第62期本因坊戦リーグのプレーオフ、依田紀基九段(41)と蘇耀国八段(27)の対局は4月8日、東京・市ケ谷の日本棋院会館で行われ、依田が先番中押し勝ちし、3期ぶり2回目の挑戦を決めた。
高尾紳路本因坊(30)との七番勝負の第1局は5月10、11日、和歌山県白浜町のコガノイベイホテルで行われる。
依田は「1勝2敗から挑戦できたのは運があった。今日の碁のことしか考えていなかったので、先のことは考えていないが、七番勝負にはなんとしても出たかった」と喜びを語った。
(毎日新聞より抜粋)
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「囲碁界の一番長い日」となる本因坊リーグ最終ラウンドの結果、5勝2敗で依田九段と蘇八段が並び、プレーオフで依田九段が挑戦権を獲得しました。
今期の本因坊リーグ戦前半は張栩碁聖が4連勝、趙善津九段が3連勝でこの二人を中心に展開しましたが、後半、張碁聖は3連敗で脱落、趙善津九段は4連敗でリーグ陥落となりました。
それにしてもここ一番の依田九段は強いですね。「世界選手権富士通杯」では張碁聖とベスト8に残っており、こちらでの活躍も注目です。
プレーオフで敗れた蘇八段、依田九段の迫力に気合負けでしょうか。
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高尾本因坊と依田九段の7番勝負、重厚な力戦が予想されますが、高尾本因坊のタイトル戦勝利は同年代棋士と対戦。趙治勲十段や依田九段などの実力者にはどうかなという不安を感じです。