歴声庵

ツイッター纏め投稿では歴史関連(幕末維新史)、ブログの通常投稿では声優さんのラジオ感想がメインのブログです。

清水義範著 「大人のための文章教室」

2007年10月28日 22時16分01秒 | 読書

 ここのところ文章の書き方について書かれた本を何冊か読んだところ、「文章の書き方」とテーマされた本というのは、「文章を書くに当たっての技術を重視する本」と、「人に読ませる文章のテクニックを重視する本」の二つに分類されるというのが判りました。先日感想を書いた「日本語の作文教室」は前者に属し、今回感想を書く「大人のための文章教室」は後者に属すると言えましょう。

 「人に読ませる文章のテクニックを重視する本」に属すると言っても、序盤では色々な接続詞を紹介してくれたり、句読点の打ち方を説明してくれたりなど、文章を書くに当たっての技術も説明してくれています。
 そうは言っても本書の特徴は、筆者が今までの経験から得た「人に読ませる文章を書くにあたっての技巧や裏技」と言えましょう。手紙や紀行文、随筆といった個人的な物から、企画書のような公的な物まで色々な文章を書くに当たってのテクニックを説明してくれ、かつそのテクニックを筆者独特の軽快なテンポで説明してくれるので、純粋に読み物として面白かったです。
 しかしこの良い意味での「小手先のテクニック」は、前述したように多くのジャンルに渡って書かれている為、反面どのジャンルの説明も掘り下げが浅くなってしまい、読み終わって「色々な文章を書くに当たっての、広く浅い小手先のテクニック集」との印象を持ちました。

 個人的には、期待していた歴史の記事を書くに当たって応用出来るようなテクニックは書かれていてなかったので、読み物としては面白かったものの、得る物は殆ど無かったというのが正直な感想です。


10月第4週の声優さんラジオ番組感想(後編)

2007年10月27日 20時19分53秒 | 声優ラジオ関連

「THE IDOLM@ STER RADIO」:第81回
 ゲストに春香役の中村繪里子さんが来てくれたので、普段から賑やかな番組が、より賑やかになった気がします。しかし中村さんって本当に黒い・・・、もとい面白い方ですね、「そこにひざまずきない」には大笑いさせて頂きました(笑)
 またCD新シリーズについて語られた際、各自の新曲を他の方で歌ってみたいとの話になりました。別のCDでは同じ曲をメンバーを替えて歌っている当作品ですので、新曲でも是非実現してほしいですね。この同じ歌を色々な声優さんが歌うという当作品のCDは、声優ファンとしては本当に夢のような代物です(笑)

「ラジオdeアイマSHOW!」:第77回
 パーソナリティーの交代はあったとしても、よもや番組は終らないとタカをくくっていたので、まさかの最終回には驚きました。過去の雑記で書いた通り、私はこの番組を聴き始めたばかりで、ようやく番組の雰囲気に慣れた所での最終回はショックです(涙)
 しかし随分急な最終回でしたね、普通は一ヶ月前に最終回の告知があるのに、この番組は過去の回を聴き返しても、前回の放送までは最終回のそぶりも全く無かったので、唐突な最終回だったのではないでしょうか。

 最終回自体には違和感を感じたものの、内容自体は今回の放送は非常に楽しかったです。特にパーソナリティーの三人が、残りの二人を演じながらトークをするボーナスオーディションは、今までに聞いた事の無い試みだったので楽しく聴かせて頂きました。また解散コンサートも、二曲だけとはいえ、ライブの雰囲気は伝わってきて楽しかったです。
 このように楽しい最終回でしたけれども、最終回と言っておきながら、エピローグ扱いで来週も配信があるとの事ですし、更には何か含みのある終り方でしたね。う~んネット上での配信は終わりでも、CD版といった形でこれからも継続でもするのでしょうか?

