路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

朝よりの光は青み晴れゆくか

2006年09月30日 | Weblog

 『農村漁村経済更生運動と小平権一』って小平のことがちっとも出てこないのな。このまま読んでると出てくるのかな。

 で、今日も食べすぎ。胃が思い。
 よく眠れるから寝ちまう。こんな親でいいのか。よくワカランが。


石に腰掛け草引いてみる日暮れかな

2006年09月29日 | Weblog

 県立図書館から代引きで本が届く。楠本雅弘『農山漁村経済更生運動と小平権一』
 先日のコピー代を支払うのと一緒に申し込んだら(学生証のコピー添付して)、免許証のコピーじゃなきゃダメだと言われて、改めてFAXしたりしてメンドくせえなと思っていたけど、現物は結構早く着いたな。(それにしてもだいぶ個人情報晒しちまったぜ。)
 700数十ページの分厚い本で、よく禁帯出にならなかったなとも思うが、とりあえず開いてみる。戦前の農林省の経済更生部の座席位置まで載っていて、これがどれだけ参考になるかって話だけど、パラパラめくるだけでもちょっと面白い。
 このごろは金井本人から離れて、小平ばかり調べているけど、この本の中にしばしば、その詳細は現在執筆中の『小平権一伝』に譲る、みたいなことが出てきて、その『小平権一伝』が出版されたようすがない。(国会図書館でも検索にかからない。)1983年刊行の本に今書いてるよ、と出てんだから、もう公刊されててもよさそうだけど、どうしちゃったのかな。

 とまあ、ともかくそんなわけだけど、夜はみんなでオデンを山ほど食って、「とんねるずの細かすぎてよくわからないモノマネ」というのをゲラゲラ笑いながら観て、そのまんま寝てしまいました。
 あーあ。


カマキリよどいてくれ戸があけられぬ

2006年09月28日 | Weblog

 隣の公民館の老人クラブのカラオケを聞きながら仕事。
 東京在の人から電話で、今年はほんとに大雨ばかりで、というのを晴れた空を見上げながらハアハアと聞く。夜のニュースではそのころ東京はほんとに大雨だったらしい。
 
 昨日の『展望』創刊号、パラパラと見たが紙が粗悪で読みにくい。筑摩が紙の確保のために北海道支社を作ったのはもう少しあとくらいか。
 それと気付いたことには、広告がマッタクない。だから高校校友会誌みたいなのかも。このころはそれが普通だったのだろうか。知ってる人には常識の範疇だろうけど。裏表紙と見返しに、どちらも自社の広告がのってるだけ。『ポォル・ヴァレリイ全集と、単行本で荷風の『来訪者』と柳田の『先祖の話』この二著は赤字で、あと太宰の『お伽草紙』など。なあんか、どれも逸話付きの本ですなあ。

 夜は続きを一枚だけ。時間かかるし。
 それで寝てしまう。


自転車の少女濡らして秋の雨

2006年09月27日 | Weblog

 昼頃より雨降り出す。
 午後昔野市まで配達。どうしようかと迷いながら、結局K・R堂に寄ってしまう。
 書架の前に立って、シマッタなあ、金ないなあ、と思いながら未来社版の橋川文三『現代政治思想の諸相』を出したり入れたりする。欲しいけど3,500円じゃなあ。で、結局また国会図書館にコピー依頼することにして、論文名とページを必死で暗記する。
 なんか欲しいのはいくつかあるんだけど、高いんだよね。荒川洋治『水駅』初版献呈署名本が3,000円とか。
 もう帰ろうと思っていると、平積みのテッペンに色褪せた雑誌を発見。手にとってみると、コレが『展望』創刊号でありました。創刊から五冊分くらいが結構美本で積まれていて、一冊2,000円ついている。どうなんだろう。帰宅してから「日本の古本屋さん」で検索したら一冊ヒットして1,850円だったから、案外妥当なところかもかもしんないけど。で、創刊号を購入。

 昭和21年一月1日発行。160ページ特大号で定価参円五拾銭。(普通号は2円50銭)編集者臼井吉見、発行者古田晃。
 臼井が『蛙のうた』のなかで、高等学校の校友会雑誌のようだと笑われたと書いてある奴である。たしかに書生っぽいけど。同書の中で5万部発行となっているから、いまでも結構あるのか、ないのか。
 務台理作、西谷啓冶、三木清、柳田國男、吉川幸次郎、豊島よしお、中野重治、中村光夫、フォースター(訳、中野好夫)、永井荷風。これが全執筆者。豪華ラインナップ。臼井が「筋の通らない」ことに胸を張っただけのことはあるナ。

 でまあそんなわけで、夜は論文の続きだけど、二時間くらいで半ページしかできなかった。
 そんなわけです。


舞い降りて羽悠揚と揚羽かな

2006年09月26日 | Weblog

 秋日晴天。肉体労働をしていてもそれほど汗をかかなくなった。週間予報も最高気温20℃を越さない日が続く。いいネエ。

 夜、稿を続ける。やってみて注釈の明記がやたらメンドクサイことがわかる。いちいち原典を持ち出して該当箇所探さなきゃならんし、そもそも本文全体が引用の継ぎ接ぎみたいなもんだし。
 で、3時間ほど悪戦苦闘して、結局2枚だけ。やんなるぜ。

