kintyre's Diary 新館

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映画『みなさん、さようなら』を観て

2013-02-03 23:29:50 | 映画・邦画

13-10.みなさん、さようなら
■配給:ファントム・フィルム
■製作年、国:2012年、日本
■上映時間:120分
■観賞日:2月3日、テアトル新宿(新宿三丁目)
■料金:1,800円

 

□監督・脚本:中村義洋
□脚本:林民夫
◆濱田岳(渡会悟)
◆倉科カナ(緒方早紀)
◆永山絢斗(薗田憲明)
◆波瑠(松島有里)
◆ベンガル(泰二郎)
◆田中圭(堀田)
◆大塚寧々(渡会日奈)
◆ナオミ・オルテガ(マリア)
【この映画について】
『アヒルと鴨のコインロッカー』『ポテチ』の名コンビ、中村義洋監督と主演の濱田岳が再びタッグを組んだ青春作。小学校卒業を機に、団地から一歩も出なくなった主人公の12歳から30歳までの喜怒哀楽を追い掛ける。
その同級生を倉科カナ、永山絢斗、波瑠ら注目の若手俳優たちが演じ、母親役の大塚寧々やケーキ店店主役のベンガルらベテラン俳優たちが作品に彩りを添える。昭和のシンボル団地を舞台に展開する心温まるストーリーが胸に響く。(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
“僕は一生、団地の中だけで生きていく。”12歳の春、渡会悟の一大決心は母の日奈を始め、周囲を仰天させる。賑やかな団地には、肉屋から魚屋、理髪店、衣料品店など何でも揃っている。外出する用事は、団地の敷地内だけで充分。初恋も、親友も、何だって団地の中だけで済ますことができる。団地の中のケーキ屋に就職し、同級生の緒方早紀と婚約。
団地の中だけの生活を謳歌してゆく悟だったが、いつしか団地で暮らす友人たちは、1人、また1人と悟の前から去ってゆく。本当はみんな知っている。なぜ悟が団地から出ないのか。果たして、悟が団地から出なくなった本当の理由とは何なのか?彼が団地の外に一歩踏み出す日は来るのだろうか……?

悟は小学校の時、中学生が教室に乱入して包丁を振り回した揚句に刺殺する事件が発生し、これをきっかけに団地の外に出ず団地内で一生を過ごすと決意する。だが、何でそうなの?小学生の考えだから論理的ではなく思い付きだったのだろうが、このストーリーのそもそものスタートはそこなので、もう少ししっかり描いても良かった。
悟の決意も虚しく、同級生は次々と団地を後にして引っ越すばかりで、何時の間にか団地は廃れて来て活気も失われて行く。母子家庭の悟は母・日奈の心配もどこ吹く風で、団地内の商店街に就職すると決意するものの、どの店からも求人を断られ、辛うじて顔馴染みのケーキ屋である秦二郎の店でアルバイトとして雇ってもらう。
相変わらず団地から一歩も外に出ない生活を続けながらも、早紀と婚約し彼女の為にも外に出る決意を一度は固めるも、いざ外へ繋がる階段を降りようとするも発作を起こしてしまい断念し、婚約そのものも不成立となってしまう。

そんな時に知り合ったブラジル人少女との交流話と彼女を誘拐しようとする一味との対決は「余計」だった部分だ。この部分をカットして上映時間を短縮した方が良かった。
最後は、看護師の母が病院で急病で倒れたことから、悟は意を決し団地を出た。が、既にその時にはかつての同級生らは一人も残っていなかった。母は結局亡くなってしまうのだが、悟に取って母の存在はそれだけ大きかったのだ。

12歳から30歳の悟を演じた濱田岳は、それぞれの年代を個性的に演じていたし倉科カナも良かった。だが、ストーリーの核が無くブラジル人少女との交流もどこか中途半端な印象だった。 



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