こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ベートーベンのバイオリン協奏曲

2014年07月13日 | 日々思うこと、考えること
マルチーズのコロは、尿路結石の再発予防のためのドッグフードを食べている。ドッグフードなどに金をかけるのがいいのか悪いのかわからないが、私がかつて実家で飼っていた柴犬にやっていた食事の残りのみそ汁かけご飯のようなものは今ではやらないようだ。あの頃は、タマネギのみそ汁、というかみそ汁というような味のついたものを平気でやっていたのだが、いったいどうしてあれで犬は平気だったのだろう。本当のところどうなのかわからないが、ドッグフードによって犬の平均寿命がのびていることだけは間違いあるまい。
こうなってくると犬の健康面にも気を配らなくてはならなくなり、結果としては慢性疾患対策を立てないとならない。この間のように結石が再発したりしたら大変である。ドッグフードで対応するのが一番経済的な健康管理と思われる。



戸塚にある犬猫病院が午前中だけ空いているというので、頼んでおいたドッグフードを取りに行った。ちょうどつけたラジオからはベートーベンのバイオリン協奏曲が流れはじめた。
何かのときに私をよく指導してくださった病理医の先生に、「おい、コロ健、ベートーベンはバイオリン協奏曲を何曲作曲したか、知っているか?」と聞かれた。
「うーん、知りませんが、5、6曲、でしょうか、もっとかな」と答えたら、「お前、覚えておけよ。ベートーベンは、バイオリン協奏曲をなんと一曲しか作曲していないんだ。だから、ベートーベンのバイオリン協奏曲は、1番ではなく、ベートーベンのバイオリン協奏曲なんだ』と教えてくれた。
それ以来ベートーベンのバイオリン協奏曲を何かのおりに聞くたびに、この会話を思い出す。あれから、20年以上経つ。

今日のベートーベンのバイオリン協奏曲は、なんとかいうバイオリンの名手を迎えての、カラヤン指揮ベルリンフィル*。犬猫病院までの往復の間、聞いていた。
ベートーベンのバイオリン協奏曲一曲分の時間、私は今日犬猫病院にコロのエサを買い求めにいくのに使った。
50年ほど前にこの演奏を録音したのはカラヤンとそのオーケストラの人たち。彼らはそのときに、この時間を使った。
ラジオ局の人は、この時間を音楽を無事に電波に乗せるために仕事をし、この間この曲を聴くのにこの時間を使っただろう。



私は、車の運転で、この時間を使ったし、コロは、家で何も知らずに私たちの帰りを待っていたに違いない。

それぞれの時間が、勝手に流れ、勝手に消えていく。時間の波に乗っているということは、生きているということなのだろうけど、その使い方に決まりはない。存在しさえすればいいのだ。
ただ、その存在のしかたが、幸せに存在するか、不幸せに存在するかはよくわからない。



そして、今はブログを書くために
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(*NHK FM 名演奏ライブラリー 「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」 ベートーベン作曲(バイオリン)クリスティアン・フェラス(指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン(管弦楽)ベルリン・ィルハーモニー管弦楽団)
<DG 4806655>

みんながんばっている

2014年07月12日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
皆さん、ずいぶん仕事をする。というか、それぐらいでないと上には行けないのだろうなと思う。
今日は、午後研究会議があって東京に出るということで午前中は家のことをした。
まだ暑くならないうちにフラットコーテッドレトリバーのナイトの散歩にでかけ、コマドリのいい声を聞きながら、近所の谷戸を歩いた。

 


気持ちのいい時間だけど、ぼんやり散歩しているということが、自分が時間を正しく使っているのか、自信がなくなる。
こうしている間にも、他の人はドンドンバリバリ仕事をしている。

それなのに私は、犬のリードをひいている。
普段だって、通勤に一日4時間足らずを費やすという、馬鹿げたことをしている。
往復の時間の多くをブログの更新に費やしてしまうことがある。もっと、論文を読んで、論文を書かないといけないのに。