「ARIA The STATION Tricolore 」:第30回
 「ちなちなの幼少の記憶」「泣かぬなら泣かせてみようエリリス」の新コーナーが確立したものの、相変わらず他の声優さんのラジオ番組ではあまり聞けないだろう、まったりとしたコーナーですね。でも、そのようなまったりとした雰囲気が原作の雰囲気に合っていて、新コーナーも聴いていて和めるものでした。
 正直上記二番組と比べると、当番組はインパクトが弱いと言えるかもしれません。しかし地味な分、放送が長く続いていても飽きが来ないので、案外長期番組になる番組というのは、当番組のような番組なのかもしれませんね。


10月第4週の声優さんラジオ番組感想(前編)

2007年10月25日 21時43分42秒 | 声優ラジオ関連

「ピリオドらじお」:第7回
 パーソナリティーのお二人が、執事喫茶なるものに行ったそうですけれども、話を聞いてみると楽しそうな場所のように感じてしまいました(笑) しかしメイド喫茶は利益が出そうですけど、執事喫茶って利益出るのですかね? 今回の番組を聞いて、そのようなどうでも良い事を考えてしまいました(笑) ちなみにメイド喫茶なる所に行った事が無い身としては、話のタネに一度くらいは行ってみたいものです。
 他に今回印象的だったのは、今回遂に公開された、まきいづみさんの新曲ですね。別に歌詞やメロディ自体は問題と思うものの、あのあまりにも「素晴らしい」歌声の前では、その辺の電波ソングなど児戯に過ぎないと思ってしまいました(笑) しかしキャラ声であそこまで歌えてしまう今回のまきさんの新曲を聴いて、つくづく声優さんって凄いな~と改めて思ってしまう今日この頃です。

「かおりと涼の キミキス チューニングポップ♪」:第50回
 アニメ版の一輝役の水島大宙さんがゲストでした。しかし折角の男性ゲストだというのに、もしくは男性ゲストだからこそなのか、パーソナリティーの二人は終始水島さんを弄っていましたね。そのように水島さんを楽しそうに弄る一方で、番組進行の方はドンドンおざなりになっているような(汗) まあ二人のそのやる気の無さが、この番組の魅力と言えばそれまですけれども、「キミとマッチング!」コーナの得点配分のアバウトさも段々酷くなってきてますし、やはりもう少し自重した方が良いのでは・・・。
 ところで番組中に話題に出た、携帯版の新キャラ(?)って柊ですかね? ところで私はドラマCDを購入した事がないので、経緯が判らないのですけれども、柊っていつの間にこんな色物キャラになってしまったのでしょう?

RADiOティンクル☆くるせいだーす」:第4回
 何やらアダルト路線と言うべきか、百合路線と言うべきか、回が進むに従いカオスっぷりに磨きがかかっていってる恐ろしい番組です(笑) 今回もマワシの話など、とてもアイドル路線の二人がパーソナリティーをやっているとは思えない、爆弾発言満載の放送でした(笑) このカオスっぷりのおかげで、当番組は現在私の中で注目株の番組になっています。
 また番組を聴き始めた当初は、原作に対する基礎知識が無い為に、印象が薄かったドラマも最近は楽しめるようになってきました。特に伊藤さん演じるヘレナは、伊藤さんの生き写しその物なので、段々キャラ(原作)に対する愛着も感じています。今回のドラマパートでは、伊藤さんとこやまさんのキャラの入れ替わりも聞けましたし、回が進むに従いドラマパートを面白くなっているのではないしょうか。
 これだけ面白い番組なのに、惜しむらくは隔週配信番組という事ですね。たった今聞き終わったばかりなのに、早くも再来週の配信日が待ち遠しく思っています。


田辺昇吉著 「北関東戊辰戦争」

2007年10月21日 20時21分58秒 | 読書

 栃木在住の郷土史家が書かれた、野州を中心に描かれた北関東の戊辰戦争の著書です。郷土史家が書かれているだけあり、地元の資料をふんだんに駆使した内容になっているのが特徴です。また、筆者が旧日本軍陸軍で砲兵士官だった事もあり、戦略・戦術面について優れた分析をしている事が、本書の大きな特徴になっています。

