとなり、孫の世話を一身に引き受けてやってきて、それが「唯一の生き甲斐」ともなっていた本人にとって、進学を契機に孫が自分から手離れていくと、もう何もしようとしなくなるのです。
気が抜けてしまい、心に空洞ができてしまって、別の「テーマ」を探そうという気にもならないのです。そのまま、ナイナイ尽くしの「単調な生活」に入っていってしまうのです。連れ合いの死亡の場合は、有り様はそれぞれです。
特に、おじいさんを亡くしたおばあさんは、喪が明けて何ケ月かが経過すると、不死鳥のようによみがえり、趣味や遊びや人付き合いを謳歌するようになる場合が多いのです。

⑥ ペットの死亡
ペットと言えども、大事な家族同様/家族の一員なのです。我が子のように可愛がり、何年間も「第二の人生」を共に生きて、自身が獲得する重要な生き甲斐や喜びの源泉となっていたペットの猫(犬)が死ぬと、立ち上がる気力も意欲も消え失せて、何もかもが手につかなくなってしまうのです。まるで後を追うように、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥ってしまうのです。

(4)  第二の類型(「生活上の大きな出来事」の発生と状況の継続)
本人から見て(客観的な評価ではなく、自身の主観的な評価であることが重要)、生きる意欲をなくしてしまうような出来事が発生し、周囲にも言えず、自身では解決の糸口さえも見つけ出せないままに、その状況が継続されることで、心が折れてしまい、意欲を喪失して、拠るべき「テーマ」を探すことも見つけることもできないで居る内に、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が開始され、継続されて行くことになるのです。
 
① 子供の失業や借金問題、孫の不登校など家庭内の「重大な心配事」の発生とその状況の継続:
※1  子供の失業や離婚や借金問題、孫の不登校や非行問題など家庭内の「重大な心配事」が発生し、解決策を見いだせないまま、その状況が継続していると、趣味であれ、遊びであれ、人付き合いであれ、運動であれ、買い物その他の用事であれ、(何をしていても、何時も、何処にいても)、「心は何時も上の空状態」なのです。「心、此処に在らず」の状態のもとでは、脳の働き具合からは、「前頭葉」の三本柱の機能が働いていないのと同じような状態に在るのです。

※2 (何時もそのことが気がかりで、心配で、心にかかっている)ので、何かの「テーマ」をやっていても、そのことに注意の集中力を働かそうにも集中できないのです。頭を回転させようにも注意の分配力が働かないのです。肝心の意欲も湧いてこないのです。外見的には、いろいろな「テーマ」をやっているようでいて、内心面、脳機能の実質面からは、「前頭葉」の三本柱の機能がちゃんと働かない、何もやっていないのと同じような機能状態に在るのです。

※3  こうした他人には言えない「身内の重大な問題」が発生した時、普段の生活状況では、趣味や遊びや人付き合いの集いに参加したり、スポーツや散歩を友人達とやっていたとしても、「心は、いつも上の空状態」で、何かを楽しむ心の余裕などないのです。家庭内の問題を抱える状況が発生し、継続していると、人に会うのも恥ずかしいので、趣味や遊びの集いにも次第に出て行かなくなるのです。だからといって、自分の力ではどうすることもできないため、いわゆる「老人性のうつ状態」と言われるような精神状態に陥りがちなのです(「うつ病」ではなくて、「老人性うつ」状態)。そのうち何かをする気力もなくなり、意欲もなくなってきて、家に閉じこもりがちの生活になっていくのです。生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥ち入っていくことになるのです。

② 病気や肉体的悪条件の発生とその進行(自身の重い病気の発病や大きな怪我、激しい痛みを伴う足や腰、膝等の障害の発生と進行、重篤な視力や聴力機能の障害の進行等)

※1  趣味を楽しんだり、人付き合いを楽しんだり、小旅行を楽しんだりする生活があって、それなりに生き甲斐や喜びを得られる機会があり、自分なりの目標や喜びや生き甲斐がある生活を送っていたのに、例えば大きな怪我(ex.骨折)をして長期間入院したり、重篤な病気になって床に臥せるだけの毎日を過ごすようになると、意欲や注意の集中力や注意の分配力が働く「テーマ」が何もない生活を過ごすことになるので(毎日のようにお友達が入れ代わり立ち代わり訪ねてきてくれ、世間話に花を咲かせるというわけにはいかないので)、その生活状況自体がナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」になってしまうのです。
※2 「重大な病気や怪我や痛み等」を抱えたままの生活になれば、その病気や怪我や痛みが継続している間は、それまでのような趣味や遊びや人づきあいを自分なりに楽しむ、生き生きとした日々を送れなくなることは当然のことなのです。

※3 注意しておかなければいけないことは、本人が重大な病気にならなくても「配偶者」が重大な病気になったことが「キッカケ」になることがよくあるのです。二人暮らしでがんばってきた老夫婦の相手が重大な病気にかかってしまった時に、その看病している側の方も看病で外出もままならなくなるし、趣味や遊びを楽しむことも許されなくなってしまうのです。
※4 毎日家に閉じこもって、「看病」をするだけの生活になってしまえば、肝心の自分の「前頭葉」も、出番が極端に少ない単調な生活の下で、老化を速めて行くことになるのです。病気の情報を集め、種々の工夫をして、つれあいの看病をすることに「生き甲斐」を感じることができれば、自分の生活もそれなりに、「前頭葉」が働く場面がそこそこある生活状態を保つことができますが、それは極めて稀なケースというのが現実なのです。

※5 「高齢者」と呼ばれる年齢のお年寄りの場合は、例えば庭先で転んで骨折したり、変形性膝関節炎にかかったり、腰痛がひどくて、歩行が困難な生活状況が発生したりするのです。足が痛いと、ゲートボールや散歩にも行きたくなくなり、家にこもりがちの生活になってしまいます。そんな「閉じこもりの生活」が毎日継続していると、出番が極端に減った「前頭葉」が居眠りし始め、老化を加速させていく結果、「アルツハイマー型認知症」(小ボケ)の症状が出始める(発病する)のです。
※「前頭葉」の機能レベルを含む脳全体の機能レベルを、「二段階方式」のような精緻な「神経心理機能テスト」で調べてみれば、「脳のフレイル」ではなく、「老人性うつ」状態でもなく、或いは「不活発病」でもなくて、「アルツハイマー型認知症」の発病の最初の段階である『小ボケ』の段階であることが、容易に確認できるのです。

 ③ 夫(妻)が「アルツハイマー型認知症」を発病して、末期の段階である「大ボケ」の段階にまで進み、その夫(妻)を、自分一人で介護し、「介護に追われるだけ」の毎日:

※1「前頭葉」は、自分の置かれている状況を判断し、その状況に沿った「テーマ」を考え付き、「テーマ」の実行内容や程度や態様をシミュレーションした上で、最終的な内容を決定し、左脳や右脳や運動の脳に指令を出す司令塔の働きをしているのです。「重度認知症」の段階の症状が出ているということは、その人の「前頭葉」の要の機能である『注意の分配力』の機能は殆ど機能していない状態にあるのです。

※2「大ボケ」の症状が出てくるようになると、脳の機能レベルの面について言うと、「小ボケ」や「中ボケ」のレベルに戻すことは愚か、『前頭葉』を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な更なる進行を抑制することも出来なくなるのです(「大ボケ」の枠の中で、更に重い症状を出すようになっていくだけ)。

※3 「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知種は、『身体がもつのに肝心の脳がもたないのが特徴』なのです。脳全体の司令塔である『前頭葉』だけでなくて「左脳も右脳も運動の脳」の機能も、更に働かなくなる状態(脳の機能レベル)に向かって、同時進行的に更に衰えていくことになるのです。

※4  注意が必要なのは、介護役の配偶者の方が、「アルツハイマー型認知症」を発病することになるケースが極めて多いということなのです(「認認介護」)。「中ボケ」レベル、或いは「大ボケ」レベルの夫(妻)を抱えて介護している本人自身が「小ボケ」に入っていく(「アルツハイマー型認知症」を発病する)ことがとても多いのです。
⇔ 自身が趣味や遊びの集いに参加することもできず、人付き合いも疎遠になっていく中で、症状が更に重い方向に向かって進行していくだけの「大ボケ」の段階にある夫(妻)の、「介護に追われる」だけの毎日、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続していると、出番が極端に減った「前頭葉」が居眠りし始め、老化を加速させていき、介護している本人自身が「アルツハイマー型認知症」を発病することになる(「小ボケ」の段階)のです。

④ 家族との関係が悪く、寂しい生活が継続すること
家族と一緒に暮らしていながら、生活時間のずれや不和で、家族との挨拶も会話もなく、毎日の食事も一人でするような「寂しい生活習慣」のことです。
或いは、家の隅に追いやられ、一人でテレビを見るだけのような暮らしでは、寂しさだけでなく精神的な辛さや侘しさが一層募ります。こんなことなら、はやくお迎えがきて欲しいと思うようになるのです。生きていく意欲さえも喪失していくのです。

⑤ 一人暮らしの生活
「一人暮らしだからこそ、ボケてなんかいられない」という気概を持っている人は、昼間は趣味や遊びで出かけて留守、家にいるときは、お友達がお茶のみや雑談に尋ねてきているような生活を送るものなのです。当然のことながら、こうした生活を継続している「一人暮らし」のお年寄りは、「アルツハイマー型認知症」の発病とは無縁なのです。

趣味も遊びも人付き合いも楽しめない状態で、昼も夜も一人で家に居て、お茶を飲んでは居眠りし、水戸黄門を見ているだけのボンヤリした「単調な暮らし」という生活は、「前頭葉」を居眠りさせ、「アルツハイマー型認知症」を発病することになるのです。簡単な足し算や引き算 、平仮名で書かれた文章の音読作業を日課として朝昼晩と一人寂しくやるだけの生活では、肝心の「前頭葉」が老化を加速させていくことになるのです。
明日と言わず今日から、自分なりに楽しめる「テーマ」を求めて、お友達探し、趣味や遊びの集いの場探しの探検に出かけていきましょう。

 (5)「第一の類型」と「第ニの類型」の同時発生
① 東日本大震災(能登半島地震)の発生と発生後の生活状況:
東日本大震災は、世界にも例がない程の未曾有の大震災でした。被災した高齢者は誰でも、「生活上の出来事」としても「生活状況の変化」としても、共に言葉では言い表すこともできない程の衝撃を受けられたと思うのです。
我が身だけでなく、家族や兄弟や親類縁者を含む一族の思い出が詰まった地域全体が被災し、街全体が壊滅的な被害を受けたのです。家族や親族を失った人たちも多く、生活の基礎である家屋や店や勤め先や田畑や船や筏までも失った人も多く、景色も思い出も消失してしまったのです。

その上、被災から5年が経過したというのに、復興は遅々として進んでいないのです。この先の生活自体が未だ見えてこないという状況に置かれているのです。5年という時の経過の中で、被災自体が風化してきて、支援も途切れてきて、日々の生活にさえ大きな不安を抱えている人たちも多い状況なのです。

② 私たち「二段階方式」は、「東日本大震災」の被災地の60歳を超える年齢の「高齢者」達に対する対応処置、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防し及び早期診断による回復という処置を該当市町村で制度化する必要性を指摘し、問題提起しました。
津波による被害並びに地震による土地や建物の被害は甚大で、精神的な面での喪失も極めて大きく、今回発生した「能登半島地震」の被災地の60歳を超える年齢の「高齢者」に対しても、同様の問題の発生が危惧されるので、該当市町村に対して、同様の対応処置の制度化の必要性を指摘し、問題提起しておきたいのです。

⑥ 大地震の被災と復興措置が遅々として進まないという現実(東日本大震災の場合も、今回の能登半島地震の場合も、同じことが繰り返されている状況)の下で、「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲や注意の集中力や注意の分配力」を発揮する機会が多い「テーマ」をどのようにして見つけろというのか、被災した「高齢者」に対して、現状では、求められるはずもないのです。

※1 この甚大な被災を「キッカケ」として、心が折れてしまい、『意欲を喪失』することで、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもないナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が開始され、継続されていくと、出番が極端に少なくなった『前頭葉』が、廃用性の加速度的で異常な、機能低下の進行を惹き起こしていってしまうことに因り、発病(小ボケ)/症状の更なる進行(小ボケ⇒中ボケ⇒大ボケ)のです。

※2 ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続が原因で発病する認知症、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態である『アルツハイマー型認知症』は、『発病自体を予防』することが出来るし、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つければ、「脳のリハビリ」を施すことによって治す/症状の進行を抑制することが出来るのです。「小ボケ」の段階で見つければ、治す/症状の進行の抑制が可能であり、「中ボケ」の段階で見つけても、症状の進行の抑制は未だ可能なのです。発病の末期の段階である「大ボケ」の段階で見つけるのでは、遅すぎるのです。

※3  認知症の専門家とされる人達の間で、「アルツハイマー型認知症」は治す/症状の進行を抑制することが出来ないとされているのは、発病を見つけている段階が遅すぎること、末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階で、発病を見つけているせいなのです。たまに、「中ボケ」の段階で見つけることがあっても症状の進行を抑制出来ないのは、肝心の「脳のリハビリ」を実施しないで居て、症状の進行を抑制する効能が皆無の「対症療法薬(興奮型のアリセプトが代表)」を投与するだけだからなのです。治す/症状の進行を抑制することができない末期の段階で発病を見つけることに加えて、対症療法薬を投与することに何の意味があるのか。

※4 「治療薬」を開発し販売していると強弁しているエーザイ自体が、「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の重症化が進行するメカニズムについても、「アルツハイマー型認知症」の症状を治す/症状の進行を抑制する方法と意味についても、全くの無知というしかないのです。
⇒医療機関は、そうした製薬会社の説明を疑うことなく、鵜呑みにした儘で、単なる「対症療法薬」と知ってか/知らずでか、薬を投与し、大きな利益を稼いでいるのです。

&5 『キッカケ』の受け止め方がKey条件となる
(1)「アルツハイマー型認知症」を発病することになるか・ならないか、それは「キッカケとなりそうな出来事や生活状況」の発生と継続に対する「本人の受け止め方次第」という点は、『発病の予防』という視点からは、或る意味で、救いでもあるのです。例示されたような「キッカケ」となりそうな出来事の発生や生活状況の継続に遭遇した人達の全員が、「アルツハイマー型認知症」を発病することには、必ずしもならないということなのです。

(2) 両者を区分けるものとは:
ⅰ)(「キッカケ」となった人)
 人生の大きな出来ごとの発生や生活環境の大きな変化という「生活状況」の発生に遭遇して「大きな障害」と受け止め、心が折れて負けてしまい、その為に意欲をなくしてしまい、自分なりの生き甲斐や喜びが得られる従来維持してきた「生活習慣」を継続できなくなり、「目標」となるものがなくなって、「前頭葉」を使う場面が極端に減った「生活習慣」に変わってしまった人
ⅱ)(「キッカケ」とはならなかった人)
 「大きな障害」と受け止めても、そのことに負けないで、そのため意欲を失わず、自分なりの生き甲斐や喜びが得られる従来維持してきた「生活習慣」を継続できるので/生活状況の変化に対応した新たな「生活習慣」の構築により、自分なりの生き甲斐や喜びが得られ、「目標」となるものがある生活ができるので、「前頭葉」を使う場面がそれなりにある「生活習慣」を従来通り継続できている人。この二つのグループに区分けされるのです(当の本人が第一ですが、周りからの支援や支えも必要不可欠なのです)。

(3)「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄りは、その「キッカケ」を契機にして、従来継続してきた「生活習慣」、その人なりの目標や生きがいや喜びがある「生活習慣」が維持できなくなり、「前頭葉」の出番が極端に少ないナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続することになっていく、即ち、発病の「第二の要件」を充足する生活が始まることになるのです。

(4) これまでの説明で理解していただけていると思いますが、「アルツハイマー型認知症」の発病を回避するには、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣の継続」という発病の「第二の要因」の充足を、回避しなければならないのです。
発病の「第二の要因」の充足を回避するには、上述した事例に見るような「生活状況」が発生した時、その「生活状況」に本人が負けないこと及び周りからの支えが必要不可欠となるのです)

(5)「アルツハイマー型認知症」の発病を左右する直接の原因は、アミロイドβの蓄積でも、やタウタンパクの沈着でも、アセチルコリンの不足でもないのです。その時遭遇した「出来事の発生及び/又は生活状況」の継続を、「キッカケ」として、心が折れてしまい、意欲を喪失することで開始されるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の開始とその継続が、「アルツハイマー型認知症」を発病/症状の重症化が『真の原因』となるのです。皆さんは、このことを深く心に留めておいて欲しいのです。

(6)「キッカケ」との遭遇に負けてしまい、心が折れて、(「意欲」を掻き立てたり、「注意を集中」したり、或いは「注意を分配」したり)する機会となるべき従来維持してきた「テーマ」を維持できなくなった人/或いは、新たな「テーマ」を再構築できなかった人は、(「前頭葉の三本柱」の機能の出番が極端に少ない「生活習慣」である)ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくことになるのです。
※「キッカケ」に遭遇して、心が折れそうになったら、このブログに書いてあったことを思い出して欲しいのです。ここで負けたら、「アルツハイマー型認知症」を発病することになるので、絶対に負けてはいけない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥ることだけは絶対に避けるんだと、頑張って欲しいのです。どんなことでも良いので、何かの「テーマ」を見つけ出して欲しいのです。そんな時、「速足の散歩」は、不可欠の絶対的な「テーマ」なのです(「意欲」の機能の潜在的な機能レベルの拡張に繋がるのです)。

&6「キッカケ」となるかならないかは、本人の受け止め方次第
(1) 例示列挙した「キッカケ」の類型は、「第二の人生」を生きているお年寄り、発病の「第一の要件」を充足しているお年寄りであれば、誰にでも、何時でも起きてきそうなものばかりなのです。

(2) たまたま「キッカケ」となりそうな「生活状況」の変化や出来事の発生に遭遇した時は、その状況に対して自分が取るべき脳の使い方としての「生活習慣」に十分注意して欲しいのです。ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まる「キッカケ」とならないよう、「前頭葉」の出番が或る程度は確保されている従来通りの「生活習慣」、自分なりの目標があって、自分なりに生き甲斐や喜びが時には得られる「生活習慣」の維持(或いは、再構築)の為に、是非とも頑張って欲しいのです。
上述したように、第一義的には、本人の頑張り、踏ん張りが必要なのですが、家族からの支えも必要なことは言うまでもありません。

(3) 生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、「前頭葉」の出番が極端に少ない「生活習慣」、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続すること(発病の「第二の要因」を充足すること)が、「前頭葉」が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく唯一の原因となるのです。その結果、「前頭葉」の機能が「正常老化」の曲線から逸脱し、加速度的で異常な機能低下の進行に突入していくことによって、「アルツハイマー型認知症」を発病することになるのです。その最初の段階が、私たちが定義する「軽度認知症」(小ボケ)の段階なのです。

&7「キッカケ」に対する本人の受け止め方がポイント 
(1) 同じような「生活状況の変化」(或いは、「生活上の出来事の発生」)しても、生活状況(或いは、出来事の発生)に対する個人一人一人の受け止め方が異なるので、「生活状況の変化(生活上の出来事の発生)」後の「生活習慣」(日々の脳の使い方)は、それぞれに違うのです。

(2) 或る人は、「生活状況の変化(生活上の出来事)」の発生が「キッカケ」となって、気持ちが落ち込み(心が折れてしまい)意欲をなくしていって、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まるのに対し、或る人は「生活状況の変化(生活上の出来事)」(出来事)の発生があっても「キッカケ」とはならないで、(心が折れてしまわないで)意欲を取り戻し、何等かの「テーマ」を自分なりに見つけ出し、日々の生活主観を再構していくことが出来るのです。

(3) 次の例示のように、具体的に考えると理解しやすいと思います。(我が国ではよく見かけるケースなのですが)「定年退職」で仕事を取り上げられてすることもなくなり、3年もたつと見る影もなく衰えボケてしまう人もいれば(この段階では、未だ「小ボケ」)、「定年退職」で自由な時間がいっぱいできたのをきっかけに、自分なりに趣味や遊びや人づきあいを楽しんで、生き生きと生活していく人もいるのです。

(4)  或いは、世間でよく言われるように、「夫を亡くしたおばあさん」は半年も経つと、楽しげに生活をエンジョイするようになることが多いのに対し、同じように「妻を亡くしたおじいさん」の多くは次第に元気をなくしていくのです。前者と後者とを区分けるキーポイントは、発生した「生活状況の変化(生活上の出来事)」を当の本人がどのように「受け止めたのか」にあるのです。

(5)「アルツハイマー型認知症」の発病を回避するには、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣の継続」という「第二の要件」の充足を回避しなければならないのです。「第二の要件」の充足を回避するには、上述した事例に見るような「生活状況の変化(生活上の出来事の発生)」した時、その「生活状況の変化(生活上の出来事の発生)」に対して、本人自身が負けないことが必要不可欠となるのです。

(6) 「第二の人生」を送っている高齢者(及びその家族)は、このことを深く心に留めておいて欲しいのです。「生活状況の変化(生活上の出来事の発生)」に遭遇した時、そのことに負けて気持ちが落ち込み、心が折れてしまわないよう頑張って欲しいのです。その状況に対して自分が取るべき脳の使い方(「生活習慣」)に十分注意して欲しいのです。
ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まる「キッカケ」とならないよう、是非とも頑張って欲しいのです。本人が頑張り、踏ん張ることが第一なのですが、家族(周囲)からの支えも必要不可欠なのです。 

&8「アルツハイマー型認知症」の発病及び重症化とその期間
(1)「キッカケ」の発生を契機にして、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まるのに3ヶ月、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が日々継続することにより、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により、「前頭葉」が異常な機能レベルに低下する迄に3~4ケ月、「小ボケ」の期間が3年間、「中ボケ」の期間が2~3年間、6年目からは「大ボケ」の段階が始まるというのが、私たちが集積してきた極めて多数の「脳機能データ」に基づく「標準的な滞留期間の大原則」なのです。だからこそ、「東日本大震災」を被災した「高齢者」達だけでなく、「能登半島地震」を被災した「高齢者」達の今後の生活状況を、私たちは、とても心配しているのです。

(2)「東日本大震災」の場合も、「能登半島地震」の場合も、「キッカケ」となる内容自体が余りに厳しく過酷であることから、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥っていくお年寄り達の数と割合とが、言い換えると「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄り達の数と割合とが、他の事由の「キッカケ」の場合とは異なり、極めて多数で且つ、極めて高い割合で起きてくることになると、私たちは考えている(危惧している)のです。

&9 発病自体の予防を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」
(1) 『発病自体の予防』が出来ないし、治すことが出来ないとされて、対策が打たれず放置されている為に、川下対策に過ぎない介護の予防措置及び介護の為の費用(診察、投薬、介護)並びに発病の末期の段階で初めて発病を見つけている「発病のレッテル貼り(外観的な認知症の症状の分類)でしかない診断」及び症状の進行を抑制する効能は皆無/症状の外観的な発現の仕方を変化させるだけの『対症療法薬』の処方の費用の総額が、単年度ベース(一般会計と特別会計の合計総額)で、23兆円を超える天文学的な規模で、垂れ流されているのです。

(2)「アルツハイマー型認知症」の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないのです。「意識的(目的的)」な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」が『正常な機能レベルを維持できている限り、「アルツハイマー型認知症の発病は、絶対に起きて来ない」性質のものなのです(発病者は、必ず、「前頭葉⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳」の順番に、異常な異常な機能低下が進行して行く=14689例の脳機能データが実証)』。
(3) その確立すべき「生活習慣」とは、「身体の健康」という視点から常に語られる「食生活」ではなく、第二の人生を送る上での「脳の使い方」としての『生活習慣』という考え方が重要となるのです。

(4) 「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する方法とは、『前頭葉』を含む脳全体が活性化するような「生活習慣」の確立とその維持、言い換えると、「右脳」の関与が中核となる「趣味」や「遊び」や「人付き合い」、或いは、「運動の脳」の関与が中核となる「運動」、更には「社会活動」等を「テーマ」にして、達成する過程で/或いは達成したその結果により、自分なりの楽しみや喜びや生き甲斐が得られるような「テーマ」を日々の生活習慣に取り入れ、自助努力することが、必要不可欠となるのです。
(5) こうした活動については、医療行為は関係しないこと及び必要な規模での医療費の売り上げが立たないこと等の理由から、医療機関は無関心なのです。
その意味で、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防を目的とした「地域予防活動」というテーマは、市町村の保健師さんが活動の中核となり、且つ実施地域のボランティアの参画が極めて重要な条件となるのです。市町村の保健師さんと地域のボランティア組織とが積極的に共同して展開することが、活動を活性化させ、成功させる上で不可欠の条件となるのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『アルツハイマー型認知症』の発病者の段階的症状と脳の働き具合との関係(I-07)

2024-02-05 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
注)10年ほど前に公開したブログを加筆して、再掲載しました。世の中に警鐘を鳴らすために、東日本大震災の翌年の2012年3月1日にGooブログ上に、無料公開を始めてから、今日までの公開分量(文字数)の総数は、600万字超となりました。

&1プロローグ
(1) 今日は、2014年の4月の14日(⇒今回は、2024年の2月5日)。
今は、もうそのお昼過ぎ。
ということは、ブログの記事を載せないといけないということなのです。
ところが、肝心の作業が一向に進んでいないのです。いつもであれば、文字通り「朝飯前」なのです。私のブログは文字数が多くて、一回に書く字の総数が30,000字程度になるのです。それでも、当日の早朝に書き始めて、Kinukoが起きてくる前には書き終わっているものなのです。

(2) ところが今回はと言うと、未だに、書こうという気にもなれないのです。
その原因は何かと言うと、「帯状疱疹」(たいじょうほうしん)の発病による神経の痛みのせいなのです。「帯状疱疹」による神経の痛みがひどすぎて、まさに言葉では言い表せないほどの激痛が続いているのです。

その痛みに耐えることに、私の「前頭葉」(前頭前野の穹窿部に局在する複合機能体を言うものとする。以下、同じ)の総力が結集され、消耗していて、ブログを書くだけの余力が全くのこと残ってはいないという状態に在るのです。夜は、自覚の上では、殆ど眠っていない感覚で、何時眠ったのかわからない程。昼間も激痛が続いて、床に臥せたままの状態で居て、ひたすら激痛に耐えるだけの毎日なのです。左腕の肩を起点として、人差し指に向かって走る神経線維と左の耳の横を経由して左目に向かって走る線維と左肩の肩甲骨を周回する線維の3本の神経線維が同時にウイルスに侵され、神経線維が侵される激痛が3本の線維に沿って同時に走っている状態なのです。

ずきずきする激痛が続く中で更に、時折、波状的に/間欠的に脳天を突き抜かれるかのような激しい痛み、声に出して何かを叫びながら右の拳を天に向かって突き上げていないと耐えられない程の痛みが、10秒から15秒もの間続くのです。神経線維への激痛が続くせいで、筋肉が硬直してしまい、左腕が動かなくなってしまってもいるのです。

何故私がこんな目に遭わなくてはならないのかと、天を恨むばかりなのです。それほどの、激痛が、日夜続いているということなのです。
「前頭葉の三本柱」の機能である、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能がちゃんと働いてくれないのです。私は、何かの「テーマ」について、その内容を文章で表現しようとする際に、パソコンで字を打ち出す作業の直前に(書く前に)、メタ認知作業を高速で、高度に行うことに因り、必ず頭の中で事前のシミュレーションをします。
どのような「テーマ」について書くのか。その「テーマ」に沿って、どのような全体構成にするのか。どのような筋でその「テーマ」を展開するのか。
文体及び言葉の使い方をどのようなものにするのか等。

(3) 全体として、何字くらいの文章量にするのか。それらを何度か頭の中で、事前にメタ認知作業をして、シミュレーションして、最終的なものを選択したら、実体験認知作業である、打ち出し作業に因り、あとは一気に書き出すだけなのです。2万字とか3万字とかの文章量であれば、書き出してから書き終えるまで、一気呵成に進行していくので、「朝飯前」の作業で完結するのです。
その作業が、まったくのこと進まない。書こうという気力、意欲自体が湧いてきてくれないのです。注意の集中力が続かないし、全体構成とシミュレーションとに不可欠である肝心の『注意の分配力』の機能が、全くのこと働こうとはしてくれないのです。それ程、この「帯状疱疹」による神経の痛みが激烈なのです。

(4) あ~、辛い~。痛みがひどすぎて、耐えるのが辛すぎて、あの東日本大震災の翌年2012年の3月以来、被災高齢者とその家族達に対する警鐘の為に一度も欠かすことなく掲載し続けてきた(最初は、毎週、3年程が経ってからは、毎月、1日及び15日に新規のブログ記事を無料公開)このブログを、今回だけはスキップしようかと悩んだのです。でも、一度でも怠ると、又何かの理由をつけて掲載を休む気持ちが起きてくることが怖かったので、「刀折れ矢尽き」の心理状態と神経状態で、このブログ記事をやっとのことで書いたのです。
全体構成と文章表現に、いつものキレがないのは、激烈な「帯状疱疹」の痛みのせいなのです。
  
&2 三段階に区分される「アルツハイマー型認知症」の類型的症状の特徴
(1) アルツハイマー病、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、二次性認知症等いろいろな種類が数ある認知症全体の大多数、90%以上の割合を占めているのがここに取り上げる『アルツハイマー型認知症』と言うタイプの認知症なのです。ところがその「アルツハイマー型認知症」は、世界中の認知症の専門家達(学者や研究者や医師達)から、「発病の原因がわからないし、治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ない」ものとされているのです。
発病の予防については誰もが考えてもいないのです。早期診断(「小ボケ」又は「中ボケ」の段階で発病を見つける)と早期治療(当の本人の脳の機能レベルに見合った「脳のリハビリ」の継続的実践)による回復/症状の進行の抑制についても、権威の誰もが主張していないのです。発病すると、症状が進行していき、介護が必要になるのが当然のこととして、疑われてもいないのです。

 認知症全体の枠の中で、若年性認知症(早発型認知症)と老年性認知症(晩発型認知症)とに区分けるのはまだしも、『アルツハイマー型認知症』について、「若年性アルツハイマー型認知症」と「老年性アルツハイマー型認知症」とに区分けるのは、重大な誤り。「若年性アルツハイマー型認知症」は、この世に実在していない架空の認知症であり、側頭葉性健忘症を誤診しているだけなのです。

(2) その上に、認知症の診断を専門とする精神科医でさえも(もともとが、重度の物忘れが特徴の「神経変性疾患」だと誤解されてきた経緯から、厚労省が指定した僅かな数の「老人性痴呆疾患センター 」 という名の指定病院で、且つ、精神科医が「発病の有無の診断」を行ったのが誤りなのであり、迷路にさまよいこむこととなったのです)、重度の物忘れの症状と海馬の萎縮が確認されると、『脳出血や脳梗塞等の脳血管性疾患』の既往さえありさえすれば、「原因と結果の確認作業、因果関係の確認作業」もしない儘に、迷わずに、「脳血管性認知症」と診断してきた為に、『正しい診断であればアルツハイマー型認知症の発病であるものの多くが、脳血管性認知症と誤診されてきた』経緯があるのです(脳血管性認知症との診断名がつけられているものの、8割は、「アルツハイマー型認知症を誤診」したものなのです)。

更には、厚労省も含めて、認知症の診断が専門の医師達のほとんどすべてが、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」と「中ボケ」に無知で/見落としていて末期の段階である「大ボケ」で初めて「アルツハイマー型認知症」の発病を見つけている実態が、放置された儘なのです。

(3) それでいて、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」と「中ボケ」を見落としていて、末期の段階である「大ボケ」の段階で初めて『アルツハイマー型認知症』の発病を見つける『発病のレッテル貼り』でしかない診断を行いつつ、更には、症状の進行を抑制する効能は皆無であり、症状の発現の仕方を昂進させる興奮型や抑制させる抑制型単なる対症療法薬』(興奮型の対症療法薬であり、エーザイのアリセプトが代表)を治療薬として処方している有様なのです。

※1「アルツハイマー型認知症」の『発病のレッテル貼りでしかない診断』及び症状の進行を抑制する治療効果は皆無であり、興奮又は、抑制型の単なる「対症療法薬」の処方と投与とに、併せて10兆円超という天文学的な規模の巨額の血税が垂れ流しにされているのです。

※2 診断とは名ばかりで、末期の段階であり、回復させることは愚か、症状の更なる進行を抑制することさえ最早困難となる段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「重度認知症」(大ボケ)の段階(ケースによっては、MMSEの総得点が一桁となる「大ボケの後期」の段階)で『初めて、発病を見つけている』だけ、「アルツハイマー型認知症」と言う病名を貼り付ける(「発病のレッテル貼り」だけ)の診断が、未だにまかり通っているのです。

※3 治すことも、症状の更なる進行を抑制することも出来なくて末期の段階である「大ボケ」の枠の中で、『身体がもつ限り症状が更に進行して行くだけで、介護が不可欠』となる段階で、「発病のレッテル貼り」でしかない診断を行って、その上、症状の更なる進行を抑制する効能は皆無であり(エーザイのアリセプトは、症状の更なる進行を2~3年間遅らせるという謳い文句で、巨額の売り上げを達成したが、真っ赤な大ウソだったのです)、単に「症状の発現の仕方」を昂進させたり(興奮型=エーザイのアリセプトが代表例)/ 抑制させたり(抑制型)する効能しか有していない対症療法薬を、「治療薬との名目で処方」しているだけなのです。

(4) 私たち「エイジングライフ研究所(二段階方式)」は、「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎないのであり、本当の意味での早期の段階(私たち「二段階方式」の区分で言う、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)で見つければ、「脳のリハビリ(『前頭葉』が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践の為の自助努力が必要不可欠となる)」によって治す/治せないときは、症状の重症化の進行を抑制することが出来るし、「前頭葉」を含む脳全体を活性化させる「生活習慣」(食生活ではなくて脳の使い方としての生活習慣を言うものとする)の構築と継続的な実践によって、『前頭葉の機能を正常なレベルの儘に保ち続ける』ことに因って、発病自体を予防する(発病時期を先送りする)ことが出来ると主張し、全国的規模での市町村に対する「住民参加型の地域予防活動」の実践指導をすることにより、(疫学的な方法で)実証してきているのです。

※1「介護離職」と言う社会状況は、或る意味で作り出されているのです。
発病自体を予防し、早期の段階で見つけて回復させ/中ボケの段階までに症状の進行を抑制させ/末期の段階である「大ボケにさえしなければ、『介護は、必要ではない』からなのです。
※2 認知症全体の90%以上を占めて居ながら、『アルツハイマー型認知症』は、世界中の権威あるとされる専門機関や研究者達から、原因不明で治せない認知症とされていて、ハーバード大学が牽引し、我が国では、東大、京大、理化学研究所(MIT研究室=利根川進)が牙城である「アミロイドβ仮説」を含む「3種類の仮説」(3つの仮説のいづれもが、発病/症状の進行との間の、因果関係の存在を未だに実証できていない儘なのです)が、提示されているだけなのです。

※3 我が国では、『アルツハイマー型認知症の発病の予防という最も効果的な対策が棚上げにされていて=政府大綱の第一条の規定で、将来的な研究課題と規定された儘)』、公明党の要求に因り、厚労省が、川下対策である『ボケても安心な社会づくり』という世紀の愚策の制度化に因って、「23兆円超もの血税が、垂れ流しにされている」のです。

(5)「様々な程度及び態様により発現してくるアルツハイマー型認知症」の症状について、世の中の専権威ある門とされる機関や人達は、中核症状と周辺症状(随伴症状)とに区分するのが普通。
何処の誰が最初にこの区分を持ち出したのか知りませんが、区分する意味は全くのこと無いというか、意味不明の区分としか言いようがないのです。単なる自己満足の程度でしかないのですが、誰でもがこの区分を持ち出すのが不思議でならないのです。その上、その人達が取り上げている症状と言うのは、記憶の障害に起因する症状を中心として全てが外観的な症状に過ぎないのです。
その人達は、症状が発現するメカニズムについて無知なので、様々な程度と態様とで発現してくる症状を区分する客観的な意味の有る基準を確立できていないが為の「主観的な区分」に過ぎないのです。

(6) 私たちは、私たちが開発した「二段階方式」と言う精緻な神経心理機能テストを活用して、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルとそれに厳密にリンクした三段階に区分する『類型的症状』並びに脳の使い方としての「生活習慣」と言う「生活歴」の確認に基づく14689例ものケース事例を解析することにより、「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下が「アルツハイマー型認知症」の症状の発現の原因であることを突き止めているのです。
更には、北海道から九州に至る日本全国440を超える市町村での、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復と発病自体の予防を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の実践の成果に基づいて、こうした主張を展開し、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証し、その概要をブログで、無料公開してきてもいるのです。

(7) その私たち「二段階方式」が、「アルツハイマー型認知症」の症状を分類し、区分する時は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの回復の可能性、言い換えると、「アルツハイマー型認知症」と言う病気の症状を治す可能性症状の重症化の進行を抑制する言う視点から、以下の三つの段階に区分しているのです。発病の有無の判定及び症状の三段階段階の区分に際しては、後述する「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルとそれを客観的に判定する基準としての、「二段階方式」の手技の活用に基づき、区分しているのです。
軽度認知症」(小ボケ)の段階の症状 治す/症状の進行の抑制が可能
中等度認知症」(中ボケ)の段階の症状 症状進行の抑制が未だ可能
重度認知症」(大ボケ)の段階の症状  症状進行の抑制も最早困難

(8) 人は誰でも、権威に対する内容不問的な自発的追従性を自らは気づかない心の奥底に抱いているもの。同じテーマの放送でも、民放の放送内容よりはNHKの放送内容に信頼を抱くのです。この「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムについても、「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因とする私たちの主張内容よりも、アミロイド・ベータの蓄積による神経細胞の滅失や脱落が発病の原因であると主張する東京大学や(アミロイド・ベータ・米の活用によるワクチン療法の開発を主張)京都大学(アミロイド・ベータ・マウスの活用による発病の早期診断と治療薬の開発を主張)の主張の方が、信頼がおけると思っているのでしょう。

(9) アミロイドβの蓄積は発病の原因ではなくて、発病の結果(副産物)に過ぎないのです。ハーバード大学も、東大も、京大も、理化学研究所も、更には、レカネマブを製造し販売する許可を取得したエーザイも、『アミロイドβの蓄積〈老人斑)という原因と「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行という結果との間に横たわっている筈の、肝心要の「因果関係の存在について、未だに実証が出来ていない』のです。

※1アミロイドβの蓄積により生成される老人斑の神経細胞群への沈着に因る神経細胞の大量死と「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行との間には、因果関係」は存在しないと言うのが、私たち「二段階方式」の主張なのです。

※2 私たち「二段階方式」は、生きた人間の「前頭葉」を含む「脳機能データ」と市町村での「住民参加型の地域予防活動」の実施の成果に基づいて、「アミロイドβ仮説」の主張内容が、誤りであることを実証できている3種類の脳機能データ」の解析結果を、何時でも提示できるのです。

(10) 発病の原因は、「仕事とは無縁の日々となる第二の人生を生きる高齢者」が、何かの出来事/状況の発生と継続を契機(キッカケの発生と継続)にして、従前の生き方脳の使い方としての『生活習慣』を言い、食生活は無関係)を取り戻せる道筋が見えてこない為に、心が折れてしまい、『意欲を喪失』することで開始され、継続されてきたナイナイ尽くしの単調な生活習慣』の継続が真の原因/引き金となり、『前頭葉』の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に始まり(発病の最初の段階である「」)、順次、左脳、右脳、運動の脳の順番に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く(「中ボケ」⇒「大ボケ」)ことにより、中ボケ以降は、『前頭葉』含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くのが、アミロイドベータ仮説などの憶測の類しか提示されていない、『アルツハイマー(AD)型認知症』の特徴であることが、2025年の春か夏ごろには明確になることをここで再度問題提起しておきたいのです。

(11) 今頃になって初めて、東北大学等の権威機関から、東日本大震災の被災地の被災高齢者達の間で、(顕著な発病現象が確認された)との報告が出てきてはいるものの、権威も精神科医たちも、未だに、「アミロイドベータ仮説」を辛抱している状況下では、能登半島地震の被災高齢者達の間で、「アルツハイマー型認知症」の新規発病(「小ボケ」の発現)と症状の重症化の進行(「小ボケ」⇒「中ボケ」⇒「大ボケ」)が、他のどの地域の高齢者達のそれと比較した場合に、比較にならないほどの多い数と割合で進行していることが、またしても、見落とされないことを祈るばかりなのです。

(12) 私たち「二段階方式」独自の主張、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した『前頭葉』を含む脳全体の、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が、発病及び症状の進行の直接の原因であること、言い換えると、(「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎないということ)が、疫学的方法に因り、実証されてもいるのです。

(13) 私たち「二段階方式」の区分で言う、「小ボケ」や「中ボケ」の段階の症状が現在も続々と発現してきていても、「アルツハイマー型認知症」の本当の意味での早期の段階回復させる/症状の進行を抑制させることが可能な段階と言う意味)であることにも気づかないで居て、「不活発病」とか、「脳のフレイル」とかの主観的で曖昧で、無意味な名前を冠するだけで放置していて、或いは、「老化現象」だと勘違いし放置していて、権威達の間だけでなく、マスコミにも、世の中にも、全くのこと注目されていないのです。
  
(14) 追求する自分なりの特定の「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続するようになってから、発病までに半年、「小ボケ」の期間が3年間、「中ボケ」の期間が2~3年、その後は、末期の段階である「大ボケ」の段階に入っていくという私たちの基準によると、2027年の春か夏ごろには、症状が進行していき、末期の段階であり私たちの区分で言う「重度認知症」(大ボケ)の段階の人達が、あふれ出してくるようになるはずなのです。

(15) 認知症の専門家とされる精神科医達は、「アルツハイマー型認知症」発病の末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階の症状(失語紛い、失認紛い、失行紛いの「大ボケの後期の症状」が出てきて初めて、発病と診断する進精神科医も多い)が出てきて初めて、「アルツハイマー型認知症」を発病していると騒ぐだけ(「発病のレッテル貼り」の診断)」なのです。
※ 発病を見つけている段階が遅すぎて、「治せる病気」(「アルツハイマー型認知症」こそが、治せるタイプの及び発病自体を予防することができるタイプの認知症の典型)を、治すことができないマンモスに仕立て上げていることに気づいてもいないのです。医師としての社会的使命を放棄しているとしか言いようがないのです。
   