台風だからって、早々に帰っていいものだろうか。
研究会だからといって、一言も発言しないようなものに行って何になるというのか。

今日の研究会議だって、私が発言できたのは数度しかない。
ディスカッションの輪に入り込む経験も知識も無い、不肖コロ健、教授の先生方のお話に耳を傾けるばかり。
病理医という特異な立場を生かした発言もなかなか出来なかった。



でも、思ったことがある。
みんな、一生懸命知恵を出し合っているのだ。一流といわれる人たちが、知恵を絞って話し合っている。
これって、すごいこと。
そういう、一流の人というのは、そういうことをいつも一生懸命するからこそ一流なのだ。

コロ健、金魚のフンよろしく、そんな先生方のディスカッションの輪に入れてもらっている。
追い出されることの無いよう、いまからでも、頑張ろうと思った。



だったらさっさと・・・
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今年の私の暑さ対策

2014年07月11日 | 通勤・交通・旅行
日本各地に甚大な被害をもたらした台風8号。朝には関東地方を抜けた。台風一過の爽やかな朝とはいかず、猛烈な湿度が残る中、仕事に出かけた。
都内の駅を降りてからは、ずいぶん暑い思いをして病院までの35分を歩くことになってしまった。


公園の花壇のひまわり


天気図をみると、梅雨前線はずいぶん北の方に行ってしまったようだ。梅雨明けももうすぐだろう。そして、いよいよ今年も本格的な暑さがやってくる。去年は何となく暑さをやり過ごすことができたように思うのだが、今年は暑さ対策をしっかりと立てるつもりだ。
50を過ぎると夏の暑さは体に相当こたえるが、朝晩の歩きを抜いたらそれこそメタボリック症候群まっしぐらである。それにバスケットボールをやめてしまった今、汗をかけるチャンスはこれをおいてほかにない。
だが、暑さに対策を怠って、熱中症になってしまったら元も子もない。暑さ対策グッズの準備を始めた。



てんか粉、ボディペーパー、塩分チャージタブレット、扇子、クールタオルなどを準備した。
これに、帽子が加わり、下着はもちろんシルキードライ。病院に着いたら着替える。

この辺りは、一昨年とたいして変わらないのだが、今年、初めて使用することにしたのが、“シャツクール”というアルコールスプレー。服の上から吹きかけると、アルコールの気化熱で体温が結構下がるスグレモのだ。
今朝も、歩き出す時にズボンにシュッシュとしておいてから歩いたら、結構な時間冷感が保てた。


残ったど根性ひまわり


こんなふうに、帽子をかぶって、首に青い布を巻いて歩いていると、若干変な風体だが、駅の周囲を除けば人とすれ違うことは無い。途中にある高校を過ぎてしまえば、病院までの道、人通りは少なく、すれ違う人はあまりいない。汗みどろのおじさんを怪しむ人はいないだろうと思っている。

こんな風に、いろいろ準備し、実際に使ってみると、これらの(結構)ハイテクグッズは素晴らしいものなのだが、一番楽そうなのはゆったりしたシャツと短パン、麦わら帽子に首タオル、なのではないかと思っているのである。


台風一過の7月の富士山


週末は床屋でさっぱりしよう
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頑張れ、ど根性ひまわり

2014年07月10日 | 通勤・交通・旅行


今年も無事咲いたど根性ひまわり(これまでの成長をフォトチャンネルで見れます)。今朝、出勤のときに横を通り過ぎた時はその重たそうな花を頭に載せて元気に立っていた。

強い台風8号が西からやってきている。風は午後になっていよいよ強まってきた。木が大きく枝を揺らしているのが、病理の部屋の中からみえる。ひまわりは大丈夫だろうか。
台風8号は夜遅くに関東地方にまで達するらしく、コロ健の病院では緊急対応の必要がない職員は、交通機関が動いているうちにさっさと帰るように指示された。迅速診断の依頼は入っていないし、病理医の対応が必要そうな手術もない。おまけに、10月の学会のシンポジウムの抄録締め切りも1週間延びた。帰宅難民にならないためにも、コロ健、18時過ぎに病院を出た。

