歴声庵

ツイッター纏め投稿では歴史関連(幕末維新史)、ブログの通常投稿では声優さんのラジオ感想がメインのブログです。

9月第4週(前半)の声優ラジオ感想

2008年09月30日 23時23分29秒 | 声優ラジオ関連

 来月から『祝福のカンパネラ』のラジオが始まり、パーソナリティーを成瀬未亜さんと後藤麻衣さんの黄金コンビが勤めてくれるそうです。この黄金コンビなら間違い無く面白い番組になるのでしょうから、秋の新番組の中では一番の注目番組と言う事で今から楽しみです(^^) それにしても後藤麻衣さんが勤めてくれると言う事は、『カンパネラ』のCS移植とアニメ化はもう確定路線なのかしら。

『テリらじ』:第48回
パーソナリティー:大花どんさん&金田まひるさん ゲスト:高奈ゆかさん
 今回のゲストの高奈さん、私は今回初めてトークを聴いたのですけれども、トークを聴く限りドジっ娘属性と言いましょうか、ついてないと言いましょうか、とにかく苦労されている方だと感じました。そんな苦労人の高奈さんに対し、普段はゲストを持て囃すパーソナリティー二人も、今回は高奈さん弄りに走りします。特にいつもは大花さんや他のゲストさんに弄られる金田さんが、自分が弄る側に回るのが余程嬉しいのか、実に嬉しそうに高奈さんを弄っていたのが印象的でした(^^;) 実際、自らが不本意の呼び名である「ゆかたん」と二人に呼ばれて、「ゆかたんって言うな~」と叫ぶ高奈さんの姿には、いつもの金田さんが彷彿されます(^^;)

『ラジオ リトルバスターズ! ナツメブラザーズ!』:第14回
パーソナリティー:緑川光さん&民安ともえさん
 ロシアの距離の単位に「ロリ」と言うのが有ると言うのは今回初めて知り、そして笑わせて頂きました。それにしても、この番組が始まった当初は民安さんが下ネタ担当なのかと思っていたら、聴き続けているとむしろ緑川さんの方が下ネタ発言が多いので驚きです。今回も前述のロシアに絡んだネタで絶好調でしたし、一問一答のコーナーなど毎回緑川さんのトークに楽しませて頂いています。

『アニたまどっとコム standard まるなげ♪』:第51回
パーソナリティー:植田佳奈さん&清水香里さん
 『麻衣ふぇあれいでぃお!でも、たかり番組として名を馳せている当番組ですけれども、今回冒頭の貢物引見コーナーにて、「みんな無理をしないでね」と言っていました。しかし普段の二人のトークを聴いていると、この言葉も「無理をして」と言っている腹黒発言に聴こえてしまいます(^^;)
 ちなみに今回は、清水さんとのゲーム対決で敗れる珍しい植田さんの姿が聴けました。自分の負けを中々認めようとしなかったり、その後にふてくされた態度を取るなど、普段勝ち慣れ過ぎてる植田さんが、負けた事に本当にショックを受けているのが伝わってきて楽しかったです(^^;)

『恋楯ラジオ 矢尾一樹・力丸乃りこ アイギス音泉支部! 』:第4回
パーソナリティー:矢尾一樹さん&力丸乃りこさん
 前回対決コーナーで敗れた矢尾さんが披露してくれた女装姿(原作『恋する乙女と守護の楯』のコスプレ)が衝撃的な回でした(^^;) そろそろベテランと言って良いキャリアの持ち主なのにも関わらず、楽しそうにコスプレしてくれくれる矢尾さんは凄いと思います。個人的には力丸さんのコスプレ姿の方が見たかったのですけれども、これはこれで番組本編の矢尾さんのコメントも含めて、矢尾さんのコスプレには楽しませて頂きました。
 もっとも今回の対決では力丸さんが負けて、来週は罰ゲームとして力丸さんが過去の恋愛話をすると聴いて、恋愛話よりかは力丸さんのコスプレ姿を見たかったな~と思う私が居ます(^^;)

『Webラジオ「マリア様がみてる」』:第2回
パーソナリティー:植田佳奈さん ゲスト:井上麻里奈さん
 今回のゲストは初登場の井上さん、そう言えば井上さんの地声って初めて聴いたのですけれども、ハスキーな声の方だったのですね。そんなハスキーな声と、某リリカルで演じたキャラの影響からか、少年っぽいイメージを抱いていたら、「女性をはべらせたい」と爆弾発言をしたので爆笑してしまいました。

その他に聴いた番組
『金田まひる・倉田まりやのGalge.comラジオ』:第63回


9月第3週(後半)の声優ラジオ感想

2008年09月25日 23時09分53秒 | 声優ラジオ関連

 歴史関連の本を購入する時にamazonをよく利用しているので(先日も原口清氏の著を購入)、お勧めの本の紹介メールが来るのですけれども、先日星亮一と中村彰彦の二大捏造作家の本の紹介が来てげんなりしました。確かに戊辰戦争関連の本をたくさん購入してるので、この両名の本の紹介が来るのは仕方ないかもしれません。しかし私は純粋に史実を知りたいだけなので、ひたすら敗者(会津)に都合の良い歴史を捏造し続けるこの両名の著書など何の価値も感じられないので、本当に勘弁してほしいです。
 しかし歴史は勝者に都合の良い様に書かれていると糾弾する人が多い中、敗者にとって都合の良い歴史については触れる人は少ないのは何故なんでしょう・・・?

