歴声庵

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夏コミ原稿書いていて思った事

2007年06月03日 21時56分39秒 | 戊辰戦争・幕末維新史
 まだ修正や引用文献の提示等は当然あると思いますが、とりあえず夏コミ原稿執筆は一段落したかと思います。しかし鳥羽伏見の戦いについてはそれなりに知っているつもりでしたが、いざ記事を書いてみると知らない事ばかりで、4月なんかはほぼ毎週都立図書館に通うなど自分の勉強不足を改めて実感しました。
 どうも私は今まで戊辰戦争の戦略・戦術レベルの事を調べる事ばかり重視して、当サイトでも戦略・戦術レベル重視の記事を書きそれに満足し、逆に戊辰戦争の政略レベルの話や戊辰戦争の性格についてなどは、正直今まで真剣に学んだ事がありませんでした。しかし今回の夏コミ原稿執筆を通して今更ながら自分の勉強不足を実感した為、優れた先行研究を読もうとGW辺りから何冊か購読し始めました。
 そんな訳で通史として原口清氏の「日本近代国家の形成」と遠山茂樹氏の「明治維新」、戊辰戦争研究書である原口清氏の「戊辰戦争」と石井孝氏の「戊辰戦争論」の四冊を購入し、本日やっと読み終えました。四冊とも学ぶ事がたくさんありましたが、特に後者二冊は「明治新政府は絶対主義政権か、単なる封建諸侯同盟か」「徳川慶喜の目指した体制は何だったのか」「奥羽越列藩同盟の性質」など、正直今まで真剣に考えなかった事柄を考える機会となりました。
 特に後者二冊は一回読んだだけではとても内容を理解出来ないと思いますので、この優れた先行研究をもう一度読み直して、その上で感想とそれに対する卑見を述べさせて頂きたいと思います。

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