病院の玄関を出たとたん、猛烈な風にあおられる。
幸い雨は降ってなかった。
強風の中、駅までの帰り道を急ぐ。もちろん、ひまわりに声をかけてから帰るつもりだった。
風で根こそぎ折れていたりしたらどうしようかと思いながら歩いた。まだ明るい時間、ひまわりは少し手前からも見えた。良かった、大丈夫だった。



だが、なんだか様子が変だ。すくすくと育ってきたひまわりとは違って、少し丈が低い。
どうしたことだろう。
近づいてみて分かった。
ひまわりがクビのあたりで折れてしまっているのだった。根本から折れてしまうことはなかったものの、てっべんのおもたそうだった花を支えることができずに、風で折れてしまったのだろう。



折れてしまったものは元には戻らない、可哀想だが仕方がない。
だが、このままにしておいていいのだろうか。
呆然と立ち尽くすコロ健の頬に、雨粒がポツリと当たった。風だけでなくいよいよ雨が降り出したのだ。このあと風雨はどんどん強まる。この折れた花は水を含んで重くなっていくに違いない。そうしたらかろうじて立っているひまわりもたまらず折れてしまうのではないか。

コロ健、ここで折れてしまったところを摘んでしまおうかと思ったのだが、すんでのところでやめた。
下手にさわって折ったりしたらことだし、第一、ど根性ひまわりに手を出すなんて、失礼な話だ。
それに、こんなところでいいおっさんが、電柱の横のひまわりをいじっているなんて、なんだか変だ。



ずっとそばにいるわけにもいかない。今日のところは、このままにして帰ることにした。

駅に近づくにつれ、雨脚はつよくなって時々横殴りに吹き付ける。
風雨が弱まることを祈るばかりだ。
明日、また会えればいいのだが。

負けるな
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なんだか、あっという間に時間が過ぎる。

2014年07月09日 | 日々思うこと、考えること
気が付くと、一日終わっている。
それもなんと水曜日。今週はあと二日しかない。

病理医、朝から晩まで鏡検室で顕微鏡にしがみついていられたらいいのだが、そうもいかない。



今日だって、
朝一番にカンファレンス、終わったら切り出し。
某科からのレジデントの指導(「今日は、これをやっておいてください」)。
メールの返事を出して、やっと病理診断。
気が付くと、11時半。急ぎの診断を頼まれていた某科とディスカッション。

お昼を手早く食べて、13時から病院実習に来ている看護学生向けの講義。1時間半。
終わったら、研究所の先生からの依頼に対応。これとは別に臨床からの学会発表用の写真の準備。
やっと病理診断に戻れると思ったら、迅速診断。
マクロとミクロが違って、ちょっと驚いたが事なきを得た。

これで病理診断をちょっとやっていたら、別の科の急ぎの診断のディスカッション。今週末、患者さんに帰ってもらえるかがかかっているのでと、頼まれていた。ここにしか時間は作れなかった。
某科のレジデントと一緒に鏡検。

もう18時。
10月の学会のシンポジウムの締切が明日に迫っているので、なんとかまとめあげたいのだが、難しい。
引き受けなければよかった。と、後悔しても後の祭り。

「抄録本文900文字以内」って、そんなに書くことできません。
ブログなら書けるかもしれないけど。

こうして、あっという間に時間が過ぎる。

雨音に気付いて外を見ると、土砂降り。
20時半だ。慌てて帰り支度する。





鎌倉に帰ったら小雨だった。



明日に備えてさっさと寝よう
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嵐(台風8号)の前の静けさ

2014年07月08日 | 日々思うこと、考えること
天気予報には当たって欲しいが、外れて欲しい時がある。
それは台風と大雪。



今週はその台風がやってくるとの予想。
気象予報図をみると、巨大な目がおどろおどろしい、大型で非常に強いという台風8号。天気図では今日、沖縄にさしかかり、その後は九州に上陸、本州を縦断する予報になっている。
沖縄には「暴風・波浪・高潮特別警報」、「大雨特別警報」なるものが発令されて、多くの人に避難勧告が出されている。
最大風速が60メートルだとか、70メートルだとかで、電柱や家屋に被害が出うる強風らしい。