&3 「軽度認知症」(小ボケ=社会生活面に重大な支障)の段階の類型的症状
(「前頭葉」が異常な機能レベルに在ることの確認を条件として、4つ以上に該当していると、「小ボケ=標準的な滞留期間は3年間」のレベルであることが疑われます)。
□ 複数のことに注意が分配できなくて、(3つの用事)が同時にさばけない
□ 機転がきかなくて、創意工夫ができない
□ 発想が乏しくて、画一的な行動が目立つ
□ 何事をするにも億劫で面倒がり、何かをやってみようという意欲が見られない
□  同じ食材を買ってくることが多く、料理の献立の単調さが目立つ
□ 一日や一週間の計画が自分で立てられず、なにも思いつかない様子
□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと居眠りしている
□ これまでなら感動していたことに対して感動しない
□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔がほとんど見られない
□ 何時もぼんやりしていることが多くなり、自分からは何もせず、指示されるとできる
□ 根気が続かず中途半端なことを繰り返し、やりかけの家事が目立つ
□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情
□ 反応が遅く動作がもたもたしていて、階段をトントンと降りられない
□ 歩くとき前屈みの姿勢で、小股でトボトボと歩く
□ 料理の手際が悪くなり、家族数に関係なく多すぎる量の料理を作る
□ 自分に自信がなくなり、何かにつけ人を頼ろうとする
□ 髪の手入れや、おしゃれに無関心
□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかない
□ 会話の最中唐突に、一方的に言いたいことを言い相手の話しを聞こうとしない
□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更ができない

&4 「中等度認知症」(中ボケ=家庭生活面にも重大な支障)の段階の類型的症状
(「前頭葉」を含む脳全体の機能が異常な機能レベルに在ることの確認を条件とし、小ボケの症状4つ以上に加えて以下の4つ以上に該当すると、「中ボケ=標準的な滞留期間は、2~3年間」のレベルであることが疑われます)。
□ 何度教えても日付けがあいまいになる
□ 簡単な計算ができない(お札ばかりで買い物をし、小銭がたまる)
□ 電気やガスの消し忘れ、水道の蛇口の閉め忘れなどが目立つ
□ 家庭内の簡単な用事程度のこともきちんとできない(部屋や洗濯物の整理、食後の片付け、畑や庭仕事などがきちんとできなくなる)
□ お金や持ち物のしまい場所をすっかり忘れてしまい、一日中探している
□ 自分が飲む2~3種類の服薬管理ができない
□ 服の着方に無頓着で重ね着が目立つ(セーターの上からシャツを着る;裏表や前後ろに着る。入浴後、着ていた下着の上に新しい下着を着る)
□ 入浴時の温度管理が出来ず、体を洗わないとか石鹸がついたままとか
□ 周りを汚したり流してないなど、トイレの後始末がきちんとできない
□ 料理の味付けが変になる(特に、塩加減が極端に変になる。塩辛すぎて、周りが食べられないようなものを作り、本人だけが平気で食べる)
□ 行き慣れている所に行くのに、スムーズに行けない(行き先の違う乗り物に乗ったり、行き道を間違えたりする)
□ 自分の子供の数、生まれ順、居住場所の説明がきちんとできない
□ 季節が分からなくなる(夏にセーター等、季節違いの服を着る)
□ 昨日の出来事をすっかり忘れてしまう
□ 物盗られ妄想(物の置き場所を忘れて、相手が隠したとか盗んだとか言う)とか、世話をしてくれる人に対して口汚くののしる行為とかがある

 &5 「重等度認知症」(大ボケ=セルフケアにも重大な支障)の段階の類型的症状
  (「前頭葉」を含む脳全体の機能が異常な機能レベルに在ることの確認を条件とし、小ボケと中ボケの症状に加えて以下の3つ以上に該当すると、「大ボケ=身体がもつ限り、症状の重症化が更に進行して行く」のレベルであることが疑われます)。
□ 着ている服を脱ぎたがらず、便で汚れた下着をそのまま平気で着ている
□ 風呂に入るのを嫌がる
□ 服を正しく着られず、ズボンを頭から被ったり上着に足を通したりする
□ 家族の名前を間違えたり、子供を配偶者と間違えたりする
□ 食事やあいさつをしたことなど直前に起きたことをすぐに忘れてしまう
□ 家庭生活に全面的な介助が必要(食事、入浴、排泄)
□ 自宅に居ても落ちつかず、出て行きたがる
□ 大小便を失敗しても、後の処置ができない(大小便で汚れた下着を、押し入れなどに隠すようなこともあります)
□ 自宅の方向が、たびたびわからなくなる
□ 同居している家族の名前も顔もわからない(家族かどうか分からない)
□ 昼なのか夜なのかがわからなくて、夜中に騒ぐ(夜中に起きてくる、家中の電気をつけて回る、会社に行くとか田んぼに行くとか言い張る)
□ 痛んだものを平気で食べ、食べ物でないものを口にする
□ 独り言や同じ言葉の繰り返しが目立つ
□ 誰も居ないのに「人が居る」と言ったりする  
 
&6 「アルツハイマー型認知症」の「初期の段階」の人達とは
(1)「小ボケ」の段階の症状が発現している人達の脳の機能レベル
「軽度認知症」(「小ボケ」)の段階の症状は、「前頭葉」の働きだけが異常なレベルに衰えていて、左脳と右脳と運動の脳は正常レベル(判定は、「二段階方式」の基準値による。以下、同じ)なので、「前頭葉」の機能障害の症状と同じなのです。「認知度」と直結していて、認知に不可欠の「意欲」、「注意集中力」及び「注意の分配力」が状況に相応して必要なレベルで働かない、的確に働かないゆえの症状を示します。

(2)「アルツハイマー型認知症」は、「生活の自立度」がどうであるかを問題にする性質のものなので(社会生活や家庭生活やセルフケアにどのような支障があるかを問題とする)、原因である脳の機能は「前頭葉」だけが異常なレベルであっても、そのアウトプットである「症状」には、コントロールタワーの「前頭葉」の機能レベルが直接反映されるので、正常なものではなくなります。

(3) この点が、『アルツハイマー型認知症』の定義/診断基準にも反映されるべきだなのです。『DSMーⅣ』の定義/診断基準を含めて、「アルツハイマー型認知症」を診断する精神科医も治療薬を開発している研究者も、「前頭葉」の機能の仕方及びその衰え方に対する理解が浅いのではないかと思います。「不活発病」と言う名前を作り出している人達は、「前頭葉」の機能、「前頭葉」の三本柱の機能、或いは、「二重構造」の問題等について無知なので、(そこに確認される症状が、「アルツハイマー型認知症」の初期の段階の症状、「小ボケ」の段階の症状であることに気づいていない)だけなのです。

& 7 「アルツハイマー型認知症」の「中期の段階」の人達とは
(1)「中ボケ」の段階の症状が発現している人達の脳の機能レベル
「中等度認知症」(中ボケ)は、脳の司令塔である「前頭葉」の働きが「軽度認知症」(小ボケ)のときよりも更に異常なレベルに衰えてきている上に、「軽度認知症」(小ボケ)のときは未だ正常だった「左脳」と「右脳」の働きも異常なレベルに衰えてきていて(判定は、「二段階方式」の基準値による。以下、同じ)、「脳全体の働き」が異常なレベルに衰えてきているのです。
そのため、新しい記憶は記銘度が低くて想起しにくいのですが、昔の記憶は(「前頭葉」の三本柱の機能が正常で在ったころの記憶なので、記銘時の記銘度が高くて、想起され易いので)比較的大丈夫なのが特徴です。

(2) 脳全体の衰えが「軽度認知症」(小ボケ)の時に比べて加速度的に速まるので、「症状」の出方の程度や幅も広く深くなります。「中ボケ」は、「小ボケ」(MMSの換算値は、24点以上)と大ボケ(MMSの換算値は、14点以下)の中間にあり、むしろ「中ボケの前期と後期とに区分」した方が「症状」も判定し易いのです。MMSの換算値が20点以上であれば、「集団の中での脳リハビリ」でも効果があるのに対し、20点を切ると手間暇コストの負担が相当に必要な「個別の脳リハビリ」でないと効果が期待できなくなります。20点以上と19点以下との間のたった1点の差なのに、回復の可能性という視点からは、ここに深い溝があるのです。「中等度認知症」(中ボケ)の脳の働きのレベル(脳の機能年齢)は、『4~6歳児のレベル』と考えて下さい。

(3) 意識の認知度(意識状態)を左右する意欲、注意集中力と注意分配力が「軽度認知症」のレベルよりも更に不十分にしか働かなくなります。その結果、認知それ自体とその記銘、保持及び想起の機能の発揮が更に不十分なものとなります。左脳がらみの論理的思考や計算、或いは言葉に対する理解や判断力、更には右脳がらみの色や形や時間や空間などに対する認知能力にも支障が出てきています。

(4)(認知症の専門家とされる人達は、米国精神医学会の診断規定である「DSM-4」の重大な誤りに気づかないで居て、それに依拠している結果、「記憶の障害」が原因で起きてくるものと誤解しているのですが)「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の異常で加速度的な機能低下が原因となって、状況の判断、物ごとの理解や見通し等の判断が「幼稚園児」の程度となる結果、「家庭生活」にトラブルが起きてくるようになります。

(5)「家庭生活面」で支障が出てくるとは言え、食事、大小便、入浴など身の回りのこと(セルフケア)は自分で一応できるので、家族に迷惑をかけることはあまりないのです。家族も本人の年齢を考えて、老化現象と誤解し易いのです(年が年だから、こんなものと考え易い)。「中ボケ」になると、食器の片付けや、洗濯物の取り込み、庭の草むしりといった、家庭内の簡単な用事程度のこともちゃんとできなくなります。「4~6歳の幼児」がやる程度にしかできないのです。せっかく洗ってくれたお茶碗はもう一度洗いなおさないといけないし、庭の草取りをしてもらうと花の苗まで抜いてしまいます。この程度にまで脳の機能が衰えてきていても、「重度の記憶障害」の症状が出てきていないと、家族が病院に連れて行っても、認知症とは診断されないのです。

(6)「中ボケ」のイメージは、家庭内の簡単な用事程度のこともちゃんとできないのに、口だけは一人前、「言い訳の上手い幼稚園児」が特徴です。
「前頭葉」の機能が異常なレベルに衰えてきているとはいえ、「小ボケ」には、自覚があります。「意欲もわかないし、根気が続かないし、てきぱき出来ないし、発想も湧かないし、物事に感動することもないし・・」と感じていて、「以前の自分と比較して、自分のどこかがおかしい」という自覚を明確に持っていて、自分の状態に「不安」を感じているのです。
ところが「中ボケ」の段階になると、そうした自覚を持つこと自体が出来なくなります。自分の状態に対する自覚がないので、不安も全く感じていないのです。逆に、家族が「こんなところが、おかしいと」指摘しても、「そんなことはない。私は、ボケてなんかいない」と言い張り、自分のおかしな行動についての、一端の言い訳(ヘリクツの類)ばかりを並べ立てるのが特徴です。

&8 「アルツハイマー型認知症」の「末期の段階」の人達とは
(1)「大ボケ」の段階の症状が発現している人達の脳の機能レベル
 「中等度認知症」(中ボケ)の段階になっても気づかないで、相変わらずナイナイ尽くしの「単調な生活」が継続されたままで居ると、 「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の機能低下が継続され、加速度的に進んで行く結果、末期の段階である「大ボケ」の段階に入っていきます。

(2)「アルツハイマー型認知症」の末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)は、「前頭葉」を含む脳全体の働きが「中等度認知症」の段階よりも更に異常なレベルに衰えてきています。左脳と右脳の働きも、幼稚なレベルの機能が残っている程度である上に、脳の司令塔の「前頭葉」は殆ど機能しなくなっています(判定は、「二段階方式」の基準値による。以下、同じ)。
そのため、意識の認知度を左右する「意欲」、「注意集中力」と「注意分配力」がほとんど働いていない状態なのです。「重度認知症」(大ボケ)の脳の働きは、3歳児以下0歳児までのレベルと考えて下さい。

(3)「前頭葉」、左脳、右脳の機能の衰えが進行していく中で、MMSの得点が一桁の点数になってくるあたりから、運動の脳も異常なレベルに衰えてきて、重度認知症の症状が更に進行していくのです。
「大ボケ」の段階の後半になって発現してくる症状、失語や失認や失行の症状及び世間で区分する周辺/随伴症状等も含めて、それらの全てが、外見的には「記憶障害」の症状かと誤解しがちなものの、その機序の実質は「前頭葉」を含む脳全体の加速度的で異常な廃用性の機能低下に直接起因したものであることに、認知症の専門家とされる人達(学者、研究者、医師)に気づいて欲しいと切に願うのです。
 
(4) 脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」がほとんど寝たきりの状態になっているため、これまでの人生で何度となく体験して体に浸み込んでいるような「言葉」や「テーマ」或いは「状況」に対しては或る程度の対応ができるのですが、折々に直面する新しい状況や体に浸みこむほどの経験がないテーマに対しては、理解することも対応することもできないのです。

(5) 精神科医が「アルツハイマー型認知症」であると診断する第一の要件である「重度の記憶障害」の症状は、「認知」それ自体と「記銘」、「保持」及び「想起」の機能が極めて不十分にしか働かない為に起きてくるものなのです。
脳の司令塔の「前頭葉」は、殆ど働かなくなっている上に、左脳や右脳や運動の脳も極めて不十分にしか働かない「大ボケ」は、自分の身の回りのことをする「セルフ・ケア」にも支障が出てきます。食事をしたり、服を着たり脱いだり、お風呂に入ったり、トイレの後始末をしたりといった、身の回りのことも自分でできなくなり、日常生活に「介助」が要るようになります。

(6)  同じ「大ボケ」の段階に区分される症状と言ってもその幅はとても広く(14点以下0点までの幅がある)MMSEの得点が一桁の段階になってくると「前頭葉」を含む脳全体の機能が更に衰えていく中で、「前頭葉」自体が次第に機能しなくなっていきつつ同時に並行して、「左脳」が次第に機能しなくなっていき(左脳の認知機能障害が進行していくので、言葉による理解が次第に難しくなり、コミュニケーションの道が次第に閉ざされていき、「失語紛い」の症状が出てくるようにもなる)、次いで、右脳が次第に機能しなくなっていき(併せて、右脳の認知機能障害も進行していくようになり、物の形や空間の理解も、音の理解も、知人の顔や家族の顔や自分の顔の理解さえも次第にできなくなっていき、自分が住んでいる家さえも自分の家と理解できなくなっていく等といった「失認紛い」の症状が出てくるようにもなる)、最後は、運動の脳が次第に機能しなくなっていく(更に併せて、運動の脳の機能障害も進行していくようになり、着衣失行と呼ばれる症状「服を自分で着ることができなくなる症状」、或いは構成失行と呼ばれる症状「使い慣れた鋏や歯ブラシなどが使えなくなる」等といった「失行紛い」の症状が出てくるようにもなる)ことになるのです。

(7) 「大ボケ」レベルのお年寄りを家族が介護する中核となると、介護する側の家族の自由な生活の道は閉ざされていき、介護する側の家族も共倒れとなってしまうのです。医療の現場が、何時までもこの「大ボケ」の段階で見つけている限り、「介護離職」が重大な社会問題にならざるを得ないのです。
 
&9 意識的な世界を操る三頭立ての馬車の御者
(1) 意識的(目的的)に何等かの「テーマ」を実行する際の「前頭葉」機能の発揮度:
意識的(目的的)に何等かの「テーマ」を実行する場面では、自発性、観察、分析、考察、洞察、推理、推論、想像、問題の発見と理解、状況の判断、興味、関心、発想、連想、企画、計画、創意、工夫、予見、予測、シミュレーション、区別、比較、切り替え、執着、評価、修正、具象化、抽象化、整理、段取り、組み立て、機転、抑制、感動及び判断等、「前頭葉」の機能を構成している各種の高度な個別の認知機能(猶、「学習」機能は、大脳辺縁系の機能であって、「前頭葉」の機能ではないことに留意する)を正常に発揮する上で、一定レベル以上での「認知度」が確保されていることが不可欠となるのです。

(2) 認知度が一定レベル以下だと、例示した「前頭葉」の各種個別の認知機能(Executive Function)自体が必要なレベルで発揮されなくなるのです。そうした個別の認知機能によるその「認知度」の高さ或いは低さを左右しているのが、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉の三本柱」の機能なのです(「認知度」と「発揮度」とが共に、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮レベルと「リンク」している)。

(3) 私たち「二段階方式」が「前頭葉の三本柱」の機能と名付けている「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の働き具合が、「三頭立ての馬車」の「御者」の役割(脳全体の司令塔の役割)を担っている「前頭葉」の機能の構成要素である「個別の認知機能」によるその認知度及び機能の発揮度を左右し、下支えする働きを担っていて、個別の認知機能を十分に発揮するに際しての「二重構造」の関係が存在していることを、「二段階方式」を活用して集積した「脳機能データ」の解析によって、私たちが世界で初めて見つけ出したのです。

&10   意識的な行為の世界と「前頭葉」の働き具合の二重構造の仕組み
(1)「前頭葉」を中核/監視/管理/支配/統合機能として、相互の有機的な連携の下に「左脳」や「右脳」や「運動の脳」も参加して、「前頭葉」を含む脳全体で何をどのように実行するのかを組み立てるには(自分が置かれているその状況を自主的に判断し、判断に沿って実行すべき「テーマ」をいくつか発想し、その中から1つを選択し、その実行内容及び実行の程度と態様とを組み立てるには)、先立って且つ常に、必要な機能レベルでの「意欲」と「注意の集中力」の機能の継続的な発揮が不可欠になるのです。

(2) 自分が現在置かれている状況と環境の判断をベースとして、様々な状況の変化を予測して考慮しつつ、いく通りかのケース・シミュレーションを経た上で最終的な実行内容及び実行の程度と態様とを選択して決定し、最終的に実行に移すには、必要な機能レベルでの「注意の集中力」と「注意の分配力」の機能の継続的な発揮が不可欠になるのです。

(3) 原因不明と言われている「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状重症化のメカニズムを理解するには、状況の判断、テーマの発想、実行内容の企画や計画、行動や行為や言動のシミュレーション及び実行内容の選択、最終的な意思決定、或いは相互のコミュニケーション等を意識的に行う上で、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベル、就中、「前頭葉」の三本柱の機能の(一定の機能レベルの下での)働き具合(機能の発揮度)が必要不可欠となることを理解すべきなのです。

(4) 左脳を介した言葉によるコミュニケーションで言えば、相手の話の内容を理解しつつ、自分の考えを構想し整理するには、「前頭葉」の三本柱の機能の中核をなす「注意の分配力」の機能が正常に機能することが不可欠なので、小ボケから中ボケ、更には大ボケへと認知症の症状が進む中で、言葉によるコミュニケーションに支障が出てくるようになるのはその為なのです。
「アルツハイマー型認知症」の段階的な症状の発現の根本原因は、「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下に在ることを理解して欲しいのです。

(5)「前頭葉」の機能の構成要素である「個別の認知機能」によるその認知度及び機能の発揮度を左右し、下支えする働きを担っていて、個別の認知機能を発揮するに際しての「二重構造」の関係(「前頭葉」の三本柱の機能の機能レベル/発揮度が個別認知機能の発揮度及び認知度を左右する構造)が存在していることを理解することが、「アルツハイマー型認知症」の症状の発現及び症状の重症化の直接の原因が器質的なものでなくて、機能的な変化、言い換えると、ナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続に基づく「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下に起因していることを発見する上で不可欠となるのです。そこに発病の「第一の要件」に関わる問題、「正常老化の性質」(私たち独自のネーミング)の問題が存在するからなのです。
 
(6)「アルツハイマー型認知症」の症状の発現及び症状の進行(重症化)並びに症状発現の程度及び態様と、アミロイド・ベータやタウ蛋白の沈着や蓄積とは、無関係の関係にあるのであって、「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下こそがその真の犯人、直接の原因なのだということをここに再度指摘し、問題提起しておきたいのです。  

&11   総集編(アルツハイマー型認知症の「類型的症状」の特徴)
(1) 様々な程度及び態様に因る発現が確認される「アルツハイマー型認知症」の症状は、私達人間だけに特有な世界である『意識的な世界(目的的な世界)』が関わるタイプの認知症であり、「意識的(目的的)な世界」における『脳全体の司令塔』の役割を担っている『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分」される類型的症状が発現して来るのが特徴なのです(権威達が常用する「中核症状」と「周辺症状」の二つの区分は、無意味で独善的な区分に過ぎない)。

(2) 最初の段階の症状が「社会生活面」での種々の支障が出てくることになる「小ボケ」(軽度認知症)の段階であり、次いで、「家庭生活面」でも種々の支障が出てくることになる「中ボケ」(中等度認知症)の段階があり、最後に、「セルフケア」の面でも種々の支障が出てきて「介護」が不可欠となる「大ボケ」(重度認知症)の段階があるのです。
「DSM-4」の第二要件が、失語や失認や失行(紛いの)の症状が発病の初期段階であると憶測する重大な誤った規定内容であるとも知らずに、未だにその規定が権威達に愛用され重宝がられている状況。
(3)権威には乏しいとはいえ、科学的で、客観的で、14689例にも上る極めて多数の発病者の脳機能データと452の市町村で実践展開し、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証してきた私たち「二段階方式」が集積した事象事実としての脳機能データでは、『アルツハイマー型認知症は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」(脳の使い方としての意味)の継続に起因した『前頭葉(前頭前野の穹窿部に局在する「注意の分配力の機能、評価の物差しの機能及び実行機能を中核とした複合機能体であり、単体機能ではない。以下、同じ。)』の機能障害に起因して発病する』ことが示され、『「DSM-4」の第一要件の規定内容は、誤りである』ことが示されているのです。
(4) 認知症の研究や診断の専門家とされる人達(学者、製薬会社の研究者、医師達)は、認知症という病名の元ともなった認知機能の障害を問題としながら、認知機能が正常であるか異常であるかの判定に際して、最も肝心な要因であり、脳全体の『司令塔』の役割を担っている『前頭葉の機能レベル』を判定せずに、手足の役割でしかない左脳と右脳の機能レベルを判定する「手技」のMMSE(我が国では、長谷川式で判定する人達もいる)しか実施しないのです。最も重要な要因である「前頭葉の機能レベルを精緻に客観的に、且つ、科学的に判定する手技を持たない」為に、「お茶を濁しているだけ」。
(5) アルツハイマー型認知症発病の最初の段階である「小ボケ」の段階では、意識的な世界を運行する三頭立ての馬車の御者の役割を担っている「前頭葉」の機能だけが異常なレベルに衰えてきているのに対し、馬車を牽引するだけの役割に過ぎない左脳も右脳も運動の脳も、未だ正常な機能レベルに在るのです。「3つの仮説」の内で通説の地位にあるとされる『アミロイドβ仮説の主張に従ってみた場合、前頭葉の機能が真っ先に障害されるという事象事実を合理的に客観的に、根拠となるデータを添えて、説明することが出来ない』のです。「有効な治療薬を開発した」と主張するのであれば、権威の主張に頼るだけでなくて、その根拠について、客観的で論理的で科学的なデータを集積し、開示すべき責任があるのです。
彼等は、この程度のことさえも知らないで、「物忘れの症状」を外観的に観察するだけの程度のものに過ぎない「CDR」(臨床的認知症尺度)や「MCI」(軽度認知障害判定尺度)を持ち出してきて、「発病の有無及び症状の程度の判定の基準」更には、開発した薬の治療効果の有無の判定、或いは、投薬の対象者の選別にも、それらの基準を持ち出してきている。
       
注)本著作物(Bー58⇒【I—07】に記載され表現された内容)に係る著作権は、 (有)エイジングライフ研究所に帰属しています。   


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アルツハイマー型認知症」の解説は、どのブログも誤りだらけ ( A-01) ⇒ ( Iー05)

2024-01-20 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
能登半島地震の被災高齢者とその家族に対し、啓蒙することが目的で、東日本大震災の翌年から、Gooブログ上にて、私たち「二段階方式」が有する「アルツハイマー型認知症」に対する知見【世界中で、唯一正しい内容であり、先駆的な市町村で展開された「住民参加型の地域予防活動」の顕著な成果により、主張内容が正しいことが疫学的方法により実証されている内容)を無料で公開することを表明したものを、ここに引用してあります。

今なお、世界的に通説とされている『アミロイドベータ仮説』の主張内容は、100%誤りのものなのです。我が国では、川下対策である「介護の予防措置」の制度化の理論的根拠とされていて、市町村で実践されているのですが、権威は有るものの、無意味川下対策に過ぎないうえに、誤りダラケの(ボケても安心な社会作り)が制度化されて、末期の段階で発病を見つけているだけの「発病のレッテル貼り診断費用」と治療の効能が皆無で単なる「対症療法薬」に過ぎないエーザイのアリセプト等の処方の費用並びに介護の予防措置実施の費用を含む『介護の費用』の総額が、単年度ベース(一般会計と特別会計の合計総額)で、23兆円を超える、天文学的な規模での血税の垂れ流し策として大手を振ってまかり通っていて、我が国を衰退させてしまうことを恐れるのです。

最も有効であり、効果が実証されている川上対策である『アルツハイマー型認知症の発病の予防』を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の国策化に因る全国展開を棚上げした儘で(政府大綱の第一条の規定で、将来の検討課題と規定し棚上げ状態)、川下対策に過ぎない(ボケても安心な社会作り)の政策の制度化による実施をこのまま放置していては、「持続可能な超高齢社会の維持」が、少子高齢化とも相まって、困難となってしまうのです。

以下は、
2012-03-01 | 「アルツハイマー型認知症」の早期診断(からの引用です!)

(プロローグ)
(1) このブログは、様々な種類が数ある認知症の内の大多数90%以上を占めていて、認知症研究の世界中の専門家達から原因もわからないし、治すことも出来ないし、発病の予防も出来ないタイプの認知症とされている『アルツハイマー型認知症』について、先駆的な市町村での自主活動であり、私たち「二段階方式」の考え方に基づいて、「二段階方式」の手技を活用して、「有償/有期の使用許諾契約」の締結の下で実践展開され、主張内容が正しいことが『疫学的方法により実証済みのもの』である種々の内容について、出来るだけ分かりやすく世の中に、(特に東日本大震災を被災された高齢者達とその家族に)知らせたいとの思いから、根拠となる脳機能データの開示を含め、概要を無料で公開するものです。

(2)『アルツハイマー型認知症』の発病のメカニズム、早期発見と早期治療に因る認知症からの回復、症状の進行の抑制及び適切な介護の在りかた、そして地域単位での「住民参加型の地域予防活動」の展開による『アルツハイマー型認知症』の発病の予防(発病時期の先送り)の仕方(脳イキイキ教室の運営が基盤)がテーマです。

(3) マニュアル化され、システム化された「二段階方式」と呼ばれる、そのシステムの使用は、有償/有期となっていますが、(使用許諾契約の対象は、市町村の健康・保健・福祉課、在宅介護支援センター、地域包括支援センターに限定されています)この報告の中で、その概要を逐次みなさんに公開していく予定です。

(4)『アルツハイマー型認知症』については、世界で最も権威があるとされている「米国精神医学会」が策定した「アルツハイマー型認知症」の『診断基準』である『DSM-Ⅳ』における定義で、「重度の記憶障害」の確認を第一の要件としている為に、『アルツハイマー型認知症』の専門家とされる「精神科医」による診断では、認知症が気がかりで訪れる人の診断の際、「重度の記憶障害」の症状を示している場合でないと「アルツハイマー型認知症」とは診断されないと言う結果を導くこととなってしまったのです。

※1 世界中の、アルツハイマー型認知症の権威(機関や精神科医)は、「アルツハイマー型認知症」について、重度の記憶障害の症状の発現を特徴とする「神経変性疾患」だと誤解しているのです(正しい中身/正体/本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないもの=私たち「二段階方式」独自の見解)。

※2  回復/症状の更なる進行の抑制が可能である、本当の意味での早期階階(私たち「二段階方式」独自の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)を見つけるには、「DSM-Ⅳ」の第二要件の「失語、失行、失認」の項目を削除した上で、最後に取り上げられている、「実行機能の機能障害」という文言を『注意の分配力の機能障害に起因した実行機能の機能障害を介する/呈する前頭葉の機能障害』という要件を『第二要件』とすることが、不可欠となるのです。

※3『アルツハイマー型認知症』は「(世界中の権威達の間で、今なお、人類最大の難問とされている)意識が覚醒した世界」であり、目的的な世界が関わる認知症なのです。意欲及び注意の集中力に下支えられた『注意の分配力』の機能が、「評価の物差し(意識の首座=自我)」に因る評価/関心/注意に従い、前頭葉の個別認知機能群である「実行機能(Executive  Function)を駆使して、目標を達成していく上での『重大な支障』が起きて来る認知症なのです。
その発病を惹き起こす/症状の進行を加速させていく引き金となる要因(原因)は、「DSM-Ⅳ」がその第一要件で確認を要求している「記憶障害」という要因ではなくて、仕事というテーマの遂行とは無縁の日々の暮らし方となる『第二の人生』を生きる高齢者の日々「脳の使い方」としての生活習慣ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の要因なのです(自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動する機会も無く、目標も無く、何かを楽しみ/喜びを感じる機会も無い、単調な生活習慣が継続する為に発病/症状の更なる進行が惹き起こされる老化・廃用型の生活習慣病なのです)。

※4 或る日降って沸いた出来事/状況(キッカケ)の発生と継続に因り、『今日も、明日も、明後日も、そうした状況が継続して行く暮らし方、「脳の使い方」としての単調な『生活習慣』の継続に対して、自分自身が納得がいかないのに、その状況の解消が出来ないことで、心が折れ意欲を喪失して、何事に対しても挑戦できなくなることに因って、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が開始され、継続されていくことになるのです(『前頭葉』の機能について廃用性の異常な機能低下が進行して行く先に、「アルツハイマー型認知症」の発病が待っているのです=私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」の段階)。

※5 「DSM-Ⅳ」の規定は、第一要件及び第二要件共に、『重大な誤りの内容』の規定なのです。
注)本ブログ中では、「前頭葉」は、前頭前野の穹窿部に局在する「複合機能体」であるとの考え(By Tad)の下で説明して行きます。

(5) そのベース(重度の記憶障害の発現を特徴とする神経変性疾患との誤解)の上で、家族も極めて重度の記憶障害の症状が出てくるようようになって、どうにも手に負えなくなって初めて精神科医のところに連れていくので、「アルツハイマー型認知症は、原因も分からないし、治らない病気」に、されてしまったのです。

(6)『アルツハイマー型認知症』は、治らない病気ではないのです。発病を見つけている段階が遅すぎる、言い換えると、末期の段階(私たち「二段階方式」の区分で言う「大ボケ」の後期で、失語や失認や失行紛いの症状を確認して初めて、発病を見つけている(発病のレッテル貼りをしているだけの診断)から、原因も分からないし、治らないだけなのです。   
※  その結果、回復/症状の更なる進行の抑制が可能な極めて軽度の認知症の段階は、「不活発病」や「脳のフレイル」や「老化現象」の名前を張られるだけで、見過ごされ、放置されたままなのです。
   
(7)    私たち「二段階方式」は、意識との関わりに着目し、『意識が覚醒した世界に於ける脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定できる手技を独自に開発して、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした(小ボケ、中ボケ及び大ボケの)三段階に区分される「類型的症状」を指標化して、発病者がどの段階にいるのかを確認しているのです』(前頭葉を含む脳全体の機能レベルに見合った『脳のリハビリ』の継続的実践に因る回復/症状の進行の抑制の措置を講じる上で、極めて重要な作業)。  
 
※1「不活発病」/「脳のフレイル」のレッテルを貼られているのが、最も初期の段階の症状(小ボケ=回復/症状の更なる進行の抑制が可能)であり、「老化現象」と混同されているのが中期の段階の症状(中ボケ=症状の更なる進行の抑制が未だ可能)であり、原因も分からないし治らない介護の対象とされているのが末期の段階の症状(大ボケ=症状の進行の抑制さえも、最早困難)なのです。

※2『アルツハイマー型認知症』に関して出版されている本は、その殆どを読みました。「アルツハイマー型認知症」をテーマにしているブログやホームページも、それなりのレベルで書かれているものは、殆ど読みました。
それらの殆どの記事で、『アルツハイマー型認知症』の発病原因や症状の進み方の特徴、或いは、症状の進行の抑制等について書かれている内容は、『誤りだらけ』と言うほかありませんでした。

(8) 『アルツハイマー型認知症』のことをテーマにしているこのブログでは、根拠となる多数の脳機能データを開示することにより、専門家を含めて世間の『アルツハイマー型認知症』に対する誤解を解消させていく一助となればと考えています。

(9)開示する内容は、エイジングライフ研究所が1995年の活動開始以来、440を超える市町村で(市町村の保健師さん達との共同により)展開してきた、アルツハイマー型認知症の早期発見と回復及び発病の予防を明確な目的とした「脳イキイキ教室」の運営を主眼とする「住民参加型の地域予防活動」の実践の成果に基づきデータ化され、システム化されているものの概要です。

(10)この記事は、3月11日から、週1回のペースで、テーマに分けて具体的な内容を載せる予定です。 アルツハイマー型認知症について、正しい知識を世の中に広め、早期発見と回復並びに予防と密接な関係がある、日々の『脳の使い方』としての「生活習慣」の改善(猶、食生活は、無関係の要因なので、注意して下さい)に向けて、国民的な関心を呼び起こしたいと考えています。

注)本著作物(このブログN0-01に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。特に、医学会や介護の分野に籍を置く人たちは、一部の(内容や脳機能データや様式)の引用に際しては、著作権法の規定の順守/厳守をお願いします。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルツハイマー型認知症の発病を予防する為の『万年カレンダー』語録と説明(Iー04)

2024-01-18 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ

&1 万年カレンダー(語録)
(1)  アルツハイマー病(アルツハイマー博士が、世界で初めて発見したことで知られる認知症。生まれつき特定の遺伝子に異常が存する人だけを対象に発病する特殊な認知症であり、認知症全体に占める割合は、1,1%程度 )、脳血管性認知症、二次性認知症、アルツハイマー型認知症(認知症全体の90%以上を占める)等、様々なタイプの認知症が数有る中で、(その大多数90%以上)を占めていながら、発病/症状の重症化が進行するメカニズムについて、アミロイドベータ仮説(世界的に通説の地位)やタウタンパク仮説(少数説の地位)やアセチルコリン仮説(異説)等の仮説しか提示されていないアルツハイマー型認知症』の正体(本態)は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのです(私たち「二段階方式」が、アミロイドベータ仮説が出現してくる以前に、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での先駆的な自主活動(有償/有期の使用許諾契約の締結下で、実践展開を指導)による顕著な成果により、疫学的方法により主張内容が正しいことを実証済みのものなのです。
※我が国は、公明党の要求等もあって、『アミロイドベータ仮説』を隠れ蓑にした政策、川下対策である『介護の予防措置』並びに末期の「大ボケ」の段階で発病を初めて見つけるだけの『発病のレッテル貼りと興奮型のアリセプトに代表される治療の効能が皆無である対症療法薬の処方』とで、合計総額(一般会計と特別会計の合計での両者を併せた総額)で23兆円超もの血税を垂れ流すだけの世紀の愚策を制度化し、展開中なのです(「アルツハイマー型認知症」に特化した活動であり、アルツハイマー型認知症の発病の予防を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の全国展開の国策化は、政府大綱の第一条の規定により、棚上げ状態に在るのです)。

(2)  万年カレンダー語録 (By Tad=有限会社エイジングライフ研究所が著作権を有していますので、引用には、ご注意を)。

1日 :『出番が少ない
 あれもこれも ナイナイ尽くし 出番が少ない脳は、老化を加速する

2日 :『速足の散歩
 歩け歩け 魔法の散歩  速足の散歩が、意欲の機能を拡大させる

『速足の散歩』
 予防の為の特効薬 日に五千歩の散歩 これを目安に 出来るだけ安全に

3日: 『意欲の低下
 何事にも、やる気が起きない 意欲の低下が、認知症への黄色信号
 
4日: 『無我夢中
 時間の経過も 忘れて夢中に あなたの脳が 活性化していた証拠

5日: 『交遊の輪
 もっと増やそう 交遊の機会 人の輪に入れば 脳が活性化

6日: 『老化の速度
 誰でも加齢がもとで 脳は老化する 老化の加速は 貴方の脳の使い方次第

7日: 『先ずは挑戦
 好奇心と感動は 前頭葉の大事な機能 先ずは挑戦 趣味や遊びや地域活動

8日: 『自分なりにが大事』
 弱気と気後れ 脳の老化を早める要因 自分なりに歩み、求めよう 第二の人生

9日: 『右脳が主役
 仕事とは無縁となるのが 第二の人生 右脳が主役となる 趣味や遊びや交遊を

10日: 『脳活性化の条件
 脳の機能も筋肉と同じ 使うほど活性化し 機能が維持

11日: 『増える物忘れ
 年取れば 日々に気になる物忘れ 反省と工夫が効けば 年のせい

12日: 『時間が有り余る
 ナイナイ尽くしの 単調な日々の暮らし 趣味も無ければ 交遊も無し

13日: 『居眠り老化する脳
 脳の居眠り 脳には危険な暮らし方 テーマも目標も喜びも無い あなたの毎日

14日: 『自分なりの喜びを
 何かを見つけて 自分なりに得意な分野 喜びや生き甲斐が 脳には特効薬

15日: 『運動の脳の活用
 散歩に加えて 何かやろう運動を  前頭葉の出番が増えて活性化する

16日: 『右脳の活用
 左脳は生活設計 右脳は楽しい生き方に直結  自分なりに自分らしい右脳の使い方を

17日: 『家に籠る生活
 家に籠り勝ちの生活は 脳の危機 外に出て行き 人の輪と和を広げよう  
      
18日: 『意気消沈
 生活のリズムを崩す 気がかり、気落ち 意気消沈は、ボケの発病駅に直通

19日: 『興味や関心
 未体験への興味や関心とやる気 趣味、遊び、交遊、地域活動

20日: 『自分は自分他人は他人
 あなたの脳を元気にしてくれる秘策 自分なりの 自分らしい生き方

21日: 『継続が大事な老化予防の良薬
 脳がイキイキするとき 老化の予防 楽しくて 熱中できることが良薬

22日: 『日付が大切
 今日は何日 昨日も今日も明日も無い 日記をつければ 日も分かる

23日: 『発病の兆候
 キッカケの発生を契機に始まる単調な生活 発病の兆候は顕著な意欲の低下

24日: 『記憶障害の正体
 記憶障害と認知症の発病との関係 老化の物忘れとボケの物忘れとの混同

25日: 『昼間に眠る 脳の居眠り
 脳の居眠りは 認知症発病の兆候 サボると居眠り 使うと活性化

26日: 『自分流を貫く
 第二の人生は自分流が正しい物差し  周りを気にせず 自分なりに楽しむ

27日: 『第二の人生の脳の使い方
 脳の使い方としての生活習慣の改善 右脳が大黒柱 運動の脳が支柱

28日: 『出会いが大切
 好奇心と感動は前頭葉の大事な支柱  人との出会いに趣味との出会い

29日: 『 身体の健康 脳の健康
 イキイキと生きるあなたの第二の人生 身体も健康 脳も健康を確保しよう

30日: 『 使わないと居眠るよ 』
 初心忘るべからず 吾が座右の銘 ボケの発病 脳の居眠り

31日: 『ボケるか、ボケないか真犯人
 脳の使い方としての生活習慣 第二の人生での日々の脳の使い方が決め手


&2 脳の機能面から説明する「アルツハイマー型認知症」

(1)  語録との関連説明

1日: 雨降って 転ぶとボケが 忍び寄る
     身体の転倒が 脳の転倒を呼び込むのです

2日: 亀のようにゆったり ウサギのように脱兎のごとく
     脳の老化のスピードは 毎日の脳の使い方が決めて

3日 仕事とは無縁となる第二の人生
     ボケるかボケないかは日々の脳の使い方次第

4日: ボケ予防 何をテーマにどう生きる
     自分なりの目標と生き甲斐が要め

5日: 考えて悩んだ果てに 見つけたり
     第二の人生 吾が生きる途

6日: 年取れば 堰切るごとの 物忘れ
     アレよ アレよと 言葉を知らず

7日: 抜き足 差し足 忍び足 
     居眠る間に忍び寄る 脳の老化と認知症

(2) 「アルツハイマー型認知症」の発病の初期(入口)の段階であり、私達の区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)の段階は、左脳と右脳と運動の脳は正常な機能レベルに在るのですが、意識が覚醒した世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の働きだけが、キッカケを契機に開始されたナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続が原因で、廃用性加速度的異常な機能低下の進行に因り、異常なレベルに衰えてきているのです。
「前頭葉」の機能のうち最も重要で基礎的な働きを担う「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意集中力」及び「注意分配力」の機能が的確に発揮されなくなっているのです。
「前頭葉の三本柱」の機能が、異常なレベルに衰えてきていることの反映(機能発揮上の二重構造の直接的な反映)が、状況の分析、理解、判断や、実行テーマの発想や、実行内容並びに実行の程度及び態様の企画や計画や洞察やケース・シミュレーションや皮革や選択や機転や感動や抑制或いは決断といった、「前頭葉」の個別認知機能(Executive  Function)の「発揮度」及び「認知度」に直接影響する為に、対象となる情報の認知及び記銘やその保持や想起並びに処理の面でも、機能の発揮が不的確で不十分なものとなり、思考、発言、言動或いは行動の面に現れてくる(アウト・プットしてくる)ことになるのです。
そのため、的確な状況の判断、発想、計画、創意、工夫、機転といった機能、或いは的確な見通しや意思決定などが要求される、「社会生活」の面で、程度や態様を含む種々の支障が出てくるようになるのです。勿論、この段階では、「家庭生活」の面にも「セルフケア」の面にも何の支障も起きてはきません。それぞれの段階で必要とされる「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」が異なるからなのです。
※1 『アルツハイマー型認知症』は、アミロイドベータの蓄積(老人斑)が原因で惹起された重度の記憶障害に起因して発病し、症状の重症化が進行して行くと主張する「アミロイドβ仮説」の主張内容は、真っ赤な大ウソ。アミロイドベータ仮説の提示者/支持者達の誰一人として(レカネマブというえせ薬を開発しているエーザイも含めて)、アルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間に存在するはず/すべき『因果関係について、未だに実証できていない』のです。 
※2  私たち「二段階方式」は、『アミロイドベータ仮説が、100%誤り』なのであり、『アミロイドベータの蓄積/老人斑の生成とアルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行との間には、因果関係が存在していない』ことを、実証できている前頭葉を含む脳全体の機能レベルの変化に関わる脳機能データ『アルツハイマー型認知症の発病患者だけに確認される特有な脳機能データを3種類』、何時でも提示できるのです。
※3  廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態(真犯人)である「アルツハイマー型認知症は」、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階」に区分される『類型的症状(改訂版30項目問診票)』が発現してくるのが特徴なのです。

