経営コンサルタントへの道

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【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 第117段 友とするにわろき者、七つあり 友人の選択基準

2024-10-10 12:03:00 | 【心 de 経営】 徒然なるままに
■【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 第117段 友とするにわろき者、七つあり 友人の選択基準 
  「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
 徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
  高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
 徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
 お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
◆第122段 人の才能は文あきらかにして 多様性の時代の評価法
 兼好なりの見方で、人が持つべき才能を列挙しています。四書五経など漢籍を上げるのは判りますが、そのほかにあげた中で、頭を傾けたくなるようなことも列挙されています。

 兼好の即物的な面を含む多様性は「いとおかし」で、古典として今日まで読まれ続ける由縁でしょうか。
原文】 人の才能は、文あきらかにして
 人の才能は、文(ふみ)あきらかにして、聖(ひじり)の教えを知れるを第一とす。
 次には手書く事、むねとする事はなくとも、是を習ふべし。学問に便(たより)あらんためなり。
 次に医術を習ふべし。身を養い、人を助け、忠孝のつとめも、医にあらずはあるべからず。
 次に弓射(ゆみい)、馬に乗る事、六芸(りくげい)に出(いだ)せり。必ずこれをうかがふべし。
 文・武・医の道、誠に、欠けてはあるべからず。これを学ばんをば、いたづらなる人といふべからず。
 次に、食は人の天なり。よく味(あぢわい)を調へ知れる人、大きなる徳とすべし。
 次に細工、万(よろづ)に要多し。

 この外の事ども、多能は君子の恥ずる処なり。
 詩歌にたくみに、糸竹(しちく)に妙(たえ)なるは幽玄の道、君臣これを重くすといへども、今の世にはこれをもちて世を治むる事、漸(ようや)くおろかなるに似たり。
 金(こがね)はすぐれたれども、鉄(くろがね)の益多きにしかざるがごとし。

【用語】
 才能: 学問・芸術だけではなく、多方面にわたる能力
 文: 書物・典籍、四書・五経などの漢籍
 あきらか:(経書に)精通している、よく通じている
 聖(ひじり)の教え: 聖人の教え、孔子や孟子などをさす
 手書く: 文字を上手に書く
 むねとする: 主とする、専門とする
 便(たより): 手助けとなること、便宜
 医術: 医学だけではなく薬学、呪術など幅の広い術
 忠孝: 親などに孝行を尽くすこと
 六芸(りくげい): 古代中国で「士」として修得すべきとされた、礼(礼法)・楽(音楽)・射(弓)・御(乗馬・馬術)・書(書道)・数(計数)の6分野にわたる技芸
 出(いだ)す: 出すこと、ここでは教えるの意
 うかがふ: ひととおり学び知る
 いたづらなる人: 無駄なことをする人
 食は人の天なり: 中国古典の帝範の一節 食料は、命にとって大切な者なので、「天」に例えています。
 徳: 長所、利益
 要(かなめ): 役立つこと
 詩歌: 詩は漢詩、歌は和歌を指す
 糸竹: 琴や笛などの管弦の音楽
 幽玄の道: 優雅で奥深い領域 「幽」は、かすかな様子、奥深さのある、「玄」は、暗い
 鉄(くろがね): 一般的には文字通り鉄のことですが、金に対して銀のことを指すという論もあります
【要旨】
 人が身に付けておくべき才能というのは、四書五経などの漢籍に精通していて、昔から聖人といわれるような人の教えを心得ていることが第一としてあげられます。

 次にあげられることとしては、文字を上手に書けること、専門にまでする必要はありませんが、これを習うべきです。
 学問をする時の助けとなることがあるからです。

 次に学ぶべきことは医術です。医術といいましても医者のような専門的なことというよりは、健康を養い、他の人を救い忠義・孝行を励行することも、当代の医術がなくては、いろいろなことを実行することができません。

 次に、弓を射ること、馬に乗ること、六芸(りくげい)、すなわち、古代中国で「士」として修得すべきとされた、礼(礼法)・楽(音楽)・射(弓)・御(乗馬・馬術)・書(書道)・数(計数)の6分野にわたる技芸を挙げることができます。これらは、必ず一通り学んでおくべきです。