 戊辰戦争について書かれた著書は多いものの、歴史家にとって軍事は門外漢のためか、軍事面について詳しく書かれた書物は故大山柏氏の「戊辰役戦史」くらいしか知りません。これは大山氏が元軍人だった為、その専門知識を駆使した為と思われますけれども、本書も筆者が軍隊時代に得た専門知識を駆使した説明をしてくれています。その説明も「復古記」等の資料を読み込んだ上で、全ての古戦場を実際に訪れて、地形を把握した上でそれぞれの戦いを分析する説得力のある内容でした。
 歴史家の先生方は各戦闘の結果により生じた影響等については詳しい説明をしてくれるものの、何故その戦いの勝敗が決したかについての説明は弱いのが実情です。そのような一般の歴史家の著書と比べると、元軍人の視点から各戦いの勝敗の原因を分析してくれる本書は、戊辰戦争の軍事面を調べる身としては興味深く読ませて頂きました。
 また筆者の歴史観もの公平さも、本書の特徴の一つです。本書では新政府軍の事を「西軍」と記述していますけれども、一方で旧幕府軍や奥羽越列藩同盟軍を「東軍」と記述しているのは、新政府軍を西軍と書きながらも、同盟軍の事は同盟軍と記述する会津贔屓の『小説家』とは一線を画する歴史観だと言えましょう。
 しかし一方で、土方歳三を過大評価していると感じた箇所が目立ちました。確かに土方は優秀な野戦軍司令官だと私も思いますけれども、土方が大鳥軍全体の参謀として、大鳥前軍の指揮を取っていたとの表記には最期まで首を傾げざるを得ませんでした。ただし盲目的な土方ファンが大鳥圭介を無能扱いするのに対し、筆者は大鳥の手腕を高く評価した上で土方の手腕も評価してるので、盲目的な土方ファンとは一線を画してていると言えましょう。
 このように本書は北関東という地域限定はされるものの、その内容は戦略・戦術分析に優れたものであり、戊辰戦争を調べる上での基礎資料である「戊辰役戦史」に匹敵する内容でした。北関東、特に野州の戊辰戦争を調べる方には必読と言っても過言ではないでしょう。


10月第3週の声優さんラジオ番組感想(後編)

2007年10月19日 23時54分22秒 | 声優ラジオ関連

 先日の三番組の感想に引き続いて、今回は私が一週間の内に聴いている声優さんのラジオ番組の、残り三番組の感想を書かせて頂きます。
 
「THE IDOLM@ STER RADIO」:第80回
 つい最近聴き始めたこの番組も、今回から正式に第四シーズン開始という事で、コーナーが相当リニューアルされた模様ですね。前述した通り最近聴き始めた私としては、今までのコーナーにさほど思い入れはなかったものの、「歌姫楽園」のコーナーのみは健在だったのでホッとしています。
 声優さんの歌を聴くのが趣味の私としては、毎週パーソナリティーのお二人の歌が聴けるこのコーナーは、本当に理想のコーナーなので、今シーズンも健在というのは本当に嬉しいですね。尚、この「歌姫楽園」のコーナーのみのCDもあると聴いて、購入するかどうか迷っている今日この頃だったりします。

「ARIA The STATION Tricolore 」:第29回
 今回もまったりゆったりの放送でした、ただしこの番組好きな番組ではあるものの、感想を書こうとすると難しい番組なんですよね。正直コーナーも、パーソナリティーのトークも特別面白いという訳ではないですし、目立った面白さはないものの、作品の雰囲気に合ったまったりとした雰囲気を楽しみに毎週聴いています。
 もっとも、この作品の雰囲気を僅かたらずとも壊さない番組というのは、それだけでも凄いと思うのですよ。特に話題性優先主義から、番組中のドラマから作品のイメージが壊れる番組が多い中、この「ARIA」は長い間番組を続けているのにも関わらず、番組中ドラマが作品の雰囲気を保ちつづけているのは、パーソナリティーとスタッフの努力の賜物と言えるでしょう。

「ラジオdeアイマSHOW!」:第76回
 「THE IDOLM@ STER RADIO」同様、つい最近聴き始めた番組ですけれども、何やら来週でパーソナリティー交代の雰囲気がするので戸惑っています。以前書いた通り、この「アイマス」はゲーム未プレーから入ったので、未だにキャラや演じる声優を把握出来ていない内に番組のパーソナリティーが交代するのでしたら残念です。ただしあくまでパーソナリティーの交代のみで、番組そのものは継続しそうですので、その点が救いと言えば救いでしょうか。まず有り得ないと思うものの、もし釘宮理恵さんがパーソナリティーに就任してくれれば、喜びのあまり気絶するかもしれません(笑)


10月第3週の声優さんラジオ番組感想(前編)