8日: 初心忘るべからず 我が座右の銘 ボケの発病 脳の居眠り

(3) 私達の意識的な思考や行為、言動或いは行動は、脳の司令塔の役割を担う「前頭葉」が「左脳」や「右脳」や「運動の脳」と協働しつつ、且つそれらを主導し、コントロールして実行されています。
  朝方目覚めて寝床から起き上がるにも、尿意を催して、トイレに行くにも、顔を洗って自分好みにお化粧するにも、ニュースを早く知ろうと新聞受けに新聞を取りに行くにも、朝食の用意のため電気釜のスイッチを入れるにも、今日の行動予定に見合った服に着替えるにも、それ等「意識的な世界(目的的な世界)」は全て脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の働きなしには実行することが出来ないのです。
もっと正確な言い方をすると、「前頭葉」がちゃんと働いていないと、こうした行動を『必要とされるレベルできちんと実行することは出来ない』のです。「前頭葉」が正常なレベルで機能していて初めて、目的となる行動を、意図したレベルで、きちんと実行することができるのです。
(4) 自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマの実行を企画し、計画し、実行結果を洞察し、推理し、シミュレーションし、シミュレーション結果に基づき比較し、評価し、選択して、最終的な実行の内容及びその程度と態様を決定し、実行の決断を下して、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対して実行の指令を出し、その後の進行状態を管理し、コントロールしているのが、『前頭葉』という複合機能体としての脳機能なのです。
(5) 赤字表記し例示している上述した前頭葉の個別認知機能のことを総称して『実行機能(Executive  Function)』と呼んでいるのですが、その際に、『評価の物差し(=意識の首座=自我)』の機能及び『実行機能』の機能発揮上の二重構造という問題が、存在していることに世界で初めて気づいたのが、私たち『二段階方式』なのです。
『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能の発揮の程度は{(前頭葉の個別認知機能の発揮に関わる『評価の物差し』及び『実行機能』の機能の発揮が、様々な場面で、どの程度及びどのように発揮されるのか(発揮度)という意味}、『意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能に左右され、下支えられている機能関係=機能発揮上の二重構造の関係』(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能がどの程度及びどのように発揮されているかに、依存し、左右されているという意味)という問題の存在なのです。
更なる問題を提起すると、『注意の分配力』(私たち人間だけにしか備わらない特有の機能であって、異なる複数の意識を同時に並行して管理し並びに異なる複数のテーマを同時に並行して処理する為に、更には、とっさの判断と処理に不可欠の機能)という機能の存在なしには、私たち人間だけに特有な世界である『意識的(目的的)な世界』、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界は存在し得ないということなのです。
(6) 世界中の認知症研究の専門家達から、発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ないタイプの認知症であるとされてきている『アルツハイマー型認知症』は、何等の器質的な原因病変が確認されないのにもかかわらず、私達が意識的に何かの「テーマ」を発想し、実行に移す際に、『社会生活』面、『家庭生活』面及び『セルフケア』の面という風に、様々な生活のレベルで、更には、様々な程度及び態様により(脳のリハビリの実施により回復させることの可能性の有無及び程度により、小ボケ、中ボケ及び大ボケの三段階に区分するのが私たち二段階方式の考え方なのです)症状が発現してくるという特徴が確認されるのです。
※『注意の分配力』の機能については、世界中の専門家達の知識が、無知に等しいという程に未だに浅いことが、「アルツハイマー型認知症」の発病原因の解明方法として、(極めて重大な誤りであることに未だに気づいていない)『マウス』(アルツハイマーマウスを含む)の行動の研究を基礎に置くといった方法を継続させているのです(誤った方法で、誤った場所を掘り続けている)。
(7) 日常の簡単な挨拶や世間話程度の会話であれ、服を着る行為であれ、歯を磨く行為であれ、入浴したり洗顔をする行為であれ、それ等程度の行為であれ、『記憶』が核となる要因ではないのです。核となる要因とは、『注意の分配力』の機能が正常なレベルで機能することが出来る『脳の機能レベル』に在るか/どうかということなのです。
※1 『アルツハイマー型認知症』の発病の原因要素が、『記憶障害』という要素であると想定しているのが、米国精神医学会が策定した診断規定である『DSM-4』の規定であり、その第一要件は、発病との診断に際しては、『記憶障害に起因』して症状が発現してきていることの確認を要求しているのです。「第一要件」の規定の内容が正しいものとの前提に立脚して、アミロイドベータの蓄積、タウタンパクの沈着、アセチルコリンの不足が、発病の原因要件としての「記憶障害」を惹き起こしている原因であると想定しただけの「憶測」に基づいた学説である『3つの仮説』の主張なのです。
※2『アルツハイマー型認知症』の発病及び症状の重症化が進行する真の原因は、一つには、加齢に起因した脳機能の老化の進行による機能低下という要因であり、更に、もう一つ別の加重される条件としての、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した「廃用性」の異常な機能低下の進行という要因なのです。
※3   60歳を超える年齢の高齢者が(加齢に因る機能の低下という要因「発病の第一要件」)、『第二の人生』を送る生活過程において、「キッカケ」の発生と継続を契機に、心が折れてしまい意欲を喪失することにより開始され継続された単調な『生活習慣』、追及する自分なりの特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、生活習慣の継続に因る要因(ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続)に起因した「廃用性の機能低下」に因る要因「発病の第二要件」)という加重要因により、即ち、第一の要件と第二の要件とが同時に存在し、充足されることによる『相乗効果』に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能の機能について、廃用性加速度的異常な機能低下が進行していくことの先に、発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです。
アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「食生活」とは関係が無くて、「脳の使い方」としての『生活習慣』であることに留意)であるというのが、私たち「二段階方式」独自の主張なのです(1995年の活動開始の当初から一貫した主張内容)。
(8) 「社会生活」の面であれ、「家庭生活」の面であれ、「セルフケア」の面であれ、「前頭葉」が正常なレベルで機能していない限り、それらの生活面で様々な程度及び態様に因る重大なレベルでの様々な支障が出てくる(「アルツハイマー型認知症」の発病としての様々案程度及び態様での症状が発現してくる)ことになるのです。
(9) 「二段階方式」の手技を活用して集積した精緻な脳機能データ、『アルツハイマー型認知症』発病者の前頭葉を含む脳全体の脳機能レベルを解析した『事象事実』としての「脳機能データ」が証明しているのです。脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能が、正常な機能レベルで働くことが出来なくなった時から(私たちの区分で言う小ボケ)、「アルツハイマー型認知症」はもう始まっているのです。左脳、右脳及び運動の脳の全ての機能が正常な機能レベルで働くことが出来ていても、肝心の司令塔の「前頭葉」が正常なレベルで機能出来なくなったときから(異常なレベルに衰えてきたときから)、「アルツハイマー型認知症」はもう始まっているのです(「前頭葉」の機能レベルが異常なレベルであることが、全てのアウトプットに構造的に反映されることになるのです)。

&3「アルツハイマー型認知症」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される『類型的症状』が発現してくる
(1) 何等かの原因で脳の機能が全般的に機能低下したことにより、私達が意識的に何かを実行しようとするとき、生活面に支障が出てくる病気のことを「アルツハイマー型認知症」と言います。どんな生活面で支障が出ているのかは、高度なレベルから順に「社会生活」、「家庭生活」、「セルフケア」の3つに区分されます。どんな内容、レベルのものであれ、「社会生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは、「家庭生活」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されるし、「家庭生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは「セルフケア」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されることについては、誰も異論はないと思うのです。また、「脳の機能が異常なレベルに低下」していることが原因で生活面に「支障」があると言うことは、支障が「認知症の症状」として認められると言うことです(「加齢」という要因だけの場合には、発現してくることが無いことに注意が必要)。
(2) 私たち「二段階方式」は、こうした視点から、社会生活面、家庭生活面、セルフケアの面で、3段階の「生活区分」に対応した「前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状」について、二段階方式のデータを蓄積してきたのです。蓄積されたデータを分析し、「アルツハイマー型認知症」の脳の機能の衰え方とそれに対応した症状、「三段階に区分」され、且つ、それぞれに「グループ分け」された「段階的症状」をパターン化してきてもいるのです。
脳全体の司令塔の 「前頭葉」の働きが異常なレベルに衰えてきている人達、言い換えるとアルツハイマー型認知症の症状を示している人達は、脳の働き具合とそれに対応した症状のレベル及び正常なレベルへの回復の可能性と言う視点から区分すると、軽いほうから回復/症状の進行の抑制が可能な「軽度認知症」(「小ボケ」:社会生活面に支障)、症状の重症化の進行の抑制が未だ可能な「中等度認知症」(「中ボケ」:家庭生活面にも支障)及び症状の更なる進行の抑制までもが最早困難な「重度認知症」(「大ボケ」:セルフケア面にも支障)の「三つの段階」に区分されるのです。

&4  「アルツハイマー型認知症」の発病原因に関する権威の主張(「DSM-Ⅳ」の診断基準の内容並びに3つの仮説の主張内容)は、誤りだらけ

9日:初春を迎えし妹は中のボケ 今日が幾日か 覚えも知らず

10日:日も月も 季節も知らぬ 吾が妹は 明日は我が身と じっと手を見る

11日:日が暮れて ナイナイ尽くし 今日もまた 昔の仕事  今ぞ恋しき

12日:朝寝して 新聞を見て 昼寝して 夕さりつかた 水戸の黄門

(1) あなたの脳(前頭葉)は、時々居眠りしていませんか?
脳は、よく使うと活性化してくるし、使い方が足りないと、居眠りします。居眠りの原因である生活状態(脳の使い方としての日々の暮らし方)を放置したままで居ると、あの恐ろしい「アルツハイマー型認知症」を呼び込むことになってしまうのです
葉酸[ビタミンM]を摂取して、日々脳内にどれだけの量を取り込もうとも、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防することには繋がらないのです。
発病を左右する決定的な要因は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下が「前頭葉」という脳機能について開始され、進行してくることなのです。
葉酸の抗酸化作用が脳の萎縮の進行を予防するとの説明が為されているのですが、そもそも、脳の萎縮が発病の原因ではないのです。
葉酸の摂取は、調査対象者に共通項として確認されたと言うだけのものであり、カカオや赤ワインが予防に効くとする類の主張と同じレベルのものなのです。
アミロイドベータ蛋白やタウ蛋白の蓄積が発病の原因だとか、ビタミンM の摂取が発病を予防するとか、如何にもそれらしい香りを放ってはいても、誤りなのです。権威が主張するものが常に正しい訳のものではないのです。特に、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムについての諸学説について言える  のです(新しいものが出てくる度に飛びつくのがテレビの習性とは言え)。
(2)  「第二の人生」を送っている「あなた」への提言
趣味や遊びごとには興味がないし、人付き合いも苦手。
これと言った目標もないし、打ち込めるものもない。ただ、時間だけが過ぎていく日々の暮らし方。そんな毎日では、脳の老化が日々に加速していくのです。
※1 「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に「アルツハイマー型認知症」の発病が待っているのです。することがナニモナイというあなたには、とりあえず、速足の散歩をお勧めします。
※2   アルツハイマー型認知症は早期診断により治せるし、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症なのです。
『発病を予防できないし、治せない』とする認知症の専門家、権威の言っていることは重大な誤りなのです。
「アルツハイマー型認知症」の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」なのであり、「第二の人生」での「脳の使い方」としての「生活習慣」の在り方/在り様、あなたの日々の「生き方」、脳の使い方としての「生活習慣」が問われることになる病気なのです
※3『治せないし、発病の予防も出来ない』という誤った情報を発信し続けている専門家達の社会的責任は重大で糾弾されるべきものなのです。
発病自体の予防に目もくれず、早期診断による回復の途も閉ざされて、回復させることが困難で介護の途しか残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階のお年寄りが際限なく生み出されている現状では、介護関連の総費用の額(末期の段階を見つけているだけのアルツハイマー型認知症の発病の有無の診断、(症状の進行を半年から1年遅らせられることが有るかもしれないと製薬会社が主張する儘の効きもしない薬の投薬並びにセルフケアにも重大な支障が出てきているお年寄りの介護に投入されている税金の総額)が、単年度規模で23兆円を超える天文学的な規模に達していて、この先更に増大の一途を辿ることになると予測されてもいるのです。23兆円を1万円札の新札で積み上げると(230Km!)もの高さに積みあがるのです!
みなさん、良いのですか、このままにしておいて。

14日他人は他人 自分は自分と 思い切る 脳のイキイキ 意欲が要

15日足し算と引き算をして 昼寝して 夕食前に 水戸の黄門

16日 生き生きと 生きる姿を願えども テーマ無い身に 時だけが経つ

17日: 日ノ本に はびこるものが 認知症 治療は愚か 予防もしない

18日: 年取れば 日ごと気になる 物忘れ 明暗分けるは 脳のはたらき

19日: 冷蔵庫 開けたとたんに 物忘れ 区別を知らず ボケの診断

20日: 規則性 脳の衰え その流れ 高いもの(機能)から 低いもの(機能)へと

21日 第二の人生 生きる意味とは覚えたり 身体でなくて 脳がもつこと

22日: これは何 年のせいなの 病気なの 回復可能な 本当の初期 

23日: 未だ戻る やれば戻れる 認知症 脳のリハビリ 家族の支え

24日: 衰えて 果てまで来たのか 認知症 末期の段階 最早治せず
   
25日: 為せば成る 為さねば成らぬ何事も ボケの発病 自助努力の不足

26日: 何事も 備えがあれば 憂いなし  今日も楽しむ 脳活の趣味 

27日: 身体がどこまでももつ 第二の人生 ボケるボケないは脳の使い方

28日: どうなるの 己が心に今日も聞く 生きながらえる そのことの意味

29日: 日も月も消え失せにけり 吾が妹は 思い起こせば ナイナイ尽くし

30日: 機能落ち 過行く世界 気づかずに 話した筋は どこへやら消え

31日 齢をとり 気になることが 二つ有る 膝の老化と脳の老化と

1日: 気づいてよ 恐れることは何もない なすべきは 脳のイキイキ

2日 意識して 行う世界 未知のまま 決め手となるは 御者の働き

3日: 何時であれ 意識のありよう 操るは 三頭建ての 馬車の御者

4日: 覚え無し 今日は幾日と 人に聞く 趣味も無ければ 友達も無し

5日: 年取れば 気になる障り 物忘れ アレよアレよと 言葉を知らず

(3)『 食事のメニューでなくて、食事をしたこと自体を忘れている』というのが、認知症の専門家とされる人達が挙げる常套的な説明方法なのです。
高齢者の生理的な老化現象による「物忘れ」の症状は、物を置いた場所を思い出せないなど、自分の体験の一部を忘れているにすぎないが、「認知症の記憶障害の症状」は自分の体験したことを丸ごと全部忘れてしまう病的な記憶障害だというのがその常套的な説明の仕方なのです。
(4) では、働き盛りの未だ若い年齢のあなたにお聞きしますが、何かをする用事を頼まれて、「どんな内容の用事だったか」を忘れたのではなくて、用事を頼まれたこと自体を忘れた経験は一度もありませんか。一度もないどころか、何度も有るでしょう。
ゴルフの練習に出かけようとして、帰りにスーパーで豆腐と牛乳を買ってきてと頼まれていたのにすっかり忘れていたとか、最近開店した評判のイタリアン・レストランで友人達と食事するためピック・アップしようと友人宅に回って行く際に、途中で捨てるつもりでトランクに入れておいたゴミをそのまま持ち回ったこととか、心配事や急ぎの大切な用事があるとき、そのことが終始気がかりな状態下で(心がそのことに捕われている状態下で)、急ぎの用事でもない上に、些事の類に属する用事を頼まれたような場合であれば尚更のこと、忘れることはよくあることなのです。特に、心を占める気がかりなことがあって、「上の空」状態で用事を聞いているときはなおさらのことなのです。用事を頼まれたこと自体を思い出せなかったことは一度もないなんて言わせませんよ。55)「前頭葉の三本柱」の機能の一つと私たちが名づけ位置付けている「注意の分配力」の機能が加齢により総体として衰えてきた年齢の方であれば、日常珍しいことではなくて、しばしば起きてくることなのです。そのメカニズムを知らない人たちが、上述の説明を持ち出してくるのです。
「老化の物忘れ」と「アルツハイマー型認知症」の症状としての「記憶障害の症状」とを区分ける方法、それは唯一、「前頭葉」の機能レベルが正常であるか、異常であるかが両者を鑑別する客観的な指標となるのです。
認知症の専門家と称しながらも彼らは、基準の根拠となるべき物を持たないので、共通項を探し出してきて、それを根拠だと言っているにすぎないのです。
※1 米国精神医学会が策定した「アルツハイマー型認知症」の診断基準であり、今猶強大な影響力お保っている「DSM-4」の規定の「第二の要件」に規定されている失語、失認、失行(紛い)の症状は、実は、私たちの区分で言う末期の段階である「大ボケ」の段階の、更に後半になって初めて発現が確認される極めて重度の症状、30点が満点のMMSEの得点が一桁の得点にならないと発現がみられない極めて重度の症状なのです。「第一の要件」と「第二の要件」は、同一人物の同一の時期(時間)に確認されることを要求しているのです。その為、「第一の要件」に規定されている「記憶障害」の症状も、極めて末期の段階で確認されるレベルの「記憶障害」の症状ということになるのです。その典型的な事例としてしばしば取り上げられる症状が、「つい先ほど食事をしたばかりなのにそのことさえも思い出せない」というレベルの記憶障害事例ということなのです。認知症の専門家とされる人達の上述の説明は、単なる後付けに過ぎないことがお判りでしょうか。

&5 まとめ
(1) 勉強や仕事をしているときは、「左脳」が中核となって働き、言葉や計算や論理的思考や場合分け等に関わるデジタルな情報を「前頭葉」とやり取りしています。趣味や遊びや人付き合いを楽しんでいるときは、「右脳」が中核となって働き、色や形や音や雰囲気、感情や表情等に関わるアナログな情報を「前頭葉」とやり取りしています。体操や散歩やスポーツを楽しんでいるときは、「運動の脳」が中核となって働き、身体の動静に関わる情報を「前頭葉」とやり取りしています。
脳全体の司令塔の役割を担っていて、言葉や計算や論理や場合分けなどのデジタル情報の処理に特化した脳機能である「左脳」、形や色や音や空間の認知や感情の認知などのアナログ情報の処理に特化した脳機能である「右脳」及び身体を動かす情報の処理に特化した脳機能である「運動の脳」という「三頭の馬」が牽引する三頭立ての馬車の「御者」の役割を担っているのが、「前頭葉」という脳機能なのです。

(2) 私達の意識的な世界を支配し、コントロールしている「前頭葉」は、三頭の馬から送られてくるさまざまな情報に基づいて状況を判断し、状況判断に沿った何かのテーマを発想し、テーマの実行内容を企画し、計画し、実行結果を推理し、予測し、シミュレーションして必要な修正を加えて、最終的な実行の内容や程度や態様を選択して決定し、脳の各部に実行の指令を出しているのです。それが、「私達人間だけに特有な機能」である「前頭葉」という脳機能の働きなのです。私達は、左脳に偏った生活習慣、右脳に偏った生活習慣、運動の脳に偏った生活習慣、バランスがとれた生活習慣など、色々なタイプの「生活習慣」に従って日常生活を送っています。

(3)脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の働きは、左脳、右脳及び運動の脳を支配しコントロールしながら、私達人間の意識的な世界を形成している訳なのですが、一方でその働き具合は、三頭の馬から送られてくる情報の量と質次第で、生き生きと働き、或は居眠ったりもするのです。三頭の馬からたくさんの量の情報が送られてくる生活習慣があって、そうした情報の質に当の「前頭葉」自体がより高い評価を与えるような生活、自分なりの追及すべき「テーマ」があって、「テーマ」を実行するに際しての自分なりの「目標」があって、そうした日常生活を送ることにより自分なりの「生き甲斐や喜び」が得られている、そうした「生活習慣」(但し、ここにいう生活習慣とは、食生活ではなくて、脳の使い方としての生活習慣であることに留意する)が確立されていて、継続されている程、「前頭葉」の機能が活性化することになり、「アルツハイマー型認知症」の発病とは無縁の生活が保証されることになるのです。

(4) 趣味、遊び、人付き合い、運動又は地域興しなどの社会活動の「テーマ」の中で、自分なに興味が湧くものを選んで、そうしたテーマの実行により出来るだけたくさんの人と交わり、その実践により、自分なりの「目標」がある生活を楽しむことが、脳、就中、「前頭葉」を活性化させることとなるのです。そうした脳を使う生活、「前頭葉」の出番ができるだけ多い「生活習慣」が、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防することとなり、自分らしい「第二の人生」を完走することにつながるのです。

(5) 60歳を超えた年齢の「高齢者」の仲間入りをした「第二の人生」で、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となることもない「単調な生活」、ナイナイ尽くしの「単調な生活」、言い換えると、人生を自分なりに楽しむことをしないで、ボンヤリとした生活を日々送るだけの毎日を送っていると、三頭の馬から極端に少ない情報しか送られてこなくなった「前頭葉」の機能が、使われる機会が極端に減少した「生活習慣」の下で(出番が極端に減ったことにより)、廃用性の機能低下を起こしてくることになるのです。

(6) 「正常老化の性質」という第一の条件と「廃用性の機能低下」という第二の条件とが同時に充足されることによって、その「相乗効果」によって、脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を起こしてくることになり、その行き着く先に、「アルツハイマー型認知症」の発病が待っているということなのです。

(7)世界中の認知症の専門家達から「発病のメカニズムが分からない」と言われている「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎないのです。発病の原因は、「前頭葉」を含む脳全体の「器質的な変化」にあるのではなくて、「廃用性の機能低下」にあるに過ぎないのです。本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つければ、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善)によって、治すことが出来るからなのです。

 雨降って 転ぶとボケが忍び寄る 身体も寝たきり 脳も寝たきり

(8) 皆さんの周りで、日常的に、よく交わされていて、耳にする言葉ではありませんか。お年寄りが、雨が降って滑りやすくなった軒先で、転んで、複雑骨折して、3~4月間程入院とベッドで寝たきりの生活が続いてしまい、寝ては食い、食っては寝る(眠る)だけのユッタリとした養生生活を続けていると、身体は元の状態に戻ってきているのに脳が転倒してしまい、ボケが始まってくることを示唆した、経験則に基づいた言葉なのです。
 そのボケこそが、あの恐ろしい「アルツハイマー型認知症」のことなのです。入院して養生していた僅か4ヶ月程の間に、アミロイドベータが急激に蓄積して、それにより生成した「老人斑」が神経細胞の大量死を招いた結果として、重度の「記憶障害」の症状に起因した「アルツハイマー型認知症」の症状が発現してきたとでも言うのですか(「アミロイドベータ」仮説が主張する発病のメカニズム)。
ところがそのお年寄りが退院して、骨折が治っているので、カラオケに熱中して、毎夜のようにカラオケバーに出没して、演歌にはまり、それも、超ド級のド演歌を歌いまくるようになったのです。
そうした生活が来る日も来る日も繰り返されていく中で、なんと、「アルツハイマー型認知症」の症状が、私たちの区分でいう「小ボケ」の段階の症状が、忽然と消え失せてしまったのです(ちなみに、このお年寄り、『簡単な足し算や引き算、平仮名つづりの、物語を音読すること等は、一切していなかった』ことを注意書きしておきます)。
その上、そこで知り合ったお友達と、安・近・短の国内旅行を楽しむようになって、旅行の楽しみを覚えて、台湾にまでお友達と、海外旅行に出かけるまでになって、趣味や遊びや交遊を楽しむ機会が増えて、かつては『何もすることがなくて、有り余っていた時間』が、足りなくなるような生活が続くようになってくるという事象事実を、それらの「仮説」の類は、どのように説明出来るというのでしょうか。
(9) 自分なりに熱中できて、『時間があっという間に経って』しまう「趣味」を見つけて、その趣味を通じてのお友達との密な「交遊」が出来るようになり、親しくなったお友達と毎日のようにカラオケを歌っては、時には、旅行にも出かける生活をエンジョイしている日々の生活という脳の使い方としての「生活習慣」が構築され継続していることにより、居眠りし始めていた『前頭葉』が目を醒まし、更には、生き生きと働くようになったことが、「アルツハイマー型認知症」を発病していたそのお年寄りの症状(最初の段階である「小ボケ」の段階の症状)が消えた(認知症の症状が治った)真の原因だということに、認知症の専門家達は何時になったら気づいてくれるのでしょうか。
(10)『「アルツハイマー型認知症」は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」だけを対象として、且つ、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続により発病する病気』、『脳の使い方としての「生活習慣」に起因して発病し、症状の重症化が進行していく』ことになる病気、簡潔に表現すれば、『本態が廃用症候群に属する生活習慣病、老化廃用型の「生活習慣病」に過ぎない』のです。
このケースで説明すると、発病の経過はこうなのです。この人元々高齢者なので、加齢による脳の老化が進行していた(私たちが規定する発病の「第一の要件」である「正常老化」の進行)。転倒する前も、日々の暮らし方(脳の使い方としての「生活習慣」)は不活発で、趣味や遊びを楽しむタイプではなく、人づきあいも少ない人だった。それが、転倒による複雑骨折と更には入院をキッカケにして、何事に対しても更に意欲を落としてしまい、加えて、入院後の生活も(友達がいない為に訪ねてきてくれる人もなく)、寝ては食い、食っては寝る[眠る]だけのナイナイ尽くしの単調な生活の繰り返しだった。結果、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により(私たちが規定する発病の「第二の要件」の充足)、「アルツハイマー型認知症」の発病となったのです(「小ボケ」の段階)。
なお、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の開始と発病までの期間は、通常であれば半年間なのですが、それ以前の生活習慣及び発病時の年齢とにより、それよりも早いこともあれば、少し遅いこともあります。

(11)『「高齢者」と呼ばれる年齢になれば、誰もが「アルツハイマー型認知症」を発病することになる訳のものでものない』のも、厳然たる事実なのです。緩やかなカーブを描きながら、「加齢」の進行に伴って「前頭葉」の三本柱の機能の機能低下(脳の老化)が進行していくという「正常老化の性質」だけでは、「アルツハイマー型認知症」を発病することにはならないのです。「物忘れ」の症状が、どれだけ頻回に発現してこようとも、脳の正常老化のシグナルではあっても、脳の異常な老化、廃用性の機能低下のシグナルではないのです。両者の差異に気づいていないで、物忘れの症状が一つの目安であるかのような説明をする認知症の専門家が数多いのですが、根本的な誤りを犯しているというしかないのです。正常老化の性質だけでは、それがどこまで進行していこうとも(どれだけ加齢が進もうとも)異常なレベルにまで「前頭葉」の機能が低下することにはならないのです。
(12)機能は緩やかなカーブを描きながら低下していくものの、正常な機能レベルという範囲内でしか機能低下が進行していかない、それが、「正常老化の性質」の特徴なのです。それを異常な機能レベルにまで機能低下を進行させる要件とは何か、それが今日のテーマである、脳の使い方としての「生活習習慣」なのです。
 「アルツハイマー型認知症」の発病を左右する決定的な条件は、私たちが発病の「第二の要件」として規定する条件、キッカケを契機に開始される脳の使い方としての「生活習慣」であり、具体的には、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない『単調な日々の暮らし方』、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され、継続され、「生活習慣」化することなのです。
上述した発病の「第一の要件」(「正常老化」の性質に起因した「加齢」による脳機能の老化としての機能低下)に加重される条件としての機能低下、すなわち、発病の「第二の要件」(ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続することによる廃用性の機能低下)とが同時に存在し充足される条件下での「相乗効果」により、「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っているのです。
(13)「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の本態は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であるというのが、私たちの主張なのです。認知症の専門家とされる人達が主張している「アミロイドベータ説」も(我が国では、東大、京大、理化学研究所がその牙城)、「タウタンパク説」も、「脳の萎縮説」も、その全ての学説(仮説)が、「アルツハイマー型認知症」の本態を見誤ったものであり、それらの仮説の主張内容と「アルツハイマー型認知症」の発病との間の因果関係自体が存在していないものであることを指摘したいのです。
結論から先にいうと、『「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病』に過ぎないのです。但し、そこで注意しなければならないこと、それは、『発病を左右する「生活習慣」とは、「食生活」ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」、就中、「第二の人生」における脳の使い方としての「生活習慣」である』ということなのです。

(14) AI技術を駆使する時代の新産物として、カレーや地中海料理を食したり、葉酸(ビタミンM)を摂取することが、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防に効果があると主張する学者が現れてきたりもしているのですが、全くの間違いなのです。

(15)たとえどれだけ多くの項目を解析しようとも、カレーや地中海料理をよく食べるとか、赤ワインを好み、葉酸を毎食後摂取している等の「食生活」がらみの生活習慣ばかりで、肝心の『脳の使い方としての生活習慣』に関わる項目が載っていないデータを解析してみたところで、AI技術なるものを駆使して引き出され、共通に確認された項目として「カレー」或いは「地中海料理」を頻繁に食するとか、「葉酸を頻繁に摂取する」とか、「赤ワインをよく飲んでいる」とかが確認されたというだけのことであり、AI技術の活用自体が発病の「予防」との間の「因果関係」を立証した訳のものではないのです。それなりに権威ある学者が、言い切った事により、正しい主張であるかのような間違った評価を得ているというだけのものなのです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アルツハイマー型認知症」は、覚醒した「意識」が関わるタイプの認知症(I-03)

2024-01-17 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ


&1(脳の機能面からの主張と「脳機能データ」が根拠の「二段階方式」
(1)  人間だけに特有な世界である『意識的(目的的)な世界』は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭建ての馬車」を御者が運航する世界が分かりやすい比喩となるのです。


(2)  降って沸いた『キッカケ』の発生と継続でそれまでの自身の生き方を支え/自分なりに納得が出来ていた生き方/暮らし方である『自分なりの脳の使い方としての生活習慣』を継続して生きていくことが出来なくなり、この先の状況が好転する道筋も見通しも持てない状況が継続していて、『心が折れてしまい/意欲を喪失する』ことになるのです(能登半島地震の被災高齢者達に対する、特段の注意が必要不可欠となるのです。災害関連死を報道の中心に据えたり、一部の学者が提示する「身体や/脳のフレイル」を問題視している程度では、肝心要の問題である『アルツハイマー型認知症の発病(小ボケ)』及び『アルツハイマー型認知症の症状の進行』(発病の最初の段階であり、社会生活面での支障が出てくる「小ボケ」の段階の発病者は「中ボケ」へ、家庭生活面にも支障が出てくる「中ボケ」の段階の発病者は、末期の段階でありセルフケアにも介護が必要となる「大ボケ」へと症状が進行)することによる混乱した言動が生じてくる問題の報道、被災高齢者やその家族に対する啓蒙となる報道を行うべきなのです。

    

(3) 「キッカケ」の継続を契機に、心が折れて、意欲を喪失してしまうと、『意欲』が、「注意の集中力」を下支えていて、「注意の集中力」が『注意の分配力』を下支える『三層の機能発揮の構造』のメカニズムが存在している為に、「三層の機能構造を基盤とした』意識の働きのメカニズム機能発揮上の二重構造の存在=By Tad)に因り、『注意の分配力』の機能が、「評価の物差し=意識の首座=自我」に因る評価/関心/注意に従い、「前頭葉の個別認知機能群」である『実行機能=Executive Function』を駆使して、メタ認知し、メタ認知に僅かに遅れて連動する認知、実体験認知するという『意識的/目的的』な世界の機能発揮上の二重構造が、きちんと働かなくなり、前頭葉を含む脳全体の機能レベルが原因となり、状況の理解と判断、思考、行為、発言、行動や言動に、重大な支障が出てくるようになり、混乱し、アルツハイマー型(AD型)認知症の発病/症状の更なる進行(重症化の進行)へと繋がっていくことになるのです。

(4) 機能発揮上の二重構造発揮度が、『正常なレベル⇒軽度に異常なレベル⇒中等度に異常なレベル⇒重度に/極めて異常なレベルに』へと、正常な機能低下の進行(「正常老化」による機能低下の閾値を遥かに超えた異常な機能
低下の進行)を惹き起こしている真犯人は、「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容及び「アミロイドβ仮説」を筆頭とした(3つの仮説)が、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの変化に関わる「脳機能データ」の裏付けも無しに、憶測に因り大前提とする「器質的な病変に因る記憶障害」という要因ではなくて、
キッカケを契機に開始され、継続されてきた『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(但し、食生活は無関係なのであり、仕事というテーマとは無縁の暮らし方となるのが特徴である「第二の人生」を生きる上で日々展開される脳の使い方としての意味と観点から言う生活習慣であることに留意する)、言い換えると、「自分なりに納得が出来ている特定のテーマ」」の追求が無い暮らし方、
『生き甲斐無く、趣味なく、交友無く、運動する機会も無く、地域社会に貢献する活動とも縁がない、自身が納得できる生活習慣上の目標も無い』日々の脳の使い方としての生活習慣のことなのです。
※「アルツハイマー型(AD型)認知症というタイプの認知症は、仕事とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生を生きる高齢者だけ』が発病の対象となる「老年発症」が特徴なのです(アミロイドβ仮説の主張内容は、100%誤りの内容なのです)。

(5)  加齢による「正常老化の進行」という要因が、発病の基盤に在って(第一の要因)、キッカケの発生と継続を契機にして開始され/継続された「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」の継続による廃用性の異常な機能低下の進行要因が、発病の引き金となるのです(第二の要因)。
アルツハイマー型(AD型)認知症は、異なる二つの要因正常老化の進行の要因/廃用性の異常な機能低下の進行の要因)が、同時に存在し/充足されることに因る『相剰効果』に因って、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、且つ、「前頭葉」/左脳/右脳/運動の脳の厳密な順番に(高度な機能から、其れよりも低次な機能の順番に)廃用性加速度的異常な機能低下が進行して行くことに因り発病するのが特徴なのです(他の種類の認知症とは全く異なる進行の順番を示すのが特徴=14689例に上るAD型認知症の発病患者の前頭葉を含む脳全体の機能レベル厳密にリンクした三段階に区分される類型的症状ともリンクした脳機能データが示す『事象の事実としての脳機能データ』が存在している)。

⇔ 権威達の間で、世界的に通説の地位を誇る『アミロイドβ仮説』を筆頭とする「3つの仮説」も、「3つの仮説」の大前提理論である『DSM-Ⅳ』の規定内容も、前記の「事象事実」としての『脳機能データ』を説明できないことに注意(=「3つの仮説」の主張内容も、「DSM-Ⅳ」の規定内容も、誤りの内容ということになるのです)。

(6)  以下に提示するのは、私たち「二段階方式」独自の脳機能データであり、世界に誇れる質と量とが自慢。
左脳と右脳の働き具合(機能レベル)を精緻に判定できる手技として世界的に評価され、使用されている『MMSE』の実施結果の脳機能データなのです。

11の下位項目で構成され、30点が満点である『MMSE』の手技の『下位項目について、極めて厳密な得点の低下順(「AD型認知症」の発病者が出来なくなっていく項目の順番』、私たち「二段階方式」の呼称で言う『MMSE下位項目の項目困難度』の脳機能データ、『事象の事実データ』)が存在しているのです【私たち「二段階方式」が世界で初めて確認し、解明し、提示して来た】。

⇒「アミロイドβ仮説」を含む「3つの仮説」も、「DSM-Ⅳ」の規定も、この事象事実の存在を説明できないのです(=アミロイドβ仮説を含む「3つの仮説」も、「DSM-Ⅳ」の規定内容も共に、重大な誤りの内容であるということになるのです。

 

(7)  下記は、長野県の或る村での「高齢者(60歳以上)」の全数調査の結果
前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの散布図(前頭葉の機能レベルを「かなひろい」テストで、左脳と右脳の機能レベルを「MMSE」で判定した結果データのプロット図)

:正常、小ボケ、中ボケ、大ボケが存在する

(8)  私たち「二段階方式」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分される類型的症状」を指標化しています。
◎「小ボケ」:社会生活面重大な支障/脳のリハビリの実践に因り回復/症状の進行の抑制が可能

 

◎「中ボケ」:家庭生活面にも重大な支障/脳のリハビリの実践に因り症状の進行の抑制が、未だ可能

  

◎ 大ボケ:セルフ・ケアにも重大な支障/症状の進行の抑制は、最早困難(身体がもつ限り、症状が更に重くなっていくだけ)。



&2 『意識的な世界』を支配する脳全体の司令塔の「前頭葉」の役割り
(1) 私達人間だけに特有な世界である意識的目的的)な思索や思考や行為や行動や言動の世界で、何等かの「テーマ」を意識的(目的的)且つ適切に行おうとするに際しては、意識が覚醒した世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」(前頭前野の穹窿部に局在する複合機能体)の機能が、正常なレベルに在って機能していることが必要不可欠の条件となります(『前頭葉』の機能が複合機能体であることに気が付いて初めて、意識の機能構造の解明に繋がり、或いは、『前頭葉の機能レベル』を精緻に判定出来る「手技」の開発へと繋がるのです)。

※1 睡眠中や酒が進んで酔っているときは、「前頭葉の三本柱(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能)」の機能が、正常なレベルでは機能し得ない状態にある為に、司令塔の役割を担っている複合機能体である『前頭葉』の機能が、司令塔の役割を果たすことが出来ない状態に在るのです(睡眠中は、脳を守るために、『前頭葉の三本柱』の機能を休ませている仕組みが、存在していることが理由であり、進化で獲得されたメカニズムが存在)休ませている。※2「記憶した中身を睡眠中に整理している」とかの仮説は、真っ赤な大ウソであり、『記憶は、記銘時の記銘度が高いほど、よく保持されて、よく想起されることになるだけ』なのです。

(2) 私達の意識的(目的的)な世界で、「脳全体の司令塔の役割り」を担っているその『前頭葉』は、左脳、右脳及び運動の脳という3頭の馬が牽引する「三頭建ての馬車」を操り、運航する『御者』の役割りを担っているのです。
 
◎脳は、機能分担している        ◎「二段階方式」に因る区分
  


※1 頭のてっぺんの所には、身体を動かす指令を出す「運動の脳」があります。脳卒中で、半身麻痺になる人がいます。運動の脳の左の部分が壊れると、右半身麻痺が起きます。右の部分が壊れると、左半身麻痺が起きます。運動の脳の左の部分が右半身を動かしていて、右の部分が左半身を動かしていることが分かるのです。

※2脳の後ろの左側部分には、勉強や仕事などをする為の「左脳」があります。左脳は、言葉や計算や論理や場合分けなど「デジタルな情報」を処理しているのです。
※3 脳の後ろの右側部分には、趣味や遊びや人付きあいなどを楽しむ為の「右脳」があります。右脳は、色や形や空間や感情など「アナログな情報」を処理しているのです。
※4 額のところ(前頭前野の穹窿部)には、脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体の「前頭葉」があります。

※5私達が意識的に何かの「テーマ」を実行しようとするとき、どのような「テーマ」をどのように実行するか、「運動の脳」をどのような目的の為にどのように働かせるか」(身体を意識的に動かす「テーマ」)、「左脳」をどのような目的の為にどのように働かせるか」(言葉や計算や論理や場合分けなどデジタル情報を処理する「テーマ」)、「右脳」をどのような目的の為にどのように働かせるか」(色や形や空間認知や感情などアナログ情報を処理する「テーマ」)は、複合機能体である「前頭葉」という脳機能が評価し、比較し、選択し、決めているのです〈⇒全てが、「無意識」ではなくて、「意識的/目的的」な自由意思に基づいた選択により、実行されているのです〉。

言い換えると、「左脳、右脳及び運動の脳」という「3頭建ての馬車」の御者である脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」が3頭の馬と協同しつつ周りの状況を分析し理解し判断して、「テーマ」とその内容の組立及び実行の仕方を決定し、且つ、それらに対し必要な指令を出して実行しているのです。

※6これが、意識的(目的的)な思考、発言、行為や言動或いは行動の実行における脳の働き方の全体像なのです。手足となる「三頭の馬」を十分に働かせられるのも、不十分にしか働かせられないのも、『全ては、「前頭葉」の働き方次第』ということになるのです。

(コーヒーブレイク) 或る時期Tadの相方のKinukoは、浜松医療センター脳外科で(当時、厚生省に指定された僅かな数の「老人性痴呆疾患センター」が、精神疾患と誤解されていたアルツハイマー型認知症』の診断は精神科の精神科医が行うものとされていたのですが、浜松医療センターだけが、脳外科の脳外科医であり、副院長でもあった金子医師が診断を行ったのです)に、患者の治療前と治療後の『脳の働き具合』の変化(前頭葉の働きが正常であるか否か/前頭葉がどの機能レベルに在るか)等を調べる仕事をしていました。
その関係で、様々な「神経心理機能テスト」を自ら開発する仕事に挑戦し、様々な神経心理機能テストを開発し、金子医師に因る診察に活用したのです。
複合機能体でもあるその「前頭葉」には、発想したり、計画したり、工夫したり、推理やら洞察をしたり、機転を効かせたりする為の様々な働きが詰まっています。
更には、自分の置かれている状況を判断し、種々ケースワークしたうえで、実行テーマの内容や実行の仕方を選別して、最終的に決定するために必要な「評価の物差し=自我=意識の首座」という大事な働きがあります。私たちが遭遇する様々な状況に対して、自分なりの適切な選択が行えるのは、この『評価の物差し』の働きがあるからなのです。

※7 意識の覚醒下、『評価の物差し』による評価、注意、関心に従い、『注意の分配力』の機能が、個別認知機能群であり、「実行機能」(Executive Function)と総称されている当該個別認知機能群を駆使して、分析、理解、判断、企画、計画、検索、洞察、推理、シミュレーション、比較、決断、忖度、選択、抑制、感動等の機能を発揮して、思索し、思考し、行為し、行動し、発言し、言動やら行動を行っているのです(人間だけに特有な世界なのです)。

 &3 意欲、注意集中力及び注意分配力の「加齢」に伴う衰え方
(1) 意識が覚醒した状態下では、脳全体の司令塔で、置かれている状況を判断したり、何かを思いついたり、計画を立てたり、工夫したり、洞察や推理をしたり、機転を利かせたり、感動したり、抑制を働かせたり、各種の高度な働きを担当している「前頭葉」の機能、中でも、その個別の認知機能を発揮する上でとりわけ重要な各種情報及び状況の「認知度」並びに発想、洞察、工夫、機転、評価及び決断など「前頭葉」の高度な各種個別の認知機能の「発揮度」を左右する機能である『前頭葉の三本柱』の機能、具体的には「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の働きには、「加齢と共に老化し衰えていく」という重要な性質があるのです(「正常老化の性質」)。

※1 「意欲」の機能が「注意の集中力」の機能の発揮度を下支え、「注意の集中力」の機能が『注意の分配力』の機能の発揮度を下支える「3層の段階的な機能構造」が存在していることに注意(By Tad)。
※2 意欲/注意の主注力/注意の分配力の段階的な機能構造の存在の下で、『注意の分配力』の機能が、「評価の物差し」の働きに因る評価/関心に従い、「実行機能」を駆使する『機能発揮上の二重構造』が存在しているのです(Tadが、世界で初めて解明し、問題提起)。