『ラジオ恋姫†無双』:第11回
パーソナリティー:黒河奈美さん&西沢広香さん ゲスト:雨宮侑布さん
 前半の感想ででも書きましたけれども、これだけ面白い番組なのにあと二回で終了との事です。最初から1クール番組の予定だったのでしょうけれども、これだけコーナー自体が面白い番組は初めてなので、終わってしまうのは本当に残念で仕方ありません。それにしても、結局最後まで鳴海エリカさんはゲストに来ませんでしたね(涙)多分CD化におけるゲストとして温存しているのでしょうけれども、出来れば本編のゲストとして来てほしかったな・・・。

 さて本編とは関係無い話をつれづれと書いてしまいましたけれども、今回のゲストは雨宮さん。しっとりとした落ちついたと言うか、どこか色気のある声が好きです。そんな雨宮さん、どうやら黒河さんと旧知の仲らしく、二人の仲の良いのが伝わるトークが印象的でした。
 今回の雨宮さんのように、他ではあまりトークが聴けないゲストが来るのが当番組の魅力でしたけれども、今更ながらゲストが一回出演のみと言うのは残念です。今回の雨宮さんを含めて皆魅力的なゲストばかりですし、どうせ二回録りなのですから一回のゲスト出演につき二回番組に出て欲しかったと思います。
 う~ん本当にこれだけ魅力的な番組が終わってしまうのは本当に残念で仕方ありません。

『あかね色に染まるラジオ』:第25回
パーソナリティー:小山力也さん&広橋涼さん ゲスト:羽多野渉さん
 今回は番組初の男性ゲストとして、アニメ版主人公役の波多野さんの出演となりました。初の男性ゲスト、しかも後輩と言う事で、普段の女性ゲストには遠慮気味とは違い、ゲストに対して攻める力也さんが楽しそうで印象的でした。特にシチュエーションしりとりはいつも以上に面白い展開でしたね。冒頭から「BL」が嫌だと言っていた力也さんの思惑とは裏腹に、しりとりのストーリー(?)どんどん怪しい方面い向かい、最後は波多野さんの「らめぇ~」で終わりですものね。正直聴く前は男性ゲストと言う事で、期待していなかったのですが、本当に予想外に面白い回でした。

『ゆみこ&ゆうなのえふメロらじお』:第12回
パーソナリティー:中島裕美子さん&ねこ天ゆうなさん ゲスト:御影氏
 あまりアニメ版ニ期について語れない事を悔やんで、今回助っ人して御影氏を呼んだ中島さんとねこ天さんでしたけれども、ゲーム版の監督を助っ人に呼んでもあまり意味はないでしょう(^^;) 実際御影氏が来た所で二期に対するトークはあまり語られず、むしろ季節はずれの怪談ネタで盛り上がっていたのが印象的な回でした。言動とは裏腹にオカルトに強い中島さんと、一方言動とは裏腹にオカルトに弱いねこ点さんの組合せは絶妙だと思います。

『乃木坂美夏の麻衣ふぇあれいでぃお!』:第23回
パーソナリティー:後藤麻衣さん&偽まる氏 ゲスト:植田佳奈さん
 久々の声優さんゲストとして植田さんが登場、相変わらずの植田節全開の内容でしたね。原作アニメで語られた「超人気美人声優 植田佳奈」と肩書きを堂々と名乗り、ゲームについてやら、ブログや『まるなげ』でも語られた新幹線騒動について、果ては『まるなげ』についてまで語られる、正に植田佳奈さんトークショー状態でしたね(^^;) テンポ良く硬軟入り混ぜたトークをしてくれる植田さんのトークは面白いと改めて実感した回でした。
 それにしても『銀英伝』について熱く語れる植田さんと後藤さんは本物のオタクだと、改めて好感を抱いてしまいました。

『セリオン学園広報部』:第31回
パーソナリティー:神村ひなさん&民安ともえさん
 この番組を聴いてつくづく思うのですけれども、神村さんってつくづく年齢不詳ですよね。同じロリ声でもまきいづみさんは歳相応なのが伝わってくる言動が聴けるものの、神村さんは本当に年齢不詳に感じてしまいます。噛みまくって「もう帰る~!」と口走る箇所などは、あまりの声の可愛らしさにニヤニヤしてしまいました(^^;)
 さて今回、スカイプを使っての公開録音(?)など、色々な企画の話題で盛り上がっていましたけれども、年末スペシャルよりもまず定期的に更新してくれるのを目指して頂きたいのですが・・・(汗) でも年末企画の話が出ると言う事は、少なくとも年末までは番組が続くと言う事で一安心しています。

