路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

見渡せば夏ある国の空と水

2006年07月31日 | Weblog

 朝早くからお墓掃除。昨日取り残した所をザッと。
 冬眠鼠さんは炊き出しボランティア。

 その後一時限から単位認定試験。眠い目をこすりながら学習センターへ。
 渋滞してるといけないので、普通より倍の余裕で出かけるがゼンゼン空いていて試験前30分以上早く着いてしまう。
 駐車場でばったり同じゼミのKさんに会う。立ち話少し。論文できそうにないので辞めるか休学にするという。フーン。まあ、それは。というか特に意見もなし。論文できそうにないのは小生も同様ですが。

 試験は本日二回。学習センターまでを二往復。
 最初のはともかくだけど、次の(文化人類学研究)はちょっとばかりヤバイな。落とした可能性高し。

 梅雨明け。
 気温は随分高いが、家の中にいると風があって過ごしやすい。避暑地の一日みたいである。(行ったことないからワカンナイケドナ。)

 『グロテスクな教養』夜にかけて読む。
 いつもながら刺激的、というかいやったらしい教養たちを一刀両断、って著者がカンペキにいやったらしいわけで。それが狙いだろうケド。
 それにしてもコワい顔の人だな。

 試験はあと一科目。
 そろそろ本務に戻らねば。
 ああまた一週間である。


束の間を車寄せたる片かげり

2006年07月30日 | Weblog

 二人でお墓掃除。ほんとは明日がいっせい掃除デーなのだけれど、二人とも所用アリで今日ある程度を済ませておく。
 その後引き続き畑。草取り始めたとたんに雨降り出す。こんなものである。

 で、帰ってくる頃には雨あがる。こんなものである。
 雨あがると暑くなる。ほんとに暑くなる。
 
 風立ち町へ。
 相変わらずの道の混みよう。
 標高1000mの町はやはり涼しい。光が優しいカンジだな。
 所用を済ませて図書館へ。この図書館は久しぶりである。
 借りたのは以下の3冊。

 高田里恵子『グロテスクな教養』(ちくま新書2005)
 坪内祐三『文庫本を狙え!』(晶文社2000)
 内田樹『「おじさん」的思考』(晶文社2002)

 ツグミにどれも変な題名の本ばかりだ、と言われる。そういやそうだ。
 でも結構満足の3冊。
 これでまた楽しめるな。でもますます勉強から遠ざかるばかりだけれど。


自転車の音が近付く薄暮かな

2006年07月29日 | Weblog
 やっぱ暑いな。
 仕事をしてるとホントに体から火が噴きそうになる。(この表現何度も使ったな)

 本日の読書は内田先生の『私家版 ユダヤ文化論』
 小気味いい文体が気持ちいいけど、ユダヤ人とは何かが実は判然としない、というのが判然としないまま眠くなってしまう。眠い時は眠いのである。夜だからな。
 で、結局早々に就寝。
 だったのだけれど、眠ろうとすると今度は寝付けなくなる。
 ちょっとウトウトして、何かの夢をみたなと思ったら目が覚めて、それが1時半くらいで、そのまま4時頃まで眠れない。
 眠れないとロクなこと考えないな。

 明日、眠いぞ。


ヘリウスがこぶし振り上げ雲の峰

2006年07月28日 | Weblog

 暑い。
 久しぶりに草取り。
 暑い。
 カラモモだかアンズだかの実が大量に落ちていて、集めるとそれだけでだいぶ重い。こんなに実ったのは初めてだな。

 夕刻畑へ。途中でツバメも加わる。日暮れまで。ウム、あと少し。

 夜、粕谷一希『鎮魂 吉田満とその時代』
 この人の書くものはけっこう読んでいるけど、これはどうなんだ。「その時代」の部分が多くて、それと日銀時代をもう少し掘り下げてもらいたかった。
 昨年東北旅行の際、青森のホテルで読んだ東奥日報の吉田満特集はけっこう面白かったぞ。
 あと、ちょっと読みにくいのはナンデだろうと考えたら、粕谷一希文章ヘタくそなんじゃないか? (失礼ながら。)
 まあどうでもいいか。

