路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

真直ぐに立つ枯れ枝に冬の雨

2005年11月30日 | Weblog

 まだ暗いうちに玄関から出ると、ひさしぶりの雨。
 午前中雨時々曇り、不意に日が射して、すぐに翳る。そのままずっと寒い日。
 ラジオで、ローカル放送のアナウンサーが今日も小春日和のいいお天気で、とやっているのを、どこがじゃ、と突っ込みながら仕事。

 休憩のつもりで自宅のコタツにはいると、もう立ち上がれなくなる。
 ああ寒い。

 夜もコタツでうたた寝したまま風呂にもはいらずにサッサと寝てしまう。
 もっとシャッキリいたしましょう。


夕焼けをはにかみながら待つ気持ち

2005年11月29日 | Weblog

 肉体労働は疲れるな。(あたりまえだけど)

 冬眠鼠さん病院へ。
 昨日の自動ドアとの衝突の件で診察を受ける。軽いムチウチの由。お大事に。

 旧知の人の突然の訃報。心筋梗塞で享年44。つい最近町で見かけたばかりだから、非常に驚く。可哀相に。合掌。

 夜眠くなりながら、『丸山真男の時代』読了。
 非常に面白かった。今年のベスト3には入るな。(あと二つはなんだろう?)
 後日じっくり読み直したいと思う。(たぶん読み直さないだろうけど)

 そろそろ師走。気忙しいかぎり。



 

兄ちゃんを追いかけている日暮れ星

2005年11月28日 | Weblog

 「週刊ブックレビュー」を見たり「新日曜美術館」で吉村順三を見たりしているうちに、本が届く。
 便利な世の中になったものだ。

 まずは、伊達得夫『詩人たち ユリイカ抄』平凡社ライブラリーから読み始める。
 気になっていつか読んでみたいと思っていたものの一冊。
 口絵写真のユリイカ本(book cafe 火星の庭でもおなじみ)がどれも美しい。

  その街で無精ひげをはやした編集者と話して
  その男の名は伝説になった
                   谷川俊太郎「神田讃歌」『日々の地図』所収
  
 伝説になった男の書く文章は、そっと掌に載せてやりたいくらいに皆優しい。
 集中幾つかの文章が既読だったのは、彼の存在が戦後詩の証言者としていろんなところに引用されてきたからだろう。

 昼食後家族で買い物。
 靴屋で皆が品定めするのにお付き合い。店内をぐるぐる廻ってやっぱり車の中で待つ。
 その後、本屋へ。
 冬眠鼠さんがそこで自動ドアに頭を激突される、という事態が出来。その際の小生の対応に皆からブーイング。(詳細省略)
 どうもスンマセン。でもほんとに心配しております。何事もなければいいが。

 帰ってきてから、届いたもう一冊の本、竹内洋『丸山真男の時代 大学・知識人・ジャーナリズム』中公新書 を読む。
 三分の二くらいを読み終わる。
 これが大変に面白い。
 いままでに読んだ丸山真男論とは一味ちがって、著者のフィールドに完全に引き込んでの評論だから、やっぱり刺激的だな。
 丸山のポジション(政治思想史)を法学部の中の文学部として分析するところなど、著者の独擅場、という感じ。
 小生もかつて丸山を集中的に読んだ頃があって、そのときの感想は、頭がいい、というのはこういうことか、というもの。明晰である、ということの快感を存分に堪能する読書というものは、そうそうあるものではない。
 
 ひさしぶりに読書の日曜。
 明日からまた肉体労働。


林檎放れば青春散りぬ時の闇

2005年11月27日 | Weblog
 終日労働。

 午後遊びに行ったツグミは七時を過ぎても帰宅せず。心配する。
 夕食後なんだかんだと騒ぎながら時間が過ぎて、気付けば小生ひとりコタツでガーガーうたた寝。

 bk1でようやく清水哲男の新詩集がひっかかり早速注文。ところが新刊なのに取り寄せ対象となり1~3週間かかるらしい。(アマゾンでも同じだった)詩集は相変わらず流通には乗りにくいということか。早く読みたいのだけれど仕方ない。
 都会の書店ではすでに並んでいるであろうことを思うとちょっと悔しい。
 昔(20代の頃)は詩集一冊買うために上京したりしたものだけれど、今はその気力も金も無い。

 で、ついでというか、便乗してというか、新刊二冊も注文してしまう。
 伊達得夫『詩人たちユリイカ抄』平凡社ライブラリー
 (これは買っちゃうよなあ、どうしても)
 竹内洋『丸山真男の時代 大学・知識人・ジャーナリズム』中公新書
 いつのまにか竹内本は大分たまったなあ。今回の新刊も副題付きで、なんと副題三段重ね。よっぽど好きなんですな。
 こちらの二冊はすぐにメールで発送完了の連絡あり。明日の日曜日には読めそうである。楽しみだ。

 <付記>
 何気なくコメント一覧を眺めていたら、十月二十八日のブログに(十一月五日に)中田さんという方がコメントしてくださっている。小生の知らなかった閲覧数についてのご教示。
 もう一月近くたつのに全然知らなかった。
 恐らくもう立ち寄られることもないでありましょうが、遅まきながらお礼申し上げます。どうもありがとうございました。




水仕事窓に日射しと木枯らしと

2005年11月26日 | Weblog

 今日は忙しかったなあ。配達行って、銀行行って、仕事して、葬式もあって。(この頃、葬式が多いなあ)

 冬眠鼠さんは朝からお葉洗い。ずうっと水仕事。大根も洗って腰を屈めたままで一日中はキツかったことでありましょう。漬け終わる頃にはすっかりあたりも真っ暗になっていました。そのご深夜2時すぎまで漬物。大変ごくろうさまでした。小生はさっさと寝ちまったけど。

 いよいよ冬篭り、このまま年末までせわしないまま月日はするすると経っていくことでしょう。
 体に気をつけながら頑張りましょう。


根深太く概ね風の年すぐる

2005年11月25日 | Weblog

 銀行に行って窓口のおねえさんに、これをこうして、と指差しながら頼んでいると、自分の指がキラキラ光っているのにきずく。
 先日ツグミがいたずらして塗ったマニキュアの残りである。

 冬眠鼠さんは昼にひとりで野沢菜の収穫。
 その後試験明けで早く帰って来たツグミもいれて三人で畑へ。
 大根と葱の収穫。今年最後の畑である。

 大根は昨年上出来だったのに比べて今年は小ぶり。
 一方葱の方は見事。太くて、アカサビもなく、虫も出なかったから市場にだしてもいいようなのがたくさん取れました。

  葱引けば土深沈の香を放つ(旧作)

 葱の香を嗅ぐと、年の瀬も近いと思う。ただあの強烈な匂いは今年も大変だけど。もっとも運ぶのは二人に任せて、小生は残存部隊だったから平気でしたが、ツグミは初めての葱臭の洗礼、どうもごくろうさまでした。

 ツバメは試験あと一日。大変ですが、頑張って。


寒風や歴史年表英単語

2005年11月24日 | Weblog

 勤労感謝の日。

 四時頃冬眠鼠さんと野沢菜の収穫にでるが、あまりの寒さに早々に断念。
 落ち葉も激し、木蓮の枯れ葉が寒々しい音を立てて辺りを舞っている。

 相変わらず本も読まずに一日終わる。

 子供たちは試験勉強、捗っているのかいないのか。
 ともかくご苦労様。

 明日も寒いだろうな。


降り積もる落ち葉の頃の君の歌

2005年11月23日 | Weblog

 荒俣宏のブログをお気に入りに入れたけれど、ひどく重い上に更新しない。お忙しいのね。それでも毎日ノゾキに行くのだから、義理堅いというか、別に義理もないけど。

 そんなことはどうでもいいけど、今日も晴れ。
 午後配達がてら、昔野市近郊まで林檎を買いに。
 途中峠下市のブックオフを少しだけ覗く。
 なんかここも荒涼たるカンジ。拾えるものが殆どない、だから何にも拾わないけど、コミックやCD、ゲーム関係の影で書籍はどんどん縮小して行くなあ。
 以前から探しているものがあって、新書棚を重点的に見ているのだけど、どこのブックオフでも目に付くのが、中公新書『ワープロが変える社会』というヤツ。新刊時にかなり売れたということだろうけれど、もうどこでも売れないだろうぜ、社会が変わりすぎて、ワープロ自体がもう無いもんネ。

 林檎を積んで帰宅。いつもながらだいぶサービスしてもらいました。
 そろそろ冬篭りの準備。
 子供達は試験。
 明日も頑張りましょう。


波郷忌の時計の針を直しおり

2005年11月22日 | Weblog

 終日肉体労働。お疲れ。
 
 朝暗闇で歩いていたら、霜柱を踏むような音。ほんとに霜柱かも知れず。

 小生の部屋にもコタツを設えてもらい、いよいよ冬到来。これから本格的なうたた寝ができるぞ。(勉強も少しはするかも)

 夜はみんなでリビングのコタツで騒ぎながら試験勉強。せんべいをバリバリ食べる。勉強はバリバリとは行かない。でも、ま、いいか。

 気がつけば息はすっかり白い。
 寒いなあ。


天上に月と北斗と青春歌

2005年11月21日 | Weblog

 寒い。

 日曜日、殆ど外へ出ない。
 日曜日の午前中は遅くまで寝ていて(一応五時ころには起きるけど、二度寝してしまう)新聞読んだり、テレビを見たりで半日はすぐに経つ。いつもどおり。

 そろそろ大根や葱も収穫せねばならず、仕事も忙しくなってくる頃で、せわしなくなってくるけど、とりあえず今日はサボってしまう。

 子供達は試験勉強。
 小生も通信指導問題一応仕上げ(一応な)。

 朝晩星がきれいである。
 悠久の光に見惚れようと思うけれど、寒いのですぐにやめてしまう。

 また一週間、いい日が続きますように。