歴声庵

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米沢藩慶応元年分限帳

2006年04月05日 22時41分27秒 | 戊辰戦争・幕末維新史
 存在を知ってからずっと読みたかった史料だったのですが、ようやくこの前の週末に都立図書館でコピーする事が出来ました。この史料名前の通り慶応元年の米沢藩の全藩士の禄高と身分が掲載されているのですが、慶応元年と言うのは戊辰戦争の僅か3年前ですので、ほぼ戊辰戦争時の米沢藩全藩士の禄高と身分が掌握出来る貴重な史料です。
 千坂高雅や甘粕継成や斉藤篤信と言った米沢藩を代表する人物は、色々な史料に禄高やどの組に所属していたかと言うのが記述されていますが、実際に兵を率いて新政府軍と戦った小隊長達については名前しか判りませんでしたが、この慶応元年分限帳を読むと各小隊長の禄高がどれだけでどの身分だったのかが判るので本当に重宝しています。
 これを読んで判った事は色々あるのですが、今まで多くの史料で戊辰戦争での米沢藩の小隊長は、多くは侍組・三手組(馬廻・五十騎・与板)・扶持方(猪苗代・組外・組付)から選抜されたと書かれていましたが、この慶応元年分限帳をざっと読む限りでは侍組と三手組で小隊長の7~8割が占められているようなのが驚きました。ただこれは今判るだけで、照らし合わせを続ければ比率が更に代わりそうなので、照らし合わせをこれからも続けて、最終的には戊辰戦争に参加した全ての小隊長の禄高と身分の一覧表を作りたいと言う野望に燃えています(^^;)

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1 コメント

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Unknown (hidego064@gmail.com)
2020-02-25 12:32:16
米沢藩の軍政便覧というものご存知でしょうか
戊辰戦争の翌年に作成された役に参加した藩士の名前が網羅されてます。大変興味深い資料ですよ。
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