歴声庵

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2017年のフィールドワークを振り返って

2017年12月03日 16時59分28秒 | 戊辰戦争・幕末維新史

 少し早いですが、今年のフィールドワークについて振り返りたいと思います。
 今までも古戦場巡りはしてましたが、正直観光の延長でしか無く、ただうろついているに過ぎませんでした。ですが昨年辺りから、実際にフィールドワークをされて各地で調査をしている方達から色々アドバイスを頂けたので、今年は昨年までとは違った活動が出来たと思います。
 ここでは、今年のフィールドワークで見つけた(同行者の方が見つけたのも含めて)遺構・遺物を紹介したいと思います。
 *尚、発見場所を曖昧にしているのは、後日正式に発表する際には書かせて頂きます(^^;)

①ミニエー弾
 立石山で発見。着弾時の衝撃で潰れたと思われます。潰れている事から不発弾ではなく、この山に撃ち込まれた物と考えています。

②石仏に残る弾痕
 棚倉のお寺の境内で発見。棚倉戦争では、具体的な戦闘場所は伝わっておらず、この寺の付近で戦いが行なわれたとの物証になると思います。


③石灯籠に残る弾痕
 同じく棚倉のお寺で発見。弾痕の場所から推測して、「参道から攻め寄せる新政府軍(板垣隊)を、寺に籠もる同盟軍が迎撃した」か、「同盟軍が宿陣していた寺を占領した板垣隊が、敗走する同盟軍を追撃した際の弾痕」のどちらかと思われます。


④歩兵台場
 個人的には今年一番の成果。街道を見下ろす位置に築かれた、2~4人が籠もれる陣地。高橋信武氏著の『西南戦争の考古学的研究』よれば、西南戦争の歩兵陣地(歩兵台場)では弧状の塹壕が主流との事ですが、この陣地の塹壕は直線状なのが特徴です(見つけた時は弧状陣地かと勘違いしましたが)。



 以上となります。今年は積雪により、もうオフシーズンになってしまいますが、雪解けしたらまた白河と棚倉のフィールドワークをしたいと思います。遅ればせながらも金属探知機を購入したいので、早く実践投入したいですね。特に山入村と母成峠辺りで活躍してくれると期待しています(^^;)


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