2007年10月17日 23時30分56秒 | 声優ラジオ関連

 流石に一週間のうちに聴いている六番組の感想を一度に書くと長くなるので、三番組づつ前編と後編に分けて、感想を書かせて頂きたいと思います。

「ピリオドらじお」:第6回
 前回の放送で、見事自分の担当ヒロインをメインヒロインに昇格させてしまった、まきいづみさんが今回も相変わらず飛ばしています。しかしこの番組を聴くまで、まきさんがこんなに面白い人とは思いませんでした(笑) まきさんの声を始めて聴いたのは、九年前のPC-FXのギャルゲーだったのですけれども、当時は典型的なヒロイン役を得意とする声優さんだと思っていたので、まさかこんなSっ気のある人とは思いませんでしたよ(笑)
 ところで、先日レコーディングしたというまきさんのレコーディングの話で、あのようなロリボイスで歌っていながら、「大人の女の魅力」というキャッチフレーズには笑ってしまいました(笑)

「かおりと涼の キミキス チューニングポップ♪」:第49回
 アニメ版が正式に始まってから初めての放送と言う事で、アニメ版の裏話を聴けて面白かったです。特にアニメ版の特徴である、主人公が増えた事を「主人公が分裂した」と例えたのは絶妙でしたね(笑) 二人とも長い間「キミキス」のパーソナリティーをし続けてくれているおかげか、作品に対する愛情が感じられる発言をしてくれるのが嬉しい番組です。・・・これで作品のイメージをぶち壊す爆弾発言を控えてくれれば、最高のアニラジ番組だと思うのですが(笑)

「☆開運☆野望神社☆」:第56回
 隔週番組の為に前回は感想を書けませんでしたけれども、私が聴いてる声優さんのラジオ番組の中では一番長く続いている番組です。正直春頃はコーナーがマンネリ化してきて、聴くのを辞めていた時期があったものの、現在のコーナーである「最近のなばいと大人のマナー講座」「巫女の花園☆リターンズ」は面白いので、最近また聴くようになりました。
 ところでこの番組のパーソナリティーの二人は、「夜明け前より瑠璃色な」のフィーナとリースを演じているのですけれども、演じるキャラとはあまりにも正反対な番組中の二人のノリを聴けば聴く程、「声優さんって凄いな~」と再確認してしまう番組だったりします。


本多勝一著 「日本語の作文技術」

2007年10月14日 23時07分29秒 | 読書

 「綺麗な文章を書けるようになりたい」と購入した四冊目の本です。何の予備知識も持たずに購入した本書だったものの、購入後に著名なジャーナリストの書かれた本だと知りました。ジャーナリストが書かれただけあって文章が簡潔に纏められており、今まで読んだ「文章の書き方」について書かれた本の中では一番判りやすかったです。

 このテの「文章の書き方」について書かれている本の多くが、「テーマの選び方」や「インパクトのある文章」等の『見せ方』について書かれているのが多い中で、本書は「句読点のうちかた」や「修飾語の並べ方」・「改行のしかた」・「繰り返しの注意」等の、文章を書くに当たっての『技術』について説明してくれています。これは基本的な事柄も関わらず、中々学ぶ機会の無い事でしたので、この基本的な事柄を説明してくれる本書はありがたいものでした。
 特に「句読点のうちかた」については、本私も正しい方法が知りたくて色々な本を読んだものの、「文章の書き方」について書かれた本が多い中、この点について詳しく書かれた本を見た事がなかったので本当に勉強になりました。また「わかち書きを目的とするテンは一切うたないことだ」の指摘などは、私自身長らくわかち書きのための点を多用してきたので、印象的な指摘となりました。
 他にも「改行のしかた」については、あまりにも簡潔に答えを示してくれたので、この点を長らく悩んでいた身としては驚いてしまったくらいです。筆者は「『だいぶ長くなったからそろそろ改行しようか」などという馬鹿げた改行は、しようと思っても出来ないはずだ」と述べていますけれども、この本を読むまでそのような「馬鹿げた改行」をずっと続けてきた身としては、筆者の指摘は耳に痛かった反面、ようやく改行のしかたを知る事が出来たと思いを持てました。

 このように本書は文章に書くに当たっての初歩的な、しかし中々学ぶ機会のない技術についての説明が満載されており、読めば読むほど学ぶ事が出てくる味わい深く重宝する内容でした。暴言になるかもしれないものの、本書を読めば他に「文章の書き方」について書かれた本を読む必要はない、ここまで思えるほどの本はそう無いのではないでしょうか。