 このことを考えますに、黄金は、他の全てのものと比べて、すぐれているといいましても、鉄は種々の用途がありますので、たとえ金のように優れた物でありましても、鉄には及ばないこともあるという事実に共通しています。
【 コメント 】
 ある有名なコンサルタントが、「俺は人を見る目がある」と豪語していました。
 人間というのは、表面上に見えるだけのものだけではなく、内面的に優れている人もいます。それらをすべて見極めることは不可能といっても良いと考えます。
 とりわけ、世の中の価値観が多様化してきている現代におきましては、過去におきましては「正しい」とされていたことが、今日では、「正しくない」とか「どちらでも良い」と評価されることもあります。
 兼好の時代には、文・武・医の道を究めている人は、才能のある人と評価されていたようです。今日では、「個性」とか「パーソナリティ」とかが高く評価され、専門性を以下した仕事をする人や芸を持っている人の人気が高かったりします。
 また、「全然好き」という表現に違和感を感じる人と、そうでない人がいると思います。
 学校で学んだ文法では、「『全然』は、その後ろに否定語が来る」と学んだ人が多いでしょう。ところが、「全然好き」というのは、後ろに否定語が来るどころか、「好き」という言葉を良い方向に強調した用法として容認されています。(大半の文法書には今でも記述されていて、文法的には、この表現は正しくないといえます。)

 論語に、「君子は多くを知らず」という意味の言葉があります。素晴らしい人は、庶民の雑事などは知らなくても良く、君子として、私達に教えを授けて下されば良いというように解しています。
 一方で、政治家は、庶民感覚をもっと持って政治を行うべきと考えます。
 立場により、人間のありようは異なりますので、人を評価する時には、その状態の即した「ものさし」を用いる必要があります。
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 10月9日 22 会話に溶け込めない人に対する救いの手 共鳴話法

2024-10-10 08:03:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 10月9日 ◇会話に溶け込めない人に対する救いの手 共鳴話法 ◇異常気象と運動会 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

10月9日

 中国の華為技術(ファーウェイ)といいますと、米政府による先端半導体の禁輸措置を受けている会社です。
 そのファーウェイが、世界で初めての三つ折りスマートフォンを発表しました。三つ折りを開くと画面サイズが約10インチのタブレットになり、ポケットに入るタブレットとして、1万9999元(約40万円)からの価格で売り出すそうです。
 大変魅力的ですが、価格を考えると感心は急に萎んでしまいました。

■【今日のおすすめ】

  【心で経営】心づかいが人間関係を改善する1-1-29 傾聴と共に共鳴話法を併用する B221

 人間関係の構築は一日にしてならず 崩壊は瞬時に発生する

 「共鳴話法」についてのお話をお薦めしています。

 竹根の会社のクライアントに社員向けの【心 de 経営】をベースにした講話をお願いしたいと言われていました。

 今日が、その日だったので、出かけてゆきました。

■ 22 会話に溶け込めない人に対する救いの手 Ab22

 経営コンサルタントという仕事柄、社員研修を依頼されることが多いです。社員研修の場合には、できる限り受講者と密に接することを望んでいます。

 実施企業側の予算の関係で、人数が多くなることもありますが、研修担当者には、最大でも30名、できれば20名以下になるようにお願いします。

 何百人という講演会などではできないことですが、研修のはじめに、「研修中、どなたも、1回は、質問なり、発言なりをして下さい」と一言付け加えます。

 それでも、発言をしない人は必ずいます。

 その様なときには、指名して、「先ほどお話ししました○○の件について、あなたの部署ではいかがですか?」というような投げかけをします。

 中には、それでも口を開かない人がいます。

 その様なときには、「そのお隣の方はいかがですか」と続けます。隣の人というのは、大概、仲間であったり、研修前に言葉を隣同士で交わしていたりしていることが多いです。

 その方の発言に対して、「先ほどのお隣さん、お隣さんは、あのようにおっしゃっていますが、あなたも同じご意見ですか?」とクローズド・クエスチョン(yesまたはnoで答えられる質問法)で問いを投げかけます。

 クローズド・クエスチョンですと、応えやすいですので、「一言でも」という軽舟前の私のお願いに合致するのです。<笑い>


 研修会では、自分がリーダーシップを取れますが、数人の飲み会とか会議などでは、自分が幹事や議長でない限り、あまりリーダーシップを発揮しすぎることは好ましくないことがあります。

 しかし、経営コンサルタントというお節介焼きですので、何も言わない人がいますと、黙っていられません。

 「そういえば、○○さんは、山形のご出身でしたよね。ご実家では、果物などをおつくりですか?」というように、その人の身近なことで言葉を投げかけます。

 平素から、各人のプロフィールのうち、ひとつやふたつを覚えておくようにしています。そうしますのと、このような時に役立ちます。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

