事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

南澤径

2014-09-07 10:21:38 | ファンタジー
怪ほどき屋 (角川ホラー文庫) 怪ほどき屋 (角川ホラー文庫)
価格:¥ 562(税込)
発売日:2014-07-25

聞いたことない名前なのも当然、(この名前では)本作でデビューというお方である、津原さん推奨のところたまたま近所の本屋でみつけたのでゲト、フム、これはいずれアニメ化じゃないかな?見事にツボを押さえてる、津原さんのオビによれば「佳き娯楽小説を美徳を供えている」(やっぱプロは違うよな)

まずは主人公の名前が奈(にのまえ)旬一郎、亜愛一郎の親戚みたいってとこがいい(泡坂さんの亜は「あ」であって「いのうえ」じゃないけどさ-と実はこれ言いたかっただけ)、全てお見通しタイプの名探偵だがはっきりとヒトが悪い、明智や金田一の正統なる子孫ってとこもグー(これは私の独断、でも絶対当たってる思うな)

第1話-霊が見えるけどお祓いはうまくできない三流の拝み屋多賀宮君(これはちょっと珍しいキャラではあるまいか?)が登場、鬼に狙われた女の子を助けてくれという依頼を受けて早速奈(にのまえ)に(文字通りの意味で)引っ張り回される、鬼などいません、ヒトの心が全てでございます(小松さん流)というお話に読めなくはない(と言ったら作者は不本意だろか?)
第2話-アイルランドの怪異(元は人間だった)ジャック・オ・ランタンがはるばる日本へやって来る、これには現代人の因縁はほとんど関わっていない、純正の超自然的ホラー・・・なのかなあ、多賀宮君今回もしっかりオトリにされる
第3話-九州の田舎で小さな女の子がいなくなって「金を出せ」との脅迫電話、でもなぜかみんな警察に頼ろうとはせず東京から拝み屋が呼ばれる、確かに誘拐犯はアヤカシ(それも思いっきりマヌケな)だったのだが・・・多賀宮の災難は続く、でもどうやら奈(にのまえ)に保護されてるっぽくもあって微妙な関係、ラスト一行に拍手!!

まだ続くようで楽しみ、いやあミステリってホントにいいものですねーと言いたくなる私好みのタイプだな、何と言うかクドくないところがいい、これは好みが分かれるところでスッキリし過ぎて物足りないってヒトもいるんだろうけどな


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