(2)(前頭葉の三本柱の機能、評価の物差しの機能及び実行機能からなる複合機能体である『前頭葉』の各種個別認知機能(Executive Function)の発揮度を左右している「前頭葉の三本柱の機能」には、18歳から20歳代の半ばまでがピークで、20歳代の半ばを過ぎるころから100歳に向かって緩やかではあるが、一直線に衰えていくという「加齢の進行に内在した性質」が存在しているのです(By 「二段階方式」)。 

※1アルツハイマー型認知症」を発病する人の割合が急に多くなってくる第二の人生が始まったばかりの60歳代後半にもなると、脳の使い方としての生活習慣の如何に関わらず、そうした性質を持つ「前頭葉の三本柱」の働き具合は、ピーク時の18歳から20歳代の半ば頃に比べて、半分以下のレベルにまで衰えてきているのです(NHKのチコちゃんに叱られるでも紹介された二段階方式が誇る「脳機能データ」)。

様々な種類が数ある認知症の大多数90%以上を占めていて、専門家達からは原因も分からないし治らないし、予防することもできないと言われている『アルツハイマー型認知症』の正体は、『加齢』による脳の老化という性質(正常老化の性質)が、基盤に存在するのです。この「加齢による脳の老化」という問題が基盤にあるからこそ、「アルツハイマー型認知症」は、若者には関係なくて、「60歳代以降の高齢者だけが発病の対象となる」(老年発症)のです。

(3)「アルツハイマー型認知症」は、「加齢に起因した脳の老化要因」が基盤に在る認知症なので、「第二の人生」を送る60歳を超える年齢の「高齢者」だけが発病の対象となる「老年発症」が特徴となるのです。
※1 権威が提示する「若年性アルツハイマー型認知症」という病名の認知症は、この世に実在していない架空の認知症』であり、『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定出来る「手技」を持たないために、外観からの観測に基づいた「重度の記憶障害の症状」だけから憶測して作り出したもの。器質的な原因に基づいた『重度の記銘力障害』が原因で発現する『極めて重度の記憶障害』の症状を呈するものの、『前頭葉』の機能が正常なレベルに在る『側頭葉性健忘症』である病気を誤診して、「若年性アルツハイマー型認知症」という病名の下で、『診断しているだけ』なのです。

&4 廃用性の機能低下により、脳の機能が衰えていく順序
(1) 脳全体の司令塔の役割を担っていて、自分の置かれている状況を分析し、理解し、判断したり、実行すべき何かの「テーマ」を発想したり、実行の計画を立てたり、実行の仕方を工夫したり、実行結果を洞察し推理したり、状況の変化に対し咄嗟に機転を利かせたり、各種の高度な働きを担当しているのが「前頭葉」の機能なのです。

(2) 中でも、意識的に何かの「テーマ」を実行する場面で、「前頭葉」の各種の「個別認知機能」を正常に発揮するには、一定レベル以上での「認知度」が確保されていることが必要となります。その「認知度」を左右する機能である「前頭葉の三本柱」の機能(「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能を総称して、私たち「二段階方式」が命名した呼称)の働きなのです(「前頭葉」の各種個別認知機能であるExecutive Function発揮及び発揮度に関わる「機能発揮上の二重構造が、存在しているのです=By Tad)。
然もこの『前頭葉の三本柱』の機能には、上述したとおり、「加齢と共に徐々に老化し衰えていく」という重要な内在的な性質があるのです(この「前頭葉の機能についての「年齢別の機能低下のカーブブ」は、NHKの「チコちゃんに叱られる」の番組で、有限会社エイジングライフ研究所が有する独自のデータとして紹介され/取り上げられたのですが、その時、ハーバード大学提供のデータとして取り上げられたのが、「左脳と右脳のデータ」だったのです。

※1 仕事というテーマとは無縁の日々を送ることになる第二の人生を送る『高齢者』(老年発症が特徴である「アルツハイマー型認知症」の発病群)の日々の生活(『脳の使い方』としての生活習慣)にとって、追及する自分なりの特定の「テーマ」がなく、生き甲斐や目標もなく、趣味や遊びや人付きあいもなく、運動もせず、何らかの社会活動に参加する機会もない単調な生活振り、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続していると言うことは、脳の機能面から言うと、「前頭葉」の機能の中でも最も基本的で不可欠な機能であり、「認知度」を左右する働きをしている「前頭葉の三本柱」の機能の出番が極端に少ない生活習慣(実行機能の行使の場面が極端に少ない=前頭葉の出番が極端に少ない)を送っているということになるのです。

※2 言い換えると、内在する「正常老化」の性質により、もともと加齢により機能が衰えていく性質を持つ「前頭葉の三本柱」の働き(機能発揮上の二重構造から=実行機能が=前頭葉)が、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続して送っている中で、膝の筋肉と同じように、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行を惹き起こしてくることになるのです(ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』の継続という要因が、発病の引き金となる要因)。

この加齢により機能低下していく衰え方(衰えるカーブの角度)が予想以上に大きいので、それを下支えしてやる日々の生活、具体的には、自分なりに日々の生活を楽しむ「生活習慣」の構築が不可欠となるのです。
「意欲」が湧いてきて、「注意の集中力」や「注意の分配力」を発揮する場面が多い具体的な「テーマ」を、できる限りたくさん持ち、且つ蜜に/継続して実践することが、「仕事」という「テーマ」の遂行とは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」では、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病である「アルツハイマー型認知症発病を予防(発病時期の先送り)する為にも」、強く求められることになるのです。

&5  「意識が覚醒した状態下での機能発揮上の二重構造」の存在(ByTad)
(1) 意識的(目的的)に何かの「テーマ」を実行する場面で、分析、理解、判断、考察、洞察、推理、発想、企画、計画、創意、工夫、予見、シミュレーション、修正、整理、選択、機転、抑制及び感動等、「前頭葉」の個別認知機能群である「実行機能」(=Executive Function」)を構成している各種の高度な個別の認知機能を正常に発揮する為には、一定レベル以上での「認知度」が確保されていることが不可欠となるのです。認知度が一定レベル以下だと、「前頭葉」の各種個別の認知機能自体が必要なレベルで発揮されなくなる(不十分/不適切/不正確にしか発揮されない)のです。

(2) そうした「個別認知機能」の『認知度』の高さ或いは低さを左右しているのが、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉の三本柱」の機能の役割なのです(「認知度」と「発揮度」とが共に、「前頭葉の三本柱」の機能の機能レベル及び発揮度と「リンク」していると言う『機能発揮上の二重構造』が存在しているのです=By Tad)。

(3)この「前頭葉の三本柱」の機能自体に、「加齢と共に老化し衰えていく」という重要な性質(正常な機能レベルの範囲内で、機能低下が進行して行く=正常老化の性質)が内在していることは、前述した通りなのです。
 意識が覚醒した世界、目的的な世界に於ける脳全体の司令塔は「前頭葉」であり、その「前頭葉の三本柱」の機能自体に『加齢と共に働きが衰えていく』という性質、「正常老化の性質」が内在していることが「アルツハイマー型認知症」発病/症状の更なる進行のメカニズムを理解/解明する上で、不可欠の重要な要因となるのです(私たち「二段階方式」独自の見解)。

&6 『アルツハイマー型認知症』は、『脳の使い方』という視点からの『生活習慣病』に過ぎない

(1) 正常な老化の過程とはいえ、加齢による老化の進行により「前頭葉」の機能が低空飛行状態に入ってきている60歳を超えた『高齢者』と呼ばれる年齢の「お年寄り」(年齢が発病の「第一の要因」=正常な機能低下=正常老化の進行)が、『前頭葉』を積極的には使わない生活、言い換えると、追及する「自分なりの特定のテーマ」がなく、生き甲斐や目標もなく、趣味や遊びや人付きあいもなく、運動もせず、何等かの社会活動に参加する機会もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々継続していると(脳の使い方としての視点で言う「単調な生活習慣」の継続が、発病の「第二の要因」廃用性の異常な機能低下)、出番が少ない為に使われる機会が極端に減った複合機能体である「前頭葉」が廃用性の異常な機能低下を起こしてきて、異なる二つの要因(第一の要因と第二の要因)とが、同時に存在し重なり合うことの相剰効果によって、「前頭葉」を含む脳全体の機能低下の進行(老化)が加速されていくことになるのです(廃用性加速度的異常な機能低下の進行=老化が加速されていくことになる結果、発病へとつながる老化・廃用型の『廃用症候群』=「二段階方式」独自の見解=住民参加型の地域予防活動の顕著な成果と脳機能データとに裏付けられていて、疫学的方法により、正しいことを実証済み)。

(2) 「加齢」要因(発病の基盤の要因/正常老化の進行)に加えられる加重要因としてのナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した、廃用性の異常な機能低下の進行(発病するか/しないかを区分けている要因)が引き金となり、『前頭葉』を含む脳全体の機能について、廃用性加速度的異常な機能低下が進行して行く先に、「アルツハイマー型認知症」(「晩発型アルツハイマー病」とも言います)の発病が待っている最初の段階が、『前頭葉』の機能だけが異常なレベルに衰えが進行してきている『小ボケ』の段階なのです(⇒世界中の権威機関は、小ボケも中ボケも、見落としている老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないことに注意して下さい)。

※1 第一の要因と第二の要因が同時に存在し、充足されることに因る『相剰効果』により、廃用性加速度的で異常な機能低下が進む時は、直線的ではなくて放物線を描いて加速度的に脳の機能が衰えていくのが特徴であり、その場合、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能から真っ先に(最初に)異常なレベルに衰えていき、次いで、左脳や右脳や運動の脳がその順番で、異常なレベルに衰えていくのが特徴なのです{⇔頭で張り付けたデータ、長野県内の或る村での全数調査の脳機能データである「かなひろいー前頭葉の機能レベルとMMSE-左脳と右脳の機能レベルの散布図を参照」}。

※2更には、「アルツハイマー型認知症」の場合は、MMSEテストで判定される下位項目(「左脳及び右脳」の機能に関する項目)の衰え方にも、明確で、『厳密な規則性がある』ことが重要な特徴なのです(衰えていく厳密な順番とそのパターンがあるのです)。

※3 この事実一つをとってみても、世界的に『通説の地位』に在る{我が国では、東大、京大、理化学研究所ーMIT研究室(利根川進)が、アミロイドβ仮説の牙城であり=公明党の要求で、厚労省が推進する川下対策(ボケても安心な社会作り)の政策の根拠理論とされていて、23兆円超もの天文学的規模での血税を垂れ流している世紀の愚策)等が、社会に害悪を及ぼす牙城}とはいえ、私たち「二段階方式」は、3種類の精緻で膨大な「脳機能データ」により、「アミロイドβ仮説は、誤りだと実証できる」のです。

「前頭葉」と「左脳及び右脳」のそれぞれの衰え方が、他の種類の認知症或いは認知症と紛らわしい病気(若年性アルツハイマー型認知症という架空の病気にされている側頭葉性健忘症、感覚性失語症、一過性全健忘、老年期うつ病、緩徐進行性失行等)との鑑別の上で、極めて重要且つ客観的な指標としての役割を果たしてくれるのです。⇒この指標は、「二段階方式」による「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の判定上の重要な一つの柱となっています。

※4「DSM-Ⅳ」の規定も、アミロイドβ仮説も、誤りの内容なのです

(3) 世界中の認知症の専門家達から原因不明と言われている「アルツハイマー型認知症」は、専門家達が憶測により誤解している(重度の物忘れの症状を特徴とする「神経変性疾患ではなく)、上述したように、「加齢とともに脳の老化が進む」という(「第一の要因」)と「キッカケ」の発生と継続により心が折れて、意欲を喪失した為に開始され、継続される『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続』に起因した廃用性の異常な機能低下の進行」という(「第二の要因」)、『異なる二つの要因の同時存在に因る相剰効果』による、廃用性加速度的異常な機能低下の進行というメカニズムにより、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行(正常な老化が更に「加速」されること)により、発病/症状の重症化が進行するというのが、脳機能データと実践の成果に裏付けられ、452の市町村での「住民参加型の地域予防活動の実践の顕著な成果に因り、疫学的方法によって実証されている」、私たち「二段階方式」の主張内容なのです(アミロイドβ仮説が誤りだと実証できる3種類の脳機能データが存在し、何時でも提示できる)。

※ 『アルツハイマー型認知症』は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベル厳密にリンクした三段階に区分される類型的な症状が発現してくるのが特徴となるものであり、アミロイドベータが蓄積することにより生成される老人斑がもつ毒性に因り神経細胞の大量死に起因した記憶障害が惹き起こされることにより発病/症状が進行すると主張するアミロイド・ベータ仮説の主張内容は、単なる憶測の類であり、アミロイドβの蓄積〈老人斑の沈着〉と発病/症状の進行との間には、因果関係自体が存在していないのです。

(4) このメカニズムのもとでは、「第一の要因」は誰しも共通であり、「第二の要因」こそが「アルツハイマー型認知症」を、発病するか/しないかを決定づけ/区分けている要因(発病の引き金)ということになります。
脳の使い方」としての『生活習慣』であり、食生活は無関係なのです
言い換えると、認知症の大多数90%以上を占める「アルツハイマー型認知症」は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という、仕事とは無縁の日々の暮らし方が特徴となる第二の人生での「脳の使い方としての生活習慣」と密接不可分の関係がある病気なのです。

(5)「原因も分からないし、治せないし、発病を予防することが出来ない認知症」と言われ、放置されたままになっている「アルツハイマー型認知症」という病気は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎないというのが私たち「二段階方式」独自の見解(主張)であり、疫学的方法により実証済みなのです。

私たち「二段階方式」(KinukoとTadの二人だけのエイジングライフ研究所)は、『アルツハイマー型認知症』の発病自体の予防に特別な関心を抱いた特定の先駆的な市町村(北海道から九州に跨る452の市町村)での『住民参加型の地域予防活動』の実践展開による顕著な成果の裏付けの下に、「アルツハイマー型認知症は、早期発見(小ボケ/中ボケ)と早期治療(当の本人の「脳の機能レベル」に見合っていて/当の本人なりに前頭葉が活性化する生活習慣の改善と継続的な実践)により、治せる(小ボケ)及び/又は、症状の更なる進行を抑制出来る(小ボケと中ボケ)し、発病自体を予防することが出来る=発病時期を先送りすることが出来る」タイプの認知症であると確信し、認知症の専門家達や世間の人々に対して主張し、問題提起して来ているのです。

◎ヒルトン・グランドバケーションズ・クラブ(HGVC)のハワイ島の施設
 
&7 「アルツハイマー型認知症」の発病を予防するには、自分なりに日々の生活を楽しむ「生活習慣」の構築と継続的な実践が不可欠
(1) 新型コロナが流行する前は、毎年、2週間、ハワイ(オアフ島とハワイ島の2島)へ行っていましたが、コロナ以降行っていないので、そろそろハワイ詣でを復活するかなという心境。
これは、或る年、日頃密なお付き合いをしているお友達と4人で、常夏のハワイに行った時の写真です。

(2) その時は、ハワイ島7日間及びオアフ島7日間の行程でした。
宿泊は、私たちKinukoとTad が会員であり、ヒルトン・ホテルが運営しているリゾートのヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブ(HGVC)でのステイです。

(3) ハワイ島では、ヒルトンのリゾートであるワイコロア・ビレッジのキングスランドにあるビラの部屋(3LDKで130㎡の広さ)に泊まりました。オアフ島では、ハワイアン・ビレッジのラグーン・タワーの部屋(2LKDプレミアのオーシャンフロント)に泊まりました。日本食用の食材はスーパーで何でも手に入ります。果物は、ファーマーズ・マーケットで朝採れの完熟物(主にパパイヤ等)を買ってくるのです。朝食は、ラナイで季節の果物と軽食を食べて、100%コナコーヒーを飲みながら、『ハワイの風を満喫』して過ごしました。女性陣が食事を作り、男性陣が皿洗いという役割分担です。

(4) ハワイ島では、ゆったりとしたリゾート・ライフを原則としつつも、レンタカー(6人乗りのSUV)で、ボルケーノやアカカの滝、ワイピオ渓谷等それなりに各地の観光スポットにも出かけました。
ハワイ島の一周も敢行しました。オアフ島では、ダイアモンドヘッド登山にも挑戦し、更にはオアフ島に住む友人のご好意により、オアフ島も、車で一周しました。

※ そうそう、ご存知のようにハワイに行くと日本人女性は、小柄でスリムで若く見られるので、リゾートの巨大なプールやあの有名なワイキキ・ビーチでも、その姿に自信を持って泳ぎました。
(5)  その時の、記念の写真をいくつかお見せしましょう。
◎ ハワイ島のワイコロア・ビレッジのキングス・ランドのビラとそのラナイでの一風景。

 



周りは、自前のゴルフ場(これは、キングス・コースの方)。
◎ 「ハワイ島の一景色」より;
  
左2枚は、ハプナ・ビーチ
 
◎ オアフ島ハワイアンビレッジのラグーン・タワーの部屋から見た景色と
フロント
  

◎ラグーン・タワー(21Fのオーシャン・フロントの部屋に宿泊)
  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

意識が覚醒した世界が関わる「アルツハイマー型認知症」(I-02)

2024-01-12 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
 

     

&1「アルツハイマー型認知症」を発病する「お年寄り」の特徴            
(1) 「アミロイドベータ仮説」の主張の間違いが確認される第一の事実は、「アルツハイマー型認知症」を発病する対象者が、『第二の人生を送る高齢者限定されている』という「膨大な脳機能データの裏付けを伴う疫学的な実証が為された事象事実」の存在です。
※1「アルツハイマー型認知症」の発病/症状が進行する原因(メカニズム)を研究するには、①高齢者であること及び②高齢者でも、仕事とは無縁の『第二の人生』を送っていることの2点について、何故なのかを探求すべきなのです。
※2 更に、専門的な視点から言うと、認知機能を語る以上は、意識が覚醒した世界(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルの変化(正常から異常への移り変わり)を能機能データとの関係で実証すべきものなのです(⇒発病との間の因果関係の実証は、必要不可欠のものとなります)。
※3 その意味では、米国精神医学会が策定したアルツハイマー型認知症の診断規定である「DSM-Ⅳ」の規定並びにアミロイドβ仮説に代表される「3つの仮説」(アミロイドベータ仮説、タウタンパク仮説、アセチルコリン仮説)の主張内容は、根本的な誤りを犯していると断ぜざるを得ないのです。
(2)日々の生活、「脳の使い方」としての『生活習慣』の在り方/在り様が発病するか/しないかを決定づける要となる要因なのであり、仕事とは無縁の暮らし方となる「第二の人生」に入っていったお年寄りは、60歳代以降の『高齢者』と呼ばれる年代になってから、「アルツハイマー型認知症」(晩発型アルツハイマー病)を発病する人の割合が、年齢が上がるにつれて、どんどん増加していくという事実にも着目すべきなのです(発病の基盤要因が『加齢』なのです=正常老化の進行=「発病の第一要件」)。
※1 発病する人の割合を示す数値は、定年退職などで「第二の人生」が始まったばかりの60歳代に12%(厚生労働省が600~700万人と言っているのは、末期段階の「大ボケ」だけの人数なのです。猶、ここに示す%の数値は、小ボケ、中ボケ及び大ボケの数の総計です。以下、同じ。)もの高い割合を示していて、70歳代に30%、80歳代に50%、90歳代に75%、加齢の極まりの100歳代には97%というように、加齢の進行につれて(年をとるにつれて)、どんどん発病者の占める割合が増加していくのが特徴なのです。
そもそも「第二の人生」に入っているということは、普通は高齢者と呼ばれる年齢になっているということなので、「加齢による前頭葉の老化の問題」(発病の第一の要件)を誰でも抱えているのです。
※2  それでは、高齢者は誰でも「アルツハイマー型認知症」を発病するのかと言うとそうではありません。
70歳代のお年寄りの30%が「アルツハイマー型認知症」になるのに対して、80歳代になっても50%のお年寄りは「アルツハイマー型認知症」にならないで、それなりに「社会生活」を送っているのです。「アルツハイマー型認知症」になるかならないか、その差はどこからくるのか、毎回このブログを読んでいる方はもうお分かりでしょう。
※3「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄りは、日々追及する特定のテーマがあって、日々、『前頭葉』が活性化するする生活習慣を送っているのが特徴である「カクシャク老人」と呼ばれる人達の生活振りとは対照的な生活振りを送っているのが特徴なのです。
その特徴的な生活振り(「生活習慣」)とは、「時間はたっぷり有るのに、することがない毎日」を送っていることなのです。
ただボンヤリと暮らすだけの毎日、言い換えると、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活が継続」する日々を送っているのです。
※4  第二の人生に入っていったお年寄りの中で、とりわけ「アルツハイマー型認知症」を発病するお年よりは、日々の脳の使い方という視点から見た「生活習慣」に問題があるのです(第二の要件)。
  「脳の使い方としての意味で言う、生活習慣」に問題があるということは、言い換えれば、脳の司令塔の『前頭葉』(左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭建ての馬車」を運行する『御者』)の「使い方に問題」があるということなのです。
「アルツハイマー型認知症」になるか、ならないか、その差は、毎日の「前頭葉の使い方の差」、毎日の生活の中で「前頭葉の出番」がどの程度あるのか、ないのかにあるのだということを、第二の人生を送っているお年寄り(家族)は、深く心に刻んで欲しいのです。
※5  意識的な世界は、三頭立ての馬車の運行と言えば、理解し易いでしょう!
(3) 意識的(目的的)に何かをしようとする時、自分の置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿った追及すべきテーマとその実行内容を企画し、計画し、その実施結果をシミュレーションした上で、どのような内容の行為をどのように実行するのかを最終的に選択し、実行の決断をするのが、脳全体の司令塔である「前頭葉」の働きなのです。
(4) ナイナイ尽くしの「単調な毎日」では、前頭葉の出番が少なすぎて、働く場面が足りないということなのです。
働く場面が足りない(使われる場面が、余りにも少な過ぎる)ので、「前頭葉」が廃用性の異常な機能低下の進行(老化を加速させる)を起こしてしまうのです。明日からと言わず今日のうちに、この点に焦点を当てて、日々の過ごし方をチェックしてみて欲しいのです。
「前頭葉」が不十分にしか使われないことで起きてくる「廃用性の異常な機能低下」は、下図(&6)に示すように、小ボケ、中ボケ、大ボケと症状が進むにつれて、直線的ではなくて、放物線を描く(加速度的な)衰え方を示していくのです(全数調査結果である、正常老化から異常な老化への分布図参照)。

注)「廃用性の異常な機能低下」とは、或る器官を不十分にしか使わないことが一定期間継続すると、そのことが原因で当該器官の機能が障害され機能の異常な低下が起きてくることを言います。
廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』である「アルツハイマー型認知症」の発病者である場合の異常な機能低下は、膝の筋肉のような肉体的なものだけではなくて、精神的なものにも起きるのです。
これまでのブログの説明でお分かりのように、「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する「生活習慣病」であるというのが私たちの主張です。専門家たちが主張しているような、脳の委縮や、アミロイドβやタウタンパクの沈着が原因で起きてくる病気ではないのです。
                                                                                                    
&2 意識的(目的的)な世界と発病者の脳の働きとの関係
(1) 結論を先に言うと、「アルツハイマー型認知症」は、意識が覚醒した世界(目的的な世界)が関わる認知症なのであり、様々な程度及び態様に因り発現してくる様々な症状は、『意識が覚醒した世界における脳全体の司令塔の役割を担っている前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)の三段階に区分される『類型的症状』(改訂版30項目問診票)が発現してくるのが特徴なのです。
(2) 世界中の権威機関がこれまで行ってきたような、いろいろな程度と態様の「症状」を評価の基準があいまいなままに並べてみたり(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルという視点が欠けていて、「中核症状」とか「周辺症状」とかに言葉の羅列だけで区分するのが権威機関の世界)、いろいろな程度と態様の「脳の萎縮」の度合いを計測するだけの方法では、「アルツハイマー型認知症」の原因を見つけることも、更には、回復及び/又は、症状の更なる進行の抑制が可能な本当の意味での早期の段階(「小ボケ」や「中ボケ」)を見つけることは出来ないのです。
(3)どんな程度と態様のものであれ、(アルツハイマー型認知症の発病としての「症状」は、『前頭葉』を含む、脳全体の働き具合のアウト・プット)なのだから、「脳の働き具合」と症状とをリンクさせて計測することが必要不可欠となるのです。
その為には、脳を解剖してみるのではなくて、働いてる脳の「働き具合」を計る物差しの開発が不可欠となります。「二段階方式」と呼ばれる「神経心理機能テスト」は、協働して働いている前頭葉と左脳及び右脳との働き具合を客観的に計測できる優れた手技なのです。
(4)私たち(エイジングライフ研究所)が独自に開発した「二段階方式」の手技の活用により、私たちが計測したデータの詳細な説明に入る前に、脳の機能について、ここで概観しておきたいと思います。
頭のてっぺんの所には、身体を動かす指令を出す「運動の脳」があります。脳卒中で、半身麻痺になる人がいます。運動の脳の左の部分が壊れると、右半身麻痺が起きます。右の部分が壊れると、左半身麻痺が起きます。運動の脳の左の部分が右半身を動かしていて、右の部分が左半身を動かしているのです。
脳の後ろの左側部分には、勉強や仕事などをする為の「左脳」があります。左脳は、言葉や計算や論理や場合分けなど「デジタルな情報」を処理しているのです。
脳の後ろの右側部分には、趣味や遊びや人付きあいなどを楽しむ為の「右脳」があります。右脳は、色や形や空間や感情など「アナログな情報」を処理しているのです。

(5) そして、額のところには、意識が覚醒した世界(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」(前頭前野の穹窿部に局在する『複合機能体』を言うものとする。以下、同じ)があります。
私たちが意識的(目的的)に何かのテーマを実行しようとするとき、どのようなテーマをどのような目的の為に、どのように実行するか、「運動の脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか」(体を動かすテーマ)、「左脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか」(言葉や計算や論理や場合分けなどのテーマ)、「右脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか」(色や形や空間認識や感情などのテーマ)、全ては司令塔の「前頭葉」が周りの状況を判断して決定し、指令を出しているのです。
※1意識が覚醒した世界、目的的な世界は、左脳、右脳及び運動の脳
という3頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」を運行する世界と考えると分かり易いでしょう。馬車を運行する役割を担っている御者が『前頭葉』という脳機能の役割なのです。
その前頭葉には、発想したり、計画したり、工夫したり、推理やら洞察をしたりするための様々な働きが詰まっています。
更には、自分の置かれている状況を分析し、理解し、判断して、種々ケースワークした上で、実行テーマの内容や実行の仕方を選別して、最終的に決定するために必要な「評価の物差し」という大事な働きがあります。
※2 老人会でゲートボールを楽しむ時も、お茶を飲みながら友達と趣味や遊びや家庭の問題など世間話に花を咲かせる時も、友達を家にお呼びして得意の手料理でもてなす時も、家の周りに樹木を植えたり草花を咲かせて楽しむ時も、脳全体の司令塔の前頭葉が、「周りの状況を判断して、テーマを企画して、何をどのようにするかをケースワークした上で決定し、必要な指令を出して、実行させている」のです。

(6) 上記が、意識的な世界における脳の働き方の全体像なのです。
 三頭の馬を十分に働かせられるのも、不十分にしか働かせられないのも、『前頭葉の働き次第』ということなのです。御者が馬をあやつれなくなったら、どうなりますか?
馬はどこへ行ったらいいのか分からなくなってしまうでしょう。
※1 脳の働きが異常なレベルに衰えてきて、その為に社会生活(小ボケ)や、家庭生活(中ボケ)やセルフ・ケア(大ボケ)にも支障が起きてくるのが、「アルツハイマー型認知症」という病気なのです。
脳の司令塔の「前頭葉」がちゃんと働かなくなった時点(前頭葉の機能レベル異常なレベルに衰えが進行してきた時点)で、ほんの少し前に食事をしたばかりなのに、そのことさえ思い出せないような「重度の記憶障害」が出てくるようになる、はるか前の段階で、「アルツハイマー型認知症」は、もう始まっている(発病)のです。
※2「アルツハイマー型認知症」の原因を見つけるにも、小ボケや中ボケの軽い段階で見つけて治すにも、適切な介護をするにも、更には予防するにも、「脳の働きという物差し」が不可欠になるのです。
※3 馬の働きでしかない左脳と右脳を計測し判定するMMSEだけの実施では、発病の有無の判定は出来ないのであり、司令塔の『前頭葉の機能レベル』についての精緻な判定が要求されるのです。

&3 アルツハイマー型認知症発病者の脳の働きと症状との関係(Q/A形式)
Q:私達老夫婦には子供がいない上に、来年には揃って古希を迎えます。年をとってきて一番恐ろしいのは、認知症のことです。認知症の大多数を占める「アルツハイマー型認知症」は、「脳の働き」が異常なレベルに衰えることで、いろいろな「症状」が出てくる病気と聞いています。正常でない「脳の働き」とはどんなことを言っていて、そのレベルの脳の機能と「症状」との関係はどのようになっているのでしょうか。
KinukoとTadが日々暮らす本宅!
Answer:
(1)アルツハイマー型認知症の「症状」は、『前頭葉』を含む「脳全体の働き具合」(脳の機能レベル)の衰えとその結果(アウト・プット)なのです。脳の機能が全般的に正常レベルであれば、認知症の症状は出てきません。脳の機能が異常なレベルであれば、認知症の症状が出てくるのです。但し、全ての意識的な行為は、コントロールタワーである「前頭葉」の機能レベルの影響を受けるので、最高次機能の前頭葉だけが正常なレベルでなくなり、左脳、右脳及び運動の脳が正常レベルであっても、アウト・プットである行為のレベルは正常レベルではなくなり、認知症の症状が発現してくるのです。
(2)「アルツハイマー型認知症」の症状は、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される段階的で類型的な症状が発現してくる」のが特徴なのです。
「DSM-Ⅳ」の基準が正しいと信じ込んでいる認知症の診断が専門の精神科医達は、この点に気づいていないだけなのです。
※1食事をしたばかりなのにそのことさえ忘れてしまう(思い出せない)「重度の記憶障害」の症状を呈してくるようになる(これは、「前頭葉」がほとんど機能しなくなる「重度認知症」(大ボケ)の段階の症状)はるかに前の段階で、左脳や右脳の働きは正常レベルでも「前頭葉」の働きが異常なレベルになった段階で、「アルツハイマー型認知症」は、すでに始まっているのです(これが、発病の最初の段階である、小ボケ=「軽度認知症」の段階」)。
※2私たち「二段階方式」がアルツハイマー型認知症の発病の最初の段階として定義し、提示している『小ボケ』の段階は、馬車を牽引する左脳、右脳及び運動の脳はすべて正常な機能レベルに在る(MMSEの得点が24点以上)のに対し、馬車の運行を操る御者の役割を担っている『前頭葉』の機能は、既に、異常な機能レベルに在る(改訂版かなひろいテストが不合格=年齢別の基準値)ことに注意が必要なのです。
(3)「脳の機能が全般的に異常」という要件を「前頭葉の機能が異常」という要件に変更すると共に、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした3つの段階(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)の各段階で発現する「特有の類型的な症状」とリンクさせて判定できる診断基準に変えてやらないと、『アルツハイマー型認知症』の発病の最初の段階であり、且つ、「回復/症状の更なる進行の抑制」が可能な本当の意味での早期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)と「中等度認知症」(中ボケ)とを見落としてしまうことになるのです。
※権威が提示する現状世界的な状態としては、小ボケだけでなくて、中ボケの段階さえも見落としていて、彼等権威が問題とする発病の初期段階は、失語、失認、失行(紛い)の症状の発現が確認される段階、私たち「二段階方式」の区分で言う『大ボケ』の後期(30点が満点であるMMSEの総得点が9点以下、一桁の段階)の発病者が対象とされているのです(厚労省も同じ誤りを犯している)。
(4)認知機能の障害がテーマである為には、脳の機能レベル(前頭葉を含む脳全体の機能レベル)が、『どのレベルにあるのか』並びに『そのレベルであれば、どのような症状が出てくる』のか、言い換えれば「脳全体の司令塔の前頭葉を含む脳全体の機能レベル並びに前頭葉を含む脳全体の機能レベルにリンクした特有の症状」を判定基準として指標化して、診断することが必要不可欠となるはずなのです。
※医療機関が屡々使用する「CT」や「f-MRI」や「PET」等の機器の使用では、費用が高価なのにも関わらず(売り上げが稼げる)こうした精緻な判定はできないのです。唯一つ可能で有効なのが、「二段階方式」のような費用が極めて安い(=医療機関での活用は、必要とされる売り上げが経たない/利益が稼げないと言う理由だけで困難!)「神経心理機能テスト」の活用なのです。
(5)「アルツハイマー型認知症」であるかどうかの診断(判定)や、症状の程度の判定並びに「アルツハイマー型認知症」の原因及び回復/症状の更なる進行の抑制が可能な『本当の意味での早期の段階』を見つけるには、「症状と脳の働き具合」との関係を基礎とすることが必要不可欠になります。
世間では、脳の委縮の度合いや重度の「記憶障害」を含む重い症状から「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の診断を行っていて、最早、症状の更なる進行の抑制さえもが困難な末期段階の「重度認知症」(「大ボケ」)を見つけているだけなのです。
これでは、せっかく見つけても手遅れ(「発病のレッテル貼り」だけの診断)、「アルツハイマー型認知症は、原因も分からないし、治らない病気」にされてしまうのです(医療費に、10兆円超の血税)。
(6)私達の「二段階方式」では、極めて多数に上る「前頭葉を含む脳全体の働き具合と段階ごとの特有で類型的な症状との関係」のデータの分析(「改訂版30項目問診票」として指標化している)から、「アルツハイマー型認知症」の判定、特に回復/症状の進行の抑制が未だ可能な本当の意味での早期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)を見つけることが出来ているのです。
※1 専門家達が屡々引用する「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment=MCI)」なる考え方は、MCIの該当者は、数年後には、アルツハイマー型認知症を発病することとなる「発病の前駆的な段階に在る」との説明が常套なのですが、前頭葉の機能レベルを含む脳機能データの裏付けさえもない憶測の類であり、MCIの該当者であるか否かの判定基準は、物忘れの症状を言葉で何段階かに表現しただけのものであり、肝心要の前頭葉の機能レベルとの関係は皆無なのです。「アルツハイマー型認知症」の発病者であれば、必ず、「前頭葉」の機能から真っ先に異常なレベルに廃用性の機能低下が進行して行くことにさえも無知な儘に、『物忘れの症状』の外観からの観測だけから、物知り顔に語るのです。
『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定する手技に欠ける彼ら権威は、認知機能障害がテーマとされながら、『前頭葉の機能レベルの精緻な判定』には、無関心を装うのです。
※2 そのレベルで、書籍迄発行する不条理が横行しているのです。

(7)認知症が専門の精神科医は、認知症の患者は脳が全般的に正常に機能しなくなった結果として、「社会生活」面(小ボケ)や「家庭生活」面にも(中ボケ)、更には、「セルフケア」面にも(大ボケ)重大な支障が出てくる病気を言うとしながら、「症状」については回復困難な末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の症状だけを取り上げているのです。
「社会生活」面に重大な支障が出てくる「小ボケ」の段階と「家庭生活」面にも重大な支障が出て来る「中ボケ」の段階と「セルフケア」面にも重大な支障が出てくる「大ボケ」の段階とでは、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」も、「発現する症状の程度」も、「症状の回復/進行の抑制の可能性の有無及びその程度」も、全く異なる(次元が異なると言える程の差がある)のに、そのことにさえ気づいていないのです。
※1 テレビの番組で、30代や40代のお笑い芸人たちの「物忘れの症状」を取り上げて、「アルツハイマー型認知症」の発病の危険度を云々する名医と言われる人達の発言には、驚くばかりなのです。
覚醒の度合いが異なるものの、「意識が覚醒」した状態下における「意識的(目的的)な行動」は、脳全体の司令塔の「前頭葉」が左脳や右脳や運動の脳と協働しつつ、それらをコントロールして実行されています。私達が提唱している「二段階方式」では、認知症のレベルは、「前頭葉を含む」脳全体の働き具合(機能レベル)とそれに厳密にリンクした特有の類型的な症状との関係で厳密に規定されており、「三つの段階」に区分します。
区分するレベルは、軽度なレベルから順番に『社会生活面』に重大な支障が出てくる「軽度認知症」(小ボケ)、『家庭生活面』にも重大な支障が出てくる「中等度認知症」(中ボケ)、『セルフケア面』にも重大な支障が出てくる「重度認知症」(大ボケ)となります。
※2 回復/症状の更なる進行の抑制の可能性の有無及び程度から区分すれば、「小ボケ」は回復/症状の進行の抑制が可能であり、「中ボケ」は症状の進行の抑制が未だ可能であり、「大ボケ」は症状の進行の抑制さえも、もはや困難なのです
(8) &6(1)の図は、「前頭葉」によるコントロールの下で協働しながら働く「脳の働き」の衰え方を、「二段階方式」に基づく「神経心理機能テスト」を使って調べた結果を示しています(「前頭葉」の機能レベルを『改訂版かなひろいテスト」により、「左脳と右脳」の機能レベルを『MMSE』で判定)。
「社会生活」が支障なくできていた脳の働きが、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続により廃用性の異常な機能低下の要因が加重され/老化が加速されることで、正常な老化の域を超えて加速度的に脳の機能の衰えが速まっていくとき、「衰え方の厳密な順序がある」のが、『アルツハイマー型認知症』の特徴なのです。
「社会生活」面に重大な支障が出てきて、「家庭生活」面にも重大なに支障が出てきて、「セルフケア」面にも重大な支障が出てくる原因である「前頭葉を含む脳全体の廃用性加速度的異常な機能低下の進行について、機能の衰え方に厳密な順序がある」こと及び脳の機能の衰えの段階ごとに「特有の症状がある」ことが分かるのです。
発病者の膨大なデータが示すのは、脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」が真っ先に異常なレベルに衰えていきます。 次いで、前頭葉と相互に情報のやり取りをしている左脳と右脳と運動の脳が、その順番で、衰えていくのです。

&4 症状の継続期間と「脳の老化のスピード差」をもたらす生活習慣の要因
(1)  心が折れてしまい、意欲を喪失して、何事にも挑戦しなくなり、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され/継続していくこととなる『キッカケ』の発生と継続を確認する作業が重要となります。
「我が身に突然降って沸いたように、発生して来た或る生活状況の大きく重大な変化」(=単調な生活習慣が始まるキッカケ)は、(仕事とは日々無縁の「第二の人生」を生きる上で、自分なりに追求出来ていて、自分なりに楽しみや喜び/時には生き甲斐が得られる脳の使い方としての暮らしぶり、明日も明後日も継続して行くことになる日々の脳の使い方としての生活習慣について、自分なりに納得がいく「生活習慣」を送れる状況が継続して存在していて、自分なりの楽しさや喜びや、時には生き甲斐が得られる源となっていた「生活習慣」の継続を阻害する要因の発生と継続の問題(状況)なのであり、その発生と継続が「キッカケ」となり、心が折れてしまい、何事に対しても意欲を喪失し、注意の集中力が続かなくなり、『注意の分配力』の機能が「評価の物差し」(意識の首座=自我)に因る評価/関心/注意に従い、「実行機能」を駆使して目的と目標を達成していく場面が極端に減ってしまうナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』(生き甲斐無く、趣味なく、交友の機会無く、運動をする機会も無い単調な生活習慣)が、始まり継続することで、(意識が覚醒した状態下での「脳全体の司令塔」の役割を担っている)複合機能体の『前頭葉』の機能が真っ先に(前頭葉の機能から、次いで左脳更には右脳最後に運動の脳の順番に、厳密な順番の下で)、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて行くこととなるのです。
(2) その進行過程で真っ先に異常な機能低下を進行させていくこととなる『前頭葉』の機能が異常なレベルにまで衰えが進行してきたその時が、『アルツハイマー型認知症』の発病の時なのです(発病の最初の段階の「小ボケ」であり、この時は、左脳、右脳及び運動の脳は、未だ正常な機能レベルに在ることに注意すること)。
(3) 発病してから3年間が「小ボケ」の期間、「中ボケ」の期間が2~3年間続き、発病から5~6年経つと「大ボケ」(=末期の段階の前期であり、専門の精神科医が初めて発病と考えている段階なのです)になる」というのが大原則であり、『標準的な滞留期間としての指標』となります(2019年の初頭から、我が国でも、新型コロナの感染の拡大が社会問題となり、感染を回避する為の『三密の回避(=ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』)の生活習慣の継続が、政府から公式に要請されたのです。その結果として、「第二の人生」を送っていた「高齢者」にとっては、アルツハイマー型認知症の発病リスクを抱え込む結果となり、その為の新規発病者が、(標準的な滞留期間)から、権威が発病の初期症状と考えている末期段階の症状、私たち『二段階方式』の区分で言う「大ボケ」の段階にまで症状が進行してきた発病高齢者達の人数の多さが、(2025年問題)に加える形で、これから世の中で騒がれるようになるということを問題提起しておきたいのです。
(4) 「大ボケ」の段階(前期後期とに区分けるのが、私たち二段階方式の特徴)になると、正常レベルへの回復は愚か、中ボケへの回復を期待することも、最早困難となり、その「大ボケ」のレベルの枠の中で、運動の脳や右脳を刺激する「生活改善」により「右脳が絡む感情面での」或る程度の改善/維持がみられることはありますが、「大ボケ」の枠の中で、更なる症状の進行が進んで行くことになる(身体がもつ人の場合は、植物人間状態にまで『脳の機能低下が進行して行く』ことになる)のです(公明党の要求を背景に、厚労省が推進している『アミロイドβ仮説を根拠とした、ボケても安心な社会づくりの政策』は、23兆円超もの血税を垂れ流すだけの世紀の愚策なのです)。
※「大ボケ」の後期(MMSEの総得点が一桁となる段階)に入ってくると、「DSM-Ⅳ」の第二要件が確認を要求している失語(簡単な挨拶程度の会話もままならない)、失認(歯ブラシを片手に茫然自失)、失行(ズボンを頭から被る)等の器質的な原因で発症してくる失語、失認、失行とは根本的に異なる失語、失認、失行(紛い)の症状が発現してくることになります(これらの紛い症状は、注意の分配力の機能が廃用性の異常な機能低下の進行が原因で発症してくるものであることに注意)。
(5)「大ボケ」の後期にまで廃用性の異常な機能低下が進行してしまうと、「脳のリハビリ」の継続的な実施により、大ボケの枠の中での或る程度の進行の抑制が未だ期待できるのですが、『前頭葉』及び左脳は愚か、右脳や運動の脳までもが維持が困難となってしまい、更に加速度的で異常な機能低下が進行して行くだけの世界となってしまうのです。
「大ボケ」の枠の中で、身体が保つ限り、更に症状が重くなっていくだけなのです。同じ「大ボケ」のレベルといっても、大河の幅のようにその幅は、『極めて広いもの』なのです。