米沢戊辰戦争略記

2007年10月13日 22時22分45秒 | 戊辰戦争・幕末維新史

 先日ネットオークションで入手した、20ページ足らずの小冊子です。米沢藩の歴史を調べている置賜郷土史研究会の発行という事で落札したものの、僅か20ページ足らずでは大した事は書かれていないだろうと、正直読む前は思っていました。
 実際読んでみても、米沢藩兵の小隊が30人で構成されていたとか(実際には十数人の小隊もあれば、五十数人の小隊もある、定員すら確立されていない名前ばかりの小隊編成)、同じく大隊は10個小隊で構成されていたとか(これも6個小隊による大隊もあれば、十数個小隊による大隊もあった)誤りが多く、また北越戦争の概略も内容が薄いなど正直資料としてはあまり役立たないものでした。
 しかし一方で平潟方面という、米沢藩から見た戊辰戦争史の中では、従来殆ど注目されていなかった戦線について書かれていたのには驚きました。この本によれば平潟口に応援に赴いたのは、越後戦線に派遣されていた江口縫殿右衛門大隊(6個小隊)という事だそうですけれども、言われてみれば確かに江口大隊の名前って途中から見なくなりましたね(笑) 私はてっきり江口大隊は分割されて、所属の小隊は大井田修平大隊か高坂勘解由大隊に編入されたと思っていたのですけれども、そうですか平潟口に派遣されていたのですか・・・。これが判っただけでも、この本を落札した価値はあったかもしれません(笑)
 ところでどの本を読んでも、平潟口に派遣された米沢藩兵の評判は悪いので、私はてっきり急ごしらえの農兵隊が派遣されていたと思っていました。しかし実際に平潟に派遣された米沢藩兵は、栄光ある五十騎組(藩祖上杉景勝公の旗本衆の子孫)による江口大隊と書かれているのを読んで、栄光ある五十騎衆があのような醜態を見せたのかと、読み終わって頭が痛くなってきました・・・(涙)


10月第2週の声優さんラジオ番組感想

2007年10月12日 22時53分21秒 | 声優ラジオ関連

 以前は毎週書いていたものの、「うたわれるのらじお(以下「うたらじ」)」を聴くようになって書くのを辞めてしまった、私がその週に聴いた声優さんの(ネット)ラジオ番組の感想記事を再開させて頂きます。今思うと、「うたらじ」の感想を書いている間に終わってしまった面白い番組もたくさんあるので、感想を書いておけば良かったかなと後悔しています。特に「はぴねす!情報局」は傑作だったので、感想を書かなかったのは勿体無かったですね。
 何はともあれ、今回は一年半ぶりの感想再開ですので、基本的に番組紹介を忠臣で書かせて頂きます。尚、「☆開運☆野望神社☆」は隔週番組なので、今週は配信はありませんでした。

「ARIA The STATION Tricolore 」
パーソナリティー:葉月絵理乃さん・西村ちなみさん
 「野望神社」と並んで「うたらじ」を聴く前から聴きつづけている番組です、原作の雰囲気を引き継いでまったりゆったりとした番組になっており、突出した面白しさは無いものの、聴いていると癒されるので毎週楽しみにしています。また、これだけ長く番組を続けているのに、番組中ドラマで原作の雰囲気を全く壊していないのは凄いと言えましょう。「ARIA」はアニメも第三期が作られるそうですし、長寿番組になりそうですね。

「かおりと涼の キミキス チューニングポップ♪」
パーソナリティー:水橋かおりさん・広橋涼さん
 「うたらじ」が終わって、何か面白い番組はないかなと探していて見つけた番組です。そしてこの番組の影響を受けて、原作であるゲーム本編を購入してしまいました(笑)
 上記の「ARIA」とは正反対に、原作の雰囲気をぶち壊しかねない、パーソナリティー二人の毒舌&ぶっちゃけトークが魅力の番組です。しかしあまりにも原作の雰囲気を壊しかねないトークには、もう少し自重した方が良いのではと、ついつい思ってしまいます。
 
「RADiOティンクル☆くるせいだーす」
パーソナリティー:伊藤静さん・こやまきみこさん
 最近配信が始まった番組です、プライベートでも仲が良いらしい二人が担当してるだけあって、ノリの良い仲の良さそうなトークは聴いていて楽しいです。またアイドル路線の二人の番組にも関わらず、お色気路線もあるのが特徴かもしれません。
 尚、この番組が宣伝しようとしているゲーム本編については、購入するかは未定です。

