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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

さてもサーバーというヒトは2

2014-10-24 16:39:18 | ファンタジー
虹をつかむ男 (ハヤカワepi文庫) 虹をつかむ男 (ハヤカワepi文庫)
価格:¥ 821(税込)
発売日:2014-01-10

基本シュールタイプなのである、「ウィルマおばさん」はオバハン以外の全員が(子供の私も含めて)常識人なので唯一のド非常識人に怒り狂うんだが(そら私だけだって?かもね)、また「虹をつかむ男」もちょっとばかし空想癖があるだけで常軌を逸するところまでは行ってないと思う(そら私だけだって?かもね)んだが、全編読み終わってみるとこの作者はかなりド非常識なのである

ド非常識な(また!)若い男が世界一周無着陸飛行をあっさり実現(世界最大の英雄、でもこの結末案外常識的なのかも、どっちなんだ?)、何やら秘密の話を聞いてしまったので汽車から拉致される(142列車の女、もっとも妄想オチ、あれ、これまた常識的)、お父さんがベッドにつぶされたと思い込んでお母さんが深夜に大騒ぎ(寝台騒ぎ、これはかなりスゴい)、ダム決壊のデマに街中が駆け出す(ダム決壊の日、これもかなりスゴい)、息子(作者がモデル?)が怪しい足音を聞いたというのでお母さんが隣のヒトに警察を呼んでもらったら・・・(オバケの出た夜、これまた大変なシッチャカメッチャカ)、犬が病気なのでウッズホールからニューヨークまで歩いて帰るという女(訣別、いったいどのくらいかかるんだろな?)、何度も死ぬところを助かったと思い込んでたのにマレなる災難で死んじゃった男(虫のしらせ、解説者はユーモア色薄いと言ってるけど私はけっこうウケた)、殺人をお膳立てしてやった男が罪にもならず経営者として成功した上、近所の子供相手に「悪に染まるな」とお説教・・・(ホテル・メトロポール午前2時、これまたウケた)

昔授業でやったのは(というか教科書に載ってたのは)「ウィルマおばさん」の他に「決闘」と「一種の天才」それに「結婚生活を長続きさせる10のルール」(確かそんなタイトルだった、これは本書に入ってない)、「結婚生活」はともかく後の2つはユーモア色が薄い(というかないというべきか)、なので実を言えばサーバーがユーモア作家だとは今日まで信じてなかったのだ、でも確かに多くの作品はかなり(アッハッハと)オカシイかもね

一番長い「愛犬物語」がいい、どこがいいってそら読んでのお楽しみ、サーバーはホンットに犬が好きだったんだね、そう言えば犬が出て来る作品は3つ、いや4つ(虹をつかむ男が犬のビスケットを買う)、いや違った5つ(クイズあそびの男は犬を失くしたと言っている、ホントかよ?)だけど、自筆のマンガはしばしば関係ないとこにも犬がいてどれもカワユイ、なぜか猫は全然カワユくない


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