路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

門閉じて雨来たるらし二月尽

2011年02月28日 | Weblog

 元気出して行こう、と思うわけで。
 一日、春一番だろうか強い風が吹き付ける。家がガタガタ鳴り続ける。二月最後の寒い日曜日。
 配達に行ったついでに本屋で、中野正夫『ゲバルト時代 』(ちくま文庫)買ってくる。で、そのまま読了する。ま、面白かったけれどね。
 その他、世情は面白からざることばかり。

                        

 夜半不意に雨音。それがたちまち強くなって、ずっと続く。けっこうな雨量だな。

 なかなか春にならない。

 


桜餅風の行方を聞いており

2011年02月27日 | Weblog

 あっというまに二月末。長かったような短かったような。あんまり記憶がない月だったな。
 月末なのかそれ以外なのか、来客がある。
 午前中に来た人は休日だからと言って、ほぼ午前中いる。景気が悪い話とか親の介護のハナシとか。還暦くらいだろうけど糖尿病と診断されて毎日自分でインシュリン打ってるという話など。夜九時ころにはいつもラーメン食べたくなって、そのあと寝る前にコーラ飲んでたら・・・ということらしい。
 午後は遠くから御老人一人。毎年定期的に車運転して何十キロ往復してるというような話。昔の話を少しする。

                      

 なんだかトロトロ眠くて、夜も早々に寝てしまったら、深夜三時過ぎに目覚める。しばらく寝られずにいて少し寝付いたころにカタカタゴロゴロと家が揺れる。テレビをつけたらすぐに地震情報が。なんかいやだな。地震はコワい。

 


風花の地に近くきて陽となれる

2011年02月26日 | Weblog

 たびたび電話で税理士から急がされて元帳だけまとめる、というか検算も試算表も作らずにそのままセンセイに渡す。締切にせまられた流行作家の気分である。それでも翌日には資料がパソコンできれいにまとめられていて、なんかスゴイナアと思ったことでした。
 そんなわけで一日税理士さんと決算。なんだか気温は高いのだけれど曇天、というか時々晴れ間がのぞいたり雨パラパラしたり。関東あたりでは春一番が吹いたらしい。

                   

 まだ当分炬燵だな。でも雪ノ下からもはや草萌え出てるし、月が変わったらまた草取り始めるか、と思うこの頃であります。
 もっとも毎年そう思って何もしないけれどね。

 


遠山に日あり地球の蠕動す

2011年02月23日 | Weblog

 どうしたことか殆ど記憶定かならずここ数日過ぎてしまった。(というようなことをすでに書いたことも記憶にないというテイタラク。)

 確定申告の帳簿付けをせねばならずと机の上に資料を置いたままゴロンチャロンとしていて、けっきょく何にも見もせず聞きもせず、みたいな状態。リビアの政変とかニュージーランドの地震とか夜まで全然知らなかった。なんか世界が大転換の予感だなあ。

                      

 出かけてモロモロしながら皆様に頭を下げてばかりいる。マア下げるものはいくらでも下げるけれどね。

 税理士にはまとめて23日には届けます、と言ってあるけども、その23日時点でただの一文字もやってない。困ったなあどうしよう、ということだけれど、実は困ってもいないしどうしようとも思ってない。なんとかなる、とも思わないけれど、マ、思考停止ですな。

 で、やたら眠い。

 


諒闇や夕べの月のまだ残る

2011年02月22日 | Weblog

 この10日ほど長かったような短かったような。ともかく、何してたんだっけと思い出そうとしても、何してたのかよく思い出せないカンジがある。ホント何してたんだっけ。

 このところ好天が続く。大気に春の匂いがまじってきた。今日は久しぶりに(久しぶりじゃないかもしれない)隣町に車で行く。まあいろいろ行ったけど、よく覚えていないカンジもするなあ。どうなってんだろう。

                          

 この間に百年文庫二冊読んだ。「夢」というのと「本」というの。島木健作、佐藤春夫、三島由紀夫、とかあと外国の人のやつ。(名前をすっかり忘れてしまいましたが。)面白かった、と思うけど、これまた内容はすっかり忘れてしまいました。

 なんだかまずは捨てるものいっぱいという状況であります。

 


艱難に三寒あってまた四温

2011年02月21日 | Weblog

 パリから戻ってきたらそこはハワイだったので何でまた温かいのかよと思ったりした。
 ともかく、旅の後始末、というか韓国行ったりロシア行ったり熱海行ったりしなければならないのだった。サグラダファミリアに払いたくねえなーと思いながら金払ったり、世話になった学校に旅行記提出しなければならないのだった。ペンタゴンとかエリゼ宮とか段ボールハウスとかにお礼参りして、時々かかってくる電話にも出なければならないのであった。
 と、そんなこんなドンナコンナしているとすっかり疲れてしまって、というか気力が全然抜けてしまって、冬の旅は疲れるなあ、とか思ってナマコ状態でいると、旅行社のひとがお線香あげに来てくれたりするのだった。