 今年は気のせいか藪蚊が多いな。ところどころ痒いぞ。
 でもすぐに寝ちまうけど。


あらためて雲の峰ですこんにちは

2006年07月27日 | Weblog
 朝から峠下市。免許更新センターで免許証の更新。
 なぜか今度はブルー免許になってしまうというので、(ほんとは理由わかっているけど。)二時間の講習。トホホ、である。

 なあんか人いっぱいだなあ。わんさかいて、受付の人が機械的にさばいていく。慣れたモンである。
 講習会場は一列女性専用席が作ってある。時代である。
 そこで30分のビデオを含めて二時間。
 眠いし暑いし。
 今日はほんとに暑い。また焦げる日々かよ。
 講師の人は慣れたモンで、時間ぴったりに仕上げる。交通事故のビデオは何度観てもいいモンじゃないけど。

 帰り、ちょうど道沿いだったのでブックオフへ。
 まっすぐ新書の棚へ行って、一回眺めて次の二冊を。

  島泰三『安田講堂 1968-1969』(中公新書2005)
  粕谷一希『鎮魂 吉田満とその時代』(文春新書2005)

 この間、ほんの数十秒、でこの二冊だから、初球内野安打といったところでしょうか。

 夜、島本を読む。面白かったけどちょっと著者の情緒がカチすぎ、といったところか。

 それにしても今日は暑かったなあ。


河童忌や中年はるかに蒸し暑し

2006年07月26日 | Weblog
 朝から音立てて雨。またかよ。
 ときにかなり激しく。泣きたい気持ち。

 城跡市へ。
 普通ならば30分もあれば着く所を、倍以上かかる。途中の道が渋滞。これも災害の影響ならん。前方の信号が青になってもちっとも動かない。ノロノロすると、イライラする。

 ついでに図書館へ。
 返却が主目的でさしたる用事もなし。で、一巡しただけででてくる。
 リサイクル・コーナーを一瞥。野上弥生子『森』(新潮社1985)を戴く。
 しかしいつもながらイイのかネエ、こんな本を廃棄しちまって。後ろの返却日欄にはけっこう日付印が押されてある。まあ貰っといてナンデすけど、普通捨てネエだろう、コレは。
 帰宅後検索をかけて見ると、城跡図書館にはこの本はすでに無いことになっている。
 オイオイ、ほんとにいいのかよ捨てちまって。一体誰だろうこういう判断した奴は。
 館名ステッカーはマジックで消されてるし、「除籍」のハンコウが捺されてるから貰ってイインだろうけれど、常識的には簡単に「除籍」できる本ではなかろうから、なんか意識的な悪意が感じられるなあ。
 ともかく、夏休みの読書には最適、な本を入手。でも読んでられないだろうなあ。

 午後からは晴れ。
 晴れるととたんに暑い。ひさしぶりにお日さまにお会いしました。

 「清水昶の俳句航海日誌」で松下育男さんが石原吉郎「居直りりんご」を、「スムース」では菅原克己の「大切なもの」が引用されている。
 ひさしぶりに詩を読んだな。
 短い方を転載。

 そんなにはやく歩くと
 きっと大切なものを素通りする。
 よそみせず静かに歩こう。
 人はたくさんの知識をほこるが
 ぼくにはなんにもない。
 もしたれかが稚いといったら 
 足もとを見て
 ぼくは正直だったかと自問しよう。
             菅原克己「大切なもの」全


