路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

母よりもサドルを高くみどりの日

2005年04月30日 | Weblog

 葱の苗を植える。
 いよいよ、というか当たり前だけどもうすっかり
春だね。世間はゴールデン・ウイークだって特にさし
たる予定もなし。読まなければいけないものを読んで
しまって、始めなければいけないものを、始めたい。

 葱の畝は高くしなければいけないから、すこし疲れる。
 ツバメが手伝ってくれる。
 季節は巡って行くね。
 頑張ろう。
 今日はこのくらいにしといてやらぁ。(何ソレ)



窓開けてしばらく鶸に見惚れたり

2005年04月29日 | Weblog

 「プルート」の二巻が出たので早速買う。
 どこまでゆくか浦沢直樹。はやくも傑作の予感。
 ディテールの精巧、挿話の豊穣。ストーリーの大要は
決まっているわけだから、その縛りをどう細部で勝負す
るか。幹線を行かずに敢えて新道を作りながら登る。そ
のことで手塚治虫の天才も浮き彫りになる。
 だけど、何やら苦行も恬淡と危なげない印象。つまり
は才能。相当体力に自信のある人なんだろうな。
 我が家では「マスター・キートン」はすっかりツバメ
の愛読書だし、また当分たのしめそうだ。

      <今日の一言>
  電車脱線事故
  遺族を取り囲んでカメラやマイクを突きつける馬鹿
 野郎共を早急になんとかしろッ。

    
  

歳月抄少し優しくなっただけ

2005年04月28日 | Weblog

 歯医者。
 直前に来客で慌てて駆け込む。
 三ヶ月に一度の検診だけれど、先日一本欠けた歯があって
それもついでに診て貰う。
 三ヶ月毎に何やら悪いところを見つけられるのは、その度
に細菌でも植え付けられているのでは?という説もあり。
 今日もまた衛生士のおねえさんに、歯磨き指導から承る。
耳元で優しく囁かれてすっかり睡魔。ていうか、寝てたな、
完璧に。なにやら植え込まれたとしたら、あの時だな。マチ
ガイない。(ゴメン)
 それにしても金かかるな。欠けたところはまた後日だという
し、歯磨いてなんで数千円もとるんだ?日々小切手噛み締めて
生きて行きなさい、みたいなことか?(違うだろうけど)
そういえば歯医者の椅子がまた新しくなってたぞ、我が家みん
なで新調してやったようなものだな。(これは完璧に違うな)
横ッちょにテレビみたいのが付いていたけど、あれは見せてく
れるのかな?口開けたまま横目で見るのかな?でも、患者が口
開けて、目も開けて、顔捻りながら見てられたんじゃやりにく
いだろうな。ていうか、気持ちわるいだろうな。(またまた絶
対に違うな)
 でも暖かくて気持ちようございました。(最後にフォロ―し
ときます、って違うよなやっぱり)


    

また鬱か若葉は空を目指す頃

2005年04月27日 | Weblog

 昼頃、曇天から降り出した雨が一気に叩きつけるような
豪雨に。春雷轟き雹まで混じる。知らなかったが、あたり
は暫く停電したらしい。その後は晴れて空も澄む。ときどき
雷がゴロゴロと。

 読書量が決定的に少ない。いうまでもないことながら、学問
の基本は本を読むことだから、これではどうしようもない。
 夜一、二時間でも集中して読む癖をつけないと。
 基本的な生活態度を変えて行かないといけない。

  





春愁や夕餉の皿の整わず(冬眠鼠)

2005年04月26日 | Weblog
 冬眠鼠さんと塀塗りをした。
 防腐剤を塗った。
 やろうやろうと云っていて、やれなかったので
おもいきってやった。
 きれいになるのはおもしろかった。
 意外と時間もかからなかった。
 少し汚れた。
 またやろうと思った。
 通行人がみんな見て行った。
          おしまい。






 

夜桜やふらんす風の茶碗蒸し(ツバメ)

2005年04月25日 | Weblog

  夜桜や湖をめぐりて帰りおり(冬眠鼠)

 夜のドライブ。車中でにわか句会。
 
  夜桜やニイズカタカシとマエダジュン(ツグミ)

