■ 高齢者運転免許更新を体験から語る上手にやる法 2-3 「時間の見当識」検査
70歳を超えますと運転免許証の更新方法が異なり、高齢者に時間講習を受講しないと免許更新ができなくなりました。
近年、ブレーキとアクセルを踏み違えたり、高速道路を逆走したりと、高齢者による交通事故が急増しています。その防止策の一環として、75歳以上には認知機能検査と講習が3年毎に義務づけられました。
認知症検査に合格する自信がないので、免許を返納しようかと迷っている人、実は私もそうでした。でも、自信を持っていえることは、事前準備をしておけば、心配するほどのことはないという、体験談をご紹介します。
東京都における75歳以上の高齢者の場合を例に、自分の経験をもとにまとめてみましたので、ご参考にして下さると幸いです。
【これまで】
1 高齢者の運転免許更新の流れ
1)認知機能検査の受検
2)高齢者講習受講
3)更新手続き
2 認知機能検査とは
1)受付 認知機能検査はこの時点で始まっている
2)認知機能検査検査用紙の記入
■ 認知機能検査とは
記述のように、運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上の人は、まず認知機能検査を受けなければなりません。
認知機能検査とは、記憶力や判断力を測定する検査です。
前回は、認知機能検査の検査用紙の記入についてお話しました。
3)問題用紙1 「時間の見当識」検査
検査員の指示が出ましたらページをめくって下さい。
ここから認知機能検査が始まります。最初の検査名は「時間の見当識」という検査で、検査時が何年何月何日で、その日が何曜日なのか、現在の時間は何時なのかを回答します。
この検査には、5つの質問があります。 解答用紙の左側に質問が書いてあります。それぞれの質問に対する答を右側の回答欄に記入します。空欄とならない ように、解らなくても何か数字を記入してください。
① 今年は何年ですか?
西暦でも和暦でもよいですし、和暦の「令和」も、漢字でなくても、ひらがなでも良いのです。
正答の場合は5点になりますので、ウェイトが非常に高いといえます。
② 今月は何月ですか?
何月なのか、数字のみを記入します。
正答の場合は4点です。
③ 今日は何日ですか?
何日なのか、数字のみを記入します。
正答の場合は3点です。
④ 今日は何曜日ですか?
何曜日なのか、漢字一文字またはひらがなで回答します。
正答の場合は2点です。
⑤ 今は何時何分ですか?
テスト開始時間から10~15分ほど経過していると思いますので、開始時間を事前に覚えておきますと、正答に近い時間を記入できます。「午前」とか「午後」という記載は不要です。
誤差が30分を超えますと誤答となります。正答の場合は1点です。
回答が終わっても、 指示があるまでは次のページをめくらないようにします。
■ もくじ
1.高齢者の運転免許更新のながれ
2.認知機能検査とは
3.認知機能検査の判定
4.運転適性検査と座学
5.まとめ
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