(6)「小ボケ」や「中ボケ」のレベル迄の段階であれば、『前頭葉が活性化する』「生活習慣」への改善の努力(「脳の機能レベル」に見合った内容での、『脳のリハビリ』の実践)により、「前頭葉」の「三本柱」の機能の働きに因り、{注意の分配力の機能が、実行機能を駆使して目的と目標を達成していく場面=出番}が増える中で、脳の機能レベルの「改善」や「更なる症状の進行の抑制」という効果が期待できるのです(早期発見と早期治療が不可欠の条件となる)。
(7) 「小ボケ」の段階では勿論のこと、「中ボケ」までの段階であれば、「左脳」の働きを通しての「言葉によるコミュニケーション」が或る程度は可能なので、「脳リハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善)の意味を本人がそれなりに理解できるので、家族の支えと後押しとがあれば、「脳リハビリ」を続けることができるからです(「大ボケ」の段階になると、「左脳」がきちんと働くことは出来ない為に、その前期においてさえも、最早困難となるのです。
(8) 此処で注意すべきは、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続されているように見えてはいても、『小ボケと中ボケの段階』であれば、実際の「生活実態」を詳細に聞き取ってみると、それなりに「プラス要因」(「注意の分配力」の機能が「実行機能」を行使して、目標を達成していく場面が出てくることに因り、『前頭葉』が活性化する生活習慣が入り込んでいたり、逆に「マイナス要因」(「注意の分配力」の機能が「実行機能」を行使して、目標を達成していく場面が更に減ることに因り、『前頭葉』の働きに関わる廃用性の異常な機能低下の進行の加速要因となる生活習慣要因の存在)生活が入り込んでいたりするものなのです。
(9)上述の「小ボケ」及「中ボケ」の段階に確認される『標準的な滞留期間』の基準に適合しないケースは、下図に例示する「プラス要因」と「マイナス要因」の「生活習慣」の質と量とが脳に働いていて、「アルツハイマー型認知症」の症状の回復、症状の進行の抑制、或いは、更なる進行に影響を与えているのです(『脳の老化のスピード差』をもたらす『生活習慣』要因の混在の実態の確認が、極めて重要な作業となるのです。
(10) 私たち二段階方式(著作権の権利の帰属と使用許諾の契約面では、エイジングライフ研究所)の「手技」を活用するときは、定期的に(年度ごとに、脳イキイキ教室の開始と閉鎖時の2回)、最高次機能の「前頭葉」及び高次機能の「左脳と右脳」の働き具合を神経心理機能テストで測定し、「生活実態」の聞き取りから生活の自立度を判定し、更に、「生活歴」(「脳の使い方」としての単調な「生活習慣」の内容とその継続)の聞き取りから、その期間中の「生活習慣」としての「脳の使い方」を具体的にチェックします。
(11)「二段階方式」では、神経心理機能テストによる定期的な脳の働き具合(前頭葉を含む脳全体の機能レベルの変化の有無及び程度)の総合的な判定結果を、「改善」、「維持」、「低下」の三段階に区分し判定します(極めて客観的な判定内容であることに注意して下さい)。そして、対象期間中の「脳の使い方としての生活習慣の実態」を、「前頭葉を含む脳全体の機能レベルの変化の判定結果」と照らし合わせるのです(エーザイが、レカネマブの効能の評価に転用したCDRのような、極めて抽象的であいまいな基準は、使用しないのです)。
(12)「改善」、「維持」、「低下」の各々のケースについて、その人の『前頭葉』を含む脳全体の機能を活性化させるような「生活習慣」としての生活実態があったのか、プラス要因やマイナス要因がどのように入り混じっていたのか、或いは、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続したままだったのか等を詳細にチェックするのです。
※「改善、維持、低下」には、極めて厳格な定義が為されている。
そうした判定によると、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの推移(改善、維持、低下)と対象期間中の『脳の働き具合による生活習慣の実態』(「注意の分配力」の機能が、「評価の物差し」による評価/関心/注意に従い、「実行機能」を行使して目標を達成していく場面が、どの程度あったのか/なかったのかが、脳全体の機能レベルに反映されている筈)とは、(必ず、合致している)ことが分かるのです。
(13) そうした極めて多数の事例の分析とデータの積み重ねから、上記「脳の老化のスピード差」をもたらす生活習慣要因の確認に基づいての、『標準的な滞留期間』の存在の期間が導き出されているので、この「小ボケ」、「中ボケ」の「標準的な滞留期間」の指標は、極めて精緻な指標となるのです。
ところで、「大ボケの期間」というものは存在しません。「大ボケ」の段階にまで廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してくると、身体がもつ限り(老衰により及び他の何らかの病気が原因で、死を迎えることになるまで)、「大ボケ」の枠の中で症状がさらに進行してくることになるだけなのです(身体が保つケースでは、植物人間状態にまで、脳の機能低下が進行して行くことになります)。
(14) 「小ボケは3年間、中ボケは2~3年間」という「標準的な滞留期間」の指標となる期間と実際の個別ケースの期間との間に差異があるときは、「プラス要因」と「マイナス要因」とが複合して、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの変化に影響を与えているのです。
※ これは、事象の事実であり、アミロイドβ仮説では、説明不可能(=アミロイドβ仮説の主張内容が誤りであることの実証データの一つ)。
その実態を丁寧に確認する作業がとても重要なのです。こうした多数のデータの積み重ねから、専門家達から、(原因も分からないし、治らない病気)とされている「アルツハイマー型認知症」を発病する原因は、「加齢」と言う要因(60歳を超える年齢)が基盤要因(発病の第一の要因)であり、その年齢の下での脳の使い方としての「生活習慣」(ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続)が、加重要因(発病の第二の要因)であることが分かったのです(二段階方式独自の主張=世界初)。
(15) この場合、どのような「生活習慣」が脳の不活性化(廃用性の異常な機能低下の進行)を惹き起こすのかについては、標準的なものを(キッカケの発生とその継続に因り、心が折れてしまい、意欲を喪失することになる「生活上の出来事や状況」)類型化して導き出すことはできるのですが、絶対的なものはなくて、あくまで相対的なものだということが留意すべき重要なポイントです。
(16) 「キッカケ」の発生と継続する『生活状況』を、個々の本人の「前頭葉(評価の物差し=意識の首座=自我)」がどのように評価したのかが、「前頭葉」の「三本柱」の意欲、注意の集中力と注意の分配力の働き具合に直接影響するからです。
「キッカケ」の発生を契機として心が折れて意欲を喪失し、ナイナイ尽くしの単調な日々が始まり継続することが、「アルツハイマー型認知症」の発病に直結していくことになるからです。
(17) 更に、「小ボケ」(軽度認知症=前頭葉を含む脳全体の機能レベルの区分の為の厳密な定義をしているのが、私たち二段階方式の特徴なのです。以下、同じ)と「中ボケ」(中等度認知症)の段階であれば、日々の「脳の使い方としての生活習慣」の改善により(但し、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに見合った内容での「脳のリハビリ」の実践であることが必要不可欠の条件となることに注意)、正常レベルへの脳機能の回復及び/又は、症状の進行の抑制が可能であることが分かったのです{452の市町村での住民参加型の地域予防活動の顕著な成果により(疫学的方法により)実証済み}なのです
(18) 但し、「大ボケ」(重度認知症)のレベルにまで、『前頭葉』を含む脳全体の脳の機能が衰えてしまった人達は、「中ボケ」レベルへの機能の回復はおろか、「大ボケ」の枠の中での更なる症状の進行の抑制さえも、基本的には、もはや困難となることも分かったのです。
同居の家族が、当の本人の脳の機能レベルに見合った内容での「脳のリハビリ」の継続的な実践に必死に取り組み、本人も努力できれば、例外的に、症状の更なる進行の抑制が期待出来はするのですが)。
※1 末期の段階である「大ボケ」の段階にまで症状が進行してしまい、「前頭葉」を含む脳全体の極めて異常なレベルに低下した機能レベルの問題並びに「前頭葉」及び「左脳」の異常なレベルへの機能低下によりコミュニケーション自体が、殆ど機能しないので、本人が「脳リハビリ」の意味も目的も理解できなくて、「脳リハビリ」自体が実行できないからなのです(側頭葉性健忘症の誤診である架空の認知症、「若年性アルツハイマー型認知症」と診断された人を、混同しないことが重要な注意事項)。
※2 従って、「アルツハイマー型認知症」の場合は、早期発見(小ボケ及び中ボケ迄の段階での発病の発見)と早期治療(脳の機能レベルに見合った「脳のリハビリ」の改善指導と継続的な実践)が極めて重要だということなのです。猶、ここで言う「治療」とは、複合機能体である「前頭葉」(注意の分配力の機能が実行機能を行使する機会が多いこと)の出番が増えて活性化するような「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善のことを言います。飲む(貼る)だけで「前頭葉」を含む脳全体の働き具合を回復させる効果があるような薬は、世の中には存在する筈がないので注意して下さい。
(19) 現在、殆どの医療機関で行われているような、「重度の記憶障害(物忘れの症状)」の確認並びに「失語、失認又は失行」(紛い!)の症状を基準にして診断する方法では、「脳のリハビリ」の効果が期待困難な「大ボケ」しか見つけることが出来ないのです。脳のリハビリが可能な「小ボケ」と「中ボケ」の早期段階を見逃してしまうと、『介護だけの対応』となってしまうのです。

&5 老化・廃用型の「生活主観病」としての種々の特徴
(1) 「アルツハイマー型認知症」の正体が老化・廃用型の「生活習慣病」(脳の使い方としての生活習慣要因))であるということには、二つの重要な側面があります。
1つは、「アルツハイマー型認知症」を、回復/症状の進行の抑制が可能な「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の早期の段階で発病を見つけるには、「神経心理機能」テストの使用が不可欠です。然も、「神経心理機能」テストによる脳の機能レベルの判定と生活歴の聞き取りに基づく脳を活性化させるための「生活習慣」の改善指導が判定(診断)と回復(治療)と予防の方法になるので、投薬や手術や治療といった「医行為」が必要とならないのです。
もう 1つは、「診断(判定)の方法」が、CTやMRIが必要でなくて、逆に保険点数が極端に低い「神経心理機能」テストの使用が不可欠となるので、医療機関にとっては事業としてペイしないということが重要なポイントなのです。その上、回復(治療)や予防に効く薬はなく、「投薬」の問題もないのです。
(コーヒー・ブレイク) 「アルツハイマー型認知症」からの回復/症状の進行の抑制は、本人にとっては勿論のこと、家族にとっても大きな意味があります。ところが、本当の意味での早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)を見つけるには、「神経心理機能」テストの使用が不可欠。CTやMRIでは、形しか計測できないので、早期の段階を見つけることはできません。見つけられないで放置されたままでいると重症化が進み、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)になります。                        
(2) CTやMRIを使っても、見つける意味が無い末期の段階である「重度認知症」の段階で見つけていたのでは、せっかく見つけても手遅れなのです。「重度認知症」(大ボケ)の段階で発病と診断しているのでは、診断費用や介護の負担だけでなく介護費用も膨大となり、自治体や国にとっても大きな問題なのです(末期段階での発病の診断と治療の効能が無い単なる対症療法薬(エーザイの興奮型のアリセプトが代表)の処方で垂れ流されている血税の金額が10兆円超にもなっているのです(一般会計と特別会計の合計総額)。      
(3)テレビがいろいろな種類のものを取り上げるので認知症にも種類がたくさんあることはご存じだと思います。その種類がいろいろある認知症の中で、「アルツハイマー型認知症」が認知症全体の90%以上を占めているのです。高齢化の更なる進行が予測される中で、「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄り達の数も増え続けることが予測されているのです。その「アルツハイマー型認知症」こそ、保健師さんにとって、「保健及び予防活動」の最も重要な対象となる「テーマ」だということではないでしょうか。
「アルツハイマー型認知症」は、回復/症状の更なる進行の抑制が可能な早期段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)の発見(判定)にはCTもMRIも不必要です。早期の段階で見つけることが出来れば、正常レベルへの回復が可能である上に、その為の治療にも薬は不必要なのです。回復させることが出来る薬は未だに開発されていませんし、今後ともあり得ないのです。診断している医療機関も、薬を開発している製薬会社も、「前頭葉」(前頭前野を言うものとする。以下、同じ)の働きについての認識と理解が浅すぎるのです。
(4) 私たち「二段階方式」が蓄積してきた「アルツハイマー型認知症」の人達の多数のデータを解析すると、「小ボケ」から「中ボケ」へ、「中ボケ」から「大ボケ」へと症状が進んでいくにつれて、「前頭葉」の働きが加速度的に衰えていくことが分かります。
「大ボケ」のレベルになると、「前頭葉」は殆ど機能していないことが分かります。状況を分析し、理解し、判断し、実行すべきテーマを発想し、企画し、その実行内容を組み立て、内包する判断基準に基づいて最終の実行内容を選択し、決定し、実行の決断をする働きをしている、脳全体の司令塔の「前頭葉」の働きが、「薬を飲む」ことで機能回復することなどありえないのです。
(5)「前頭葉」は、左脳、右脳、運動の脳の三頭立ての馬車の御者なのです。「脳の機能」を回復させるには、「前頭葉」の機能を回復させることが不可欠になるのです。「前頭葉」の機能を回復させるには、脳の機能レベルに見合っていて、自分なりに継続して追求できること、しっかり「使う」ことしか他に方法はないのです。発病/症状の進行のメカニズムからして、薬が効くような代物ではないのです。
「早期段階の判定及び早期段階からの回復や発病の予防」のために不可欠である「神経心理機能テスト」の使用及び脳を活性化する為の「生活習慣」の改善の為の指導は、事業として必要となる収益をあげることが期待できないのです。医療機関といえども事業体ですので、収益が上がらない事業を継続的に実施していくことはできないのです。従って、「収益はあげられなくても、費用が減るメリットがある」ことで事業として継続して展開できる自治体や国でしか、対策の実施が期待できないということになるのです(その意味では、最も効果的な川上対策、アルツハイマー型認知症の発病の予防事業は、市町村の保健課の保健師さんが、期待の星となるのです。
(6) 日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入しています。この先、高齢化が更に進んでいく中で、医療機関も国も市町村も、なにもしないでこのまま手をこまねいて放置していると、高齢者の大半は、「体が持ちながら、脳が持たない」結果として、行き着くところは「アルツハイマー型認知症のお年寄り」の更なる増加という悲惨な将来像が、はっきりと見えてきているのです。厚生労働省が発表している認知症のお年寄りの数600~700万人というのは、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)のお年寄りだけの数なのです。
「重度の記憶障害」という誤った医療指針の為に見逃されている回復・症状の進行の抑制が可能な「小ボケ」と「中ボケ」とを合わせた数は、「大ボケ」の数と同等、或いは、それ以上にもなるのです。然も、「小ボケ」と「中ボケ」の段階の人達は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を見直して、前頭葉が活性化する生活習慣を日常生活に取り込むことにより、回復/症状の更なる進行を抑制させることが出来るのです。
(7) 市町村を主体として、「アルツハイマー型認知症」の発病自体の予防並びに早期段階の発見と回復/症状の更なる進行の抑制を実践し、実現し、「重度認知症」に重症化していく人達の数を減らす「政策」を継続的に実行するのです。その上で、「重度認知症」の人達に対する「介護保険の適用を手厚くする」ことが重要だと思うのです。
「アルツハイマー型認知症は、原因も分からないし治らない病気」という考えは誤りなのです。「重度の記憶障害」という誤った医療指針に基づいて、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)のお年寄りばかりを見つけて診断してきた精神科医の誤解が原因なのです。
(8) これまでのブログで詳細にメカニズムを説明し、開示した根拠となるデータからも分かるように、「アルツハイマー型認知症」は廃用性の「生活習慣病」なのです。早期段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)で見つけて、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を見直し、脳が活性化する「生活習慣」を日常生活に取り込むことにより、正常レベルに「回復」/症状の更なる進行の抑制が出来るし、「予防」することもできるのです。
高齢者を抱える個々の市町村が実施の主体となり、行政活動の中の主要なテーマとして「アルツハイマー型認知症」の予防活動を位置づけ、「継続性」を持って取り組むことが重要です。
「アルツハイマー型認知症」の予防活動に取り組む専門の保健婦さんを配置して、地域のいろいろな組織やボランティアを取り込み、継続的な自主活動として、「地域単位」で予防に取り組むしか問題を解決する方法はないのです。
(9)「アルツハイマー型認知症」を予防するための「生活習慣」の確立を目的とした生活改善の指導は、脳を生き生きと使う「生活習慣」を個々人が日常生活に取り組み、確立するむことが核になります。それは、趣味なく交遊なく、運動もせず目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」と裏返しの生活が「指標」になります。
前頭葉に十分な情報が上がっていき、前頭葉の機能がフルに働くような生活習慣、特に趣味や遊びや人付き合いの働きを司る「右脳を中心とした生き方」を指標として指導することが重要となります。これまでは、「身体の健康」というテーマについて大きな役割を果たしてきた保健師さんたちは、これからは、「脳の健康」という大きなテーマについて重要な役割を果たすことが期待されているのです。

&6  私たち「二段階方式」が世界に誇る「脳機能データ」の一端
(1) 発病者の脳機能の分布を含む14689人の生のデータ
  
※ヒルトンが運営するHGVCリゾート(オアフ島のハワイアンビレッジとハワイ島のワイコロアビレッジ)



(ハワイアンビレッジの一角)


(ワイ頃アビレッジの一角)












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アルツハイマー型認知症」の発病とは無縁で過ごす為の方策(I-01)

2024-01-02 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
仕事とは無縁となる「第二の人生」をどう生きるか

(プロローグ)
(1) スエーデンのカロリンスカ研究所やロンドンに拠点を置くランセット委員会、我が国では、国立精神・神経医療研究センター等から、「アルツハイマー型認知症」の発病原因について、『生活習慣が、発病/症状の進行の危険因子と考えられる』という新たな視点、アミロイドベータ仮説を筆頭とした「3つの仮説」とは視点も要因も全く異なる見解が提示されたのを起点に、「アミロイドβ仮説」を発病原因の根拠に挙げながら、「運動や交友が症状の進行の抑制となる」という、混乱した主張が横行することとなったのです。
(2) それまでは、米国精神医学会が策定した「アルツハイマー型認知症」の診断規定である『DSM-Ⅳ』の規定が、「第一要件」で確認を要求する「記憶の障害」が発病を惹き起こす核心的な要因であると誤解していて(アルツハイマー型認知症について、重度の物忘れが特徴の神経変性疾患との誤解)、「記憶障害」が発病を惹き起こす原因要因として、更には、「記憶障害」を引き起こす原因という図式の下に構成した憶測の類でしかない「3つの仮説」(=発病との間の因果関係が未だに実証されていない憶測)、アミロイドベータ仮説(通説)、タウタンパク仮説(少数説)及びアセチルコリン仮説(異説)という「3つの仮説」が世界中の専門家とされる人達の脳を侵食し、混乱させ、惑わせてきたのです。
(3)厚労省は、アミロイドベータ仮説を前提として、「認知症ケアパス作成の手引き」なる通達を市町村に配布し、川下対策である「介護の予防」の実施を要求し、(23兆円もの血税)の垂れ流し策でしかない「ボケても安心な社会づくり」に邁進している有様なのです。
(4) 私たち二段階方式(有限会社エイジングライフ研究所)は、市町村に対する『住民参加型の地域予防活動の展開』の指導を開始した1995年以来、一貫して、『「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」(但し、脳の使い方としての視点で言う生活習慣病であり、食生活は無関係であることに留意する)であること並びに早期診断と早期治療により治せる/症状の進行を抑制出来る/発病自体を予防できる』と主張してきているのです。更には、北海道から九州に跨る452の市町村で、『「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』の実践展開を指導する中で、私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことを『疫学的方法により証明』してきてもいるのです。
※1私たち「二段階方式」の考え方に基づいて及び「二段階方式」の手技を活用して、市町村の保健師さんが主導する『住民参加型の地域予防活動』は、『アルツハイマー型認知症』だけに対象を絞って、特化して行うのが特徴。
※2複合機能体である『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの判定、私たち独自の指標である『MMSE下位項目の項目困難度』通りの低下順の確認、「二段階方式」独自のものである『改訂版30項目問診票』との照合により行われる「三段階」に区分される「アルツハイマー型認知症」の症状の段階(小ボケ、中ボケ、大ボケ)の確認、廃用性の異常な機能低下を惹き起こす原因要因であるナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続の確認、それらの全ての業務が、医師法が定義する「医行為」に該当しないので、医師でない保健師さんが、すべての業務を一元的に実施し管理することが出来る優れものなのです。

&1「アルツハイマー型認知症」は、超高齢社会の落とし子
(1) 我が国日本は、「アルツハイマー型認知症」の発病者総数が厚労省の予測数値で600万人~700万人とされているのです。
ところが、実は、その数というのは、「末期の段階」の症状が発現しているお年寄り、私たちの区分で言う「大ボケ」のお年寄りの数だけなのです。認知症の専門家とされる人達が見落としている回復/症状の進行の抑制が可能な『本当の意味での早期の段階』の発病者、私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階のお年寄りを加えた数で言うと、次のような数値(概数予測)となるのです。
※ 60歳代のお年寄りの12%、70歳代の30%、80歳代の50%、90歳代の75%、100歳代の97%ものお年寄り達が、「アルツハイマー型認知症」を発病しているのです。
アルツハイマー病、脳血管性認知症、二次性認知症、アルツハイマー型認知症など、様々な種類が数ある認知症の内の90%以上の割合を占めているのが、『アルツハイマー型認知症』なのです。
(2) 『アルツハイマー型認知症』の的確な診断基準が存在していない状況下で、的確な診断が為されない為に、脳血管性認知症と誤診されている(誤診を含めて、脳血管性認知症と診断されていることで認知症全体に占める割合が25%になるとされている)25(5+20)%という数値の「20%」という数値が、実は、「アルツハイマー型認知症」なのです。脳梗塞などの既往があり、少しばかり頻度や態様が激しい物忘れの症状、或いは、僅かな程度の脳の萎縮がみられると、すべて、脳血管性認知症と診断されていたりするのです。
それほど、アルツハイマー型認知症については、認知症診断が専門の精神科医でさえも、殆ど無知に等しいのです。
(3) (肝心の『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定する「手技」を持たない)為に、重度の「記憶障害」の症状(或いは、失語や失認や失行紛いの症状)という基準だけを頼りに、発病の有無を判定する為に、側頭葉性健忘症や感覚性失語症などを「アルツハイマー型認知症」の発病と誤診しているケースが多々あるのです(「側頭葉性健忘症」は、海馬の萎縮と記銘障害に起因した重度の記憶障害の症状がみられるものの、『前頭葉』の機能が正常なレベルに在るのが特徴)。
認知症の診断が専門の精神科医は、失語や失認や失行(紛い)の症状と言った「極めて重度の症状」が、発病の始まりの症状だと誤解しているのです。製薬会社も医学会も、医療機関も、更には、認知症の診断が専門の精神科医達も、肝心の因果関係について、何故か『極めてルーズ』というしかないのです。
(4) テレビに出てきて、どこかの大学の医学部教授という肩書で、「アルツハイマー型認知症」について、『運動や交遊の機会を増やすことにより発病を予防することが出来る』と発言しつつ、『アミロイドベータの蓄積が原因で発病する』等と、意味不明な内容を物知り顔に語る人達が多いのです。
『早期診断と早期治療により回復/症状の進行の抑制が出来て、発病自体を予防することが出来る認知症』、それこそが「アルツハイマー型認知症」の特徴であることを知らないし、そのことに関心も無いのです。
(5) アルツハイマー型認知症の薬とされ販売され、処方されている「アリセプトを含む4種の薬」は、その全てが、治療薬ではないのです。
「症状の発現の仕方が激しい」患者の症状に対しては、それの発現を抑制し、「何かをする意欲が消失している」患者に対しては、意欲をある程度亢進させる効果しか期待できない、『対症療法薬に過ぎない』のです。
「症状を治す」効能も有していなければ、「症状の進行を抑制」する効能も有していないのです(治療薬ではないのです)。症状が治るのではなくて、症状の発現の程度が抑制され/亢進されるだけなのです(発現してくる症状の内容自体は、更に重いものになっていくことになるのです。その差異に気づいていなくて【治せているものと誤解していて】)、本まで出版している医師が居たりするのです。
注)廃用症候群に属する老化廃用型の「生活習慣病」(但し、脳の使い方としての「生活習慣」であることに留意)が本態である「アルツハイマー型認知症」の場合は、症状を治したり、症状の進行を抑制したり、発病を予防する効能を有する『薬』が開発されることは、発病及び症状の重症化が進行するメカニズムに照らして、未来永劫あり得ないことなのです。

&2「アルツハイマー型認知症」発病の真のメカニズム
(1)「アルツハイマー型認知症」の発病原因については、世界的に通
説とされている「アミロイドベータ仮説」、少数説のタウ蛋白仮説、異説であるアセチルコリン仮説と言った「3つの仮説」(発病との間の因果関係が、未だに実証されていない憶測の類)が世界中の医学会をリードしてきた中で、時間だけが空しく経過するという状況でした(過去30年間で、200種類ものアルツハイマー型認知症の治療薬の開発が、悉く失敗に終わっています)。
(2) そうした状況下で、2016年に、世界的に著名な研究機関であるスエーデンのカロリンスカ研究所(ノーベル生理学・医学賞の選考委員会がある)が、「生活習慣」で「アルツハイマー型認知症」の発病リスクを低減することが可能であるとの研究論文を発表し、2017年には、ロンドンに拠点を置くランセット委員会が、生活習慣がアルツハイマー型認知症の危険因子であるとの研究論文を発表し、2018年7月には、我が国の国立精神・神経医療研究センターが、「生活習慣」がアルツハイマー型認知症のリスク因子と考えられるとの研究論文を発表したのです。
但し、私たちがこれまでに発表してきた内容の質と量に比べると、足元にも及ばないと言うしかないのですが、意味不明の仮説の類ばかりを主張し、マウスのお尻ばかりを追い掛け回している医学界にとっては、とても良い刺激だと考えるのです。
(3) 脳が壊れてもいない(器質的な原因病変が存在していない)のに発病し、症状の重症化が進行していく『アルツハイマー型認知症』の発病原因、それは一つには、「加齢」と共に進行する『老化による機能低下=正常老化』が基盤要因(「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者であることが、「発病の第一要件」)に在り並びに異なるもう一つ別の要因、『キッカケ』の発生と継続を契機に、心が折れてしまい、何事に対しても挑戦する『意欲を喪失』することで開始される単調な生活の繰り返し、言い換えると、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な日々の暮らし方(ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」)の継続に起因した『廃用性の異常な機能低下の進行』(発病の第二要件)が加重されることにより(異なる二つの要因の同時存在と充足に起因した相剰効果により)、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことが、発病/症状の重症化が進行する直接唯一の原因要因なのです(結果、「アルツハイマー型認知症」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分する類型的症状が発現してくるのが特徴となるのです)。
※1簡潔な表現をすれば、『アルツハイマー型認知症の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎない』のです。
※2  但し、ここに言う「生活習慣病」とは、食生活ではなく、私たち人間だけに特有な意識的な世界(同時に目的的な世界であることに留意する)における脳の使い方としての『生活習慣病』であることが、極めて重要なポイントなのです(私たち「二段階方式」が、「世界で最初」に解明した)。
後に詳述するように、脳の使い方としての「生活習慣」の改善及び「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践という方法が、『治療及び発病予防』の唯一無二の方法、対策となるのです。『食生活は無関係、薬も効かない』のです。
(4) 認知症の専門家達から、発病の原因が不明とされている「アルツハイマー型認知症」は、超高齢社会/超高齢化社会に特有な産物なのであり(発展途上国は、無関係)、『仕事というテーマ』とは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」を送っている、60歳を超える年齢の「高齢者」だけが発病の対象となるのです。
※60歳を超えても猶、仕事の遂行という現職を続けているお年寄りは、『アルツハイマー型認知症』を発病することはないのです。
その意味で、人生100年時代を俯瞰した政策、『定年年齢の引き上げと働き方の改革』を推進することは、「アルツハイマー型認知症」の新規発病者数の増加の抑制という視点からも、時宜にあった政策だと評価することが出来るのです。
(5)「アルツハイマー型認知症」の早期診断と早期治療(回復/症状の進行の抑制が可能である早期段階の判定と早期治療)、更には、『発病自体の予防』の為の神経心理学的手法として開発された私たち「二段階方式」の手技は、アミロイドベータ仮説の考え方に則り、川下対策に過ぎない介護の予防措置の実施を国策化し、市町村での展開を我が国が制度化する以前の時期には、北海道から九州に跨る累計452の市町村において、発病の予防及び地域における高齢者のイキイキ活動展開の為の脳活性化体験並びに生活習慣改善の手法として、先駆的に実践され、顕著な成果を挙げていたのです(主張内容は100%あやまりの「アミロイドベータ仮説」の権威に敗れた!)。
色々な種類がある認知症の90%以上を占めている「アルツハイマー型認知症」の『発病の予防』を目的とした「脳の使い方としての生活習慣」改善、複合機能体である『前頭葉』が活性化する為の脳活性化訓練並びに早期の段階の発見と回復/進行の抑制の為の『脳リハビリ』の為の実践指導を目的とした有効な諸施策が、導入先市町村の保健師さんが一元的に管理し実行指導する予防教室(脳イキイキ教室)の運営や生活改善指導として実施され、更には、地域全体の活性化やお年寄りの『生き甲斐創造』活動として、我が国全体に広まり、定着することを期待して、「二段階方式」の考え方、或いは「手技」が全国的に広まっていくよう、尽力して来ていたのです。
(6)『DSM-Ⅳ』が発病の診断に際して、「第一要件」として確認を要求する「記憶の障害」という要因と発病とは、無関係なのです(因果関係自体が存在していない)。更に言うと、「DSM-Ⅳ」の「第一要件」が正しいものとして、その条件を前提として構想され主張されている『3つの仮説』、アミロイドベータ仮説、タウ蛋白仮説及びアセチルコリン仮説の全てが、「アルツハイマー型認知症」の発病原因(発病のメカニズム)とは無関係なのです。
『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容も、「3つの仮説」も、『アルツハイマー型認知症』が、重度の物忘れを特徴とする神経変性疾患だと誤解していて、(記憶障害を核心要因と想定)した発病/症状の進行のメカニズムを構想している、根本的に誤りの内容なのです。
(7) 『アミロイドベータの蓄積と発病/症状の進行との間には因果関係が存在していない』のです。アミロイドベータ仮説は、『アミロイドベータの蓄積により生じる老人斑の持つ毒性が、情報を伝達する神経細胞の大量死を惹き起こすことにより記憶障害が惹起され、アルツハイマー型認知症を発病/症状が進行することになる』とする仮説に過ぎないのです。
※1私たち二段階方式は、『アミロイドベータの蓄積と発病/症状の進行との間の因果関係の存在を否定する数多くの発病者達の精緻な脳機能データ』を提示できるのですが、二つだけ、挙げておきましょう。
ⅰ)「アルツハイマー型認知症」の発病者だけに特有な特徴として確認されるものとして、①脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が、最初に異常なレベルに衰えて行き発病する【発病の最初の段階が小ボケの段階】こと。次いで、『前頭葉』を含む脳全体の機能が更に異常なレベルに機能低下を進行させていく中で、「中ボケ」の段階を経て、末期の段階である「大ボケ」の段階へと移行していく)こと。
ⅱ)更には、左脳と右脳の機能レベルを判定するMMSEの下位項目について、出来なくなっていく(機能が衰えて行く)厳密な順番が存在し、必ず以下の通りとなること。
 想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名
※2 14689例に及ぶ『アルツハイマー型認知症』発病患者(小ボケ、中ボケ及び大ボケの全ての段階を含む)の脳機能データが示す事象事実について、アミロイドベータ説では合理的に説明することは不可能なのです。内容的には、重大な誤りでありながら、「DSM-Ⅳ」の策定者達、「3つの仮説」の提唱者達に、所謂権威が有るが為に、それだけのことで、未だに世界を席巻していて、弊害だけをまき散らしているのです。
(8) 治すことも予防することも出来ないとされる状況が継続したままで、治療薬が一向に開発されないままに、末期の段階の「大ボケ」(セルフケアにも支障が出てきて、介護が不可欠の状態のままで、身体だけが長持ちしている)のお年寄りの数が増大する一方で、「介護関連の総費用」の総額が、天文学的な規模に膨れ上がってきていて、更には、急激にとめどもなく増加し続けているのです。

&3 『早期診断』」による「回復」(治療)・症状の進行の抑制」
(1) 全体的な特徴の概要
ⅰ)「小ボケ」の段階の特徴
世界中の権威機関から見落とされている段階、アルツハイマー型認知症発病の最初の段階である「小ボケ」の類型的な症状が確認されるお年寄りの特徴を一言、簡潔な表現で語れば、「指示待ち人」(人を頼り、自分としての決断が出来ない)なのです(結果、他人と交わり、行動する『社会生活』の面で、様々な支障が出て来る)。
※1注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えて来ている為に、「実行機能」の駆使に障害が起きてきて、洞察、推理、シミュレーションなどのメタ認知が思うように行えないのです。その結果、メタ認知に僅かに遅れて連動する実体験認知としての思考、発言、行為、行動、言動にも重大な支障が出てくるのです。
※2状況の分析、理解、判断及びこの先の展開が読めない為、やたらと不安がって、話が堂々巡りして、結論が中々得られないのです。
ⅱ)「中ボケ」の段階の特徴(脳の機能年齢は、6歳児以下~4歳児のレベル)
「中ボケ」の段階の症状が確認されるお年寄りの特徴を一言、簡潔な表現で語れば、失敗しては、言い訳ばかりする『幼稚園児』なのです(『家庭生活』の面でも、様々な支障が出て来るようになる)。
ⅲ)「大ボケ」の段階の特徴(3歳児以下~0歳児のレベル)
「大ボケ」の段階の症状が確認されるお年寄りの特徴を一言、簡潔な表現で語れば、『セルフケア』の面でも様々な支障が出てきて、日常生活面での「介護」が必要となる状態、司令塔である『脳(前頭葉)が寝たきり』の状態にあるのです。
※注意の分配力の機能が殆ど働かないレベルにまで廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきている為に、注意の分配力に因る実行機能の行使が不可能なのです。
結果として、簡単な挨拶程度の会話もままならない失語(紛い)/歯ブラシを片手に茫然自失の失認(紛い)/ズボンを頭から被る失行(紛い)の症状が出て来るようになる。
(2) 認知症の診断が専門の精神科医達は、異口同音に、『アルツハイマー型認知症』は、発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ないと言います。「アルツハイマー型認知症」について無知な発言というしかないのです。
※1『アルツハイマー型認知症は、性質それ自体として治すことが出来ないものではないのです。彼らが見つけている段階が遅すぎるせいなのです(「DSM-Ⅳ」の規定の第二要件が発病の初期段階の症状として確認を要求している失語、失認、失行(紛い)の症状が、極めて重度の症状であること、30点が満点であるMMSEの総得点が一桁になって初めて発現が確認される極めて重度の症状であることを知らないのです。
※2「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定内容の重大な誤りに気付かない)ことが重大問題。「末期の段階の症状」を基準にして初めて発病と考えているから治せないだけなのです(診断とは、名ばかり。発病のレッテル貼りをするだけの診断)。
(3)「アルツハイマー型認知症」を発病したお年寄りの為の治療薬として、代表的なものである「アリセプト」を含む4種類の薬が医療現場では処方されています。但し、それらの薬のいずれもの薬が、症状を治す(改善させる)効能は有していなくて(治療薬ではなくて)、(症状の発現の仕方を昂進させたり/抑制させるだけのものでしかない、「対症療法薬」に過ぎないのです(エーザイのアリセプトは、症状の進行を抑制する効能は皆無であり、興奮型の対症療法薬)。
(4)私たち「二段階方式」が独自に開発し、住民参加型の「地域予防活動」の活動の柱(根拠)として実践してきた「アルツハイマー型認知症」の症状を治す方法である「脳のリハビリ」(「前頭葉」を含む脳全体の機能を活性化する「生活習慣」の改善、工夫及びその実践に因り、「前頭葉」の機能を正常なレベルに回復させる/更なる進行を抑制させる)による回復(「アルツハイマー型認知症」の症状を治すことを言う)/症状の進行の抑制の可能性の有無及び程度と言う視点から、「アルツハイマー型認知症」の症状を三段階に区分しているのです。
「小ボケ」の段階 「脳のリハビリ」の継続的な実践に因り、治す/症状の進行を抑制することが、可能;
「中ボケ」の段階 「脳のリハビリ」の継続的な実践に因り、症状の進行を抑制することが、未だ可能
「大ボケ」の段階 「脳のリハビリ」により症状の進行を抑制することも、最早困難5
(5)地域住民に対する情報発信をどれだけ徹底しても、早期診断により、どれだけ多くの「小ボケ」(症状の回復/症状の進行の抑制)及び「中ボケ」(症状の進行の抑制)の段階のお年寄りを治した/症状の進行を抑制した実績を積んで見せても、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り末期の段階である「大ボケ」にまで脳機能が衰えているお年寄りは、或る程度の規模で必ず出現するものなのです(症状を治す/症状の進行を抑制するための「脳のリハビリ」の実践には、『家族の強力な後押し』が不可欠となるのです)。
「大ボケ」の段階の症状が発現してきているお年寄り、『セルフケア』の面にも様々な支障が出てきて、日常の生活面で『介護』が必要不可欠となる「お年寄り」こそ、『介護保険』で全面的に対応する社会を目指すべきなのです。
若い世代が自分の人生を捨てる『介護離職』は、有ってはならない『重大な社会悪』なのです。

&4 最も効果的な対策は、川上対策(発病自体の『予防』)
(1)「アルツハイマー型認知症」の場合は、本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つけて(早期診断)、「脳のリハビリ」を継続して実施することにより治す/症状の進行を抑制することが出来るのです(早期治療)。
そのことは、私たちが市町村での実践を指導してきた住民参加型の「地域予防活動」において、実証してきているのです。
とはいえ、「脳のリハビリ」の実践、特に、対象者が中ボケの段階のお年寄りである場合は、家族の役割に期待される度合いが高くなり、口で言うほど容易なことではないのです。
※脳の機能面からも、市町村が目指すべきは、一次予防、発病自体の予防なのです。矛盾するわけではないのですが、一次予防の効果を高めるには、早期診断による回復の事例を数多く積み上げることが、有効でもあるのです。
地域住民に対して、脳の使い方としての生活習慣、『「前頭葉」が活性化する生活習慣の構築こそが、発病の予防となる唯一の方法である』ということに対する関心を喚起する効果が大きいからなのです。
(2) 我が国で言うと、東大、京大、理化学研究所が、3つの仮説の内でも世界的に「通説」の地位にある(支持する学者の数が多いというだけの意味なのですが)「アミロイドベータ仮説」の牙城なのです。
一般の人達は、権威に対し疑いを持たないので、権威の主張することは、正しいものと考え、無防備に、そのまま信じてしまうものなのです。おまけにNHKまでもが、仮説に基づいた、誤った内容を放送し続けているのです。
前述の『側頭葉性健忘症』についても、『働き盛りの若い年齢で「アルツハイマー型認知症」を発病する人達が増えてきている』とした内容、誤った内容を放送し続けているのです。付言しておくと、テレビ報道や番組で最近流行りの『若年性アルツハイマー型認知症』という病気は、実在しないのです(「前頭葉」の機能レベルの判定が出来ない為、側頭葉性健忘症や感覚性失語症と混同しているだけなのです)。
アミロイドベータ仮説の主張内容が正しいことを大前提にして、アミロイドベータ仮説の考え方に基づいてエーザイが開発したレカネマブには、症状の進行を抑制する効能は、皆無なのです。
アミロイドベータの蓄積を出来るだけ早い段階で見つけて、脳内から除去しようとも、アミロイドベータの蓄積と発病との間に因果関係が存在していないからなのです。『無駄骨に終わった』と数年内に発表されることになることを、予言しておきます。

