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天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第37期女流本因坊戦第4局/藤沢がタイトル奪取

2018-12-10 21:00:00 | プロ棋戦

第37期女流本因坊戦五番勝負の第4局が12月5日(水)に東京都千代田区の「日本棋院東京本院」で行われた。結果は藤沢里菜女流立葵杯が謝依旻女流本因坊に白番中押し勝ちをおさめ、シリーズスコアを3勝1敗でタイトルを奪取。2期ぶり通算3期目の女流本因坊位に返り咲いた。一方の謝は11年ぶりの無冠となった。
     (日本棋院HPより抜粋)

「藤沢奪還、凌いで流れ引き寄せる」 「謝、秒読みで足踏み」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

タイトル奪取の里菜さん、勝負強さが光る一局のようでした、
敗れた謝さん、序盤は順調でしたが後半失速・・・。

これで里菜さんは女流立葵杯、女流名人と合わせて三冠、女流トップに君臨です。
一方の謝さんは11年ぶりの無冠。勝負の世界は非情・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-10):高山博厚さん(群馬)/旭日双光章受章祝賀会

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第66回NHK杯2回戦(小林覚-高尾紳路)

2018-12-08 21:00:00 | テレビ番組

〈第66回NHK杯2回戦・第15局> 高尾紳路九段(黒) - 小林覚九段(白)
 ・放送日:11月25日(日) ・解説:羽根直樹九段
 ・結果:白番・小林九段の4目半勝ち

小林、いばらの道で勝利」 「高尾は序盤の優勢保てず」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

苦しい展開の碁を逆転した小林九段、ベテランらしい打ち回しと云えるでしょうか。
優勢の碁を落とした高尾九段、中盤で迷いが出たか・・・。

両者タイトルを何度も保持した実力者。淡々と打ち進めていましたが、もう少し闘志が前面に出てもいいのではと・・・。
AI風の難解な手もなく、ナルホドと思う場面が多かったですね。

解説は羽根九段。丁寧な説明でアマの参考になる点も多く、模範的な解説者でしょうか。
ただ、視聴者を楽しませるような脱線気味のコメントもいいのではと・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-08):将棋の羽生棋聖、史上初の「永世七冠」

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NHK Eテレ/囲碁フォーカス(2018/11/25)

2018-12-06 21:00:00 | テレビ番組

◆講座 オサエ込んで構えを広げる
定石後の狙いとして、相手を圧迫して小さな地にし、自分の模様を広げることができれば、形勢を有利に導くことができます。圧迫するテクニックや、石の方向を身に付けてチャンスをものにしましょう。

◆特集:「シリーズ一手を語る 矢代久美子六段」
矢代久美子六段(42歳)は、2005年に初タイトル女流本因坊を獲得、翌年も防衛し連覇を果たした。それから約10年、矢代がタイトル戦の舞台に登場することはなかった。
しかし、今年2月、女流名人戦の挑戦者に名乗りを上げ、藤沢里菜女流名人を相手に肉薄した勝負を展開、実力の高さを証明してみせた。
そんな矢代の忘れられない一手を紹介。盤面解説とともに当時の思い出を語る。
   (NHK-HP、NHKテキスト「囲碁講座」より抜粋)

     ○ ● ○

◆講座 オサエ込んで構えを広げる
相手を圧迫して厚みの壁を築く、ナルホドと思いました。
ただ、そこから地模様に展開するのがムズなところです。「厚みを囲うな」と言われますが・・・。

◆特集:「シリーズ一手を語る 矢代久美子六段」
今回取り上げた一局は「2017/30期、女流名人戦本戦2回戦/牛栄子初段戦(中押し勝ち)」。名付けて「決意の一手」。
常識的な手で長期戦に持ち込むのではなく、先に損を承知で大石を狙う「肉を切らせて骨を断つ」戦法。
矢代さんは「勇気のいる手だったが、打ってみたかった」と語っていました。

ザル碁党も長期戦より短期決戦に目がいきます。打ってみたい手も「蛮勇」と言われそうでドーモ・・・。

矢代さん、もう42歳ですか、月日が経つのは早いものです。
今年は万波奈穂さんが33歳で「第3期扇興杯女流最強戦」で優勝。花の命は結構長い・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-06):第12回若鯉戦/李沂修が初優勝!

 

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第37期女流本因坊戦第3局/謝がシリーズ初白星

2018-12-04 21:00:00 | プロ棋戦

第37期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負の第3局が11月24日(土)に広島県尾道市の「本因坊秀策囲碁記念館」で行われた。結果は謝依旻女流本因坊が藤沢里菜女流立葵杯に白番中押し勝ちをおさめ、シリーズ通算成績を1勝2敗とした。第4局は12月5日(水)に東京都千代田区の「日本棋院東京本院」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「謝 耐えた、藤沢下しカド番しのぐ」 「藤沢、追撃するも逆転には至らず」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

カド番をしのいだ謝さん、後半の危ない局面も乗り切った一局でした。
敗れた里菜さん、序盤の意外な手法(AI影響?)はイマイチで苦しく・・・。

これでスコアは謝さんの1-2、1勝返しましたが後がない。注目の第4局は明日、タイに持ち込めるか・・・?

     ○ ● ○

今回の対局地は広島県尾道市の「本因坊秀策囲碁記念館」。4年ほど前に「本因坊道策と秀策を訪ねて」というツアーに参加し、当地を訪れました。

歴史に名を残す囲碁棋士の記念館はいろいろあるようですが、この「本因坊秀策囲碁記念館」が一番整備されていると思います。
地元の囲碁関係者、行政などが協力して整備・運営に携わった結果でしょうね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-04):第36期女流本因坊戦第5局/謝依旻奪還!

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第66期王座戦第4局/一力が勝利で2-2に

2018-12-02 21:00:00 | プロ棋戦

第66期王座戦五番勝負第4局が、11月30日に、新潟県南魚沼市「龍言」で行われた。結果は、一力遼八段が井山裕太王座に黒番1目半勝ちを収め、シリーズスコアを2勝2敗とした。第5局は、12月13日(木)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「一力譲らず、井山を力で押切る」 「井山、局面打開図るも・・・」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2-2のタイに戻した一力八段、大局観が光った一局とのことです。
敗れた井山王座、中盤以降にチャンスもあったようですが・・・。

最終局にもつれ込んだ本シリーズ、勢いは一力さんのようですが、井山さんも背水の陣で臨むことでしょう。
7冠から5冠に後退した井山さん、第5局の行方は・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は新潟県南魚沼市「龍言」。タイトル戦では常連になってきました。

新潟の名産品というと「笹だんご」があります。お土産としてよく頂きました。
若いころはそれほど美味いという印象はなかったのですが、雪国の風味を感じるようになりましたね。
年代によって味覚の変化ってあるようです。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-12-02):囲碁書籍/どん底名人

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