群馬ケンミンのひとりごと2

群馬に住むケンミンが県内の出来事やイベント・鉄道旅行などを紹介しています。

関東大震災から89年

2012-09-04 08:28:00 | 群馬の状況
関東大震災は、今から89年前の1923(大正12)年9月1日の正午ごろに発生しました。

ケンミンの母方の祖母は、今から10年前の2002(平成14)年に当時92歳(96歳で他界)の時に、関東大震災について文章を書いてもらいました。

当時92歳の祖母は、80年前の関東大震災について鮮明に覚えているそうです(大震災当時12歳)。


当時、祖母は東京・亀戸に住んでいました。
その時、12時で、各家々でも食事の時間が始まり、口にもっていくと口元が揺れて、がたがた揺れて、口の中にご飯が入れず、その時、我が家では長女・妹と兄弟・私の妹がいて、妹が「地震だ、たいへん」と立ち、キャっと泣き出し、大人が外へ出ると、家が揺れて、そのうちに家がつぶれるやら、火も上がり、あちこちで火事になった。

人が下じきになって、人の泣き声やうめき声やら火の中から人の助けの声も聞こえました。まるで戦争のようでした。何分前まで、家が並んでいて静かなる時が、見る目も変わり果てて火の燃える中からうめき声があちこちから聞こえました。

震災の時、私の家は、東京の亀戸に居まして、火事にはなりませんでしたが家はつぶれてしまいました。

私の父は群馬に里帰りしており、震災3日後、高崎線で上野駅に戻ってときには、上野駅には死体の山で足がすくんだそうです。道路も死体の山で、足の踏み場もなく、死体をまたいで、ようやく亀戸の私の家まで歩いてきました。隅田川も死体で、死人で川面が埋め尽くされていました。

子供を背負った母親がそのまま死んでいるのを見た父は、男泣きをし、亀戸の家に着くまで泣き続けたそうです。