その他に聴いた番組

『金田まひる・倉田まりやのGalge.comラジオ』:第62回
『ラジオどっとあい 加藤英美里のナンカとマキアート』:第12回
『studio TeaParty』:第114回


三池純正著 「真説・川中島合戦」

2008年09月23日 20時06分50秒 | 読書

 史上名高い第四回川中島合戦を、「上杉軍と武田軍による予期せぬ遭遇戦」と言う主張で書かれた本です。川中島合戦についてはそれなりに知っていると思っていたものの、本書を読むとまだまだ知らない事があったので、読んでいて楽しかったです。

 本書は実際の川中島合戦の説明に入る前に、まずは資料に残る川中島合戦についてが説明されます。「甲陽軍艦」の信憑性が低いのは多く知られているものの、そもそもその「甲陽軍艦」くらいしか、第四回川中島合戦について記述された書物が無いと言うのが意外でした。てっきり上杉側の史料には、第四回川中島合戦について書かれていると思っていたのに、上杉側には第四回川中島合戦について書かれた資料は無いと言うのは知りませんでした。また上杉流軍学のルーツが本家の米沢藩ではなく、紀州藩だと言うのは知らなかったので興味深かったです。
 丹念に資料を読み込んだ上で書かれた内容は興味深く、楽しく読む事が出来ました。特に善光寺の記述については興味深かったです。宗教史についての知識の無い私は、善光寺を単なる地方の一寺院としか思っていなかったので、本書に書かれていた善光寺の影響力と、信玄が善光寺を甲斐に持ち帰った事による効果についての記述は興味深く読ませて頂きました。
 この様に本書は資料を丁寧に読み込んだ上での記述をしてくれているので、資料が殆ど無い第四回川中島合戦については、謙信が単身信玄の本陣に斬り込んだなどの通説は否定出来たものの、自分の説がまた推測の域を出ない物であるとして書かれているので、その真摯な姿勢には好感が持てました。筆者が主張する第四回川中島合戦が「上杉軍と武田軍の予期せぬ遭遇戦」だったと言う説が、正しいかどうかと言うのは私には判らないものの、興味深い説の一つだとは言えるのではないでしょうか。

 以上の様に本書は資料を重視した内容になっており、その資料を重視する姿勢には好感が持てるものの、(近代史に比べて)良質の資料が少ない戦国史を研究するのがいかに難しいかと言うのを実感する内容でした。


9月第3週(前半)の声優ラジオ感想

2008年09月21日 20時30分34秒 | 声優ラジオ関連

 『ラジオ恋姫†無双』があと二回で終了との事、う~ん純粋にコーナー主導で面白い番組だったので、終わってしまうのは残念で仕方ありません。また『加藤英美里のナンカとマキアート』も次回で最終回と、そろそろ改変時期になりましたね。

『テリらじ』:第47回
パーソナリティー:大花どんさん&金田まひるさん 
 冒頭で金田さんが演じたキンタゴンのインパクトが余りにも凄くて、それ以降の内容が全く思い出せない程の金田さんの迫真(?)の演技でした(^^) 何やらいつもにも増して金田さんがノリノリと演じてくれ、効果音をも自分で発しながら楽しそうに演じるキンタゴンの演技は本当に抱腹絶倒でした。PCで聴いている私でさえこれだけ大笑いなのですから、目の前で見ていた大花さんは大変だったでしょうね。笑いすぎてお腹が痛いと言うのも納得です。う~んいつもは目の前で金田さんの演技とジェスチャーを見れる大花さんが羨ましかったものの、今日に関してはあれだけ強烈な演技を目の前で見せられた大花さんが気の毒でした。私だったら酸欠になってしまいそう(^^;)
 でも本当に今回の金田さんの演技を聴いていると、金田さんが保母さんになったら子供に大人気だろうな~と、つくづく思ってしまった今日この頃。

『アニたまどっとコム standard まるなげ♪』:第50回
パーソナリティー:植田佳奈さん&清水香里さん
 ここ最近の植田さんは、半ば意識的に本人が演じるキャラのイメージを壊すクラッシャーぶりを見せてくれていますけれども、それでも『マリみて』原作のイメージを考えてか、はたまた最後の良心かは判りませんが、『マリみて』のみはイメージを壊すような言動を控えているように思っていました。しかし今回何故かは不明なものの、遂に禁断の領域までクラッシャーを始めた植田さんでしたが、これに対して同じく『マリみて』に出演している清水さんの悲痛な叫びが印象的でした。嬉しそうに暴走する植田さんに対して、「他はどうなっても良いから、そこだけは汚さないで~!」との清水さんの悲壮な叫び声は、歴史に残る名台詞だと思います(^^)