恐ろしいのは、台風が近づいてくるせいで梅雨前線が刺激されて、地面が水を蓄えてしまうのが恐ろしい。拙宅の裏山の土砂崩れがまず心配だ。
そして、強風、倒木も怖い。事と次第によってはどこかに避難しなければいけない。



それにしても昼間はいい天気だった。夕焼けもまずまずだった。

朝、出かける時に、「日中は晴れのようだから、久しぶりに洗濯物が干せるわ」と妻は言っていたが、どうだったろう。張り切りすぎて熱中症などになっていなければいいのだが。

まさしく、嵐の前の静けさ、での晴天。これからやってくる嵐に備えていろいろしておかなくてはならない。


君のことも心配
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石にかじりついてでも

2014年07月07日 | 日々思うこと、考えること
某週刊誌に、「大学現役進学率」といったような基準で学校を比較している記事があるのを吊り広告でみた。
子供がストレートで大学に進学してくれると、学費の点で親としては大変助かる。実際、コロ健のところも息子が現役で大学に進んでくれて助かった。



残念ながら第一希望の学校に入ることのできなかった人がいる。第二希望の学校に進んだ人もいれば、捲土重来、浪人した人もいるだろう。
そんな人は”石にかじりついても志望校に入ってやる”の気持ちだろう。



浪人は額面通りにみたらあまり得とは言えないけれど、週刊誌の売らずもがなのそういう記事は頑張っている若者たちには厳しいだけで、さほど気持ちのいいものではないと、浪人経験のあるコロ健は思うのである。



今夜は七夕、一人でも多くの受験生の今夜の願いが半年後に叶うといい。

努力は裏切らない
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コロ健のオモテとウラ

2014年07月06日 | 日々思うこと、考えること
先日、不肖コロ健の教室の集まりがあった。
教室というのは、臨床医でいうと医局に相当するものである。医局とは何、という話になるが、簡単にいえば、仕事でなにか困ったとき相談に行く場所である(と思っている)。
バスケットボールほか、学生生活をさんざん過ごした母校を卒業した後、他大学の病理学教室に入った。
この病理教室で、厳しく指導され、学位を取らせていただいた。いろいろな人生勉強をさせてもらい、やっとこさ半人前にこぎつけた。医者として、病理医としてのコロ健の実家はこの病理学教室だと自分では思っている。
臨床研修制度が一般的になった今日はそうでもないだろうが、私たちの頃はまだ卒業したらそのまま母校へ、という風潮が強かったので、いろいろあって、ほかの世界を知ることができたという意味でも、卒業後他大学に出てよかったと思っている。



それはさておき、その集まりに行ったら、「先生、僕、先生のブログ読んでいます」と言ってくる若い先生がいた。
ここで、素直に「ありがとう」と一言で終わればいいのに、「え?そうなの?じゃあ、ポチッとしてね」なんて言ってしまった。
「先生、ああいうの(ランキング)関係ないって、ブログの中で・・・」
「うーん、そうはいっても、やっぱり気になったりするし」と照れ笑いする。

そういえば、『さようならランキング』と言っていたのは去年の今頃。このランキングというもの、未だに悩ましい。
応援してくれだの、関係ないだの、言行不一致とはこのことか・・・。



これとは別に、勤務先の病院の某科の先生、「コロ健先生、昨日はポチッとしておきましたよ。黒い(ナイトの)方。それにしても、先生は詩人ですね」などと言ってくれる。
「でも、あの飲み会での先生と、コロ健先生が一緒とは、ちょっと思えませんね。まるで別人ですよ。』
私の飲み会でのことを言っているようだ。言っておくが、私は飲んだときにそんなに羽目を外すことは無い。
飲み会では楽しいと言ってもらえるが。こんきもでのコロ健の延長で、理屈っぽいだけである。



このように、実際のコロ健をご存知の読者がいてくれるのは嬉しいのだが、照れくさくもある。
ときどき、いい記事が書けた時はFacebookに”フログ更新しました”なんて宣伝しているので、私の周りにはこんきものことを知っている人は多い。私のことをコロ健とは別人と言った先生もその一人だ。このような状況にもだいぶ馴れてきて、「ブログ読んでますよ』と言われても、今では何とも思わない。そこで、「ポチッとしてね』になってしまうのだが、やっぱりコロ健はここでのコロ健が本当のコロ健だし、結局のところ私自身である。

