歴声庵

ツイッター纏め投稿では歴史関連(幕末維新史)、ブログの通常投稿では声優さんのラジオ感想がメインのブログです。

『幕末史研究』44号 刊行しました

2017年09月03日 12時20分52秒 | 三十一人会 広報活動



 三十一人会の会誌である、『幕末史研究』第44号が刊行されました。今回は『浪士姓名簿』と、会誌一号の復刻版の二本立てになります。
 『浪士姓名簿』は、後の新選組の母体となる浪士組が、京へ出発する際の人員名簿で、氏名や年齢だけではなく、家族構成や居住地も書かれている貴重な史料です。沖田総司が家族ぐるみで、近藤勇の所に同居している事などが記述されており、新選組を調べる方にとっては必見の史料ではないでしょうか。
 また、単に翻刻するだけではなく、原本を高画質で撮影した画像も一緒に掲載していますので、原本に当たらないと信用出来ないと言う方にも、満足して頂けるのでは無いでしょうか。 
 会誌一号の復刻の方は、今から50年前の新選組研究の空気を感じられると思います。今では常識とされている事が、この時点では知られていないなど、新選組の研究史に興味がある方には興味深いのではないでしょうか。

 価格は2300円+送料になりますので、お求めの方は小島資料館へメールにて、ご注文下さい。


小島資料館の紹介

2017年05月27日 17時07分00秒 | 三十一人会 広報活動


小島資料館の外観

 小島資料館は、江戸時に大山街道の宿場町と栄え、大山街道から甲州街道と鎌倉道へ向ける道へ分岐する、交通の要所である小野路(東京都町田市)に在ります。その小野路村で代々名主を務めたのが小島家で、小島資料館には代々小島家に伝わる多くの史料が展示されています。


現代の大山街道

 幕末になると農村でも剣術稽古が盛んになり、小野路村へは京都に発つ前の近藤勇や土方歳三や沖田総司達が天然理心流の出稽古に訪れるようになり、これがきっかけで小島家と近藤達との交流が始まりました。この交流は近藤達が京都で、新選組としての活動をするようになっても続き、小島資料館には近藤達からの書翰が展示されています。また近藤が出稽古で着ていたドクロの稽古着や、土方から送られた行軍表など珍しい物も展示されています。詳しくは小島資料館のサイトを参照下さい。

展示の一部(館内は撮影禁止です)


 小島資料館のサイトでも、新選組関連の展示ばかり紹介されていますが、他には幕末に編成された農兵隊の展示も充実しています。小野路村で編成された農兵隊が装備した小銃のゲベール弾やエンフィールド弾(珍しいヘソ付タイプ)、その弾丸を入れた弾薬箱には小野路村の紋が入っています。他にも調練で使った頭巾や鎖帷子や工具なども展示されています。また小野路農兵隊の編成表や名簿、名札など珍しい展示物もあり、新選組だけでは無く、幕末の農兵隊に興味がある方にもお勧めです。



 二階には大量の史料も所蔵されており、甲州勝沼戦争での、当時書かれた両軍の配置図などがあり、歴史を研究する方には垂涎の的でしょう。
 この史料の中には、小島家が代々書き続けた日記もあり、幕末時の日記は世情の動きを知る事が出来る一級資料であり、近藤や土方の動きも伺う事が出来ます。この小島家の日記は、小島日記研究会が現代語訳を続けており、現代語訳が済んだ分は刊行され、小島資料館で販売しています。また三十一人会の会報も、併せて販売しています。

 庭には、上野寛永寺から運んできた石灯籠が置かれていますが。上野戦争の戦火で焼かれて煤けていたり、また弾痕が残り、当時の銃砲の口径を察する事が出来るなど、戊辰戦戦争史の貴重な史料と言えるでしょう。

上野寛永寺から運ばれた石灯籠


弾痕部の拡大

 以上が小島資料館の紹介となります。今までは新選組ファンの知る人こそ知る的な場所でしたが、上記の様に幕末の農兵隊や、戊辰戦争関係の展示も充実していますので、一度訪問してみてはいかがでしょうか?