『恋楯ラジオ 矢尾一樹・力丸乃りこ アイギス音泉支部! 』:第3回
パーソナリティー:矢尾一樹さん&力丸乃りこさん
 第1回・第2回と対決コーナー「犯人を探せ」で敗れた力丸さんですけれども、今回初めて矢尾さんに勝利する事が出来ました。う~ん今回の対決の罰ゲームが、敗者が『恋楯』の制服姿のコスプレ姿を披露すると言う事で、今回は力丸さんの罰ゲームを期待していたのですけれども、残念ながら矢尾さんの罰ゲームになってしまいましたね。まあ矢尾さんのコスプレもそれはそれで面白そうですし、何より本人がノリノリなので、気分を入れ替えて矢尾さんのコスプレ画像を楽しみにしたいと思います。
 またこの対決コーナーの際、第1回・第2回では劣勢の為か、いつものアタフタ声を出していた力丸さんが、勝利した今回は余裕がある為かアダルトな声を出していたのが印象的でした。なるほど力丸さんは普段は可愛らしい声ですけれども、余裕が出てくるとアダルトな声になるのですね(^^;)

その他に聴いた番組
『メイメイ×まりやのわからないにもほどがあるッ!!』:第8回
『ラジオ リトルバスターズ! ナツメブラザーズ!』:第13回
『リラリラリラックスタイム♪』:第8回


9月第2週(後半)の声優ラジオ感想

2008年09月17日 22時25分01秒 | 声優ラジオ関連

 今週配信予定だった『セリオン学園広報部』が、また今週も延期となりました。元々先週配信予定だったのが、今週に延期となったのが再延期となったので、都合丸々一回分延期となってしまいましたね(『セリオン』は隔週番組)。う~んゲーム収録と同時進行が無理になったのでしょうけれども、出来ない配信を約束するくらいなら、素直にゲームが完成するまで配信を中断した方が賢明なのではないかしら?

『ラジオ恋姫†無双』:第10回
パーソナリティー:黒河奈美さん&西沢広香さん ゲスト:櫻井浩美さん&(前田ゆきえさん)
 二回録りと言う大人の事情を生かしてと言うべきか、前回ゲストの前田さんが途中まで囁きで参加すると言う愉快な回でした(^^)
 さて今回のゲストの櫻井さんですけれども、正直今まで櫻井さんに対して「やかましい」とか「おっかない」とのイメージを持っていたのですけれども、意外に気さくで愉快な方なので驚きました。むしろ黒河さんの方が「おっかない」、・・・もとい「しっかりとした」感じですよね。正直言うと『夜明け前より瑠璃色な』のさやか役のイメージから、「のほほん」とした人と言うイメージを抱いていたので、当番組を聴いて毎回カルチャーショックを受けています(^^;)

『ゆみこ&ゆうなのえふメロらじお』:第11回
パーソナリティー:中島裕美子さん&ねこ天ゆうなさん
 中島さんが言ってくれた「宮崎県がとっても色っぽかったです(^^;) 「何のこっちゃ」と思われた方は是非本編を聴いてみて下さい(^^;) しかしこんな発言をして、(中島さんの)事務所的に大丈夫なのか心配に思う今日この頃(汗)
 それにしても、何やらドリパで中島さんのライブが行なわれそうな感じですね。中島さんのライブ実現の為にも『悠久の翼 07.mix』を複数買いしようかと思っている今日この頃(^^;) それにしても『ef』第二期が始まる事によって、中嶋さんも忙しそうですね。インタビューにどこまで答えて良いのか判らないとのエピソードは微笑ましくて楽しかったです。

『乃木坂美夏の麻衣ふぇあれいでぃお!』:第22回
パーソナリティー:後藤麻衣さん&偽まる氏 ゲスト:上月司氏・川本亜希女史・和田敦氏
 原作も未見で、ただ後藤さんのトーク目当てで当番組を聴き始めた私にとって、後藤さんと一緒にパーソナリティーを勤める偽まる氏はありていに言えば邪魔な存在だったのですけれども、今回は氏のトークが興味深かったので見方を改める事となりました。他者の作品の分析などは、その本を読んでいない私が聴いても面白かったですし、最後の映像作品に対する批評も興味深かったです。
 このように業界人同士のトークは確かに面白かったものの、個人的にはやはり後藤さんと他の声優さんのトークの方が聴きたいです。

『ラジオCandy boy~かなちゃんのいぬ間に~』:第4回
パーソナリティー:柚木涼香さん&加藤英美里さん ゲスト:生天目仁美さん
 番組初のゲストとして生天目さんが登場したものの、出演前から柚木さんに「スケスケの衣装を着て来て」と強制されるなど、番組中散々に柚木さんに弄られていました(^^;) 他にも前回の加藤さんの演技を「喘ぐ」と評するなど、今回も柚木節は絶好調でした(^^;) 
 ・・・ところで今回やたら柚木さんが信長云々言ってましたけれども、どう言う意味なのか私には判りませんでした(涙)

その他に聴いた番組
『あかね色に染まるラジオ』:第24回
『ラジオどっとあい 加藤英美里のナンカとマキアート』:第10回
『潮風放送局~みなとSTATIONらじお~』:第17回


9月第2週(前半)の声優ラジオ感想

2008年09月14日 21時46分22秒 | 声優ラジオ関連

『テリらじ』:第46回
パーソナリティー:大花どんさん&金田まひるさん 
 金田さんの「ヤンデレ」想像以上に上手くて驚きました。ところで金田さんも大花さんの「ヤンデレ」の魅力が判らないと言ってましたけれども、個人的には「ヤンデレ」は(全てとは言いませんが)男の方が悪くて、女の子側は言わば被害者だと思うので、嫌うのは可哀想ではと、ついつい思ってしまうのですよね。むしろ病んでしまうくらう好かれるのは幸せなのでは?、と思ってしまう今日この頃です。・・・以上、私の「ヤンデレ」談義でした(^^;)
 また今回は金田さんの「ヤンデレ」演技の他にも、大花さんのPCオンチぶりも面白かったです、しかし声優さんの仕事って、PCが無いと不便な気がするのですけれども偏見かしら?
 
