週刊「新説戦乱の日本史」も、終盤に入って戊辰戦争シリーズとなり、今週号は遂に戊辰戦争最大の激戦となった北越戦争特集です。商業的な事を考えれば、主役が一般人気が高い河井継之助になるのは仕方ないと思っていたものの、いざ本誌を読んでみたら、特に同盟軍編成表の項で米沢藩を重視している米沢贔屓の私からすれば非常に嬉しいものでした(^^)
「正義」とか「意地」と言う言葉が大好きな佐幕ファンの間では、会津藩や長岡藩ばかり重視され、北越戦争で果たした功績に反して米沢藩の知名度は低いのが実情です。ですので今回の同盟軍編成表でも千坂高雅・色部長門・甘粕継成辺りが出てくれれば、ありがたいと思っていたのが本音でした。しかし発売された本誌を読んでみたら、千坂・甘粕・色部はもちろんの事、出てくれたら嬉しいと思っていた斉藤篤信や大滝新蔵、果ては大隊長クラスの高坂勘解由・大井田修平・柿崎家教・横山与一まで書かれているという、米沢贔屓の身からすると小躍りする物でした。実際編成表に書かれている米沢藩士の数は十人にも達し、同盟軍の中では一般の人気の高い会津藩士や長岡藩士を上回る最多になっています。いや新政府軍を含めても、十名も書かれているのは長州藩(長府藩含む)だけですので、この編成表は初めて米沢藩が陽の目を得れた物と言っても良いでしょう。恐らく高坂・大井田・柿崎・横山の名が一般書に載るのは本誌が最初で最後でしょうから、本当に感無量の思いです。
こう書くと本誌編成表は米沢藩ばかり重視されていると思われるかもしれませんけれども、新政府軍でも一般的に認知の高い薩長両藩だけではなく、松代藩や芸州藩の人名も多く書かれている非常に貴重な物でした。前述の通り「正義」とか「意地」と言う言葉の好きな歴史小説ファンには不満があるかもしれないものの、歴史ファンにとっては非常に価値ある物だと思います。
最後に宣伝を。本文に書かれた千坂・甘粕・色部・斉藤・大井田・高坂・柿崎に興味がある方は、当サイトの北越戦争の記事をご一読下さい(^^;)
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