 中七、下五は漫画の登場人物らしい。

  夜桜や海老天丼に山椒の葉(ツバメ)
 
 途中、ライトアップされたゴシック調洋館のK.館を眺め、
軽くお茶して帰る。
 まだまだ寒い。

  夜桜やアパマンショップで家探す。(ツバメ)

 そりゃ、あるある探検隊だろッ。

  

 

桜道抜けて月光総身に

2005年04月24日 | Weblog

 青空。
 冬眠鼠さんは終日多忙。なにやら、かにやら。
 黄昏、夕映えの西山から藍の空を仲立ちにして、東に
白い満月がぽっかりと浮かぶ。
 白木蓮は散ったけれど、辛夷の花群れは薄暮の中。
 時々強い風が吹きつける。
 夜、家族で桜見物。 
 縦川の堤に満開の花並木。誰もいない道を四人で歩く。
 寒い。
 万梁の花が手の届くところに揺れて、川の両岸を闇中
まで続く。花明かり。月明が厚く重なる枝間より射す。
 川面で白くたゆたうものに、花弁の幾つかが加わって
消える。
 橋から橋まで、歩いて戻る。
 夜は短い。
 湖を廻って還る。

    
 

風吹けば花も涙も魂も

2005年04月23日 | Weblog

 夜、ムラの寄り合い。
 ここ何年かムラの役をいくつかやらされてきて、今日
でそれらの打ち止め。(予定)
 そもそも、もはやこの辺りでも地域共同体は殆ど崩れ
ているのに何やら地区ボランティアが幾つか存在するのは
多分に行政側の都合。役人が仕事を作って、それを地域に
丸投げする、その受け皿としての存在意義のみが大きい。
 住民が自主的に作る団体以外では、その世話役の成り手
がいない。
 ともかく肩の荷がひとつ降りた。
 懇親会と称する飲み会は、ほっとくと際限がない。
 甘木さんたちの中には事情通が何人かいて、地域のこと
から個々人の家庭内のことまで驚くほど知っているひとが
いる。以前は聞いていて面白かったことも、最近ではどう
でもよくなってきた。誰がどうしようが好きにやってくれ、
という感じ。まぁ、この辺が丁度いい引き時でしょうね。

 

ふるさとは姉弟のいる風の町

2005年04月22日 | Weblog
 コンビニへ行くと様々な商品が並んでいるのにはいつも驚く。
もっとスローフードをと思いつつもいつも何やら買ってしまう
のは我ながら情けない。と云いつつも行ってしまう。
 この辺りでも昔ながらの商店など殆ど見かけなくなった。
 最近家庭内駄菓子屋を始めたツバメは、58円の一口羊羹
を65円で売りつけようとする。小生ここは父親のイゲンを
もってガツンと云わねばなるまいと、ダンコとして60円に
するように頼むも、交渉難航。結局最後までキゼンたる態度
を崩さなかった小生の姿勢によって63円で決着する。
 フジテレビとライブドアもかくやのごとし。

    <今日の一言>
   どら焼きも、買った。

     

夕明かり辛夷の根方猫の恋

2005年04月21日 | Weblog

 辻井喬「父の肖像」「詩が生まれるとき」
 久しぶりに辻井喬。「彷徨の季節の中で」を読んだ
のが、もう三十年近く前か。「いつもと同じ春」だって
二十年はたっているだろう。
 しかし不思議な(こういう形容でいいのかなあ)人では
ある。近年の多作振りをみても、確かに凄いのだけれど。
 堤清二でも何かと話題だから、どうしてもそちらの興味
が勝ってしまう。というよりも、小生の場合完全にそちら
でしかない。もはや小説というものに殆ど感応しない体質
になってしまっている、そのことだけを確認した久しぶり
の小説体験であった。
 問題は、むしろ「詩が・・・」のほうにあるのだろう、
多分。こちらの感想は多々あるけれど併読したせいかとり
とめなさすぎて、全くまとまらない。いずれにしても、著
者の客観的評価が出るまでにはまだまだ時間がかかるだろう。
 というわけで、もういいかげんやるべきことをやらなけ
れば。

 終日雨。止むような降るような。