前回ブログにサシバの話を書いたが、サシバは最近「絶滅危惧種」指定されたらしい。
サシバは有名な渡り鳥で、夏は日本付近で繁殖し、秋には越冬のため南の島伝いに海を越えて東南アジアまで渡る。
昔、このサシバのエッセイを書いたことがあるので、その写しを以下に掲載する。
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手づかみでタカを捕まえる
10月下旬頃、サシバは琉球列島を通り、島伝いにフィリピンに渡る。
この渡りのバンディング調査(足輪付け)が行われ、宮古島で2486羽を捕獲し、足環を付けて放鳥したことがある。
その後、この足環の再発見率は4%(104羽)もの高率になり、サシバの移動データが充実したというのだが、驚いたことに、この高率の理由は「狩猟」にあった。
フィリピンではタカを食料にしているのである。
この4%以外にも、もっと多くのサシバが捕獲されているはずだから、バードウォッチャーとしては気になる話である。
さて、この狩猟方法だが、鉄砲で撃つのではなく、なんと手づかみだという。
渡るサシバの通路に当たる島々では、高い樹の上にブラインドを張り、その中に人が潜んでサシバを待つ。
そして、海を越えて来たサシバが羽を休める為にブラインドの上の枝にとまったら、下から手を出してサシバの足をムンズと掴むのである。
日本国内でブラインドから出るのは、カメラマンの望遠レンズだが、フィリピンでは狩人の手が出るのだ。
原始的な狩猟方法だが、意外にも効率が高いようで、バンディング調査のためにこの方法を採用したところ、1~2シーズンで1000羽のサシバに足環を付けることが出来たそうだ。
この秋、全国各地で大勢のバードウォッチャーに見送られたサシバのうち、いったい何羽が食べられたのだろうか・・・
この渡りのバンディング調査(足輪付け)が行われ、宮古島で2486羽を捕獲し、足環を付けて放鳥したことがある。
その後、この足環の再発見率は4%(104羽)もの高率になり、サシバの移動データが充実したというのだが、驚いたことに、この高率の理由は「狩猟」にあった。
フィリピンではタカを食料にしているのである。
この4%以外にも、もっと多くのサシバが捕獲されているはずだから、バードウォッチャーとしては気になる話である。
さて、この狩猟方法だが、鉄砲で撃つのではなく、なんと手づかみだという。
渡るサシバの通路に当たる島々では、高い樹の上にブラインドを張り、その中に人が潜んでサシバを待つ。
そして、海を越えて来たサシバが羽を休める為にブラインドの上の枝にとまったら、下から手を出してサシバの足をムンズと掴むのである。
日本国内でブラインドから出るのは、カメラマンの望遠レンズだが、フィリピンでは狩人の手が出るのだ。
原始的な狩猟方法だが、意外にも効率が高いようで、バンディング調査のためにこの方法を採用したところ、1~2シーズンで1000羽のサシバに足環を付けることが出来たそうだ。
この秋、全国各地で大勢のバードウォッチャーに見送られたサシバのうち、いったい何羽が食べられたのだろうか・・・
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※ 補足
フィリピンの「手づかみ狩猟」が今でも行われているかどうかは分からないが、2015年には5000羽ほどが銃で密漁されたとする推測記事があった。
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意外な方法ですね。
コンドルを捕まえる時はエサの肉を沢山食べさせ重くて飛べなくなった時に手掴みと聞いてます。
方法は同じですが美味しいもの沢山食べて捕まえられた方が幸せかな(笑)
でも1年後には放鳥されるようです。
コンドルの満腹捕獲はイソップの童話みたいな話ですね。
似たようなことが石川でもあります。
羽咋にある気多大社では暮に鵜を使った神事があります。
七尾で海鵜を捕まえる方法が手づかみだそうです。
捕まえ方は似たような方法ですね。
そう言えば、鳥の剥製を頭に被って水中を歩き、水鳥に接近して手づかみする様子がテレビ放映されてました。
手づかみは他にもありそうですね。