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映画『魔女と呼ばれた少女』を観て

2013-04-14 12:44:40 | 映画・ドラマ、アクション

12-31.魔女と呼ばれた少女
■原題:Rebelle(War Watch)
■製作年、国:2012年、カナダ
■上映時間:90分
■観賞日:4月14日、シネマート新宿(新宿三丁目)
■料金:1,800円 

□監督・脚本・共同制作:キム・グェン
◆ラシェル・ムワンザ(コモナ)
◆セルジュ・カニンダ(マジシャン)
◆アラン・バスティアン(反乱軍リーダー)
◆ラルフ・プロスペール(肉屋のおじさん)
◆ミジンガ・ムウィンガ(グレート・タイガー)
◆スターレット・マサタ(コモナの母)
◆アレックス・ヘラボ(コモナの父)
【この映画について】
アフリカの少年兵問題をテーマにしたドラマ。紛争が泥沼化する一方のコンゴ民主共和国(旧ザイール)を舞台に、拉致されて反政府軍の兵士となった上に亡霊が見える力に目覚めた少女がたどる波乱の運命と恋の行方を見つめていく。
メガホンを取るのは、カナダのキム・グエン。ヒロインのコモナには、監督が自ら選んだ新星ラシェル・ムワンザ。機関銃を構える兵士と恋に胸を弾ませる少女、二つの顔を見事に演じ切り、ベルリン国際映画祭とトライベッカ映画祭で主演女優賞を受賞している。幻惑的な映像も見どころだ。(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
“私はコモナ。14 歳。これから生まれるあなたに、“魔女”と呼ばれたママのすべてを話したい。死と隣り合わせの日々の中で、私は彼と出逢ったの……”。平和な水辺の村で暮らしていたところを拉致され、反政府軍の兵士となったコモナ。
全滅必至のゲリラ戦に出撃した彼女は、死んだはずの人たちに導かれ、奇蹟の生還を遂げる。亡霊を見ることのできる力によって勝利を呼び込んだことから、“魔女”と崇められるようになったコモナだったが、やがて殺される運命を悟り、最愛の少年と逃避行の旅に出る……。

かつてザイールと呼ばれたコンゴ民主共和国(隣国にコンゴ共和国)では部族間の争いが絶えず、この映画の冒頭でもあるように武装勢力(反政府軍)がいきなり水辺の村を襲って焼き討ちにして、子供を兵士として連れ去り、その途中で子供に両親を射殺するように強制され、泣く泣く射殺し子供は反政府軍キャンプに連れ去られる。この時、両親は覚悟していたかのように娘コモナに射殺するように促し、その後、コモナが両親の姿という幻覚をみるきっかけになる。
12歳で連行され女であっても容赦されずも、彼女には亡霊をみることが出来る能力が備わっており、リーダーから魔女としての地位を与えられ、同時に幼い少女はリーダーの夜の相手をすることで生き延びることが出来た。だが、幼い少女にこの状況は余りにも過酷で、知り合った「マジシャン」という少年と恋仲になり、脱走を試み束の間の子供らしい時間をマジシャンと共にする。

妊娠が分かったコモナ、だが、部隊が二人の居場所を突き止め、今度はコモナにマジシャンを殺害しろとの命令がその場で下される。コモナに取っては両親を失った悲劇がまた蘇る。マジシャンは覚悟を決め殺せと命じ、同時にお前は俺の妻だと叫び躊躇したコモナだったが兵士にナタで殺害される。
キャンプに戻されたコモナ、だが、彼女は何時の間にか強かになっていた。リーダーの夜の相手を強制され続けていたが、ある日、機転を利かせ彼女を抱こうとした瞬間に、リーダーを一撃にして殺すのだった。
その後、再び脱走したコモナは望まない妊娠をしながら、両親と共に生活をしていたいまでは無人の村に戻り、両親の骨を見つけ丁重に葬り、再び、肉屋のおじさんの村へと向かった。この時、コモナはまだ14歳だった。

アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされ受賞こそ逸したが、その内容は衝撃的なものだ。実際にコンゴ共和国でロケ撮影した映像はかなりリアルで、亡霊が現れるシーンは言葉にならないものを感じた。ストーリーはフィクションだが、少年兵の訓練や薬漬けにされる話などはコンゴだけではなくアフリカ全体の問題としても捉える事ができる。
主人公のコモナと恋人マジシャンの束の間の逃避行と恋がアクセントになっているが、12歳で両親を失い14歳で妊娠出産するコモナの話は過酷だが、希望も感じさせるエンディングになっていた。コモナを演じた少女は実際にコンゴでストリート生活をしていたところを撮影スタッフに発見され、この役をリアルに演じる上で彼女の存在は大きかった。まだ未成年の為、18歳になったら彼女の為に設立した基金から出演料などを受け取ることが出来るそうだ。

日本から遠く離れたアフリカの異国での話、この国で生産される鉱石は携帯電話の部品として日本を含む先進国に輸出されているが、多部族間の抗争が絶えない国で決して裕福にはなれない。コンゴの平均寿命は男45歳女47歳である。


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