&5 『注意の分配力』の機能の特徴的な性質
(1) 私たち「二段階方式」が独自に解明したものであり、私たち「二段階方式」なりの定義で言うと、『注意の分配力』の機能とは、過去、現在及び/又は未来に直接及び間接的に関わる『テーマ』であり、異なる複数の錯綜する内容の「テーマ」について(浮かんでは消え、更には再復活して来ることもある種々で多岐に亘る)、各々の「テーマ」を記銘度の差のままに保持しつつ(或いは、それまで意識度の低いところで単に保持していただけのテーマを喫緊の課題として、意識度を顕在化させて来ることもある)、同時に並行して、且つ、重層的に処理する(している)脳機能であり、その発揮には、意欲及び注意の集中力の機能が、注意の分配力の機能の発揮を下支える基盤として、常に関わっている「脳機能」なのです。
※1 私達人間だけに特有な世界である意識的な世界(意識的・目的的に何等かのテーマを発想し実行に移す世界=目的的な世界)に於いて、様々な程度及び態様により形成され保持されている種々の各「テーマ」に対して、配分の度合いが異なる「注意を分配」し、更にその上で、それら個々の「テーマ」を統合し、統括し、管理し、コントロールし及び/又は、処理する(している)脳機能なのです。
『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」(「アルツハイマー型認知症」を発病する潜在的な可能性が有る唯一の対象群なのです)が、上述の特徴を有する『注意の分配力』の機能を発揮させ得る場及び機会を、「脳の使い方としての生活習慣」の実践の具体的な場面で、いかにして、どのように確保するのかが、「アルツハイマー型認知症」を発病するか/しないかを区分け/決定づける分岐点となるのです(老化・廃用型の生活習慣病が本態)。
※2 私たち「二段階方式」独自のデータである「MMSE下位項目の項目困難度」のデータでは、想起、注意と計算が一番目、二番目の順番、早くに衰えていく項目となります。
その訳は、「意欲」及び「注意の集中力」の機能は勿論のことなのですが、最も高度な機能である『注意の分配力』の機能の発揮が最も高度に要求される項目だからなのです。
※3「アルツハイマー型認知症」を発病している被験者にとって、廃用性の機能低下の進行に起因して、最も早くに衰えていく脳機能が、『注意の分配力』の機能ということなのです。『あの人は、頭の回転が速いとか遅いというときの脳機能』、あーしたらこうなる、こうしたらどうなる、あれこれ発想し、創意工夫し、シミュレーションし、検索する際に不可決の機能である、それこそが、『注意の分配力』の機能のことを指して言っているのです。専門家が行う唎酒の際も、この『注意の分配力』の機能が大活躍するのです。
※4『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』の日々の暮らし方、「脳の使い方」としての『生活習慣』が、発病するかしないかを区分ける核心的な要素なのです。言い換えると、『「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する「生活習慣」とは、『注意の分配力』の機能の出番が多い暮らし方ということになる』のです。
(2)『注意の分配力』の機能が実行機能を行使して発揮する各種機能とは、分析、理解、判断、企画、計画、洞察、憶測、忖度、推理、シミュレーション、検索、比較、選択、抑制、感動等の機能の出番が多い生活を、自分なりに楽しみつつ、行使する場面や機会が出来るだけ多い「テーマ」を選択し、実行するのです。
※1『生活習慣』となる為には、継続することが出来るということが極めて重要なので、『自分なりに楽しめる』という要素が要求されるのです。
その「テーマ」を選択し、実行の計画をすること、目標を設定すること、実行すること、目標達成の結果を残すこと、それらの各過程自体が、楽しみや喜びに繋がり、目標の達成が生き甲斐に繋がるようなテーマがベスト・ヒットなのです。
※2  自分なりの楽しみ、喜び、生き甲斐であれば、OKなのです。 
「テーマ」を直ぐに思いつける方は、それを明日と言わず,今日から実践して頂きたいのです。何も思いつかないという方は、何でもいいから、それなりに関心や興味を持てそうなものを選択して、実践してみて頂きたいのです。
&6 発病を予防する「生活習慣」の構築の『パターン化』
(1) 私たち人間だけに存在する意識的(目的的)な世界。
その時自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断し、状況判断に沿った「テーマ」を発想し、実行すべき発言や、身体の動静や、行為や行動や言動の内容を企画し、計画して、実行結果の洞察、推理、シミュレーションを行い、必要な修正を加えた上で、最終的な実行内容を選択し、決定し、実行の決断を下して、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対し実行の指令を出すという脳機能、脳全体の司令塔の役割を担っているのが「前頭葉」と言う脳機能複合体なのです。
(2)『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』が、キッカケの発生と継続を契機に心が折れてしまい/意欲を喪失してしまい、開始された単調な生活、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない日々の暮らし方、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続されていると、司令塔の「前頭葉」を含む脳全体の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していくその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです(私たちが、世界で初めて解明した『発病のメカニズム』)。
(3)『アルツハイマー型認知症』を治す/症状の進行を抑制する/発病自体を予防(発病時期の先送り)する方法は、「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化するテーマの選択と継続的な実践に尽きるのです(アルツハイマー型認知症の症状の改善/症状の進行の抑制/発病の予防の効能を有する薬が開発されることは、発病/症状の進行のメカニズムに照らして、未来永劫有り得ないことなのです。
※ エーザイが正常市販売するレカネマブは、まがいものであり、症状の進行を抑制する効能は皆無なのです。レカネマブは、脳出血/脳浮腫/脳の萎縮などの副作用だけが売り物のエセ薬なのです )。
(4) 「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の特徴はというと、最初の段階である「小ボケ」の段階は、脳の機能面からいうと、三頭立ての馬車を牽引する三頭の馬、左脳、右脳、運動の脳の機能は未だ正常なレベルにあるのに対して、御者である前頭葉の機能だけが既に異常なレベルにあるのです。
次いで、「中ボケ」の段階になると、前頭葉の機能が更に異常なレベルに廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して、左脳も右脳も運動の脳も異常なレベルにまで機能が低下して来ているのです。
言い換えると、脳全体の機能、前頭葉、左脳、右脳及び運動の脳の全てが正常な機能レベルにあること、具体的な衰え方の順番を考慮した表現からすれば、『「前頭葉」の働きが、正常な機能レベルを保っている限り、「アルツハイマー型認知症」を発病することは絶対に起きては来ない』ということなのです。
※『「生き甲斐」や喜びがあり、時間の経つのを忘れて打ち込むことが出来るような、何等かの趣味や交遊や運動を楽しみ、或いは、居住地域での「地域活性化活動」に関わり、自分なりの「目標」がある日々の暮らし方、言い換えると、『注意の分配力』の機能の出番が多くて、『前頭葉』が活性化する「生活習慣」(脳の使い方としての意味で言う生活習慣であり、食生活は無関係であることに留意する)を構築し、実践を継続することが、『アルツハイマー型認知症』発病の予防を担保してくれる唯一/無二の方法となるのです。
(5)私たち「二段階方式」が定義する、「アルツハイマー型認知症」を発病する「第一の要件」(発病/症状が進行する基盤の要因)は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」であることなのです。
※1従って、『例え年齢が60歳を超える年齢の高齢者』であっても、「第二の人生」を送っていない場合は(畑仕事であれ、裁縫仕事であれ、大工仕事であれ、板前であれ、会社勤めであれ、名目上ではなくて、実質的に何らかの具体的なテーマとしての仕事に従事する現職である限り、発病することが無いことが、アルツハイマー型認知症の特徴なのです)、発病の「第一の要件」からは除外されることになるのです。
※2何故なのか。その理由は、目的的な仕事に従事する為に、「左脳」の出番が極めて多い暮らし方となり、その日々の生活習慣の中で、『目標』を達成する為に、「実行機能」(Executive Function)を行使する要の機能である『注意の分配力』の機能を最大限発揮すべく努力することになるので、「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化することになり、正常な機能レベルを保つことが出来る状況が確保されることになるからなのです。目標の設定、目標を達成するための種々様々な創意と工夫、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の駆使による「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する生活状況及び「生活習慣」が存在し、継続されているということなのです。
※3 あーしたらどうなる、こうしたらどうなる、様々な状況を発想し、対策をシミュレーションし、効果的で最適な対応策を具体的に検索し、選択し、実行に努めることになる。こうした状況下では、意欲や注意の集中力の機能は言うまでもないことながら、取り分けて、複合機能体である前頭葉が働くための要の機能である『注意の分配力』の機能(複雑に重層的に錯綜する、複数の異なるテーマを同時に並行して処理する為の機能。シミュレーションや検索に不可欠)の出番が極めて多く、脳全体が極めて高く活性化されることになるのです。
※4  その意味では、労働力の減少という側面からの視点に加えて、『アルツハイマー型認知症の発病の予防』という視点からも、「第二の人生」に入る為の時期を先送りする再雇用制度(但し、通常の勤務形態ではなくて、午前又は午後だけの勤務、一週間の中での勤務日を分割した分割勤務のようなパート勤務)の検討が必要であり、有効であり、有益だと考えるのです。仕事のある生活により「第二の人生」の開始時期を先送りすることが、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防(すなわち、発病時期の先送り)にもつながり、その帰結として、『介護関連の総費用』の絶対額の顕著な規模での増額傾向の抑制に直結することにもなるのです(「第一の人生」と「第二の人生」の混在だけで可能となることに注意)。
(6)「アルツハイマー型認知症」の発病を予防(「発病時期の先送り」)する絶対的な方法は、『自分なりの「喜び」や「生き甲斐」を覚える機会があり、時間の経つのを忘れて打ち込むことが出来るような、何等かの趣味や交遊や運動を自分なりに楽しみ、或いは、居住地域での地域活性化活動に関わり、自分なりの「目標」がある日々の暮らし方、『前頭葉』を含む脳全体の機能が活性化する『生活習慣』を構築し、継続して実践することだと言いました。
※とは言え、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の個々の「高齢者」について言うと、「第一の人生」でのキャリアも異なるし、「第二の人生」を送る上での条件(居住する地域の条件)自体が大きく異なる上に、経済的な条件(金銭的な条件及び居住条件)及び家庭的な条件(家族構成及び家族関係)、更には、肉体的な条件も異なる訳なのです。上述の『大枠の条件』をもとにして、自分なりのものを、具体的に工夫して頂く、選択して頂くしか方法がないのです。
(7)その場合も、私たちが提起しようとしている『住民参加型の地域予防活動』(市町村の保健師さんとボランティアとが協同して展開する『アルツハイマー型認知症』の早期診断と早期治療による回復/症状の進行の抑制及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」)の全国展開を拡大していく際、或る程度のパターン化が必要となるとも考えているのです。『パターン化』して、その中から選択して頂くことが有益な方策と考えるのです。こうしたことにも、先達が居る方がやり易いと考えるのです。
※『キッカケ』の発生を契機に開始される単調な生活習慣、ナイナイ尽くしの単調な生活が始まるのは、『意欲の喪失』が起きてくるからなのです。何事に対しても、挑戦しようとしなくなるのです。
「意欲の喪失」は、自分がその時置かれている状況に対する『深い失望』が原因となって、そこから立ち上がっていこうと出来なくなる、這い上がっていこうと出来なくなる状態のことなのです(そうした「脳の使い方としての生活習慣」が、明日も、明後日も継続して続いていくことを受け入れることが出来なくて、何事に対しても挑戦する意欲を喪失することになるのです)。これを言い換えると、「キッカケ」自体は『何でもあり』ということになるのです。その人の考え方次第で、キッカケにもなるし、又は、ならないということでもあるのです。
(8)『飼い猫が死んだ』ことがキッカケになる人もいるのです。
『孫が大学に受かって上京し、孫との日々のかかわりの機会がなくなった』ことがキッカケになる人もいるのです。
要は、『その状況に対する本人の受け止め方(周りからの支え方)次第』ということになるのです。言い換えると、「キッカケ」になりそうな事件や状況は、何でも有り(人それぞれ、人に依る、誰にでも起きる可能性がある)ということなのです。その意味で、すべての『お年寄り』が、対策を『事前に準備』しておく必要があるのです。
じゃあ、『どうすることも出来ないのか』、対策がないのかというと、そうではないのです。対策は有るのです。
ⅰ)何でも有りなのだから、『意欲を喪失しない為の対策となるものを出来るだけたくさん準備しておけばいい』のです。
『出来るだけたくさんの趣味や遊びを楽しむ「生活習慣」を構築』しておく、『出来るだけたくさんの仲間との交遊の輪や交遊の場』を広げておく。それが、対策になるのです。
※1第二の人生を送っている個々人は、すべてが異なるのです。
第一の人生での体験や職場での様々な経験も異なるし、キャリア自体が異なるのです。考え方も生き方も異なるし、興味や関心の対象も異なるのです。『生活資金』の額も異なるし、家庭環境も家族環境も異なるのです。
※2 第一の人生が異なっていたように、『第二の人生』での過ごし方、生き方も異なることになるのです。それら全ての相違や差異を容認した上で、自分なりの求め方、『生き方』をするしかないのです。
『選択の是非無く存在する現在の自分に許された生活環境の下で、「自分なりの」という条件の下で生きていくしか、他に方法は無い』。『自分なり』の「テーマ」を選択し、『自分なり』の「目標」を持ち、『自分なり』の「喜び」や「生き甲斐」を得られるように工夫して、生きるのです。
ⅱ)「第一の人生」では、「仕事」という大きなテーマがあります。仕事があるということは、必然的に達成すべき目標があるということです。目標を達成する為に、あれこれと創意工夫がなされることになります。即ち、「前頭葉」の三本柱の機能の一角をなしていて、最も高度な機能である『注意の分配力』の機能の出番が多く確保されることになるのです。仕事が無縁となり「左脳」が活躍する機会と場面とが少なくなる第二の人生では、残った右脳および運動の脳が活躍する「テーマ」の選択が不可欠となります。
※1 趣味や遊びや人付き合いや、居住地域の地区の活性化などの内から、自分なりの「テーマ」を選択して、自分なりの『目標』を持つことが、「アルツハイマー型認知症」とは無縁で「第二の人生」を乗り切るために不可欠となるのです。そこで考えたのです。「左脳」が専管する仕事とは無縁となる「第二の人生」という日々の生活を送る上での『前頭葉』を活性化させる視点からの何等かの指針、或いは、指標となるものの活用が有益で、有効だと考えたのです。
※2「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の発病のメカニズム、発病を予防する為のあるべき「生活習慣」の類型について分かり易く記述した小冊子、基本書が必要で有益だと考えているのです。
ⅲ)身体がもつ限り、「第二の人生」は続いていくのです。
そうだとしたら、『身体がもつ限り、脳ももたせる』ことが必要不可欠の条件、「第二の人生」を、出来れば自分らしく、『自分なりに』、元気に駆け抜ける必須条件となるのです。
ⅳ)心の痛みに『耐える』機能も『前頭葉』の個別認知機能の一つなのです。『加齢』と共に衰えてきてもいるのです。
自分に対する要求の一線を少し低くすることも、対策の一つになると思うのです。その分、目標の達成に対する満足度が高くなる訳なのです。上を見ればキリがないし、下を見てもキリがないのです。言ってしまえば、『それが、自分の人生』。少し前に、ボケは神様からの贈り物などと説いて回る医師が居たのですが、大間違い。『ボケるべきではない』のです。自分自身の為にも、家族の為にも、我が日本国の為にも。

&7 「アルツハイマー型認知症」の「地域予防活動」を展開する活動の目的とその要となる保健師さんとボランティア組織の役割
(1)「加齢」に起因した脳の老化による機能低下及びキッカケの発生と継続を契機に開始され継続するナイナイ尽くしの単調な生活習慣(但し、食生活ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」であることに留意)に起因した廃用性の異常な機能低下の進行、この異なる二つの要因が同時に存在し、充足される相剰効果により、『前頭葉』を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っていると言いました。

(2)廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病である(に過ぎない)『アルツハイマー型認知症』は、早期診断により治せるし、発病を予防することが出来るのです。
そのキーとなるのが、脳の使い方としての生活習慣であり、発病及び症状の重症化が進行していく『メカニズム』に照らして、治療薬も予防薬も、有り得ないことなのです。
『早期診断』による回復及び発病の『予防』のために為すべき方策、それは、二段階方式の『考え方』に基づいた、且つ、二段階方式の『手技』を活用した対策、『アルツハイマー型認知症の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の全国展開』の国策化です。出来るだけ早期に実施し、且つ、効果を高める為に、出来るだけ小さな地域の「地区単位」で、密に実施すべきなのです。
「高齢化率」が高い市町村やお年寄りが集まって住んでいる地域では、『前頭葉』を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で、昼夜の区別が分からなくなるまでに脳の機能が衰えてきていながらも、身体が持つが為に、徘徊するお年寄り(私たちの区分で言う「大ボケ」の段階のお年寄り)が、極めて多数に上っているのです。
注)「アルツハイマー型認知症」を発病したお年寄りの場合、『時の見当識』についての衰え方に厳密な順番があり、日、年、月、季節、昼夜の順番に衰えていくのです。末期の段階である「大ボケ」の段階のお年寄りは、昼夜の区別がつかない上に、『所の見当識』も無い脳の機能レベルなのです。廃用症候群に属する「生活習慣病」が本態である「アルツハイマー型認知症」の場合は、症状が徐々に緩やかにしか進行していかないのです。
第一の対策は、『発病を予防すべき』なのであり、第二の対策は、『早期診断により治すべき』であり、回復させることが困難になる「大ボケ」の段階のお年寄りは、家族介護に頼るのではなくて、介護保険で全面的に対応すべきなのです。我が国の実態として存在する100万人を超える数もの『介護離職』は、社会悪なのです。
(3)「二段階方式」の手技は、神経心理機能テストによる「前頭葉」を含む脳全体の働き具合を判定する脳機能テストの実施とテスト結果の判定(「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の判定、症状の三段階区分の判定、「キッカケ」を契機として開始し継続されてきた、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」に直接起因したものとしての「廃用性の機能低下」を進行させてきた基盤である脳の使い方としての「生活歴」の具体的な聞き取り)に基づいて、「アルツハイマー型認知症」の回復可能な早期の段階(小ボケ及び中ボケの段階)を判定(鑑別)し、脳の活性化を目的とする「生活習慣」の改善指導(「脳のリハビリ」の指導)を行うことで、「前頭葉」を含む脳全体の機能を正常なレベルに回復させることが出来る(症状を治すことが出来る)システムであり並びに脳の活性化を目的とする「生活習慣」の改善を体験させることを目的とした小地域単位での「予防教室」(Ex.「脳イキイキ教室」)の開催により、参加者の日常生活に「脳の活性化」というテーマを持ち込ませ実践させることにより、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防を図る(『前頭葉の機能レベルが正常な人を、正常なレベルのままに維持させる=発病自体を予防出来る』)極めて有効で、有益なシステムなのです。
その活動を担う牽引者は、医師ではなくて、保健師さんなのです。医師が担うことになるのは、「脳のリハビリ」により回復させることが困難であり、末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が発現してきて、日常の生活面における「セルフケア」にも重大な支障が出てきている段階のお年寄りだけなのです。この段階のお年寄りに対しては、現状使用されている薬(治療の効能は無くて、対症療法薬に過ぎない)が処方されているのです。単なる興奮型(興奮剤)や抑制型(抑制剤)の対症療法薬の使用により、医療機関側も必要な収益を確保できるし、対症療法薬としての効能はあるので、介護する側の労苦を軽減させることには役立ち、それなりのメリットがあるとは言えるのです。
(4) 市町村が展開し、保健師さんが主導する地域予防活動は、個別事例の判定及び生活改善指導並びに小地域単位での予防教室の運営の二面性を持つ活動です。
ⅰ)個別事例の改善指導というテーマについては、個人と密接な継続的関係の維持が不可欠である為、導入市町村の保健師さん(女性)の役割がきわめて重要なのです。更には、個別事例の的確な判定により、回復させることが可能な本当の意味での早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)にあるお年寄りを見つけて、且つ、「脳のリハビリ」の適切な指導により(脳の使い方としての「生活習慣」の改善の指導)実際に治して見せる(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに改善させてみせる)ことが、「予防活動」の活発化に大きく寄与することを忘れてはならないのです。保健師さんの主たる業務、第一義的な業務と位置付ける「二段階方式」の活用による『早期診断による回復』を目的とする業務は、「二段階方式」の手技の活用が不可欠のものとなるので、「二段階方式」の手技の活用がおろそかになった教室の運営では、『単に歌って踊るだけの教室』となり、『早期診断による回復も発病自体の予防も期待できないもの、名目的な予防活動になってしまう』のです。「二段階方式」の導入先市町村が拡大していく状況に備え、導入先市町村が地域単位で開催する認知症予防講演会の「講師」が務まり、更に、個別事例の判定及び「脳リハビリ」のための個々のお年寄りに対する「生活改善」の指導が行える専門家であり、導入先市町村の保健師さんを指導できる女性の専門職集団の養成が重要なテーマとなると考えているのです。「二段階方式」の実施品質のバラつきを防止し、早期診断による回復の効果のバラつきを抑制し、発病の予防に対する地域住民の関心を確信に変えさせる上で、極めて重要となると考えるのです。本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の「お年寄り」を早期に見つけて、『脳のリハビリ』の指導により、「アルツハイマー型認知症」の症状を治すことにより、そうした事例を多数積み重ねていくことにより、『発病の予防』に対する地域住民の興味や関心を呼び、正しい理解に導き、『前頭葉』を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築による『発病自体の予防』へと繋げることが出来ると考えているのです(これまでの体験に基づく確信)。『治して見せる』ことが、最も有効な情報発信になるのです。
ⅱ)お年寄りが居住地から歩いて行き来できる程の場所に、間伐材で構築した平屋建ての家を建設し、開放するのです。交流の促進を目的とした『交流の駅』を建設し、更に、『お年寄りの脳のイキイキ度チェック』を恒常的に実施し、早期診断による回復と発病の予防を徹底する制度の国策化を実現したいと考えるのです。
血圧や体重を何時でも簡便に測定できるのと同様に、お年寄りの「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを「二段階方式」の活用により簡便に/精緻に判定し(脳のイキイキ度チェック)、必要な場合は、脳の使い方としての『生活習慣の改善の指導』が行える場所にしたいと考えるのです。
(5)『発病を予防し及び早期診断により回復させる』ことが先決となるべきなのです。最優先の政策課題とするのです。それでも何らかの理由で「大ボケ」の段階にまで症状が進んだお年寄りについては、その全員を対象としての「介護保険」制度の適用により、「老老介護」、「認認介護」、「介護離職」と言った超高齢社会で初めて出現した社会悪を一掃すべきものと考えるのです。現状「アルツハイマー型認知症」の発病者数がとめどなく増加している状況で、介護保険制度が財政面から破綻しそうな状況にあることが背景にあり、問題が有る『家族介護』に期待がかけられているのです。政策としては、早期診断による回復を顕著な実績により実現し、その実績をもとにして、発病の予防策となる、『前頭葉』を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の構築というテーマに対するお年寄り、国民の関心を高めるべきと考えるのです。20年も30年も続く代人人生を、何のために、どのようにして生きるべきなのか、高齢者が真剣に考えて頂きたいのです。権威が無知で見落としている発病の最初の段階である「小ボケ」(左脳、右脳及び運動の脳は市場レベルに在るが、司令塔の「前頭葉」の機能が既に異常なレベルに在る)で既に、周りからの支援が有ろうとも、自分らしく生きていくことは無理なのです。
『第二の人生』を長生きする喜びを獲得するには、発病の予防が必須条件となるのです。

本著作物「I-01」に掲載され、記載され、表現された内容については、著作権が成立しています。当該著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。アミロイドベータ仮説は100%誤り。
このブログ中の内容の一部を引用する際は、必ず、著作権法の規定に則って引用してくださるようお願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルツハイマー型認知症の発病/重症化のメカニズムと発病自体の予防の方法(H-15)

2023-12-12 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ

&1世界中の権威は、『アルツハイマー型認知症』については、無知:
(1) 『アルツハイマー型認知症』の発病の有無の診断基準として、世界的な権威を今なお保ち続けている権威規定であり、米国精神医学会が策定した『DSM-Ⅳ』の第一要件が確認を要求する「記憶障害」が原因で、症状が発現/重症化が進行してくる訳ではない{記憶障害自体が、(AD型認知症)発病の結果発現してくる一つの態様に過ぎない}のですから。

(2) 明確に言えること、『アルツハイマー型認知症』を「①器質的な病変」が原因での「②記憶障害」に起因した「重度の物忘れの症状」を特徴とする『③神経変性疾患』だと誤解していて、「記憶障害という誤った的」に矢を射かけ続けている状況が続いていく限りは、或いは、その根拠規定である『DSM-Ⅳ』の規定内容並びに通説の地位をほしいままにしている「アミロイドβ仮説」が世界的に権威を維持している限りは、我が国の命運を握っている『アルツハイマー型認知症の発病自体の予防』というテーマの国策化、私たち二段階方式が先駆的に実施した「住民参加型の地域予防活動」の国策化による全国展開が、どんどん先送りにされてしまうことになるのです。
(3) 私たち二段階方式(エイジングライフ研究所)が、独自に解明し、実務化し、マニュアル化し、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での先駆的な試みの活動に因り、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病であることを、疫学的に実証してきた内容、本態が、『意識が覚醒した世界での注意の分配力の働きを核心とした前頭葉の機能レベル』が関わり、『前頭葉が活性化する「脳の使い方」としての生活習慣』の創意工夫と継続的な実践の為に不可欠な自助努力に因り、『前頭葉の機能が正常なレベル』を保っている限りは、絶対に発病は起きてこない/発病自体を予防(発病時期の先送り)することができる性質のものである廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎない』ところの『アルツハイマー型認知症』について、発病自体の予防/症状の重症化の進行の抑制、更には症状を治す効能を有する薬が開発されることは、未来永劫有り得ないことなのです。
(4) 『仕事というテーマ』とは、無縁の日々を送ることとなる『第二の人生』を送る上で、自分自身が都度選択し継続的に実践すべき『脳の使い方としての生活習慣』の在り方、即ち、「第二の人生での日々の生き方」が、発病するか/しないかを決定づけ/問われる認知症が、『アルツハイマー型認知症』なのであり、『特定のテーマの追求と実行に因る「注意の分配力」の機能の出番が多くなり、「前頭葉が活性化」する生き方』自体を、当の本人の状況に応じて随時選択し決定し、実行する自助努力が出来る薬の開発は、未来永劫、絶対に有り得ないことなのです(エーザイが開発し、「アルツハイマー型認知症」の症状の進行を抑制する効能を有する「治療薬」と称している3種の薬、アリセプト、アデュカヌマブ及びレカネマブは、エセ薬なのです)。それら三種の薬には、症状の進行を抑制する効能は皆無であり、有るのは副作用だけ。
(5) 廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病である『アルツハイマー型認知症』は、『第二の人生を送る高齢者だけが発病の対象』となる『老年発症が特徴』となるのであって、その発病者数が、社会問題になる程の人数(発病後症状が進行してきて、「末期の段階」にまで症状が進行してくると、日常のセルフケアにも支障が出てくるので、「介護」が不可欠となり、介護の費用が膨大な額に上ることになる)、極めて多数に上る状況は、先進国の中でも更に高齢化が進んできて、『超高齢社会』(又は、『超高齢化社会』)と呼ばれる段階に到達してこないと起きてこない現象なのです。

&2『アルツハイマー型認知症』の特徴
(1) 皆さんが、日頃耳にしたり、目にしたりする認知症の大半、90%以上を占めるのが、『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症なのです。
『アルツハイマー型認知症』というのは、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の『高齢者だけを対象』にしての発病が確認されるのであり、「老年発症」が特徴なのです。『加齢』に起因した脳機能の低下の進行を基礎要因(基盤にある条件)とし、もう一つの加重要因であるナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行(日々の生活習慣の中での『出番が足りない=使い方が足りない』ことにより、働きが衰えて行く)が、発病及び症状の重症化が進行する核心的な要因であり、症状は、徐々に、段階的に、緩やかにしか進行して行かないことが特徴でもあるのです。
発病及び重症化の進行の背景には、『加齢』に因る機能低下の進行という要因とナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に因る廃用性の異常な機能低下の進行という『二つの要因の同時存在による相乗効果』により、前頭葉を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことが、発病及び症状の重症化の進行の「唯一有無二の原因要因」なのです。
※ アミロイドβの蓄積による老人斑とか(アミロイドベータ仮説)、タウタンパクの蓄積による神経原線維変化とか(タウタンパク仮説)、アセチルコリンの減少とか(アセチルコリン仮説)は、無関係なのです。
 (2) 私たちが『二段階方式』の手技を活用して集積した脳機能データ(『正常老化の性質』と命名)が有ります。
 6歳から100歳までのお年寄りの『前頭葉』(意識が覚醒した世界における脳全体の司令塔の役割を担っている脳機能)が正常な機能レベルにある人達だけを対象としたデータであり、『加齢』という要因だけに起因した『前頭葉』の機能レベルの変化を調べたものです。
「加齢という要因」だけが原因で『前頭葉』の機能レベルが低下していく場合には、その機能レベルは、徐々に、緩やかにしか低下して行かなくて、100歳になっても猶『正常な機能レベルを保っている』ことが分かるのです(「正常老化」の曲線)。
即ち、『アルツハイマー型認知症』は、『老年発症』を特徴としている病気であり、発病の対象が『第二の人生』を送っている60歳を超えた年齢の『高齢者』だけに限られているという事象事実が示すのは、加齢に起因した「前頭葉」の機能低下という要因が、『アルツハイマー型認知症』の発病の「基盤(根底)要因である」ことを示しているのです。
※1 世界中の専門家達から、未だに『発病の原因が分からないし、発病後は症状を治すことが出来ないし、発病自体を予防することが出来ないタイプの認知症である』とされていて、発病の原因については、3つの仮説が提示された儘なのです。「仮説」の意味は、3つの仮説の全てが、「各々が主張する発病の原因と『アルツハイマー型認知症』の発病との間の因果関係」の存在について、彼ら自身が未だに実証できていないとうことなのです。
専門家達は、失語(紛い)、失認(紛い)、失行(紛い)の症状などという、末期の段階の症状しか知らない上に、発病のメカニズムについても、症状の重症化が進行する原因について、発病後どのような症状がどのような機序で発現してくるのかについて、症状を治す、或いは、発病自体を予防する方法について、未だに何も分かってはいないのです。
 ※2 何故そんなことが起きているのか。『アルツハイマー型認知症』の発病及び症状の重症化が進行するメカニズムが、私たち人間だけに特有な『意識的な世界』、意識的に何かの「テーマ」を発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様による支障がおきてくる、『認知症の症状が発現してくることに関心が向けられていないことが重大な問題』なのです。
様々な程度及び態様により発現してくる『アルツハイマー型認知症』の症状は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクして発現し、回復させることの可能性の有無及び程度により、『三段階に区分される(小ボケ、中ボケ、大ボケ)症状』が発現してくることも知らないのです。
※3『アルツハイマー型認知症』は、人類最大の難問と言われる『意識』と密接不可分の関係にあることに気が付いていないことが重大問題なのです。『権威達が研究対象にしているマウスには、私たち人間に特有な世界である「意識の世界」自体が存在していない』のです。
私たち「二段階方式」が、北海道から九州に跨る地域、全国452の市町村で実践し、実証してきた『アルツハイマー型認知症の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』の実践の成果として、『早期診断により治せるし、介護の予防が可能であるし、発病自体の予防が可能であることを、数多くの実例により、疫学的に実証してきている』のです。
(3)『アルツハイマー型認知症』の発病原因については、『前頭葉』の個別認知機能(『実行機能』=Executive Functionと総称される)並びに『注意の分配力』の機能が関わっていることに、専門家とされる人達が未だに気づいていないことが、その本態が廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎない『アルツハイマー型認知症』を、発病の原因が不明の「マンモス病」に仕立て上げているのです。
※1『発病の原因が分からないし、症状を治すことも出来ないし、発病自体を予防する方法も分からない』と専門家達が言い立てるので、症状を治すことも、発病を予防することも視野には入ってこない、野放しにされてきている結果として、症状が末期の段階にまで進行し、『介護』するしか途が残されていない状況が正当化され、放置された儘なのです(身体は持つので、「介護」し続けるしかない)『お年寄り』の『介護費用』だけで、我が国は年間10兆円を超えてしまったということなのです。
※2『原因不明で、治せないし、予防できない』と言いふらすことで、莫大な売り上げを稼ぐ岩盤層が形成されていて、『発病自体の予防』というテーマの実施を妨害しているのではと危惧しているのです。
世界中の専門家達は、末期の段階(「大ボケ」)の症状にしか関心が無くて、回復させることが可能な本当の意味での早期の段階(私たち独自の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)が存在していることに未だに気づいていないだけなのです。

&3 三段階に区分される「類型的症状」の指標化(改訂版30項目問診票)
(1)世界中の『アルツハイマー型認知症』研究/診断の専門家とされる人達、言い換えると、「3つの仮説」の提唱者とその支持者、「MCI」の基準の提示者並びに『DSM-Ⅳ』の策定機関である米国精神医学会とその支持者を含む世界中の権威機関(達)は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される『アルツハイマー型認知症』の様々な類型的症状について、全くのこと、無知なのです。
 (2) 彼等は全員、米国精神医学会が策定した診断規定である「DSM―Ⅳ」の「第二要件」が規定する症状、「失語、失認、又は失行の症状」(器質的な原因病変は存在していないので、誤りの表記であり、正しくは、失語紛い、失認紛い、失行紛いの症状)を、『アルツハイマー型認知症』の初期症状として例示していることに何の疑問も抱かないで、その規定内容が正しいものとの前提に立脚した主張を展開し続けてきているのです。
※更なる間違いは、第二要件は、「失語失認失行、又は実行機能の障害」に起因した症状と規定しているのですが、失語(紛い)、失認(紛い)、失行(紛い)の症状自体が、『注意の分配力』の機能及び実行機能の機能障害に起因して発現してくるものなのです。
その上、彼等の関心は、失語や失認や失行(紛い)の症状を起点に、それよりも更に重い症状だけが、『アルツハイマー型認知症』の症状であると誤解しているのです。
(3) 私たちの「二段階方式」が問題提起している本当の意味での早期の段階、回復させることが可能な(「アルツハイマー型認知症」としての症状を治すことが可能な)「小ボケ」及び症状の更なる進行の抑制が可能な「中ボケ」の段階(の症状)が存在することについて、今なお、無知なのです。

&4 アルツハイマー型認知症発病患者の症状が進行して行く指標となる順番
(1)「ボケ」の類型的症状の10項目(「改訂版かなひろいテスト」に不合格=「前頭葉」の機能が異常なレベルが前提となります)。
①三つ以上の用事を、同時に並行して処理できなくなる(『注意の分配力』の機能が異常なレベルに衰えてきたため、いろいろな場面で、物事をテキパキと処理できなくなる。車を運転している際に、注意の分配力が十分には発揮できない機能レベルに在る為、小さな事故を、しばしば起こすようになってくる。後続車を何台も従えていることにも注意が回せなくて、道路の真ん中よりを時速30キロ程で、ノロノロ運転するようになる。)
②一日や一週間の計画が立てられなくて、自分ではどんなテーマをどのように実行したら良いのか思いつかなくなる(注意の分配力の機能が異常なレベルにあるため、実行機能を駆使して発想、洞察、推理、シミュレーションすることが出来にくくなる)
③何かをやりかけても、中途半端で、根気が続かなくなってくる(テレビを見ていても、根気が続かず、やたらとチャンネルを変える)
④問いかけに対する反応が遅くなって、動作がもたもたしてくる
⑤発想力が乏しくなり、料理の内容や行動内容が画一的になる(同じ料理用の材料を重ねて買ってきて、冷蔵庫の中にたまる)
⑥本人は気づかないで、同じことを何度も繰り返し話したり、尋ねたりする(注意の分配力の機能が異常なレベルに在るため、頭の回転が遅く、理解度も低くて、その上に、自分が話した内容の記銘度が低いので、ついさっき話したことを忘れていることが多い結果、『話が堂々めぐりとなる傾向』が、顕著に出てくる)
⑦何か、何事かに対して、生き甲斐を覚えている雰囲気が無くなってくる(注意の分配力の機能が異常なレベルに在るため、評価の物差しが十分には働かない結果、それまでなら覚えていた生き甲斐を感じられなくなる)
⑧何かをするでもなく、ぼんやりして過ごしていることが多くなり、やたらと居眠りするようになる(注意の分配力の機能が異常なレベルに在る為、実行機能の一要素である「実行テーマ」を発想する機能が発揮できなくなってくる)
⑨思い込みや思い違いが多くなり、相手の意見を聞き入れられなくなる(実行機能の一要素である抑制する力が異常なレベルに衰えたせい)
⑩眼の光がどんよりとして無表情、何事にも感動しなくなる
(2)『ボケ』の類型的症状の10項目(推定される順番に並べ替え)
⑪何度教えても日付があやふやになる(今日が何日なのか、あやふやになる)
⑫簡単な計算も嫌になり、買い物で小銭がやたらと貯まるようになる
⑬料理が上手くできなくなって、味付けが塩辛すぎるようになる
⑭ガス、電気の消し忘れ、水道の蛇口の閉め忘れが目立つようになる
⑮2~3種類の薬の服薬管理が出来なくなり、家族が管理する必要がある
⑯外出を嫌がるようになり、日常の身だしなみにも無頓着になる(行き慣れた場所に行くにも、道を間違えたり、乗るバスを間違える)
⑰今まで出来ていた、家庭内の簡単な用事(洗濯、掃除、片付け)も出来なくなる
⑱季節や目的にあった服を選べなくなる(日、年、月、季節、昼夜の順に衰えて行くことになる「時の見当識」が衰えて、季節の感覚が分からなくなる)
⑲昨日の出来事をすっかり忘れてしまう
⑳お金や持ち物のしまい場所を忘れ、誰かに盗まれたと騒ぐようになる
(3)「ボケ」の類型的症状の10項目(推定される順番に並べ替え)
㉑しばしば、自宅の方向が分からなくなる(所の見当識が働かなくなってきている為に、結果として、徘徊することになる)
㉒ 服を一人では正しく着られず、上着に足を通したりする(着衣失行)
㉓ 同居の家族の名前や関係が分からなくなる(人の見当識がなくなる)
㉔ 田んぼに行く、会社に行くとか言い、夜中に騒ぐようになる(時の見当識もなくなる)
㉕ 大小便を失敗し、後の処置が上手くできない
㉖ 汚れた下着を、そのまま平気で来ている
㉗ 独り言や同じ言葉の繰り返しが目立つ
㉘ 風呂に入ることを嫌がるようになる
㉙ 食事をしたことを直ぐに忘れる
㉚ 誰もいないのに、『人が居る』と言ったりする
(4) 末期の段階である「大ボケ」の後半、「DSM—Ⅳ」の第二要件が規定する初期症状(実は、極めて重度の症状)が発現してきていると、「注意の分配力」の機能及び実行機能が、即ち『前頭葉』の機能が、殆ど働かなくなってきているのです。
左脳(論理的な思考や言葉の使用など、デジタル情報の処理に特化した機能)の働きも衰えてきてしまっていて、主として、右脳(感情や空間の認知など、アナログ情報の処理に特化した機能)の機能と運動の脳(身体を動かすことに特化した機能)の機能とが、僅かに働いている脳の機能レベルに在るのです。『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルを、分かり易く表現すれば、『3歳~0歳児』の脳の機能年齢にあるのです。但し、「3歳の幼児」と違うのは、何十年間も生きて来たことの残滓が、時々、身体にしみこんでいる言葉の一片や態度が、表面的に出てくることなのです。
(5) 自由意思に基づいた『評価の物差し』(意識の首座=自我)の機能の関与は全く困難な脳の機能レベルに在るのです。「重度の物忘れの症状」という誤った的に光を当て、外観からの憶測だけで、判断してはいけないのです。
『前頭葉』を含む脳全体の機能が、そのような機能レベルに在る発病者(「大ボケ」の後期の発病者=ボケても安心な社会作りの対象者)が、『自分らしく生きていく』ことは、もはや不可能なことなのです(自分らしいテーマの選択、理解や判断や評価や決断が出来るには、「評価の物差し」、最終的な機能としては、『前頭葉』の機能が正常なレベルに在ることが不可欠の条件となるのです。医師が発病者と診断する「大ボケ」の段階の高齢者達の「前頭葉」の働き具合は、極めて異常なレベルに在るのです)。
(6)『発病高齢者の「意思」を尊重する』対応の要求は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルという視点を持っていない人達の、独りよがりの主張に過ぎないのです。彼等は、「大ボケ」の段階にある発病者は愚か「中ボケ」の段階の発病者が、既に我が身に起きている様々な支障(アルツハイマー型認知症の発病の症状)について、『認識が困難となっている脳の機能レベルに在る』ことを知らないのです。
※1 『アルツハイマー型認知症』の発病の最初の段階であり、私たちの区分で言う『小ボケ』の段階について、脳の機能面からの定義で言うと、後半領域の機能である左脳、右脳及び運動の脳の全ての機能が正常なレベルに在るのに対して、意識が覚醒した世界に於ける「脳全体の司令塔の役割り」を担っている『前頭葉』の機能レベルだけが、既に異常なレベルに在ることに注意が必要。『アルツハイマー型認知症』の症状は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される類型的症状(小ボケ、中ボケ、大ボケ)が発現してくるのが特徴なのです。
※2『小ボケ』の段階で発現してくる症状は、「3つの仮説」の全てが前提として想定する条件、「記憶障害」に起因した症状の発現と認められる症状は皆無であり、『前頭葉』の機能障害に起因した症状(第一次的に、『前頭葉の三本柱』の機能の機能障害に起因し、且つ第二次的には、『実行機能』の機能障害に起因した症状)ばかりが発現してくることに注意して頂きたいのです。
 世界中の専門家達は、私たち二段階方式が提示する早期の段階、『脳のリハビリ』(『注意の分配力』の機能の出番が多くあって、『前頭葉』が活性化する『生活習慣』の実践とその継続)の実施により、回復させることが可能な本当の意味での早期の段階(「小ボケ」)及び症状の更なる進行の抑制が可能な(「中ボケ」の段階)を見落としていて、「症状の更なる進行の抑制さえもが最早困難」な『末期の段階』(「大ボケ」)で発病を見つけているのです。
※3 そもそも、『記憶』は、記銘し、保持して、想起するという経路から成り立っているのです。私たちが、「二段階方式」の手技を活用して集積した『アルツハイマー型認知症』の発病患者の症例である14689例にも上る脳機能データ(『MMSE下位項目の項目困難度』のデータ)の解析を根拠として、『「アルツハイマー型認知症」の症状は「記憶の障害に起因して」発現してくる(=「DSM-4」の「第一要件」の規定内容)』との想定自体が重大な誤りであることを問題提起したいのです。記憶の障害に起因して発現するのではなくて、加齢の進行による機能低下の進行を『基盤の要因』として、仕事というテーマとは無縁の日々となる「第二の人生」を送る『高齢者』が、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行という『加重要因』の同時存在による相剰効果に因り、『前頭葉の三本柱』の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させてきて異常な機能レベルにまで機能が低下してきたことを背景要因とし、そのことに起因して(機能発揮上の二重構造の関係に因る副次的な結果として)、(「前頭前野」に局在する個別認知機能群である)『実行機能』が、異常なレベルにまで機能低下を進行させてきたことが 原因で、それらの複合機能体である『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクする形で、「三段階に区分」される『アルツハイマー型認知症』の「類型的な症状」が発現してくるのです。
※1その「最初の段階」が「小ボケの段階」(「前頭葉」の機能だけが異常な機能レベルに在る)であり、次いで、「中ボケの段階」(「前頭葉」だけでなく、左脳、右脳及び運動の脳も異常な機能レベルに在る)が在り、最後に末期の段階である「大ボケの段階」(大ボケの初期でさえ、「注意の分配力」の機能がほとんど機能していないので、「実行機能」がほとんど働いていない)が有るという風に、『三段階に区分される』と主張しているのです。
※2「DSM-4」の規定の「第二要件」が確認を要求し、初期症状であると規定している失語や失認や失行(紛い)の症状は、「大ボケの段階」の後半(MMSEの総得点が一桁の発病者)になって初めて発現が確認される、「極めて重度の症状」であると主張しているのです。
(7)下記のデータは、私たちが『二段階方式』の手技を活用して集積した14689人もの「アルツハイマー型認知症」を発病した「お年寄り達」の『脳機能データ』の解析グラフです。
 ※1『アルツハイマー型認知症』の発病患者であれば、且つ、その場合に限り、『必ず、この項目の順番に出来なくなっていく』ことが、「事象としての事実」なのであり、客観的で、科学的な「脳機能データ」として提示しているのです。この一事をもってしても、発病原因に関する『DSM4』の第一要件の規定内容、「3つの仮説」の主張内容は、両者共に誤りなのです。
※2「項目困難度」が高い順に、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名。
「事象の事実」としての当該「脳機能データ」によると、「記銘」という項目は、11の下位項目により構成されていて、30点が満点である『MMSE』の総得点が、10点を切った段階(「大ボケ」の後半の段階)になって初めて、『満点でない人の方の数が満点の人の数よりも多くなる』ことを示しています。項目困難度が極めて低い項目である(『前頭葉』を含む脳全体の機能の機能レベルが、極めて異常なレベルにまで低下してきていても、正解できるお年寄りの数が多い項目である)ことを示しているのです。
※3「記憶」について言うと、「記銘度」が高い内容は、良く保持され、良く想起されるものなのです。『直前に食事をしたことさえも忘れている』という症状は、もともと記銘度自体が低いことを意味するのです(『前頭葉の三本柱』の機能が異常なレベルに機能低下してきた反映により記銘する機能が極めて異常なレベルにまで衰えてきている)。そうした症状は、「大ボケ」の後半になって(脳の後半領域の認知機能テストである「MMSE」の総得点が10点を切った段階で)、初めて発現してくる症状(「極めて重度」の症状)であることが分かるのです。
 (8) 猶、『アルツハイマー型認知症』研究の専門家とは言え、脳の機能レベルを判定するに際し、MMSE(又は、長谷川式)しか実施しないのですが、これでは脳の後半領域(左脳及び右脳)の機能レベルを判定しているに過ぎず、肝心の意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルの判定が行われていないのです。これでは、『脳全体の機能レベル』をきちんと判定していることにはならないのです。脳の後半領域の機能レベルだけでなく、同時に、(意欲、注意の集中力、及び注意の分配力の機能、評価の物差しの機能及び実行機能から構成されている複合機能体である『前頭葉』の機能レベルを対象として精緻に判定出来ているのは、世界中で、私たち「二段階方式」だけなのです。「二段階方式」の手技では、『改訂版かなひろいテスト』により、複合機能体である『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定することが出来るのです。
※ 前掲した『小ボケ』の段階で発現が確認される様々な症状は、「認知症」の症状、『アルツハイマー型認知症』発病患者の本当の意味での初期(最初の段階)に確認されるものばかりです。
ところが、認知症診断を専門とする医師は、「DSM-Ⅳ」の規定が確認を要求している失語、失認、失行(紛いの)の症状、並びにそれ等よりももっと重い症状だけが、『アルツハイマー型認知症』の症状であると誤解しているのです。その為、小ボケや中ボケの段階の症状が発現してきて、何かがおかしいと感じている同居の家族が、発病した「お年寄り」を伴って診断に訪れても、「発病してはいない=アルツハイマー型認知症の症状は発現していない」と診断してしまうのです。
「失語や失認や失行」紛いの症状よりも軽い段階にそれなりに関心がある医師でも、「物忘れの症状」の程度や頻度だけで構成されたものであり、判定基準と言うには極めて曖昧な内容であり、お粗末に過ぎるMCI(Mild Cognitive Impairment=軽度認知障害)と言った意味不明の基準を持ち出して、発病の前駆的状態にあると説明して、発病の予防の為と言い4種の「対症療法薬」(実際の効能としては、症状を治したり、症状の進行を遅らせる治療の効能は有していなくて、症状の発現の程度や仕方をコントロールする効能しか有していない「興奮型の単なる対症療法薬でしかないアリセプトほかの4種の薬」の内のどれか)を処方するのが医療現場の実態です。
(9)『アルツハイマー型認知症』の発病としての最初の段階である『小ボケ』の段階の症状が発現してきているお年寄りの脳の何処にも、「器質的な原因病変」はその欠片も見当たらないのです。加えて、「記憶障害」に起因したと考えられそうな症状は全くのこと確認できなくて、それらの全てが、異常なレベルにまで機能が低下した『注意の分配力の機能を核心とする前頭葉の三本柱』の機能障害を第一次原因とし、『実行機能』の機能障害を第二次原因とした症状ばかりなのです。
ⅰ)『小ボケ』の段階で発現してくる症状は全て、『前頭葉』の機能の中で最も基礎的で且つ重要な働きであり、『意識』の構築、統合及びコントロールに関わる機能であって、『実行機能』の発揮度及び認知度を下支えし/左右している『前頭葉の三本柱』の機能(「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能)が、異常なレベルにまで機能低下が進行してきた結果として、的確、且つ十分には働かなくなってきていることに直接起因して、発現してくるのです。
ⅱ)私たち人間だけに特有な意識的な世界、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す際に不可欠の機能である『実行機能』(Executive Function)の発揮は、『前頭葉の三本柱』の機能により左右され/下支えられている機能関係(「実行機能」の機能発揮上の二重構造)が存在しているので、『注意の分配力』の機能(異なる「複数のテーマ」を同時に並行して処理する上で不可欠の機能)を中核とした『前頭葉の三本柱』の機能が、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させ、異常なレベルに機能が低下したことが「第一次的な原因」となり、『実行機能』の機能の発揮度が異常なレベルに低下していくこと(第二次的な原因)により、『アルツハイマー型認知症』の症状が発現してくるのであり、その最初の段階が『小ボケ』の段階であり、次いで『中ボケ』の段階を経て、最後に末期の段階である『大ボケ』の段階という風に、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分」される症状が発現してくるのが特徴なのです。⇒『末期の段階』(私たちの区分で言う「大ボケ」の段階)の症状にしか関心が向いていない世界中の専門家達(学者、医師)は、『脳のリハビリ』の実践により、回復させることが可能である本当の意味での早期の段階(「小ボケ」、「中ボケ」の段階)の存在に、未だに、気付いていないのです【私たちが規定し、取り上げる「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の基準及び類型的症状の例示と、『MCI』の基準が取り上げる『アルツハイマー型認知症の前駆的状態としての「物忘れの症状」とする主張内容』とは次元が異なる。
※『アルツハイマー型認知症』は、仕事とは無縁となる「第二の人生」を送る上での脳の使い方としての『生活習慣』(食生活は無関係)に起因した病気なのであり、徐々に、緩やかに、段階的に、症状が進行して行くのが特徴なのです。「アミロイドベータ」の蓄積(老人斑)や「タウタンパク」の蓄積(神経原線維変化)により「記憶障害」が惹起されることが原因で、発病すると主張する人達は、科学的で合理的で客観的な証拠資料の提出と因果関係の立証を行う『社会的な責任がある』はずなのです。
(10)『注意の分配力の機能を核心とする前頭葉の三本柱』の機能が異常な機能レベルにまで衰えてきていることが原因で惹き起こされる『実行機能』の機能の発揮度(認知度)は、『小ボケ』の段階で、既に異常なレベルのものとなっているのであり、そのことに起因して、発現してくる症状は、左脳、右脳及び運動の脳の全ての機能が未だ正常な機能レベルに在ろうとも、認知症の症状、『アルツハイマー型認知症』の症状の発現と考えるべきなのです。即ち、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引している、「三頭立ての馬車」の『御者』の役割を担っている『前頭葉』の機能が異常なレベルに在る、言い換えると、『前頭葉の三本柱』の機能と『実行機能』の両者が、異常な機能レベルに在ることが原因で(の機能的な反映として)発現してくる『小ボケ』の段階の症状は、認知症としての症状、『アルツハイマー型認知症』の症状と考えるべきものであるというのが、私たち「二段階方式」の考え方なのです(※廃用性の機能低下が進行し、左脳及び右脳までが、異常なレベルに衰えてきた時=【脳全体の機能が異常なレベル】から、「中ボケ」の段階が始まります)。従って、『前頭葉』の機能も『注意の分配力』の機能も備わっていない「マウス」が、檻の中で餌を探し彷徨する動きを何時まで/何処まで追いかけてみたところで(マウスに起きてくる「記憶の障害」の程度を突き詰めて、何時まで、検証してみたところで)、何も出て来はしないことを、アミロイドβ仮説の支持者達に注意喚起したいのです。
※1『「小ボケ」』の段階では、セルフケアの面では何の支障も起きては来ません。家庭生活の面でもさほどの支障は起きてきません。家の外に出て行き、他人と交わり、何等かの共通のテーマを処理することが要求される『社会生活』の面で様々な支障が起きてくることになるだけなのです。極めて重度の症状である「失語や失認や失行(紛い)の症状」とは無関係の世界なのです。
※2「小ボケ」は、『脳のリハビリ』(「注意の分配力」の機能の出番が多くて、『前頭葉』が活性化する自分なりのテーマの実践)という『生活習慣』の改善と継続的な実践により、比較的容易に、症状を治すことが出来るのです{『早期診断』(「早期の段階」の診断)と『早期治療』(「脳のリハビリ」の実施)が有効なのです}。
 ※3私たちが実証してきた『脳のリハビリ』の実施に因る治療の可能性の有無という視点に、専門家とされる人達が早く関心を持ち、気づいて頂きたいと願うのです(「小ボケ」は回復させることが可能であり、「中ボケ」は症状の進行の抑制が未だ可能であり、「大ボケ」は、進行の抑制も最早困難)。

