路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

北窓の彼方の山の名を知らず

2011年04月30日 | Weblog

 昭和の日はいい天気。で、本年最初の草取り。けっこうがんばったぞ。草取り日和というか、日向にいても汗かかずに済む程度の気温。夕方の西日も暑くは感じない。ほぼ一日戸外で過ごす。

 片付けてたら、昭和終焉の日の新聞がまとめて出てきた。(というか見えるところにずっと重ねてあったんだけど、昭和の日なんでひろげてみた。)

                     

 あの日のことはよく覚えてるぞ。つい最近のような気もするけどな。
 ちょっと驚いたのは、昭和天皇享年87ってこと。なんかもっと長生きだった気がするけれどな。

 まあそういうわけで、花粉は絶頂。ついにそのせいで眠れなくなる。眠れなくなって、グズグズさせながらロクなことを考えずに朝4時ころには仕方なく起きる。起きて着替えて新聞読んで、ともかくコタツに入っていたらすぐに眠くなってしまう。というよくあるような、なんだかわからないようなオハナシ。

 


まっすぐに朝の煙が昭和の日

2011年04月29日 | Weblog

 花粉が極まってからだじゅうが崩落寸前の粉状粒体でできてるような気になってきた。寝る時も鼻水ダラダラだから仰向けでしか寝れないし、鼻詰まって寝れないし。(嘘つきました。いつのまにかよく寝てます。)

 昨夜来からすごい雨だったから、植えたばかりのネギが気になる。流れてんじゃないだろうな。

               

 夜7時ころの電車に乗った。電車自体が久しぶりだ。通勤通学の帰宅する人たちで満杯。通勤の方々は昔はみんな新聞とか文庫とか読んでたものだけど、今はみんな携帯出して見てる。当然なんだろうけれど少し驚く。で、そのケイタイがどうやら皆さん最新式、というかちょっと幅広の、なんていうのかシャーっていうのみたいなやつ、なのに驚く。ワシみたいな細長くてパッタンみたいなのはいないらしい。
 隣に立ってた高校生の一団。まんなかに女子がいて、その子がそのシャーみたいなケイタイを見せながら騒いでおる。なにやらそこに心霊写真が写っているらしく、シャーってやりながら、ほらほらこの手がこの肩にかかってて、みたいなことを大声で言って、まわりの男子がそれに大声で反応する。高校生はバカである。昔から。

 朝カーテンを開けたら、電線に並行して燕が滑空していった。今年初めて見たな。もうそんな季節になったんだ。

 


悔恨が葱の列ほど湾曲し

2011年04月28日 | Weblog

 暖かくなって花粉ひどし。もっともこのところずっと花粉はひどくて、雨だろうと風だろうと関係なく、昼だろうと夜だろうとおそってくる。
 気温上がって、風とても強い。

 その強風の中ネギ植える。例年よりやや遅いが、寒くてなかなか実行できずにいたのを本日強行。
 今年はいまのところそれほどのスギナに出会わない。そのかわり石ばかり出てくる。地中深く無尽蔵に石の供給基地があるらしい。

                     

 井上章一『妄想かもしれない日本の歴史』読んで面白かった。
 面白かったけれど、いまいち文章に眼が入り込めないカンジなのは、その文章のせいだろうか。改行が多いのはともかくとして、読点が多くてそれがよくわからんところにはさまる。それから漢字とひらがなの書き分けの基準がよくわからない。

 「・・・ただ、くわしい経歴は、何もわかっていない。生没年のみならず、どこで生まれなくなったのかも、不明である。」

 「どこで生まれなくなった」? これが「どこで生まれ、亡くなった」ということだと理解するまでに、しばし眼が停滞してしまう。
 あと、あと、がちょいちょい出てくるのにもちょっと驚く。

 「あと、この地では、焼き物もさかんだったことが、わかっている。」

 というような、それから、とか、そして、という接続詞を、あと、で済ましてしまうというのは文章語ではあまり見かけない気がする。出てくるたびにノッキングする気持ちになる。案外口述筆記なのかもしれない。
 引用の終わりを、「○○には書かれている「・・・・・」、と。」というような「・・・・、と。」という止め方で終わらせるのも、頻出すると煩わしい。
 と、いうことですけど、面白かったし、井上ファンであることには変わりないんだけどね。

 夜来より雨。強風をともないひどく降る。

 ネギ、飛ばされてないといいけど。

 


ざっくりと日は流れゆく桜かな

2011年04月26日 | Weblog

 桜満開。
 二人で隣町まで資源物出しに行くその道すがら、路傍にも土手にも今まさに最盛期である。このあたりにこんなに桜あったかなあ。いつのまにか日本中桜だらけだな。

                       

 朝晴れて、そしたら午後雨降りだして、あがったらとっても寒くなって。去年もたしかこんな寒い春だったな。もはや完全に天候不順が常になってきた。畑行く計画ばかりで思うようにならない。