 ■【今日は何の日】 10月10日 ■ 釣りの日 太公望の由縁 ■ 目の愛護デー 小学生の70%が近視

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

  異常気象と運動会 a09

 この頃になると秋祭が各地で実施されたり、体育の日を中心に、運動会やスポーツ行事が各地で開催されるでしょう。

  運動会は9月から10月が多いと思いますが、近年、烈暑の日々が多く、これからもその傾向が続くのでしょう。

 日本だけではなく、世界全体が温暖化しているわけで、炎天下での運動会やその練習は熱中症のもとです。

  それにもかかわらず、強行した学校もあります。

 一方で、開催日を1ヵ月ほど後ろにシフトするところも増えているようですね。

 それでも暑い日に当たると大変ですので、「雨天順延」と同様に「高温順延」というようなことがあっても良いのではないでしょうかね。

 2020年オリンピック・パラリンピックは、真夏に開催されましたが、大会運営側の努力もあり、大事はほとんどなかったようです。

 オリパラも、開催時期は、開催地の状況に合わせて変更すべきですね。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

   >> もっと見る


■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db

 


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■【今日は何の日】 10月10日 ■ 釣りの日 太公望の由縁 ■ 目の愛護デー 小学生の70%が近視

2024-10-10 00:03:00 | 【今日は何の日10月】

 

  【今日は何の日】 10月10日 ■ 釣りの日 太公望の由縁 ■ 目の愛護デー 小学生の70%が近視

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。

   詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

■ 釣りの日 太公望の由縁

 全日本つり団体協議会と日本釣振興会が、1977(昭和52)年に制定しました。

 全日本つり団体協議会は、「健全、かつ安全な釣り振興のために、釣り人、および遊漁船業に従事される方々に有益な情報を提供するとともに行政とのパイプ役を担います」というコンセプトの団体です。

 釣り人の集まりで、種々の行事が行われているようです。

 釣り人のことを「太公望」といいますが、太公望とは?


 呂尚(りょしょう)は、 謚が「太公」です。紀元前11世紀ごろの古代中国春秋時代・周国の軍師としてしられ、後に、斉の始祖として現在の山東省を中心にした国です。

 呂尚の姓は姜、氏は呂、字は子牙とか牙、諱は尚です。軍事長官である師の職に就いていたことから、「師尚父」とも呼ばれます。

 謚が「太公」であることから、斉太公、姜太公の名でも呼ばれます。

 呂尚は、釣りをよくしていたことから「太公望(たいこうぼう)」と呼ばれ、日本では、釣り好きの人達を表す代名詞として使われます.

* 

 目の愛護デー 小学生の70%が近視

 10月10日は、10月1日に紹介したように「目の愛護デー」です。中央盲人福祉協会が1931(昭和6)年に「視力保存デー」として制定し、戦後、厚生省(現在の厚生労働省)が「目の愛護デー」と改称しました。

 この日は「缶詰の日」でもあります。

 1877(明治10)年10月10日に、北海道で鮭の缶詰が日本での本格的に製造開始されたことから、日本缶詰協会が1987(昭和62)年に制定しました。

 山部赤人が「しび(鮪)釣ると海人[あま]船散動[さわ]き」(万葉集)と歌に詠んでますが、それが10月10日であるとされていて、この日を「マグロの日」として、日本鰹鮪漁業協同組合連合会が1986(昭和61)年に制定しました。

 マグロは、近年漁獲量制限や新興国の食文化の変化などで、次第に日本人の食卓から遠ざかってきています。

 日本人は縄文時代からマグロを食べていたと言われていますし、上述の万葉集や古事記などでも詠われています。

 一方で、マグロは「しび」と言われていました。鰹を珍重した江戸時代には「しび」が「死日」に通じることから、「下魚」とみなされていました。当ブログ「杉浦日向子の江戸塾に学ぶ」でも紹介しているようにマグロは腐敗防止に醤油漬けしていました。それが江戸前寿司の始まりであるとも言われています。

 因みに、「杉浦日向子の江戸塾に学ぶ」ですが、江戸のエコや風俗習慣などから、現代人は、エコという観点に絞っても学ぶところが多いと思っています。杉浦日向子の江戸塾から学ぶところは多く、話のネタとなります。エッセイ風というと大げさになりますが、独断と偏見で紹介しています。

 私がはじめて杉浦日向子女史を知ったのは、「お江戸でござる」というNHKの番組でした。お酒が好きで、飾らない人柄、江戸時代に生きていたかのような話しぶり、そこから江戸のことを知ると、われわれ現代人に反省の機会が増えるような気がします。

 一層のご愛顧をお願いします。

 【今日は何の日】その他

◇ 万灯院十夜講会

◇ 香川金比羅宮祭

◇ 法明上人誕生

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