趙治勲十段に山下敬吾棋聖が挑戦してい十段戦第3局は、趙2勝のあとを受けて4月5日、長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で打たれ、黒番の山下が中押し勝ちし、対戦成績を1勝2敗として趙の防衛に待ったをかけた。
第4局は4月19日、愛媛県松山市の道後温泉「宝荘ホテル」で行われる。
14年連続開催の大町決戦。山下にとっては後のない対局。 最後、山下が中央の白の大石を仕留めて一矢を報いた。
<趙十段の話> 「ひどかった。図を間違えた」
<山下棋聖の話> 「(勝ったけど)最後まで全然計算できていなかった」
(産経囲碁Webより抜粋)
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カド番の山下棋聖、本局は「フルスィング山下」らしく、攻めを基調に押し切った好局のようでした。
タイトル奪取にはあと2連勝ですが、相手が百戦錬磨の趙十段だけに道は険しそうです。
一方の趙十段、劣勢から奮闘するも山下棋聖のパンチにダウンを喫したようです。
十段防衛に王手をかけたものの、あと1勝が大変そうです。
昨年の十段戦も同じ趙・山下戦で、趙2連勝のあと山下が1勝を返す同じパターンでした。
昨年は第4局を趙十段が制し3勝1敗で防衛を果たしましたが、今シリーズはどうなるか、第4局のが楽しみです。
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今回の対局地は長野県大町市。十段戦では14年連続の開催だそうですが、アルプス囲碁村として囲碁関連の各種イベントが行われてきました。
大町市は登山基地としても有名です。20代の頃、大町山岳博物館を訪れたことがありますが、登山途中の立ち寄りだったため、あまり時間がありませんでした。
次に訪れるときはじっくりと楽しみたいと思っています。