 片付けてると懐かしいものばかりでてきて、なかなかはかどらない。

 


前庭に柳芽吹いて在野たり

2011年04月25日 | Weblog

 朝から晴れた日曜日、朝から片付けに精を出す。
 一軒の家にはいろいろ膨大なものがつまっているものである。確かに被災地の瓦礫処理は大変ならん、と不謹慎な連想。けっこう片付けたものの、まだまだあとからいろいろでてくる。世にコレクターといわれるひとのその遺家族は大変だろうなあ。

 山嶺の端の小さな瘤みたいなでっぱりの、つまりは中世の砦というか支城祉の桜が咲いたようなので昼過ぎ花見に出かける。なんだかずいぶんと久しぶり、たぶん10年以上ぶりのそこは全然変わってなくて、要するに誰もどうとかしようとも思わないようなちっぽけな城跡なのだけれど、景色はよかった。天辺近くたくさんの鯉幟が泳いでいて、それは遠目からもよくわかるのだけれど、近くで見るとけっこう汚れてるな。
 で、いちおう桜の下まで行ったのだけれど、そしたら急に雨降りだしたので結局早々に帰ってくる。

 帰り着いたら、まさにそこで来客と遭遇。見事なタイミングで、もう少し花見してたら、遠方より来てくださったその方を徒労に終わらせるところだった。

                          

 夜まで片付け。
 なんか総じて寒い春である。雨もよく降るし、草もなかなか取れない、といっているうちに春草、叢を為してしまった。

 今週末休日があるな、と思って、気づけばそろそろゴールデンウイークである。今年はまったく黄金週間の予感がしない。ま、今年に限らないといえば限らないけどね。

 


団子山にふりかけほどの桜かな

2011年04月24日 | Weblog

 雨、降る。たくさん、降る。
 ネギ植える予定だったけど、延期。雨降るとどこへも行けない。

 配達のついでに本屋へ寄る。ザッと眺めるだけのつもりだったけど、山田風太郎『修羅維新牢』がちくま文庫の新刊で出ていたので買ってしまう。というか、最初から、買ってしまう目的だったという説もある。まあ仕方ないな、とかワケノわからん弁解をしつつ、振り向いたら後ろの棚に、井上章一『妄想かもしれない日本の歴史』(角川選書)があったので、迷う。迷ったあげくにやっぱり買ってしまう。われながら情けない。こういう衝動買いばかりしているので金がたまらんのである。後者はウェブの連載でずっと読んでたのに。『日本に古代はあったのか』も同様にウェブで読んでいながら買ってしまったし。まあ、面白いんだけどね。

                       

 ウサギが繁殖して害を及ぼすので市民全員が討伐にかり出される。
 えと、夢の話ですけどね。
 ビルの隙間とか縁の下とか重機の中とか、ともかくそういうところに集団でいるウサギをつかまえる。なかでも棚の上とかコンベアーの先とか、手が届きそうで届かないところに多くいて、そういうところの奴はとくにすばしこいので、なかなかとれない。かと思うと、なにげなく広げた手の中に向こうから落ちてくるやつもいる。黒いのと白いのといて、黒いほうがすばやくて、おまけに黒いと思ったら逃げてる最中に白くなる奴もいる。だから黒いのをとると褒められる。捕るとゴキブリホイホイみたいなところに一匹ずつ立てて置いて、置かれるとウサギは置物のように動かなくなる。街の真ん中に巨大なゴキブリホイホイが置かれて、その上が白と黒のウサギで次第にオセロ状態になる。
 なんかデカい機械のふたのようなものをあけたら、そこから黒ウサギが群がり出て、四散したそいつらを追いかけて、コンクリートの割れ目に手をつっこんで、捕まえたのを持ち上げたら、目の前でウサギが巨大なカブトムシに変身した。こんなもの捕まえたんだけど、と見せると、町中の人間がとたんに顔色が変わって、なんてことを、みたいなことになる。やがてエライさんらしい人がやってきて、お前をこれから処刑する、という。なんでだよ、とわあわあ泣き出したところで目が覚めた。

 なんだろね、まったく。

 


水仙一列諧調に風邪をひき

2011年04月23日 | Weblog

 暑かったり寒かったり。
 今日なんか来客時にストーブ焚いてしまった。

 来客二人。ともに若い人。
 一人目は某社の入社二年目くらいの人。パソコン回復につきナニヤカヤせねばならないうちのカヤしてもらうために来てもらった。
 なんか面倒かなと思っていたが、ちゃっちゃと軽く片付けてくれる。恰幅よく、妖怪ヌリカベをもっと厚くしたようなオニイサンで、太い指でキイボードを軽やかに打つ。
 やっぱりパソコン扱えないとダメですねえ。ええ、それはそうです。みたいな会話になって、入社前からパソコンくわしかったんですか。いいえ、全然。というようなことになる。
 聞けば大学は体育学部で、野球部のキャッチャー。子供のころから野球しかやったことなかった、という。へえ、じゃあまったく異分野への就職なんだ。まあそうなんですが。でも、同級生ほとんどは一般会社で、金融機関とかけっこう多いですよ。ということななる。大学だって一芸入試で、クラスには囲碁の県大会優勝という一芸で入ってきたやつもいるし、勉強なんか全然したことないけど、でもまあみんなそれなりの会社入って、普通に社会人してますよ。
 ま、そりゃそうだろうね。

