版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

09年 第83回 国画会展

2009-05-18 10:14:09 | その他 Other
先日の10日 暑いくらいの陽気のなか
新国立美術館で開かれている「国画会展」に行ってきました。


新国立美術館

(余計ですが 前面ガラス張りはさぞ空調費が掛かるのでは...)

第83回というのは 86回の春陽会・93回の二科展とならんで 
歴史の長い公募団体です。(長いのは他にもありますが)
ちなみに日本版画協会展は77回です。
いずれも戦前から続いているんですね。


まず絵画部から(下記の文と直接関係はありません)

国画会は 一般出品者・会友・準会員・会員という
ピラミッド型の作家構成になっていて 一つ一つのステージをクリアして
会員になるのはかなり時間がかかりそうです。

私の感じた限りでは
一般・会友の作品は創作・造形とはかけ離れた感情の吐き出し
(それがパワーだと 言う方もいるでしょうが...)
もっと言うと何かイライラして ほんとは描きたく無いのでは?と
思ってしまうような作品が妙に多かったように思います。

それに比べやはり会員の作品は
自分のオリジナルな世界を作り上げようとする姿勢と
見る側に共感の波を伝える創作の力を強く感じました。
(つまり 作品の前に立つ時間が長いんです)



版画部

大作は多くはありませんが 新技法に挑んだ作品
(ミクストメディアやインクジェット等)もあったり
会員の作品には自身のコメントが付けられたりして
楽しめる展示になっていました。

版数・刷り回数を表示した作品もあって 
制作の大変さが判っていいのですが
「ほんと?」と疑う程プロセスの多い作品もあって
ちょっと苦笑しました.....




工芸部

このコーナーに来ると いつもホッとします。
見る人を 「触発してやろう」 とか
「どうだっ これがオレの創作だっ」 とか言った
声高な作品を見た後は特に感じる 静かな主張の世界。

ただ我が儘を言えば もう少し技術的にも表現的にも
「んぅーー」と唸る様な「驚き」が欲しかったです。

彫刻部もありましたが 会場が暗くて写真は撮れませんでした。
それにしても何故彫刻だけあんなに暗い照明にするんでしょう?
雰囲気作りですかね.... 
だからと言う訳ではないのですが 
あまり記憶に残っていません...


長い歴史を誇る(埃る?) 各美術公募団体の「問題」は
その種の団体展の会員として属している私も(日本版画協会・全道展)
いろいろ感じるところがあります。
いずれ機会をみて書いてみたいと考えています。


<余談>
先日のバーベキュウで鮪の頭の丸焼きのお話をしましたが
この「頭丸ごと」の購入先 大阪・日本橋「魚丸」さんのブログ
「まぐろ道」にその時の写真が紹介されました。
ホームページにも 美味しそうな鮪が沢山でていますよ。
「んぅーーーん 食べたい!」 



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