路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

とりどりに色を落として野菊かな

2010年10月21日 | Weblog
 終日曇天。なんだかガランとさびしい日だな。

 小さな用事で出たり入ったりする。出たり入ったりするたびに不在メモが入っていたり留守電があったりする。
 出たり入ったり、上がったり下がったり、ま、そんなことの繰り返しである。


                         


 家人が小旅行で、夜その迎えに出たら直後にまだ少しかかるという電話。それで、新刊本屋に入って時間調整。
 ポプラ社の百年文庫、田舎の本屋では並ぶことはないだろうと思っておりましたが、驚いたことに新刊の棚一面すべてを占めて堂々の登場でありました。
 オミソレいたしました。
 これは出版社営業の勝利か、本屋の意思か。この本屋は田舎にしては以前よりナカナカなところがあるので、経営者もしくは店長の英断かもしれない。

 で、ザッと眺めて、『11・穴』と『35・灰』を購入。前者はカフカ・長谷川四郎・ゴーリキー、後者は中島敦・石川淳・島尾敏雄。
 買ってから眺めて、どうも違ったか。なんか置きに行った、感はあるな。
 ま、いいか。
 ほんとは、正岡容とか島村利正とかいきたかったんだけど並びがちょっとで、というのもあざといが。
 それにしても、いつまであの棚を占めていられるか。

 『パンとペン』はもう少し。




木下陰赤のまんまも毟り持つ

2010年10月20日 | Weblog
 日が短くなった。夕方5時に近所まで一輪車で配達に行ったら、途中中学生らしき無灯火自転車がケッコウなスピードでやってきて、もう少しで正面衝突するところだった。

 日が短くなるとさびしくなるな、やっぱり。


                        


 植木の剪定してもらうと急に猫の額が広くなる。
 草木の勢いも少しずつ衰えてきた。

 しかし、今日はホント書くことないな。まあ、一応元気ではある。

 イチオウな。




月見上ぐ喉の仏に沁みる風

2010年10月19日 | Weblog
 晴天続くが朝夕めっきり寒くなって、夜にはとうとうストーブがはいる。つい最近まであんなに暑い暑い言ってましたのに。

 そんなわけで仕事してると体のあちこちがキュウキュウ痛み出す。季節のせいか、歳のせいか。

                           

 夜なんか8時ころに蒲団はいって『パンとペン』読みだすとすぐさま眠くなって、そのまま寝てしまう。結果1時ころに朝かと思って目が覚めて、それでそのまま眠れなくなる。暗闇で眠れずにいると、いつものことながら碌なこと考えない。

 どんどん日が過ぎていく。



樹間あき木槿の花のひとつ見え

2010年10月18日 | Weblog
 朝から植木屋さんが入る。例年だと夏の終わりだけれど、今年はいっこうに来てくれないのでオカシイなあとおもっていたら、手を骨折して休んでいた由。業界のソフトボール大会での名誉の負傷らしい。それは大変でしたなあ、ということに。

 日曜日。いい天気である。

                      

 朝の「日曜美術館」で、荻原碌山の特集。『安曇野』再読したばかりなので、タイムリーな企画でありました。
 碌山美術館久しぶりに行ってみたいような。

 植木屋さんのハサミの音を聞きながら『パンとペン』半分くらい読む。大逆事件過ぎて、いよいよ売文社の前あたり。とても面白い。
 碌山といい枯川といい、今日はわしの好きなあたりの日になりました。どうも、20世紀前半、その30年くらいが我が偏愛の時代であるな。

 夕飯にエビの甘露煮(?)をバクバク食う。大丈夫かなと思ったけれど、大丈夫なのでバクバク食う。
 就寝してから深夜目覚めて、思い出して大丈夫かなと思ったら、突然気持ち悪くなってきた。なんだか久しぶりに体中が痙攣してくるような気がして、トイレに駆け込む。
 なんか、だいぶ心因性のものだな。

 そのあとは何ともなし。

 ま、食べ過ぎだな。



深まるや空のようにも海のようにも

2010年10月17日 | Weblog
 目覚めると修学旅行のような大広間に寝ていて、はるか向こうまで蒲団が敷かれている。
 もちろん、夢のはなしですけどね。
 小さな部屋に連れて行かれて、面接のようなものを受ける。ナントカという歌手のことを聞かれて、そんな奴知らないというと、隣にいた妻が、私は毎日その人の家の掃除をしに行っていて、定期的な研究会でも研究報告をもう何度もしています、みたいな支離滅裂なことを言う。すると会場全体からオーーと声があがり、その部屋はとても小さくて、おまけに真ん中に太い柱があって、柱の向こう側は全く見えないのだけれど、その向こう側から賛嘆の声がさざ波のようにひろがる。わざわざ柱の向こうにまわってみると、そこにいるのは放送局の幹部で、ぜんぜん知らない奴なのだけどナゼカよくわかっていて、ワシの顔を見ると、さあ出かけようと、また大広間に連れて行かれて、部屋全面の窓ふきを浴衣がけでやらされる・・・。

 というようなワケノわからん夢が延々と続いて目が覚める。

                           

