■■プリントショップとDTP 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.138<o:p></o:p>
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昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。<o:p></o:p>
【本書の読み方】 脚注参照<o:p></o:p>
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■12 第二創業期始まる 14 通算138回 プリントショップとDTP <o:p></o:p>
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印刷会社ラッキーの取締役会の場である。荒れた取締役会であるが、五カ年計画の第二議案まで何とか可決されるところまできた。<o:p></o:p>
幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう育猛が何故ブログの話をしだしたのか気になって仕方のない幸である。<o:p></o:p>
そのうちに幸は竹根と再会した1980年代に再び引き戻された。竹根がプリダ印刷機の販売の件で、古巣である福田商事を訪れた。<o:p></o:p>
竹根もそのフォローのために、日時をずらして福田商事に行った。そのことが気になる幸は福田商事との商談を開始した。その帰りに竹根事務所を訪れた。待っている間だけでも幸は竹根から学ぶことが多かった。<o:p></o:p>
幸は、竹根が福田商事を訪問して側面から応援してくれていることに対して深く感謝をした。ところが、竹根は、幸が描いてきたプリントショップ・ビジネス構想を否定したのである。<o:p></o:p>
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【回想2 1980年代】 <o:p></o:p>
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幸には、アメリカのプリントショップに限界があるなどと、毛頭考えもしなかった。<o:p></o:p>
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「プリントシップ・ビジネスの基本は、お客様が自分で版下を作り、それをラッキーが印刷物にしてあげる。アメリカのプリントシップ・ビジネスは、こういうことですね」<o:p></o:p>
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幸は、頷いたが、竹根の言いたいことがまだ読めない。<o:p></o:p>
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「お客様は、それですべて満足しているのでしょうか?」<o:p></o:p>
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幸は、その質問を反芻した。<o:p></o:p>
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「十数年前、幸社長とニューヨークでプリントショップを訪問したおかげで、私はアメリカでレタリングセットの販売を思いつき売上を伸ばすことができましたね」<o:p></o:p>
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「そうか、見出しなどの大きな文字をお客様が作ることができない。それをうちがやってあげることにより、お客様の印刷物が一層見栄えがするということになりますね」<o:p></o:p>
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「そうです、それが付加価値です。ラッキーがお客様の不満足な部分のお手伝いをすることがお客様にはメリットであり、ラッキーとしては付加価値ビジネスになると言うことです」<o:p></o:p>
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「そうか、例えば、本文はお客様が版下を用意し、見出しやキャッチコピーの部分のスペースを取っておいてもらって、うちで写植機を使って文字を入れてやればよいのですね。うん、何となく見えてきた」<o:p></o:p>
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< 次回に続く お楽しみに ><o:p></o:p>
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■■ 脚注<o:p></o:p>
本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。<o:p></o:p>
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