どっちがオモテで、どっちがウラか。
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2014年7月5日(土)・・・ある週末の一日

2014年07月05日 | 日々思うこと、考えること
朝から大雨。
犬の散歩に行けない。今日は、一日中留守番させるのでかわいそうだが仕方が無い。
テレビをつけていると、いろんなことが流れている。

ブラジル代表のネイマール選手がサッカーワールドカップ準々決勝対コロンビア戦で大けがをしたそうだ。準決勝、決勝は絶望的とのこと、大変残念。一日もはやい回復を願う。
ブラジル対コロンビアは2対1でブラジルの勝ち、ドイツ対フランスは1対0でドイツが勝った。今夜はベルギー対アルゼンチン、コスタリカ対オランダ。

NHK連続テレビドラマは、ヒロインとその親友二人ともが不倫に巻き込まれている。こういうの、どうなんだろう。
いつものことながら思うのだが、不倫は男の方が絶対に悪い。というのは、モテない男のひがみか。

集団的自衛権の行使容認が閣議決定された。一昔前だったら、「国民の信を問う」ために、総選挙を行ってもいいぐらいのことだが、数の力で押し切ってしまった。だが、先の総選挙で安倍さんにこのことを託したのは、私たち日本人だ。
北朝鮮に対する日本の経済制裁が緩和された。拉致被害者の方々の帰国を願うばかりだ。

テキサスレンジャースのダルビッシュがニューヨークメッツ相手に5回4失点。8勝4敗。今日の試合は勝敗はつかなかったそうだ。
いつまでも、テレビをぼんやり見ていたかったのだが、そうもいかない。



昨日、某研究会の世話人会があって早く帰ってしまったので、昼前に仕事に出た。
どうしても済ませておきたかった仕事だけやり、姪のお稽古の発表会に向かう。
いつもの通勤ルートの駅を通るが、人でごった返している。通勤通学時間帯は人の流れが一定なのに、全く予想がつかない。次第にうんざりしてくる。



発表会は無事終わり、帰ってきたら雨はやんでいた。
フラットコーテッドレトリバーのナイトを連れて散歩に。最近、街灯がどんどんLEDに変わってきていて、まぶしい。蛍光灯がいいというわけではないが、これはこれでどうかと思う。
だが、そのうちにこれにも馴れるのだろう。



久しぶりに、日記らしく書いてみた。これだけでもずいぶんあったことになるし、思うこともあったのだが、ほかにもいろいろあった。
たった一日なのに、盛りだくさんだった。これはこれで、けっこうヘトヘトになる。




コロをトリミングに連れても行きました
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ポジティブサイクル、ネガティブサイクル

2014年07月04日 | 生き方について考える
最近、どうも調子が出ないのは、仕事にかかりっきりのせいなのか、それともなかなか明けない梅雨空のせいなのかはわからない。
だけど、何か一つのことがきっかけとなり、気持ちのサイクルは容易に上がりも下がりもする。


調子がいい時は気力が充実し、なんでもいいほうに引っ張られていく。
そんな気持ちが上がっていく状態、これがポジティブサイクル。
そしてポジティブサイクルの逆はネガティブサイクル。
一つのことが気になってしまい、それにとらわれなんでも悪いほうに引っ張られていく。
気持ちはどんどん下がっていく。

だけど、ポジティブ、ポジティブといっても、そのことばかり気にしていたら今度はそれがプレッシャーになってしまって、ネガティブにもなってしまう。

生きているかぎりはポジティブに』とわかってはいるけど、それはそれでなかなか難しい。



 最近では当たり前になってしまって、あまり聞かなくなってしまったが「バイオリズム」という言葉が昔流行った。
あれは、好不調が三角関数y=sin x のようになっていたが、そう簡単なものではあるわけがない。
緩やかに上昇していた曲線が突然折れる、そんな天国から地獄のような状況は、しょっちゅうある。