 マアそんなこんなで一日終わったのではあります。


秋彼岸行き戻りつつ稿起こす

2006年09月25日 | Weblog

 秋の一日。小生は一年ずっと秋でいい。清涼深呼吸したくなるような日曜日となった。
 
 ツバメが図書館から借りてきた『ヒカルの碁』を半日読んで過ごしてしまう。碁なんて全然わからんが、結構面白くてやめられなくなる。

 午後冬眠鼠さんが植木を刈る音がするので、小生もグウタラばかりしておれんと戦列に加わったのがマチガイのもと。枝垂れ桃の木を他の草と一緒に根方よりバッサリやってしまう事件発生。ゴメンナサイ。そんなに怒らんとってクダサイ。

 夜思い切って論文書き出す。書きながら史料を読む方法で行くことに。
 と意気込んではじめたものの、ワードで規定の書式に設定するのに数時間を要する。一行32字というのがどうしてもできない。(それで設定してもナゼか29字くらいにしかならない。)いろいろやっていたら、脚注、というのを発見したのでコレ使えるかと思ったけれど、ヤッパ使えないし。
 ともかくナンダカンだとやってみて、試作的に書いてみたけど、ずうっとやって一枚だけ。それも読み直してみると我ながらよくワカンナイし。
 まあいいや、これからポチポチとやっていきましょう。


思い切り小刀引いて稜線は

2006年09月24日 | Weblog

 秋彼岸。朝のうちに墓参り。

 午後は風立ち町へ。
 高原の空気はもうスッカリ冷涼。風が鋭角に当たってくるカンジ。
 所用を済まして図書館へ。
 ここは相性のいい図書館だけれど、今日も短時間だったけれどナカナカな本を拾う。以下の三冊。
 保坂正康他『昭和 戦争と天皇と三島由紀夫』(朝日新聞社2005)
 山村紀『遅読のすすめ』(新潮社2002)
 栃折久美子『森有正先生のこと』(筑摩書房2003)

 夜栃折本を読み出して、途中でテレビをつけたら「男はつらいよ」で、またも最後まで観てしまう。
 「口笛を吹く寅次郎」昭和60年前後か。備中高梁もきれいだけど、とらやの皆さんいつもながらとっても親切だな。今回はタコ社長が窮状らしいが。
 終わりに、博に入った遺産であさひ印刷がオフセットを買って窮状を脱する会話があり、その御礼に社長からパソコンが満男にプレゼントされる。その直後に瀬戸大橋(?)が架けられて廃止される連絡船の挿話が。滅びるものと、興るもの、相変わらず巧いもんだな。
 それにしても、パソコンがでてくると、まさに寅さん滅びの予感が。

 その後栃折本読了。
 それにしても不思議な恋愛ではある。10年ほど夏だけやってくるヘンな男と、その秘書のような恋人のような女、と言ってしまうとミもフタもない、ということになるのか。
 栃折久美子って何歳なんだっけ。その実兄のことは中村稔の同級生として彼の文章によく出てくるから、マアそんな年齢なんだろうが。森有正ってのもよくワカランな、っていうとホントみもふたもなくなりますが。

 蒲団の中で、『ヒカルの碁』を読みながらいつのまにか就寝。


刈り込まれ人顕わなる秋の庭

2006年09月23日 | Weblog

 サッパリした庭に何本かの紫苑がスッと伸びて、秋空のような淡く可愛い花をつけている。毎年のことながら植木屋さんがくると、空気までが入れ替えられたような気分になる。

 K書店の二階で恒例の古書展が始まったので覗いてみる。
 さして引っ掛かってくるものなし。記念誌等大判のもので欲しいと思うものもないではないが、総じて1万円以上ではなあ。
 それはそうとして、なんだか棚がいつもと違うカンジが。業者が違うのかなあ。マアどうでもいいけど。

 県立図書館からコピーが送られてきて、(どうもありがとう。)コピー代20円は現金で、送料120円は切手で送れという文書が。
 メンドくさ。で、10円玉ニ個を紙に貼り付け、横に120円切手を貼り付ける。硬貨を普通郵便で送っていいのかどうか、よく知らんがお役所でそうしろというんだからそうしますけど。でも、全部切手じゃいかんのだろうか。さすがお役所仕事。

 史料ばかりは溜まってきたけど、サッパリ方向が定まらない。もういい加減書き出してみるか。書きながら修正していくより仕方ないかもしれんなあ。

 マアそんなこんなで、暑さ寒さも彼岸まで、であります。


軽やかに秋を転がす野の鋏

2006年09月22日 | Weblog

 植木屋さんが来て朝から鋏の音がする。
 我が家ではアメリカシロヒトリにだいぶやられたけれど、世間では今年はタイシタことないという。なんでウチだけ?
 
 今日はやや暑いけど、もう25℃までもいかない。いい陽気になりましたねえ。
 冬眠鼠さんは障子も張り替えて、スガスガしくなりましたが、小生はグジグジして一日終わってしまいました。
 と、以上こんだけです。




赤とんぼ光の束をひるがえし

2006年09月21日 | Weblog

 午前中に城跡市に行ったのでヤッパリついでに図書館へ。
 あらかじめ調べておいたので、『小平権一と近代農政』を素直に借り出す。一応リサイクルコーナーを眺めて欲しい本もないわけじゃないけど、今回はやめておく。(置いといても読まない本ばっかり持っててもね。)
 帰り際に新刊コーナーをふと眺めたら、『上田自由大学とその周辺』が並んでたので、これも何かの縁かと借りることに。

 夜、さあユックリ読もうかと思いながら、なんか吉本芸人がいっぱい出る番組をアハアハと観て過ごす。お笑い好きにもコマッタもんだ。
 で、そんなわけで、なかなか本気にならない今日この頃でアリマス。