朝起きたら雨。また雨か、なんだか寒い四月だなあ、と思っていたらやがて雪まじる。
ほんとに寒いぞ。
臨時ゼミのレジュメを印刷しなければならないので、紙を買いにホームセンターへ。というのは半分嘘で、主目的は近くの本屋の二階で開かれている「春の大古書展」
地元で古書に触れられるのは季節ごとのこの古書展しかない。
端からゆっくり見ていくと、結構欲しいものに出会える。でもやっぱりたかいんだよなあ。
今回はいつもとほんの少し変わって、ホントに黒い本だけではなくて、やや明るめなものもまじっている印象。ちょっと差し出す手が変わったか、というところ。
ぐるっとまわって、値の高さに殆ど諦めて帰ろうかと思っていたところに、最後に、高橋徹『古本屋月の輪書林』(晶文社1998)と野々上慶一『文圃堂こぼれ話 中原中也のことども』(小沢書店1998)が並んでいるのに遭遇。ともに1,050円。
これは両方とも田舎ではあきらかに掘り出し物でありましょう。
どちらも上京のたびに東京堂の店頭で悩んだ末にあきらめていたものだから文句無くゲット、であります。
夜はムラの寄り合いがあったので、帰宅後『古本屋月の輪書林』を読み出し、半分ほど読み進む。
例えば、青春の日々、といったようなアンソロジーがあったら、必ずスイセンせずにはおけない一編であります。
読んでいて時々泣きそうになるのは、感動と、多くは嫉妬でありましょう。さらに著者のひたむきさに対する羨望と、自身の人生への悔恨と。
いいものを読ましていただきました。
たしか昨年出たはずの第二弾も、もし見つけたら間違いなく買ってしまいますね。この辺では見かけませんが、東京にでも行く機会があったら探すことになるでありましょう。
あ、明日行くんだった。
でも、時間ないかもなあ。