歴声庵

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「図説幕末戊辰西南戦争」の感想その3

2006年07月30日 20時32分30秒 | 読書
 購入後興味深く読み続けた「図説幕末戊辰西南戦争」もこの週末に読み終わりました、さてこの本で最も期待していた戊辰戦争については、北越戦争の記事にもう少しボリュームが欲しかった気がしますが、他はこれだけの誌面によく鳥羽伏見の戦いから箱館戦争までを過不足無く纏めたものだと、ほとほと感心しました。特に他の著書では記述される事の少ない野州戦争を取り上げてくれたのは流石は大山先生が監修してくれている本だと思いました。
 また購入後はそれほど期待していなかった維新以後の士族動乱も、大山先生と中西先生の名コンビが、この時代の知識があまり無い私でも理解出来る程判りやすくかつ軍事的にもしっかり書かれているので楽しく読ませて頂きました。
 しかし中西先生も書かれていますが、何故大久保利通はあそこまで江藤新平を憎んだのですかね?、ある意味似たもの同士というか自分に匹敵する政治手腕を持つ政的と見て忌み嫌ったのでしょうか?
 この大久保と江藤の確執は明治時代初期の重要な要素だと思っているので、研究が進むのを望んでいます。