歴声庵

ツイッター纏め投稿では歴史関連(幕末維新史)、ブログの通常投稿では声優さんのラジオ感想がメインのブログです。

薩藩出軍戦状

2006年08月26日 21時46分09秒 | 戊辰戦争・幕末維新史
 前々から実物を欲しいと思っていた「薩藩出軍戦状」を遂に本日入手する事が出来ました(^^)、この「薩藩出軍戦状」は他の史料と比べるとコピーしにくいので、実物が欲しかったんですよね。何せ「防長回天史」にしろ「会津戊辰戦史」にしろ他の史料は時系列的に記述してくれているので、戊辰戦争中の一つの戦いを知りたければ、その戦いの箇所を読めば判るのですが、「薩藩出軍戦状」は部隊毎に記述しているので、一つの戦いについて調べる時は、その戦いに参戦した全ての部隊の記録を読まないといけないので、コピーがしにくいんですよね。
 そんな訳でいつかは実物を欲しいと思っていた「薩藩出軍戦状」ですが、遂に今日実物を入手出来た訳です(^^)

 とりあえず明日から今まで自分が書いてきた記事を、この「薩藩出軍戦状」と照らし合わせていこうと思っています。

ARIA

2006年08月25日 21時04分07秒 | 雑記
 最近「ARIA」という漫画にハマっています、何気にふと現在放映されているテレビ版を見たのがきっかけだったのですが、そののんびりとした邪気の全く無い穏やかな世界観に魅せられてしまった訳です。
 そして今日遂に単行本を一気に買い揃えるという「大人買い」をしてしまいました(^^;) そんな訳でさっきから読んでいる訳ですが、和んでいます。なるほどこういうのを「癒し系」と呼ぶんですね、そんなわけでのんびり癒し系の作風を堪能しています。

落合弘樹著「秩禄処分」

2006年08月20日 21時27分30秒 | 読書
 私は明治維新後の政治史については、明治六年の政変に関する本を数冊読んだ以外の他は丸っきり無知だったので、秩禄処分に関しても名は知っていても実態はからっきし知らなかったので購読してみました。
 私としてはこの秩禄処分と廃刀令が士族を追い詰め、新風連の乱・萩の乱、そして西南戦争に繋がっていたと思っていたのですが、この本を読むと秩禄処分に対して当時の大部分の士族は冷静に受け止めていたらしいと書かれているのを読んで驚きました。他にも明治六年政変後の明治政府の結束は強固だと思っていましたが、この秩禄処分を巡って明治政府内はかなりゆらいでいた等、今まで知らなかった事が多々書かれていたので勉強になりました。
 あと読んでいたら廃藩置県後の米沢藩の同行が少し書かれているのを読み、思わぬ所で米沢藩の同行を知ることが出来て喜んでいます(^^)

戊辰戦争時の軍事基礎知識

2006年08月16日 18時08分28秒 | 戊辰戦争・幕末維新史
 先月お世話になっている方に「軍事に興味が無い人にも読んで貰えるような配慮しないといけないよ」とアドバイスを受けたので、とりあえず戊辰戦争時の部隊編成について書きましたが、その後なかなか追記する事が出来ませんでしたが、ようやく今日なんとか形を纏める事が出来ました。
 ただ「基礎知識」というタイトルが偉そうな気が我ながらするんですよね、当初は「戊辰戦争の軍事技術(理論)について」というタイトルにしようかと思いましたが、「そっちの方が偉そう」と注意され、結局この軍事基礎知識というタイトルにしました。もっとも基礎知識という程大した事は書いていないので、もしもっと適切なタイトルがありましたら教えて頂ければ幸いです。

 とりあず内容としては幕末の諸藩の軍事近代化から戊辰戦争で使われた小銃の簡単な説明、その近代化された軍勢の行軍や兵站や陣地構築、散兵戦術等を書かせて頂きました。正直どこまで書けば良いのか判らないので、ひょっとしたら過不足があるかもしれませんが、とりあえず独り善がりな部分があった今まで書いた各戦いの記事も、この基礎知識で少しは読みやすくなってくれれば幸いです。また個人的には戦術についてもう少し書きたい事もあるので、これから順じ加筆していきたいと思います。

夏コミ三日目

2006年08月13日 23時08分08秒 | 雑記
 そして夏コミ三日の目最終日です、今日も始発で出発したのですが、大井町駅で人が多すぎてりんかい線に乗れないというトラブルに遭遇しました。かれこれ10数年コミケに参加していますが、人が多すぎてりんかい線に乗れないなんて初めての経験でした。というか今日って全体的に参加者が多かった気がしました。
 そんな初っ端からトラブルに見舞われた三日目の今日ですが、開場後はあちこち回って楽しく過ごさせて頂きました。購入した本もいつもより少し多かったですね(多いと言っても15冊ですが)。

 ところで初日に散々な目に逢った企業ブースの「なのはA's」ですが、その後余程クレームが殺到したのか「来店証明書」なる物を発行して通販を行なうようになるみたいです。ちなみに私もこの「来店証明書」を貰ってきました。