だから、悪いことが無ければそれでよし、それこそがポジティブな状態と思えれば、上出来。
今日も元気でいられて、神様ありがとうございます。
というような心が大切だ。

なお、ネガティブな言葉は口にする必要は無い。

いつも明るく楽しく
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いろんなスピードの人がいる

2014年07月03日 | 日々思うこと、考えること
朝、病院までの道を歩いていたら、しゃかりきになって自転車をこいでいる人がいた。私だったら、あんな前傾姿勢になってまでこいだりなんかしないだろう。あれじゃあまるで、友だちとはぐれた小学生だ。

彼は一生懸命に自転車を漕ぎ続け、私のことなど一顧だにせず猛スピードで目の前を横切っていった。
なんてことはない、彼には彼のスピードがあり、私にそのスピードは無い。ただそれだけのこと。私だって、駅のコンコースでは少々早足に他の人を追い越す。



世の中にまったく同じスピードで生きている人というのはいないように、まったく同じ価値観で生きている人というのはいない。
普遍的な価値観などというものは、どこにも存在しない。

自然科学の目的はその普遍的な価値観、すなわち真理というものがあるかもしれないと追い求め続ける作業であるけれど、突き詰めていえばそんなこと無理だ。
ビッグデータといわれるものに人間の行動パターンを集約させてビジネスチャンスにつなげようという動きがある。
不肖コロ健、これは人間の多様性を奪ってしまう危険をはらんでいるように思えてならない『ビッグデータに飲みこまれるな!(2014年06月22日)』。



世の中にはいろんなスピードの人がいる。言葉や育ってきた環境が異なればその違いはますます大きくなる。いろんな人との間の違い、というか溝を埋めるのは容易なことではないけれど、その違いの存在を認めるところから、相互理解が始まり、そこから大なり小なり文化が発展するのだと思う。

違うから、大変なんだけど
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こういう子、いた.・・・2014年6月の読書記録

2014年07月02日 | 読書、映画、音楽、美術
かろうじて1冊読むことができた。軽妙洒脱な楽しく読み易い文章で、挿し絵も素晴らしかった。

ただ、読み進めるにしたがってある思いにとらわれるようになった。

「(小学生の頃)こういう(女の)子、いた。」

文集とかで、必ずいた文章の上手な子。一般生徒とは視点も発想もまったく違う文章をサラッと書いてしまう。
文体は醒めていて緻密、浮ついたところは無い。

社宅に住んでいる、2、3年生ぐらいで来た転校生で、賢そうなくりっとした目をした色白の少女。もちろん成績は別の転校生と分け合ってのトップ。地元の汗臭く子供っぽい男子のことにはまったく興味なし。
本当に頭がいいから、そのまま都心の中高一貫校に進学し、そのまま一流大学へ。
親がその場所を気に入って、社宅を出てそこに住んでいたりするのだけど、地元との接点は小学校の間のほんの3、4年。偶然、地元の駅前で見かけるが、声なんぞかけようものなら、馬鹿にしたような冷ややかな笑顔を向けられそうで何も話せない。

会社勤めを止めたって転んでもただでは起きず翻訳家なんかになってしまう。
相変わらず文章のセンスはいいので書く文章は面白く、本になってまた読まれる。

地元の汗臭く、泥だらけで子供っぽく、自己表現の下手くそなコロ健は、いまだに埋まらない文章センスの差を恨めしく思うのだ。




読んだ本の数:1冊
読んだページ数:227ページ
ナイス数:42ナイス

これは素晴らしい。どう素晴らしいかといわれても、言葉に表すのはむずかしい。これほど自分に正直に自分のことを表現できるというのは、すごい。これほど、気が散ってて、これほど夢想していて、過去にとらわれ、奇想天外支離滅裂。どれもエッセイというよりはショートショート。その小さな、ささやかな世界への狭い入り口に体をねじ込み、その不気味な世界を進むと、最後にすとんと腑に落ちる、というか目が覚める。最後のところは、気恥ずかしさとともに終わるところが、女性らしくかわいらしい。私のブログもこんなふうに書ければいいのだけど。
読了日:6月30日




うらやましい才能

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