 空が高く、本当にいい天気だな。

 峠を越えて稲藁をもらいに行く。新しい藁を山ほど積んで、秋の峠を越える。農事終わってそろそろ冬籠りであるな。

 夕方になってから焚火。麻袋燃焼法は効果絶大。新しい桐の枝もよく燃えて、その他いろいろ夜更けまで暗闇で燃え続ける。

 夜NHKで松本ヒトシの特集を見てしまう。
 天才には素人の凡人の相方がちょうどいいのだろうな。




秋の陽に背を灼かれいて何もせず

2010年10月16日 | Weblog
 晴天。
 昨年伐った桐の木の株から桐の芽が伸びてそれなりの幹になる。その幹の乱立を今年になってから2,3回伐っているのだけれど、伐っても切っても生えてくる。桐は木ではなくて草らしいが、ほんとに草である。伐ってそのあとにラッカースプレーしておくのだけれど、ぜんぜん効果ない。今日も伐ったけれど、桐の葉はでかくて一枚がチェホンマンの顔くらいある。(もっとかもしれない。)
 草だから燃えるようで燃えない。

                        

 夕方少し草取り。これから一巡すれば、それで今年最後になるか。
 一応勢いはそれなりになってきたけど。

 寝ながら『パンとペン』をゆっくりと。面白い。堺利彦について今まで殆ど無知だったことを恥じるのみ。

 今週はなんだか早いなあ。
 このまま一気に今年がおわってしまう気がする。



焚き口で読む昭和史の手暗がり

2010年10月15日 | Weblog
 晴天が続く。
 積み上げてある焚き物に火をかけても燃えないので、ヤマのようにある麻袋を重ねて火をつけたらよく燃える。いいものをみつけたのでこれからはモッパラこれで焚火しよう。

                          

 灯火親しむ候ではあるが、ぜんぜん親しめない。すぐ眠くなるせいもあるけれど、くだらないテレビのせいだな。くだらないのが好きだから仕方ないけど。

 というわけで今日も今日とて、な一日。

 夜半から雨。



鰯雲柿の実色の陽を弾く

2010年10月14日 | Weblog
 いい天気だなあ。日中暑いぞ。

 地球の反対側の地下救出劇で、未来都市を往復するようなカプセルが地上と地下を往復するサマを瞬時に見えるということは一体どういうことであるか。スゴイことであることだけは確かだなあ。
 あのカプセルをそのままドンドンもぐらしていけば、やがて日本に出てくるのだろうか、というようなことを考える奴には(私ですけどね。)到底理解できない科学技術であるのだろうが。
 というより、ツバメは今日の今日までこの落盤事故関係いっさいを知らなかったらしい。ある意味こっちの方がスゴイ話かもしれん。というか、ヴァラエティーしか見ない家庭環境というか家族の知的レベルに問題あるかも。

                        

 まあ、そんなこんなであるが、秋も深まって世の中もだいぶシットリしてきたな。
 そろそろ体も頭も動かさないとボケる一方だからな。

 というわけでなんとなく日々過ぎていく。

 ポプラ社の百年文庫、面白そうだけど、このへんの新刊本屋には並ばんかもしれんな。




 

むらぐもの破れて白い月と影

2010年10月13日 | Weblog
 子供のランドセルに弁当を入れようとするのだけれどなかなか入らない。どんどん時間がたっていってアセッているところへ死んだはずの祖母が呼びに来た・・・。というようなワケノわからない夢を見て、4時前に目覚めてしまう。もう一度寝ようとして眠れず、仕方なしに起きだす。まだ真っ暗でテレビもやってないし、新聞も休刊日である。寒い。いつのまにこんなに寒くなったのだろう。

                            

 寝方が悪かったのか、一日中片頭痛がする。常備薬の頭痛薬も飲みつけていると効果が薄れていくらしい。

 話をする人のタイガイの家に介護状態の年寄りがいて、みんな介護に詳しい、とそんな一日でありましたなあ。
 夜はサッカー韓国戦を見たのだけれど、後半は眠くて半分目があかない。そんな状態で見てると当然のことながらなんだかよくわからない。
 結局なんだかよくわからないままズルズルと蒲団に入って、ズルズルと寝てしまいました。

 どうも一日ごとに人間として退化していく気がするなあ。

 ズッと眠い。



明星もまだ払暁に至る前

2010年10月12日 | Weblog
 体育の日は朝から久しぶりに畑へ出かける。久しぶりだから草だらけである。朝露が予想以上でたちまち軍手が濡れる。やや泥田に近い。
 と、やる気になったろころで携帯で所用を知らされ帰宅。

 本日晴天。動いてると暑い。

                      

 陽射しの下にいると汗をかく。今年はいつまでたっても平年以上である。

 午後はまた塀塗りの続き。ナンカ右肩上がんなくなってきたな。我ながらヨワッチイ。
 一応の区切りまでやって時間を見るとほぼ3時。2時間くらいはあっというまである。時間を全く気にせず仕事を続けられるのは体調がいいということだろうか。
 で、塀塗りは一応ということにして、そのまま引き続き畑へ。
 朝とはちがってすっかり乾いた土の上で草取り。畑に少しでも草がなくなるのはうれしい、けれどもコチラは思ったほどはかどらない。たびたび立ち上がってあたりを眺める時間が多くなる。時間を気にするということは、疲れてきたということだろうな。

 ということで予想ほど成果上がらず、夕方帰宅。
 でもマア体育の日はけっこう精励、マジメでありました。

 夕食後はテレビ見るのもめんどくさくて、早々に蒲団で『パンとペン』を読む。当然のことながら早々に就寝。

 秋も更けていく。