『アニたまどっとコム standard まるなげ♪』:第49回
パーソナリティー:植田佳奈さん&清水香里さん
 本日行なわれた『マリみて』のイベントに話が及んだ際に、二人揃って「この番組での私たちは忘れて」と言っていたのには面白かったです。確かに『マリみて』イベントで、この『まるなげ』のノリでやったらイメージぶち壊しですものね(^^;) また清水さんは「パステルとか言ったら殺す」と言、植田さんは「マリア様助けて~って泣いちゃうかも」などと、リスナーを牽制するような発言をしていましたけれども、二人の発言を比べると、やはり植田さんの方が一枚上(もしくは腹黒い)と実感してしまいました。

『恋楯ラジオ 矢尾一樹・力丸乃りこ アイギス音泉支部! 』:第2回
パーソナリティー:矢尾一樹さん&力丸乃りこさん
 力丸さん目当てで聴き始めたこの番組ですけれども、第一回・第二回と聴いて何気にと言うべきか、流石ベテランと言うべきか矢尾さんのトークにも楽しませてもらっています。まだ私が子供の頃から活躍していた声優さんが、現在自分の好きな声優さん(力丸)さんとラジオ番組をやってくれると言うのは、人生って面白い事が起きるなとつくづく思ってしまいます。
 そのような訳で、まるでハツカネズミのようにアタフタする力丸さんと、ベテランらしくそんな力丸さんをフォローしつつ、硬軟入り交えたトークをする矢尾さんは何気に良いコンビなのでは感じながら、今回も楽しく聴かせて頂きました。

『Webラジオ「マリア様がみてる」』:第2回(?)
パーソナリティー:植田佳奈さん
 今回は本日行なわれたイベントの宣伝番組と言う事で、前回流れたドラマの続きはありませんでした。何気に楽しみにしてたので残念です。
 さて今回改めてコーナー紹介をしてくれましたけれども、相談コーナーに関しては『まるなげ』を意識してか、強く言われるのが苦手な人に送らないでと、『まるなげ』でジャックナイフ植田(相談コーナーであまりにもリスナーの悩みを、バッサリ切り捨ててしまう様から清水さんにつけられたあだ名)と呼ばれる自分が、『マリみて』のイメージを壊さないように配慮しているのが印象的でした。
 今週の『まるなげ』と『マリみてラジオ』を聴き比べると、植田さんのキャラの違いが実感出来て面白いです(^^;)

その他に聴いた番組
『ラジオ リトルバスターズ! ナツメブラザーズ!』:第12回
『金田まひる・倉田まりやのGalge.comラジオ』:第61回


「ゲーム感想」再開させて頂きました

2008年09月13日 20時12分30秒 | 雑記
 以前当サイトのコンテンツの一つだった「ゲームレビュー」について、再開しないのかと時々聞かれていたのですけれども、今回旧レビューコーナーから『とらいあんぐるハート』の文を修正して、本日当ブログにアップさせて頂きました。以前のようなレビューコーナーと言うような形ではなく、今後は今回の様に、旧レビューコーナーで書いた文を修正して時々アップしていきたいと思います。
 ただ旧レビューコーナーで書いた文を全て修正するのではなくなく、好きな作品だけを抜粋して修正させて頂くつもりです。とりあえず今の所では『とらハ』シリーズ・『風雨来記』・『ときメモ』・『TLS』シリーズ・『月陽炎』辺りを考えています。

9月第1週(後半)の声優ラジオ感想

2008年09月11日 22時38分39秒 | 声優ラジオ関連

『ラジオ恋姫†無双』:第9回
パーソナリティー:黒河奈美さん&西沢広香さん ゲスト:前田ゆきえさん
 別に黒河さんも前田さんもそんな事は言っていないのに、「エロい事を言わせようとしてるんでしょう!」と言ってしまう西沢さんが素敵でした。う~ん番組が始まった当初は、思ったより落ちついた人かと思っていたのですけれども、回が進むに従い壊れてきたと言うか、地が出てきてしまっているのでしょうか(^^;) 黒河さんの方は配信開始以来キャラがぶれていませんので、あれが地なんでしょうね。
 そんな西沢さんの地が出てきて(?)番組が益々面白くなってきてると思うのですけれども、やはり今月で終わってしまうのですかね? 個人的には面白い番組なので、テレビ本編が終わってもまだまだ続いて欲しいですし、何より鳴海エリカさんがゲスト出演されるまでは番組は終わらないで下さい(汗)