&5 意識的な世界と『前頭葉』(就中、「注意の分配力」)の機能
(1)『アルツハイマー型認知症』発病の最初の段階である『小ボケ』の段階について、「脳の機能面」から定義すると、左脳、右脳及び運動の脳の全ての機能が未だ正常な機能レベルに在るのに対して、意識が覚醒した世界における脳全体の司令塔の役割、左脳、右脳及び運動の脳という「三頭の馬」が牽引する三頭立ての馬車の『御者』の役割を担う『前頭葉』の機能だけが、既に異常な機能レベルに在るということが、極めて重要な視点であり、要因なのです。
※1 意識が覚醒した世界は、比喩的な表現を借りて説明すれば、左脳、右脳及び運動の脳の「三頭の馬」が牽引する三頭立ての馬車を運行する世界であり、「三頭の馬」がどんなに元気であろうとも(正常な機能レベルに在ろうとも)、肝心の『御者』が居眠りをしていたのでは(異常な機能レベルに衰えていたのでは)、馬車は、安全で適切なスピードで、適切な道を経由し、所定の時間までに、本来の目的地に行き着くことは出来ないのです。
※2 脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が、異常なレベルに衰えてきている以上、左脳、右脳及び運動の脳の全てが正常な機能レベルに在ろうとも、『意識的な世界』におけるアウトプットそれ自体が全て、異常なものとなることが、極めて重要、核心的で重要な要因なのです(この段階で既に、『アルツハイマー型認知症』の症状が発現(発病)してきていると考えるべきものなのです=発病の最初の段階であり、社会生活の面で重大な支障が出てくるのが、「小ボケ」の段階)。
次いで、「家庭生活面」での重大な支障が出てくる「中ボケ」の段階が有り、最後に、「セルフケア」の面でも重大な支障が出てきて、日々の生活面で『介護』が不可欠となる末期の段階である「大ボケ」の段階があるのです。
ところが、権威機関の専門家達及び認知症の診断が専門の精神科医は、大保家の後期(MMSEの総得点が一桁)になって、失語、失認、失行(紛い)の症状を確認して初めて発病と誤解している(誤りの規定である「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定に従っている)のです。
 (2) 『小ボケ』の段階の症状を子細に、深く観察してみれば、典型的で類型的な症状として掲げられた症状の全てが、「記憶障害」とは無関係のものであり(「記憶障害」に起因して発現してきたものではなく)、『前頭葉』の機能障害、就中、『注意の分配力を核心とする前頭葉の三本柱の機能』の機能障害を背景(要因)とした、『実行機能』(Executive Function)の機能障害の反映(アウトプット)であることが分かるのです(極めて重要な機能要因)。
例えば、『アルツハイマー型認知症』の末期の段階である「大ボケ」の後半の段階(MMSEの総得点が一桁)で確認される症状であり、『直前に食事をしたばかりなのに、食事を食べていないと言い張る症状』、『畑に行くと言って、夜中に家を出て行こうとする症状』、『ズボンを頭から被ったりする症状』、『自分の子供を配偶者と間違える症状』等、それら全ての症状が、『前頭葉』の機能障害(加齢に起因した機能低下の進行を背景要因とし、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続された廃用性の機能低下の進行を加重要因として、「異なる二つの要因」が、同時に存在し充足されることによる「相剰効果」により、言い換えると、「前頭葉の三本柱」の機能の機能障害の進行に起因した『実行機能』の機能障害が惹き起こされた結果として)=両者が異常な機能レベルに衰えてきた複合機能体としての『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルのアウト・プットそれ自体が、『アルツハイマー型認知症』の症状として発現してきているのです。
 それら全ての症状が、「記憶障害」に起因して発現してくるとする専門家達の見解は、誤りなのです(「DSM-4」の第一要件の規定の内容並びに「3つの仮説」の各主張内容及びそれらの学説の支持者達の主張内容)。末期の段階の症状を概観から眺め、「推測し、憶測しただけの主張内容」というしかないのです。
未だに「仮説」の域を出ないのも、そこに原因(欠陥)があるのであり、肝心の『因果関係の存在の実証が、未だに出来ていない』という結果に繋がっているのです。
※ 記憶障害(に起因した症状)自体が、廃用性の機能低下を加重要因とする「前頭葉の三本柱」の機能の機能障害に起因して起きてきているのです。
(3)『アルツハイマー型認知症』の本態は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、食生活とは無関係。左脳の出番が多い仕事とは無縁の日々の暮らしとなる第二の人生を送る上での、「脳の使い方」としての単調な生活習慣の継続に関わる病気であることに留意する)に過ぎないというのが、『意識的な世界』に着目し、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の段階の発病患者である14689例の「お年寄り達」の、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクして発現する症状について、「二段階方式」の手技を活用し集積した『脳機能データ』の解析を根拠としての、私たち『二段階方式』独自の主張です。
『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに、厳密にリンクした形で発現してくるのが特徴である『アルツハイマー型認知症』は、『老年発症』(「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者だけが発病の対象となる)が特徴となるのです。
『左脳』が専管する仕事とは無縁の日々の暮らしとなる、『第二の人生』での脳の使い方としての『生活習慣』が、発病するか/しないか並びに重症化が進行するか/しないかを決定づける唯一の要因なのです。『意識の世界』を構築し、統合し、統括し、コントロールする『前頭葉』の出番の確保、就中、『注意の分配力の機能』の発揮が不可欠である『実行機能』の必要十分な出番をどのようにして確保することが出来るかが、発病を予防する上で、『第二の人生を送っている「お年寄り」に問われることになる』のです。仕事とは無縁の第二の人生を送る生活の中で、自分なりのテーマと目標が有り、自分なりの喜びや生き甲斐を覚える体験をすることが出来ているのか/否かが問われることになるのです。
※1『注意の分配力』の機能は、異なる複数のテーマを同時に並行して処理する為に不可欠の機能であり、『ああしたらこうなる、こうしたらああなる』等と洞察し、推理し、検索し、シミュレーションする為に不可欠の機能であり、咄嗟の判断が要求される場面(「頭の回転の速さ」が求められる場面)で、回転の速さを左右している機能でもあるのです(その異常なレベルへの衰えが、「お年寄り」の軽微な自動車事故の原因となっている脳機能でもあるのです。※2 事故を起こした後は、取り調べに対するQ/A問答の間、ゆっくりと考えられるので、普通に見えてしまうのです)。
(4)『アルツハイマー型認知症』について語る上で、もう一つ別の極めて重要な問題が有ります。様々な程度及び態様により発現してくる『アルツハイマー型認知症』の症状について、世界中の専門家達(学者、医師)は、『早期の段階』の症状について、『前頭葉』を含む脳全体の機能を正常なレベルに「回復させること/症状の進行の抑制が可能」である本当の意味での『早期の段階』の症状(私たち二段階方式の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階(症状)について、その存在自体に無知なのです。
⇒彼等は全員、米国精神医学会が策定した診断規定である『DSM-4』の規定の重大な誤りに気づいていなくて、疑うことも無く、金科玉条のものとして信じ込んでいるのです。その「第二要件」が『失語や失認や失行(紛い)の症状が「アルツハイマー型認知症」の初期症状である』と規定している為、そのことを鵜呑みにし、そうした症状を含む更に重い症状だけが、『アルツハイマー型認知症』の症状だと誤解しているのです。
「失語や失認や失行(紛い)の症状」が、脳の後半領域(左脳及び右脳)の働き具合を判定する神経心理機能テストであり、11の下位項目から構成されていて、満点が30点である『MMSE』の総得点が、一桁の得点にしかならないまでに『前頭葉』を含む脳全体の機能が衰えてきている「お年寄り」だけにしか発現が認められることが無い極めて重度の症状であることに気づいていないのです。
(5) 私たちが意識的に何かの「テーマ」を実行しようとするとき、どのような「テーマ」をどのように実行するか、「運動の脳」をどのような目的の為にどのように働かせるか」、「左脳」をどのような目的の為にどのように働かせるか」、「右脳」をどのような目的の為にどのように働かせるか」、全ては司令塔の『前頭葉』が周りの状況を分析し、理解し、判断して、実行すべきテーマを選択し、決定し、実行の計画を立て、実行結果をシミュレーションし、最終的な実行内容を決定し、実行の決断をして、脳の各部(左脳、右脳、運動の脳)に実行の指令を出しているのです。
 その『前頭葉』には、発想したり、計画したり、工夫したり、推理やら洞察したり、或いは機転を利かせたり、更には、抑制したり、感動したり等様々な個別認知機能(総称して、『実行機能』=Executive Functionと呼ばれる)が、詰まっているのです。更に、自分の置かれている状況を分析し、理解し、判断して、種々ケースワークした上で実行「テーマ」の内容や実行の仕方を選択し、最終的に実行の決断をする為に必要な『評価の物差し』(三つ子の魂百まで)という大事な働きがあります。
『評価の物差し』という機能は、後天的に獲得され、完成されるものであり、本人だけの独自性が備わる脳機能でもあるのです。状況の分析や理解や判断に際して、独自の在り方を選択する源であり、実行のテーマや実行内容、実行の仕方やその程度及び態様を選択的に構想し決定する独自の機能なのです。眼前の景色や人物であれ、概念的な思考の世界のものであれ、対象をどのような視点で、どのように切り取るのか、認知対象の切り取り方、捉え方、或いはその内容を決めているのが、『実行機能』の発揮に先立つ働きをしている脳機能であり、私たち人間だけに特有な機能である『評価の物差し』の機能(「二段階方式」独自の命名であり、見解。権威ある識者が、『無意識』が『意識を支配』している結果等の問題提起で言っているもの)なのです。
自分なりの/自分独自のものの見方、感じ方、考え方、対象の切り取り方及び評価の基礎に、この『評価の物差し』の機能の働きがあることを、先ずもって、理解する必要があるのです。『「実行機能」、「評価の物差し」、「記憶の倉庫」が、「前頭葉の三本柱」の機能(=「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の総称であり、その核心的な機能が「注意の分配力」の機能)の働きにより、構築され、統合され、管理され、コントロールされつつ並びに連絡し、連携し、共同して働くことに因り、『私たち人間だけに特有な世界』である『意識的な世界』(最も人間に近い種であり、DNAの99%が人間と同じと言われている「チンパンジー」の脳の中にも構築されることが無い世界)を創出していると私たちは考えているのです(『意識』は、世界中が新型コロナ対策に追われている今日現在でも猶というか、未だに解明されていない人類未知の「テーマ」)。
 これが、『意識的な世界=意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界』における私達人間だけが獲得した脳の働き方のメカニズムなのです。運動の脳、左脳、右脳という「三頭立ての馬車」をあやつる御者の役割をしているのが、「前頭葉」なのです。三頭の馬を十分に働かせられるのも、不十分にしか働かせられないのも、『前頭葉』の働き方次第ということになるのです。
『加齢』に起因した機能低下を基礎要因として(私たちが定義する発病の「第一要件」)及び仕事とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生」を送る上で、使われる機会が極端に少ないナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した、廃用性の異常な機能低下を加重要因として(私たちが定義する発病の「第二要件」)、司令塔の『前頭葉』の働きを含む脳全体の働きが、加速度的に異常なレベルに衰えて、社会生活や(小ボケ)、家庭生活や(中ボケ)やセルフ・ケア(大ボケ)等に支障が起きてくるのが、『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症なのです。
 ※ 『アルツハイマー型認知症』は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』である(但し、「食生活」とは無関係で、仕事とは無縁の日々の暮らし方となる第二の人生における脳の使い方としての生活習慣であることに留意)と言うのが私たちの主張です。
脳全体の司令塔の『前頭葉』の機能が、異常なレベルに衰えてきた時点で、ほんの少し前に食事をしたばかりなのに、そのことさえ思い出せないなど「極めて重度の記憶障害」の症状が出てくるようになるはるか前の段階で、『アルツハイマー型認知症』の発病は、既に始まっているのです。

&6『前頭葉』の三本柱に潜む『正常老化の性質』
 (1)『前頭葉』には、詳しく言うと「前頭葉の三本柱」(意欲、注意の集中力及び注意の分配力)の機能には、30歳代以降になると、『加齢』と共に働き具合が衰えていくという性質(私たちの命名である、『正常老化の性質』)が潜んでいるのです。
とは言え、『加齢』という要因(私たち、二段階方式が主張する、発病の基盤となる要因であり、「第一要件」)だけでは、『アルツハイマー型認知症』を発病することにはならないことに注意が必要です。
60歳代に発病の端を発し、70歳代、80歳代、90歳代、命の極まりともいえる年齢の100代にもなると殆どのお年寄りがという風に、『年をとればとるほど発病者の割合が増加していく』という実態だけを見て、「発病は、加齢の延長線上にある」と主張する人達もいるのですが、それは、誤りなのです。
発病するには、もう一つ別の要因であり、「加重要因」である、仕事というテーマとは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」を送る日々の生活面において、『脳=前頭葉の使い方』としての「単調な生活習慣」、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が継続されているという要因(私たち、「二段階方式」独自の主張であり、発病の「第二要件」として規定)の存在が、不可欠となるのです。『アルツハイマー型認知症』の発病及び症状の重症化の進行は、異なる二つの要因、第一要件と第二要件の内容とが、『同時に存在することに因る相剰効果』に因り惹き起こされてくる性質のもの、『老化・廃用型の生活習慣病』に過ぎないのです。
(2) 仕事とは無縁の日々の暮らし方、脳の使い方となる『第二の人生』の送り方、とりわけ、「脳の使い方」としての『生活習慣の在り方』は、人により様々です。
仕事一筋の第一の人生を送ってきたお年寄り、働きバチに徹した生き方(脳の使い方としての生活習慣)を送ってきたお年寄りにとっての、『第二の人生』を送る上でのテーマ探しは、相当な困難が伴うことになります。
『時間は有り余るのに、することが無い毎日』を送ることになり易いのです。元々そうした傾向が強かったお年寄りにとって、新型コロナの感染回避対策として極めて有効で重要なものである『3密の回避』を目的とした日々の暮らし方は、『前頭葉』にとっては、赤信号となるのです。
(3) 新型コロナに対する感染回避策として政府が提唱する「三密の回避」に徹した生活習慣の継続は、「脳の使い方」としての単調な生活習慣の継続的で、厳格な実行を強く要求するものであり、この先何年間かの期間、こうした状況が継続されていくことになると、『アルツハイマー型認知症』の症状の重症化が進行して行く(「小ボケ」の段階⇒「中ボケ」の段階。「中ボケ」の段階⇒「大ボケ」の段階)「お年寄り」達の数が増加して行くことに加えて、『アルツハイマー型認知症』を新規に発病してくる(「発病の最初の段階」である『小ボケ』の段階の症状が発現してくる)「お年寄り」達の数が激増して来ることになると考えていて、そうした事態を危惧するのです。
 本態が廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎない『アルツハイマー型認知症』は、『前頭葉』が活性化する「生活習慣」の構築と実践の継続により、前頭葉の機能が正常な機能レベルを保持できている限りは、発病自体を予防することが出来るものであり(老化・廃用型の生活習慣病が本態である『アルツハイマー型認知症は、前頭葉の機能が真っ先に異常なレベルに衰えていくことで発病するのが特徴』』、早期診断(小ボケ)と早期治療(脳のリハビリ=生活習慣の改善)により治すことが出来るのです。
『アルツハイマー型認知症』を発病し、重症化の進行により末期の段階にまで症状が進んでセルフケアにも重大な支障が出てきて、「介護」が不可欠の状態にある「お年寄り」の人数が、600万~700万人もいるとされているのです(厚労省の予測数値)。
「自分が住んでいる家も分からなくて、徘徊するお年寄り」の世話に、国を挙げて注力するよりは、発病自体の予防、早期診断による回復を国策として展開すべきなのです。
※ 国民全体がそうした意識を持つ上での障害物、それが、権威とされる人達が声高に発言する誤った主張の存在、『アルツハイマー型認知症は、発病の原因が分からないし、いったん発病すると治すことが出来ないし、発病自体を予防することも出来ない』とする情報発信なのです。認知症研究/診断の権威であると言いつつその一方で、誤った情報を流し続けているのです。
『アルツハイマー型認知症』の最初の段階であり、私達の区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)の段階は、『左脳と右脳と運動の脳は未だ正常なレベル』にあるのですが、私たち人間だけに特有な世界、『意識的に、何かの「テーマ」を発想し、実行に移す世界』における脳全体の『司令塔の役割』を担っている『前頭葉』の機能だけが異常なレベルに衰えてくるのです。この場合に、『実行機能』と総称される「前頭葉」の個別認知機能群(分析、理解、判断、企画、計画、洞察、推理、シミュレーション、比較、選択、決断、抑制、感動etc.)の機能の発揮度のレベルを左右し、下支えしているのが、「前頭葉の三本柱」の機能なのであり、就中、私たち人間だけに特有な機能である『注意の分配力』の機能の働き無しには、『「実行機能」が働く場は、顕現してくることが出来ないという構造』が存在している(『実行機能』の機能発揮上の「二重構造」が存在)ことの理解が重要なのです。※『二重構造』の存在の効果及び結果、『前頭葉の三本柱』の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことに付随して、『実行機能』の機能障害が惹起されてくる(発揮度自体が異常なレベルに低下してくる)こととなり、そのことを直接に反映した様々な支障が、三段階に区分される『アルツハイマー型認知症』の段階的な症状として発現してくることになるのです(二段階方式が世界で初めて解き明かした、『アルツハイマー型認知症』の発病及び症状の重症化が進行する「メカニズム」です)。
(6)「二段階方式」の手技を活用して集積してきた極めて多数の『アルツハイマー型認知症』発病患者の「脳機能データ」である「前頭葉の三本柱」の機能に宿る『正常老化の性質』、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の各段階の典型的で類型的な症状、更に、MMSEのテスト結果が示す『MMSE下位項目の項目困難度』が示す、衰えていく脳機能の順番のデータから、①『加齢』に起因した正常な機能低下の進行という条件は、『前頭葉の三本柱』の機能に関してだけでなく、『実行機能』についても同時に、起きてきていると考えられること並びに②『第二の人生』におけるナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行という条件は、「小ボケ」の段階では、『前頭葉の三本柱』の機能及び『実行機能』についてのみ直接的な影響が起きてきていて、「中ボケ」の段階以降から、脳の後半領域の機能である左脳、右脳及び運動の脳にも直接的な影響が及んでくるものと考えているのです。
※1『前頭葉の三本柱』の機能である「意欲」、「注意集中力」及び「注意分配力」の各機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により異常なレベルにまで衰えてきている直接の反映として(付随して)、『実行機能』の発揮自体が機能障害を起こしてきて、機能の発揮度が異常なものとなります(『実行機能』の機能発揮上の二重構造の関係)。両者が機能障害を起こしていることの直接の反映として、『アルツハイマー型認知症』の発病の最初の段階である『小ボケ』の段階の症状が、両者の更なる機能低下が進行しつつ、加えて左脳、右脳及び運動の脳の異常な機能低下が同時並行して(加重されて)進行していくことに起因して『アルツハイマー型認知症』の症状の重症化が進行していき、「中ボケ」の段階を経由し、末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が発現してくることになるのです。
※2 『小ボケ』の段階の症状は、『前頭葉』(「前頭葉の三本柱」の機能及び「実行機能」)の機能障害に起因して発現してくるのです。
 『&1』で例示した症状は、一見、「意欲」や「注意の集中力」や「注意の分配力」の機能障害だけに起因した症状のように見えます。実際には、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能障害だけでなくて、同時に(付随して)、『実行機能』の機能障害を反映した症状であることの理解が重要です。『実行機能』の機能の発揮並びにそれに関わる認知及び認知度が、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の発揮の度合いに左右されているだけでなく(機能障害の進行度合いが、そのまま影響する)、最も肝心なのは、『注意の分配力』の機能の発揮の度合いに大きく影響されることに、注意が必要です。そもそも、『注意の分配力』の機能が発揮される上で、「意欲」及び「注意の集中力」の発揮が必ず関わること並びに『実行機能』が機能を発揮するには、『注意の分配力』の機能の関わりが必要不可欠となるのです。
※3ここに、『注意の分配力』の機能とは、「異なる複数のテーマを、同時に並行して処理する為に不可欠の機能である」ことを基本的な性質としつつ、咄嗟の判断が不可欠の場面では、『注意の分配力』の機能が高度に発揮され、高速回転していることが要求されるように、「高速回転」状態で『実行機能』の機能が発揮される為には、そもそも『注意の分配力』の機能が高度に発揮されていて、高速回転していることが不可欠となるのです。「前頭葉の三本柱」の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により、異常なレベルにまで機能が低下してきている『小ボケ』の段階の症状では、「意欲」や「注意の集中力」が機能障害を起こしてきて、不十分にしか働かなくなっていることは理解しやすいのです。
他方で、『注意の分配力』の機能が、機能の発揮度(認知度)を支配し/下支えしている関係にある『実行機能』の発揮に関わる症状は、二重構造という機能構造を理解していないと、読み取りにくいのです。
例えば、自分が置かれている状況の分析や理解、或いは、その判断、更には、状況判断に沿った為すべき「テーマ」の発想、「テーマ」の実行計画、実行結果のシミュレーション、シミュレーションの結果に基づく比較及び選択、更には、実行の決断など、此処に例示したような『実行機能』の発揮は、時間を十分に駆けて、ゆっくりと使うのであれば、「小ボケ」の段階、特に、「小ボケ」の段階の初期にある「お年寄り」の場合であれば、それなりの結果を出すことも、十分あり得るのです。他方で、『咄嗟に』とは言わないまでも、通常・或いはそれ以上の速さでの機能発揮が要求される場面では、様々なレベルでの「支障」が起きてきてしまうのです。「二重構造」の問題について十分な理解が出来ている人でないと、「小ボケ」の段階で発現してくる認知症としての症状の正しい理解は、出来ないのです。
注)「加齢」に起因した「前頭葉」の機能低下のカーブは、極めて緩やかです。これに対し、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の機能低下が加重された廃用性の加速度的で異常な機能低下のカーブは、グラフ表示では、急激なカーブを示すのです。
第二の人生の期間が何十年間も続く経年的な変化で言うと、『アルツハイマー型認知症』の症状は、何年もかけて、徐々に、緩やかに、段階的にしか進行して行かないことが特徴なのです。第一次的には、『前頭葉の三本柱』の機能が、高度な機能から順番に、注意の分配力の機能、注意の集中力の機能、意欲の順番に、廃用性の機能低下が進行していき、その第二次的な影響が、『実行機能』の機能の発揮度に現れてくるのです。この『機能発揮上の二重構造のメカニズム』の存在の理解が、『アルツハイマー型認知症』の発病及び重症化が進行するメカニズム(原因、機序)の理解に不可欠なのです。
※4ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が更に継続されている生活条件の下で、「前頭葉の三本柱」の機能並びに「実行機能」の両者が共に、廃用性の加速度的で異常な機能低下を更に進行させていくこととなる結果、『標準的な滞留期間』を挙げると、『アルツハイマー型認知症』発病の最初の段階である「小ボケ」の期間(3年)に次いで、「中ボケ」の期間(2~3年)があって、発病してから(5~6年)が経過すると、最後は、末期の段階である「大ボケ」の期間が続くことになるのです。事象事実である「標準的な滞留期間」の存在、これもまた、アミロイドβ仮説を筆頭とする「3つの仮説」の主張内容が、誤りであることを示す客観的な証拠資料(実証データ)なのです。
猶、『アルツハイマー型認知症』は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』が真の本態なのであり、死亡の原因とはなり得ないのです。「大ボケ」の期間は個々まちまちであり、本人の身体が持つ限り、続いていくことになるのです。
※5 2020年の初頭に新型コロナの感染及び感染回避策としての「三密の回避」に徹した『単調な生活習慣』の継続に対する政府からの強い要請等の問題が、第二の人生を送っていた「高齢者達」の『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの寛恕で継続的な機能低下の進行という形で、社会的に認識がなされない儘に、進行してきていたのです(従来言われてきた「2025年問題」に加重される形で、重大な社会問題として浮上してくることに、権威は、未だに無知)。
(7) 『前頭葉の三本柱』の機能が異常なレベルに衰えたその機能構造的な反映が、状況の判断や、発想や企画や計画や洞察や推理や機転や決断や抑制、或いは、感動等といった『前頭葉』の各種個別認知機能(=「実行機能」)の「認知度」及び「発揮度」に直接影響してくる為に、対象となる情報や思考の認知及び記銘やその保持や想起並びに処理の面でも、機能の発揮が不的確で不十分なものとなるのです(「二重構造」の反映結果)。その結果として、自分が置かれている状況の分析や理解や状況判断、実行すべきテーマの発想、実行の計画、創意、工夫、機転といった機能、或いは、洞察や推理やシミュレーションに基づいた見通しや意思決定等が要求される『社会生活』(家の外に出て行き、他人と交わり、何等かの共通のテーマを実行することが要求される)の面での、程度や態様を含む様々な支障が出てくるようになります。「社会生活」面での種々のトラブルが生じてくるようになるのです。これは単なる「老化現象」ではなく、且つ、記憶障害に起因した症状でもなく、廃用性の加速度的で異常な機能低下の直接の反映としての『前頭葉(種々の個別認知機能群=実行機能)』の機能障害に起因した症状(development of multiple cognitive deficits manifested by disturbance in executive functioning)、即ち、『アルツハイマー型認知症』の症状と言うべきものなのです。この視点に気が付かない限り、『アルツハイマー型認知症』発病の真の原因の解明に、行き着くことは無いのです。私たちがこれまでに集積してきた『アルツハイマー型認知症』の発病患者の「脳機能データ」を一目見るだけで、そのことの合点が行くはずなのです。
上述したナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続されている下で、『前頭葉』を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していくことにより、「小ボケ」の段階では未だ正常なレベルにあった「左脳」及び「右脳」までもが異常なレベルに機能低下してくるので、「家庭生活」面に支障が出てくるようになる「中等度認知症」(中ボケ)の段階に入っていき、最後には、末期の段階でありセルフ・ケアにも支障が出てくる「重度認知症」(大ボケ)の段階へと症状が進行していくことになるのです。認知症の専門家とされる人達は、『前頭葉』の機能レベルを精緻に計測し判定することが出来る「二段階方式」のような精緻な手技を持たないので、外観から見た重度の「症状」という視点だけからしか、判定/鑑別出来ないのです。
(8)世界中の専門家達(学者、医師、製薬会社の開発担当研究者達)から、『発病の原因が、不明である』とされていて、未だに因果関係の立証さえ出来ていない「3つの仮説」が存続し続けていることに対し、専門家達に視点を整理して、私たち「二段階方式」が解き明かした『アルツハイマー型認知症』の正体について、もう一度問題提起しておくことにしましょう。
 ※1 『アルツハイマー型認知症』は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないのであり、私たち人間だけに特有な世界である意識的な世界、「意識的に為すべき何等かのテーマを発想し、実行の計画を立て、実行結果についての洞察、推理、シミュレーションを行い、実行の内容、程度及び態様の最終的な選択と決定を行い、実行の決断を下して、実行の指令を、脳の各部に対して出す機能の結合体(統合体)が構築している世界の核心的な機能であり、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉(前頭前野部に局在)』の個別認知機能群(=『実行機能』)の機能の発揮度(機能の発揮と認知度)を左右し/下支えている機能である『前頭葉の三本柱』の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能から構成される)について、惹き起こされてきた廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行によって、『実行機能』の機能の発揮度(認知度)自体が機能障害を起こしてくる直接の反映としての『アルツハイマー型認知症』の症状は、回復の可能性という視点により、三段階に区分される段階的な症状が発現してくるものであること。
※2 更に、『前頭葉の三本柱』の機能及び『実行機能』の機能障害を惹き起こす要因は、二つに区分けされるものであること。
 一つが、加齢に起因した機能低下という要因(発病の第一要件=基礎要因)であり、もう一つ別の要因が、「第二の人生」を送る上で日々展開されるナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下という要因(発病の第二要件=加重要因)であること。異なるこの二つの要因が、同時に存在し、充足される相乗効果に因り、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くこととなり、その結果として、『アルツハイマー型認知症』の発病としての、三段階に区分される症状が発現してくるものであること。三段階に区分される症状は、『脳のリハビリ』の実施による回復の可能性の有無及び程度により、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」に区分されるものであること。
なお、『脳のリハビリ』とは、「注意の分配力」の機能の出番が出来るだけ多くなるような「自分なりのテーマ」を選択して、日々実践して、『生活習慣』として継続することにより『前頭葉』が活性化してくる「脳の使い方」としての「生活習慣」の改善及びその継続的な実践を言います(「食生活とは無関係」)。
 (9) 医療の現場を眺めると、高額の費用が必要なCTやMRI等の画像診断機器を活用している医師が相当数居る訳ですが、そうした機器の活用では「脳の形」を判定することは出来ても「脳の働き具合」を判定することは出来ないのです。「脳の働き具合」を判定できる機器であるf-MRIやPETを活用しようとも、『前頭葉』の機能レベル(個々人の「前頭葉」の機能レベルについての経時的な変化)について、何らかの処理テーマに沿って精緻に判定することは出来ないのです。その結果、外観から分かり易い「記憶の障害」に関わる症状で、程度が重い症状ばかりに目が行くことになるのです。

本著作物「Hー15」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

超高齢社会を持続可能にする基礎条件とアルツハイマー型認知症の発病自体の予防:H-14

2023-11-11 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ

アルツハイマー型認知症の「発病自体の予防」が、国民的/国家的課題

抜き足、差し足、忍び足 居眠る間に忍び寄る 脳の老化と認知症
(※ 対象を「アルツハイマー型認知症」に限定)

プロローグ
厚労省の指導の下、市町村では、「認知症ケアパス」(アルツハイマー型認知症)を発病して『セルフ・ケアにも重大な支障が出てきていて、介護が不可決』となる末期の段階の「大ボケ」の後期、「前頭葉」の機能が極めて異常なレベルに在って、「左脳」は殆ど働かなくなり、「右脳と運動の脳」とが僅かに働いている状態に始まり、最終的には、身体がもつケースでは、植物人間状態にまで脳の働きが低下していく)にまで症状が進行する時期を出来るだけ遅らせることを目的とした事前の段階での種々の対応の道筋を示す道標(介護の予防措置としての制度の道筋を示すもの)を作成して、実行して、報告することが求められています。

ところが、いくつかの地域からその実際の「認知症ケアパス」を収集してみて驚いたのです。アルツハイマー型認知症について、(主張内容が100%誤り)である『アミロイドベータ仮説の考えが基礎にされている』のです(厚労省が発行した通達である、「認知症ケアパス作成の手引き」が要求している為)!