                     

 もう一人は30歳ちょっと前くらいのオニイサン。ちょっとした打ち合わせ。
 打ち合わせはすぐに終わって、世間話になって、世の中大変だ、というようなところからヤガテ世情を憂いて悲憤慷慨型になってくる。もろもろ裏で政治が絡んで、というようなことから、今の政治家はホントに、という定番コースをたどって、私は今子供一人ですがもう一人産もうという決断はできません、子供の未来にわれわれはどこまで責任が持てるのか・・と熱く語ってくださる。そのうち選挙でも出るかもね。

 夕暮れより雨。冷たい春の雨。

 人体冷えて東北白い花ざかり、だろうか。

 


クロッカスほんの少しの躊躇のみ

2011年04月22日 | Weblog

 今日も今日とて花粉ひどし。体中ずぶずぶと粉モノに沈殿する思い。というより、目も鼻ももうすぐちぎれるな。

 どんどん片付ける。どんどん軽くなるかというと、そうでもない。何の話だ。とくに何の話でもないが。
 というわけで、今日も今日とて肉体労働。
 そろそろ桜さくかなあ。

                      

 歯医者へ行った。治療してるあいだにクシャミとか鼻水とか心配してたけど、診てくれた歯科衛生士のオネエサンもそうとうな花粉症らしくて、ずううっと顔の上で、グズグズ、クシュクシュ、水面直下の潜水士みたいな音がしていた。(潜水士のことはしらないけれど。)
 歯医者は相変わらず行くたびにきれいになる。椅子が倒れたら耳元で柔らかなオルゴールがなる。催眠効果で金取ろうってことかもしれん。よく聞く曲で、えーと何だっけなあ、というのがあって、あとで気づいたら、サザンの「TUNAMI」だった。時節柄当分テレビなんかではきけないだろうけど、いい曲だな。

 そんなわけで、底深くても息長く行きたいものである。(ただ単に、潜水士からの連想だけど。)

 


光る風上り框に登山靴

2011年04月21日 | Weblog

 雨が上がって春の陽光。なのだけれど花粉が強烈である。日中だけでなく夜中までで眠れない。頭が重い、というかずうっと鈍く痛いのもそのせいか。

 あっというまに草生えて、気づけば地上緑になった。そろそろ草取ろうと思いながら、ここ旬日を過ごす。
 
 引越し後の部屋にパソコンを持ち込んだけれど、やっぱりネットにはつながらない。でも内臓しているゲームとかはできる。

 このところ重いものの上げ下ろしをしたので、またぞろ腰が痛い。でも腰が痛いと仕事した気になる。

 サボっているとどんどん積み残しが増える。でもなかなか手がつかない。そうやって長いこと経ってしまったナア、というハナシ。

                        

 朝晩は急激に気温が下がる。

 朝起きたとたんに花粉で目がつぶれそうになる。

 


畑焼いて地は火を深く包みけり

2011年04月20日 | Weblog

 すんげえ寒くなってしまった。昨日からの雨が降り続き、予報では日中陽が出るというハナシだったけれど、そうはならずに間欠的に風まじりに悲しい音をたて続ける。あげくのはてに雹までバラバラと降ってくるありさま。春が来たと安心させといて・・みたいな一日。脱いだ上着をあわててまた着る・・という一日。
 で、雨なのにもかかわらず、ワシの花粉は一日ひどい。なんか晴天よりもひどい気がする。

 風呂が壊れたのは業者さんにみてもらったら数分で直った、らしい。それから、電気屋さんに来てもらって仕事場の電灯のスイッチも直してもらう。今まではスイッチオンにしても電灯がついたり消えたりして、最近はほぼ切れっぱなしになってたわけで。仕方がないのでスイッチ入れたらそこをその度にガムテープで押さえてたんだけど、こういうのは危ないらしい。電気屋さんはスイッチそのものを替えてくれたけど、今までのは相当古いタイプのヤツで、そのおじさんも初めて見たみたいなハナシでした。確かに、ひょっとしたら戦前からのヤツかもしれないからなあ。

 ま、直してもらわなならんモノあげだしたらキリがない、わけなのであります。

                    

 「室生犀星」の苗字の振り仮名は「むろう」ではなくて「むろお」が正しい、ということになったらしい。ま、どうでもいいウンチクだけど、こういうことも学問の成果ということになるのでありましょうな。

 選挙カーは、ホントにうるさい。