『あかね色に染まるラジオ』:第23回
パーソナリティー:小山力也さん&広橋涼さん
 ここの所ゲストさんが続いたので、今回は久しぶりの力也さんと広橋さんの二人きりの内容になるかと思っていたら、力也さんが遅刻した事により、今回は半ば広橋さんの単独番組になってしまいました(^^;) この力也さんの遅刻が仕込みなのか、本当だったのかは判りませんけれども、力也さんが不在だった事により広橋さんの一人トークが聴けて楽しかったです。しかし一人喋りとなると広橋さんって暴走するんですね。普段からは考えられない程のピンク路線の発言をする広橋さんには驚くと共に、楽しませて頂きました。

『ゆみこ&ゆうなのえふメロらじお』:第10回
パーソナリティー:中島裕美子さん&ねこ天ゆうなさん
 公開録音後、初めての放送と言う事で、公開録音の話で盛り上がっていましたけれども、既に次の公開録音に話が及んでいた事を考えると、冬コミでもminoriブースで公開録音をやるのですかね? まあ恐らくminoriと相談無しで二人で勝手に盛り上がっていただけだと思いますけれども、テレビ二期もある事ですし、多分冬コミでもやる事でしょうから今から楽しみです。その際は中島さんはどのコスプレをしてくれるのでしょうか。優子の格好・ミズキの制服と続いたので、次は音羽の制服でしょうかね。

『乃木坂美夏の麻衣ふぇあれいでぃお!』:第21回
パーソナリティー:後藤麻衣さん&偽まる氏 ゲスト:上月司氏・川本亜希女史・和田敦氏
 リスナーからの投稿を受けて、城郭について語る後藤さんを素敵と思った印象が強い回でした。後藤さんと言えば、アニメ・ゲーム好きで有名ですけれども、まさか城郭好きでもあったとは・・・。松本城や二条城について熱く後藤さんのトークを聴いていて、一気に高感度が増してしまいました(^^) それにしても後藤さんが言っていた、同じ城郭好きの声優さんって遠近孝一さんでしょうかね。
 他には、同じくリスナーから、差し入れしたいとのメールが来た際に、偽まる氏が「そういうのは『まるなげ』に送って」と言うのが印象的でした。う~ん同じ業界の人から見ても、『まるなげ』はたかり番組に見えているのですね(^^)

その他に聴いた番組
『ラジオどっとあい 加藤英美里のナンカとマキアート』:第9回


毛利敏彦著 「幕末維新と佐賀藩~日本西洋化の原点~」

2008年09月09日 22時15分00秒 | 読書

 この筆者の本が好きなので、幕末の佐賀藩にも興味があるので購入しました。実績のある方だけあって、新書ながらも内容の濃い内容だったものの、少し佐賀藩、及び江藤新平を過大評価の嫌いがある内容でした。

 内容は前半と後半の二分制になっており、前半が幕末の佐賀藩と、その佐賀藩を率いた藩主鍋島閑叟の活躍を描き、後編では江藤新平の活躍と、明治新政府内での江藤の業績を描く構成になっています。
 明治維新における佐賀藩の業績は承知しているものの、知っているのはあくまで戊辰戦争での佐賀藩兵の活躍で、実際に幕末に佐賀藩がどのような動向をしたのか知らない私にとって、前半での閑叟の業績と佐賀藩の活躍は知らない事ばかりで、興味深く読ませて頂きました。特に工業国としての佐賀藩の先進性は承知していたものの、その具体的内容については知らなかったので、大変勉強になりました。特に下関戦争後に長州藩が、佐賀藩から大砲を供与されていたとは初めて知りました。と言う事は幕長戦争時に長州藩兵が用いた砲の中には、佐賀藩製の砲も有ったと言う事でしょうか。幕長戦争時に長州藩が薩摩藩から武器供与を受けていたのは有名ですけれども、佐賀藩からも供与を受けていたのですね。
 他にも閑叟個人については殆ど知らなかったので、本書の記述にて初めて閑叟の業績を理解しました。また閑叟の工業先進国の指導者としての才能を評価しながらも、政治家としての手腕不足を指摘するなど、閑叟については公平な視点で描かれていたと思います。

 このように閑叟については公平な視点で描かれているものの、話が後編の江藤新平になると、正直贔屓のし過ぎではないかと眉をひそめる部分が多かったです。著者の毛利氏は過去にも「明治六年政変」「江藤新平」と江藤に関連する著書を二冊書いており、本書では過去の二冊と重複しないように注意した模様ですけれども、おかげで今回は少し強引過ぎると感じた箇所が数箇所見られました。特に脱藩後に江藤が蟄居させられたのは知られていますけれども、この蟄居時に江藤が閑叟の密名を受けて工作員として活躍したと言うのは、あまりにも飛躍し過ぎた説だと思うのですが・・・。
 また、確かに江藤が発足当時の明治新政府の中でも優れた官僚であり、文部省や司法省の発足当時に江藤の果たした業績は大きいと思いますし、私自身も江藤の事を評価しています。しかし、その私からしても江藤を日本の民権主義の父と褒め称えるのは幾らなんでも贔屓のし過ぎだろうと眉をひそめてしまいました。
 また佐賀の乱についても、江藤は政敵である大久保利通の謀略に乗せられたと言う説については私も賛同ですけれども、大久保が江藤を敵視した理由について、大久保が江藤の才覚に嫉妬したと言うのは、これだけの実績を持つ歴史家とは思えない低俗な言動に飽きれてしまいました。

