こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

一生会うことなく終わる付き合い

2021年09月16日 | 電脳化社会
 コロナ禍でマスクをつけているのが当たり前になって、老若男女問わず顔としては目から上しか認識できなくなった。テレビではマスクを外した人の顔を見ることができるが、政治家など外していないで映る人も少なくない。毎日電車に乗って思うのは、みなさん、とくに女性だが目がとても美しい。一重、二重に、切れ長、ぱっちり、眉毛も良く整えられている。男の人は、鼻の頭まで出している人がるが、女性は鼻先が出てしまうようなことは絶対にしないので、他人は目だけで顔の全体像を判断するしかない。

 日本人の鼻の形は西洋人のそれに比べると太くて丸い。いわゆる団子ッ鼻だが、マスクのおかげでそれがわからない。歯茎も出ているが、ついでにそれも隠れる。そういう点ではマスクは、日本人にとってはホッとできるアイテムといえるかもしれない。

 リモートでも顔を出す人出さない人は結構いるし、マスクをつけたままという人も少なくない。自分の顔があまり好きではないという人は、そんなところに顔など出したくないと思うだろうし、かといって顔を出せと他のメンバーが強制するわけにもいかない。リモート会議が使われ始めた頃は、カメラはオンにしておいてください、などと呼びかける人もいたが、いまではそんな声を聞くこともない。

 いまだに、一昨年までのように大きな会場で研究会、学会を開催したいという人はいるが、ウェブ開催によるアクセスの容易さ、気楽さ、そして経費の安さを考えたら無理をして巨大な会場を利用しての催しは不要になっていくに違いない。そうすると、人と直接会う機会はますます減り、この先一生対面することのない初対面の人というのが増えていくに違いない。まあ、昔だって書簡のやり取り、文通だけで終わったお付き合いもあっただろうから、今や顔を見て話すことができるだけでもよしとするべきかもしれない。だが、そのうちアバター同士でのやり取りだけとなって、結局のところ一体誰を相手に話しているのかもわからな句なってしまうかもしれないし、さらには自分が誰かもわからなくなってしまうかもしれない。
嫌なら見せない

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