【アミロイドβ仮説】は、アミロイドβの蓄積により生成された、(老人斑が持つ毒性)が、情報を連絡する(神経細胞の大量死)を惹き起こして、その対象領域が拡大することに因り、(重度の記憶障害)に起因した(AD型認知症)の発病/症状の進行が起きると主張する仮説。But,アミロイドβの蓄積とAD型認知症の発病/症状の進行との間の因果関係は、未だに実証出来ていない、憶測の類なのです。その一方では、『症状の進行を抑制』する為に有効なものとして、「交遊や運動の機会」を増やすことが挙げられてもいるのです(交遊や運動の機会が増えることが、アミロイドβの蓄積を阻害することとなる理由は、一切不問、説明されていないのです)。

「認知症ケアパス作成の手引き」が犯している更なる過ちは「「AD型認知症の発病の前駆的な段」なるものが、「発病の事前」のどのような段階及び状況に在るかについて(発病が疑われる段階、発病の初期段階、発病の中期の段階、介護が不可欠となる直前の段階)、物忘れの症状を単に言葉で何段階にも区分しただけの基準表並びにこれまた物忘れの症状を感覚的な言葉で区分しただけの「MCI=Mild Cognitive Impairment」(名称は軽度認知障害=アルツハイマー型認知症の発病の前駆的状態であるとの意味不明の言葉の説明だけが為されている程度の基準)に基づいて実施すべきことが、冒頭に並べられているのです(最も驚くのは、「認知機能の障害の程度が軽度である』と言い乍ら、
意識」が覚醒した世界における脳全体の「司令塔」の役割理を担っている『前頭葉』の機能レベルについての言及が全くなされていないことなのです。

どの「認知症ケアパス」の内容も基本的には同じ内容、厚労省が作成した「認知症ケアパス作成の手引き」の通りになっているのです。客観的な根拠となる脳機能データに因る裏付けさえも無い、正しく意味不明のこの基準で、実際に何か有効な判定や対応や支援が出来るのか、「時間とコストが、かかるだけ」なのではと疑うのです。

その特徴はというと、川上に目を向けて、ダムを造って流量をコントロールし、中流域の堤防を強化して、堤防の決壊を抑制すべきなのに対し、全ての「認知症ケアパス」が、大河の川下(砂が山のように堆積して、大きな中洲が出来ている=末期の段階の症状が出てきて介護が不可欠となる段階)にしか目が向いていないことが重大な問題なのです。言葉の上では、初期、中期、末期の前等の区分がされてはいても、それを客観的に判定する手技が無くて、物忘れの症状について、言葉だけで何段階にも区分しているだけなのです。

老年発症』が特徴である『アルツハイマー型認知症』は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎない(仕事とは無縁の日々となる「第二の人生」を送る上での、「脳の使い方」としての生活習慣が発病するか/しないかを区分ける要の要因=食生活は無関係)のであり、「意識」を構築し、管理し、コントロールしている要の機能である「注意の分配力」の機能が駆使する機能、メタ認知及びメタ認知に得僅かに遅れて連動してくる実体験認知に不可欠の機能であり、『前頭葉』の個別認知機能群である「実行機能」(Executive Function )の出番が多くて、それら機能の複合機能体である『前頭葉』が活性化する自分なりのテーマの追求と実行に関わる『脳の使い方としての生活習慣』の創意工夫と継続的な実践の為の『自助努力』により、発病自体を予防することが出来る(正確には、発病時期の先送りが出来る)し、早期診断(小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)と早期治療(「前頭葉が活性化」する為のその人なりのテーマの追求と実践を目的とした「脳のリハビリ」の継続的実践)により、症状を治すこと/症状の更なる進行の抑制が出来るものなのです。

ところが、専門の精神科医達が見つけて居る段階が遅すぎる(失語、失認、失行紛いの、極めて重度の症状の確認が「発病と診断」する為の基準)ために、治すことが出来ないものと誤解されているだけなのです。
その結果として、要介護状態のお年寄りの数が増え続けていて、(一般会計と特別会計とを合算してみると)介護の費用だけで、単年度ベースで10兆円を超えてきているのです。

様々な種類が数有る認知症の内の90%以上の割合を占めているアルツハイマー型認知症の発病及び症状が重症化するメカニズムに対する権威とされる人達の重大な誤解が、この結果を招いているのです。

&1『 3密の回避』に徹した生活習慣の継続とアルツハイマー型認知症発病との関係
(1) 新型コロナの感染回避策として、不要不急の外出を極力控える状況の中で、『3密の回避』を徹底する生活習慣の実行と継続が叫ばれてきました。
夕食の間の会話も団らんもない毎日を過ごして、単に時が過ぎていくだけの単調な日々が続くだけの『第二の人生』。そうした息苦しささえ覚えるような社会状況の中で、家族の団欒さえも控えめに、『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」達に異変が起きてきていると、最近、マスコミまでもが報道するようになってきています。このブログでは、第一次の緊急事態宣言の際に、既に、社会に警鐘を鳴らしていたのです。

高齢者に起きている異変とされる状態を専門家の用語を借りて言うと、『脳のフレイル=不活発が、起きている』ということだそうです。
それを「不活発病」と呼ぶ研究者達もいます。
最近流行りのMCI(軽度認知障害)の考えを持ち出して、説明する人達もいるのです。
その共通項は、『何もしようとしなくなって、ぼんやりと毎日を過ごすだけ』の単調な生活(「生活習慣」)が続くことなのです。
彼ら専門家とされる人達は、彼らが問題にしている症状や状態が、どのようなメカニズム、脳のメカニズムにより発現して来ているかを知らないで、レッテル貼りをして騒いで居るだけなのです。趣味や遊びや交遊や運動を楽しみながら、自分なりの目的や、目標が有る生活、自分なりの喜びや、生き甲斐が有る生活とは真反対の生活習慣、二段階方式の定例表現を借りれば、『生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い単調な暮らし方』、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が日々繰り返され、継続している「第二の人生」を送っていることが、直接の原因、廃用性の機能低下が起きてきて、前頭葉の機能が異常なレベルにまで衰えてきていることが直接の原因なのです。勿論、「物忘れ」の症状の頻度が増してくることにもつながるのですが。
「第二の人生」を送る上での、日々の脳の使い方としての『生活習慣』要因だけが(アミロイドベータの蓄積に因る老人斑や、タウ蛋白の沈着に因る神経原線維変化などとは無関係の要因)、『意識的な世界意識が覚醒した状態下』における脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能障害を惹き起こした結果であることも知らないし、其れこそが、『アルツハイマー型認知症発病の最初の段階(本当の意味での初期症状)』であることも知らないのです。
もっと重要なこと、この段階で見つけて(早期診断)、脳のリハビリ(早期治療=注意の分配力の機能の出番が多くて、前頭葉が活性化する自分なりのテーマを実行する生活の継続)に励めば、治すこと/症状の更なる進行の抑制が出来ることさえも知らないのです。
(2) それ等の仮説(発病/症状の進行との間の因果関係の存在を未だに実証できていない為に、今なお、仮説として扱われているだけの主張)は、外観上の観測に基づく「憶測の類」というしかないのです。
何故なら、認知機能を問題にしながら、彼らが調べるのは、左脳と右脳の働き具合をMMSE(又は、長谷川式)でテストするだけなのです。肝心要の機能である『前頭葉』(意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている機能)の機能レベルについては、無関心なのです。
『前頭葉』の機能レベルを、精緻に判定することが出来る手技を持たないので、省略しているという訳なのです。
「二段階方式」の手技を活用して精緻に判定すると、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の『御者』の役割、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルが異常なレベルに衰えてきていることが確認されるものの、(その一方では)馬車を牽引する役割の左脳と右脳の機能は正常な機能レベルにあることが確認されるのです。
これこそが、世界中の『アルツハイマー型認知症』研究の権威とされる機関や人達が、未だに気づいていない(見落としている)段階、『アルツハイマー型認知症』発病の最初の段階であり、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状として、私たち「二段階方式」が『三段階に区分』するうちの、発病の最初の段階である「小ボケ」の段階と名付けている本当の意味での早期の段階のことなのです(『小ボケ』の段階で確認される特有で類型的な症状については、&3 を参照して下さい。
脳のフレイルとか、不活発症状とか、MCIに相当と主張する人達は、こうした症状を外観的に観察して取り上げているだけのものなのです)。所謂物忘れの症状は、加齢という要因のみが原因で発現してくるのです。加齢に起因した前頭葉の老化曲線(私たちが、正常老化曲線と名付けていて、NHKのチコちゃんに叱られるでも取り上げられたデータ)では、前頭葉の機能が正常なレベルを保ちつつ、物忘れの症状が発現してくることが示されているのです。他方で、アルツハイマー型認知症の発病者に見られる記憶障害の症状(記憶障害に起因した症状を含む)は、前頭葉の機能レベルが異常なレベルに在って、且つ、中ボケの後期(MMSE19点以下15点以上)から大ボケの段階にあると判定されたお年寄りにしか確認されない症状なのです。前頭葉の機能レベルが正常か/異常かを精緻に判定すれば容易に鑑別できるのです。

&2  医師達が見つけて居る段階が『遅すぎるだけ』
認知症の診断が専門の精神科医達に言いたいのです。
『様々な種類が数有る認知症の内の90%以上を占めている上に、認知症専門の研究者達から「治すことも、発病を予防することも出来ない」とされている「アルツハイマー型認知症」は、性質それ自体として治すことが出来ないタイプの認知症ではない』のです。治すことが出来ないのは、医師が見つけている段階が遅すぎるからなのです。
※ 『物忘れ外来』の看板を掲げて、早期診断とか銘打ってアルツハイマー型認知症の診断を行っている病院が多いのです。ところが、彼らが実際に見つけて居るのは、「脳のリハビリ」の実施による回復が最早困難な段階、末期の段階であり、私たち「二段階方式」の区分で言う「大ボケ」の後期で発病を見つけて居るのです。早期診断とは、名ばかりであり、『単に発病のレッテルを貼るだけの診断』が罷り通っているのです。大病院であれば、CTや、MRIや、SPECTや、果てはPETまで持ち出して、高額の診断費用を稼いでいるのです。

米国精神医学会が策定した診断基準である『DSM-4』の内容を鵜呑みにして、その「第二要件」が規定する失語、失認又は失行(紛い)の症状を確認出来た段階で、初めて、「アルツハイマー型認知症」の発病だと診断しているのです。
私たちが、二段階方式を活用して集積したアルツハイマー型認知症発病患者、14689例の『脳機能データ』によると、『DSM-4』の規定の「第二の要件」が確認を要求している失語や失認や失行(紛い)の症状は、30点が満点のMMSEの得点が一桁になるまでに、『前頭葉』を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させてきた「お年寄り」だけに確認される症状、言い換えると、『極めて重度の症状』なのです。
私たち二段階方式の区分で言う「末期の段階」である『大ボケ』の段階(改訂版「かなひろいテスト」により、『前頭葉』の機能が異常なレベルにあると判定されMMSEの得点が換算値で14点以下0点迄の範囲)の、更に後半の段階(MMSEの総得点が一桁)になって初めて発現が確認される症状なのです。
初期症状との規定内容が重大な誤りであり、実際は、極めて重度の症状であることに医師も学者も、研究者も早く目を醒まし、規定の誤りに気づいて欲しいと切に願うのです。

『アルツハイマー型認知症』の症状には、失語や失認や失行(紛い)の症状より、もっと軽い段階の症状、私たち二段階方式の区分で言う『小ボケ』及び『中ボケ』の段階の症状があり、加えて、『本当の意味での早期の段階』である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つけて、『脳のリハビリ』(「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」、脳の使い方としての「生活習慣」の改善と継続的な実践をいいます)を実施することにより、症状を治す(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに引き戻すことが出来、且つ、そのことにより、「アルツハイマー型認知症」の症状が消滅する=小ボケ)/症状の更なる進行を抑制することが出来るのです(=中ボケ)。
『DSM-4』の規定の誤りに気付かないでいて、或いは、金科玉条として敬い、『極めて重度の症状を基準に発病と診断している』為に、『「アルツハイマー型認知症」は、治すことが出来ない』と思い込んでいる、誤解しているだけなのです。

医学会でのこの状態が何時までも放置されていて、本当の意味での早期の段階(小ボケ及び中ボケ)に学者も医師も無関心である結果、『政府大綱』においてさえも、早期診断による回復も発病自体の予防も、国策としての「テーマ」とはされなくて、『介護の予防』しかテーマにされなかった訳なのです。

&3 発病の最初の段階である「小ボケ」に特有で類型的な症状の8項目
(1)私たちが主張する『小ボケ』の段階の症状は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクして、言い換えると、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの直接の機能的な反映として、発現してくる認知症の症状なのです。
このことを、脳の機能面から定義すると、①MMSEで判定される左脳及び右脳は正常な機能レベルに在るのに対して、②私たちが独自に開発した手技である『かなひろいテスト』で判定される前頭葉の機能だけが既に異常な機能レベルに在るのです。世界中の専門家とされる人たちが、未だにこのことに気が付いていないのです。左脳と右脳の機能レベルだけを問題にして、「物忘れの症状」とかに注目していたりするのです。ところで、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』については、研究自体が遅れていて、未だに深い理解が専門家の間でもなされていないのです。脳の中の空白地帯とか言われて、『実行機能』という言葉だけが独り歩きしている状況なのです。その説明は、極めて幼稚で簡単なものでしかないのです。何をもって専門家とされるのかを疑うのです。前頭葉の機能レベルの判定が置き去りにされて(『馬は元気な状態でも、御者が居眠りしてる』のに)、左脳と右脳の機能レベルをMMSE(又は、長谷川式)で判定するだけの認知機能レベルの判定が大手を振って、横行しているのです。その結果として、憶測や推測に基づいただけの診断が行われているのです。
(2) 以下は、私たち「二段階方式」独自の理解に基づく主張です(世界で唯一)。
「アルツハイマー型認知症」は、『意識的な世界』、自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断し、状況判断に沿ったテーマを発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様に因る支障、認知症の症状が発現してくる病気なのです。私たち「二段階方式」は、脳全体の司令塔の役割を担っている前頭葉が異常な機能レベルに在ることが核心的な条件で、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルのアウトプットが、『アルツハイマー型認知症』の症状として発現するという「独自の視点」に立脚し、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉の機能レベル』を精緻に判定できる手技である『かなひろいテスト』を開発し、北海道から九州に跨る450を超える市町村での住民参加型の『地域予防活動』の実践指導により、私たちの主張内容が正しいことを疫学的に実証してきたのです(二段階方式が考える「意識の機能構造」については、このブログ【F-02の&2】を参照して下さい=私たちが提示する仮説です)。
(3)世界中の認知症研究の権威とされる機関や人達が未だに、『アルツハイマー型認知症は、発病の原因が分からないし、一旦発病すると治せないし、発病自体を予防することが出来ない』と主張している中で、そうした主張とは真反対の見解、『アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないのであり、早期診断と脳のリハビリの実践により治すことが出来るし、前頭葉が活性化する生活習慣の継続的な実践により発病自体を予防することが出来る』と主張しているのです。猶、ここに言う『生活習慣』とは、『仕事とは無縁の日々の暮らしとなる「第二の人生」を送る上での脳の使い方としての生活習慣を言う』ものであり、『食生活とは無関係のものであること、糖尿病の発病とも直接の因果関係は存在していない』と主張しているのです。
※『注意の分配力』という機能の出番が極端に少ない脳の使い方としての生活習慣の継続が、発病させ及び重症化を進行させる『核心的な条件』なのです。
(4)『前頭葉』という脳機能は、脳全体の司令塔の役割を担っているのです。分かり易く言うと、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の『御者』が「前頭葉」という脳機能なのです。少し専門的に言うと、私たち人間だけに特有な世界である意識的な世界、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界の要である『意識』(意識状態)を創出し、構築し、支配し、管理し、統合し、統括していて、脳全体のコントロールタワーの役割を担っているのが『前頭葉』(「前頭前野」に局在する脳機能部位)なのです。  
従って、手足の役割でしかない左脳、右脳及び運動の脳の全てが正常な機能レベルに在ろうとも、司令塔の『前頭葉』の機能が異常なレベルに在る小ボケの段階の症状は、認知症の症状、「アルツハイマー型認知症」の症状と考えるべきものなのです(左脳、右脳及び運動の脳は、馬車を牽引しているに過ぎないのであり、御者である前頭葉の機能が異常なレベルに在ることのアウトプットは、全て異常なものでしかありえない、即ち、認知症の症状の発現と考えるべきものなのです。『前頭葉』の機能構造、或いは、『意識』(意識状態)について無知な人達は、この重大で核心的な要素及び視点を欠くと言うしかないのです。認知症研究の専門家と自称するのであれば、外観だけを観察し、脳のフレイルとか、『不活発病』とかの名前を付けたり、外観から観察された「物忘れの症状」を判定の為の核心的要素とするだけの『MCI』などを持ち出すのではなくて、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの面から、認知機能のレベル(正常か/異常か、何処まで異常なのか)を客観的な手法により判定し、鑑別すべきなのです。
☆ 『小ボケ』(軽度認知症)の段階に特有で/類型的な症状の8項目
□ 発想が乏しくなって、画一的な行動が目立つようになる
□ 同じことを繰り返し話したり、同じことを何度も尋ねたりする
□ 何事にも億劫で面倒がり、やろうとする意欲が見られない
□ 一日や一週間の計画が自分で立てられず、何も思いつかない様子
□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔が見られない
□ 根気が続かず中途半端な事を繰り返し、やりかけが目立つ
□ 目の光がどんよりとしていて、普段の顔つきが無表情
□ 自分に自信がなくなり、何かにつけて人を頼ろうとする
※1私たち「二段階方式」では、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクしている類型的で典型的な症状としての『30項目問診表』を様式化して、チェックしています。その『30項目問診表』は、小ボケ、中ボケ、大ボケの各段階ごとに10項目ずつを選別してあります(私たちは、回復可能な小ボケ及び中ボケにターゲットを置いているので、大ボケは、回復が困難な段階に入っていることが確認される症状だけにしか関心がないのです。極めて重度の症状である失語や失認や失行の症状を見つけることには、関心が無いのです)。
現状において、脳の後半領域の働きである左脳と右脳の働き具合を判定する病院は多い(MMSE又は長谷川式を活用)のですが、私達人間だけに特有な世界である意識的な世界の創出者、構築者、統括者であり、脳全体の司令塔の役割を担っている肝心の『前頭葉』(就中、注意の分配力の機能)という機能の働き具合を精緻に判定することが出来る手技は、未だに開発されていないのです(私たちの「かなひろいテスト」が唯一の手技なのです)。
※2 分析、理解、判断、発想、計画、修正、比較、選択、洞察、推理、シミュレーション、検索、決断、抑制、忍耐、感動等、数十種類にも及ぶ「前頭葉」の個別認知機能(『実行機能』)の顕在的な機能の発揮度が、私たちが「前頭葉」の三本柱の機能と名付けている意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能に左右され、下支えられている関係、私たちが(実際には、Tadが)独自に発見し、『「前頭葉」の個別認知機能発揮上の「二重構造の関係」と名付けている』両者の関係の理解に基づき、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能レベルを精緻に判定することが出来る手技として開発したのが「かなひろいテスト」なのです(副所長が浜松医療センター脳外科に勤務時、就いていた金子医師と共同して開発。「脳機能データ」を集積し、分析し、標準化)。「前頭葉」の機能レベル、中でも、『注意の分配力』の機能レベルの精緻な判定が、「アルツハイマー型認知症」の発病、症状の段階区分、様々な程度及び態様により発現してくる個々の症状の理解、更に、「アルツハイマー型認知症」の治療方法としての「脳のリハビリ」の為の「生活習慣」の改善内容の組み立てには不可欠となるのです。
※3意識的な世界は、思考であれ、行為であれ、言語の表出であれ、行動であれ、何等かのテーマを意識的に行う世界のことであり、上述した、三頭立ての馬車が運行される世界のことなのです。実行するテーマの内容、「実行機能」が働く過程における「前頭葉」の三本柱の機能、就中、『注意の分配力』の機能の関わり具合が、「社会生活面」や「家庭生活面」や「セルフケア」の面で、様々な程度及び態様により、そのまま発現して来ることになるのです。その機能構造の下で、「第二の人生」を送る60歳を超えた年齢の「高齢者」(二段階方式が規定する発病の第一要件=基礎条件)が、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』を繰り返し、継続していると(二段階方式が規定する発病の第二要件=加重条件)、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く結果として(発病及び症状の重症化が進行するメカニズム)、「前頭葉」の機能だけが異常なレベルに衰えて行く段階が発病(小ボケ)であり、左脳、右脳及び運動の脳までもが異常なレベルに衰えてくる段階から重症化が進行して行く(中ボケ、大ボケ)ことになるのです。『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルのアウトプットとして三段階に区分される認知症の症状、「アルツハイマー型認知症」としての症状が発現して来ることになるのです(「二段階方式」が、世界で最初に、主張し、実証)。
➡ NO(イッサンカチッソ)を注入し(服用し)、血管を膨張させたところで、意識的な世界で『前頭葉』を使ってやらない限り、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する効果は出ては来ないのです。ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続されている限り、どれだけのNOを服用しようとも、廃用性の機能低下が進行して行き、発病の場面を迎えることになるのです。東北大学の研究は、時間とコストと人材の無駄遣いに終わるだけなのです。そもそも、マウスを研究対象にしていること自体が時代遅れなのです。マウスには、注意の分配力の機能も、前頭葉の機能も備わっていないし、意識的な世界とは無縁の動物なのですから。加えて、記憶障害に起因して発病する訳ではないことを注意喚起したいのです。

 &4 お年寄りの自動車事故と『注意の分配力』の機能の働き具合との関係
信号無視で人をはねたり、歩道を通過して人をはねたり、お店に突っ込んだり、『お年寄り』が自動車事故を起こす場合、前頭葉を含む脳全体の機能が正常なレベルに在る場合でも起きるのですが、『アルツハイマー型認知症』を発病して、小ボケや中ボケの段階にある「お年寄り」が起こしている場合が多いのです。
加齢に起因した運動機能の衰えとか、動体視力の衰えとかの問題以前の極めて重要な視点が置き去りにされているのです。その核心的なテーマこそ、加齢に起因した注意の分配力の機能の衰え、就中、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下という要因が加重された問題、『アルツハイマー型認知症』を発病していて、専門家達から見落とされる段階、早期の段階(小ボケ及び中ボケの前期にあるお年寄りであって、中ボケの後期や大ボケの段階のお年寄りは、自動車の運転自体が行えない『脳の機能レベル』の状態にあることに注意が必要)にある「お年寄り」の運転事故が野放しなのです。『前頭葉』の機能レベルが異常なレベルに衰えてきているという視点を持たない専門家達は、単なる老化現象と勘違いしているのです。『注意の分配力』の機能が異常なレベルに衰えてきていることが原因で『前頭葉』の機能レベルが異常なレベルに在る結果、『実行機能』がちゃんと機能していないのです。
※ 専門家とされる人達は、アルツハイマー型認知症の症状は、失語(簡単な会話さえもままならない状態を言います)や失認や失行(歯ブラシを使うことさえも出来ないようなレベルのことを言います)の症状が初期症状であると思い込んでいる(重大な誤解)為、事故後にそれなりに話が出来ることと事故を起こしたとはいえ、それなりに車を運転していたことなどから、『アルツハイマー型認知症』の発病者とは考えないで、加齢による運動機能の衰えとか動体視力の衰えが事故の原因と勘違いしているのです。本当の意味での早期の段階、私たち二段階方式の区分で言う小ボケ又は中ボケ(の前期)のお年寄りが自動車を運転しているとは想像もしていないのです。

実は先日、Tad自身が後期高齢者講習としての認知機能検査を受講してきたのです。その内容はというと、最も肝心な要因である『注意の分配力の機能自体が正常な機能レベルに在るのか/異常なレベルに在るのかを精緻に判定することが出来る内容とはなっていない』ものなのです。『何枚かのパネルで絵を見せて、割と簡単なテストで「記憶力」を調べてみることと時の見当識の判定が中心の内容』のものなのです。こんなテストでは、『小ボケ』は見つけられないし、『中ボケの前期』も見落としてしまうのです。
結果として、小ボケや中ボケの前期の段階にある高齢者が、日常的に自動車を運転していることになっているのです。時速が20~30kmのスピードで、ノロノロ運転していて、自分の後ろに何台もの車がくっついて、ゆっくり走っていることにも気付かない『お年寄り』が多いのです。

日常の会話レベルの内容やテーマであれば、それなりのことを話すので、認知症の診断が専門の医師達も気づいていないのですが、『前頭葉』の機能レベルを「かなひろいテスト」で判定してみれば、容易に分かることなのです(「前頭葉」の機能レベルが異常なレベルに在って、車の走行中に不可欠の機能として要求される、肝心の『注意の分配力』の機能が異常なレベルに在って、咄嗟の判断やシミュレーションの機能が的確には働いていないことが確認されるのです)。
☆自動車を運転して、道路を走行するということは、一定の機能レベルでの意欲、注意の集中力の発揮が要求されることは勿論のことなのですが、正常な機能レベルでの『注意の分配力』の機能の発揮が要求されることに、専門家とされる人達が気づいていないのです。「注意の分配力」の機能低下が関わっているらしいとは分かっているのですが、具体的な働き方が分かっていないのです。人や車が常に行き来する道路を車で走行するということは、『注意の分配力』の機能が、「正常な機能レベルに在る」ことが要求されるのです。車を走行しているという状況下では、道路の状況が常に変化し、信号の確認が要求され、人や車の行き来にも十分な注意を払うことが要求され、走行している車の速度の判断と調整が要求され、周りの景色も常に変化しているのです。単に、車を運転するだけで、デュアル・タスクどころか、10を超える数の異なる「テーマ」に対し「注意を分配」し、且つ、同時に、並行し、重層的に、適切に処理することが要求される。こうした状況に対処できる機能が、注意の分配力の機能なのです。
注)『注意の分配力』の機能とは、過去、現在及び/又は未来に直接及び間接的に関わる『テーマ』であり、異なる複数の錯綜する「テーマ」について(浮かんでは消え、更には再復活して来ることもある種々で多岐に亘る)各々の「テーマ」を記銘度の差のままに保持しつつ(或いは、それまで単に保持していただけのテーマを喫緊の課題として意識に顕在化させて来ることもある)、同時に並行して、重層的に処理する(している)脳機能であり、その発揮には、意欲及び注意の集中力の機能が常に前提条件としての関わりを持つ脳機能なのです。

&5 「アルツハイマー型認知症」を発病する対象は、『高齢者だけ』
社会的に大きな影響を有する自覚が不足しているせいなのか、NHKが、『若年性アルツハイマー型認知症』なるものについて、間違った情報を流し続けているのです。この「テーマ」の番組が組まれ、繰り返して放送されているのです。60歳よりも若い年齢での発病者を『若年性認知症』、60歳以上での発病者を『老年性認知症』として区分しているということでした。猶、その番組が取り上げている対象である認知症は、「アルツハイマー型認知症」のことなのです。但し、生来的に特定の遺伝子に異常が存在している人達だけを対象として発病が確認されるもので、30歳代から50歳代どまりの「若年発症」が特徴である、所謂、「アルツハイマー病」とは全く異なる種類であるので注意して下さい。

 報道番組で取り上げていたのは、アルツハイマー病ではなくて、『アルツハイマー型認知症』なのであり、題名が「若年性アルツハイマー型認知症」なのです。
そもそも、「アルツハイマー型認知症」の真の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』なのであり、「第二の人生」を送っている、60歳を超える年齢の「高齢者だけが発病の対象となる、「老年発症」が特徴でもあることを知らない為、そうした名称の番組を組んだのでしょう。

では、番組で取り上げられ、登場していた人達の真の病気はなんであったのか。番組の内容から察するに、正しくは、『側頭葉性健忘症』という病気なのです。『側頭葉性健忘症』は、そもそも、認知症ではないのです。
認知症は、認知機能の障害の一種であり、後天的な脳の器質的障害/或いは、廃用性の異常な機能低下の進行により、いったん正常に発達した機能が不可逆的に低下(器質障害が原因である場合)/或いは、可逆的に低下(廃用性の機能低下が原因である場合で、早期の段階の場合)した状態(認知機能に障害がある状態)を言うものなのです。
認知機能は、理解、判断、論理などの知的機能のことを言い、前頭葉、左脳、右脳及び運動の脳の働きが関わるのであって、中でも、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』が最も高度な役割を担っているのです。

本態が廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる生活習慣病であるにすぎない認知症、アルツハイマー型認知症の発病者である場合は、必ず、常に、前頭葉の機能が最初に異常なレベルに衰えて行くのが特徴なのです(発病の最初の段階である小ボケでは、左脳も右脳も運動の脳も全て正常な機能レベルに在る中で、唯一、『前頭葉』の機能だけが異常なレベルに在ることが確認されるのです)。

一方で、重度の記銘力障害海馬の萎縮を特徴とする『側頭葉性健忘症』は、『前頭葉』の機能が正常なレベルにあることが確認されるのであり、認知症ではないのです
重度の「記銘力障害」(「脳の変性」が原因で、新しい記憶が、入って行かない)と「海馬の萎縮」が認められる為に、『記憶の障害に起因して、アルツハイマー型認知症の症状が発現するもの』とする想定条件自体が重大な誤りであることに気づかないで、即ち、「アルツハイマー型認知症」の発病自体のメカニズムに対する誤解から、「アルツハイマー型認知症」の発病者と間違えられるケースが極めて多いのです。その結果、若年で「側頭葉性健忘症」を発病した人が、「アルツハイマー型認知症」の発病者であると誤診され、この世に実在していない病気、『若年性アルツハイマー型認知症』の発病者であるとする重大な誤りの内容の報道が、性懲りも無く、繰り返されているのです。

 ※私たち「二段階方式」のように、『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定することが出来る『手技』さえ持っていれば、両者を鑑別することは、難しくはないのです。両者を鑑別する為の客観的な手技と視点を持たない上に、「記憶障害」という要素が、「アルツハイマー型認知症」発病の要因であると誤解していることが原因なのです。『記憶の障害』と或いは、記憶の障害の症状(記憶の障害に起因した症状を含む)と『アルツハイマー型認知症』の発病との間には、直接の因果関係は存在していないのです。記憶の障害自体が、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の廃用性の機能低下の進行により異常な機能レベルにあることに起因しての機能障害として発現してくることに、未だに気が付いていないことに警鐘を鳴らしておきたいのです。あとでゆっくりと考えて、作り出した『アクセルとブレーキを踏み間違えたんです』という言葉に、簡単に、惑わされないで頂きたいのです。注意の分配力の機能は、所謂、頭の回転にも関わる機能なのです。咄嗟の認知と判断と必要な対応を考え、対策を実行するにも、注意の分配力の機能が正常なレベルに在ることが不可欠となるのです。
注)本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』【但し、食生活は関係なくて、脳の使い方としての生活習慣であることに留意する)に過ぎない『アルツハイマー型認知症』は、『第二の人生』を送る上での日々の暮らし方、「脳の使い方」としての『生活習慣』が発病するか/しないかを区分ける唯一の要因なのです(このブログのE-09の&5を参照して下さい)。
アルツハイマー型認知症発病の要因は、2つだけなのです。1つ目の基礎要因が、加齢に起因した脳機能の低下であり、2つ目の加重要因が、第二の人生を送る上で繰り返され継続される脳の使い方としての「生活習慣」という要因なのです。生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い単調な『生活習慣』、私たち二段階方式の用語で言う、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』という要因なのです。異なるこの2つの要因が、同時に存在し、充足されることに因る『相乗効果』に因り、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くことが真の原因で発病し、症状の重症化が進行して行くのです。➡糖尿病の発病も、食生活も、発病との間に直接の因果関係は存在しないのです。
「左脳」が主管する『仕事』とは無縁の日々となる『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』の日々の暮らし方、脳の使い方としての『生活習慣』の在り方が、発病するか/しないかを区分ける核心的な唯一の要因なのです。
廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が真の本態である『アルツハイマー型認知症』は、発病自体を予防することが可能なのです。その『発病を予防する、脳の使い方としての「生活習慣」とは、「注意の分配力」の機能の出番が多くて、「前頭葉」が活性化する自分なりのテーマと目標を持った暮らし方ということになるのです。『注意の分配力』の機能が管理し、コントロールし、統括する『実行機能』(Executive Functionの各構成要素=分析、理解、考察、発想、企画、計画、創意、工夫、洞察、推理、シミュレーション、検索、評価、比較、選択、判断、決断、抑制、感動等の機能)の出番が多くて、『前頭葉』を含む脳全体の機能が活性化する暮らし方を自分なりに模索し、楽しみ乍ら行使する場面や機会が出来るだけ多い「テーマ」を選択して、自分なりの「目標」を設定して、自分なりに楽しみながら、実行する生活を継続するのです。
『生活習慣』となる為には、継続出来ることが極めて重要なので、『自分なりに楽しめる』という要素が必要なのです。そうした「テーマ」を選択し、実行の計画をすること、目標を設定すること、実行すること、目標達成の結果を残すこと、それらの各過程自体が、自分なりの楽しみや喜びに繋がり、目標の達成が達成感の獲得や喜びや生き甲斐に繋がるような「テーマ」の実践が、有効な方法となるのです。それ以外に方法は無いのです。『薬も、機能性表示食品』も効かない、脳をしっかりと使ってやる生活だけが、唯一の方法となるのです。
&6 持続可能な『超高齢社会』を維持する為に不可欠の条件
①我が国日本は、超高齢社会を達成しているだけでなくて、世界の先頭をひた走っています。この先さらに、超高齢者の数が増加すると予測されてもいるのです。言い換えると、身体が持つお年寄りの割合が高いということなのです。『第二の人生』が20年も30年も続くことになる我が国日本の『超高齢社会』の特徴を簡単に言うと、『身体が持つお年寄りがとても多い一方で、肝心の脳が持たないお年寄りの割合がとても高い』ということになるのです。『第二の人生=仕事とは無縁=左脳の出番が少ない』を送っているお年寄り達の中で、「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄りが極めて多いのです。二段階方式の推測値で言うと、60歳代では12%、70歳代では30%、80歳代では50%、90歳代では75%にもなるのです(厚労省が発表している発病者は、末期の段階のお年寄り達、大ボケだけの数であるのに対し、二段階方式の発病者数には、小ボケ及び中ボケの数も入っていることに注意して下さい)。

政府大綱は、発病自体の予防と早期診断による回復というテーマについては、将来の研究テーマとするとの位置づけを明記していて、当面のテーマは、介護の予防であるとしているのです。
発病自体の予防にも、早期診断による回復にも、何等の公的な対策が実施されていなくて、放置されている結果として、「末期の段階」である大ボケの段階にまで症状が進行して行き、日常の生活面での「介護」が不可欠のお年寄り達が、田舎だけでなく都会にも溢れているのです。このまま放置しておくと、財政面から、介護保険制度が破綻してしまいそうな状況にあるのです。その結果として、家族介護が推奨されていて、老々介護や認認介護や、果ては、介護離職までもが増加してきている状況にありながら、マスコミも野党も、特段の問題意識が無いのです。現役世代が親の介護の為に離職する、所謂、『介護離職』した人達の数は、既に年間で10万人の大台に乗っていて、累積総数で100万人を超えているのです。

② 持続可能な『超高齢社会』を維持する不可欠の条件は、介護保険制度の充実ではないのです。ましてや家族介護の浸透でもないのです。対策すべき本来の方法は、唯一。発病自体の予防と早期診断による回復を国策として実施することに尽きるのです。発病自体の予防も、早期診断による回復も両者共に、一定規模の売り上げと利益の確保が不可欠となる医療機関の出番はないのです。私たち「二段階方式」が実証してきた方式、アルツハイマー型認知症の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動の国策に因る実施が唯一の方策となるのです。その担い手は、医療機関や医師ではなくて、無償で活動を展開し継続することが出来る、市町村の保健師さんなのです。

上述したように、様々な種類が数ある認知症の内の90%以上の割合を「アルツハイマー型認知症」が占めているのです。その「アルツハイマー型認知症」について、世界的な権威が今猶保たれている「DSM-4」が規定する「第一要件」の内容も「第二要件」の内容も、重大な誤りなのです。「DSM-4」が規定し確認を要求している「第一要件」の規定内容が正しいものとした前提のもとに、発病原因について提唱されている「4つの仮説」について、アミロイドベータ説を含む仮説の主張内容が、全て重大な誤りの内容であるというしかないのです。
私たち「二段回方式」が、北海道から九州に跨る452の市町村での「実践活動」により実証してきているように、『アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病』に過ぎないのであり、「第二の人生」を送る上での「脳の使い方」としての『生活習慣』の創意工夫と継続的な実践により、発病自体を予防することが出来るものなのです(私たち「二段階方式」の主張内容が、あと数年の内に、『世界標準となる』ことを予告しておきます)。

&7 アルツハイマー型認知症の発病を予防する脳の使い方としての生活習慣
(1)『アルツハイマー型認知症』の発病を予防する効果的で唯一の方法は、『前頭葉』が活性化する『生活習慣』の構築と実践です。就中、『注意の分配力』の機能の出番が出来るだけ多くなるような「テーマ」を、日々の生活面で実践する『生活習慣』の構築と実践であると言いました。『自分なりの「喜び」や「生き甲斐」を覚える機会があり、時間の経つのを忘れて打ち込むことが出来るような、何等かの趣味や交遊や運動や地域活動への参加等の「テーマ」を自分なりに楽しむ生活、或いは、祭事や行事の復興や復活等、居住地域での「地域行事の活性化活動」に積極的に参加し、参画する関わり方、自分なりの「目標」がある日々の暮らし方で、『前頭葉』を含む脳全体の機能が活性化する脳の使い方としての『生活習慣』を構築し、実践することが、有効な方法となるのです。
とは言え、『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の個々の『高齢者』について言うと、「第一の人生」でのキャリアも異なり、「第二の人生」を送る上での条件(居住する地域の条件)自体が大きく異なる上に、経済的な条件(金銭的な条件及び居住条件)及び家庭的な条件(家族構成及び家族関係)、更には、肉体的な条件も様々に異なる訳なのです。上述した『大枠の条件』を基にして、自分なりのものを、具体的に工夫して、選択して頂くしか方法がないのです。

その場合に最も考慮すべきことは、第二の人生は、左脳が主役となる『仕事』とは無縁の日々の暮らし方となることなのです。「脳の使い方」としての『生活習慣』の有り様が、発病するか否かを区分ける決定的な要因であるにも拘らず、左脳が主役の座から外れた生活習慣で、『前頭葉』を含む脳全体を活性化させることが要求される(「注意の分配力」の機能の出番が出来るだけ多くなるような「テーマ」の選択と実践が要求される)ということを深く理解する必要があるのです。言い換えると、『右脳と運動の脳の活用が不可欠となる』のです。
※「仕事」が主役であった「第一の人生」での送り方とは、根本的に異なる脳の使い方としての『生活習慣』の構築と実践とが要求されることになるのです。
日々の追求すべきテーマに「仕事」があるということは、時間を限って自らが達成すべき『目標』が有り、目標を達成するために、創意や工夫や洞察や推理やシミュレーションや比較や選択や決断等、各種の実行機能の出番が増えて、それらの機能の発揮度を支配し、下支えている機能である「意欲」、「注意の集中力」、就中、『注意の分配力』の機能の出番が必然的に多くなるので、『前頭葉』を含む脳全体の機能が活性化することになるのです。
仕事とは無縁となる『第二の人生』では、実行機能の出番が多くて、注意の分配力の機能の出番が出来るだけ多くなるようなテーマとは何が適切なのか、自分なりのものを見つけ、『生活習慣』として構築し、実践することが求められるということなのです。そうした条件を満たす『生活習慣』を構築し、実践し、継続できる「高齢者」だけが、『アルツハイマー型認知症』の発病とは無縁での、『第二の人生』を楽しむことが出来るという訳なのです。➡『ボケーっと過ごしていたのではボケる!あなたの創意、工夫、努力が求められている』のです。
右脳と運動の脳を使うテーマ、趣味や遊びや人付き合いや運動などについて、自分なりのテーマを見つけて、人と交わる場所や機会を見つけて、自分なりに楽しみ、自分なりの喜びや生き甲斐を見つけることが必要不可欠となるのです。

(2) その場合も、私たちが提起しようとしている住民参加型の『地域予防活動』(二段階方式の手技を活用して、市町村の保健師さんとボランティアとが協同して展開する『アルツハイマー型認知症』の早期診断による回復、介護の予防並びに発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」)の全国展開を拡大していく際、過去の経験に照らして、或る程度のパターン化が必要で有益と考えているのです。
※『パターン化』して、その中から選択して頂くことが有益な方策と考えるのです。こうしたことにも、先達が居る方がやり易いと考えるのです。『キッカケ』の発生を契機に開始され、継続される単調な『生活習慣』、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い単調な暮らし方)が始まるのは、『意欲の喪失』が起きてくるからなのです。キッカケの発生とその状況の継続が原因で『意欲がそがれる』ことに因り、何事に対しても挑戦しようとはしなくなるのです。自分がそのとき置かれていた状況に対する『深い失望』が原因となり(「キッカケ」発生前に送っていた喜びや生き甲斐のもととなっていた自分なりの「生活習慣」を取り戻せないことによる失望感により)、その状況から立ち上がり、這い上がっていこうと出来なくなる状態の継続で、何事に対しても『意欲を喪失してしまう』のです。➡『意欲を喪失』したことで『何事に対しても挑戦しなくなる』ということなのです。言い換えると、意欲を喪失することになる『キッカケ』自体は、『何でもあり』ということ。その人の意欲を喪失させることが、単調な「生活習慣」が開始される「キッカケ」になるということなのです。
※『飼い猫が死んだ』ことが、キッカケになる人もいるのです。『孫が大学に受かって上京し、孫との日々のかかわりの機会がなくなった』ことが、キッカケになる人もいるのです。滑って転んで骨折して、養生の為に身体が寝たきりの生活をしていると、脳も寝たきりになるという事例も多いのです。喜びと生き甲斐の場であった「趣味の会」が無くなることが、キッカケになる人も多いのです。要は、『キッカケの発生というその状況に対する本人の受け止め方(周りからの支え方)次第』ということになるのです。言い換えると、「キッカケ」になりそうな事件や状況は、何でも有り(人それぞれ、人による、誰にでも起きる可能性がある)ということなのです。➡ 誰もが、対応できる環境や方法を事前に準備しておく必要があるということなのです(意欲自体が前頭葉の三本柱の機能の一翼を担っていて、加齢により機能低下が進行して行く性質があるのです)。
ⅰ)何でも有りなのだから、『意欲を喪失しない為の対策となる生活を出来るだけたくさん準備しておくことが大切』なのです。『出来るだけたくさんの趣味や遊びを楽しむ「生活習慣」を構築』しておく、『出来るだけたくさんの仲間との交遊の輪や交遊の場』を広げておく。それが、予防対策になるのです。
※『第二の人生』を送っている個々人は、全てが異なるのです。第一の人生での体験や職場での様々な経験も異なるし、キャリア自体が異なるのです。考え方も生き方も異なるし、興味や関心の対象も異なるのです。『生活資金』の額も異なるし、家庭環境も家族環境も異なる、「第一の人生」が異なっていたように、『第二の人生』での過ごし方、生き方も異なることになるのです。
⇒それら全ての相違や差異を容認した上で、要は、自分なりの求め方、『生き方』をするしかないのです。『選択の是非無く存在する現在の自分に許容された生活環境の下で、「自分なりの」という条件の下で生きていくしか、他に方法は無い』のです。➡『注意の分配力』の機能が発揮される基礎に「意欲」の機能があるのです。そもそも、「加齢」という要因に因り意欲の機能は低下していく傾向にあるのです。「意欲」を低下させないためには、自分が置かれている状況を肯定することが出発点でもあるのです。
※『自分なり』の「テーマ」を選択し、『自分なり』の「目標」を持ち、『自分なり』の「喜び」や「生き甲斐」が得られるように創意、工夫、模索して、努力しつつ、『第二の人生』を積極的に生きることが要求されるのです。➡ 周りと比較する必要はないのです。評価の物差しが個々人毎に異なるので、『自分なりの』という条件が重要となるのです。
ⅱ)仕事が無縁となり「左脳」が活躍する機会と場面とが大幅に少なくなる『第二の人生』では、残った右脳及び運動の脳が活躍する「テーマ」の選択が不可欠となります。趣味や遊びや人付き合いや、居住地域の地区の活性化などから、自分なりの「テーマ」を選択して、自分なりの『目標』を持つことが、「アルツハイマー型認知症」とは無縁で「第二の人生」を乗り切るために不可欠となるのです。そこで考えたのです。「左脳」が専管する仕事とは無縁となる「第二の人生」という日々の生活を送る上での『前頭葉』を活性化させる視点からの何等かの指針、或いは、指標となるものの活用が有益で、有効だと考えたのです。「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の発病のメカニズム、発病を予防する為のあるべき「生活習慣」の類型について分かり易く記述した小冊子、基本書が必要で有益だと考えているのです。『前頭葉』が活性化する「生活習慣」の指標となる内容を標語化した「万年カレンダー」や、「脳イキイキ手帖」等を導入市町村を通じて直販したいと考えてもいるのです。それぞれの原稿はすでに書きあがっているので、後は、皆さんが読み易いように、眺めて楽しくなるよう、表現の仕方を工夫し、挿絵を入れたら、完成という訳。

『仕事一筋』であった人達が「第二の人生」に踏み込んだ時、「第一の人生」での過ごし方、脳の使い方としての「生活習慣」が邪魔をするのです。『仕事』とは無縁となる第二の人生の送り方、「第二の人生」での脳の使い方としての『生活習慣』の選択について、どのような「テーマ」を選択して、どのように行っていけば良いのかが全く分からなくて(仕事一筋の「第一の人生」で、趣味や遊びの経験が乏しく、先達もいない)、『時間だけは余る程有るのに、することが何もない』というケースが、皆さんが想像される以上に多いという現実があるのです。
ⅲ)身体が持つ期間が極めて長くなり、結果として、『超高齢社会』に突入することとなり、『アルツハイマー型認知症は、原因不明で治らないし、発病を予防することが出来ない』とする誤った情報が発信され続けていて、何等の正しい情報発信が為されないことに因り、「正しくて、必要な対策」が為されない状況下で、「アルツハイマー型認知症」の発病者が、更に、日常の生活面での介護が不可欠のお年寄り、末期の段階である「大ボケ」の段階のお年寄りが増え続けているのです。『身体がもつ限り、「第二の人生」は続いていく』のです。

そうだとしたら、個人としても、家族としても、地域としても、市町村としても、国家としても、『身体がもつ限り、脳も持たせること』が、必要不可欠の条件となるのです。その具体的で有効、有益な方法が、『第二の人生』を、出来れば自分らしく、『自分なりに』、元気に駆け抜けること、『注意の分配力』の機能の出番が出来るだけ多くなるような、個々人の『前頭葉』の機能が活性化するような、「脳の使い方」としての『生活習慣』を構築し、実践を継続することが求められるのです。➡ 我が国に特有であった家族主義的な価値観、地域全体が家族のような「密な関わり方」を持って交流し、互いに助け合って生きていく、『相互扶助の価値観』を基礎とした社会の構築。誰でもが、80歳や90歳まで生きるのが当たり前の「超高齢社会」では、この『相互扶助』の価値観を社会のベースに置くことが、『脳も持たせる』上で、不可欠の条件となるのです。

 本著作物「Hー14」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。このブログ中の内容の一部を引用するに際しては、『著作権法』の規定に則り、引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人に、お願い)。  エイジングライフ研究所のHP(左の部分をクリックしてください) 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする