歴声庵

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朝廷下賜の大隊旗

2010年07月24日 22時43分29秒 | 戊辰戦争・幕末維新史

 戊辰北越戦争で、明治新政府軍に属した草莽諸隊の方義隊(居之隊)が、朝廷から大隊旗を下賜されたものの、北陸道先鋒総督府参謀だった山県有朋に睨まれて、結局その大隊旗を返上させられたのは有名な話です。勉強不足な身の為、他にこの大隊旗を下賜された話を聞かないので、この朝廷から下賜された大隊旗が余程貴重な物かと思っていたら、何と米沢藩もこの大隊旗を下賜されたそうです。何でも京で情報収集に当っていた米沢藩家老千坂高雅(後の米沢藩軍政府の軍務総督)が、三月に朝廷から会津藩征討を命じられた際に下賜されたそうなのですけれども、正直現時点ではこの話は、千坂の証言しかないので史料の裏付けが取れない状況です。当時千坂の部下だった宮島誠一郎の日記には、この大隊旗の事が書かれていませんし。
 もし千坂の話が本当なら、思っているより大隊旗は乱発されていたのかしらと思う今日この頃です。もっとも個人的には、この話は千坂が自分が以前より尊王の志を持っていたと事を主張する意図があったのではと言う気がするのですよね。

 何はともあれ目下の悩みは千坂が、米沢藩が新政府軍との開戦に踏み切った最終決断に関わっていたか、関わっていないか未だに見極めが出来ていない事です。う~ん軍政府の甘粕継成と斉藤篤信の二人が関わっていたのは間違いないと思うのだが・・・。


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