夏コミ二日目

2006年08月12日 22時49分23秒 | 雑記
 さて夏コミ二日目です、今日の目標は歴史(幕末維新史)サークルですので、昨日とは違いゆっくり出発し、昼前に開場に到着しました。
 まずはいつもお世話になっている幕末ヤ撃団様で新刊を購入させて頂きました、今回のテーマは「新選組の思想史」と言う事で、世間では最強の剣客集団と思われている新選組(私もそう思っていました)を、「新選組は政治結社だった」という斬新な説明をしてくれている読み応えのある内容でした。
 またヤ撃団様の他にも米沢藩の雲井龍雄を扱ってくれている本など数冊を購入させて頂きました、幕末を扱っている同人サークルさんは狭く深くと言いますか、自分が興味あるテーマ(人物)については、本職の研究家と互角かそれ以上に深く調べてくれますので、非常に参考になるので重宝させて頂いています。一応私ももっと勉強して、いつかはサークル参加したいと思っているのですが、まだまだそこまでのレベルには達していないというのが正直な感想です。

夏コミ一日目

2006年08月11日 22時30分48秒 | 雑記
 夏コミ一日目の今日は企業ブースの「なのはA'sプロジェクト」「オーガスト」を目標に出発しました。
 とりあえず始発で出発し、開場後すぐに「なのはA's」に並びました。元々2・3時間葉並ぶ事は覚悟していましたが、並ぶのは良いのですが列が一向に動きません(汗) 行列対策と持っていった本を一冊読みきっても動かず(汗)、その後うたた寝してしまいましたが、目が覚めても一歩も動いていない状況でした(大汗)
 結局3時間半ほど並んでようやく購入出来ましたが、これだけ苦労して購入出来たのはCD一枚だけでした・・・。

 そんな骨折り損のくたびれ儲けになった「なのはA's」の後、気を取り直して「オーガスト」に並びました。列そのものは長かったですが「オーガスト」の列裁きは早い早い、それこそ機関砲並みの勢いの列裁きでした。「なのはA's」の列の捌けの悪さに疲れきっていた私には「オーガスト」の列裁きは神業に見えました。
 このような対応が両極端な企業を二ヶ所回った後に帰宅して、私の夏コミ1日目は終わりました。

山本博文著「徳川将軍と天皇」

2006年08月08日 22時09分50秒 | 読書
 先日読んだ「日本史の一級史料」が興味深い内容だったので、この作者の他の本を読んでみようと思ったのと、幕末の幕府と朝廷の関係を理解するには、幕府成立時の幕府と朝廷の関係を知っておこうと思い購入しました。
 内容は前半が家康・秀忠・家光・家綱の朝廷への対応と、家康~綱吉の将軍就任の経緯が描かれているのですが、家光と家綱の朝廷に対する優勢な態度の説明を読むと、幕末に家茂の上洛と孝明天皇の大和行幸が何故あんなに大騒ぎになったのもなるほどと思いました。
 また後半は御三家と越前松平家の成立につて説明してくれていますが、これが本当に判り易く勉強になりました。

 このように内容自体は非常に読みやすく判りやすい本だったのですが、「日本史の一級史料」同様に、本文中やたら他の歴史家の事を非難しているんですよね。内容は良かっただけにこの他の歴史家への非難は残念です。

山本博文著「日本史の一級史料」

2006年08月07日 22時46分07秒 | 読書
 私は史学科に通わず自己流で歴史を学んでいるので、正しい歴史の学び方が知りたくて購入しました。
 「資料」と「史料」の違いから始まり、史料の読み方や探し方を判り易く説明してくれています。また「史実とフィクションは違う」と断言しつつも、史料を読む楽しみを解くなど、歴史ファンにフィクションに留まらず史実を探求してほしいとの筆者の気持ちが伝わってくる好感が持てる内容です。
 しかしその一方で筆者の自慢と言うか宣伝が過剰な点が目立ちます、筆者が勤めている東京大学史料編纂所についての説明はともかく、何度も自分の著書の宣伝をするのは少々辟易しました。また筆者が文献史学の専門の為、フィールドワークについては最後に申し訳程度にしか書かれていなかったのも残念です。
 色々文句を書いてしまいましたが、それでも冒頭に書いた通り私の様な史学を出てないような者からすれば、歴史の学び方の参考になる良書でした。

昔夢会筆記・徳川慶喜公回想談

2006年08月05日 21時30分54秒 | 戊辰戦争・幕末維新史
 一次史料の本ですので、読書感想ではなく、こちらの幕末維新史のカテゴリーにしました。
 この「昔夢会筆記」いつもお世話になっている方に勧められ購入したのですが、「どうせ慶喜の言い訳満載なんだろうな~」と読む前は思っていました。まあ実際何か都合の悪い事を聞かれると「その頃の事は覚えていない」と慶喜はとぼけまくっているのですが、自分の責任の及ばない事柄では事細かく答えてくれるので、興味深く読ませて頂きました。
 特に鳥羽伏見の戦いについて、旧幕府軍は進軍部署こそ決まっていましたが、どのように薩長軍と戦うかという作戦は決めていなかったと、旧幕府軍の総大将である慶喜が明言してくれているのが私にとっては貴重な証言でした。これで推測でも何でもなく「旧幕府軍は感情の赴くまま京に向かい進軍を開始した」というのが慶喜の言葉で裏付けが取れたと狂喜しています(^^;)

 そんな読み終わって色々得るものがあったこの「昔夢会筆記」ですが、勧められる前は読む事に抵抗を持っていた事を考えると、改めて幅広く史料を読む事の重要性を実感した本でした。