 この様に幕末維新史における佐賀藩の動向と、その佐賀藩を率いた鍋島閑叟と、維新後佐賀藩を代表する江藤新平についての入門書としては最適な本と言えましょう。しかし江藤新平の描き方については、明らかに筆者のベクトルが掛かっているので、注意が必要です。


9月第1週(前半)の声優ラジオ感想

2008年09月07日 20時24分26秒 | 声優ラジオ関連

『☆開運☆野望神社☆』:第78回(最終回)
パーソナリティー:生天仁美さん&伊藤静さん ゲスト:斉賀みつきさん 
 トップ絵が意味深だなと思っていたら、何の前触れもない突然の最終回だったので驚きました。まあ番組自体もマンネリ化しており、正直この半年近くは1回聴いたら、二回以上は聴かない状況が続いていたものの、それでもずっと前から聴いていた番組が最終回になるは寂しいものです。でもこれで現在私が聴いている番組の中で最も古い、唯一『うたらじ』前から配信していた番組が終わってしまいました。

『リラリラリラックスタイム♪』:第7回
パーソナリティー:まきいづみさん ゲスト:茶谷やすらさん&金田まひるさん&織田マリさん
 今回は特別編と言う事で、まきさんと上記の茶谷さん・金田さん・織田さんの四人が、自己紹介もせずにひたすらジェンガをすると言う、いつぞやの『これらじ』を髣髴させるシュールな内容になっています(^^;)  まあ『これらじ』とは違い、お酒を飲まない素面な状態の収録なので、そこまではカオスではなかったものの、相変わらず苦労人の茶谷さんが最後まで貧乏くじを引く内容だったので、またもや茶谷さんに対しての高感度が上がってしまいました。と言うかまきさんの番組に茶谷さんが出演するたびに、茶谷さんの高感度が上がっています(^^;)
 ところで今回出演した三人が、言わばまきいづみ閣の幹部と言って良いのでしょうか。何か本当にまきさんが事務所を立ち上げれば、凄い事になりそうですね。

『アニたまどっとコム standard まるなげ♪』:第48回
パーソナリティー:植田佳奈さん&清水香里さん
 番組の始めは、リスナーからの差し入れを紹介するのが恒例になっていますけれども、それを今週の『乃木坂美夏の麻衣ふぇあれいでぃお!』でネタにされていましたね。確かにあの模様はタカリ番組と言われても仕方ないと思われるものの、当の本人である植田さんと清水さんはタカリ番組と言われても意に介さないと思いますが(笑) 実際今回も(特に植田さんが)相談コーナーではるリスナーをバッサリ斬り捨て、乗車していた新幹線が止まったエピソードでは、JRの怠慢を糾弾したりなど、相変わらずとても声優ラジオとは思えない男らしいトークが素敵でした。何かその内「声優会のご意見番」と植田さんは呼ばれそうですね。

『金田まひる・倉田まりやのGalge.comラジオ』:第60回
パーソナリティー:金田まひるさん&倉田まりやさん 
 夏コミの公開録音後に、金田さんが一人で会場内を散策していたら、まきいづみさんとばったり遭遇したとのエピソードが面白かったです。お二人のファンとしては、あの人ごみの中で二人がばったり遭遇して、どんな話をしたのか想像しただけで楽しくなってきました(^^)
 またビッグサイトの事を「変形しそう」と、コミケのMRによく書かれる事と、同じ事を語る金田さんに親近感を持ってしまいました。

その他に聴いた番組
『ラジオ リトルバスターズ! ナツメブラザーズ!』:第11回
『テリらじ』:第45回


8月第5週(後半)の声優ラジオ感想

2008年09月05日 22時34分10秒 | 声優ラジオ関連

『ラジオ恋姫†無双』:第8回
パーソナリティー:黒河奈美さん&西沢広香さん ゲスト:fripSideさん
 何やら回を重ねる毎に「前回までのあらすじ」がカオスになってきますね(^^;)、確かに今まで出演したゲストさん達のエピソードを入れるものの、もはやあらすじにはなっていない気がします。まあ面白いので良いのですけれども。
 また「前回までのあらすじ」だけではなく、「裏プロフィール」の方もどんどんカオスになっていますね。原作未見の私ですけれども、もはや原作キャラとはかけ離れたものになっているようなのが伝わり面白いです。
 さてもはや、この番組の感想のトリのようになっていますけれども最後に一言。これだけゲスト出演が続いているのに、いつになったら鳴海エリカさんはゲストに来てくれるのでしょうか?(大汗)