                       

 というわけで、あれよあれよというまに10日ほど過ぎてしまった。今や旅の思い出も希薄になって、何があったんだっけ、というカンジになってまいりましたが、このへんのことはまた書くかもしれない。(書く気まったくないけど。)

 ともかく皆々様がたには大変お世話になりました。
 
 サボってた報いで、やらなきゃならんこと山積だけど、サテどうしようか。

 


そのときも風雪といふ聖きもの

2011年02月19日 | Weblog

 冬のパリへ行っていたので一週間ほどブログを更新できなかった。
 一週間前ほどの某日に、ナイチンゲールの病院から突然呼び出されて、行ったときにはパリ行きの準備がすでになされていたので、化粧するのを待って我が家にとって返し、あわてて旅支度をする。旅立ちについて諸々連絡しなければならないところが当然あり、旅の方法について確認しなければならないことも多くあり、こういう旅は何度やっても慣れないものである。などと言ってる間にアレヨアレヨと人は来るは、片づけねばならないわ、で大変であったが、なかでもなにより連絡せねばならないオジョー様とサッパリ連絡取れず、さてこそ誘拐かそれとも拉致か失踪か、旅の空から連絡取るのはシンドイナ、などとアレコレアンモンかいて、さらには関東平野への小旅行を取りやめてもらったりなど、ともかく慌てふためいてその日は終わったのでありましたが。

                          

 で、ともかく旅の支度に二日ほどかかって、パリは寒かったなあ。たぶん、だけど。
 前日から雪ジャンジャン降って、北海道からきてくれた人は、パリに降りられなくなってロンドンあたりでおろされて、そこから新幹線で名古屋まで行って、さらに在来線でベルリンまで、というような有様で、ほんとご迷惑おかけしました。
 で、さらにともかく、シャルトル大聖堂の坊さんが高い金獲って無愛想だとか、呼んでない奴がツアー客に混じってたりとか、ま、いろいろなのだけれど、さらにさらにともかくパリの寒いこと。なんでだろうね。前日までぜんぜん温かかったのに、風ピューピューだし、雪舞うし、そんな中モンマルトルの丘あたりに立ってたらホント凍え死ぬかと思ったぜ。
 と言うようなわけではあるが、とりあえず旅も一日で無事終わって翌日のニューヨークはとってもいいお天気になった。こういうものはいつだって急で、アワワワワといううちに終わってどっと疲れが、と言うカンジになるけれどたぶん今回もかな。お土産に天ぷらとかウナギとか最中とかがどっさりあって、当分これ食べてパリの気分にひたらねばならん。それにこのあと旅行社への支払いとかイエズス会へのご寄進とか、ま、いろいろあるけど、その辺はまた書くかもしれない。
 
 というわけで、この項つづく。かもしれない。

 


摺り足で凌ぐ毎日また吹雪く

2011年02月09日 | Weblog

 本日出かける予定が(どうやらワシの思い違いで)明日になったので、なんだか寄る辺ないようなカンジになってきた。
 なんというか得体のしれないとりとめのないようなものが腹の中に入ったような事柄が続く。

 二月にしては重い足取り。

                 

 深夜雪舞いだす。
 また少し冬に戻った。

 


寒雀今年煩瑣に騒がしく

2011年02月08日 | Weblog

 体の芯がグラグラしてきた。ホヤ小説なんか読んでるせいだな。
 春めいて浮き足立ってきたのが、その一秒後にはどうしようもなく沈んだ気になる、そんな一日。

 夕刻から歯医者。麻酔をしてからギリギリやられる。このギリギリの不快さは昔からかわらない。昔は麻酔なんかしなかった記憶があるから、その不快さに恐怖がまじってよみがえる。麻酔しててもなんとなく痛覚はあって、そのたびにウッとなって、ウッとなるたび脚が少し攣る。ほんとヤダ。

                    

 明けて曇天の朝に、旅行の準備をしようと思ったら、一日間違えていたことを知る。それでまたグラグラする。

 完全にボケてきた。

 笑えない。

 


淋しさや春の手前の夜の匂い

2011年02月07日 | Weblog

 3月上旬の気温だというが、曇り日で寒々しい。全身ちじこませるようにして過ごす。

 午後病院へ行くが、なんだか世間全体が茫漠たる印象。そろそろ花粉も飛び始めるか。

                   

 『ホヤわが心の朝』を少し読んでは止め、また少し読んではスピンを挟む、というように読み進む。ときどき本の全体を眺めて、もう半分くらい過ぎたかと思う。こういう読み方は電子書籍ではできるのかどうなのか。残りの厚さを確認しながら読み進む、というのも読書の重要な楽しみのひとつだと思うけれど。

 ウカウカしていると、二月はほんとに逃げるからな。