群馬ケンミンのひとりごと2

群馬に住むケンミンが県内の出来事やイベント・鉄道旅行などを紹介しています。

JR北海道3線区間廃止検討

2016-11-20 21:32:00 | JRグループ
JR北海道は11月18日(金)、赤字が続き単独で維持することが困難な10路線13区間を発表しました。総距離は1237.2kmと全路線の半分を超えています。

主なJR北海道の赤字の要因は、主に3つ。

・ほとんどの区間が過疎地域を走る路線。
・鉄道以外の移動手段(自動車・バス・航空機)との競争が加速。
・線路や鉄道施設の維持管理費などが増大。

特に次の3線区は、1列車当たりの平均乗車人数が10人前後と極めて低く、廃止をしてバス転換へ目指すそうです。

・札沼線「北海道医療大学~新十津川」間 47.6km
・根室線「富良野~新得」間 81.7km
・留萌線「深川~留萌」間 50.1km(留萌~増毛間)は来月12月4日限りで廃止。


↑札沼線・石狩月形駅(北海道医療大学~新十津川間)


↑札沼線・北海道医療大学~新十津川間は、月形高校へ通学する生徒以外の利用がほとんどない状態だそうです。

↑今年の3月26日(土)のダイヤ改正で1日3往復から1往復になった終点・新十津川駅での小さな駅長さんのお出迎えもなくなってしまうかもしれません。



↑根室線「富良野~新得」間 81.7kmも廃止へ。↑こんな列車(現在は2427D)は無くなってしまうかもしれません。




↑留萌線「深川~留萌」間 50.1kmも廃止へ。留萌線全線廃止になってしまいます。

昨年の夏に北海道を鉄道旅をしたケンミンは、札幌市など都市部では乗客が多いのですが、地方へ行くと乗客の姿が極端に少なくなっていました。

道内地方から、「札幌圏への人口一極集中が加速」しているんだそうです。特に高齢者の転入が目立つんだそうです。60代以上の転入超過数は全国で断トツの1位で、北海道内では、多くの地域で病院経営が難しくなり、このため多くの病院が札幌市内への開設を進んでいるだとか。それにつれて高齢者の札幌移住が加速しているんだそうです。

北海道の地方を走る普通列車に乗っていたら、地元のおばちゃん同士の会話を耳にしました。
「最近、何もかもなくなって不便になってきたね。ご近所さんがどんどんいなくなって町内がさびしい。みんな札幌へ引っ越してしまった。」

北海道では、こんな状況なんですね。

魅力度ランキング8年連続第1位の北海道!

地方の厳しい現実です。

では。