『あかね色に染まるラジオ』:第22回
パーソナリティー:小山力也さん&広橋涼さん ゲスト:井上麻里奈さん
 シチュエーションしりとりで、自ら志願して具材の役を演じる力也さんは、もはやお笑い路線にどっぷり漬かっているような気がします(^^;) 志願しただけあって、その具材役はノリノリで大笑いさせて頂いたものの、具材を演じる力也さんにはハクオロやジャック・バウアーの面影は微塵も感じられませんでした(^^;) う~ん役者さんって凄いな~。
 一方その前の「力デレ塾」では広橋さん・井上さん相手の恥ずかしいシチュエーションも聴けましたし、今回も力也さん成分を堪能させて頂きました。
 
『ゆみこ&ゆうなのえふメロらじお』:第8回(公開録音)
パーソナリティー:中島裕美子さん ゲスト:遠近孝一さん
 公開録音の模様の後編です。当日の感想では書けなかったネタバレの為に書けなかった、中島さんの誕生日を祝うサプライズですけれども、聴いて貰えば判る通り、参加者のお祝いの言葉のタイミングがバラバラなので、締まりの無い物になってしあみましたね。ただ、これは事前の説明では、遠近さんが「せーの」と言ってから、皆で「ユミコフお誕生日おめでとう~」と言う段取りになっていたのに、予定とは違い遠近さんが「せーの」と言わなかったので、グダグダとなってしまった事を暴露させて頂きます(^^;)
 しかしそんな段取りの不手際があったとしても、それを補って余るほど公開録音での遠近さんの活躍は素晴らしかったと思います。特に当日の感想でも書きましたけれども、最後の遠近さんのポエムは素晴らしく、是非とも二期のテレビ放映が始まったら、遠近さんもパーソナリティーに参加して頂きたいです。

『乃木坂美夏の麻衣ふぇあれいでぃお!』:第19回
パーソナリティー:後藤麻衣さん&偽まる氏 ゲスト:清水香里さん
 今回も能登さんの話題で盛り上がる後藤さんと清水さんです。しかし能登さんに「あんな服装をさせたい、こんな服装をさせたい」との話で盛り上がる後藤さんと清水さんは、もはやファンの域に突入していると思います。後藤さんに至っては、能登さんの「子供になって叱られたい」と発言するなど、みんな能登さんの事が好き過ぎです(^^;) でも共演者の方にこれだけ絶賛されているのですから、やはり能登さんはそれだけ魅力的なんでしょうね。1ファンの身としても、能登さんがマイナスイオン発生装置と言うのは承知していましたけれども、後藤さんや清水さんの力説を聞いていると、それだけでは済まない魅力があるのでしょうね。

その他に聴いた番組
『ラジオどっとあい 加藤英美里のナンカとマキアート』:第8回


盛本昌広著 「軍需物資から見た戦国合戦」

2008年09月02日 22時23分03秒 | 読書

 転職後しばらく読書感想が書けなかったのですけれども、盆明け辺りから下請けも正式稼動し、読書が出来る時間が出来たので、久々に読書感想を書かせて頂きます。

 タイトルに惹かれて購入したものの、この本で描かれている軍需物資はあくまで材木資源のみで、「森林資源から見た戦国合戦」と言った方が相応しい内容だったので、正直期待していた内容とは違う物でした。

 この材木資源については非常に詳しく書かれており、当時の城や陣地や作るのに必要な材木から始まり、戦国武将の林業行政についてや、当時の森林生態までの広範囲について資料を駆使して描いてくれています。実際戦国合戦では多数の材木資源を必要としていたのは知っていたものの、その森林資源の運用については感心を持った事が無かったので、本書での説明は非常に勉強になりました。
 特に船橋の説明については非常に興味深かったですね。当時の技術力では大きな河川に橋を掛ける事が出来なかったので、戦国時代の軍勢は橋橋を掛けて渡河していたと言うのは多くの書物に書かれているものの、この橋橋の運営について詳しく書かれた書物は初めて読んだので、本書の橋橋についての説明は非常に興味深かったです。
 他にも当時の植林行政や、当時の戦国武将がいかに森林資源を保有している為に努力していたかなどの記述は、他の本では知る事の出来ない戦国時代の一面を知る事が出来ました。

 以上のように森林資源から見た戦国史の本としては優れているものの、冒頭に書いた通り「軍需物資から見た戦国時代」のタイトルからすると偏った内容だと思います。確かに材木物資(森林資源)も大切だと思うものの、当時の軍需物資で最も大切なのは鉄と火薬だと思いますので、その鉄や火薬などの軍需物資についての記述は皆無なので、その辺では肩透かしをくらった気分です。
 しかし本書を読む限り、筆者は元々戦国時代における環境変化(環境破壊)を書きたかった模様なので、筆者の試み自体は見事成功したかと思います。そのような意味では非常に優れた内容とは思うものの、ただタイトルと内容が合っていないと言うのが本書の問題点と言うべきべきでしょうか。
 余談になりますが、戦後の杉の植林行政が、今の花粉症問題に繋がっているのは、恥ずかしながら初めて知りました。