御見舞いに御礼言上降り続く

2006年07月25日 | Weblog
 本来の梅雨っぽい日でシトシトと、っていいかげんにして欲しい。いつまで降るつもりだろう。

 雨音を聞きながらセッセと仕事。午前中はツバメも手伝ってくれる。
 被災状況はあまり好転もなさそうで、交通網も相変わらずツネならざる様子。

 夕刻所用で峠下市へ行くが、峠を越えたトタンに道路も乾いていてビックリする。そういえば濡れていない道路なんて久しぶりだな。

 ついでに本屋で、『同級生交歓』(文春新書)を買う。
 夜読んで面白いけれど、買うこともなかったかも。図書館で借りればよかったな。
 集中、意外な「同級生」としては、岸洋子と成田三樹夫、安東仁兵衛と吉村昭、藤田田と松本善明、水道橋博士と甲本ヒロト(と中川智正)、荒木経惟と立花隆と千足伸行、加藤秀俊といずみたくとなだいなだ、その他といったところか。
 本誌連載時にはもっと面白い組み合わせもあった気がするが、有名人中心になると案外面白くなくなるのかも。

 雨はまだ降るらしい。


草々の中に屈みて天恨む

2006年07月24日 | Weblog

 一日荷物の宛名書きで過ぎる。もっと早く終わるかと思っていたが、やはり結構かかるな、手書きだからな。

 なんとか雨にならずにすみそうなので、夕刻冬眠鼠さんと畑へ。
 昨日の続きを二時間もあれば終わるだろうと思っていたら、一時間たたないうちにまたもや雨降り出す。
 仕方なく途中で断念して帰って来るが、もういい加減にして欲しい。被災された方は大変であろう。

 畑から早く帰ってきたので、買い物に二人で。
 小生は途中で本屋に。
 仲正昌樹『日本とドイツ 二つの全体主義 「戦前思想」を書く』(光文社新書)
 内田樹『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)
 以上二冊を買う。

 帰宅後、仲正本を読む。
 初めて読む人なれど面白し。世の中には賢い人がおられるものヨノオ、といったところ。プロフィールをみれば小生よりもずっと若いお方。もうお若い方の時代ですかなあ、といったところでございますのお。

 そのまま就寝。
 雨降り続き、予想では来週ずっと降るらしい。ホントにいいかげんにしてくれよ。


不意に空高くなりたる大暑かな

2006年07月23日 | Weblog

 どうにか雨のない日となる。
 本来ならもう梅雨明けで、毎日暑い暑いと云っている筈が、今年はそうもいかない。

 災害で今年の夏のお祭りその他は殆ど中止となる由。久しぶりに静かな夏となるか。

 夕方家族全員で畑へ。
 しばらく来れなかったから、案の定の繁茂ぶり。二時間ほどで半分ほど草を取る。ここで連続してやればだいぶキレイにできるな。
 
 畑で今年初めての蜻蛉を見る。結構群舞しておった。
 夕食時にはやはり今年初めての蜩の声。
 なんか気分は秋っぽいが、そうは問屋が、というところだろう。やっぱりこれから本格的な夏は来るのでありましょう。

 そんなわけで、今日のところはオヤスミナサイ。


紫陽花の気付けばまたも濃くなりぬ

2006年07月22日 | Weblog
 終日ヘリコプターが上空を旋回している。
 午前中は雨、午後にはあがるも時々雨粒。

 ツグミは学校再開するも、ツバメはもはや事実上の夏休み。仕事を手伝ってくれる。ありがとう。

 被災地は大変な様子。ほんの数キロしか離れていないのに、緊迫度はまるきり違う。午後には背後の山が動いている(!)ということで、避難所の中学校から再避難ということに。どういうことなのか、山が動いてはまずいだろう。
 ともかく被災された方は気の毒である。

 夜は家族でモンジャ焼きつつ「ハウルの動く城」(城も動くってか。)
 宮崎アニメは常に、さらわれた少女(もしくは囚われた少女)の物語であるのが小生をいささか苛立たせる。で、途中で退散。あとはうたた寝から本格的就寝へと移行。
 この頃よく眠れるのは申し訳ないくらいである。