小島資料館:URL
住所:東京都 町田市小野路950
アクセス:小田急小田原線:鶴川駅からバスで15~20分、または小田急多摩線:多摩センター駅からバスで15~20分


新選組講演会のご案内

2017年05月15日 23時17分22秒 | 三十一人会 広報活動

小島資料館

公益財団法人 図書館振興財団(平成28年度提案型助成事業)
主催:多摩デジタル新選組資料館(小島資料館)
協力:三十一人会、小島資料館、TRC-ADEEAC株式会社
日時:平成29年6月25日(日) 13:00受付
場所:東京都文京区大塚3-1-1 図書館流通センター 地下ホール「

講演
13:30~14:30 新発見史料『浪士姓名簿』について:あさくらゆう氏
14:30~14:50 休憩
14:50~15:20 多摩デジタル新選組資料館の史料について:石川徹也氏
15:20~17:00 新選組を支えた多摩の豪農~元治元年の動向~ 小島政孝氏

参加人数:180人(先着巡)
参加費:無料
申込先:小島資料館か私宛に、氏名・住所・電話番号を連絡下さい。

当日販売書籍
『幕末史研究44号』(『浪士姓名簿』収録):三十一人会編
『梧山堂雑記15 元治元年』:小島日記研究会編
『幕末群像伝 土方歳三』:小島政孝著


新選組サミット 記念講演会のお知らせ

2017年05月07日 21時02分11秒 | 三十一人会 広報活動

 5月13日と14日の二日間にわたって開催される、ひの新選組まつりと同時開催される、第18回全国新選組サミットIN日野にて、記念講演会が行なわれます。

日時 :2017年05月13日17時30分~18時30分
場所 :高幡不動 坊ホール(東京都日野市高幡159)
講師 :あさくらゆう氏
テーマ:大政奉還における、新選組と坂本龍馬の役割(仮題)
参加費:無料

 先着30名まで電話予約を受け付けています。参加希望の方は、(株)高幡まんじゅう松盛堂 本店内、全国新選組サミット係宛(042-591-0317)にご連絡下さい。


江戸(中央区・江東区)歴史散歩のお知らせ

2017年05月06日 20時01分38秒 | 三十一人会 広報活動

 毎年2回恒例の、三十一人会主催の春の歴史散歩を、05月28日(日)に、東京都中央区、江東区にて実施します。

日時 :2017年05月28日(日)、JR総武線 浅草橋駅東口改札下にて集合
講師 :あさくらゆう氏
参加費:500円(資料代込み)

主な訪問場所
 関東郡代屋敷跡、勝海舟生誕地碑、深川江戸資料館、森常吉墓所(最後の新選組隊長)、伊藤甲子太郎道場跡、近藤蔵之介墓所(天然理心流の創始者)、他

 参加希望の方は、小島資料館か私宛にご連絡下さい。


三十一人会 江戸史跡巡りのお知らせ

2016年11月06日 21時27分42秒 | 三十一人会 広報活動

 直前の発表になってしまいましたが、来週の11/13(日)、目白から中野にかけての、都内史跡巡りを実施します。目白駅集合で、時間は12時から18時まで、新宿駅で解散になります。
 講師はあさくらゆう氏で、主な訪問場所は貞源寺(心形刀流伊庭八郎墓)、源正寺(外国奉行新見正興墓)、龍興寺(外国奉行竹本隼人正墓)、西方寺(元奇兵隊小隊長山城屋和助墓)などを訪問します。会費は無料、ただし交通費は負担下さい。
 参加希望の方は、三十一人会のHPから申し込み、または私宛てに連絡下さい。


『幕末史研究』既刊紹介:第27号 史料『谷口四郎兵衛日記』

2016年09月22日 16時08分31秒 | 三十一人会 広報活動

三十一人会会報:『幕末史研究』バックナンバー紹介

第27号:昭和63年発行
池田屋事件考:市居浩一
池田屋事件剣戟考:吉田光一
新選組の郡山焼打ち:星野正介
史料『谷口四郎兵衛日記』
 価格:1200円

 *『谷口四郎兵衛日記』は、『続新選組史料集』にも収録されていますが、翻刻されています。今号には翻刻前の撮影された状態で掲載されているので、より深く『谷口四郎兵衛日記』について調べたい方には、こちらの方がお勧めです。


『幕末史研究』既刊紹介:第35号 土方歳三特集

2016年09月04日 16時14分10秒 | 三十一人会 広報活動

 三十一人会の広報を担当させて頂く事になりましたので、このブログでもイベントや会誌の告知をさせて頂こうと思います。
また、併せて会誌『幕末史研究』バックナンバー紹介もさせて頂こうと思っています。当分は刊行時期も順不同で紹介させて頂く予定です。

『幕末史研究』:第35号 土方歳三特集

土方歳三の年賀状:小島政孝
土方将軍:佐藤喜一
「土方歳三の写真」を解明する:桜井孝三
土方歳三と小島家:小島政孝
会津兼定と堀川国広:林栄太郎
土方歳三と田本写真館:丹羽由加里
土方歳三と武田流投石術:滝上鉄男
甲陽鎮撫隊の行軍について:小島政孝
報国蒼龍隊と新選組:山形勲
土方歳三 心の風景:林栄太郎
加納鷲雄(三):清水隆
外国奉行山口直亮の写真:小島政孝
価格:2000円

 小島資料館で販売、通販をしています。