「ピリラジ」
パーソナリティー:まきいずみさん・大波こなみさん
 同じく最近始まった番組です、まきいずみさんのボケボケしたトークと、大波さんのフォローだか突っ込みだか判らない掛け合いが魅力の番組です。この番組も原作となる作品については興味がなかったものの、こちらはあまりにも番組が楽しいので、次第に原作に興味が出てきています。

「THE IDOLM@ STER RADIO」
パーソナリティー:たかはし智秋さん・今井麻美さん
 「アイドルマスター」のCDを聴き始めた事により、一年以上も前から始まっていた番組にも関わらず最近聴き始めた番組です。演じるキャラとは正反対に豪放なたかはしさんと、そのたかはしさんを抑えようとするものの、結果引きずられている今井さんの掛け合いが魅力の番組と言えましょう。また自作の歌の替え歌コーナーや、二人が色々な歌うなど、作品の特色を上手く活かしている番組だと思います。

「ラジオdeアイマSHOW!」
パーソナルティー:中村繪里子さん・今井麻美さん・仁後真耶子さん
 上記と同じく「アイドルマスター」の番組で、同じく最近聴き始めた番組です。上記の番組が歌中心の構成に対し、こちらは三人が時には協力し、時には競い合うコーナー性の強い賑やかな番組になっています。尚、上記の番組と当番組の両方に如月千早役の今井麻美さんが出演していますけれども、上記の番組ではたかはしさんに引っ張りまわされてる今井さんが、この番組では二人を引っ張りまわしているのが聴いていて楽しいです。

 他にも色々聴いていますけれども、毎回欠かさず聴いているのは上記の七番組(「野望神社」含む)ですかね。来週以降は、この七番組の感想を書かせていきたいと思っています。


東郷尚武著 「海江田信義の幕末維新」

2007年10月04日 20時56分41秒 | 読書
 故司馬遼太郎の著書の影響からか、後世の評価があまり芳しくない海江田信義について、御子孫の方がその名誉を挽回しようと書かれた著書です。しかしその目的のために、海江田以外の先祖の逸話もところどころに語られる脱線がちの構成になり、結果少々読みにくい本でした。

 海江田という人物を語るのには必要不意可決と思われる、大村益次郎との関係については、近代日本の象徴である大村に対して、海江田は本人の活躍は別として、どうしても古い時代、若しくは反動勢力の象徴という認識が強いのが実情です。この認識を払拭する為にも筆者は、著書内で海江田がいかに幕末維新に奔走したのかを綴っているものの、大村に関しては「若い頃から尊王の志士として修羅場をくぐりぬけた人間とは違って、従来の武士社会のしがらみから解き放たれ、彗星のごとく、明治維新の大舞台に踊り出てきたのである」と一見評価しつつも、控えめながらも大村の事を批判していると感じた箇所が幾つかありました。
 半ば公然と語られがちな大村の暗殺と海江田の関係については、筆者は明確に否定し、大村暗殺犯達の処刑を海江田が阻もうとした事に関しても「手続き上の齟齬」と否定しています。そして自身の説を補強する為、絲屋寿雄氏著の「大村益次郎」からこの事件に関する部分が引用されていました。確かに海江田が大村暗殺の黒幕だったというのは文献的な裏付けがない以上、状況証拠に留まるかもしれません。しかし大村暗殺犯達の処刑を海江田が阻止しようとしたのは紛れもなく史実です。そして何より筆者が引用した絲屋氏の著書では、筆者が引用した文章に続いて「この大村暗殺事件に海江田が関わっていたのでは」と絲屋氏は書いているのにも関わらず、その箇所は引用せず、都合の良い箇所のみを引用する行為には首を傾げざるを得ませんでした。
 ただし筆者も海江田が大村の事を憎んでいた事に関しては認めているので、あくまで子孫の身贔屓といったところでしょうか。しかしこの身贔屓の為、あくまで子孫による先祖の宣伝書に過ぎず、信頼性は低いと言わざるを得ません。ある意味海江田自身が、自分の功績をひけらかす為に書いた「維新前後・実歴史伝」の子孫版と呼ぶべき印象の内容でした。