版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

版画家のお友達 歯科医師編(52)Special Column(52)

2009-05-15 10:20:55 | その他 Other
春たけなわの北海道の画像と共に
「噛み合わせ」のお話のつづきです。


さくら     Photo by NORIKO

「姿勢とかみ合わせ」
最近、立たせると肩がどちらかに下がっている子が目立ちます。
例えば右肩下がりの場合、体のバランスをとるために頭は左に傾き、
重い頭を支えるため顎をずらして噛むことでバランスを取るようになります。
この状態が続くと、かみ合わせのずれ、顎関節症を引き起こす原因となります。
また、軟体動物のように、くにゃくにゃして、
しっかり立っていられない子供もいます。

中学生くらいになると中身の詰まった重いカバンを肩にかけることが多くなりますが、
時々かける側を変えてバランスをとることも大切だと思います。
近年矯正治療の必要な子供が増えているのも、
こういった原因もひとつではないかと考えられます。



エゾエンゴサク

鏡の前に立ってみてどちらかの肩が下がっているようでしたら、
例えばいつもカバンを持つ手を逆の手にしてみるなど
簡単な工夫をしてみるとかみ合わせが変わり、
肩こりや腰痛が軽減するかも知れません。

これは左右のバランスだけでなく、
前後的アンバランスの場合にも同じことが言えます。
腰を曲げると、顎を前方へ出して頭が後方へ反り返るようになります。
背中が伸びると顎が引かれますので、かみ合わせは当然変わってきます。

では姿勢の改善が先か?、かみ合わせの治療が先か?という話になりますと、
かみ合わせの治療は非常に難しいところがありますので、個人的には
まず、ご自分で気がついた簡単にできる姿勢の改善をされると二次的に起こりうる
肩こり、腰痛、片頭痛などの軽減に役立つのではないかと思います。


姿勢の参考図(kei案)
紫線が正中基準線 正しい姿勢で立つと基準線と肩の線が並行。
         顔の正中は基準線と肩にほぼ直角になり、正しくかみ合う
赤線       左肩下がり 頭が右に傾き、かみ合わせが偏位する

(実際はNORIKO先生自ら被写体となった
 説得力も迫力もある画像を送っていただいたのですが....
 そちらの方が良かったかも)



キバナカタクリ

NORIKO先生ありがとうございました。

次回は新国立美術館での国画会展の様子をお送りします。



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